JP2003312600A - 展開型ラジエータ及びそれを備えた人工衛星本体 - Google Patents

展開型ラジエータ及びそれを備えた人工衛星本体

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radiator
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哲朗 大串
Hiroaki Ishikawa
博章 石川
Toshiyuki Umemoto
俊行 梅本
Akira Yao
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    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0266Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with separate evaporating and condensing chambers connected by at least one conduit; Loop-type heat pipes; with multiple or common evaporating or condensing chambers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ループ型ヒートパイプの熱輸送能力を向上さ
せることが可能な展開型ラジエータを得る。 【解決手段】 人工衛星本体1の内部に配置されたパネ
ルに接続された、ループ型ヒートパイプ3のうち、上下
(放熱面側とその下側)二つに分岐した分岐管(上部蒸
気ヘッダ管3c、下部蒸気ヘッダ管3c)で構成さ
れる蒸気ヘッダ管3c、上部蒸気ヘッダ管3cと上部
液ヘッダ管3eとを連結する凝縮管3d 、下部蒸気
ヘッダ管3cと下部液ヘッダ管3eとを連結する凝
縮管3d、上下二つに分岐した分岐管(上部液ヘッダ
管3e、下部液ヘッダ管3e)で構成される液ヘッ
ダ管を展開型ラジエータ4に埋設して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は人工衛星に搭載さ
れる電子機器等の発熱体の温度制御に使用される展開型
ラジエータ及びそれを備えた人工衛星本体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図7は31th Internatio
nal Conference onEnvironm
ental Systems 2001−01−219
4(以下、文献という)に開示されている、従来の展開
型ラジエータの概略的な構成図である。また、図8は一
般的な展開型ラジエータの、衛星構体に付設される位置
を示す斜視図である。図において、1は人工衛星本体部
分である、衛星構体である。1aは衛星構体1のうち、
電子機器等の発熱体が搭載される範囲となるミッション
部である。1bはミッション部1aの下側の、衛星駆動
用の燃料タンクが収納される範囲となるバス部である。
10は衛星構体1内部に配列されているパネルである。
11はパネル10に搭載されている電子機器である。1
2はパネル10内部に並列状に複数配置されたヒートパ
イプである。
【0003】73はヒートパイプ12に連結され、ルー
プ状の構成をなすループ型ヒートパイプである。ループ
型ヒートパイプ73には熱輸送媒体となる、例えばアン
モニア等の作動流体が封入されており、次の73a〜7
3fにより構成されている。73aは作動流体を加熱し
て蒸気に変える蒸発器であり、ヒートパイプ12に密着
して装着されている。73bは蒸発器73aと連結し、
蒸気相の作動流体の通り道となる蒸気管であり、73c
は蒸気ヘッダ管である。73dは蒸気相の作動流体を放
熱させて液体にする凝縮管であり、上記ヘッダ管73c
から複数分岐して配置されている。73eは凝縮管73
dに連結し、蒸気ヘッダ管73cに対向して設けられた
液ヘッダ管である。73fは液相の作動流体の通り道と
なる液管である。
【0004】74はループ型ヒートパイプ73の一部で
ある蒸気ヘッダ管73c、凝縮管73d、液ヘッダ管7
3eを埋設し、パネル10に連結されて衛星構体に折り
畳み展開自在に固定された平板状の展開型ラジエータで
ある。75は展開型ラジエータ74を衛星構体1に折り
畳み展開自在に固定するヒンジ部である。
【0005】展開型ラジエータ74は、衛星構体1の外
側のミッション部1aに、衛星構体1正面から見たとき
に展開型ラジエータパネル74が左右に展開する形で設
けられているのが一般的である。
【0006】次に動作について説明する。電子機器11
で発生した熱はパネル10中のヒートパイプ12からル
ープ型ヒートパイプ73の蒸発器73aに伝えられ、内
部の作動流体を蒸発させる。蒸発した蒸気は蒸気管73
bからヒンジ部75を介して蒸気ヘッダ管73cを経て
凝縮管73dに達し、ここで宇宙空間へ放熱して冷却さ
れ凝縮する。凝縮して液体となった作動流体は液ヘッダ
管73eからヒンジ部75、液管73fを通って蒸発器
73aへ還流する。このような作動流体の循環により電
