JP2003312597A - 飛翔体の姿勢制御シミュレータ - Google Patents

飛翔体の姿勢制御シミュレータ

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JP2003312597A
JP2003312597A JP2002122092A JP2002122092A JP2003312597A JP 2003312597 A JP2003312597 A JP 2003312597A JP 2002122092 A JP2002122092 A JP 2002122092A JP 2002122092 A JP2002122092 A JP 2002122092A JP 2003312597 A JP2003312597 A JP 2003312597A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイロットの安全を図るべく、飛行機から脱
出した座席の姿勢を制御する装置のシミュレータを行っ
て安全を確認すること。 【解決手段】 推力制御モータシミュレータ100B及
び座席の運動シミュレータ100Cを形成し、姿勢制御
部100A内で生成される角速度コマンド信号と、運動
シミュレータ100C内で生成される角速度信号とを比
較し、これらが一致するように推力制御モータシミュレ
ータ100Bの推力を制御する。実際に座席に推力制御
モータRを搭載せずとも、パイロットの安全を確保し得
ることが証明された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飛翔体の姿勢制御シ
ミュレータに関し、特別にはピントル・ノズルを複数
個、取り付けたロケットモータを設けた飛翔体の姿勢制
御シミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】飛行機やロケットから何らかの緊急事態
でパイロットが脱出しなければならない場合がある。こ
のために飛行機やロケットには緊急脱出装置もしくは緊
急脱出座席が設けられている。然るに、従来の緊急脱出
装置においては、その脱出時の姿勢を部分的に維持する
機能を有するが、全体的に飛翔方向もしくは飛翔姿勢を
変化させる機能は無い。例えば、雑誌”SAFE Engineeri
ng,March/April 1967”には、カタパルト(Catapult)
構造が開示されている。ガイドレールに沿ってロケット
モータの推進力によって緊急脱出座席が噴出される。座
席に取り付けた別のロケットモータによって座席のピッ
チ角度のみ脱出時の姿勢を保つように動作する。ロール
角、ヨー角については制御機能を有しない。従って、空
力により姿勢が変化する。特に、ロケットや飛行機が陸
地に対し低高度で機体の姿勢角が傾いている場合、ある
いは極端には、上下を殆んど逆さまにしているような場
合には、脱出後の飛翔方向が陸地に向っており、パイロ
ットに装着させているパラシュートを開傘する前に、あ
るいは完全に開傘する前に陸上に激突する恐れがあり、
極めて危険である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題に
鑑みてなされ、緊急脱出装置もしくは緊急脱出座席に飛
翔姿勢の制御機能をもたせることにより、悪い条件で脱
出しても高度を充分に大きく取って従来より安全に脱出
できる範囲を拡大することができる、又は充分な高度を
とっている場合には、脱出時の姿勢を保持する飛翔体の
姿勢制御方法を提供することを根本的な課題とするが、
実際に例えば緊急脱出座席を使って実験することが困難
であるので、これをートする飛翔体の姿勢制御シミュレ
ータを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、擬飛翔体
の姿勢制御部と、前記擬飛翔体の姿勢を変更させるため
の推力を発生させる推力制御モータシミュレータ部と、
該推力制御モータシミュレータ部の推力信号を受け、前
記擬飛翔体の運動をートする擬飛翔体の運動シミュレー
タ部とを備え、前記姿勢制御部は(a)ロール、ピッチ
及びヨーの初期オイラー角φi 、θi 、ψ1 及び目標オ
イラー角φ0 、θ0 、ψ0 の各入力信号を生成する入力
信号生成部と、(b)前記初期オイラー角φi 、θi
ψ1 と目標オイラー角φ0 、θ0 、ψ0との差δφ、δ
θ、δψを演算する演算部と、(c)0≦t≦所定時
間、零から連続的に増大し該所定時間で前記差δφ、δ
θ、δψに達し、該所定時間以降、該δφ、δθ、δψ
の一定値を維持する関数fφ(t)、fθ(t)、fψ
(t)を設定する関数設定部と、(d)前記擬飛翔体に
固定した座標X、Y、Zに関する角速度p、q、rとオ
イラー角速度との関係、前述の[数1]において、前記f
φ(t)、fθ(t)、fψ(t)及びこれらの微分
f’φ(t)、f’θ(t)、f’ψ(t)をそれぞれ
前記φ、θ、ψ及び前記dφ/dt、dθ/dt、dψ
/dtに代入することによって得られるp、q、rをそ
れぞれコマンド角速度p−cmd、q−cmd、r−c
mdとするコマンド信号生成部と、(e)前記擬飛翔体
に取り付けた角速度センサ又は前記運動シミュレータ部
の擬角速度出力信号pd、qd、rdを受ける信号入力部
と、(f)前記p−cmd、q−cmd、r−cmdと
前記角速度出力信号pd 、q d 、rd との偏差を求める
偏差演算部と、(g)前記各偏差から必要な操作量とし
てロールモーメント、ピッチモーメント、及びヨーモー
メントを得るために、前記推力制御モータシミュレータ
部の複数の擬ピントル・ノズルの開口面積の調整を行う
ためのピントル位置信号Xp−cmd1〜4を発生する
ピントル位置信号発生部とを具備し、前記目標オイラー
角φ0 、θ0 、ψ0 を模擬的に得るようにしたことを特
徴とする飛翔体の姿勢制御シミュレータ、によって解決
される。
【0005】又は、擬飛翔体の姿勢制御部と、前記擬飛
翔体の姿勢を変更させるための推力を発生させる推力制
御モータシミュレータ部と、該推力制御モータシミュレ
ータ部の推力信号を受け、前記擬飛翔体の運動をートす
る擬飛翔体の運動シミュレータ部とを備え、前記姿勢制
御部は(a)ロール、ピッチ及びヨーの初期オイラー角
φi 、θi 、ψ1 及び目標オイラー角φ0 、θ0 、ψ0
の各入力信号を生成する入力信号生成部と、(b)前記
初期オイラー角φi 、θi 、ψ1 と目標オイラー角
φ0 、θ0 、ψ0との差δφ、δθ、δψを演算する演
算部と、(c)少なくとも0≦t≦所定時間で連続的で
正でありt=0とt=前記所定時間で零でかつ極大値を
有し、前記所定時間以降零である関数gφ(t)、gθ
(t)、gψ(t)を設定する関数設定部と、(d)前
記擬飛翔体に固定した座標X、Y、Zに関する角速度
p、q、rとオイラー角速度との関係[数1]において、
前記gφ(t)、gθ(t)、gψ(t)(∫gφ
(t)dt+φi ),(∫gθ(t)dt+θi ),
(∫gψ(t)dt+ψi )をそれぞれ前記dφ/d
t、dθ/dt、dψ/dt及び前記φ、θ、ψに代入
することによって得られるp、q、rをそれぞれコマン
ド角速度p−cmd、q−cmd、r−cmdとするコ
マンド信号生成部と、(e)前記擬飛翔体に取り付けた
角速度センサの角速度出力信号又は前記運動シミュレー
タ部の擬角速度出力信号pd 、qd 、rd を受ける信号
入力部と、(f)前記p−cmd、q−cmd、r−c
mdと前記角速度出力信号pd 、q d 、rd との偏差を
求める偏差演算部と、(g)前記各偏差から必要な操作
量としてロールモーメント、ピッチモーメント、及びヨ
ーモーメントを得るために、前記推力制御モータシミュ
レータ部の複数の擬ピントル・ノズルの開口面積の調整
を行うためのピントル位置信号Xp−cmd1〜4を発
生するピントル位置信号発生部とを具備し、前記目標オ
イラー角φ0 、θ0 、ψ0 を模擬的に得るようにしたこ
とを特徴とする飛翔体の姿勢制御シミュレータ、によっ
て解決される。
【0006】又は、擬飛翔体の姿勢制御部と、前記擬飛
翔体の姿勢を一定保持させるための推力を発生させる推
力制御モータシミュレータ部と、該推力制御モータシミ
ュレータ部の推力信号を受け、前記擬飛翔体の運動をー
トする擬飛翔体の運動シミュレータ部とを備え、前記姿
勢制御部は(a)ロール、ピッチ及びヨーの初期オイラ
ー角φi 、θi 、ψ1 の各入力信号を生成する入力信号
生成部と、(b)前記擬飛翔体に取り付けた角速度セン
サの積分出力信号又は前記運動シミュレータ部のオイラ
ー角出力信号φ、θ、ψを受ける信号入力部と、(c)
前記初期オイラー角φi、θi、ψiと前記積分出力信
