JP2003296487A - 価値情報交換システム - Google Patents

価値情報交換システム

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JP2003296487A JP2002331728A JP2002331728A JP2003296487A JP 2003296487 A JP2003296487 A JP 2003296487A JP 2002331728 A JP2002331728 A JP 2002331728A JP 2002331728 A JP2002331728 A JP 2002331728A JP 2003296487 A JP2003296487 A JP 2003296487A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバ・クライアント型の価値情報交換シス
テムにおいて、通信障害発生時にも、価値情報の損失や
重複が発生しないことを特徴とする価値情報交換システ
ムを提供することを目的とする。 【解決手段】 サーバ機器101とクライアント機器1
03の間で価値情報を移動する際には、一連の通信シー
ケンスに対してユニークな識別子を付与する。機器間で
の通信時には前記識別子を併せて送信し、価値情報を更
新する際にも前記識別子を併せて記録する。これによっ
て、同一の識別子で価値情報移動のための通信を受信し
た場合には、価値情報の更新を行わずにメッセージを返
信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信経路を介して
接続されるサーバ・クライアント型の価値情報交換シス
テムにおいて、価値情報を交換する方法に関し、特に、
価値情報の交換に係る通信負荷を低減させる方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ネットワークの発展に伴い、ネットワー
クを経由して商取引を行う電子商取引システム(Electro
nic Commerce System)が数多く発表されている。このよ
うな商取引システムにおいては、通信を行う両端点の機
器同士で何らかの価値のある情報を交換する。価値のあ
る情報としては、例えば金銭を特定する情報が該当す
る。特に近年は金銭以外にも、電子的なコンテンツの配
信を行うコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ
の利用権利を機器間で交換することも行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような機器間での
価値情報交換システムでは、通信障害が発生した際の処
理が大きな問題となる。通信障害の発生によって、価値
情報が不当に複製されたり喪失されることがあってはな
らない。
【0004】こうした通信障害に対する耐性を持つ従来
の価値情報交換システムとしては、通信障害発生時に価
値情報の交換手順を回復するために、機器間での通信内
容をログとして記録し、この方法としてモンデックス特
許と呼ばれる価値情報交換方法が知られている(例え
ば、特許文献1参照。)。この価値情報交換方法は、二
つの電子財布間での価値情報交換には有効な方法である
が、一つのサーバに対して多数のクライアント機器が接
続されるサーバ・クライアント型のシステムでは問題が
大きい。
【0005】これは、サーバは多数のクライアントと同
時に通信を行う必要があるため、ログが非常に大きくな
ってしまうことや、サーバ・クライアント間の通信は、
電子財布間の通信に比べて遙かに脆弱であり、通信障害
が発生する確率が非常に高くなるためである。
【0006】そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みて
なされたものであり、サーバ・クライアント間でコンテ
ンツ利用ライセンス等の価値情報の交換通信を行う場合
において、たとえ価値情報交換の通信途中において通信
障害が発生しても、正確に価値情報を交換できる価値情
報交換システムを提供することを目的とする。
【0007】また、サーバ・クライアント機器間の通信
回数、サーバ・クライアント機器が備える記憶装置への
データ書き込み回数等を低減させ、価値情報交換通信に
かかる処理負荷を低減させることが可能な価値情報交換
システムを提供することをも目的とする。
【0008】
【特許文献1】特表平11−505348号公報
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明に係る価値情報交換システムは、第1
機器(サーバ機器)と第2機器(クライアント機器)の
間で、通信網を介して権利に関する内容を表す価値情報
を交換する価値情報交換システムであって、前記第1機
器は、前記第2機器との一連の通信を特定するための通
信固有情報を生成する通信固有情報生成手段と、前記通
信過程のデータを記憶する第1データ記憶手段と、前記
第2機器と通信を行う第1通信手段とを備え、前記第2
機器は、前記通信過程のデータを記憶する第2データ記
憶手段と、前記第1機器と通信を行う第2通信手段とを
備え、前記第2機器は、予め第2データ記憶手段に少な
くとも前記第2機器を識別するための機器固有情報を記
録し、前記機器固有情報を第2通信手段によって第1機
器に送信し、前記第1機器は、第1通信手段によって機
器固有情報を受信すると、前記通信固有情報生成手段に
よって通信固有情報を生成し、前記機器固有情報と前記
通信固有情報を組にして前記第1データ記憶手段によっ
て記憶すると共に、前記通信固有情報を第1通信手段に
よって第2機器に送信し、前記第2機器は、第2通信手
段によって通信固有情報を受信すると、前記通信固有情
報を前記第2データ記憶手段によって記憶すると共に、
価値情報の交換を行う通信を行う際には、少なくとも前
記機器固有情報及び前記通信固有情報を第1機器に送信
し、前記第1機器は、前記価値情報の送受信によって価
値情報を更新した際には、前記第1データ記憶手段に記
憶されている機器固有情報及び通信固有情報の組に関連
づけて前記第1データ記憶手段に記憶されている価値情
報の更新を記憶することを特徴としている。
【0010】また、前記課題を解決するために、本発明
に係る価値情報交換システムにおいて、第2機器は、さ
らに、取得を要求する価値情報に関する要求情報を生成
する要求情報生成手段と備え、前記要求情報生成手段
は、前記第1機器より取得を要求する価値情報に関する
要求情報を生成し、前記第2通信手段によって前記機器
固有情報と前記要求情報を第1機器に送信し、前記第1
機器は、前記第1通信手段によって前記機器固有情報と
前記要求情報を受信すると、通信固有情報生成手段によ
って通信固有情報を生成し、前記機器固有情報と前記通
信固有情報と前記要求情報とを組にして第1データ記憶
手段によって記憶し、さらに前記通信固有情報を第1通
信手段によって第2機器に送信し、前記第2機器は、前
記第2通信手段によって通信固有情報を受信すると、前
記通信固有情報を第2データ記憶手段によって記憶する
と共に、少なくとも前記機器固有情報及び前記通信固有
情報を第1機器に送信し、前記第1機器は、さらに、前
記要求情報に従って価値情報を生成する価値情報生成手
段を備え、前記第1通信手段によって機器固有情報及び
通信固有情報を受信すると、前記機器固有情報及び前記
通信固有情報に基づいて、第1データ記憶手段に記憶さ
れている前記要求情報を検索し、前記価値情報生成手段
は、検索された要求情報に基づいて第2機器に送信する
送信価値情報を生成して、前記第2通信手段によって前
記送信価値情報を前記第2機器に送信することを特徴と
する。
【0011】尚、本発明は、上述のような価値情報交換
システムとして実現できるのみではなく、この価値情報
交換システムが備える手段をステップとする価値情報交
換方法、及び当該手段を装置上で実現する価値情報交換
装置としても実現することができる。
【0012】また、前記価値情報交換方法をコンピュー
タ等で実現させるプログラムとして実現したり、当該プ
ログラムをCD−ROM等の記録媒体や通信ネットワー
ク等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言
うまでもない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図1から図23を用いて説明する。ここでは本発明
をサーバ・クライアント型のコンテンツ配信システムに
適用した場合の例を示す。コンテンツ配信システムにお
ける価値情報は、コンテンツの利用権利情報に相当す
る。
【0014】(実施の形態1)図1は本実施の形態1に
係る価値情報交換システムの構成を示す図である。本実
施の形態1の価値情報交換システムは、サーバ機器10
1、このサーバ機器101によって管理されるデータ記
憶装置102、クライアント機器103、及び当該クラ
イアント機器103によって管理されるデータ記憶装置
104を備え、サーバ機器101とクライアント機器1
03とはネットワーク105を介して接続される。
【0015】図2は、本実施の形態1に係るサーバ機器
101の内部構成を示す図である。このサーバ機器10
1は、価値情報処理部201、固有情報生成部202、
メッセージ処理部203、クライアント間通信部20
4、及び記憶装置制御部205を備える。また、この記
憶装置制御部205は、データ記憶装置102と接続さ
れている。
【0016】価値情報処理部201は、データ記憶装置
102より価値情報を引き出し、クライアント機器10
3より受信したメッセージに記載されるユーザからの要
求に応じて価値情報の更新を行う処理部である。例え
ば、クライアント機器103のユーザより要求されるコ
ンテンツの再生可能回数が3回である場合には、サーバ
機器101は、クライアントIDやコンテンツIDを用
いることでデータ記憶装置102を参照し、ユーザが所
有する再生可能回数が10回である場合には、3回分の
再生可能な価値情報をユーザに送付し、残りの再生可能
回数を7回としてデータ記憶装置102の記憶内容を更
新する。
【0017】固有情報生成部202は、クライアント機
器103側より発行要求される通信固有情報を生成す
る。この通信固有情報は、サーバ機器101とクライア
ント機器103で同時に実行されている一連の通信シー
ケンスに対してユニークな識別子となる。すなわち、サ
ーバ機器101は、クライアント機器103から通信シ
ーケンスの完了を受信するまで、その通信シーケンスの
ために発行した通信固有情報と同じ通信固有情報を発行
しない。一連の通信シーケンスの完了後であれば、一度
使用した通信固有情報を再度発行し得る。
【0018】メッセージ処理部203は、クライアント
機器103より受信したメッセージの処理、解読等を行
い、サーバ機器101の各処理部へメッセージに従った
処理の指示を行う。
【0019】クライアント間通信部204は、TCP/
IPのライブラリ、LANカード等に代表される処理部
であり、ネットワーク通信等を介して、クライアント機
器103とメッセージの送受信を行う。
【0020】記憶装置制御部205は、メッセージ処理
部203からの指示に従い、データ記憶装置102に格
納された価値情報の中からクライアント機器103に対
応する価値情報を検索して更新、変更等の処理を行う。
【0021】データ記憶装置102は、クライアント機
器103のユーザが購入して、現在取得している利用条
件等の情報を保持するデータベースであり、例えばセキ
ュアなフラッシュメモリである。
【0022】図3は、本実施の形態1に係るクライアン
ト機器103の内部構成を示す図である。クライアント
機器103は、固有情報管理部301、ユーザ入力部3
02、メッセージ処理部303、サーバ間通信部30
4、及び記憶装置制御部305を備える。
【0023】固有情報管理部301は、ROM等に格納
しているクライアントの識別子であるクライアントID
等の固有情報、SSLの暗号鍵等を管理する。ユーザ入
力部302は、PC等のクライアント機器103のキー
ボード等であり、クライアント機器103のユーザは、
ユーザ入力部302を介して要求する情報を入力する。
【0024】メッセージ処理部303は、サーバ機器1
01に対して送信される通信固有情報や価値情報を含む
メッセージを作成すると共に、サーバ機器101より受
信するメッセージの解読を行い、クライアント機器10
3に備えられた各処理部への指示を行う。
【0025】サーバ間通信部304は、サーバ機器10
1とネットワーク通信等を介して接続され、メッセージ
の送受信を行う。記憶装置制御部305は、メッセージ
処理部303より指示され、データ記憶装置104に記
憶されているデータの制御を行う。
【0026】データ記憶装置104は、本実施の形態1
においては、通信固有情報を保持するメモリ部であり、
通常は書き換え回数が限定されているフラッシュメモ
リ、ICカード等である。尚、図3において、データ記
憶装置104はクライアント機器103の外部に備えら
れているが、内部に備えることもある。また、データ記
憶装置104は、サーバ機器101より配信されるコン
テンツを格納する格納部の機能を備えることも可能とな
る。
【0027】図4は、サーバ機器101に管理されてい
るデータ記憶装置102に格納される価値情報のデータ
構造の一例を示す図である。この価値情報は以下の4つ
の項目から構成される。
【0028】1.「クライアント機器固有情報」 価値情報を所有するクライアント機器103を特定する
ための情報であり、各クライアント機器103は機器固
有情報を出荷時に設定されており、この情報はユーザに
よる書き換えができない。よって、価値情報の所有者を
特定するための情報としてクライアント機器固有情報を
利用する。例えば、クライアントIDと呼ばれる情報が
該当する。
【0029】2.「コンテンツ識別子」 当該価値情報(=利用権利情報)によって利用可能なコ
ンテンツを識別するための情報。例えば音楽コンテンツ
におけるISRCコード、パッケージ化されたコンテン
ツにおけるUPCコード等が、このようなコンテンツ識
別子に相当する。
【0030】3.「利用回数情報」 前記コンテンツ識別子によって特定されるコンテンツを
利用可能な回数である。前記利用条件に含まれる情報で
あり、クライアント機器103側で判定される。例え
ば、∞は利用可能な回数が指定されておらず、何回でも
コンテンツの利用可能なことを意味する。
【0031】4.「利用期限情報」 前記コンテンツ識別子によって特定されるコンテンツを
利用可能な期限を示す情報であり、クライアント機器1
03側で判定される。期限を越した場合には、利用回数
が残っていたとしても利用できなくなる。例えば、∞は
利用期限が設定されておらず、永久に利用可能なことを
意味する。
【0032】例えば、図4に示した表の2行目に該当す
る価値情報は、CLIENTS−ID−11111で特
定されるクライアント機器103において、CONTE
NTS−ID−1111で特定されるコンテンツを20
02年3月31日までに10回利用可能なことを表して
いる。
【0033】図5にクライアント機器103で管理され
るデータ記憶装置104に格納される価値情報のデータ
構造の一例を示す図である。この価値情報は、コンテン
ツ識別子、利用回数情報、及び利用期限情報の3つの項
目より構成される。尚、これらの項目の内容は前記図4
と同様であり、具体的な説明は省略する。
【0034】例えば、図5に示した表の2行目に該当す
る価値情報は、CONTENTS−ID−1111で特
定されるコンテンツを2002年3月31日までに5回
利用可能なことを表している。
【0035】次に、サーバ機器101からクライアント
機器103への価値情報移動の手順について図6を用い
て説明する。図6はサーバ機器101からクライアント
機器103へと価値情報を移動する際の通信手順につい
て示した通信シーケンス図である。
【0036】通信手順は以下の4つの通信メッセージか
ら構成される。 1.「通信固有情報要求通信(図中M601)」 クライアント機器103からサーバ機器101へ送信さ
れる通信メッセージであり、サーバ機器101に存在す
る価値情報をクライアント機器103へ移動させるに先
だって通信固有情報の送信を要求する。
【0037】2.「通信固有情報返答通信(図中M60
2)」 サーバ機器101からクライアント機器103へ返信さ
れる通信メッセージであり、サーバ機器101において
作成された通信固有情報をクライアント機器103へ送
信する。
【0038】3.「価値情報要求通信(図中M60
3)」 クライアント機器103からサーバ機器101へ送信さ
れる通信メッセージであり、サーバ機器101に存在す
る価値情報をクライアント機器103へ移動させること
を要求する。
【0039】4.「価値情報返答通信(図中M60
4)」 サーバ機器101からクライアント機器103へ返信さ
れる通信メッセージであり、サーバ機器101において
作成された価値情報をクライアント機器103へ送信す
る。
【0040】図7は、本実施の形態1に係るサーバ機器
101とクライアント機器103との間で送受信される
様々なデータの構成例を示す図である。まず、通信固有
情報要求通信M601において送信される通信メッセー
ジのデータ構造例を図7(a)に示す。通信固有情報要
求通信M601における通信メッセージは以下の5つの
データから構成される。
【0041】メッセージIDは、通信メッセージが通信
固有情報要求通信であることを示す識別情報である。2
バイトで0x0101が記述される。メッセージサイズ
は、メッセージID及びメッセージサイズを除く通信メ
ッセージのサイズが4バイトで記述される。図7(a)
の例では、0x00000022が記述されている。
【0042】機器固有情報は、クライアント機器103
の固有情報管理部301に管理されている機器固有情報
が16バイトで記述される。図7(a)の例では、CL
