JP2003295632A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2003295632A
JP2003295632A JP2002097267A JP2002097267A JP2003295632A JP 2003295632 A JP2003295632 A JP 2003295632A JP 2002097267 A JP2002097267 A JP 2002097267A JP 2002097267 A JP2002097267 A JP 2002097267A JP 2003295632 A JP2003295632 A JP 2003295632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate transfer
image forming
transfer member
forming apparatus
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002097267A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Rokutanda
崇 六反田
Yuji Furuya
佑治 古家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Printing Systems Ltd
Original Assignee
Hitachi Printing Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Printing Solutions Inc filed Critical Hitachi Printing Solutions Inc
Priority to JP2002097267A priority Critical patent/JP2003295632A/ja
Publication of JP2003295632A publication Critical patent/JP2003295632A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)
  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の中間転写体ベルトを採用し、転写同時
定着を利用した画像記録方式では、高速高精細デジタル
プリンタには画像記録トナー像の定着が弱く不適当であ
るため、中間転写体ベルトを加熱していたが、中間転写
体ベルトの昇温は感光体の電子写真特性を低下させ、長
寿命を保持することが難しかった。 【解決手段】 低熱容量の中間転写体ベルトの転写同時
定着対向部分に時期誘導過熱装置を設置することによ
り、中間転写体ベルトの瞬時加熱、瞬時冷却を実現し、
トナー像の定着強度を高めると共に、感光体の昇温を防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル画像形成装
置、特に液体現像方法を採用した電子写真記録装置の中
間転写体の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真記録方式は、レーザビームプリ
ンタの名称のもと高速、高精細印字が可能となり、デジ
タル印字方式として幅広く利用され、従来印刷技術の主
流であるオフセット印刷に対比され得る性能が追及され
ている。これ迄、高速レーザビームプリンタは取り扱い
の容易さから乾式2成分現像方式が多用されていたが、
高速印字における現像機の大型化、トナー粒子粗さによ
る高精細印字の困難さ、定着大電力の必要性等の理由で
液体現像方式が再考されている。
【0003】液体現像方式はアイソパーで代表される炭
化水素系溶媒に約1μm程度のトナーを分散した現像方
式であり、現像機の乾式現像機の置き代えで印字は可能
であるが、現像後の感光体上には溶媒が残り、トナー像
の記録媒体への転写に際し、紙で代表される記録媒体に
溶媒が浸み込み、トナー像の転写効率は必ずしも高くな
く、又揮発性の臭いが付着することから、トナーの転写
特性に適合した被覆材を有する中間転写体へ一次転写
し、溶媒の蒸発回収を経たのちトナー像を紙へ二次的に
転写する方式が一般的に利用されている。この時、トナ
ー粒子は微小で溶媒に分散されていたため柔らかく、定
着が乾式現像に比較し容易であり、紙への転写と定着は
同時に実施される。このため中間転写体は乾式現像で利
用されているヒータを内蔵した定着ローラと紙を介して
圧力印加のもと、転写と同時に定着されることになる。
しかし、このような同時転写定着を高速印字に採用した
