JP2003296865A - 遠隔監視システム、サーバ、コンピュータをサーバとして機能させるためのプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

遠隔監視システム、サーバ、コンピュータをサーバとして機能させるためのプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体

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JP2003296865A
JP2003296865A JP2002100297A JP2002100297A JP2003296865A JP 2003296865 A JP2003296865 A JP 2003296865A JP 2002100297 A JP2002100297 A JP 2002100297A JP 2002100297 A JP2002100297 A JP 2002100297A JP 2003296865 A JP2003296865 A JP 2003296865A
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JP
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JP2002100297A
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Hiroyuki Inoue
博之 井上
Toru Iriba
徹 入場
Takanori Sagawa
貴憲 佐川
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Nabco Ltd
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Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管理の手間を省くことができ、かつ監視端末
を小型化する。 【解決手段】 被監視機器から出力される観測情報の異
常を検知する監視端末1と、監視端末1から出力される
報告情報を受信し、受信した報告情報から通信ネットワ
ークを介して閲覧可能なログファイルを作成するサーバ
2とを備え、監視端末1は、サーバ2から周期的に出力
される制御情報により、記憶部の設定内容を更新し、観
測情報の異常の有無を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔地に配置され
た設備機器等の稼働状態や、遠隔地に設置された各種セ
ンサから得られる情報などを、遠隔的に監視するシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットの普及に伴って、
安価な遠隔監視システムとして、WWWサーバや電子メ
ールを利用したシステムが知られている。これらの遠隔
監視システムは、観測対象箇所に設置され、観測対象箇
所で観測される観測情報を取り込んで、WWWサーバ上
にWWWブラウザで閲覧可能なように保存したり、監視
者に対し、取り込んだ観測情報を電子メールにより送信
したりする監視装置と、観測対象箇所以外の場所に設置
され、インターネットに接続可能な端末装置とで構成さ
れる。監視者は、例えば自宅に設置されたパソコンから
WWWブラウザを用いて、WWWサーバ上に保存した観
測情報を参照したり、電子メールソフトを用いて、監視
装置から送信された電子メールの内容を確認すること
で、遠隔的に観測対象の状況を知ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように観測対象
箇所に設置されたWWWサーバを利用した監視システム
では、観測情報は、その監視装置に保存されるため、監
視装置の故障等によって、観測情報を失うというような
危険性を有していた。また、電子メールを利用した監視
システムでは、電子メールシステムの仕様から、電子メ
ールの配送の大幅な遅延や誤配、消滅が起こり得るた
め、監視者が観測情報を取得できないことがあり、確実
性に欠けるという問題があった。
【0004】また、監視装置は、観測情報の異常の有無
を、監視装置に予め設定された監視条件と比較すること
により行うが、観測対象によっては、監視条件を頻繁に
変更しなければならない場合もあり、このような場合、
従来の遠隔監視システムでは、監視装置に対して、監視
条件の変更に伴う設定変更をマニュアル操作により行わ
なければならず、手間がかかるという問題あるいは設定
ミスを誘発するといった問題を有していた。特に、野菜
や果物などの促成栽培を行うビニールハウスを監視する
場合、育成段階などに応じて監視条件が大きく変動する
とともに、野菜や果物などの十分な育成を図るためには
温度や湿度管理を適正に行わなければならず、監視装置
に対して、監視条件の変更に伴う設定変更を怠るわけに
はいかない。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、簡便に情報の保全性を高めることがで
き、かつ情報を確実に取得でき、さらに設定変更などの
管理の手間を大幅に省くことができる遠隔監視システ
ム、サーバ、コンピュータをサーバとして機能させるた
めのプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュ
ータにより読み取り可能な記録媒体を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
少なくとも1以上の箇所に配置された被監視機器から出
力される観測情報を被監視機器に接続された監視端末及
び通信ネットワークを経由して監視するサーバを備えた
遠隔監視システムであって、前記監視端末は、前記被監
視機器の出力内容を取り込んで報告情報を作成し、前記
サーバに周期的に送信する報告情報作成手段と、前記報
告情報の送信に応答して前記サーバから送信された応答
情報から制御情報を抽出する制御情報抽出手段と、抽出
された制御情報に従って監視動作を実行する動作実行手
段とを備え、前記サーバは、前記監視端末から周期的に
送信される前記報告情報を取得する報告情報取得手段
と、前記報告情報取得手段で取得された報告情報から通
信ネットワークを経由して閲覧可能なログファイルを作
成し、記憶手段に記憶するログファイル作成手段と、前
記報告情報の受信に応答して前記応答情報を生成し、当
該報告情報の送信元の監視端末へ送信する応答情報作成
手段とを備えることを特徴とする遠隔監視システムであ
る。
【0007】この構成によれば、監視端末の報告情報作
成手段より、被監視機器から出力される、例えば温度計
からの温度データ、湿度計の湿度データなどの観測情報
が取り込まれると、取り込まれた観測情報に従って報告
情報が作成され、作成された報告情報がサーバに所定の
周期で送信される。受信した報告情報は、サーバの情報
記憶部に蓄積されるとともに、蓄積された報告情報から
ログファイルの作成が行われる。更に、応答情報作成手
段により応答情報が作成され、作成された応答情報が、
報告情報の送信元である監視端末に送信される。制御情
報抽出手段で受信が行われると、この応答情報に含まれ
る制御情報が抽出され、抽出された制御情報にしたがっ
て観測情報の監視が行われる。
【0008】したがって、報告情報は、適切に管理され
たサーバ上に保存されるため、情報を失う可能性を極め
て低くすることができ、更に監視端末から直接サーバに
アクセスして送信されるため、伝達の大幅な遅延や誤
配、消滅といったことは起こらない。また、監視端末
は、サーバより周期的に送信される応答情報に含まれる
制御情報にしたがって観測情報の監視動作を行うため、
観測情報の異常の有無を検出するための監視条件を頻繁
に変更しなければならない場合であっても、制御情報に