IENTS−ID−11111が記述されている。
【0043】利用回数情報は、この通信メッセージによ
る価値情報の交換において、どれだけの利用回数を要求
するかを示す情報であり、2バイトで回数が指定され
る。図7(a)の例では、0x0005が記述されてい
る。
【0044】コンテンツ識別子は、この通信メッセージ
による価値情報の交換において、どのコンテンツの利用
権利(=価値情報)を要求するかを示す情報であり、1
6バイトで記述される。図7(a)の例では、CONT
ENTS−ID−1111が記述される。
【0045】次に、通信固有情報返答通信M602にお
いて送信される通信メッセージのデータ構造例を図7
(b)に示す。通信固有情報返答通信M602における
返答メッセージは以下の4つのデータから構成される。
【0046】メッセージIDは、通信メッセージが通信
固有情報返答通信であることを示す識別情報である。2
バイトで0x0102が記述される。メッセージサイズ
は、メッセージID及びメッセージサイズを除く通信メ
ッセージのサイズが4バイトで記述される。図7(b)
の例では、0x00000012が記述されている。
【0047】ステータスコードは、通信固有情報要求通
信に対するサーバ機器101での処理結果を示すステー
タスコードが2バイトで記述される。図7(b)の例で
は、0x0000が記述されている。
【0048】通信固有情報は、価値情報要求通信におい
て使用される通信固有情報が16バイトで記述される。
図7(b)の例では、MESSAGE−ID−1111
1が記述されている。
【0049】さらに、価値情報要求通信において送信さ
れる通信メッセージのデータ構造例を図7(c)に示
す。価値情報要求通信における通信メッセージは以下の
4つのデータから構成される。
【0050】メッセージIDは、通信メッセージが通信
固有情報返答通信であることを示す識別情報である。2
バイトで0x0103が記述される。メッセージサイズ
は、メッセージID及びメッセージサイズを除く通信メ
ッセージのサイズが4バイトで記述される。図7(c)
の例では、0x00000020が記述されている。
【0051】機器固有情報は、クライアント機器103
の固有情報管理部301に管理されている機器固有情報
が16バイトで記述される。図7(c)の例では、CL
IENTS−ID−11111が記述される。
【0052】通信固有情報は、通信固有情報返答通信に
よって送信された通信固有情報が16バイトで記述され
る。図7(c)の例では、MESSAGE−ID−11
111が記述されている。そして、価値情報返答通信に
おいて送信される通信メッセージのデータ構造例を図7
(d)に示す。価値情報返答通信における通信メッセー
ジは以下の6つのデータから構成される。
【0053】メッセージIDは、通信メッセージが通信
固有情報返答通信であることを示す識別情報である。2
バイトで0x0104が記述される。メッセージサイズ
は、メッセージID及びメッセージサイズを除く通信メ
ッセージのサイズが4バイトで記述される。図7(d)
の例では、0x00000018が記述されている。
【0054】ステータスコードは、通信固有情報要求通
信に対するサーバ機器101での処理結果を示すステー
タスコードが2バイトで記述される。図7(d)の例で
は、0x0000が記述されている。
【0055】利用回数情報は、この通信メッセージによ
る価値情報の交換において、どれだけの利用回数が許可
されたかを示す情報であり、2バイトで回数が指定され
る。図7(d)の例では、0x0005が記述されてい
る。
【0056】利用期限情報は、この通信メッセージによ
る価値情報の交換において、対象となるコンテンツの利
用期限を示す情報であり、年を2バイトと月・日を各1
バイトの合計4バイトで記述される。図7(d)の例で
は、0x07d2031Fが記述されている。
【0057】コンテンツ識別子は、この通信メッセージ
による価値情報の交換において、どのコンテンツの利用
権利(=価値情報)が許可されるかを示す情報であり、
16バイトで記述される。図7(d)の例では、CON
TENTS−ID−1111が記述されている。
【0058】次に、図6のS601で示された、クライ
アント機器103における通信固有情報要求通信の送信
前の動作について説明する。クライアント機器103で
は、通信固有情報要求通信の前に、ユーザ入力部302
にて、クライアント機器103のユーザから利用を希望
するコンテンツ及び利用希望回数等の入力を受け付け
る。この入力結果及び固有情報管理部301に管理され
ている機器固有情報を元として、メッセージ処理部30
3は通信固有情報要求通信の通信メッセージを生成す
る。生成された通信メッセージはサーバ間通信部304
によって、サーバ機器101へと送信される。
【0059】次に、図6のS602で示された、サーバ
機器101における通信固有情報要求通信の受信から通
信固有情報返答通信の送信までの動作について説明す
る。サーバ機器101ではクライアント間通信部204
にて通信固有情報要求通信を受信すると、メッセージ処
理部203がこの通信メッセージを解釈し、通信メッセ
ージの先頭2バイトに記述されたメッセージIDから通
信固有情報要求通信であると判定する。
【0060】次にサーバ機器101は固有情報生成部2
02にて通信固有情報を生成する。生成された通信固有
情報と通信メッセージ中の機器固有情報・利用回数情報
・コンテンツ識別子は一組の要求情報として、記憶装置
制御部205によってデータ記憶装置102に記録され
る。尚、要求情報の詳細については後述する。
【0061】さらに、メッセージ処理部203は生成さ
れた通信固有情報を元に通信固有情報返答通信を生成す
る。生成された通信メッセージはクライアント間通信部
204によって、クライアント機器103へと送信され
る。尚、本実施の形態1ではステータスコードは常に正
常値である0x0000が設定される。
【0062】次に、図6のS603で示された、クライ
アント機器103における通信固有情報返答通信の受信
から価値情報要求通信の送信までの動作について説明す
る。クライアント機器103ではサーバ間通信部304
にて通信固有情報返答通信を受信すると、メッセージ処
理部303がこの通信メッセージを解釈し、通信メッセ
ージの先頭2バイトに記述されたメッセージIDから通
信固有情報返答通信であると判定する。
【0063】次に、クライアント機器103は、通信固
有情報返答通信に含まれる通信固有情報を取得し、この
通信固有情報を記憶装置制御部305によってデータ記
憶装置104に記録する。
【0064】さらに、メッセージ処理部303は通信固
有情報及び固有情報管理部301に管理されている機器
固有情報を元に価値情報要求通信を生成する。生成され
た通信メッセージはサーバ間通信部304によって、サ
ーバ機器101へと送信される。このように、価値情報
の交換を行うために価値情報要求通信(M603)を送
信する場合には、ユニークな識別子となる通信固有情報
を併せて送信する。
【0065】図8は、要求情報のデータ構造の一例を示
す図である。この要求情報は、以下の4つのデータより
構成される。通信固有情報は、サーバ機器101におい
て生成される通信を特定するための情報であり、MES
SAGE−ID−11111が記述される。機器固有情
報は、クライアント機器103の機器固有情報が記述さ
れており、CLIENTS−ID−11111が記述さ
れている。利用回数情報は、ユーザが要求するコンテン
ツの利用回数を示す情報であり、0x0005と記述さ
れている。また、コンテンツ識別子は、ユーザが利用を
要求するコンテンツを特定するための情報であり、CO
NTENTS−ID−1111が記述されている。
【0066】次に、図6のS604で示された、サーバ
機器101における価値情報要求通信の受信から価値情
報返答通信の送信までの動作について図10に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。図10は、サーバ機器1
01における価値情報要求通信の受信から価値情報返答
通信の送信までの動作手順を示すフローチャートであ
る。
【0067】サーバ機器101では、クライアント間通
信部204にて価値情報要求通信を受信すると、メッセ
ージ処理部203がこの通信メッセージを解釈し、通信
メッセージの先頭2バイトに記述されたメッセージID
から価値情報要求通信であると判定する(S100
1)。
【0068】次に、サーバ機器101はメッセージ処理
部203で解釈された通信メッセージから機器固有情報
及び通信固有情報を取得し、これを元に記憶装置制御部
205によってデータ記憶装置102に記憶された要求
情報の中から機器固有情報及び通信固有情報が一致する
ものを検索する。もしも発見されなかった場合には、メ
ッセージ処理部203はステータスコードに異常値であ
る0x0001を設定した価値情報返答通信のメッセー
ジを作成し、この通信メッセージをクライアント間通信
部204によってクライアント機器103へと送信する
(S1002,S1003)。
【0069】機器固有情報及び通信固有情報が一致する
ものが存在した場合には、要求情報に記述された機器固
有情報及びコンテンツ識別子を元に、記憶装置制御部2
05によってデータ記憶装置102に記憶された価値情
報から機器固有情報及びコンテンツ識別子が一致するも
のを検索する。もしも発見されなかった場合には、メッ
セージ処理部203はステータスコードに別の異常値で
ある0x0002を設定した価値情報返答通信のメッセ
ージを作成し、この通信メッセージをクライアント間通
信部204によってクライアント機器103へと送信す
る。この後、サーバ機器101では記憶装置制御部20
5によってデータ記憶装置102に記憶された要求情報
を削除しておく(S1004〜S1006)。
【0070】機器固有情報及びコンテンツ識別子が一致
するものが存在した場合には、要求情報と価値情報を元
に、価値情報処理部201がクライアント機器103へ
と送信する価値情報とサーバ機器101に残る価値情報
を作成する。尚、図中及び以降の説明ではこれら2つの
価値情報を区別するために、クライアント機器103へ
と送信する価値情報を送信価値情報と呼び、サーバ機器
101に記録・管理される価値情報を記録価値情報と呼
ぶ。価値情報処理部201によって作成された送信価値
情報は、記憶装置制御部205によってデータ記憶装置
102に記録される。また、価値情報処理部201によ
って作成された更新後の記録価値情報は、記憶装置制御
部205によってデータ記憶装置102に記録されてい
る価値情報に上書きされる。さらに、記憶装置制御部2
05によってデータ記憶装置102に記録されている要
求情報を削除する(S1007〜S1010)。
【0071】最後に、送信価値情報を元にメッセージ処
理部203は価値情報返答通信のメッセージを作成し、
この通信メッセージをクライアント間通信部204によ
ってクライアント機器103へと送信する。尚、この際
のステータスコードには正常値である0x0000が記
録される(S1011)。
【0072】図9に送信価値情報のデータ構造の一例を
示す。この送信価値情報は、以下の5つのデータより構
成される。通信固有情報は、サーバ機器101において
生成される通信を特定するための情報であり、MESS
AGE−ID−11111が記述される。機器固有情報
は、クライアント機器103の機器固有情報が記述され
ており、CLIENTS−ID−11111が記述され
ている。利用回数情報は、ユーザが利用可能なコンテン
ツの利用回数を示す情報であり、0x0005と記述さ
れている。利用期限情報は、ユーザが利用可能なコンテ
ンツの利用期限を示す情報であり、0x07d2031
Fと記述される。また、コンテンツ識別子は、ユーザが
利用を要求したコンテンツを特定するための情報であ
り、CONTENTS−ID−1111が記述されてい
る。
【0073】次に、図6のS605で示された、クライ
アント機器103における価値情報返答通信の受信後の
動作について説明する。クライアント機器103ではサ
ーバ間通信部304にて価値情報返答通信を受信する
と、メッセージ処理部303がこの通信メッセージを解
釈し、通信メッセージの先頭2バイトに記述されたメッ
セージIDから価値情報返答通信であると判定する。
【0074】次にクライアント機器103は、価値情報
返答通信に含まれるステータスコード通信を取得し、正
常値である0x0000であるか否かを判定する。正常
値でなかった場合には、送信の際に使用した通信固有情
報を記憶装置制御部305によってデータ記憶装置10
4から削除する。
【0075】正常値であった場合には、受信した価値情
報返答通信に含まれる利用回数情報・利用期限情報・コ
ンテンツ識別子を元に価値情報を作成し、これを記憶装
置制御部305によってデータ記憶装置104に記録す
る。さらに、送信の際に使用した通信固有情報を記憶装
置制御部305によってデータ記憶装置104から削除
する。
【0076】次に、通信固有情報要求通信の送信の際に
通信障害が発生した場合の動作について説明する。通信
固有情報要求通信の送信の際に通信障害が発生した場合
には、クライアント機器103からは送信できているも
のの、サーバ機器101では通信メッセージが受信でき
ていない。よって、サーバ機器101では図6のS60
2で示される処理が行われず、通信固有情報返答通信も
送信されない。このために、クライアント機器103は
通信固有情報返答通信を受信することは無い。このよう
な状態に陥った場合にはクライアント機器103はある
一定時間後に通信固有情報要求通信の再送信を試みる。
すなわち、クライアント機器103は、タイムアウト処
理を行い、次回のセッション確立時に再度通信固有情報
要求通信を送信する。
【0077】次に、通信固有情報返答通信の送信の際に
通信障害が発生した場合の動作について説明する。通信
固有情報返答通信の送信の際に通信障害が発生した場合
には、サーバ機器101からは送信できているものの、
クライアント機器103では通信メッセージが受信でき
ていない。クライアント機器103にとっては、この状
態は通信固有情報要求通信の送信の際に通信障害が発生
した場合と差異が無い。よって、クライアント機器10
3はある一定時間後に通信固有情報要求通信の再送信を
試みる。尚、サーバ機器101は通信固有情報返答通信
の再送信は行わない。また、通信固有情報要求通信の再
送信によってサーバ機器101が複数の通信固有情報要
求通信を受信した場合には、通信メッセージ毎に異なる
通信固有情報を付与する。
【0078】すなわち、クライアント機器103はタイ
ムアウト処理を行い、次回のセッション確立時に再度通
信固有情報要求通信を送信する。尚、この通信固有情報
要求通信に対してサーバ機器101は、通信障害発生時
とは異なる通信固有情報を使用することとなる。
【0079】次に、価値情報要求通信の送信の際に通信
障害が発生した場合の動作について説明する。価値情報
要求通信の送信の際に通信障害が発生した場合には、ク
ライアント機器103からは送信できているものの、サ
ーバ機器101では通信メッセージが受信できていな
い。よって、サーバ機器101では図6のS604で示
される処理が行われず、価値情報返答通信も送信されな
い。このためにクライアント機器103は価値情報返答
通信を受信することはない。このような状態に陥った場
合にはクライアント機器103はある一定時間後に価値
情報要求通信の再送信を試みる。
【0080】すなわち、クライアント機器103はタイ
ムアウト処理を行い、次回セッション確立時に再度価値
情報要求通信の送信を行う。尚、この価値情報要求通信
においては、クライアント機器103は通信障害発生時
と同一の通信固有情報を使用する。
【0081】次に、価値情報返答通信の送信の際に通信
障害が発生した場合の動作について説明する。価値情報
返答通信の送信の際に通信障害が発生した場合には、サ
ーバ機器101からは送信できているものの、クライア
ント機器103では通信メッセージが受信できていな
い。クライアント機器103にとっては、この状態は価
値情報要求通信の送信の際に通信障害が発生した場合と
差異が無い。よって、クライアント機器103はある一
定時間後に価値情報要求通信の再送信を試みる。尚、サ
ーバ機器101は価値情報返答通信の再送信は行わな
い。
【0082】すなわち、クライアント機器103はタイ
ムアウト処理を行い、次回セッション確立時に再度価値
情報要求通信を行う。サーバ機器101は、同一の通信
固有情報が付与される価値情報要求情報を再度受け取っ
た場合には、利用条件の更新、要求情報の削除等の価値
情報の更新を行わずに、再度通信障害発生時と同一の価
値情報返答通信をクライアント機器103へ送信する。
尚、サーバ機器101が記憶している通信固有情報は、
クライアント機器103からのコミット通信コマンド受
信時に削除される。
【0083】また、価値情報要求通信の再送信によって
サーバ機器101が価値情報要求通信を再度受信した場
合のために、図10を用いて説明したサーバ機器101
の処理手順に変更を加える必要がある。この変更を加え
た後の動作手順を説明したのが、図11である。図11
は、サーバ機器101が価値情報要求通信を再度受信し
た場合の動作手順を示すフローチャートである。
【0084】図11では、図10を用いて説明したサー
バ機器101の処理手順に対してS1112及びS11
13で示される処理手順が追加される。価値情報要求手
段を一度受信した後では、要求情報が削除されているた
めに、S1102で示される要求情報の検索は必ず失敗
する。この問題を回避するためにS1112で示す処理
が必要となる。サーバ機器101側において、価値情報
要求通信に含まれる機器固有情報及び通信固有情報を元
に記憶装置制御部205によってデータ記憶装置102
に記録されている送信価値情報を検索する(S111
2)。もしも発見されなければ、要求情報が発見されな
かった場合と同様に、メッセージ処理部203はステー