とき、定着強度が不足し、トナー像は消しゴムで消えた
り、また爪やナイフ等で容易に剥離することが発生して
いた。また、従来の乾式現像では、定着加熱ローラは用
紙上のトナー記録像に直接接触するのに対し、中間転写
体を採用した液体現像の同時転写定着では記録トナー像
形成している紙の裏面を加熱するので、トナー像の加熱
溶融が不充分に成ることから、辞書に使用される薄紙か
らダイレクトメール利用の葉書用紙へと多様な用紙への
記録形成が必要である高速、高精細デジタル記録方式に
は不適とされていた。
【0004】そこで、液体現像による記録方法におい
て、中間転写体にヒータを内蔵し、中間転写体表面を60
℃〜100℃前後に加熱することが試みられていた。しか
し、中間転写体の昇温は交換周期の短縮を生じ、印字頁
コスト高を生じ、望ましいことでは無かった。更に、中
間転写体は同時に感光体とも接触状態にあるため、感光
体の温度上昇を生じ、光半導体である感光体の暗部抵抗
は低下し、記録像であるレーザ光照射に対しトナー付着
を引き起こす感光体の暗部と明部のコントラスト電位の
低下を招き、高速高精細印字に不利に作用すると共に、
表面硬度が低下し、感光体の低寿命、高速印字における
頻繁な交換を引き起こすことに到った。
【0005】
【課題を解決するための手段】中間転写体から紙への転
写定着において定着強度を上げ、更に感光体の昇温を防
止するためには、中間転写体上のトナー像が瞬時に加熱
され、転写定着後には瞬時に冷却することが必要であ
る。これを実現するには中間転写体の熱容量が可能な限
り小さく、又発熱部分も中間転写体の全域に対し局所的
に狭く限定され、転写定着部位に接近し配置されること
である。
【0006】そこで、本発明ではこの課題を解消するた
め、熱容量低減のため薄膜状態の中間転写体を使い、瞬
時加熱実現のため薄膜中間転写体に導電性強磁性体を積
層し、磁気誘導加熱方法を採用し、同時転写定着の液体
現像方法における定着強度向上、及び瞬時加熱、瞬時冷
却を実現し、感光体の昇温防止による高速高精細印字、
及び中間転写体、感光体の長寿命化を追求することにし
た。
【0007】磁気誘導加熱は、交流磁場内の導電体に電
場が誘起され、流れる渦電流によりジュール熱が発生
し、導電体が加熱される方法である。このとき、交流磁
場の導電体への浸入深さd (m)は導電体の材料特性、導
電率s (1/Ωm)と透磁率μ (=κμo, μo = 4π×10
-7H/m, H=secV/A)及び交流磁場の印加周波数 f (1/sec)
に依存して(1)式で表すことが出来る。
【0008】
【数1】
【0009】誘起渦電流の導電体への流れ込みによる吸
収電力Qは、(2)式で与えられる。
【0010】
【数2】
【0011】ここでHoは導体表面の磁場の大きさであ
り、Fは平板導電体の厚さdと磁場浸入深さδの比(d/
δ)で与えられる関数である。(δ/d)F(d/δ)は(d/
δ)=0 において(δ/d)F(d/δ)= 0 であり、(d/
δ)≒ 2.3でピークを示す無次元の関数であり、ピーク
近傍の値が磁気誘導加熱には有効であるので1.5 ≦(d/
δ)≦ 3.5 が許容領域である。従って、導電体の厚さ
dに比較し、磁場浸入深さ δ が圧倒的に大きいときに
は、(d/δ)≒ 0 となり、磁気誘導加熱の効率は極め
て低下することがわかる。これは、有効周波数fとし
て、(3)式で求められる値を選択することと同等であ
り、(3)式を(1)式に代入するならば、(d/δ)≧
2.1を与えることが出来る。
【0012】
【数3】
【0013】一方、導電体の昇温ΔT(K)と昇温時間
t(s)には次の関係が成立する。
【0014】
【数4】
【0015】ここで、ρは導電体の比重(g/m)、
cは比熱(J/gK)、Qoは導電体表面の入力電力密度(W/
2)である。これら4式で指定される導電体加熱方法
が磁気誘導加熱であり、これに交流磁場を発生するため
の励磁コイル、生成磁束を有効に導電体に注入するため
の高透磁率コア及び高周波数励磁回路から構成される装
置が磁気誘導加熱装置である。これらの4式を使い、一
応の目安として磁気誘導加熱の必要な諸元を決めること
が出来る。
【0016】本発明においては、被加熱導電体として強
磁性を示すステンレス鋼を選択する。これは通常AISI規
格で、403、405、410、420、430、431、440、446材と呼
ばれるステンレス鋼であり、いずれも、Feに対しCrを1
1.5wt%〜18%程度、Ni、Mn, Si等を約1%程度、更に
C, P, Moを微量添加した、フェライト系或いはマルテン
サイト系の合金である。これらの材料の透磁率は製法、
添加剤に影響され、室温では強磁性Feのκ=218より小