変動後の監視条件の情報を含ませることにより、従来の
遠隔監視システムのように監視端末に対して監視条件の
変更に伴う設定変更を手動で行う必要がなくなり、管理
の手間が低減される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の遠
隔監視システムにおいて、前記監視端末が送信する報告
情報は、自己を特定する識別情報を含み、前記サーバ
は、前記報告情報を前記識別情報毎に整理しログファイ
ルを作成することを特徴とする。
【0010】この構成によれば、監視端末から送信され
る制御情報には、識別情報が含まれており、サーバによ
り、この識別情報毎に報告情報が整理され、ログファイ
ルが作成されるため、ログファイルが閲覧しやすくな
る。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の遠隔監視システムにおいて、前記制御情報は、前記
報告情報の送信周期を設定する周期情報を含み、前記監
視端末装置は、カウンタを備え、前記動作実行手段は、
前記周期情報を前記カウンタにセットし、前記報告情報
作成手段は、前記カウンタが前記周期情報に対応する値
に一致したとき前記報告情報の送信を行うことを特徴と
する。
【0012】この構成によれば、報告情報に含まれる周
期情報がカウンタにセットされ、カウンタ値が周期情報
に対応する値となったとき、報告情報送信手段により、
報告情報が送信される。そのため、監視端末は、リアル
タイムクロック等の時計機能を不要にできる。また、監
視端末の日時合わせや報告時刻の設定が不要で、保守管
理を簡素化できる。また、監視端末による報告情報の送
信日時は、サーバに蓄積された報告情報の受信日時とほ
ぼ等しいため、この受信日時を確認することで、報告情
報の送信日時を知ることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の遠隔監視システムにおいて、前記制御情
報は、前記被監視機器から出力される観測情報が正常か
異常かの判断を行うための閾値を有し、前記動作実行手
段は、前記被監視機器の出力内容と前記閾値とを比較し
て異常の有無を判断する異常判別手段を備えることを特
徴とする。
【0014】この構成によれば、異常判別手段により、
被監視機器からの出力内容の異常の有無が、制御情報に
含まれる閾値と比較することで判断される。そのため、
被観測対象場所の状況により閾値を頻繁に変更しなけれ
ばならない場合であっても、制御情報に新たな閾値を含
ませることで、監視端末の閾値を変更することが可能と
なり、予め複数の閾値を記憶しておく必要がなくなり、
監視端末の処理が大幅に簡単になり、監視端末を小容量
のメモリで構成することができる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の遠隔監視システムにおいて、前記異常判
別手段が異常ありと判別したとき、前記報告情報作成手
段は、報告情報を作成し、前記サーバに対し送信するこ
とを特徴とする。
【0016】この構成によれば、報告情報作成手段は、
異常判別手段により観測情報に異常があると判断された
場合、直ちに報告情報を作成し、作成した報告情報をサ
ーバに送信するため、観測情報に異常がある場合、速や
かにその異常をサーバに通知することができる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の遠隔監視システムにおいて、前記サーバ
は、前記監視端末の前記識別情報と電子メールアドレス
とを対応付けて記憶するメールアドレス記憶手段を具備
し、前記監視端末より異常ありの報告情報を受信したと
き、前記メールアドレスに、異常である旨の情報を送信
するメール送信手段を備えることを特徴とする。
【0018】この構成によれば、サーバは、異常ありの
報告情報を受信したとき、当該報告情報を送信した監視
端末に対応するメールアドレスに異常の旨を報知する。
そのため、異常発生後、サーバにアクセスしていなくて
も、観測情報の異常を知ることが可能となる。
【0019】請求項7記載の発明は、少なくとも1以上
の箇所に配置された被監視機器と接続された監視端末よ
り送信されるデータを受け付けるサーバであって、前記
監視端末から周期的に送信される前記報告情報を取得す
る報告情報取得手段と、前記報告情報取得手段で取得さ
れた報告情報から通信ネットワークを経由して閲覧可能
なログファイルを作成し、記憶手段に記憶するログファ
イル作成手段と、前記報告情報の受信に応答して前記応
答情報を生成し、当該報告情報の送信元の監視端末へ送
信する応答情報作成手段とを備えることを特徴とするサ
ーバである。
【0020】請求項8記載の発明は、コンピュータを請
求項7記載のサーバとして機能させるためのプログラム
である。
【0021】請求項9記載の発明は、コンピュータを請
求項7記載のサーバとして機能させるためのプログラム
を記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体
である。
【0022】これらの構成によれば、請求項1〜6のい
ずれかに記載の遠隔監視システムを構成するサーバが提
供される。特に、インターネットサービスプロバイダ
(ISP)が提供するWWWサーバに本プログラムをイ
ンストールし、WWWサーバを請求項7記載の発明に係
るサーバとして機能させれば、以下のような効果を得る
ことができる。すなわち、一般に、ISPなどが提供す
るWWWサーバは、多数の利用者が共有しており、低価
格で遠隔監視システムを構築することができる。また、
WWWサーバの管理はISPが行うため、この遠隔監視
システムを利用する管理者は、サーバの管理を行う必要
が無く、サーバ管理のための専門知識が不要となる。ま
た、WWWサーバ内のデータは、IDコードなどによっ
てセキュリティ管理されているため、その管理者以外の
者は、データを閲覧等することができず、秘匿性を備え
ることができる。また、監視端末から受信した報告情報
は、WWWサーバ上で自動的に分類され一元管理される
ので、情報の保全性が高まることとなる。また、WWW
サーバに制御情報を保存するため、複数の監視端末の制
御情報を同一に変更したり、過去の情報を利用すること
も簡単に行うことができる。なお、本発明のサーバとし
て、WWWサーバを用いた場合、サーバと監視端末との
間で送受信される情報は、HTTPに基づいた情報とな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の遠隔監視システムをビニ
ールハウスに適用する場合について説明する。図1は、
一実施形態を示す遠隔監視システムの全体構成図であ
る。この遠隔監視システムは、個々のビニールハウスに
設置され、個々のビニールハウスの内部環境などの状態
を観測するとともに、インターネットに接続可能にされ
た監視端末1と、監視端末1から出力される報告情報を
受信するサーバ2と、ビニールハウスの管理人の家など
に設置され、サーバ2と通信可能なパーソナルコンピュ
ータ(以下、「パソコン」と称する)3と、インターネ
ット上に設けられ、パソコン3及び携帯電話4などに電
子メールを送信する電子メールサーバ10とを備えてい
る。
【0024】図2は、監視端末1のブロック構成図を示
している。
【0025】監視端末1は、全体を制御する制御部10
0と、制御部100と接続され、監視端末1の制御プロ
グラムなどが記憶された記憶部110とを主な構成要素
としている。
【0026】制御部100には、A/D変換器112、
フォトカプラ114、入出力インターフェイス23、ス
イッチ17、プロトコルスタック回路18が接続されて
いる。また、アナログ入力端子111は、A/D変換器
112に接続され、ディジタル入力端子113は、フォ
トカプラ114に接続されている。また、パケット通信
用無線モデム20は、入出力インターフェイス19を介
