JP2003298163A - レーザー装置、露光装置及び露光方法 - Google Patents

レーザー装置、露光装置及び露光方法

Info

Publication number
JP2003298163A
JP2003298163A JP2003011194A JP2003011194A JP2003298163A JP 2003298163 A JP2003298163 A JP 2003298163A JP 2003011194 A JP2003011194 A JP 2003011194A JP 2003011194 A JP2003011194 A JP 2003011194A JP 2003298163 A JP2003298163 A JP 2003298163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
wavelength
laser
laser light
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003011194A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Nagai
善之 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2003011194A priority Critical patent/JP2003298163A/ja
Publication of JP2003298163A publication Critical patent/JP2003298163A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅
の変化を間接的に検出し、所定の解像性能を発揮するこ
とができるレーザー装置、露光装置及び露光方法を提供
する。 【解決手段】 チャンバ内に封入されたガスを励起させ
ることによりレーザー光を発するレーザー装置であっ
て、前記チャンバ内の前記ガスのガス特性を検出するガ
ス特性検出手段と、前記ガス特性検出手段の検出結果に
基づいて前記レーザー光の発振波長及び/又は波長スペ
クトル幅を決定する決定手段とを有するレーザー装置を
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、レーザ
ー装置に関し、特に、半導体素子、液晶表示素子、撮像
素子(CCD等)又は薄膜磁気ヘッド等を製造するため
のリソグラフィー工程に使用される露光装置において、
パターンが描画されたレチクル(マスク)を照明するた
めのレーザー装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年の電子機器の小型化及び薄型化の要
請から、電子機器に搭載される半導体素子の微細化への
要求はますます高くなってきている。半導体素子を製造
するための焼付け(リソグラフィー)方法としては、投
影露光装置が従来から使用されている。 【0003】投影露光装置で転写できる最小の寸法(解
像度)は、露光に用いる光の波長に比例する。このた
め、近年では、露光光源は、従来の超高圧水銀ランプ
(g線(波長約436nm)、i線(波長約365n
m))からより波長の短いKrFエキシマレーザー(波
長約248nm)からArFエキシマレーザー(波長約
193nm)になろうとしており、F2レーザー(波長
約157nm)の実用化も進んでいる。 【0004】かかる波長域(即ち、紫外域)の光を効率
よく透過する光学部材は、合成石英や蛍石など一部の硝
材に限定されるために色収差の補正が困難となる。そこ
で、KrFエキシマレーザーやArFエキシマレーザー
を露光光源とする場合は、一般に、自然発振状態での半
値全幅で約300pm程度の波長スペクトル幅を、例え
ば、約0.5pm程度に狭帯域化し、更に、波長をモニ
タしながら常に所望の波長で発振するように共振器内部
に設けた波長選択素子のフィードバック制御(波長制
御)を行なう。 【0005】一方、F2レーザーを露光光源とする場合
には、157nm付近に複数の発振スペクトルが存在す
ることや、自然発振状態での波長スペクトル幅が約1p
m程度とKrFエキシマレーザーやArFエキシマレー
ザーに比べて細いこと、波長帯域157nmで用いられ
る光学部材の性能が実用的な段階まで進んでいないため
にレーザー光の狭帯域化が困難であること、レーザー装
置内部での波長及び波長スペクトル幅の高精度な計測が
非常に困難であること、などの技術的な理由により波長
スペクトル幅の狭帯域化及び波長制御を行なうことがで
きない。そこで、F2レーザーにおいて発振される複数
の波長のうち、ある1つの波長のみを選択して発振させ
るラインセレクト方式が提案されている。 【0006】エキシマレーザーやF2レーザーでは、一
般に、フッ素等のハロゲンガス、及び、ヘリウム、ネオ
ン等の希ガスをチャンバ内に封入し、チャンバ内に載置
された電極間に高電圧を印加することで生じる放電によ
ってガスを励起させてレーザー光を発振させるレーザー
装置が用いられる。レーザー光の発振を続けると、ハロ
ゲンガスがチャンバ内に存在する不純物と反応したり、
チャンバの内壁に吸着したりしてハロゲンガスの濃度が
低下する。従って、レーザーガスの組成比が最適な比率
から変化し、その結果、パルスエネルギー(レーザー発
振効率)の低下を招く。 【0007】そこで、電極間に印加する電圧を上昇させ
たり、印加電圧の上昇量がある閾値に達した場合にはハ
ロゲンガスを含むガスを所定量注入(ガス注入)してチ
ャンバ内のガスの圧力を上昇させたりして、レーザー光
のパルスエネルギーを所望の値に維持している。ところ
が、ガス注入を繰り返しているとチャンバ内の不純物が
増加し、電極間に印加する電圧の上昇及びガス注入を行
なっても不純物とハロゲンガスが反応してしまい、最終
的には、パルスエネルギーを所望の値に維持することが
困難となる。ガス注入の効果が小さくなった場合には、
チャンバ内のガスの大部分を排出し、新しいガスを封入
する(ガス交換)。即ち、エキシマレーザーやF2レー
ザーでは、使用状況に従って、チャンバ内のガス圧やフ
ッ素の分圧を変化させたり、電極間の印加電圧を上昇さ
せたりして所望の出力を得ている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかし、F2レーザー
の場合、ガス注入などによりチャンバ内のガスの圧力や
温度などのガス特性が変化すると、それに応じてレーザ
ー光の発振波長及び波長スペクトル幅が変化することが
明らかになってきた。 【0009】従って、F2レーザーを露光光源として用
いると、露光中に発振波長及び波長スペクトル幅が変化
し、例えば、露光系から要求される波長安定性や波長ス
ペクトル幅の許容値を超えた場合には、露光装置に要求
される所望の解像性能を達成することが困難となる。 【0010】更に、F2レーザーの場合は、高精度な波
長の計測をレーザー装置内部で行なうことが技術的に非
常に困難であるために露光中にレーザー光が所望の性能
を発揮しているか直接的に確認することが困難である。
また、レーザー光の発振波長を直接的に確認できたとし
ても、現状の光学部品の耐久性能から鑑みると、ランニ
ングコストやメンテナンス頻度の観点において露光装置
の生産性に悪影響を与えることは明らかである。F2レ