号又は前記オイラー角出力信号φ 、θ 、ψ との偏差
を求める偏差演算部と、(d)前記各偏差から必要な操
作量としてロールモーメント、ピッチモーメント、及び
ヨーモーメントを得るために、前記推力制御モータシミ
ュレータ部の複数の擬ピントル・ノズルの開口面積の調
整を行うためのピントル位置信号Xp−cmd1〜Xp
−cmd4を発生するピントル位置信号発生部とを具備
し、前記初期オイラー角を一定に保持するようにしたこ
とを特徴とする飛翔体の姿勢制御シミュレータ、によっ
て解決される。以上の構成によって、飛翔体がいかなる
姿勢で機体から脱出したとしても、又、脱出時の姿勢を
一定保持させる場合にもパイロットの安全を確実に証明
することができる。なお、脱出時の姿勢を一定保持させ
る場合には、初期姿勢角をそれぞれ0度としてもよく、
姿勢角の変化が小さいので、角速度センサの出力の積分
値をオイラー角の姿勢角に近似させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係わる飛翔体の姿
勢制御シミュレータを説明する前に、実際の緊急脱出座
席にロケットモータを装備させた場合について説明す
る。図1は従来例の緊急脱出装置(米国特許第5,41
5,366号に記載のもの)であるが、図1において、
パイロットPは機体M内で座席10に通常の運行姿勢で
座しているが、座席10は背もたれ部1’と座部2’と
からなっており、この背もたれ部1’の両側壁部に脱出
時に上腕部及び下腕部を拘束するための拘束具R’を収
納させている。図示せずとも、公知のように座席10の
背面にはロケットモータを搭載しており、座部2’の両
側においてパイロットPが脱出駆動ハンドル12a’、
12b’を両手でつかんでいる。パイロットPが緊急脱
出せんとして、駆動ハンドル12a’、12b’の両方
或いは片方を上へ引き上げると、図示しないロケットモ
ータが着火してこの推進力により座席10は座席の両側
に設けられた一対のガイドレールGに沿って上昇する。
【0008】図2は座席10に作用するロールモーメン
ト、ピッチモーメント及びヨーモーメントを説明するた
めの概略図である。座席10の背もたれ部1’と座部
2’が交差するところにSRP(seat reference poin
t)をとり、これを座標の原点としている。直角座標軸
+X、+Y、+Z(通常と異なり下向きとなっている)
のまわりの矢印で示す回動力Cl、Cm、Cnがそれぞ
れ、空力によるロールモーメント係数、ピッチモーメン
ト係数及びヨーモーメント係数である。
【0009】図3〜図5は更にピントル・ノズルP1
2 、P3 、P4 の座席10への取り付け状況を示す。
図7は、これらピントル・ノズルP1 〜P4 から圧力ガ
スを噴出させる駆動源Rの概略図である。これは座席1
0の背もたれ部1’の裏側に固定されているが図3では
更に簡略化されている。図3において、ピントル・ノズ
ルP1 、P2 は背もたれ部1の裏側の上部に対応して所
定間隔をおいて取り付けられ、ピントル・ノズルP3
4 は背もたれ部1’の裏側の下部に対応して所定間隔
をおいて取り付けられる。
【0010】図7において、推進薬mに点火させると、
燃焼室C1 、C2 、C3 、C4 及びC5 内に高圧の燃焼
ガスが発生し、ピントル・ノズルP1 〜P4 のノズル口
から外方へと噴出する。これにより、座部10に推進力
によるモーメントが発生するのであるが、ピントル・ノ
ズルP1 〜P4 からのガス噴出力により、図7で示すよ
うなガス噴出方向a、b、c、dとは反対方向の推進力
を発生する。ピントル・ノズルのノズル口は矢印で示す
方向a、b、c、dに傾いている。ピントル・ノズルP
1 〜P4 のノズル口の開閉(on、off)を選択する
と、図3A、図3B、図4A、図4B、図5A、図5B
で矢印で図示するようにピッチモーメント、ロールモー
メント、ヨーモーメントを発生する。
【0011】図3Aにおいて、ピントル・ノズルP1
off、P2 =off(offはピントル・ノズルの開
口が閉であることを表わす)、ピントル・ノズルP3
on、P4 =on(onはピントル・ノズルの開口が開
であることを表わす。なお、ピントル・ノズルのon、
offは、どのピントル・ノズルを作動すれば、どのよ
うなモーメントが働くかをわかりやすくするために極端
な場合を説明したが、実際にはこれらon、offとの
間の開位置をとるものである。)である場合には、図示
するように正方向のピッチモーメントが得られ、図3B
で示すようにP 1 =on、P2 =on、P3 =off、
4 =offでは負方向のピッチモーメントが得られ
る。Gは重心を表わす。
【0012】図4Aにおいて、P1 =on、P3 =on
で、P2 =off、P4 =offでは負方向のロールモ
ーメント、図4Bにおいて、P2 =on、P4 =on、
1=off、P3 =offでは正のロールモーメント
が得られる。図4Aで代表的に示すが、座席10に働く
モーメントM=F1 ×R1 +F3 ×R3 (但し、R1
3 はそれぞれ重心GとベクトルF1 、F3 との間の距
離)。
【0013】図5Aにおいて、P1 =on、P4 =on
でP2 =off、P3 =offでは正方向のヨーモーメ
ント、図5Bにおいて、P2 =on、P3 =on、P1
=off、P4 =offでは負のヨーモーメントが得ら
れる。
【0014】図6は一例としてのピントル・ノズルP1
〜P4 の部分拡大断面図である。ノズル口N内には、ノ
ズル本体B(ピントル)が矢印t方向に往復動自在に設
けられており、この往復動により、このノズル本体Bの
外周面とノズル口Nの内周壁面との間の隙間が変化す
る。この隙間においてノズル本体Bの一定位置では、
最小値の隙間の断面積minがノズル・スロート面積
と称されている。アクチュエータAに入力信号eが加え
られるとこの作動によりノズル本体Bは矢印tで示す方
向に左方か、右方へと駆動されるようになっている。こ
の移動量でノズル・スロート面積が決定される。
【0015】次に本発明に係わる姿勢制御回路について
説明する。図8において、飛翔姿勢制御信号発生部1に
は初期姿勢オイラー角φi 、θi、ψi 信号が入力され
る。これは脱出時の機体のそれらを入力するようにすれ
ばよい。更に目的姿勢オイラー角φ0 、θ0 、ψ0 信号
が入力される。これら信号を用いて、以下の〜の演
算がこの飛翔姿勢制御信号発生部1内で行われる。 回転すべき角=(目的姿勢角−初期すなわち脱出時の
姿勢角) δφ=φ0 −φi δθ=θ0 −θi δψ=ψ0 −ψi 回転すべき角をサイン関数で変化させるために下記信
号を生成する。すなわち1秒でδφ、δθ、δψ変化さ
せる信号を生成する。 φ=0.5×δφ×〔sin(πt−π/2)+1〕+
φi θ=0.5×δθ×〔sin(πt−π/2)+1〕+
θi ψ=0.5×δψ×〔sin(πt−π/2)+1〕+
ψi 上記信号φ、θ、ψのsin、cosを求める。 sinθ sinφ cosθ cosφ 上記信号φ、θ、ψの時間tに関する微分値を求め
る。 dφ/dt dθ/dt dψ/dt 制御命令としての座席の回転角速度信号(座席に固定
した座標X、Y、Zに関する信号)を下式の関係を使っ
て演算する。 p−cmd=dφ/dt−(dψ/dt)×sinθ q−cmd=(dθ/dt)×cosφ+(dψ/d
t)×sinφcosθ r−cmd=−(dθ/dt)×sinφ+(dψ/d
t)×cosφcosθ 図8において、上記で演算した結果である飛翔姿勢制
御信号発生部1の出力p−cmd、q−cmd、r−c
mdを調節部2に入力する。これはPID制御部3a、
3b、3cから成っており、これらには、更に緊急脱出
座席10に取り付けた3個の角速度センサ10a、10
b、10cのセンサ出力pd 、qd 、r d が入力され
る。
【0016】PID制御部3a、3b、3cは同一の構
成であるので(図ではPID制御則としている)、PI
D制御部3aについてのみ図10を参照して説明する。
なお、PはProportion、IはIntegration 及びDはDiff
erentiate である。比較部11に命令p−cmd及びセ
ンサ10aの出力が供給され、偏差が演算される。な
お、代表的に命令p−cmdについてのみ記載するが、
他命令q−cmd、r−cmdについても同様である。
これは伝達関数12、13、14を介して合算部15に
供給される。これらは比例、積分、微分の伝達関数でP
ID制御を行う。合算部15の出力は図8における『モ
ーメントから推力への変換部』4に供給される。各合算
部15の出力が操作量としてのモーメントMp 、Mq
r を表す。モーメントから推力への変換は次の行列式
