JP2003303399A - 信号機の融雪装置及び給電方法 - Google Patents
信号機の融雪装置及び給電方法Info
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- JP2003303399A JP2003303399A JP2002111353A JP2002111353A JP2003303399A JP 2003303399 A JP2003303399 A JP 2003303399A JP 2002111353 A JP2002111353 A JP 2002111353A JP 2002111353 A JP2002111353 A JP 2002111353A JP 2003303399 A JP2003303399 A JP 2003303399A
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- E01—CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
- E01F—ADDITIONAL WORK, SUCH AS EQUIPPING ROADS OR THE CONSTRUCTION OF PLATFORMS, HELICOPTER LANDING STAGES, SIGNS, SNOW FENCES, OR THE LIKE
- E01F9/00—Arrangement of road signs or traffic signals; Arrangements for enforcing caution
- E01F9/40—Arrangements responsive to adverse atmospheric conditions, e.g. to signal icy roads or to automatically illuminate in fog; Arrangements characterised by heating or drying means
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- Atmospheric Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】積雪の多い地方では、信号機の表示灯庇部に大
量の雪が積り垂れ下がって、交通標識としての機能を果
たせなくなり交通渋滞を引き起こして、交通安全上非常
に危険な状態になることがある。又、時には、雪塊や氷
状体が庇部から自動車上や頭上に落下する等の被害が発
生することもある。 【解決手段】本発明は、信号機の庇と略同形状をした基
板に、熱性ヒーターを装着して発熱体を形成し、該発熱
体を信号機の庇部に取付け、ポールに設置した積雪セン
サーからの信号を受信して発熱体を温度制御して融雪す
ることを特徴とした信号機の融雪装置である。
量の雪が積り垂れ下がって、交通標識としての機能を果
たせなくなり交通渋滞を引き起こして、交通安全上非常
に危険な状態になることがある。又、時には、雪塊や氷
状体が庇部から自動車上や頭上に落下する等の被害が発
生することもある。 【解決手段】本発明は、信号機の庇と略同形状をした基
板に、熱性ヒーターを装着して発熱体を形成し、該発熱
体を信号機の庇部に取付け、ポールに設置した積雪セン
サーからの信号を受信して発熱体を温度制御して融雪す
ることを特徴とした信号機の融雪装置である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路等に設置して
ある信号機の庇部の雪を融かす装置に関するものであ
る。
ある信号機の庇部の雪を融かす装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】積雪の多い地方では、信号機の表示灯庇
部に大量の雪が積り表示灯を包みこんだり垂れ下がった
りして、交通標識としての機能を果たせなくなり交通渋
滞を引き起こし、交通安全上非常に危険な状態になるこ
とがある。 時には、庇と庇の谷間から雪塊や氷状体が
落下して、自動車や人に大きな被害を及ぼすこともあ
る。そこで、交通当局の係員は、長い竿を持って雪をた
たき落としているが現状である。しかしながら、多くの