してプロトコルスタック回路18に接続されている。
【0027】アナログ入力端子111は、複数のポート
を備え、各ポートのそれぞれには、ビニールハウス内の
気温及び地中の温度を測定する温度センサ51、ビニー
ルハウス内の湿度を測定する湿度センサ52、ビニール
ハウス内の気温を一定に保つ加温機61、ビニールハウ
ス内に炭酸ガスを供給する炭酸ガス発生機62、照度量
の不足分を補う補光用ランプ63が接続されている。
【0028】A/D変換器112は、アナログ入力端子
111に接続された機器より出力されたアナログ信号を
ディジタル信号に変換する。フォトカプラ114は、デ
ィジタル入力端子113に接続された機器の稼動状態を
検出する。
【0029】プロトコルスタック回路18は、制御部1
00で生成されたデータを通信ネットワークに出力する
ためにTCP/IPプロトコルに基づくパケットを生成
する。パケット通信用無線モデム20は、プロトコルス
タック回路18で生成されたパケットを入出力インター
フェイス19を介して取り込み、取り込んだパケットを
通信ネットワークへ出力するためにアナログ信号に変換
する。アンテナ22は、パケット通信用無線モデム20
で生成された信号を無線信号としてサーバ2へ出力す
る。
【0030】スイッチ17は、監視端末1の動作モード
を、通常動作モード又はパケット通信用無線モデム20
に識別番号の設定などを行うための設定モードに切り替
える。
【0031】加温機61は、熱交換部を備え、ファンに
よって、強制的に温風を送り出す熱交換型の強制送風式
の加温機であり、燃料として重油あるいはLPガスを使
用する。炭酸ガス発生機62は、LPガスを燃焼するこ
とで生じる炭酸ガスをファンで送出し、ビニールハウス
内に炭酸ガスを供給する。補光用ランプ63は、例えば
水銀ランプなどが用いられる。
【0032】温度センサ51、湿度センサ52、加温機
61、炭酸ガス発生機62及び補光用ランプ63の出力
がディジタル出力のものである場合は、ディジタル入力
端子113または入出力インターフェイス23に接続し
てもよい。
【0033】入出力インターフェイス19及び23は、
データをシリアルに出力する、例えばRS−232C、
RS−422又はUSB(universal serial bus)が使
用される。また、監視端末1への設定情報(接続先電話
番号やWWWのURLなど)の入力は、入出力インター
フェイス23にパソコンなどの外部コンソールを接続し
て行うが、監視端末1に設定情報を設定するためのスイ
ッチを設け、このスイッチにより設定情報を入力しても
よい。また、あらかじめ設定情報が記憶されたメモリカ
ードやバーコードを用いて設定情報を入力することも可
能である。
【0034】記憶部110は、サーバ2より出力される
制御情報に含まれる監視端末1の設定情報を記憶する。
記憶部110としては、監視端末1の電源を切っても記
憶データが失われない記憶装置、例えばEEPROM
(electrically erasable programmable rom)、FLA
SHROM又は電池バックアップされたRAMなどの不
揮発性メモリが採用されている。
【0035】記憶部110は、報告情報を送信する周期
を決定する情報としてのカウンタ値を記憶する「周期
値」、ビニールハウス内の気温が正常であるか否かを判
断するための「気温閾値」、ビニールハウス内の地中の
温度が正常であるか否かを判断するための「地温閾
値」、ビニールハウス内の湿度が正常であるか否かを判
断するための「湿度閾値」を含む。また、「気温閾値」
には、気温データの許容範囲の上、下限値を示す「気温
上限閾値」と「気温下限閾値」とが含まれる。また、
「地温閾値」には、地中温度の許容範囲の上、下限値を示
す「地温上限閾値」と「地温下限閾値」とを含む。また、
「湿度閾値」には、湿度の許容範囲の上、下限値を示す
「湿度上限閾値」と「湿度下限閾値」とが含まれる。
【0036】制御部100は、観測情報取得部101、
報告情報作成部102、異常検知部103、カウンタ1
04、報告情報送信部105、種別情報設定部106及
び応答情報取得部107を備える。
【0037】観測情報取得部101は、被監視機器より
出力される観測情報を取り込む。本実施形態では、被監
視機器として、温度センサ51、湿度センサ52、加温
機61、炭酸ガス発生機62、補光用ランプ63が含ま
れる。また、被監視機器が出力する「観測情報」として
は、温度センサ51より出力されるビニールハウス内の
「気温データ」、ビニールハウス内の地中の温度である
「地温データ」、湿度センサ52より出力されるビニー
ルハウス内の「湿度データ」、加温機61の稼動の有無
を知らせる「加温機稼動情報」、炭酸ガス発生機62の
稼動の有無を知らせる「炭酸ガス発生機稼動情報」及び
補光用ランプの稼動の有無を知らせる「補光用ランプ稼
動情報」が含まれる。
【0038】報告情報作成部102は、観測情報取得部
101に逐次取得される各種データから、サーバ2へ送
信するための報告情報を生成する。ここで、報告情報に
は、被監視機器から出力される「気温データ」、「地温
データ」、「湿度データ」、「加温機の稼動情報」、
「炭酸ガス発生機の稼動情報」及び「補光用ランプの稼
動情報」を含む「観測情報」に加えて、監視端末1の識
別情報としての「識別番号」、作成された報告情報が異
常発生時のものであるか否かを示す「種別情報」が含ま
れる。なお、「識別番号」は、各監視端末1毎に異なる
識別番号が付与される。報告情報作成部102は、報告
情報を、WWW(world wide web)ブラウザ上で実行可
能な言語、例えばHTML(hypertext markup languag
e)又はXML(extensible markup language)で作成
する。
【0039】異常検知部103は、「観測情報」を記憶部
110に記憶された閾値と比較することで、正常か否か
を判断する。例えば、「気温データ」が「気温下限閾
値」と「気温上限閾値」との間にあれば、「気温デー
タ」は、正常であると判断し、それ以外の場合は、「気
温データ」は異常と判断する。また、「地温データ」及
び「湿度データ」も「気温データ」と同様に、それぞれ
「地温上限閾値」及び「地温下限閾値」、「湿度上限閾
値」及び「湿度下限閾値」と比較して、正常であるか異
常であるかを判断する。
【0040】カウンタ104は、記憶部110に記憶さ
れた周期値をセットし、セットした周期値を、例えば1
ずつディクリメントすることでカウント動作を行い、周
期値が0になると、再度、記憶部110に記憶された周
期値をセットし、カウント動作を行う。
【0041】報告情報送信部105は、カウンタ104
の周期値が0となったとき、又は、異常検知部103が
異常を検知したとき、報告情報作成部102で生成され
た報告情報をサーバ2に対して送信する。
【0042】種別情報設定部106は、異常検知部10
3が観測情報に異常が含まれていると判断し、かつ、前
回種別情報に「異常」を設定した場合、種別情報に「異
常」と設定する。また、種別情報設定部106は、異常
検知部103が観測情報に異常が含まれていないと判断
し、かつ、前回種別情報として「異常」を設定した場
合、種別情報に「復帰」と設定する。また、種別情報設
定部106は、異常検知部103が観測情報に異常が含
まれていないと判断し、かつ、前回種別情報として「正
常」を設定した場合は、種別情報に「正常」と設定す
る。
【0043】応答情報取得部107は、サーバ2から送
信された応答情報を受信し、その応答情報に含まれる制
御情報の抽出を行う。制御情報としては、「周期値」、
「温度閾値」、「地温閾値」、「湿度閾値」が含まれ、そ
して、応答情報取得部107は、記憶部110に記憶さ
れている設定情報を抽出した制御情報に更新する。な
お、応答情報取得部107は、受信した応答情報に再送
要求情報が含まれている場合、再度、報告情報を送信す
る。また、応答情報取得部107は、制御情報が解読不
