JP2003303983A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法

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JP2003303983A
JP2003303983A JP2002109945A JP2002109945A JP2003303983A JP 2003303983 A JP2003303983 A JP 2003303983A JP 2002109945 A JP2002109945 A JP 2002109945A JP 2002109945 A JP2002109945 A JP 2002109945A JP 2003303983 A JP2003303983 A JP 2003303983A
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Japan
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electrons
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hydrogen
irradiated
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Yoshiaki Nishihara
善明 西原
Jo Junyoru
ジョ ジュンヨル
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SUMIJU SHIKEN KENSA KK
Ajou University
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SUMIJU SHIKEN KENSA KK
Ajou University
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/547Monocrystalline silicon PV cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体素子の光学特性を間接遷移型から直接
遷移型に変換して、少数キャリアの再結合特性を高速化
する。 【解決手段】 半導体素子(ステップ101)に500
keV以下のエネルギーを持つ電子を1×1016〜1
×1020e/cm(1E16〜1E20e/c
)の照射量により照射し(ステップ102)、電子
が照射された半導体素子を水素または窒素雰囲気で30
0〜700℃の温度でアニールする(ステップ103)
ことにより、光学的特性及び少数キャリアの再結合特性
を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子の製造方
法に関し、特に半導体素子の光学特性及び少数キャリア
の再結合特性を変換するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、太陽電池,電力半導体素子,
受光素子、発光素子などのような半導体素子に使われる
シリコンには、結晶性シリコンとアモルファスシリコン
の二種類がある。そして、半導体はバンドギャップの形
式に応じて2種類に分類することができる。つまり、光
の吸収及び放出が単純な直接遷移型(direct t
ype:ガリウム砒素など)と光の吸収及び放出に少し
複雑な過程を要する間接遷移型(indirect t
ype:シリコンなど)である。
【0003】たとえば、結晶性シリコンは1.1eVの
バンドギャップを持つ間接遷移型の半導体であり,水素
化アモルファスシリコンは水素の含有量によって異なる
が、はぼ1.5〜1.7eVぐらいのバンドギャップを
持つ直接遷移型の半導体である。アモルファスシリコン
で作った太陽電池は深いバンドギャップのために結晶性
シリコンより約0.2−0.3ボルトぐらい高い出力電
圧を示すのに対し、結晶性シリコンは間接遷移型である
ために光学特性が悪く光素子の製作には不利な側面があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その
目的とするところは、半導体素子の光学特性を間接遷移
型から直接遷移型に変換して、少数キャリアの再結合特
性を高速化することが可能な半導体素子の製造方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体素子の製造方法では、半導体素子に
500keV以下のエネルギーを持つ電子を1×10
16〜1×1020e/cm(1E16〜1E20e
/cm)の照射量により照射し、上記電子が照射され
た半導体素子を水素または窒素雰囲気で300〜700
℃の温度でアニールすることにより、光学的特性及び少
数キャリアの再結合特性を変化させることを特徴とす
る。ここで、前記半導体素子は、結晶性シリコン基板を
有する。
【0006】また、例えば、前記半導体素子は第1及び
第2のpn接合が直列に連結された太陽電池であって,
