JP2003303957A - 量子ドットダイオード型整流器 - Google Patents

量子ドットダイオード型整流器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 量子ドット間の単電子トンネリングにおける
クーロンブロッケイド現象を利用することにより、ある
電圧範囲内で電流の整流作用を持たせることができる量
子ドットダイオード型整流器を提供する。 【解決手段】 量子ドットダイオード型整流器であっ
て、人工原子からなる第1、第2及び第3の量子ドット
1,2,3を備え、前記第1の量子ドット1はトンネル
接合11を通してソース電極4に接続され、前記第1の
量子ドット1と前記第2の量子ドット2とはトンネル接
合12で接続され、前記第2の量子ドット2はトンネル
接合13を通してドレイン電極5に接続され、前記第3
の量子ドット3は前記第1の量子ドット1とトンネル接
合14で接続され、前記第3の量子ドット3は前記第2
の量子ドット2とキャパシタンスによる容量接合17の
みで接続され、前記各量子ドット1,2,3には静電的
ゲート電極6,7,8が接続され、量子ドット間の単電
子トンネリングにおけるクーロンブロッケイド現象を利
用したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2端子デバイスで
あり、ある電圧範囲内で、電流を一方向に流したり、反
対方向への流れを妨げる極性を持つクーロンブロッケイ
ド・量子ドットダイオード型整流器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の参照文献として
は、以下に挙げるようなものがあった。 〔1〕For a recent review,se
e P.Reimann,cond−mat/0010
237. 〔2〕R.D.Astumian,J.Phys.Ch
em.100,19075(1996).
【0003】〔4〕K.W.Kehr and Z.K
oza,Phys.Rev.E 61,2319(20
00);see also included ref
erences on “totally asymm
etric siteexclusion proce
ss,”(TASEP). 〔5〕F.Marchesoni,Phys.Rev.
Lett.77,2364(1996).
【0004】〔8〕Single Charge Tu
nneling,H.Grabertand M.H.
Devoret,Eds.(Plenum,New Y
ork,1992).
〔9〕H.Linke et al.,Science
286,2314(1999). 〔10〕A.M.Song et al.,Phys.
Rev.Lett.80,3831(1998). 〔11〕H.Pothier et al.,Euro
phys.Lett.17,249(1992).
【0005】〔13〕M.Stopa,Y.Aoyag
i and T.Sugano,Phys.Rev.B
51,5494(1995). 〔14〕H.Risken,the Fokker−P
lanck Equation,Springer−V
erlag,Berlin(1989);N.G.va
n Kampen in Advances in C
hemicalPhysics,vol.XXXIV,
ed.by I.Prigogineand S.A.
Rice,(Wiley,New York,197
6)pp.245−309. 〔15〕G.A.Cecchi and M.Magn
asco,Phys.Rev.Lett.76,196
8(1996). 〔16〕C.S.O’Hern et al.,Phy
s.Rev.Lett.86,111(2001). 〔17〕A.Aviram and M.Ratne
r,Chem.Phys.Lett.29,277(1
974);C.Joachim,J.K.Gimzew
ski and A.Aviram,Nature 4
08,541(2000). 〔18〕M.Stopa,Phys.Rev.B 5
4,13767(1996);Semicond.Sc
i.Technol.13,A55(1998);Ph
ysica B 249−251,228(199
8). 〔19〕P.Delsing,T.Claeson,
K.K.Likharevand L.S.Kuzmi
n,Phys.Rev.B 42,7439(199
0). 〔20〕M.Stopa,Superlattices
and Microstructures 27,6
17(2000);M.Stopa,Phys.Re
v.B 64,193315(2001). 〔21〕S−H.Chung et al.,Biop
hys.J.75,793(1998). 〔22〕W.Nonner and R.Eisenb
erg,Biophys.J.75,1287(199
8);D.Chen,J.Lear and R.Ei
senberg,Biophys.J.72,97(1
997). 〔23〕Note however the conc
luding discussion and ref
erences in Ref.〔15〕. 〔24〕K.Ono et al.,unpublis
hed.
