JP2003284777A - 医療用チューブ開閉装置 - Google Patents

医療用チューブ開閉装置

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JP2003284777A JP2002091425A JP2002091425A JP2003284777A JP 2003284777 A JP2003284777 A JP 2003284777A JP 2002091425 A JP2002091425 A JP 2002091425A JP 2002091425 A JP2002091425 A JP 2002091425A JP 2003284777 A JP2003284777 A JP 2003284777A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路内を医療用の液剤が通過する医療用チュ
ーブに対して、液剤の流れを制御するため、流路を外面
から挟み込むことにより、流路の開閉を確実に行なうこ
とが可能な、医療用チューブ開閉装置を提供する。 【解決手段】 上流側閉鎖領域において影剤注入用チュ
ーブ3000の管路を拡大する方向に働いても、可動部
材505は、支点軸505aを中心として、上流側と下
流側とが、シーソのように可動できるため、可動部材5
05の下流側は、さらに管路を閉鎖する方向に移動す
る。その結果、影剤注入用チューブ3000にシリンジ
から大きな圧力が加わった場合においても、下流側閉鎖
領域において確実に管路を閉鎖することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療用チューブ
開閉装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療現場においては、人体の機能
を検査する装置としてさまざまなのもが開発されてい
る。その中の1つに、人体の脳または循環器などの機能
を診断するためのアンギオ撮影装置を用いた血管撮影が
ある。この血管撮影においては、インジェクタヘッドに
装着されたシリンジ内の造影剤を患者に対して注入し、
患者の体内に注入された造影剤に対してX線を用いて診
断することにより、脳および循環器などの機能が診断さ
れる。
【0003】たとえば心臓血管造影検査においては、シ
リンジ内への造影剤の吸引、患者の血圧をモニタリング
等を行なう場合、シリンジと患者との間に設けられる医
療用の造影剤注入用チューブにおいて、造影剤の流路を
切替える必要がある。ここで、図37から図39を参照
して、造影剤注入用チューブにおける造影剤の流路切替
について説明する。
【0004】まず、図37を参照して、造影剤2000
が充填されるシリンジ1000には、ピストン1002
が内装されており、このピストン1002には、ピスト
ン1002を移動させるため、インジェクタヘッド(図
示省略)に設けられるプランジャ6001が連結されて
いる。
【0005】シリンジ1000には、造影剤導入ポート
1003と、造影剤導出ポート1004とが設けられて
いる。造影剤導入ポート1003には、造影剤が蓄えら
れる造影剤ボトルが連結され、造影剤導出ポート100
4には、自動流路切替器600が連結されている。
【0006】この自動流路切替器600は、樹脂製の筒
状の本体部601を有し、内部には、ピストン602
と、このピストン602に付勢力を与えるためのコイル
バネ603とが内装されている。ピストン602を挟ん
でコイルバネ603とは反対側には、造影剤導出ポート
1004が連結される第1連結ポート604が設けられ
ている。また、本体部601の胴部には、患者側に連結
される第1チューブ605と、患者の血圧を測定するた
めの圧力トランスジューサ4000側に連結される第2
チューブ606とが設けられている。第2チューブ60
6の終端には生理食塩水7000が蓄えられる生理食塩
水バッグが連結され、圧力トランスジューサ4000と
生理食塩水バッグとの間には、ローラポンプ8000が
設けられている。
【0007】また、ピストン602は、図38に示すよ
うに、第1ピストン602aと、この第1ピストン60
2aに一端が連結される連結棒602bと、この連結棒
602bの他端に連結される第2ピストン602cを備
える2重ピストン構造が採用されている。
【0008】図37に示す状態においては、ピストン6
02は、第1連結ポート604側に位置し、第1ピスト
ン602aと第2ピストン602cとの間の空間におい
て、第1チューブ605と第2チューブ606とが連通
可能な状態となっている。
【0009】次に、上記構成からなる自動流路切替器6
00を用いた場合の流路切替動作の概略について説明す
る。
【0010】まず、図37に示す状態は、シリンジ10
00内に、造影剤ボトルから造影剤2000が充填され
る状態を示している。プランジャ6001によりピスト
