JP2003308516A - 指紋センサ及び電子機器 - Google Patents

指紋センサ及び電子機器

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JP2003308516A
JP2003308516A JP2002111205A JP2002111205A JP2003308516A JP 2003308516 A JP2003308516 A JP 2003308516A JP 2002111205 A JP2002111205 A JP 2002111205A JP 2002111205 A JP2002111205 A JP 2002111205A JP 2003308516 A JP2003308516 A JP 2003308516A
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哲郎 大土
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指先の形状の情報を安定かつ正確に検出し、
精度の高い指紋画像を構成することのできる実用性の高
い指紋センサを提供する。 【解決手段】 矩形状の指紋検出面4を備えるセンサチ
ップ1が、第一の電極群を備えるパッケージ2上に載置
され、センサチップ1は、指先の表面の凹凸の情報を指
紋検出面4において読み取るように構成されている。セ
ンサチップ1は、指先の表面の凹凸の情報を電気信号に
変換する信号変換部と、当該電気信号を伝送する第2の
電極端子群8とを備える。また、パッケージ2の第1の
電極端子群とセンサチップの第2の電極端子群8が、指
紋検出面4の上下で電気的に接続されている。そして、
電極端子群が電気的に接続された部分が絶縁物3により
被覆され、当該絶縁物3は、指先の案内手段となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指紋センサおよび
指紋センサが装備された電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子商取引の発達に伴い、セキュ
リティー上の必要性から、携帯電話等の小型の電子機器
に本人を認証させる機能を付与する検討がなされ、この
ための信頼性の高い手段として、指紋画像を検出する指
紋センサが開発されている。
【0003】この指紋センサとして、例えば、特開平9
−251530号公報に開示されているような、正方形
形状の面センサが一般的に用いられている。図11に、
この指紋センサの断面図を示す。191は、パッケージ
であり、その中央部に開口部60が設けられている。2
21は、指紋センサであり、その指紋検出面が保護膜2
24、225により被覆されて金属パドル222上に設
けられている。この状態で、指先を開口部60内に収め
て保護膜224、225に接触させると、指紋センサ2
21により、指紋画像が検出されるようになる。また、
指紋センサ221から出力される電気信号を伝送するボ
ンドワイヤー227が指紋センサ221の側部に設けら
れた電極端子から引き出され、パッケージ191に備え
られたリードフレーム228に接続されている。
【0004】ところが、携帯電話においては、近年ます
ます小型化の要請が強まっており、特に携帯電話に対し
て、こうした指先の面積とほぼ等しい大きさの面センサ
の装備は困難となりつつある。
【0005】これに対して、指先の移動に応じて指紋画
像を読み込む、省スペース化を実現したラインセンサ型
指紋センサが開発されている。
【0006】このラインセンサ型指紋センサを小型の電
子機器に装備し、指先から読み込んだ情報を演算装置に
より処理して、2次元の指紋画像を構成する技術が、特
開平10−91769号公報に開示されている。図12
に、ラインセンサ型指紋センサ14が小型の電子機器に
装備された状態を示す。ラインセンサ型指紋センサ14
はパッケージ13上に載置され、パッケージ13は、プ
リント基板27上に実装されている。また、ラインセン
サ型指紋センサ14は、指紋検出面の保護と防水性付与
のため、電子機器の筐体15の表面から凹んだ部分に設
置されている。
【0007】また、特開平10−3532号公報に、電
子機器に装備したラインセンサ型指紋センサの上に指先
をスライドさせる機構を設け、指先の移動時のぶれを修
正する技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10−
91769号公報に開示された技術では、図12に示す
ように、一定以上の押圧を確保しながら、指先を円滑に
移動させることは困難である。また、この技術では、ラ
インセンサ型指紋センサのように横幅の小さなセンサを
採用すると、ラインセンサのほとんど全てに指先を接触
させることができず、2次元の指紋画像を正確に構成す
ることができないことがあった。