による。
【0017】
【数2】
【0018】上記の変換係数A11〜A44は座席の重
心からノズルまでの距離及びノズルの方向により決める
ことができる。Fsys は以下のとおりとする。 Fsys =F1 +F2 +F3 +F4 [数2]で求めた推力F1〜F4に対して個別のピントル
・ノズルから発生可能な条件により以下の制限を設け
る。 0<F1 〜F4 <Fmax 推力制御部5の詳細は図9に示される。
【0019】図9において、推力F1 〜F4 はノズルス
ロート面積変換部20に供給される。ここでノズルスロ
ート面積At1 〜At4 が推力F1 〜F4 /(圧力×推
力係数Cf)の演算により算出され、それぞれピントル
位置変換部21に供給される。ピントル位置変換部21
では変換係数×ノズルスロート面積At1 〜At4 が演
算され、その出力としてのピントル位置信号Xp−cm
d1〜Xp−cmd4がそれぞれ合算部22a、22
b、22c、22dに供給される。ロケットモータRの
燃焼室C(C1 〜C4 共通)の圧力は圧力センサSによ
って検出され、比較部24に供給される。これには更に
設定圧力が供給されており、これらの偏差は比例制御伝
達関数25及び積分制御伝達関数26を介して合算部2
7に供給され、その出力は分割部28へ供給されて4分
割される。すなわち、ピントル・ノズルの数で割られ
る。各合算部22a、22b、22c、22dに供給さ
れる。測定圧力が設定圧力より低いと、偏差が+である
ので合算部22a、22b、22c、22dでピントル
位置信号Xp−cmd1〜Xp−cmd4から、この分
が減算される。ピントル位置信号を小さくして、ノズル
スロート面積を小とする。これにより、燃焼室Cの圧力
を設定圧力に等しくせんとする。合算部22a、22
b、22c、22dの各出力はアクチュエータ・コント
ローラ23a、23b、23c、23dに供給され、こ
れらの出力によりピントル・ノズルのアクチュエータ
(1〜4)A(図6参照)が駆動される。よって緊急脱出座
席10に所望のモーメントが与えられる。よって、飛行
機Fから脱出した座席10は図11に示されるように、
飛翔制御され、パイロットPは安定な姿勢をとってパラ
シュートHは開傘する。
【0020】以上は本発明者による別発明の緊急脱出装
置の姿勢制御装置であるが、実際に座席10にロケット
モータRを装備させて、飛行機やロケット機体から脱出
させて、所望の姿勢制御を行うかについて実験を行うこ
とは極めて困難である。
【0021】本発明は以上の座席10及び推力ロケット
R(ロケットモータとも称する)のシミュレータを形成し
て上述の緊急脱出装置が確実に所望の姿勢制御を行うこ
とをシミュレータで証明しようとするものである。図1
3及び図14において、一点鎖線で囲む部分100Aが
姿勢制御部、100Bが推力制御モータシミュレータ
部、100Cが座席の運動シミュレータ部を表わす。姿
勢制御部100Aは上述した姿勢制御装置とほぼ同一で
あるので、その説明は省略し、推力制御モータシミュレ
ータ部100B及び座席の運動シミュレータ部100C
について以下、詳述する。
【0022】図12は全体の構成を示すが、姿勢制御部
100Aからは、ピントル位置信号Xp−cmd1、X
p−cmd2、Xp−cmd3、Xp−cmd4が、推
力制御モータシミュレータ部100Bに供給され、ここ
から推力F1ないしF4が演算導出され、座席の運動シ
ミュレータ部100Cに供給される。この詳細は図16
で示されるが、ここで演算導出されたオイラー姿勢角で
あるロール角θ、ピッチ角ψ、及びヨー角φが姿勢制御
部100Aを装備する三軸モーションテーブルM(擬飛
翔体として選択的に用いられる。)に供給される。モー
ションテーブルMは図19及び図20に明示されるが、
ーション回路ループテストの際には選択的にこのモーシ
ョンテーブルMに演算導出したオイラー姿勢角であるロ
ール角、ピッチ角、及びヨー角が供給され、この角度に
なるように追値制御されるように駆動される。また選択
的にモーションテーブルMを用いないでループテストを
行う時には、座席の運動シミュレータ100C内で座席
をシミュレート化して慣性モーメントIの剛体として角
速度を演算し、これが姿勢制御部100Aにフィードバ
ックされて、シミュレートが正しいかどうか、安定して
いるかどうかを証明するようにもしている。
【0023】次に推力制御モータシミュレータ部100
Bについて図15を参照して説明する。推力制御モータ
シミュレータ部100Bはピントル位置信号Xp−cm
d1〜4を入力信号として圧力及び推力を実時間計算し
て出力するものである。図15においてノズルスロート
面積計算部50ではピントル位置とノズルスロート面積
との関係は予め計算しておく。その関係を直線近似テー
ブルを使用して変換する。例えば直線近似の関係とすれ
ば下式のとおり表わすことができる。 ノズルスロート面積 = 定数×ピントル位置 ノズルスロート面積の合計部52では4個所のノズルの
スロート面積の合計値を求める。ガス排出率計算部56
では単位時間にノズルから流出するガス量を計算する。
圧力PC及びノズルスロート面積の合計値を入力として
次式により計算する。 ガス排出率 = CW×圧力(PC)×Σノズルスロー
ト面積 CWは排出係数で、定数であり予め求めておく。燃焼率
計算部64では、圧力を入力として次式により燃焼率、
すなわち燃焼速度を求める。 燃焼速度 = a×PCn a:燃焼速度の係数 n:燃焼速度の指数係数 a、nは定数であり使用する推進薬の特性として予め求
めておく。
【0024】燃焼面積計算部68では、燃焼速度を積分
して燃焼深さを求め、その燃焼深さに対する推進薬の燃
焼面積を計算する。この場合、計算時間を短縮するため
に予め燃焼深さに対する燃焼面積をテーブルにしてお
き、そのデータから補間して求める。ガス発生率計算部
70では、推進薬が燃焼することにより発生する単位時
間あたりのガス量を求める。燃焼速度(燃焼率)と燃焼面
積を入力として次式により求める。 ガス発生率もしくはガス発生量 = ρ×燃焼面積×燃
焼速度 ここで、ρは推進薬の密度で、定数であり予め求めてお
く。内部空間体積計算部66では、推進薬が燃焼するこ
とにより空間の体積が増加するので、初期の体積に増加
分を加える。増加分は燃焼速度と燃焼面積の積を時間積
分することにより求める。 内部空間体積 = FVi +∫(燃焼速度×燃焼面積)
dt ここでFVi は初期の空間体積。
【0025】ガス・ストレージ率計算部58では、単位
時間内でモータチャンバ内で増減するガス量を計算する
ガス発生率からガス排出率を引いたもので表わす。 ガス・ストレージ率 = ガス発生率−ガス排出率 圧力変化率計算部60では、モータチャンバの圧力変化
率を次式で計算する。 dPC/dt = 定数×ガス・ストレージ率/内部空
間体積 上記定数は排出ガスの分子量、排出ガスの温度、比熱
比、ユニバーサルガス定数から求められるもので予め求
めておく。圧力計算部62では、圧力変化率を積分して
圧力PCを求める。推力計算部54では、ノズルスロー
ト面積と圧力PCを使って次式により推力F1 〜F4
を求める。 F1 = ノズル1の推力 = Cf×圧力×ノズルス
ロート1の面積 F2 = ノズル2の推力 = Cf×圧力×ノズルス
ロート2の面積 F3 = ノズル3の推力 = Cf×圧力×ノズルス
ロート3の面積 F4 = ノズル4の推力 = Cf×圧力×ノズルス
ロート4の面積 Cf:推力係数でノズル形状により決定される。定数で
あり予め求めておく。
【0026】次に図16を参照して座席の運動シミュレ
ータ部100Cについて説明する。図16において、ノ
ズル推力変換部80ではノズルから発生する推力F1
4を座席固定座標系における座標軸に作用する6分力
を求める。各軸に関するモーメント(Mx 、My
z )は次式によりノズルごとに求め成分ごとに合計す
る。 M1 = R1 ×F12 = R2 ×F23 = R3 ×F34 = R4 ×F4 以上はベクトル積であるのでM1 〜M4 、R1 〜R4
びF1 〜F4 は太字で表わされている。各推力のx、
y、z軸成分(Fx 、Fy 、Fz )はベクトルF1 〜F
4 の各軸方向の分力をノズルごとに求め同じ成分同士を
合計する。座席の慣性モーメントI88では、モーメン
トIは座席固有の定数で3行3列の行列で表わす。これ
を[数3]で示す。
【0027】
【数3】
【0028】なお、これらIxx、Ixy…は実際の座
席について計算で求めたものである。実際のこれら数値
はパイロットPにより異なる。具体的には以下の数値を
使ってシミュレーションしている。これは座席、火工
品、パイロットPを含めた状態での慣性モーメントであ
