JP2003289679A - 静電アクチュエータ - Google Patents

静電アクチュエータ

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JP2003289679A
JP2003289679A JP2002089946A JP2002089946A JP2003289679A JP 2003289679 A JP2003289679 A JP 2003289679A JP 2002089946 A JP2002089946 A JP 2002089946A JP 2002089946 A JP2002089946 A JP 2002089946A JP 2003289679 A JP2003289679 A JP 2003289679A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】常に安定した駆動力を発揮できるとともに、小
型化が可能な静電アクチュエータを提供すること。 【解決手段】固定子20と、固定子20に案内されて所
定方向に往復動自在で、かつ、相対向する一対の表面に
電極が形成された可動子80とを備えた静電アクチュエ
ータ10において、固定子20は、樹脂材製の固定子枠
40と、固定子枠40に取り付けられる電極基板50
と、電極基板50を固定子枠40に固定する電極固定ピ
ン60及び電力供給ピン70とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電気力で駆動さ
れる静電アクチュエータに関し、特に固定子に電極基板
を固定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静電アクチュエータは、小型、軽量であ
ることから内視鏡や携帯電話等の移動電話、各種PDA
等に搭載されるレンズの焦点合わせに使用することが可
能であり最近注目されている。図3はこのような静電ア
クチュエータの一例を示す斜視図である。
【0003】静電アクチュエータ100は、固定子11
0と、この固定子110に案内されて所定方向に往復動
自在で、かつ、相対向する一対の表面に電極面121が
形成された可動子120とを備えている。また、固定子
110は、可動子120に静電気力を与えて駆動する電
極基板111と、この電極基板111を固定する固定枠
112とを備えている。電極基板111には、可動子と
の間に静電気力を発生させるためのパターン111aが
形成され、このパターン111aは駆動回路(不図示)
に接続されている。一方、可動子120にはレンズ群1
22が保持されている。
【0004】そしてこの静電アクチュエータ100の電
極基板111の表面と可動子120の電極面121は数
μmの隙間で構成され、パターン111aに駆動方向に
応じた駆動パターンで電圧を印加する事により可動子は
駆動される。
【0005】この様に構成された構造の静電アクチュエ
ータでは、固定枠に電極を組み込む方法として、予め固
定枠を製作してから、電極を接着で組み込む方法、電極
を樹脂モールドで一体成形で組み込む方法などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した静電アクチュ
エータにおける電極基板の取付方法であると次のような
問題があった。すなわち、電極基板とそれを固定する固
定枠とを一体でモールド成形する方法では、材質の違
い、例えばシリコン材製の電極基板と、熱可塑性樹脂材
製の固定枠とでは樹脂を充填するときの成形圧力の影
響、成形時の樹脂収縮、線膨張係数の違い等により、成
形後の電極基板面にひずみが発生する場合がある。この
ため、上述した隙間を数μmの精度で成形することが困
難である。また、電極を接着で構成する固定子枠も、電
極と固定枠の線膨張係数の違いにより、環境温度の変化
に対して電極基板が変形する問題があった。
【0007】一方、静電アクチュエータでは、電極基板
に駆動回路から電力を供給するための手段として、電極
面からFPC配線等の方法で固定枠から電力供給端子を
組み込む必要があった。このため、FPC配線が通る隙
間を確保しなくてはならず小型化に一定の限界があっ
た。
【0008】そこで本発明は、常に安定した駆動力を発
揮できるとともに、小型化が可能な静電アクチュエータ
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の静電アクチュエータは次のよ
うに構成されている。
【0010】(1)固定子と、この固定子に案内されて
所定方向に往復動自在で、かつ、相対向する一対の表面
に電極が形成された可動子とを備えた静電アクチュエー
タにおいて、上記固定子は、樹脂材製の固定子枠と、こ
の固定子枠に取り付けられる電極基板と、この電極基板
を上記固定子枠に固定する固定用部材とを備えているこ
とを特徴とする。
【0011】(2)上記(1)に記載された静電アクチ
ュエータであって、上記固定用部材は、上記電極基板に
外部から電力を供給する電力供給ピンであることを特徴
とする。
【0012】(3)上記(1)に記載された静電アクチ
ュエータであって、上記可動子と上記固定子枠と上記ベ
ースとは線膨張係数がほぼ等しいものであることを特徴
とする。
【0013】(4)上記(1)に記載された静電アクチ
ュエータであって、上記可動子は、レンズを支持してい
ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る静電アクチュエータ10を示す分解斜視図、図2は静
電アクチュエータ10を示す図であって、(a)は正面
図、(b)は縦断面図である。なお、これらの図中矢印
XYZは互いに直交する三方向を示している。
【0015】静電アクチュエータ10は、固定子20
と、固定子20に案内されて矢印X方向に沿って往復動
自在な可動子80とを備えている。
【0016】固定子20は、ホルダ30と、固定子枠4
0と、この固定子枠40に支持された一対の電極基板5
0,50とを備えている。なお、図1及び図2中60は
電極固定ピン(固定用部材)、70は電力供給ピン(固
定用部材)を示している。
【0017】ホルダ30は、樹脂材により直方体状に形
成されたホルダ本体31を備えている。このホルダ本体
31には凹部32,33が形成されており、さらにこれ
ら凹部32,33の底部同士は貫通孔34により連通し
ている。凹部32の内径は固定子枠40の外周が嵌合す
る大きさに形成されている。一方、凹部33にはCCD
センサ35が取り付けられており、その受光面35aが
貫通孔34を介して凹部32側に露出している。
【0018】ホルダ本体31には、複数の電力供給ピン
70(図では8つ)が一体に成型されており、その先端
