JP2003290920A - 磁化された管の脱磁方法及び分割式コイル - Google Patents
磁化された管の脱磁方法及び分割式コイルInfo
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Abstract
用い、手間をかけずに効率的に脱磁作業を行ってパイプ
ラインの溶接を可能とすることを目的とする。 【解決手段】 既設磁化パイプライン6の溶接すべき端
部と、磁化されていない新管7の溶接すべき端部とを突
き合わせて溶接開先部9を設定し、既設磁化パイプライ
ン6の溶接端部側の内側位置に着脱自在な分割式コイル
3を装着し、分割式コイル3の2本の電源接続用引出線
16を直流電源1に接続し、溶接開先部9の磁束密度を
ガウスメータ4で測定しながら、直流電源1の直流電流
を調整する電流調整器2を操作して調整した直流電流を
分割式コイル3に継続的に流して溶接開先部9の磁束密
度を溶接可能な磁束密度に設定するようにしたものであ
る。
Description
の溶接の際に行われる磁化された管の脱磁方法及び分割
式コイルに関するものである。
開示されている従来の鋼管の脱磁方法としては下記のよ
うな方法がある。従来、鋼管の突合せ溶接などでは、溶
接開先部に何らかの原因で着磁していることが多い。こ
の磁気により溶接が不安定になり、ときには溶接不能に
なることがある。このため、溶接開先部に生じている磁
気を打消すため鋼管にコイルを巻回して直流電流を流し
ながら溶接する方法が採られている。
管の脱磁方法で脱磁できるのは、開先部付近のみに着磁
されている時や鋼管の溶接開先部への着磁が、一般に1
00ガウス程度の場合であり、鋼管にコイルを巻回して
直流電流を流しながら脱磁して溶接することが可能であ
る。しかしながら、漏洩磁束検査ピグの走行により検査
したパイプラインでは、漏洩磁束検査ピグに装備された
着磁装置における高磁場の影響でパイプライン全線が磁
化されており、溶接開先部の磁束密度は2000ガウス
ということもまれではなく、補修工事等でパイプライン
を切断し、新たな管を溶接接合しようとしても磁気吹き
現象により溶接が不可能である。そこで、逆の高磁場を
管端部に着磁して脱磁することでパイプラインからの磁
束を抑え、溶接してきた。このような脱磁には巻回する
コイルのアンペアターン(以下、「AT」と称する)は
大きくなる。従って、コイルを形成するためのケーブル
の長さが長くなってパイプラインにケーブルを巻き付け
たり巻き取るのに手間がかかり、効率的な作業が困難で
あるという問題があった。例えば、パイプラインの径が
600mmの場合、片側に15ターン巻くとケーブルの
長さは50m位になって重さが50Kgとなり、両側に
巻くとなると30ターンになってケーブルの長さは10
0m位になって重さが100Kgとなり、到底人が運搬
したり、自由に操作できる重さでなく、脱磁作業が困難
であるという問題があった。また、ケーブルの巻きつけ
巻き取り時、又は運搬時にケーブルが損傷する恐れもあ
る。高磁場を形成するために瞬時ではあるが最高300
0Aの高電流を流す必要があり、損傷したケーブル及
び、雨天時、水場での施工に関して感電に対する危険度
が高いという問題があった。
めになされたものであり、磁化された管に装着が容易な
分割式コイルを用い、手間をかけずに効率的に且つ安全
に脱磁作業を行って磁化された管の溶接を可能とする磁
化された管の脱磁方法及び分割式コイルを得ることを目
的とする。
管の脱磁方法は、磁化された管と、他の管との突き合わ
せ溶接において、磁化された管の溶接端部側に着脱自在
な分割式コイルを装着し、所定値に調整した直流低電流
を分割式コイルに流して溶接開先部の磁束密度を溶接可
能な磁束密度に設定するようにしたものである。
突き合わせ溶接において、磁化された管の溶接端部側に
着脱自在な分割式コイルを装着するようにしたので、磁
化された管に脱磁を行うためにコイルを装着する場合
に、コイル装着が容易であり、また分割式コイルの装着
後は分割式コイルの2本の電源接続用引出線を直流電源
に接続し、所定値に調整した直流電流を分割式コイルに
流して溶接開先部の磁束密度を溶接可能な磁束密度に設
定するようにしたので、手間をかけずに効率的に且つ安
全に脱磁作業を行うことができ、磁化された管の溶接開