さく、強磁性Niのκ=55より大きな値として、κ=100
と与える事にする。被加熱導電体は熱容量を小さくする
ため薄膜ベルト状態に作り、厚さd=30μmとする。
上記のステンレス鋼の導電率は、室温ではσ=1.7x10 6
/Wm程度である。(3)式から、磁気誘導加熱が有効
である交流磁場周波数としてf≧7.3MHzが求められ
る。従って、f=8MHzの交流磁場を印加する事にす
る。この時、(1)式から導電体への誘導電流浸入深さ
は、δ=13.6mmと求めることが出来る。これは(d/
δ)=2.2となり、(2)式で指定された磁気誘導加熱の
吸収電力最大の条件を満たしていることがわかる。
【0017】中間転写体の磁気誘導加熱領域は加熱幅10
mm、長さは300mmとする。これはデジタルプリンタ
において多用されているA3サイズ用紙の利用のためであ
る。導電体表面への入射電力を1000Wと選定するなら
ば、入射電力密度は、Qo=3.3×105W/m2である。ステ
ンレス鋼の比重は、r=7.75g/cm3、比熱はc=0.46J
/gKであるから、磁気誘導加熱導電体の昇温DT(K)を
室温20℃から100℃への、DT=80Kとするなら、昇温時
間t(s)は(4)式からt=6.5msecとなることが判
る。この時間内に中間転写体は加熱領域10mmを通過す
ることが出来るので、中間転写体、従ってこれに接触し
ている感光体の周速vは、v=1.54m/secが許容され、
v=60ips(インチ/秒)の高速デジタルプリンタに適用
できることがわかる。
【0018】本発明は外部交流磁場のもとで導電性強磁
性体に発生する磁気誘導渦電流加熱であり、強磁性状態
の大きな透磁率を有することが必要であるが、これは常
磁性状態から強磁性への転移温度、キューリー温度Tc以
下の温度にて指定される。すなわち、T>Tcの温度領域
では常磁性状態にあり、透磁率が急激に低くなり、十分
な加熱は難しくなる。従って、キューリー温度Tcを選定
することで、自動温度制御が可能になる。今、磁気誘導
加熱導電体の昇温100℃と設定しており、100℃にて磁気
誘導加熱が停止することが望ましいため、導電性強磁性
体のキューリー温度をTc=100℃とするなら、100℃を
境界に加熱のオン、オフ自動温度制御を実現することが
可能になる。本発明は、磁気誘導加熱導電体の昇温温度
を100℃としているが、転写同時定着の設定条件に依存
し、昇温を変更するため強磁性転移温度、キューリー温
度Tcとして60℃〜200℃の導電性強磁性体を選択するこ
とが出来る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明を採用した液体現像
の電子写真画像形成装置である。
【0020】図において、1は感光体ドラムであり、有
機感光体あるいはアモルファスシリコンやSe-Te-As系の
無機系非晶質光半導体を利用することが出来る。図中、
感光体は、矢印で示した反時計方向に所定の印字速度で
回転するものとする。2はグリッドを有するコロナ帯電
器であり、帯電ローラを使うことも出来る。3は画像信
号に基づき発光量が制御された半導体レーザあるいはLE
D発光素子である。4は液体現像装置であり、41は感光体
に近接して設置された現像ロール、42は現像ロールに液
体現像材を供給する供給ロールであり、43の液体現像材
を感光体の画像記録部分の現像を実現する。現像ロール
と感光体の回転方向は互いに対向することで、液体現像
材の溶媒の感光体への供給過剰を防止している。本発明
ではレーザ光照射部が画像記録部分になっている反転現
像方法を採用しているので、乾式二成分現像方法と同様
に、感光体の暗部帯電電位と光照射部電位の中間の電位
である現像バイアス電位を現像ロールに印加し、画像の
安定性を確保している。
【0021】5は液体現像材の炭化水素系溶媒の蒸気回
収装置である。本発明では感光体は現像後上方向に回転
移動するため、現像過程の余分な溶媒が感光体に残存す
ることは少ないが、画像形成トナー像に含まれる溶媒の
蒸気を回収する装置であり、51は吸気ファンである。吸
気ファンを通過後、溶媒蒸気は冷却再液化され微細フイ
ルターで濾過され現像装置へと戻され、再利用されるこ
とになる。本発明では、蒸気回収装置は感光体円周の約
1/4を占めることで感光体上の残留溶媒の回収効率を高
め、機内外への拡散を防止している。
【0022】6は薄膜状態の中間転写体であり、61は中
間転写体ベルト、62、63、64、65は中間転写体ベルトを
所定位置に配備し、所定の張力を与え、所定周速で駆動
するための駆動ローラである。駆動ローラ62と63は中間
転写体ベルトが感光体ドラムの円周面に10mmから100
mmの範囲内の一定接触面を確保するよう芯間距離が設
