JP2003285200A - 粉末プレス成形装置とこれを用いた粉末プレス成形方法 - Google Patents

粉末プレス成形装置とこれを用いた粉末プレス成形方法

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JP2003285200A
JP2003285200A JP2002086691A JP2002086691A JP2003285200A JP 2003285200 A JP2003285200 A JP 2003285200A JP 2002086691 A JP2002086691 A JP 2002086691A JP 2002086691 A JP2002086691 A JP 2002086691A JP 2003285200 A JP2003285200 A JP 2003285200A
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JP
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press molding
core pin
holes
molded body
powder press
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JP2002086691A
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English (en)
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Shinichi Takemura
真一 竹村
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】複数の貫通孔を有する粉末プレス成形体を剥離
割れが無く成形する為のプレス成形装置とこれを用いた
成形方法を提供する。 【解決手段】貫通孔に合致した複数のコアピン5を個別
に駆動制御できるようにし、段部を有する貫通孔に合致
したコアピンのみ加圧工程完了後、成形体12を抜き出
すときに下パンチ2と同時に上昇させ、成形体が完全に
型から抜き出された後、上記コアピンを下降させる工程
で成形することにより、剥離割れの無い良好な成形体が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末状材料から成
形体を製造するプレス成形装置、および粉末状材料から
成形体を製造するプレス成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末プレス成形によって、セラミック粉
末または金属粉末から貫通孔を有する成形体を製造する
場合、図2に示すような上パンチ1、下パンチ2、ウス
3、コアロッド10からなる金型及びプレス成形装置が
使用される。
【0003】図2(a)に示すように、まずウス3上面
を往復運動するフィーダー8によって原料粉末9が型内
に充填される。次に図2(b)に示すように、上パンチ
1が下降し、所定の圧力にて加圧され、圧縮成形され
る。そして図2(c)に示すように、上パンチ1および
下パンチ2が上昇し、成形体12をウス3から抜き出す
のであるが、圧縮された粉末成形体12は加圧が終了し
た時点で弾性回復による膨張がおこることは一般的に知
られている。従って、成形型から成形体12を抜き出す
際には成形体12とウス3内面及びコアピン4、5の外
周面との間に大きな摩擦力が発生し、時にはその摩擦に
よって成形体12にクラックや割れが発生する等の問題
が発生することがある。これを解決するためには、金型
と成形体の摩擦力を低減するために金型面の表面粗度を
小さくしたり、金型に抜きテーパーをつけるなどの工夫
がされている。原料粉末にも金型との離型性を良くし、
摩擦力を低減させるための添加剤が混合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3に示す様
に2つ以上の貫通孔12a、12bがあり、内部が段付
き形状となっている成形体12を成形する際には、型か
ら成形体12を抜き出すときにコアピン4と成形体12
の摩擦により貫通孔12bの段部の剥離割れ13が発生
するという問題があった。ストレート形状の貫通孔12
aのみであれば、割れが発生することは少ないのである
が、段形状部は図3に示すエッジの部分に剥離割れ13
が発生しやすい。
【0005】そこで、図5(a)〜(d)に示すよう
に、従来の装置を用いて加圧終了後、図5(c)に示す
ように型から成形体12を抜き出す際にコアピン4、5
も下パンチ2と同時に上昇させ、成形体12が型から抜
き出されて膨張した後にコアピン4、5を下降させると
