JP2003305015A - 血中指示薬濃度関連値測定装置 - Google Patents

血中指示薬濃度関連値測定装置

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JP2003305015A JP2002113787A JP2002113787A JP2003305015A JP 2003305015 A JP2003305015 A JP 2003305015A JP 2002113787 A JP2002113787 A JP 2002113787A JP 2002113787 A JP2002113787 A JP 2002113787A JP 2003305015 A JP2003305015 A JP 2003305015A
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理夫 金本
Hiroko Hagiwara
弘子 萩原
Sadaji Ugawa
貞二 鵜川
Naoki Kobayashi
小林  直樹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血中指示薬濃度関連値測定装置において、医
療従事者に、被検者への指示薬の投与のタイミングを報
知する機能を具備させることにより、精度よく血液中の
指示薬の濃度に関する値を測定する。 【解決手段】 被検者の血管に投与された指示薬の血液
中における濃度に関する値を測定する血中指示薬濃度関
連値測定装置は、測定を開始することを認識するための
入力部22Bと、入力部22Bから測定開始のための入
力が行われたときに、報知部22Cによる指示薬投与の
タイミング報知を開始するよう指示信号を送信する処理
部CPU14と、その指示信号を受け、医療従事者に、
被検者への指示薬の投与のタイミングを報知する報知部
22Cを具備する。報知部22Cは予告的報知をも報知
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検者の血管に投
与された指示薬の血液中における濃度に関する値を測定
する測定装置に係り、医療従事者に、被検者への指示薬
の投与のタイミングを報知する機能を具備させることに
より、精度よく血液中の指示薬の濃度に関する値を測定
することができる測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被検者の血管に投与された指
示薬の血液中における濃度に関する値を測定する測定装
置として、本出願人が提案した循環血液量測定装置(特
開平7−222723号)がある。特開平7−2227
23号では、指示薬として、肝臓で特異的に排泄する色
素ICG(インドシアニングリーン)を被検者に投与
し、パルスフォトメトリー方式によって測定される色素
濃度の対数値と経過時間の関係から、その直線部分の回
帰直線を求め、この回帰直線上で注入色素の初循環の平
均循環時間を与える時点の色素濃度を求め、この色素濃
度から循環血液量を求めるものである。ここでは、前腕
正中静脈に注入して投与し、指示薬(色素)の注入と同
時に測定装置の操作者(医療従事者)はスイッチを操作
して注入開始時点を測定装置に認識させるようにしてい
た。また、指示薬(色素)の注入の開始・終了をセンサ
により検出する装置として、本出願人が提案した特開平
5−300888号がある。ここで開示する装置は、静
脈へ色素を注入する色素注入管に色素を検出するための
センサを設けたものである。
【0003】しかしながら、これらの測定装置では次の
ような問題があった。特開平7−222723号に開示
する装置では、指示薬(色素)の注入と同時に操作者は
スイッチを操作して注入開始時点を測定装置に認識させ
るようにするため、医師1名で行うには、被検者への指
示薬注入とスイッチ操作の同時操作は煩雑である。また
安全に指示薬注入を終了した後でスイッチ操作を行う
か、またはその逆であっても、若干タイムラグが生じて
しまい、測定精度に影響がある。また、特開平5−30
0888号に開示する装置では、色素を検出するための
センサが設けられた色素注入管を必要とするためコスト
高となり、また、注入管内の経路の適切な位置にセンサ
を配置しなければならず、操作も複雑となる面があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の問題を解決するためになされたものであって、
その目的は、医療従事者が被検者に指示薬を投与したタ
イミングを測定装置に認識させることにより、コストを
低減して精度よく指示薬の血液中における濃度に関する
値を測定することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に係る血中指示薬濃度関連値測定装置におい
て、医療従事者に、被検者への指示薬の投与のタイミン
グを報知する報知部を具備することを特徴とする(請求