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、量子ドット
間の単電子トンネリングにおけるクーロンブロッケイド
現象を利用することにより、ある電圧範囲内で電流の整
流作用を持たせることができる量子ドットダイオード型
整流器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕量子ドットダイオード型整流器において、人工原
子からなる第1、第2及び第3の量子ドットを備え、前
記第1の量子ドットはトンネル接合を通してソース電極
に接続され、前記第1の量子ドットと前記第2の量子ド
ットとはトンネル接合で接続され、前記第2の量子ドッ
トはトンネル接合を通してドレイン電極に接続され、前
記第3の量子ドットは前記第1の量子ドットとトンネル
接合で接続され、前記第3の量子ドットは前記第2の量
子ドットとキャパシタによる容量接合のみで接続され、
前記各量子ドットには静電的ゲート電極が接続され、量
子ドット間の単電子トンネリングにおけるクーロンブロ
ッケイド現象を利用したことを特徴とする。
【0008】〔2〕上記〔1〕記載の量子ドットダイオ
ード型整流器において、前記各量子ドットは、各量子ド
ットの静電的ポテンシャルが調整できる単一ゲート電極
を具備することを特徴とする。
【0009】〔3〕上記〔1〕記載の量子ドットダイオ
ード型整流器を半導体ヘテロ接合を用いて実現すること
を特徴とする。
【0010】〔4〕上記〔1〕記載の量子ドットダイオ
ード型整流器を微小金属クラスターのアレイを用いて実
現することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の実施例を示すクーロンブロ
ッケイド・量子ドットダイオード型整流器(QDD/
R)の模式図である。
【0013】この図において、1は第1の量子ドット、
2は第2の量子ドット、3は第3の量子ドット、4はソ
ース電極、5はドレイン電極、6,7,8はゲート電
極、11はソース電極4と第1の量子ドット1間に接続
されるトンネル接合、12は第1の量子ドット1と第2
の量子ドット2間に接続されるトンネル接合、13はド
レイン電極5と第2の量子ドット2間に接続されるトン
ネル接合、14は第1の量子ドット1と第3の量子ドッ
ト3間に接続されるトンネル接合、15はゲート電極6
と第1の量子ドット1間に接続されるキャパシタンスに
よる容量接合、16はゲート電極7と第2の量子ドット
2間に接続されるキャパシタンスによる容量接合、17
は第2の量子ドット2と第3の量子ドット3間に接続さ
れるキャパシタンスによる容量接合、18はゲート電極
8と第3の量子ドット3間に接続されるキャパシタンス
による容量接合である。
【0014】このように、クーロンブロッケイド・量子
ドットダイオード・整流器(QDD/R)は、量子ドッ
ト間の単電子トンネリングにおけるクーロンブロッケイ
ド現象を利用したものである。この量子ドットは、種々
のシステム構成ができる小さな人工原子からなってい
る。QDD/Rは、図1に示すように、第1の量子ドッ
ト1、第2の量子ドット2、第3の量子ドット3の3個
の量子ドットからなっている。第1の量子ドット1は、
トンネル接合11を通してソース電極4に接続されてい
る。同様に第1の量子ドット1と第2の量子ドット2は
トンネル接合12で接続されている。第2の量子ドット
2はトンネル接合13でドレイン電極5に接続されてい
る。第3の量子ドット3は、第1の量子ドット1とトン
ネル接合14で接続されており、第2の量子ドット2と
はキャパシタンスによる容量接合17のみで接合されて
いる。
【0015】トンネル接合と容量接合の物理的差異は、
トンネル接合は電子が物理的にある領域から他の領域へ
遷移することであり、容量接合は完全な絶縁体であり、
電圧のみを遷移させることである。
【0016】更に、3つの量子ドット1,2,3とソー
ス電極4、ドレイン電極5系からなるQDD/Rは、各
量子ドット1,2,3に静電的ゲート電極が接続されて
いる。各量子ドット1,2,3は各量子ドットの静電的
ポテンシャルが調整できる単一のゲート電極6,7,8
が隣接接合されている。