いう方法があった。(特開平10−8102号公報参
照)。この方法は、成形体の中央にのみ貫通孔がある筒
状の形状のものを成型する場合には有効である。しか
し、2つ以上の貫通孔があり、段付き形状となっている
貫通孔があるものはコアピンを下パンチと同時に上昇さ
せウスから抜き出しても2本のコアピンの間で成形体の
膨張が規制されるためそれぞれのコアピンの対面する側
の面に圧力が生じ結果的に穴段部の摩擦は解消されず、
図4に示すような剥離割れ13の発生を抑えることがで
きなかった。尚、この場合2本のコアピンの間隔が広い
程、成形体の膨張の影響が大きくなるため割れが発生し
やすくなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプレス装置は、
複数の貫通孔を有する粉末プレス成形体を得るためのプ
レス成形装置であって、ウスと上下パンチと上記貫通孔
に合致した複数のコアピンを備え、各コアピンを個別に
駆動制御できるようにしたことを特徴とする。
【0007】また、上記コアピンの駆動手段は、エアー
シリンダーまたは油圧シリンダーを用いる。
【0008】さらに本発明の粉末プレス成形方法は、段
部を有する1つの貫通孔と1つ以上のストレートの貫通
孔を有する成形体を成形する際に、加圧行程完了後成形
体を抜き出すときに分割構造としたコアピンの段部を有
するコアピンのみ下パンチと同時に上昇させ、成形体が
完全に型から抜き出された後そのコアピンを下降させる
ことを特徴とする。
【0009】これによって、成形体がウスから完全に抜
き出され膨張した後に段部を有するコアピンを抜くこと
になるため、コアピンと成形体穴内面との摩擦力が減少
し、段部の剥離割れの発生を抑えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
よって説明する。
【0011】本発明のプレス成形装置は、複数の貫通孔
を有する粉末プレス成形体を得るためのものであり、図
1(a)〜(d)に示すように、上パンチ1、下パンチ
2、ウス3、コアロッド6からなる金型が使用される。
また原料粉末9の供給装置としてウス3の上面を往復運
動するフィーダー8を備えている。貫通孔に合致したコ
アピンはストレート形状のコアピン5および段部を有す
るコアピン4からなる。各コアピンは分割構造として個
別に制御して駆動できるようにしており、その段部を有
するコアピン4の駆動手段は、エアーまたは油圧式のシ
リンダー7を用いている。
【0012】図1(a)に示すように、まずウス3上面
を往復運動するフィーダー8によって原料粉末9が型内
に充填される。次に図1(b)に示すように、上パンチ
1が下降し、所定の圧力にて加圧され、圧縮成形され
る。そして図1(c)に示すように、上パンチ1および
下パンチ2が上昇し、成形体12をウス3から抜き出
す。このとき段部を有するコアピン4のエアーシリンダ
ー7はフリーの状態にしておき、コアピン4と成形体1
2との摩擦によりコアピン4は成形体12と同時に上昇
する。そして図1(d)に示すように、成形体12がウ
ス3から完全に抜き出され、膨張した時点でエアーシリ
ンダー7を稼働させコアピン4を下降させる。
【0013】尚、コアピン4を下降させる際にはコアピ
ン4と成形体段付穴内面との摩擦力は低減された状態と
なっているため、エアーシリンダー7には過大な負荷は
かからない。よってシリンダーは小型でコンパクトなも
のを使用できるためプレス機への取り付けスペースにも
問題はない。また、この駆動手段としてはエアーシリン
ダーに限らず油圧シリンダーを用いても良い。このよう
にして成形された成形体はコアピンと成形体穴内面との
摩擦が低減されているため、穴段部の剥離割れは発生し
ない。
【0014】適用できる成形方法、プレス成形装置とし
ては、ダイス固定式片パンチ加圧成型法、ダイス固定式
両パンチ加圧成型法、下パンチ固定式フローティング・
ダイ成型法等のいずれにおいても適用可能である。な
お、プレス装置の種類も機械式でも油圧式でも良く、限
定されない。
【0015】原料粉末の種類もアルミナ、ジルコニア、
窒化アルミ、ムライト、ステアタイト、フォルステライ
ト、窒化珪素、炭化珪素、チタン酸バリウム系誘電体材
料等のセラミックス原料のほか、磁石用合金粉末等の各
種金属材料の原料にも適用できる。特にジルコニア原料
粉末の様に、下記式で定められる膨張率が1%を超える
ような原料の場合にこの発明による効果が大きい。
【0016】膨張率 = 膨張後の成形体寸法/金型寸
法 ×100[%] 本発明の成形方法により得られる製品は、各種絶縁用の
碍子等に利用される。
【0017】
【実施例】ダイス固定式10tonメカプレスにて図1
に示す本発明の可動コア式のプレス成形を実施した。段
付コアピン4の駆動にはシリンダー径10mm、ストロ