先部の溶接を可能にしたものである。また、溶接完了
後、分割式であるためコイルの取り外しが容易にできる
ことが特徴である。
磁方法は、一方の磁化された管と他方の磁化された管と
の間に挿管し、これら3つの管の端部を突き合わせ、一
方の磁化された管の溶接すべき端部と挿管された管の端
部とに1つの溶接開先部を設定し、他方の磁化された管
の溶接すべき端部と挿管された管の端部とにもう1つの
溶接開先部を設定し、一方の磁化された管の溶接端部側
に1つの着脱自在な分割式コイルを装着し、他方の磁化
された管の溶接端部側にもう1つの着脱自在な分割式コ
イルを装着し、所定値に調整した直流電流を2つの分割
式コイルに流して2つの溶接開先部の磁束密度を溶接可
能な磁束密度に設定するようにしたものである。
べき端部と他方の磁化された管の溶接すべき端部との間
に挿管し、これら3つの管の端部を突き合わせ、一方の
磁化された管の溶接すべき端部と挿管された管の端部と
に1つの溶接開先部を設定し、他方の磁化された管の溶
接すべき端部と挿管された管の端部とにもう1つの溶接
開先部を設定し、一方の磁化された管の溶接端部側に1
つの着脱自在な分割式コイルを装着し、他方の磁化され
た管の溶接端部側にもう1つの着脱自在な分割式コイル
を装着するようにしたので、2つの磁化された管に脱磁
を行うために2つのコイルを装着する場合に、それぞれ
コイル装着が容易であり、また2つの分割式コイルの装
着後は分割式コイルの2本の電源接続用引出線を直流電
源に直列に接続し、所定値に調整した直流電流を2つの
分割式コイルに流して2つの溶接開先部の磁束密度を溶
接可能な磁束密度に設定するようにしたので、手間をか
けずに効率的に且つ安全に脱磁作業を行うことができ、
2つの磁化された管の溶接開先部の溶接を可能にしたも
のである。また、溶接完了後、分割式であるためコイル
の取り外しが容易にできることが特徴である。
な分割線を持ち、管の脱磁に用いるように構成されてい
る。このように、分割式コイルは、軸線に平行な分割線
を持つので、長い管に対してコイルの装着、取り外しが
容易なコイルを提供することができ、この分割式コイル
を用いることにより管に対する着磁、脱磁を手間をかけ
ずに効率的且つ安全に行うことができることとなった。
磁方法が片側が磁化されたパイプラインに実施される状
態を示す構成図、図2は本発明の磁化された管の脱磁方
法が両側が磁化されたパイプラインに実施される状態を
示す構成図、図3は本発明の磁化された管の脱磁方法に
用いられる分割式脱磁コイルを示す斜視図、図4は同分
割式脱磁コイルの要部を示す斜視図である。図1〜図2
において、1は直流電源、2は直流電源1が流す電流を
調整する電流調整器、3は直流電源1に接続される巻き
数が15ターン(T)の分割式脱磁コイル、4は磁束密
度を計測するガウスメータである。5は磁化されていな
い新管、6は既設磁化パイプラインである。
イル3は、16個のプラグ部であるプラグピン11aが
横方向に連設されて形成されたプラグ11と、これらプ
ラグピン11aが着脱自在で着装時に電気的に接続され
る16個のソケット部12aが横方向に連設されて形成
されたソケット12と、プラグ11の下部に一体に設け
られ、5個の接続ピン13aが横方向に連設されて形成
された雄コネクタ13と、ソケット12の下部に一体に
設けられ、これら接続ピン13aが着脱自在で着装時に
機械的に連結される5個のピン受部14aが横方向に連
設されて形成された雌コネクタ14と、プラグ11の各
プラグ部11aとソケット12の各ソケット部12aと
をそれぞれ接続する15本のケーブル15と、プラグ1
1の1方の端のプラグ部11aとソケット12の他方の
端のソケット部12aにそれぞれ接続された2本の電源
接続用引出線16と、15本のケーブル15を防水性、
絶縁性を有するプラスチック材17で覆って帯状に形成
された帯状ケーブル18とで構成されている。
ついて図1に基づいて説明する。図1はパイプラインの
磁化された片側の既設管の端部に、磁化されていない新
管の端部を溶接する場合の脱磁方法である。本脱磁方法
が実施された一例では、パイプラインは、その管径が6
00A、管厚が12mm、材質がAPI×52である。
さらに、本ケースで脱磁方法が実施される分割式脱磁コ
イル3の仕様は、コイル径が600Aより少し大きく、
コイル幅が300mmより少し小さく、ターンが15