ーザーよりも短波長で発振するレーザーを露光光源とし
た場合にも同様の問題が生じる。 【0011】そこで、本発明は、レーザー光の発振波長
及び/又は波長スペクトル幅の変化を間接的に検出し、
所定の解像性能を発揮することができるレーザー装置、
露光装置及び方法を提供することを例示的目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記の例示的目的を解決
するための、本発明の一側面としてのレーザー装置は、
チャンバ内に封入されたガスを励起させることによりレ
ーザー光を発するレーザー装置において、前記チャンバ
内の前記ガスのガス特性を検出する手段と、該検出手段
の検出結果に基づいて前記レーザー光の発振波長及び/
又は波長スペクトル幅を決定する手段とを有することを
特徴とする。 【0013】本発明の更なる目的又はその他の特徴は、
以下に説明される好適な実施例や好適な実施態様によっ
て明らかにされるであろう。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一側面としての露光装置1及びレーザー装置100
について説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限
定するものではなく、本発明の目的が達成される範囲に
おいて、各構成要素が代替的に置換されてもよい。ここ
で、図1は、本発明の一側面としての露光装置1の概略
構成図である。本発明の露光装置1は、図1に示すよう
に、レーザー装置100と、照明光学系200と、レチ
クル300と、投影光学系400と、基板500と、ス
テージ600と、制御部700とを有する。 【0015】露光装置1は、例えば、ステップアンドス
キャン方式やステップアンドリピート方式でレチクル3
00に形成された回路パターンを基板500に露光する
投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロン
やクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適
であり、以下、本実施例では、ステップアンドスキャン
方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる)を例に
説明する。ここで、「ステップアンドスキャン方式」
は、レチクルに対してウェハを連続的にスキャンしてレ
チクルパターンをウェハに露光すると共に、1ショット
の露光終了後ウェハをステップ移動して、次のショット
の露光領域に移動する露光方法である。「ステップアン
ドリピート方式」は、ウェハのショットの一括露光ごと
にウェハをステップ移動して次のショットの露光領域に
移動する露光方法である。 【0016】レーザー装置100は、図2に示すよう
に、制御部102と、高圧電源104と、圧縮回路10
6と、チャンバ108と、アパーチャ112a及び11
2bと、ラインセレクトモジュール114と、部分透過
ミラー116と、ビームスプリッタ118と、シャッタ
120と、光モニタ部122と、圧力センサ124と、
温度センサ126と、決定部128と、ガスコントロー
ラ130とを有し、例えば、パルス光を発光するF2レ
ーザー(波長約157nm)や、それよりも短波長で発
振するレーザー光を発する。ここで、図2は、本発明の
一側面としてのレーザー装置100の概略構成図であ
る。 【0017】制御部102は、露光装置1の制御部70
0から送信されたトリガ信号やエネルギー指令、若しく
は印加電圧指令の信号などを受信する。かかる信号を基
にして制御部102は、高電圧信号を高圧電源104に
送信すると共に、レーザー光を発光させるタイミングで
トリガ信号を圧縮回路106に送信する。 【0018】チャンバ108内部には、放電電極108
a及び108bが設けられており、更に、レーザーガス
としてフッ素等のハロゲンガス、及び、ヘリウム、ネオ
ン等の希ガスが所定の比率で封入されている。 【0019】圧縮回路106によって10乃至30kV
程度の高電圧が放電電極108a及び108b間(領域
108c)に印加されると、かかる領域108cで放電
が発生し、チャンバ108内に封入されているレーザー
ガスが励起されて放電電極108a及び108b間(領
域108c)で光を発する。 【0020】放電電極108a及び108b間(領域1
08c)で発生した光は、ウィンドウ110a及び11
0b、及び、アパーチャ112a及び112bを通過
し、ラインセレクトモジュール114内部の図示しない
リアミラー及び部分透過ミラー116を往復することに
よって増幅されてレーザー光となる。 【0021】ラインセレクトモジュール114内にはプ
リズムなどの波長選択素子が内蔵されており、F2レー
ザーで発振する複数の波長のうち、ある特定の波長の光
のみを選択してチャンバ108側に反射する。従って、
かかる波長についてはレーザー光が発せられるが、その
他の波長の光は反射してもアパーチャ112a及び11
2bによってカットされるためレーザー光として出力さ
れない。 【0022】発生したレーザー光の大部分はビームスプ
リッタ118を透過して、シャッタ120が開いている
ときには、照明光学系200のビーム整形光学系202
へ向けて出射される。一方、ビームスプリッタ118で
反射した一部のレーザー光は、光モニタ部122に導入
される。 【0023】光モニタ部122は、パルス毎の光のエネ
ルギーをモニタして、かかる結果を制御部102に送信
する。制御部102は、光モニタ部122によるエネル
ギーの計測結果又は露光装置1の制御部700から送信
されるエネルギー制御の情報に基づいて、次回に発光さ
せるパルス光の印加電圧を決定する。 【0024】チャンバ108には、チャンバ108内部
のガスの圧力を計測する圧力センサ124及びチャンバ
108内部のガスの温度を計測する温度センサ126が
設置され、常時又は所定のタイミングでチャンバ108
内部のガスの圧力や温度が計測される。チャンバ内部1
08内部のガスの圧力や温度の計測結果は、レーザー光
の発振波長及び波長スペクトル幅を決定する決定部12
8に送信され、決定部128は、圧力センサ124及び
温度センサ126の計測結果からレーザー光の発振波長
及び波長スペクトル幅を決定し、その結果を制御部10
2に送信する。 【0025】レーザー光の発振波長及び波長スペクトル
幅の結果は、必要に応じて制御部102から露光装置1
の制御部700にも送信される。レーザー光の発振波長
及び波長スペクトル幅の決定には、後述するように、予
め実験を行ない、ガスの圧力や温度などのガス特性と発
振波長及び波長スペクトル幅の相関から関係式を求めて
決定部128に記憶させておけばよい。また、予め実験
を行ない、ガスの圧力や温度などのガス特性と発振波長
及び波長スペクトル幅の相関を参照表として決定部12
8に記憶させておいてもよい。 【0026】本実施例において、圧力センサ124及び
温度センサ126の計測結果からレーザー光の発振波長
及び波長スペクトル幅を決定する決定部128は、レー
ザー装置100に載置されているが、ガス特性の情報に
基づいてレーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅の
両方又は少なくとも一方を決定するユニットを露光装置
1の制御部700に持たせてもよい。その場合、圧力セ
