JP2003317080A - 通行量調査装置及びそれを実現するための通行量調査プログラム - Google Patents

通行量調査装置及びそれを実現するための通行量調査プログラム

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JP2003317080A JP2002125498A JP2002125498A JP2003317080A JP 2003317080 A JP2003317080 A JP 2003317080A JP 2002125498 A JP2002125498 A JP 2002125498A JP 2002125498 A JP2002125498 A JP 2002125498A JP 2003317080 A JP2003317080 A JP 2003317080A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調査員が不要で、バラつきがなくミスの少な
い信頼できるデータ取得が可能で、長期にわたる連続し
た通行量調査を行うことができる通行量調査装置を提供
するにある。 【解決手段】 通行量調査の対象箇所を撮影範囲とする
ITVカメラ10と、ITVカメラの映像の全部又はそ
の一部を入力する映像入力手段20と、映像中の画素毎
に独立した変化検出手段30と、映像中で変化が検出さ
れた画素の数を計数する変化画素数計数手段40と、変
化画素数と映像の全画素数との比を計算する変化面積率
計算手段50と、これを出力又は記録する出力手段60
とで構成し、映像が更新される毎に映像を入力して画素
毎に変化の有無を検査し、映像中で変化が検出された画
素の数を計数して映像の全画素数との比を計算して出力
又は記録することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通行量調査装置及
びそれを実現するための通行量調査プログラムに関す
る。詳しくは、道路や交差点を通過する車両や通行人の
通行量を調査する装置において、特に調査対象箇所を撮
影するITVカメラの映像を画像処理することにより映
像中を通過する車両や通行人の通行量を計測して記録す
る通行量調査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駅などに代表される公共施設の利用者の
把握、地下街や商店街の利用状況調査、道路や通路の交
通量調査、コンビニ等の店舗出店の利用者数予測のため
の事前調査、道路の拡幅や区画整理の影響の調査などの
目的のために、道路や交差点で通行量調査が行なわれて
いる。
【0003】通行量調査の手段は後述するように様々で
あるが、一般的には調査は単発的に又は散発的に代表的
な地点でのみ実施され、調査結果は調査地点毎又は時系
列的に記録され、統計処理を施した後にそれぞれの目的
に使用される。また、自治体や商店会などでは通行量調
査結果を単に蓄積して統計資料として記録することを目
的に通行量調査が行なわれることもある。従来方法とし
ては、次に示す方法が知られている。
【0004】1)調査員が目視でカウント 一般的には、通行量調査の対象となる地点に調査員を配
置し、調査員は目視にて通行人数又は通行車両数をプッ
シュ式計数器などを用いてカウントすることが行なわれ
ている。また、集会等の参加者の調査などは調査対象地
点の群集の写真を撮影し、これを等分割した一部分に撮
影された人の人数を計数して等倍し、全体人数を求める
こともある。
【0005】2)トラフィックカウンタによる車両計数 高速道路の走行車両の計数は、磁気式又は超音波式又は
電波式などの車両感知器、通称トラフィックカウンタを
道路に設置して走行車両を直接検出して計数することに
より行なわれている。
【0006】3)ゲートを通過する人数 特定の施設の出入り数を調査する方法として、施設の出
入口や高速道路の料金所に専用のゲートを設置してこれ
を通過する人又は車両の数をカウントする方法もある。
これらの計数には回転式のバーや光学式センサが使用さ
れる。
【0007】4)画像処理の試み 学会等の研究報告では、調査場所にカメラを設置して交
差点や通路を撮影しその映像を画像処理することにより
道路走行車両の検出と追跡計数や歩行者の検出追跡を行
うアプローチが多く報告されている。