可能である場合は、再度応答情報の送信を促す応答情報
を作成し、作成した応答情報をサーバ2に送信する。
【0044】次に、監視端末1の動作について図3及び
図4に示すフローチャートにしたがって説明する。ま
ず、監視端末1に電源を投入すると、初期化処理が実行
される(S101)。すなわち、初期処理モードでは、
カウンタ104の周期値の設定、制御部100の初期
化、パケット通信用無線モデム20に予め設定されてい
る識別番号の読み込みなどが行われる。次いで、スイッ
チ17の状態が通常モードであるか設定モードであるか
否かの判断がされ(S102)、設定モードであれば
(S102でNO)、監視端末1の設定モードに移行さ
れる(S103)。ここで、設定モードでは、入出力イ
ンターフェイス23に接続されたパソコンなどの外部コ
ンソールから識別番号の設定、WWWサーバのURLの
設定、入出力インターフェイス19の通信パラメータの
設定などが行われる。この設定には、前記パソコンの
他、キーボードなどのスイッチ類を用いることもでき
る。スイッチ17の状態が通常モードであれば、観測情
報取得部101により監視機器から出力される観測情報
が取得される(S104)。次いで、異常検知部103
により、取得した観測情報が正常であるか否かの判断が
行われ(S105)、正常と判断されたときには(S1
05でYES)、更に種別情報設定部106より、前回
設定した種別情報が「異常」であるか否かが判断され
(S106)、「正常」と設定されている場合(S10
6でNO)、種別情報設定部106により、種別情報が
「正常」と設定される(S107)。次いで、報告情報
作成部102により「識別番号」、「観測情報」、「種
別情報」を用いて報告情報が作成される(S108)。
次いで、カウンタ値が0となったとき(S109)、S
114に進む。また、前回、種別情報に「異常」と設定
されている場合(S106でYES)、種別情報設定部
106により、種別情報に「復帰」と設定される(S1
10)。また、異常検知部103により、取得した観測
情報が「異常」であると判断された場合(S105でN
O)、種別情報設定部106により前回設定した種別情
報が異常であるか否かの判断がされ(S111)、「異
常」と設定されている場合(S111でYES)、S1
04に戻る。これにより異常を通知する報告情報の無駄
な送信が防止される。また、前回種別情報に「正常」と
設定されていた場合(S111でNO)、種別情報設定
部106により種別情報に「異常」と設定される(S1
12)。次いで、報告情報作成部102により、「識別
番号」、「種別情報」、「観測情報」を用いて、報告情
報が作成される(S113)。次いで、監視端末1とサ
ーバ2とが接続され(S114)、報告情報送信部10
5により報告情報がサーバ2へ送信される(S11
5)。この後、サーバ2から応答情報を受信すると(S
116でYES)、応答情報取得部107により、その
応答情報に再送要求情報が含まれているか否か判断され
(S117)、再送要求情報が含まれている場合(S1
17でYES)、S115に戻る。一方、応答情報に再
送要求情報が含まれていない場合は(S117でN
O)、応答情報取得部107により制御情報が抽出され
(S118)、抽出された制御情報が解読可能であるか
否かの判断が行われる(S119)。解読可能である場
合(S119でYES)、記憶部110に記憶されてい
る設定情報が制御情報に更新され(S120)、S10
4に戻る。また、解読不可能の場合(S119でNO)
制御情報の再送要求としての報告情報がサーバ2に送信
される(S121)。
【0045】図5は、サーバ2のブロック図を示してい
る。サーバ2は、制御部2100と、記憶部2200と
を備える。
【0046】記憶部2200は、栽培スケジュール記憶
部2210、時差情報記憶部2220、メールアドレス
記憶部2230を備える。栽培スケジュール記憶部22
10は、ビニールハウス内で栽培される植物の栽培スケ
ジュールを記憶する。本実施形態では、ぶどうの栽培ス
ケジュールを記憶している。図6は、栽培スケジュール
記憶部2210に記憶されているぶどうの栽培スケジュ
ールを示すもので、この栽培スケジュールは、「休眠
期」、「被覆期」、「加温開始期」、「萌芽期」、「ジ
ベレリン前期処理期」、「満開期」、「ジベレリン後期
処理期」、「着色期」、「収穫期」の各生育段階に分け
られている。「休眠期」は、ぶどうを早期、かつ、正常
に発芽させるために低温遭遇を行うようになっている。
低温遭遇とは、ぶどうを7.2℃の温度に少なくとも4
00時間さらすことをいう。この低温遭遇の時間を正確
に管理することにより、ぶどうを早期、かつ、正常に発
芽させることができる。また、ここでは、「被覆期」と
して、7〜14日間を、「加温開始期」として15日間
を、「萌芽期」として30日間を、「ジベレリン前期処
理期」として8〜15日間を、「満開期」として10〜
15日間を、「ジベレリン後期処理期」として30〜3
5日間を、「着色期」として20〜25日間をそれぞれ
設定している。
【0047】各生育段階のビニールハウスの温度は、
「被覆期」は昼間15〜20℃に、「加温開始期」は、
最初の5日間は昼間20〜25℃に、夜間10〜13℃
に、次の5日間は昼間20〜25℃に、夜間13〜15
℃に、更にその次の5日間は昼間25〜28℃に、夜間
15〜18℃に設定している。また、「萌芽期」は昼間
20〜25℃に、夜間15〜20℃に設定している。ま
た、「ジベレリン前期処理期」は昼間20〜25℃に、
夜間10〜13℃に設定している。また、「満開期」は
昼間20〜25℃に、夜間10〜13℃に設定してい
る。また、「ジベレリン後期処理期」は落花までは昼間
25〜28℃に、夜間13〜15℃に、果粒が肥大する
ころは昼間25〜28℃に、夜間18〜20℃に設定し
ている。また、「着色期」は昼間25〜28℃に、夜間
15〜18℃に設定している。また、「収穫期」は、昼
間25〜28℃に、夜間15〜18℃に設定している。
【0048】各育成段階におけるビニールハウス内の湿
度は、「被覆期」から「加温開始期」までは80%以上
に、「萌芽期」は50〜60%に、「ジベレリン前期処
理期」は80〜90%に、「満開期」は50〜60%
に、「ジベレリン後期処理期」からは「収穫期」までは
50%に設定している。
【0049】栽培スケジュール記憶部2210記憶され
ているぶどうの栽培スケジュールは、パソコン3よりサ
ーバ2にログインすることで、適宜変更することができ
る。
【0050】時差情報記憶部2220は、サーバ2が設
置されている国と、ビニールハウスが設置されている国
とが異なる場合、ビニールハウスが設置されている国の
時刻を算出するための国の時差情報を記憶する。
【0051】メールアドレス記憶部2230は、ビニー
ルハウス毎に、ビニールハウスの管理人のメールアドレ
スを記憶する。
【0052】制御部2100は、監視端末1から送信さ
れた報告情報を取得する報告情報取得部2110、取得
した報告情報に含まれる各種情報を抽出する日時付抽出
情報作成部2120、報告情報に含まれる種別情報の判
別を行う種別情報判断部2130、現在の育成段階にお
ける経過日数を算出する経過日数算出部2140、休眠
期における低温遭遇の積算時間を算出する低温積算時間
算出部2150、日時付抽出情報に基づいてログファイ
ルを作成するログファイル作成部2155、制御情報を
作成する制御情報作成部2160、監視端末1に送信す
る応答情報を作成する応答情報作成部2170、ビニー
ルハウスの管理人に電子メールを送信する電子メール送
信部2180を備える。
【0053】報告情報取得部2110は、監視端末1か
ら送信された報告情報を受信し、受信日時より報告情報
が送信された日時(「送信日時」)を算出する。ここ
で、報告情報取得部2110は、「送信日時」をサーバ
2に内蔵される時計からの日時情報により取得する。ま
た、報告情報取得部2110は、報告情報が、外国から