信号機上の雪を一斉にたたき落として正常な交通状態に
復帰さすことは、多くの人力が必要になり、ほぼ不可能
であろうと思える。
部に大量の雪が積り表示灯を包みこんだり垂れ下がった
りして、交通標識としての機能を果たせなくなり交通渋
滞を引き起こし、交通安全上非常に危険な状態になるこ
とがある。 時には、庇と庇の谷間から雪塊や氷状体が
落下して、自動車や人に大きな被害を及ぼすこともあ
る。そこで、交通当局の係員は、長い竿を持って雪をた
たき落としているが現状である。しかしながら、多くの
信号機上の雪を一斉にたたき落として正常な交通状態に
復帰さすことは、多くの人力が必要になり、ほぼ不可能
であろうと思える。
【0003】そこで、このような問題を解消するために
色々な装置が提案なされている。例えば、庇を三角形状
にして雪を自然落下さすものや、庇を振動させる装置等
が提案されている。現状は、横型信号機から、縦に並べ
た縦型信号機に取り替えて積雪を少なくする対応も採ら
れている。しかし、本発明者は、縦型信号機だけでは、
従来の見慣れている横型と異なり、不慣れな面もあって
違和感があり、特に大型信号機の場合は戸惑いが生じる
だろうし、既存の信号機を全て縦型に取り替えること
は、経済面及び技術面においても最適なものとは言えな
いと考えている。
色々な装置が提案なされている。例えば、庇を三角形状
にして雪を自然落下さすものや、庇を振動させる装置等
が提案されている。現状は、横型信号機から、縦に並べ
た縦型信号機に取り替えて積雪を少なくする対応も採ら
れている。しかし、本発明者は、縦型信号機だけでは、
従来の見慣れている横型と異なり、不慣れな面もあって
違和感があり、特に大型信号機の場合は戸惑いが生じる
だろうし、既存の信号機を全て縦型に取り替えること
は、経済面及び技術面においても最適なものとは言えな
いと考えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、従
来の表示灯、即ち横に並べた横型信号機の半円形状の庇
に容易に装着可能な発熱体、又は現状の庇を代用する発
熱体を設置し、従来の問題を解消すると共に縦型信号機
にも設置可能な融雪装置を提供するものである。
来の表示灯、即ち横に並べた横型信号機の半円形状の庇
に容易に装着可能な発熱体、又は現状の庇を代用する発
熱体を設置し、従来の問題を解消すると共に縦型信号機
にも設置可能な融雪装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明は、信号機の庇と略同形
状をした基板に、熱性ヒーターを装着した発熱体を形成
し、該発熱体を信号機の庇部に取付け、発熱体上部とか
又は該信号機の近傍の積雪状態を検知して、その信号を
受信し発熱体を温度制御して融雪することを特徴とした
信号機の融雪装置である。 尚、信号機の庇とは略半円
形状とか略台形状等のものをいう。
状をした基板に、熱性ヒーターを装着した発熱体を形成
し、該発熱体を信号機の庇部に取付け、発熱体上部とか
又は該信号機の近傍の積雪状態を検知して、その信号を
受信し発熱体を温度制御して融雪することを特徴とした
信号機の融雪装置である。 尚、信号機の庇とは略半円
形状とか略台形状等のものをいう。
【0006】本発明をより詳細に説明する。
1.従来(横型信号機及び縦型信号機を含む)の庇の上
部に本発明の発熱体を容易に取付け可能にするには、前
記基板(発熱体)後部の取付けボルト位置を、従来の庇
の取付けボルト位置と同位置にし、且つ、該基板の先端
部(前部)には、庇と基板とを嵌合又は遊合する嵌合片
又は遊合片を設けた。但し、この取付け方法は使用する
積雪センサーの機能によって定まるので特に限定するも
のではいなが、例えば、後述する図1に示す積雪の重み
を検知する積雪センター機能を装着した発熱体を使用す
るときは、先端部を遊合させることになる。 但し、図
2の様に積雪センサーを庇以外の場所(ボール等)に取
付けるときは、先端部を嵌合させればよい。 2.次に従来の庇を取外して本発明の発熱体を庇兼用と
して使用する際にも、基板(発熱体)後部の取付けボル
ト位置を、従来の庇の取付けボルト位置と同位置にする
ことが好ましい。 但し、上述の雪の重みを検知する積
雪センサー機能付き発熱体を取付けるときは、該発熱体
が上下動するように別途受板を表示灯函体に設けること