ンサ124及び温度センサ126によるガス特性の計測
結果は、制御部102に直接送信され、更に、制御部1
02から露光装置1の制御部700に送信された後に、
発振波長及び波長スペクトル幅が制御部700において
決定される。 【0027】チャンバ108内のレーザーガスは、レー
ザー光を発振させているとハロゲンガスの比率が低下し
たり、不純物が増加したりするなど次第に劣化してく
る。そこで、所定の間隔でハロゲンガスを含んだガスを
チャンバ108内に注入(以下、ガス注入と称する。)
したり、チャンバ108内のレーザーガスの大部分を交
換(以下、ガス交換と称する。)を行なう必要がある。 【0028】ガス注入又はガス交換が必要なときは、ガ
スコントローラ130がレーザーガス配管132を介し
て供給される新しいレーザーガスをチャンバ108内に
導入したり、チャンバ108内の劣化したレーザーガス
の一部又は大部分を排気用ガス配管134を介して排気
したりする。 【0029】ここで、図3を参照して、チャンバ108
内のガス特性とレーザー光の発振波長及び波長スペクト
ル幅の関係を実験的に導出する方法の一例を説明する。
図3は、チャンバ108内のガス圧力及びガス温度を変
化させた場合のレーザー光の発振波長及び波長スペクト
ル幅を実験的に求める方法1000を説明するためのフ
ローチャートである。なお、レーザー装置100から発
振されたレーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅の
計測には分光器を用いる。 【0030】まず、レーザー装置100の発振を開始さ
せ(ステップ1002)、レーザー光を分光器に入射さ
せる。そのときに、チャンバ108内部のガス温度の計
測(ステップ1004)及びガス圧力の計測(ステップ
1006)を行なうと共に、ほぼ同時刻もしくは直後の
タイミングでレーザー光の発振波長及び波長スペクトル
幅を分光器を用いて計測する(ステップ1008)。 【0031】次に、ガス温度を一定に保ったままチャン
バ108内のガス圧力を変更してレーザー光の発振波長
及び波長スペクトル幅の計測を続行するか中止するかを
判断する(ステップ1010)。計測を続行する場合に
は、チャンバ108内のガス圧力を変更し(ステップ1
012)、再度チャンバ108内のガス圧力の計測(ス
テップ1006)を行ない、その後、再度レーザー光の
発振波長及び波長スペクトル幅を計測する(ステップ1
008)。 レーザー装置100で使用するガス圧力の
全領域にわたってのデータ採取が終了したら同一のガス
温度での計測を中止して、チャンバ108内のガス温度
を変更してレーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅
の計測を続行するか中止するかを判断する(ステップ1
014)。計測を続行する場合には、チャンバ108内
のガス温度を変更する(ステップ1016)。ガス温度
を変更するには、レーザーの光の発振周波数を変更して
もよいし、チャンバ108内にヒーターなどの温度制御
機器を装着して温度制御を行なってもよい。 ガス温度
の変更後、ガス温度を一定に保ったまま再びガス圧力を
変化させてレーザー光の発振波長及び/又は波長スペク
トル幅を計測する(ステップ1004以下を繰り返
す)。レーザー装置100で使用するガス温度の全領域
にわたってのデータ採取が終了したらレーザー発振を停
止(ステップ1018)して終了する(ステップ102
0)。 【0032】かかる方法1000により得られたデータ
の一例を図4及び図5に示す。図4は、レーザー装置1
00のガス特性(ここでは、ガス圧力及びガス温度)と
レーザー光の発振波長との関係を示すグラフであり、横
軸にガス圧力を、縦軸に発振波長を採用し、ガス温度を
Ta、Tb、Tcと変化させたデータを示す。図5は、
レーザー装置100のガス特性(ここでは、ガス圧力及
びガス温度)とレーザー光の波長スペクトル幅との関係
を示すグラフであり、横軸にガス圧力を、縦軸に波長ス
ペクトル幅を採用し、ガス温度をTa、Tb、Tcと変
化させたデータを示す。かかるデータは、計測したガス
特性からレーザー光の発振波長又は波長スペクトル幅を
決定するデータベースとして機能する。 【0033】図4及び図5を参照するに、レーザー装置
100の発振波長λ及び波長スペクトル幅Δλは、レー
ザーガスの圧力をp、レーザーガスの温度をTとする
と、以下に示す数式(関数)で推定することが可能であ
る。 【0034】 【数1】 【0035】 【数2】 【0036】実際には、レーザーメーカーもしくは露光
装置メーカーの工場などにおいて、かかる方法1000
を行なうことにより得られた結果から関数を推定すれば
よい。 【0037】また、本実施例では、レーザー装置100
が発するレーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅を
求める際のガス特性の検知項目としてチャンバ108内
のガス圧力及びガス温度を例に説明したが、その他のガ
ス特性、例えば、ガスの組成比などを用いることも可能
であり、ガス圧力やガス温度の他にこれらの特性も併せ
て検知することによってレーザー光の発振波長及び波長
スペクトル幅を導出してもよいことは言うまでもない。 【0038】数式1及び2で示した関数f(p、T)及
びg(p、T)は、決定部128に記憶される。各時点
でのレーザー光の発振波長は、関数f(p、T)と圧力
センサ124及び温度センサ126によるチャンバ10
8内のガス圧力及びガス温度の計測値を用いて決定部1
28にて算出されて決定される、かかる結果は、制御部
102に送信される。更には、必要に応じて制御部10
2から露光装置1の制御部700に送信される。 【0039】一方、各時点でのレーザー光の波長スペク
トル幅は、関数g(p、T)と圧力センサ124及び温
度センサ126によるチャンバ108内のガス圧力及び
ガス温度の計測値を用いて決定部128にて算出されて
決定される、かかる結果は、制御部102に送信され
る。更には、必要に応じて制御部102から露光装置1
の制御部700に送信される。 【0040】また、制御部102は、決定した各時点で
のレーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅が所定の
許容範囲を満たしているかどうか判断する。制御部10
2が発振波長及び波長スペクトル幅が所定の許容範囲を
満たしていると判断した場合には露光動作は続行される
が、発振波長及び波長スペクトル幅が所定の許容範囲を
満たしていないと判断した場合には、発振波長及び波長
スペクトル幅が許容範囲内にないことを示す信号を露光
装置1の制御部700に送信し、制御部700は、露光
を中止すると共に、レーザー装置100の発振波長及び
波長スペクトル幅が所定の許容範囲となるような処理を
行なう。 【0041】再び、図1に戻って、照明光学系200
は、レチクル200を照明する光学系であり、レーザー
装置100からレーザー光(ビーム)の光路に沿って、
レーザー光の断面を所望の形状にするためのビーム整形
光学系202、レーザー光の強度を調節するための可変
NDフィルタ204、レチクル300面上での照度を均
一化させるためにレーザー光を分割して重ねるオプティ
カルインテグレーター206、オプティカルインテグレ
