JP2003316927A - 事業評価結果公開システム - Google Patents

事業評価結果公開システム

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JP2003316927A
JP2003316927A JP2002122354A JP2002122354A JP2003316927A JP 2003316927 A JP2003316927 A JP 2003316927A JP 2002122354 A JP2002122354 A JP 2002122354A JP 2002122354 A JP2002122354 A JP 2002122354A JP 2003316927 A JP2003316927 A JP 2003316927A
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Hidefumi Ishizawa
秀文 石澤
Yasuharu Toyoda
泰晴 豊田
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Penta Ocean Construction Co Ltd
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Penta Ocean Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土木建設事業の計画段階で、事業の影響を受
ける住民個々の住居地域への影響や利害得失が直感的に
わかり、住民の理解が得やすくなる土木建設事業の事業
評価公開システムを提案する 【解決手段】 地図情報と土木建設事業が行なわれる予
定の位置情報とを格納した記憶手段と、地図座標に対応
してメッシュを設けて単位区画に分割する地図分割手段
と、前記地図情報を用いた地図にメッシュを重ねた画面
情報を構成して出力する手段と、各単位区画に対応して
事業評価結果を格納した記憶手段と、いずれかの単位区
画を指定した事業評価結果の送信要求を受信した場合
に、前記指定された単位区画に対応する事業評価結果を
記憶手段から読み出して画面出力する手段とを有するサ
ーバ

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、高速道路
建設事業や下水道敷設事業、街区再開発事業、港湾物流
ネットワーク事業等のごとき土木建設事業を行うにあた
り、建設に要する費用や建設の結果生じる環境負荷や利
点などを、対象となる区域および周辺区域ごとに細かく
シミュレーションした結果を、住民に公開するためのコ
ンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】土木建設事業、例えば、高速道路のごと
き道路建設事業や下水道のごとき管路敷設事業等のよう
な事業の立案においては、周辺地域を含めた当該地域住
民の生活に対する影響が大きいことから、計画立案後に
住民説明会を開催したり、計画内容を記載した計画図を
該当地区を管轄する役所の担当部署やインターネットで
一般公開したりして、住民の理解を求める努力が払われ
てきた。また、並行して、計画全体に関する建設等に要
する費用と建設等による便益が、一定の想定の元に概算
されて、計画図などと共に住民の判断材料として提供さ
れていた。
【0003】しかし、従来公開されている費用や便益
は、計画全体をひとまとめとして求められており、自ら
の住居地域において、どのような影響が生じるかを知り
たい個々の住民の要望に直接応えるものではなかった。
また、計画図では、どの場所に、道路などの施設が建設
されるかはわかるものの、それが各住民が居住する各地
域にどのような環境的負荷を及ぼすかや、どれほどの交
通時間の短縮等の便益をもたらすかについて直感的に理
解することはできないのが現状である。そのため、たと
え、建設の結果生じる便益と費用の差し引きが住民の利
益になるとしても、住民の理解を得ることは困難な状況
であった。
【0004】また、住民説明会における発言などから、
地域住民の土木建設事業に対するある程度の意見を聴取
することはできるものの、時間的制限などから住民の一
部の意見にとどまらざるを得ず、該当区域の住民の意見
を数多く聴取することは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、土木建設事
業、例えば、道路建設事業や管路敷設事業等のごとき事
業の計画立案において、それらの事業の影響を受ける個
々の住民にとって自らの住居地域への影響がわかりやす
く、利害得失を直感的に理解することができ、その結
果、住民の理解が得やすくなるよう工夫された土木建設
事業の事業評価の公開システムを提案することを課題と
する。
【0006】また、望ましくは、各地域の地域住民の土
木建設事業に対する意見を数多く聴取することができる
事業評価の公開システムを提案することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、土木建
設事業に関する事業評価結果を公開するためのサーバで
あって、地図を構成するための地図情報と土木建設事業
が行なわれる予定の位置情報とを格納した地図情報記憶
手段と、前記地図における位置座標に対応してメッシュ
を設け、地図を複数の単位区画に分割する地図分割手段
と、前記地図情報を用いて地図を表示し、かつ該地図に
前記メッシュを重ねた画面情報を構成して出力する地図
出力手段と、前記の各単位区画に対応して事業評価結果
を格納した評価結果記憶手段と、いずれかの単位区画を
指定した事業評価結果の送信要求を受信した場合に、前
記指定された単位区画に対応する事業評価結果を前記評
価結果記憶手段から読み出し画面情報を構成して出力す