T、耐電圧が1KVである。
て溶接するに当たっては、図1に示すように、既設磁化
パイプライン6の溶接すべき端部と、磁化されていない
新管5の溶接すべき端部とを突き合わせる。このとき、
溶接開先部9が設定される。次に、既設磁化パイプライ
ン6の溶接端部側で、該端部より200mmの内側位置
に分割式脱磁コイル3を装着する。かかる分割式脱磁コ
イル3の既設磁化パイプライン6に対する装着は、帯状
ケーブル18を既設磁化パイプライン6に沿わせ、プラ
グ11の16個のプラグピン11aと雄コネクタ13の
5個のコネクタピン13aをソケット12の16個のソ
ケット部12aと雌コネクタ14の5個のピン受部14
aにそれぞれ挿入することにより、各プラグピン11a
と各ソケット部12aは電気的に接続されて15Tのコ
イルが形成され、各コネクタピン13aと各ピン受部1
4aは機械的に連結されることによって行われる。
続用引出線16を直流電源1に接続する。しかる後に、
溶接開先部9の磁束密度をガウスメータ4で測定しなが
ら、電流調整器2を操作して調整した直流電流を分割式
脱磁コイル3に流す。このとき、電流の向きが反対であ
れば、溶接開先部9の磁束密度が上がるか、変化が無い
ために電流の向きを切り替える。
の調整を行いながら、溶接開先部9の磁束密度を溶接可
能な磁束密度に設定する。例えば、ティグ溶接では、5
0ガウス以下、被覆溶接では20ガウス以下であるが極
力0に近づける。このようにして溶接開先部9が所定の
電流により溶接可能な磁束密度に設定されたら、その所
定の電流を継続して流しながら、溶接を開始する。な
お、溶接中に、溶接開先部9の磁束密度に変化があり、
溶接が困難になる場合は、再度電流調整器2を操作して
直流電流の調整を行い適正な磁束密度に設定する。溶接
が完了すれば、分割式脱磁コイル3を既設磁化パイプラ
イン6から取り外す。
式脱磁コイル3の取り外しは、プラグ11の16個のプ
ラグピン11aと雄コネクタ13の5個のコネクタピン
13aをソケット12の16個のソケット部12aと雌
コネクタ14の5個のピン受部14aから引き離すこと
により、各プラグピン11aと各ソケット部12aとの
電気的な接続は解除され、各コネクタピン13aと各ピ
ン受部14aとの機械的な連結は解除されることによ
り、帯状ケーブル18を既設磁化パイプライン6から取
り外すことができる。
の脱磁前の磁束密度は+739ガウスであり、検査ピグ
の走行後2年7ヶ月を経過しても、まだ強い残留磁気が
あることが分かる。そして、本発明方法により直流電流
100Aを継続通電して脱磁を行うと、−6ガウスとな
り、完全に脱磁されていることが分かる。なお、分割式
脱磁コイル3を既設磁化パイプライン6の端部から40
0mm離した場合、250Aを継続通電しても、磁束密
度は300ガウス以下とはならなかった。
接すべき端部と突き合わされた既設磁化パイプライン6
の溶接すべき端部に分割式脱磁コイル3を着装し、その
分割式脱磁コイル3に既設磁化パイプライン6の磁束と
逆の磁場が発生するように直流電流を継続して流し、溶
接開先部9の磁束密度をガウスメータ4で測定しながら
電流調整し、溶接に最適な磁束密度となるところで、そ
の値の低電流を継続して流し続けることにより、磁気吹
き現象の影響を受けないで溶接を行うことができること
となった。また、分割式脱磁コイル3は既設磁化パイプ
ライン6に着脱自在であるので、着装が容易であり、長
い既設磁化パイプライン6であっても脱磁作業、ひいて
は溶接作業を効率良く且つ安全に進めることができる。
なお、溶接中も分割式脱磁コイル3に流す電流を電流調
整器2により調整することにより、溶接開先部9の磁束
密度を管理できる。
脱磁方法について図2に基づいて説明する。図2はパイ
プラインの磁化された一方の既設管の端部と磁化された
他方の既設管の端部との間に挿管して各端部を溶接する
場合の脱磁方法である。また、脱磁方法が実施されるパ
イプラインは、その管径が600A、管厚が12mm、
材質がAPI×52である。さらに、脱磁方法が実施さ
れる分割式脱磁コイル3は2つ用いられ、各分割式脱磁
コイル3の仕様は、コイル径が600Aより少し大き
く、コイル幅が300mmより少し小さく、ターンが1
5T、耐電圧が1KVである。
て溶接するに当たっては、図2に示すように、一方の既