【0008】例えば、高速道路走行車両の検出(小沢慎
治,“ITS道路画像における認識と理解”、電子情報
通信学会技術研究報告、PRMU98-91〜105,pp.99-104, 19
98)、歩行者の検出についての研究報告(杉村、管、辻
谷”歩行者の通過人数計測”,第7回画像センシングシ
ンポジウム講演論文集,pp.357-362, 2001)がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術に
は、次の課題がある。 1)調査員が目視でカウント 人間が行うことなので疲労によるカウント間違いが発
作する危倶がある。 通行人数が多くなると目で追いきれなくなり取りこぼ
し等のカウントミスが発生する。 調査には一定の費用が発生する。 通行量調査が代表的な地点を選択して実施されるので
地域的な分布を調査しにくい。 時間を限定して集中して実施されるので時間的に連続
したデータが得られにくい。
【0010】2)トラフィックカウンタによる車両計数 道路の下に設置する又は道路をまたいで上部に設置す
るので道路を閉鎖しての工事が必要となる。 設置工事には一定の費用が発生する。 車線毎に設置するので車線をまたぐ車両の検出ができ
ない。 通行人の計数ができない。 高速道路や一般道路の通過車両の計数のみの運用され
る。 通行人の通行量調査には適用できない。
【0011】3)ゲートを通過する人数 ゲートの設置が必要で、設置工事には一定の費用が発
生する。 車両の場合は渋滞発生の要因になる。 通行人の場合は行列ができ入退場に時間がかかる。 施設の出入口での運用に限定される。 交差点や広場の通行人の通行量調査には適用できな
い。
【0012】4)画像処理の試み もともと画像処理は照明条件や調査対象の変化の影響
を受けやすい。 通行人又は車両の切り出しでミスが多いため計測値の
信頼性が高くない。 上部にカメラを設置して通行人の重なりを排除するな
どの研究事例もあるが計測ミスは残る。 特に雑踏の人数を正しく計数する技術は実現されてな
い。 映像中で通行人が重ならない場合は多くの手法が提案
されているが雑踏には適用できない。 様々な手法が提案されているが決定打がない。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1に係る通行量調査装置は、通行量調査の対
象箇所を撮影範囲とするITVカメラと、該ITVカメ
ラの映像の全部又はその一部を入力する映像入力手段
と、映像中の画素毎に独立した変化検出手段と、映像中
で変化が検出された画素の数を計数する変化画素数計数
手段と、変化画素数と映像の全画素数との比を計算する
変化面積率計算手段と、これを出力又は記録する出力手
段とで構成し、映像が更新される毎に映像を入力して画
素毎に変化の有無を検査し、映像中で変化が検出された
画素の数を計数して映像の全画素数との比を計算して出
力又は記録することを特徴とする。
【0014】上記課題を解決する本発明の請求項2に係
る通行量調査装置は、通行量調査の対象箇所を撮影範囲
とするITVカメラと、該ITVカメラの映像の全部又
はその一部を入力する映像入力手段と、映像中の画素毎
に独立した変化検出手段と、映像中で変化が検出された
画素の数を計数する変化画素数計数手段と、1画面毎に
計数された変化画素数を一定時間分積算する変化画素数
積算手段と、積算された変化画素数積算値と映像の全画
素数との比を計算する平均変化面積率計算手段と、これ
を出力又は記録する出力手段とで構成し、映像が更新さ
れる毎に映像を入力して画素毎に変化の有無を検査し、
映像中で変化が検出された画素の数を計数して一定時間
分を積算し、積算された変化画素数積算値と映像の全画
素数との比を計算して対応する一定時間毎に出力又は記
録することを特徴とする。
【0015】上記課題を解決する本発明の請求項3に係
る通行量調査装置は、請求項1又は2において、前記変
化検出手段は、予め通行人等のいない背景画像を取得し
ておき今回の対応画素の輝度が背景画像の対応画素の輝
度と異なる時に変化ありの検出をする背景差分で行うこ
とを特徴とする。
【0016】上記課題を解決する本発明の請求項4に係
る通行量調査装置は、請求項1又は2において、前記変
化検出手段は、今回の対応画素の輝度が周辺の画素の輝
度と予め設定する閾値以上に異なる時に変化ありの検出
をする空間差分で行うことを特徴とする。