【0017】次に、QDD/Rの動作原理について説明
する。
【0018】QDD/Rの動作原理は、量子ドットのク
ーロンブロッケイド現象を利用している。QDD/Rに
隣接接合されているゲート電極のある電圧範囲を印加す
ることにより、3つの量子ドットのアレイの中に1つの
電子のみを入れることができるかあるいは電子を全くな
くすこともできる。
【0019】ある量子ドットに電子が等しく入っている
場合と全く入っていない場合の条件は“四重極点”と言
われる。四重極点に接続されたゲート電極に、小さな電
圧を各々の方向に印加すると、僅かな電流が流れる。
【0020】しかしながら、順方向の大きなバイアス電
圧に対しては、第3の量子ドット3に入った電子は、そ
こに留め置かれる(トラップされる)。更に、QDD/
Rアレイに入ってくる電子を妨げようとする。すなわ
ち、電流遮断効果を奏する。
【0021】逆方向電圧印加に関しては、第1の量子ド
ット1から第3の量子ドット3にトンネルする電子は、
エネルギー的にみて第3量子ドット3にはトラップされ
ない(留まらない)。しかし、第1の量子ドット1へ流
れ戻ることが可能になる。
【0022】その結果は、図2のI−V特性に示されて
いる。
【0023】デバイスの実現は、以下のように行われ
る。
【0024】QDD/Rは、様々な物理的システムのな
かで実現することができる。例えば、半導体ヘテロ(異
種)接合や、微小金属クラスターのアレイを用いて実現
することができる。QDD/Rの特性は、量子ドット自
身の容量Cを通して量子ドットのサイズに依存してい
る。
【0025】量子ドットが小さくなるにしたがって、 量子ドット容量Cはより小さくなる。
【0026】 ダイオードとして振る舞う電圧領域は
より広くなる。
【0027】 動作温度は効率的に増加する。ある温
度Tc以上で、整流特性は無くなる。
【0028】この現象は、図2の挿入図として示されて
いる。
【0029】ヘテロ構造スプリットゲートデバイス技術
を用いた電流を利用することにより、数K(ケルビン)
の温度領域で動作するQDD/Rを作製することが可能
である。より小さなデバイス、例えば、金クラスタを用
いることにより、室温動作が可能になる。
【0030】以下、本発明の具体的実施例を示すQDD
/Rについて説明する。
【0031】このQDD/Rは、相互作用ダイナミクス
の非線形性により、利用可能な状態のHilbert空
間を縮小することによって素子の固有の非対称性が大幅
に高まる。デイスクリートチャージング素子(disc
rete chargingrectifier)は、
構造的には混成分子電子整流素子と類似しており、一
方、連続チャージング整流素子(continuum
charging rectifier)は、人工的分
岐を有するポア(イオンチャネル)内のイオン流のモデ
ルに基づくものである。これらの素子は、形式的には、
巻数:電流で置き換えられる空間周期性を有するラチェ
ット系と関連している。
【0032】ラチェットは、一般に、反転対称性の欠如
を主な特徴とするポテンシャルにおいて、非相互作用粒
子の拡散または被駆動運動を伴う〔参照文献(1)〕。
この「鋸歯状」ポテンシャルに代表されるカイラリティ
ーは、有色ノイズまたはバイアスのない駆動力からエネ
ルギーを取り出し、これによって系の各粒子に有向運動
を与える。
【0033】ある一定の生化学的状況〔参照文献
(2)〕では、一般に反応速度式によって決定される不
連続反応座標の有向運動において、類似の「カイラル・
ダイナミクス(chiral dynamics)」が
見られる。
【0034】鋸歯状ポテンシャルにおける量子ブラウン
問題〔参照文献(3)〕も、線形論の範囲を超えたと
き、有効な個別の反応速度問題(rate probl
em)に帰し、この反応速度が準古典的極限におけるト
ンネリング経路積分によって決定されて、系は熱可逆的
な整流を示すことが判明した。
【0035】相互作用を単に非明示的にのみ含む反応座
標形式を別とすれば、ラチェット系における粒子間の相
互作用は、サイト排除モデル(site exclus
ion models)〔参照文献(4)〕、最近接ば