る結果出力手段とを有するサーバである。この構成によ
り、地域住民は、このサーバにアクセスすることによ
り、自らの居住区域に関する事業評価結果を知り、土木
建設事業が行なわれることによる利害得失を理解するこ
とができる。
【0008】ここで、事業評価結果を表示する画面情報
に、指定された単位区画内の地域住民に対するアンケー
トが含まれており、前記アンケートに対して入力された
回答情報を受信した場合に、受信したアンケートの回答
情報を前記指定された単位区画を特定する情報と関連づ
けて格納する回答格納手段を有することは望ましい。こ
の構成により、それぞれの居住区域における多くの住民
の回答を得、また意見を聴取することが可能になる。そ
の結果、事業の実施にあたって、どの地域に重点的に説
明会を行なうべきかなどのきめ細かい情報が得られる。
【0009】また、指定された単位区画に関する過去の
アンケート結果を表示する画面情報の送信要求を受信し
た場合に、回答記憶手段に蓄積されていた回答情報を読
み出して集計処理を行なう集計手段と、該集計処理の結
果を表示する画面情報を構成して出力するアンケート結
果出力手段とを有することは望ましい。この構成によ
り、各住民は、同じ区域に居住する他の住民の考え方の
傾向を知ることができ、自らの判断の参考にすることが
できる。
【0010】また、回答受付手段がアンケートに対する
回答情報を受信したあと、回答記憶手段に蓄積されてい
た回答情報を読み出して集計処理を加える集計処理手段
と、該集計処理の結果を表示する画面情報を構成して出
力するアンケート結果出力手段とを有することは望まし
い。この構成により、住民は、自らのアンケートに対す
る回答を入力したあとで同じ区域内の他の住民の回答動
向を知ることになるから、他の住民の意見動向に影響さ
れない回答を得ることができる。
【0011】また、事業評価結果が、事業評価サーバに
より求められたものであり、前記事業評価サーバは、土
木建設事業に伴う便益をあらかじめ定められた評価関係
情報を用いて単位区画ごとに求める便益評価手段を有
し、土地の地価及び土地収用費のデータを含む不動産情
報と、土木建設事業に伴う設備類の土木建設費用情報
と、前記設備類および前記設備類の周辺設備類の維持補
修費用情報とを格納した評価情報記憶手段を有し、前記
評価情報記憶手段に格納された情報を用いて費用を計算
する費用計算手段と、前記費用と前記便益の評価結果と
に基づいて単位区画ごとに事業評価を行う事業評価手段
と、前記事業評価結果を出力する結果出力手段とを有す
るものであることは望ましい。この構成により、客観的
な基準に基づく事業評価結果を得ることが可能となり、
住民の理解を得やすくなる。
【0012】発明の第2は、コンピュータを用いて土木
建設事業に関する事業評価結果を公開するためのプログ
ラムであって、地図を構成するための地図情報と土木建
設事業が行なわれる予定の位置情報とを格納した地図情
報記憶機能と、前記地図における位置座標に対応してメ
ッシュを設け、地図を複数の単位区画に分割する地図分
割機能と、前記地図情報を用いて地図を表示し、かつ該
地図に前記メッシュを重ねた画面情報を構成して出力す
る地図出力機能と、前記の各単位区画に対応して事業評
価結果を格納した評価結果記憶機能と、いずれかの単位
区画を指定した事業評価結果の送信要求を受信した場合
に、前記指定された単位区画に対応する事業評価結果を
前記評価結果記憶機能から読み出し画面情報を構成して
出力する結果出力機能とを有するプログラムである。こ
の構成により、地域住民は、このプログラムをインスト
ールされたサーバにアクセスすることにより、自らの居
住区域に関する事業評価結果を知り、土木建設事業が行
なわれることによる利害得失を理解することができる。
【0013】発明の第3は、上記のサーバがネットワー
クに接続されることにより構成される、土木建設事業に
関する事業評価結果を公開するためのコンピュータシス
テムである。この構成により、住民はインターネットに
接続している自らのパーソナルコンピュータなどから事
業評価結果を得ることが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明における一つの実施
形態を図面を参照しながら説明する。図1は、土木建設
事業の事業評価結果を公開するサーバコンピュータ1が
インターネット4に接続されている全体システムの概略
構成図である。サーバ1は、ルータ6を経由して地図情報
を格納した地図情報データベース2および事業評価を行
なうための事業評価サーバ3、さらにインターネット4に
接続されている。また、インターネット4には地域住民
のクライアントコンピュータ5が随時接続されている。
【0015】図2は、事業評価結果を公開するサーバの
動作に関する概略フローチャートであり、まず、この図
2を用いてサーバの動作について説明する。インターネ
ットを通じていずれかのクライアント端末から初期画面
の送信要求を受信すると(S110)、サーバは、画面情報記
憶部から定型の初期画面の構成情報を読み出して、前記
のクライアント端末に送信する(S120)。初期画面に従っ
ていずれかの土木建設事業を特定し、さらに表示する場
所を特定した地図の表示要求をサーバが受信すると(S13
0)、サーバは、地図情報記憶部から特定された場所の地
図情報および指定された土木建設事業の位置情報および
地図に重ねるメッシュ情報を地図情報記憶部から読み出
して画面情報を構成し、前記の表示要求を送出したクラ
イアント端末に送信する(S140)。次に、地図上のいずれ
かの単位区画を特定するコード情報と共に事業評価結果
画面情報の送信要求を受信すると(S150)、サーバは、コ
ード情報で特定された単位区画に対する事業評価結果を
記憶部から読み出し、事業評価結果を表示する定型の画