送信された場合、報告情報の受信日時と時差情報記憶部
2220に記憶された時差情報とに基づいて、報告情報
が送信された現地日時を算出する。また、報告情報取得
部2110は、受信した報告情報が解読することができ
ない場合、応答情報作成部2170に、報告情報の再送
要求のための応答情報を作成する指示を出力する。
【0054】日時付抽出情報作成部2120は、報告情
報取得部2110で取得された報告情報から「観測情
報」及び「識別番号」を抽出し、報告情報取得部211
0で算出された報告情報の「送信日時」と併せて「日時
付抽出情報」を作成する。また、日時付抽出情報作成部
2120は、報告情報に含まれる「識別番号」、「観測
情報」、「種別情報」のいずれか1つでも解読不能な場
合は、応答情報作成部2170に、報告情報の再送要求
のための応答情報を作成する指示を出力する。
【0055】種別情報判断部2130は、報告情報から
種別情報を抽出し、抽出した種別情報が「正常」と設定
されていた場合、定期的に送信された報告情報であると
判断し、一方、抽出した種別情報が「異常」と設定され
ていた場合、監視端末1が観測情報の異常を検知したと
きに送出した制御情報であると判断し、更に、抽出した
種別情報が「復帰」と設定されていた場合、ビニールハ
ウスの異常が復旧したものと判断する。
【0056】経過日数算出部2140は、生育段階の初
日である「基準日時」と、「送信日時」とから現在の生
育段階における経過日数を算出する。
【0057】低温積算時間算出部2150は、ログファ
イルから最新の「気温データ」と「低温積算時間」とを
抽出し、抽出した「気温データ」と「低温積算時間」と
が所定の低温積算条件を満たすか否かを判断する。そし
て、低温積算時間算出部2150は、抽出した「気温デ
ータ」と「低温積算時間」とが低温積算条件を満たす場
合、抽出した「低温積算時間」に報告情報の時間間隔を
加算して、低温積算時間を更新する。また、低温積算時
間算出部2150は、ログファイルから抽出した「低温
積算時間」が低温積算条件を満たさない場合、低温積算
時間の更新を行わない。ここで、低温積算条件とは、気
温が7.2℃以下であり、かつ、育成段階が「休眠期」の
条件をいう。
【0058】ログファイル作成部2155は、日時付抽
出情報作成部2120で作成された「日時付抽出情報」
を識別番号毎、すなわち、監視端末1毎に分類し、分類
した「日時付抽出情報」を送信日時の昇順(日時が古い
順)にソートし、ログファイルを作成する。また、ログ
ファイル作成部2155は、送信された報告情報にビニ
ールハウスの気温などの異常を示す情報が含まれている
場合は、そのデータの異常が分かるように、ログファイ
ルを作成する。本実施形態では、例えば、ログファイル
の中の異常を示す気温データに対応付けて丸マークなど
の識別表記を行うことで、気温異常の視認性を確保して
いる。また、ログファイル作成部2155は、作成した
「日時付抽出情報」中の「送信日時」に基づいてぶどう
の栽培スケジュールの該当する日時の設定情報と併せて
ログファイルを作成し、設定情報と報告情報との比較を
容易としている。なお、ログファイル作成部2155
は、WWWブラウザ上で閲覧可能な言語、例えばHTM
L、あるいはXMLでログファイルを作成する。そのた
め、パソコン3で起動されるWWWブラウザ上で閲覧可
能にしている。
【0059】制御情報作成部2160は、監視端末1か
ら「正常」を表す種別情報有する報告情報を受信したと
き、栽培スケジュール記憶部2210より受信した日時
の栽培スケジュールを読み出し、読み出した栽培スケジ
ュールに基づいて制御情報を作成する。詳細には、制御
情報作成部2160は、読み出した栽培スケジュールに
基づいて「周期値」、「気温上限閾値」、「気温下限閾
値」、「地温上限閾値」、「地温下限閾値」、「湿度上
限閾値」、「湿度下限閾値」、「気温許容変化率」を含
む制御情報を作成する。
【0060】応答情報作成部2170は、監視端末1か
ら「正常」を表す種別情報を有する報告情報を受信した
とき、制御情報作成部2160により作成された制御情
報を用いて応答情報を作成する。また、応答情報作成部
2170は、監視端末1から「異常」を表す種別情報有
する報告情報を受信したとき、制御情報を除いた応答情
報を作成する。また、応答情報作成部2170は、監視
端末1から「復帰」を表す種別情報を有する報告情報を
受信したとき、応答情報の作成を行わない。また、応答
情報作成部2170は、報告情報取得部2110から応
答情報の再送要求の指示を受けた場合、監視端末1に報
告情報の再送要求情報を含む応答情報を作成する。
【0061】次に、サーバ2の動作を図7〜10に示す
フローチャートに従って説明する。まず、サーバ2に電
源を投入すると、OS(operating system)のロードな
どの初期化が行われ(S1)、サーバ2をWWWサーバ
とするためのHTTPデーモンが起動される(S2)。
これにより、パソコン3などのクライアントからサーバ
2に対してアクセス可能となる。次いで、報告情報取得
部2110により監視端末1から送信された報告情報が
受信されると(S3でYES)、CGI(common gatew
ay interface)プロセス1が起動される(S4)。
【0062】次に、CGIプロセス1について、図8及
び図9に示すフローチャートに従って説明する。まず、
報告情報取得部2110により、受信した報告情報の受
信日時が取得される(S401)。次いで、報告情報取
得部2110により時差情報記憶部2220の時差情報
が参照される(S402)。次いで、報告情報の受信日
時と時差情報とからビニールハウスが設置された現地に
おける現地日時が報告情報取得部2110により算出さ
れる(S403)。ここで、サーバ2が設置された国と
ビニールハウスが設置された現地との間に時差がない場
合は、S402及びS403の処理はスルーされる。次
いで、日時付抽出情報作成部2120により受信した報
告情報に含まれる「種別情報」、「識別番号」、「観測
情報」が抽出される(S404)。次いで、日時付抽出
情報作成部2120により抽出された報告情報が解読可
能であるか否かが判断され(S405)、解読可能と判
断された場合(S405でYES)、「送信日時」、
「識別番号」、「観測情報」から日時付抽出情報が作成
される(S406)。一方、報告情報が異常であると判
断された場合(S405でNO)、応答情報作成部21
70により再送要求情報を含む応答情報が作成され(S
420)、CGI1プロセスを終了する。
【0063】次いで、経過日数算出部2140により識
別情報に対応する最新の生育段階と、その生育段階に移
行した最初の日時と、低温積算時間とがログファイルか
ら抽出される(S407)。次いで、経過日数算出部2
140により送信日時と生育段階の基準日時とから経過
日数が算出される(S408)。次いで、低温積算時間
算出部2150により、観測情報と生育段階とが低温積
算条件を満たすか否かが判断され(S409)、低温積
算条件を満たす場合は(S409でYES)、低温積算
時間に報告情報の送信間隔が加算され、低温積算時間が
更新される(S411)。なお、S409で低温積算条
件を満たさないと判断された場合(S409でNO)、
S411はスキップされる。次いで、ログファイル作成
部2155によりログファイルに「生育段階」、「経過
日数」及び「日時付抽出情報」が追加される(S41
2)。
【0064】次いで、種別情報判断部2130により種
別情報が抽出され、抽出した種別情報が「異常」と設定
されていた場合(S413で異常)、電子メール作成部
2180により識別番号を題名とする電子メールが作成
され(S417)、メールアドレス記憶部2230より
識別番号に対応するメールアドレス(ビニールハウスの
管理人のメールアドレス)が読み出された後、このメー
ルアドレスに電子メールが送信される(S418)。次