ーター206を介したレーザー光を集光するコンデンサ
レンズ208、コンデンサレンズ208からのレーザー
光の一部を光検出器210に導くためのビームスプリッ
タ212、コンデンサレンズ208によってレーザー光
が集光される位置の近傍に配置されてレチクル300面
上のレーザー光が照射される範囲を規制するマスキング
ブレード214、マスキングブレード214の像をレチ
クル300上に結像する結像レンズ216、レーザー光
の光路を投影光学系400の方向に向けるためのミラー
218が設けられている。 【0042】レチクル300には転写されるべきパター
ン(回路パターンやアライメントマーク用のパターン
等)が形成され、図示しないレチクルステージに支持及
び駆動される。レチクル300からの光(回折光)は、
投影光学系400を通り基板500に投影される。レチ
クル300と基板500とは、光学的に共役の関係にあ
る。本実施形態の露光装置1は、スキャナーであるた
め、レチクル300と基板500を投影光学系400の
縮小倍率比の速度比で走査(スキャン)することよりレ
チクル300のパターンを基板500上に転写する。 【0043】投影光学系400は、レチクル200のパ
ターンを基板500の複数のショット領域の一つに、所
定の倍率(例えば、1/2乃至1/10)で縮小して投
影露光(転写)する。投影光学系400は、複数のレン
ズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なく
とも一枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリ
ック光学系)、複数のレンズ素子と少なくとも一枚のキ
ノフォームなどの回折光学素子とを有する光学系、全ミ
ラー型の光学系等を使用することができる。色収差の補
正が必要な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異な
るガラス材からなる複数のレンズ素子を使用したり、回
折光学素子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように
構成したりする。 【0044】また、投影光学系400には、補正ユニッ
ト410が設けられており、補正ユニット410の一部
のレンズを投影光学系400の光軸方向やそれに垂直な
方向に駆動したり、所定のレンズ間の圧力をコントロー
ルしたりすることによって、レーザー光の発振波長が変
動することによって生じる投影光学系400の収差を補
正する。 【0045】基板500は、ウェハや液晶基板、球状半
導体などの被処理体でありフォトレジストが塗布されて
いる。フォトレジスト塗布工程は、前処理と、密着性向
上剤塗布処理と、フォトレジスト塗布処理と、プリベー
ク処理とを含む。前処理は、洗浄、乾燥などを含む。密
着性向上剤塗布処理は、フォトレジストと下地との密着
性を高めるための表面改質(即ち、界面活性剤塗布によ
る疎水性化)処理であり、HMDS(Hexameth
yl−disilazane)などの有機膜をコート又
は蒸気処理する。プリベークは、ベーキング(焼成)工
程であるが現像後のそれよりもソフトであり、溶剤を除
去する。 【0046】ステージ600は、例えば、リニアモータ
ーを利用して投影光学系400の光軸に垂直な方向に基
板500を移動することができる。レチクル300と基
板500は、例えば、同期走査され、ステージ600と
図示しないレチクルステージの位置は、例えば、レーザ
ー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で
駆動される。また、ステージ600は、投影光学系40
0の光軸と平行な方向に基板500を移動することがで
き、その移動によりレチクル300と基板500との光
軸方向の距離を調節することで、レチクル300の結像
位置と基板500の表面が合致するように制御される。 【0047】ステージ600は、例えば、ダンパを介し
て床等の上に支持されるステージ定盤上に設けられ、レ
チクルステージ及び投影光学系400は、例えば、床等
に載置されたベースフレーム上にダンパ等を介して支持
される図示しない鏡筒定盤上に設けられる。 【0048】制御部700は、レーザー装置100から
送信されたレーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅
(即ち、測定したガス特性から決定したレーザー光の発
振波長及び波長スペクトル幅)を受信し、これを基に必
要に応じて投影光学系400の補正ユニット410の図
示しない光学素子(レンズやミラー等)の駆動や所定の
光学素子間の圧力のコントロール、所定の光学素子の間
隔の補正を行なったり、ステージ600を駆動させたり
することによって、レチクル300上のパターンの基板
500上への結像性能が所望のレベルになるように調整
する。即ち、制御部700は、レーザー光の発振波長が
変化することで投影光学系400に発生する収差や焦点
ズレなどを補正または低減する。また、投影光学系40
0だけでなく、照明光学系200に発生する収差などを
補正または低減するように照明光学系200内にも同様
の補正ユニットを設けてもよい。 【0049】また、上述したように、レーザー装置10
0は、測定したガス特性から決定したレーザー光の発振
波長及び波長スペクトル幅が所定の許容範囲を満たして
いるかを判断しており、レーザー光の発振波長及び波長
スペクトル幅が所定の許容範囲を満たしていない場合、
制御部700は、レーザー光の発振波長及び波長スペク
トル幅が所定の許容範囲を満たしていないことを示す信
号を受信する。かかる信号を受信すると、制御部700
は、基板500への露光を中止すると共に、レーザー装
置100のレーザー光出射口にあるシャッタ120を閉
じてレーザー装置100のレーザー光の発振波長及び波
長スペクトル幅が所定の範囲内になるように調整する。
調整が完了すると、制御部700は、シャッタ120を
開け、基板500への露光を再度開始する。 【0050】更に、制御部700は、レーザー装置10
0に発光させるためのトリガ信号を送信すると共に、光
検出器210で光電変換されたレーザー光の強度に応じ
た光電変換信号の処理を行なう。かかる光電変換信号を
積算することにより、制御部700は、露光量の制御の
ためのエネルギー指令もしくは印加電圧指令の信号をレ
ーザー装置100に送信する。かかる信号を基にレーザ
ー装置100は、上述したように、制御部102が各ユ
ニットを制御し、所定のエネルギーで発光する。 【0051】制御部700がレーザー装置100から受
信する情報としては、レーザー光の発振波長及び波長ス
ペクトル幅が所定の許容範囲内であるか判断した信号の
他に、エネルギーの安定性が正常か異常かを判断する信
号やインタロック信号などがある。かかる信号を基に制
御部700は、露光の続行又は中止を判断してレーザー
装置100の発振状態を制御する。 【0052】ここで、図6を参照して、レーザー光の発
振波長又は波長スペクトル幅が所定の許容範囲から外れ
た場合の処理について説明する。図6は、レーザー装置
100が発振するレーザー光の発振波長又は波長スペク
トル幅が所定の許容範囲から外れた場合の処理を説明す
るためのフローチャートである。レーザー光が発振して
いるとき、常時又は所定のタイミングで決定部128に