タスコードに異常値である0x0001を設定した価値
情報返答通信のメッセージを作成し、この通信メッセー
ジをクライアント間通信部204によってクライアント
機器103へと送信する(S1103)。
【0085】発見された場合には、検索された送信価値
情報を元にメッセージ処理部203は価値情報返答通信
のメッセージを作成し、この通信メッセージをクライア
ント間通信部204によってクライアント機器103へ
と送信する。尚、この際のステータスコードには正常値
である0x0000が記録される(S1113)。
【0086】通信固有情報返答通信の送信時に通信障害
が発生した場合には、複数の要求情報が作成されサーバ
機器101のデータ記憶装置102に記憶される。しか
も、この要求情報はその後の処理で削除されることはな
い。また、サーバ機器101が価値情報要求通信を受信
した後では送信価値情報が作成され、サーバ機器101
のデータ記憶装置102に記憶される。同様に、この送
信価値情報は、このままでは削除されない。これらの情
報をそのまま記憶しておくことは、サーバ機器101の
資源を圧迫するために、これを削除するための動作が必
要である。このためにクライアント機器103はコミッ
ト通信を行う。
【0087】図12は、コミット通信のデータ構造を示
す図である。当該データは、例えば以下の3つのデータ
から構成される。メッセージIDは、通信メッセージが
コミット通信であることを示す識別情報である。2バイ
トで0x0201が記述される。
【0088】メッセージサイズは、メッセージID及び
メッセージサイズを除く通信メッセージのサイズが4バ
イトで記述される。図12の例では、0x000000
10が記述されている。
【0089】機器固有情報は、クライアント機器103
の固有情報管理部301に管理されている機器固有情報
が16バイトで記述される。図12の例では、CLIE
NTS−ID−11111が記述されている。
【0090】クライアント機器103では、価値情報返
答通信の受信後、データ記憶装置104に通信固有情報
が全く記憶されていない場合には、サーバ間通信部30
4にてコミット通信を送信する。
【0091】サーバ機器101ではクライアント間通信
部204にてコミット通信を受信すると、メッセージ処
理部203がこの通信メッセージを解釈し、通信メッセ
ージの先頭2バイトに記述されたメッセージIDからコ
ミット通信であると判定する。コミット通信と判定され
ればサーバ機器101は、コミット通信の通信メッセー
ジに含まれる機器固有情報を元に、記憶装置制御部20
5によってデータ記憶装置102から要求情報及び送信
価値情報を検索する。こうして検索された全ての要求情
報及び送信価値情報を削除する。
【0092】通信障害発生時には何度か再送信を試みる
が、通信の状態によっては何度再送信を行っても通信が
到達しない可能性もある。特にクライアント機器103
がネットワークに常時接続されているわけではない環境
では、再送信の試行中にネットワークへの接続が途絶す
る可能性もある。このように、再送信の試行が長期間に
わたって失敗する場合には、その間にユーザがコンテン
ツの利用を中止することも考えられる。この場合には、
要求していた価値情報の取得も中止する必要がある。こ
のために価値情報取得のための通信に対して、これをキ
ャンセルするための通信メッセージを用意する。図13
は、キャンセル時にクライアント機器103とサーバ機
器101との間でやり取りされるデータの構造を示す参
考図である。
【0093】まず、クライアント機器103からサーバ
機器101に送信されるキャンセル要求通信のデータ構
造を図13(a)に示す。当該データは、例えば以下の
4つのデータから構成される。
【0094】メッセージIDは、通信メッセージがキャ
ンセル要求通信であることを示す識別情報である。2バ
イトで0x0301が記述される。メッセージサイズ
は、メッセージID及びメッセージサイズを除く通信メ
ッセージのサイズが4バイトで記述される。図13
(a)の例では、0x00000020が記述されてい
る。
【0095】機器固有情報は、クライアント機器103
の固有情報管理部301に管理されている機器固有情報
が16バイトで記述される。図13(a)の例では、C
LIENTS−ID−11111が記述されている。
【0096】通信固有情報は、通信固有情報返答通信に
よって送信された通信固有情報が16バイトで記述され
る。図13(a)の例では、MESSAGE−ID−1
1111が記述されている。
【0097】次に、サーバ機器101がキャンセル要求
通信を受信し、対応する処理を行った後にクライアント
機器103に送信するキャンセル返答通信のデータ構造
を図13(b)に示す。当該データは、例えば以下の3
つのデータから構成される。
【0098】メッセージIDは、通信メッセージがキャ
ンセル返答情報であることを示す識別情報である。2バ
イトで0x0302が記述される。メッセージサイズ
は、メッセージID及びメッセージサイズを除く通信メ
ッセージのサイズが4バイトで記述される。図13
(b)の例では、0x00000002が記述されてい
る。
【0099】ステータスコードは、キャンセル要求通信
に対するサーバ機器101での処理結果を示すステータ
スコードが2バイトで記述される。図13(b)の例で
は、0x0000が記述される。
【0100】キャンセル要求通信は、クライアント機器
103が価値情報要求通信を送信した後、価値情報返答
通信を受信するまでの間に使用する。価値情報要求通信
を送信する前であれば、単に通信固有情報を削除した上
で、コミット通信を送信するだけで良い。また、価値情
報返答通信を受信した後であれば、後述するクライアン
ト機器103からサーバ機器101への価値情報移動の
ための通信手順に従って、受け取った価値情報を移動さ
せれば良い。
【0101】これに対して、クライアント機器103が
価値情報要求通信を送信した後では、この通信メッセー
ジがサーバ機器101に届いて、サーバ機器101上の
価値情報が更新されている可能性があり、この更新済み
の価値情報を元の状態に戻すためにキャンセル通信が必
要である。
【0102】また、キャンセル要求通信も必ずしも一度
の送信でサーバ機器101に到達するとは限らない。ク
ライアント機器103がキャンセル要求通信に対するキ
ャンセル返答通信を受信できなかった場合には、キャン
セル要求通信を繰り返し送信する。
【0103】次に、サーバ機器101におけるキャンセ
ル要求通信受信後の動作について図14に示すフローチ
ャートを用いて説明する。図14は、サーバ機器101
におけるキャンセル要求通信受信後の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【0104】サーバ機器101では、クライアント間通
信部204にて価値情報要求通信を受信すると、メッセ
ージ処理部203がこの通信メッセージを解釈し、通信
メッセージの先頭2バイトに記述されたメッセージID
から価値情報要求通信であると判定する(S140
1)。
【0105】次に、サーバ機器101はメッセージ処理
部203で解釈された通信メッセージから機器固有情報
及び通信固有情報を取得し、これを元に記憶装置制御部
205によってデータ記憶装置102に記憶された要求
情報の中から機器固有情報及び通信固有情報が一致する
ものを検索する。もしも発見された場合には、発見され
た要求情報を削除した上で、メッセージ処理部203は
ステータスコードに正常値である0x0000を設定し
たキャンセル返答通信のメッセージを作成し、この通信
メッセージをクライアント間通信部204によってクラ
イアント機器103へと送信する。この処理は価値情報
要求通信がサーバ機器101に届いていない状態でキャ
ンセルを行った場合に発生する(S1402〜S140
4)。
【0106】要求情報に機器固有情報及び通信固有情報
が一致するものが存在しなかった場合には、機器固有情
報及び通信固有情報が一致する送信価値情報を記憶装置
制御部205によってデータ記憶装置102に記憶され
た送信価値情報から検索する。もしも発見されなかった
場合には、メッセージ処理部203はステータスコード
に正常値である0x0000を設定したキャンセル返答
通信のメッセージを作成し、この通信メッセージをクラ
イアント間通信部204によってクライアント機器10
3へと送信する。この処理は既にキャンセル要求通信を
サーバ機器101が受信しており、要求情報・送信価値
情報共にサーバ機器101から削除されてしまっている
場合に発生する(S1405,S1406)。
【0107】もしも送信価値情報が発見された場合に
は、この送信価値情報に含まれる機器固有情報及びコン
テンツ識別子を元に、記憶装置制御部205によってデ
ータ記憶装置102に記憶された記録価値情報から検索
する。送信価値情報は記録価値情報を元に生成されるた
め、この検索では必ず記録価値情報が発見される。発見
された記録価値情報には送信価値情報に記述された価値
情報を追加し、その結果作成される価値情報を記録価値
情報に上書きして、データ記憶装置102に記憶装置制
御部205が記録する。その後、発見された送信価値情
報を削除し、メッセージ処理部203はステータスコー
ドに正常値である0x0000を設定したキャンセル返
答通信のメッセージを作成し、この通信メッセージをク
ライアント間通信部204によってクライアント機器1
03へと送信する。この処理は既に価値情報要求通信を
サーバ機器101が受信しており、要求情報を削除し送
信価値情報が記録されている場合に発生する(S140
7〜S1409)。
【0108】次に、クライアント機器103からサーバ
機器101への価値情報移動の手順について図15を用
いて説明する。図15はクライアント機器103からサ
ーバ機器101へと価値情報を移動する際の通信手順に
ついて示す通信シーケンス図である。この通信手順は以
下の4つのメッセージから構成される。
【0109】1.「通信固有情報要求通信(図中M15
01)」 クライアント機器103からサーバ機器101へ送信さ
れる通信メッセージであり、クライアント機器103に
存在する価値情報をサーバ機器101へ移動させるため
に、価値情報の送信と通信固有情報の要求を行う。逆方
向への移動の場合と同様に機器固有情報を含む。
【0110】2.「通信固有情報返答通信(図中M15
02)」 サーバ機器101からクライアント機器103へ送信さ
れる通信メッセージであり、サーバ機器101において
作成された通信固有情報をクライアント機器103へ返
答する。逆方向への移動の場合と同様にステータスコー
ドを含む。
【0111】3.「価値情報移動要求通信(図中M15
03)」 クライアント機器103からサーバ機器101へ送信さ
れる通信メッセージであり、逆方向への移動の場合と同
様に通信固有情報及び機器固有情報を含む。
【0112】4.「価値情報移動返答通信(図中M15
04)」 サーバ機器101からクライアント機器103へ送信さ
れる通信メッセージであり、価値情報移動の結果を送信
する。逆方向への移動の場合と同様にステータスコード
を含む。
【0113】各通信の送信・受信の前後において、クラ
イアント機器103又はサーバ機器101は、以下の5
つの処理を行う。 1.「通信固有情報要求通信の送信前(図中S150
1)」 データ記憶装置104に記憶されている価値情報をロッ
クして、この価値情報を使用不可能な状態に設定する。
これは、S1503で示される価値情報の削除処理まで
に不当に価値情報が使用されることを防ぐためである。
さらに、価値情報及び機器固有情報を元に、通信固有情
報要求通信の通信メッセージを作成し、サーバ機器10
1へと送信する。
【0114】2.「通信固有情報返答通信の送信前(図
中S1502)」 サーバ機器101は、通信固有情報を作成し、受信した
価値情報、機器固有情報と共に前記通信固有情報を一組
の受信価値情報として記録する。作成された通信固有情
報をクライアント機器103へと送信する。
【0115】3.「価値情報移動要求通信の送信前(図
中S1503)」 データ記憶装置104に記憶されている価値情報を削除
する。次に受信した通信固有情報を記録し、通信固有情
報及び機器固有情報を元に価値情報移動要求通信の通信
メッセージを作成し、サーバ機器101へと送信する。
【0116】4.「価値情報移動返答通信の送信前(図
中S1504)」 データ記憶装置102に記憶されている受信した価値情
報を使用可能にする。これは受信価値情報を価値情報と
して記録することに等しい。尚、既存価値情報にマージ
して記録しても良い。その後、価値情報移動返答通信の
通信メッセージを作成し、クライアント機器103へと
送信する。そして、価値情報移動要求情報(M150
3)を複数回受信しても価値情報の更新を複数回行わな
いようにするために、前記S1502において記録した
受信価値情報を削除する。
【0117】5.「価値情報移動返答通信の受信後(図
中S1505)」 データ記憶装置104に記憶されている通信固有情報を
削除する。尚、本通信シーケンスではキャンセルは不可
能である。
【0118】尚、サーバ機器101で管理される価値情
報のデータ構造では、価値情報の所有者をクライアント
機器固有情報によって特定するとしたが、これ以外に別
途ユーザ識別情報を導入し、このユーザ識別情報によっ
て価値情報の所有者を特定しても良い。この際には、ユ
ーザ識別情報とクライアント機器固有情報を関連づける
ためのデータが別途必要となる。
【0119】また、サーバ機器101で管理される価値
情報のデータ構造では、価値情報そのものに対する識別
子が存在しないが、このような識別子が存在しても良
い。このような識別子は、同一の端末が同一のコンテン
ツの利用権利を複数所有する場合に有効である。
【0120】また、サーバ機器101で管理される価値
情報のデータ構造では、各価値情報にただ一つのコンテ
ンツ識別子が指定される構造であるとしたが、複数のコ
ンテンツ識別子が指定される構造でも良い。この場合に
は、データベースの構造をリレーショナル・データベー
スによって記述し、データベースのサイズの圧縮を図る
ことが一般的である。
【0121】また、サーバ機器101で管理される価値
情報のデータ構造では、コンテンツの利用条件として利
用回数情報と利用期限情報の2つを示したが、これ以外
にも累積利用時間等が指定されていても良い。特に価値
情報がクライアント機器固有情報ではなくユーザ識別情
報によって特定される場合には、同一価値情報が複数の
クライアント機器103によって取得される可能性があ
り、このような場合に同時に価値情報を取得可能なクラ
イアント機器103の数を限定する利用条件が指定され
ていても良い。このような条件は同時にコンテンツを利
用可能な機器の数に相当する。
【0122】また、通信固有情報要求通信及び価値情報
要求通信は機器固有情報を含むとしたが、これら一連の
通信メッセージの送受信以前に送信されていても良い。
特に価値情報の交換においては通信経路上での改竄や盗
聴を防ぐためにSSL(Secure Sockets Layer protoco
l)等のSAC(Secure Authentification Channel)が利
用されることが多いが、このSAC確立の際に交換され
る証明書に機器固有情報を埋め込んでおく方法が、セキ
ュリティーの観点からは望ましい。
【0123】また、要求する利用回数情報は通信固有情
報要求通信において送信されるとしたが、これを価値情
報要求通信において送信しても良い。尚、この場合に
は、サーバ機器101で記憶すべき情報等も変更が必要
である。
【0124】また、クライアント機器103からサーバ
機器101への価値情報移動では、通信固有情報要求通
信M1501の通信にて価値情報を送信するとしたが、
価値情報移動要求通信M1503の通信で価値情報を移
動しても良い。
【0125】また、クライアント機器103からサーバ
機器101への価値情報移動では、キャンセルは不可能
であるとしたが、キャンセル通信を用意しても良い。こ
の場合には、キャンセル時にクライアント機器103に
対して削除された価値情報を送信する必要がある。
【0126】(実施の形態2)次に、実施の形態2に係
るライセンス交換システムを説明する。本実施の形態2
におけるライセンス交換システムでは、一連の通信シー
ケンスを特定するための通信固有情報としてクライアン
ト機器103側が発行するリスタートIDを用いてライ
センスの交換を行い、また、ライセンス交換後のリスタ
ートIDのコミットにおいて工夫を加えたものとなる。
尚、このリスタートIDは、前記実施の形態1で示した
通信固有情報と同様の一連の通信シーケンスを特定する
ための情報である。
【0127】図16は、本実施の形態2に係るクライア
ント機器103の内部構成を示す図である。クライアン
ト機器103は、前記実施の形態1の構成に加えて、通
信固有情報生成部1601を備える。尚、他の構成は前
記実施の形態1と同様であり、具体的な説明を省略す
る。
【0128】通信固有情報生成部1601は、メッセー
ジ処理部303からの指示に従い、通信固有情報として
リスタートIDを生成する。このため、前記実施の形態
1において説明したクライアント機器103からの通信
固有情報要求通信M601を省略することができる。
【0129】図17は、本実施の形態2に係るサーバ機
器101の内部構成を示す図である。サーバ機器101
は、前記実施の形態1の構成に加えて、通信固有情報処
理部1701を備える。尚、サーバ機器101の他の構
成は前記実施の形態1と同様であり、具体的な説明は省
略する。
【0130】通信固有情報処理部1701は、クライア
ント機器103の通信固有情報生成部1601において
生成され、クライアント間通信部204を介して受信し
たメッセージに含まれるリスタートIDを識別する。
【0131】図18は、本実施の形態2に係るサーバ機
器101よりクライアント機器103へライセンスを移