面情報を構成してクライアント端末に送信する(S160)。
さらに、アンケートの送信要求を受信すると(S170)、サ
ーバは、アンケートを表示するとともにアンケートの回
答の入力フォームを含む定型の画面情報を記憶部から読
み出してクライアント端末に送信する(S180)。次に、ア
ンケートの回答を受信すると(S190)、サーバは、その回
答を、単位区画を特定するコード情報と結びつけて回答
情報記憶部に格納し(S200)、続いてアンケートのお礼を
表示すると共に、過去のアンケート結果を表示するか否
かを選択できる画面を表示する定型の画面情報を記憶部
から読み出して送信する(S210)。アンケート結果の表示
要求を受信すると(S220)、サーバは、当該単位区画に関
して格納されているアンケート結果を読み出して、各単
位区画ごとに「賛成」、「反対」、「どちらでもない」
の数の集計処理を行ない(S230)、その結果を記憶部から
読み出した定型画面に組み込んで画面情報を構成し、ク
ライアント端末に送信する(S240)。次に、地図全体に対
するアンケート結果の表示要求を受信すると(S250)、サ
ーバは、各単位区画ごと集計データを読み出して、各単
位区画ごとに結果を表示した画面情報を構成してクライ
アント端末に送信する(S260)。
【0016】これにより、土木建設事業の影響を受ける
地域の住民は、事業に伴う住民が享受する便益と、その
ために要する費用などの情報を含む事業評価を、自らが
居住する区域に関して知ることが可能となり、事業に対
して理解が深まる。また、自らが居住する区域に対する
アンケートの回答として意見を述べることができるか
ら、これまで実際上困難であった、事業に対する多くの
住民の意見の聴取を、単位区画ごとに簡単に行えるよう
になる。また、各住民は同じ単位区画内の他の住民の意
見の内容や傾向を知ることができるから、より事業に対
する理解を深めることができる。さらに、近隣の異なる
単位区画における住民の意見動向も知ることができるか
ら、より客観的に事業を評価することが可能になる。
【0017】ここで、図2の各ステップにおいて、サー
バから送信する画面情報に基づいてクライアント端末の
ディスプレイ上に表示される画面について順次説明す
る。S120で送信する初期画面情報に基づく画面は、公共
団体が行なう予定の複数の土木建設事業に関して住民に
情報提供を行なうページである旨の説明と、土木建設事
業を特定する選択窓と、さらにその土木建設事業が広範
囲に渡る場合には、住民の居住区域をある程度特定する
が複数の単位区画を包含する大きさの範囲で地域を特定
する選択窓が設けられ、さらに、それらにより特定され
た地図を表示させるためのボタンが設けられている定型
の画面である。
【0018】図2のS140で送信する地図の画面情報に基
づく画面例を図3に示す。この画面14には、初期画面で
選択された地域の実際の地図が表示され、それに重ね
て、同様に選択された土木建設事業が対象となる地図座
標に結び付けて表示される。ここでは、土木建設事業が
道路建設事業である場合の例が示されており、建設予定
道路の経路12の位置が、地図の座標に対応して地図に重
ねて表示されている。図3の中央付近の略縦方向に記載
されている太実線が経路12である。また、この地図に
は、地図座標に対応してあらかじめ定められた一定間隔
で設けられたメッシュ11により区分けされた、複数の単
位区画13が重ねられている。なお、単位区画には、それ
ぞれの単位区画が占める地図座標の範囲に対して一対で
コード番号が付されている。画面上でいずれかの単位区
画をクリックすると、クリックが行なわれたカーソル位
置からいずれの単位区画を指しているかが特定される。
この図3では、中央やや上部に太い実線で囲まれた単位
区画15が、クリックされたカーソル位置で特定された単
位区画の例として表示されている。
【0019】図2のS160で送信する事業評価結果の画面
情報に基づく画面例を図4に示す。クリックされた単位
区画からポップアップしたようなデザインで、地図画面
右側に事業評価結果が表示されている。この画面には、
単位区画に含まれる住所の範囲、地域内人口、交通発生
量がデータとして記載され、時間短縮便益、経費削減便
益、大気汚染抑制便益、温暖化抑制便益、騒音低減便益
およびこれらの総便益が金額換算されて表示され、ま
た、建設にかかる費用を単位区画に割り振った場合の費
用および費用に対する便益の比率が表示されている。さ
らに、それらの関係が直感的にわかるようにするための
棒グラフが表示される。このように単位区画ごとに便益
と費用が表示されるので、従来のような一まとめの評価
では理解できなかった事業の直接的な利益を、各住民が
自分達に直接係わるものとして直感的に理解することが
できる。
【0020】図2のS180で送信するアンケート画面情報
に基づく画面例を図5に示す。図4と同様のデザイン
で、アンケート回答数、アンケート内容が表示され、さ
らにアンケートに対する回答の入力フォームが設けられ
ている。アンケート内容として「当プロジェクトに 賛
成である。」等の質問および答えに対して、回答者は、
いずれかを選択して、選択した答え右側に設けられたチ
ェックボックスにチェックを入れて回答する。その下段
には、自由意見をテキスト文で入力できる枠が設けられ
ている。さらにその下には、アンケートに対して入力し
た回答を送信するボタンおよびキャンセルするボタンが
設けられている。送信するボタンをクリックすると、ア
ンケート情報および結果表示選択画面情報の送信要求が
サーバに送信される。
【0021】図2のS210で送信するアンケート結果表示
選択画面情報に基づく画面には、「アンケートにご協力
いただきありがとうございました。あなたの居住区のア
ンケート結果を見ますか?」との文言が表示され、さら
