JP2003307539A - ガス絶縁機器の部分放電診断装置 - Google Patents

ガス絶縁機器の部分放電診断装置

Info

Publication number
JP2003307539A
JP2003307539A JP2002113228A JP2002113228A JP2003307539A JP 2003307539 A JP2003307539 A JP 2003307539A JP 2002113228 A JP2002113228 A JP 2002113228A JP 2002113228 A JP2002113228 A JP 2002113228A JP 2003307539 A JP2003307539 A JP 2003307539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
frequency signal
signal
partial discharge
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002113228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3861736B2 (ja
Inventor
Yoshinori Iimura
義範 飯村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Engineering Co Ltd
Priority to JP2002113228A priority Critical patent/JP3861736B2/ja
Publication of JP2003307539A publication Critical patent/JP2003307539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3861736B2 publication Critical patent/JP3861736B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Relating To Insulation (AREA)
  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、無線機器の使用周波数帯域に
おける部分放電周波数信号を除外すること無く部分放電
を精度良く検出できるガス絶縁機器の部分放電診断装置
を提供することにある。 【解決手段】ガス絶縁機器1の部分放電を部分放電セン
サ2で検出する。部分放電センサで検出された放電周波
数信号の周波数が無線機器に割当てられている無線周波
数帯域内にあるかを周波数判定部5で判定する。また、
無線周波数帯域内における放電周波数信号パターンと無
線周波数信号パターンを信号パターン認識部8で比較照
合する。部分放電判定部9は、無線周波数帯域外で無線
周波数信号パターンに一致しない放電周波数信号を入力
して部分放電パターンと照合して放電要因を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変電設備を構成する
ガス絶縁機器で発生する部分放電を監視して診断するガ
ス絶縁機器の部分放電診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、変電設備は遠隔の僻地に設置さ
れ、その上、無人の設備が増えている。変電設備の中心
となるガス絶縁機器は異物や傷が原因で部分放電を発生
し、重大事故に繋がる虞があることから電力制御所、営
業所、メーカなどの保守監視センターで監視することが
要求される。
【0003】ガス絶縁機器(以後、GISと称すること
もある)の部分放電を検出する技術は、例えば、刊行物
「電気共同研究」第46巻4号(電気共同研究会)平成
2年発行、第147〜167頁第6章「変電部門におけ
るセンサ技術の適用」に記載されているように、外部放
射電磁界センサ方式、接地線電流センサ方式、静電分圧
センサ方式などがある。
【0004】外部放射電磁界センサ方式は、タンク外に
設けたループアンテナによりGIS内部で発生している
部分放電を検知するもので、検知レベルは1500pC
(ピコクーロン)程度である。pCは電荷量である。接
地線電流センサ方式は、タンク接地線に流れるパルス電
流を検出することにより内部で発生している部分放電を
検知するもので100pC程度の検出レベルである。
【0005】静電分圧センサ方式は、部分放電パルスに
伴う電磁波をGISタンク内に設けた中間電極(アンテ