【0017】上記課題を解決する本発明の請求項5に係
る通行量調査装置は、請求項1〜4において、前記変化
画素数計数手段は、映像を適当な検出ブロックに分割し
ブロック内で予め設定する閾値以上の画素で変化ありを
検出した時にブロックの全ての画素を変化あり、閾値未
満の時はブロックの全ての画素を変化なしとして計数す
ることを特徴とする。
【0018】上記課題を解決する本発明の請求項6に係
る通行量調査装置は、請求項1又は2において、前記変
化検出手段及び変化画素数計数手段は、映像を適当な小
領域に分割し一つ一つの小領域毎に予め取得しておく背
景画像と今回映像中の対応する小領域の画像との相関計
算を行い、その時間的な変化を基にして映像中の変化小
領域を検出し検出した小領域の画素数を変化画素数とし
て計数することを特徴とする。
【0019】上記課題を解決する本発明の請求項7に係
る通行量調査装置は、請求項1〜6において、前記変化
画素数計数手段は、映像中の画素又はブロック毎の変化
検出の時に、変化を検出した画素又はブロックについて
その映像中の周辺の画素又はブロックに変化が検出され
ない時にはその画素又はブロックを変化なしとすること
を特徴とする。
【0020】上記課題を解決する本発明の請求項8に係
る通行量調査装置は、請求項1〜6において、前記変化
画素数計数手段は、映像中の画素又はブロック毎の変化
検出の時に、変化を検出した画素又はブロックについて
時間的に継続する前又は後にその画素又はブロックに変
化が検出されない時にはその画素又はブロックを変化な
しとすることを特徴とする。
【0021】上記課題を解決する本発明の請求項9に係
る通行量調査装置は、請求項2において、前記平均変化
面積率計算手段で求めた変化画素数と映像の全画素数と
の比(平均変化面積率)とそれに使用するカメラ映像中
の車両台数又は通行人の人数との関係を予め求めてお
き、両者の関係を表現したテーブル参照方式又は換算式
を使用して車両台数又は通行人数を通行量として出力又
は記録すること特徴とする。上記課題を解決する本発明
の請求項10に係る通行量調査プログラムは、請求項1
又は2における前記ITVカメラ以外の各手段をコンピ
ュータで処理するためのソフトウェアで実現したことを
特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕基本的な考え方 通行量を調査する対象箇所をITVカメラで撮影し、そ
の映像中で動きのある部分を画像処理手法により検出す
る。映像中で動きのある部分は通行人や走行車両である
ことに着目し、映像中で動きのある部分の面積が映像全
体に占める割合(これを変化面積率と呼ぶ)を計算する
ことでこれを通行量の指標とすることを提案する。
【0023】変化面積率は直接通行人の数や車両の台数
を計数するものではないが、通行量の多い少ないの比較
をするには十分な情報であり、前述した通行量の調査や
統計で使用するひとつの指標となり得るものである。本
実施例の基本的な構成は、図1に示すように、ITVカ
メラ10、画像入力手段20、画素毎の変化検出手段3
0,30,…,30、変化画素計数手段40、変化面積
率計算手段50、出力・記録手段60とする。
【0024】次に本実施例の基本的な作用を説明する。
通行量調査の対象箇所を撮影するITVカメラ10を設
置し、図7に示すITVカメラ10の映像が更新される
毎に、画像入力手段20より映像の全部又はその一部を
入力して、変化検出手段30により画素毎に変化の有無
を検査し、変化画素計数手段40により映像中で変化が
検出された画素の数を計数して、変化面積率計算手段5
0により変化画素数と映像の全画素数との比(変化面積
率)を計算して、出力・記録手段60により出力又は記
録する。
【0025】変化検出手段30は、例えば、図3に示す
ように、前回映像の対応画素の輝度を一時保存して、又
は映像の更新時間分を遅延させ、今回の対応画素の輝度
が前回の輝度と異なる時に変化ありの検出をする時間差
分処理で実現でき、図8に示す変化結果が得られる。本
実施例による効果としては、通行量の傾向の調査を本装
置を用いて実施することが可能となるので調査員が不要
となり、調査員が目視で行う場合と比べて調査員の違い
によるバラつきがなくミスの少ない信頼できるデータ取
得が可能で、長期にわたる連続した通行量調査を行うこ
とができ、カメラ10を設置すれば多地点の調査も容易