に、「見る」、「見ない」をそれぞれ選択するボタンが
設けられている。
【0022】図2のS240で送信するアンケート画面情報
に基づく画面例を図6に示す。図4と同様のデザイン
で、画面右側に「あなたの居住区のアンケート結果」と
表示され、全回答数及び回答の内容により区分けされた
「どちらでもない」、「反対」、「賛成」の各内容の数
を用いて棒グラフが表示される。下段には、「全体の結
果を見ますか?」と表示され、「見る」、「見ない」を
選択するボタンが設けられている。
【0023】図2のS260で送信する全体結果画面情報に
基づく画面例を図7に示す。各単位区画ごとに土木建設
事業に対する支持率が、地図に重ねて5段階評価で表示
されている。ちなみに「5」は支持率80〜100%を
意味し、「1」は支持率0〜20%である。これによ
り、各単位区画ごとにどのような住民意識がもたれてい
るかが一目瞭然に把握できる。従って、事業に対する住
民説明会をどのような場所で重点的に行なえばよいかに
関しても的確な判断材料が得られる。もちろん、数字に
よる表示ではなく、色の違いや濃淡による表示を行なっ
てもよい。
【0024】次に、土木建設事業に関する事業評価結果
を公開するための公開サーバの概略構成を図8に示す。
土木建設事業として道路建設事業が選択されている例で
ある。なお、説明の都合上、地図情報を格納した地図情
報データベースを公開サーバに含めて説明する。これを
用いてサーバの内部構成について説明する。記憶部200
の地図情報等記憶部210には、道路、鉄道、河川、公園
や、建物、岩石、立ち木等の地物などの図形情報である
地図データと、それらに付属した位置、標高、建物名、
道路名、地番等の属性データとからなる地図情報と、土
木建設事業の位置情報、すなわちこの例では道路の経路
の位置情報であり、さらに前記の地図に重ねて設けられ
るメッシュの位置情報と各単位区画のコード番号情報が
格納されている。なお、この例では、メッシュはあらか
じめ1km間隔で設けられている。また、コード番号
は、メッシュで区分けされた各単位区画を特定するため
に付されている番号である。
【0025】記憶部200の評価結果情報記憶部220には、
土木建設事業ごと、単位区画ごとにあらかじめ求められ
た事業評価結果が格納されている。事業評価結果は、後
述する事業評価コンピュータで求められ、その結果が評
価情報記憶部に格納される。
【0026】記憶部200の画面情報記憶部230には、前述
の定型の初期画面を構成するための画面情報と、座標軸
が設けられその上に地図を構成するための画面情報と、
図4〜6の画面の共通部分を構成する画面情報と、図4
〜6の各々に関して画面の一部に表示するデータ項目と
様式および差し込むデータ種別に関する画面情報と、前
述のアンケート結果表示選択画面の画面情報と、その他
エラーメッセージ等の画面情報が格納されている。
【0027】記憶部200の回答情報記憶部240には、土木
建設事業を特定し、さらにアンケート回答者の回答内容
が単位区画を特定する単位区画のコード番号に結びつけ
て順次格納されている。
【0028】処理部100の定型画面出力部110は、定型画
面の画面情報送信要求を受け付けると、送信要求で特定
された定型の画面情報を記憶部から読み出し、さらに表
示に必要な定型データを記憶部から読み出し、画面情報
に組み込んで出力する。なお、定型画面とは、初期画
面、事業評価結果表示画面、アンケート表示画面、アン
ケート結果表示選択画面、単位区画に対するアンケート
集計結果表示画面等を指す。
【0029】処理部100の地図出力部120は、地図表示画
面の送信要求を受信すると、記憶部の地図情報記憶部21
0から送信要求で特定された場所の地図を構成する地図
情報を読み出し、同様に土木建設事業の位置座標を読み
出し、さらに、地図に対応したメッシュの位置座標とメ
ッシュで区分けされた各単位区画のコード情報を読み出
し、これらにより地図の画面情報を構成して出力する。
【0030】処理部100の回答格納部130は、アンケート
に対する回答情報を受信すると、土木建設事業ごとに、
回答情報で特定された単位区画のコード情報と結びつけ
て、記憶部200の回答情報記憶部240に格納する。
【0031】処理部100のアンケート集計部140は、各単
位区画ごとのアンケート結果のうち、「賛成」、「反
対」、「どちらでもない」の各項目についてそれぞれ集
計し、さらにそれらの合計を集計して結果を各単位区画
ごとに格納する。集計は、単位区画ごとに回答情報が更
新されるたびに行なわれる。
【0032】処理部100の近隣集計結果表示部150は、画
面の送信要求を受け付けると地図画面を構成すると共
に、近隣の各単位区画ごとのアンケート結果集計結果に
基づいて土木建設事業に対する支持率を求め、各単位区
画ごとに支持率のデータを重ねて表示する画面情報を構
成して出力する。
【0033】この他、受信部は、クライアント端末から
ルータ6を通して回答情報や画面情報送信要求を受信す
ると、それぞれに対応する処理部に切り分けて送る。ま
た、入力インターフェイス310はサーバに直結したキー
ボード、マウス、ポインティングデバイスなど入力装置
のインターフェイスであり、出力インターフェイス320
は、サーバに直結したCRTや液晶ディスプレイ等の出
力装置のインターフェイスである。
【0034】なお、メッシュを構成する線分は、互いに
直行する縦横の等間隔の並行線に限るものではなく、直
線であっても良いし曲線であっても良い。また、90度
以外の角度で互いに交差していても良く、二次元座標を
表現できる互いに交差する2種の線を用いることができ
る。さらに、市町村や丁目のごとき行政区画の境界を用
いて表現してもよい。要は地図平面を線分で単位区画に
分割できればよい。
【0035】次に、事業評価を行なって、前記の事業評