ナ)により検出するもので、100pC程度の検出レベ
ルである。静電分圧センサ方式は、周波数解析によるノ
イズ除去を行なうことで数pCの検知も可能であること
が報告され、近年は、他の方式に比べて高感度である静
電分圧センサ方式が多く使用されている。
【0006】ところで、気中コロナの周波数成分は一般
的に500MHz以下であるが、GIS内部で発生する
部分放電は急峻なパルスとなる為に500MHz以上の
高い周波数成分を有する電磁波となって管路内を伝播す
る。部分放電の周波数特徴を利用して、センサ信号の周
波数成分を監視する方法の有用性が報告されており、部
分放電診断装置に応用されている。
【0007】例えば、特開平10−170596号公報
には、スペクトラムアナライザを使用して検出した信号
の強度の大きい周波数における電圧位相パターンと予め
登録している欠陥種別毎の電圧位相パターンをニューロ
処理により認識させ、異常の種類や程度、機器の劣化具
合を診断する方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、携帯電
話を始めとする無線機器も500MHz以上の特定周波
数を利用しているので、絶縁診断中にこれらの無線周波
数信号を検出することが非常に多くなり誤診断の原因に
なっている。誤診断を防止するには、ノイズとなる特定
周波数帯域を信号処理する演算装置内で除外する方法や
ハードウェアにおいてフィルター回路を使用し特定周波
数帯域をカットする方法が適用されている。
【0009】しかし、このような方法では、当該特定周
波数帯域内で部分放電信号をも同時に除外するので検出
精度を低下させるという問題点を有している。特に、携
帯電話等の無線機器の大幅な増加により使用周波数帯域
が広がっており、除外しなければならない周波数帯域が
増加しているので部分放電の検出を精度良く行えないよ
うになっている。
【0010】本発明の目的は、無線機器の使用周波数帯
域における部分放電周波数信号を除外すること無く部分
放電を精度良く検出できるガス絶縁機器の部分放電診断
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、ガス絶縁機器の部分放電を検出する部分放電セン
サで検出された放電周波数信号の周波数が無線機器に割
当てられている無線周波数帯域内にあるかを判定すると
共に無線周波数帯域内における放電周波数信号パターン
と無線周波数信号パターンを比較照合し、無線周波数帯
域外で無線周波数信号パターンに一致しない放電周波数
信号を入力して部分放電パターンと照合して放電要因を
判定するようにしたことにある。
【0012】本発明は無線機器の使用周波数帯域におけ
る部分放電周波数信号を除外すること無く、部分放電の
発生する全周波数帯域における部分放電周波数信号によ
って検出しているので部分放電を精度良く検出すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施の形態につい
て説明する前に、GISで発生する部分放電について説
明する。
【0014】ガス絶縁開閉装置やガス遮断器などのガス
絶縁機器は、製造時の異物の混入や絶縁物における欠陥
などが存在すると部分放電が発生する。これらを放置す
ると雷サージや開閉サージのストレスを受け、地絡・短
絡事故を発生させる原因になる。部分放電は、主として
500〜2000MHzのUHF帯域の周波数成分を有す
る電磁波となって管路内を伝播する。また、部分放電
は、欠陥の種別による固有の電圧位相パターン(周波数
信号パターン)を持っており、この周波数信号パターン
を認識することにより欠陥種別の判定を行なうことが出
来る。
【0015】図1に本発明の一実施形態を示す。図1に
おいて、対象とする変電設備のガス絶縁機器1には部分
放電を検知する部分放電センサ2が取付けられている。
センサ2はガス絶縁機器1に埋め込む電極内蔵(アンテ
ナ)方式のものやスペーサ部表面設置型のスペーサアン
テナ方式のものを用いることができる。
【0016】部分放電センサ12で検出された放電周波
数信号は部分放電診断装置13に入力される。部分放電
診断装置13に入力された放電周波数信号は信号検出部
4で増幅され周波数成分が抽出される。また、検出した
放電周波数信号は、商用電源周波数の1サイクルを基準
にした電圧位相情報に加工される。信号検出部4は放電
周波数信号(電圧位相情報)を周波数判定部5に与え
る。
【0017】無線周波数帯域テーブル10には携帯電話
等の無線機器に割当てられている無線周波数帯域が格納
されている。周波数判定部15は放電周波数信号の周波
数が無線周波数帯域テーブル10に格納されている無線