が必要になる。 3.基板に装着する熱性ヒーターとは一般的なニクロム
線等をいうが、特に限定するものではない。 4.、基板は金属製、耐熱樹脂製やガラス等が適用され
る。しかし、一度設置すれば長期間その状態に置かれる
ので耐久性、熱伝導性、経費等の面からアルミ鋼板やス
テンレス鋼板又は銅板等が好ましい。 5.熱性ヒーターは基板の表面又は裏面のどちらでも装
着可能であるが、裏面に装着した場合は、装着面を保温
材で被覆して、ヒーターの熱を基板の表面(積雪面)に
有効に伝導させる処置を採ることが好ましい。尚、本発
明には熱性ヒーター以外に熱変換方式の熱源を使用して
もよい。
部に本発明の発熱体を容易に取付け可能にするには、前
記基板(発熱体)後部の取付けボルト位置を、従来の庇
の取付けボルト位置と同位置にし、且つ、該基板の先端
部(前部)には、庇と基板とを嵌合又は遊合する嵌合片
又は遊合片を設けた。但し、この取付け方法は使用する
積雪センサーの機能によって定まるので特に限定するも
のではいなが、例えば、後述する図1に示す積雪の重み
を検知する積雪センター機能を装着した発熱体を使用す
るときは、先端部を遊合させることになる。 但し、図
2の様に積雪センサーを庇以外の場所(ボール等)に取
付けるときは、先端部を嵌合させればよい。 2.次に従来の庇を取外して本発明の発熱体を庇兼用と
して使用する際にも、基板(発熱体)後部の取付けボル
ト位置を、従来の庇の取付けボルト位置と同位置にする
ことが好ましい。 但し、上述の雪の重みを検知する積
雪センサー機能付き発熱体を取付けるときは、該発熱体
が上下動するように別途受板を表示灯函体に設けること
が必要になる。 3.基板に装着する熱性ヒーターとは一般的なニクロム
線等をいうが、特に限定するものではない。 4.、基板は金属製、耐熱樹脂製やガラス等が適用され
る。しかし、一度設置すれば長期間その状態に置かれる
ので耐久性、熱伝導性、経費等の面からアルミ鋼板やス
テンレス鋼板又は銅板等が好ましい。 5.熱性ヒーターは基板の表面又は裏面のどちらでも装
着可能であるが、裏面に装着した場合は、装着面を保温
材で被覆して、ヒーターの熱を基板の表面(積雪面)に
有効に伝導させる処置を採ることが好ましい。尚、本発
明には熱性ヒーター以外に熱変換方式の熱源を使用して
もよい。
【0007】積雪センサーには、光電式、圧電式やリミ
ットスイツチ、接触スイッチ、タッチセンサー(テープ
スイッチ)等を使用したものが考えられる。上記のセン
サーを使用して積雪状態を検知する方式には、発熱体上
部の積雪の高さや重み、庇と庇との谷間から垂れ下がる
雪塊や氷状体を検知する方法や、又は、庇部以外、例え
ば信号機のポール(鉄柱)や表示灯函体近傍の積雪の高
さや重みを検知する方法等がある。しかし、発熱体上部
の積雪状態を直接検出する方式もよいが、保守点検等の
経費面を考慮するとレッカー車を使用しなくても点検が
出来る信号機のポール近傍に設置して、該部の積雪状態
を発熱体上の積雪状態とみなす間接的な方式が好まし
い。更に、該センサーを各発熱体に1個づつ取付けても
良いし、交差点に1個取付けても良い。又、積雪の重み
センサーと庇と庇との谷間に垂れる雪を検知するセンサ
ーとを組み合わせて数個取付ても良い。これらセンサー
の取り付け個数は、特に限定しないが信号機の大きさや
設置環境等を考慮して適宜に選定すればよい。
ットスイツチ、接触スイッチ、タッチセンサー(テープ
スイッチ)等を使用したものが考えられる。上記のセン
サーを使用して積雪状態を検知する方式には、発熱体上
部の積雪の高さや重み、庇と庇との谷間から垂れ下がる
雪塊や氷状体を検知する方法や、又は、庇部以外、例え
ば信号機のポール(鉄柱)や表示灯函体近傍の積雪の高
さや重みを検知する方法等がある。しかし、発熱体上部
の積雪状態を直接検出する方式もよいが、保守点検等の
経費面を考慮するとレッカー車を使用しなくても点検が
出来る信号機のポール近傍に設置して、該部の積雪状態
を発熱体上の積雪状態とみなす間接的な方式が好まし
い。更に、該センサーを各発熱体に1個づつ取付けても
良いし、交差点に1個取付けても良い。又、積雪の重み
センサーと庇と庇との谷間に垂れる雪を検知するセンサ
ーとを組み合わせて数個取付ても良い。これらセンサー
の取り付け個数は、特に限定しないが信号機の大きさや