設磁化パイプライン6aの溶接すべき端部と他方の既設
磁化パイプライン6bの溶接すべき端部との間に短い新
管6cを挿管し、これら3つの管の端部を突き合わせ
る。このとき、一方の既設磁化パイプライン6aの溶接
すべき端部と挿管された新管6cの端部とに1つの溶接
開先部9が設定され、他方の既設磁化パイプライン6b
の溶接すべき端部と挿管された新管6cの端部とにもう
1つの溶接開先部9が設定される。
部側で、該端部より150mmの内側位置に1つの分割
式脱磁コイル3を装着し、もう1つの既設磁化パイプラ
イン6bの溶接端部側で、該端部より150mmの内側
位置にもう1つの分割式脱磁コイル3を装着する。次
に、直流電源1に対して2つの分割式脱磁コイル3の2
本の電源接続用引出線16を直列にして接続する。しか
る後に、いずれか一方の溶接開先部9の磁束密度をガウ
スメータ4で測定しながら、電流調整器2を操作して直
流電流を2つの分割式脱磁コイル3に継続して流す。こ
のとき、電流の向きが反対であれば、溶接開先部9の磁
束密度が上がるか、変化が無いために電流の向きを切り
替える。
の調整を行いながら、溶接開先部9の磁束密度を溶接可
能な磁束密度に設定する。例えば、ティグ溶接では、5
0ガウス以下、被覆溶接では20ガウス以下である。こ
のようにして溶接開先部9が所定の電流により溶接可能
な磁束密度に設定されたら、その所定の電流を継続して
流しながら、溶接を開始する。なお、溶接中に、溶接開
先部9の磁束密度に変化があり、溶接が困難になる場合
は、再度電流調整器2を操作して直流電流の調整を行い
適正な磁束密度に設定する。溶接が完了すれば、2つの
分割式脱磁コイル3を既設磁化パイプライン6aと既設
磁化パイプライン6bとから取り外す。
の脱磁前の磁束密度は−1370ガウスであり、検査ピ
グの走行後2年を経過しても、まだ強い残留磁気がある
ことが分かる。そして、本発明方法により直流電流60
Aを継続通電して脱磁を行うと、−35ガウスとなり、
完全に脱磁されていることが分かる。なお、2つの分割
式脱磁コイル3をそれぞれ既設磁化パイプライン6a、
6bの端部から300mm離した場合、70Aを継続通
電すると、磁束密度は+14ガウスとなった。従って、
分割式脱磁コイル3を既設磁化パイプライン6a、6b
の端部から150mm離した場合では60Aで溶接が可
能となり、300mmでは70Aで溶接可能磁場とな
り、低電流で効果が現れ、また管端に近いほど効果があ
ることが確認された。
6aの溶接すべき端部と他方の既設磁化パイプライン6
bの溶接すべき端部との間に短い新管6cを挿管し、磁
化されたパイプライン6a、6bの溶接すべき端部に分
割式脱磁コイル3をそれぞれ着装し、その各分割式脱磁
コイル3にパイプライン6a、6bの磁束と逆の磁場が
発生するように直流電流を継続して流し、溶接開先部9
の磁束密度をガウスメータ4で測定しながら電流調整
し、溶接に最適な磁束密度となるところで、その値の電
流を継続して流し続けることにより、磁気吹き現象の影
響を受けないで溶接を行うことができることとなった。
また、分割式脱磁コイル3はパイプライン6a、6bに
着脱自在であるので、これらパイプライン6a、6bの
溶接すべき端部との間に短い新管6cが挿管されていた
としても、着脱が容易であり、パイプラインであっても
脱磁作業、ひいては溶接作業を効率良く且つ安全に進め
ることができる。なお、溶接中も分割式脱磁コイル3に
流す電流を電流調整器2により調整することにより、溶
接開先部9の磁束密度を管理できる。
分割式脱磁コイル3は、2分割のものであるが、これに
限定されうものではなく、コイル分割については分割数
を問うものではない。また、上述した管径、管厚、材
質、あるいはコイルの径、幅、ターン数等の値は本脱磁
方法の実施の一例であって、本発明の本質が上述した数
値に拘束されるものでないことは、言うまでもない。
た管と、他の管との突き合わせ溶接において、磁化され
た管の溶接端部側に着脱自在な分割式コイルを装着する
ようにしたので、磁化された管の脱磁を行うためにコイ
ルを装着する場合に、コイル装着が容易であり、また分
割式コイルの装着後は分割式コイルの2本の電源接続用
引出線を直流電源に接続し、所定値に調整した直流電流
を分割式コイルに流して溶接開先部の磁束密度を溶接可
