JP2003288768A - 情報記録媒体、情報記録装置及び方法並びに情報再生装置及び方法 - Google Patents

情報記録媒体、情報記録装置及び方法並びに情報再生装置及び方法

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JP2003288768A
JP2003288768A JP2003048569A JP2003048569A JP2003288768A JP 2003288768 A JP2003288768 A JP 2003288768A JP 2003048569 A JP2003048569 A JP 2003048569A JP 2003048569 A JP2003048569 A JP 2003048569A JP 2003288768 A JP2003288768 A JP 2003288768A
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JP2003048569A
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English (en)
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Junichi Yoshio
淳一 由雄
Kyota Funamoto
京太 舟本
Takao Sawabe
孝夫 澤辺
Ryuichiro Yoshimura
隆一郎 吉村
Yoshiaki Moriyama
義明 守山
Kaoru Yamamoto
薫 山本
Akihiro Tozaki
明宏 戸崎
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生時に迅速に再生すべき音声情報等の記録
情報を検索できると共に、再生動作を簡略化し、記録情
報の再生の中断を防止することが可能となるように記録
情報を記録することができる情報記録装置等を提供す
る。 【解決手段】 メインフレーム及び当該メインフレーム
に付随する拡張部フレームからなる記録情報を生成する
コントローラ75と、メインフレーム及び拡張部フレー
ムをオーディオパケット毎に分割し、メインフレームを
含むオーディオパケット及び拡張部フレームを含むオー
ディオパケットの少なくともいずれか一方によりオーデ
ィオパックを構成するようにメインフレームと拡張部フ
レームとを多重してDVDに記録する信号処理部72
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVDに代表され
る映像、音声等の情報を高密度に記録可能な高密度光デ
ィスク等の情報記録媒体、並びに当該情報記録媒体に情
報を記録するための記録装置、及び当該情報記録媒体か
ら情報を再生するための再生装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来は、映像、音声等の情報が記録され
た光ディスクとしては、いわゆるLD(Laser Disk)、
CD(Compact Disk)等が広く一般化している。
【0003】これらのLD等においては、映像情報や音
声情報が、各LD等が有する再生開始位置を基準とした
夫々の情報を再生すべき時刻を示す時間情報と共に記録
されている。このため、記録されている情報を記録され
ている順序で再生する一般的な通常再生の他、例えば、
CDにおいては、記録されている複数の曲のうち、聞き
たい曲のみを抽出して聞いたり、再生順序をランダムに
変えて聞く等の再生が可能である。
【0004】しかし、上記LD等においては、表示され
る映像や再生される音声について視聴者が選択枝をも
ち、当該視聴者がそれらを選択して視聴する等のいわゆ
るインタラクティブな変化に富んだ再生はできないとい
う問題点があった。
【0005】すなわち、例えば、LDに記録されている
外国映画を視聴する場合に、画面に表示されている字幕
で用いられている言語を選択して(例えば、日本語の字
幕と原語の字幕を選択して)表示させたり、又はCDに
記録されている音楽を聴取する場合に、その音楽の音声
を選択する(例えば、英語の歌詞で聞くか或は日本語の
歌詞で聞くかを選択する)ことができないのである。
【0006】一方、現在、上記従来のCDに対して、光
ディスク自体の大きさを変えずに記憶容量を約10倍に
向上させた光ディスクであるDVDについての提案や開
発が盛んであるが、このDVDに対して、上記複数の字
幕や複数の言語で音声等を記録しておけば、視聴者がそ
れを選択することにより上記インタラクティブな変化に
富んだ再生を楽しむことも可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記D
VDに対して複数種類の言語の音声や、他種類の音楽等
を記録する際には、記録すべき音声情報又は音楽等の情
報量が膨大となるが、このとき、適切な記録態様で当該
情報を記録しておかないと、再生の際、再生すべき音声
情報等を検索するための処理が複雑になると共に、再生
すべき音声情報等の検索に要する時間に起因して、再生
中に音声又は音楽等が途切れる場合も生じ得るという問
題点がある。
【0008】そこで、本発明は、この問題点に鑑みて成
されたもので、その課題は、再生時に迅速に再生すべき
音声情報等の記録情報を検索できると共に、再生動作を
簡略化し、記録情報の再生の中断を防止することが可能
となるように記録情報を記録することができる記録装置
及び当該記録装置により記録情報が記録された情報記録
媒体を提供すると共に、当該情報記録媒体から迅速且つ
正確に記録情報を再生することが可能な再生装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、複数の主情報単位を含
む処理主記録情報及び前記複数の主情報単位の各々に付
随する複数の副情報単位を含む処理副記録情報からなる
処理記録情報を生成する信号処理手段と、前記処理主記
録情報及び前記処理副記録情報を第1記録単位毎に分割
する記録情報分割手段と、前記処理主記録情報を含む前
記第1記録単位及び前記処理副記録情報を含む前記第1
記録単位の少なくともいずれか一方により、第2記録単
位を構成するように前記処理主記録情報と前記処理副記
録情報とを多重し、多重処理記録情報を生成する記録情
報多重手段と、前記多重処理記録情報を情報記録媒体に
記録する記録手段と、を備える。
【0010】上記の課題を解決するために、請求項12
に記載の発明は、複数の主情報単位を含む処理主記録情
報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報
が、前記処理主記録情報を含む第1記録単位及び前記処
理副記録情報を含む第1記録単位のうち少なくともいず
れか一方により構成された第2記録単位に分割されて記
録されている情報記録媒体から情報を再生する情報再生
装置であって、前記情報記録媒体に記録された情報を読
み取って読取信号を生成する読取手段と、前記読取信号
を復調して復調信号を生成する復調手段と、前記復調信
号から前記主記録情報及び前記副記録情報を抽出する抽
出手段と、前記抽出された主記録情報及び当該副記録情
報をデコードするデコード手段と、を備える。
【0011】上記の課題を解決するために、請求項16
に記載の発明は、複数の主情報単位を含む処理主記録情
報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報を
生成する信号処理手段と、前記処理主記録情報及び前記
処理副記録情報を第1記録単位毎に分割する記録情報分
割手段と、前記処理主記録情報を含む前記第1記録単位
及び前記処理副記録情報を含む前記第1記録単位の少な
くともいずれか一方により、第2記録単位を構成するよ
うに前記処理主記録情報と前記処理副記録情報とを多重
し、多重処理記録情報を生成する記録情報多重手段と、
を備える。
【0012】上記の課題を解決するために、請求項24
に記載の発明は、複数の主情報単位を含む処理主記録情
報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報を
生成する信号処理工程と、前記処理主記録情報及び前記
処理副記録情報を第1記録単位毎に分割する記録情報分
割工程と、前記処理主記録情報を含む前記第1記録単位
及び前記処理副記録情報を含む前記第1記録単位の少な
くともいずれか一方により、第2記録単位を構成するよ
うに前記処理主記録情報と前記処理副記録情報とを多重
し、多重処理記録情報を生成する記録情報多重工程と、
前記多重処理記録情報を情報記録媒体に記録する記録工
程と、を備える。
【0013】上記の課題を解決するために、請求項35
に記載の発明は、複数の主情報単位を含む処理主記録情
報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報
が、前記処理主記録情報を含む第1記録単位及び前記処
理副記録情報を含む第1記録単位のうち少なくともいず
れか一方により構成された第2記録単位に分割されて記
録されている情報記録媒体から情報を再生する情報再生
方法であって、前記情報記録媒体に記録された情報を読
み取って読取信号を生成する読取工程と、前記読取信号
を復調して復調信号を生成する復調工程と、前記復調信
号から前記主記録情報及び前記副記録情報を抽出する抽
出工程と、前記抽出された主記録情報及び当該副記録情
報をデコードするデコード工程と、を備える。
【0014】上記の課題を解決するために、請求項39
に記載の発明は、複数の主情報単位を含む処理主記録情
報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報を
生成する信号処理工程と、前記処理主記録情報及び前記
処理副記録情報を第1記録単位毎に分割する記録情報分
割工程と、前記処理主記録情報を含む前記第1記録単位
及び前記処理副記録情報を含む前記第1記録単位の少な
くともいずれか一方により、第2記録単位を構成するよ
うに前記処理主記録情報と前記処理副記録情報とを多重
し、多重処理記録情報を生成する記録情報多重工程と、
を備える。
【0015】上記の課題を解決するために、請求項47
に記載の発明は、複数の主情報単位を含む処理主記録情
報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報
が、前記処理主記録情報を含む第1記録単位及び前記処
理副記録情報を含む第1記録単位の少なくともいずれか
一方により構成された第2記録単位に分割されて記録さ
れた領域を備える。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について説明する。なお、以下に説明する実施の形態
は、上記DVDに対して本発明を適用した実施の形態に
ついて説明するものである。
【0017】なお、以下の実施の形態においては、下記
リストの左側に示した特許請求の範囲における各構成要
素の一例が、下記リストの右側に示した要素から夫々構
成されている。
【0018】情報単位…………………:オーディオフレ
ーム 記録単位、第2記録単位:オーディオパック 再生記録単位……………:再生オーディオパック 直前記録単位……………:直前オーディオパック 主記録情報………………:メインフレーム 副記録情報………………:拡張部フレーム 第1記録単位……………:オーディオパケット 検索制御情報……………:DSIデータ (I)情報記録媒体の実施の形態 始めに、本願に対応する情報記録媒体の実施の一形態で
あるDVDの物理的及び論理的な構成並びにその動作に
ついて、図1乃至図8を用いて説明する。
【0019】始めに、映像情報及び音声情報(音楽情報
も含む。以下、同じ)のDVD上における記録フォーマ
ット(物理的記録フォーマット)について、図1を用い
て説明する。
【0020】図1に示すように、実施の形態のDVD1
は、その最内周部にリードインエリアLIを有すると共
にその最外周部にリードアウトエリアLOを有してお
り、その間に、映像情報及び音声情報が、夫々にID
(識別)番号を有する複数のVTS(Video Title Se
t)3(VTS#1乃至VTS#n)に分割されて記録
されている。ここで、VTSとは、関連する(それに含
まれる音声情報及び副映像情報の数や、仕様、対応言語
等の属性が同じ)タイトル(映画等の、製作者が視聴者
に提示しようとする一つの作品)を一まとめにしたセッ
ト(まとまり)であり、より具体的には、例えば、一本
の同じ映画について、異なる言語のセルフ等を有する複
数の映画が夫々にタイトルとして記録されたり、又は、
同じ映画であっても劇場版と特別版とが夫々別のタイト
ルとして記録されたりするものである。また、VTS3
が記録されている領域の先頭には、ビデオマネージャ2
が記録される。このビデオマネージャ2として記録され
る情報は、例えば、各タイトルの名前を示すメニュー
や、違法コピー防止のための情報、又は夫々のタイトル
にアクセスするためのアクセステーブル等、当該DVD
1に記録される映像情報及び音声情報の全体に係わる情
報が記録されている。
【0021】次に、一のVTS3は、コントロールデー
タ11を先頭として、夫々にID番号を有する複数のV
OB10に分割されて記録されている。ここで、複数の
VOB10により構成されている部分をVOBセット
(VOBS)という。このVOBセットは、VTS3を
構成する他のデータであるコントロールデータ11と、
映像情報及び音声情報の実体である複数のVOB10の
部分とを区別するために当該実体部分についてVOBセ
ットとしたものである。
【0022】VTS3の先頭に記録されるコントロール
データ11には、複数のセル(セルについては後述す
る。)を組合わせた論理的区分であるプログラムチェイ
ンに関する種々の情報であるPGCI(Program Chain
Information)等の情報が記録される。また、各VOB
10には、制御情報の他に映像情報及び音声情報の実体
部分(制御情報以外の映像又は音声そのもの)が記録さ
れている。
【0023】更に、一のVOB10は、夫々にID番号
を有する複数のセル20により構成されている。ここ
で、一のVOB10は、複数のセル20により完結する
ように構成されており、一のセル20が二つのVOB1
0に跨がることはない。
【0024】次に、一のセル20は、夫々にID番号を
有する複数のVOBユニット(VOBU)30により構
成されている。ここで、VOBユニット30とは、映像
情報、音声情報及び副映像情報(映画における字幕等の
副映像の情報をいう。)のいずれかを含む一つの単位で
ある。
【0025】そして、一のVOBユニット30は、VO
Bユニット30に含まれている映像情報等を制御対象と
する制御情報が格納されているナビパック41と、映像
情報としてのビデオデータ42と、音声情報としてのオ
ーディオデータ43と、副映像情報としてのサブピクチ
ャデータ44とにより構成されている。ここで、ビデオ
データ42としては映像データのみが記録され、オーデ
ィオデータ43としては音声データのみが記録される。
また、サブピクチャデータ44としては副映像としての
文字や図形等のグラフィックデータのみが記録される。
なお、DVD1に記録可能な音声種類(ストリーム数)
は8種類であり、記録可能な副映像の種類(ストリーム
数)は32種類であることが規格上定められている。
【0026】また、一のVOBユニット30に対応する
再生時間(一のナビパック41と当該一のナビパック4
1に隣接するナビパック41との間に記録されているデ
ータに対応する再生時間)は、0.4秒以上の長さを有
するように記録される。
【0027】更に、一のVOBユニット30において、
ナビパック41は必ずその先頭に存在するが、ビデオデ
ータ42、オーディオデータ43及びサブピクチャデー
タ44の夫々は、必ずしもVOBユニット30中に存在
する必要はなく、また、存在する場合にもその数や順序
は任意に設定することができる。
【0028】ここで、図1に示すビデオデータ42、オ
ーディオデータ43及びサブピクチャデータ44の夫々
の区分を一般にパックPという。すなわち、一のVOB
ユニット30においては、ビデオデータ42、オーディ
オデータ43及びサブピクチャデータ44が、夫々パッ
クPに分割されて記録されていることとなり、ビデオデ
ータ42が記録されているパックPをビデオパックV
P、オーディオデータ43が記録されているパックPを
オーディオパックAP、サブピクチャデータ44が記録
されているパックPをサブピクチャパックSPという。
そして、これらのパックPは、DVD1上に記録情報を
記録する際に用いられる後述のMPEG2(Moving Pic
ture Experts Group 2)方式に基づいて設定される
が、実施の形態のDVD1では、通常一セクタが一パッ
クに対応する。更に、各パックPの先頭に記録されるパ
ックヘッダには、夫々のパックPに含まれているデータ
を後述の再生装置におけるトラックバッファから読み出
して夫々のバッファへの入力を開始すべき再生時間軸上
の読み出し開始時刻を示すSCR(System Clock Refer
ence)と呼ばれる読み出し開始時刻情報が記録される。
また、上記各パックPについては、通常、当該パックP
を更に細分化した記録単位であるパケット毎にビデオデ
ータ42、オーディオデータ43及びサブピクチャデー
タ44が記録される。
【0029】最後に、ナビパック41は、再生表示させ
たい映像又は音声等を検索するための検索情報(具体的
には、当該再生表示させたい映像又は音声等が記録され
ているDVD1上のアドレス等)であるDSIデータ5
1と、DSIデータ51に基づいて検索された映像又は
音声を再生表示する際の再生表示制御に関する情報であ
るPCI(Presentation Control Information)データ
50とにより構成される。このとき、DSIデータ51
及びPCIデータ50は、パケットPTとして夫々DS
Iパケット及びPCIパケットを構成して記録されてい
る。
【0030】更に、一のVOBユニット30に含まれて
いる全てのビデオデータ42は、一又は複数のGOP
(Group Of Picture)により構成されている。
【0031】なお、PCIデータ50には、視聴者によ
って選択される選択項目に対して、その項目が選択され
たときの表示や動作を定義したハイライト情報が含まれ
ている。このハイライト情報によって、例えば、視聴者
が選択すべき項目を表示した画像(いわゆるメニュー画
面)における、項目選択に対する画面表示の変化や、当
該選択に対応して変化すべき表示位置及び選択された項
目に対するコマンド(選択された項目に対して実行され
る動作を示す命令)の設定が行われる。
【0032】更に、メニュー画面を構成して表示するた
めに必要な、枠、選択ボタン等を表示するための画像情
報は、上記の副映像情報であるサブピクチャデータ44
として記録される。
【0033】また、ハイライト情報内に、後述の再生装
置におけるシステムコントローラ内のレジスタ(メモ
リ)の値を設定するための情報を含ませることもでき
る。この点について、例えば、DVD1に記録されてい
る記録情報が教育用ソフトウェアである場合を用いて説
明すると、教育用ソフトウェアにおいては、テスト問題
を表示部に表示し、次に複数個の解答候補を視聴者が選
択する選択項目としてサブピクチャデータ44を用いて
表示する場合がある。このとき、ハイライト情報には個
々の選択項目に対応するコマンド情報が含まれており、
問題の正解に対応する選択項目が視聴者により選択され
た場合に、システムコントローラは、当該選択項目に対
応するハイライト情報内のコマンド情報により、当該シ
ステムコントローラに含まれる所定のレジスタに正解に
対応する所定の得点を加算し、不正解の選択項目が選択
された場合には得点の加算を行わないようにする。以
下、同様に所定数の問題について出題と解答を繰返し、
全ての解答終了後に、システムコントローラは、他のコ
マンド情報(例えば、PGCI内のコマンド情報)によ
り、得点を累積した上記所定のレジスタを参照し、得点
が予め設定されている所定の値より大きければ次の学習
段階の問題等が記録されているDVD1上の記録位置に
ピックアップをジャンプさせ、反対に得点が所定の値よ
り小さければ復習のソフトウェアが記録されている記録
位置にピックアップをジャンプさせることを行う。以上
の例のように、ハイライト情報によりシステムコントロ
ーラ内のレジスタを設定することも可能なのである。
【0034】一方、上記GOPは、本実施の形態におけ
るDVD1に映像情報を記録する際に採用されている画
像圧縮方式であるMPEG2方式の規格において定めら
れている単独で再生可能な最小の画像単位である。
【0035】ここで、MPEG2方式についてその概要
を説明すると、一般に、連続したフレーム画像におい
て、一枚のフレーム画像の前後にあるフレーム画像は、
互いに類似し相互関係を有している場合が多い。MPE
G2方式はこの点に着目し、数フレームを隔てて転送さ
れる複数のフレーム画像に基づき、当該複数のフレーム
画像の間に存在する別のフレーム画像を、原画像の動き
ベクトル等に基づく補間演算により生成する方式であ
る。この場合、当該別のフレーム画像を記録する場合に
は、複数のフレーム画像との間における差分及び動きベ
クトルに関する情報を記録するだけで、再生時には、そ
れらを参照して上記複数のフレーム画像から予測して当
該別のフレーム画像を再生することが可能となる。これ
により、画像の圧縮記録が可能となるのである。
【0036】更に、上記GOPについて図2を用いてそ
の概要を説明する。なお図2は、一のGOPを構成する
複数のフレーム画像の例を示している。図2では、一の
GOP52が12枚のフレーム画像から構成されている
場合(MPEG2方式では、一のGOP52に含まれる
フレーム画像数は一定ではない。)を示しているが、こ
の内、符号「I」で示されるフレーム画像は、Iピクチ
ャ(Intra-coded picture:イントラ符号化画像)と呼
ばれ、自らの画像のみで完全なフレーム画像を再生する
ことができるフレーム画像をいう。また、符号「P」で
示されるフレーム画像は、Pピクチャ(Predictive-cod
ed picture:前方予測符号化画像)と呼ばれ、既に復号
化されたIピクチャ又は他のPピクチャに基づいて補償
再生された予測画像との差を復号化する等して生成され
た予測画像である。また、符号「B」で示されるフレー
ム画像は、Bピクチャ(Bidirectionally predictive-c
oded picture:両方向予測符号化画像)といい、既に復
号化されたIピクチャ又はPピクチャのみでなく、光デ
ィスク等に記録されている時間的に未来のIピクチャ又
はPピクチャをも予測に用いて再生される予測画像をい
う。図2においては、各ピクチャ間の予測関係(補間関
係)を矢印で示している。
【0037】なお、本実施の形態に係るDVD1で用い
られているMPEG2方式においては、夫々のGOP5
2に含まれるデータ量が一定でない可変レート方式を採
用している。すなわち、一のGOP52に含まれる各ピ
クチャが、動きの速い動画に対応しており、各ピクチャ
間の相関関係が小さい場合には、各ピクチャを構成する
ためのデータ量が多くなり、従って、一のGOP52に
含まれるデータ量も多くなる。一方、一のGOP52に
含まれる各ピクチャが、あまり動きのない動画に対応し
ており、各ピクチャ間の相関関係が大きい場合には、各
ピクチャを構成するためのデータ量も少なくなり、一の
GOP52に含まれるデータ量も少なくなることとな
る。
【0038】一方、本実施の形態に係るDVD1におけ
るオーディオデータ43について説明すると、オーディ
オデータ43としては、圧縮されたオーディオデータが
記録される場合と、圧縮されていないオーディオデータ
が記録される場合がある。そして、圧縮されたオーディ
オデータを記録する際の圧縮方法としては、上記ビデオ
データ42の圧縮方法と同様の圧縮方法であるMPEG
2方式を用いる場合と、当該MPEG2方式より一世代
前の圧縮方式であるもMPEG1(Moving Picture Exp
ert Group 1)方式を用いる場合とがある。
【0039】なお、MPEG2方式で圧縮したオーディ
オデータ43には、MPEG1方式用のデコーダでデコ
ード処理できるMPEG1互換部と、MPEG1方式用
のデコーダでデコード処理できない拡張部とが含まれて
おり、拡張部に含まれるオーディオデータ43は、MP
EG1互換部に含まれるオーディオデータ43に付随す
るものであり、再生時に連続して再生されるべきもので
ある。
【0040】そして、上記MPEG1方式又はMPEG
2方式のいずれの場合にも、単独で元のオーディオデー
タを完全に再生可能なように圧縮される情報単位とし
て、オーディオフレームが夫々の規格上設定されてい
る。すなわち、ビデオデータ42におけるGOPに相当
するものが、オーディオデータ43においてはオーディ
オフレームとなる。従って、オーディオフレームの途中
のデータから再生を行うことはできず、一のオーディオ
フレームにおいては、必ずその先頭から再生が開始され
る必要があり、オーディオデータ再生時においては、こ
のオーディオフレームの先頭を検索し、そこから再生す
る必要がある。
【0041】ここで、一の上記オーディオパックに記録
可能なオーディオデータ43の記録容量と、一のオーデ
ィオフレームとして備えるべき情報量とは必ずしも一致
しない。従って、複数のオーディオフレームにより一の
オーディオパックが構成される場合があり、同様に、一
のオーディオフレームが複数のオーディオパックに分割
され、夫々のオーディオパック毎に分散してDVD1に
記録される場合もある。これらの場合にも、再生時に
は、後述のように分割されたオーディオフレームがデコ
ード前に纏められて一つのオーディオフレームとして再
生装置におけるオーディオデコーダに入力されるので、
再生の際に再生不可能となるような問題は生じない。
【0042】以上説明した図1に示す階層構造の記録フ
ォーマットにおいて、夫々の区分は、DVD1内に記録
させる記録情報の製作者(以下、単に製作者という。)
がその意図に応じて自在に区分設定をして記録させるも
のである。これらの区分毎に後述の論理構造に基づいて
再生することにより、変化に富んだ種々の再生が可能と
なるのである。
【0043】次に、図1に示す物理的な区分により記録
された情報を組合わせた論理的フォーマット(論理構
造)について図3を用いて説明する。なお、図3に示す
論理構造は、その構造で実際にDVD1上に情報が記録
されているのではなく、図3に示す論理構造で図1に示
す各データ(特にセル20)を組合わせて再生するため
の情報(アクセス情報又は時間情報等)がDVD1上
の、特にコントロールデータ11の中に記録されている
ものである。
【0044】説明の明確化のために、図3の下位の階層
から説明していくと、上記図1において説明した物理構
造のうち、複数のセル20を選択して組合わせることに
より、一のプログラム60が製作者の意図に基づいて論
理上構成される。このプログラム60は、後述の再生装
置におけるシステムコントローラが区分を識別してコマ
ンドによってアクセスできる最小の論理的単位でもあ
る。なお、このプログラム60を一又は複数個纏めたも
のを視聴者が自由に選択して視聴することができる最小
単位として製作者が定義することもでき、この単位をP
TT(Part Of Title)という。
【0045】また、一のプログラム60が複数のセル2
0を選択して論理的に構成されることから、複数のプロ
グラム60で一のセル20を用いる、すなわち、一のセ
ル20を異なった複数のプログラム60において再生さ
せる、いわゆるセル20の使い回しを製作者が行うこと
も可能となっている。
【0046】ここで、一のセル20の番号については、
当該セル20を図1に示す物理フォーマットにおいて取
り扱う際にはセルID番号として取り扱われ(図1中、
セルID#と示す。)、図3に示す論理フォーマットに
おいて取り扱う際には、後述するPGCI中の記述順に
セル番号として扱われる。
【0047】次に、複数のプログラム60を組合わせて
一のPGC(Program Chain)61が製作者の意図に基
づいて論理上構成される。このPGC61の単位で、前
述したPGCIが定義され、当該PGCIには、夫々の
プログラム60を再生する際の各プログラム60毎のセ
ル20の再生順序(この再生順序により、プログラム6
0毎に固有のプログラム番号が割当てられる。)、夫々
のセル20のDVD1上の記録位置であるアドレス、一
のプログラム60における再生すべき先頭セル20の番
号、各プログラム60の再生方式[本実施の形態のDV
D1に情報を記録する際には、再生時において、ランダ
ム再生(乱数によるランダム再生であり、同じプログラ
ム60が複数回再生されることがある。)、シャッフル
再生(ランダム再生と同様の乱数によるランダム再生で
あるが、同じプログラム60は一度しか再生されず、同
じプログラム60が複数回再生されることはない。)又
はループ再生(一つのPGC61を何度も再生するこ
と。)のうち、いずれか一つ、又はループ再生とランダ
ム再生又はシャッフル再生の組合わせによる再生方法を
PGC61毎に製作者が選択して再生させるようにする
ことができる。]及び各種コマンド(PGC61又はセ
ル20毎に製作者が指定可能なコマンド)が含まれてい
る。なお、PGCIのDVD1上の記録位置は、上述の
通りコントロールデータ11(図1参照)内であるが、
当該PGCIがビデオマネージャ2内のメニューに関す
るPGCIである場合には、当該PGCIの記録位置
は、ビデオマネージャ2に含まれるコントロールデータ
(図示を省略する。)内である。
【0048】また、一のPGC61には、上記PGCI
の他に、実体的な映像及び音声等のデータがプログラム
60の組合わせとして(換言すれば、セル20の組合わ
せとして)含まれることとなる。
【0049】更に、一のPGC61においては、上記の
プログラム60における説明において示したセル20の
使い回し(すなわち、異なるPGC61により、同一の
セル20を用いること。)も可能である。また、使用す
るセル20については、DVD1に記憶されている順番
にセル20を再生する方法(連続配置セルの再生)の他
に、DVD1に記憶されている順序に関係なく再生する
(例えば、後に記録されているセル20を先に再生する
等)方法(非連続配置セルの再生)を製作者が選択する
ことができる。
【0050】次に、一又は複数のPGC61により、一
のタイトル62が論理上構成される。このタイトル62
は、例えば、映画一本に相当する単位であり、製作者が
DVD1の視聴者に対して提供したい完結した情報であ
る。
【0051】そして、一又は複数のタイトル62によ
り、一のVTS63が論理上構成される。このVTS6
3に含まれるタイトル62は、夫々に共通の属性を有す
るものであり、例えば、一本の同じ映画に対して違う言
語の映画が夫々のタイトル62に相当することとなる。
【0052】また、図3に示す一のVTS63に相当す
る情報は、図1に示す一のVTS3に含まれている情報
に対応している。すなわち、DVD1には、図3に示す
VTS63内に論理上含まれる全ての情報が一のVTS
3として纏めて記録されていることとなる。
【0053】以上説明した論理フォーマットに基づい
て、物理構造において区分された情報を製作者が指定す
ることにより、視聴者が見るべき映像(映画等)が形成
されるのである。
【0054】なお、図1に示す物理構造の説明において
は、内容の理解の容易化のため、複数のセル20がID
番号の順に記録されているとして説明したが、実施の形
態のDVD1においては、実際には、一のセル20が図
4に示す複数のインターリーブドユニットIUに分割さ
れて記録される場合がある。
【0055】すなわち、例えば図4に示すように、製作
者が一のPGC61AをID番号1、2及び4を有する
セル20により構成し、他のPGC61BをID番号
1、3及び4を有するセル20により構成する場合を考
えると、当該PGC61Aに基づいてDVD1から情報
を再生する際には、ID番号1、2及び4を有するセル
20のみを再生し、PGC61Bに基づいてDVD1か
ら情報を再生する際には、ID番号1、3及び4を有す
るセル20のみを再生することとなる。この場合に、セ
ル20がID番号毎に分離して記録されていると、例え
ば、PGC61Aの場合には、ID番号2のセル20の
DVD1上の記録位置からID番号4のセル20のDV
D1上の記録位置まで、再生のためのピックアップをジ
ャンプする時間が必要となり、後述の再生装置における
トラックバッファの容量によっては、ID番号2のセル
20とID番号4のセル20を連続的に再生すること
(以下、これをシームレス再生という。)ができなくな
る。
【0056】そこで、図4に示す場合には、ID番号2
のセル20とID番号3のセル20を、後述の再生装置
におけるトラックバッファにおける入出力処理の速度に
対応して、一時的に入力信号の入力が停止しても、出力
信号の連続性が損なわれない長さのインターリーブドユ
ニットIU(すなわち、一のインターリーブドユニット
IUの間だけ再生装置におけるピックアップがジャンプ
することによりトラックバッファへの入力信号が途絶え
ても、当該トラックバッファからの出力信号を連続的に
出力可能な長さのインターリーブドユニットIU)に夫
々分解して記録し、例えば、PGC61Aに基づいて再
生する場合には、ID番号2に対応するセル20を構成
するインターリーブドユニットIUのみを連続して検出
し、再生することが行われる。同様に、PGC61Bに
基づいて再生する場合には、ID番号3に対応するセル
20を構成するインターリーブドユニットIUのみを連
続して検出し、再生するのである。なお、インターリー
ブドユニットIUの長さは、上述のように、トラックバ
ッファの容量を勘案して決定される他に、トラックジャ
ンプを行うためのスライダモータ等の駆動機構の性能を
も加味して決定される場合がある。
【0057】このように、製作者の意図によって、一の
セル20を複数のインターリーブドユニットIUに分割
して記録しておくことにより、飛び飛びのID番号のセ
ル20を含むPGC61を再生する際にも、トラックバ
ッファから出力される信号は途切れることはなく、従っ
て、視聴者は中断することのない再生映像を視聴するこ
とができるのである。
【0058】なお、上記インターリーブドユニットIU
を形成する際には、一のVOB10内で完結するように
形成され、一のインターリーブドユニットIUが隣り合
う複数のVOB10に跨がることはない。また、インタ
ーリーブドユニットIUとVOBユニット30との関係
については、一のインターリーブドユニットIU内に一
又は複数のVOBユニット30が含まれ、一のインター
リーブドユニットIU内においては一のVOBユニット
30が完結するように構成されており、一のVOBユニ
ット30が分割されて複数のインターリーブドユニット
IUに跨がることはない。
【0059】以上説明したような種々の階層の情報を記
録する必要があるため、上述の記録フォーマットを有す
る記録情報は、上記DVD1のように、一本の映画を記
録する他に、当該映画に対応する音声又は字幕等につい
て、複数種類の言語の音声又は字幕をも同一の光ディス
クに記録することが可能な大きな記憶容量を有する情報
記録媒体に特に適している。
【0060】次に、上記の物理構造及び論理構造を有す
る映像情報及び音声情報のうち、特に本発明に係るDS
Iデータ51について、図5を用いて説明する。
【0061】DSIデータ51には、上述のように、再
生表示させたい情報を検索するための検索情報、より具
体的には、再生表示させたい映像や音声若しくは副映像
を上記VOBユニット30の単位で検索するための情報
及び上記シームレス再生を行うための情報並びに映像に
同期した音声や副映像を検索するための情報等が記述さ
れる。
【0062】これらの情報を分類すると、以下のように
分類される。
【0063】(1)視聴者から指定されたある動作の開
始時点において、予め後述の再生装置における各構成部
材のタイミングを設定するための情報 (2)後述の再生装置におけるピックアップの、図3に
示す論理構造上のデータ区分に対応するDVD1上の位
置を知るための情報 (3)再生表示しようとするデータのみを後述の再生装
置におけるトラックバッファに書き込むための情報 (4)アクセス(検出)したいデータのDVD1上の記
録位置(目標位置)を示す情報 (5)アクセスのためにデータをサーチした際、所望の
データのアドレスが検出できなかったときに他のデータ
等を保護するための保護情報 次に、上記のように分類された情報が記録されるDSI
データ51内に、上記の夫々の情報が具体的にどのよう
に記録されるかについて、図5を用いて説明する。
【0064】図5に示すように、DSIデータ51は、
具体的には、一のDSIデータ51内で共通に使用され
る一般情報と、シームレス再生のためのシームレス情報
と、後述のアングル再生を行うためのアングル飛び先情
報と、所望のVOBユニット30を検索するためのVO
Bユニットサーチ情報と、当該DSIデータ51が含ま
れているVOBユニット30と同期して再生表示すべき
サブピクチャデータ44又はオーディオデータ43に関
する情報である同期再生情報とにより構成される。
【0065】ここで、上記アングル飛び先情報が適用さ
れるアングル再生について説明すると、本実施の形態の
DVD1には、例えば、一の映画(タイトル62)につ
いて、同じ時間軸上の場面を複数の視点から見た映像情
報を記録することが可能である。すなわち、より具体的
には、一の映画について、それに出演している男優の視
点からある情景を見た映像と、女優の視点から同じ情景
を見た映像とを記録することが可能なのである。そし
て、これらの映像を、例えば視聴中の入力操作によって
視聴者の選択により切り換えて再生することが可能であ
り、これをアングル切り換え再生という。
【0066】また、図5に示す各情報について更に詳細
に説明すると、一般情報としては、視聴者から指定され
たある動作について、予め後述の再生装置における各構
成部材の再生開始タイミングを設定するための時間情報
と、図3に示す論理構造を構成するための各データのD
VD1上の記録位置(論理アドレス)と、データサーチ
の際、所望のデータのアドレスが検出できなかったとき
に他のデータ等を保護するための保護情報と、後述の再
生装置におけるタイムサーチ動作のための時間情報(セ
ル20内の経過時間情報等)とが記録される。
【0067】また、シームレス情報としては、シームレ
ス再生に必要な各データのDVD1上の記録位置(論理
アドレス)と、シームレス再生において、各再生画面の
接続のタイミングを予め設定するための時間情報とが記
録される。
【0068】更に、アングル飛び先情報としては、アン
グルを切り換えるときシームレス(連続的)に切り換え
再生を行うための再生すべきデータのDVD1上の記録
位置を示すアドレス情報が記録されている。
【0069】また、VOBユニットサーチ情報として
は、当該DSIデータ51の近傍の所定の範囲に存在す
る他の再生すべきVOBユニット30(すなわち、他の
DSIデータ51)のDVD1上の記録位置を示すアド
レス情報が記録されている。
【0070】最後に、本発明に係る同期再生情報として
は、当該DSIデータ51が含まれているVOBユニッ
ト30内のビデオデータ42と同期して再生表示すべき
サブピクチャデータ44又はオーディオデータ43のD
VD1上の記録位置を示すアドレス情報が記録されてい
る。この内、特に、VOBユニット30の先頭のビデオ
データ42と同期して最初に再生すべきオーディオデー
タ43のDVD1上の記録位置を示すアドレス情報をオ
ーディオパックアドレスという。
【0071】以上説明した各情報を含むDSIデータ5
1を用いることにより、後述の再生装置において、タイ
ムサーチ動作等の処理が可能となるのである。
【0072】次に、本発明に係るDVD1上のオーディ
オデータ43の物理構造(物理フォーマット)につい
て、MPEG1方式で圧縮されたオーディオデータ43
の場合とMPEG2方式で圧縮されたオーディオデータ
43の場合に分けて図6乃至図8を用いて夫々説明す
る。
【0073】始めに、図6及び図7を用いて、MPEG
1方式で圧縮されたオーディオデータ43の物理構造に
ついて説明する。なお、図6においては、上段がDVD
1上に記録されている状態の各データを示し、中段が後
述の再生装置におけるデマルチプレクサ内部において同
一種類のストリームを構成するオーディオパックAPの
みが分離された状態(すなわち、パック化されたエレメ
ンタリーストリームの状態)を示し、下段がデマルチプ
レクサにおいて更にパックヘッダ64とパケットヘッダ
65及び後述のパディングパケットPDTを取り除いて
オーディオデータ43のみが分離され、オーディオフレ
ームAFが連続してデコード可能な状態とされた、いわ
ゆるオーディオエレメンタリーストリームを示してい
る。ここで、デマルチプレクサからは図6下段の状態の
信号が出力され、再生装置におけるオーディオバッファ
を介してオーディオデコーダへ出力される。
【0074】なお、本実施の形態のDVD1において
は、圧縮後のオーディオエレメンタリーストリームは、
オーディオパックAPを更に細分化した記録単位である
オーディオパケットAPTを構成して記録されている。
【0075】図6中段に示すように、本実施の形態のM
PEG1方式のオーディオデータ43については、上記
のナビパック41中のDSIデータ51におけるオーデ
ィオパックアドレスで指し示されているオーディオパッ
クAP(すなわち、当該オーディオパックアドレスが含
まれているナビパック41に基づいて再生制御されるオ
ーディオデータ42又はサブピクチャデータ44と同期
して再生されるべきオーディオデータ43を含むオーデ
ィオパックAP。以下、再生オーディオパックPAPと
いう。)において、当該再生オーディオパックPAP内
のオーディオデータ43が記録されるべき領域の先頭に
対応するDVD1上の記録位置には、当該再生オーディ
オパックPAPに含まれるべき圧縮されたオーディオデ
ータ43を構成するオーディオフレームAFにおける最
初のデータが記録されている。換言すると、再生オーデ
ィオパックPAPにおいては、常に、当該再生オーディ
オパックPAP内のオーディオデータ43が記録される
べき領域の先頭と、当該再生オーディオパックPAPに
含まれるべきオーディオフレームAFの先頭とが必ず一
致しているのである。再生オーディオパックPAPとオ
ーディオフレームAFについてこのような関係があるこ
とにより、再生時において、再生オーディオパックPA
Pを再生することで常にオーディオフレームAFの先頭
から再生することができることとなるので、オーディオ
フレームAFの先頭を検索するための検索時間が削減で
きることとなる。
【0076】なお、再生オーディオパックPAPと、当
該再生オーディオパックPAPを示すナビパック41と
は、必ずしも同一のVOBユニット30に含まれる必要
はなく、図6上段に*印で示す再生オーディオパックP
APのように、他のVOBユニット30に含まれるよう
にしてもよい。
【0077】また、上述のように、再生オーディオパッ
クPAPにおいて、当該再生オーディオパックPAP内
のオーディオデータ43が記録されるべき領域の先頭
と、当該再生オーディオパックPAPに含まれるべきオ
ーディオフレームAFの先頭とを一致させるため、再生
オーディオパックPAPと同一種類のオーディオストリ
ーム上における当該再生オーディオパックPAPの直前
のオーディオパックAP(以下、直前オーディオパック
BAPという。)においては、当該直前オーディオパッ
クBAPの記録容量が、当該直前オーディオパックBA
Pに実際に記録されるべきオーディオデータ43の情報
量より多い場合に、余った直前オーディオパックBAP
内の記録領域には、上記実際に記録されるべきオーディ
オデータ43に連続して、再生時に再生されない(無視
される)無再生情報としてのパディングデータPD(図
6中段において、斜線で示す。)が記録される。より具
体的には、パディングデータPDとしては、「0000
……」等が記録される。このように、直前オーディオパ
ックBAPに必要に応じてパディングデータPDを含ま
せて記録することにより、再生時に再生オーディオパッ
クPAPの先頭から再生を開始することで、確実にオー
ディオフレームAFの先頭を検出できるのである。
【0078】次に、MPEG1方式で圧縮されたオーデ
ィオデータ43におけるオーディオパックAPの細部構
成について、図6及び図7を用いて説明する。なお、図
7においては、上段がDVD1上に記録されている状態
の各データを示し、下段が上記のパック化されたエレメ
ンタリーストリームの状態を示している。
【0079】上述のように、MPEG1方式で圧縮され
たオーディオデータ43におけるオーディオパックAP
には、再生オーディオパックPAPと直前オーディオパ
ックBAPと再生オーディオパックPAP又は直前オー
ディオパックBAPのいずれでもない通常のオーディオ
パックAPとが含まれている。
【0080】これらのオーディオパックAPは、夫々元
のオーディオデータ43をMPEG1方式により圧縮
し、それに対してパケット化及びパック化を施すことに
より生成されるものであるが、このとき、直前オーディ
オパックBAP以外のオーディオパックAPにおいて
は、原則として一のオーディオパックAPは一のオーデ
ィオパケットAPTのみにより構成されている(図6中
段参照)。そして、これの例外として、直前オーディオ
パックBAPにおいては、一の直前オーディオパックB
AP内にオーディオパケットAPTとパディングパケッ
トPDTが含まれている。
【0081】また、通常のオーディオパックAPにおい
ては、それに含まれる圧縮されたオーディオデータ43
は、各オーディオパケットAPTの容量に対応して分割
されて記録される。このとき、オーディオデータ43の
各オーディオパケットAPTへの分割境界とオーディオ
フレームAFの境界とは一致する必要はない(図7下段
参照)。そして、各オーディオパックAPは、実際に
は、パックヘッダ64を先頭としてそれに連続してパケ
ットヘッダ65が記録され、その後に当該オーディオパ
ックAPに含まれるべき圧縮されたオーディオデータ4
3が記録されることとなる。このとき、パックヘッダ6
4には、オーディオパックAPの先頭であることを示す
スタートコードや、上記SCR等が含まれ、パケットヘ
ッダ65には、当該オーディオパケットAPTに含まれ
ているオーディオデータ43がMPEG1方式で圧縮さ
れていることを示す識別情報が記述されている。
【0082】また、図7上段において、*印で示される
オーディオパックAPは、ナビパック41Aの記録位置
とその中のDSIデータ51におけるオーディオパック
アドレスが指し示す再生オーディオパックPAPの記録
位置との間に記録されているが、当該*印で示されるオ
ーディオパックAPは、ナビパック41Aの一つ前のナ
ビパック41により再生制御されるVOBユニット30
として再生制御されるオーディオパックAPである。
【0083】更に、直前オーディオパックBAPにおい
ては、図7下段に示すように、パッックヘッダ64を先
頭として次にパケットヘッダ65が記録され、その後、
当該直前オーディオパックBAPに含まれるべきオーデ
ィオデータ43が記録され、直前オーディオパックBA
P内のオーディオデータ43を記録すべき記録領域が余
った場合には、当該余った記録領域に相当する情報量の
パディングデータPDが、パディングパケットPDTで
あることを示すパケットヘッダ65を先頭として挿入さ
れることとなる。
【0084】次に、図8を用いて、MPEG2方式で圧
縮されたオーディオデータ43の物理構造について説明
する。なお、図8においては、上段がDVD1上に記録
されている状態の各データを示し、中段がデマルチプレ
クサ内部において同一種類のストリームを構成するオー
ディオパックAPのみが分離された状態を示し、下段が
デマルチプレクサにおいて更にパックヘッダ64とパケ
ットヘッダ65及び上記パディングパケットPDTを取
り除いてオーディオデータ43のみが分離され、オーデ
ィオフレームAF(後述のメインフレーム及び拡張部フ
レーム)が連続してデコード可能な状態とされたオーデ
ィオエレメンタリーストリームを示している。なお、M
PEG2方式の場合にも、MPEG1方式の場合と同様
に、オーディオパックAPには、再生オーディオパック
PAPと直前オーディオパックBAPと再生オーディオ
パックPAP又は直前オーディオパックBAPのいずれ
でもない通常のオーディオパックAPとが含まれてい
る。
【0085】更に、上述のように、MPEG2方式で圧
縮したオーディオデータ43には、MPEG1互換部
と、当該MPEG1互換部に付随する拡張部とが含まれ
ており、更に、オーディオフレームAFについては、一
のMPEG1互換部で一のオーディオフレームAFを構
成すると共に、一の拡張部で他の一のオーディオフレー
ムAFを構成しており、以後、MPEG1互換部に対応
するオーディオフレームAFをメインフレーム66と
し、拡張部に対応するオーディオフレームAFを拡張部
フレーム67とする。
【0086】図8上段及び中段に示すように、本実施の
形態のMPEG2方式のオーディオデータ43について
は、ナビパック41中のDSIデータ51におけるオー
ディオパックアドレスで指し示されている再生オーディ
オパックPAPにおいて、当該再生オーディオパックP
AP内のオーディオデータ43が記録されるべき領域の
先頭に対応するDVD1上の記録位置には、当該再生オ
ーディオパックPAPに含まれるべきメインフレーム6
6における最初のデータが記録されている。換言する
と、再生オーディオパックPAPにおいては、常に、当
該再生オーディオパックPAP内のオーディオデータ4
3が記録されるべき領域の先頭と、当該再生オーディオ
パックPAPに含まれるべきメインフレーム66の先頭
とが必ず一致しているのである。
【0087】再生オーディオパックPAPとメインフレ
ーム66についてこのような関係があることにより、再
生時において、再生オーディオパックPAPを再生する
ことで常にメインフレーム66の先頭から再生すること
ができることとなるので、メインフレーム66の先頭を
検索するための検索時間が削減できることとなる。
【0088】ここで、MPEG2方式における再生オー
ディオパックPAP、直前オーディオパックBAP及び
通常のオーディオパックAPに共通の事項として、各オ
ーディオパックに含まれるメインフレーム66及び拡張
部フレーム67について、図8中段に示すように、一メ
インフレーム66のみで一のオーディオパケットAPT
を構成し、同様に、一の拡張部フレーム67のみで一の
オーディオパケットAPTを構成するように記録され
る。すなわち、MPEG1方式と異なり、一のオーディ
オパケットAPTにメインフレーム66又は拡張部フレ
ーム67一個分より多い情報量のデータが含まれること
はない。つまり、メインフレーム66又は拡張部フレー
ム67の境界が、必ずオーディオパケットAPTを構成
する際の境界となる(図8下段参照)。
【0089】更に、各オーディオパックAPに含まれる
べきメインフレーム66に付随する拡張部フレーム67
を含むオーディオパケットAPTは、当該メインフレー
ム66を含むオーディオパケットAPTに連続して記録
される。また、拡張部フレーム67を含むオーディオパ
ケットAPTは、当該メインフレーム66のデータ量が
オーディオパックAPの記録容量よりも大きい場合に
は、同一種類のオーディオストリームにおける次のオー
ディオパックAPに連続して記録される。
【0090】なお、再生オーディオパックPAPと、当
該再生オーディオパックPAPを示すナビパック41と
は、必ずしも同一のVOBユニット30に含まれる必要
はなく、図8上段に*印で示す再生オーディオパックP
APのように、他のVOBユニット30に含まれるよう
にしてもよい。
【0091】また、上述のように、再生オーディオパッ
クPAPにおいて、当該再生オーディオパックPAP内
のオーディオデータ43が記録されるべき領域の先頭
と、当該再生オーディオパックPAPに含まれるべきメ
インフレーム66の先頭とを一致させるため、再生オー
ディオパックPAPと同一種類のストリーム上における
直前オーディオパックBAPにおいては、当該直前オー
ディオパックBAPの記録容量が、当該直前オーディオ
パックBAPに実際に記録されるべきメインフレーム6
6及びそれに付随する拡張部フレーム67の情報量より
多い場合に、余った直前オーディオパックBAP内の記
録領域には、上記MPEG1方式の場合と同様に、実際
に記録されるべき拡張部フレーム67(当該拡張部フレ
ーム67が直前オーディオパックBAPに含まれるべき
最後のオーディオフレームとなる。)に連続して、パデ
ィングデータPD(図8中段において、斜線で示す。)
を含むパディングパケットPDTが記録される。このよ
うに、直前オーディオパックBAPに必要に応じてパデ
ィングパケットPDTを含ませて記録することにより、
再生時に再生オーディオパックPAPの先頭から再生を
開始することで、確実にメインフレーム66の先頭を検
出できるのである。
【0092】なお、MPEG2方式における通常のオー
ディオパックAPにおいては、実際には、パックヘッダ
64を先頭としてそれに連続してパケットヘッダ65が
記録され、その後に当該オーディオパックAPに含まれ
るべきメインフレーム66又は拡張部フレーム67が記
録されることとなる。このとき、パックヘッダ64に
は、オーディオパックAPの先頭であることを示すスタ
ートコードや、上記SCR等が含まれ、パケットヘッダ
65には、それが含まれるオーディオパケットAPT内
のオーディオフレームAFがMPEG1互換部としての
メインフレーム66であるか、拡張部としての拡張部フ
レーム67であるかを示す識別情報が記述されている。
【0093】ここで、メインフレーム66と拡張部フレ
ーム67は、夫々図8中段及び下段に示すように、一の
メインフレーム66又は一の拡張部フレーム67が二の
オーディオパックAPに分割されて記録される場合があ
るが、少なくとも再生オーディオパックPAPにおいて
は、再生オーディオパックPAP内のオーディオデータ
43が記録されるべき領域の先頭と、当該再生オーディ
オパックPAPに含まれるべきメインフレーム66の先
頭とが必ず一致している。そして、このようにメインフ
レーム66を記録するために、直前オーディオパックB
APの最後の部分に余った記録領域に相当する情報量の
パディングデータPDが、パディングパケットPDTで
あることを示す識別情報が記述されたパケットヘッダ6
5を先頭としてパディングパケットPDTを構成して挿
入されることとなる。
【0094】MPEG2方式においては、上述のよう
に、メインフレーム66と、それに付随して再生される
べき拡張部フレーム67とが一のオーディオパックAP
内又は同一種類のオーディオストリーム上における連続
した複数のオーディオパックAP内に連続して記録され
ると共に、それらがオーディオパックAP内で連続して
夫々にオーディオパケットAPTを構成して記録するこ
とにより、再生時に、MPEG2方式用のデコーダでデ
コードするときは、メインフレーム66と付随する拡張
部フレーム67とを連続して検出でき、拡張部フレーム
67を検索する必要がない。
【0095】また、再生時に、MPEG1方式用のオー
ディオデコーダでデコードするときは、当該オーディオ
デコーダでデコード可能なメインフレーム66とデコー
ド不可能な拡張部フレーム67が夫々別パケットを構成
しているので、デコードできない拡張部フレーム67で
あることをそのパケットヘッダ65によりデマルチプレ
クサで簡易に検出して当該拡張部フレーム67を当該デ
マルチプレクサで破棄し、メインフレーム66のみをオ
ーディオデコーダに出力することができる(図8下段参
照)。
【0096】(II)情報記録装置の実施の形態 次に、上述の制御情報、映像情報及び音声情報をDVD
1に記録するための本願に対応する記録装置の実施の形
態について、図9及び図10を用いて説明する。
【0097】図9に示すように、実施の形態に係る記録
装置S1は、VTR(Video Tape Recorder)70と、
メモリ71と、信号処理部72と、ハードディスク装置
73及び74と、信号処理手段としてのコントローラ7
5と、多重器76と、変調器77と、記録手段としての
マスタリング装置78とにより構成されている。
【0098】また、信号処理部72は、処理部72A及
び処理部72Bと、分割部72C及び記録情報分割手段
としての分割部72Dと、多重部72Eと、検索制御情
報生成手段としての制御情報生成部72Fとにより構成
されている。
【0099】更に、分割部72Dは、記録情報分割手段
としての分割回路72Daと、記録情報多重手段として
の多重回路72Dbとにより構成されている。
【0100】次に、動作を説明する。
【0101】VTR70には、DVD1に記録すべき音
声情報や映像情報等の素材である記録情報Rが夫々の情
報毎に一時的に記録されている。そして、VTR70に
一時的に記録された記録情報Rは、信号処理部72から
の要求により音声情報又は映像情報毎に当該信号処理部
72に出力される。
【0102】信号処理部72における処理部72Aは、
入力された映像情報をA/D変換した後、MPEG2方
式又はMPEG1方式を用いて圧縮処理し、GOP52
により構成されている処理映像信号Srvを出力する。そ
して、分割部72Cは、VTR70から出力される上記
記録情報Rに対応したタイムコードTtに基づいて、処
理映像信号SrvをビデオパックVPに分割し、分割処理
映像信号Srvp を出力する。
【0103】一方、信号処理部72における処理部72
bは、入力された音声情報をA/D変換した後、MPE
G2方式又はMPEG1方式を用いて圧縮処理し、オー
ディオフレームAFにより構成されている処理音信号S
raを出力する。
【0104】そして、分割部72Dに含まれる分割回路
72Daは、タイムコードTtに基づき、処理音信号Sra
を分割してMPEG1方式又はMPEG2方式における
夫々のオーディオパケットAPTを構成すべきオーディ
オデータ43に分割し、パケット分割信号Srappを出力
する。そして、分割部72Dに含まれる多重回路72D
b は、タイムコードTtと制御情報生成部72Fから出
力されたヘッダ情報信号Sihに基づき、パケットヘッダ
65及びパックヘッダ64を生成し、パケット分割信号
Srappに含まれている各オーディオデータ43に付加す
る。
【0105】このとき、処理音信号SraがMPEG1方
式で圧縮されている場合には、分割回路72Daは、V
OBユニット30内のビデオデータ42に同期して最初
に再生すべき再生オーディオパックPAPについては、
当該再生オーディオパックPAPに含まれるオーディオ
パケットAPTの圧縮されたオーディオデータ43が記
録されるべき領域の先頭と、当該再生オーディオパック
PAPに含まれるべきオーディオフレームAFの先頭と
が一致するように処理音信号Sraを分割し、パケット分
割信号Srappとして出力する。
【0106】次に、多重回路72Dbにおいて、パケッ
ト分割信号Srappにパケットヘッダ65及びパックヘッ
ダ64を多重し、パック化されたオーディオエレメンタ
リーストリームを生成し、分割処理音信号Srapとして
出力する。このため、多重回路72Dbは、直前オーデ
ィオパックBAPにおいては、当該直前オーディオパッ
クBAPの記録容量が、当該直前オーディオパックBA
Pに実際に記録されるべき圧縮後のオーディオデータ4
3の情報量より多い場合に、余った直前オーディオパッ
クBAP内の記録領域に、上記実際に記録されるべきオ
ーディオデータ43に連続して、パディングデータPD
を生成し、パディングデータPDであることを示すパケ
ットヘッダ65を先頭として直前オーディオパックBA
P内に多重する。この直前オーディオパックBAPにお
ける多重回路72Dbの動作により、直前オーディオパ
ックBAPに後続する再生オーディオパックPAPにお
いては、その中のオーディオデータ43を記録すべき領
域の先頭と、当該再生オーディオパックPAPに含まれ
るオーディオフレームAFの先頭とが一致して記録され
るようになる。
【0107】一方、オーディオデータ43がMPEG2
方式で圧縮されている場合には、分割回路72Daは、
始めに、MPEG2方式で圧縮された処理音信号Sraを
メインフレーム66と拡張部フレーム67に第1分割す
る。そして、次に、各メインフレーム66と拡張部フレ
ーム67を組合わせてオーディオパックAPを構成する
べく第2の分割を行う。このとき、再生オーディオパッ
クPAPについては、当該再生オーディオパックPAP
に含まれるオーディオパケットAPTの圧縮されたオー
ディオデータ43が記録されるべき領域の先頭と、当該
再生オーディオパックPAPに含まれるべきメインフレ
ーム66の先頭とが一致するように処理音信号Sraが上
記第2分割され、最終的にパケット分割信号Srappとし
て出力する。
【0108】次に、多重回路72Dbにおいて、始め
に、上記分割回路72Daにおいて分割した全ての分割
境界(メインフレーム66の境界又は拡張部フレーム6
7の境界若しくはオーディオパックAPの境界)にパケ
ットヘッダ65が多重され、次に、第2の分割で形成さ
れているオーディオパックAPの先頭にパックヘッダ6
4が多重され、パック化されたオーディオエレメンタリ
ーストリームを生成し、分割処理音信号Srapとして出
力する。このため、多重回路72Dbは、上記MPEG
1方式の場合と同様に、直前オーディオパックBAPに
おいては、必要な場合に余った直前オーディオパックB
AP内の記録領域に、上記実際に記録されるべき拡張部
フレーム67に連続して、パディングデータPDを生成
し、パディングデータPDであることを示すパケットヘ
ッダ65を先頭として直前オーディオパックBAP内に
多重する。この直前オーディオパックBAPにおける多
重回路72Dbの動作により、直前オーディオパックB
APに後続する再生オーディオパックPAPにおいて
は、その中のオーディオデータ43を記録すべき領域の
先頭と、当該再生オーディオパックPAPに含まれるメ
インフレーム66の先頭とが一致して記録されるように
なる。
【0109】以上の分割部72Dの動作により、MPE
G1方式又はMPEG2方式によりパック化されたオー
ディオエレメンタリーストリーム(図6中段又は図8中
段参照)が生成され、分割処理音信号Srapとして出力
される。
【0110】そして、多重部72Eにおいて、タイムコ
ードTtに基づき、分割部72Cから出力されたビデオ
パックVPを含む分割処理映像信号Srvpと分割部72
Dから出力されたオーディオパックAPを含む分割処理
音信号Srapとが各パックP毎に多重され、圧縮多重信
号Srとして出力される。その後、出力された圧縮多重
信号Srは、ハードディスク装置73に一時的に記憶さ
れる。
【0111】これらと並行して、メモリ71は、上記記
録情報Rの再生を制御するための制御情報(図1におけ
る、ビデオマネージャ2、コントロールデータ11及び
DSIデータ51を含むナビパック41等)が記載され
たキューシートSTに基づき予め入力された当該制御情
報を一時的に記憶し、信号処理部72に含まれる制御情
報生成部72Fからの要求に基づいて制御情報信号Si
として出力する。
【0112】そして、制御情報生成部72Fは、上記タ
イムコードTt及びメモリ71から出力される制御情報
信号Si並びに処理部72Aで生成された処理映像信号
Srvと処理部72Bで生成された処理音信号Sraの夫々
のデータ生成量に基づいて、再生オーディオパックPA
Pの記録位置を決定し、ナビパック41中のDSIデー
タ51におけるオーディオパックアドレスを生成する。
これと並行して、制御情報生成部72Fは、タイムコー
ドTtを参照して、その他必要な情報を生成し、制御情
報信号SiからDSIデータ51を分離する。そして、
当該DSIデータ51に対応するDSI情報信号Sdsi
として出力し、当該DSI情報信号Sdsiがハードディ
スク装置74に一時的に記憶される。このとき、DSI
データ51以外の他の制御情報については、図9及び図
10においては図示を省略しているが、DSIデータ5
1と同様に制御情報生成部72Fにおいて夫々に分離さ
れ、ハードディスク装置74に記憶される。
【0113】以上の処理が記録情報R全体について実行
される。
【0114】記録情報Rの全てについて上記の処理が終
了すると、コントローラ75は、ハードディスク装置7
3から圧縮多重信号Srを読み出すとともにハードディ
スク装置74からDSI情報信号Sdsi並びにその他の
制御情報を読み出し、これらに基づいて当該DSIデー
タ51並びにその他の制御信号を夫々独立に含む付加情
報を生成し、対応する付加情報信号Saをハードディス
ク装置74に一時的に再記録する。これは、各制御情報
の中には、圧縮多重信号Srの生成結果によって内容が
定まるものがあるからである。
【0115】一方、コントローラ75は、上記信号処理
部72、ハードディスク装置73及び74の夫々の動作
の時間管理を行い、付加情報信号Saをハードディスク
装置74から読み出して出力すると共に、圧縮多重信号
Srと付加情報信号Saを時間軸多重するための情報選択
信号Sccを生成して出力する。
【0116】その後、圧縮多重信号Srと付加情報信号
Saは、コントローラ75からの情報選択信号Sccに基
づき、ハードディスク装置73又は74から読み出さ
れ、多重器76により時間軸多重されて情報付加圧縮多
重信号Sapとして出力される。この情報付加圧縮多重信
号Sapの段階では、記録すべき情報は、コントローラ7
5の情報選択信号Sccを用いた切り換え動作によって制
御情報と映像情報及び音声情報とが合成され、図6上段
又は図8上段に示す物理構造(物理フォーマット)とな
っている。そして、DSIデータ51については、他の
制御情報と独立してナビパック41に含まれていること
となる。
【0117】なお、記録すべき情報の中に副映像情報が
含まれている場合には、図示しない他のハードディスク
装置から読み出されて信号処理部72に入力され、映像
情報及び音声情報と同様に信号処理され、情報付加圧縮
多重信号Sapに含まれる。
【0118】その後、変調器77は、出力された情報付
加圧縮多重信号Sapに対してリードソロモン符号等のエ
ラー訂正コード(ECC)の付加及び8−16変調等の
変調を施してディスク記録信号Smを生成し、マスタリ
ング装置78に出力する。
【0119】最後に、マスタリング装置78は、当該デ
ィスク記録信号Smを光ディスクを製造する際のマスタ
(抜き型)となるスタンパディスクに対して記録する。
そして、このスタンパディスクを用いて図示しないレプ
リケーション装置により、一般に市販されるレプリカデ
ィスクとしての光ディスクが製造される。
【0120】以上説明したように、実施の形態の記録装
置S1によれば、MPEG1方式で圧縮されたオーディ
オストリームの場合には、DSIデータ51内のオーデ
ィオパックアドレスで指し示されている再生オーディオ
パックPAP内のオーディオデータ43の記録領域の先
頭と、オーディオフレームAFの先頭とが一致している
ので、記録情報Rの再生時において、オーディオパック
アドレスで指し示されているオーディオパックAPを検
索することで、同時にオーディオフレームAFの先頭を
も検出することができる。
【0121】また、オーディオパックアドレスで指し示
されているオーディオパックAP内のオーディオデータ
43の記録領域の先頭と、オーディオフレームAFに含
まれるオーディオデータ43の先頭とを一致させるため
に、直前オーディオパックBAPにおいては、余った直
前オーディオパックBAP内の領域がパディングデータ
により埋められて記録されることとなるので、常にオー
ディオパックAPの大きさが一定となり、記録情報Rの
再生時に、確実に情報単位の先頭を検出することができ
る。
【0122】一方、MPEG2方式で圧縮されたオーデ
ィオストリームの場合には、再生オーディオパックPA
P内のオーディオデータ43の記録領域の先頭と、メイ
ンフレーム66の先頭とが一致しているので、記録情報
Rの再生時において、再生オーディオパックPAPを検
索することで、同時にメインフレーム66の先頭をも検
出することができる。
【0123】また、一体として再生されるべきメインフ
レーム66と拡張部フレーム67が、同一種類のオーデ
ィオストリーム内の一又は複数の連続したオーディオパ
ックAP内に連続して記録されるので、メインフレーム
66及び拡張部フレーム67の再生時において、同一種
類のオーディオパックAPのみを再生することによりメ
インフレーム66及び拡張部フレーム67を一体的に検
出でき、再生時にメインフレーム66に対応する拡張部
フレーム67を別個に検索する必要がない。
【0124】以上の夫々の効果により、再生時にオーデ
ィオフレームAFの先頭を検索する必要がなく、再生動
作を簡略化できると共に、オーディオフレームAFの先
頭を検索することによる記録情報の再生の中断を防止で
きる。
【0125】また、再生時において、簡単に再生オーデ
ィオパックPAPの先頭を検出することができるので、
確実にオーディオフレームAFの先頭を検出することが
できる。
【0126】(III)情報再生装置の実施の形態 次に、上記の記録装置S1によりDVD1に記録された
情報を再生するための本願に対応する再生装置の実施の
形態を、図11乃至図13を用いて説明する。
【0127】始めに、実施の形態に係る再生装置の構成
及び全体動作について、図11を用いて説明する。
【0128】図11に示すように、実施の形態に係る再
生装置S2は、読取手段としてのピックアップ80と、
復調手段としての復調訂正部81と、ストリームスイッ
チ82及び84と、トラックバッファ83と、検索手段
としてのシステムバッファ85と、デマルチプレクサ8
6と、VBV(Video Buffer Verifier)バッファ87
と、ビデオデコーダ88と、サブピクチャバッファ89
と、サブピクチャデコーダ90と、混合器91と、抽出
手段としてのオーディオバッファ92と、デコード手段
としてのオーディオデコーダ93と、PCIバッファ9
4と、PCIデコーダ95と、ハイライトバッファ96
と、ハイライトデコーダ97と、入力部98と、ディス
プレイ99と、制御手段としてのシステムコントローラ
100と、ドライブコントローラ101と、スピンドル
モータ102と、スライダモータ103とにより構成さ
れている。なお、図8に示す構成は、再生装置S2の構
成のうち、映像及び音声の再生に関する部分のみを記載
したものであり、ピックアップ80及びスピンドルモー
タ102並びにスライダモータ103等をサーボ制御す
るためのサーボ回路等は従来技術と同様であるので、記
載及び細部説明を省略する。
【0129】次に、動作を説明する。
【0130】ピックアップ80は、図示しないレーザダ
イオード、偏向ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出
器等を含み、DVD1に対して再生光としての光ビーム
Bを照射すると共に、当該光ビームBのDVD1からの
反射光を受光し、DVD1上に形成されている情報ピッ
トに対応する検出信号Sp を出力する。このとき、光ビ
ームBがDVD1上の情報トラックに対して正確に照射
されると共に、DVD1上の情報記録面で正確に焦点を
結ぶように、図示しない対物レンズに対して従来技術と
同様の方法によりトラッキングサーボ制御及びフォーカ
スサーボ制御が施されている。
【0131】ピックアップ80から出力された検出信号
Sp は、復調訂正部81に入力され、復調処理及び誤り
訂正処理が行われて復調信号Sdmが生成され、ストリー
ムスイッチ82及びシステムバッファ85に出力され
る。
【0132】復調信号Sdmが入力されたストリームスイ
ッチ82は、ドライブコントローラ101からのスイッ
チ信号Ssw1によりその開閉が制御され、閉のときに
は、入力された復調信号Sdmをそのままスルーしてトラ
ックバッファ83に出力する。一方、ストリームスイッ
チ82が開のときには、復調信号Sdmは出力されず、不
要な情報(信号)がトラックバッファ83に入力される
ことがない。
【0133】復調信号Sdmが入力されるトラックバッフ
ァ83は、FIFO(First In First Out)メモリ等に
より構成され、入力された復調信号Sdmを一時的に記憶
すると共に、ストリームスイッチ84が閉とされている
ときには、記憶した復調信号Sdmを連続的に出力する。
トラックバッファ83は、MPEG2方式における各G
OP毎のデータ量の差を補償すると共に、インターリー
ブドユニットIUに分割されたデータの読み取りの際等
に、上記のシームレス再生におけるトラックジャンプに
起因して不連続に入力される復調信号Sdmを連続的に出
力し、当該不連続による再生の中断を解消するためのも
のである。
【0134】連続的に復調信号Sdmが入力されるストリ
ームスイッチ84は、デマルチプレクサ86における分
離処理において、後段の各種バッファがオーバーフロー
したり、逆に空になってデコード処理が中断することが
ないように、システムコントローラ100からのスイッ
チ信号Ssw2により開閉が制御される。
【0135】一方、トラックバッファ83と並行して復
調信号Sdmが入力されるシステムバッファ85は、DV
D1をローディングしたときに最初に検出され、DVD
1に記録されている情報全体に関する管理情報(ビデオ
マネージャ2等)又はVTS3毎のコントロールデータ
11を蓄積して制御情報Scとしてシステムコントロー
ラ100に出力すると共に、再生中にナビパック41毎
のDSIデータ51を一時的に蓄積し、システムコント
ローラ100に制御情報Scとして出力する。
【0136】ストリームスイッチ84を介して復調信号
Sdmが連続的に入力されたデマルチプレクサ86におい
ては、当該復調信号Sdmから各パック毎にビデオデータ
42、オーディオデータ43、サブピクチャデータ44
及びナビパック41毎のPCIデータ50を抽出し、ビ
デオ信号Sv、副映像信号Ssp、オーディオ信号Sad並
びにPCI信号Spcとして、夫々VBVバッファ87、
サブピクチャバッファ89、オーディオバッファ92及
びPCIバッファ94に出力する。なお、復調信号Sdm
には、オーディオデータ43又はサブピクチャデータ4
4として複数の言語が別々のストリームとして含まれて
いる場合があるが、その場合には、システムコントロー
ラ100からのストリーム選択信号Slcにより所望の言
語が夫々選択されてオーディオバッファ92又はサブピ
クチャバッファ89に出力される。
【0137】このとき、デマルチプレクサ86は、各パ
ック(オーディオパックAPを含む。)及びパケット
(オーディオパケットAPTを含む。)からパックヘッ
ダ及びパケットヘッダを抽出し、夫々に含まれる情報を
ヘッダ信号Shdとしてシステムコントローラ100に出
力する。
【0138】また、オーディオ信号Sadには、図6下段
又は図8下段に示す形態の、同一種類のオーディオスト
リームだけが分離され、パックヘッダ64及びパケット
ヘッダ65並びにパディングパケットPDTが取り除か
れ、オーディオデータ43のみとなった状態、すなわ
ち、オーディオフレームAF又はメインフレーム66及
び拡張部フレーム67のみが連続してデコード可能な状
態となった、オーディオエレメンタリーストリームのみ
が含まれていることとなる。
【0139】ビデオ信号Svが入力されるVBVバッフ
ァ87は、FIFOメモリ等により構成され、ビデオ信
号Svを一時的に蓄積し、ビデオデコーダ88に出力す
る。VBVバッファ87は、MPEG2方式により圧縮
されているビデオ信号Svにおける各ピクチャ(図2参
照)毎のデータ量のばらつきを補償するためのものであ
る。そして、データ量のばらつきが補償されたビデオ信
号Svがビデオデコーダ88に入力され、MPEG2方
式又はMPEG1方式により復調が行われて復号ビデオ
信号Svdとして混合器91に出力される。
【0140】一方、副映像信号Sspが入力されるサブピ
クチャバッファ89は、入力された副映像信号Sspを一
時的に蓄積し、サブピクチャデコーダ90に出力する。
サブピクチャバッファ89は、副映像信号Sspに含まれ
るサブピクチャデータ44を、当該サブピクチャデータ
44に対応するビデオデータ42と同期して出力するた
めのものである。そして、ビデオデータ42との同期が
取られた副映像信号Sspがサブピクチャデコーダ90に
入力され、復調が行われて復調副映像信号Sspdとして
混合器91に出力される。
【0141】なお、副映像信号Sspが、上記メニュー画
面を構成して表示するために必要な、枠、選択ボタン等
を構成するための映像情報を含んでいる場合には、シス
テムコントローラ100からのハイライト制御信号Sch
に基づき、表示すべき選択ボタン等の表示状態の変更を
行って出力する。
【0142】ビデオデコーダ88から出力された復号ビ
デオ信号Svd及びサブピクチャデコーダ90から出力さ
れた復調副映像信号Sspd(対応する復号ビデオ信号Sv
dとの同期が取れている。)は、混合器91により混合
され、最終的な表示すべき映像信号Svpとして図示しな
いCRT(Cathod Ray Tube)等の表示部に出力され
る。
【0143】次に、オーディオ信号Sadが入力されるオ
ーディオバッファ92は、FIFOメモリ等により構成
され、入力されたオーディオ信号Sadを一時的に蓄積
し、オーディオデコーダ93に出力する。オーディオバ
ッファ92は、オーディオ信号Sadを対応する映像情報
を含むビデオ信号Sv又は副映像信号Sspに同期して出
力させるためのものであり、対応する映像情報の出力状
況に応じてオーディオ信号Sadを遅延させる。そして、
対応する映像情報と同期するように時間調整されたオー
ディオ信号Sad(図6下段又は図8下段の形態となって
いる。)は、オーディオデコーダ93に出力され、所定
のデコードが施されて復号オーディオ信号Saddとして
図示しないスピーカ等に出力される。
【0144】上記のデマルチプレクサ86並びにオーデ
ィオバッファ92及びオーディオデコーダ93における
処理は、上記ヘッダ信号Shd及び制御信号Scに基づく
システムコントローラ100からのヘッダ制御信号Shc
に基づいて行われ、DSIデータ51内のオーディオパ
ックアドレスで示されているオーディオパックAPにお
いては、当該オーディオパックAP内のオーディオデー
タ43を記録する記録領域の先頭と、記録されているオ
ーディオフレームAF(メインフレーム66)の先頭と
が一致していることをデマルチプレクサ86並びにオー
ディオバッファ92及びオーディオデコーダ93が認識
し、これにより、正確に一のオーディオフレームAF
(メインフレーム66)の先頭からデコードが開始され
る。このとき、デマルチプレクサ86内部において分離
されたオーディオパックAPに上記(図6中段参照)の
パディングデータPDが含まれている場合には、デマル
チプレクサ86において、パディングデータPDである
ことを示すパケットヘッダ65内の情報に基づいて、当
該パディングデータPDを破棄する(読み跳ばす)こと
により、当該パディングデータPDがデマルチプレクサ
86から出力されることはなく、図6下段に示すオーデ
ィオストリームのみがオーディオバッファ92を経てオ
ーディオデコーダ93に入力される。
【0145】更にまた、所望の情報へのアクセス直後の
再生開始時において復号ビデオ信号Sdvの表示開始タイ
ミングと、復号オーディオ信号Saddの出力開始タイミ
ングを同期させる必要がある場合には、システムコント
ローラ100からポーズ信号Scaがオーディオデコーダ
93に出力され、当該オーディオデコーダ93において
オーディオバッファ92からのオーディオ信号Sadの読
み出しとその復調処理及び復号オーディオ信号Saddの
出力を停止し、ポーズ信号Scaが解除されたタイミング
でオーディオバッファ92からのオーディオ信号Sadの
読み出しとその復号及び復号オーディオ信号Saddの出
力を再開する。
【0146】更に、PCI信号Spcが入力されるPCI
バッファ94は、FIFOメモリ等により構成され、入
力されたPCI信号Spcを一時的に蓄積し、PCIデコ
ーダ95に出力する。PCIバッファ94は、PCI信
号Spcに含まれるPCIデータ50と当該PCIデータ
50が対応するビデオデータ42、オーディオデータ4
3又はサブピクチャデータ44等とを同期させ、当該ビ
デオデータ42、オーディオデータ43又はサブピクチ
ャデータ44等にPCIデータ50を適用させるための
ものである。そして、PCIバッファ94により対応す
るビデオデータ42、オーディオデータ43又はサブピ
クチャデータ44等と同期したPCI信号Spcは、PC
Iデコーダ95によりPCIデータ50に含まれるハイ
ライト情報が分離され、ハイライト信号Shiとしてハイ
ライトバッファ96に出力されると共に、PCIデータ
50のハイライト情報以外の部分がPCI情報信号Spc
iとしてシステムコントローラ100に出力される。
【0147】ハイライト信号Shiが入力されるハイライ
トバッファ96は、FIFOメモリ等により構成され、
入力されたハイライト信号Shiを一時的に蓄積し、ハイ
ライトデコーダ97に出力する。ハイライトバッファ9
6は、当該ハイライト情報のための映像情報が含まれて
いる副映像信号Sspに対応して、ハイライト情報に対応
する選択項目(選択ボタン)の表示状態の変更が正確に
行われるための時間軸補償を行うためのバッファであ
る。そして、時間軸補償が行われたハイライト信号Shi
は、ハイライトデコーダ97においてデコードされ、当
該ハイライト信号Shiに含まれる情報が復調ハイライト
信号Shidとしてシステムコントローラ100に出力さ
れる。この復調ハイライト信号Shidの中に上記システ
ムコントローラ100内のレジスタを設定するための情
報が含まれている。
【0148】ここで、システムコントローラ100は、
当該復調ハイライト信号Shidに基づき、ハイライト情
報による表示状態の変更を行うべく、上記のハイライト
制御信号Schを出力することとなる。このとき、システ
ムコントローラ100は、復調ハイライト信号Shidに
含まれるハイライト情報の有効期間を示す有効期間情報
に基づいて当該ハイライト情報に基づくメニュー画面等
を用いた選択動作を有効とすべく、入力部98からの入
力信号Sinによる選択動作を受け付けると共に、上記ハ
イライト制御信号Schを出力することとなる。
【0149】更に、システムコントローラ100は、シ
ステムバッファ85から入力される制御情報Sc 、デマ
ルチプレクサ86から入力されるヘッダ信号Shd、シス
テムPCIデコーダ95から入力されるPCI情報信号
Spci及びリモコン等の入力部98から入力される入力
信号Sinに基づき、それらの信号に対応した正しい再生
を行うために上記のスイッチ信号Ssw2、ストリーム選
択信号Slc、ヘッダ制御信号Shc、ポーズ信号Sca、ハ
イライト制御信号Schを出力すると共に、再生装置S2
の動作状況等を表示するために表示信号Sdpを液晶表示
装置等のディスプレイ99に出力する。
【0150】更にまた、システムコントローラ100
は、上記DSI情報信号Sdsi等により、シームレス再
生のためにサーチ等のトラックジャンプの処理が必要で
あることを検出したときには、ドライブコントローラ1
01に対して、当該トラックジャンプの処理に対応する
シームレス制御信号Scslを出力する。
【0151】そして、シームレス制御信号Scslが入力
されたドライブコントローラ101は、スピンドルモー
タ102又はスライダモータ103に対して駆動信号S
dを出力する。この駆動信号Sdにより、スピンドルモー
タ102又はスライダモータ103は、光ビームBが再
生すべきDVD1上の記録位置に照射されるようにピッ
クアップ2を移動させる(図11破線矢印参照)と共
に、DVD1の回転数をCLV(Constant Linear Velo
city:線速度一定)制御する。これと並行して、ドライ
ブコントローラ101は、ピックアップ2が移動中であ
り復調訂正部81から復調信号Sdmが出力されないとき
には、シームレス制御信号Scslに基づきスイッチ信号
Ssw1を出力し、ストリームスイッチ82を開とすると
共に、復調信号Sdmが出力され始めると、ストリームス
イッチ82を閉成して復調信号Sdmをトラックバッファ
83に出力する。
【0152】次に、本実施の形態のDVD1に記録され
たオーディオデータ43を再生する場合の当該オーディ
オデータ43のデコード処理について、図12に示すフ
ローチャートを用いて説明する。なお、図12に示すフ
ローチャートにおいて、ステップS1乃至S10で示さ
れる動作は、主としてデマルチプレクサ86及びオーデ
ィオバッファ92並びにシステムコントローラ100に
おいて実行される動作であり、ステップS11で示され
る動作は、主としてオーディオデコーダ93において実
行される動作である。
【0153】オーディオデータ43のデコード時の処理
においては、始めに、トラックバッファ83から連続的
に出力される復調信号Sdmに含まれているパケットヘッ
ダ65をデマルチプレクサ86が検出することにより、
所望のナビパック41を検出したか否かが判定され(ス
テップS1)、検出しないときは(ステップS1;N
O)検出するまで他のパックを破棄することを継続し、
検出した場合には(ステップS1;YES)システムコ
ントローラ100において対応するナビパック41のデ
コード処理を開始する。そして、当該ナビパック41中
のDSIデータ51を取得し(ステップS2)、当該D
SIデータ51に含まれるオーディオパッックアドレス
を参照して当該ナビパック41に基づいて再生が制御さ
れる再生オーディオパックPAPが記録されているDV
D1上の位置をシステムコントローラ100が認識し、
現在検出したナビパック41のアドレスと上記オーディ
オパッックアドレスとを比較して、再生されるべき再生
オーディオパックPAPが記録されているDVD1上の
位置が現在検出しているアドレスに対してその前なのか
後ろなのかを判断する(ステップS3)。そして、現在
検出しているアドレスよりも再生オーディオパックPA
Pが前に位置するときは(ステップS3;YES)、シ
ステムコントローラ100がドライブコントローラ10
1を制御して目的とする再生オーディオパックPAPが
記録されているDVD1上の位置までピックアップ80
をジャンプさせる(ステップS4)。一方、現在検出し
ているアドレスよりも再生オーディオパックPAPが後
ろに位置するときは(ステップS3;NO)、オーディ
オパックアドレスで示されている位置よりも前に位置す
るオーディオパックAPを破棄し、処理を行わないよう
にする(ステップS5)。
【0154】次に、オーディオパックアドレスで示され
ている再生オーディオパックPAPを検出する(ステッ
プS6)。ここで、上述のように、当該再生オーディオ
パックPAPではオーディオフレームAF(MPEG1
方式の場合)又はメインフレーム66(MPEG2方式
の場合)の先頭から記録されているので、デマルチプレ
クサ86は当該再生オーディオパックPAPを分離し、
パックヘッダ64及びパケットヘッダ65を取り除いて
オーディオデータ43のみを分離し、当該オーディオフ
レームAF又はメインフレーム66の先頭からオーディ
オバッファ92へ出力する(ステップS7)。これと並
行して、デマルチプレクサ86は、再生オーディオパッ
クPAPから分離したパックヘッダ64及びパケットヘ
ッダ65に含まれる情報をヘッダ信号Shdとしてシステ
ムコントローラ100に出力する。
【0155】次に、システムコントローラ100は、V
OBユニット30の先頭のビデオデータ42と同期して
復号オーディオ信号Saddを得るために、ヘッダ信号Sh
d中のオーディオパックAP毎の、当該オーディオパッ
クAPに含まれているオーディオデータ43の再生及び
出力を開始すべき時刻を示すPTM(Presentation Tim
e)に基づいて、再生時刻を示すパラメータTsを上記P
TMで示される再生時刻に設定する(ステップS8)。
そして、再生装置S2内の動作を司どる基準時間Tがパ
ラメータTsで示される再生時刻になったか否かが判定
され(ステップS9)、再生時刻になっていないときに
は(ステップS9;NO)システムコントローラ100
はポーズ信号Scaを出力したまま待機し、再生時刻にな
ったら(ステップS9;YES)ポーズ信号Scaを解除
してオーディオバッファ92からオーディオデータ43
の読み出しを開始し(ステップS10)、オーディオデ
ータ93は入力されたオーディオデータ43の復号処理
を開始する(ステップS11)。このときオーディオデ
コーダ93に出力されるオーディオデータ43は、オー
ディオフレームAF又はメインフレーム66の先頭から
のデータであるので、オーディオデコーダ93は直ちに
復号処理を開始することができる。そして、図示しない
D/A(Digital/Analog)変換器によりデコードされた
オーディオデータ43をアナログ信号に変換して(ステ
ップS12)、図示しないスピーカからの出力を開始す
る。
【0156】上記の処理により、VOBユニット30の
先頭のビデオデータ42と同期して最初に再生すべきオ
ーディオフレームAF又はメインフレーム66を検出す
ることができ、更に、当該オーディオフレームAF又は
メインフレーム66の途中からの不要なオーディオデー
タ43がオーディオバッファ92に出力されることがな
い。従って、オーディオデコーダ93には、オーディオ
フレームAF又はメインフレーム66の先頭からデータ
の取得と同時にデコード処理を開始することができ、即
座に復号オーディオ信号Saddとして出力を開始するこ
とができる。
【0157】この効果について更に説明すると、再生オ
ーディオパックPAPに含まれているオーディオフレー
ムAF又はメインフレーム66が、必ずしもその先頭か
ら記録されていないとすると、オーディオフレームAF
又はメインフレーム66の先頭を検索することは非常に
複雑な処理を必要とし、ビデオデータ42の再生時刻と
一致するオーディオデータ43のオーディオフレームA
F又はメインフレーム66の先頭がオーディオデコーダ
93において検出されるまで、オーディオデータ43の
復号処理ができないこととなり、再生の中段を招く恐れ
がある。
【0158】この点について、MPEG1方式で圧縮さ
れたオーディオデータ43を例として説明すると、オー
ディオフレームAFの先頭を検索するまでオーディオデ
ータ43の伸張処理ができないので、オーディオフレー
ムAFの先頭を検索するために、図13にフローチャー
トを示すような複雑な処理がオーディオデコーダ93に
おいて必要となる。なお、図13において、ステップS
1乃至S6及びS8乃至S10並びにステップS20で
示される処理は主としてデマルチプレクサ86並びにオ
ーディオバッファ92及びシステムコントローラ100
において実行される動作であり、ステップS31乃至S
42で示される処理は主としてオーディオデコーダ93
において実行される処理である。また、図13に示すフ
ローチャートにおいて、図12と同様の処理について
は、同様のステップ番号を付し、細部の説明は省略す
る。
【0159】図13に示す処理においては、始めに、図
12におけるステップS1乃至S6の処理が実行され
る。
【0160】ステップS6において、オーディオパック
アドレスで示されている再生オーディオパックPAPが
検出されると(ステップS6)、デマルチプレクサ86
は当該再生オーディオパックPAPを分離し、パックヘ
ッダ64及びパケットヘッダ65を取り除いてオーディ
オデータ43のみを分離し、当該オーディオフレームA
F又はメインフレーム66の先頭とは無関係にオーディ
オデータ43をオーディオバッファ92へ出力する(ス
テップS20)。これと並行して、デマルチプレクサ8
6は、再生オーディオパックPAPから分離したパック
ヘッダ64及びパケットヘッダ65に含まれる情報をヘ
ッダ信号Shdとしてシステムコントローラ100に出力
する。
【0161】以降、主としてシステムコントローラ10
0において、図12におけるステップS8乃至S10の
動作が行われて、オーディオバッファ92からオーディ
オデータ43の読み出しが開始されるが(ステップS1
0)、これまでの処理から、VOBユニット30の先頭
のビデオデータ42と同期して最初に再生すべきオーデ
ィオデータ43は検出できるものの、そのオーディオフ
レームAFの途中からの不要なオーディオデータ43が
オーディオバッファ92に出力されるため、オーディオ
デコーダ93には、オーディオフレームAFの途中から
データが入力されることとなり、データの取得と同時に
デコード処理を開始することができず、即座に復号オー
ディオ信号Saddとして出力を開始することができなく
なる。
【0162】そこで、オーディオデコーダ93において
は、図13におけるステップS31乃至S42の処理が
必要となる。
【0163】すなわち、オーディオフレームAFの先頭
の図示しないヘッダを検出したか否かを判定し(ステッ
プS31)、検出しないときは(ステップS31;N
O)、検出するまで待機し、検出したときは(ステップ
S31;YES)、次に、正しいヘッダが検索された回
数を示すパラメータIと正しくないヘッダが検索された
回数を示すパラメータNとを初期化する(ステップS3
2)。
【0164】次に、各オーディオフレームAF内に含ま
れているオーディオデータ量が一定であることに基づい
て次のヘッダの位置を予測し、これをパラメータRBN
#yとする(ステップS33)。そして入力されるオー
ディオデータ43から次のヘッダが検出されたか否かが
判定され(ステップS34)、検出されないときは(ス
テップS34;NO)そのまま検出されるまで待機し、
検出されたときは(ステップS34;YES)当該検出
したヘッダの位置をパラメータBN#xとし(ステップ
S35)、次に、パラメータRBN#yとパラメータB
N#xとが等しいか否かが判定され(ステップS3
6)、等しいときはステップS34において検出したヘ
ッダが正しいヘッダであるとしてパラメータIを「1」
だけインクリメントし(ステップS37)、ステップS
40の処理に移行する。
【0165】一方、パラメータRBN#yとパラメータ
BN#xとが等しくないときは(ステップS36;N
O)ステップS34において検出したヘッダは正しいヘ
ッダではないとしてパラメータNを「1」だけインクリ
メントし(ステップS38)、次に、パラメータNが所
定値A(例えば、「3」)より大きくなったときは(ス
テップS39;YES)、正しいヘッダが検出不能であ
るとしてこれまでの処理を最初からやり直すべくステッ
プS31に戻る。
【0166】また、ステップS39における判定におい
て、パラメータNが所定値A以上でないときは(ステッ
プS39;NO)、ステップS34で検出したヘッダが
正しいヘッダであると看做して次のヘッダの位置を予測
し、それをパラメータRBN#yに代入する(ステップ
S40)。そして、パラメータIが所定値B(例えば、
「3」)以上となったか否かを判定し(ステップS4
1)、所定値B以上となったときは(ステップS41;
YES)ステップS34で検出したヘッダの位置からデ
コードを開始する。一方、ステップS41における判定
において、パラメータIが所定値B以上でないときは
(ステップS41;NO)、次のヘッダを検出すべくス
テップS34に戻る。
【0167】以上説明したステップS31乃至S41の
処理によりオーディオフレームAFの先頭ヘッダが検出
されると、初めて伸張処理(ステップS42)を開始
し、オーディオデータ43のデコード処理が行われ、D
/A変換されて(ステップS43)出力されることとな
る。
【0168】以上説明したように、再生オーディオパッ
クPAPにおいて、オーディオフレームAFの先頭から
記録されていない場合には、複雑な処理が必要となるた
め、オーディオデータ43のデコード処理に必要な時間
が長くなると共に、オーディオデコーダ93における処
理負担も大きくなる。この点で、上記実施の形態のよう
なオーディオフレームAF又はメインフレーム66の構
成を取ることにより、図12に示すような簡単な処理で
オーディオデータ43のデコード処理を行えるので、当
該デコード処理に要する時間の短縮及びオーディオデコ
ーダ93における処理負担の軽減が可能となる。
【0169】更に、MPEG2方式により圧縮されたオ
ーディオデータ43の再生の際には、MPEG2方式の
オーディオデコーダ93においては、再生オーディオパ
ックPAPから再生を開始すれば、メインフレーム66
に引き続いて拡張部フレーム67が検出されるので、両
者を検出後直ちに復号処理を開始することができる。ま
た、デマルチプレクサ86がメインフレーム66と拡張
部フレーム67を連続させてMPEG2方式のオーディ
オデコーダ93に出力することにより、メインフレーム
66と拡張部フレーム67の双方の時間合わせが不要と
なりオーディオバッファ92も一個でよいこととなる。
この点については、メインフレーム66と拡張部フレー
ム67が分離して記録されている場合、オーディオデコ
ーダ93ではそれらが揃わないとデコード処理できない
ので、それらを同時にオーディオデコーダ93に入力さ
せるべく、メインフレーム66用のオーディオバッファ
と拡張部フレーム67用のオーディオバッファが必要と
なるのである。
【0170】以上説明したように、実施形態の再生装置
S2においては、DSIデータ51内のオーディオパッ
クアドレスで示されている再生オーディオパックPAP
における当該再生オーディオパックPAP内のオーディ
オデータ43を記録する記録領域の先頭と、記録されて
いるオーディオフレームAF又はメインフレーム66の
先頭とが一致しているので、再生オーディオパックPA
Pを検出することで、オーディオデコーダ93において
オーディオフレームAF又はメインフレーム66の先頭
をも検出することができ、正確に一のオーディオフレー
ムAF又はメインフレーム66をデコードすることがで
きる。
【0171】従って、オーディオフレームAFの先頭を
検索する必要がなく、再生動作を簡略化できると共に、
拡張部フレーム67又はメインフレーム66を検索する
ことによる記録情報の再生の中断を防止できる。
【0172】また、直前オーディオパックBAPにおい
て、余った記録領域にはパディングデータPDが記録さ
れているので、オーディオパックAP内の情報量は常に
一定となることで、これをデマルチプレクサ86が認識
して当該パディングデータPDを読み跳ばして出力する
ことにより、確実にオーディオフレームAF又はメイン
フレーム66の先頭を検出することができる。
【0173】更に、MPEG2方式においては、一体と
してデコードされるべきメインフレーム66と拡張部フ
レーム67が、同一種類のパック化されたオーディオス
トリームにおいて一又は複数の連続したオーディオパッ
クAP内に連続して一体的に記録されているので、同一
種類のオーディオストリームのオーディオパックAPだ
けをデマルチプレクサ86により分離することによりメ
インフレーム66と拡張部フレーム67を一体的に検出
でき、メインフレーム66に付随する拡張部フレーム6
7を検索する必要がない。
【0174】また、上記の実施の形態においては、MP
EG1方式又はMPEG2方式により圧縮された情報を
DVD1に記録する場合及びその再生について本発明を
適用した場合について説明したが、本発明はこれに限ら
ず、再生時においてトラックバッファを使用するもので
あれば、情報の圧縮方法は固定レート方式だけでなく可
変レート方式であってもよく、圧縮の方式によらず種々
の情報の記録及び再生について適用可能である。
【0175】また、情報記録媒体の形態も上記DVD1
に限られるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録情報の物理的構造(物理フォーマット)を
示す図である。
【図2】GOPを構成するフレーム画像を示す図であ
る。
【図3】記録情報の論理的構造(論理フォーマット)を
示す図である。
【図4】インターリーブドユニットの構造を示す図であ
る。
【図5】DSIデータに含まれる情報を示す図である。
【図6】MPEG1方式によるオーディオデータの記録
態様を説明する図である。
【図7】MPEG1方式によるオーディオパックの細部
構成を示す図である。
【図8】MPEG2方式によるオーディオデータの記録
態様を説明する図である。
【図9】記録装置の概要構成を示すブロック図である。
【図10】信号処理部の細部構成を示すブロック図であ
る。
【図11】再生装置の概要構成を示すブロック図であ
る。
【図12】実施形態の記録形態のオーディオデータを再
生する際の処理を示すフローチャートである。
【図13】実施形態の記録形態でないのオーディオデー
タを再生する際の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…DVD 2…ビデオマネージャ 3、63…VTS 10…VOB 11…コントロールデータ 20…セル 30…VOBユニット 41、41A…ナビパック 42…ビデオデータ 43…オーディオデータ 44…サブピクチャデータ 51…DSIデータ 52…GOP 60…プログラム 61、61A、61B…PGC 62…タイトル 64…パックヘッダ 65…パケットヘッダ 66…メインフレーム 67…拡張部フレーム 70…VTR 71…メモリ 72…信号処理部 72A、72B…処理部 72C、72D…分割部 72Da…分割回路 72Db…多重回路 72E…多重部 72F…制御情報生成部 73、74…ハードディスク装置 75…コントローラ 76…多重器 77…変調器 78…マスタリング装置 80…ピックアップ 81…復調訂正部 82、84…ストリームスイッチ 83…トラックバッファ 85…システムバッファ 86…デマルチプレクサ 87…VBVバッファ 88…ビデオデコーダ 89…サブピクチャバッファ 90…サブピクチャデコーダ 91…混合器 92…オーディオバッファ 93…オーディオデコーダ 94…PCIバッファ 95…PCIデコーダ 96…ハイライトバッファ 97…ハイライトデコーダ 98…入力部 99…ディスプレイ 100…システムコントローラ 101…ドライブコントローラ 102…スピンドルモータ 103…スライダモータ AP…オーディオパック APT…オーディオパケット AF…オーディオフレーム VP…ビデオパック SP…サブピクチャパック PAP…再生オーディオパック BAP…直前オーディオパック PD…パディングデータ PDT…パディングパケット B…光ビーム S1…情報記録装置 S2…情報再生装置 ST…キューシート Sr…圧縮多重信号 Srv…処理映像信号 Srvp…分割処理映像信号 Sra…処理音信号 Srapp…パケット分割信号 Srap…分割処理音信号 Si…制御情報信号 Sih…ヘッダ制御情報信号 Sa…付加情報信号 Scc…情報選択信号 Sm…ディスク記録信号 Sap…情報付加圧縮多重信号 Spci…PCI情報信号 Sdsi…DSI情報信号 Sp…検出信号 Sdm…復調信号 Ssw1、Ssw2…スイッチ信号 Sin…入力信号 Sdp…表示信号 Sd…駆動信号 Scsl…シームレス制御信号 Sc…制御信号 Slc…ストリーム選択信号 Sca…ポーズ信号 Sch…ハイライト制御信号 Shi…ハイライト信号 Spc…PCI信号 Sad…オーディオ信号 Ssp…副映像信号 Sv…ビデオ信号 Svd…復号ビデオ信号 Sspd…復調副映像信号 Sadd…復号オーディオ信号 Svp…映像信号 Shid…復調ハイライト信号 Shd…ヘッダ信号 Shc…ヘッダ制御信号 Tt…タイムコード R…記録情報
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 27/10 G11B 27/10 A (72)発明者 澤辺 孝夫 東京都目黒区目黒1丁目4番1号 パイオ ニア株式会社内 (72)発明者 吉村 隆一郎 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 守山 義明 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 山本 薫 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 戸崎 明宏 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5D044 AB05 BC02 BC04 CC04 DE03 DE17 DE27 DE37 DE38 DE54 DE57 5D077 AA23 DC08 DD04 5D110 AA14 AA27 AA29 BB06 DA03 DA04 DB02 DB05 DC05 DE06 EA07

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の主情報単位を含む処理主記録情報
    及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副情
    報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報を生
    成する信号処理手段と、 前記処理主記録情報及び前記処理副記録情報を第1記録
    単位毎に分割する記録情報分割手段と、 前記処理主記録情報を含む前記第1記録単位及び前記処
    理副記録情報を含む前記第1記録単位の少なくともいず
    れか一方により、第2記録単位を構成するように前記処
    理主記録情報と前記処理副記録情報とを多重し、多重処
    理記録情報を生成する記録情報多重手段と、 前記多重処理記録情報を情報記録媒体に記録する記録手
    段と、 を備えることを特徴とする情報記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録情報分割手段は、一の前記主情
    報単位に対応する前記処理主記録情報又は一の前記副情
    報単位に対応する前記処理副記録情報のいずれか一方が
    一の前記第1記録単位に含まれるように前記処理主記録
    情報及び前記処理副記録情報を分割することを特徴とす
    る請求項1に記載の情報記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録情報多重手段は、一の前記主情
    報単位に対応する前記処理主記録情報を含む前記第1記
    録単位の直後に、前記一の主情報単位に対応する前記処
    理主記録情報に付随する一の前記副情報単位に対応する
    前記処理副記録情報を含む前記第1記録単位が位置する
    ように、前記処理主記録情報と前記処理副記録情報とを
    多重することを特徴とする請求項2に記載の情報記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2記録単位の1つである再生記録
    単位であって、当該再生記録単位に対応する前記処理記
    録情報の先頭が前記主情報単位の先頭に対応する再生記
    録単位の位置情報を含む検索制御情報を生成する検索制
    御情報生成手段をさらに備え、 前記記録手段は、前記検索制御情報を前記情報記録媒体
    に記録することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    一に記載の情報記録装置。
  5. 【請求項5】 前記検索制御情報と前記多重処理記録情
    報とを多重する制御情報多重手段をさらに備えたことを
    特徴とする請求項4に記載の情報記録装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の第2記録単位のいずれかは、
    前記再生記録単位の直前に位置する当該第2記録単位で
    ある直前記録単位であると共に、前記直前記録単位は、
    当該直前記録単位に格納可能な前記処理記録情報の情報
    量が当該直前記録単位に実際に格納される前記処理記録
    情報の情報量より多いとき、余った当該直前記録単位内
    の情報量に相当する情報量の無再生情報を当該直前記録
    単位内の当該直前記録単位に実際に格納される前記処理
    記録情報の後に格納することを特徴とする請求項4又は
    5に記載の情報記録装置。
  7. 【請求項7】 前記処理記録情報は音情報であり、 前記位置情報は、前記情報記録媒体に記録される映像情
    報に同期して再生されるべき音情報の位置を示すことを
    特徴とする請求項4乃至6のいずれか一に記載の情報記
    録装置。
  8. 【請求項8】 前記音情報は圧縮オーディオ情報である
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報記録装置。
  9. 【請求項9】 前記情報記録媒体はマスタディスクであ
    ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載
    の情報記録装置。
  10. 【請求項10】 前記マスタディスクを用いてレプリカ
    ディスクを製造する手段をさらに備えることを特徴とす
    る請求項9記載の情報記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の情報記録装置によ
    り製造されたレプリカディスク。
  12. 【請求項12】 複数の主情報単位を含む処理主記録情
    報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
    情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報
    が、前記処理主記録情報を含む第1記録単位及び前記処
    理副記録情報を含む第1記録単位のうち少なくともいず
    れか一方により構成された第2記録単位に分割されて記
    録されている情報記録媒体から情報を再生する情報再生
    装置であって、 前記情報記録媒体に記録された情報を読み取って読取信
    号を生成する読取手段と、 前記読取信号を復調して復調信号を生成する復調手段
    と、 前記復調信号から前記主記録情報及び前記副記録情報を
    抽出する抽出手段と、 前記抽出された主記録情報及び当該副記録情報をデコー
    ドするデコード手段と、 を備えたことを特徴とする情報再生装置。
  13. 【請求項13】 前記情報記録媒体においては、一の前
    記第1記録単位には、一の前記主情報単位に対応する前
    記処理主記録情報又は一の前記副情報単位に対応する前
    記処理副記録情報が含まれ、一の前記主情報単位に対応
    する前記処理主記録情報を含む前記第1記録単位の直後
    に、前記一の前記主情報単位に対応する前記処理主記録
    情報に付随する一の前記副情報単位に対応する前記処理
    副記録情報を含む前記第1記録単位が位置するように、
    前記処理主記録情報と前記処理副記録情報とが多重され
    ており、 前記デコード手段は、前記第1記録単位に含まれる一の
    前記主情報単位に対応する前記処理主記録情報と、当該
    第1記録単位の直後に位置する前記第1記録単位に含ま
    れ且つ前記一の前記主情報単位に対応する前記処理主記
    録情報に付随する一の前記副情報単位に対応する前記処
    理副記録情報とを一体的にデコードすることを特徴とす
    る請求項12に記載の情報再生装置。
  14. 【請求項14】 前記情報記録媒体には、前記第2記録
    単位の1つである再生記録単位であって、当該再生記録
    単位に対応する前記処理記録情報の先頭が前記主情報単
    位の先頭に対応する再生記録単位の位置情報を含む検索
    制御情報がさらに記録されており、 前記検索制御情報に基づいて、前記再生記録単位を検索
    する検索手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    2又は13に記載の情報再生装置。
  15. 【請求項15】 前記処理記録情報は音情報であり、 前記情報記録媒体には映像情報がさらに記録されてお
    り、 前記映像情報をデコードする映像デコード手段と、 前記映像情報と前記再生記録単位に含まれる処理記録情
    報が同期して再生されるように、前記デコード手段及び
    前記映像デコード手段を制御する制御手段をさらに備え
    ることを特徴とする請求項14に記載の情報再生装置。
  16. 【請求項16】 複数の主情報単位を含む処理主記録情
    報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
    情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報を
    生成する信号処理手段と、 前記処理主記録情報及び前記処理副記録情報を第1記録
    単位毎に分割する記録情報分割手段と、 前記処理主記録情報を含む前記第1記録単位及び前記処
    理副記録情報を含む前記第1記録単位の少なくともいず
    れか一方により、第2記録単位を構成するように前記処
    理主記録情報と前記処理副記録情報とを多重し、多重処
    理記録情報を生成する記録情報多重手段と、 を備えることを特徴とする情報処理装置。
  17. 【請求項17】 前記記録情報分割手段は、一の前記主
    情報単位に対応する前記処理主記録情報又は一の副情報
    単位に対応する前記処理副記録情報のいずれか一方が一
    の前記第1記録単位に含まれるように前記処理主記録情
    報及び前記処理副記録情報を分割することを特徴とする
    請求項16に記載の情報処理装置。
  18. 【請求項18】 前記記録情報多重手段は、一の前記主
    情報単位に対応する前記処理主記録情報を含む前記第1
    記録単位の直後に、前記一の主情報単位に対応する前記
    処理主記録情報に付随する一の前記副情報単位に対応す
    る前記処理副記録情報を含む第1記録単位が位置するよ
    うに、前記処理主記録情報と前記処理副記録情報とを多
    重することを特徴とする請求項17に記載の情報処理装
    置。
  19. 【請求項19】 前記第2記録単位の1つである再生記
    録単位であって、当該再生記録単位に対応する前記処理
    記録情報の先頭が前記主情報単位の先頭に対応する再生
    記録単位の位置情報を含む検索制御情報を生成する検索
    制御情報生成手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項16乃至18のいずれか一に記載の情報処理装置。
  20. 【請求項20】 前記検索制御情報と前記多重処理記録
    情報とを多重する制御情報多重手段をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  21. 【請求項21】 前記複数の第2記録単位のいずれか
    は、前記再生記録単位の直前に位置する当該第2記録単
    位である直前記録単位であると共に、 前記直前記録単位は、当該直前記録単位に格納可能な前
    記処理記録情報の情報量が当該直前記録単位に実際に格
    納される前記処理記録情報の情報量より多いとき、余っ
    た当該直前記録単位内の情報量に相当する情報量の無再
    生情報を当該直前記録単位内の当該直前記録単位に実際
    に格納される前記処理記録情報の後に格納することを特
    徴とする請求項19又は20に記載の情報処理装置。
  22. 【請求項22】 前記処理記録情報は音情報であり、 前記位置情報は、前記情報処理装置により処理される映
    像情報に同期して再生されるべき音情報の位置を示すこ
    とを特徴とする請求項19乃至21のいずれか一に記載
    の情報処理装置。
  23. 【請求項23】 前記音情報は圧縮オーディオ情報であ
    ることを特徴とする請求項22に記載の情報処理装置。
  24. 【請求項24】 複数の主情報単位を含む処理主記録情
    報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
    情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報を
    生成する信号処理工程と、 前記処理主記録情報及び前記処理副記録情報を第1記録
    単位毎に分割する記録情報分割工程と、 前記処理主記録情報を含む前記第1記録単位及び前記処
    理副記録情報を含む前記第1記録単位の少なくともいず
    れか一方により、第2記録単位を構成するように前記処
    理主記録情報と前記処理副記録情報とを多重し、多重処
    理記録情報を生成する記録情報多重工程と、 前記多重処理記録情報を情報記録媒体に記録する記録工
    程と、 を備えることを特徴とする情報記録方法。
  25. 【請求項25】 前記記録情報分割工程においては、一
    の前記主情報単位に対応する前記処理主記録情報又は一
    の前記副情報単位に対応する前記処理副記録情報のいず
    れか一方が一の前記第1記録単位に含まれるように前記
    処理主記録情報及び前記処理副記録情報を分割すること
    を特徴とする請求項24に記載の情報記録方法。
  26. 【請求項26】 前記記録情報多重工程においては、一
    の前記主情報単位に対応する前記処理主記録情報を含む
    前記第1記録単位の直後に、前記一の主情報単位に対応
    する前記処理主記録情報に付随する一の前記副情報単位
    に対応する前記処理副記録情報を含む前記第1記録単位
    が位置するように、前記処理主記録情報と前記処理副記
    録情報とを多重することを特徴とする請求項25に記載
    の情報記録方法。
  27. 【請求項27】 前記第2記録単位の1つである再生記
    録単位であって、当該再生記録単位に対応する前記処理
    記録情報の先頭が前記主情報単位の先頭に対応する再生
    記録単位の位置情報を含む検索制御情報を生成する検索
    制御情報生成手段をさらに備え、 前記記録手段は、前記検索制御情報を前記情報記録媒体
    に記録することを特徴とする請求項24乃至26のいず
    れか一に記載の情報記録方法。
  28. 【請求項28】 前記検索制御情報と前記多重処理記録
    情報とを多重する制御情報多重手段をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項27に記載の情報記録方法。
  29. 【請求項29】 前記複数の第2記録単位のいずれか
    は、前記再生記録単位の直前に位置する当該第2記録単
    位である直前記録単位であると共に、前記直前記録単位
    は、当該直前記録単位に格納可能な前記処理記録情報の
    情報量が当該直前記録単位に実際に格納される前記処理
    記録情報の情報量より多いとき、余った当該直前記録単
    位内の情報量に相当する情報量の無再生情報を当該直前
    記録単位内の当該直前記録単位に実際に格納される前記
    処理記録情報の後に格納することを特徴とする請求項2
    7又は28に記載の情報記録方法。
  30. 【請求項30】 前記処理記録情報は音情報であり、 前記位置情報は、前記情報記録媒体に記録される映像情
    報に同期して再生されるべき音情報の位置を示すことを
    特徴とする請求項27乃至29のいずれか一に記載の情
    報記録方法。
  31. 【請求項31】 前記音情報は圧縮オーディオ情報であ
    ることを特徴とする請求項30に記載の情報記録方法。
  32. 【請求項32】 前記情報記録媒体はマスタディスクで
    あることを特徴とする請求項24乃至31のいずれか一
    に記載の情報記録方法。
  33. 【請求項33】 前記マスタディスクを用いてレプリカ
    ディスクを製造する手段をさらに備えることを特徴とす
    る請求項32記載の情報記録方法。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の情報記録方法によ
    り製造されたレプリカディスク。
  35. 【請求項35】 複数の主情報単位を含む処理主記録情
    報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
    情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報
    が、前記処理主記録情報を含む第1記録単位及び前記処
    理副記録情報を含む第1記録単位のうち少なくともいず
    れか一方により構成された第2記録単位に分割されて記
    録されている情報記録媒体から情報を再生する情報再生
    方法であって、 前記情報記録媒体に記録された情報を読み取って読取信
    号を生成する読取工程と、 前記読取信号を復調して復調信号を生成する復調工程
    と、 前記復調信号から前記主記録情報及び前記副記録情報を
    抽出する抽出工程と、 前記抽出された主記録情報及び当該副記録情報をデコー
    ドするデコード工程と、 を備えたことを特徴とする情報再生方法。
  36. 【請求項36】 前記情報記録媒体においては、一の前
    記第1記録単位には、一の前記主情報単位に対応する前
    記処理主記録情報又は一の前記副情報単位に対応する前
    記処理副記録情報が含まれ、一の前記主情報単位に対応
    する前記処理主記録情報を含む前記第1記録単位の直後
    に、前記一の前記主情報単位に対応する前記処理主記録
    情報に付随する一の前記副情報単位に対応する前記処理
    副記録情報を含む前記第1記録単位が位置するように、
    前記処理主記録情報と前記処理副記録情報とが多重され
    ており、 前記デコード工程においては、前記第1記録単位に含ま
    れる一の前記主情報単位に対応する前記処理主記録情報
    と、当該第1記録単位の直後に位置する前記第1記録単
    位に含まれ且つ前記一の前記主情報単位に対応する前記
    処理主記録情報に付随する一の前記副情報単位に対応す
    る前記処理副記録情報とを一体的にデコードすることを
    特徴とする請求項35に記載の情報再生方法。
  37. 【請求項37】 前記情報記録媒体には、前記第2記録
    単位の1つである再生記録単位であって、当該再生記録
    単位に対応する前記処理記録情報の先頭が前記主情報単
    位の先頭に対応する再生記録単位の位置情報を含む検索
    制御情報がさらに記録されており、 前記検索制御情報に基づいて、前記再生記録単位を検索
    する検索工程をさらに備えることを特徴とする請求項3
    5又は36に記載の情報再生方法。
  38. 【請求項38】 前記処理記録情報は音情報であり、 前記情報記録媒体には映像情報がさらに記録されてお
    り、 前記映像情報をデコードする映像デコード工程と、 前記映像情報と前記再生記録単位に含まれる処理記録情
    報が同期して再生されるように、前記デコード工程及び
    前記映像デコード工程における制御を行う制御工程をさ
    らに備えることを特徴とする請求項37に記載の情報再
    生方法。
  39. 【請求項39】 複数の主情報単位を含む処理主記録情
    報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
    情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報を
    生成する信号処理工程と、 前記処理主記録情報及び前記処理副記録情報を第1記録
    単位毎に分割する記録情報分割工程と、 前記処理主記録情報を含む前記第1記録単位及び前記処
    理副記録情報を含む前記第1記録単位の少なくともいず
    れか一方により、第2記録単位を構成するように前記処
    理主記録情報と前記処理副記録情報とを多重し、多重処
    理記録情報を生成する記録情報多重工程と、 を備えることを特徴とする情報処理方法。
  40. 【請求項40】 前記記録情報分割工程においては、一
    の前記主情報単位に対応する前記処理主記録情報又は一
    の副情報単位に対応する前記処理副記録情報のいずれか
    一方が一の前記第1記録単位に含まれるように前記処理
    主記録情報及び前記処理副記録情報を分割することを特
    徴とする請求項39に記載の情報処理方法。
  41. 【請求項41】 前記記録情報多重工程においては、一
    の前記主情報単位に対応する前記処理主記録情報を含む
    前記第1記録単位の直後に、前記一の主情報単位に対応
    する前記処理主記録情報に付随する一の前記副情報単位
    に対応する前記処理副記録情報を含む第1記録単位が位
    置するように、前記処理主記録情報と前記処理副記録情
    報とを多重することを特徴とする請求項40に記載の情
    報処理方法。
  42. 【請求項42】 前記第2記録単位の1つである再生記
    録単位であって、当該再生記録単位に対応する前記処理
    記録情報の先頭が前記主情報単位の先頭に対応する再生
    記録単位の位置情報を含む検索制御情報を生成する検索
    制御情報生成手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項39乃至41のいずれか一に記載の情報処理方法。
  43. 【請求項43】 前記検索制御情報と前記多重処理記録
    情報とを多重する制御情報多重工程をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項42に記載の情報処理方法。
  44. 【請求項44】 前記複数の第2記録単位のいずれか
    は、前記再生記録単位の直前に位置する当該第2記録単
    位である直前記録単位であると共に、 前記直前記録単位は、当該直前記録単位に格納可能な前
    記処理記録情報の情報量が当該直前記録単位に実際に格
    納される前記処理記録情報の情報量より多いとき、余っ
    た当該直前記録単位内の情報量に相当する情報量の無再
    生情報を当該直前記録単位内の当該直前記録単位に実際
    に格納される前記処理記録情報の後に格納することを特
    徴とする請求項42又は43に記載の情報処理方法。
  45. 【請求項45】 前記処理記録情報は音情報であり、 前記位置情報は、前記情報処理装置により処理される映
    像情報に同期して再生されるべき音情報の位置を示すこ
    とを特徴とする請求項42乃至44のいずれか一に記載
    の情報処理方法。
  46. 【請求項46】 前記音情報は圧縮オーディオ情報であ
    ることを特徴とする請求項45に記載の情報処理方法。
  47. 【請求項47】 複数の主情報単位を含む処理主記録情
    報及び前記複数の主情報単位の各々に付随する複数の副
    情報単位を含む処理副記録情報からなる処理記録情報
    が、前記処理主記録情報を含む第1記録単位及び前記処
    理副記録情報を含む第1記録単位の少なくともいずれか
    一方により構成された第2記録単位に分割されて記録さ
    れた領域を備えたことを特徴とする情報記録媒体。
  48. 【請求項48】 一の前記第1記録単位には、一の前記
    主情報単位に対応する前記処理主記録情報又は一の副情
    報単位に対応する前記処理副記録情報のいずれか一方が
    含まれ、一の前記主情報単位に対応する前記処理主記録
    情報を含む第1記録単位の直後に、前記一の前記主情報
    単位に対応する前記処理主記録情報に付随する一の前記
    副情報単位に対応する前記処理副記録情報を含む第1記
    録単位が位置するように、前記処理主記録情報と前記処
    理副記録情報とが多重されていることを特徴とする請求
    項47に記載の情報記録媒体。
  49. 【請求項49】 前記第2記録単位の1つである再生記
    録単位であって、当該再生記録単位に対応する前記処理
    記録情報の先頭が前記主情報単位の先頭に対応する再生
    記録単位の位置情報を含む検索制御情報が記録された領
    域をさらに備えることを特徴とする請求項47又は48
    に記載の情報記録媒体。
  50. 【請求項50】 前記処理記録情報は音情報であり、 映像情報が記録された領域をさらに備え、 前記位置情報は、前記映像情報に同期して再生されるべ
    き音情報の位置を示すことを特徴とする請求項49に記
    載の情報記録媒体。
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