設置環境等を考慮して適宜に選定すればよい。
【0008】発熱体の温度制御は、積雪センサーからの
積雪信号を受信して発熱体を加熱するが、サーモスタッ
トで上限温度を制御し、更に、タイマーを設けて加熱時
間を制御する手段を講じるとよい。その理由は、例え
ば、発熱体上に積雪状態を直接検知するセンサー方式で
はなく、近傍の他の場所の積雪状態を検知して温度制御
する場合は発熱体での融雪状態と積雪センサーの融雪状
態に差が生じるのでタイマーでその差を調整する必要が
生じるし、 又、庇と庇との谷間に垂れた雪を融かすさ
いには発熱体上部の雪を融かすよりも時間が掛かるので
その調整も必要であるからである。
積雪信号を受信して発熱体を加熱するが、サーモスタッ
トで上限温度を制御し、更に、タイマーを設けて加熱時
間を制御する手段を講じるとよい。その理由は、例え
ば、発熱体上に積雪状態を直接検知するセンサー方式で
はなく、近傍の他の場所の積雪状態を検知して温度制御
する場合は発熱体での融雪状態と積雪センサーの融雪状
態に差が生じるのでタイマーでその差を調整する必要が
生じるし、 又、庇と庇との谷間に垂れた雪を融かすさ
いには発熱体上部の雪を融かすよりも時間が掛かるので
その調整も必要であるからである。
【0009】上記の融雪装置への給電方法として、通常
一交差点には2〜12基の信号機が取付けられている。
これら複数の信号機を同時に通電した場合、ピーク電流
が大きくなる。そこで順番(又はブロック)を定めて給
電する方法を採ればピーク電流を少なくでき均一した負
荷電流になるので、電力会社との契約電力の低額化、及
び設備費の低減化が可能になる。
一交差点には2〜12基の信号機が取付けられている。
これら複数の信号機を同時に通電した場合、ピーク電流
が大きくなる。そこで順番(又はブロック)を定めて給
電する方法を採ればピーク電流を少なくでき均一した負
荷電流になるので、電力会社との契約電力の低額化、及
び設備費の低減化が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について実施
例に基づき説明する。図1は、発熱体を既存の庇上部に
取り付け、該発熱体上の積雪の重みを検知して温度制御
する第1実施例で、発熱体の取付け状態を示す斜視図で
ある。その構造を説明する。基板(1)は、厚さ0.8
mmのステンレス鋼板を従来の庇と略同形状の半円形に
成形し、且つ、庇を信号機に固定さすために設けた後端
のボルト孔と同位置に、前記基板にもボルト用孔(2)
を設けた。更に、該基板の前部にコ状の遊合片(3)を
設けた。基板(1)には200ワットの熱性ヒーター
(4)を装着して発熱体(5)を構成した。
例に基づき説明する。図1は、発熱体を既存の庇上部に
取り付け、該発熱体上の積雪の重みを検知して温度制御
する第1実施例で、発熱体の取付け状態を示す斜視図で
ある。その構造を説明する。基板(1)は、厚さ0.8
mmのステンレス鋼板を従来の庇と略同形状の半円形に
成形し、且つ、庇を信号機に固定さすために設けた後端
のボルト孔と同位置に、前記基板にもボルト用孔(2)
を設けた。更に、該基板の前部にコ状の遊合片(3)を
設けた。基板(1)には200ワットの熱性ヒーター
(4)を装着して発熱体(5)を構成した。
【0011】積雪センサーは、発熱体(5)が雪の重さ
で下動するように既存の庇(6)上部に取付け、発熱体
の下降で接触して作動するセンサーを取付けた。この構
造をより詳細に説明する。発熱体(5)は後端を回動自
在に取付け、更に先端部をスプリング(8)を挿入した
遊合片(3)で遊合させて、発熱体の前部が上下動自在
に庇(6)に取付けた。この様に取り付けた発熱体は、
スプリングのばね力と積雪の重みとのバランスで下降す
るので、この下降をリミツトスイツチ(7)で検知し積
雪信号とした。本実施例では積雪5cm程度でリミット
スイッチが作動するようにスプリングのばね力及びリミ
ットスイッチの位置等を選定した。
で下動するように既存の庇(6)上部に取付け、発熱体
の下降で接触して作動するセンサーを取付けた。この構
造をより詳細に説明する。発熱体(5)は後端を回動自
在に取付け、更に先端部をスプリング(8)を挿入した
遊合片(3)で遊合させて、発熱体の前部が上下動自在
に庇(6)に取付けた。この様に取り付けた発熱体は、
スプリングのばね力と積雪の重みとのバランスで下降す