ン1002が矢印方向に引かれると、造影剤導入ポート
1003を介して造影剤ボトルから造影剤2000が吸
引される。このとき自動流路切替器600のピストン6
02には、造影剤導出ポート1004からは圧力が加わ
らないため、第1ピストン602aにより第1連結ポー
ト604が閉じられた状態となる。また、第1チューブ
605と第2チューブ606とが連通可能な状態となっ
ていることから、第1チューブ605および第2チュー
ブ606を介して、圧力トランスジューサ4000によ
り患者の血圧を測定することが可能となっている。な
お、患者の血液が第1チューブ605から第2チューブ
606側に向けて逆流してきた場合には、ローラポンプ
8000により生理食塩水を第1チューブ605側に向
けて送り出す(フラッシュさせる)ことにより、血液の
逆流は解消される。また、生理食塩水を第1チューブ6
05側に向けて送り出す他の目的としては、測定ライン
とカテーテルとの間に血液が長くとどまると血液が凝固
して血圧の圧力測定に誤差がでる事と、血栓の発生をな
くすことが挙げられる。
【0011】次に、図39に示す状態は、シリンジ10
00内に充填された造影剤2000が、患者に注入され
る状態を示している。プランジャ6001によりピスト
ン1002が矢印方向に押された場合、第1連結ポート
604を介して第1ピストン602aに圧力が加わり、
コイルバネ603の付勢力に対抗して、ピストン602
が第1連結ポート604とは反対側に移動する。これに
より、第1ピストン602aが第1チューブ605と第
2チューブ606との間に位置し、第1チューブ605
と第2チューブ606との連通を遮断するとともに、第
1チューブ605と第1連結ポート604とが連通する
状態に流路が切替えられる。その結果、シリンジ100
0内に充填された造影剤2000が、第1連結ポート6
04から第1チューブ605へと流れ、患者に注入され
る状態となる。このとき、第2チューブ606には、圧
力が加わらないため、圧力トランスジューサ400に不
要な圧力が加わることはない。
【0012】このように、自動流路切替器600を用い
ることにより、従来のチューブに設けられたマニュホー
ルドによる手動操作による煩雑な作業から術者を解放可
能としている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記自動流路
切替器600は、検査毎に取りかえられ、使用済みの自
動流路切替器600は廃棄されることになる。しかし、
上記自動流路切替器600は部品点数も多く、また、ピ
ストン602は2重ピストン構造が採用される特殊構造
からなるため、自動流路切替器600に必要とするコス
トが高くなる。その結果、医療機関および患者が負担す
べきコストが高いものとなる問題が挙げられる。また資
源の有効活用の観点からも、廃棄すべき資源は少ないほ
うが好ましい。
【0014】また、流路を切替える場合には、確実に所
定の流路を遮断することにより、所望の液剤のみが流れ
るようにする必要がある。
【0015】したがって、この発明は上記問題点を解決
するためになされたものであり、造影剤の注入に用いら
れた後に廃棄される造影剤注入用チューブの構造を簡単
な構造にすることを可能とする流路切替装置を提供する
とともに、その装置に用いるための造影剤注入用チュー
ブを提供することを目的とする。また、流路内を医療用
の液剤が通過する医療用チューブに対して、液剤の流れ
を制御するため、流路を外面から挟み込むことにより、
流路の開閉を確実に行なうことが可能な、医療用チュー
ブ開閉装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に基づいた医療用チューブ開閉装置におい
ては、流路内を医療用の液剤が通過する医療用チューブ
に対して用いられ、上記液剤の流れを制御するため、上
記医療用チューブを外面から挟み込むことにより、上記
流路の開閉を行なう、医療用チューブ開閉装置であっ
て、上記医療用チューブが延びる方向の外側面に沿って
配置される固定部材と、上記医療用チューブを挟んで、
上記固定部材に対向する位置に配置され、上記医療用チ
ューブに近接することにより、上記固定部材とともに上
記医療用チューブを挟み込んで、上記医療用チューブの
管路を閉じる第1の位置と、上記医療用チューブから離
れることにより、上記医療用チューブの管路を開放する
第2の位置との間を移動可能に設けられる可動部材とを
備える。さらに、上記可動部材は、上記医療用チューブ
が延びる方向に沿って、上流側と下流側とが、上記医療
用チューブの外側面に対して交互に近接可能とするた
め、回転中心としての支点軸を有する。
【0017】上記構成からなる医療用チューブ開閉装置
によれば、可動部材を固定部材側に移動させることによ
り、医療用チューブの流路を閉鎖することが可能とな
る。ここで、流路を閉鎖した状態においては、この医療