周波数帯域内にあるかを判定する。
【0018】周波数判定部5は放電周波数信号が無線周
波数帯域内にある判定した放電周波数信号を信号幅確認
部6に与え、また、無線周波数帯域外の放電周波数信号
を放電要因判定部9に与える。信号幅確認部6は無線周
波数信号(無線信号)の1パケットの信号幅を設定幅と
して与えられ、放電周波数信号の信号幅と比較する。
【0019】信号幅確認部6は放電周波数信号の信号幅
が設定幅とほぼ同じであると放電周波数信号を信号位相
合せ部7に与え、また、放電周波数信号の信号幅が設定
幅より大きいか小さいと放電周波数信号を放電要因判定
部9に与える。
【0020】信号位相合せ部7は放電周波数信号パター
ンを無線信号パターンテーブル11に格納されている無
線信号パターン(無線周波数信号パターン)との比較を
行い易くするため放電周波数信号をシフト処理する。シ
フト処理では放電周波数信号の位相パターンを無線周波
数信号パターンの位相原点(0°)へ移動させる処理を
実行する。
【0021】信号パターン認識部8は、シフト処理した
放電周波数信号波形と無線信号パターンテーブル11に
予め登録されているシフト処理された無線信号パターン
とを照合する。信号パターン認識部8は両信号のパター
ンが合致すれば携帯電話等の無線通信信号と判定して除
外し、合致しなければ部分放電による放電周波数信号と
判定し放電要因判定部9に与える。
【0022】放電要因判定部9は周波数判定部5、信号
幅確認部6および信号パターン認識部8で判定された放
電周波数信号を入力してパターン認識処理を行い部分放
電パターンテーブル12の部分放電パターンとの照合を
行い部分放電の各種要因を判定する。
【0023】図2に信号パターンの一例を示す。図2
は、横軸にガス絶縁機器1に印加される商用電源電圧の
1サイクルの位相角(0〜360°)を48分割し、縦
軸にその各位相に対する最大信号強度を表したグラフで
ある。1サイクル中の最大の信号強度を1として正規化
したグラフで表わしている。
【0024】異物の大きさや付着の具合、印加電圧の大
きさにより1サイクル中におけるパターンと立ち上りタ
イミングに違いがあることが刊行物「電気学会技術報
告」第502号頁73表4.5の部分放電パルスパターンの例に
示されている。
【0025】部分放電の1サイクルの位相は、その欠陥
種別により特徴的なものが多く、位相のパターンにより
欠陥種別を判定することが可能である。このことから、
欠陥種別毎の位相パターンを登録しておき、検出信号の
位相データと比較することで欠陥種別を導き出すことが
できる。
【0026】図2の(a)〜(c)に部分放電位相パタ
ーンの一例を示す。例えば、図2(a)のスペーサクラ
ックのケースでは、電圧位相に対し正負均等なパターン
となる。また、図2(b)の高圧導体突起や図2(c)
のタンク底面異物のケースでは、正負ピークを中心に大
きな幅のパターンになる。
【0027】図2(d)は携帯電話の例であるが、単発
な矩形波状となり、0°〜360°間ではランダムなタ
イミングの位相角で立ち上がる波形となり、出現個所が
一定でないことから位相パターンによる推測が難しくな
る。しかし、矩形波状の幅は常に変わらない特徴を持っ
ている。
【0028】本発明では次のような処理により携帯電話
等の既知の無線周波数信号に対する信号判別を行うよう
にしている。
【0029】信号検出部4は部分放電センサ2により検
出した放電周波数信号を増幅して周波数成分の抽出を行
う。信号検出部4は、放電周波数信号を商用電源電圧を
基準とした1サイクル分の電圧位相情報として加工す
る。本実施例では、位相情報は電圧位相7.5°毎の4
8分割データに加工したものとしている。なお、本実施
例は、すべて電圧位相を7.5°毎の48分割したパタ
ーンで表しているがこれに限るものではない。
【0030】周波数判定部5は放電周波数信号の判定処
理を行う。周波数判定部5は、携帯電話等の無線周波数
信号か実際に発生している部分放電の周波数信号かどう
かを切り分ける処理を行うことになる。
【0031】例えば、携帯電話は日本国内の場合、80
0MHzもしくは1500MHzを占有周波数帯域として割当
てられている。正確な営業周波数帯は800MHzの場
合、810MHz〜958MHz、1500MHzの場合、14
29MHz〜1501MHzが電波法により規定され割当てら
れている。
【0032】周波数判定部5は、検出した放電周波数信
号の周波数と無線周波数帯域テーブル10に予め設定し
てある設定無線周波数帯域とを比較する。放電周波数信
号の周波数が設定無線周波数帯域内の場合は携帯電話等
の無線周波数信号である可能性もあり、放電周波数信号
