JP2003293759A - 触媒コンバーター用保持材 - Google Patents

触媒コンバーター用保持材

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JP2003293759A
JP2003293759A JP2002095935A JP2002095935A JP2003293759A JP 2003293759 A JP2003293759 A JP 2003293759A JP 2002095935 A JP2002095935 A JP 2002095935A JP 2002095935 A JP2002095935 A JP 2002095935A JP 2003293759 A JP2003293759 A JP 2003293759A
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JP
Japan
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catalyst carrier
holding material
catalytic converter
casing
heat
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JP2002095935A
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Toshiyuki Anya
敏行 安冶
Masafumi Tanaka
真文 田中
Tadashi Sakane
忠司 坂根
Takahito Mochida
貴仁 持田
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Nichias Corp
Original Assignee
Nichias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒担体への巻装作業を容易にし、かつ巻装
状態で触媒担体との間で高い密着性が得られる触媒コン
バーター用保持材を提供する。 【解決手段】 筒状に形成された触媒担体と、該触媒担
体を収容するケーシングと、前記触媒担体に装着されて
前記触媒担体と前記ケーシングとの間隙に介装される保
持材とから構成される触媒コンバーターにおける前記保
持材であって、無機繊維を円筒状に成形してなる保持材
本体の円筒外周面に、熱収縮性樹脂からなるシートまた
はテープを添着したことを特徴とする触媒コンバーター
用保持材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
排気ガス浄化用触媒コンバーターに用いられる触媒担体
の保持材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両には、周知の如く、その
エンジンの排気ガス中に含まれる一酸化炭素、炭化水
素、窒素酸化物等の有害成分を除去するために、排気ガ
ス浄化用触媒コンバーターが積載されている。このよう
な触媒コンバーターは、一般に、図2に断面図にて示さ
れるように、筒状に形成された触媒担体1と、触媒担体
1を収容する金属製のケーシング2と、触媒担体1に装
着されて触媒担体1とケーシング2との間隙に介装され
る保持材3とから構成されている。
【0003】触媒担体1としては、例えばコージェライ
ト等かならなる円筒状のハニカム状成形体に貴金属触媒
等が担持されたものが一般的であるため、触媒担体1と
ケーシング2との間隙に介装される保持材3には、自動
車の走行中に振動等によって触媒担体1がケーシング2
に衝突して破損しないように触媒担体1を安全に保持す
る機能と、触媒担体1とケーシング2との間隙から未浄
化の排気ガスが漏れないようにシールする機能とを兼ね
備えることが必要とされている。そこで、従来では、ア
ルミナ繊維やムライト繊維、あるいはその他のセラミッ
ク繊維を所定厚でマット状に集成した保持材、あるいは
このマット状保持材を円筒状に成形した保持材が主流で
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記保持材3におい
て、円筒状に成形された保持材は、触媒担体1に直接巻
装できるため、触媒コンバーターの製造を容易するとい
う利点を有している。しかし、保持材3は、触媒担体1
とケーシング2との隙間から排気ガスが漏洩するのを防
ぐために、触媒担体1に密着して巻装されなければなら
ず、そのためには触媒担体1の外径よりも円筒状の保持
材3の内径を若干小さく設定し、円筒状の保持材3に触
媒担体1を圧入しなければならず、この巻装作業にはか
なりの労力を要している。また、巻装に際して、触媒担
体1の円周端部を破損することもある。
【0005】従って、本発明の目的は、触媒担体への巻
装作業を容易にし、かつ巻装状態で触媒担体との間で高