動する場合における通信シーケンス図である。尚、図示
はしていないが、ライセンス移動のメッセージの送受信
を行う前提として、最初にメッセージデータが通信され
る経路に関する規定であるTCP/IPのセッションが
確立され、次に、暗号化通信方式の1つであるSSL等
のセッション確立が行われる。尚、このセッション確立
時の認証によってクライアント機器103のクライアン
トIDがサーバ機器101へ通知される。
【0132】ライセンス移動における通信手順は以下の
通信メッセージより構成される。図18のS1801で
示された、クライアント機器103におけるリスタート
IDの送信前の動作について説明すると、クライアント
機器103のユーザは、ユーザ入力部302を介してラ
イセンス交換を開始する。メッセージ処理部303は、
通信固有情報生成部1601へリスタートIDの発行を
指示する。そして、通信固有情報生成部1601は、通
信固有情報であるリスタートIDの発行を行い、メッセ
ージ処理部303より指示された記憶装置制御部305
は、このリスタートIDをデータ記憶装置104に記録
する。リスタートIDは、一連の通信過程においてユニ
ーク性を確保するために、未使用のリスタートIDが発
行される。次に、メッセージ処理部303は、リスター
トIDを含む送信メッセージを生成し、サーバ間通信部
304を介してサーバ機器101へと送信する。
【0133】従って、本実施の形態2に係るクライアン
ト機器103側がリスタートIDを生成することによ
り、クライアント機器103は、通信固有情報発行依頼
をサーバ機器101へする必要がなくなり通信の効率化
を図ることができる。また、サーバ機器101側がリス
タートIDを発行する処理を必要としないために、サー
バ機器101側の処理負荷を低減させることができる。
【0134】次に、図18のS1802で示されるサー
バ機器101におけるリスタートIDの受信からACK
(acknowledgement)の返信までの動作について説明する
と、クライアント間通信部204にて送信メッセージ
(M1801)を受信すると、メッセージ処理部203
が送信メッセージを解釈して、メッセージの先頭2バイ
トに記述されたメッセージIDよりリスタートID発行
メッセージであると判定する。
【0135】次に、サーバ機器101に備えられた記憶
装置制御部205は、送信メッセージに含まれるクライ
アントIDとリスタートIDを組としてデータ記憶装置
102へ記憶する。このように、識別子としてクライア
ントID及びリスタートIDの両方を用いることで、通
信処理過程におけるユニーク性の確保が容易となる。
【0136】さらに、メッセージ処理部203は、送信
メッセージ(M1801)の通信元であるクライアント
機器103にリスタートIDの通知の確認のために返答
メッセージとしてACK(M1802)を送信する。
【0137】尚、クライアント機器103は、ACKが
送信されない場合には、タイムアウト処理等を行い、デ
ータ記憶装置104へ記憶しているリスタートIDを含
む送信メッセージ(M1801)を再度サーバ機器10
1へ送信する。このため、クライアント機器103は、
リスタートIDを再度作成して記録する必要がなくな
り、書き換え回数の限定のあるデータ記憶装置104の
使用回数を減らすことができる。
【0138】図18のS1803で示されたクライアン
ト機器103におけるACKの受信からライセンス要求
情報の送信までの動作について説明すると、サーバ間通
信部304は、ACK(M1802)を受信し、メッセ
ージ処理部303はACKをサーバ機器101からのリ
スタートID通知確認であると判断する。
【0139】次に、クライアント機器103のメッセー
ジ処理部303は、ライセンス要求情報の作成を行う。
このライセンス要求情報の作成とは、例えば、ユーザが
希望するコンテンツを視聴、再生等する場合において、
ユーザ入力部302を用いてTV画面等に表示されるコ
ンテンツの一覧よりコンテンツ、利用条件等を選択する
ことにより行う。
【0140】記憶装置制御部305は、メッセージ処理
部303からの指示に従い、ライセンス要求情報とリス
タートIDを組にしてデータ記憶装置104へ記録す
る。メッセージ処理部303は、ライセンス要求情報、
リスタートID、ユーザからの要求するコンテンツの識
別子となるコンテンツID等を含むライセンス要求情報
(M1803)を生成して、サーバ間通信部304を介
してサーバ機器101へと送信する。
【0141】図18のS1804で示される、サーバ機
器101におけるライセンス要求情報の受信からレスポ
ンスメッセージの送信までの動作について説明すると、
クライアント間通信部204にてライセンス要求情報
(M1803)を受信し、メッセージ処理部203にお
いてこの要求情報を解釈して、ライセンス要求であると
判定する。
【0142】次に、サーバ機器101は、受信したライ
センス要求情報(M1803)からクライアントID及
びリスタートIDを取得し、これを元に記憶装置制御部
205によってデータ記憶装置102に記憶されたクラ
イアントID及びリスタートIDの組から一致するもの
を検索する。一致するものが存在した場合には、ライセ
ンスに記述されたクライアントID及びコンテンツID
を元に、記憶装置制御部205によってデータ記憶装置
102に記憶されたライセンスからクライアントID及
びコンテンツIDが一致するものを検索する。
【0143】クライアントID及びコンテンツIDが一
致するものが存在した場合には、受信したライセンス要
求情報とライセンスを元に、価値情報処理部201は、
クライアント機器103へと送信する発行ライセンスと
サーバ機器101に残るサーバ側管理ライセンスを作成
する。記憶装置制御部205は、価値情報処理部201
によって作成された発行ライセンスとリスタートIDを
組にしてデータ記憶装置102に記録する。この発行ラ
イセンスには、利用条件、暗号化されたコンテンツを復
号化するためのコンテンツ鍵情報等が含まれる。尚、当
該利用条件には、例えば、コンテンツのアクションの実
行を制御する条件(例えば、再生、コピー、品質指定
等)、前記アクションを開始して良いか否かを判定する
条件(例えば、有効期限、利用可能回数、累積使用時間
等)等が含まれる。
【0144】そして、ライセンス要求情報(M180
3)の通信障害等によりサーバ機器101がライセンス
要求情報(M1803)を再度受信した場合には、最初
のライセンス要求情報(M1803)の受信時にデータ
記憶装置102に記録された発行ライセンスを再度送信
する。これは、ライセンス要求情報(M1803)をサ
ーバ機器101が2回以上受信するということは、ライ
センス要求情報(M1803)又はレスポンスメッセー
ジ(M1804)において通信障害等が生じた場合であ
り、クライアント機器103はライセンス要求情報(M
1803)を一度送信したがタイムアウト処理を行った
後においてもライセンスを取得していない状態である。
このため、クライアント機器103は、再度ライセンス
要求情報(M1803)を送信し、サーバ機器101
は、最初にライセンス要求情報(M1803)を受信し
た場合に発行した発行ライセンスを送信する必要があ
る。
【0145】また、記憶装置制御部205は、レスポン
スメッセージ(M1804)の構成の一部である発行ラ
イセンスを記録する代わりに、レスポンスメッセージ
(M1804)を記録してもよい。これは、例えば、発
行ライセンスのみを記録した場合において、サーバ機器
101が再度ライセンス要求情報を受信すると再度レス
ポンスメッセージの全体を作成する処理が生じるが、一
度作成したレスポンスメッセージの全体を記録すること
により、再度ライセンス要求情報を受信した際にもレス
ポンスメッセージを再度作成するという処理を省くこと
ができ、通信障害発生時における処理の効率化を可能と
する。
【0146】そして、価値情報処理部201によって作
成された前記サーバ側管理ライセンスは、サーバ側管理
ライセンスの更新として、記憶装置制御部205によっ
てデータ記憶装置102に記録されているライセンスに
上書きされる。最後に、メッセージ処理部203は、発
行ライセンスを含むレスポンスメッセージ(M180
4)を作成し、クライアント間通信部204を介してク
ライアント機器103へと送信する。
【0147】次に、図18のS1805に示すクライア
ント機器103がレスポンスメッセージを受信してから
コミットメッセージを送信するまでの動作について説明
すると、サーバ間通信部304は、レスポンスメッセー
ジ(M1804)を受信し、メッセージ処理部303
は、記憶装置制御部305へ発行ライセンスの記録を指
示する。尚、ライセンス要求が正常に終了したことの記
録も行う。クライアント機器103は、図示していない
が、通常コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部を備え
ており、ユーザは発行ライセンスに含まれるコンテンツ
鍵を用いてコンテンツを復号化して、利用条件により許
可される範囲内においてコンテンツの利用が可能とな
る。
【0148】クライアント機器103は、要求するライ
センスの記録が終了したことをサーバ機器101に知ら
せて不要となったリスタートIDの削除を行うために、
コミットメッセージ(M1805)をサーバ機器101
へ送信する。すなわち、メッセージ処理部303は、リ
スタートID、クライアントID等を含むコミットメッ
セージ(M1805)を作成し、サーバ機器101へ送
信する。
【0149】尚、クライアント機器103からのコミッ
トメッセージの送信は、レスポンスメッセージ受信毎に
行う必要はなく、複数のリスタートIDを含むコミット
を一度に一括的に行うことも可能となる。これは、レス
ポンスメッセージ(M1804)受信毎にコミットメッ
セージ(M1805)を送信すると通信処理が大きくな
るためである。従って、クライアント機器103は、例
えば、10回のレスポンスメッセージ受信毎に使用済み
のリスタートIDを10個まとめて一括的にコミットを
行って通信の効率化を図ることができる。
【0150】そして、図18のS1806に示す、サー
バ機器101がコミットメッセージを受信してからAC
Kを返信するまでの動作について説明すると、クライア
ント間通信部204は、コミットメッセージを受信し、
メッセージ処理部203は、コミット要求と判定する。
【0151】次に、メッセージ処理部203より指示を
受けた記憶装置制御部205は、S1802においてデ
ータ記憶装置102に記憶され、受信したコミットメッ
セージ(M1805)で指定されるリスタートIDとク
ライアントIDの組の削除を行う。また、S1804に
おいてデータ記憶装置102に記憶されたリスタートI
Dと発行ライセンスの組を削除する。
【0152】このように、コミットメッセージ(M18
05)を受信した場合には、指定されたリスタートID
に関連する情報をデータ記憶装置102より削除して、
不要となった情報を長期間保持することにより生じる弊
害を防止する。
【0153】メッセージ処理部203は、コミットが終
了したことを示す応答であるACK(M1806)を作
成して、クライアント間通信部204を介してクライア
ント機器103へ送信する。
【0154】尚、クライアント機器103は、コミット
メッセージ(M1805)送信において通信障害が生じ
ている場合には、タイムアウト処理を行い、再度コミッ
トメッセージ(M1805)の送信を行う。この際に
は、サーバ機器101側において、まだS1806にお
ける発行ライセンスとリスタートIDの削除等は行われ
ていないため、S1806に示す処理を行う必要があ
る。また、ACK(M1806)の送信において通信障
害が生じた場合にはクライアント機器103は、タイム
アウト処理を行い、再度コミットメッセージ(M180
5)を送信する。この際には、サーバ機器101は、最
初のコミットメッセージ(M1805)の受信時にS1
806の処理である発行ライセンスとリスタートIDの
削除等を既に行っているため、再度S1806の処理を
行うことなく単にACK(M1806)を送信する。
【0155】次に、図18のS1807に示すクライア
ント機器103がACKを受信した場合の動作について
説明すると、メッセージ処理部303は、ACK(M1
806)を受信することにより、コミットの処理の終了
を確認する。そして、メッセージ処理部303からの指
示により記憶装置制御部305は、データ記憶装置10
4に記憶されコミットメッセージ(M1805)に含ま
れる不要となったリスタートIDとライセンス要求情報
の組を削除する。また、コミットが終了したリスタート
IDの削除を行う。
【0156】このように、クライアント機器103は、
使用済みのリスタートIDに関連する記録を削除して、
不要となった情報が長期に渡りデータ記憶装置104に
保持されることを防止する。
【0157】以上より、本実施の形態2に係るライセン
ス交換システムによれば、クライアント機器103側が
リスタートIDを生成することにより、リスタートID
発行依頼をサーバ機器101へする必要がなくなり通信
の効率化を図ることができる。
【0158】また、通信シーケンス中のユニークな識別
子として、クライアントID及びリスタートIDの両方
を用いることができ、通信処理過程におけるユニーク性
の確保がより容易となる。また、一括的にコミットを行
って通信回数を低減させて通信の効率化を図ることがで
きる。
【0159】尚、例えば、リスタートIDのデータ長を
長くする等により、同一のリスタートIDの発行を防止
し、一連の通信シーケンス完了後も、一度使用したリス
タートIDを確実に使用しないようにすることも考えら
れる。従って、通信固有情報生成部1601において作
成したリスタートIDをデータ記憶装置104に記録す
る処理を省いて、通信処理負荷をさらに低下させること
も考えられる。また、リスタートIDのユニーク性を確
保することにより、クライアント機器103のユーザが
1つの処理をしながら他のライセンス交換等の処理を開
始した場合において、リスタートIDのバッティングが
生じるのを確実に防ぐことができる。
【0160】(実施の形態3)次に、本発明に係るライ
センス交換システムにおいてキャンセルを行う場合の通
信シーケンスを説明する。本実施の形態3は、クライア
ント機器103のユーザが一度要求したライセンスのキ
ャンセルを行う場合の動作であり、サーバ機器101が
ライセンス要求情報(M1803)を既に受信してライ
センスの更新を行った場合について説明するものであ
る。
【0161】図19は、本実施の形態3に係るクライア
ント機器103のユーザがライセンス交換途中で一度要
求したライセンスのキャンセルを行う場合の通信シーケ
ンス図である。以下、通信シーケンスの手順を分説す
る。
【0162】尚、本実施の形態3においては、前記図1
8に示すレスポンスメッセージ(M1804)の通信手
順において通信障害が生じた場合を想定するものとす
る。すなわち、クライアント機器103のユーザがライ
センス交換通信を行っているにもよらず、希望するライ
センス交換が長期間に渡り不能な場合において、ユーザ
の気が変わり、ライセンス交換要求をキャンセルする場
合が考えられるためである。また、通信シーケンス途中
でのキャンセルにおいて特に問題となるのは、ユーザが
ライセンスを取得していないにもよらず、サーバ機器1
01側で管理されるユーザのライセンス内容が変更され
ている場合である。
【0163】まず、図19のS1901に示されるクラ
イアント機器103がキャンセルメッセージをサーバ機
器101へ送信する場合の動作について説明する。クラ
イアント機器103のユーザは、一度発行依頼したライ
センスの取得をキャンセルする際には、ユーザ入力部3
02を介してキャンセルの入力を行う。このキャンセル
の入力を受けたメッセージ処理部303は、リスタート
IDを併せたキャンセルメッセージ(M1901)を作
成し、サーバ間通信部304を介してサーバ機器101
へ送信する。
【0164】図19のS1902に示すサーバ機器がキ
ャンセルメッセージを受信してからACKを返信するま
での動作について説明すると、クライアント間通信部2
04は、キャンセルメッセージ(M1901)を受信
し、メッセージ処理部203は、ユーザからライセンス
交換のキャンセル要求であると判定する。
【0165】次に、記憶装置制御部205は、データ記
憶装置102に記憶されているサーバ側管理ライセンス
の再更新を行う。すなわち、前記S1804における処
理にて、価値情報処理部201は最初にライセンス要求
情報(M1803)を受信した際に、データ記憶装置1
02に保持されているライセンスの更新を一度行ってお
り(例えば、クライアント機器103の所有者であるユ
ーザが購入し、サーバ機器101側のデータ記憶装置1
02に保持されている再生可能回数10回であり、3回
の再生要求回数が記載されているライセンス要求情報を
受信した場合には、再生可能回数は7回に既に更新され
ている)、データ記憶装置102は、この更新後のライ
センス内容をサーバ側管理ライセンスとして記憶してい
る。
【0166】サーバ機器101側が、キャンセルメッセ
ージ(M1901)を受信した場合には、価値情報処理
部201は、サーバ側管理ライセンスの再更新(例え
ば、既に更新された再生可能回数7回を、更新前の再生
可能回数の10回に戻す)を行う。すなわち、価値情報
処理部201は、現状のサーバ側管理ライセンスに記録
されている発行ライセンス分の権利を既に更新されたサ
ーバ側管理ライセンスにマージする処理を行う。
【0167】次に、メッセージ処理部203より指示さ
れた記憶装置制御部205は、データ記憶装置102よ
りキャンセルメッセージで指定されるリスタートIDと
クライアントIDの組の削除を行い、次に、当該リスタ
ートIDと発行ライセンスの組を削除する。このよう
に、キャンセルメッセージ(M1901)を受信した場
合には、サーバ機器101側では、指定されたリスター