る。単位は航空機関係では一般的に使用されているヤー
ド・ポンド系で表している。すなわちIxx=18.9
3(slug・Ft2)、Iyy=21.03、Izz
=7.41、Ixy=Iyx=−0.51、Iyz=I
xy=0.34、Ixz=Izx=−0.35である。
【0029】これを角加速度の計算部86に供給し、こ
こでdω/dt=I-1・(M−ω×(I・ω))として
計算する(I-1:慣性モーメントの逆行列、M:座席に
作用するモーメント、ω:座席の角速度)。この出力d
ωx/dt、dωy/dt、dωz/dtは、次段の積
分部90に供給され、これらが積分されて角速度ωx、
ωy、ωzを出力する。これら出力は、クオータニオン
計算部92に供給される。またこれには初期クオータニ
オンが供給される。クオータニオンは、3D表現でよく
使われるものであるが、q=a+bi+cj+dkとし
て表わされるもので、第1項のaが角度を表わし、2
項、3項及び4項でベクトルを表わすものである。すな
わち、飛翔体の姿勢を4次元数で表現するものである。
クオータニオンの時間変化dq/dtは、角速度ωx、
ωy、ωzとクオータニオン・マトリックスとで表現す
ることができる。dq/dtを積分することにより、姿
勢の状態を更新していく。上述のクオータニオン・マト
リックスは[数4]で表わされる。
【0030】
【数4】
【0031】上述のqの各項のa、b、c、dが各々本
願明細書のq1、q2、q3、q4に対応する。
【0032】なお、クオータニオンとは以下のように定
義されている [日本航空宇宙工学会編−航空宇宙工学便
覧(丸善)より]。基準座標系から別の新座標系への変
換を、一つのベクトルRとその周りの回転で表わす方法
(図25参照)であり、ベクトルRの基準座標系に対す
る方向余弦をl、m、n、その周りの回転角をθとする
と、クオータニオンqは[数5]で表わされる。
【0033】
【数5】
【0034】図17は以上のクオータニオン計算部92
の詳細を示すブロック図であるが、前段側からクオータ
ニオン微分計算部92a、積分部92b、加算部92
c、およびノーマライズ処理部92dからなっている。
この最終段のノーマライズ処理部92dの出力がノーマ
ライズされたクオータニオン元数(クオータニオンは4
次元数であるが、以下各、q1、q2、q3、q4を元数と
言う)である。このノーマライズされたクオータニオン
元数q1n、q2n、q3n、q4nは最前段のクオータニオン
微分部92aにフィードバックされる。なお、ノーマラ
イズされたクオータニオンはそれぞれ出力としてq1
2、q3、4 とも表わす。これには更に上述したよう
に、前段側から角速度ωx、ωy、ωzが供給されてい
る。これら角速度およびクオータニオンの4元数により
上述の[数4]に基づいて、クオータニオンの微分dq1/
dt、dq2/dt、dq3/dt、dq4/dtが出力され
る。これは次段の積分部92bに供給され、積分されて
1、q2、q3、4 が加算部92cに供給される。こ
れには上述したように、初期クオータニオンq1i
2i、q3i、q4iが供給されており、前段側の積分部9
2bの出力に初期クオータニオンが加算されて初期値を
含めたクオータニオン元数q1、q2、q3、4 が導出
され、これが後段のノーマライズ処理部92dに供給さ
れる。ここでノーマライズとは[数4]で記載したよう
に、q1 2+q2 2+q3 2+q4 2=1を満足する必要がある
から、ここで[数6]に基づいてこのノーマライズされた
クオータニオンを計算して、クオータニオン微分計算部
92aに供給するようにしている。フィードバックによ
って順次書換えられて、実時間でオイラー角が導出され
るようになっている。
【0035】
【数6】
【0036】次にこれらクオータニオンq1 乃至q4
方向余弦マトリックス計算部94に供給され、ここで地
上の基準座標系から座席固定の座標系へ変換するマトリ
ックスを求める。
【0037】
【数7】
【0038】[数7]は、クオータニオンにより方向余弦
マトリックスを表わした式で、方向余弦マトリックス計
算部94の式を表わしている。ここで、方向余弦マトリ
ックスの各要素の値を計算する。
【0039】
【数8】
【0040】
【数9】
【0041】[数8]は、オイラー角により方向余弦マト
リックスを表わした式であり、この式を使って[数9]の
とおりオイラー角を方向余弦マトリックスの要素を使っ
て表わすことにより、オイラー角を求めることができ
る。オイラー姿勢角計算部96で[数8]、[数9]が用い
られる。
【0042】更に、図16において加算部98では上述
のノズル推力変換部80からの出力fx、fy、fzが
供給されると共に、後に更に詳細に説明される空力計算
部84からの出力すなわち空力による各軸X、Y、Zに
働く力afx、afy、afzが供給され、これらが加算
されて出力としてΣFx、ΣFy、ΣFz が得られる。こ
れらは、座標変換部102に供給され、ここで座席座標
系での力から基準座標系での力へと変換される。このた
めに、[数10]で表わされる方向余弦マトリックスと座
席座標系での力Fxs、FysおよびFzsとにより、
基準座標系での力Fxi、FyiおよびFziを求める
ことができる。
【0043】
【数10】
【0044】これらは、さらに加速度計算部104に供
給され、ここで上述の座標変換した力Fxi、Fyiお
よびFziと重力加速度とから座席の加速度が得られ
る。すなわち、X軸、Y軸およびZ軸方向における加速
度ax =FX/M、ay=FY/M、az =FZ/M+g。
ここでMは座席質量であり、gは重力加速度である。こ
れら加速度ax、ayおよびaz は次段の積分部106に
供給される。
【0045】
【数11】
【0046】ここで[数11]で示すように、積分された
値、すなわち速度Vxi、VyiおよびVziは第2の
積分部108に供給され、ここで擬飛翔体の飛翔位置が
[数12]で示すように計算される。
【0047】
【数12】
【0048】この積分部108には初期位置が供給され
ている。積分部108の高度の出力Zは上述の空力計算
部84に供給される。本シミュレータでは、Z軸方向の
みの位置信号Zを用いる。
【0049】なお、第1の積分部106の出力である速
度Vxi、Vyi、Vziが第2の座標変換部110に供給さ
れる。ここで速度が基準座標系から座席座標系へと変換
される。この基準座標系での速度Vxi、Vyi、Vziから
座席座標系での速度Vxs、V ysおよびVzsへの変換は
[数13]で示されるマトリックスから計算される。
【0050】
【数13】
【0051】これらVxs、VysおよびVzsから宇宙工学
で明らかなように、迎え角αおよび横滑り角βが迎え
角、横滑り角計算部112で[数14]を使って計算され
る。
【0052】
【数14】
【0053】この出力α、β及びvは空力計算部84に
供給され、また、これにははさらに第2の積分部108
の出力、すなわち飛翔位置Z(高度)が供給される。これ
らα、βおよびZから空力が計算される。空気の密度ρ
は高度Zと共に小さくなるが、この関係を予め計算式で
表わしておき、高度Zに対する空気の密度を求める。こ
のρとvとから動圧Qを求める。すなわち6分力でX、
YおよびZ軸方向の空力afx 、afy、およびafz
およびこれら軸の周りの回転モーメントamx、amy
amzが出力され、これらはそれぞれ上述の加算部98
およびモーメントの加算部82に供給される。
【0054】空力計算部では図18で示すように、迎え
角α、横滑り角β、および速度vが予め関数表としてメ
モリーされている空力係数演算部Wに供給され、これか
ら空力係数Cx、Cy、およびCz並びに空力モーメン
ト係数Cl、Cm、Cnが導出される。これら空力係数
を用いることによって上述の afx=Q・S・Cx afy=Q・S・Cyおよび afz=Q・S・Cz が求められる。ここでQは動圧であり、Q=0.5×ρ
×v2 であり、Sは座席面積である。また、空力モーメ
ントは空力モーメント係数Cl、Cm、およびCnを用
いることによって amx=Q・S・HD・Clcg amy=Q・S・HD・Cmcg amz=Q・S・HD・Cncg ここでHD=(4×S/π)0.5であり、Clcg
mcg、CncgはCl、Cm、Cnを座席重心に働く場合
の係数に変換したものである。
【0055】次に図19及び図20を参照して本発明の
シミュレータのハード部を構成する模擬飛翔体Mについ
て説明する。これは上述の実施の形態における緊急脱出
座席10を模擬したものであるが、地上に配設されてい
る。架台Aには駆動軸g1を駆動するに駆動モータm1