子機器からの熱は宇宙空間へ放熱され、電子機器の一定
の温度が確保されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の展開型ラジエー
タ74は、複数の凝縮管73dに対して、これに連結す
る蒸気ヘッダ管73cおよび液ヘッダ管73eは通常一
本で構成されているため、配管を流れる量が大きくなり
圧力損失が生じ、ループ型ヒートパイプ73の熱輸送能
力を向上させることが難しいという課題があった。ま
た、表面積を広げるために展開型ラジエータを多段(複
数枚連結した状態)にして構成する場合、蒸気ヘッダ管
および液ヘッダ管を通る作動流体の量が増して圧力損失
が大きくなるため、同様にループ型ヒートパイプの熱輸
送能力を向上させることが難しいという課題があった。
【0008】また、展開型ラジエータ74を衛星構体に
固定させるのに一般的にヒンジ部75が用いられてい
る。ヒンジ部75には作動流体の全流量が流れるため、
圧力損失を抑えることが可能な、例えば内径の大きな蛇
腹管等で構成されている。この管は、ヒンジ部75の内
部を移動する作動流体の圧力に耐えるだけの厚みを有す
るため、展開型ラジエータ74の展開信頼性を向上させ
ることが難しいという課題があった。
【0009】また、展開型ラジエータ74は、収納時に
は衛星構体1のうち電子機器11が搭載されているミッ
ション部1a表面を覆って折り畳まれており、展開型ラ
ジエータ74の展開前にこの折り畳まれている側の衛星
構体1表面からの放熱が困難である。このため、展開型
ラジエータ74が展開する前に展開型ラジエータ74が
折り畳まれている側の衛星構体1に搭載された電子機器
を作動させることができず、人工衛星の通信容量に限界
があるという課題があった。
【0010】また、展開型ラジエータは通常一枚のパネ
ルに接続されているため、熱輸送の体系は一つであり、
ループ型ヒートパイプに不具合が生じた場合には、展開
型ラジエータを動作させることができなくなってしまう
という課題があった。
【0011】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、ループ型ヒートパイプの熱
輸送能力を向上させることが可能な展開型ラジエータを
得ることを目的とする。また、展開信頼性を向上させる
ことが可能な展開型ラジエータを得ることを目的とす
る。また、人工衛星の通信容量を大きくとるために、展
開型ラジエータを展開させる前にも放熱させることが可
能な展開型ラジエータを得ることを目的とする。また、
一つのループ型ヒートパイプに不具合が生じても、展開
型ラジエータを動作させることが可能な展開型ラジエー
タを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る展開型ラ
ジエータは、蒸気ヘッダ管および液ヘッダ管が、展開型
ラジエータの放熱面側とその下側とに分岐した分岐管で
構成され、凝縮管は放熱面側の表面付近の同一平面上に
並列に配置されたものである。
【0013】この発明に係る展開型ラジエータは、人工
衛星本体の内部に配置されたパネルに接続された、蒸発
器、蒸気管、蒸気ヘッダ管、凝縮管、液ヘッダ管、およ
び液管と、蒸気ヘッダ管と分岐され、この蒸気ヘッダ管
に並列に配置された蒸気バイパス管と、液ヘッダ管と分
岐され、この液ヘッダ管に並列に配置された液バイパス
管とを備えた第一の流体ループのうち、蒸気ヘッダ管、
凝縮管、液ヘッダ管、蒸気バイパス管、液バイパス管を
埋設し、人工衛星本体に折り畳み展開自在に保持された
一枚目の展開型ラジエータ部と、一枚目の展開型ラジエ
ータ部の上記蒸気バイパス管および液バイパス管に連結
された、蒸気ヘッダ管、凝縮管、および液ヘッダ管を備
えた第二の流体ループを埋設し、一枚目の展開型ラジエ
ータ部に折り畳み展開自在に保持された二枚目の展開型
ラジエータ部とを備え、第一の流体ループおよび第二の
流体ループにより一連のループ型ヒートパイプを構成し
たものである。
【0014】この発明に係る展開型ラジエータは、可と
う性を有する材料からなり、収納時はこの展開型ラジエ
ータの放熱面を内側にして、自身を巻き込んだ形態で衛
星構体の内部に収納されるようにしたものである。
【0015】この発明に係る展開型ラジエータは、放熱
面が、この放熱面の温度に依存して、展開する部分の大
きさを自動的に調整する機能を備えたものである。
【0016】この発明に係る展開型ラジエータは、人工
衛星本体の内部に配置された第一のパネルに接続され
た、蒸発器、蒸気管、蒸気ヘッダ管、凝縮管、液ヘッダ
管、および液管を有するループ型ヒートパイプのうちの
蒸気ヘッダ管、凝縮管、および液ヘッダ管と、第二のパ
ネルに接続された、蒸発器、蒸気管、蒸気ヘッダ管、凝
縮管、液ヘッダ管、および液管を有するループ型ヒート
パイプのうちの蒸気ヘッダ管、凝縮管、および液ヘッダ
管とを埋設して、人工衛星本体に保持されたものであ
る。
【0017】この発明に係る人工衛星本体は、展開型ラ
ジエータを折り畳み収納する場所を、人工衛星本体のう
ち、衛星駆動用の燃料タンクが収納される範囲であるバ
ス部としたものである。
【0018】この発明に係る人工衛星本体は、この人工
衛星本体の一平面の周りの辺に、3枚以上の展開型ラジ
エータのそれぞれが独立して折り畳み展開自在に保持さ
れているものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による展
開型ラジエータ4の構成を示す概略的な説明図である。
図1(a)は衛星構体1中のパネル10とパネル10に
連結する展開型ラジエータの構成図であり、図1(b)
は図1(a)をA−A線で切って矢印の方向に見た図で
ある。図1(b)の上側が展開型ラジエータ4の放熱面
である。
【0020】図において、3は後述する展開型ラジエー
タ4にその一部を埋設し、衛星構体1のパネル10に連
結されているループ型ヒートパイプである。ループ型ヒ
ートパイプ3には熱輸送媒体となる、例えばアンモニア
等の作動流体が封入されており、次の3a〜3fにより
構成されている。3aは作動流体を加熱して蒸気に変え
る蒸発器であり、ヒートパイプ12に密着して装着され
ている。3bは蒸発器3aと連結し、蒸気相の作動流体
の通り道となる蒸気管である。
【0021】3cは上下(放熱面側とその下側)二つに
分岐した分岐管で構成される蒸気ヘッダ管であり、3c
は上部蒸気ヘッダ管、3cは下部蒸気ヘッダ管であ
る。3dおよび3dは蒸気相の作動流体を放熱させ
ることにより液体にする凝縮管である。3eは蒸気ヘッ
ダ管3cに対向して設けられ、上下二つに分岐した分岐
管で構成される液ヘッダ管であり、3eは上部液ヘッ
ダ管、3eは下部液ヘッダ管である。凝縮管3d
上部蒸気ヘッダ管3cと上部液ヘッダ管3e とを連
結し、凝縮管3dは下部蒸気ヘッダ管3cと下部液
ヘッダ管3eとを連結している。また、凝縮管3d
および3dはどちらも、放熱面の表面付近の同一平面
上に、交互に並列に配置されている。3fは液相の作動
流体の通り道となる液管である。
【0022】4はループ型ヒートパイプ3の一部である
蒸気ヘッダ管3cおよび3c、凝縮管3dおよび
3d、液ヘッダ管3eおよび3eを埋設し、パネ
ル10に連結されて衛星構体に折り畳み展開自在に固定
された平板状の展開型ラジエータである。6は展開型ラ
ジエータ4表面を覆う薄い膜状のパネル表皮である。パ
ネル表皮6は、凝縮管3dおよび3dと密着して設
けられている。
【0023】10は衛星構体内部に配列されているパネ
ルである。11はパネル10に搭載されている電子機器
である。12はパネル10内部に並列上に配置されたヒ
ートパイプである。75は展開型ラジエータ4を衛星構
体に折り畳み展開自在に固定するヒンジ部である。図1
(b)中の矢印は熱が移動する方向を示すものであり、
このうち実線の矢印は液相の作動流体が移動する方向を
示し、点線の矢印は蒸気相の作動流体が移動する方向を
示す。
【0024】次に動作について説明する。電子機器11
で発生した熱はパネル10中のヒートパイプ12からル
ープ型ヒートパイプ3の蒸発器3aに伝えられ、内部の
作動流体を蒸発させる。蒸発した蒸気は蒸発器3aから
蒸気管3bに流れ、ヒンジ部75を介して、分岐管で構
成された蒸気ヘッダ管3cの上部蒸気ヘッダ管3c
よび下部蒸気ヘッダ管3c のそれぞれに達する。上部
蒸気ヘッダ管3cを通った蒸気は凝縮管3dに、ま
た、下部蒸気ヘッダ管3cを通った蒸気は凝縮管3d
に達し、ここで作動流体の持つ熱を宇宙空間へ放熱し
て冷却され凝縮されて液体となる。
【0025】凝縮した作動流体は、分岐管で構成された
液ヘッダ管3eの上部液ヘッダ管3eおよび下部液ヘ
ッダ管3eのそれぞれを通ってヒンジ部75を介し、
液管3fを経て蒸発器3aへ還流する。このような作動
流体の循環により電子機器11からの熱は宇宙空間へ放
熱され、電子機器11の一定の温度が確保されている。
【0026】以上のように、この実施の形態1の展開型
ラジエータ4によれば、蒸気ヘッダ管3cおよび液ヘッ
ダ管3eが、上下二つに分岐した分岐管、すなわち上部
蒸気ヘッダ管3cおよび下部蒸気ヘッダ管3c、な
らびに上部液ヘッダ管3eおよび下部液ヘッダ管3e
で構成されている。このため、上部蒸気ヘッダ管3c
、下部蒸気ヘッダ管3c、上部液ヘッダ管3e
下部液ヘッダ管3eを流れる作動流体の流速は、従来
の一本の蒸気ヘッダ管および液ヘッダ管と比較して小さ
い。したがって圧力損失も小さくなり、ループ型ヒート
パイプ3における熱輸送能力を向上させることができる
という効果が得られる。
【0027】また、この実施の形態1の展開型ラジエー
タによれば、凝縮管3dおよび3dは放熱面側の表
面付近の同一平面上に交互に並列に配置され、パネル表
皮6に密着している。このため、凝縮管3dおよび3
からパネル表皮6への熱抵抗が小さくなり、移動す
る間の温度低下も小さくなる。したがって効果的に放熱
面から宇宙空間へ放熱できるという効果が得られる。
【0028】実施の形態2.次に展開型ラジエータを複
数枚連結して構成する場合について説明する。図2はこ
の発明の実施の形態2による展開型ラジエータの構成を
示す概略的な説明図であり、衛星構体1中のパネル10
とパネル10に連結する展開型ラジエータの構成を示
す。
【0029】図において、13は後述する一枚目および
二枚目の展開型ラジエータ部14aおよび14bにその
一部を埋設し、衛星構体1中のパネル10に連結されて
いるループ型ヒートパイプであり、次の13a〜13f
により構成されている。13aはヒートパイプ12に密
着して装着された蒸発器である。13bは蒸発器13a
に連結した蒸気管である。13cはヒンジ部75を介
して蒸気管13bに連結された蒸気ヘッダ管、13c
は蒸気ヘッダ管13cと分岐され、並列に配置された
蒸気バイパス管であり、これらは一枚目の展開型ラジエ
ータ部14aに埋設されている。13cは蒸気バイパス
管13cに連結され、二枚目の展開型ラジエータ部1
4bに埋設された蒸気ヘッダ管である。13dは蒸気
ヘッダ管13cから分岐して複数配置された凝縮管で
あり、一枚目の展開型ラジエータ部14aに埋設されて
いる。13dは蒸気ヘッダ管13cから分岐して複数
配置された凝縮管であり、二枚目の展開型ラジエータ部
14bに埋設されている。13eは蒸気ヘッダ管13
に対向して設けられた液ヘッダ管、13eは液ヘ
ッダ管13eと分岐され、並列に配置された液バイパ
ス管であり、これらは一枚目の展開型ラジエータ部14
aに埋設されている。13eは液バイパス管13e
連結され、二枚目の展開型ラジエータ部14bに埋設さ
れた液ヘッダ管である。13fは液相の作動流体の通り
道となる液管である。
【0030】14aは一枚目の展開型ラジエータ部であ
り、14bは一枚目の展開型ラジエータ部14aに連結
された二枚目の展開型ラジエータ部である。すでに述べ
てあるように、一枚目の展開型ラジエータ部14aには
蒸気ヘッダ管13c、蒸気バイパス管13c、凝縮
管13d、液ヘッダ管13e、液バイパス管13e
が埋設されており、これらと蒸発器13a、蒸気管1
3b、液管13fとをあわせて第一の流体ループを構成
している。また、二枚目の展開型ラジエータ部14bに
は、蒸気バイパス管13cおよび液バイパス管13e
に連結された蒸気ヘッダ管13c、凝縮管13d
液ヘッダ管13eが埋設されており、第二の流体ループ
を構成している。これら第一および第二の流体ループに
より、一連のループ型ヒートパイプ13を構成してい
る。
【0031】一枚目の展開型ラジエータ部14aおよび
二枚目の展開型ラジエータ部14bは、収納時は二段重
ねにして衛星構体1の一つの平面上に折り畳んで収納す
る。既出の構成要素については詳細な説明を省略する。
【0032】次に動作について説明する。電子機器11
で発生した熱はパネル10中のヒートパイプ12からル
ープ型ヒートパイプ13の蒸発器13aに伝えられ、内
部の作動流体を蒸発させる。蒸発した蒸気は蒸発器13
aから蒸気管13bに流れ、ヒンジ部75を介して、蒸
気ヘッダ管13cと蒸気バイパス管13cとに分岐
して流入する。蒸気ヘッダ管13cに流入した作動流
体は、凝縮管13dに流入して放熱し、凝縮されて液
体となる。液体となった作動流体は液ヘッダ管13e
を通って液管13fに流入する。以上は第一の流体ルー
プの動作である。
【0033】一方蒸気バイパス管13cに流入した蒸
気はヒンジ部75を介して二枚目の展開型ラジエータ部
14bに流入し、蒸気ヘッダ管13cから凝縮管13d
に流入して放熱し、凝縮されて液体となる。液体とな
った作動流体は液ヘッダ管13eに流入し、ヒンジ部7
5を介して液バイパス管13eに流れる。以上は第二
の流体ループの動作である。この後、ヒンジ部75を介
して液管13fに流入する。
【0034】その後、これらの凝縮液は液管13fから
蒸発器13aへ還流する。このように、第一および第二
の流体ループは、蒸発器13a、蒸気管13b、および
液管13fを共有しており、作動流体の流れが互いにぶ
つかり合うことなく、一連のループ型ヒートパイプ13
を構成している。このような作動流体の循環により電子
機器11からの熱は一枚目および二枚目の展開型ラジエ
ータ部14aおよび14bから宇宙空間へ放熱され、電
子機器11の一定の温度が確保されている。
【0035】以上のように、この実施の形態2の展開型
ラジエータによれば、蒸気相の作動流体が蒸気ヘッダ管
13cと蒸気バイパス管13cに分岐して流入し、
液相の作動流体が液ヘッダ管13eと液バイパス管1
3eに分岐して流入するため、実施の形態1同様の効
果が得られる。
【0036】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3による展開型ラジエータ24の構成を示す概略的な
説明図である。実施の形態3の展開型ラジエータ24
は、展開型ラジエータ部14aおよび14bのように折
り畳んで収納せず、展開型ラジエータ24自身を巻き込
んだ形で衛星構体1の内部に収納する。図3(a)はパ
ネル10とパネル10に連結する、展開時の展開型ラジ
エータの構成図であり、図3(b)は図3(a)をB−
B線で切って矢印の方向に見た図である。また、図3
(c)は図3(b)と同様の視点で、収納時の展開型ラ
ジエータ24の形態を示した図である。図4は展開型ラ
ジエータ24の、衛星構体に付設される位置を示す斜視
図である。
【0037】図において、23は後述する展開型ラジエ
ータ24を構成するループ型ヒートパイプであり、次の
23a〜23fからなる。23aは蒸発器、23bは蒸
気管、23cは蒸気ヘッダ管である。23dは、例えば
外径3mm以下のアルミ管やステンレス管等の可とう性
のある細管からなる凝縮管である。23eは液ヘッダ
管、23fは液管である。24はパネル10に接続され
た展開型ラジエータである。24aは展開型ラジエータ
24を構成する薄膜であり、内膜とこれを覆う外膜から
なる。内膜は例えば断熱性を持つマイラ膜とし、外膜は
表面に赤外線を良く放射して太陽光を吸収しにくいオプ
テイカルソーラリフレクタ(OSR)を接着したアルミ
箔の膜とする。24bは薄膜24aの形状を保持する、
例えば形状記憶合金からなるフレームである。上述の蒸
発器23a、蒸気管23b、蒸気ヘッダ管23c、液ヘ
ッダ管23e、液管23fは衛星構体のパネル10上に
設けられており、凝縮管23dのみ展開型ラジエータ2
4の薄膜24a外膜上に、熱接触を保持した状態で接着
され設けられている。
【0038】展開型ラジエータ24は、衛星構体1の外
側のミッション部1aに、衛星構体1正面から見たとき
に展開型ラジエータ24が左右に展開する形で設けられ
ている。展開型ラジエータ24は展開時は平板状である
が、収納時は展開時と形態が異なり、放熱面を内側にし
て自身を巻き込んだ形態(図3(c))で衛星構体内部
に収納する形となる(図4)。
【0039】次に動作について説明する。電子機器11
で発生した熱はパネル10中のヒートパイプ12からル
ープ型ヒートパイプ23の蒸発器23aに伝えられ、内
部の作動流体を蒸発させる。蒸発した蒸気は蒸気管23
b、蒸気ヘッダ管23cを経て凝縮管23dに達し、こ
こで宇宙空間へ放熱して冷却され凝縮する。凝縮して液
体となった作動流体は液ヘッダ管23eから液管23f
を通って蒸発器23aへ還流する。このような作動流体
の循環により電子機器からの熱は宇宙空間へ放熱され電
子機器の一定の温度が確保されている。また、展開型ラ
ジエータ24の巻き込みおよび展開の動作は、フレーム
24bの形状記憶作用により放熱面である薄膜24aの
温度を検知してフレーム24bが伸縮し、展開型ラジエ
ータ24の表面積を増減させることにより行っている。
したがって薄膜24aの温度に依存して、展開する部分
(引き出す放熱面)の大きさを自動的に調整している。
【0040】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、展開型ラジエータ24は可とう性を有する材料から
なるため、収納時には自身を巻き込んだ形態で衛星構体
1内部に収納される。したがって、展開型ラジエータ2
4は、電子機器11が搭載されている衛星構体1のミッ
ション部1aの表面を覆うことがないため、展開型ラジ
エータの展開前に電子機器を作動することが可能とな
り、人工衛星の通信容量を大きくすることができるとい
う効果が得られる。また、展開型ラジエータ24は丸め
られた形態で衛星構体1内部に収納されているため、収
納スペースが小さくて済むという効果が得られる。
【0041】また、展開型ラジエータ24の展開は、薄
膜24aの温度に依って展開型ラジエータ24の表面積
を増減させることにより行うため、展開型ラジエータ2
4の温度、および衛星構体1内のパネル10上の電子機
器11の温度を一定に保つことができるという効果が得
られる。また、展開型ラジエータ24を展開させるため
のヒンジ部が不要となり、展開型ラジエータの展開信頼
性を向上させることができるという効果が得られる。
【0042】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4による展開型ラジエータ34の構成を示す概略的な
説明図である。展開型ラジエータ34は、衛星構体内の
第一のパネル10aおよび第二のパネル10bに同時に
接続された形となっており、いわゆる冗長系を構成して
いる。図5(a)は衛星構体1内部に配置された第一お
よび第二のパネル10aおよび10bと、これらに連結
する展開型ラジエータ34の構成図であり、図5(b)
は図5(a)の展開型ラジエータ34をC−C線で切っ
て矢印の方向に見た図である。
【0043】図において、33は後述する展開型ラジエ
ータ34にその一部を埋設し、第一のパネル10aに連
結されているループ型ヒートパイプである。ループ型ヒ
ートパイプ33は次の33a〜33fにより構成されて
いる。33aは蒸発器、33bは蒸気管である。33c
は蒸気ヘッダ管であり、後に説明する第二のパネル10
bに連結されているループ型ヒートパイプ44を構成す
る蒸気ヘッダ管44cと共に、展開型ラジエータ34内
部において、上下に場所分けしてそれぞれが配置されて
いる。ここでは、蒸気ヘッダ管33cは展開型ラジエー
タ34の放熱面である上側に配置されている。33dは
蒸気ヘッダ管33cから複数分岐して配管された凝縮管
である。33eは液ヘッダ管であり、蒸気ヘッダ管33
c同様、ループ型ヒートパイプ44を構成する液ヘッダ
管44eと共に、展開型ラジエータ34内部において、
上下に場所分けしてそれぞれが配置されている。ここで
は、液ヘッダ管33eは展開型ラジエータ34の放熱面
である上側に配置されている。33fは液管である。3
4は第一および第二のパネル10aおよび10bに同時
に接続される展開型ラジエータである。44は展開型ラ
ジエータ34にその一部を埋設し、第二のパネル10b
に連結されているループ型ヒートパイプである。ループ
型ヒートパイプ44は次の44a〜44fにより構成さ
れている。44aは蒸発器、44bは蒸気管である。4
4cは蒸気ヘッダ管であり、展開型ラジエータ34内部
の蒸気ヘッダ管33cの下側に配置されている。44d
は蒸気ヘッダ管44cから複数分岐して配管された凝縮
管である。凝縮管44dと上述の凝縮管33dとは、放
熱面の表面付近の同一平面上に、交互に並列に配置され
ている。44eは液ヘッダ管であり、蒸気ヘッダ管44
cと同様に蒸気ヘッダ管33eの下側に配置されてい
る。44fは液管である。ループ型ヒートパイプ33
は、第一のパネル10a上に設けられた蒸発器33a、
蒸気管33b、液管33fを除き、展開型ラジエータ3
4に埋設されている。また、ループ型ヒートパイプ44
も、同様に第二のパネル10b上に設けられた蒸発器4
4a、蒸気管44b、液管44fを除き、展開型ラジエ
ータ34に埋設されている。既出の構成要素について
は、詳細な説明を省略する。
【0044】次に動作について説明する.第一のパネル
10aに接続されたループ型ヒートパイプ33におい
て、電子機器11aで発生した熱はパネル10a中のヒ
ートパイプ12aから蒸発器33aに伝えられ、内部の
作動流体を蒸発させる。蒸発した蒸気は蒸気管33b、
ヒンジ部75、蒸気ヘッダ管33cを経て凝縮管33d
に達し、ここで展開型ラジエータ34の放熱面から宇宙
空間へ放熱して冷却され凝縮する。凝縮して液体となっ
た作動流体は液ヘッダ管33eからヒンジ部75、液管
33fを通って蒸発器33aへ還流する。一方、第二の
パネル10bに接続されたループ型ヒートパイプ44に
おいて、電子機器11bで発生した熱はパネル10b中
のヒートパイプ12bから蒸発器44aに伝えられ、内
部の作動流体を蒸発させる。蒸発した蒸気は蒸気管44
b、ヒンジ部75、蒸気ヘッダ管44cを経て凝縮管4
4dに達し、ここで展開型ラジエータ34の放熱面から
宇宙空間へ放熱して冷却され凝縮する。凝縮して液体と
なった作動流体は液ヘッダ管44eからヒンジ部75、
液管44fを通って蒸発器44aへ還流する。
【0045】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、展開型ラジエータ34は、衛星構体内の第一のパネ
ル10aおよび第二のパネル10bに同時に接続されて
いる。したがって、熱輸送の体系を一度に二つ用意する
ことができるため、一方のループ型ヒートパイプに不具
合が生じた場合にも、他方のループ型ヒートパイプによ
り補うことが可能であり、いわゆる冗長系が構成できる
という効果が得られる。
【0046】実施の形態5.次に、展開型ラジエータを
衛星構体に付設する位置の例を示す。図6はこの発明の
実施の形態5による衛星構体21の説明図であり、衛星
構体21に展開型ラジエータを付設する位置の例を示す
斜視図である。図において、21は衛星構体(人工衛星
本体)である。21aは衛星構体21のうち、電子機器
が搭載される範囲となるミッション部である。21bは
衛星駆動用燃料タンクなどを収納する範囲となるバス部
である。54はバス部21bの外側表面に、水平方向に
折り畳み展開自在に保持された二枚の第一の展開型ラジ
エータである。64はバス部21bの外側の下部に、垂
直方向に折り畳み展開自在に保持された二枚の第二の展
開型ラジエータである。第一の展開型ラジエータ54お
よび第二の展開型ラジエータ64はどちらも同一構体表
面のバス部21bに収納され、かつ異なる方向に展開す
るように付設されている。
【0047】以上のように、この実施の形態の衛星構体
21によれば、第一および第二の展開型ラジエータ5
4、64は全てバス部21bに折り畳み収納しているた
め、展開型ラジエータを展開する前に電子機器11を動
作させることができ、人工衛星の通信容量を大きくとる
ことができるという効果が得られる。また、この実施の
形態5の衛星構体によれば、衛星構体の一平面の周りの
辺に、3枚以上の展開型ラジエータのそれぞれが独立し
て折り畳み展開自在に保持されている。したがって、3
枚以上の複数の展開型ラジエータを付設する場合でも、
互いに連結せずそれぞれが独立して衛星構体21に保持
されているため、展開型ラジエータを多段にして構成し
た場合と比較して、ヒンジ部の数を増やす必要もなく、
展開信頼性を向上させることができるという効果が得ら
れる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、蒸気
ヘッダ管および液ヘッダ管が、展開型ラジエータの放熱
面側とその下側とに分岐した分岐管で構成され、凝縮管
は放熱面側の表面付近の同一平面上に並列に配置される
ように展開型ラジエータを構成したので、分岐管を流れ
る作動流体の流速は、従来の一本の蒸気ヘッダ管および
液ヘッダ管と比較して小さいため圧力損失も小さくな
り、ループ型ヒートパイプにおける熱輸送能力を向上さ
せることが可能な展開型ラジエータが得られる効果があ
る。また、凝縮管からパネル表皮への熱抵抗が小さく、
移動する間の温度低下も小さくなるため、効果的に放熱
面から宇宙空間へ放熱できる展開型ラジエータが得られ
る効果がある。
【0049】この発明によれば、蒸気ヘッダ管と分岐さ
れ、この蒸気ヘッダ管に並列に配置された蒸気バイパス
管と、液ヘッダ管と分岐され、この液ヘッダ管に並列に
配置された液バイパス管とを備えるように展開型ラジエ
ータを構成したので、蒸気ヘッダ管と蒸気バイパス管、
および液ヘッダ管と液バイパス管に分岐して流れる作動
流体の流速は、従来の一本の蒸気ヘッダ管および液ヘッ
ダ管と比較して小さいため圧力損失も小さくなり、ルー
プ型ヒートパイプにおける熱輸送能力を向上させること
が可能な展開型ラジエータが得られる効果がある。
【0050】この発明によれば、可とう性を有する材料
からなり、収納時はこの展開型ラジエータの放熱面を内
側にして、自身を巻き込んだ形態で衛星構体の内部に収
納されるように展開型ラジエータを構成したので、展開
型ラジエータがミッション部の表面を覆うことがないた
め、展開型ラジエータの展開前に電子機器を作動するこ
とが可能となり、人工衛星の通信容量を大きくすること
が可能な展開型ラジエータが得られる効果がある。ま
た、丸められた形態で衛星構体内部に収納されるため、
収納スペースが小さくて済む展開型ラジエータが得られ
る効果がある。
【0051】この発明によれば、放熱面が、この放熱面
の温度に依存して、展開する部分の大きさを自動的に調
整する機能を備えるように展開型ラジエータを構成した
ので、展開型ラジエータの温度、および衛星構体内のパ
ネル上の電子機器の温度を一定に保つことが可能な展開
型ラジエータが得られる効果がある。また、展開型ラジ
エータを展開させるためのヒンジ部が不要となり、展開
信頼性を向上させることが可能な展開型ラジエータが得
られる効果がある。
【0052】この発明によれば、人工衛星本体の内部に
配置された第一のパネルに接続された、蒸発器、蒸気
管、蒸気ヘッダ管、凝縮管、液ヘッダ管、および液管を
有するループ型ヒートパイプのうちの蒸気ヘッダ管、凝
縮管、および液ヘッダ管と、第二のパネルに接続され
た、蒸発器、蒸気管、蒸気ヘッダ管、凝縮管、液ヘッダ
管、および液管を有するループ型ヒートパイプのうちの
蒸気ヘッダ管、凝縮管、および液ヘッダ管とを埋設し
て、人工衛星本体に保持されるように展開型ラジエータ
を構成したので、熱輸送の体系を一度に二つ用意するこ
とができるため、一方のループ型ヒートパイプに不具合
が生じた場合にも、他方のループ型ヒートパイプにより
補うことが可能であり、いわゆる冗長系を構成すること
が可能な展開型ラジエータが得られる効果がある。
【0053】この発明によれば、展開型ラジエータを折
り畳み収納する場所を、人工衛星本体のうち、衛星駆動
用の燃料タンクが収納される範囲であるバス部となるよ
うに人工衛星本体を構成したので、展開型ラジエータの
展開前に電子機器を作動することが可能となり、通信容
量を大きくすることが可能な人工衛星本体が得られる効
果がある。
【0054】この発明に係る人工衛星本体は、この人工
衛星本体の一平面の周りの辺に、3枚以上の展開型ラジ
エータのそれぞれが独立して折り畳み展開自在に保持さ
れるように人工衛星本体を構成したので、3枚以上の複
数の展開型ラジエータを付設する場合でも、互いに連結
せずそれぞれが独立して衛星構体に保持されているた
め、展開型ラジエータを多段にして構成した場合と比較
して、ヒンジ部の数を増やす必要もなく、展開信頼性を
向上させることが可能な展開型ラジエータとすることが
可能な人工衛星本体が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による展開型ラジエータの構成
を示す概略的な説明図である。
【図2】 実施の形態2による展開型ラジエータの構成
を示す概略的な説明図である。
【図3】 実施の形態3による展開型ラジエータの構成
を示す概略的な説明図である。
【図4】 実施の形態3による展開型ラジエータを付設
する位置を示す概略的な斜視図である。
【図5】 実施の形態4による展開型ラジエータの構成
を示す概略的な説明図である。
【図6】 実施の形態5による人工衛星本体の、展開型
ラジエータを付設する位置を示す概略的な斜視図であ
る。
【図7】 従来の展開型ラジエータの構成を示す概略的
な説明図である。
【図8】 従来の展開型ラジエータを付設する位置を示
す概略的な斜視図である。
【符号の説明】
1,21 衛星構体(人工衛星の本体)、1a,21a
ミッション部、1b,21b バス部、3,13,2
3,33,44 ループ型ヒートパイプ、3a,13
a,23a,33a,44a 蒸発器、3b,13b,
23b,33b,44b 蒸気管、3c 分岐管で構成
される蒸気ヘッダ管、3c 上部蒸気ヘッダ管、3c
下部蒸気ヘッダ管、3d,3d,13d,1
3d,23d,33d,44d 凝縮管、3e 分岐
管で構成される液ヘッダ管、3e上部液ヘッダ管、3
下部液ヘッダ管、3f,13f,23f,33
f,44f 液管、4,24,34 展開型ラジエータ
パネル、6 パネル表皮、10 パネル、10a 第一
のパネル、10b 第二のパネル、11,11a,11
b 電子機器、12,12a,12b ヒートパイプ、
13c,13c,23c,33c,44c 蒸気ヘッ
ダ管、13c 蒸気バイパス管、13e,13e
23e,33e,44e 液ヘッダ管、13e 液バ
イパス管、14a 一枚目の展開型ラジエータ部、14
b 二枚目の展開型ラジエータ部、54第一の展開型ラ
ジエータ、64 第二の展開型ラジエータ、75 ヒン
ジ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28D 15/02 F28D 15/02 101L 102 102E 102Z (72)発明者 梅本 俊行 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 矢尾 彰 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工衛星本体の内部に配置されたパネル
    に接続された、蒸発器、蒸気管、蒸気ヘッダ管、凝縮
    管、液ヘッダ管、および液管を備えたループ型ヒートパ
    イプのうち、上記蒸気ヘッダ管、凝縮管、および液ヘッ
    ダ管を埋設し、上記人工衛星本体に保持された展開型ラ
    ジエータにおいて、 上記蒸気ヘッダ管および液ヘッダ管は、上記展開型ラジ
    エータの放熱面側とその下側とに分岐した分岐管で構成
    され、上記凝縮管は上記放熱面側の表面付近の同一平面
    上に並列に配置されていることを特徴とする展開型ラジ
    エータ。
  2. 【請求項2】 人工衛星本体の内部に配置されたパネル
    に接続された、蒸発器、蒸気管、蒸気ヘッダ管、凝縮
    管、液ヘッダ管、および液管と、上記蒸気ヘッダ管と分
    岐され、該蒸気ヘッダ管に並列に配置された蒸気バイパ
    ス管と、上記液ヘッダ管と分岐され、該液ヘッダ管に並
    列に配置された液バイパス管とを備えた第一の流体ルー
    プのうち、上記蒸気ヘッダ管、凝縮管、液ヘッダ管、蒸
    気バイパス管、液バイパス管を埋設し、人工衛星本体に
    折り畳み展開自在に保持された一枚目の展開型ラジエー
    タ部と、 該一枚目の展開型ラジエータ部の上記蒸気バイパス管お
    よび液バイパス管に連結された、蒸気ヘッダ管、凝縮
    管、および液ヘッダ管を備えた第二の流体ループを埋設
    し、上記一枚目の展開型ラジエータ部に折り畳み展開自
    在に保持された二枚目の展開型ラジエータ部とを備え、
    上記第一の流体ループおよび第二の流体ループにより一
    連のループ型ヒートパイプを構成していることを特徴と
    する展開型ラジエータ。
  3. 【請求項3】 人工衛星本体の内部に配置されたパネル
    に接続された、蒸発器、蒸気管、蒸気ヘッダ管、凝縮
    管、液ヘッダ管、および液管を備えたループ型ヒートパ
    イプのうち、少なくとも凝縮管を埋設または装着し、上
    記人工衛星本体に保持された展開型ラジエータにおい
    て、 該展開型ラジエータは可とう性を有する材料からなり、
    収納時は上記展開型ラジエータの放熱面を内側にして、
    自身を巻き込んだ形態で上記衛星構体の内部に収納され
    ることを特徴とする展開型ラジエータ。
  4. 【請求項4】 放熱面は、該放熱面の温度に依存して、
    展開する部分の大きさを自動的に調整する機能を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の展開型ラジエータ。
  5. 【請求項5】 人工衛星本体の内部に配置された第一の
    パネルに接続された、蒸発器、蒸気管、蒸気ヘッダ管、
    凝縮管、液ヘッダ管、および液管を有するループ型ヒー
    トパイプのうちの上記蒸気ヘッダ管、凝縮管、および液
    ヘッダ管と、第二のパネルに接続された、蒸発器、蒸気
    管、蒸気ヘッダ管、凝縮管、液ヘッダ管、および液管を
    有するループ型ヒートパイプのうちの上記蒸気ヘッダ
    管、凝縮管、および液ヘッダ管とを埋設して、上記人工
    衛星本体に保持された展開型ラジエータ。
  6. 【請求項6】 ループ型ヒートパイプを介して人工衛星
    本体に配置されたパネルに接続された展開型ラジエータ
    を、折り畳み展開自在に保持する人工衛星本体におい
    て、上記展開型ラジエータを折り畳み収納する場所は、
    衛星駆動用の燃料タンクが収納される範囲であるバス部
    としたことを特徴とする人工衛星本体。
  7. 【請求項7】 ループ型ヒートパイプを介して人工衛星
    本体に配置されたパネルに接続された展開型ラジエータ
    を3枚以上折り畳み展開自在に保持する人工衛星本体に
    おいて、 該人工衛星本体の一平面の周りの辺に、3枚以上の上記
    展開型ラジエータのそれぞれが独立して折り畳み展開自
    在に保持されていることを特徴とする人工衛星本体。
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JP2018522776A (ja) * 2015-08-10 2018-08-16 エアバス ディフェンス アンド スペース エスアーエス 人工衛星

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