も含まれる。
【0033】図3に概念図を示す。無線周波数帯域31
aと31bが携帯電話で使用される周波数帯である。検
出信号32は放電検出信号であるが、検出信号33は携
帯電話の無線周波数信号か放電周波数信号の何れかにな
る。無線周波数帯域テーブル10はこの周波数帯域31
a、31bをテーブル化したものである。
【0034】無線周波数帯域テーブル10のテーブル構
成の一例を図4に示す。設定する周波数の始点をF1n
に、また、周波数の終点をF2nに設定する。図示のよ
うにF11(810MHz)とF12(958MHz)
を1行目に配置する。同様に複数の携帯電話や無線信号
の周波数帯域を設定する場合には、図示のように複数箇
所nの周波数帯域を設定する。符号nの数字は1、2、
…の順に低周波側からにする。
【0035】周波数判定部5は放電周波数信号が無線周
波数帯域内にある判定した放電周波数信号を信号幅確認
部6に与え、また、無線周波数帯域外の放電周波数信号
を放電要因判定部9に与える。信号幅確認部6は無線周
波数信号(無線信号)の1パケットの信号幅を設定幅と
して与えられ、放電周波数信号の信号幅と比較する。
【0036】信号幅確認部6は放電周波数信号の信号幅
が設定幅とほぼ同じであると放電周波数信号を信号位相
合せ部7に与え、また、放電周波数信号の信号幅が設定
幅より大きいか小さいと放電周波数信号を放電要因判定
部9に与える。
【0037】信号幅確認部6は、前述したように携帯電
話の信号の電圧位相幅は常に一定であることから48点
の位相幅(信号幅)の和を設定幅として放電周波数信号
と比較する。放電周波数信号と設定幅が一致すると無線
周波数信号の可能性があるが、設定幅より大きいか、あ
るいは小さいと放電周波数信号と判定する。
【0038】携帯電話の無線周波数信号は図2に示すよ
うに信号幅が変化しないが出現する位相角度が異なる。
信号位相合せ部7は無線周波数信号の判別を容易にする
ために位相を位相原点である0°まで移動(シフト)す
る。
【0039】信号位相合せ部7は放電周波数信号パター
ンを無線信号パターンテーブル11に格納されている無
線信号パターン(無線周波数信号パターン)との比較を
行い易くするため放電周波数信号をシフト処理する。
【0040】信号位相合せ部7が実行するシフト処理の
流れの一例を図5に示す。処理51では、立ち上りが図
6(a)のような1個(無線信号では1パケットであ
り、以後、1パケットと称する)又は図6(b)のよう
な3パケット以上の位相パターンであるかを判定する。
1パケットまたは3パケット以上の場合には処理54に
移り、図6(a)、(b)に破線で示すように、位相原
点である‘0°’へパケットをシフトする。
【0041】処理51で1パケットまたは3パケット以
上でないと判定すると処理52において図6(c)のよ
うに2パケットのパターンで、1パケット目の開始点が
‘0°’以外のケースの時、図6(c)に破線で示すよ
うにそのまま‘0°’へシフトする。処理53では、図
6(d)のようにもし2パケット目の終了点が‘360
°’の時、2パケット目の開始点を先頭として‘0°’
へシフトする。何故ならば、図6(d)の場合、連続し
た1つのパターンとして考えられるからである。
【0042】信号パターン認識部8は、シフト処理した
放電周波数信号波形と無線信号パターンテーブル11に
予め登録されているシフト処理された無線信号パターン
とを照合しパターン認識処理を実行する。信号パターン
認識部8は両信号のパターンが合致すれば携帯電話等の
無線通信信号と判定して除外し、合致しなければ部分放
電による放電周波数信号と判定し放電要因判定部9に与
える。
【0043】図7に無線信号パターンテーブル11の一
例構成を示す。このテーブル11には、実際に計測した
携帯電話や無線機器信号データや減衰を考慮した位相パ
ターンでシフト処理した、つまり位相原点を合わせた無
線信号パターンデータが登録されている。図7ではパタ
ーンを変えた2種類の携帯電話の信号の位相パターンを
登録している。
【0044】信号パターン認識部8は放電周波数信号パ
ターンと無線信号パターンが一致すれば無線機器の無線
周波数信号と判定することが出来る。以上のようにシフ
トした信号パターンで照合処理することにより、位相
幅、信号の強度等細かい特徴を掴んで照合処理を行うこ
とが出来る。
【0045】放電要因判定部9は周波数判定部5、信号
幅確認部6および信号パターン認識部8で判定された放
電周波数信号を入力してパターン認識処理を行い部分放
電パターンテーブル12の部分放電パターンとの照合を
行い部分放電の各種要因を判定する。
【0046】図8に部分放電パターンテーブル12の一