に実現できる利点がある。
【0026】また、トラフィックカウンタなどを使用す
る道路走行車両計測と比べると、センサの設置工事が容
易になり車線毎ではなく監視領域全体の通行量の把握が
可能で、特に車線をまたがって走行する車両を含む走行
車前の通行量調査が可能となる。更に通行人も車両も同
一の装置を使用することができ、通行量調査のための専
用ゲートの設置は不要である。また、本装置が出力・記
録する変化面積率は直接通行人の数や車両の台数を計数
するものではないが、通行量の多い少ないの比較をする
目的に対しては通行量を正しく反映する十分な情報であ
り、通行量の調査や統計で使用するひとつの指標となり
得る。
【0027】尚、本実施例において監視対象領域はIT
Vカメラ10で撮影される範囲全体とすることもできる
し、映像の一部分のみに限定して通行量の調査を行うこ
とも可能である。例えば道路の特定の車線のみの通行量
調査や階段部分のみの通行量調査などが含まれる。ま
た、本実施例の通行量調査装置は画像入力手段20以下
をコンピュータで処理するためのソフトウェアで実現し
たコンピュータ・プログラムとすることも可能である。
このことは以下に記載する全ての実施例でも同様であ
る。
【0028】〔実施例2〕積算 本実施例の構成は、図2に示すように、ITVカメラ1
0、画像入力手段20、画素毎の変化検出手段30、1
画面分の変化画素計数手段40、一定時間分の変化画素
数積算手段70、一定時間の平均変化面積率計算手段8
0、出力・記録手段60とする。本実施例の作用として
は、通行量調査の対象箇所を撮影するITVカメラ10
を設置し、ITVカメラ10の映像が更新される毎に、
画像入力手段20より映像の全部又はその一部を入力し
て、変化検出手段30により画素毎に変化の有無を検査
し、変化画素計数手段40により映像中で変化が検出さ
れた画素の数を計数して、変化画素数積算手段70によ
り一定時間分を積算し、平均変化面積率計算手段80に
より積算された変化画素数積算値と映像の全画素数との
比(平均変化面積率)を計算して対応する一定時間毎
に、出力・記録手段60により出力又は記録する。
【0029】例えば、本実施例における変化画素数の積
算時間を10分とし、10分間分の変化画素数積算値と
10分間分の全画素数の比を計算して平均変化面積率を
出力する。これにより、実施例1の出力が時間的な変化
が大きいことが予想されるのに対して、平均化され安定
した通行量が得られるため、これを使用した統計処理や
分析がし易いメリットがある。
【0030】〔実施例3〕背景差分 実施例1〜2における画素毎の変化検出手段30を、予
め図9に示すような通行人等のいない背景画像を取得し
ておき、そして、図4に示すように、今回の対応画素の
輝度が背景画像の対応画素の輝度と異なる時に変化あり
の検出をする背景差分処理で行うことにより、図10に
示す変化検出結果が得られる。これにより、画素素毎に
背景画像からの変化を検出することができるため、例え
ば停車中の車や、立ち止まっている通行人を含む通行量
を検出可能である。
【0031】〔実施例4〕空間差分 実施例1〜2における画素毎の変化検出手段30を、図
5に示すように、今回の対応画素の輝度が周辺の画素の
輝度と予め設定する閾値以上に異なる時に変化ありの検
出をする空間差分処理で行うことにより、図11に示す
変化検出結果が得られる。本実施例は実施例3,4が前
回画像又は背景画像を保持する必要があったのに対し
て、これらの画像の保持が不要で、今回画像のみを使用
して変化の検出ができるため装置構成が簡単である利点
がある。
【0032】〔実施例5〕変化画素検出のブロック化 実施例1〜4における変化画素計数手段40を、映像を
適当な検出ブロックに分割しブロック内で予め設定する
閾値以上の数の画素で変化ありを検出した時にブロック
の全ての画素を変化あり、閾値未満の時はブロックの全
ての画素を変化なしとして計数する。
【0033】これにより、ブロック内の一部のみに変化
が検出される細かな映像のノイズ等に起因する誤検出を
排除することができ、逆にブロック内の大部分で変化を
検出して一部分だけに動きが検出されずに最終的な平均
変化面積率が低下することを防ぐことができる。尚、検
出ブロックの大きさは通行量調査対象である車両や通行
人の映像中の最小の大きさに設定するのが適当である