が曲成されている。電力供給ピン70は外部の駆動回路
(不図示)と接続されている。
【0019】固定子枠40は四角枠状の樹脂材から形成
されており、対向する一対の電極支持部41,42と、
対向する一対の壁部43,44と、底壁部45とを備え
ている。電極支持部41,42には、電極基板50の矢
印Y方向への移動を規制するための係合部41a,42
aが形成されている。また、壁部43,44にはそれぞ
れ2つの切欠部43a,44aが形成されている。これ
ら切欠部43a,44aには4つの電極固定ピン60が
取り付けられている。なお、電極固定ピン60は板バネ
で形成されており、固定子枠40と一体に成型されてい
る。
【0020】電極基板50はガラス基板51から形成さ
れており、このガラス基板51上には電極パターン52
が形成されている。電極パターン52は後述する可動子
80の上下の電極面82と対向する。電極パターン52
は、可動子80の移動方向に沿って形成された複数の系
統からなる電極を備えている。また、これら電極は接続
パッド53と接続されている。
【0021】可動子80は、四角筒状の可動子本体81
を備えている。可動子本体81の一対の対向する電極面
82には凸状ストライプ電極が微細加工により形成され
ている。また、可動子本体81にはレンズ群83が支持
されている。
【0022】なお、ホルダ本体31、固定子枠40、可
動子本体81は線膨張係数がほぼ等しい樹脂材から形成
されていることが好ましい。
【0023】このような静電アクチュエータ10は、次
のようにして組み立てられる。最初に、固定子枠40に
電極基板50を挿入する。この際、電極基板50の表面
が電極固定ピン60に当接し、電極固定ピン60が撓
む。電極基板50が底壁部45に当接された時点で電極
基板50が位置決めされる。同時に、電極固定ピン60
の弾性力により電極基板50が固定子枠40に固定され
る。
【0024】次に、固定子枠40を電力供給ピン70を
撓ませながらホルダ30に挿入する。このとき、固定子
枠40が上述したように、固定子枠40の外周はホルダ
30の凹部33に嵌合する。このとき、電力供給ピン7
0の先端が電極基板50の接続パッド53に当接し、導
通する。また、同時に電力供給ピン70の弾性力により
電極基板50が固定子枠40に固定される。
【0025】上述したように本実施の形態に係る静電ア
クチュエータ10は、電極固定ピン60及び電力供給ピ
ン70を用いて、固定子枠40に電極基板50を固定す
るようにしている。このため、電極基板50と固定子枠
40とを一体でモールド成形する方法等で発生する電極
基板50のひずみを防止することができる。また、固定
子枠40と電極基板50とは接着剤で一体化していな
い。このため、固定子枠40と電極基板50とは線膨張
係数の違いがあるものの、温度変化によって電極基板5
0が固定子枠40に対して摺動することになり、電極基
板50の反り等が発生しない。したがって、電極基板5
0と可動子80との隙間変動を最小限に抑えることがで
きる。したがって、常に安定した駆動力を発揮できる。
【0026】また、駆動回路から電力を供給するための
手段として電力供給ピン70を用いることができるの
で、FPC配線等を用いる必要がない。このため、FP
C配線を引き廻すための隙間を確保する必要がなく、全
体の構造を小型化することが可能となる。また、固定子
枠40をホルダ30に嵌合させるだけで電力供給が可能
となるため、組立工程が単純化され、製造コストを低減
させることが可能となる。
【0027】さらに、ホルダ本体31、固定子枠40、
可動子本体81は線膨張係数がほぼ等しい樹脂材から形
成されていることから温度変化に伴う歪みの発生を最小
限に抑えることができる。
【0028】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施可能であるのは勿論である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、常に安定した駆動力を
発揮できるとともに、小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る静電アクチュエー
タを示す分解斜視図。
【図2】同静電アクチュエータを示す図であって、
(a)は正面図、(b)は縦断面図。
【図3】従来の静電アクチュエータの一例を示す斜視
図。
【符号の説明】
10…静電アクチュエータ 20…固定子 30…ホルダ 40…固定子枠 50…電極基板 60…電極固定ピン(固定用部材) 70…電力供給ピン(固定用部材) 80…可動子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子と、この固定子に案内されて所定方
    向に往復動自在で、かつ、相対向する一対の表面に電極
    が形成された可動子とを備えた静電アクチュエータにお
    いて、 上記固定子は、樹脂材製の固定子枠と、この固定子枠に
    取り付けられる電極基板と、この電極基板を上記固定子
    枠に固定する固定用部材とを備えていることを特徴とす
    る静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】上記固定用部材は、上記電極基板に外部か
    ら電力を供給する電力供給ピンであることを特徴とする
    請求項1に記載の静電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】上記可動子と上記固定子枠と上記ベースと
    は線膨張係数がほぼ等しいものであることを特徴とする
    請求項1に記載の静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】上記可動子は、レンズを支持していること
    を特徴とする請求項1に記載の静電アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007163749A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Fujinon Corp レンズユニット
US7831139B2 (en) 2008-01-28 2010-11-09 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Camera module with lens carrying structure using electrostatic driving unit

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