例構成を示す。このテーブル12には、図7に示す無線
信号パターンと同様に、実際に計測した部分放電の位相
パターンを教師データとして欠陥種別毎に登録されてい
る。図8は1番目にスペーサクラックの部分放電パター
ン、2番目にタンク底面異物の部分放電パターンを登録
している例を示している。
【0047】放電要因判定部9は放電周波数信号がテー
ブル12に登録してある部分放電のパターンと一致する
ことにより欠陥種別を導き出すことが出来る。
【0048】パターンの比較にはいろいろな処理方式が
あるが、本発明ではニューロの技術を適用する。ニュー
ラルネットワーク技術は、人間による判断に近い処理を
コンピュータにより実現するためのものであり、文字認
識などのパターン認識に適用されている。ニューロの利
点は曖昧な診断を処理し、パターン認識に限ればより人
間に近い判定を下せることにある。パターン認識の分野
においては色々な技術に適用されている。
【0049】このようにしてガス絶縁機器の部分放電を
検出するのであるが、無線機器の使用周波数帯域におけ
る部分放電周波数信号を除外すること無く、部分放電の
発生する全周波数帯域における部分放電周波数信号によ
って検出しているので部分放電を精度良く検出すること
ができる。
【0050】また、上述の実施例は信号幅(位相幅)に
よっても放電周波数信号と無線周波数信号を区分してい
るので信号パターンの照合を簡略化できる。また、部分
放電や携帯電話等の位相パターンを登録するテーブルが
単純な構成となっており、テーブル本体のメモリ容量も
少なくて済むことから、汎用の演算装置への搭載も可能
である。
【0051】
【発明の効果】本発明は無線機器の使用周波数帯域にお
ける部分放電周波数信号を除外すること無く、部分放電
の発生する全周波数帯域における部分放電周波数信号に
よって検出しているので部分放電を精度良く検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す構成図である。
【図2】 本発明を説明するためのパターン特性図であ
る。
【図3】 本発明を説明するための信号強度−周波数特
性図である。
【図4】 本発明を説明するための無線周波数帯域テー
ブルの一例構成図である。
【図5】 本発明のシフト処理のフロー図である。
【図6】 本発明のシフト処理の説明図である。
【図7】 本発明を説明するための無線信号パターンテ
ーブルの一例構成図である。
【図8】 本発明を説明するための部分放電パターンテ
ーブルの一例構成図である。
【符号の説明】
1…絶縁機器(GIS)、2…部分放電検出センサ、3
…部分放電診断装置、4…信号検出部、5…周波数判定
部、6…信号幅確認部、7…信号位相合わせ部、8…信
号パターン認識部、9…部分放電判定部、10…無線周
波数帯域テーブル、11…無線信号パターンテーブル、
12…部分放電パターンテーブル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス絶縁機器の部分放電による放電周波数
    信号を検出する部分放電センサと、前記部分放電センサ
    で検出された前記放電周波数信号の周波数が無線機器に
    割当てられている無線周波数帯域内にあるかを判定する
    周波数判定手段と、前記無線周波数帯域内における前記
    放電周波数信号パターンと無線周波数信号パターンを比
    較照合する信号パターン認識手段と、前記無線周波数帯
    域外で前記無線周波数信号パターンに一致しない前記放
    電周波数信号を入力して部分放電パターンと照合して放
    電要因を判定する放電要因判定手段とを具備することを
    特徴とするガス絶縁機器の部分放電診断装置。
  2. 【請求項2】ガス絶縁機器の部分放電による放電周波数
    信号を検出する部分放電センサと、前記部分放電センサ
    で検出された前記放電周波数信号の周波数成分を抽出す
    る信号検出手段と、前記部分放電センサで検出された前
    記放電周波数信号の周波数が無線機器に割当てられてい
    る無線周波数帯域内にあるかを判定する周波数判定手段
    と、前記放電周波数信号と前記無線機器の無線周波数信
    号の信号幅を比較する信号幅確認手段と、前記無線機器
    の無線周波数信号パターンを格納する記憶手段と、前記
    無線周波数帯域内における前記放電周波数信号パターン
    の位相原点を前記記憶手段に格納されている前記放電周
    波数信号パターンに一致させる信号位相合せ手段と、前
    記信号位相合せ手段で位相合せされた前記放電周波数信
    号パターンと前記無線周波数信号パターンを比較照合す