送信された圧力センサ124及び温度センサ126の計
測結果からレーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅
が算出されて決定され、かかる結果が制御部102に送
信される(ステップ2002)。制御部102は、レー
ザー光の発振波長及び波長スペクトル幅が所定の許容範
囲内に入っているかどうか判断する(ステップ200
4)。 【0053】レーザー光の発振波長及び波長スペクトル
幅の両方が所定の許容範囲内に入っている場合には引き
続き露光が続行される。レーザー光の発振波長及び波長
スペクトル幅のうち、一方でも所定の許容範囲から外れ
た場合、制御部102は、露光装置1の制御部700に
発振波長又は波長スペクトル幅が許容範囲から外れてい
ることを示す信号を送信する(ステップ2006)。信
号を受信した制御部700は、発光のためのトリガ信号
をレーザー装置100に送信することを止め、露光を中
止する(ステップ2008)。 【0054】その後、ガスコントローラ130が、レー
ザー装置100のチャンバ108内に封入されているレ
ーザーガスを排気したり、チャンバ108内へ新しいレ
ーザーガスを注入したりすることによってチャンバ10
8のガス圧力を変更し、所望のガス圧力となるように調
整する(ステップ2010)。レーザー装置100の決
定部128は、調整後のガス特性(ガス圧力、ガス温
度)からレーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅を
決定し(ステップ2012)、かかる決定結果が所定の
許容範囲内に入っているかどうか判断する(ステップ2
014)。 【0055】レーザー光の発振波長及び波長スペクトル
幅の少なくとも一方が所定の許容範囲から外れている場
合、ステップ2010以下に戻り、ガスコントローラ1
30は、レーザー装置100のチャンバ108内のガス
圧力を変更し、所望のガス圧力となるように再度調整す
る。レーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅の両方
が所定の許容範囲内に入っている場合、制御部102は
決定されたレーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅
を露光装置1の制御部700に送信する(ステップ20
16)。制御部700は、制御部102から受信したレ
ーザー光の発振波長を基に、投影光学系400の補正ユ
ニット410又はステージ600の調整を行ない(ステ
ップ2018)、その後、基板500上への露光が再開
される(ステップ2020)。 【0056】レーザー装置100で使用しているレーザ
ーガスが劣化してきてガス注入やガス交換を行なった後
など、チャンバ108内のガス特性が変化した場合にお
いても、その度に圧力センサ124及び温度センサ12
6の計測結果から決定部128にてレーザー光の発振波
長及び波長スペクトル幅が決定され、かかる決定結果が
制御部102及び露光装置1の制御部700に送信され
る。このときも制御部700は、決定されたレーザー光
の発振波長を基に投影光学系400の補正ユニット41
0又はステージ600の調整(即ち、基板500を投影
光学系400の光軸方向に移動する)を行なう。このと
き、レーザー光の発振波長が変化することで投影光学系
400に発生する収差を補正するように補正ユニット4
10の図示しない光学部品の駆動、所定のレンズ間の圧
力コントロール、所定のレンズ間隔の補正、又は、ステ
ージ600の投影光学系400の光軸方向への駆動を行
なうが、それは常時行なってもよいし、予め設定してお
いたレーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅の許容
変動量を超えた場合に駆動させてもよい。 【0057】露光において、レーザー装置100から発
せられたレーザー光は、照明光学系200によりレチク
ル300を、例えば、ケーラー照明する。レチクル30
0を通過してレチクルパターンを反映する光は、投影光
学系400により基板500に結像される。露光装置1
が使用するレーザー装置100は、上述したように、レ
ーザー光の発振波長及び波長スペクトル幅の変化を間接
的に検出して所望の解像性能を発揮することができる
(即ち、安定して所望の発振波長及び波長スペクトル幅
のレーザー光を発する)ので、高いスループットで経済
性よくデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子
(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供すること
ができる。 【0058】なお、上述の実施例においては、各時点で
のレーザー光の発振波長や波長スペクトルは、あらかじ
め、数式1及び2で示した関数f(p、T)及びg
(p、T)を決定部128に記憶しておき、それらの関
数と計測されたガス圧力及びガス温度の値を用いて算出
し決定されていた。しかし、本発明は、これには限定さ
れず、様々なガス特性(ガス温度や圧力等)におけるレ
ーザーの発振波長のデータと波長スペクトルのデータの
両方もしくはいずれかを図3のような方法で求め、あら
かじめ、そのデータを参照表として決定部128に記憶
させておき、その参照表と計測されたガス圧力及びガス
温度の値を用いて、計算は行なわずに、各時点でのレー
ザー光の発振波長や波長スペクトルを決定してもよい。
また、前述の数式1及び2で示した関数f(p、T)及
びg(p、T)を用いて、あらかじめ、様々なガス特性
(ガス温度や圧力等)におけるレーザーの発振波長のデ
ータと波長スペクトルのデータの両方もしくはいずれか
を得ておいて、そのデータを参照表として決定部128
に記憶させておき、その参照表と計測されたガス圧力及
びガス温度の値を用いて、計算は行なわずに、各時点で
のレーザー光の発振波長や波長スペクトルを決定しても
よい。さらに、それらの方法を組み合わせて行なうこと
によって、各時点でのレーザー光の発振波長や波長スペ
クトルを求めることとしてもよいのは言うまでもない。 【0059】次に、図7及び図8を参照して、上述の露
光装置1を利用したデバイス製造方法の実施例を説明す
る。図7は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チッ
プ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフロー
チャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に
説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回
路設計を行なう。ステップ2(レチクル製作)では、設
計した回路パターンを形成したレチクルを製作する。ス
テップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用
いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)
は、前工程と呼ばれ、レチクルとウェハを用いてリソグ
ラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成す