ーク30mmの小型でコンパクトなエアーシリンダー7
を使用した。成形体寸法は外径φ20mm、段付ピン穴
径は上パンチ側φ2mm、下パンチ側φ4mm、貫通孔
径φ4mm、2本のコアピン4、5の間隔は7mm、厚
み10mmで材質は93%アルミナ(京セラ製A47
3)である。加圧力は5tonとした。
【0018】まず図2(a)〜(c)に示すコアピンを
全く可動させない従来の成形方法で成形したところ、段
付ピン4の段部の剥離割れが全周にわたり発生し、良好
な成形体は全く得られなかった。次に図5(a)〜
(d)に示す貫通孔と段付穴のコアピンが一体式で駆動
させる成形方法で成形したがこれも段部の貫通穴側の面
に剥離割れが発生し、良好な成形体を得ることができな
かった。プレス機の回転数を落とし成形体の抜き出し速
度を1/2程度まで下げて成形してみることも試みたが
それでも割れが発生した。最後に図1(a)〜(d)に
示す本発明の段付穴のコアピンのみ駆動させる方法で成
形したところ、段部の割れは発生せず良好な成形体を得
ることができた。ちなみに本材質の成形体の膨張率は
0.9%であった。
【0019】同様に、成形体の膨張率がさらに大きいジ
ルコニア原料でも実験を行ったが、A473と同じで、
本発明による成形方法によって成形したもののみ良好な
成形体が得られた。
【0020】本発明を適用できる成形体形状は、段付穴
が1カ所に限られるがストレートの貫通穴は複数あって
も同様の効果が得られることは明白である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、複数の貫通孔を有する
粉末プレス成形体を得るためのプレス成形装置であっ
て、ウスと上下パンチと上記貫通孔に合致した複数のコ
アピンを備え、各コアピンを個別に駆動制御できるよう
にしたことによって、剥離割れのない良好な成形体を得
ることができる。また、コアピンと成形体との摩擦が低
減されるため、コアピンの摩耗が抑えられ金型寿命が延
び、金型コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の粉末プレス成形方法
を示す図である。
【図2】(a)〜(c)は従来の粉末プレス成形方法を
示す図である。
【図3】従来の粉末プレス成形法にて成形した成形体を
示す断面図である。
【図4】従来の粉末プレス成形法にて成形した成形体を
示す断面図である。
【図5】(a)〜(d)は従来の粉末プレス成形方法を
示す図である。
【符号の説明】
1:上パンチ 2:下パンチ 3:ウス 4:コアピン 5:コアピン 6:コアピン保持部 7:エアーシリンダー 8:原料粉末供給フィーダー 9:原料粉末 10:コアピン保持部 11:コアピン保持部 12:成形体 13:剥離割れ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の貫通孔を有する粉末プレス成形体を
    得るためのプレス成形装置であって、ウスと上下パンチ
    と上記貫通孔に合致した複数のコアピンを備え、各コア
    ピンを個別に駆動制御できるようにしたことを特徴とす
    る粉末プレス成形装置。
  2. 【請求項2】上記コアピンの少なくとも一つが段部を有
    することを特徴とする請求項1記載の粉末プレス成形装
    置。
  3. 【請求項3】上記コアピンの駆動手段として、エアーシ
    リンダーまたは油圧シリンダーを用いたことを特徴とす
    る請求項1記載の粉末プレス成形装置。
  4. 【請求項4】段部を有する1つの貫通孔と1つ以上のス
    トレートの貫通孔を有する粉末プレス成形体を成形する
    方法であって、加圧行程完了後成形体を抜き出すとき
    に、上記段部を有する貫通孔に対応するコアピンのみ下
    パンチと同時に上昇させ、成形体が完全に型から抜き出
    された後、上記コアピンを下降させる工程からなる粉末
    プレス成形方法。
JP2002086691A 2002-03-26 2002-03-26 粉末プレス成形装置とこれを用いた粉末プレス成形方法 Pending JP2003285200A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006315025A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Yoshitsuka Seiki:Kk 粉末成形プレスのコア作動装置
CN103273561A (zh) * 2013-06-06 2013-09-04 湖南省美程陶瓷科技有限公司 一种电子陶瓷干压成型模具

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