上記照射段階で第1のpn接合部位に電子を照射する。
【0007】好ましくは、前記半導体素子は、発光素子
あるい受光素子である。
【0008】例えば、前記アニール処理は、水素プラズ
マを使用して行われ、前記電子の照射は、陽子線等のイ
オンを使用して実施される。
【0009】また、前記電子照射及びアニール処理を実
施後の波長に対する透過率は、前記電子の照射量に従っ
て増大する。
【0010】さらに、本発明の半導体素子の製造方法で
は、間接遷移型の半導体素子に500keV以下のエネ
ルギーを有する電子を1×1016〜1×1020e/
cm の照射量により照射し、上記電子が照射された半
導体素子を水素または窒素雰囲気で300〜700℃の
温度でアニールすることにより、上記半導体素子を間接
遷移型から直接遷移型へと変換することを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の半導体素子の製造方法で
は、結晶性シリコン素子に500keV以下のエネルギ
ーを有する電子を1×1016〜1×1020e/cm
の照射量により照射し、上記電子が照射された半導体
素子を水素または窒素雰囲気で300〜700℃の温度
でアニールすることにより、上記結晶性シリコン素子を
水素化アモルファスシリコン素子に変換することを特徴
とする。
【0012】
【作用】本発明は、半導体素子の光学特性及び少数キャ
リアの再結合特性を利用した光子の変換効率改善に関す
るものである。内容的には、半導体素子に500keV
以下のエネルギーを持つ電子を1×1016〜1×10
20electrons/cm(1E16〜1E20
e/cm)の照射量で照射する段階及び上記電子が照
射された半導体素子を300〜700℃の水素または窒
素雰囲気でアニールする段階を含んでいる。これによ
り、上記半導体素子の光学特性を間接遷移型から直接遷
移型に変換することができる。
【0013】このような半導体素子の光学特性及び少数
キャリアの再結合特性を太陽電池、電力半導体素子、発
光素子及び受光素子に適用して光吸収特性を変化させる
ことにより、太陽電池の効率を増加させることができる
だけではなく,発光素子及び受光素子の発光及び受光特
性をも向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好ましい実施の形態を詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の半導体素子を製造するた
めの製造工程を示すフローチャートである。
【0016】まず、ステップ101で、n型あるいp型
の結晶性シリコン基板(ウエハー)を準備する。続い
て、ステップ102で、電子またはイオンを照射して欠
陥を形成する。最後に、ステップ103で、水素または
窒素雰囲気におけるアニールにより、上記欠陥に水素ま
たは窒素を結合させる。
【0017】以下、上記処理についてより詳細に説明す
る。最初に、ドーピング及び酸化膜処理が完了されたn
型あるいはp型結晶性シリコン基板(ウエハー)を準備
する(ステップ101)。
【0018】次に、準備されたn型あるいはp型結晶性
シリコン基板(ウエハー)に電子または高エネルギーイ
オンを照射する(ステップ102)。この電子またはイ
オン照射により、半導体中にはフレンケル(Frenk
el)欠陥のような格子欠陥を発生させることができ
る。電子線のエネルギーとしては500keV以下程
度,照射量(ドーズ)は1E16〜1E20e/cm
(1×1016〜1×10 20e/cm)程度であ
る。
【0019】高エネルギーイオン照射の場含には、エネ
ルギーとして数MeV、照射量としては1E10〜1E
13個/cm程度が適当である。このように電子など
を結晶性シリコン基板(ウエハー)に照射すれば,粒子
との衝突によってシリコン原子が格子よりはじき出され
て欠陥が生じることになるわけである。
【0020】このとき、シリコン原子は近隣の結晶構造
に移動し、浸入型(interstitia1)の配列
をとることになる。最後の段階では、電子照射等によっ
て欠陥が発生されたシリコン基板(ウエハー)を水素雰
囲気で30分から1時間、300〜700℃の条件でア
ニールすることになる。この場合,水素、窒素,真空あ
るいは空気中のどの雰囲気でのアニールも可能である。
【0021】さらに,電子照射を水素雰囲気で行った
り,電子線加速器中の水素プラズマチャンバー部にシリ
コンウエハーを配置して、電子照射と水素アニールを同
時に行うことも可能である。これにより、電子照射時間
を短縮させることができるだけではなく、照射効果を大
きく増加させることができる。
【0022】このようにして,シリコンの結晶構造が電
子照射によって破壊されれば,シリコン原子の共有結合
が切断され、近隣シリコンに結合されない不飽和結合
(ダングリングボンド)になって,ここに水素が結合さ
れれば、水素化アモルファスシリコンと似た特性を持つ
ことになるのである。
【0023】その結果,これを太陽電池に適用すれば,
バンドエネルギーが増加することにより太陽電池の出力