定されている。同様に、駆動ローラ64と65は中間転写体
ベルトが転写定着ローラの円周面に10mmから100mm
の範囲内の一定接触面を確保するよう芯間距離が設定さ
れている。これらの駆動ベルトは感光体ドラムに対し、
周速精度は±0.9%以内、横幅300mmに対し軸方向の寄
り速度は±10μm/s以内、駆動ベルト62と65の中間位置
で所定周速で走行したとき縦振動振幅は0.4mm以内に
収まるようベルト張力は5kgと設定されている。
【0023】図2は本発明の中間転写体ベルトの断面図
を示す。
【0024】(a)は本発明の要請を満足する薄膜状態
の中間転写体ベルトの断面である。66は表面層であり、
ゴム弾性、離型性、耐熱性を有し、望ましくは導電性を
有する、シリコーンゴムで代表される樹脂層である。中
間転写体は感光体に押接し、感光体上の画像記録トナ−
像を受け取り、転写定着部位8にて記録媒体である用紙9
に再度転写され定着する機能を持たなければならない
が、感光体上のトナ−の転写過程では表面層のゴム弾性
を必要とし、用紙への再転写、同時定着では加熱ランプ
82を内蔵する転写定着ローラ8に用紙9を介して押接され
るため離型性、耐熱性を必要とする。これら転写、およ
び再転写、同時定着の機能を実現するには厚さは厚いほ
ど望ましいが、一方では磁気誘導加熱にて発生した熱を
画像形成トナー像に速やかに伝熱させねばならず、これ
ら二条件を満足するには表面層膜厚として200μm以下
が望ましい。電子写真過程のトナーは静電現像の過程を
経由して感光体上に形成されるため電荷を有しており、
中間転写体上のトナー像は速やかに電荷を消失すること
が望ましい。従って、中間転写体の表面層はカーボンブ
ラックを分散させ導電性を持つことが望ましく、以上の
要請を満たす材料としてはシリコーンゴムの他に、フッ
素ゴム、アクリルゴム、ネオプレーンゴム、ウレタンゴ
ム、クロロプレン、ブチルゴムが使用できる。
【0025】67は高導電率、高透磁率を有し強磁性ステ
ンレス鋼で代表される金属フイルム層である。高温にお
ける物理特性の安定性からステンレス鋼が望ましいが、
強磁性を示す鉄系、Ni系の金属材料が使用される。金属
フイルムの厚さは磁気誘導加熱の要請から30μm以下が
望ましく、圧延法、電熱加熱真空蒸着法、更にNi系の金
属フイルムでは電気鋳造法を採用し、成形される。
【0026】68は耐熱性、引っ張り強度、寸法安定性に
優れ低熱伝導度である、ポリイミドで代表される基板樹
脂層である。高速高精細印字を実現するための中間転写
体の機能としては、画像トナー像の忠実再現性を図るた
め高温、高張力環境における寸法安定性が必須であり、
厚さは可撓性との兼ね合いで100μm以下が望ましい。
このため、基板樹脂材料には高温における物理特性、電
気安定性に優れ、耐薬品性、耐オゾン性、耐放射線性に
富み、熱分解温度が高く、熱安定性の高いポリイミド樹
脂が用いられるが、同様な特性を示す樹脂としてABS
系、AS系、BT系、CA系、EP系、EPR系、GL系、IIR系、Ke
vlar系、NBR系、Nomex系、PABI系、PAI系、PAR系、PDAP
系、PE系、PEEK系、POI系、PES系、PET系、PF系、PIB
系、PMP系、POM系、PP系、PPO系、PPS系、PSF系、PTFE
系、PVC系、PVDC系、PVDF系、PVF系、PVFM系、SI系、UF
系、UP系の樹脂を採用することが出来る。
【0027】これら表面層、金属フイルム層、基板樹脂
層は長期間互いに強く接着されことが必要であり、接着
強度を高めるためプライマ処理が施されると共に、金属
フイルム層は前処理として表面洗浄の後、水素ガス、フ
ッ素ガス、アルゴンガス環境のもと真空プラズマ処理を
実施し、鏡面仕上げの金属フイルム表面に微細凹凸を形
成し表面層,及び基板樹脂層との接触縁面を大きくする
ことで接着強度を高めると共に、表面吸着ガスの放出を
実施することが望ましい。これは、特に磁気誘導加熱の
加熱ヒータとして長寿命を維持するには、金属フイルム
が加熱されたとき放出される吸着ガスは表面層と金属フ
イルム層との界面、及び基板樹脂層界面に閉じ込められ
接着強度を低下させることになるためである。
【0028】(b)は本発明の中間転写体ベルトの一例
を示す断面図であり、表面弾性層66と金属フイルム層67
から構成されており、磁気誘導加熱で発生した熱は基板
層に伝熱すること無く、表面弾性層に伝熱するため高速
デジタルプリンタに有効な中間転写体の構成である。
(c)は本発明の他の例であり、このとき磁気誘導加熱
層は表面層に堆積した画像記録層である導電性磁性トナ
ーが担うことになる。
【0029】図1において、7は磁気誘導加熱装置であ
り、中間転写体の駆動ローラ64と65の中間位置で、転写