トIDに関する記録を削除すると共に、既に更新されて
いるライセンス内容を元の内容に再更新する。
【0168】メッセージ処理部203は、キャンセルの
一連の処理が完了したこと通知するために、クライアン
ト間通信部204を介してACK(M1902)をクラ
イアント機器103へ送信する。
【0169】尚、キャンセルメッセージ(M1901)
において通信障害等が発生した場合にはサーバ機器10
1は、キャンセルメッセージ(M1901)を受信して
いない状態であり、クライアント機器はタイムアウト処
理を行った後に、再度キャンセルメッセージ(M190
1)の送信を行う。また、ACK(M1902)の送信
において通信障害が発生した場合には、サーバ機器10
1がキャンセルメッセージ(M1901)を再受信する
が、S1902に示すサーバ側管理ライセンスの再更
新、クライアントIDとリスタートIDの組の削除、リ
スタートIDと発行ライセンスの組の削除は既に最初の
キャンセルメッセージ(M1901)の受信時に行われ
ているため、再度これらの処理を行う必要はなく単に処
理終了の応答メッセージとなるACK(M1902)を
送信する。
【0170】そして、図19のS1903に示すクライ
アント機器103がACKを受信した場合の動作につい
て説明すると、サーバ間通信部304は、ACK(M1
902)を受信すると、次に、メッセージ処理部203
は、正常にライセンス交換のキャンセルが行われたと判
定する。
【0171】そして、記憶装置制御部305は、データ
記憶装置104より図18の前記S1803において作
成されたライセンス要求情報とリスタートIDの組をデ
ータ記憶装置104より削除し、キャンセルにより不要
となったリスタートIDの削除を行う。
【0172】以上により、本実施の形態3に係るライセ
ンス交換システムにおいては、クライアント機器103
のユーザが、サーバ機器101へリスタートIDを含む
キャンセルメッセージ(M1901)を送信することに
より、一度発行された発行ライセンス分の権利をサーバ
側管理ライセンスにマージすることにより再更新を行
い、ユーザが取得できなかったライセンスが誤って更新
されるのを防止する。
【0173】(実施の形態4)次に、本発明に係るサー
バ機器101からクライアント機器103へライセンス
を移動する場合の通信シーケンスを説明する。本実施の
形態4では、サーバ機器101がリスタートIDの発行
を行い、また、クライアント機器103は、サーバ機器
101へライセンス交換終了のコミットを行う前にリス
タートIDの削除を行うことを特徴とする。
【0174】図20は、本実施の形態4に係るサーバ機
器101からクライアント機器103へライセンスを移
動する場合における通信シーケンス図である。まず、図
20のS2001に示されるクライアント機器103が
リスタートID発行要求情報をサーバ機器101へ送信
する場合の動作について説明すると、リスタートIDの
発行を要求するために、クライアント機器103のユー
ザは、ユーザ入力部302等を介してリスタートID発
行要求の入力を行い、メッセージ処理部303において
リスタートID発行要求情報(M2001)を作成し、
サーバ間通信部304を介してサーバ機器101へ送信
する。
【0175】次に、図20のS2002に示されるサー
バ機器101がリスタートID発行要求情報を受信して
からリスタートIDを送信する場合の動作について説明
すると、クライアント間通信部204は、リスタートI
D発行要求情報(M2001)を受信し、メッセージ処
理部203は、リスタートIDの発行要求と判断して、
通信固有情報生成部202にリスタートIDの発行を指
示する。尚、本実施の形態4においては、一度使用した
リスタートIDは再度使用しないため、リスタートID
のグローバルユニーク性を保つことができる。
【0176】また、リスタートIDはサーバ機器101
側が付与することにより、クライアント機器103がリ
スタートIDを発行してデータ記憶装置104に記憶す
る前記実施の形態2に比べて、クライアント機器103
のデータ記憶装置104に対する更新回数を低減するこ
とができる。
【0177】そして、メッセージ処理部203より指示
された記憶装置制御部205は、データ記憶装置102
へクライアントIDとリスタートIDを組として記録す
る。また、メッセージ処理部203は、作成されたリス
タートIDを含むリスタートID情報(M2002)を
作成し、クライアント間通信部204を介してクライア
ント機器103へ送信する。
【0178】図20のS2003及びS2004に示さ
れるクライアント機器103のリスタートID情報の受
信からライセンス要求通信の送信までの動作について説
明すると、サーバ間通信部304は、リスタートID情
報(M2002)を受信し、メッセージ処理部303
は、リスタートIDと判断して、記憶装置制御部305
にリスタートIDの記録を指示する。記憶装置制御部3
05は、データ記憶装置104にリスタートIDを記憶
させ(S2003)、また、メッセージ処理部303
は、ユーザの要求するコンテンツの利用条件を選択した
ライセンス要求情報の作成を行う(S2004)。
【0179】そして、作成されたライセンス要求情報
(M2003)は、リスタートIDと併せてサーバ間通
信部304を介してサーバ機器101へ送信される。図
20のS2005に示されるサーバ機器101側のライ
センス要求情報の受信からライセンスの送信までの動作
について説明すると、クライアント間通信部204は、
ライセンス要求情報(M2003)を受信し、メッセー
ジ処理部203は、ライセンス要求と判断して、価値情
報処理部201にライセンスの発行を指示する。尚、ラ
イセンスの発行の説明は前記S1804と同様であるた
め具体的な説明は省略する。
【0180】尚、ユーザが要求するライセンスの内容が
1回目と2回目以降とでは異なる場合がある。例えば、
ユーザの希望するコンテンツの再生要求回数が1回目の
ライセンス情報要求時においては3回であったが、ユー
ザ側の処理の都合により、その後ユーザの選択が変わり
2回目のライセンス要求情報の要求時において4回とな
る等の場合である。本実施の形態4においては、ライセ
ンス要求情報(M2003)の内容を通信シーケンスの
開始時点で確定させる必要はなく、同一のリスタートI
Dで異なるライセンス要求情報(M2003)を送信す
ることを可能としている。
【0181】すなわち、同一のリスタートIDを用いる
ことにより、リスタートIDにより識別されるライセン
ス要求情報の再受信時には、既に発行した発行ライセン
スをサーバ側管理ライセンスにマージしてライセンス内
容を更新前の内容に戻して、その後のライセンス要求情
報に従って発行ライセンスを作成することが可能とな
る。一方、正常にライセンス受信が完了するとクライア
ント機器103において発行ライセンス受信と同時にリ
スタートIDが削除されるため、ライセンス交換後には
同じリスタートIDを用いたライセンス要求情報が再度
送られることはなく、確実にライセンスの交換を行うこ
とができる。
【0182】そして、価値情報処理部201によって作
成された更新後のサーバ側管理ライセンスは、サーバ側
管理ライセンスの更新として、記憶装置制御部205に
よってデータ記憶装置102に記録されている価値情報
に上書きされる。
【0183】最後に、メッセージ処理部203は、発行
ライセンスを含むレスポンスメッセージ(M2004)
を作成しクライアント間通信部204を介してクライア
ント機器103へと送信する。
【0184】次に、図20のS2006に示すクライア
ント機器103側でのライセンスの受信後の動作につい
て説明すると、サーバ間通信部304は、レスポンスメ
ッセージ(M2004)を受信し、メッセージ処理部3
03は、発行ライセンスと判断する。そして、メッセー
ジ処理部303は、記憶装置制御部305に発行ライセ
ンスの記録を行うよう指示してデータ記憶装置104に
記憶される。
【0185】そして、クライアント機器103は、発行
ライセンスの記録時にリスタートIDに関連する記録を
削除する。このように、ライセンス交換の通信において
最後にライセンスの更新を行う側は、その更新時に識別
子であるリスタートIDに関連する記録を削除する。従
って、クライアント機器103のユーザの要求するライ
センスの取得が終了した後、不要となったリスタートI
Dの情報を最も早い段階で削除することができ、誤った
ライセンス交換が行われるのを防ぐと共に、不要となっ
たリスタートIDを長期に渡ってデータ記憶装置104
に保持する弊害を低減させることができる。
【0186】図20のS2007に示すクライアント機
器103でのコミットメッセージ送信における動作を説
明すると、クライアント機器103においては、発行ラ
イセンスの記憶と同時にリスタートIDが削除されるた
め(S2006)、通常であれば、データ記憶装置10
4には、記録されているリスタートIDが存在しない。
従って、メッセージ処理部303は、データ記憶装置1
04に記憶されているリスタートIDが存在しないこと
の確認を行う。
【0187】この確認の後に、メッセージ処理部303
は、コミットメッセージ(M2005)を作成して、リ
スタートIDを特に指定することなくコミットを行う。
このため、サーバ機器101側においては、リスタート
ID毎にコミットを行うのではなく、クライアントID
と対応させて管理している複数のリスタートIDや発行
ライセンスを一括的にコミットすることができる。従っ
て、通信過程での処理を低減させて効率的な通信を行う
ことが可能となる。
【0188】次に、図20のS2008に示すサーバ機
器101側におけるコミットメッセージ受信後の動作に
ついて説明すると、クライアント間通信部204は、コ
ミットメッセージ(M2005)を受信し、メッセージ
処理部203は、コミット要求のメッセージと判断す
る。メッセージ処理部203は、クライアント機器10
3のクライアントIDを用いて、当該クライアントID
とリスタートIDの組、及びこのリスタートIDと発行
ライセンスの組の削除を記憶装置制御部205へ指示す
る。そして、記憶装置制御部205は、データ記憶装置
102からこれらのデータの削除を行う。
【0189】尚、例えば、クライアント機器103から
のコミットメッセージ(M2005)の送信を所定期間
毎に行う場合であって、当該期間中にライセンス交換が
行われていない場合には、サーバ機器101側には削除
される対象となるリスタートID、発行ライセンス等の
データがない場合も考えられる。
【0190】以上のように、本実施の形態4に係るライ
センス交換システムにおいては、リスタートIDはサー
バ機器101側が付与することにより、クライアント機
器103がリスタートIDを発行してデータ記憶装置1
04に記憶する前記実施の形態2に比べて、データ記憶
装置104に対するデータ更新回数を低減することがで
きる。
【0191】また、同一のリスタートIDを用いること
により、リスタートIDにより識別されるライセンス要
求情報(M2003)の再受信時には、既に更新したサ
ーバ側管理ライセンスを更新前の内容に再更新して、そ
の後のライセンス要求情報(M2003)に従って発行
ライセンスを作成することが可能となる。
【0192】そして、クライアント機器103は、発行
ライセンスの記録時にリスタートIDに関連する記録を
削除するため、クライアント機器103のユーザの要求
するライセンスの取得が終了した後、不要となったリス
タートIDの情報を最も早い段階で削除することがで
き、不要となったリスタートIDを長期に渡ってデータ
記憶装置104に保持する弊害を低減させることができ
る。さらに、クライアント機器103は、リスタートI
Dを特に指定することなく一括的にコミットを行うこと
により効率的な通信を行うことが可能となる。
【0193】(実施の形態5)次に、本発明の別の形態
について説明する。本実施の形態5においては、クライ
アント機器103が一度取得したライセンスを、サーバ
機器101へ返却を行う場合の通信シーケンスについて
説明するものとする。本実施の形態5においては、通信
シーケンスの開始時において、前回の通信で使用してい
た情報を暗黙的にコミットすることを特徴としている。
【0194】図21は、本実施の形態5に係るクライア
ント機器103からサーバ機器101へライセンス返却
する場合における通信シーケンス図である。通信手順は
以下の通信メッセージより構成される。まず、図21の
S2101に示すクライアント機器103における通信
シーケンス開始時におけるライセンス返却情報の送信動
作について説明すると、クライアント機器103は、一
連の通信が完了しており、通信シーケンスの途中である
ことを示すフラグが落ちていることを確認する。
【0195】次に、メッセージ処理部303は、返却対
象のライセンスをロックして使用不可能な状態に設定す
る。これは、ライセンス移動過程において通信シーケン
スの識別子を付与する前にロックすることで他にライセ
ンスが使用されることを防ぐためである。
【0196】そして、メッセージ処理部303は、返却
するライセンスを含むライセンス返却情報(M210
1)を作成して、通信シーケンスの途中であることを示
すフラグを立てた後に、サーバ間通信部304を介して
サーバ機器101へ送信する。
【0197】次に、図21のS2102に示すサーバ機
器101のライセンス返却情報の受信からACKの送信
までの動作について説明すると、クライアント間通信部
204は、ライセンス返却情報(M2101)を受信す
ると、メッセージ処理部203はライセンス返却情報に
含まれているクライアントIDを確認し、記憶装置制御
部205は、以前の返却の通信において記録されている
データ記憶装置102にクライアントIDとライセンス
の組が記録されていれば削除する。すなわち、本実施の
形態5においては、サーバ機器101側の通信シーケン
スの開始時にクライアントIDとライセンスの情報を用
いることにより、以前の通信シーケンスの情報を暗黙的
にコミットして、以前の返却通信に関連する記録を削除
することを可能としている。
【0198】次に、記憶装置制御部205は、受信した
ライセンス返却情報(M2101)に含まれるライセン
スとクライアントIDを組にしてデータ記憶装置102
へ記録する。
【0199】尚、ユーザは、ライセンス交換において同
時に複数のライセンス交換を行うことは少なく、1つの
ライセンス交換後に次のライセンス交換を行う場合が通
常である。従って、本実施の形態5に示すように、特定
の機器101及び103間で同時に実行可能な通信シー
ケンスが1つに限定することにより、識別子を単にクラ
イアントIDのみとすることができる。
【0200】そして、メッセージ処理部203は、返却
ライセンスを受信したことを示す応答メッセージである
ACK(M2102)を作成し、クライアント間通信部
204を介してクライアント機器103へ送信する。
【0201】次に、図21のS2103に示すクライア
ント機器103側のACK(M2102)の受信からA
CK(M2103)の返信までの動作について説明する
と、サーバ間通信部304は、ACK(M2102)を
受信すると、メッセージ処理部303は、ライセンス返
却が正常に行われたことを判断して、記憶装置制御部3
05は、データ記憶装置104より返却されたライセン
スの削除を行う。
【0202】メッセージ処理部303は、返却対象のラ
イセンスの削除が終了したことを示す応答メッセージで
あるACK(M2103)をサーバ間通信部304を介
してサーバ機器101へ送信する。
【0203】次に、図21のS2104に示すサーバ機
器101側のACK(M2103)の受信からACK
(M2104)の返信までの動作について説明すると、
クライアント間通信部204は、ACK(M2103)
を受信して、メッセージ処理部203は、クライアント
機器103におけるライセンス削除終了を判断する。そ
して、価値情報処理部201は、S2102においてデ
ータ記憶装置102に記録しておいた前記ライセンスを
サーバ側管理ライセンスにマージして、また、記録され
ているクライアントIDとライセンスの組に対してさら
にマージが完了したことを追記する。
【0204】そして、メッセージ処理部203は、返却
したライセンスのマージが完了したことを示す応答メッ
セージであるACK(M2104)を作成し、クライア
ント間通信部204を介してクライアント機器103へ
送信する。
【0205】尚、通信障害等によりサーバ機器101が
ACK(M2103)を再受信した場合には、S210
4に示す処理は行わずに、ACK(M2104)を送信
する処理のみを行う。
【0206】次に、図21のS2105に示すクライア
ント機器103のACK(M2104)の受信後の動作
について説明すると、クライアント機器103は、AC
K(M2104)を受信すると、S2101において立
てた通信シーケンスの途中であることを示すフラグを落
とし、クライアント機器103からサーバ機器101へ
のライセンス返却における一連の通信を完了する。
【0207】以上のように、本実施の形態5に係るライ
センス交換システムにおいては、特定の機器間において
は同時に実行可能な通信シーケンスを1つに限定するこ
とにより、識別子にクライアントIDのみを用いること
ができる。従って、リスタートIDを識別子として用い
る必要がなくなり、リスタートIDの発行や記録を行う
必要がなくなる。
【0208】また、サーバ機器101側の通信シーケン
スの開始時にクライアントIDを用いることにより、以
前の通信シーケンスの情報を暗黙的にコミットして、以
前の通信におけるクライアントIDとライセンスの組に
関連する記録を削除することを可能とする。
【0209】(実施の形態6)次に、本発明に係る他の
実施の形態について図22を用いて説明する。図22
は、本実施の形態6に係るクライアント機器103とサ
ーバ機器101の間のコンテンツ利用に関する通信シー
ケンス図である。
【0210】尚、本実施の形態6においては、上述した