電圧を増加させることができる。このようにして形成さ
れるシリコンにおける透過光の強度は、電子などの照射
量が高いほど,またアニールの温度が高いほど増加す
る。
【0024】また、窒素雰囲気でのアニールより水素雰
囲気のアニールの方が効果は大きい。さらに、シリコン
ウエハーのドーパントがリン(n型)の場合よりも、ボ
ロンの場合(p型)の方が効果は大きくなる。
【0025】また、図6によると,電子照射を経た太陽
電池の開放電圧(Voc)は水素アニールによって増加
する。
【0026】図2は電子照射とアニールが行われたp型
シリコンウエハーと、アニールのみが行われた場合、何
も処理を行わない場合の透過特性を比べたグラブであ
る。ここで、図2において、横軸は波長(Wavele
ngth)であり、縦軸は透過率(Transmiss
ion)である。
【0027】シリコンのバンドギャップエネルギー
1.1eVは波長に換算すれば1130nmに該当する
が,図2によれば、1100nm以上の長波長で電子照
射により透過光が約5倍も増加したことを観察できる。
【0028】一方,電子線照射後アニールをしない場合
にも透過光が増加しており、電子照射もアニールもしな
いシリコンウエハーでの透過光の2%程度との違いが明
白である。このように透過光の強度が増加する理由は,
電子照射と水素アニールの影響を受けたウエハーの頂上
部分100umぐらいの区間の光吸収特性が変化してお
り、結晶化組織では吸収されていた光が、吸収されない
でそのまま通過することによると考えられる。
【0029】この時,電子照射の影響を受けないウエハ
ー深部においては、吸収特性に変化がないためこのよう
な影響を受けない。もちろん、影響を受ける深さは照射
される電子のエネルギーに依存し、このエネルギーが低
い場合には影響を受ける領域も浅くなる。これは、バン
ドギャップエネルギー付近での吸収係数を80/cmと
仮定した場合,実際のウエハーの厚さ530umが40
0um程度に減少した場合に相当する。
【0030】ここで、バンドギャップエネルギー以上の
エネルギーを持つ短波長光の透過に関しては、透過率に
比べてウエハーが非常に厚いため十分な比較が行われて
いない。ここで、ウエハー表面での反射成分はすべての
条件において±3%以内と測定されている。ウエハー内
での減衰がIEXP(−αx)で表記されることを考
えると、Ioにおける±3%の差異は非常に小さく、種
々の処理が表面の反射に与える影響は無視できる程度に
小さいと言ってよい。
【0031】図3ではp型シリコンウエハーにおける電
子の照射量による差を示している。ここで、図3におい
て、横軸は波長(Wavelength)であり、縦軸
は透過率(Transmission)である。
【0032】1E18e/cm照射量の場合、1E1
7e/cmの場合よりもより大きい透過率を示してい
る。電子の照射量が大きいほど結晶破壊量が大きく、水
素侵入による不飽和結合(ダングリングボンド)もその
密度が高くなる。このグラフによると、水素のみでなく
窒素によるアニールにおいてもこの効果が見られる。
【0033】―方,p型シリコンウエハーに電子照射を
した後に水素プラズマで300℃1時間のアニール及び
水素分子アニールを行った場合の透過特性を比べたグラ
フが図4に示されている。ここで、図4において、横軸
は波長(Wavelength)であり、縦軸は透過率
(Transmission)である。
【0034】この時マイクロウエーブの電力は1.22
W/cmである。どちらの場合にも効果が見られる
が、この条件においては水素分子ア二ールの方が若干効
果の高いことが観察される。図4において、電子照射を
しないシリコンウエハーは水素アニールまたは水素プラ
ズマにより処理を行っても透過特性になんらの変化がな
いことがわかる。すなわち,電子照射で先に欠陥を作っ
て,続いて水素を注入することにより光学特性を変化さ
せる方法が最も効果的な方法と言える。
【0035】次に、リンがドーピングされたn型結晶性
シリコンウエハーの表面に1E16〜1E20e/cm
(データは1E18e/cmの場合)の照射量で電
子を照射した後、300〜700℃で1時間アニールし
た場合の例を図5に示す。
【0036】ここで、図5において、横軸は波長(Wa
velength)であり、縦軸は透過率(Trans
mission)である。
【0037】p型シリコンウエハーについて示した図2
での結果よりは相対的に小さい変化を示すが、この場合
にも効果のあることは明らかである。n型シリコンの場
合にもっとも重要な点は水素アニールと窒素アニールと
で大きい差を示していないということである。これは、
それぞれの結晶構造において水素とシリコンとの配置構
造が異なることによると考えられる。
【0038】すなわち,ボロンドーピングの場含には水
素は直接ボロン原子に結合するが,リンドーピングの時
には水素がシリコン原子とは直接結合していない。しか
しながら、このようなn型シリコンでも電子照射が透過
率を増加させるということは重要な意味を持っている。
大部分の半導体素子でn型が使用されることが多いから
