JP2003295750A - 列車内環境模擬装置 - Google Patents

列車内環境模擬装置

Info

Publication number
JP2003295750A
JP2003295750A JP2002096583A JP2002096583A JP2003295750A JP 2003295750 A JP2003295750 A JP 2003295750A JP 2002096583 A JP2002096583 A JP 2002096583A JP 2002096583 A JP2002096583 A JP 2002096583A JP 2003295750 A JP2003295750 A JP 2003295750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
simulated
scenario
train environment
train
simulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002096583A
Other languages
English (en)
Inventor
Chizuru Nakagawa
千鶴 中川
Hiroaki Suzuki
浩明 鈴木
Hiroaki Shirato
宏明 白戸
Mamoru Sato
衛 佐藤
Takeshi Nasu
剛 那須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Mitsubishi Precision Co Ltd
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Mitsubishi Precision Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute, Mitsubishi Precision Co Ltd filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP2002096583A priority Critical patent/JP2003295750A/ja
Publication of JP2003295750A publication Critical patent/JP2003295750A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な列車内環境を模擬できる列車内環境模
擬装置を提供する。 【解決手段】 列車内環境模擬装置において、列車内環
境模擬装置用シナリオ作成装置1と、シミュレータ制御
装置2と、模擬視界生成装置3と、模擬音発生装置6
と、動揺制御装置8とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、列車内環境模擬装
置に係り、特に列車内の振動・騒音・車窓・温度・照明
等の複合環境における乗客の快適性およびその分析に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、サービス向上のために乗り心地を
重視した車両の開発や軌道の改良等が進められ、それに
伴い、乗り心地に寄与する要因の調査・研究も求められ
ている。しかしながら現状では、現車の開発が終了した
後に試験走行を行い、特定の線区・速度条件でデータを
測定して、その都度可能な範囲での改良を行ってきた。
また、天候や保守状況、手動による走行制御により、実
験条件として再現性が低いため、多数の被験者を必要と
する心理評価が難しかった。
【0003】また、快適性に影響する複数の要因、例え
ば振動レベルと騒音レベル等は、速度の上昇等に連動し
て共に高くなるなどするため、乗り心地へ影響する個別
の要因の寄与率などを分析し、車両の開発に反映するこ
とが困難であった。
【0004】乗物に関するシミュレータは、鉄道・自動
車・航空機・船舶など様々な分野で開発されているが、
ほとんどが運転訓練を目的として開発されたものであ
り、乗車中の人における快適性向上を目的とする実験装
置として開発されたものは非常に少ない。特に、線路・
構造物・車両条件を加えての振動・騒音・車窓・照明・
温度等の複合環境等における快適性研究を目的としたも
のは、国内にほとんど存在しない。
【0005】一部の自動車運転シミュレータでは、路面
条件を反映して運転環境を模擬できるが、あくまで道路
面の条件であり、各鉄道会社によって整備基準に基づき
保守・管理された線路の上を固定されて走行する鉄道に
当てはめることはできない。このため、鉄道固有の条件
を反映した列車内環境を模擬するシステムを用いた、鉄
道における乗り心地向上に関する複合要因の研究の必要
性が高まっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、列車内の
複合環境における快適性の向上には、快適性に影響する
要因を個別に制御できる実験環境が必要である。