【0009】一方、特開平10−3532号公報に開示
された技術では、指紋センサの構造が複雑化すること
で、特に携帯電話等の小型の電子機器に装備しにくい問
題があった。
【0010】本発明は、このような従来技術における問
題点を解決し、簡単な構造により、正確な指紋画像を検
出できる指紋センサ、およびこの指紋センサが装備され
た小型の電子機器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の指紋センサは、次の構成を有する。即ち、
矩形状の指紋検出面を備えるセンサチップが、第一の電
極群を備えるパッケージ上に載置され、センサチップ
は、指先の表面の凹凸の情報を指紋検出面において読み
取るように構成されている。このセンサチップは、指先
の表面の凹凸の情報を電気信号に変換する信号変換部
と、当該電気信号を伝送する第2の電極端子群とを備え
ている。また、パッケージにおける第1の電極端子群と
センサチップにおける第2の電極端子群が、指紋検出面
の側部において電気的に接続されている。
【0012】これにより、携帯電話等の小型の電子機器
にも装備が可能な実用性の高い指紋センサが提供でき
る。
【0013】上記問題を解決するため、本発明の指紋セ
ンサは、次の構成を有する。即ち、前記した指紋センサ
において、電極端子群が電気的に接続された部分が絶縁
物によって被覆され、当該絶縁物は、指先の案内手段と
なるように構成されている。
【0014】これにより、指先の移動時のぶれが低減さ
れ、小型の電子機器に装備して正確な指紋画像を検出す
ることができる。
【0015】上記問題を解決するため、本発明の電子機
器は、次の構成を有する。即ち、前記した指紋センサ
が、その指紋検出面と電子機器の筐体の表面とが略面一
となるように装備された電子機器である。
【0016】これにより、指先の移動がスムーズにな
り、かつほとんど全てのラインセンサに指先が接触する
ため、正確な指紋画像を構成することができる。
【0017】上記問題を解決するため、本発明の電子機
器は、次の構成を有する。即ち、矩形状の指紋検出面を
備えるセンサチップが、第1の電極群を備えるパッケー
ジ上に載置された指紋センサが装備され、センサチップ
は、指先の表面の凹凸の情報を指紋検出面において読み
取るように構成されている。このセンサチップは、指先
の表面の凹凸の情報を電気信号に変換する信号変換部
と、当該電気信号を伝送する第2の電極端子群とを備え
ている。また、パッケージにおける第1の電極端子群と
センサチップにおける第2の電極端子群が、指紋検出面
の側部において電気的に接続され、この電極端子群が電
気的に接続された部分が絶縁物によって被覆されてい
る。さらに、当該絶縁物により被覆された部分が、電子
機器の筐体の一部に収納され、当該筐体の一部は、指先
の案内手段となるように構成されている。そして、指紋
センサは、その指紋検出面と電子機器の筐体の表面とが
略面一となるように当該電子機器に装備されている。
【0018】これにより、指先の移動がスムーズにな
り、かつほとんど全てのラインセンサに指先が接触する
ため、正確な指紋画像を検出することができる。
【0019】また、上記問題を解決するため、本発明の
電子機器は、次の構成を有する。即ち、前記した電子機
器において、指紋センサが実装された半導体基板を備
え、遮水性を有する絶縁体が、当該指紋センサの周囲に
当接し、電子機器の筐体と半導体基板の間に内挿されて
いる。
【0020】これにより、簡単な構成によって、電子機
器の指紋センサ部分に十分な防水性を付与することがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0022】(実施の形態1)図1(a)に、本実施の
形態における指紋センサの斜視図を示す。1はシリコン
基板からなる長方形形状のセンサチップであり、パッケ
ージ2上に載置されている。4は指紋検出面(12.8
mm×1.6mm)である。3はモールドであり、これ
により、センサチップ1の上下に設けられた電気接続部
が保護されている。
【0023】図1(b)に、センサチップ1の平面図を
示す。指紋検出面4の横方向、即ち、指先の移動方向に
32本のラインセンサが50μmピッチで並列して設け
られている。ラインセンサ1本当たり、256チャンネ
ルの検出素子が50μmピッチで設けられており、指紋
検出面4上に計8192個の検出素子が存在している。
これにより、センサチップ1の解像度は500dpiを
実現している。8は、センサチップ1と外部との電気的
接続に用いられるボンディングパッドであり、センサチ
ップ1の上下に複数個設けられている。
【0024】本実施の形態では、検出素子には静電容量
を検出する方式のものを用いている。これら検出素子の
それぞれにより、指先の表面と指紋検出面4の間の静電
容量が検出され、指先の表面の凸凹の情報が得られる。