るので、この下降をリミツトスイツチ(7)で検知し積
雪信号とした。本実施例では積雪5cm程度でリミット
スイッチが作動するようにスプリングのばね力及びリミ
ットスイッチの位置等を選定した。
【0012】発熱体の温度制御は、リミットスイッチ
(7)からの受信で発熱体を加熱するが、上限温度をサ
ーモスタットで50℃以下にコントロールし、更に、タ
イマーを設けて加熱時間の制御を行った。タイマーを設
けた理由をより詳細に説明する。発熱体は積雪センサー
からの受信で加熱され雪が融け始める。しかし、ある程
度、雪が融けると、発熱体上にまだ雪が残っているにも
かかわらず軽くなって発熱体が上昇しリミツトスイツチ
から離れヒーター電源が切れる。次の瞬間、雪が少量積
もれば発熱体が再び下降して通電状態になる。即ち、セ
ンサーが作動する積雪近傍では電源が激しく入切する状
態が生じる。 このインチング現象を解消することと、
上部の雪が早く消えても発熱体(庇)と発熱体(庇)間
の谷間にずり落ちた雪を時間をかけて融かす必要がある
ことなどから、タイマーを制御系に組み込んで安定した
ON−OFF制御を行うようにした。
(7)からの受信で発熱体を加熱するが、上限温度をサ
ーモスタットで50℃以下にコントロールし、更に、タ
イマーを設けて加熱時間の制御を行った。タイマーを設
けた理由をより詳細に説明する。発熱体は積雪センサー
からの受信で加熱され雪が融け始める。しかし、ある程
度、雪が融けると、発熱体上にまだ雪が残っているにも
かかわらず軽くなって発熱体が上昇しリミツトスイツチ
から離れヒーター電源が切れる。次の瞬間、雪が少量積
もれば発熱体が再び下降して通電状態になる。即ち、セ
ンサーが作動する積雪近傍では電源が激しく入切する状
態が生じる。 このインチング現象を解消することと、
上部の雪が早く消えても発熱体(庇)と発熱体(庇)間
の谷間にずり落ちた雪を時間をかけて融かす必要がある
ことなどから、タイマーを制御系に組み込んで安定した
ON−OFF制御を行うようにした。
【0013】
【実施例】図2は、既存の庇を取外し、そこに発熱体
(5)のみを取付け、積雪の重みを検知する積雪センサ
ーをポール(16)に取付けた構成を示す第2実施例で
ある。本実施例で使用する積雪センサーの構造を図3、
図4に示す。天板(14)には熱性ヒーター(4)が装
着されている、但し、該熱性ヒーターの面積当りの熱容
量は発熱体(5)の熱容量と出来るだけ同等であること
が好ましい。その理由はセンサーの天板上の融雪時間と
発熱体上の融雪時間とが出来るだけ同等であることが温
度制御上好ましいからである。図3は、天板(14)は
ボルト(17)の一端に固定されスプリング(8)を挿
入して他端は受板(15)を貫通し遊合している。従っ
て、天板上の雪の重みで天板が下動してリミツトスイツ
チ(7)のレバを押す構造にしてある。本実施例では3
cmの積雪で作動するようにスプリングのばね力及びリ
ミツトスイツチの位置等を選定した。図4は、他の積雪
センサーとして、天板(14)の一端を受板(15)に
軸支(19)して回動自在にし他端にスプリングを挿入
して遊合させ、該天板が軸(19)を支点にして上下動
可能にして、雪の重みで下降(下動)する天板をリミツ
トスイッチ(7)で検知する。該リミットスイッチはネ
ジ付き軸(20)の回転で移動でき、検知重量値を簡単
に設定可能にした。
(5)のみを取付け、積雪の重みを検知する積雪センサ
ーをポール(16)に取付けた構成を示す第2実施例で
ある。本実施例で使用する積雪センサーの構造を図3、
図4に示す。天板(14)には熱性ヒーター(4)が装
着されている、但し、該熱性ヒーターの面積当りの熱容
量は発熱体(5)の熱容量と出来るだけ同等であること
が好ましい。その理由はセンサーの天板上の融雪時間と
発熱体上の融雪時間とが出来るだけ同等であることが温
度制御上好ましいからである。図3は、天板(14)は
ボルト(17)の一端に固定されスプリング(8)を挿
入して他端は受板(15)を貫通し遊合している。従っ
て、天板上の雪の重みで天板が下動してリミツトスイツ
チ(7)のレバを押す構造にしてある。本実施例では3
cmの積雪で作動するようにスプリングのばね力及びリ
ミツトスイツチの位置等を選定した。図4は、他の積雪
センサーとして、天板(14)の一端を受板(15)に