価結果の公開サーバに、事業評価結果情報を単位区画ご
とに供給する事業評価サーバに関して説明する。事業評
価は、便益評価と費用評価の2段階を前提とし、これら
を用いて単位区画ごとに行なわれる。便益とは、事業を
行なっていない現在に比較して、土木建設事業を行なう
ことにより住民が得る利便性を金額に換算したものであ
る。また、費用とは、土木建設事業を行なうに必要な土
地買収費用や補償費などの不動産関係費用、実際に建設
を行なうに際し直接要する土木建設費用、周囲の道路等
の付帯施設の維持管理費用など、土木建設事業を行なう
ために必要な費用を言う。なお、説明の都合上、地図情
報等を格納した地図情報データベースを、事業評価サー
バの記憶部の地図情報等記憶部として説明する。
【0036】この事業評価の全体流れを図9を用いて説
明する。まず、目的とする地域の地図情報と土木建設事
業の位置情報、さらに地図に重ねるメッシュの位置情
報、さらにメッシュによって区分けされる各単位区画を
特定するためのコード情報が読み込まれる(S300)。次
に、便益評価関数及び便益評価に必要なデータが読み込
まれる(S310)。これらにより単位区画ごとに便益評価が
算出される(S320)。続いて、費用評価を行なうために必
要な費用関係情報が読み込まれ(S330)、費用評価が行わ
れて単位区画数で分割して各単位区画の費用とされる(S
340)。次に、前に求められた便益評価と費用評価を用い
て事業評価が行なわれる(S340)。
【0037】まず、便益評価について説明する。便益評
価の内容は土木建設事業の種類によって異なるが、ここ
では道路建設事業を例として説明する。道路建設事業で
は、便益として自動車走行経費の節減、走行時間の短
縮、交通事故減少、環境負荷低減、維持補修費用低減等
が用いられる。
【0038】便益評価関数は、事業を行なうことにより
得られる便益を評価するための関数であり、各単位区画
と経路との距離や位置に依存して変動する部分と、経路
の位置とは別個に地図情報や便益評価関係情報に基づい
て各単位区画に評価結果を与える部分とに区分けでき
る。前者だけを有する関数と前者と後者の両方を有する
関数があり、評価内容によって適当な関数形が選択され
る。また、便益評価関数は、単位区画ごとに直接に評価
を行う評価関数と、評価対象地域全体に対して評価を行
ってから各単位区画ごとに分配する評価関数とに区分す
ることもでき、事業の種類や評価内容によって異なる。
【0039】道路建設事業における便益評価処理(図9
のS300〜S320)について、より具体的に説明する。処理
を開始すると、まず記憶部から評価対象地域全体の道路
情報等の地図情報と建設予定道路の位置情報および地図
に重ねるメッシュの位置情報、さらにメッシュによって
区分けされる各単位区画を特定するためのコード情報が
読み込まれる(S300)。続いて、該当地域全体の各道路
の現状における交通量データなど便益評価関係情報が読
み込まれる(S310)。現状の交通量データから道路建設
後の予想交通量が算定される(S320)。続いて、上記の
各種便益の評価が行われ、記憶部に格納される(S33
0)。これで便益評価が終了する。
【0040】次に、図9のS330で求められる各種便益の
うち、自動車走行時間短縮便益を求める処理について図
10を用いて説明する。走行時間短縮便益は、現状およ
び道路建設後における自動車の走行時間の差で定義され
るから、処理がスタートすると、まず、図9のS310で読
み込んだ現状の交通量などの便益関係情報を用いて、現
状の道路における自動車の走行時間が算定される(S41
0)。次に、新しい道路が建設された後の走行時間が算
定される(S411)。そして、現状と建設後の走行時間の
差から短縮の便益が求められる(S412)。これを図11
を用いて説明する。図11では、評価対象地域に県道A
と県道Bが既設されており、交差点イで交差している。
この場合、県道A沿いのア地点から県道B沿いのウ地点
に行くための走行時間は、自動車の平均速度でア地点か
らイ地点を経由してウ地点に到達するまでの時間として
求められる。ここに新しく候補道路12が建設される
と、ア地点から、県道Aと候補道路が交差する地点を経
て候補道路を経由することにより、イ地点をバイパスし
て県道Bからウ地点に到達することができる。この短縮
された時間が便益となる。つまり、既設の道路に新しく
道路を加えたことにより新しく発生する既設道路との交
差点の位置(高速道路であれば、インターチェンジの位
置)を読み出し、このデータを用いて、走行距離の短縮
を便益として評価する。
【0041】正確には、評価対象地域全体に対する走行
時間短縮の便益評価関数は、評価対象地域における現状
の総走行時間費用から、新しい道路設備の建設が行われ
た場合の当該地域の総走行時間費用を減じたものとして
定義され、総走行時間費用は、各トリップのリンク別車
種別の走行時間に時間価値原単位を乗じた値をトリップ
全体で集計したものとして定義される。
【0042】走行時間短縮便益:BT=BTo−BTw 総走行時間費用 :BTi=ΣjΣi(Qijl×Tijl×α
j)×365 BT :走行経費減少便益(円/年) BTi:整備iの場合の総走行経費(円/年) Qijl:整備iの場合のリンクlにおける車種jの交通
量(台/日) Tijl:整備iの場合のリンクlにおける車種jの走行
時間(分) αj :車種jの時間価値原単位(円/台/分) i :整備有の場合はw、なしの場合はo j :車種 l :リンク
【0043】なお、リンクは自動車の交通流れパターン
に該当し、新しい道路を整備した場合と整備しなかった
場合の違いが、リンクの違いと、リンクに対応する交通
量Qおよび走行時間Tの違いとで表現される。
【0044】上記のように、道路建設事業における便益
評価では、まず、評価対象となる地域全体に関して、将