定着ローラ8に対向して設置される。転写定着ローラ8は
乾式トナーで利用されている加熱加圧定着ローラを利用
することが可能で、内部には加熱ランプが、又端部には
サーマルフェライトチップが設置されており、所定の温
度に維持されている。この配置における通常の定着ロー
ラとの大きな相違は、本発明の配置では用紙の背面を加
熱することに対し、通常定着ではトナ−像表面側に加熱
加圧定着ローラが配置されていることである。従って、
定着強度不足が懸念されるため、本発明では、転写定着
ローラの中心と二本の駆動ローラの中心は約60°の角
度にあり、中間転写体ベルト面と転写定着ローラは10m
mから100mmの範囲で接触状態を維持しており、両面
の間を記録媒体である用紙が感光体ドラムと等しい周速
で走行し、中間転写体表面の画像記録トナー像が転写、
同時定着されている。磁気誘導加熱装置で発生する閉じ
た交流磁束の空気中へのループは金属フイルム層の加熱
領域を形成し、約10mmと設定されているため、中間転
写体ベルト面と転写定着ローラの接触領域のうち、この
10mm以外の用紙進入側領域は用紙の予備加熱領域、磁
束ループの10mm領域はトナーの溶融領域、出口側の接
触面領域は溶融トナ−の用紙繊維中への浸入領域を形成
することになるため、転写同時定着にも関わらず強固な
定着強度を得ることが出来る。
【0030】図3は本発明の磁気誘導加熱の励磁コイル
を示したものである。この励磁コイル71は高透磁率コア
72に銅線を所定の回数巻きつけることで構成され、点線
73は発生する閉ループの磁束である。磁束閉ループの空
間への漏れ出し発散を極力小さくし、磁気誘導加熱領域
を導電体フイルムの所定領域に局所的に集中させるた
め、磁束の空間漏れ出し領域は10mm程度に抑制するこ
とが望ましい。この図において励磁コイルの銅線巻線71
は図示されていない高周波数励磁回路に結線されてい
る。高周波数励磁回路としては、力率調整コンデンサが
加熱励磁コイルと並列に接続され共振回路を構成するサ
イリスタインバータ電源や電子管式発振器電源を使うこ
とが出来る。励磁コイルの断面形状は、(a)の馬蹄
形、(b)のコの字形、(c)のE字形からデジタルプ
リンタ内の配置を考慮して選定することが出来る。高透
磁率コア材としては、冷間圧延珪素鋼帯(JIS―C2552)
や、方向性珪素鋼帯(JIS―C2553)の薄板の表面に絶縁
ワニス処理し、長さ方向に積層した変圧器材料を使うこ
とが適当である。
【0031】図1の101は中間転写体ベルト表面の未転
写残留トナーを清掃するための清掃ウエブである。図1
の102は感光体の表面の未転写残留トナーを清掃するた
めの清掃ウエブである。これらは、乾式二成分現像方式
と同様の構成であり、清掃ブレードを使うことも出来る
が、中間転写体清掃ウエブにおいてはウエブの中間転写
体接触ローラは、中間転写体の瞬時加熱による昇温を冷
却するため有効であり、高速デジタルプリンタにおいて
は内部に熱容量の大きな水を貯蔵した水冷ガイドロー
ラ、或いは水の循環機能を有する水冷ガイドローラの構
成をとることが出来る。
【0032】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば感光
体上の画像記録トナー像の液体現像溶媒成分を十分蒸発
させた後、中間転写体ベルトの転写するため高転写効率
がえることが出来る。中間転写体ベルトに転写した画像
記録トナー像は、記録媒体である用紙に転写同時定着さ
れる際に、転写定着ロールと十分な接触幅を持ち、この
接触幅の中間点にて磁気誘導加熱を受けるためトナー像
が積極的に加熱されると同時に、用紙背面の転写定着ロ
ールの加熱効果を受けるため、画像記録トナー像は強固
に用紙に定着されることになる。本発明によれば磁気誘
導加熱は瞬時加熱が可能であると共に、発熱部の熱容量
が小さいため瞬時冷却が実現され、中間転写体の昇温に
伴う、感光体の昇温を防止可能であり、感光体特性の劣
化が防止され高速高精細印字が実現されると共に、感光
体の長寿命を保持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の
概略構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態にかかる中間転写体ベル
トの断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態にかかる磁気誘導加熱の
励磁コイルの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1.感光体ドラム、2.帯電器、3.帯電器、4液体現像機、
5.蒸気回収装置、6.中間転写体、7.磁気誘導加熱装置、