が取付られており、この駆動軸g1に第1回動部材Bが
取り付けられている。駆動軸g1と同一軸に従動軸g
1’が第1回動部材Bの対向する面に固定され、軸受G
1 によって軸受けされている。さらにこの内側に第2回
動部材Cが配設されており、これには駆動軸g2が固定
されており、この駆動軸g2は駆動モータm2 によって
駆動される。従動軸g2’が第2回動部材Cの対向する
面に固定され、軸受G2 によって軸受けされる。さらに
この内側には第3回動部材Dが配設されており、これは
図19において下方に僅かに見える第3の駆動モータm
3 の駆動軸g3(図では見えない)に下方から取付けら
れている。
【0056】図20は図19をさらにモデル化して示す
ものであるが、架台Aに取付られる駆動モータm1 の駆
動軸g1をZ軸とし、また第1回動部材Bの内方に配設
される第2回動部材Cは、ここでは円筒体として示され
ている。駆動モータm2 の駆動軸g2はY軸上にありま
た、第3回動部材D(ここでは円板として示されてい
る。)を駆動する、図19では図示されていない第3の
駆動モータm3 の軸g3の方向をX軸とする。これらZ
軸、Y軸およびX軸の周りの回転がそれぞれオイラー角
のヨー角、ピッチ角およびロール角を表わすものであ
る。各駆動モータm 1、m2およびm3 には上述の座席運
動シミュレータ100Cの出力であるオイラー角ψ、θ
およびφが図示しないコントローラーを介して供給さ
れ、その角度に追値制御され第1回動部材B、第2回動
部材Cおよび第3回動部材Dを各オイラー角へと回動す
る。
【0057】以上、本発明の実施の形態による飛翔体の
姿勢制御シミュレータの構成について説明した。次にこ
の作用につき説明する。図13において飛翔姿勢制御信
号発生部1に飛行機からの脱出時の姿勢角である初期姿
勢角φi・θi・ψiが入力される。他方、目標となる
姿勢角φo・θo・ψoが入力される。飛翔姿勢制御信
号発生部1を含む姿勢制御部100Aは実際の飛翔体の
制御回路であるが、本シミュレータにおいては座席も推
力ロケットも搭載せずシミュレータで行われるので、こ
れらに代えて推力制御モータシミュレータ部100B及
び座席の運動シミュレータ部100Cが設けられてい
る。飛翔姿勢制御信号発生部1では上述したように、上
述の入力を受けて角速度コマンドであるp−cmd、q
−cmd及びr−cmdを出力し、これらがPID制御
部3a・3b・3cに供給される。実際の装置ではPI
D制御部の他方の端子には、実際の座席10に取付けら
れている角速度センサー10a、10b、10cの出力
d ・qd ・rd が供給されるのであるが、シミュレー
タでは座席の運動シミュレータ100Cから図16で示
すように、積分部90の出力ωx・ωy・ωzが図13
におけるPID制御部3a・3b及び3cの他方の入力
端子に供給される。
【0058】以下、実際の装置と同様な制御作用を行
い、図9で示す設定圧力と測定圧力との偏差によりピン
トル位置信号を補正するための圧力補正信号を供給する
ブロック図において、推力制御モータシミュレータ10
0Bからの圧力信号、すなわち図15における推力制御
モーターシミュレータ100Bの圧力計算部62からの
圧力PCがここに供給される。
【0059】他方、図16で示される運動シミュレータ
部100Cでは、オイラー姿勢角計算部96からオイラ
ー角φ・θ及びψが実時間で出力されているが、これは
目標のオイラー角に向って変化していく 目標のオイラ
ー角に到達すると以後この姿勢角出力を維持する。これ
によってこのシミュレータにより、安定に、確実に目標
のオイラー姿勢角が得られることが証明される。一方、
積分器90の出力ωx、ωy、ωzも零となっている。
【0060】本発明の実施の形態によれば、更にハード
な部分も加えることにより、上述のシミュレータ作用を
更に確実に証明することができる。すなわち冒頭で述べ
た緊急脱出座席10を実際に飛行機から脱出させて所望
の姿勢制御ができるか実験することは極めて困難である
ので、上述のシミュレータで行って姿勢制御を確実・安
定に行うことを証明したが、更に発明の他実施の形態に
よれば、図19で示す、擬飛翔体Mを用い、この電動機
m1、m2及びm3に図16で示すオイラー姿勢角計算
部96の出力信号φ、θ、ψを図示しないコントローラ
に供給し、これから発生する電力を駆動電動機m1、m
2及びm3に供給し、各回動部材B、C、Dの駆動軸g
1、g2、g3の回動角度が出力φ、θ、ψとなる追値
制御を行う。上述したように、第1、第2、第3駆動軸
g1、g2、g3は、各々独立して駆動され回動するこ
とができるので、正確に目標のオイラー角を得るべく回
動する。
【0061】次に図21ないし図23を参照してモーシ
ョンテーブルMの動作について説明する.図21におい
てAは初期状態を示し第1回動部材B、第2回動部材
C、および第3回動部材Dは初期位置にある。すなわ
ち、各駆動軸の回転角は零である。なお、初期状態で
は、図をわかり易くするためにオイラー角φ、θ、ψは
いづれも0度としているが、実際には脱出時の角度をと
るように各駆動軸g1、g2、g3を回動させておく。
【0062】この状態において各駆動軸g1、g2、g
3は座席運動シミュレータ100Cのオイラー角出力が
図示しないコントローラを介して駆動モータm1、m2
3に供給されて、同時に出力オイラー角になるように
回転するのであるが、この動作をわかり易くするため
に、各オイラー角の信号で回転する様子を、第1、第
2、第3回動部材について順次説明する。
【0063】なお、本実施の形態におけるオイラー角の
定義から、図19及び図20に示すように、Z軸の周り
の回転角はヨー角とされる。通常はZ軸は上下方向とさ
れるが、モーションテーブルMを作製しやすいように水
平方向とした。従って、実際には第1回動部材BのZ軸
と直交する側面Baが座席10のシート面2’に相当す
る。最外周側にある回動部材BがZ軸の周りにヨー角度
回動すると、内周側にある第2回動部材C及び第3回動
部材DもZ軸の周りにこのヨー角度回動する。すなわ
ち、Y軸、X軸は、図19、図20に図示の方向から、
この角度だけ回動する。この回動後のY軸及びX軸を
Y'軸 及びX’軸とする。これらは図示していないが、
更にY'軸 の周り、ピッチ角度、第2回動部材B及び第
3回動部材Cが回動する。この回動後のX’軸をX”軸
とする。これらも図示していない。この時にとるモーシ
ョンテーブルMの姿勢が図23Cである。
【0064】図19、図20の姿勢から水平線に対し9
0度ひねった姿勢でX軸、Y軸、Z軸が通常通りの方向
となる。然しながら、モーションテーブルMの各回動部
材B、C、Dの動作については、わかり易くするために
回動部材D、C、Bの順で各々につきロール角φ、ピッ
チ角θ、ヨー角ψ、回動させる場合について説明する。
すなわち、図21は、第3回動部材Dのみを、駆動電動
機m3 の駆動により軸Xの周りにロール角度ψだけ回動
させる場合を示す。図22は軸Yの周りにピッチ角度θ
だけ駆動電動機m2 の駆動により回動部材Cを回動させ
る場合を示し、図23は軸Zの周りにヨー角φだけ駆動
電動機m1 の駆動により回動部材Bを回動させる場合を
示す。
【0065】図21において、見えない駆動電動機m3
の駆動により第3回動部材Dは軸Xの周りに回動して、
順次図21のA、B、Cで示す角度位置をとる。すなわ
ち、ロール角φだけ回動させる。次いで、図22で示す
ように、第2回動部材Bを軸Yの周りに駆動電動機m2
によりピッチ角度θだけ回動させる。図22A、B、C
で示すように、回動部材Bは回動部材Dと共に軸Yの周
りにピッチ角度θへと回動する。
【0066】次に、図23で示すように、駆動電動機m
1 により第1回動部材Bは第1駆動軸g1と共にA、
B、Cで示すように、ヨー角度ψだけ回動する。このと
き、第2、第3回動部材C、Dも軸Zの周りにヨー角度
ψだけ回動する。なお、以上ではZ軸、Y軸、およびX
軸の順番にその軸の周りに各回動部材を回動させるよう
にして各オイラー角を定めたが、もちろんオイラー角の
定義によっては、この順序で行う必要は無くZ軸、X
軸、Y軸またはX軸、Y軸、Z軸の順序で行うようにし
ても良い。但し、その場合、座標回転行列はその順序に
よって変わってくる。本発明の実施の形態では、上述し
たように、Z軸、Y軸、およびX軸の順序でそれぞれの
軸の周りの角度をオイラー角と定義する。第1、第2、
第3の駆動軸g1、g2、g3に対するオイラー角の出
力信号の与え方については、オイラー角の定義によって
定めればよい。第3回動部材Dには姿勢制御部100A
が搭載されており、これには図示せずとも角速度センサ
ーが取付けられている。よって上述の第1、第2、第3