来に道路を建設した場合における状況と現状とを比較し
た場合の便益を、あらかじめ定められた評価関数及び、
評価の基礎となる現状における事故率、利用者数、交通
量、渋滞率等に関するデータを用いて求める。
【0045】この走行時間短縮の便益の演算は、国土交
通省が公表している「費用便益分析マニュアル(案)」
に記載されている評価手法を参照して定めている。これ
以外の便益についても、同様にして求めている。ただ
し、上記マニュアルは事業全体に対する評価手法であ
り、単位区画の概念は含んでいない。そのため、図10
において、続くS413以降のステップが必要となる。
【0046】図10のS413では、S412で求めた評価対象
地域全体の便益評価値が、新しく建設される道路と単位
区画との距離に依存して変動する部分と依存しない部分
に区分けされる。依存する部分と依存しない部分との区
分け比率は、過去の統計データを基にして便益の種類に
応じてあらかじめ定められている。ここでは、道路と単
位区画との距離によって変動する部分を19とすると、
変動しない部分を1としている。つまり、両者の比率を
19:1として区分けしている。
【0047】距離によって変動する部分は、新しい道路
に近い単位区画の住民の方が、遠い単位区画の住民より
大きい便益を得るであろうとの判断による。距離によっ
て変動する部分に関しては、距離によって変化する分配
関数を用い、各単位区画に評価値を割り振る(S414)。
走行時間短縮の便益は、新しく建設される道路と各単位
区画との最も短い直線距離に単純に比例すると考えられ
るから、計算式は次のものが用いられる。
【0048】BTk=BT×Ltk/Lt BTk:k番目の単位区画の走行経費減少便益(円/
年) Ltk:k番目の単位区画の中心から新しく建設される
道路までの最短距離の逆数 Lt=ΣkLtk:分配関数。Ltkを評価対象地域に
含まれる全ての単位区画について足し合わせたもの
【0049】距離に依存しない部分は、各単位区画の自
動車保有者のデータによって各単位区画に割り振られる
(S415)。この距離に依存しない部分は、新しく道路が
できたことにより、どの場所に新しく道路が建設される
かにかかわらず、自動車を保有している住民であれば、
自動車を保有していない住民より、道路を使用できる可
能性があるという一定の便益を得るであろうとの前提に
基づく。自動車保有者のデータが便益関係情報に含まれ
ていない場合は、住民の自動車保有率と各単位区画の総
住民数から便益が計算されても良い。
【0050】最後に、単位区画ごとに距離に依存する部
分と依存しない部分の便益が合算されて、走行時間低減
の各単位区画の便益とされる(S416)。他の便益に関し
てもこれと同様にして求められる。
【0051】次に、費用の演算について説明する。図9
のS340〜S350の費用演算処理では、記憶部から読み出し
た不動産情報、土木建設費用情報、維持補修費用情報、
および、あらかじめ与えられた経済成長率予測データ、
工事期間、供用期間(経路寿命)の各データに基づい
て、事業で新しく建設される設備に関する土地収用費、
土木建設費、維持補修費が求められ、合わせて周辺設備
の維持補修費用が計算される。費用の計算は、本来、設
備が設けられる県、市等の公共団体若しくはそれに準じ
た団体が定める積算基準に基づいて行うが、各団体の積
算基準が区々であるために、ここでは、上記の費用便益
分析マニュアルに従って求められている。また、単位区
画の費用負担は、事業を行う公共団体に含まれると考え
られる単位区画すべてに均等に費用が割り振られ、これ
が各単位区画の費用とされ、記憶部に格納される。単位
区画あたりの費用は、人口若しくは所得またはこれら両
者等に基づいて割り振られても良い。
【0052】次に、図9のS360における事業評価では、
先にもとめた各単位区画ごとの便益評価結果と費用演算
結果とを用いて、各単位区画ごとに事業評価が行われ
る。
【0053】事業評価は、正味現在価値:NPV(Net
Present Value)、内部収益率:IRR(Internal Rate
of Return)、便益・費用費:B/C(Benefit Cost r
atio)等のあらかじめ定められた事業評価関数が用いら
れる。
【0054】ここで、NPVは、多年度にわたるプロジ
ェクトの支出と収入(費用と便益)の両側面を考慮に入
れた上で、プロジェクトが得か否かを示す指標であり、
以下の公式で定義される。
【0055】NPV=A0+A1/(1+r)+A2/
(1+r)^2+・・・+An/(1+r)^n
【0056】nは事業年度であり、A0、A1、A2、・
・・、Anは、各事業年度のキャッシュフローであり、
支出が収入より多ければ負となる。また、rは割引率
(または利子率)である。NPVが正であれば、事業の
便益が費用より勝る、すなわち事業が得であることを意
味する。なお「^2」は2乗を意味する。「^n」はn
乗を意味する。
【0057】また、IRRは、NPVがちょうどゼロに
なるr(利子率)のことであり、例えば、あるプロジェ
クトのIRRが、資本の利子率を上回っていれば、その
プロジェクトは得であることを意味する。IRRは以下
の式を満たすrとして計算される。
【0058】 0=A0+A1/(1+r)+A2/(1+r)^2+・・・ +An/(1+r)^n (記号の意味は上記に同じ。)
【0059】B/Cは、便益と費用の比であり、各事業
年度の便益の和と費用の和との比で定義され、損益分岐
点の判断に使用される。
【0060】各単位区画における評価結果の違いは、各
単位区画ごとに表示された数字または色の違いで把握で
きる。事業評価結果を表示した画面の例を図12に示
す。図12では、各単位区画の事業評価結果が数字で表
示されている。1〜4のうち数字が大きいほど事業評価