ね定数相互作用(nearest−neighbor
spring constant interacti
ons)〔参照文献(5)〕、Kuramoto形相互
作用(Kuramoto−type interact
ions)〔参照文献(6)〕、有限サイズのハードコ
ア斥力の研究〔参照文献(7)〕によって扱われてき
た。
【0036】しかしながら、最近開発されたクーロンブ
ロッケイド形式も、マスター方程式〔参照文献(8)〕
について見れば、量子ドット、クラスタおよびアレイの
多体状態間の(非干渉性)遷移を示しており、この状態
は、(ゲートとリードにかかる電圧の他に)ドットの集
合に関する電子の数ni によって特定される。さらに、
最近では、輸送がチャージング効果によって支配される
場合があることが知られているメゾスコピック系の整流
効果の研究が活発に行われるようになってきた〔参照文
献(9),(10)〕。
【0037】したがって、当然の成り行きとして、単一
電荷のクーロン相互作用の物理的性質によって、ラチェ
ット機構やその他の整流機構の特徴である反応速度マト
リックス(rate matrices)のパラメータ
依存非対称が生成される系も検討されている。
【0038】図3に、原型として、三重ドット(a t
riple dot)のQDD/Rを示す。
【0039】この構造は、二次元電子ガス(2DEG)
ヘテロ構造において容易に実現することができる。相互
作用は、容量行列で導入されると好都合であり、輸送
は、通常の単一電子トンネル効果形式〔参照文献
(8)〕に従って進行する。
【0040】図3(C)は、そのような3ドットの「安
定性ダイヤグラム」の一部分を、ソース・ドレインのバ
イアスがゼロの状態で示す。四重点は、各ドットに余分
な電子が1つある状態、すなわち|1 >、|2 >、およ
び|3 >の状態で存在しており、電子ゼロの状態|0 >
はすべて互いに縮退している。
【0041】各ドットに隣接するゲートを、二重ドット
電子ポンプ〔参照文献(11)〕の動作原理に類似の方
式で、この四重点に合わせることができる。温度が十分
に低い場合は、クーロン相互作用によって、系の他の状
態が抑制される。具体的には、アレイ内に2つの電子が
同時に存在することはありえない。
【0042】第2の量子ドット2と第3の量子ドット3
の間に無限トンネル障壁を配置することによって、これ
らのドットが容量的に相互作用し続ける場合でも、カイ
ラリティーが導入される〔図3(A)〕。
【0043】これら4つの状態の制限されたHilbe
rt空間において、系の状態の変化は、マスター方程式
1W=Γ(V)wで表される。ここで、Wは、4つの占
有確率(occupation probabilit
y)のベクトルであり、遷移行列Γ(V)の非対角要素
は、「全体規則(global rule)」〔参照文
献(12)、(8)〕によって、i,j=0,1,2,
3のとき、γij=ΔF ij/{e2 t 〔cxp(βΔF
ij)−1〕}である。
【0044】第3の量子ドット3が第1の量子ドット1
以外のすべての点から孤立していることは、γ03=γ
23=γ30=γ32=0であることを意味する。Γ
(V)の対角要素は、同じ列内にある非対角要素の合計
を差し引いたものである。系の全体自由エネルギーは、
F=Anmn (1/2qm −ρm )−ΔI I であり
(和の規約を仮定して)、ΔFijは、状態jから状態i
への遷移によるこのエネルギーの変化である。
【0045】ここでqm は、量子ドットmの過剰電荷で
あり、ρm は、量子ドットmのゲート誘導電荷であり、
行列Anmは、量子ドットだけを連結する(すなわち、リ
ードやゲートを連結しない)容量部分行列の逆数である
〔参照文献(13)〕。また、VI は、リード電圧(I
=1,2)であり、ΔI は、リードIからアレイへと輸
送された総電荷を表す。反転温度はβ=1/kB Tであ
り、ドット間のトンネル抵抗はRt である。
【0046】占有状態|1 >となる確率の安定状態の解
は、以下のようになる〔参照文献(14)〕。 W1 =〔1+γ31/γ13+{γ12γ01+γ02
(γ10+γ12)}/{γ02γ21+γ01(γ2
0+γ21)}+{(γ10+γ12)(γ20γ12