    る信号パターン認識手段と、前記無線周波数帯域外で前
    記無線周波数信号の信号幅より小さく前記無線周波数信
    号パターンに一致しない前記放電周波数信号を入力して
    部分放電パターンと照合して放電要因を判定する放電要
    因判定手段とを具備することを特徴とするガス絶縁機器
    の部分放電診断装置。
JP2002113228A 2002-04-16 2002-04-16 ガス絶縁機器の部分放電診断装置 Expired - Fee Related JP3861736B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002113228A JP3861736B2 (ja) 2002-04-16 2002-04-16 ガス絶縁機器の部分放電診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002113228A JP3861736B2 (ja) 2002-04-16 2002-04-16 ガス絶縁機器の部分放電診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003307539A true JP2003307539A (ja) 2003-10-31
JP3861736B2 JP3861736B2 (ja) 2006-12-20

Family

ID=29395471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002113228A Expired - Fee Related JP3861736B2 (ja) 2002-04-16 2002-04-16 ガス絶縁機器の部分放電診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3861736B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7750646B2 (en) 2008-01-10 2010-07-06 General Electric Company Detector for precursive detection of electrical arc
KR101290294B1 (ko) 2011-10-31 2013-07-26 주식회사 효성 비접촉 위상측정센서를 이용한 전력기기의 부분방전 진단 시스템
CN104849633A (zh) * 2015-05-15 2015-08-19 国家电网公司 一种开关柜局部放电模式识别方法
WO2018042588A1 (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 株式会社 東芝 部分放電監視システム
CN111044857A (zh) * 2019-12-13 2020-04-21 北京信息职业技术学院 一种多局部放电源射频监测方法和装置
CN113378783A (zh) * 2021-07-02 2021-09-10 江西北斗变电科技协同创新有限公司 基于轻量级卷积神经网络的电力物联网系统
KR102606023B1 (ko) * 2023-06-28 2023-11-24 성림 중전기 주식회사 누설기밀구조를 갖는 uhf 부분 방전 검출 센서 및 누설기밀구조를 갖는 부분방전 검출 센서를 이용한 부분방전 검출 시스템
WO2024024313A1 (ja) * 2022-07-28 2024-02-01 日置電機株式会社 試験装置および試験方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100883266B1 (ko) 2007-06-11 2009-02-10 성균관대학교산학협력단 Swnt-uhf 융합 센서 및 이를 이용한 가스 절연 개폐장치의 부분 방전을 검출하는 방법

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7750646B2 (en) 2008-01-10 2010-07-06 General Electric Company Detector for precursive detection of electrical arc
KR101290294B1 (ko) 2011-10-31 2013-07-26 주식회사 효성 비접촉 위상측정센서를 이용한 전력기기의 부분방전 진단 시스템
CN104849633A (zh) * 2015-05-15 2015-08-19 国家电网公司 一种开关柜局部放电模式识别方法