る。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステ
ップ4によって作製されたウェハを用いて半導体チップ
化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボ
ンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の
工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作
製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
トなどの検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバ
イスが完成し、それが出荷(ステップ7)される。 【0060】図8は、ステップ4のウェハプロセスの詳
細なフローチャートである。ステップ11(酸化)で
は、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CV
D)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ
13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによ
って形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、
ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処
理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16
(露光)では、露光装置1によってレチクルの回路パタ
ーンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、
露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチン
グ)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。
ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済ん
で不要となったレジストを取り除く。これらのステップ
を繰り返し行なうことによってウェハ上に多重に回路パ
ターンが形成される。本実施例の製造方法によれば、従
来よりも高品位のデバイスを製造することができる。 【0061】以上、本発明の好ましい実施例を説明した
が、本発明はこれらに限定されずその要旨の範囲内で様
々な変形や変更が可能である。 【0062】 【発明の効果】本発明のレーザー装置によれば、レーザ
ー光の発振波長及び波長スペクトル幅を間接的に検出
し、かかる検出結果に基づいた調整を行なうことで所定
の解像性能を発揮することができる。従って、かかるレ
ーザー装置を有する露光装置及び方法は、スループット
の高い露光を行なって高品位なデバイスを提供すること
ができる。最後に、本発明の好適な実施態様を示す。 1.チャンバ内に封入されたガスを励起させることによ
りレーザー光を発するレーザー装置において、前記チャ
ンバ内の前記ガスのガス特性を検出する手段と、該検出
手段の検出結果に基づいて前記レーザー光の発振波長及
び/又は波長スペクトル幅を決定する手段とを有するこ
とを特徴とするレーザー装置。 2.前記検出手段は、前記チャンバ内の前記ガスの圧力
を検出する圧力センサであることを特徴とする上記1の
レーザー装置。 3.前記検出手段は、前記チャンバ内の前記ガスの温度
を検出する温度センサであることを特徴とする上記1の
レーザー装置。 4.前記レーザー光の発振波長及び/又は波長スペクト
ル幅が所定の許容範囲であるか判断し、当該レーザー光
の発振波長及び/又は波長スペクトル幅を前記許容範囲
内にするための補正情報を生成する制御部を更に有する
ことを特徴とする上記1のレーザー装置。 5.前記レーザー光は、157nm近傍もしくはそれ以
下の波長の光を発振することを特徴とする上記1のレー
ザー装置。 6.前記決定手段は、前記ガス特性と前記レーザー光の
発振波長及び/又は波長スペクトル幅との関係を表す式
に基づいて、該レーザー光の発振波長及び/又は波長ス
ペクトル幅を決定することを特徴とする上記1のレーザ
ー装置。 7.前記決定手段は、前記ガス特性と前記レーザー光の
発振波長及び/又は波長スペクトル幅との関係を表す表
に基づいて、該レーザー光の発振波長及び/又は波長ス
ペクトル幅を決定することを特徴とする上記1のレーザ
ー装置。 8.レーザー光を用いてレチクルに形成されたパターン
を被処理体に露光する露光装置において、チャンバ内に
封入されたガスを励起させることにより前記レーザー光
を発するレーザー装置と、該ガスのガス特性を検出する
検出手段と、該検出手段の検出結果に基づいて前記露光
を補正する補正手段とを有することを特徴とする露光装
置。 9.前記検出手段の検出結果に基づいて前記レーザー光
の発振波長及び/又は波長スペクトル幅を決定する決定
手段を更に有することを特徴とする上記8の露光装置。 10.前記決定手段は、前記レーザー装置の内部に配置
されることを特徴とする上記9の露光装置。 11.前記決定手段は、前記レーザー装置の外部に配置
されることを特徴とする上記9の露光装置。 12.チャンバ内に封入されたガスを励起されることに
より発生させたレーザー光を用いてレチクルに形成され
たパターンを被処理体に露光する露光方法において、前
記チャンバ内の前記ガスのガス特性を検出するステップ
と、該検出ステップの検出結果に基づいて前記露光の継
続又は中止を判断するステップとを有することを特徴と
する露光方法。 13.前記検出ステップは、前記ガス特性から前記レー
ザー光の発振波長及び/又は波長スペクトル幅を決定す
るステップを有することを特徴とする上記12の露光方
法。 14.前記判断ステップは、前記検出ステップの検出結
果が所定の許容範囲内にあるか比較するステップを有す
ることを特徴とする上記12の露光方法。 15.前記判断ステップにおいて前記露光が中止された
場合、前記チャンバ内の前記ガスのガス特性を変更する
ステップを更に有することを特徴とする上記12の露光
方法。 16.前記変更ステップは、前記チャンバ内の前記ガス
の圧力及び/又は温度を変更する上記15の露光方法。 17.チャンバ内に封入されたガスを励起させることに
より発生させたレーザー光を用いてレチクルに形成され
たパターンを被処理体に露光する露光方法において、前
記チャンバ内の前記ガスのガス特性を検出するステップ
と、該検出ステップで検出した前記ガス特性から前記レ
ーザー光の発振波長及び/又は波長スペクトル幅を決定
するステップと、該決定ステップで決定した前記発振波
長に基づいて前記露光の補正をするステップとを有する
ことを特徴とする露光方法。 18.前記補正ステップは、前記レチクルのパターンを
前記被処理体に投影する投影光学系の光学特性を補正す
ることを特徴とする上記17の露光方法。 19.前記補正ステップは、前記レチクルと前記被処理
体との光軸方向の距離を変化させることを特徴とする上
記17の露光方法。 20.チャンバ内に封入されたガスのガス特性から、当
該ガスを励起させることによって発生するレーザー光の
発振波長及び/又は波長スペクトル幅を決定するための