+γ10(γ20+γ21)}/{γ10(γ20γ1
2+γ10(γ20+γ21))+γ21(γ10γ0
2+γ12(γ01+γ02))}〕-1 また、W2 =−〔γ21+(γ20/γ10)(γ01
+γ21)〕(W1 /D)であることが分かり、ここ
で、D≡−(γ20γ12/γ10)−γ02−γ12
であり、電流は、単純に、I(V)=γ211 ‐γ12
2 で与えられる。ここで、V≡V2 −V1 である。
【0047】最近、Linkeら〔参照文献(9)〕
は、線形ソース・ドレイン領域の外で、系内の伝達のた
めにT行列に非対称性を導入する2DEGチャネル内の
三角形キャビティの整流挙動について考察した。この矢
印型の実験装置は、CeechiとMagnasco
〔参照文献(15)〕によって紹介されたような(以下
を参照)弱い「ヘリンボーン・ラチェット」と類似して
いる。
【0048】チャージング効果を含まない場合でも(す
なわち、三重ドットを、孤立電子に対する固定ポテンシ
ャル散乱体として扱う場合も)、純粋に量子力学的な一
体散乱効果(one−body scattering
effect)によって、この装置に整流が生じるこ
とになる。
【0049】しかしながら、チャージングエネルギー
が、温度e2 /C≧kB T(Cは、典型的な容量)と同
等またはそれ以上の場合は、相互作用が優勢になり、三
重ドット系において余分な電子が最高でも1つになるよ
うに系のHilbert空間が縮小されることが分かっ
た。
【0050】その結果を以下に示す。
【0051】V=0の近くでは、エネルギー順位の仮定
した縮退によって電流はまだ対称的であり、I(V)=
−I(−V)〔図4(A)を参照〕である。バイアスが
有限の場合、リードと量子ドット間の容量結合によっ
て、この縮退が中断される。
【0052】ソース・ドレインの順方向バイアスによっ
て、|1 >よりも|3 >のエネルギーが低くなり、第3
の量子ドット3に入る電子が、(a)トラップされ、
(b)他の電子が第1のドット1に入るのを妨げる。こ
れは、事実上、ブロッケード作用〔参照文献(16)〕
である。
【0053】行列Γのバイアス依存の非対称性は、根本
的に、電流−電圧対称性を損なう原因であり、Tが低い
ときに、「負性抵抗(negative resist
ance)」〔参照文献(15)〕となる。ここで、第
3の量子ドット3に入る割合を第3の量子ドット3から
出る割合で割った値(γ31/γ13)=exp(βΔ
13)を、「トラッピング率」と定義することができ
る。ΔF13は、ソース電圧V1 に線形従属しており、ソ
ースと様々な量子ドットとの間の容量によって変調され
る。このことは、バイアスが反転されたときに「妨害ド
ット(jamming dot)」からのトンネリング
が有利であることを意味している。この効果は、混成分
子電子整流素子〔参照文献(17)〕の効果と同様であ
ることに注意されたい。
【0054】また、不連続なラチェット・モデルの整流
〔参照文献(3)〕は、レート行列のパラメータ依存の
非対称性によって起こる。
【0055】レート方程式は、ポテンシャルの単一期間
をモデル化するためにしばしば簡略化され、巻数(この
ケースでは、ソース・ドレイン電流である)が、ある期
間から次の期間に移される粒子をカウントする。
【0056】図3(D)の試作品GaAs−AlGaA
s整流素子の電子構造の詳細な三次元シミュレーション
によって、代表的な容量値が得られる。
【0057】これらのシミュレーション〔参照文献(1
8)〕は、電子構造(GaAsウェハ・プロファイル、
ゲート形状および電圧、ドナー密度、および広いリード
領域を含む)の有効質量の局所的密度近似解であり、こ
れは、密度汎関数理論の範囲内で行われる。さらに、こ
こに示した特定の結果は、2DEGx−y平面における
密度が、z平面の密度と分離可能であり、2Dのトーマ
ス−フェルミ近似によって与えられると仮定した。
【0058】表面より140nm下方に2DEG層を、
GaAs−AlGaAs界面より20nm上方に密度
3.1×1011cm-2のドナー層を配置して、半径rが
〜200nmの量子ドットを形成する。なお、各量子ド