い密着性が得られる触媒コンバーター用保持材を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成するために検討を重ねた結果、円筒状の保持材
の円筒外周面に熱収縮性樹脂からなるシートやテープを
添着することにより、保持材の内径を触媒担体の外径よ
りも大きく設定でき、巻装作業が容易になるとともに、
保持材巻装後に全体を加熱して熱収縮性樹脂からなるシ
ートやテープを収縮させることにより保持材と触媒担体
とを密着できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】即ち、本発明は、上記目的を達成するため
に、筒状に形成された触媒担体と、該触媒担体を収容す
るケーシングと、前記触媒担体に装着されて前記触媒担
体と前記ケーシングとの間隙に介装される保持材とから
構成される触媒コンバーターにおける前記保持材であっ
て、無機繊維を円筒状に成形してなる保持材本体の円筒
外周面に、熱収縮性樹脂からなるシートまたはテープを
添着したことを特徴とする触媒コンバーター用保持材
(以下、単に「保持材」という)を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る保持材につい
て詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の保持材3を示す斜視図で
あるが、円筒状に成形した保持材本体3aの円筒外周面
に、熱収縮性樹脂からなるシート4を添着して構成され
る。尚、図示は省略するが、熱収縮性樹脂からなるシー
ト4に代えて、熱収縮性樹脂からなるテープを円筒外周
面に巻き付けてもよい。
【0010】保持材本体3aは、従来の保持材をそのま
ま転用でき、例えば、アルミナ繊維やムライト繊維、あ
るいはその他のセラミック繊維等を円筒状に成形したも
のを適宜使用できる。尚、成形方法としては、例えば、
これらの繊維と有機バインダーとを含む水性スラリー
を、円筒状のメッシュ部材(例えば、円筒状金網)に保
持させ、吸引脱水成形した後、乾燥すればよい。本発明
において、保持材本体3aの密度や厚さは、適用する触
媒コンバーターのサイズや使用温度等に応じて適宜設定
することができるが、密度については、熱収縮性樹脂か
らなるシート4(またはテープ)による収縮がしやすい
ように、通常の保持材よりは若干低くめにしてもよい。
【0011】尚、アルミナ繊維としては、例えばAl2
3分が90重量%以上(残りはSiO2分)であって、
かつX線的に低結晶化度のものが好ましく、また、その
アルミナ繊維の繊維径および繊維長は、一般に、繊維径
3〜7μm、繊維長0.05〜5mmが好ましい。ムラ
イト繊維としては、Al23分/SiO2分重量比が7
2/28〜80/20程度のムライト組成であって、か
つX線的に低結晶化度のものが好ましく、また、そのム
ライト繊維の繊維径および繊維長は、一般に、繊維径3
〜7μm、繊維長0.05〜5mmが好ましい。その他
のセラミック繊維としては、シリカアルミナ繊維やシリ
カ繊維を挙げることができるが、何れも従来から保持材
に使用されているもので構わない。また、ガラス繊維や
ロックウール、生体溶解性繊維を配合してもよい。
【0012】また、この保持材本体3aの内径は、巻装
対象となる触媒担体1の外径よりも若干大きく設定す
る。好ましくは、保持材3と触媒担体1とが緩やかに嵌
合する程度に設定する。これにより、保持材3の触媒担
体1への巻装作業が従来と比べて格段に容易になる。
【0013】熱収縮性樹脂としては、排気ガスが通過し
て触媒担体1が加熱された際、その熱により焼失する樹
脂であることが好ましく、ポリエチレンやポリプロピレ
ン等を好適に用いることができる。また、熱収縮性樹脂
からなるシート4(またはテープ)を保持材本体3aに
添着するには適当な接着剤を用いることができるが、こ
のとき接着をシート4(またはテープ)の全面ではなく
点状に設けることにより、接着剤から発生する有機物の
排出量を少なくすることができる。
【0014】上記の如く構成される本発明の保持材3を
触媒担体1に巻装するには、先ず、保持材3の内部に触
媒担体1を挿入する。このとき、保持材3の内径が触媒
担体1の外径よりも大きく設定されているため、触媒担
体1への巻装作業を容易に行うことができる。次いで、
保持材3を巻装した状態で全体を加熱して熱収縮性樹脂
からなるシート4(またはテープ)を収縮させる。この
加熱より、保持材3と触媒担体1とを密着させることが
できる。加熱方法は任意であり、バッチ炉、連続炉、ス
ポットヒーター等公知の加熱手段を適宜選択することが
できる。あるいは、保持材3を巻装した触媒担体1を、
加熱せず、そのままケーシング2に装着して触媒コンバ
ーターを作製してもよい。この場合は、触媒コンバータ
ーに排気ガスを通過させることにより、触媒担体1の温
度が上がり、その熱で熱収縮樹脂からなるシート4(ま
たはテープ)が収縮する。