である。
【0039】図6は500keV以下,望ましくは10
‐250keV エネルギーを持つ電子照射と水素また
は窒素アニールを経た太陽電池の開放電圧(Voc)特
性変化を示す図である。ここで、図6において、横軸は
電子エネルキー(Electron Energy)で
あり、縦軸は開放電圧(Voc)である。
【0040】ここで、250keVのエネルギーを持つ
電子の照射量は1E18e/cm2であって,10ke
V,50keV,100keVのエネルギーを持つ電子
の照射量は5E18e/cmとなっている。この太陽
電池はn+p構造で,結晶性ウエハーではないリボン型
ウエハーであり結晶性ウエハーより結晶性は少し落ち
る。
【0041】電子照射は行ったがアニールをしない例
(「アニールなし」と表示された点)ではVocが大き
く減少するが、これは、欠陥が媒体となって再結合に要
する時間(再結合ライフタイム)が短くなつてしまうた
め、光によって生成された電子とホールがpn接合を越
える前に再結合されてしまうからである。
【0042】水素または窒素アニールを行うとVocは
アニールをしない場合より増加するが、これは電子照射
により発生した欠陥がアニールによって次第に回復され
るからである。ここでは、電子照射のエネルギーが低い
ほどVocが増加する傾向を見せている。
【0043】また、水素アニールの例は、常に窒素アニ
ールの場合よりも高いVocを示している。50keV
照射後H2,400℃1時間のアニールをしたものが最
も高い電圧を示している。電子のエネルギーが高ければ
電子による欠陥はもっと深い所に起こるが,この欠陥は
水素と結合しにくくなる。
【0044】一方、電子のエネルギーが低ければ欠陥が
浅い所に生成されるので水素と結合は容易で,その部分
のバンドギャップが増加して太陽電池のVocが増加し
易くなることになる。これが、図6で50keV電子照
射がもっと高いVocを見せる理由であると考えられ
る。
【0045】―方,陽子線のようなイオンを照射すれば
欠陥が表面付近に薄い二つに配置されるので、水素アニ
ールすればもつと高いVocを見せることになる。この
時、陽子線エネルギーを500keV以下とし1E11
〜1E14e/cmぐらいのドーズで照射するとき生
じる欠陥は表面で10um以下程度となるので、水素と
の反応がさらに容易となる。
【0046】ここで、電子とイオンの欠陥生成深さが異
なるのは、電子とイオンの質量差の違いによるものであ
る。軽い粒子はエネルギーをゆっくり失いながら深く入
るが、重い粒子はシリコン原子との衝突によってエネル
ギーを急速に失うことになるので深く入ることができな
くなる。
【0047】ここで,電子照射によって生じた欠陥が1
00umぐらいの深さまでだけ生成されるということ
は、電力半導体で重要な役割を有するIGBT,SCR
などの電力半導体の動作時間を短縮する目的にも有効で
ある。高エネルギー電子線を用いると深部にも欠陥が生
成されてしまうが、個々で述べる低エネルギーの電子線
を用いると表面付近の処理を選択的に行うことができ
る。
【0048】つまり、500keV以下の電子照射は欠
陥がウエハーの一部分すなわち,表面付近でのみ生成さ
れるため、素子の抵抗増加を最小限にしながら半導体素
子の動作速度を増加することができるのである。
【0049】一方,アモルファスシリコン太陽電池はバ
ンドエネルギーが大きいためVocは高いが短絡回路電
流(short circuit current:
Isc)は結晶性シリコン太陽電池より小さい。従つ
て,単一の太陽電池を使用するよりも結晶性太陽電池と
アモルファス太陽電池を直列で連結した直列型太陽電池
(タンデムソーラーセル)形態を用いれば、長波長及び
短波長帯の光をすべて利用することになって太陽電池の
効率が増加する。
【0050】従って,二つの部分の出力電圧が同時に得
られることにより、より大きな出力電圧を得ることがで
きる直列型太陽電池を実現することができる。この時,
二つのpn接合は拡散,イオン注入,エピタキシーなど
の方法で製作されることができる。イオン注入法による
pnpn構造の製作を例にとれば,n型シリコンウエハ
ーの上面と下面にp型ドーパントを注入してpn接合を
作る。この時、上側に注入されるイオンのエネルギーは
100keV以下にして大部分のイオンを表面近くだけ
に位置させて一番目がpn接合になる。
【0051】一方,下面に注入されるイオンのエネルギ
ーは、500keV程度にして注入されたイオンのガウ
ス分布が十分にウエハーの下部に注入され、それよりも
下部の構造はn型の状態で残されるので,全体的にはp
npn構造になるのである。
【0052】また,本発明による電子照射と水素アニー
ルを使用して半導体素子の光学特性及び少数キャリア再
結合特性を変化させる方法は、光吸牧特性を変化させ、
これによってシリコンの発光及び受光特性を向上させる
ことによって、シリコン基板の光素子,例えば,発光ダ
イオードやレーザーダイオードなどのような発光素子と
かフォトダイオード、フォトトランジスタや導波路(w
aveguide)などといった素子ヘの応用も可能と
