JP2003289160A - 圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータ

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JP2003289160A
JP2003289160A JP2002090905A JP2002090905A JP2003289160A JP 2003289160 A JP2003289160 A JP 2003289160A JP 2002090905 A JP2002090905 A JP 2002090905A JP 2002090905 A JP2002090905 A JP 2002090905A JP 2003289160 A JP2003289160 A JP 2003289160A
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JP
Japan
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piezoelectric actuator
metal
actuator element
insulating oil
sealed
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JP2002090905A
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English (en)
Inventor
Takashi Yasuda
高志 安田
Kenji Kumamoto
憲二 熊本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイグレーションの発生を防ぎ、さらには、
耐衝撃性に優れた圧電アクチュエータを提供する。 【解決手段】 圧電アクチュエータ素子が金属筐体に内
包され、該圧電アクチュエータ素子のリードが該金属筐
体外に引き出され、かつ該金属筐体が金属製キャップに
封止されてなる圧電アクチュエータの該金属筐体内に絶
縁油を封入することにより、絶縁保護用のチューブが不
要となり、さらには耐衝撃性に優れた圧電アクチュエー
タが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置決め装置等の
電子機器の駆動素子として使用される圧電アクチュエー
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品の故障原因の1つであるマイグ
レーションとしては、空気中の湿気により電気化学反応
が起こって、電極金属がイオン化して溶け出すことによ
り起こるイオンマイグレーションと、電子部品の使用時
に電界が発生することにより、電極や配線として使用し
た金属が絶縁層中を移動して、電極間の絶縁抵抗値が低
下することにより起こるエレクトロマイグレーションが
ある。このうち、イオンマイグレーションは温度100
℃以下、電流密度1mA/cm2以下、湿度が高いほど
発生頻度が高くなることが知られている。このように、
電子部品は外気にさらしたままにしておいた場合、すぐ
に酸化、塩化、硫化が起き易く、マイグレーションの発
生原因となっていた。その為、電子部品の中でも特に高
電圧が印加される圧電アクチュエータは、このようなエ
レクトロマイグレーションを回避し、さらには、金属筐
体と圧電アクチュエータ素子の外部電極とが電気的に短
絡状態になるのを回避するための対策として、特開平9
−270542に開示されているように、素子に樹脂チ
ューブを巻きつける必要があった。
【0003】又、圧電アクチュエータは特開平5−33
49に開示されているようにセラミックス層、内部電極
層及び絶縁および内部応力を緩和する部分が交互に積層
されている多層の圧電アクチュエータ素子により構成さ
れることが現在、主流となっている。現状、産業上の要
請により更なる高変位と高出力を求められ、その結果、
層数ができるだけ多い多層の圧電アクチュエータ素子の
供給が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2は従来実施されて
いた圧電アクチュエータの側断面図であって、圧電アク
チュエータ素子1(圧電アクチュエータ素子1の外部電
極5と外部リード端子6をハンダ接合した箇所も含む)
の外周に絶縁保護樹脂チューブ2を巻いたものを金属製
キャップ3の中に入れて、金属製キャップ3と金属製ベ
ース4を溶接等により封止している。その際、金属製ベ
ース4と外部リード端子6はガラス融着している。その
結果、絶縁保護樹脂チューブ2の肉厚約1mm分程、金
属製キャップ3の内径が余分に必要になり、外径形状が
大きくなってしまうこと、或いは金属製キャップ3の封
止が不十分な場合に圧電アクチュエータ素子1と絶縁保
護樹脂チューブ2の隙間から湿気、ほこり等が入り込
み、マイグレーションを進行させてしまう等の課題があ
った。さらに、圧電アクチュエータは高変位と高出力を
求められるため、多層に積層された結果、圧電アクチュ
エータ素子1の縦横寸法比が、縦の寸法:横の寸法=1
0以上:1と縦の寸法が横の寸法に対して極端に長くな
っており、横方向からの衝撃に弱いことが課題となって
いた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の圧電アクチュエータは以下の構成を特徴と
する。
【0006】即ち、金属製キャップと金属製ベースが封
止接合されてなる金属筐体に圧電アクチュエータ素子が
内包され、該圧電アクチュエータ素子のリード端子が該
金属筐体外に引き出されてなる圧電アクチュエータであ
って、該金属筐体内に絶縁油が封入されていることを特
徴とする。
【0007】好適な実施形態において、前記絶縁油がシ
リコンオイル、シリコングリースまたはシリコンオイル
コンパウンドであることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電アクチュ
エータの一実施形態を、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0009】図1は本発明の一実施形態である圧電アク
チュエータの側断面図である。本発明の圧電アクチュエ
ータは外部電極5と外部リード端子6を半田付けした圧