いで、異常を知らせる報告情報を受信した旨の応答情報
が応答情報作成部2170より作成され(S419)、
CGI1プロセスが終了する。
【0065】一方、種別情報が「復帰」と設定されてい
た場合(S413で復帰)、応答情報を作成することな
くCGI1プロセスを終了する。また、種別情報が「正
常」と設定されていた場合(S413で正常)、制御情
報作成部2160により制御情報が作成され(S41
5)、応答情報作成部2170により、作成された制御
情報を含む応答情報が作成され(S416)、CGI1
プロセスを終了する。
【0066】図7に戻り、CGI1プロセスにより、作
成された応答情報は、応答情報作成部2170により、
該当する監視端末1に応答情報が送信される(S7)。
一方、制御情報の再送を促す再送要求情報を含む報告情
報を監視端末1より受信すると(S5でYES)、CG
I2プロセスが起動される(S6)。
【0067】次に、図10に示すフローチャートにした
がって、CGIプロセス2の処理について説明する。ま
ず、報告情報取得部2110により、再送要求情報を含
む報告情報の受信日時が取得され(S601)、報告情
報取得部2110により時差情報記憶部2220の時差
情報が参照される(S602)。そして、報告情報取得
部2110により、制御情報要求の受信日時と時差情報
とからビニールハウスが設置された現地における現地日
時が算出される(S603)。ここで、サーバ2が設置
された国とビニールハウスが設置された現地との間に時
差がない場合は、S602及びS603の処理はスルー
される。次いで、日時付抽出情報作成部2120により
受信した制御情報要求に含まれる「識別番号」が抽出さ
れる(S604)。次いで、ログファイル作成部215
5により、抽出された識別番号に対応するログファイル
から最新の「生育段階」と「経過日数」とが抽出される
(S605)。次いで、制御情報作成部2160により
ぶどう栽培スケジュールから識別番号、生育段階、現地
時刻に対応する栽培スケジュールが読み出され(S60
6)、読み出された栽培スケジュールに基づいて制御情
報が作成される(S607)。次いで、作成された制御
情報を含む応答情報が応答情報作成部2170により作
成され(S607)、CGI2プロセスが終了する。
【0068】図11は、パソコン3のディスプレイ上に
表示される認証画面図である。この認証画面において、
ユーザ名とパスワードを記入し、「OK」ボタンをクリ
ックすると、ユーザ名及びパスワードの認証が行われ、
正規のユーザであれば、サーバ2へのログインが許可さ
れる。一方、正規のユーザでなければ、ログインが許可
されない。
【0069】ログインが許可されると、図12に示すハ
ウス管理システムメインメニュー画面が表示される。こ
の画面の左側の「ハウス管理システムメインメニュー」
と表示された欄には、現在サーバ2で管理されているビ
ニールハウスの一覧を表示する「一覧示表示ボタン」、
監視端末毎の詳細な設定情報を表示する「詳細表示ボタ
ン」、監視端末1より送信された報告情報に基づいて作
成されたログファイルの一覧を表示する「ログ表示」ボ
タン、ビニールハウスの設定情報を表示する「設定表
示」ボタン及び「システム」ボタンが表示される。
【0070】図12において「一覧表示」ボタンをクリ
ックすると、図13の画面が表示される。図13に示す
画面は、サーバ2が現在管理しているビニールハウスの
うち、ビニールハウスの一覧を示す画面である。この場
合、3つのビニールハウスが管理されているため、3つ
のビニールハウスの情報が表示されている。この画面に
は、管理するビニールハウスの識別番号を示す「ハウス
番号」、各ハウスにおける現在の育成段階を示す「段
階」、現在の育成段階になってからの日数を示す「経過
日数」、最新の報告情報が送信された日時である「最終
報告日時」、低温遭遇の積算時間を示す「低温積算時
間」、栽培開始から現在までの加温機61で使用された
燃料の積算量を示す「加温用燃料積算使用量」、栽培開
始から現在まで炭酸ガス発生機62で使用された燃料の
積算量を示す「炭酸ガス用燃料積算使用量」、栽培開始
から現在まで補光用ランプ63で使用された電力の積算
量を示す補光用電力積算使用量が一覧表示される。この
画面によって、各ビニールハウスの現在の育成段階など
を比較することができるため、今後の栽培計画が立てや
すくなる。また、燃料の現在までの総使用量が分かるた
め、経営計画が立てやすくなる。
【0071】図13において、画面左下の「ハウス番
号」よりハウス番号を指定し、ビニールハウスの一覧表
の左下にある「修正」ボタンをクリックすると、図14
の画面が表示され、指定したビニールハウスにおける
「加温用燃料積算使用量」、「炭酸ガス用燃料積算使用
量」及び「補光用電力積算使用量」を設定することがで
きる。
【0072】また、図13において「ハウス番号」、
「対象年月日」、「対象時刻」を指定し、「詳細表示」
ボタンをクリックすると、図15の画面が表示される。
図15で示す画面は、選択したビニールハウスのログフ
ァイルのうち、指定された「対象年月日」及び「対象時
刻」に対応するログ情報を表示した画面である。図15
では、現在表示されているログファイルの基となった報
告情報の送信日時を示す「年月日 時刻」、現在表示さ
れているログファイルの生育段階を示す「段階」、その
育成段階になってから「年月日 時刻」で示される日時
までの経過日数を示す「経過日数」、加温機61の異常
や燃料切れを示す「加温機状態」、ログファイルの基と
なった報告情報に含まれる「気温データ」、「地温デー
タ」、「湿度データ」の情報を示す「気温」、「地
温」、「湿度」、休眠期における低温遭遇の積算時間を
示す「低温積算時間」の一覧が表示される。この画面に
より、ログファイルの中から指定された日時のログ情報
が抽出されて表示されるため、指定した日時におけるビ
ニールハウスの状況を速やかに確認することができる。
【0073】また、ハウスシステム管理メニューの「ハ
ウス番号」、「対象年月日」、「対象時刻」を指定し、
「ログ表示」ボタンをクリックすると、図16に示す画
面が表示される。図16の画面は、選択したビニールハ
ウスに対応するログファイルのうち、指定した「対象年
月日」及び「対象時刻」以降のログファイルを一覧表示
する画面である。この画面には、報告情報の送信日時を
示す「年月日 時刻」、この「年月日 時刻」で示す日
時における育成段階を示す「段階」、その育成段階にな
ってから「年月日 時刻」で示す日時までの経過日数を
示す「経過日数」、加温機61の故障及び燃料切れを示
す「加温状態」、「年月日 時刻」で示す日時における
ビニールハウスの気温、地温、湿度をそれぞれ示す「気
温」、「地温」、「湿度」、昼間の気温の上限及び下限
閾値を前年度の情報とともに示す「昼間気温設定」、夜
間の気温の上限及び下限閾値を前年度の情報とともに示
す「夜間気温設定」、湿度の上限及び下限閾値を前年度
の情報とともに示す「湿度設定」、「低温積算時間」が
表示される。この画面により、各ビニールハウスの経時
的な状況の変化を知ることができるとともに、各データ
が前年度データと併せて表示されるため、前年度との比
較を行うことができ、栽培計画や経営計画が立て易くな
る。
【0074】図17は、監視端末1から送信される報告
情報に異常があったときのログを示している。図17に
示すように、「2001/12/20 10:38」の
ログ情報において、ビニールハウスの気温が27℃とな
り、許容温度変化率を超えて気温が変化したため、気温
の横に三角マークが表示される。そのため、ユーザは、
ビニールハウスの温度が許容温度変化率を超えて変化し
たことを即座に知ることができる。また、「2001/
12/20 12:35」のログ情報において、ビニー
ルハウスの気温が29℃となり、昼間設定気温の上限閾
値である28℃を超えたため、許容温度範囲の上限閾値
を超えたことを示す丸マークが気温の横に表示される。