8.転写同時定着ロール、9.巻紙、41現像ローラ、42供給
ローラ、43.液体現像材、51.吸気ファン、61.中間転写
体ベルト、62.駆動ローラ、63.駆動ローラ、64.駆動ロ
ーラ、65.駆動ローラ、66.表面弾性樹脂、67.金属フィ
ルム、68.基盤樹脂、71. 励磁コイル、72高透磁率コ
ア、73.磁束、81.加熱ランプ、82.ローラ、101.清掃ウ
エブ、102.ウエブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 6/14 H05B 6/14 Fターム(参考) 2H033 AA02 AA41 BA25 BB01 BB18 BB22 BB28 BE06 BE09 2H074 AA03 BB02 BB31 BB73 2H078 BB01 BB12 CC06 DD03 DD15 DD21 DD41 DD48 DD51 DD57 2H200 FA02 GA23 GA34 GA43 GB22 GB40 HA01 HA12 HA28 HB02 HB12 HB22 JA07 JA08 JC03 JC13 JC15 JC16 JC17 LA19 LA31 MA01 MA02 MA20 MB01 MC13 MC18 3K059 AB04 CD52

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体と感光体を暗部で一様帯電する帯電
    装置と、記録像を形成する光照射装置と記録像を現像す
    る現像装置と、当該現像記録像が転写される中間転写体
    装置と、中間転写体上の像を記録媒体に転写定着する装
    置を備えた画像形成装置において、中間転写体に対し磁
    気誘導加熱装置を配備したことを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】中間転写体は厚さ400mm以下の薄膜無端ベ
    ルトとし、この中間転写体と転写定着装置、及び感光体
    は10mm以上で100mm以下の接触部分を持ち、感光体
    及び転写定着装置の周速と等速度の周速で移動すること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】感光体と感光体を暗部で一様帯電する帯電
    装置と、記録像を形成する光照射装置と記録像を現像す
    る液体現像装置と、当該現像記録像が転写される中間転
    写体装置と、中間転写体上の像を記録媒体に転写定着す
    る装置を備えた電子写真液体現像装置において、中間転
    写体に対し磁気誘導加熱装置を配備したことを特徴とす
    る請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記中間転写体は厚さ100mm以下のポリイ
    ミド系の樹脂を基板とし、この上に厚さ30μm以下の強
    磁性ステンレス鋼を積層し、上部を厚さ200μm以下の
    シリコーンゴムで被覆したことを特徴とする請求項1な
    いし3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記中間転写体は、厚さ100μm以下のABS
    系、AS系、BT系、CA系、EP系、EPR系、GL系、IIR系、Ke
    vlar系、NBR系、Nomex系、PABI系、PAI系、PAR系、PDAP
    系、PE系、PEEK系、POI系、PES系、PET系、PF系、PIB
    系、PMP系、POM系、PP系、PPO系、PPS系、PSF系、PTFE
    系、PVC系、PVDC系、PVDF系、PVF系、PVFM系、SI系、UF
    系、UP系の樹脂を基板とし、この上に厚さ30μm以下の
    鉄系、ニッケル系、磁性ステンレス系の強磁性導電性材
    料を積層し、上部を厚さ200μm以下のフッ素ゴム、ア
    クリルゴム、ネオプレーンゴム、ウレタンゴム、クロロ
    プレン、ブチルゴムのゴム材樹脂で被覆したことを特徴
    とする請求項1ないし3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記中間転写体は、厚さ30μm以下の、鉄
    系、ニッケル系、磁性ステンレス系の強磁性導電性材料
    とし、その上部を厚さ200μm以下のシリコーンゴム、
    フッ素ゴム、アクリルゴム、ネオプレーンゴム、ウレタ
    ンゴム、クロロプレン、エチレンゴム、ブチルゴムのゴ
    ム材樹脂で被覆したことを特徴とする請求項1ないし3
    に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】液体現像材の画像形成トナーは導電性磁性