項1)。精度よく血液中の指示薬の濃度に関する値を測
定するためである。
【0006】さらに、測定を開始することを認識するた
めの入力部と、操作者により前記入力部から測定開始の
ための入力が行われたときに、前記報知部に指示薬投与
のタイミング報知を開始するように指示する報知開始指
示部とを具備することを特徴とする(請求項2)。医療
従事者が検査を行う準備を整え、検査を開始するため入
力部からの入力により指示薬投与のタイミング報知を開
始するようにするためである。
【0007】さらに、前記報知部は、予告的報知と投与
タイミング報知を含む報知を行なうことを特徴とする
(請求項3)。予告的報知を発生させることで医療従事
者が指示薬を投与するタイミングをはかるためである。
【0008】さらに、前記報知部は、聴覚的に報知する
ことを特徴とする(請求項4)。医療従事者が聴覚的に
投与タイミング報知を認識するためである。あるいは、
前記報知部は、視覚的に報知することを特徴とする(請
求項5)。医療従事者が視覚的に投与タイミング報知を
認識するためである。あるいは、前記報知部は、触覚的
に報知することを特徴とする(請求項6)。医療従事者
が感覚的に投与タイミング報知を認識するためである。
【0009】さらに、前記血中指示薬濃度関連値測定装
置は、パルスフォトメトリー方式により指示薬の血液中
における濃度関連値の経時的変化から前記指示薬投与タ
イミングの時点を基点として平均循環時間を求める処理
部を具備することを特徴する(請求項7)。医療従事者
が指示薬を投与したタイミングと一致した指示薬投与タ
イミング時間を基点として、指示薬の血液中における濃
度の経時的変化とから、平均循環時点を求めるためであ
る。
【0010】さらに、前記処理部は、前記平均循環時間
を用いて、中心血液量を演算することを特徴とする(請
求項8)。医療従事者が指示薬を投与したタイミングと
一致した指示薬投与タイミング時点を基点として、指示
薬の血液中における濃度の経時的変化から求めた平均循
環時間から中心血液量を精度よく演算するためである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る血中指示薬濃
度関連値測定装置の実施の形態を、図面を参照しながら
詳細に説明する。図1は本発明の実施例の全体構成を示
すブロック図である。発光部1は相異なる2つの波長の
光を発生するLED2,3とこれらを駆動する駆動回路
4から成る。LED2から発生する光の波長をλ1 、L
ED3から発生する光の波長をλ2 とする。受光部5
は,LED2およびLED3に対向して配置されたフォ
トダイオード6とこのフォトダイオード6の出力電流を
電圧信号に変換する電流−電圧変換器7とアンプ8から
なる。
【0012】マルチプレクサ9はアンプ8から与えられ
る信号をフィルタ10とフィルタ11に交互に振り分け
る回路である。マルチプレクサ12はフィルタ10とフ
ィルタ11の出力を交互にA/Dコンバータ13に与え
る回路である。A/Dコンバータ13はマルチプレクサ
12から与えられるアナログ信号をディジタル信号に変
換する回路である。
【0013】CPU14(処理部)は駆動回路4、マル
チプレクサ9およびマルチプレクサ12に制御信号を出
力してそれらを制御すると共に、A/Dコンバータ13
から与えられる信号に基づいて演算を行ない循環血液量
を求める回路である。メモリ15は、検出された信号か
ら指示薬の血液中における濃度に関する値、例えば循環
血液量を演算するプログラムが格納されており、またC
PU14から与えられるデータを記憶する回路である。
さらに、CPU14は、メモリ15に格納されたプログ
ラムを実行するものである。
【0014】表示部22AはCPU14から与えられる
データを表示するものであり、入力部22Bは複数のス
イッチ、複数のキーから成り、それぞれは操作者の操作
に応じた信号をCPU14に入力するものである。報知
部22Cは、CPU14の指令により、医療従事者に被
検者への指示薬の投与のタイミングを報知する。
【0015】次に図2により、報知部22Cによる医療
従事者に被検者への指示薬の投与のタイミングを報知す
る態様を示す。医療従事者は、検査の準備を整え、検査
を開始するときは、まず検査を開始するための測定装置
の入力部22Bにあるスタートボタンを押す(図2上段
参照)。スタートボタンが押されたことを示す信号はC
PU14に送信され、CPU14は報知部22Cに、指
示薬投与のタイミングを知らせる報知音の発生開始を指
示する指示信号を送信する。ここで、CPU14が報知
開始指示部である。報知部22Cは、その指示信号を受
け、報知音を発する。報知部22Cは、図2中段に示す
ように、例えば、1秒おきに指示薬投与のタイミングを
図るための予告音を3回発する。そして、4回目に指示
薬投与タイミングを報知する報知音を発する。
【0016】ここで、予告音と指示薬投与タイミング音