また、指紋検出面4の横方向に指先を移動させることに
より、横方向に並列した複数本のラインセンサによっ
て、指先の移動速度の情報が得られる。そして、これら
の情報が、センサチップ1に備えられた制御回路(図示
せず)により逐次電気信号に変換される。この電気信号
は、センサチップ1のボンディング電極8からパッケー
ジ2に設けられた電極端子を経由して外部に送信され、
電子機器内に設けられた情報処理回路(図示せず)で2
値化され、2次元の指紋画像が構成されて本人の認証用
に供される。なお、得られた画像情報は、電子機器にお
ける液晶等の表示画面によって表示することもできる。
【0025】図2に、本実施の形態における指紋センサ
100の製造工程を示す。先ず、図2(a)に示すよう
に、センサチップ1を、ガラスエポキシ基板からなる平
板状のパッケージ2上に、当該パッケージ2の上下に設
けられた複数個の電極11が露出するようにダイボンデ
ィング用接着剤を用いて固定する。そして、センサチッ
プ1のボンディング電極8から複数本のボンドワイヤー
9を引き出し、パッケージ2の電極11にそれぞれ接続
する。このボンドワイヤー9により、センサチップ1に
より電気信号に変換された指紋画像の情報が、ボンディ
ング電極8から電極11に送信される。なお、図2
(b)に示すように、パッケージ2の裏面には、表面の
複数の電極11とそれぞれ電気的に接続された、半球状
の金属製の電極12が複数個設けられている。電極12
は、センサチップ1をプリント基板へ実装する際に用い
られる。
【0026】次に、図2(c)に示すように、ボンディ
ング電極8と電極11がボンドワイヤー9により接続さ
れた部分(以下、電気接続部という。)をエポキシ系の
樹脂で埋め込んでモールド3を形成する。これにより、
センサチップ1に機械的な外力が加わった際、電気接続
部の損傷を防止することができ、電子機器に装備された
指紋センサの信頼性を高めることができる。
【0027】図3に、本実施の形態における指紋センサ
100が携帯電話に装備された状態の平面図を示す。こ
のように例えば、指紋センサ100は、表示画面51と
キー入力装置52の間に配置するのが好ましい。これに
より、指先を安定かつ容易に指紋検出面4に接触させる
ことができる。
【0028】図4に、本実施の形態における指紋センサ
100が携帯電話に装備された状態の拡大斜視図を示
す。54は携帯電話の筐体である。このように、指紋セ
ンサ100は、指紋検出面4と筐体54の表面がほぼ面
一となるように携帯電話に装備することが必要である。
この状態で指紋を検出するには、図4に示すように、ま
ず指先80を指紋検出面4に接触させ、指紋検出面4の
横方向(矢印方向)に移動させる。このとき、指紋検出
面4と筐体54の表面には段差がないため、指先80を
指紋検出面4上のほぼ全てのラインセンサに接触させる
ことができる。なお、指紋検出面4を保護するため、指
紋検出面4と指先との接触性を損なわないように、指紋
検出面4を筐体54の表面から凹ませた状態で、指紋検
出面4の横幅の1/10以下、好ましくは1/20以下
の段差を指紋検出面4と筐体54の表面に設けても良
い。
【0029】また、本実施の形態では、モールド3を、
指先の移動を補助する案内ガイドとして使用することに
より、指先の移動時のぶれを低減することができる。な
お、モールド3の間隔は、指先80を指紋検出面4に確
実に接触させるため、指先80の横幅と同程度又はそれ
よりやや広くするのが好ましい。
【0030】本実施の形態の指紋センサは、携帯電話等
の小型の電子機器にも装備が可能である。また、指紋を
検出する際に指先を指紋検出面のほとんど全てのセンサ
サインに接触させることができる。これにより、正確な
指紋画像を検出することができ、電子機器に装備したと
きに、精度の高い指紋画像を構成することができる。
【0031】(実施の形態2)図5に、本実施の形態に
おける指紋センサ200の斜視図を示す。1はシリコン
基板からなる長方形形状のセンサチップであり、パッケ
ージ2上に載置されている。4は指紋検出面(12.8
mm×1.6mm)である。
【0032】本実施の形態による指紋センサ200は、
実施の形態1による指紋センサ100と同一のものであ
るため、以下、センサチップ1の機能、指紋センサ20
0の製造工程等の説明を省略する。
【0033】図6に、本実施の形態による指紋センサ2
00が携帯電話に装備された状態の拡大斜視図を示す。
54は携帯電話の筐体である。筐体54の一部に、内部
が中空の凸部56が形成され、凸部56の内部に、電気
接続部が収納されている。このように、指紋センサ20
0は、指紋検出面4と筐体54の表面がほぼ面一となる
ように携帯電話に装備することが必要である。この状態
で指紋を検出するには、図6に示すように、まず指先8
0を指紋検出面4に接触させ、指紋検出面4の横方向
(矢印方向)に移動させる。このとき、指紋検出面4と