用チューブ開閉装置の上流側に、液剤が留まることによ
り大きな圧力が加わることになり、この圧力は、医療用
チューブの管路を拡大する方向に働く。しかし、可動部
材は、支点軸を中心として、上流側と下流側とが、医療
用チューブの外側面に対して交互に近接可能であるた
め、つまり、シーソにように可動できるため、可動部材
の上流側が管路を拡大する方向に移動した場合には、可
動部材の下流側は、さらに管路を閉鎖する方向に移動す
ることになる。その結果、医療用チューブ開閉装置に液
剤から大きな圧力が加わった場合においても、確実に管
路を閉鎖することが可能となり、医療用チューブ開閉装
置としての高い信頼性を確保することが可能となる。
【0018】また、上記発明において、好ましくは、上
記支点軸の回転中心は、上記可動部材の上記医療用チュ
ーブが延びる方向に沿った中心位置よりも下流側にずれ
た位置に設けられる。これにより、可動部材において、
支点軸から上流側のうでの長さが下流側のうでの長さよ
りも長くなるため、力学的な関係から、上流側に小さな
圧力が働いた場合でも、下流側において大きな力で管路
を閉鎖することが可能となる。
【0019】また、上記発明において、好ましくは、上
記可動部材の上流側および下流側には、上記医療用チュ
ーブ側に突出する凸部がそれぞれ設けられる。また、上
記発明において、好ましくは、上記可動部材の上流側お
よび下流側には、上記可動部材に設けられる上記凸部に
対向する位置に、上記医療用チューブ側に突出する凸部
がそれぞれ設けられる。このように、医療用チューブ側
に突出する凸部を設けることで、この凸部領域に圧力を
集中させることが可能になるため、医療用チューブ開閉
装置の上流側および下流側で、管路をより強い力で閉鎖
することが可能となる。
【0020】また、上記発明において、好ましくは、上
記液剤は、造影剤である。これにより、本医療用チュー
ブ開閉装置を、人体の脳または循環器などの機能を診断
するためのアンギオ撮影装置を用いた血管撮影装置への
適用が可能となり、信頼性の高い血管撮影装置を提供す
ることが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明に基づいた各実施
の形態における流路切替装置および造影剤注入用チュー
ブについて、図を参照しながら説明する。
【0022】(実施の形態1)以下、実施の形態1にお
ける流路切替装置100および造影剤注入用チューブ3
000について、図1から図17を参照しながら説明す
る。なお、図1および図2は、流路切替装置100およ
び造影剤注入用チューブ3000の外観構造を示す第1
および第2全体斜視図であり、図3から図5は、シリン
ジ保持状態切替手段の機構の動作を説明するための第1
から第3模式図であり、図6から図11は、流路切替装
置100に採用される、第1挟持手段101、主挟持手
段102、および、第2挟持手段103の構造を説明す
るための図であり、図12から図17は、流路切替装置
100および造影剤注入用チューブ3000を用いた患
者への造影剤2000の注入行程を示すステップ図であ
る。
【0023】(流路切替装置100、造影剤注入用チュ
ーブ3000の概略構成)まず、図1および図2を参照
して、本実施の形態における流路切替装置100および
造影剤注入用チューブ3000の概略構成について説明
する。
【0024】まず、造影剤注入用チューブ3000は、
一端側には、造影剤が充填されるシリンジ1000の導
出ポート1001が連結され、他端側には患者側が連結
される主チューブを備える。この主チューブは、第1主
チューブ3001、第2主チューブ3006、および、
第3主チューブ3010を有する。第1主チューブ30
01の導出ポート1001側には、メス型コネクタ30
02が設けられ、導出ポート1001にあらかじめ設け
られているオス型コネクタとの連結を可能としている。
【0025】第1主チューブ3001と第2主チューブ
3006との連結部分には、Tコネクタ3003が配置
され、第1主チューブ3001および第2主チューブ3
006から分岐するように第1分岐チューブ3004が
設けられている。第1分岐チューブ3004の先端部分
には、オス型コネクタ3005が設けられ、造影剤20
00が蓄えられる造影剤ボトルまたはシリンジ製剤に連
結可能としている。
【0026】第2主チューブ3006と第3主チューブ
3010との連結部分には、Tコネクタ3007が配置
され、第2主チューブ3006および第3主チューブ3
010から分岐するように第2分岐チューブ3008が
設けられている。第2分岐チューブ3008の先端部分
には、オス型コネクタ3009が設けられ、圧力トラン
スジューサ4000が連結されている。第3主チューブ
3010の他端側には、オス型コネクタ3011が設け
られている。なお、図1および図2には図示していない
が、圧力トランスジューサ4000には、生理食塩水7