が、これに限定されるものではない。
【0034】〔実施例6〕時間相関変化 実施例1〜2における画素毎の変化検出手段30及び変
化画素計数手段40として、映像を適当な小領域に分割
し一つ一つの小領域毎に予め取得しておく背景画像と今
回映像中の対応する小領域の画像との相関計算を行い、
図6に示すように、その時間的な変化を基にして映像中
の変化小領域を検出し、検出した小領域の画素数を変化
画素数として計数する。
【0035】本実施例は、実施例1における変化検出手
段30に特願2000−206289の静止障害物検出
方式を使用したもので、小領域毎に変化の有無とあわせ
て変化後物体が静止中の状態を検出することが可能であ
る。これにより、小領域内の一部のみに変化が検出され
る細かな映像のノイズ等に起因する誤検出を排除するこ
とができ、逆に小領域内の大部分で変化を検出して一部
分だけに動きが検出されずに最終的な変化面積率が低下
することを防ぐことができる。
【0036】更に小領域に対応する場所に物体が移動し
て静止している状態を検出するので、例えば交差点で停
止した車両や歩行中に立ち止まる通行人を含む通行量の
検出が可能である。また、背景画像を時間相関変化に基
づく特願2000−338627の背景画像獲得方式に
より適宜更新するので、天候や時間による背景の変動を
誤検出する危険を排除できる。
【0037】〔実施例7〕変化画素検出の孤立ブロック
の排除 実施例1〜6における変化画素計数手段40において、
映像中の画素又はブロック毎の変化検出の時に、変化を
検出した画素又はブロックについてその同一映像中の周
辺の画素又はブロックに変化が検出されない時にはその
画素又はブロックを変化なしとして変化画素数計数から
除外する。これにより、細かな映像のノイズ等に起因す
る孤立点を排除することができる。
【0038】〔実施例8〕時間的孤立点の排除 実施例1〜6における変化画素計数手段40において、
映像中の画素又はブロック毎の変化検出の時に、変化を
検出した画素又はブロックについて時間的に継続する前
又は後にその画素又はブロックに変化が検出されない時
にはその画素又はブロックを変化なしとして変化画素数
計数から除外する。これにより、時間的に突発的な映像
のノイズ等に起因する誤検出を排除することができる。
【0039】〔実施例9〕通行量と面積率の換算式 実施例2における平均変化面積率計算手段80により計
算される変化検出画素の平均変化面積率と、それに使用
するカメラ映像中の車両台数又は通行人の人数との関係
を図12に示すように予め求めておき、両者の関係を表
現したテーブル又は換算式を用意し、出力・記録手段6
0においてテーブル参照方式又は換算式を使用して平均
変化面積率から車両台数又は通行人数を算出してこれを
通行量として出力又は記録する。これにより得られる通
行量は車両台数又は通行人数を示す数値であるので通行
量として理解しやすい利点がある。
【0040】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明の請求項1に係る通行量調査装置(基
本的な考え方)によれば、次の効果を奏する。 通行量の機械による調査が可能となる。 調査員の疲労等による計数ミスなどのばらつきがない
通行量データが得られる。 長時間にわたる連続する通行量調査が可能なので、通
行量の1日の変動、1週間の変動、1ヶ月の変動、1年
間の変動を容易に得ることができる。 多地点の同時調査が可能になるので、地域的な通行量
の違いや通行人の流れなどを把握できる。 ポイントの通行量のみでなくITVカメラで撮影され
る範囲の領域(道路、通路、歩道、広場、門、交差点、
地下街、等々)の通行量を調査できる。道路や交差点を
通過する車両の通行量調査においては車線をまたがる車
両を含む通行量の調査が可能となる。 人も車も同じ装置を適用可能となる。 トラフィックカウンタや専用ゲートの設置が不要とな
る。 統計解析に利用可能な通行量を正しく反映される。 ITVカメラの映像をモニタで観察すれば通行量の視
覚的な監視も可能となる。
【0041】また、本発明の請求項2に係る通行量調査
装置(積算)によれば、請求項1の効果に加えて、変動
の少ない安定した通行量が得られる。
【0042】また、本発明の請求項3に係る通行量調査
装置(背景差分)によれば、請求項1〜2の効果に加え