ットにはそれぞれ約150個の電子が含まれる。量子ド
ット1個の自己容量は、チャージングエネルギーe2
C≒3meVのとき、C≒5×10-17 Fである。量子
ドット間の容量は、障壁の厚さによって異なり、一般
に、Cdd≒0.8×10-17 F、すなわち自己容量のほ
ぼ15%である。これらの容量を用いて、Γにおける自
由エネルギーの差を計算することができる。
【0059】図2に、定常状態の解によって上記したマ
スター方程式に与えられる電流を示す。また、この構造
〔参照文献(12),(19)〕による場合の輸送の完
全モンテカルロ(M−C)シミュレーションを示すが、
この場合、Hilbert空間は、4つの状態だけに限
定されない。両方の結果から、V=0近傍の線形性とバ
イアスが大きいときの電流の妨害は明らかであるが、バ
イアスが十分に大きい場合は、M−Cシミュレーション
から、電流が再び増大するのが分かる。このケースで
は、バイアスは、系を四重点から引き離すのに十分であ
り、他の多重電子の荷電状態が利用可能になる。即ち、
ブロッケード状態が克服される。
【0060】生物系は、ラチェットの科学の最も意味深
い応用・用途が見いだされている分野であるが、一般に
この分野に対しては、量子力学的トンネル効果は適用で
きない。それにも関わらず、ドリフトや拡散によって特
徴づけられる連続体系において、単一電荷の相互作用の
相関効果が顕著に見られる場合がある。
【0061】生物学的イオンチャネル内のイオン流のた
めに最近開発されたモデルでは、バックグラウンドの誘
電媒体(background dielectric
medium)(即ち、水)〔参照文献(20)〕中
のイオンの静電相互作用の一次元近似値を求めるため
に、クーロンブロッケード物理学の容量モデルが使用さ
れている。容量アレイモデルの連続極限を利用すること
ができ、それにより得られる方程式は、相互作用してい
る粒子のドリフト拡散処理と等価である。
【0062】それにより、ランジュヴァン(Lange
vin)の力、イオン拡散性、ショートレンジのイオン
対イオン反発力(「手で」追加された)を含むポアを通
るイオン流のブラウン運動が、首尾一貫してシミュレー
トされた。シミュレーションの計算にかかる時間は、各
時間ステップごとに完全な三次元ポアソン方程式を解く
モデル〔参照文献(21)〕よりも大幅に短縮される。
【0063】さらに、実際のイオンチャネルのI−V特
性のモデル化にかなりの成功を収めた首尾一貫したドリ
フト拡散の研究結果〔参照文献(22)〕と対照的に、
モデルにはイオン電荷の不連続的性質が含まれ、それに
より、ノイズ特性と単一電荷相関効果の処理が可能にな
る。
【0064】ここで、イオンチャネル様の系を使用し、
単一電荷の現象によって連続体系において整流を行わせ
ることができることを実証する。
【0065】図5(A)に示すように、イオンチャネル
に非対称的な分岐を1つ人為的に加える。分岐の端とリ
ードの端との間の有限容量によって、モデルに非対称性
が表れる。上記分岐〔参照文献(23)〕は、生物学的
には特に存在する理由のないものであるので、この分岐
を別とすればあとは典型的なものであるイオンチャネル
の構造から、静電パラメータと輸送パラメータを得る
(拡散イオンとしてNaを使用)〔参照文献(21)〕
〔図5(A)参照〕。
【0066】誘電率κH2 O=80の誘電体で満たされ
κprotein =2の「タンパク質」によって囲まれた管の
中心軸方向の一対の点電荷のクーロン相互作用の近似値
を求める容量−長さは通常、C〜8×10-20 Fnmで
ある。地面(アース)に対する容量も含めなければなら
ないが、これらのパラメータの場合、これは極めて小さ
い。
【0067】三重量子ドット・モデルの場合と同様に、
上側分岐内へと拡散するイオンは、順方向バイアスでド
レイン方向に引き寄せられ、そこでトラップされている
間、その後に続くイオンが分岐接合部に近づくのを抑制
する。逆方向バイアスでは、前述のイオンが分岐点から
外に出るため、イオン流は妨げられない。チャネルの反
対端にある2つのイオン間のクーロン相互作用は、約1
5meVすなわち約170Kである。T=300Kで
も、個々の電荷間の反発力が、I−V特性に顕著な非対
称を生じさせるのに十分な大きさを持つことが分かった
〔図5(B)〕。
【0068】一見、非物理的のようであるが、この非対
称性はより低い温度の場合に一層著しい。したがって、
図5(A)に示す形の「素子」は、揺動ポテンシャルま
たは有色ノイズがある場合でも、イオンを逆バイアス方
向にポンピングする。この構造は、参照文献〔15〕に
おいて考察されているモデルと構成が似ていることに注
意されたい。そのモデルとの主な違いは、粒子間の相互
作用により、チャネルの間隙内に単一イオンがトラッピ
ングされることで、他のイオンの流れが妨げられる点で
ある。
【0069】ある流動粒子系を考えると、アクセス可能
な位相空間は相互作用によって減少する。よって、系に
組み込まれる非対称に依存して、一方の方向へのイオン
の流れが閉塞または妨害され、同時に反対の方向への流
れが妨害されないことが可能になる。本発明では、主に
クーロンブロッケードの容量行列形式の範囲内で扱われ
る粒子間の相互作用によって生じる2つの実現可能な整
流挙動だけを考察したが、多くの他の例を開発すること
ができる。
【0070】最後の例として、最近、チャージングとパ
ウリの排他原理との組合せによって位相空間ブロッケー
ドを実現するダイオード〔参照文献(24)〕に関し
て、非対称性の直列結合量子ドットのスピンブロッケー
ドメカニズムが提案され、その結果、クーロン・スピン
ブロッケード整流素子とでも呼ばれるべきものが得られ
た。
【0071】以下、各図の詳細な説明をすると、図3の
本発明にかかる三重量子ドットQDD/Rの模式図にお
いて、図3(A)はトンネル接合部は、漏れのあるキャ
パシタであって、量子メカニズムの単一電子トンネリン
グを可能にする。ドット2および3は、容量的に相互作
用するが、トンネリングは禁止され、構造を非対称にし
ている。ソース・ドレインのバイアスがゼロであると仮
定すると、ドットに連結された外部ゲートによって、安
定した電子構成の調整が可能となる。
【0072】図3(B)は三重量子ドットQDD/Rの
各状態間の接続性の説明図であり、状態を文字で定義し
た。順方向バイアス状態で、レートγ31がレートγ1
3を指数関数的に超えているため、状態|3 >はトラッ
プである。
【0073】図3(C)は三重量子ドットが頂点を示す
安定性の図であり、状態|0 >、|1 >、|2 >、|3
>は退縮している。ρiは、iの隣りのゲートの電圧と
比例した量子ドットi上の誘導電荷である。
【0074】図3(D)は三重量子ドットQDD/Rの
表面ゲートパターンモデルを有するGaAs−AlGa
Asの2DEGヘテロ構造の首尾一貫した電子構造計算
によるポテンシャル等高線であり、量子ドットの中心は
〜−10meVで、障壁の鞍点は−14meV。I−V
計算に使用された全ての容量は、このモデルを用いて決
定した。量子ドットとリードの間の容量は、「量子点接
触(quantumpoint contact)」の
開口部(ゲートのギャップ)を制御するゲートを変調す
ることによって調整可能である。
【0075】図4は三重量子ドットQDD/RのI−V
特性図であり、順バイアス(V>0)方向の電流は、第
3の量子ドット3内の電子トラッピングによって強くブ
ロッケードされており、C=0.038fF、Cdd
0.025fFである。点線は、T=0.05K(V>
0の下側の曲線)および4.0Kのマスター方程式によ
るものである。
【0076】T=0.05、0.5、1.0、2.0お
よび4.0K(V>0の下から)の実線は、詳細なモン
テカルロ・シミュレーションである。電圧によって素子
に複数の電荷状態が生じるときには、誤差が生じる。V
<0の場合は、Tによる傾向が逆転する(すなわち、線
がV=0で交差する)。
【0077】図4の上側の挿入図〔図4(A)〕はT=
0.05Kの場合の低電圧領域の詳細図であり、グラフ
上の線はマスター方程式、三角形は、モンテカルロであ
る。図4の下側の挿入図〔図4(B)〕はC=0.05
6fF、Cdd/C=1/3.3(実線)、C=0.08
3fF、Cdd/C=1/3.3(点線)、C=0.08
3fF、Cdd/C=1/5(破点線)、およびC=0.