そのため、ユーザは、ビニールハウスの気温が許容温度
範囲を超えて変化したことを容易に知ることができる。
10:38のログ情報は、監視端末1が観測情報の異常
を検知したときのログ情報であるため、タイマ値とは無
関係に報告情報が送信されている。そのため、「10:
08」と「11:08」との間に「10:38」のログ
情報が表示されている。なお、この場合、サーバ2から
ビニールハウスの監視者に異常を通知する電子メールが
送信される。
【0075】「2001/12/20 13:01」に
おいて、ビニールハウスの気温は、気温上限閾値を超え
ているが、これは監視端末1のカウンタ104の周期値
が0になった結果、送信された報告情報に基づいたログ
情報を示しており、「13:01」においても、ビニー
ルハウスの気温は上限閾値を超えているため、気温の横
に丸マークが表示されている。また、「13:40」の
ログ情報では、ビニールハウスの気温が28℃を示し、
気温上限閾値以下となったため、気温の横の丸マークが
表示されておらず、ビニールハウスの気温が正常値に戻
ったことが分かる。なお、ビニールハウスの気温などが
異常となったときに送信される報告情報は、1回だけで
あり、その後は、監視端末1に設定された周期値にした
がって、報告情報の送信が行われる。したがって、監視
端末1からサーバ2に対する無駄な報告情報の送信の防
止が図られている。
【0076】図18は、加温機61に燃料切れが生じた
ときに、表示されるログファイルを示した画面図であ
る。図18に示すように、加温機61に燃料切れが生じ
たときは、加温機状態の欄に「Fuel」と表示され、
ユーザは、17:08に加温機61の燃料が切れたこと
を知ることができる。なお、加温機61の燃料切れの通
知は、燃料が完全になくなる前に通知してもよい。この
場合、加温機61に燃料を遅滞なく補給すれば、栽培に
影響が出ないようにできる。なお、加温機61の燃料切
れが生じた場合も、ビニールハウスの気温などが異常と
なったときと同様に、ビニールハウスの監視人に燃料切
れの発生を通知する電子メールが送信される。
【0077】ハウス管理メニューの「ハウス番号」を指
定し、「設定表示」ボタンをクリックすると、図19に
示すビニールハウスの設定情報画面が表示される。この
画面において、「生育段階」及び「経過日数」を選択す
ると、選択した生育段階及びその生育段階における経過
日数におけるビニールハウスの設定情報の一覧が表示さ
れる。これにより、ユーザは、ぶどうの栽培スケジュー
ルを確認することができる。
【0078】また、図19において、ビニールハウスの
設定情報の下側にある「修正」ボタンをクリックする
と、図20に示す画面が表示される。この画面は、各生
育段階と、その生育段階での経過日数におけるぶどうの
栽培スケジュールの設定変更を行う画面である。図20
において、「昼間気温設定 上限」などの各欄に設定値
を入力し、「OK」ボタンをクリックすると、図21に
示すぶどうの栽培スケジュールが変更された旨を通知す
る画面が表示される。この画面では、「実際に設定変更
が反映されるのは、2001/12/21 8:00の
予定です。」と表示されるため、ユーザは、この設定変
更が反映される日時が2001年12月21日の8:0
0からであることが分かる。
【0079】ハウス管理システムメインメニューの「シ
ステム」ボタンをクリックすると、図22に示す画面が
表示される。この画面は、各ビニールハウスに対して設
定された識別番号を示す「ハウス番号」、ビニールハウ
スでぶどうの栽培を開始した日時を示す「栽培開始日
時」、監視端末1がサーバに対して報告情報を送信する
時間間隔を示す「報告間隔」などのビニールハウスの登
録情報を表示する画面である。この画面により現在監視
している全てのビニールハウスの栽培開始日時などの登
録情報が一目で把握することができる。
【0080】以上、説明したように、本実施形態の遠隔
監視システムによれば、サーバ2は、栽培スケジュール
に基づいてその日時に該当する制御情報を作成し、作成
した制御情報を応答情報として周期的に監視端末1に送
信し、応答情報を受信した監視端末1は、応答情報に含
まれる制御情報にしたがって自己の監視動作を実行す
る。したがって、監視端末1へ設定変更が自動的に行わ
れるため、遠隔監視システムを管理するための手間を省
くことができる。
【0081】なお、上記実施形態では、ぶどうの栽培を
行うビニールハウスに本発明に係る遠隔監視システムを
適用した場合について説明したが、これに限定されず、
ぶどうの栽培を行うビニールハウス以外のビニールハウ
ス、例えば野菜の栽培を行うビニールハウスについて適
用してもよい。この場合、監視対象に応じて、被監視機
器の構成、栽培スケジュール記憶部の記憶内容を変更す
ればよい。また、ビニールハウス以外のものに本発明に
係る遠隔監視システムを適用してもよい。
【0082】また、上記実施形態では、サーバ側の処理
手段としてCGIを用いているが、これに代えてPHP
(Hypertext Preprocessor)やASP(Active Server
Pages)、JSP(Java Server Pages)等を用いても良
い。
【0083】また、上記ログファイルは、テキストファ
イルでもよい。また、データベースを利用したものであ
っても良い。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、観測情報
を含んだ報告情報は、適切に管理されたサーバ上に保存
されるため、情報を失ってしまう可能性を極めて低くす
ることができ、更に監視端末から直接サーバにアクセス
して送信されるため、伝達の大幅な遅延や誤配、消滅と
いった問題は解消される。更に、サーバより周期的に出
力される応答情報に含まれる制御情報にしたがって観測
情報の監視を行うため、監視端末に対する観測条件の変
更に伴う設定条件の変更が自動的に行われ、管理の手間
を軽減することができる。
【0085】請求項2記載の発明によれば、サーバは、
識別情報毎に報告情報を整理して、ログファイルを作成
するため、ログファイルが閲覧しやすくなる。
【0086】請求項3記載の発明によれば、監視端末
は、カウンタにセットされたカウンタ値にしたがって周
期的に報告情報を送信するため、日付や時刻情報を提供
するための時計を備える必要がなく、時刻合わせと報告
時刻設定という2つの処理をカウンタ値(周期値)設定
という1つの処理にすることができ、報告情報を送信す
るタイミングをサーバ側から容易に変更できる。
【0087】請求項4記載の発明によれば、監視端末
は、定期的に送信される制御情報に含まれる閾値が設定
され、設定された閾値により、異常の有無を判断するた
め、処理が大幅に簡単となり小容量のメモリで構成する
ことができる。
【0088】請求項5記載の発明によれば、被監視機器
からの観測情報に異常がある場合、サーバにその異常を
示す報告情報が直ちに送信されるため、観測周期に関ら
ず、被監視機器の出力内容の異常を示すデータを速やか
に取得することができる。
【0089】請求項6記載の発明によれば、観測情報の
異常を報知する電子メールを直ちに送信するため、観測
情報の異常を監視者がサーバにアクセスしていなくても
知ることができ、迅速な対応が可能となる。
【0090】請求項7〜9記載の発明によれば、請求項
1〜6のいずれかに記載の遠隔監視システムを構成する
サーバを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の1つである遠隔監視シス
テムの全体構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態における監視端末のブロッ
ク構成図である。
【図3】 本発明の実施形態における監視端末の監視端
末の動作を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施形態における監視端末の監視端
末の動作を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の実施形態におけるサーバのブロック
構成図である。
【図6】 ぶどうの栽培スケジュールを示した図であ
る。
【図7】 本発明の実施形態におけるサーバの動作を示
すフローチャートである。
【図8】 図7で示すフローチャートのサブルーチンで
あるCGIプロセス1を示すフローチャートである。
【図9】 図7で示すフローチャートのサブルーチンで
あるCGIプロセス1を示すフローチャートである。
【図10】 図7で示すフローチャートのサブルーチン
であるCGIプロセス2を示すフローチャートである。
【図11】 サーバにアクセスしたとき、パソコンのデ
ィスプレイ上に表示される認証画面を示している。
【図12】 ハウス管理システムメインメニュー画面を
示す画面図である。
【図13】 現在ログインしているユーザのビニールハ
ウスの一覧を示す画面図である。
【図14】 ハウス番号に対応する「加温積算使用
量」、「炭酸ガス用燃料積算使用量」及び「補光用電力
積算使用量」を設定する画面を示した図である。
【図15】 選択したビニールハウスのログファイルの
うち、指定された「対象年月日」、「対象時刻」に対応
するログ情報を表示した画面図である。
【図16】 選択したビニールハウスに対応するログフ
ァイルのうち、「対象年月日」と「対象時刻」以降に取
得されたログファイルを一覧表示する画面図である。
【図17】 監視端末から送信される報告情報に異常が
あったときのログファイルの一覧を示した画面図であ
る。
【図18】 加温機に燃料切れが生じたときに、表示さ
れるログファイルの一覧を示した画面図である。
【図19】 生育段階及びその生育段階における経過日
数におけるビニールハウスの設定情報の一覧を表示した
画面図である。
【図20】 各生育段階と、その生育段階での経過日数
におけるぶどうの栽培スケジュールの設定変更を行う画
面図である。
【図21】 栽培スケジュールが変更された旨を通知す
るための画面図である。
【図22】 ビニールハウスの登録情報を示す画面図で
ある。
【符号の説明】
1 監視端末 2 サーバ 3 パソコン 4 携帯電話 100 制御部 101 観測情報取得部 102 報告情報作成部 103 異常検知部 104 カウンタ 105 報告情報送信部 106 種別情報設定部 107 応答情報取得部 110 記憶部 215 制御情報送信部 220 記憶部 2100 制御部 2110 報告情報取得部 2120 日時付抽出情報作成部 2130 種別情報判断部 2140 経過日数算出部 2150 低温積算時間算出部 2155 ログファイル作成部 2160 制御情報作成部 2170 応答情報作成部 2190 バッファ 2180 電子メール作成部 2210 栽培スケジュール記憶部 2220 時差情報記憶部 2230 メールアドレス記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 13/00 351 G06F 13/00 351N (72)発明者 佐川 貴憲 兵庫県神戸市西区高塚台7丁目3番3号 株式会社ナブコ総合技術センター内 Fターム(参考) 2F073 AA19 AB02 AB03 BB20 CC01 CC05 CC09 CC20 DD02 DE13 GG01 GG08 GG10 5B089 GA12 GA21 GB02 HA11 JA35 JB16 KA12 5H223 AA17 BB02 DD03 DD07 DD09 EE30 FF08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1以上の箇所に配置された被
    監視機器から出力される観測情報を被監視機器に接続さ
    れた監視端末及び通信ネットワークを経由して監視する
    サーバを備えた遠隔監視システムであって、 前記監視端末は、前記被監視機器の出力内容を取り込ん
    で報告情報を作成し、前記サーバに周期的に送信する報
    告情報作成手段と、前記報告情報の送信に応答して前記
    サーバから送信されてきた応答情報から制御情報を抽出
    する制御情報抽出手段と、抽出された制御情報に従って
    監視動作を実行する動作実行手段とを備え、 前記サーバは、前記監視端末から周期的に送信される前
    記報告情報を取得する報告情報取得手段と、前記報告情
    報取得手段で取得された報告情報から通信ネットワーク
    を経由して閲覧可能なログファイルを作成し、記憶手段
    に記憶するログファイル作成手段と、前記報告情報の受
    信に応答して前記応答情報を生成し、当該報告情報の送
    信元の監視端末へ送信する応答情報作成手段とを備える
    ことを特徴とする遠隔監視システム。
  2. 【請求項2】 前記監視端末が送信する報告情報は、自
    己を特定する識別情報を含み、前記サーバは、前記報告
    情報を前記識別情報毎に整理しログファイルを作成する
    ことを特徴とする請求項1記載の遠隔監視システム。
  3. 【請求項3】 前記制御情報は、前記報告情報の送信周
    期を設定する周期情報を含み、前記監視端末装置は、カ
    ウンタを備え、前記動作実行手段は、前記周期情報を前
    記カウンタにセットし、前記報告情報作成手段は、前記
    カウンタが前記周期情報に対応する値に一致したとき前
    記報告情報の送信を行うことを特徴とする請求項1又は
    2記載の遠隔監視システム。
  4. 【請求項4】 前記制御情報は、前記被監視機器から出
    力される観測情報が正常か否かの判断を行うための閾値
    を有し、前記動作実行手段は、前記被監視機器の出力内
    容と前記閾値とを比較して異常の有無を判断する異常判
    別手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の遠隔監視システム。
  5. 【請求項5】 前記異常判別手段が異常ありと判別した
    とき、前記報告情報作成手段は、報告情報を作成し、前
    記サーバに対し送信することを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の遠隔監視システム。
  6. 【請求項6】 前記サーバは、前記監視端末の前記識別
    情報と電子メールアドレスとを対応付けて記憶するメー
    ルアドレス記憶手段と、前記監視端末から異常ありの報
    告情報を受信したとき、前記メールアドレスに、異常で
    ある旨の情報を送信するメール送信手段とを備えること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遠隔監視
    システム。
  7. 【請求項7】 少なくとも1以上の箇所に配置された被
    監視機器と接続された監視端末より送信されるデータを
    受け付けるサーバであって、 前記監視端末から周期的に送信される前記報告情報を取
    得する報告情報取得手段と、 前記報告情報取得手段で取得された報告情報から通信ネ
    ットワークを経由して閲覧可能なログファイルを作成
    し、記憶手段に記憶するログファイル作成手段と、 前記報告情報の受信に応答して前記応答情報を生成し、
    当該報告情報の送信元の監視端末へ送信する応答情報作
    成手段とを備えることを特徴とするサーバ。
  8. 【請求項8】 コンピュータを請求項7記載のサーバと
    して機能させるためのプログラム。
  9. 【請求項9】 コンピュータを請求項7記載のサーバと
    して機能させるためのプログラムを記録した、コンピュ
    ータにより読み取り可能な記録媒体。
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