て、請求項2では走行中の車両が一旦停止した時や通行
人が立ち止まった時にはこれらを検出できないが、背景
差分を使用すればこれらを同時に検出可能で通行量調査
に正しく反映できる。
【0043】また、本発明の請求項4に係る通行量調査
装置(空間差分)によれば、請求項1〜2の効果に加え
て、請求項2,3と比べて背景の保持が不要なため構成
が簡単である。
【0044】また、本発明の請求項5に係る通行量調査
装置(変化画素検出のブロック化)によれば、請求項1
〜4の効果に加えて、細かな映像のノイズ等に起因する
誤検出を排除することができ、やはり映像のノイズ等に
起因する平均面積率の低下を防ぐことができる。
【0045】また、本発明の請求項6に係る通行量調査
装置(時間相関変化)によれば、請求項1〜2の効果に
加えて、以下の効果を奏する。 小領域内の一部のみに変化が検出される細かな映像の
ノイズ等に起因する誤検出を排除することができ、映像
のノイズ等に起因する平均変化面積率の低下を防ぐ。 例えば交差点で停止した車両や歩行中に立ち止まる通
行人を含む通行量の検出が可能である。 背景更新により天候や時間の変動に起因する誤検出を
排除して正しい通行量検出が可能。
【0046】また、本発明の請求項7に係る通行量調査
装置(変化画素検出の孤立ブロックの排除)によれば、
請求項1〜6の効果に加えて、映像のノイズ等に起因す
る孤立点を排除することができる。
【0047】また、本発明の請求項8に係る通行量調査
装置(時間的孤立点の排除)によれば、請求項1〜6の
効果に加えて、突発的な映像ノイズ等に起因する誤検出
を排除することができる。
【0048】また、本発明の請求項9に係る通行量調査
装置(通行量と面積率の換算式)によれば、請求項2の
効果に加えて、装置が出力する通行量は車両台数又は通
行人数を示す数値であるので通行量として理解しやすい
利点がある。
【0049】また、本発明の請求項10に係る通行量調
査プログラムによれば、請求項1又は2における前記I
TVカメラ以外の各手段をコンピュータで処理するため
のソフトウェアで実現したので、コンピュータ処理によ
り、通行量調査を容易に実施できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の実施例2に係る構成を示すブロック図
である。
【図3】実施例1の変化検出手段の一例を示すブロック
図である。
【図4】実施例3の変化検出手段の一例を示すブロック
図である。
【図5】実施例4の変化検出手段の一例を示すブロック
図である。
【図6】実施例6に係る小領域の時間相関変化を示すグ
ラフである。
【図7】通行量調査対象の道路の通行人の映像例を示す
説明図である。
【図8】時間差分処理による変化検出例を示す説明図で
ある。
【図9】通路の背景画像の例を示す説明図である。
【図10】実施例3の背景差分処理による変化検出例を
示す説明図である。
【図11】実施例4の空間差分処理による変化検出例を
示す説明図である。
【図12】変化面積率と通行人数の関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
10 TVカメラ 20 画像入力手段 30 変化検出手段 40 変化画素計数手段 50 変化面積率計算手段 60 出力・記録手段 70 変化画素数積算手段 80 平均変化面積率計算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庭川 誠 東京都品川区大崎二丁目1番17号 株式会 社明電舎内 (72)発明者 袴田 佳美 東京都品川区大崎二丁目1番17号 株式会 社明電舎内 Fターム(参考) 5B057 AA16 AA19 CA08 CA12 CA16 DA06 DA13 DC04 DC32 5L096 AA06 BA08 CA04 FA54 FA59 GA08 GA19 GA28 GA51 HA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通行量調査の対象箇所を撮影範囲とする
    ITVカメラと、該ITVカメラの映像の全部又はその
    一部を入力する映像入力手段と、映像中の画素毎に独立
    した変化検出手段と、映像中で変化が検出された画素の
    数を計数する変化画素数計数手段と、変化画素数と映像
    の全画素数との比を計算する変化面積率計算手段と、こ