筐体54の表面には段差がないため、指先80を指紋検
出面4上のほぼ全てのラインセンサに接触させることが
できる。なお、指紋検出面4を保護するため、指紋検出
面4と指先との接触性を損なわないように、指紋検出面
4を筐体54の表面から凹ませた状態で、指紋検出面4
の横幅の1/10以下、好ましくは1/20以下の段差
を指紋検出面4と筐体54の表面に設けても良い。
【0034】また、本実施の形態では、凸部56を、指
先の移動を補助する案内ガイドとして使用することによ
り、指先の移動時のぶれを低減することができる。な
お、凸部56の間隔は、指先80を指紋検出面4に確実
に接触させるため、指先80の横幅と同程度又はそれよ
りやや広くするのが好ましい。
【0035】本実施の形態の指紋センサは、携帯電話等
の小型の電子機器にも装備が可能である。また、指紋を
検出する際に指先を指紋検出面のほとんど全てのセンサ
サインに接触させることができる。これにより、正確な
指紋画像を検出することができ、電子機器に装備したと
きに、精度の高い指紋画像を構成することができる。
【0036】(実施の形態3)図7(a)に、本実施の
形態における指紋センサ300の斜視図を示す。1aは
シリコン基板からなる長方形形状のセンサチップであ
り、パッケージ2上に載置されている。4は指紋検出面
(12.8mm×1.6mm)である。3aはモールド
であり、これにより、センサチップ1aの横方向の両側
に設けられた電気接続部が保護されている。
【0037】図7(b)に、センサチップ1aの平面図
を示す。指紋検出面4の横方向、即ち、指先の移動方向
に32本のラインセンサが50μmピッチで並列して設
けられている。ラインセンサ1本当たり、256チャン
ネルの検出素子が50μmピッチで設けられており、指
紋検出面4上に計8192個の検出素子が存在してい
る。これにより、センサチップ1aの解像度は500d
piを実現している。8は、センサチップ1aと外部と
の電気的接続に用いられるボンディングパッドであり、
センサチップ1aの横方向の両側に複数個設けられてい
る。
【0038】本実施の形態における指紋センサ300
は、実施の形態1における指紋センサ100と同様な機
能を備えるものであるため、以下、指紋センサ200の
機能の説明を省略する。
【0039】図8に、本実施の形態における指紋センサ
300の製造工程を示す。先ず、図8(a)に示すよう
に、センサチップ1aを、ガラスエポキシ基板からなる
平板状のパッケージ2a上に、当該パッケージ2aの横
方向の両側に設けられた複数個の電極11が露出するよ
うにダイボンディング用接着剤を用いて固定する。そし
て、センサチップ1aのボンディング電極8から複数本
のボンドワイヤー9を引き出し、パッケージ2aの電極
11にそれぞれ接続する。このボンドワイヤー9によ
り、センサチップ1により電気信号に変換された指紋画
像の情報が、ボンディング電極8から電極11に送信さ
れる。なお、図8(b)に示すように、パッケージ2a
の裏面には、表面の電極11とそれぞれ電気的に接続さ
れた、半球状の金属製の電極12が複数個設けられてい
る。電極12は、センサチップ1をプリント基板へ実装
する際に用いられる。
【0040】次に、図8(c)に示すように、電気接続
部をエポキシ系の樹脂で埋め込んで指紋検出面4の周囲
を囲むモールド3aを形成する。これにより、センサチ
ップ1aに機械的な外力が加わった際、電気接続部の損
傷を防止することができ、また、指紋センサの機械的強
度が高められ、電子機器に装備された指紋センサの信頼
性をさらに高めることができる。
【0041】但し、モールド3aの厚さが厚すぎると指
紋検出面4との段差が大きくなり、指紋検出面4と指先
との接触性が低下する。このため、モールド3aの厚さ
は、その表面を研磨する等して、例えば、0.1mm以
下とするのが好ましい。なお、モールド3aの厚さは、
指紋検出面4の横幅の1/10以下、好ましくは1/2
0以下であれば、0.1mm以下でなくとも良い。ま
た、研磨により、モールド3aの表面の平坦性を高める
こともできる。
【0042】図9に、本実施の形態による指紋センサ3
00が携帯電話に装備された状態の断面図を示す。セン
サチップ1aはパッケージ2a上に載置され、半球状の
金属製の電極12を介して、プリント基板17上に半田
リフローにより実装されている。このように、指紋セン
サ300は、モールド3aの表面と携帯電話の筐体54
の表面がほぼ面一になるように携帯電話に装備すること
が必要である。
【0043】本実施の形態の指紋センサは、携帯電話等
の小型の電子機器にも装備が可能である。また、指紋を
検出する際に指先を指紋検出面のほとんど全てのセンサ
サインに接触させることができる。これにより、正確な
指紋画像を検出することができ、電子機器に装備したと
きに、精度の高い指紋画像を構成することができる。