【0015】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明はこれにより何ら限定
されるものではない。
【0016】繊維径約4μm、繊維長約3mm、Al2
3分が96重量%(残りはSiO2分)で、低結晶化度
のアルミナ繊維100重量部と、有機バインダー(アク
リルエマルジョン)3重量部とを水に分散させて水性ス
ラリーを調製した。そして、この水性スラリーを、円筒
状の金網を用いて吸引脱水成形し、乾燥して内径102
mm、外径118mm、坪量(面密度)1000g/m
2の円筒状の保持材本体を得た。次いで、保持材本体の
円筒外表面にポリエチレンシートを接着して保持材を完
成した。
【0017】得られた保持材に、外径100mmの円筒
形ハニカム構造のコージェライト製触媒担体に挿通し
た。このとき、触媒担体は、特に力を要することなく、
保持材に挿通できた。そして、保持材を巻装した状態で
触媒担体をオーブンに入れ、130℃で1分間加熱して
ポリエチレンシートを収縮させた。
【0018】そして、上記の保持材を巻装した触媒担体
を、内径108mm、長さ120mmのステンレス製ケ
ーシングに装着して触媒コンバーターを作製し、ガソリ
ンエンジンの排気筒に接続して24時間連続して排気ガ
スを通過させた。排気ガスの通過中、触媒コンバーター
から排出されるガスを分析したところ、保持材からの排
気ガスの漏れが無く、シール性が良好であった。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の保持材
は、従来の保持材と同等のシール性能や保持性能を備え
るとともに、触媒担体への巻装作業を格段に容易にで
き、触媒コンバーターの生産効率を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保持材を示す斜視図である。
【図2】触媒コンバータ−の構成を模式的に示す断面図
である。
【符号の説明】
1 触媒担体 2 ケーシング 3 保持材 3a 保持材本体 4 熱収縮性樹脂シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂根 忠司 静岡県浜松市新都田1−8−1 ニチアス 株式会社浜松研究所内 (72)発明者 持田 貴仁 静岡県浜松市新都田1−8−1 ニチアス 株式会社浜松研究所内 Fターム(参考) 3G091 AB01 BA09 BA10 GA06 HA27 HA29 4D048 AA06 AA13 AA18 BA10X BB02 CA01 CC04 CC06 CC63 4G069 AA11 BA13B CA03 CA09 EA18 EA19 EA26 EB14Y FB35 FB66 FB71

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成された触媒担体と、該触媒担
    体を収容するケーシングと、前記触媒担体に装着されて
    前記触媒担体と前記ケーシングとの間隙に介装される保
    持材とから構成される触媒コンバーターにおける前記保
    持材であって、無機繊維を円筒状に成形してなる保持材
    本体の円筒外周面に、熱収縮性樹脂からなるシートまた
    はテープを添着したことを特徴とする触媒コンバーター
    用保持材。
  2. 【請求項2】 熱収縮性樹脂が、排気ガスの通過により
    加熱された触媒担体からの熱により焼失する樹脂である
    ことを特徴とする請求項1記載の触媒コンバーター用保
    持材。
JP2002095935A 2002-03-29 2002-03-29 触媒コンバーター用保持材 Pending JP2003293759A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10995454B2 (en) 2013-12-19 2021-05-04 3M Innovative Properties Company Using recycled waste water to make nonwoven fibrous materials suitable for use in a pollution control device or in a firestop

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US10995454B2 (en) 2013-12-19 2021-05-04 3M Innovative Properties Company Using recycled waste water to make nonwoven fibrous materials suitable for use in a pollution control device or in a firestop

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