駆動軸g1、g2、g3の回動により、実際の角速度信
号が導出され、これが調整部2におけるPID制御部3
a、3b及び3cに供給される。この角速度センサーの
出力を図16の計算部92、94、96により変換する
ことにより、実際のオイラー角に近いオイラー角を計測
することができ、よって目標とするオイラー角が得られ
たかどうかを確認することができる。
【0067】以上述べたように、飛翔体としては空、又
は宇宙に実際に飛翔する座席ではなく、地上に配設した
ものであるが、姿勢制御部に関してはまったく同等の作
用を得ることができるので、実施の形態によるシミュレ
ータにこのハードを加えたシミュレータによって、より
確実に本発明の実施の形態による飛翔体の姿勢制御作用
を証明することができる。
【0068】図24は、本発明の第二の実施の形態によ
る飛翔体の姿勢制御シミュレータの要部のブロック図で
あるが、本発明の実施の形態においては、飛翔体は脱出
時の姿勢を一定に保持することが出来るようにしてい
る。脱出姿勢角信号発生部101’には初期姿勢角が設
定されるが、この信号発生部101’の出力であるオイ
ラー初期姿勢角φi、θi、ψiが、PID制御部3
a、3b、3c供給され、この他入力としては、上述と
同様な座席運動シミュレータ100Cのオイラー角出力
信号φ、θ、ψが供給される。
【0069】なお、図16においてクオータニオン計算
部90では、初期クオータニオンとして、初期姿勢角、
すなわち脱出時のオイラー角φi、θi、ψiが入力さ
れているので、オイラー姿勢角計算部96の出力φ、
θ、ψは脱出時の姿勢角φi、θi、ψiに殆んど等し
い。すなわち、 φ=φi±△φ θ=θi±△θ ψ=ψi±△ψ であり、△φ、△θ、△ψは非常に小さく、定常状態で
は0となるものである。高度Zに応じて、空力計算部8
4から空力afx、afy、afz 及びamx、amy
amz が出力するので、推力F1〜F4は座席10に対
して空力による回転モーメントを発生しないバランスを
とってF1〜F4が発生している。この誤差によっても
オイラー姿勢角計算部96の出力φ、θ、ψは、脱出時
の姿勢角φi、θi、ψiとは小さいながらも偏差を持
つ。空力の変化によっても偏差を持つ。これによって、
PID制御部3a、3b、3cからは、この偏差をなく
すべくモーメントMp、Mq、Mrを発生し、これによ
り座席中の脱出時の姿勢角を一定に保つ働きをする。
【0070】一方、モーションテーブルMにおいては、
脱出時の姿勢角φi、θi、ψiとの偏差に応じて駆動
電動機m1、2、3 に電力が与えられ、これにより初
期オイラー姿勢角φi、θi、ψiからのズレを0にす
るように働く。よって、このモーションテーブルMが殆
んど静止していることを確認することによって、初期の
姿勢角を維持することが証明される。なお、姿勢角を一
定に保持する制御では、初期姿勢角を0度とすることが
でき、これからの偏差は小さいので、角速度センサの出
力の積分値をオイラー角に近似することができる。
【0071】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本
発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0072】例えば以上の実施の形態では、ピントル・
ノズルの個数は4個であったが座席の形状や重心の位置
によっては、これより少なくても、あるいは多くても、
本発明の作用は可能である。
【0073】また以上の実施の形態では、初期のオイラ
ー角(φi 、θi 、ψi )から目標のオイラー角
(φ0 、θ0 、ψ0 )を得るための時間関数はサイン関
数であるとしたが、これに代え少なくとも所定の時間内
では時間に関し連続的に増大する関数であれば、他の関
数形式であってもよい。
【0074】また以上の実施の形態では、上述のサイン
関数は、 φ=0.5×φδ×〔sin(πt−π/2)+1〕+
φi (他のオイラー角θ、ψについても同様)とし、1秒で
所望の目標オイラー角φ 0 を得るようにしたが、一般的
に、φ=0.5×φδ×〔sin(πt/a−π/2)
+1〕+φi としてもよい(a秒でφ0 となる)。又、
以上の実施の形態では、回転すべき角をサイン関数で変
化させたが、これに代えて回転すべき角度の角速度をサ
イン関数で変化させるようにしている。すなわち、次の
演算を行う。 回転角=(目的姿勢角−脱出時の姿勢角) δφ=φ0 −φi δθ=θ0 −θi δψ=ψ0 −ψi 回転の角速度をサイン関数で変化させるために下記信
号を生成する。 dφ/dt=δφ×〔sin(2πt−π/2)+1〕 dθ/dt=δθ×〔sin(2πt−π/2)+1〕 dψ/dt=δψ×〔sin(2πt−π/2)+1〕 上記信号の積分値に初期姿勢角を加える。 φ=∫dφ/dt・dt+φi θ=∫dθ/dt・dt+θi ψ=∫dψ/dt・dt+ψi 上記信号φ、θ、ψのsin、cosを求める。 sinθ sinφ cosθ cosφ 座席の命令回転角速度信号を下式の関係を使って求め
る。 p−cmd=dφ/dt−(dψ/dt)×sinθ q−cmd=(dθ/dt)×cosφ+(dψ/d
t)×sinφcosθ r−cmd=−(dθ/dt)×sinφ+(dψ/d
t)×cosφcosθ この変形例では、角度の目標角への変化開始はより滑ら
かである。よって、より制御が安定する。
【0075】また以上の実施の形態では、飛翔体として
緊急脱出座席を適用したが、他の飛翔体、例えば、飛行
機やロケットにも本発明を適用してもよい。
【0076】また以上の実施の形態では、調節部2では
PID制御を行うようにしたが、制御対象によってはP
I制御又はP制御を行うようにしてもよい。または最近
の制御則であるLQI制御、H∞制御を行うようにして
もよい。
【0077】また以上の実施の形態では、推進ロケット
Rは1個で、これに4個のピントル・ノズルを取り付け
るようにしたが、推進ロケットRは1個でなくでもよ
く、2個以上用いることも可能である。この場合、推力
ロケットシミュレータ部としては、上述の100Bを、
その数に応じて構成すればよい。
【0078】また以上の変形例では、関数gφ(t)と
してδφ×〔sin(2πt−π/2)+1〕を用いた
が、一般に0≦t≦所定時間で連続的で正であり、t=
0と、t=所定時間で零で、かつ極大値を有し、前記所
定時間以降零である関数gφ(t)(他のオイラー角に
ついても同様)であれば、すべて本発明に適用可能であ
る。また、以上の実施の形態では目標とするオイラー角
φ、θ、ψを同時に得るようにしたが、一軸ごとに得る
ようにしてもよい。しかしながら、時間的には少し遅く
なる可能性がある。一軸ごとの回転の場合は座席の座標
系での角速度とオイラー角速度とが同じになり、演算が
非常に簡単になるというメリットがある。デメリット
は、上述したように目標とするオイラー角にするまで時
間がかかることである。
【発明の効果】本発明の飛翔体の姿勢制御シミュレータ
によれば、例えば実際に緊急脱出座席や推力制御モータ
を用いて実験せずとも、飛翔体の目標姿勢角を迅速に得
ることができることが証明される。又は脱出時の姿勢角
を一定に保持することが証明される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される緊急脱出座席
の斜視図である。
【図2】図1を更に簡略化してロールモーメント、ピッ
チモーメント及びヨーモーメントを説明するための斜視
図である。
【図3】4個のピントル・ノズルの取付位置、推進力ベ
クトル及び各モーメントの発生状況を示す図で、Aは側
面図で取付位置及び推進ベクトルを示し、正のピッチモ
ーメントを発生する場合、Bは負のピッチモーメントを
発生する場合を示す。
【図4】4個のピントル・ノズルの取付位置、推進力ベ
クトル及び各モーメントの発生状況を示す図で、Aは背
面図で取付位置及び推進ベクトルを示し、負のロールモ
ーメントを発生する場合、Bは正のロールモーメントを
発生する場合を示す。
【図5】同様に平面図で、Aが正のヨーモーメントを発
生する場合、Bが負のヨーモーメントを発生する場合を
示す。
【図6】1個のピントル・ノズルとアクチュエータを示
す部分拡大断面図である。
【図7】推力モータの縦断面図である。
【図8】本発明の実施の形態による姿勢制御方法を具体
化する回路のブロック図である。
【図9】図8における推力制御部のブロック図である。
【図10】図8における1つのPID制御部のブロック
図である。
【図11】飛行機から脱出し、姿勢制御される緊急脱出
座席の飛行軌跡を示す概略斜視図である。
【図12】本発明実施の形態による擬飛翔体の姿勢制御