データベース。 21.前記ガス特性は、前記ガスの圧力及び温度である
ことを特徴とする上記20のデータベース。 22.上記8乃至11のうちいずれかの露光装置を用い
て被処理体を露光するステップと、該露光された被処理
体に所定のプロセスを行なうステップとを有するデバイ
ス製造方法。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一側面としての露光装置の概略構成図
である。 【図2】本発明の一側面としてのレーザー装置の概略構
成図である。 【図3】図2に示すレーザー装置のチャンバ内のガス圧
力及びガス温度を変化させた場合のレーザー光の発振波
長及び波長スペクトル幅を実験的に求める方法を説明す
るためのフローチャートである。 【図4】図2に示すレーザー装置のガス特性とレーザー
光の発振波長との関係を示すグラフである。 【図5】図2に示すレーザー装置のガス特性とレーザー
光の波長スペクトル幅との関係を示すグラフである。 【図6】図2に示すレーザー装置が発振するレーザー光
の発振波長又は波長スペクトル幅が所定の許容範囲から
外れた場合の処理を説明するためのフローチャートであ
る。 【図7】本発明の露光装置を有するデバイス製造方法を
説明するためのフローチャートである。 【図8】図7に示すステップ4の詳細なフローチャート
である。 【符号の説明】 1 露光装置 100 レーザー装置 102 制御部 104 高圧電源 106 圧縮回路 108 チャンバ 112 アパーチャ 114 ラインセレクトモジュール 116 部分透過ミラー 118 ビームスプリッタ 120 シャッタ 122 光モニタ部 124 圧力センサ 126 温度サンサ 128 決定部 130 ガスコントローラ 200 照明光学系 300 レチクル 400 投影光学系 410 補正ユニット 500 基板 600 ステージ 700 制御部
【手続補正書】 【提出日】平成15年3月28日(2003.3.2
8) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】特許請求の範囲 【補正方法】変更 【補正内容】 【特許請求の範囲】 【請求項1】 チャンバ内に封入されたガスを励起させ
ることによりレーザー光を発するレーザー装置におい
て、 前記チャンバ内の前記ガスのガス特性を検出する手段
と、 該検出手段の検出結果に基づいて前記レーザー光の発振
波長及び/又は波長スペクトル幅を決定する手段とを有
することを特徴とするレーザー装置。 【請求項2】 前記検出手段は、前記チャンバ内の前記
ガスの圧力を検出する圧力センサであることを特徴とす
る請求項1記載のレーザー装置。 【請求項3】 前記検出手段は、前記チャンバ内の前記
ガスの温度を検出する温度センサであることを特徴とす
る請求項1記載のレーザー装置。 【請求項4】 前記レーザー光の発振波長及び/又は波
長スペクトル幅が所定の許容範囲であるか判断し、 当該レーザー光の発振波長及び/又は波長スペクトル幅
を前記許容範囲内にするための補正情報を生成する制御
部を更に有することを特徴とする請求項1記載のレーザ
ー装置。 【請求項5】 前記レーザー光は、157nm近傍もし
くはそれ以下の波長の光を発振することを特徴とする請
求項1記載のレーザー装置。 【請求項6】 前記決定手段は、前記ガス特性と前記レ
ーザー光の発振波長及び/又は波長スペクトル幅との関
係を表す式に基づいて、該レーザー光の発振波長及び/
又は波長スペクトル幅を決定することを特徴とする請求
項1記載のレーザー装置。 【請求項7】 前記決定手段は、前記ガス特性と前記レ
ーザー光の発振波長及び/又は波長スペクトル幅との関
係を表す表に基づいて、該レーザー光の発振波長及び/
又は波長スペクトル幅を決定することを特徴とする請求
項1記載のレーザー装置。 【請求項8】 レーザー光を用いてレチクルに形成され
たパターンを被処理体に露光する露光装置において、 チャンバ内に封入されたガスを励起させることにより前
記レーザー光を発するレーザー装置と、 該ガスのガス特性を検出する検出手段と、 該検出手段の検出結果に基づいて前記露光を補正する補
正手段とを有することを特徴とする露光装置。 【請求項9】 前記検出手段の検出結果に基づいて前記
レーザー光の発振波長及び/又は波長スペクトル幅を決
定する決定手段を更に有することを特徴とする請求項8
記載の露光装置。 【請求項10】 前記決定手段は、前記レーザー装置の
内部に配置されることを特徴とする請求項9記載の露光
装置。 【請求項11】 前記決定手段は、前記レーザー装置の
外部に配置されることを特徴とする請求項9記載の露光
装置。 【請求項12】 チャンバ内に封入されたガスを励起さ
れることにより発生させたレーザー光を用いてレチクル
に形成されたパターンを被処理体に露光する露光方法に
おいて、 前記チャンバ内の前記ガスのガス特性を検出するステッ
プと、 該検出ステップの検出結果に基づいて前記露光の継続又
は中止を判断するステップとを有することを特徴とする
露光方法。 【請求項13】 前記検出ステップは、前記ガス特性か
ら前記レーザー光の発振波長及び/又は波長スペクトル
幅を決定するステップを有することを特徴とする請求項
12記載の露光方法。 【請求項14】 前記判断ステップは、前記検出ステッ
プの検出結果が所定の許容範囲内にあるか比較するステ
ップを有することを特徴とする請求項12記載の露光方
法。 【請求項15】 前記判断ステップにおいて前記露光が
中止された場合、前記チャンバ内の前記ガスのガス特性
を変更するステップを更に有することを特徴とする請求
項12記載の露光方法。 【請求項16】 前記変更ステップは、前記チャンバ内
の前記ガスの圧力及び/又は温度を変更する請求項15
記載の露光方法。 【請求項17】 チャンバ内に封入されたガスを励起さ
せることにより発生させたレーザー光を用いてレチクル
に形成されたパターンを被処理体に露光する露光方法に
おいて、 前記チャンバ内の前記ガスのガス特性を検出するステッ
プと、 該検出ステップで検出した前記ガス特性から前記レーザ
ー光の発振波長及び/又は波長スペクトル幅を決定する
ステップと、 該決定ステップで決定した前記発振波長に基づいて前記
露光の補正をするステップとを有することを特徴とする
露光方法。 【請求項18】 前記補正ステップは、前記レチクルの
パターンを前記被処理体に投影する投影光学系の光学特
性を補正することを特徴とする請求項17記載の露光方
法。 【請求項19】 前記補正ステップは、前記レチクルと
前記被処理体との光軸方向の距離を変化させることを特
徴とする請求項17記載の露光方法。 【請求項20】 チャンバ内に封入されたガスのガス特
性から、当該ガスを励起させることによって発生するレ
ーザー光の発振波長及び/又は波長スペクトル幅を決定
するためのデータベース。 【請求項21】 前記ガス特性は、前記ガスの圧力及び
温度であることを特徴とする請求項20記載のデータベ
ース。 【請求項22】 請求項8乃至11のうちいずれか記載
の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、該
露光された被処理体に所定のプロセスを行なうステップ
とを有するデバイス製造方法。 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0062 【補正方法】変更 【補正内容】 【0062】 【発明の効果】本発明のレーザー装置によれば、レーザ