【0044】(実施の形態4)図10(a)に、本実施
の形態による指紋センサ300が携帯電話に装備された
状態の断面図を示す。センサチップ1aは、実施の形態
3におけるセンサチップ1aと同一のものである。セン
サチップ1aは、パッケージ2a上に載置され、半球状
の金属製の電極12を介して、プリント基板17上に半
田リフローにより実装されている。54は携帯電話の筐
体である。18は、シリコン樹脂製の防水シートであ
る。
【0045】本実施の形態では、防水シート18を指紋
センサ300の周囲に当接させ、電子機器の筐体15と
プリント基板17の間に内挿したことで、指紋センサ3
00に防水性を付与した点以外は、実施の形態3におけ
る、携帯電話への装備の状態(図9)と同様である。な
お、防水シート18には、シリコン樹脂以外に、遮水性
を有する絶縁体、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ樹
脂等も使用できる。
【0046】図10(b)に、本実施の形態による指紋
センサ300の、携帯電話への別の装備の状態を示す。
筐体54とプリント基板17の間の他、筐体54とモー
ルド3aの間において、防水シート18aの一部が介在
した状態となっている。これにより、指紋センサ300
の内部への水滴や水蒸気の侵入防止効果がさらに高めら
れる。
【0047】なお、本実施の形態に適用できる指紋セン
サ300は、実施の形態3に示したものに限られず、実
施の形態1、2に示した携帯電話へも同様に適用するこ
とができる。
【0048】本実施の形態の指紋センサは、実施の形態
1〜3と同等な効果が得られる上、防水シートが、指紋
センサの周囲に当接し、電子機器の筐体と半導体基板の
間に内挿されていることで、携帯電話の指紋センサに十
分な防水性を付与することができる。
【0049】なお、実施の形態1において、指紋センサ
を、携帯電話の表示画面と入力装置の間に配置した例
(図3)を示したが、本発明による指紋センサは、指先
を接触させ、安定して移動させることのできる位置であ
れば、これに限られず、携帯電話の筐体の底部、側面、
および裏面にも配置することができる。
【0050】また、実施の形態1〜4では、検出素子に
静電容量を検出する方式のものを用いたが、本発明で
は、指先の表面の凸凹の情報が得られる方式であれば、
その他、温度や圧力を検出する方式や、光学式のものを
用いても良い。また、実施の形態1〜4では、モールド
を、指紋検出面の上下、横方向の両脇に設けたが、必要
に応じて、上下の一方、または横方向の片側のみに設け
ても良い。
【0051】また、実施の形態1〜4では、モールドの
材料としてエポキシ系樹脂を用いたが、その他、絶縁性
を有する、シリコン系、アクリル系の樹脂や、酸化珪
素、窒化珪素等の無機絶縁物を用いても良い。また、パ
ッケージとしてガラスエポキシ基板を用いたが、その
他、液晶ポリマ等の樹脂パッケージやセラミックパッケ
ージ等を用いても良い。さらに、パッケージの裏面の電
極には、半球状の電極以外に、ランドグリッドアレイや
リード端子等を用いることもできる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、指先の形状の情報を安
定かつ正確に検出し、精度の高い指紋画像を構成するこ
とのできる実用性の高い指紋センサ、およびそのような
指紋センサを装備した小型の電子機器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における指紋センサの斜視図
(a)とセンサチップの平面図(b)
【図2】 実施の形態1における指紋センサの製造工程
を示す斜視図
【図3】 実施の形態1における指紋センサが携帯電話
に装備された状態を示す平面図
【図4】 実施の形態1における指紋センサが携帯電話
に装備された状態を示す拡大斜視図
【図5】 実施の形態2における指紋センサの斜視図
【図6】 実施の形態2における指紋センサが携帯電話
に装備された状態を示す拡大斜視図
【図7】 実施の形態3における指紋センサの斜視図
(a)とセンサチップの平面図(b)
【図8】 実施の形態3における指紋センサの製造工程
を示す斜視図
【図9】 実施の形態3における指紋センサが携帯電話
に装備された状態を示す断面図
【図10】 実施の形態4における指紋センサが携帯電
話に装備された状態を示す断面図
【図11】 従来技術によるラインセンサ型指紋センサ
の断面図
【図12】 従来技術によるラインセンサ型指紋センサ
が小型の電子機器に装備された状態を示す断面図
【符号の説明】
1、1a センサチップ 2、2a、13、191 パッケージ 3、3a モールド 4 指紋検出面 8 ボンディング電極 9、227 ボンドワイヤー 11 電極 12 半球状電極 14 ラインセンサ型指紋