000が蓄えられる生理食塩水バッグが連結され、圧力
トランスジューサ4000と生理食塩水バッグとの間に
は、ローラポンプ8000が設けられている(図12参
照)。
【0027】なお、第1分岐チューブ3004と第2分
岐チューブ3008とは、相互に反対方向に延びるよう
に設けられているが、第1分岐チューブ3004と第2
分岐チューブ3008とを同一方向に延びるように設け
ることも可能である。
【0028】なお、造影剤注入用チューブ3000は、
外部から管壁を変形させるとともに復元させる必要があ
るため、弾性に富んだ材質を使用したチューブを用いる
ことが好ましい。
【0029】次に、流路切替装置100の概略構成につ
いて説明する。この流路切替装置100は、内部に制御
機器が収容されるメインボード104Aを備え、このメ
インボード104A前面側には、第1分岐チューブ30
04の管壁を変形させることにより第1分岐チューブ3
004の流路を閉じ、第1分岐チューブ3004の管壁
を復元させることにより第1分岐チューブ3004の流
路を開放する第1分岐チューブ開閉手段としての第1挟
持手段101が設けられている。この第1挟持手段10
1の構成要素としては、第1分岐チューブ3004の管
壁を変形させるため、第1分岐チューブ3004の管路
を外側から挟み込む円筒形状の1対の第1挟持部材10
1aおよび第2挟持部材101bとを有している。
【0030】また、メインボード104A前面側には、
第1分岐チューブ3004と第2分岐チューブ3008
との間に位置する第2主チューブ3006の管壁を変形
させることにより第2主チューブ3006の流路を閉
じ、第2主チューブ3006の管壁を復元させることに
より第2主チューブ3006の流路を開放する主チュー
ブ開閉手段としての主挟持手段102が設けられてい
る。この主挟持手段102の構成要素としては、第2主
チューブ3006の管壁を変形させるため、第2主チュ
ーブ3006の管路を外側から挟み込む円筒形状の1対
の第3挟持部材102aおよび第4挟持部材102bと
を有している。
【0031】また、このメインボード104A前面側に
は、第2分岐チューブ3008の管壁を変形させること
により第2分岐チューブ3008の流路を閉じ、第2分
岐チューブ3008の管壁を復元させることにより第2
分岐チューブ3008の流路を開放する第2分岐チュー
ブ開閉手段としての第2挟持手段103が設けられてい
る。この第2挟持手段103の構成要素としては、第2
分岐チューブ3008の管壁を変形させるため、第2分
岐チューブ3008の管路を外側から挟み込む円筒形状
の1対の第5挟持部材103aおよび第6挟持部材10
3bとを有している。
【0032】なお、図1に示す状態は、流路切替装置1
00により、第1主チューブ3001、第2主チューブ
3006、および、第3主チューブ3010を略水平状
態に保持した状態において、シリンジ1000の導出ポ
ート1001を略上向きに保持した状態を示し、図2に
示す状態は、シリンジ1000の導出ポート1001を
下方に向いて傾斜させる状態を示している。
【0033】(シリンジ保持状態切替手段の機構)次
に、図3から図5を参照して、この流路切替装置100
に付加されるシリンジ保持状態切替手段の機構について
説明する。まず、図3を参照して、このシリンジ保持状
態切替手段は、保持レバー機構5000を有し、この保
持レバー機構5000の一端は、流路切替装置100に
対して枢軸5001により回転可能に連結され、保持レ
バー機構5000の他端は、シリンジ1000が保持さ
れるインジェクタヘッド6000に対して枢軸5002
により回転可能に連結されている。保持レバー機構50
00は、インジェクタヘッド6000に対して流路切替
装置100を回動させた場合においても、流路切替装置
100が水平状態を維持させながら、インジェクタヘッ
ド6000を回転させることを可能とする機構が採用さ
れている。
【0034】その結果、図3に示すシリンジ1000の
導出ポート1001を略上向きに保持した状態(自動セ
ットアップ姿勢)から、インジェクタヘッド6000を
中心にして流路切替装置100を反時計回転方向に回動
させた場合、図4に示すように、流路切替装置100お
よびインジェクタヘッド6000を水平状態(水平姿
勢)にすることができ、さらに流路切替装置100を反
時計回転方向に回動させた場合、図5に示すように、シ
リンジ1000の導出ポート1001を下方に向いて傾
斜させる状態(注入姿勢)にすることができる。
【0035】(第1挟持手段101、主挟持手段10
2、および、第2挟持手段103の構造)次に、図6か
ら図11を参照して、本実施の形態における第1挟持手
段101、主挟持手段102、および、第2挟持手段1
03の構造について説明する。本実施の形態における各
挟持手段は、それぞれ別個独立に制御する機構が採用さ
れている。また、後述するが、第1挟持手段101およ