なる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、半導体素子の光学特性
を間接遷移型から直接遷移型に変換して、少数キャリア
の再結合特性を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体素子を製造するための製造工程
を示すフローチャートである。
【図2】p型シリコンウエハーの光透過特性を比べたグ
ラフである。
【図3】電子の照射量とアニールガスによる透過特性を
比べたグラフである。
【図4】水素プラズマアニールと水素分子アニールの透
過特性を比べたグラフである。
【図5】n型シリコンウエハーの光透過特性を比べたグ
ラフである。
【図6】シリコン太陽電池で電子照射とアニールによる
開放電圧の変化を示したグラフである。
【符号の説明】
101 シリコン基板準備ステップ 102 電子線照射ステップ 103 水素アニールステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジュンヨル ジョ 大韓民国,442−749,スウォン,パルダル ーグ,ワォンチョン−ドン 5,アジョウ ユニバーシティ内 Fターム(参考) 5F051 AA02 AA05 CA20 CA32 CA40 DA03 DA20 GA02 GA11 GA20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子に500keV以下のエネル
    ギーを持つ電子を1×1016〜1×1020e/cm
    の照射量により照射し、 上記電子が照射された半導体素子を水素または窒素雰囲
    気で300〜700℃の温度でアニールすることによ
    り、光学的特性及び少数キャリアの再結合特性を変化さ
    せることを特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体素子は、結晶性シリコン基板
    を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体素子は第1及び第2のpn接
    合が直列に連結された太陽電池であって,上記照射段階
    で第1のpn接合部位に電子を照射することを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体素子は、発光素子であること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記半導体素子は、受光素子であること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記アニール処理は、水素プラズマを使
    用して行われることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記電子の照射は、陽子線等のイオンを
    使用して実施されることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記光学特性は電子の波長に対する透過
    特性を示し、前記電子照射及びアニール処理を実施後の
    波長に対する透過率は、前記電子の照射量に従って増大
    することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製
    造方法。 【特許項9】 間接遷移型の半導体素子に500keV
    以下のエネルギーを有する電子を1×1016〜1×1
    20e/cmの照射量により照射し、 上記電子が照射された半導体素子を水素または窒素雰囲
    気で300〜700℃の温度でアニールすることによ
    り、上記半導体素子を間接遷移型から直接遷移型へと変
    換することを特徴とする半導体素子の製造方法。 【特許項10】 結晶性シリコン素子に500keV以
    下のエネルギーを有する電子を1×1016〜1×10
    20e/cmの照射量により照射し、 上記電子が照射された半導体素子を水素または窒素雰囲
    気で300〜700℃の温度でアニールすることによ
    り、上記結晶性シリコン素子を水素化アモルファスシリ
    コン素子に変換することを特徴とする半導体素子の製造
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101816025B1 (ko) * 2016-09-12 2018-01-08 인하대학교 산학협력단 직접 천이형 게르마늄 기판, 이를 포함하는 광전소자 및 그 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101816025B1 (ko) * 2016-09-12 2018-01-08 인하대학교 산학협력단 직접 천이형 게르마늄 기판, 이를 포함하는 광전소자 및 그 제조방법

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