能な磁束密度に設定するようにしたので、手間をかけず
に効率的に且つ安全に脱磁作業を行うことができ、磁化
された管の溶接開先部の溶接を可能にするという効果が
ある。
磁化された管と他方の磁化された管との間に挿管し、こ
れら3つの管の端部を突き合わせ、一方の磁化された管
の溶接すべき端部と挿管された管の端部とに1つの溶接
開先部を設定し、他方の磁化された管の溶接すべき端部
と挿管された管の端部とにもう1つの溶接開先部を設定
し、一方の磁化された管の溶接端部側に1つの着脱自在
な分割式コイルを装着し、他方の磁化された管の溶接端
部側にもう1つの着脱自在な分割式コイルを装着するよ
うにしたので、2つの磁化された管に脱磁を行うために
2つのコイルを装着する場合に、それぞれコイル装着が
容易であり、また2つの分割式コイルの装着後は分割式
コイルの2本の電源接続用引出線を直流電源に直列に接
続し、所定値に調整した直流電流を2つの分割式コイル
に流して2つの溶接開先部の磁束密度を溶接可能な磁束
密度に設定するようにしたので、手間をかけずに効率的
に且つ安全に脱磁作業を行うことができ、2つの磁化さ
れた管の溶接開先部の溶接を可能にするという効果があ
る。
ば、軸線に平行な分割線を持つので、長い管に対してコ
イルの装着、取り外しが容易なコイルを提供することが
でき、この分割式コイルを用いることにより管に対する
着磁、脱磁を手間をかけずに効率的に且つ安全に行うこ
とができるという効果がある。
されたパイプラインに実施される状態を示す構成図であ
る。
されたパイプラインに実施される状態を示す構成図であ
る。
分割式脱磁コイルを示す斜視図である。
る。
ル、4 ガウスメータ、5 磁化されていない新管、6
既設磁化パイプライン、9 溶接開先部、11プラ
グ、11a プラグピン、12 ソケット、12aソケ
ット部、13 雄コネクタ、13a コネクタピン、1
4 雌コネクタ、14a ピン受け部、15 ケーブ
ル、16 電源接続用引出線、17 プラスチック材、
18 帯状ケーブル。
Claims (4)
- 【請求項1】 磁化された管と、他の管との突き合わせ
溶接において、 磁化された管の溶接端部側に着脱自在な分割式コイルを
装着し、 所定値に調整した直流電流を分割式コイルに流して溶接
開先部の磁束密度を溶接可能な磁束密度に設定するよう
にしたことを特徴とする磁化された管の脱磁方法。 - 【請求項2】 一方の磁化された管と他方の磁化された
管との間に挿管し、これら3つの管の端部を突き合わ
せ、一方の磁化された管の溶接すべき端部と挿管された
管の端部とに1つの溶接開先部を設定し、他方の磁化さ
れた管の溶接すべき端部と挿管された管の端部とにもう
1つの溶接開先部を設定し、 一方の磁化された管の溶接端部側に1つの着脱自在な分
割式コイルを装着し、他方の磁化された管の溶接端部側
にもう1つの着脱自在な分割式コイルを装着し、 所定値に調整した直流電流を2つの分割式コイルに流し
て2つの溶接開先部の磁束密度を溶接可能な磁束密度に
設定するようにしたことを特徴とする磁化された管の脱
磁方法。 - 【請求項3】 軸線に平行な分割線を持ち、管の脱磁に
用いることを特徴とする分割式コイル。 - 【請求項4】 複数個のプラグ部が横方向に連設されて
形成されたプラグと、 これらプラグ部が着脱自在で着装時に電気的に接続され
る複数個のソケット部が横方向に連設されて形成された
ソケットと、 プラグに一体に設けられた雄コネクタと、 ソケットに一体に設けられ、雄コネクタと着脱自在で着
装時に機械的に連結される雌コネクタと、 プラグの各プラグ部とソケットの各ソケット部とをそれ
ぞれ接続する複数本のケーブルと、 プラグの1方の端のプラグ部とソケットの他方の端のソ
ケット部にそれぞれ接続された2本の電源接続用引出線
と、 を備えて構成されたことを特徴とする請求項3に記載の
分割式コイル。
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JP2002100904A JP2003290920A (ja) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | 磁化された管の脱磁方法及び分割式コイル |
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