実施の形態1から5までの処理の効率化を図り、ライセ
ンス交換システムにおける一連の通信において、クライ
アント機器103及びサーバ機器101に備えられるフ
ラッシュメモリであるデータ記憶装置102及び104
の書き込み回数を低減させた形態である。本実施の形態
6においては、リスタートIDはクライアント機器10
3側において生成されることによりリスタートID発行
要求を行わず、また、クライアント機器103のコンテ
ンツ利用終了をもって黙示的にコミットを行うことを特
徴とする。また、ユーザのコンテンツ再生可能回数が定
められている場合を想定する。
【0211】まず、図22のS2201に示すクライア
ント機器103におけるコンテンツ鍵リクエストメッセ
ージの送信前における動作について説明すると、メッセ
ージ処理部303より指示を受けた通信固有情報生成部
1601は、リスタートIDの発行を行う。メッセージ
処理部303は、生成された前記リスタートID、要求
先端末となるサーバ機器101でのライセンスを識別す
るIDとなるライセンスID、及びクライアント機器1
03のユーザが要求するコンテンツのアクションを示す
アクションIDを含むコンテンツ鍵リクエストメッセー
ジ(M2201)を作成し、サーバ間通信部304を介
してサーバ機器101へ送信する。
【0212】尚、メッセージ処理部303からの指示に
より、記憶装置制御部305は、コンテンツ鍵リクエス
トメッセージをデータ記憶装置104にログ記録し、要
求するコンテンツの利用量の記録を行うが、S2201
においては、コンテンツは未だ利用されていないため、
利用量は0である。
【0213】このように、クライアント機器103は、
コンテンツ鍵リクエストメッセージ(M2201)にお
いて、クライアント機器103側が生成したリスタート
ID、及びライセンス移動に必要な情報であるライセン
スID等を併せて通信することにより、クライアント機
器103よりサーバ機器101へリスタートID発行要
求通信を行う必要がなくなり、通信回数を削除すること
が可能となる。
【0214】また、本実施の形態6においては、生成さ
れたリスタートIDの記録と共に、ログ記録及び利用量
記録が行われるため、データ記憶装置104に対する書
き込み回数を低下させることができる。
【0215】次に、図22のS2202に示すサーバ機
器101側におけるコンテンツ鍵取得要求の受信後の動
作について説明すると、クライアント間通信部204
は、コンテンツ鍵リクエストメッセージ(M2201)
を受信し、価値情報処理部201は、前記ライセンスI
Dをデータ記憶装置102より検索し、該当するライセ
ンスを発見した場合には、利用条件の判定を行う。
【0216】そして、利用条件がユーザから要求された
使用条件を満たす場合には、価値情報処理部201は、
コンテンツの暗号を解く鍵であるコンテンツ鍵、ユーザ
指定のコンテンツに対して許可されるアクションの実行
を制御する条件、利用期限情報及び利用可能回数等の情
報である条件等を含むライセンスを作成し、メッセージ
処理部203においてライセンスのロックを行い、この
ライセンスにクライアントIDを併せたコンテンツ鍵レ
スポンスメッセージ(M2202)の作成を行う。ま
た、メッセージ処理部203より指示された記憶装置制
御部205は、利用可能回数の更新や受信したリスター
トIDをデータ記憶装置102に記録する。
【0217】最後に、メッセージ処理部203は、コン
テンツ鍵レスポンスメッセージ(M2202)をクライ
アント間通信部204を介してクライアント機器103
へ送信する。
【0218】図22のS2203に示すクライアント機
器103におけるコンテンツ鍵レスポンスメッセージ受
信後の動作について説明すると、サーバ間通信部304
は、コンテンツ鍵レスポンスメッセージ(M2202)
を受信し、メッセージ処理部303は、コンテンツ鍵レ
スポンスメッセージ(M2202)に含まれているコン
テンツ鍵、利用期限情報及び利用可能回数等の情報であ
る条件を判定する。
【0219】そして、メッセージ処理部303からの指
示により記憶装置制御部305は、データ記憶装置10
4のログ更新(コンテンツの再生開始)、及び許可され
る利用量の最大量となる利用量更新を行う(例えば、コ
ンテンツ鍵レスポンスメッセージにおいて利用可能時間
が3時間許可されれば3時間として利用量が更新され
る)。
【0220】図22のS2204において、クライアン
ト機器103のユーザは、許可される利用条件に従いコ
ンテンツ鍵を用いてコンテンツの暗号化を解きコンテン
ツの再生を開始する(S2204)。次に、ユーザがコ
ンテンツの再生を停止することによりコンテンツの利用
を終了する(S2205)。
【0221】次に、図22のS2206に示すクライア
ント機器103のコンテンツ鍵利用終了メッセージの送
信における動作を説明すると、ユーザのコンテンツの再
生が終了すると(S2205)、メッセージ処理部30
3は、リスタートID及びコンテンツ利用量(例えば実
際の再生時間は1時間)を含むコンテンツ鍵利用終了メ
ッセージ(M2203)を作成し、サーバ間通信部30
4を介してサーバ機器101へ送信する。
【0222】尚、メッセージ処理部303からの指示に
より記憶装置制御部305は、データ記憶装置104に
コンテンツ鍵利用終了メッセージの送信をログ記録、及
び実際のコンテンツ利用量の更新を行う(例えば実際に
再生した時間は1時間)。
【0223】尚、従来であれば、クライアント機器10
3は、S2206の処理の後にコミットメッセージの送
信を別途行う必要があったが、本実施の形態6において
は、コンテンツ鍵利用終了メッセージ(M2203)に
おいて併せて暗黙的にコミットを行っており、コミット
メッセージの送信を省いて通信における処理を低減させ
ることができる。
【0224】次に、図22のS2207に示すサーバ機
器101側でのコンテンツ鍵利用終了メッセージ受信後
の動作について説明すると、クライアント間通信部20
4は、コンテンツ鍵利用終了メッセージ(M2203)
を受信し、メッセージ処理部203より指示を受けた価
値情報処理部201は、S2202において送信したラ
イセンスのロックを解除して、ライセンスの更新を行
う。メッセージ処理部203より指示を受けた記憶装置
制御部205は、リスタートIDをデータ記憶装置10
2より削除する。
【0225】そして、メッセージ処理部203は、コン
テンツ鍵利用終了したことを通知する応答メッセージで
あるACK(M2204)を作成して、クライアント間
通信部204を介してクライアント機器103に送信す
る。
【0226】図22のS2208に示すクライアント機
器103でのACK(M2204)受信後の動作につい
て説明すると、クライアント機器103のメッセージ処
理部303は、記憶装置制御部305に対してS220
1において作成したリスタートIDの削除を指示し、デ
ータ記憶装置104よりリスタートIDの削除を行う。
【0227】以上、本実施の形態6に係るライセンス交
換システムにおいては、クライアント機器103がリス
タートIDの生成をし、また、コンテンツ鍵利用終了メ
ッセージ(M2203)をもって暗黙的にコミットを行
う。このため、クライアント機器103からのリスター
トID要求情報、及びコミットメッセージの送信を削除
して通信処理負荷を低減させると共に、データ記憶装置
102又は104への書き込み回数は、コンテンツの再
生開始前にS2201〜S2203までの3回、コンテ
ンツ再生停止後においてもS2206〜S2208まで
の3回とすることができ、書き込み回数に限定のあるデ
ータ記憶装置102及び104の有効利用を図ることが
できる。
【0228】(実施の形態7)次に、他の実施の形態の
通信シーケンスについて説明する。図23は、本実施の
形態7に係るライセンス交換システムに関する通信シー
ケンス図であり、本実施の形態7においては、コンテン
ツの再生回数が無限の場合を想定しており、サーバ機器
101はデータ記憶装置102への書き込みを行わない
ことを特徴とする。
【0229】まず、図23のS2301に示すクライア
ント機器103のコンテンツ鍵リクエストメッセージ送
信前の動作について説明すると、通信固有情報生成部1
601は、リスタートIDの発行を行い、上述したS2
201における処理と同様にコンテンツ鍵リクエストメ
ッセージ(M2301)の作成を行う。
【0230】そして、図23のS2302に示すサーバ
機器101のコンテンツ鍵リクエストメッセージ受信後
の動作について説明すると、サーバ機器101は、コン
テンツ鍵リクエストメッセージ(M2301)を受信す
ると、利用条件の判定を行い、メッセージ処理部203
は、前記利用条件判定に従ってコンテンツ鍵レスポンス
メッセージ(M2302)をクライアント間通信部20
4を介してクライアント機器103へ送信する。
【0231】尚、本実施の形態7においては、再生可能
回数が無限大に設定されているために、サーバ機器10
1側において再生可能回数の更新、リスタートIDの記
録等が行われないためデータ記憶装置102への書き込
みを行わす、また、ライセンスのロックも行われない。
【0232】図23のS2303に示すコンテンツ鍵レ
スポンスメッセージ受信後の動作について説明すると、
サーバ間通信部304は、コンテンツ鍵レスポンスメッ
セージ(M2302)を受信すると、メッセージ処理部
303より指示された記憶装置制御部305は、データ
記憶装置104よりS2301において発行したリスタ
ートIDを削除する。このため、不要となったリスター
トIDをライセンス交換の終了と共に削除する。
【0233】そして、コンテンツ鍵レスポンスメッセー
ジ(M2302)よりコンテンツ鍵の取得及び利用条件
等の判定を行いコンテンツの再生を開始する(S230
4)。また、ユーザがコンテンツの利用を終了して再生
停止する(S2305)。従って、本実施の形態7に係
るライセンス交換システムにおいては、一連のライセン
ス交換の通信シーケンスにおいて、データ記憶装置10
4への書き込み回数をS2301及びS2303の2回
と最小とすることができると共に、コンテンツの再生可
能回数が無限大であるため、データ記憶装置102へ再
生可能回数の更新、受信したリスタートID等の書き込
みを行う必要がない。
【0234】尚、上述した各実施の形態に係る説明は例
示であり、本発明は各実施の形態の通信シーケンスに限
定されるものではなく、その適用可能な範囲において本
発明を使用できることは言うまでもない。
【0235】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る価値情報交
換システムによれば、サーバ機器とクライアント機器と
がネットワークを介して価値情報の交換を行う場合にお
いて、機器固有情報と通信固有情報を用いてサーバ機器
側で中間状態を管理することによって、通信障害の発生
時にも価値情報の損失や重複を避けることが可能とな
る。
【0236】そして、本発明に係る価値情報交換システ
ムにおいては、前記のように通信障害に対する耐性を持
たせながらも、クライアント機器は機器固有情報及び通
信固有情報を記録するだけで良く、比較的容易に実装を
行うことが可能となる。また、クライアント機器のユー
ザは、通信障害発生時に中断された通信を再開するだけ
ではなく、価値情報の取得をキャンセルすることも可能
である。
【0237】さらに、本発明に係る価値情報交換システ
ムによれば、クライアント機器がリスタートIDを生成
することにより、リスタートID発行依頼をサーバ機器
へする必要がなくなり、一連の通信シーケンス中での通
信回数を低減させることができる。
【0238】また、本発明に係る価値情報交換システム
によれば、ライセンス交換において不都合が生じたクラ
イアント機器のユーザが、サーバ機器へリスタートID
を含むキャンセルメッセージを送信することにより、一
度更新されたサーバ側管理ライセンスを元の内容に再更
新して、ライセンスが誤って更新されることを確実に防
止することができる。
【0239】さらに、本発明に係る価値情報交換システ
ムによれば、クライアント機器は、発行ライセンスの受
信時にリスタートIDに関連する記録を削除するため、
不要となったリスタートIDの情報を最も早い段階で削
除することができる。そして、クライアント機器は、リ
スタートIDを特に指定することなく一括的にコミット
を行うことにより通信処理を低減させて効率的な通信を
行うことが可能となる。
【0240】そして、本発明に係る価値情報交換システ
ムによれば、特定の機器間においては同時に実行可能な
通信シーケンスを1つに限定することにより、識別子は
単にクライアントIDのみでよくなり、リスタートID
の発行や記録を省くことができる。
【0241】また、本発明は、一連のライセンス交換シ
ステムにおけるデータ記憶装置への書き込み回数及び通
信回数を減らして、通信の効率化を図ったライセンス交
換システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1において価値情報交換システムの
構成を示す図である。
【図2】実施の形態1においてサーバ機器の内部構成を
示す図
【図3】実施の形態1においてクライアント機器の内部
構成を示す図である。
【図4】実施の形態1においてサーバ機器で管理される
価値情報のデータ構造を示す図である。
【図5】実施の形態1においてクライアント機器で管理
される価値情報のデータ構造を示す図である。
【図6】実施の形態1においてサーバ機器からクライア
ント機器へ価値情報を移動する手順を示す通信シーケン
ス図である。
【図7】(a)は、実施の形態1において通信固有情報
要求通信のデータ構造を示す図である。(b)は、実施
の形態1において通信固有情報返答通信のデータ構造を
示す図である。(c)は、実施の形態1において価値情
報要求通信のデータ構造を示す図である。(d)は、実
施の形態1において価値情報返答通信のデータ構造を示
す図である。
【図8】実施の形態1において要求情報のデータ構造を
示す図である。
【図9】実施の形態1において送信価値情報のデータ構
造を示す図である。
【図10】実施の形態1において、サーバ機器における
価値情報要求通信受信後の動作を説明するフローチャー
トである。
【図11】実施の形態1において、通信障害への対応を
考慮した、サーバ機器における価値情報要求通信受信後
の動作を説明するフローチャートである。
【図12】実施の形態1においてコミット通信のデータ
構造を示す図である。
【図13】(a)は、実施の形態1において、キャンセ
ル要求通信のデータ構造を示す図である。(b)は、実
施の形態1において、キャンセル返答通信のデータ構造
を示す図である。
【図14】実施の形態1において、サーバ機器における
キャンセル要求通信受信後の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図15】実施の形態1においてクライアント機器から
サーバ機器へ価値情報を移動する手順を示す通信シーケ
ンス図である。
【図16】実施の形態2に係るクライアント機器の内部
構成を示す図である。
【図17】実施の形態2に係るサーバ機器の内部構成を
示す図である。
【図18】実施の形態2に係るサーバ機器よりクライア
ント機器へライセンスを移動する場合における通信シー
ケンス図である。
【図19】本実施の形態3に係るクライアント機器のユ
ーザがライセンス交換途中で一度要求したライセンスの
キャンセルを行う場合の通信シーケンス図である。
【図20】実施の形態4に係るサーバ機器からクライア
ント機器へライセンスを移動する場合における通信シー
ケンス図である。
【図21】実施の形態5に係るクライアント機器からサ
ーバ機器へライセンスを移動する場合における通信シー
ケンス図である。
【図22】実施の形態6に係るクライアント機器とサー
バ機器の間のコンテンツ利用に関する通信シーケンス図
である。
【図23】本実施の形態7に係るライセンス交換システ
ムに関する通信シーケンス図である。
【符号の説明】
101 サーバ機器 102,104 データ記憶装置 103 クライアント機器 105 ネットワーク 201 価値情報処理部 202 固有情報生成部 203,303 メッセージ処理部 204 クライアント間通信部 205,305 記憶装置制御部 301 固有情報管理部 302 ユーザ入力部 304 サーバ間通信部 1601 通信固有情報生成部 1701 通信固有情報処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 康史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1機器(サーバ機器)と第2機器(ク
    ライアント機器)の間で、通信網を介して権利に関する
    内容を表す価値情報を交換する価値情報交換システムで
    あって、 前記第1機器は、 前記第2機器からの通信要求に対して、第2機器との一
    連の価値情報交換の通信を識別する通信固有情報を生成
    する通信固有情報生成手段と、 少なくとも前記第2機器に前記価値情報を送信するまで
    前記通信固有情報を保持する第1データ記憶手段と、 前記第2機器と通信を行う第1通信手段とを備え、 前記第2機器は、 少なくとも前記第1機器より前記価値情報を受信するま
    で第1機器との間の前記通信固有情報を保持する第2デ
    ータ記憶手段と、 前記第1機器と通信を行う第2通信手段とを備えること
    を特徴とする価値情報交換システム。
  2. 【請求項2】 前記第2機器は、 予め第2データ記憶手段に少なくとも前記第2機器を識
    別するための機器固有情報を記録し、前記機器固有情報
    を第2通信手段によって前記第1機器に送信し、 前記第1機器は、 第1通信手段によって機器固有情報を受信すると、前記
    通信固有情報生成手段によって通信固有情報を生成し、
    前記機器固有情報と前記通信固有情報を組にして前記第