    トナーを使い、中間転写体は厚さ100μm以下のポリイ
    ミド系の樹脂を基板とし、上部を厚さ200μm以下のシ
    リコン系ゴムで被覆したことを特徴とする請求項1ない
    し3記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記中間転写体の強磁性導電体のキューリ
    ー温度が60℃〜200℃、望ましくは100℃としたことを特
    徴とする請求項1ないし6記載の画像形成装置。
JP2002097267A 2002-03-29 2002-03-29 画像形成装置 Pending JP2003295632A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002097267A JP2003295632A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002097267A JP2003295632A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003295632A true JP2003295632A (ja) 2003-10-15

Family

ID=29239912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002097267A Pending JP2003295632A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003295632A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0689107B1 (en) Image heating apparatus
KR100191041B1 (ko) 화상 가열 장치
US7796933B2 (en) Fixing device using electromagnetic induction heating and image forming apparatus including same
CN1043089C (zh) 图象加热装置
JP3862313B2 (ja) 像加熱装置
US20060086722A1 (en) Image heating apparatus
US6298215B1 (en) Image heating apparatus
US20020011485A1 (en) Induction heating apparatus having plurality of coils
US7462804B2 (en) Induction image heating apparatus
JP2008129517A (ja) 定着装置、及び画像形成装置
US6605802B2 (en) Image heating apparatus and heat generating rotary member for use in the same
US6529701B2 (en) Image forming apparatus and fixing device
JP3441820B2 (ja) 加熱装置
JP3931589B2 (ja) 電磁誘導加熱装置、定着装置及び画像記録装置
US20050105941A1 (en) Image heating apparatus having recording medium conveying nip nonuniform in pressure distribution
JPH0816006A (ja) 加熱装置および画像形成装置
US9971287B2 (en) Fixing device comprising a magnetic shunt alloy and image forming apparatus
JP2003295632A (ja) 画像形成装置
JPH0926719A (ja) 像加熱装置
US8283614B2 (en) Apparatuses useful in printing and methods of fixing marking materials onto media
JP5839258B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2012133265A (ja) 画像形成装置
JP2007286559A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP3495831B2 (ja) トナー定着フィルム及び加熱定着装置
JP4541865B2 (ja) 画像加熱装置