軸支(19)して回動自在にし他端にスプリングを挿入
して遊合させ、該天板が軸(19)を支点にして上下動
可能にして、雪の重みで下降(下動)する天板をリミツ
トスイッチ(7)で検知する。該リミットスイッチはネ
ジ付き軸(20)の回転で移動でき、検知重量値を簡単
に設定可能にした。
【0014】図5は、積雪センサーとして、光電センサ
ー(9)を使用した斜視図である。尚、庇(発熱体)と
庇(発熱体)との谷間に垂れ下がる雪塊や氷状体も図示
する。図6は、雪が発熱体を包み垂れ下がる状態を検知
した斜視図である。構造は検出棒(10)の傾きを圧電
スイッチ(11)で検知する方式である。図7は、庇と
庇との谷間に垂れ下がる雪を検知するセンサーの構造で
側板(18)の動きをタッチセンサー「メーカ.東京セ
ンサー(株)製、テープスイッチ使用。」で検知する方
式である。図8は樹脂内(12)内に熱性ヒーター
(4)を埋め込み織布(13)で樹脂の亀裂を補強した
発熱体の斜視図である。
ー(9)を使用した斜視図である。尚、庇(発熱体)と
庇(発熱体)との谷間に垂れ下がる雪塊や氷状体も図示
する。図6は、雪が発熱体を包み垂れ下がる状態を検知
した斜視図である。構造は検出棒(10)の傾きを圧電
スイッチ(11)で検知する方式である。図7は、庇と
庇との谷間に垂れ下がる雪を検知するセンサーの構造で
側板(18)の動きをタッチセンサー「メーカ.東京セ
ンサー(株)製、テープスイッチ使用。」で検知する方
式である。図8は樹脂内(12)内に熱性ヒーター
(4)を埋め込み織布(13)で樹脂の亀裂を補強した
発熱体の斜視図である。
【0015】
【発明の効果】本発明を実施すれば、次のような顕著な
効果が生じる。 1.信号機の庇から雪が垂れ下がることもなく、交通標
識としての機能が維持でき、交通渋滞を引き起こすこと
が解消できる。 2 雪塊や氷状体の落下もなくなり自動車や歩行者の安
全も保護される。 3.従来の横型信号機を縦型に変更する必要もなくなる
ので、経費の削減にも期待できる。 4.雪をたたき落とす労務費等の削減が可能になる。 5.順番(又はブロック化)を定めて給電することによ
って、電力会社とは契約電力の低額化、及び、設備費の
低減化が図れる。
効果が生じる。 1.信号機の庇から雪が垂れ下がることもなく、交通標
識としての機能が維持でき、交通渋滞を引き起こすこと
が解消できる。 2 雪塊や氷状体の落下もなくなり自動車や歩行者の安
全も保護される。 3.従来の横型信号機を縦型に変更する必要もなくなる
ので、経費の削減にも期待できる。 4.雪をたたき落とす労務費等の削減が可能になる。 5.順番(又はブロック化)を定めて給電することによ
って、電力会社とは契約電力の低額化、及び、設備費の
低減化が図れる。
【図1】第1実施例の発熱体全体を示す斜視図。
【図2】第2実施例の発熱体と積雪センサーとの位置を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図3】第2実施例で使用した積雪センサーの構造を示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】第2実施例で使用した他の積雪センサーの構造
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図5】積雪センサーとして光電センサーを使用した状
態を示す斜視図。
態を示す斜視図。
【図6】積雪センサーとして圧電センサーを使用して雪
の垂れ下がりを検知する要部切欠斜視図。
の垂れ下がりを検知する要部切欠斜視図。
【図7】庇と庇との谷間に垂れ下がる雪を検知する積雪
センサーを示す要部切断斜視図
センサーを示す要部切断斜視図
【図8】耐熱性樹脂にヒーターを埋め込んで成形した発
熱体斜視図。
熱体斜視図。
1. 基板 2. 基板のボルト孔
3. 遊合片 4. 熱性ヒーター
5. 発熱体 6. 信号機の庇
7. レバー式リミットスイッチ 8. スプ
リング 9. 光電センサー 10.検出棒 11.圧電スイッチ 12.樹脂 13.織布 14.天板 15.受板 16.ポール 17.ボルト 18.側板 19.軸支 20.ネジ付き軸
リング 9. 光電センサー 10.検出棒 11.圧電スイッチ 12.樹脂 13.織布 14.天板 15.受板 16.ポール 17.ボルト 18.側板 19.軸支 20.ネジ付き軸