が高いことを意味している。
【0061】図9のS370の評価結果送信表示処理では、
便益評価処理、費用演算処理、事業評価処理から得られ
た各単位区画ごとの評価結果が、事業評価結果の公開サ
ーバに送信される。公開サーバは受信した評価結果を記
憶部の評価結果情報に格納する。
【0062】道路建設事業に係わる事業評価サーバの内
部構成について説明する。このサーバの概略ブロック図
を図13に示す。記憶部400に含まれる地図情報等410
は、公開サーバにおける地図情報等210と同じものであ
る。記憶部400に含まれる便益評価関係情報420には、便
益評価関数の情報及び便益評価関数を演算するために必
要なデータが含まれる。便益評価関数としては、自動車
走行経費節減、走行時間短縮、交通事故減少、環境負荷
低減、周辺道路の維持補修費用低減等の便益を演算する
ための各評価関数が上げられ、演算に必要なデータとし
ては、現状における事故率、交通機関の利用者数、各道
路の交通量、渋滞率、各地域の人口、各地域の自動車保
有者、各地域の平均所得額、都市計画等に関するデー
タ、さらには、評価結果を各単位区画に分配する際の情
報及び分配関数に関する情報を含む。
【0063】記憶部400に含まれる不動産情報430には、
地価や補償費など土地の収用費のデータが含まれる。ま
た、土木建設費用情報440には、新しく建設される道路
設備の建設費用を求めるためのデータが含まれ、維持補
修費用情報450には、新しく建設される設備に関する維
持補修費用を求めるための人件費や材料費に関するデー
タ、及びその周辺に存在する既存道路設備の維持補修費
用を求めるための、既存道路設備の建設経過年数や老朽
化率に関するデータを含む。
【0064】処理部300の便益評価部310、費用演算部32
0、事業評価部330、結果出力部340は、それぞれ図9に
関して説明した動作を行い、事業評価情報を公開サーバ
に供給する。
【0065】なお、建設予定の道路から各単位区画まで
の距離は、単位区画から経路までの最も近い距離に限定
されるものではなく、評価に適した距離を適宜選択すれ
ばよい。また、経路から各単位区画までの距離に基づい
て単位区画に与える便益の評価結果は、単一の線分から
の評価に限るものではなく、評価関数の性質に応じて複
数の線分からの寄与を足し合わせるようにして評価して
も良い。各線分からの評価を比較し、最大の評価を与え
る線分からの評価をその単位区画の評価としても良い。
要は、評価関数の性質に応じて適宜評価方法を定めれば
よい。
【0066】また、「便益」は、必ずしも正の便益に限
られず、負の便益例えば交通事故の増加を表現するもの
であっても良い。このような場合は、便益が赤字として
評価されることになる。
【0067】土木建設事業は、道路建設事業に限定され
るものではなく、例えば、下水道敷設事業のごとき管路
敷設事業や港湾物流ネットワーク事業、ダム建設事業な
ど、多くの住民の生活に影響が生じる土木建設事業をい
う。
【0068】上記のサーバ類のハードウェアは、中央処
理装置(CPU)、ワークエリアを提供するランダムア
クセスメモリ(RAM)、記憶部を内蔵するハードディ
スク(HD)、ルータ、ポインティングデバイス、ディ
スプレイ、キーボードなどが常法によって互いに接続さ
れているものである。ポインティングデバイスとして
は、マウス、タッチペン、トラックボールのいずれでも
良い。キーボードを用いてポインティングを行うのでも
良い。ディスプレイとは、CRT(Cathode RayTube)
や液晶表示装置などを言う。通信回線は、イントラネッ
トに結合していてもよいし、ルータに変えてモデムで電
話回線に結合するものでもよい。また、LAN(Local A
rea Network)やWAN(Wide Area Network)のようなク
ローズドなネットワークに接続し、住民がアクセスする
端末を区役所や出張所のごとき一定の場所に限定しても
よい。周辺機器として他の入出力装置やプリンタ等が接
続されていてもよい。
【0069】サーバ類の記憶部の一部は、地図情報デー
タベースのように他のデータベースサーバに内蔵されて
おり、通信によりアクセスするものであってもよい。そ
の他、光磁気ディスク装置、フラッシュメモリなどの不
揮発性メモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能
な記録媒体、RAMのような揮発性のメモリ、あるいは
これらの組み合わせにより構成される。記憶部は、リレ
ーショナルデータベースやXML(eXtensible Markup
Language)型のデータベースを利用しても良い。。
【0070】また、請求項1に記載のサーバではなく、
コンピュータに実行させるためのプログラムとして表現
することもできる。他の請求項に記載のサーバに関して
も同様にプログラムとして表現することができる。これ
らをコンピューターが読み取り可能な記録媒体に格納し
てもよい。ここで、記録媒体とは、フレキシブルディス
ク、光磁気ディクス、ROM、CD−ROM等の可搬媒
体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク
等の記録装置のことを言う。また、プログラムは、任意
の適当な手段分に分割し、分割したものをそれぞれに記
憶媒体に格納することも可能である。
【0071】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の思想を逸脱しない設計変
更も含まれる。
【0072】
【発明の効果】道路建設事業や管路敷設事業等のごとき
土木建設事業の計画立案において、それらの事業の影響
を受ける個々の住民にとって自らの住居地域への影響が
わかりやすく利害得失を直感的に理解することができ