    れを出力又は記録する出力手段とで構成し、映像が更新
    される毎に映像を入力して画素毎に変化の有無を検査
    し、映像中で変化が検出された画素の数を計数して映像
    の全画素数との比を計算して出力又は記録することを特
    徴とする通行量調査装置。
  2. 【請求項2】 通行量調査の対象箇所を撮影範囲とする
    ITVカメラと、該ITVカメラの映像の全部又はその
    一部を入力する映像入力手段と、映像中の画素毎に独立
    した変化検出手段と、映像中で変化が検出された画素の
    数を計数する変化画素数計数手段と、1画面毎に計数さ
    れた変化画素数を一定時間分積算する変化画素数積算手
    段と、積算された変化画素数積算値と映像の全画素数と
    の比を計算する平均変化面積率計算手段と、これを出力
    又は記録する出力手段とで構成し、映像が更新される毎
    に映像を入力して画素毎に変化の有無を検査し、映像中
    で変化が検出された画素の数を計数して一定時間分を積
    算し、積算された変化画素数積算値と映像の全画素数と
    の比を計算して対応する一定時間毎に出力又は記録する
    ことを特徴とする通行量調査装置。
  3. 【請求項3】 前記変化検出手段は、予め通行人等のい
    ない背景画像を取得しておき今回の対応画素の輝度が背
    景画像の対応画素の輝度と異なる時に変化ありの検出を
    する背景差分で行うことを特徴とする請求項1又は2記
    載の通行量調査装置。
  4. 【請求項4】 前記変化検出手段は、今回の対応画素の
    輝度が周辺の画素の輝度と予め設定する閾値以上に異な
    る時に変化ありの検出をする空間差分で行うことを特徴
    とする請求項1又は2記載の通行量調査装置。
  5. 【請求項5】 前記変化画素数計数手段は、映像を適当
    な検出ブロックに分割しブロック内で予め設定する閾値
    以上の画素で変化ありを検出した時にブロックの全ての
    画素を変化あり、閾値未満の時はブロックの全ての画素
    を変化なしとして計数することを特徴とする請求項1,
    2,3又は4記載の通行量調査装置。
  6. 【請求項6】 前記変化検出手段及び変化画素数計数手
    段は、映像を適当な小領域に分割し一つ一つの小領域毎
    に予め取得しておく背景画像と今回映像中の対応する小
    領域の画像との相関計算を行い、その時間的な変化を基
    にして映像中の変化小領域を検出し検出した小領域の画
    素数を変化画素数として計数することを特徴とする請求
    項1又は2記載の通行量調査装置。
  7. 【請求項7】 前記変化画素数計数手段は、映像中の画
    素又はブロック毎の変化検出の時に、変化を検出した画
    素又はブロックについてその映像中の周辺の画素又はブ
    ロックに変化が検出されない時にはその画素又はブロッ
    クを変化なしとすることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5又は6記載の通行量調査装置。
  8. 【請求項8】 前記変化画素数計数手段は、映像中の画
    素又はブロック毎の変化検出の時に、変化を検出した画
    素又はブロックについて時間的に継続する前又は後にそ
    の画素又はブロックに変化が検出されない時にはその画
    素又はブロックを変化なしとすることを特徴とする請求
    項1,2,3,4,5又は6記載の通行量調査装置。
  9. 【請求項9】 前記平均変化面積率計算手段で求めた変
    化画素数と映像の全画素数との比とそれに使用するカメ
    ラ映像中の車両台数又は通行人の人数との関係を予め求
    めておき、両者の関係を表現したテーブル参照方式又は
    換算式を使用して車両台数又は通行人数を通行量として
    出力又は記録すること特徴とする請求項2記載の通行量
    調査装置。
  10. 【請求項10】 請求項1又は2における前記ITVカ
    メラ以外の各手段をコンピュータで処理するためのソフ
    トウェアで実現したことを特徴とする通行量調査プログ
    ラム。
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