ー光の発振波長及び波長スペクトル幅を間接的に検出
し、かかる検出結果に基づいた調整を行なうことで所定
の解像性能を発揮することができる。従って、かかるレ
ーザー装置を有する露光装置及び方法は、スループット
の高い露光を行なって高品位なデバイスを提供すること
ができる。最後に、本発明の好適な実施態様を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 チャンバ内に封入されたガスを励起させ
    ることによりレーザー光を発するレーザー装置におい
    て、 前記チャンバ内の前記ガスのガス特性を検出する手段
    と、 該検出手段の検出結果に基づいて前記レーザー光の発振
    波長及び/又は波長スペクトル幅を決定する手段とを有
    することを特徴とするレーザー装置。
JP2003011194A 2002-01-31 2003-01-20 レーザー装置、露光装置及び露光方法 Withdrawn JP2003298163A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003011194A JP2003298163A (ja) 2002-01-31 2003-01-20 レーザー装置、露光装置及び露光方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002023632 2002-01-31
JP2002-23632 2002-01-31
JP2003011194A JP2003298163A (ja) 2002-01-31 2003-01-20 レーザー装置、露光装置及び露光方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003298163A true JP2003298163A (ja) 2003-10-17

Family

ID=29404783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003011194A Withdrawn JP2003298163A (ja) 2002-01-31 2003-01-20 レーザー装置、露光装置及び露光方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003298163A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006041524A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
JP2013524533A (ja) * 2010-04-07 2013-06-17 サイマー インコーポレイテッド 光の帯域幅を制御する方法及び装置
JPWO2019102613A1 (ja) * 2017-11-27 2020-11-26 ギガフォトン株式会社 エキシマレーザ装置、及び電子デバイスの製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006041524A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
JP2013524533A (ja) * 2010-04-07 2013-06-17 サイマー インコーポレイテッド 光の帯域幅を制御する方法及び装置
JPWO2019102613A1 (ja) * 2017-11-27 2020-11-26 ギガフォトン株式会社 エキシマレーザ装置、及び電子デバイスの製造方法
US11271361B2 (en) 2017-11-27 2022-03-08 Gigaphoton Inc. Excimer laser apparatus and method for manufacturing electronic device
JP7239485B2 (ja) 2017-11-27 2023-03-14 ギガフォトン株式会社 エキシマレーザ装置、及び電子デバイスの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101302244B1 (ko) 노광 장치, 노광 방법 및 디바이스 제조 방법, 및 시스템
US6721039B2 (en) Exposure method, exposure apparatus and device producing method
TWI427878B (zh) 光源之主動光譜控制技術
EP1347501A1 (en) Wavefront aberration measuring instrument, wavefront aberration measuring method, exposure apparatus, and method for manufacturing microdevice
US7154922B2 (en) Laser beam source control method and unit, exposure method and apparatus, and device manufacturing method
WO2002103766A1 (fr) Procede et systeme d'exposition au balayage, et procede de production d'un dispositif associe
US6727976B2 (en) Exposure apparatus with a pulsed laser
KR100624081B1 (ko) 레이저장치, 노광장치 및 노광방법
US7456934B2 (en) Exposure apparatus and device manufacturing method
US8098365B2 (en) Illumination optical system, exposure apparatus, and device manufacturing method
US20050190801A1 (en) Laser unit, exposure apparatus and method
JP2003298163A (ja) レーザー装置、露光装置及び露光方法
JP4208532B2 (ja) 光学素子の透過率を測定する方法
WO2004064127A1 (ja) 露光装置及び露光方法、デバイス製造方法、並びに測定方法及び測定装置
JP2003282430A (ja) 露光装置及び露光方法、デバイス製造方法、並びに測定方法及び測定装置
JP2003014643A (ja) 透過率測定装置、並びに露光装置
JP3884968B2 (ja) 露光装置、露光方法、デバイス製造方法及びデバイス
JP2004095667A (ja) 補正情報の計測方法、露光方法、露光装置及び露光システム、並びにデバイス製造方法
JP2000021717A (ja) 露光量制御方法及び露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060117

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060308