    1データ記憶手段によって記憶すると共に、前記通信固
    有情報を第1通信手段によって第2機器に送信し、 前記第2機器は、 第2通信手段によって通信固有情報を受信すると、前記
    通信固有情報を前記第2データ記憶手段によって記憶す
    ると共に、価値情報の交換を行う通信を行う際には、少
    なくとも前記通信固有情報を第1機器に送信し、 前記第1機器は、 前記価値情報の送受信によって価値情報を更新した際に
    は、前記第1データ記憶手段に記憶されている通信固有
    情報に関連づけて前記第1データ記憶手段に記憶されて
    いる価値情報の更新を記憶することを特徴とする請求項
    1記載の価値情報交換システム。
  3. 【請求項3】 前記第2機器は、さらに、取得を要求す
    る価値情報に関する要求情報を生成する要求情報生成手
    段を備え、 前記要求情報生成手段は、前記第1機器より取得を要求
    する価値情報に関する要求情報を生成し、前記第2通信
    手段によって予め第2データ記憶装置に記録された前記
    第2機器を識別するための機器固有情報と前記要求情報
    を第1機器に送信し、 前記第1機器は、 前記第1通信手段によって前記機器固有情報と前記要求
    情報を受信すると、通信固有情報生成手段によって通信
    固有情報を生成し、前記機器固有情報と前記通信固有情
    報と前記要求情報とを組にして第1データ記憶手段によ
    って記憶し、さらに前記通信固有情報を第1通信手段に
    よって第2機器に送信し、 前記第2機器は、 前記第2通信手段によって通信固有情報を受信すると、
    前記通信固有情報を第2データ記憶手段によって記憶す
    ると共に、少なくとも前記通信固有情報を第1機器に送
    信し、 前記第1機器は、さらに、前記要求情報に従って価値情
    報を生成する価値情報生成手段を備え、 前記第1通信手段によって前記通信固有情報を受信する
    と、この通信固有情報に基づいて、第1データ記憶手段
    に記憶されている前記要求情報を検索し、前記価値情報
    生成手段は、検索された要求情報に基づいて第2機器に
    送信する送信価値情報を生成して、少なくとも前記送信
    価値情報と前記通信固有情報を組として前記第1データ
    記憶手段に記憶し、前記要求情報を削除した上で、前記
    第2通信手段によって前記送信価値情報を前記第2機器
    に送信することを特徴とする請求項1記載の価値情報交
    換システム。
  4. 【請求項4】 前記通信固有情報生成手段は、 以前の通信において使用していない通信固有情報を発行
    することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    1項に記載の価値情報交換システム。
  5. 【請求項5】 前記第1機器は、 前記第1通信手段によって通信固有情報を含む通信を受
    信すると、この通信固有情報に基づいて、第1データ記
    憶手段に記憶されている要求情報及び送信価値情報を検
    索し、 前記要求情報が検索された場合には、この要求情報に基
    づいて送信価値情報を作成し、作成された前記送信価値
    情報と前記通信固有情報を組として第1データ記憶手段
    に記憶し、前記要求情報を削除した上で、前記送信価値
    情報を第2機器に送信し、 前記送信価値情報が検索された場合には、この送信価値
    情報を第2機器に送信することを特徴とする請求項3記
    載の価値情報交換システム。
  6. 【請求項6】 前記第2機器は、 前記第2通信手段によって通信固有情報を受信すると、
    前記通信固有情報を第2データ記憶手段によって記憶す
    ると共に、 第2機器から前記第1機器から受信した価値情報の返却
    を行う場合には、第2通信手段によって少なくとも通信
    固有情報と前記返却する返却価値情報とを第1機器に送
    信し、 前記第1機器は、 前記第1通信手段によって前記通信固有情報と前記返却
    価値情報を受信すると、第1データ記憶手段に記憶され
    ている通信固有情報に更に追加して前記返却価値情報を
    記録することを特徴とする請求項3記載の価値情報交換
    システム。
  7. 【請求項7】 前記第2機器は、 前記第1機器への返却前に前記返却価値情報を使用不可
    能な状態にすることを特徴とする請求項6記載の価値情
    報交換システム。
  8. 【請求項8】 前記第2機器は、前記第2通信手段によ
    って少なくとも通信固有情報を含む前記価値情報の交換
    をキャンセルすることを示すキャンセル要求を前記第1
    機器に送信し、 前記第1機器は、 前記第1通信手段によってキャンセル要求を受信する
    と、前記第1データ記憶手段に記憶されている前記通信
    固有情報に関連する要求情報と機器固有情報とを検索し
    てこれを削除すると共に、 前記価値情報生成手段が既に送信価値情報を生成して価
    値情報を更新している場合には、前記価値情報生成手段
    は、更新された価値情報を更新前の価値情報に再更新し
    た後に、第1データ記憶手段に記憶されている前記通信
    固有情報と前記送信価値情報の組を削除し、第1通信手
    段によって前記キャンセル要求を受信したことを示す応
    答メッセージを前記第2機器に送信し、 前記第2機器は、 前記第2通信手段によって前記応答メッセージを受信す
    ると、第2データ記憶手段に記憶されている前記通信固
    有情報に関連する情報を削除することを特徴とする請求
    項3記載の価値情報交換システム。
  9. 【請求項9】 前記第1機器は、 前記第1通信手段によって再度キャンセル要求を受信し
    た場合には、前記キャンセル要求を受信したことを示す
    前記応答メッセージを前記第2機器へ送信する処理のみ
    を行うことを特徴とする請求項8記載の価値情報交換シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記第2機器は、前記第2通信手段に
    よって少なくとも通信固有情報を含むコミット要求を前
    記第1機器に送信し、 前記第1機器は、 前記第1通信手段によりコミット要求を受信した場合に
    は、第1データ記憶手段に記憶されている要求情報及び
    送信価値情報の内で前記通信固有情報に関連する組を検
    索してこれを削除し、第1通信手段によって前記コミッ
    ト要求を受信したことを示す応答メッセージを前記第2
    機器へ送信して、 前記第2機器は、 前記第2通信手段によって前記応答メッセージを受信す
    ると、前記通信固有情報に関連する情報を第2データ記
    憶手段より削除することを特徴とする請求項3に記載の
    価値情報交換システム。
  11. 【請求項11】 前記コミット要求は、複数の通信固有
    情報を含むことを特徴とする請求項10記載の価値情報
    交換システム。
  12. 【請求項12】 前記第1機器は、同一の通信固有情報
    を含むコミット要求を再度受信した場合には、前記受信
    が終了したことを示す前記応答メッセージを前記第2機
    器へ送信する処理のみを行うことを特徴とする請求項1
    0記載の価値情報交換システム。
  13. 【請求項13】 前記第2機器は、さらに、通信固有情
    報を生成する第2通信固有情報生成手段を備え、 前記第2通信固有情報生成手段は、第2機器のユーザか
    らの入力により通信固有情報を発行し、発行された前記
    通信固有情報は第2データ記憶手段に記憶されると共に
    前記第2通信手段によって第1機器に送信され、 前記第1機器は、 第1通信手段によって受信した前記通信固有情報と機器
    固有情報を組にして第1記憶手段へ記録して、第1通信
    手段によって通信固有情報受信したことを示す応答メッ
    セージを第2機器に送信し、 前記第2機器は、 前記第2通信手段によって前記応答メッセージを受信す
    ると、前記要求情報生成手段は、ユーザからの選択に従
    って要求情報を生成し、第2通信手段によって少なくと
    も前記要求情報と通信固有情報を含む価値情報リクエス
    トメッセージを前記第1機器へ送信し、 前記第1機器は、 第1通信手段によって前記価値情報リクエストメッセー
    ジを受信すると、前記価値情報生成手段は、受信した要
    求情報に従った価値情報を検索して送信価値情報を発行
    して、第1機器の管理している価値情報に更新を行い、
    前記第1データ記憶手段に通信固有情報と送信価値情報
    を記録して、前記第1通信手段によって前記送信価値情
    報を含むレスポンスメッセージを前記第2機器へ送信し
    て、 前記第2機器は、 前記第2通信手段によってレスポンスメッセージを受信
    すると、前記第2データ記憶手段に前記送信価値情報を
    記録することを特徴とする請求項3記載の価値情報交換
    システム。
  14. 【請求項14】 前記第2通信固有情報生成手段は、 以前の通信において使用していない通信固有情報を発行
    することを特徴とする請求項13記載の価値情報交換シ
    ステム。
  15. 【請求項15】 前記第1機器は、 同一の通信固有情報を有する前記価値情報リクエストメ
    ッセージを再度受信した場合には、前記第1通信手段に
    よって前記第1データ記憶手段に記録されている前記送
    信価値情報を前記第2機器へ送信することを特徴とする
    請求項13記載の価値情報交換システム。
  16. 【請求項16】 前記第1機器は、 前記第1データ記憶手段に、前記レスポンスメッセージ
    を記憶することを特徴とする請求項13記載の価値情報
    交換システム。
  17. 【請求項17】 前記第2機器は、前記第2データ記憶
    手段に前記送信価値情報を記録した後において、 前記第2通信手段によって少なくとも通信固有情報を含
    むコミット要求を前記第1機器に送信し、 前記第1機器は、 前記第1通信手段によってコミット要求を受信した場合
    には、第1データ記憶手段に記憶されている前記通信固
    有情報と機器固有情報の組を検索してこれを削除すると
    共に、第1データ記憶手段に記憶されている送信価値情
    報のうち前記通信固有情報との組を検索してこれを削除
    して、第1通信手段によって前記コミット要求の受信が
    終了したことを示す応答メッセージを前記第2機器へ送
    信することを特徴とする請求項13記載の価値情報交換
    システム。
  18. 【請求項18】 前記コミット要求は、複数の通信固有
    情報を含むことを特徴とする請求項17記載の価値情報
    交換システム。
  19. 【請求項19】 前記第1機器は、同一の通信固有情報
    を含むコミット要求を再度受信した場合には、前記受信
    が終了したことを示す前記応答メッセージを前記第2機
    器へ送信する処理のみを行うことを特徴とする請求項1
    7記載の価値情報交換システム。
  20. 【請求項20】 前記第2機器は、 前記価値情報リクエストメッセージの送信後において前
    記第2通信手段によって少なくとも通信固有情報を含む
    キャンセル要求を前記第1機器に送信し、 前記第1機器は、 前記第1通信手段によってキャンセル要求を受信し、前
    記第1データ記憶手段に記憶されている前記通信固有情
    報に関連する要求情報と機器固有情報とを検索してこれ
    を削除すると共に、 前記価値情報生成手段が既に送信価値情報を生成して価
    値情報を更新している場合には、前記価値情報生成手段
    は、更新された価値情報を更新前の価値情報に再更新し
    た後に、第1データ記憶手段に記憶されている前記通信
    固有情報と前記送信価値情報の組を削除し、第1通信手
    段によって前記キャンセル要求を受信したことを示す応
    答メッセージを前記第2機器に送信し、 前記第2機器は、 前記第2通信手段によって前記応答メッセージを受信す
    ると、第2データ記憶手段に記憶されている前記通信固
    有情報に関連する情報を削除することを特徴とする請求
    項13記載の価値情報交換システム。
  21. 【請求項21】 前記第1機器は、 前記第1通信手段によって再度キャンセル要求を受信し
    た場合には、前記キャンセル要求を受信したことを示す
    前記応答メッセージを前記第2機器へ送信する処理のみ
    を行うことを特徴とする請求項20記載の価値情報交換
    システム。
  22. 【請求項22】 前記第2機器は、 予め第2データ記憶手段に記録してある前記機器固有情
    報を含む通信固有情報要求メッセージを第2通信手段に
    よって前記第1機器に送信し、 前記第1機器は、 第1通信手段によって前記通信固有情報要求メッセージ
    を受信すると、前記通信固有情報生成手段によって通信
    固有情報を生成し、前記機器固有情報と前記通信固有情
    報とを組として前記第1データ記憶手段によって記憶
    し、さらに、前記通信固有情報を第1通信手段によって
    第2機器に送信し、 前記第2機器は、 第2通信手段によって前記通信固有情報を受信すると、
    通信固有情報を前記第2データ記憶手段によって記憶す
    ると共に、価値情報の交換を行う通信を行う際には、前
    記要求情報生成手段は、ユーザからの選択に従って要求
    情報を作成し、前記第2通信手段によって少なくとも前
    記通信固有情報と前記要求情報を含む価値情報リクエス
    トメッセージを前記第1機器へ送信して、 前記第1機器は、 第1通信手段によって前記価値情報リクエストメッセー
    ジを受信すると、前記価値情報生成手段は、受信した要
    求情報に従った価値情報を検索して送信価値情報を発行
    して、第1機器の管理している価値情報の更新を行い、
    前記第1データ記憶手段に通信固有情報と送信価値情報
    を記録して、前記第1通信手段によって前記送信価値情
    報を含むレスポンスメッセージを前記第2機器へ送信し
    て、 前記第2機器は、 前記第2通信手段によって前記レスポンスメッセージを
    受信すると、前記第2データ記憶手段に前記送信価値情
    報を記録すると共に、前記通信固有情報を削除すること
    を特徴とする請求項3記載の価値情報交換システム。
  23. 【請求項23】 前記通信固有情報生成手段は、 以前の通信において使用していない通信固有情報を発行
    することを特徴とする請求項22記載の価値情報交換シ
    ステム。
  24. 【請求項24】 前記第1機器は、前記第1通信手段に
    よって前記価値情報リクエストメッセージを再度受信し
    た場合には、 前記第1データ記憶手段に記憶されている送信価値情報
    を、前記第1機器が管理している価値情報にマージした
    後に、前記価値情報生成手段は、前記再度受信した価値
    情報リクエストメッセージに含まれる要求情報に従って
    送信価値情報を作成して、当該送信価値情報を第1デー
    タ記憶手段に記録することを特徴とする請求項22記載
    の価値情報交換システム。
  25. 【請求項25】 前記第2機器は、前記第2データ記憶
    手段から前記通信固有情報を削除した後において、第2
    データ記憶手段に記録さえている通信固有情報が存在し
    ないことを確認し、 前記第2通信手段によって少なくとも機器固有情報を含
    むコミット要求を前記第1機器に送信し、 前記第1機器は、 前記第1通信手段によって前記コミット要求を受信した
    場合には、前記第1データ記憶手段に記憶されている前
    記機器固有情報と通信固有情報の組を検索してこれらの
    組を一括的に削除すると共に、前記第1データ記憶手段
    に記憶されている送信価値情報と通信固有情報の組を検
    索してこれらの組を一括的に削除することを特徴とする
    請求項22記載の価値情報交換システム。
  26. 【請求項26】 前記第2機器は、前記第1機器へ価値
    情報の返却を行う場合には、 前記第2通信手段によって少なくとも機器固有情報と第
    1返却価値情報の組を含む返却情報を第1機器に送信
    し、 前記第1機器は、 前記第1通信手段によって前記返却情報を受信すると、
    以前の通信において前記第1データ記憶手段に記憶され
    ている前記機器固有情報と第2返却価値情報の組を検索
    して、 前記機器固有情報と第2返却価値情報の組が記録されて
    いれば削除すると共に、前記受信した機器固有情報と第
    1返却価値情報の組を第1データ記憶手段に記録して、
    前記第1通信手段によって前記返却情報を受信したこと
    を示す応答メッセージを前記第2機器へ送信して、 前記第2機器は、 前記第2通信手段によって前記応答メッセージを受信す
    ると、前記第2データ記憶手段より前記第1返却価値情
    報の削除を行い、第2通信手段によって返却価値情報の
    削除を終了したことを示す第2応答メッセージを前記第
    1機器へ送信し、 前記第1機器は、 前記第1通信手段によって前記第2応答メッセージを受
    信すると、第1データ記憶手段に記録していた前記第1
    返却価値情報を、第1機器が管理している価値情報にマ
    ージして、前記第1通信手段によって前記第1返却価値
    情報の返却が終了したことを示す第3応答メッセージを
    前記第2機器へ送信することを特徴とする請求項1から
    請求項25のいずれか1項に記載の価値情報交換システ
    ム。
  27. 【請求項27】 前記第2機器は、 前記第1機器への返却前に前記第1返却価値情報を使用