167fF、Cdd/C=1/5(破線)のI−V(モン
テカルロ)曲線であり、すべてT=0.05Kである。
上の3つの曲線は、分かりやすくするために、それぞれ
0.1、0.2、0.3pAだけ垂直方向にずらしてあ
る。
【0078】図5(A)はチャネル整流素子を分岐する
概略図である。
【0079】誘電性媒体(水)で満たした生物学的イオ
ンチャネル構造の管に基づいて、分離されたイオンが、
一定電位とV2 =−V1 において、電気化学的浴の間で
ブラウン運動を起こす。主チャネル長は3nm、分岐長
さは0.5nm、チャネルおよび分岐の半径は0.15
nmである。
【0080】一次元容量配列を使用してモンテカルロ・
シミュレーションの各時間ステップごとに計算した相互
作用エネルギーの合計は、κprotein =2の媒体で囲ま
れ誘電体を満たした円筒(誘電率κH2 O=80)内の
実際の電荷の相互作用に適合するようにモデル化されて
いる〔参照文献(20)〕。
【0081】図5(B)はV=0.3mVにおいて下か
ら、0.75、1.5、3および6×106 の時間ステ
ップの応答を使用してT=150、200、および30
0KにおけるMCシミュレーションから得られたI−V
特性図である。
【0082】一番上の曲線(一点鎖線)は、T=300
Kの場合のV<01Vの線形外插である。質量nm=
3.8×10-23 gm、半径rNa=0.095nm、拡
散係数DNa=1.3×10-5cm2 -1〔参照文献(2
1)〕を含むナトリウム・イオンのパラメータを使用し
た。
【0083】図5(B)の挿入図は、上の曲線と同じ順
序で電流をその鏡像に追加したものであり、室温条件で
も整流を示している(一番上の破線はゼロ)。
【0084】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0085】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0086】(A)量子ドット間の単電子トンネリング
におけるクーロンブロッケイド現象を利用することによ
り、ある電圧範囲内で電流の整流作用を持たせることが
できるクーロンブロッケイド・量子ドットダイオード型
整流器を提供することができる。
【0087】(B)ヘテロ構造スプリットゲートデバイ
ス技術を用いた電流を利用することにより、数K(ケル
ビン)の温度領域で動作させることができる。
【0088】(C)より小さなデバイス、例えば、金ク
ラスタを用いることにより、室温動作が可能なデバイス
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すクーロンブロッケイド・
量子ドットダイオード型整流器(QDD/R)の模式図
である。
【図2】本発明の実施例を示すクーロンブロッケイド・
量子ドットダイオード型整流器(QDD/R)のI−V
特性図である。
【図3】本発明にかかる三重量子ドットのQDD/Rの
模式図である。
【図4】三重量子ドットQDD/RのI−V特性図であ
る。
【図5】チャネル整流素子を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の量子ドット 2 第2の量子ドット 3 第3の量子ドット 4 ソース電極 5 ドレイン電極 6,7,8 ゲート電極 11,12,13,14 トンネル接合 15,16,17,18 容量接合

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)人工原子からなる第1、第2及び第
    3の量子ドットを備え、(b)前記第1の量子ドットは
    トンネル接合を通してソース電極に接続され、前記第1
    の量子ドットと前記第2の量子ドットとはトンネル接合
    で接続され、前記第2の量子ドットはトンネル接合を通
    してドレイン電極に接続され、前記第3の量子ドットは
    前記第1の量子ドットとトンネル接合で接続され、前記
    第3の量子ドットは前記第2の量子ドットとキャパシタ
    ンスによる容量接合のみで接続され、前記各量子ドット
    には静電的ゲート電極が接続され、量子ドット間の単電
    子トンネリングにおけるクーロンブロッケイド現象を利
    用したことを特徴とする量子ドットダイオード型整流
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の量子ドットダイオード型
    整流器において、前記各量子ドットは、各量子ドットの
    静電的ポテンシャルが調整できる単一ゲート電極を具備
    することを特徴とする量子ドットダイオード型整流器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の量子ドットダイオード型
    整流器を半導体ヘテロ接合を用いて実現することを特徴
    とする量子ドットダイオード型整流器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の量子ドットダイオード型
    整流器を微小金属クラスターのアレイを用いて実現する
    ことを特徴とする量子ドットダイオード型整流器。
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WO2016027925A1 (ko) * 2014-08-21 2016-02-25 경희대학교산학협력단 그래핀-실리콘 양자점 하이브리드 구조를 이용한 터널링 다이오드 및 그 제조방법

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