シミュレータのブロック図である。
【図13】図8の要部との関係を示すために、かつ図1
2における姿勢制御部と各シミュレータ部との関係を示
すブロック図である。
【図14】さらに姿勢制御部と推力制御モータシミュレ
ータ部との関係を示すブロック図である。
【図15】同シミュレータにおける推力制御モータシミ
ュレータ部のブロック図である。
【図16】座席の運動シミュレータのブロック図を示す
図である。
【図17】図16のクオータニオン計算部の詳細を示す
ブロック図。
【図18】図16における空力計算に使用されるブロッ
ク図である。
【図19】座席の運動シミュレータに選択的に用いられ
るモーションテーブル、または擬飛翔体の斜視図であ
る。
【図20】図19をさらに模式化して示す斜視図であ
る。
【図21】擬飛翔体の作用を示す図で、第1ないし第3
回動部材の内、第3回動部材の動きを順次A、B、Cの
順で示す斜視図である。
【図22】第2回動部材がAないしCの順序で回動する
状況を示す斜視図である。
【図23】第1回動部材がAないしCの順序で順次回動
する状況を示す斜視図である。
【図24】本発明の第2の実施形態による飛翔体の姿勢
角制御シミュレータの要部のブロック図である。
【図25】クォータニオンの定義を図解するチャートで
ある。
【符号の説明】
1 飛翔姿勢制御信号発生部 1’ 脱出姿勢角信号発生部 100A 姿勢制御部 100B 推力制御モータシミュレータ部 100C 座席の運動シミュレータ部 M モーションテーブル

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 擬飛翔体の姿勢制御部と、前記擬飛翔体
    の姿勢を変更させるための推力を発生させる推力制御モ
    ータシミュレータ部と、該推力制御モータシミュレータ
    部の推力信号を受け、前記擬飛翔体の運動をシミュレー
    トする擬飛翔体の運動シミュレータ部とを備え、前記姿
    勢制御部は(a)ロール、ピッチ及びヨーの初期オイラ
    ー角φi 、θi 、ψ1 及び目標オイラー角φ0 、θ0
    ψ0 の各入力信号を生成する入力信号生成部と、(b)
    前記初期オイラー角φi 、θi 、ψ1 と目標オイラー角
    φ0 、θ0 、ψ0との差δφ、δθ、δψを演算する演
    算部と、(c)0≦t≦所定時間、零から連続的に増大
    し該所定時間で前記差δφ、δθ、δψに達し、該所定
    時間以降、該δφ、δθ、δψの一定値を維持する関数
    fφ(t)、fθ(t)、fψ(t)を設定する関数設
    定部と、(d)前記擬飛翔体に固定した座標X、Y、Z
    に関する角速度p、q、rとオイラー角速度との関係 【数1】 において、前記fφ(t)、fθ(t)、fψ(t)及
    びこれらの微分f’φ(t)、f’θ(t)、f’ψ
    (t)をそれぞれ前記φ、θ、ψ及び前記dφ/dt、
    dθ/dt、dψ/dtに代入することによって得られ
    るp、q、rをそれぞれコマンド角速度p−cmd、q
    −cmd、r−cmdとするコマンド信号生成部と、
    (e)前記擬飛翔体に取り付けた角速度センサ又は前記
    運動シミュレータ部の擬角速度出力信号pd 、qd 、r
    d を受ける信号入力部と、(f)前記p−cmd、q−
    cmd、r−cmdと前記角速度出力信号pd 、q d
    d との偏差を求める偏差演算部と、(g)前記各偏差
    から必要な操作量としてロールモーメント、ピッチモー
    メント、及びヨーモーメントを得るために、前記推力制
    御部モータシミュレータ部の複数の擬ピントル・ノズル
    の開口面積の調整を行うためのピントル位置信号Xp−
    cmd1〜4を発生するピントル位置信号発生部とを具
    備し、前記目標オイラー角φ0 、θ0 、ψ0 を模擬的に
    得るようにしたことを特徴とする飛翔体の姿勢制御シミ
    ュレータ。
  2. 【請求項2】 前記目標オイラー角φ0 、θ0 、ψ0
    同時に得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  3. 【請求項3】 前記関数fφ(t)、fθ(t)及びf
    ψ(t)はそれぞれ0≦t≦所定時間aでは fφ(t)=0.5×δφ×〔sin(πt/a−π/
    2)+1〕+φi fθ(t)=0.5×δθ×〔sin(πt/a−π/
    2)+1〕+θi fψ(t)=0.5×δψ×〔sin(πt/a−π/
    2)+1〕+ψi であることを特徴とする請求項1又は2に記載の飛翔体
    の姿勢制御シミュレータ。
  4. 【請求項4】 擬飛翔体の姿勢制御部と、前記擬飛翔体
    の姿勢を変更させるための推力を発生させる推力制御モ
    ータシミュレータ部と、該推力制御モータシミュレータ
    部の推力信号を受け、前記擬飛翔体の運動をシミュレー
    トする擬飛翔体の運動シミュレータ部とを備え、前記姿
    勢制御部は(a)ロール、ピッチ及びヨーの初期オイラ
    ー角φi 、θi 、ψ1 及び目標オイラー角φ0 、θ0
    ψ0 の各入力信号を生成する入力信号生成部と、(b)
    前記初期オイラー角φi 、θi 、ψ1 と目標オイラー角
    φ0 、θ0 、ψ0との差δφ、δθ、δψを演算する演
    算部と、(c)少なくとも0≦t≦所定時間で連続的で
    正でありt=0とt=前記所定時間で零でかつ極大値を
    有し、前記所定時間以降零である関数gφ(t)、gθ
    (t)、gψ(t)を設定する関数設定部と、(d)前
    記擬飛翔体に固定した座標X、Y、Zに関する角速度
    p、q、rとオイラー角速度との関係[数1]において、
    前記gφ(t)、gθ(t)、gψ(t)(∫gφ
    (t)dt+φi ),(∫gθ(t)dt+θi ),
    (∫gψ(t)dt+ψi )をそれぞれ前記dφ/d
    t、dθ/dt、dψ/dt及び前記φ、θ、ψに代入
    することによって得られるp、q、rをそれぞれコマン
    ド角速度p−cmd、q−cmd、r−cmdとするコ
    マンド信号生成部と、(e)前記擬飛翔体に取り付けた
    角速度センサの角速度出力信号又は前記運動シミュレー
    タ部の擬角速度出力信号pd 、qd 、rd を受ける信号
    入力部と、(f)前記p−cmd、q−cmd、r−c
    mdと前記角速度出力信号pd 、q d 、rd との偏差を
    求める偏差演算部と、(g)前記各偏差から必要な操作
    量としてロールモーメント、ピッチモーメント、及びヨ
    ーモーメントを得るために、前記推力制御モータシミュ
    レータ部の複数の擬ピントル・ノズルの開口面積の調整
    を行うためのピントル位置信号Xp−cmd1〜4を発
    生するピントル位置信号発生部とを具備し、前記目標オ
    イラー角φ0 、θ0 、ψ0 を模擬的に得るようにしたこ
    とを特徴とする飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  5. 【請求項5】 前記目標オイラー角φ0 、θ0 、ψ0
    同時に得るようにしたことを特徴とする請求項4に記載
    の飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  6. 【請求項6】 前記関数gφ(t)、gθ(t)及びg
    ψ(t)はそれぞれ0≦t≦所定時間aで、 gφ(t)=(1/a)δφ×〔sin(2πt/a−
    π/2)+1〕 gθ(t)=(1/a)δθ×〔sin(2πt/a−
    π/2)+1〕 gψ(t)=(1/a)δψ×〔sin(2πt/a−
    π/2)+1〕 であり、前記所定時間以降零であることを特徴とする請
    求項4又は5に記載の飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  7. 【請求項7】 前記擬飛翔体は、地上に配設された架台
    と、該架台に回転可能に軸支された第1駆動軸と、該第
    1駆動軸の一端部に固定された第1回動部材と、前記第1
    駆動軸を駆動する第1駆動電動機と、前記第1回動部材
    の内方に配設される第2回動部材と、一端部が前記第2
    回動部材に固定され、他端部は前記第1回動部材に回転
    可能に軸支される第2駆動軸と、該第2駆動軸を駆動す
    る第2駆動電動機と、前記第2回動部材の内方に配設さ
    れる第3回動部材と、一端部が前記第3回動部材に固定
    され、他端部は前記第2回動部材に回転可能に軸支され
    る第3駆動軸と、該第3駆動軸を駆動する第3駆動電動
    機と、から成り、前記第1、第2、第3駆動電動機はそ
    れぞれ前記運動シミュレータ部のオイラー角出力信号ψ
    (t)、θ(t)、φ(t)を受けて、それぞれ前記第
    1、第2、第3駆動軸を、これら角度ψ(t)θ
    (t)、φ(t)になるように回転させ、前記姿勢制御
    部は前記第3回動部材に取り付けられ、更に前記角速度
    センサーを取付けていることを特徴とする請求項1〜6
    に記載の飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  8. 【請求項8】 前記推力制御モータシミュレータ部で
    は、燃焼室圧力PCを演算し、該演算結果を前記姿勢制
    御部の前記ピントル位置信号発生部に供給して設定圧力
    との圧力偏差を導出し、該圧力偏差により前記ピントル
    位置信号Xp−cmd1〜4を補正するようにしたこと
    を特徴とする請求項1〜7に記載の飛翔体の姿勢制御シ
    ミュレータ。
  9. 【請求項9】 前記推力制御モータシミュレータ部は、
    前記ピントル位置信号Xp−cmd1〜4を受けて、ノ
    ズルスロート面積を演算し、該演算結果から、前記運動
    シレータ部に供給する推力F1〜F4を導出するように
    したことを特徴とする請求項1〜8に記載の飛翔体の姿
    勢制御シミュレータ。
  10. 【請求項10】 前記擬飛翔体の慣性モーメントIと、
    前記推力F1〜F4から角加速度を演算し、該演算結果
    を積分して、前記擬飛翔体の前記角速度出力信号を導出
    するようにしたことを特徴とする請求項1〜9に記載の
    飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  11. 【請求項11】 前記角速度出力信号とクオータニオン
    マトリックス及び方向余弦マトリックスから前記オイラ
    ー角信号を導出するようにしたことを特徴とする請求項
    1〜10に記載の飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  12. 【請求項12】 前記飛翔体は緊急脱出座席であること
    を特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の飛翔体
    の姿勢制御シミュレータ。
  13. 【請求項13】 前記各モーメントの決定に優先順位を
    定めるようにしたことを特徴とする請求項1〜12のい
    ずれかに記載の飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  14. 【請求項14】 前記角速度偏差から操作量を得るため
    にPID制御を行うことを特徴とする請求項1〜13の
    いずれかに記載の飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  15. 【請求項15】 擬飛翔体の姿勢制御部と、前記擬飛翔
    体の姿勢を一定保持させるための推力を発生させる推力
    制御モータシミュレータ部と、該推力制御モータシミュ
    レータ部の推力信号を受け、前記擬飛翔体の運動をシミ
    ュレートする擬飛翔体の運動シミュレータ部とを備え、
    前記姿勢制御部は(a)ロール、ピッチ及びヨーの初期
    オイラー角φi 、θi 、ψ1 の各入力信号を生成する入
    力信号生成部と、(b)前記擬飛翔体に取り付けた角速
    度センサの積分出力信号又は前記運動シミュレータ部の
    オイラー角出力信号φ、θ、ψを受ける信号入力部と、
    (c)前記初期オイラー角φi、θi、ψiと前記積分
    出力信号又は前記オイラー角出力信号φ 、θ 、ψ
    の偏差を求める偏差演算部と、(d)前記各偏差から必
    要な操作量としてロールモーメント、ピッチモーメン
    ト、及びヨーモーメントを得るために、前記推力制御モ
    ータシミュレータ部の複数の擬ピントル・ノズルの開口
    面積の調整を行うためのピントル位置信号Xp−cmd
    1〜Xp−cmd4を発生するピントル位置信号発生部
    とを具備し、前記初期オイラー角を一定に保持するよう
    にしたことを特徴とする飛翔体の姿勢制御シミュレー
    タ。
  16. 【請求項16】 前記擬飛翔体は、地上に配設された架
    台と、該架台に回転可能に軸支された第1駆動軸と、該
    第1駆動軸の一端部に固定された第1回動部材と、前記
    第1駆動軸を駆動する第1駆動電動機と、前記第1回動部
    材の内方に配設される第2回動部材と、一端部が前記第
    2回動部材に固定され、他端部は前記第1回動部材に回
    転可能に軸支される第2駆動軸と、該第2駆動軸を駆動
    する第2駆動電動機と、前記第2回動部材の内方に配設
    される第3回動部材と、一端部が前記第3回動部材に固
    定され、他端部は前記第2回動部材に回転可能に軸支さ
    れる第3駆動軸と、該第3駆動軸を駆動する第3駆動電
    動機と、から成り、前記第1、第2、第3駆動電動機は
    それぞれ前記運動シミュレータ部のオイラー角出力信号
    ψ(t)、θ(t)、φ(t)を受けて、それぞれ前記
    第1、第2、第3駆動軸を、前記初期オイラー角φi、
    θi、ψiになるように回転させ、前記姿勢制御部は前
    記第3回動部材に取り付けられ、更に前記角速度センサ
    ーを取付けていることを特徴とする請求項15に記載の
    飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  17. 【請求項17】 前記推力制御モータシミュレータ部で
    は、燃焼室圧力PCを演算し、該演算結果を前記姿勢制
    御部の前記ピントル位置信号発生部に供給して設定圧力
    との圧力偏差を導出し、該圧力偏差により前記ピントル
    位置信号Xp−cmd1〜Xp−cmd4を補正するよ
    うにしたことを特徴とする請求項15又は16に記載の
    飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  18. 【請求項18】 前記推力制御モータシミュレータ部
    は、前記ピントル位置信号Xp−cmd1〜Xp−cm
    d4を受けて、ノズルスロート面積を演算し、該演算結
    果から、前記運動シレータ部に供給する推力F1〜F4
    を導出するようにしたことを特徴とする請求項15〜1
    7のいずれかに記載の飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  19. 【請求項19】 前記擬飛翔体の慣性モーメントIと、
    前記推力F1〜F4から角加速度を演算し、該演算結果
    を積分して、前記擬飛翔体の前記角速度出力信号を導出
    するようにしたことを特徴とする請求項15〜18に記
    載の飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  20. 【請求項20】 前記角速度出力信号とクオータニオン
    マトリックス及び方向余弦マトリックスから前記オイラ
    ー角出力信号を導出るようにしたことを特徴とする請求
    項15〜19に記載の飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  21. 【請求項21】 前記飛翔体は緊急脱出座席であること
    を特徴とする請求項15〜20のいずれかに記載の飛翔
    体の姿勢制御シミュレータ。
  22. 【請求項22】 前記各モーメントの決定に優先順位を
    定めるようにしたことを特徴とする請求項15〜21の
    いずれかに記載の飛翔体の姿勢制御シミュレータ。
  23. 【請求項23】 前記初期オイラー角φi、θi、ψi
    と、前記積分出力信号又は前記オイラー角出力信号φ、
    θ、ψとの偏差から姿勢を一定に保持させるための操作
    量を得るためにPID制御を行うことを特徴とする請求
    項15〜22のいずれかに記載の飛翔体の姿勢制御シミ
    ュレータ。
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