    不可能な状態にすることを特徴とする請求項26記載の
    価値情報交換システム。
  28. 【請求項28】 前記第1機器は、前記第1通信手段に
    よって前記第2応答メッセージを再度受信した場合に
    は、前記返却が終了したことを示す前記第3応答メッセ
    ージを前記第2機器へ送信する処理のみを行うことを特
    徴とする請求項26記載の価値情報交換システム。
  29. 【請求項29】 第1機器(サーバ機器)と第2機器
    (クライアント機器)の間で、通信網を介して権利に関
    する内容を表す価値情報を交換する価値情報交換方法で
    あって、 前記第1機器は、 前記第2機器からの通信要求に対して、第2機器との一
    連の価値情報交換の通信を識別する通信固有情報を生成
    する通信固有情報生成ステップと、 少なくとも前記第2機器に前記価値情報を送信するまで
    前記通信固有情報を保持する第1データ記憶ステップ
    と、 前記第2機器と通信を行う第1通信ステップとを備え、 前記第2機器は、 少なくとも前記第1機器より前記価値情報を受信するま
    で第1機器との間の前記通信固有情報を保持する第2デ
    ータ記憶ステップと、 前記第1機器と通信を行う第2通信ステップとを備える
    ことを特徴とする価値情報交換方法。
  30. 【請求項30】 前記第2機器は、予め第2データ記憶
    ステップに少なくとも前記第2機器を識別するための機
    器固有情報を記録し、前記機器固有情報を第2通信ステ
    ップによって前記第1機器に送信し、 前記第1機器は、 第1通信ステップによって機器固有情報を受信すると、
    前記通信固有情報生成ステップによって通信固有情報を
    生成し、前記機器固有情報と前記通信固有情報を組にし
    て前記第1データ記憶ステップによって記憶すると共
    に、前記通信固有情報を第1通信ステップによって第2
    機器に送信し、 前記第2機器は、 第2通信ステップによって通信固有情報を受信すると、
    前記通信固有情報を前記第2データ記憶ステップによっ
    て記憶すると共に、価値情報の交換を行う通信を行う際
    には、少なくとも前記通信固有情報を第1機器に送信
    し、 前記第1機器は、 前記価値情報の送受信によって価値情報を更新した際に
    は、前記第1データ記憶ステップに記憶されている通信
    固有情報に関連づけて前記第1データ記憶ステップに記
    憶されている価値情報の更新を記憶することを特徴とす
    る請求項29記載の価値情報交換方法。
  31. 【請求項31】 前記第2機器は、さらに、取得を要求
    する価値情報に関する要求情報を生成する要求情報生成
    ステップを備え、 前記要求情報生成ステップは、前記第1機器より取得を
    要求する価値情報に関する要求情報を生成し、前記第2
    通信ステップによって予め第2データ記憶装置に記録さ
    れた前記第2機器を識別するための機器固有情報と前記
    要求情報を第1機器に送信し、 前記第1機器は、 前記第1通信ステップによって前記機器固有情報と前記
    要求情報を受信すると、通信固有情報生成ステップによ
    って通信固有情報を生成し、前記機器固有情報と前記通
    信固有情報と前記要求情報とを組にして第1データ記憶
    ステップによって記憶し、さらに前記通信固有情報を第
    1通信ステップによって第2機器に送信し、 前記第2機器は、 前記第2通信ステップによって通信固有情報を受信する
    と、前記通信固有情報を第2データ記憶ステップによっ
    て記憶すると共に、少なくとも前記通信固有情報を第1
    機器に送信し、 前記第1機器は、さらに、前記要求情報に従って価値情
    報を生成する価値情報生成ステップを備え、 前記第1通信ステップによって前記通信固有情報を受信
    すると、この通信固有情報に基づいて、第1データ記憶
    ステップに記憶されている前記要求情報を検索し、前記
    価値情報生成ステップは、検索された要求情報に基づい
    て第2機器に送信する送信価値情報を生成して、少なく
    とも前記送信価値情報と前記通信固有情報を組として前
    記第1データ記憶ステップに記憶し、前記要求情報を削
    除した上で、前記第2通信ステップによって前記送信価
    値情報を前記第2機器に送信することを特徴とする請求
    項29記載の価値情報交換方法。
  32. 【請求項32】 前記第2機器は、さらに、通信固有情
    報を生成する第2通信固有情報生成ステップを備え、 前記第2通信固有情報生成ステップは、第2機器のユー
    ザからの入力により通信固有情報を発行し、発行された
    前記通信固有情報は第2データ記憶ステップに記憶され
    ると共に前記第2通信ステップによって第1機器に送信
    され、 前記第1機器は、 第1通信ステップによって受信した前記通信固有情報と
    機器固有情報を組にして第1記憶ステップへ記録して、
    第1通信ステップによって通信固有情報受信したことを
    示す応答メッセージを第2機器に送信し、 前記第2機器は、 前記第2通信ステップによって前記応答メッセージを受
    信すると、前記要求情報生成ステップは、ユーザからの
    選択に従って要求情報を生成し、第2通信ステップによ
    って少なくとも前記要求情報と通信固有情報を含む価値
    情報リクエストメッセージを前記第1機器へ送信し、 前記第1機器は、 第1通信ステップによって前記価値情報リクエストメッ
    セージを受信すると、前記価値情報生成ステップは、受
    信した要求情報に従った価値情報を検索して送信価値情
    報を発行して、第1機器の管理している価値情報に更新
    を行い、前記第1データ記憶ステップに通信固有情報と
    送信価値情報を記録して、前記第1通信ステップによっ
    て前記送信価値情報を含むレスポンスメッセージを前記
    第2機器へ送信して、 前記第2機器は、 前記第2通信ステップによってレスポンスメッセージを
    受信すると、前記第2データ記憶ステップに前記送信価
    値情報を記録することを特徴とする請求項31記載の価
    値情報交換方法。
  33. 【請求項33】 第1機器(サーバ機器)と第2機器
    (クライアント機器)の間で、通信網を介して権利に関
    する内容を表す価値情報を交換する価値情報交換装置で
    あって、 前記第1機器は、 前記第2機器からの通信要求に対して、第2機器との一
    連の価値情報交換の通信を識別する通信固有情報を生成
    する通信固有情報生成手段と、 少なくとも前記第2機器に前記価値情報を送信するまで
    前記通信固有情報を保持する第1データ記憶手段と、 前記第2機器と通信を行う第1通信手段とを備え、 前記第2機器は、 少なくとも前記第1機器より前記価値情報を受信するま
    で第1機器との間の前記通信固有情報を保持する第2デ
    ータ記憶手段と、 前記第1機器と通信を行う第2通信手段とを備えること
    を特徴とする価値情報交換装置。
  34. 【請求項34】 前記第2機器は、 予め第2データ記憶手段に少なくとも前記第2機器を識
    別するための機器固有情報を記録し、前記機器固有情報
    を第2通信手段によって前記第1機器に送信し、 前記第1機器は、 第1通信手段によって機器固有情報を受信すると、前記
    通信固有情報生成手段によって通信固有情報を生成し、
    前記機器固有情報と前記通信固有情報を組にして前記第
    1データ記憶手段によって記憶すると共に、前記通信固
    有情報を第1通信手段によって第2機器に送信し、 前記第2機器は、 第2通信手段によって通信固有情報を受信すると、前記
    通信固有情報を前記第2データ記憶手段によって記憶す
    ると共に、価値情報の交換を行う通信を行う際には、少
    なくとも前記通信固有情報を第1機器に送信し、 前記第1機器は、 前記価値情報の送受信によって価値情報を更新した際に
    は、前記第1データ記憶手段に記憶されている通信固有
    情報に関連づけて前記第1データ記憶手段に記憶されて
    いる価値情報の更新を記憶することを特徴とする請求項
    33記載の価値情報交換装置。
  35. 【請求項35】 前記第2機器は、さらに、取得を要求
    する価値情報に関する要求情報を生成する要求情報生成
    手段を備え、 前記要求情報生成手段は、前記第1機器より取得を要求
    する価値情報に関する要求情報を生成し、前記第2通信
    手段によって予め第2データ記憶装置に記録された前記
    第2機器を識別するための機器固有情報と前記要求情報
    を第1機器に送信し、 前記第1機器は、 前記第1通信手段によって前記機器固有情報と前記要求
    情報を受信すると、通信固有情報生成手段によって通信
    固有情報を生成し、前記機器固有情報と前記通信固有情
    報と前記要求情報とを組にして第1データ記憶手段によ
    って記憶し、さらに前記通信固有情報を第1通信手段に
    よって第2機器に送信し、 前記第2機器は、 前記第2通信手段によって通信固有情報を受信すると、
    前記通信固有情報を第2データ記憶手段によって記憶す
    ると共に、少なくとも前記通信固有情報を第1機器に送
    信し、 前記第1機器は、さらに、前記要求情報に従って価値情
    報を生成する価値情報生成手段を備え、 前記第1通信手段によって前記通信固有情報を受信する
    と、この通信固有情報に基づいて、第1データ記憶手段
    に記憶されている前記要求情報を検索し、前記価値情報
    生成手段は、検索された要求情報に基づいて第2機器に
    送信する送信価値情報を生成して、少なくとも前記送信
    価値情報と前記通信固有情報を組として前記第1データ
    記憶手段に記憶し、前記要求情報を削除した上で、前記
    第2通信手段によって前記送信価値情報を前記第2機器
    に送信することを特徴とする請求項33記載の価値情報
    交換装置。
  36. 【請求項36】 前記第2機器は、さらに、通信固有情
    報を生成する第2通信固有情報生成手段を備え、 前記第2通信固有情報生成手段は、第2機器のユーザか
    らの入力により通信固有情報を発行し、発行された前記
    通信固有情報は第2データ記憶手段に記憶されると共に
    前記第2通信手段によって第1機器に送信され、 前記第1機器は、 第1通信手段によって受信した前記通信固有情報と機器
    固有情報を組にして第1記憶手段へ記録して、第1通信
    手段によって通信固有情報受信したことを示す応答メッ
    セージを第2機器に送信し、 前記第2機器は、 前記第2通信手段によって前記応答メッセージを受信す
    ると、前記要求情報生成手段は、ユーザからの選択に従
    って要求情報を生成し、第2通信手段によって少なくと
    も前記要求情報と通信固有情報を含む価値情報リクエス
    トメッセージを前記第1機器へ送信し、 前記第1機器は、 第1通信手段によって前記価値情報リクエストメッセー
    ジを受信すると、前記価値情報生成手段は、受信した要
    求情報に従った価値情報を検索して送信価値情報を発行
    して、第1機器の管理している価値情報に更新を行い、
    前記第1データ記憶手段に通信固有情報と送信価値情報
    を記録して、前記第1通信手段によって前記送信価値情
    報を含むレスポンスメッセージを前記第2機器へ送信し
    て、 前記第2機器は、 前記第2通信手段によってレスポンスメッセージを受信
    すると、前記第2データ記憶手段に前記送信価値情報を
    記録することを特徴とする請求項35記載の価値情報交
    換装置。
  37. 【請求項37】 第1機器(サーバ機器)と第2機器
    (クライアント機器)の間で、通信網を介して権利に関
    する内容を表す価値情報を交換する価値情報交換装置の
    ためのプログラムであって、 前記第1機器は、 前記第2機器からの通信要求に対して、第2機器との一
    連の価値情報交換の通信を識別する通信固有情報を生成
    する通信固有情報生成ステップと、 少なくとも前記第2機器に前記価値情報を送信するまで
    前記通信固有情報を保持する第1データ記憶ステップ
    と、 前記第2機器と通信を行う第1通信ステップとを備え、 前記第2機器は、 少なくとも前記第1機器より前記価値情報を受信するま
    で第1機器との間の前記通信固有情報を保持する第2デ
    ータ記憶ステップと、 前記第1機器と通信を行う第2通信ステップとを備える
    ことを特徴とする価値情報交換プログラム。
  38. 【請求項38】 前記第2機器は、 予め第2データ記憶ステップに少なくとも前記第2機器
    を識別するための機器固有情報を記録し、前記機器固有
    情報を第2通信ステップによって前記第1機器に送信
    し、 前記第1機器は、 第1通信ステップによって機器固有情報を受信すると、
    前記通信固有情報生成ステップによって通信固有情報を
    生成し、前記機器固有情報と前記通信固有情報を組にし
    て前記第1データ記憶ステップによって記憶すると共
    に、前記通信固有情報を第1通信ステップによって第2
    機器に送信し、 前記第2機器は、 第2通信ステップによって通信固有情報を受信すると、
    前記通信固有情報を前記第2データ記憶ステップによっ
    て記憶すると共に、価値情報の交換を行う通信を行う際
    には、少なくとも前記通信固有情報を第1機器に送信
    し、 前記第1機器は、 前記価値情報の送受信によって価値情報を更新した際に
    は、前記第1データ記憶ステップに記憶されている通信
    固有情報に関連づけて前記第1データ記憶ステップに記
    憶されている価値情報の更新を記憶することを特徴とす
    る請求項37記載の価値情報交換プログラム。
  39. 【請求項39】 前記第2機器は、さらに、取得を要求
    する価値情報に関する要求情報を生成する要求情報生成
    ステップを備え、 前記要求情報生成ステップは、前記第1機器より取得を
    要求する価値情報に関する要求情報を生成し、前記第2
    通信ステップによって予め第2データ記憶装置に記録さ
    れた前記第2機器を識別するための機器固有情報と前記
    要求情報を第1機器に送信し、 前記第1機器は、 前記第1通信ステップによって前記機器固有情報と前記
    要求情報を受信すると、通信固有情報生成ステップによ
    って通信固有情報を生成し、前記機器固有情報と前記通
    信固有情報と前記要求情報とを組にして第1データ記憶
    ステップによって記憶し、さらに前記通信固有情報を第
    1通信ステップによって第2機器に送信し、 前記第2機器は、 前記第2通信ステップによって通信固有情報を受信する
    と、前記通信固有情報を第2データ記憶ステップによっ
    て記憶すると共に、少なくとも前記通信固有情報を第1
    機器に送信し、 前記第1機器は、さらに、前記要求情報に従って価値情
    報を生成する価値情報生成ステップを備え、 前記第1通信ステップによって前記通信固有情報を受信
    すると、この通信固有情報に基づいて、第1データ記憶
    ステップに記憶されている前記要求情報を検索し、前記
    価値情報生成ステップは、検索された要求情報に基づい
    て第2機器に送信する送信価値情報を生成して、少なく
    とも前記送信価値情報と前記通信固有情報を組として前
    記第1データ記憶ステップに記憶し、前記要求情報を削
    除した上で、前記第2通信ステップによって前記送信価
    値情報を前記第2機器に送信することを特徴とする請求
    項38記載の価値情報交換プログラム。
  40. 【請求項40】 前記第2機器は、さらに、通信固有情
    報を生成する第2通信固有情報生成ステップを備え、 前記第2通信固有情報生成ステップは、第2機器のユー
    ザからの入力により通信固有情報を発行し、発行された
    前記通信固有情報は第2データ記憶ステップに記憶され
    ると共に前記第2通信ステップによって第1機器に送信
    され、 前記第1機器は、 第1通信ステップによって受信した前記通信固有情報と
    機器固有情報を組にして第1記憶ステップへ記録して、
    第1通信ステップによって通信固有情報受信したことを
    示す応答メッセージを第2機器に送信し、 前記第2機器は、 前記第2通信ステップによって前記応答メッセージを受
    信すると、前記要求情報生成ステップは、ユーザからの
    選択に従って要求情報を生成し、第2通信ステップによ
    って少なくとも前記要求情報と通信固有情報を含む価値
    情報リクエストメッセージを前記第1機器へ送信し、 前記第1機器は、 第1通信ステップによって前記価値情報リクエストメッ
    セージを受信すると、前記価値情報生成ステップは、受
    信した要求情報に従った価値情報を検索して送信価値情
    報を発行して、第1機器の管理している価値情報に更新
    を行い、前記第1データ記憶ステップに通信固有情報と
    送信価値情報を記録して、前記第1通信ステップによっ
    て前記送信価値情報を含むレスポンスメッセージを前記
    第2機器へ送信して、 前記第2機器は、 前記第2通信ステップによってレスポンスメッセージを
    受信すると、前記第2データ記憶ステップに前記送信価
    値情報を記録することを特徴とする請求項39記載の価
    値情報交換プログラム。
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