る。結果、住民の理解が得やすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 土木建設事業評価の公開システム全体の概略
図である。
【図2】 公開サーバの概略フローチャートである。
【図3】 地図が表示されたクライアント端末の画面の
模式図である。
【図4】 事業評価結果が表示された画面の模式図であ
る。
【図5】 アンケートが表示された画面の模式図であ
る。
【図6】 単位区画のアンケート結果が表示された画面
の模式図である。
【図7】 近隣区画のアンケート結果が表示された画面
の模式図である。
【図8】 公開サーバの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図9】 事業評価処理の概略フローチャートである。
【図10】 道路建設事業の走行時間短縮便益を求める
ための概略フローチャートである。
【図11】 走行時間短縮便益を説明するための道路建
設例を示した模式図である。
【図12】 事業評価結果を表示した道路建設例を示し
た模式図である。
【図13】 事業評価サーバの概略構成を示したブロッ
ク図である。
【符号の説明】
(図1)1 公開サーバ、2 地図情報データベース、3 事
業評価サーバ、4 インターネット、5 クライアント端
末、6 ルータ (図3)11 メッシュ、12 建設予定道路、13 単位区
画、14 画面、15 クリックされた単位区画

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土木建設事業に関する事業評価結果を公
    開するためのサーバであって、地図を構成するための地
    図情報と土木建設事業が行なわれる予定の位置情報とを
    格納した地図情報記憶手段と、前記地図における位置座
    標に対応してメッシュを設け、地図を複数の単位区画に
    分割する地図分割手段と、前記地図情報を用いて地図を
    表示し、かつ該地図に前記メッシュを重ねた画面情報を
    構成して出力する地図出力手段と、前記の各単位区画に
    対応して事業評価結果を格納した評価結果記憶手段と、
    いずれかの単位区画を指定した事業評価結果の送信要求
    を受信した場合に、前記指定された単位区画に対応する
    事業評価結果を前記評価結果記憶手段から読み出し画面
    情報を構成して出力する結果出力手段とを有するサー
    バ。
  2. 【請求項2】 事業評価結果を表示する画面情報に、指
    定された単位区画内の地域住民に対するアンケートが含
    まれており、前記アンケートに対して入力された回答情
    報を受信した場合に、受信したアンケートの回答情報を
    前記指定された単位区画を特定する情報と関連づけて格
    納する回答格納手段を有する請求項1に記載のサーバ。
  3. 【請求項3】 指定された単位区画に関する過去のアン
    ケート結果を表示する画面情報の送信要求を受信した場
    合に、回答記憶手段に蓄積されていた回答情報を読み出
    して集計処理を行なう集計手段と、該集計処理の結果を
    表示する画面情報を構成して出力するアンケート結果出
    力手段とを有する請求項2に記載のサーバ。
  4. 【請求項4】 回答受付手段がアンケートに対する回答
    情報を受信したあと、回答記憶手段に蓄積されていた回
    答情報を読み出して集計処理を加える集計処理手段と、
    該集計処理の結果を表示する画面情報を構成して出力す
    るアンケート結果出力手段とを有する請求項2に記載の
    サーバ。
  5. 【請求項5】 事業評価結果が、事業評価サーバにより
    求められたものであり、前記事業評価サーバは、土木建
    設事業に伴う便益をあらかじめ定められた評価関係情報
    を用いて単位区画ごとに求める便益評価手段を有し、土
    地の地価及び土地収用費のデータを含む不動産情報と、
    土木建設事業に伴う設備類の土木建設費用情報と、前記
    設備類および前記設備類の周辺設備類の維持補修費用情
    報とを格納した評価情報記憶手段を有し、前記評価情報
    記憶手段に格納された情報を用いて費用を計算する費用
    計算手段と、前記費用と前記便益の評価結果とに基づい
    て単位区画ごとに事業評価を行う事業評価手段と、前記
    事業評価結果を出力する結果出力手段とを有するもので
    ある請求項1に記載のサーバ。
  6. 【請求項6】 コンピュータを用いて土木建設事業に関
    する事業評価結果を公開するためのプログラムであっ
    て、地図を構成するための地図情報と土木建設事業が行
    なわれる予定の位置情報とを格納した地図情報記憶機能
    と、前記地図における位置座標に対応してメッシュを設
    け、地図を複数の単位区画に分割する地図分割機能と、
    前記地図情報を用いて地図を表示し、かつ該地図に前記
    メッシュを重ねた画面情報を構成して出力する地図出力
    機能と、前記の各単位区画に対応して事業評価結果を格
    納した評価結果記憶機能と、いずれかの単位区画を指定
    した事業評価結果の送信要求を受信した場合に、前記指
    定された単位区画に対応する事業評価結果を前記評価結
    果記憶機能から読み出し画面情報を構成して出力する結
    果出力機能とを有するプログラム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のサーバがネットワークに
    接続されることにより構成される、土木建設事業に関す
    る事業評価結果を公開するためのコンピュータシステ
    ム。
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