電アクチュエータ素子1を金属製キャップ3に挿入後に
絶縁油9を充填して、さらに金属製キャップ3と金属製
ベース4を溶接し、その後に金属製ベース4と外部リー
ド端子6をガラス封着させたものである。
【0010】ここで、耐湿用封止筐体である金属製キャ
ップ3に充填する絶縁油はシリコンオイル、シリコング
リース、シリコンオイルコンパウンドの中の少なくとも
1種であることが好ましい。その理由はこれらの絶縁油
は衝撃に対する緩衝材として作用するだけでなく、耐湿
用封止筐体と圧電アクチュエータ素子1との間の絶縁保
護材としても機能するからである。
【0011】上記の絶縁油は一般に市販されている−7
0℃〜300℃までの密閉系のものであれば使用するこ
とが可能である。できれば150℃以上の耐熱性を有す
ることが好ましい。圧電アクチュエータ素子が駆動して
いる時に発熱量が大きい為、その発熱量に対する耐熱性
を保障できる絶縁油を使用する必要がある為である。
【0012】又、絶縁油の比重は約1.2〜1.3であ
るので、円筒状の金属筐体の直径が10mmの場合、円
筒状の金属筐体の直径10mmに加わる加重は1g以下
なる。これは金属筐体への歪や変形をきたす程の加重で
はない為、使用するに際して支障は生じない。
【0013】次に、外部電極5と外部リード端子6を半
田付けした圧電アクチュエータ素子1を金属製キャップ
3に挿入後に絶縁油9として−70℃〜300℃まで耐
熱性がある密閉系のシリコンオイルを充填して、さらに
金属製キャップ3と金属製ベース4を溶接し、その後に
金属製ベース4と外部リード端子6をガラス封着させた
圧電アクチュエータ(実施例)と、比較例として圧電ア
クチュエータ素子1(圧電アクチュエータ素子1の外部
電極5と外部リード端子6をハンダ接合した箇所も含
む)の外周に絶縁保護樹脂チューブ2を巻いたものを金
属製キャップ3の中に入れて、金属製キャップ3と金属
製ベース4を溶接等により封止していて、密閉系のシリ
コンオイルを充填していない圧電アクチェータのサンプ
ルを作製した。これらのサンプルを20±5℃、50±
20%RH一定の条件下で図3で示しているように垂直
な板に留め金を取り付け、さらに圧電アクチェータのサ
ンプルのリード端子2本の両端子の先端部から長さ50
cmの糸を付けて、リード端子側ではない糸の先を垂直
な板に取り付けた留め金にて留める。その後、圧電アク
チュエータを手で持ち上げて垂直板に対して直角になる
高さにて停止する。次に力を加えることなく、そのまま
手を離すことで振り子の原理で圧電アクチュエータは垂
直板に衝突する。ここで、これらの衝撃試験を行う前後
の圧電アクチュエータの絶縁抵抗を測定してその絶縁抵
抗の値によって合否判定を行った。
【0014】圧電アクチュエータの絶縁抵抗値を測定す
る為の測定器としてデジタル超高抵抗/微小電流計R8
340(株式会社アドバンテスト製)を使用した。絶縁
抵抗値の測定方法としては圧電アクチュエータの2本の
リード端子を別々のプラグで挟む。次にデジタル超高抵
抗/微小電流計R8340から圧電アクチュエータに印
加する電圧として150Vに設定した。その後、設定電
圧を出力させて充電後に測定器に表示されている抵抗値
を測定し、その結果を表1に示した。ここで、絶縁抵抗
値が1000MΩ以上の圧電アクチュエータを合格品と
し、絶縁抵抗値が1000MΩより小さい場合を絶縁不
良品とした。そして、測定は衝撃試験前、衝撃試験後、
衝撃試験後の圧電アクチュエータの駆動試験後の3通り
で行った。
【0015】
【表1】
【0016】表1の結果より、実施例、比較例各々8ケ
のサンプルにて測定したデータを比較すると、絶縁不良
発生数は本発明の実施例の圧電アクチュエータのサンプ
ルでは8ケ中で衝撃試験後が1ケ、衝撃試験後の圧電ア
クチュエータの駆動試験後が1ケの計2ケとなり、不良
率は25%だった。それに対して比較例の圧電アクチュ
エータのサンプルでは8ケ中で衝撃試験後が3ケ、衝撃
試験後の圧電アクチュエータの駆動試験後が1ケの計4
ケとなり、不良率は50%だった。 このように、本
発明の実施例の方が、圧電アクチュエータに衝撃耐久試
験において比較例よりも不良率が1/2であることが確
認できた。
【0017】すなわち、本発明によれば、耐湿用封止筐
体内に絶縁油を封入することによって、絶縁油を封入し
ていない圧電アクチュエータよりも横方向の衝撃に強く
することができると共に、絶縁油で圧電アクチュエータ
素子を覆うことにより、マイグレーションに対する対策
としても有効であることが解った。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、圧
電アクチュエータの金属筐体内に絶縁油を封入すること
により、絶縁保護用のチューブが不要となり、さらには
耐衝撃性に優れた圧電アクチュエータが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる圧電アクチュエータの側断面図
である。
【図2】従来の圧電アクチュエータの側断面図である。
【図3】圧電アクチュエータの耐衝撃試験の試験方法を
示した図である。
【符号の説明】
1:圧電アクチュエータ素子 2:絶縁保護チューブ 3:金属製キャップ 4:金属製ベース 5:外部電極 6:外部リード端子 7:ハンダ接合 8:ガラス融着 9:絶縁油

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製キャップと金属製ベースが封止接
    合されてなる金属筐体に圧電アクチュエータ素子が内包
    され、該圧電アクチュエータ素子のリード端子が該金属
    筐体外に引き出されてなる圧電アクチュエータであっ
    て、該金属筐体内に絶縁油が封入されていることを特徴
    とする圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁油がシリコンオイル、シリコン
    グリースまたはシリコンオイルコンパウンドであること
    を特徴とする請求項1記載の圧電アクチュエータ。
JP2002090905A 2002-03-28 2002-03-28 圧電アクチュエータ Pending JP2003289160A (ja)

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