【0007】すなわち、 (A)車内快適性へ影響する複数の環境要因の再現 (B)車内快適性へ影響する複数の環境要因の個別制御 (C)様々な路線条件(勾配・カーブ・保守基準等)に
おける車内環境の模擬 (D)様々な構造物条件(鉄橋・トンネル等)における
車内環境の模擬 (E)様々な走行条件(速度・加減速等)における車内
環境の模擬 (F)車内快適性へ影響する複数の環境要因と軌道条件
との関係の検討 (G)車内快適性へ影響する複数の環境要因と車両条件
との関係の検討 (H)車内快適性向上を重視した車両設計・軌道設計へ
の提言 が必要である。
【0008】本発明は、上記状況に鑑みて、様々な列車
内環境を模擬できる列車内環境模擬装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕列車内環境模擬装置において、列車内環境模擬装
置用シナリオ作成装置と、シミュレータ制御装置と、こ
のシミュレータ制御装置によって制御される模擬視界生
成装置と、前記シミュレータ制御装置によって制御され
る模擬音発生装置と、前記シミュレータ制御装置によっ
て制御される動揺制御装置とを具備することを特徴とす
る。
【0010】〔2〕上記〔1〕記載の列車内環境模擬装
置において、前記シナリオ作成装置は、架空の路線を自
由に設計できることを特徴とする。
【0011】〔3〕上記〔1〕記載の列車内環境模擬装
置において、前記シナリオ作成装置は、設定した架空の
路線を自由な速度パターンで走行できることを特徴とす
る。
【0012】〔4〕上記〔1〕記載の列車内環境模擬装
置において、前記シナリオ作成装置は、架空の路線と走
行速度パターンを設定することにより、そのときの模擬
視界と模擬音と動揺を自動的に設定できることを特徴と
する。
【0013】〔5〕上記〔1〕記載の列車内環境模擬装
置において、前記シナリオ作成装置は、実験装置とし
て、現実にはあり得ない模擬視界と模擬音と動揺とを自
由に設定し組み合わせることができることを特徴とす
る。
【0014】〔6〕上記〔1〕記載の列車内環境模擬装
置において、前記シナリオ作成装置は、上記〔2〕〜
〔5〕の何れか1項の設定に基づく路線、速度、模擬
音、模擬視界、動揺データを記述したファイルを、シナ
リオファイルとして作成することを特徴とする。
【0015】〔7〕上記〔1〕記載の列車内環境模擬装
置において、前記シミュレータ制御装置は、前記シナリ
オ作成装置により作成されたシナリオファイルに基づ
き、模擬視界生成装置と模擬音発生装置と動揺制御装置
を制御することを特徴とする。
【0016】〔8〕上記〔1〕記載の列車内環境模擬装
置において、前記模擬視界生成装置は、前記シナリオ作
成装置により作成されたシナリオファイルに基づき、左
右の車窓風景を大型スクリーンに投影することで模擬視
界を発生させることを特徴とする。
【0017】
〔9〕上記〔1〕記載の列車内環境模擬装
置において、前記模擬音発生装置は、前記シナリオ作成
装置により作成されたシナリオファイルに基づき、車内
環境音を複数のスピーカを用いて発生させることを特徴
とする。
【0018】〔10〕上記〔1〕記載の列車内環境模擬
装置において、前記動揺発生装置は、前記シナリオ作成
装置により作成されたシナリオファイルに基づき、車内
環境の動揺を電動6軸振動台によって発生させることを
特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の実施例を示す列車内環境模
擬装置のシステム図である。
【0021】この図において、1は列車内環境模擬装置
用シナリオ作成装置、2はシミュレータ制御装置、3は
模擬視界生成装置であり、左右のそれぞれの模擬視界表
示装置4,5を具備する。6は模擬音発生装置であり、
スピーカ7を具備する。8は動揺制御装置であり、サー
ボアンプ9を介して動揺装置10に作用するように構成
されている。
【0022】そこで、まず、この列車内環境模擬装置に
入力される乗り心地シミュレータのデータについて説明
する。
【0023】次に、列車内環境模擬装置用シナリオ作成
装置のフローについて図2を用いて説明する。
【0024】(1)まず、線区設計の設定を行う(ステ
ップS1)。例えば、キロ程、直線、曲線、曲率、勾
配、分岐器、レール継目等の設定を行う。
【0025】(2)軌道管理レベルの設定を行う(ステ
ップS2)。
【0026】(3)構造物の設定を行う(ステップS
3)。例えば、トンネル、鉄橋、踏切等の設定を行う。
【0027】(4)速度の設定を行う(ステップS
4)。
【0028】(5)構造物および速度に連動する模擬音
の設定を行う(ステップS5)。例えば、ON/OF
F、音量、基本ピッチ等の設定を行う。
【0029】(6)設定に不備はないかをチェックする
(ステップS6)。NOの場合(不備がある場合)には
ステップS2へ戻り、YESの場合(不備がない場合)
には、次のステップS7及びS8に進む。
【0030】(7),(8)車両振動の推定を行い(ス
テップS7)、模擬音再生用データの計算を行う(ステ
ップS8)。例えば、踏切音の場合、踏切の設定地点お
よび走行速度の設定をもとに、踏切音の音量変化、ドッ
プラー効果を勘案したピッチ変化を時間データとして算
出する。
【0031】(9)列車内環境模擬装置用シナリオデー
タファイル(時間データ)の作成を行う(ステップS
9)。
【0032】(10)シミュレータ制御装置へ入力する
(ステップS10)。
【0033】以下、本発明の列車内環境模擬装置の具体
例について説明する。
【0034】図3は本発明の実施例を示す列車内環境模
擬装置の外観図、図4は本発明の実施例を示す列車内環
境模擬装置の配置図、図5は本発明の実施例を示す列車
内環境模擬装置のブロック図である。
【0035】これらの図において、40は制御装置、4
1は6軸電動動揺装置、41Aはその動揺装置本体、4
2は動揺制御装置、42Aは積算計、43はサーボアン
プ、44はプラットフォーム、45は乗降装置、46は
無停電電源装置、47は模擬客室、48は空調機の室外
機、48Aは空調コントローラ、49はシミュレータ制
御装置(中央制御装置)、50は実験シナリオ作成装置
である。
【0036】51は模擬音発生装置、52は客室内監視
装置、53は放送設備、53Aはコールサインユニット
(システムコントロールユニット/アンプ)、53Bは
モニタスピーカ、53Cはマイク、54はプリンタ、5
5はI/Oボード、56はHUB(集線装置)、57は
模擬視界生成装置(左・右)、58は左側模擬視界表示
装置、59は右側模擬視界表示装置である。
【0037】60は分電盤、61は安全柵、62は運転
表示灯、63は緊急停止スイッチ、64は出入口、71
は客室、71Aはマイク内蔵カメラ、71Bは照明装
置、71Cは非常灯、71D,71Eはスピーカ、72
はデッキ、72Aはドア開閉検知スイッチ、72Bは調
光コントローラ、72Cは非常灯、72Dは蛍光灯スイ
ッチ、72Eは照明装置、72Fはラック、72Gはつ
なぎ箱である。
【0038】73はフロアスイッチであり、制御装置4
0のI/Oボード55には加速度、変位信号、車両の実
測データ等のアナログデータS1 が入力され、I/Oボ
ード55からの速度、距離、イベント情報等の出力デー
タS2 はデータレコーダへ記録される。
【0039】以下、各部の動作について説明する。
【0040】制御装置40において、動揺制御装置42
と音響及び映像を走行条件に合わせて制御する。停電等
によりシステムが停止した場合には、動揺装置本体41
Aも最下位置まで下げ、乗降装置45により模擬客室4
7から降りることができるようにする。プラットフォー
ム44は模擬客室47が乗っているベースである。乗降
装置45にフロアスイッチ73を設置し、スイッチ動作
中は乗降装置45が作動しない(乗降装置45が上がら
ない/下がらない)ようにする。
【0041】次に、動揺制御装置42においては、通電
時間がカウントできる積算計42Aを取付ける。インタ
ーロック機能の確認、異常の有無は確認することができ
るようにする。無停電電源装置46を設置し、制御電源
遮断時のバックアップを行う。
【0042】次に、模擬客室47内へ動作中に侵入する
のを防止するために、乗降装置45のステア部入り口に
は侵入防止用のクサリを取り付ける。また、装置の動作
範囲内への侵入を防止するために安全柵61を設ける。
更に、危険防止のために乗降装置45起動時には、運転
表示灯62の点灯と警報音により知らせる。
【0043】次に、客室71について説明する。
【0044】(1)デッキ72の出入口ドアにはドア開
閉検知スイッチ72Aを設置し、6軸電動動揺装置41
の運転中にドアを開けると、動揺装置本体41Aは自動
的に降下する。また、ドアが開いている状態では、動揺
制御装置42は起動できない。
【0045】(2)客室71内の音声は、マイク内蔵カ
メラ71Aから操作卓のモニタスピーカ53Bでモニタ
できる。また、放送設備用のスピーカ71Dを客室天井
に1台取付け、操作卓のマイク53Cから客室71内に
通話可能とする。
【0046】(3)客室71内に設置したマイク内蔵カ
メラ71Aから画像を得ることにより、操作卓の客室内
監視装置52で客室71内の様子をモニタできる。
【0047】(4)照明装置71B,72Eの電源が遮
断された場合には、客室71内とデッキ72の非常灯7
1C,72Cが自動的に点灯する。
【0048】(5)6軸電動動揺装置41の緊急停止ス
イッチ63を客室71内とデッキ72に設置する。
【0049】(6)デッキ72につなぎ箱72Gを設置
し、模擬客室47の配線と外部の配線を接続する。
【0050】(7)模擬音発生装置用のスピーカ71E
を客室内装パネル外部に6台取付ける。
【0051】(8)客室71用の空調機の室外機48
は、出入口ドア横のデッキ72後方のプラットフォーム
44上に設置する。
【0052】(9)客室71は動揺装置本体41Aのプ
ラットフォーム44から分離できる構造としている。
【0053】(10)空調機48を設置し、空調コント
ローラ48Aにより、模擬客室内の温度を調節する。
【0054】(11)照明装置71Bを設置し、調光コ
ントローラ72Bにより、客室内の照度を調節する。
【0055】次に、以下に、制御システムについて説明
する。
【0056】〔制御装置40〕 (1)シミュレータ制御装置49は、模擬音発生装置5
1、模擬視界生成装置57および6軸電動動揺装置41
等を制御する機能を有し、その装置の運転、停止が行え
る。
【0057】(2)シミュレータ制御装置49は、本装
置の運転操作の支援機能を有し、装置運転状況の監視お
よび実験項目の設定が可能であり、制御・管理を行うの
に十分な処理能力を有する。
【0058】(3)計測装置用のI/Oボード55を備
え、データを記録・保存できるようにする。また、アナ
ログ入力用のI/Oボード55を備え、車両で実測した
加速度、変位等のデータを入力することができる。
【0059】(4)操作卓には、動作装置を停止させる
緊急停止スイッチ63を設ける。
【0060】〔模擬音発生装置51〕 (1)模擬音発生装置51は、列車走行時の音響、騒音
および客室内の騒音等を模擬して、前後、左右および上
下6箇所のスピーカ71Eから発生させる。
【0061】(2)実験シナリオ作成装置50で作成し
た音響データに基づき、模擬音響を発生させる。
【0062】(3)車両の動きが変化するポイント切替
音等には、動揺装置本体41Aの動きを同期させること
ができる。
【0063】(4)模擬音発生装置51に予め所要の音
源を登録し、状況に応じて音量、周波数を変化させて発
生させる。
【0064】(5)模擬音は、実験シナリオ作成装置5
0で決められた時間データに合わせて発生させる。
【0065】〔放送設備53〕 (1)操作卓上のマイク53Cからの音声は、客室天井
に設置したスピーカ71Dより発生させる。また、客室
内の音声はマイク内蔵カメラ71Aで集音することによ
り、操作卓と客室間で相互に通話できる。
【0066】〔客室内監視装置52〕 (1)マイク内蔵カメラ71Aを客室内部に設置し、客
室内部の様子を操作卓のモニタに表示する。また、映像
をビデオに録画することもできる。
【0067】〔無停電電源装置46〕 (1)電源遮断時のバックアップとして、無停電電源装
置46を設置し、シミュレータ制御装置49、実験シナ
リオ作成装置50およびその他の装置に電力を供給す
る。
【0068】〔実験シナリオ作成装置50〕構成はシミ
ュレータ制御装置49と概ね同一の構成であり、実験項
目に従って車両運動、音響および映像等を同期して制御
させるために、事前にシナリオを作成することができ
る。
【0069】〔模擬視界生成装置57〕 (1)実験シナリオ作成装置50で作成したシナリオに
基づき、模擬視界映像を生成する。
【0070】(2)模擬的な運動を発生させるため、実
験項目に従って、動揺装置本体41Aと連動して映像の
動きを制御する。
【0071】(3)実験項目に従って、音響と同期して
映像内容を制御する。
【0072】(4)実験項目に従って、実験者が実空間
を模擬したコンピュータグラフィックスの映像を構築す
ることができる。
【0073】(5)実験項目に従って、実験者が、架空
空間、例えば、白黒の縦線の映像や、ランダムドットが
分布する映像等をコンピュータグラフィックスで構築す
ることができる。
【0074】〔その他〕 (1)プリンタ54は、HUB(集線装置)56を介し
て、シミュレータ制御装置49および実験シナリオ作成
装置50に接続される。
【0075】図6は本発明の実施例を示す列車内環境模
擬装置のシナリオ作成装置によって表示される画面の例
を示す図である。
【0076】この図に示すように、横軸に示される「キ
ロ程」を基準にして鉄道車両の走行に従った(a)縦断
線形、(b)平面線形、(c)構造物・路盤、(d)駅
名、(e)分岐器、(f)レール長さ、(g)速度を表
示し、列車内環境を模擬することができる。
【0077】本発明の列車内環境模擬装置は、図1に示
したように、列車内環境模擬装置用シナリオ作成装置1
と、シミュレータ制御装置2と、このシミュレータ制御
装置2によって制御される左右の模擬視界生成装置3及
び模擬視界表示装置4,5と、前記シミュレータ制御装
置2によって制御される模擬音発生装置6と、前記シミ
ュレータ制御装置2によって制御される動揺制御装置8
とを具備する。
【0078】(1)シナリオ作成装置1は、架空の路線
を自由に設計することができる。また、シナリオ作成装
置1は、設定した架空の路線を自由な速度パターンで走
行できるようにすることができる。さらに、シナリオ作
成装置1は、架空の路線と走行速度パターンを設定する
ことにより、そのときの模擬視界と模擬音と動揺を自動
的に設定することができる。また、シナリオ作成装置1
は、実験装置として、現実にはあり得ない模擬視界と模
擬音と動揺とを自由に設定し組み合わせることができ
る。また、シナリオ作成装置1は、路線、速度、模擬
音、模擬視界、動揺データを記述したファイルを、シナ
リオファイルとして作成することができる。
【0079】(2)シミュレータ制御装置2は、前記シ
ナリオ作成装置1により作成されたシナリオファイルに
基づき、模擬視界生成装置3と模擬音発生装置6と動揺
制御装置8を制御することができる。
【0080】(3)模擬視界表示装置4,5は、前記シ
ナリオ作成装置1により作成されたシナリオファイルに
基づき、左右の車窓風景を大型スクリーンに投影するこ
とで模擬視界を発生させることができる。
【0081】(4)模擬音発生装置6は、前記シナリオ
作成装置1により作成されたシナリオファイルに基づ
き、車内環境音を複数のスピーカ7を用いて発生させる
ことができる。
【0082】(5)動揺発生装置8は、前記シナリオ作
成装置1により作成されたシナリオファイルに基づき、
車内環境の動揺を電動6軸振動台によって発生させるこ
とができる。
【0083】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0084】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0085】(1)車内快適性へ影響する複数の環境要
因を的確に再現することができる。
【0086】(2)車内快適性へ影響する複数の環境要
因の個別制御を行うことができる。
【0087】(3)様々な路線条件(勾配・カーブ・保
守基準等)における車内環境の模擬を確実に行うことが
できる。
【0088】(4)様々な構造物条件(鉄橋・トンネル
等)における車内環境の模擬を確実に行うことができ
る。
【0089】(5)様々な走行条件(速度・加減速等)
における車内環境の模擬を確実に行うことができる。
【0090】したがって、更なる、車内快適性へ影響す
る複数の環境要因と軌道条件との関係の検討、車内快適
性へ影響する複数の環境要因と車両条件との関係の検
討、車内快適性向上を重視した車両設計・軌道設計への
提言に資することができる。
【0091】特に、臨場感に溢れる列車内環境の模擬を
行い、車内快適性の向上、ひいては快適なる車両の設計
や軌道の保守管理法に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す列車内環境模擬装置のシ
ステム図である。
【図2】本発明の実施例を示す列車内環境模擬装置用シ
ナリオ作成装置のフローチャートである。
【図3】本発明の実施例を示す列車内環境模擬装置の外
観図である。
【図4】本発明の実施例を示す列車内環境模擬装置の配
置図である。
【図5】本発明の実施例を示す列車内環境模擬装置のブ
ロック図である。
【図6】本発明の実施例を示す列車内環境模擬装置のシ
ナリオ作成装置によって表示される画面の例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 列車内環境模擬装置用シナリオ作成装置 2 シミュレータ制御装置 3 模擬視界生成装置 4 模擬視界表示装置(左) 5 模擬視界表示装置(右) 6 模擬音発生装置 7 スピーカ 8 動揺制御装置 9 サーボアンプ 10 動揺装置 40 制御装置 41 6軸電動動揺装置 41A 動揺装置本体 42 動揺制御装置 42A 積算計 43 サーボアンプ 44 プラットフォーム 45 乗降装置 46 無停電電源装置 47 模擬客室 48 空調機の室外機 48A 空調コントローラ 49 シミュレータ制御装置(中央制御装置) 50 実験シナリオ作成装置 51 模擬音発生装置 52 客室内監視装置 53 放送設備 53A コールサインユニット(システムコントロー
ルユニット/アンプ) 53B モニタスピーカ 53C マイク 54 プリンタ 55 I/Oボード 56 HUB(集線装置) 57 模擬視界生成装置(左右) 58 左側模擬視界表示装置 59 右側模擬視界表示装置 60 分電盤 61 安全柵 62 運転表示灯 63 緊急停止スイッチ 64 出入口 71 客室 71A マイク内蔵カメラ 71B 照明装置 71C,72C 非常灯 71D,71E スピーカ 72 デッキ 72A ドア開閉検知スイッチ 72B 調光コントローラ 72D 蛍光灯スイッチ 72E 照明装置 72F ラック 72G つなぎ箱 73 フロアスイッチ
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 浩明 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 白戸 宏明 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 佐藤 衛 神奈川県鎌倉市上町屋345番地 三菱プレ シジョン株式会社内 (72)発明者 那須 剛 神奈川県鎌倉市上町屋345番地 三菱プレ シジョン株式会社内 Fターム(参考) 5H161 AA01 JJ36

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)列車内環境模擬装置用シナリオ作成
    装置と、(b)シミュレータ制御装置と、(c)該シミ
    ュレータ制御装置によって制御される模擬視界生成装置
    と、(d)前記シミュレータ制御装置によって制御され
    る模擬音発生装置と、(e)前記シミュレータ制御装置
    によって制御される動揺制御装置とを具備することを特
    徴とする列車内環境模擬装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の列車内環境模擬装置にお
    いて、前記シナリオ作成装置は、架空の路線を自由に設
    計できることを特徴とする列車内環境模擬装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の列車内環境模擬装置にお
    いて、前記シナリオ作成装置は、設定した架空の路線を
    自由な速度パターンで走行できることを特徴とする列車
    内環境模擬装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の列車内環境模擬装置にお
    いて、前記シナリオ作成装置は、架空の路線と走行速度
    パターンを設定することにより、そのときの模擬視界と
    模擬音と動揺を自動的に設定できることを特徴とする列
    車内環境模擬装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の列車内環境模擬装置にお
    いて、前記シナリオ作成装置は、実験装置として、現実
    にはあり得ない模擬視界と模擬音と動揺とを自由に設定
    し組み合わせることができることを特徴とする列車内環
    境模擬装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の列車内環境模擬装置にお
    いて、前記シナリオ作成装置は、請求項2から5の何れ
    か1項の設定に基づく路線、速度、模擬音、模擬視界、
    動揺データを記述したファイルを、シナリオファイルと
    して作成することを特徴とする列車内環境模擬装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の列車内環境模擬装置にお
    いて、前記シミュレータ制御装置は、前記シナリオ作成
    装置により作成されたシナリオファイルに基づき、模擬
    視界生成装置と模擬音発生装置と動揺制御装置を制御す
    ることを特徴とする列車内環境模擬装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の列車内環境模擬装置にお
    いて、前記模擬視界生成装置は、前記シナリオ作成装置
    により作成されたシナリオファイルに基づき、左右の車
    窓風景を大型スクリーンに投影することで模擬視界を発
    生させることを特徴とする列車内環境模擬装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の列車内環境模擬装置にお
    いて、前記模擬音発生装置は、前記シナリオ作成装置に
    より作成されたシナリオファイルに基づき、車内環境音
    を複数のスピーカを用いて発生させることを特徴とする
    列車内環境模擬装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の列車内環境模擬装置に
    おいて、前記動揺発生装置は、前記シナリオ作成装置に
    より作成されたシナリオファイルに基づき、車内環境の
    動揺を電動6軸振動台によって発生させることを特徴と
    する列車内環境模擬装置。
JP2002096583A 2002-03-29 2002-03-29 列車内環境模擬装置 Pending JP2003295750A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002096583A JP2003295750A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 列車内環境模擬装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002096583A JP2003295750A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 列車内環境模擬装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003295750A true JP2003295750A (ja) 2003-10-15

Family

ID=29239563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002096583A Pending JP2003295750A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 列車内環境模擬装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003295750A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100630469B1 (ko) * 2004-08-31 2006-09-29 한국철도기술연구원 제어컴퓨터를 이용한 궤도차량의 틸팅 주행 시뮬레이션시스템 및 그 시뮬레이션 방법
KR100630471B1 (ko) 2004-08-31 2006-09-29 한국철도기술연구원 자료출력기능이 구비된 궤도차량의 틸팅 주행 시뮬레이션시스템 및 그 시뮬레이션 방법
KR100630470B1 (ko) 2004-08-31 2006-09-29 한국철도기술연구원 조정입력장치가 구비된 궤도차량의 틸팅 주행 시뮬레이션시스템 및 그 시뮬레이션 방법
JP2007256521A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Railway Technical Res Inst 複合環境試験装置
JP2011007631A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Toyota Motor Corp 加振装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100630469B1 (ko) * 2004-08-31 2006-09-29 한국철도기술연구원 제어컴퓨터를 이용한 궤도차량의 틸팅 주행 시뮬레이션시스템 및 그 시뮬레이션 방법
KR100630471B1 (ko) 2004-08-31 2006-09-29 한국철도기술연구원 자료출력기능이 구비된 궤도차량의 틸팅 주행 시뮬레이션시스템 및 그 시뮬레이션 방법
KR100630470B1 (ko) 2004-08-31 2006-09-29 한국철도기술연구원 조정입력장치가 구비된 궤도차량의 틸팅 주행 시뮬레이션시스템 및 그 시뮬레이션 방법
JP2007256521A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Railway Technical Res Inst 複合環境試験装置
JP2011007631A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Toyota Motor Corp 加振装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112185210B (zh) 列车模拟驾驶系统及模拟驾驶方法
CN202905001U (zh) 跨坐式单轨高仿真电力驱动列车演示模型
CN110299046A (zh) 实现轨交全自动无人驾驶列车控制模拟系统的方法与装置
CN110262286A (zh) 一种全自动运行系统运营场景综合验证系统及方法
CN111986538A (zh) 一种市域铁路列车运行综合仿真培训系统及结构
KR20090026887A (ko) 무인 철도 시스템 운영 시뮬레이션을 위한 모의 현장시스템 및 그를 이용한 모의 상황 발생 방법
JP2003295750A (ja) 列車内環境模擬装置
CN113870649B (zh) 轨道交通信号仿真培训系统
CN109147456B (zh) 一种车载电务系统仿真实训系统装置
JP2001278048A (ja) 列車の乗降位置案内システム
RU148672U1 (ru) Тренажер машиниста железнодорожной техники
CN102842262B (zh) 城市轻轨用城轨车辆全功能实训教学系统
RU143821U1 (ru) Тренажерный комплекс ведения локомотива
JP4280980B2 (ja) 鉄道用運転シミュレータ
RU147846U1 (ru) Тренажер оператора железнодорожной техники
CN205268176U (zh) 用于对轨道交通列车驾驶人员进行驾驶适应性测试的装置
CN202904994U (zh) 城市轻轨用城轨车辆全功能实训教学系统
JP3847716B2 (ja) 鉄道車両運転教習用シミュレータ
JP6666045B2 (ja) 軌条の保守作業の訓練を行うためのシミュレータ
JP2000335419A (ja) 列車運転支援装置及び研修用列車運行模擬装置
CN113628498A (zh) 用于l3实作培训及考试的轨道车真车模拟驾驶系统及方法
CN113539008B (zh) 基于ar的便携式城市轨道交通车辆驾驶模拟系统及方法
RU94744U1 (ru) Многотиповой тренажерный комплекс для машинистов и водителей железнодорожного подвижного состава
RU106421U1 (ru) Динамическая платформа тренажерного комплекса
Naghiyev et al. Train simulators for research

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070807

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070911