WO2018042588A1 (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 株式会社 東芝 部分放電監視システム
JPWO2018042588A1 (ja) * 2016-09-01 2018-12-20 株式会社東芝 部分放電監視システム
CN111044857A (zh) * 2019-12-13 2020-04-21 北京信息职业技术学院 一种多局部放电源射频监测方法和装置
CN113378783A (zh) * 2021-07-02 2021-09-10 江西北斗变电科技协同创新有限公司 基于轻量级卷积神经网络的电力物联网系统
WO2024024313A1 (ja) * 2022-07-28 2024-02-01 日置電機株式会社 試験装置および試験方法
KR102606023B1 (ko) * 2023-06-28 2023-11-24 성림 중전기 주식회사 누설기밀구조를 갖는 uhf 부분 방전 검출 센서 및 누설기밀구조를 갖는 부분방전 검출 센서를 이용한 부분방전 검출 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP3861736B2 (ja) 2006-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6297642B1 (en) Partial discharge detection method
RU2484487C2 (ru) Способ и устройство для определения появления электрической дуги на, по меньшей мере, одном электрическом кабеле
CN104316846B (zh) 一种电力设备局部放电模式识别方法、装置及系统
CN104614608B (zh) 一种低压并联电弧故障检测装置及方法
CN102645621B (zh) 基于空间特征参数的变电站多源局部放电检测方法及装置
CN103558528B (zh) 一种局部放电超高频检测系统及方法
CN109799434A (zh) 局部放电模式识别系统及方法
CN102645620A (zh) 基于时频特征参数的变电站多源局部放电检测方法及装置
CN102230902A (zh) Gis设备内部缺陷可视化智能识别方法
WO2013091460A1 (zh) 电气设备特高频局部放电检测中信号与干扰的鉴别方法
CN112307969B (zh) 一种脉冲信号的分类辨识方法、装置及计算机设备
CN111999620A (zh) 一种电力设备局部放电多通道联合定位方法
CN105676088A (zh) 一种故障电弧探测装置的测试设备和方法
JP2003307539A (ja) ガス絶縁機器の部分放電診断装置
KR102377939B1 (ko) Uhf 및 hfct 전기신호를 이용한 배전반 부분방전 감시진단 시스템
KR102488790B1 (ko) Ess 아크 고장 검출 장치 및 방법
Huecker et al. UHF partial discharge monitoring and expert system diagnosis
EP3012643B1 (en) Method and apparatus for identifying causes for cable overcurrent
CN109116204A (zh) 一种变压器局部放电信号分类装置及故障检测装置
CN106680649A (zh) 一种核电站的瞬时接地故障检测方法和装置
CN109799432B (zh) 一种电气设备放电故障定位装置
CN104655914A (zh) Gis设备干扰信号和局部放电信号的检测方法与装置
CN114113943A (zh) 基于电流和超声信号的变压器局放检测系统、方法及设备
CN108898189A (zh) 一种vfto测量数据的指纹库建立方法及系统
KR101729112B1 (ko) 가스절연개폐기 부분방전 진단 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3861736

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091006

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131006

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees