JP2003288256A - 分散処理方法および分散処理システム - Google Patents

分散処理方法および分散処理システム

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JP2003288256A
JP2003288256A JP2002089962A JP2002089962A JP2003288256A JP 2003288256 A JP2003288256 A JP 2003288256A JP 2002089962 A JP2002089962 A JP 2002089962A JP 2002089962 A JP2002089962 A JP 2002089962A JP 2003288256 A JP2003288256 A JP 2003288256A
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JP2002089962A
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Daisuke Yamako
大助 山子
誠二 ▲高▼田
Seiji Takada
隆幸 ▲斎▼藤
Takayuki Saito
Shinji Sugimoto
晋司 杉本
Shinji Doi
慎司 土井
Masayuki Hayashi
正之 林
Shigemitsu Shimura
重光 志村
Hidehisa Masuda
英久 増田
Hidetora Ai
秀虎 阿井
Hisashi Kaneko
久志 金子
Yoshikazu Kouto
芳和 工島
Hiroko Udagawa
裕子 宇田川
Daisuke Hoshino
大祐 星野
Yukiko Oyama
有紀子 大山
Minefumi Ono
峰史 小野
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HAKUBIKAI
NTT ME Corp
Original Assignee
HAKUBIKAI
NTT ME Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信による経済的コストや時間的コストを軽
減することのできる分散処理方法および分散処理システ
ムを提供する。 【解決手段】 センタシステム20および分院システム
60には、同一のデータを持つデータベース30aおよ
び30bをそれぞれ設ける。センタシステム20に設け
られたアプリケーション処理部24はデータベース30
aを用いた処理を行い、分院システム60に設けられた
アプリケーション処理部64はデータベース30bを用
いた処理を行う。アプリケーション処理部の停止時に、
インポート/エクスポートサブシステム22および62
は、それぞれ下りおよび上りのスナップショットデータ
を生成し、相手方のインポート/エクスポートサブシス
テム62および22は、それぞれこれを読み込んで、デ
ータベースに反映する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分散処理方法お
よび分散処理システムに関する。特に、必要時のみに接
続する通信網を用いた分散処理方法および分散処理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】分散処理システムにおいては、各々の分
散拠点間においてデータの一貫性を維持することが必要
である。ここで、一貫性の維持とは次のようなことをい
う。
【0003】第1に、複数の拠点において同一のデータ
が参照されることである。つまり、ある拠点において
「A」というデータが参照される場合、処理によって他
のデータで更新されない限り、他の拠点においても
「A」というデータが参照される。
【0004】第2に、データの変更が伝播されることで
ある。つまり、ある拠点においてある時点で「A」とい
うデータが「B」と更新されたとき、処理によって他の
データで更新されない限り、他の拠点においてもその後
のいずれかの時点では当該データが「B」と更新され
る。
【0005】第3に、同一データの非同期な変更による
矛盾が防止あるいは解消されることである。このため
に、例えば、データの更新に関する排他制御が用いられ
る。
【0006】従来技術の一つである分散データベース管
理システムは、分散拠点間で通信を行うことにより上記
のようなデータの一貫性を維持している。図13は、従
来技術による分散データの管理方法を示す参考図であ
る。図13において、符号101および102はそれぞ
れコンピュータ、100はコンピュータ101および1
02を相互に接続するネットワークである。また、11
1および112はそれぞれコンピュータ101および1
02上のデータベースである。データベース111およ
び112は互いに同一のデータを保持して管理している
ものとする。データベース111上のあるデータが更新
される(1)と、データベース111に備えられた更新
同期機能がこれを検知してデータベース112に通知し
(2)、通知を受けたデータベース112に備えられた
更新同期機能がデータベース112上の対応するデータ
を更新する(3)。逆に、データベース112上のある
データが更新される(4)と、データベース112に備
えられた更新同期機能がこれを検知してデータベース1
11に通知し(5)、通知を受けたデータベース111
に備えられた更新同期機能がデータベース111上の対
応するデータを更新する(6)。また、例えば両データ
ベース側で独立に同時に同一データの更新が試みられた
場合や通信障害の場合にもデータベース111と112
との間の一貫性を保つために、上記更新同期機能は2相
コミット等の方法を用いた同期処理を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような分散デー
タベースを用いて複数の拠点間で完全に同期的にデータ
の更新を行う場合、これらの拠点間で常時ネットワーク
を接続しておく必要があり、通信コストの負担が大きく
なるという問題がある。ネットワークの料金が割り当て
られる通信帯域および使用時間に応じて課金される場合
には常時接続によってコストが膨らむことは勿論のこ
と、伝送される情報量に応じた課金の場合にも、リアル
タイムな同期更新を行うためには2相コミットや稼動監
視等のためのオーバヘッドデータの伝送のためのコスト
が必要となる。
【0008】また、コストの問題以外にも、データの更
新の際に、一拠点におけるデータ更新だけでなく、他の
拠点におけるデータ更新や拠点間での通信のための時間
がかかるため、これらを含めた全体としてのデータ更新
時間が長くなり、アプリケーションシステムのレスポン
スタイム設計上不利になるという問題がある。
【0009】これらの問題は、広範なネットワークが必
要とされ、且つデータの更新頻度が比較的低いシステム
において、特に顕著な影響として現れる。
【0010】この発明は、上記のような事情を考慮して
なされたものであり、通信による経済的コストや時間的
コストを軽減することのできる分散処理方法および分散
処理システムを提供することを目的とする。また、この
発明は、データ更新の伝播のための拠点間でのデータ伝
送量を削減することを目的とする。
【0011】また、この発明は、上記分散処理方法を用
いることにより、安価な通信コストにより実現でき、多
地域にわたって分散する分院を持つ医療機関にも向いた
医療業務管理システムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、複数のシステムにおいて独立に更新
されるデータの一貫性を維持するための分散処理方法で
あって、第1のシステムおよび第2のシステムにおいて
それぞれ独立にデータを更新する独立更新過程と、前記
独立更新過程における前記第1のシステムによるデータ
の更新の差分が少なくとも含まれる第1のスナップショ
ットデータを前記第1のシステムから前記第2のシステ
ムに伝送する第1のデータ伝送過程と、前記第1のスナ
ップショットデータを基に前記第2のシステムにおいて
データを更新する第1のデータ反映過程と、前記独立更
新過程における前記第2のシステムによるデータの更新
の差分が少なくとも含まれる第2のスナップショットデ
ータを前記第2のシステムから前記第1のシステムに伝
送する第2のデータ伝送過程と、この第2のスナップシ
ョットデータを基に前記第1のシステムにおいてデータ
を更新する第2のデータ反映過程とを有することを特徴
とする分散処理方法を要旨とする。なお、第1のデータ
伝送過程の後に第1のデータ反映過程が実行される。ま
た、第2のデータ伝送過程の後に第2のデータ反映過程
が実行される。なお、第1のデータ伝送過程と第2のデ
ータ伝送過程との間には順序の制約はない。また、第1
のデータ反映過程と第2のデータ反映過程との間には順
序の制約はない。後述するようにこれらの過程は業務サ
イクルに応じて繰り返し実行される。
【0013】また、この発明の分散処理方法は、前記第
1のデータ伝送過程において、前記第1のスナップショ
ットデータの伝送前に前記第1のシステムと第2のシス
テムとの間の通信を接続し、当該伝送後に当該通信を切
断し、前記第2のデータ伝送過程において、前記第2の
スナップショットデータの伝送前に前記第1のシステム
と第2のシステムとの間の通信を接続し、当該伝送後に
当該通信を切断することを特徴とするものである。
【0014】また、この発明の分散処理方法は、前記独
立更新過程において、データ更新の際にはデータ更新が
行われた時刻を表す更新時刻情報を更新後のデータとと
もに記録し、前記第2のスナップショットデータは前記
更新時刻情報を含んでおり、前記第2のデータ反映過程
においては、前記第1のシステムのデータが持つ前記更
新時刻情報と前記第2のスナップショットデータが持つ
前記更新時刻情報とを比較し、前記第2のスナップショ
ットデータのほうがより新しく更新されたデータである
場合にのみ、前記第2のスナップショットデータを用い
て前記第1のシステムのデータを更新することを特徴と
するものである。なお、ここで更新時刻情報とは、日付
に関する情報と1日の中の時刻に関する情報を含むもの
であっても良い。また、ここで更新とは、データの追加
や変更や削除などを総称するものである。例えば、リレ
ーショナルデータベースのテーブルにデータが保持され
る場合、具体的には、データの追加はSQL(Structur
ed Query Language )のINSERT文によって行わ
れ、変更は同じくUPDATE文によって行われ、削除
は同じくDELETE文によって行われるものである。
【0015】また、この発明の分散処理方法は、前記第
1のスナップショットデータは前記更新時刻情報を含ん
でおり、前記第1のデータ反映過程においては、前記第
2のシステムのデータが持つ前記更新時刻情報と前記第
1のスナップショットデータが持つ前記更新時刻情報と
を比較し、前記第1のスナップショットデータのほうが
より新しく更新されたデータである場合にのみ、前記第
1のスナップショットデータを用いて前記第2のシステ
ムのデータを更新することを特徴とするものである。
【0016】また、この発明の分散処理方法は、前記第
2のデータ反映過程においては、前記第2のスナップシ
ョットデータが持つ前記更新時刻情報と前記第1のシス
テムが管理し現在の日付または日時を表す現在日時情報
との差が所定範囲内の場合にのみ、前記第2のスナップ
ショットデータを用いて前記第1のシステムのデータを
更新することを特徴とするものである。
【0017】また、この発明の分散処理方法は、前記第
1のシステムおよび前記第2のシステムはデータの更新
履歴を表す履歴データを保持しており、前記独立更新過
程において、データ更新の際に、当該データに関する当
該更新前の履歴データを削除あるいは上書きすることな
く当該更新に関する新たな履歴データを蓄積することを
特徴とするものである。
【0018】また、この発明の分散処理方法は、前記独
立更新過程において、前記第2のシステム上で監査対象
データ項目のデータの変更が生じた際に、当該監査対象
データ項目の変更前の値を保持したまま、当該監査対象
データ項目に対応付けられた変更後データを更新し、前
記第2のデータ反映過程において、前記監査対象データ
項目が変更されているデータだけを抽出して監査結果デ
ータとして出力することを特徴とするものである。
【0019】また、この発明の分散処理方法は、前記独
立更新過程において、更新対象となるデータの日付が、
更新時現在の日付から予め設定されたバックデート更新
許容上限日数を減じた日付よりも古い場合には、当該更
新を拒絶する処理を行うことを特徴とするものである。
【0020】また、この発明は、第1のシステムおよび
第2のシステムにおいて独立にデータの更新を行う分散
処理システムであって、第1のシステムにおいてデータ
の更新を行う第1のアプリケーション処理部と、第2の
システムにおいてデータの更新を行う第2のアプリケー
ション処理部と、前記第1のアプリケーション処理部に
よるデータの更新の差分が少なくとも含まれる第1のス
ナップショットデータを出力する第1のインポート/エ
クスポート処理部と、前記第1のスナップショットデー
タを取得し、この第1のスナップショットデータを基に
前記第2のシステムにおいてデータを更新する第2のイ
ンポート/エクスポート処理部とを有し、前記第2のイ
ンポート/エクスポート処理部は、前記第2のアプリケ
ーション処理部によるデータの更新の差分が少なくとも
含まれる第2のスナップショットデータを出力し、前記
第1のインポート/エクスポート処理部は、前記第2の
スナップショットデータを取得し、この第2のスナップ
ショットデータを基に前記第1のシステムにおいてデー
タを更新することを特徴とする分散処理システムを要旨
とする。
【0021】また、この発明の分散処理システムは、前
記第1のスナップショットデータを前記第1のシステム
から前記第2のシステムに伝送する前に前記第1のシス
テムと前記第2のシステムとの間の通信を接続し当該伝
送後に当該通信を切断し、前記第2のスナップショット
データを前記第2のシステムから前記第1のシステムに
伝送する前に前記第1のシステムと前記第2のシステム
との間の通信を接続し当該伝送後に当該通信を切断する
ことを特徴とするものである。
【0022】また、この発明の分散処理システムは、前
記第1のアプリケーション処理部および前記第2のアプ
リケーション処理部は、データ更新の際にデータ更新が
行われた時刻を表す更新時刻情報を更新後のデータとと
もに記録し、前記第2のインポート/エクスポート処理
部は、前記更新時刻情報を含んだ前記第2のスナップシ
ョットデータを出力し、前記第1のインポート/エクス
ポート処理部は、前記第1のアプリケーション処理部に
よって記録された前記更新時刻情報と前記第2のスナッ
プショットデータに含まれた前記更新時刻情報とを比較
し、前記第2のスナップショットデータのほうがより新
しく更新されたデータである場合にのみ、前記第2のス
ナップショットデータを用いて前記第1のシステムのデ
ータを更新することを特徴とするものである。
【0023】また、この発明の分散処理システムは、前
記第1のインポート/エクスポート処理部は、前記更新
情報を含んだ前記第1のスナップショットデータを出力
し、前記第2のインポート/エクスポート処理部は、前
記第2のアプリケーション処理部によって記録された前
記更新時刻情報と前記第1のスナップショットデータに
含まれた前記更新時刻情報とを比較し、前記第1のスナ
ップショットデータのほうがより新しく更新されたデー
タである場合にのみ前記第1のスナップショットデータ
を用いて前記第2のシステムのデータを更新することを
特徴とするものである。
【0024】また、この発明の分散処理システムは、前
記第1のインポート/エクスポート処理部は、前記第2
のスナップショットデータに含まれる前記更新時刻情報
と前記第1のシステムが管理し現在の日付または日時を
表す現在日時情報との差が所定範囲内の場合にのみ、前
記第2のスナップショットデータを用いて前記第1のシ
ステムのデータを更新することを特徴とするものであ
る。
【0025】また、この発明の分散処理システムは、前
記第1のシステムおよび前記第2のシステムはデータの
更新履歴を表す履歴データを保持しており、前記第1の
アプリケーション処理部および前記第2のアプリケーシ
ョン処理部は、データ更新の際に、当該データに関する
当該更新前の履歴データを削除あるいは上書きすること
なく当該更新に関する新たな履歴データを蓄積すること
を特徴とするものである。
【0026】また、この発明の分散処理システムにおい
ては、前記第2のアプリケーション処理部は、前記第2
のシステム上で監査対象データ項目のデータの変更が生
じた際に当該監査対象のデータ項目の変更前の値を保持
したまま、当該監査対象データ項目に対応付けられた変
更後データを更新し、前記第1のインポート/エクスポ
ート処理部は、前記監査対象データ項目が変更されてい
るデータだけを抽出して監査結果データとして出力する
ことを特徴とするものである。
【0027】また、この発明の分散処理システムにおい
ては、前記第2のアプリケーション処理部は、更新対象
となるデータの日付が更新時現在の日付から予め設定さ
れたバックデート更新許容上限日数を減じた日付よりも
古い場合には、当該更新を拒絶する処理を行うことを特
徴とするものである。
【0028】また、この発明の分散処理システムは、前
記第1のアプリケーション処理部は予約受付の処理を行
って予約に関するデータを更新し、前記第2のアプリケ
ーション処理部は前記第1のアプリケーション処理部に
よって受け付けられた予約に基づいて行われる活動の実
績のデータを更新することを特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しこの発明の一
実施形態について説明する。図1は、同実施形態による
医療業務管理システムの構成を示すブロック図である。
図1において、符号20はセンタシステム(第1のシス
テム)、40はFTP(File Transfer Protocol, ファ
イル転送プロトコル)サーバ、60は複数の分院システ
ム(第2のシステム)である。センタシステム20とF
TPサーバ40とは接続されており、これら相互間の通
信が可能となっている。また、FTPサーバ40と分院
システム60とはISDN(Integrated Services Digi
tal Network,統合デジタル通信網)1を介して接続され
ており、これら相互間の通信が可能となっている。
【0030】センタシステム20には、アプリケーショ
ン処理部24(第1のアプリケーション処理部)とデー
タベース30aとインポート/エクスポートサブシステ
ム22(第1のインポート/エクスポート処理部)が設
けられている。データベース30aにはセンタシステム
20が扱うデータが格納されている。また、インポート
/エクスポートサブシステム22は、外部とのデータの
やりとりのために、データベース30aから取り出した
データをファイルとして出力する機能および入力される
ファイルを基にデータをデータベース30aに格納する
機能を有している。
【0031】FTPサーバ40は、インポート/エクス
ポートサブシステム22から出力された下りスナップシ
ョットデータ46(第1のスナップショットデータ)お
よびインポート/エクスポートサブシステム22に入力
するための上りスナップショットデータ48(第2のス
ナップショットデータ)を保持している。FTPサーバ
40上のこれらのファイルは、FTPによる通信をFT
Pクライアントからアクセスすることができるようにな
っている。FTPクライアントからは、FTPサーバへ
のログインや、ファイルの一覧リストの取得や、ファイ
ルのアップロード(PUTコマンドの実行)や、ファイ
ルのダウンロード(GETコマンドの実行)などの操作
が可能となっている。
【0032】各々の分院システム60には、アプリケー
ション処理部64(第2のアプリケーション処理部)と
データベース30bとインポート/エクスポートサブシ
ステム62(第2のインポート/エクスポート処理部)
が設けられている。データベース30bには分院システ
ム60が扱うデータが格納されている。また、インポー
ト/エクスポートサブシステム62は、前記のインポー
ト/エクスポートサブシステム22と同様の機能を有し
ており、外部とのデータのやりとりのために下りスナッ
プショットデータ66(第1のスナップショットデー
タ)や上りスナップショットデータ68(第2のスナッ
プショットデータ)の入出力を行う。なお、分院システ
ム60はFTPクライアントの機能を有しており、この
FTPクライアントの機能を用いて下りスナップショッ
トデータ(46,66)をFTPサーバ40からダウン
ロードしたり、上りスナップショットデータ(48,6
8)をFTPサーバ40にアップロードしたりすること
が可能となっている。
【0033】センタシステム20上のデータベース30
aには、患者マスタ31a、患者履歴マスタ32a、予
約受付データ33a、患者来院データ34a、手術内容
データ35a、入金データ36a、およびその他のデー
タが格納されている。また、これに対応して、分院シス
テム60上のデータベース30bには、患者マスタ31
b、患者履歴マスタ32b、予約受付データ33b、患
者来院データ34b、手術内容データ35b、入金デー
タ36b、およびその他のデータが格納されている。
【0034】この医療業務管理システムが管理する業務
内容は次の通りである。センタシステム20を利用する
センタ側と分院システム60を利用する分院側とでは、
業務上の役割が異なっている。
【0035】センタ側では、電話やファクシミリやイン
ターネットやセンタへの来所による患者の一次受付を行
う。この一次受付においては、予約オペレータによって
予約票が起票され、この予約票を基に入力オペレータが
アプリケーション処理部24を通して入力を行い、予約
受付データ33aが作成される。また、新規の患者につ
いては、このとき同時に患者マスタ31aや患者履歴マ
スタ32aへの登録が行われる。またセンタ側で料金の
一部を収受し、入金データ36aに登録することも可能
である。
【0036】分院側では、予約された日時に来院した患
者に対してカウンセリングや治療や手術を行い、それら
の料金を収受する。このとき、分院側の担当者は、アプ
リケーション処理部64を通して、患者来院データ34
bや手術内容データ35bや入金データ36bへの登録
を行う。また患者の都合等に応じて、分院側で予約の変
更を受け付け、予約受付データ32bを更新することも
可能である。
【0037】業務時間帯にはFTPサーバ40と分院シ
ステム60間でISDN1の呼は設定されておらず、デ
ータベース30aと30bはそれぞれ独立に更新され
る。
【0038】次に、データベース30aおよび30bに
格納され、センタシステム20および分院システム60
で扱われるデータの内容について説明する。なお、デー
タベース30aおよび30bはリレーショナルデータベ
ースであり、データは行および列を有する2次元のテー
ブルの形式で管理されている。図2は、この医療業務管
理システムにおいて用いられている患者マスタのデータ
構造を示す表図である。患者マスタは患者ID、カル
テ、カナ氏名、氏名、性別、年齢、生年月日、住所、電
話番号、職業、残金、備考、登録日、更新者、更新日時
(更新時刻情報)の列を持っている。図2のKEYの欄
に「◎」印で示されている患者IDは、この患者マスタ
の主キー(プライマリキー, primary key )である。
【0039】また、図3は、患者履歴マスタのデータ構
造を示す表図である。患者履歴マスタは、上記患者マス
タが持つ列に加えて、履歴の列を持っている。この履歴
は整数(int )型のデータであり、この履歴と患者ID
の複合が患者履歴マスタの主キーとなっている。つま
り、患者マスタの行と患者履歴マスタの行は1対nに対
応しており、意味的には、患者履歴マスタは過去の患者
マスタの更新履歴を全て保存している。
【0040】また、図4は、分院マスタのデータ構造を
示す表図である。分院マスタは、分院ID、名称、所在
地、地図、更新日時(更新時刻情報)の列を持ってお
り、分院IDがこの分院マスタの主キーである。
【0041】また、図5は、患者来院データのデータ構
造を示す表図である。患者来院データは、患者ID、オ
ペ種別、初診日時、最終来院日時、更新者の列を持って
おり、患者IDとオペ種別の複合が患者来院データの主
キーとなっている。なお「オペ」とは、「オペレーショ
ン」を略した語であり、手術を表す。
【0042】また、図6は、予約受付データのデータ構
造を示す表図である。予約受付データは、予約番号、枝
番、患者、患者年齢、分院、来院日時、オペ種別、予約
名、予約状況、支払区分、来院動機、広告媒体、広告、
情報、受付日時、受付者、オペレータ、分院受付者、登
録日、更新者、更新日時(更新時刻情報)、キャンセル
の列を持っており、予約番号と枝番の複合が予約受付デ
ータの主キーとなっている。
【0043】次に、センタシステム側のデータベース3
0aおよび分院システム側のデータベース30bの更新
と、それぞれの側での更新を相手側のデータベースに反
映させるための処理のタイミングについて説明する。図
7は、本実施形態において、センタシステム側および分
院システム側でのデータの更新と相手側への反映の処理
手順を示すシーケンス図である。
【0044】まず、図7のステップA1において、セン
タシステム側で下りスナップショットデータが作成され
る。これは、図1に示したインポート/エクスポートサ
ブシステム22がデータベース30aからデータを取り
出し、作成したファイルをFTPサーバ上に置くことに
よって行われる。例えば、FTPサーバ40からの要求
により、インポート/エクスポートサブシステム22が
直接下りスナップショットデータ46を出力する。ま
た、インポート/エクスポートサブシステム22にFT
Pクライアントの機能を持たせて、インポート/エクス
ポートサブシステム22が作成した下りスナップショッ
トデータ46を、FTPによってFTPサーバ40上に
アップロード(PUTコマンドの実行)するようにして
も良い。なお、下りスナップショットデータは、すべて
の分院システム60に共通のものであっても良いし、各
々の分院システム60用のものを個別に作成しても良
い。
【0045】また、各々の分院システム60用に、当該
分院システム60に関係するデータのみを含む下りスナ
ップショットデータを個別に作成しても良い。これは、
例えば、患者の属性データとしてその患者が訪れる分院
のコード情報を持ち、この分院コード情報を参照するこ
とによって、各分院毎に該当する患者のデータだけを下
りスナップショットデータに含めるようにする。これに
より、FTPサーバ40と分院システム60との間のフ
ァイル転送のデータ量を削減することが可能となる。な
お、本実施形態においては、上記下りスナップショット
データにはデータベース30a上の全データが含まれて
いるが、前回からの変更分だけを下りスナップショット
データに含めるようにしても良い。
【0046】次に、予め定められた時間スケジュールに
従って、あるいは図示されない手順によってステップA
1の完了の通知を受けたことをトリガとして、ステッB
1において、分院システム側のから下りスナップショッ
トデータを要求するデータが送信される。これは、分院
システム側のFTPクライアント機能から、図1に示し
たFTPサーバ40に対してGETコマンドに基づく要
求が送信されることにより行われる。
【0047】ステップA2で、この要求に応じて、セン
タシステム側から分院システム側に下りスナップショッ
トデータが送信される(第1のデータ伝送過程)。下り
スナップショットデータを受信した分院システム側で
は、ステップB2において、後に詳述する方法により、
この下りスナップショットデータをデータベース30b
にローディングする。このローディングにより、センタ
システム側の最新のデータが分散システム側に反映され
る(第1のデータ反映過程)。
【0048】この後、ステップA3において、センタシ
ステム側のデータがアプリケーション処理部によって必
要に応じて更新される(独立更新過程)。またこれと並
行して、ステップB3において、分院システム側のデー
タがアプリケーション処理部によって必要に応じて更新
される(独立更新過程)。ステップA3およびステップ
B3でのデータ更新は、それぞれセンタシステム側およ
び分院システム側において独立かつ非同期的に行われ、
この間は両システム間の通信は切断されている。
【0049】予め定められたスケジュールによりステッ
プA3およびB3が終了すると、ステップB4におい
て、分散システム側で上りスナップショットデータが作
成される。これは、インポート/エクスポートサブシス
テム62がデータベース30bからデータを取り出して
ファイルとして出力することにより行われる。続けて、
ステップB5において、分院システム側からセンタシス
テム側にこの上りスナップショットデータが送信される
(第2のデータ伝送過程)。これは、分院システム側の
FTPクライアント機能が上りスナップショットデータ
をFTPサーバ40にアップロード(PUTコマンドの
実行)することにより行われる。
【0050】上りスナップショットデータを受信したセ
ンタシステム側では、ステップA4において、この上り
スナップショットデータをデータベース30aにローデ
ィングする。これは、インポート/エクスポートサブシ
ステム22がFTPサーバ40のファイルシステムに直
接アクセスできる場合には、上りスナップショットデー
タ48をファイルとして直接読み込んで後に詳述する方
法によりデータをデータベース30aにローディングす
ることにより行われる。あるいは、インポート/エクス
ポートサブシステム22が有するFTPクライアントの
機能を用いてFTPサーバ40から上りスナップショッ
トデータをダウンロード(GETコマンドの実行)する
ようにしても良い。このローディングにより、分散シス
テム側の最新のデータがセンタシステム側に反映される
(第2のデータ反映過程)。
【0051】上述したステップA1からA4までの一連
の処理は、業務サイクルに応じて繰り返し行われる。具
体的には、例えば、ステップA1からA4までの処理が
1日サイクルで実行され、早朝にステップA1,B1,
A2,B2の処理を行い、朝から夕方までの間にステッ
プA3およびB3の処理を行い、夜間にステップB4,
B5,A4の処理を行うようにする。但し、業務サイク
ルはこのような1日サイクルに限定されるものではな
い。
【0052】次に、インポート/エクスポートサブシス
テム22および62がデータベース30aおよび30b
間に不整合が起こらないようにデータをローディングす
る方法について詳述する。ここで、「不整合」とは、例
えば図7に示したステップA3およびB3においてセン
タシステム20と分院システム60が同一のデータをそ
れぞれ独立に更新し、その後この更新を相手側システム
に反映させる際にその反映方法が不適切である場合に生
じるものである。また、複数の分院システム60が同一
のデータをそれぞれ独立に更新し、その後この更新をセ
ンタシステムに反映させる際にその反映方法が不適切で
ある場合にも、この不整合が生じる。不整合を防止する
方法として、以下に、(1)日時による更新管理、
(2)更新履歴の管理、および(3)データ値域の分離
による管理について説明する。
【0053】(1)日時による更新管理 図8の(a)〜(c)は、前述の患者来院データの更新
例を示す表図である。図8(a)は、センタシステム側
のデータベースに格納された患者来院データの中の1行
を示す。この行の主キーの値は、患者ID=「1234
567890」、オペ種別=「ABC78」である。
【0054】ここで、インポート/エクスポートサブシ
ステムに、データベースへのローディングのために、図
8(b)に示すスナップショットデータが入力された場
合、インポート/エクスポートサブシステムは以下のよ
うな判断および処理を行う。なお、図8(b)に示すよ
うに、このスナップショットデータには、患者ID=
「1234567890」、オペ種別=「ABC78」
という主キーの値を持つ行が存在するものとする。イン
ポート/エクスポートサブシステムは、この行のデータ
を読み込み、この行と同一の主キー値を持つデータベー
ス(図8(a))上の行を検索する。そして、両者の更
新日時(更新時刻情報)の列の値を比較する。データベ
ース上の行の更新日時は「17 Jun 2000, 14:28pm」であ
り、スナップショットデータ上の行の更新日時は「17 J
un 2000, 08:55am」であり、データベース上の行のほう
が時刻が遅い。従って、スナップショットデータとして
転送されてきた分院システム側でのデータは、センタシ
ステム側のデータよりも前に更新されていたことを意味
する。従って、インポート/エクスポートサブシステム
は、遅いほうの更新を生かすため、スナップショットデ
ータの当該行をデータベースに反映させずにそのまま破
棄する。
【0055】一方、インポート/エクスポートサブシス
テムに、データベースへのローディングのために、図8
(c)に示すスナップショットデータが入力された場
合、インポート/エクスポートサブシステムは以下のよ
うな判断および処理を行う。インポート/エクスポート
サブシステムは、スナップショットデータ(図8
(c))から患者ID=「1234567890」、オ
ペ種別=「ABC78」という主キー値を持つ行を読み
込んだとき、この行と同一の主キー値を持つデータベー
ス(図8(a))上の行を検索する。そして、両者の更
新日時の列の値を比較する。データベース上の行の更新
日時は「17 Jun 2000, 14:28pm」であり、スナップショ
ットデータ上の行の更新日時は「19 Jun 2000, 10:42a
m」であり、スナップショットデータ上の行のほうが時
刻が遅い。従って、スナップショットデータとして転送
されてきた分院システム側でのデータは、センタシステ
ム側のデータよりも後で更新されたことを意味する。従
って、インポート/エクスポートサブシステムは、遅い
ほうの更新を生かすため、スナップショットデータの当
該行の値を用いて、データベースを更新する。
【0056】このように、センタシステム側および分院
システム側の両方でデータの更新日時を保持して、スナ
ップショットデータの中にこの更新日時の情報を含め、
両者間で更新日時を比較して、その結果に応じてデータ
をスナップショットデータを用いた更新を行うかどうか
を決定することにより、最後の更新データを両システム
側のデータベースが保持することができるようになる。
なお、ここではセンタシステム側のデータベースに上り
スナップショットデータを反映させる例を説明したが、
分院システム側のデータベースに下りスナップショット
データを反映させる場合も同様である。また、図8に示
す例では更新日時の情報を分単位以外表すこととした
が、これ以外の単位で時刻を管理しても良い。例えば、
時間単位、秒単位、あるいは秒以下の単位で時刻を管理
しても良い。
【0057】また、上記以外のチェックのために更新日
時の情報を利用することもできる。図9は、スナップシ
ョットデータの日付をチェックするためのセンタシステ
ムの構成を示す。図9において、符号27は、センタシ
ステム20に設けられたシステム日付記憶部である。図
7に示した処理手順(ステップA1からA4まで)が1
日サイクルで実行されることを前提として、システム日
付記憶部27には当日の日付が記憶されており、インポ
ート/エクスポートサブシステム22は、上りスナップ
ショットデータ48内のデータに記録された更新日時と
システム日付記憶部27から読み出した日付とを比較す
る。そして、上りスナップショットデータ48内のデー
タに記録された更新日時が、システム日付記憶部27か
ら読み出した当日日付(現在日時情報)よりも前である
場合には、そのデータをエラーデータと判断してデータ
ベース30aに反映させずにそのまま破棄し、必要に応
じて日付チェックによるエラーが検出された旨のメッセ
ージまたは信号を出力する。
【0058】このような更新日時のチェックを行うこと
により、システムオペレーション上の誤り等によって古
い日時の不当なスナップショットデータが読み込まれた
ことを検出することが可能となる。また、この方法によ
り過去データの改ざんを防ぐことも可能となる。
【0059】また、次のような方法により、分院システ
ム側でデータ更新の日付をチェックするようにしても良
い。予め、システム設定値として、バックデートでのデ
ータ更新を許容する上限日数を定めておく。そして、分
院システム側のアプリケーション処理部64は、利用者
からのデータ更新要求があったときにこのシステム設定
値を参照し、対象となっているデータの日付(例えば、
患者の手術実施日など)がから上記上限日数以内に限
り、データの更新を実行し、そうでない場合にはデータ
の更新を拒絶する。
【0060】例えば、設定されたバックデートデータ更
新上限日数が「2」であり、現在日付が「2000年7
月14日」である場合、「2000年7月12日」以降
のデータは許容範囲内(「7月14日」−「7月12
日」≦2)であるので更新を許すが、「2000年7月
11日」以前のデータの更新は拒絶する。このような方
法により、分院システム側でのバックデートでのデータ
更新に歯止めをかけ、データの健全性を維持することが
可能となる。
【0061】なお、処理サイクルが1日でなく他の単位
(例えば1時間単位など)である場合には、システム日
付記憶部27は日付以外に時間帯情報をあわせて記憶
し、インポート/エクスポートサブシステム22は日付
および時間帯情報を併用してスナップショットデータの
日時をチェックするようにする。また、日時情報の代わ
りに、時系列的に割り振られる番号等のデータを用いて
同様のチェックを行うようにしても良い。また、図9で
は、センタシステム20において上りスナップショット
データの日時をチェックする例を示したが、同様に、分
院システム60において下りスナップショットデータの
日時をチェックして、古いデータを検出するようにして
も良い。
【0062】つまり、上りスナップショットデータが持
つ前記更新時刻情報と前記第1のシステムが管理し現在
の日付または日時を表す現在日時情報とを比較し、これ
ら両者の差が所定範囲内の場合にのみ、上りスナップシ
ョットデータを用いてセンタシステムのデータを更新す
る。
【0063】(2)更新履歴の管理 図10および図11は、データ更新履歴の保存および管
理の例を示す表図である。図10(a)は、上りスナッ
プショットデータを用いたローディングを行う直前のセ
ンタシステム側データベースの患者マスタを示す。ま
た、図10(b)は、同じくセンタシステム側データベ
ースの患者履歴マスタを示す。これらの両テーブルに
は、患者ID=「123457890」の患者に関する
データが登録されている。また、患者履歴マスタ(図1
0(b))には、患者ID=「123457890」の
患者に関して、履歴=1,2,3の3つの行のデータが
存在しており、これらそれぞれの行に更新日時が記録さ
れている。これら3つの行のうち、最も更新日時の新し
い行(つまり、履歴=3、更新日時=「19 Jun 2000, 1
0:42am」の行)がセンタシステム側での最新の更新履歴
であり、この行のデータと患者マスタの当該患者IDの
行のデータとが一致している。
【0064】図10(c)は、患者マスタに関する上り
スナップショットデータを示す。また図11(d)は、
患者履歴マスタに関する上りスナップショットデータを
示す。患者履歴マスタの上りスナップショットデータ
(図11(d))には、患者ID=「12345678
90」の患者に関して、履歴=1001,1002の2
つの行のデータが存在しており、これらそれぞれの行に
更新日時が記録されている。これら2つの行のうち、最
も更新日時の新しい行(つまり、履歴=1002、更新
日時=「21 Jun 2000, 15:02pm」の行)が分院システム
側での最新の更新履歴であり、この行のデータと患者マ
スタの上りスナップショットデータ(図10(c))の
当該患者IDの行のデータとが一致している。
【0065】インポート/エクスポートサブシステム2
2は、上記の各上りスナップショットデータを反映させ
て、センタシステム側のデータベースの更新を行う。図
11(e)はスナップショットデータ反映後のセンタシ
ステム側の患者マスタを示し、図11(f)は同じくス
ナップショットデータ反映後のセンタシステム側の患者
履歴マスタを示す。図11(e)に示すように、センタ
システム側の患者マスタには、分院システム側での最新
のデータ更新結果が反映される。また、図11(f)に
示すように、センタシステム側の患者履歴マスタには、
分院システム側での更新履歴が付加され、すべての更新
履歴を保存する。このように更新履歴データを保存する
ことにより、センタシステム側および全ての分院システ
ム側での更新状況を時系列的に再現することが可能とな
る。
【0066】(3)データ値域の分離による管理 センタシステム側および分院システム側それぞれで発番
付与する必要のあるデータについては、データの値の範
囲をセンタシステム側と分院システム側とで分けるよう
にする。例えば、0〜99999の範囲の番号をそれぞ
れ独自に付与する必要がある場合、センタシステム側で
は0〜49999の範囲の番号を付与し、分院システム
側では50000〜99999の範囲の番号を付与する
ようにする。これにより、センタシステムおよび分院シ
ステムの間で同期をとることなくシステム全体にわたっ
てユニークな番号を付与することが可能となる。なお、
データの範囲が重複しない限り範囲の割り当て方は任意
である。
【0067】以上(1)〜(3)で述べた方法により、
センタシステム側および分院システム側のデータベース
での更新内容が相手側に反映される。図7のステップB
3において分院システム側で更新されたデータはステッ
プB4、B5、A4でセンタシステム側に反映され、ス
テップA3においてセンタシステム側で更新されたデー
タは次サイクルのステップA1、B1、A2、B2で分
院システム側に反映されるため、少なくとも1サイクル
に1回、データ更新の開始時点、すなわちステップA3
とステップB3それぞれの開始時点では、センタシステ
ム側のデータベース30aと分院システム側のデータベ
ース30bの内容は一致する。
【0068】このようにして、センタシステム側と分院
システム側との間で通信を常時接続することなく、1サ
イクル毎に最新のデータを相手側に伝えることができる
ため、両方のシステムにおいて相手側でのデータ更新を
も反映した最新のデータに基づいた業務処理を行うこと
が可能となる。
【0069】次に、本実施形態のように分散処理によっ
て各拠点で更新されるデータを効率的に監査する方法に
ついて説明する。ここで、図6に示した予約受付データ
に定義されている「予約状況」の列には、次のような意
味を持つデータが保持されるものとする。すなわち、予
約状況が「A予約」である場合、予約日時に患者が手術
を受ける意思で来院することを表す。予約状況が「B予
約」である場合、予約日時に患者が来院し、そのときの
カウンセリング結果に応じて手術を受けるかどうかを決
定することを表す。予約状況が「C予約」である場合、
予約日時に患者はカウンセリングのみを受ける意思で来
院することを表す。また、「H予約」はその他の予約を
表す。
【0070】事前にセンタ側においてなされた予約状況
に応じて手術実施時の分院側医師に対する報酬率が異な
る場合、分院側が有利な報酬率を不正に得るために実態
に関係なく恣意的にデータベース上の予約状況を更新す
るという事態が起こり得る。業務上の監査の観点から
は、このような不正な更新を検出する必要があるが、本
実施形態においては、分院システム側で予約変更が生じ
た時点では、センタシステムおよび分院システム間の通
信は切断されているため、分院システム側で予約受付デ
ータの更新をリアルタイムに監視することはできない。
そこで、予約内容(監査対象データ項目)に変更が生じ
た場合にも、予約状況の列の値を直接書き換えるのでは
なく、予約受付データに「予約状況結果」(変更後デー
タ)という別の列を設け、この「予約状況結果」に変更
後の予約内容を表わす値を書き込むようにする。そし
て、図12に示すように、センタシステム20側のイン
ポート/エクスポートサブシステム22は、「予約状況
結果」が予約状況の変更があったことを表わしているよ
うなデータのみを抽出して、監査結果データ29として
出力する。つまり、前記独立更新過程において、前記第
2のシステム上で監査対象データ項目のデータの変更が
生じた際に、当該監査対象データ項目の変更前の値を保
持したまま、当該監査対象データ項目に対応付けられた
変更後データを更新し、前記第2のデータ反映過程にお
いて、前記監査対象データ項目が変更されているデータ
だけを抽出して監査結果データとして出力するようにす
る。なお、本実施形態ではインポート/エクスポートサ
ブシステム22が「予約状況結果」が予約状況の変更が
あったことを表わしているようなデータのみを抽出して
監査結果データ29を出力することとしたが、アプリケ
ーション処理部24が同様の監査結果データ29を出力
する機能を持つようにしても良い。
【0071】あるいは、予約状況結果の列を設ける代わ
りに、予約状況として以下の値を追加することにより、
不正な更新に関する監査を可能とする。すなわち、「G
−予約」は、患者が分院に来院した際に前記の「A予
約」、「B予約」、「C予約」が取消しまたは変更され
たことを表す。また、「G+A予約」、「G+B予
約」、「G+C予約」は、上記「G−予約」によって以
前の予約を取り消した後に、それぞれ「A予約」、「B
予約」、「C予約」に相当する予約がなされたことを表
す。予約状況が「G−予約」であるデータを無効化デー
タと呼び、予約状況が「G+A予約」、「G+B予
約」、「G+C予約」のいずれかであるデータを無効後
再生成データと呼ぶ。
【0072】そして、予約状況の区分(「A予約」、
「B予約」、「C予約」)の変更を伴うような更新の場
合には、必ず「G−予約」、「G+A予約」、「G+B
予約」、「G+C予約」という値を用いるように、分院
システム側のアプリケーションを構成する。そして、図
12に示すように、センタシステム20側のインポート
/エクスポートサブシステム22は、これら「G−」あ
るいは「G+」の予約状況を有するデータのみを抽出し
て、監査結果データ29として出力する。つまり、業務
中の分院システムのデータ更新の際に、更新前のデータ
を、当該データを無効にする無効化データによって置き
換えて保存するとともに、更新後のデータを無効後再生
成データとして新たに生成し、上りスナップショットデ
ータをセンタシステムのデータベースに反映させるデー
タ反映過程において、前記無効化データおよび前記無効
後再生成データを抽出して監査結果データとして出力す
る。
【0073】これらのような方法で監査結果データ29
を出力することにより、センタシステム側では特定のデ
ータ項目の特定の更新パターンのみに関して選択的に監
査結果データを出力するため、膨大な件数にのぼるすべ
てのデータ更新について監査をする必要がなく、限られ
た件数の監査データをチェックすれば良く、監査効率を
向上させることが可能となる。
【0074】なお、上記実施形態では、分院システム側
からセンタシステム側へのデータの反映と、センタシス
テム側から分院システム側へのデータの反映とを、同期
的に順次行うようにしたが、これらを異なる順序で行っ
たり、同時に行ったり、非同期的に行うようにしても良
い。
【0075】また、センタシステム側のデータと分院シ
ステム側のデータとは、対等な関係として扱っても良い
し、いずれかのデータを主として他方のデータを従とし
て扱っても良い。例えば対等な関係を持つ場合には、セ
ンタシステム側のインポート/エクスポートサブシステ
ムと分院システム側のインポート/エクスポートサブシ
ステムとは互いに同様のチェックを行うことにより、相
手側から送られてくるスナップショットデータを自己の
データに反映させる。また例えば、センタシステム側の
データを主として、分院システム側のデータを従として
扱う場合には、上りスナップショットデータについては
センタシステム側のインポート/エクスポートサブシス
テムが上で述べた各種のチェックを行ってセンタシステ
ム側のデータに反映させ、下りスナップショットデータ
については分院システム側のインポート/エクスポート
サブシステムが全件のデータを無条件に分院システム側
のデータベースにローディングする。また、ここに記し
たもの以外のバリエーションによる実施も可能である。
【0076】また、上記実施形態では、センタシステム
側と分院システム側との間のスナップショットデータの
転送をFTPを用いているが、FTP以外の手段を用い
るようにしても良い。また、FTPサーバ40やこれを
代替する中間のサーバも必須ではなく、異なる構成によ
り、インポートエクスポートサブシステム22から出力
された下りスナップショットデータが通信によって転送
されインポートエクスポートサブシステム62がこれを
読み込むことができ、逆にインポートエクスポートサブ
システム62から出力された上りスナップショットデー
タが通信によって転送されインポートエクスポートサブ
システム22がこれを読み込むことができれば良い。
【0077】また、本発明の実施にあたって、システム
内の各機能の配置方法は上記実施形態の通りでなくても
良い。例えば、図1において、インポート/エクスポー
トサブシステムは、センタシステム20内ではなくFT
Pサーバ40内に置かれていても良い。
【0078】また、上記実施形態では、医療管理業務の
システムに本発明を適用したが、これ以外の業務を本発
明の分散処理システムによって実現するようにしても良
い。
【0079】上述のセンタシステム20、FTPサーバ
40、分院システム60はコンピュータシステムにより
実現されている。上述したデータベースの操作の処理
や、スナップショットデータの作成および読み込みの処
理や、アプリケーション処理などの各処理の手順は、プ
ログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読
み出して実行することによって上記各処理が行われる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フロ
ッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、CD−
ROM、磁気ハードディスク、半導体メモリ等、磁気的
手段、電気的手段、光学的手段などによる情報記録媒体
を言う。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、第1のシステムおよび第2のシステムにおいてそれ
ぞれ独立にデータを更新し、独立更新過程における第1
のシステムによるデータの更新の差分が少なくとも含ま
れる第1のスナップショットデータを第1のシステムか
ら前記第2のシステムに伝送し、第1のスナップショッ
トデータを基に第2のシステムにおいてデータを更新す
るとともに、独立更新過程における第2のシステムによ
るデータの更新の差分が少なくとも含まれる第2のスナ
ップショットデータを第2のシステムから第1のシステ
ムに伝送し、この第2のスナップショットデータを基に
第1のシステムにおいてデータを更新するため、それぞ
れのシステムにおいて独立に更新されたデータを互いに
相手側システムに反映させることが可能となる。
【0081】また、この発明によれば、上記の第1のデ
ータ伝送過程において第1のスナップショットデータの
伝送前に第1のシステムと第2のシステムとの間の通信
を接続し当該伝送後に当該通信を切断するため、また同
じく第2のデータ伝送過程において第2のスナップショ
ットデータの伝送前に第1のシステムと第2のシステム
との間の通信を接続し当該伝送後に当該通信を切断する
ため、独立更新過程においては上記両システム間での通
信が必要なく、通信コストを軽減することが可能とな
る。このようにして、第1のシステム側と第2のシステ
ム側との間で通信を常時接続することなく、1サイクル
毎に最新のデータを相手側に伝えることができるため、
両方のシステムにおいて相手側でのデータ更新をも反映
した最新のデータに基づいた業務処理を行うことが可能
となる。
【0082】また、この発明によれば、独立更新過程に
おいてデータ更新の際にはデータ更新が行われた時刻を
表す更新時刻情報を更新後のデータとともに記録し、第
2のスナップショットデータはこの更新時刻情報を含ん
でおり、第2のデータ反映過程においては、第1のシス
テムのデータが持つ更新時刻情報と第2のスナップショ
ットデータが持つ更新時刻情報とを比較し、第2のスナ
ップショットデータのほうがより新しく更新されたデー
タである場合にのみ第2のスナップショットデータを用
いて前記第1のシステムのデータを更新するため、第1
のシステムと第2のシステムにおいて最も新しく更新さ
れたデータを第1のシステムのデータとして残すことが
可能となる。また、逆方向のデータの反映についても同
様に最も新しく更新されたデータを第2のシステムのデ
ータとして残すことが可能となる。
【0083】また、この発明によれば、第2のデータ反
映過程においては、第2のスナップショットデータが持
つ更新時刻情報と第1のシステムが管理し現在の日付ま
たは日時を表す現在日時情報との差が所定範囲内の場合
にのみ、第2のスナップショットデータを用いて第1の
システムのデータを更新するため、システムオペレーシ
ョン上の誤り等の理由によって所定範囲外の古い更新に
基づくスナップショットデータが読み込まれた場合に
も、これを検出することができる。
【0084】また、この発明によれば、独立更新過程に
おいて、第2のシステム上で監査対象データ項目のデー
タの変更が生じた際に、当該監査対象データ項目の変更
前の値を保持したまま、当該監査対象データ項目に対応
付けられた変更後データを更新し、前記第2のデータ反
映過程において、前記監査対象データ項目が変更されて
いるデータだけを抽出して監査結果データとして出力す
るため、大量に行われるデータ更新の中から限られた量
の監査データをチェックすれば良くなり、監査効率を向
上させることが可能となる。
【0085】また、この発明によれば、独立更新過程に
おいて第2のシステムのデータ更新の際に、更新前のデ
ータを当該データを無効にする無効化データによって置
き換えて保存するとともに、更新後のデータを無効後再
生成データとして新たに生成し、第2のデータ反映過程
において無効化データおよび無効後再生成データを抽出
して監査結果データとして出力するため、大量に行われ
るデータ更新の中から限られた量の監査データをチェッ
クすれば良くなり、監査効率を向上させることが可能と
なる。
【0086】また、この発明によれば、第1のアプリケ
ーション処理部は、予約受付の処理を行って予約に関す
るデータを更新し、第2のアプリケーション処理部は、
第1のアプリケーション処理部によって受け付けられた
予約に基づいて行われる活動の実績のデータを更新する
ため、予約から治療、手術、入金管理にいたるまで、総
合的な医療業務管理システムを安価な通信コストで実現
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による医療業務管理シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態による医療業務管理システムにお
いて用いられる患者マスタのデータ構造を示す表図であ
る。
【図3】 同実施形態による医療業務管理システムにお
いて用いられる患者履歴マスタのデータ構造を示す表図
である。
【図4】 同実施形態による医療業務管理システムにお
いて用いられる分院マスタのデータ構造を示す表図であ
る。
【図5】 同実施形態による医療業務管理システムにお
いて用いられる患者来院データのデータ構造を示す表図
である。
【図6】 同実施形態による医療業務管理システムにお
いて用いられる予約受付データのデータ構造を示す表図
である。
【図7】 同実施形態によるセンタシステム側および分
院システム側でのデータの更新および相手側への反映の
処理手順を示すシーケンス図である。
【図8】 同実施形態による前記患者来院データの更新
例を示す表図である。
【図9】 同実施形態によるスナップショットデータの
日付チェックするためのセンタシステムの構成を示すブ
ロック図である。
【図10】 同実施形態によるデータ更新履歴の保存お
よび管理の例を示す表図である。
【図11】 同実施形態によるデータ更新履歴の保存お
よび管理の例を示す表図である。
【図12】 同実施形態による監査のための構成を示す
ブロック図である。
【図13】 従来技術による分散データの管理方法を示
す参考図である。
【符号の説明】
1 ISDN 20 センタシステム 22 インポート/エクスポートサブシステム 24 アプリケーション処理部 27 システム日付記憶部 29 監査結果データ 30a,30b データベース 31a,31b 患者マスタ 32a,32b 患者履歴マスタ 33a,33b 予約受付データ 34a,34b 患者来院データ 35a,35b 手術内容データ 36a,36b 入金データ 40 FTPサーバ 46 下りスナップショットデータ 48 上りスナップショットデータ 60 分院システム 62 インポート/エクスポートサブシステム 64 アプリケーション処理部 66 下りスナップショットデータ 68 上りスナップショットデータ
フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼田 誠二 東京都千代田区大手町2−2−2 アーバ ンネット大手町ビル 株式会社エヌ・テ ィ・ティエムイー内 (72)発明者 ▲斎▼藤 隆幸 東京都千代田区大手町2−2−2 アーバ ンネット大手町ビル 株式会社エヌ・テ ィ・ティエムイー内 (72)発明者 杉本 晋司 東京都千代田区大手町2−2−2 アーバ ンネット大手町ビル 株式会社エヌ・テ ィ・ティエムイー内 (72)発明者 土井 慎司 東京都千代田区大手町2−2−2 アーバ ンネット大手町ビル 株式会社エヌ・テ ィ・ティエムイー内 (72)発明者 林 正之 東京都千代田区大手町2−2−2 アーバ ンネット大手町ビル 株式会社エヌ・テ ィ・ティエムイー内 (72)発明者 志村 重光 東京都千代田区大手町2−2−2 アーバ ンネット大手町ビル 株式会社エヌ・テ ィ・ティエムイー内 (72)発明者 増田 英久 東京都港区三田3−4−10 リーラ聖坂 株式会社エイプルジャパン内 (72)発明者 阿井 秀虎 東京都港区三田3−4−10 リーラ聖坂 株式会社エイプルジャパン内 (72)発明者 金子 久志 東京都港区三田3−4−10 リーラ聖坂 株式会社エイプルジャパン内 (72)発明者 工島 芳和 東京都港区三田3−4−10 リーラ聖坂 株式会社エイプルジャパン内 (72)発明者 宇田川 裕子 東京都港区三田3−4−10 リーラ聖坂 株式会社エイプルジャパン内 (72)発明者 星野 大祐 東京都港区三田3−4−10 リーラ聖坂 株式会社エイプルジャパン内 (72)発明者 大山 有紀子 東京都港区三田3−4−10 リーラ聖坂 株式会社エイプルジャパン内 (72)発明者 小野 峰史 東京都港区三田3−4−10 リーラ聖坂 株式会社エイプルジャパン内 Fターム(参考) 5B045 BB28 BB42 DD17 DD18 EE06 GG01 5B082 GA04 GA14 GB02 5B085 BA06 BG03 BG04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシステムにおいて独立に更新され
    るデータの一貫性を維持するための分散処理方法であっ
    て、 第1のシステムおよび第2のシステムにおいてそれぞれ
    独立にデータを更新する独立更新過程と、 前記独立更新過程における前記第1のシステムによるデ
    ータの更新の差分が少なくとも含まれる第1のスナップ
    ショットデータを前記第1のシステムから前記第2のシ
    ステムに伝送する第1のデータ伝送過程と、 前記第1のスナップショットデータを基に前記第2のシ
    ステムにおいてデータを更新する第1のデータ反映過程
    と、 前記独立更新過程における前記第2のシステムによるデ
    ータの更新の差分が少なくとも含まれる第2のスナップ
    ショットデータを前記第2のシステムから前記第1のシ
    ステムに伝送する第2のデータ伝送過程と、 この第2のスナップショットデータを基に前記第1のシ
    ステムにおいてデータを更新する第2のデータ反映過程
    と、 を有することを特徴とする分散処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のデータ伝送過程において、前
    記第1のスナップショットデータの伝送前に前記第1の
    システムと第2のシステムとの間の通信を接続し、当該
    伝送後に当該通信を切断し、 前記第2のデータ伝送過程において、前記第2のスナッ
    プショットデータの伝送前に前記第1のシステムと第2
    のシステムとの間の通信を接続し、当該伝送後に当該通
    信を切断することを特徴とする請求項1に記載の分散処
    理方法。
  3. 【請求項3】 前記独立更新過程において、データ更新
    の際にはデータ更新が行われた時刻を表す更新時刻情報
    を更新後のデータとともに記録し、 前記第2のスナップショットデータは前記更新時刻情報
    を含んでおり、 前記第2のデータ反映過程においては、前記第1のシス
    テムのデータが持つ前記更新時刻情報と前記第2のスナ
    ップショットデータが持つ前記更新時刻情報とを比較
    し、前記第2のスナップショットデータのほうがより新
    しく更新されたデータである場合にのみ、前記第2のス
    ナップショットデータを用いて前記第1のシステムのデ
    ータを更新することを特徴とする請求項1または2に記
    載の分散処理方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のスナップショットデータは前
    記更新時刻情報を含んでおり、 前記第1のデータ反映過程においては、前記第2のシス
    テムのデータが持つ前記更新時刻情報と前記第1のスナ
    ップショットデータが持つ前記更新時刻情報とを比較
    し、前記第1のスナップショットデータのほうがより新
    しく更新されたデータである場合にのみ、前記第1のス
    ナップショットデータを用いて前記第2のシステムのデ
    ータを更新することを特徴とする請求項3に記載の分散
    処理方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のデータ反映過程においては、
    前記第2のスナップショットデータが持つ前記更新時刻
    情報と前記第1のシステムが管理し現在の日付または日
    時を表す現在日時情報との差が所定範囲内の場合にの
    み、前記第2のスナップショットデータを用いて前記第
    1のシステムのデータを更新することを特徴とする請求
    項3または4に記載の分散処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第1のシステムおよび前記第2のシ
    ステムはデータの更新履歴を表す履歴データを保持して
    おり、 前記独立更新過程において、データ更新の際に、当該デ
    ータに関する当該更新前の履歴データを削除あるいは上
    書きすることなく当該更新に関する新たな履歴データを
    蓄積することを特徴とする請求項1から5までのいずれ
    かに記載の分散処理方法。
  7. 【請求項7】 前記独立更新過程において、前記第2の
    システム上で監査対象データ項目のデータの変更が生じ
    た際に、当該監査対象データ項目の変更前の値を保持し
    たまま、当該監査対象データ項目に対応付けられた変更
    後データを更新し、 前記第2のデータ反映過程において、前記監査対象デー
    タ項目が変更されているデータだけを抽出して監査結果
    データとして出力することを特徴とする請求項1から6
    までのいずれかに記載の分散処理方法。
  8. 【請求項8】 前記独立更新過程において、更新対象と
    なるデータの日付が、更新時現在の日付から予め設定さ
    れたバックデート更新許容上限日数を減じた日付よりも
    古い場合には、当該更新を拒絶する処理を行うことを特
    徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の分散処
    理方法。
  9. 【請求項9】 第1のシステムおよび第2のシステムに
    おいて独立にデータの更新を行う分散処理システムであ
    って、 第1のシステムにおいてデータの更新を行う第1のアプ
    リケーション処理部と、 第2のシステムにおいてデータの更新を行う第2のアプ
    リケーション処理部と、 前記第1のアプリケーション処理部によるデータの更新
    の差分が少なくとも含まれる第1のスナップショットデ
    ータを出力する第1のインポート/エクスポート処理部
    と、 前記第1のスナップショットデータを取得し、この第1
    のスナップショットデータを基に前記第2のシステムに
    おいてデータを更新する第2のインポート/エクスポー
    ト処理部と、 を有し、 前記第2のインポート/エクスポート処理部は、前記第
    2のアプリケーション処理部によるデータの更新の差分
    が少なくとも含まれる第2のスナップショットデータを
    出力し、 前記第1のインポート/エクスポート処理部は、前記第
    2のスナップショットデータを取得し、この第2のスナ
    ップショットデータを基に前記第1のシステムにおいて
    データを更新することを特徴とする分散処理システム。
  10. 【請求項10】 前記第1のスナップショットデータを
    前記第1のシステムから前記第2のシステムに伝送する
    前に前記第1のシステムと前記第2のシステムとの間の
    通信を接続し当該伝送後に当該通信を切断し、 前記第2のスナップショットデータを前記第2のシステ
    ムから前記第1のシステムに伝送する前に前記第1のシ
    ステムと前記第2のシステムとの間の通信を接続し当該
    伝送後に当該通信を切断することを特徴とする請求項9
    に記載の分散処理システム。
  11. 【請求項11】 前記第1のアプリケーション処理部お
    よび前記第2のアプリケーション処理部は、データ更新
    の際にデータ更新が行われた時刻を表す更新時刻情報を
    更新後のデータとともに記録し、 前記第2のインポート/エクスポート処理部は、前記更
    新時刻情報を含んだ前記第2のスナップショットデータ
    を出力し、 前記第1のインポート/エクスポート処理部は、前記第
    1のアプリケーション処理部によって記録された前記更
    新時刻情報と前記第2のスナップショットデータに含ま
    れた前記更新時刻情報とを比較し、前記第2のスナップ
    ショットデータのほうがより新しく更新されたデータで
    ある場合にのみ、前記第2のスナップショットデータを
    用いて前記第1のシステムのデータを更新することを特
    徴とする請求項9または10に記載の分散処理システ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記第1のインポート/エクスポート
    処理部は、前記更新情報を含んだ前記第1のスナップシ
    ョットデータを出力し、 前記第2のインポート/エクスポート処理部は、前記第
    2のアプリケーション処理部によって記録された前記更
    新時刻情報と前記第1のスナップショットデータに含ま
    れた前記更新時刻情報とを比較し、前記第1のスナップ
    ショットデータのほうがより新しく更新されたデータで
    ある場合にのみ、前記第1のスナップショットデータを
    用いて前記第2のシステムのデータを更新することを特
    徴とする請求項11に記載の分散処理システム。
  13. 【請求項13】 前記第1のインポート/エクスポート
    処理部は、前記第2のスナップショットデータに含まれ
    る前記更新時刻情報と前記第1のシステムが管理し現在
    の日付または日時を表す現在日時情報との差が所定範囲
    内の場合にのみ、前記第2のスナップショットデータを
    用いて前記第1のシステムのデータを更新することを特
    徴とする請求項11または12に記載の分散処理システ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記第1のシステムおよび前記第2の
    システムはデータの更新履歴を表す履歴データを保持し
    ており、 前記第1のアプリケーション処理部および前記第2のア
    プリケーション処理部は、データ更新の際に、当該デー
    タに関する当該更新前の履歴データを削除あるいは上書
    きすることなく当該更新に関する新たな履歴データを蓄
    積することを特徴とする請求項9から13までのいずれ
    かに記載の分散処理システム。
  15. 【請求項15】 前記第2のアプリケーション処理部
    は、前記第2のシステム上で監査対象データ項目のデー
    タの変更が生じた際に、当該監査対象のデータ項目の変
    更前の値を保持したまま、当該監査対象データ項目に対
    応付けられた変更後データを更新し、 前記第1のインポート/エクスポート処理部は、前記監
    査対象データ項目が変更されているデータだけを抽出し
    て監査結果データとして出力することを特徴とする請求
    項9から14までのいずれかに記載の分散処理システ
    ム。
  16. 【請求項16】 前記第2のアプリケーション処理部
    は、更新対象となるデータの日付が、更新時現在の日付
    から予め設定されたバックデート更新許容上限日数を減
    じた日付よりも古い場合には、当該更新を拒絶する処理
    を行うことを特徴とする請求項8から15までのいずれ
    かに記載の分散処理システム。
  17. 【請求項17】 前記第1のアプリケーション処理部
    は、予約受付の処理を行って予約に関するデータを更新
    し、 前記第2のアプリケーション処理部は、前記第1のアプ
    リケーション処理部によって受け付けられた予約に基づ
    いて行われる活動の実績のデータを更新することを特徴
    とする請求項9から16までのいずれかに記載の分散処
    理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008234381A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Fujifilm Corp 医療検査予約ネットワークシステム及びこれに用いられる中継装置、並びに医療検査スケジュール管理方法
JP2015049759A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 富士通株式会社 プログラム、情報処理方法、及び、情報処理装置

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