を異なる周波数の発信音にすれば、医療従事者は、指示
薬を投与するタイミングが取りやすい。この一連の発信
音は時報と同じであるため馴染んでいるからである。あ
るいは、予告音と指示薬投与タイミング音の音量を異な
るようにしてもよい。なお、入力部22Bにあるスター
トボタンを押す者は、指示薬を投与する医療従事者の代
わりに、補助者、装置の操作者であってもよい。
【0017】また、上記の例は、報知部22Cによる報
知は聴覚的報知であったが、これに代え又は加えて、視
覚的報知であってもよい。すなわち、装置に設けられた
LEDによる発光表示や、ディスプレイに表示されるカ
ウントダウン表示等であってもよい。この場合、図2に
示すタイミングと同じタイミングで視覚的予告報知、視
覚的注入タイミング報知を発するようにするとよい。さ
らには、報知部22Cによる報知は触覚的報知であって
もよい。例えば、医療従事者が触感できるような手指に
装着されるアクチェータを設け、アクチュエータの手指
と接触する接触部で手指を押圧するように変位させるこ
とで、医療従事者に指示薬の投与タイミングを報知させ
るようにしてもよい。この場合も、図2に示すタイミン
グと同じタイミングで触覚的予告報知、触覚的注入タイ
ミング報知を発するようにするとよい。なお、予告回数
や報知間隔は、上記の例に限られず、適宜設定してもよ
い。
【0018】図3に本実施例装置の使用状態を示す。被
検者の耳朶26には本装置のプローブ20が装着されて
いる。このプローブ20はクリップ20Aを有し、この
クリップ20Aの対向する挟持部の一方に図1に示した
LED2,3が設けられ、他方に図1に示したフォトダ
イオード6が設けられている。図1に示すようにLED
2,3から発生した光は耳朶26を透過してフォトダイ
オード6に至るようにされている。LED2,3とフォ
トダイオード6は図3に示すようにリード線21を介し
て装置本体22と接続されている。装置本体22には前
述した表示部22A、入力部22Bと報知部22Cが外
側にあらわれている。なお、この報知部22Cは上述し
た例のうち、音響的報知をするものである。なお、プロ
ーブ20の装着部位は、耳朶26の代わりに他の末梢部
分例えば指であってもよい。
【0019】次に本測定装置の動作を説明する。本測定
装置の電源がオンになると、CPU14は駆動回路4、
マルチプレクサ9、12にそれぞれ制御信号を出力す
る。駆動回路4はLED2とLED3を所定時間毎交互
に点滅させる。マルチプレクサ9は、LED2が点灯し
ている間にアンプ8の出力をフィルタ10に供給するよ
うに動作し、かつ、LED3が点灯している間にアンプ
8の出力をフィルタ11に供給するように動作する。フ
ィルタ10、フィルタ11によって波長λ1 、λ2 それ
ぞれの光による信号のノイズは除去され、これらはマル
チプレクサ12によって交互にA/Dコンバータ13に
供給され、A/Dコンバータ13によってディジタル化
されCPU14に至る。本測定装置は、いわゆるパルス
フォトメトリー方式の測定装置である。
【0020】医療従事者は、図2に示されるように、報
知部22Cにより報知される指示薬投与タイミングに合
わせて指示薬を被検者に投与する。投与は、図3に示す
ように、シリンジ23から導管24、カテーテル25を
介して被検者の例えば前腕正中静脈に、例えば指示薬と
して色素ICG(indocyanine green )を注入する。
【0021】本測定装置のCPU14は、パルスフォト
メトリー方式で、投与された指示薬ICGの血液中の濃
度を演算していく。すなわち、血液循環の拍動により変
動する二波長の透過光量変動分ΔIλ1、ΔIλ2を測
定し、時々刻々と測定されるΔIλ1、ΔIλ2を次式
(1)に代入することにより、投与薬の血液中の濃度を
経時的に演算することができる。 Cg=[log {Iλ1/( Iλ1−ΔIλ1)}/ log{Iλ2/( Iλ2−ΔIλ2)}−(Ebλ1/Ebλ2)] ・ (Ebλ2/Egλ1)・Cb (1) ここで、 Cg:指示薬の血液中の濃度 Iλ1:波長λ1の透過光量 Iλ2:波長λ2の透過光量 Ebλ1:波長λ1における血液の吸光係数 Ebλ2:波長λ2における血液の吸光係数 Egλ2:波長λ2における指示薬の吸光係数 Cb:血液中のヘモグロビン濃度 である。これにより演算される指示薬の濃度の変化を経
時的にグラフで表すと、図2下図のように、指示薬の希
釈曲線が得られる(血中指示薬濃度Cgと時間tの関係
曲線)。
【0022】次に、CPU14の演算処理による平均循
環時間MTTの演算について説明する。メモリ15に保
存される図2に示すCg −t曲線を用い、初循環曲線を
求める。この曲線を求めるには、まずCg −t曲線の最
初のピーク値から例えば80%、40%降下した2点を
求め、この2点を通過する指数関数的減衰曲線を求め
る。Cg 値が指示薬投与タイミング時点のゼロからピー
ク値を経てそのピーク値の80%となるまでのCg −t
曲線と、上記のようにして求めたエキスポネンシャル曲
線から初循環曲線を形成する。次に初循環曲線とt軸で
囲まれる全体の面積Sを求める。そしてCg 軸に平行な
直線でこの面積を2等分した場合の直線とt軸との交
点、すなわちMTTを求め、この時点を平均循環時点T
m とする。ここで、平均循環時間MTTは指示薬投与タ
イミング時点と平均循環時点Tm との時間間隔となる。
なお、MTTを求めるには、式(1)において、定数で
ある(Ebλ2/Egλ1)・Cbをかけ算する前の値
の経時的な変化からでも求めることができる。
【0023】次にCPU14は、ここでメモリ15に収
納した図4に示すようなlogCg−t曲線の回帰直線
計算区間を決定する。この区間はMTTから2.5分経
過時点、5.5分経過時点の間、すなわちCPU14は
MTT+2.5(分)、MTT+5.5(分)を計算
し、これらの結果を保持する。次に、CPU14は求め
た区間のデータから回帰直線を計算する。すなわち図4
に示すように直線をlogCg =at+bとおいて最小
2乗法により回帰係数a,bを求める。
【0024】次に、CPU14は、初期指示薬濃度を計
算する。すなわち図4に示すように、求めた回帰直線を
平均循環時点Tm に外挿してその時点Tm におけるlo
gCg の値logCg0を求め、これよりCg0を得る。次
に、CPU14は、循環血液量を計算する。すなわち注
入色素量を求めたCg0で割る処理を行なう。注入色素量
は予めCPU14に与えられ、保持されている。この結
果、循環血液量が求められ、これは表示部22Aで表示
される。本実施例によれば、MTTを、指示薬投与タイ
ミング時点を基点として初循環曲線の全体の面積から求
めるようにしたので正確な平均循環時間MTT値が得ら
れる。
【0025】なお、末梢循環が悪い場合には、注入され
た色素が前後に拡散されてしまうため初循環と再循環の
指示薬濃度の経時的変化の波形が重なり合い、計算上初
循環の分離が困難となることがある。このような場合に
は、平均循環時点Tm とほとんど同時点である濃度最高
時点Tp に外挿しても誤差の少ない初期色素濃度を得る
ことができる。として、色素希釈曲線がピーク値をとる
時点、すなわち濃度最高時点Tp を平均循環時点Tm と
し、平均循環時間MTTを指示薬投与タイミング時点と
平均循環時点Tm との時間間隔としてもよい。
【0026】また、CPU14は投与した指示薬の量D
[ mg] と初循環の面積Sから心拍出量CO[ L/mi
n] を次式(2)により演算し、表示部22Aに値を表
示する。 CO[ L/min] = D[ mg] /S[ min・mg/L] (2)
【0027】さらに、CPU14は、心拍出量CO[ L
/min] と平均循環時間MTT[sec] から中心血
液量CBV(Central Blood Volume)[ L] を次式
(3)により演算し、表示部22Aに値を表示する。 CBV[ L] = CO[ L/min] ×MTT[ sec] /60 (3) なお、ここで中心血液量とは、心臓の前負荷(preload
)を示す指標である。流量と時間の積は、容積を示
す。この関係を循環動態に応用し、流量として心拍出量
COを、時間として平均循環時間MTTを用いれば、色
素注入部位からその検出部位までの容積が得られる。こ
の容積の大部分は胸郭内の血液量で占められるから中心
血液量(central blood volume, CBV )と呼ばれるもの
である。
【0028】あるいは、血中指示薬濃度を対数変換し、
これに対して回帰直線を計算する代わりに、血中指示薬
濃度を対数変換せず、Cg −t曲線から回帰指数曲線を
計算し、これから初期指示薬濃度Cg0を求め、このCg0
から循環血液量を求めてもよい。
【0029】また、上記実施の態様では血中の指示薬濃
度に関する値として、指示薬濃度、循環血液量、中心血
液量を求める例を述べたが、その他、指示薬の血漿消失
率、クリアランス等の測定を行ってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳記したように、請求項1に記載の
血中指示薬濃度関連値測定装置によれば、医療従事者
に、被検者への指示薬の投与のタイミングを報知し、精
度よく血液中の指示薬の濃度に関する値を測定すること
ができる。
【0031】請求項2に記載の血中指示薬濃度関連値測
定装置によれば、検査を開始するため入力部からの入力
により指示薬投与のタイミング報知を開始することがで
きる。
【0032】請求項3に記載の血中指示薬濃度関連値測
定装置によれば、前記報知部は予告的報知と投与タイミ
ング報知を報知するので、医療従事者が指示薬を投与す
るタイミングをはかることができる。
【0033】請求項4に記載の血中指示薬濃度関連値測
定装置によれば、医療従事者は聴覚的に投与タイミング
報知を認識することができる。請求項5に記載の血中指
示薬濃度関連値測定装置によれば、医療従事者は視覚的
に投与タイミング報知を認識することができる。請求項
6に記載の血中指示薬濃度関連値測定装置によれば、医
療従事者は触覚的に投与タイミング報知を認識すること
ができる。
【0034】請求項7に記載の血中指示薬濃度関連値測
定装置によれば、パルスフォトメトリー方式により指示
薬の血液中における濃度関連値の経時的変化から前記指
示薬投与タイミングの時点を基点として平均循環時間を
求める処理部を具備したので、医療従事者が指示薬を投
与したタイミングと一致した指示薬投与タイミング時点
を基点として、平均循環時間を求めることができる。
【0035】請求項8に記載の血中指示薬濃度関連値測
定装置によれば、さらに、前記処理部は、前記平均循環
時間を用いて中心血液量を演算することとしたので、医
療従事者が指示薬を投与したタイミングと一致した指示
薬投与タイミング時点を基点とすることで、中心血液量
を精度よく演算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の装置の全体構成を示すブロッ
ク図。
【図2】本発明の指示薬報知タイミングの報知と測定さ
れる血中指示薬濃度の経時的変化のグラフを示す図。
【図3】本発明の実施例の装置の使用状態を示す図。
【図4】本発明の実施例の装置により測定される指示薬
濃度の対数と時間との関係を示す図。
【符号の説明】
1 発光部 2、3 LED 4 駆動回路 5 受光部 6 フォトダイオード 7 電流−電圧変換器 8 アンプ 9、12 マルチプレクサ 10、11 フィルタ 13 A/Dコンバーター 14 CPU 15 メモリ 20プローブ 21 リード線 22 装置本体 22A 表示部 22B 入力部 22C 報知部 23 シリンジ 24 導管 25 カテーテル 26 耳朶
フロントページの続き (72)発明者 萩原 弘子 東京都新宿区西落合1丁目31番4号日本光 電工業株式会社内 (72)発明者 鵜川 貞二 東京都新宿区西落合1丁目31番4号日本光 電工業株式会社内 (72)発明者 小林 直樹 東京都新宿区西落合1丁目31番4号日本光 電工業株式会社内 Fターム(参考) 4C017 AA11 AC24 CC01 CC06 4C038 KK00 KL05 KL07 KX04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の血管に投与された指示薬の血液
    中における濃度に関する値を測定する血中指示薬濃度関
    連値測定装置において、 医療従事者に、被検者への指示薬の投与のタイミングを
    報知する報知部を具備することを特徴とする血中指示薬
    濃度関連値測定装置。
  2. 【請求項2】 さらに、測定を開始することを認識する
    ための入力部と、 操作者により前記入力部から測定開始のための入力が行
    われたときに、前記報知部に指示薬投与のタイミング報
    知を開始するように指示する報知開始指示部とを具備す
    ることを特徴とする請求項1に記載の血中指示薬濃度関
    連値測定装置。
  3. 【請求項3】 前記報知部は、予告的報知と投与タイミ
    ング報知を含む報知を行なうことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の血中指示薬濃度関連値測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記報知部は、聴覚的に報知することを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか1つ
    に記載の血中指示薬濃度関連値測定装置。
  5. 【請求項5】 前記報知部は、視覚的に報知することを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか1つ
    に記載の血中指示薬濃度関連値測定装置。
  6. 【請求項6】 前記報知部は、触覚的に報知することを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか1つ
    に記載の血中指示薬濃度関連値測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のうちいずれか
    1つに記載の血中指示薬濃度関連値測定装置において、 パルスフォトメトリー方式により指示薬の血液中におけ
    る濃度関連値の経時的変化から前記指示薬投与タイミン
    グの時点を基点として平均循環時間を求める処理部を具
    備することを特徴とする血中指示薬濃度関連値測定装
    置。
  8. 【請求項8】 前記処理部は、さらに、前記平均循環時
    間を用いて、中心血液量を演算することを特徴とする請
    求項7に記載の血中指示薬濃度関連値測定装置。
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