センサ 15 電子機器の筐体 17、27 プリント基板 18、18a 防水シート 50 携帯電話 51 表示画面 52 キー入力装置 54 携帯電話の筐体 60 開口部 80 指先 100、200、221、300 指紋センサ 222 金属パドル 224、225 保護膜 228 リードフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C038 FF01 FF05 FG00 FG01 5B047 AA25 BB04 BC01 BC16 BC20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の指紋検出面を備えるセンサチッ
    プが、第1の電極群を備えるパッケージ上に載置された
    指紋センサであって、 前記センサチップは、指先の表面の凹凸の情報を前記指
    紋検出面において読み取るように構成され、 前記センサチップは、前記情報を電気信号に変換する信
    号変換部と、当該電気信号を伝送する第2の電極端子群
    とを備え、 前記パッケージにおける第1の電極端子群と前記センサ
    チップにおける第2の電極端子群が、前記指紋検出面の
    側部において電気的に接続されていることを特徴とする
    指紋センサ。
  2. 【請求項2】 前記電極端子群が電気的に接続された部
    分が絶縁物によって被覆され、当該絶縁物は、前記指先
    の案内手段となるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の指紋センサ。
  3. 【請求項3】 前記指紋検出面が、静電容量、圧力、温
    度、又は光のいずれかを検出するものであることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の指紋センサ。
  4. 【請求項4】 前記電極端子群が電気的に接続された部
    分が前記指紋検出面の周囲を囲む絶縁物によって被覆さ
    れ、当該絶縁物の表面は、前記指紋検出面の表面に対し
    て凸面となるように構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の指紋センサ。
  5. 【請求項5】 前記指紋検出面が、静電容量、圧力、温
    度、又は光のいずれかを検出するものであることを特徴
    とする請求項4に記載の指紋センサ。
  6. 【請求項6】 前記絶縁物の表面と前記指紋検出面の表
    面により形成される段差が、前記指紋検出面の横幅の1
    /10以下であることを特徴とする請求項4又は5に記
    載の指紋センサ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の指紋セ
    ンサが装備された電子機器であって、当該指紋センサ
    は、その指紋検出面と前記電子機器の筐体の表面とが略
    面一となるように当該電子機器に装備されていることを
    特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項4〜6のいずれかに記載の指紋セ
    ンサが装備された電子機器であって、当該指紋センサ
    は、前記絶縁物の表面と前記電子機器の筐体の表面とが
    略面一となるように当該電子機器に装備されていること
    を特徴とする電子機器。
  9. 【請求項9】 矩形状の指紋検出面を備えるセンサチッ
    プが、第1の電極群を備えるパッケージ上に載置された
    指紋センサが装備された電子機器であって、 前記センサチップは、指先の表面の凹凸の情報を前記指
    紋検出面において読み取るように構成され、 前記センサチップは、前記情報を電気信号に変換する信
    号変換部と、当該電気信号を伝送する第2の電極端子群
    とを備え、 前記パッケージにおける第1の電極端子群と前記センサ
    チップにおける第2の電極端子群が、前記指紋検出面の
    側部において電気的に接続され、 前記電極端子群が電気的に接続された部分が絶縁物によ
    って被覆され、当該絶縁物により被覆された部分が、前
    記電子機器の筐体の一部に収納され、当該筐体の一部
    は、前記指先の案内手段となるように構成され、 前記指紋センサは、その指紋検出面と前記電子機器の筐
    体の表面とが略面一となるように当該電子機器に装備さ
    れていることを特徴とする電子機器。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の電子
    機器において、前記指紋センサが半導体基板上に実装さ
    れ、遮水性を有する絶縁体が、当該指紋センサの周囲に
    当接し、前記電子機器の筐体と前記半導体基板の間に内
    挿されていることを特徴とする電子機器。
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