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 福井 康人
福井県福井市古市一丁目2−7−2
(72)発明者 高田 津木男
福井県鯖江市田村町2−8
(72)発明者 友渕 寛万
福井県武生市深革1丁目4の7
(72)発明者 大濱 利栄
福井県福井市板垣3丁目518番地
Fターム(参考) 5H180 GG13
Claims (8)
- 【請求項1】 信号機の表示灯庇と略同形状をした発熱
体を信号機の庇部に取付け、積雪センサーからの積雪信
号を受信して発熱体を温度制御し、発熱体上部の雪を融
かすことを特徴とした信号機の融雪装置。 - 【請求項2】 発熱体が、信号機の庇と略同形状に成形
した基板に熱性ヒーターを装着して成る請求項1記載の
信号機の融雪装置。 - 【請求項3】 発熱体を、信号機の庇の上部に取付けた
ことを特徴とした請求項1記載の信号機の融雪装置。 - 【請求項4】 発熱体を、信号機の庇に代えて取付けた
ことを特徴とした請求項1記載の信号機の融雪装置。 - 【請求項5】 発熱体を積雪の重みで下動するように庇
部に取付け、該発熱体の下動で作動するセンサーを適宜
な位置に設け、該センサーの作動信号を積雪センサーの
信号としたことを特徴とした請求項1乃至4のいずれか
1項に記載の信号機の融雪装置。 - 【請求項6】 熱性ヒーターが装着されていて積雪の重
みで作動する積雪センサーが、信号機の庇部以外の場所
に取付けられていることを特徴とした請求項1乃至4の
いずれか1項に記載の信号機の融雪装置。 - 【請求項7】 積雪センサーが、信号機の庇から垂れ下
がる雪の状態を検知する装置であることを特徴とした請
求項1乃至4のいずれか1項に記載の信号機の融雪装
置。 - 【請求項8】 複数の信号機に取付けた発熱体への給電
方法として、順番を定めて給電することを特徴とした融
雪装置への給電方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002111353A JP2003303399A (ja) | 2002-02-09 | 2002-03-09 | 信号機の融雪装置及び給電方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002073315 | 2002-02-09 | ||
JP2002-73315 | 2002-02-09 | ||
JP2002111353A JP2003303399A (ja) | 2002-02-09 | 2002-03-09 | 信号機の融雪装置及び給電方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003303399A true JP2003303399A (ja) | 2003-10-24 |
Family
ID=29405279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002111353A Pending JP2003303399A (ja) | 2002-02-09 | 2002-03-09 | 信号機の融雪装置及び給電方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003303399A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN102289945A (zh) * | 2010-06-18 | 2011-12-21 | 展晶科技(深圳)有限公司 | 交通信号灯具 |
WO2013050211A1 (de) * | 2011-10-07 | 2013-04-11 | Siemens Aktiengesellschaft | Elektronisches gerät |
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-
2002
- 2002-03-09 JP JP2002111353A patent/JP2003303399A/ja active Pending
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