び第2挟持手段103は、通常状態においては閉状態が
多いため、常時閉動作を行なう挟持手段の機構が採用さ
れ、主挟持手段102は、通常状態においては開状態が
多いため、常時開動作を行なう挟持手段の機構が採用さ
れている。
【0036】まず、第1挟持手段101および第2挟持
手段103の構造について説明する。なお、第1挟持手
段101および第2挟持手段103の構造は、同じであ
るため、第1挟持手段101の構造についてのみ説明す
る。なお、図中のかっこ内の参照符号は、対応する第2
挟持手段103の構成を示す。
【0037】図6を参照して、この第1挟持手段101
(第2挟持手段103)は、円筒形状の第1挟持部材1
01a(第5挟持部材103a)が、レバー110の一
端側に取付けられている。このレバー110の略中心位
置に設けられる軸芯孔112によって、ピン114およ
びワッシャ120により、レバー110は回転可能にベ
ースプレート118に取付けられている。ベースプレー
ト118には、ソレノイド115が取付けられ、ソレノ
イド115の駆動ピン116の先端部分117にレバー
110の他端に設けられた摺動長孔111がピン113
により連結されている。第1挟持部材101aから見て
ソレノイド115側のベースプレート118には、円筒
形状の第2挟持部材101b(第6挟持部材103b)
が取付けられている。また、駆動ピン116には、コイ
ルバネ121aが装着されている。
【0038】この構成からなる第1挟持手段101の場
合、図7に示すように、第1挟持部材101aと第2挟
持部材101bとが近接する位置となる状態、いわゆる
閉状態が通常状態である。一方、図8に示すように、第
1挟持部材101aと第2挟持部材101bとが離れる
開状態とするためには、ソレノイド115をON状態に
して駆動ピン116をA1方向に駆動させることによ
り、レバー110がピン114を中心にして回転し、第
1挟持部材101aがB1方向に移動する。また、図8
に示す開状態から、図7に示す閉状態に戻す場合は、ソ
レノイド115をOFF状態にすることにより、コイル
バネ121aにより駆動ピン116が図7に示す位置に
戻されることになる。
【0039】次に、図9を参照して、主挟持手段102
は、円筒形状の第3挟持部材102aが、レバー110
の一端側に取付けられている。このレバー110の略中
心位置に設けられる軸芯孔112によって、ピン114
およびワッシャ120により、レバー110は回転可能
にベースプレート118に取付けられている。ベースプ
レート118には、ソレノイド115が取付けられ、ソ
レノイド115の駆動ピン116の先端部分117にレ
バー110の他端に設けられた摺動長孔111がピン1
13により連結されている。第3挟持部材102aから
見てソレノイド115とは反対側のベースプレート11
8には、円筒形状の第4挟持部材102bが取付けられ
ている。また、駆動ピン116には、コイルバネ121
bが装着されている。
【0040】この構成からなる主挟持手段102の場
合、図10に示すように、第3挟持部材102aと第4
挟持部材102bとが離れる位置となる状態、いわゆる
開状態が通常状態である。一方、図11に示すように、
第3挟持部材102aと第4挟持部材102bとが近接
する閉状態とするためには、ソレノイド115をON状
態にして駆動ピン116をA1方向に駆動させることに
より、レバー110がピン114を中心にして回転し、
第3挟持部材102aがB1方向に移動する。また、図
11に示す開状態から、図10に示す開状態に戻す場合
は、ソレノイド115をOFF状態にすることにより、
コイルバネ121bにより駆動ピン116が図10に示
す位置に戻されることになる。
【0041】なお、上記構造においては、レバー110
を駆動させる手段としてソレノイド115を用いる場合
について説明しているが、その他、モータ(ギヤードモ
ータ、ギヤレスモータ等)等の駆動装置を用いることも
可能である。
【0042】(造影剤2000の注入行程)次に、図1
2から図17を参照して、流路切替装置100および造
影剤注入用チューブ3000を用いた患者への造影剤2
000の注入行程について説明する。なお、図12から
図15に示す行程は、初期セットアップ行程であり、図
16から図17に示す行程は、造影剤注入行程となる。
したがって、初期セットアップ行程においては、シリン
ジ1000の導出ポート1001は略上向きに保持され
る状態が選択され、造影剤注入行程においては、シリン
ジ1000の導出ポート1001は略水平、または導出
ポート1001が下方に向いて傾斜させる状態が選択さ
れている。両状態の切替は、上記図3から図5において
説明したシリンジ保持状態切替手段により実現される。
また、初期セットアップ行程においては、第3主チュー
ブ3010の先端部は、患者側には接続されておらず、
造影剤注入行程において、第3主チューブ3010の先
端部が患者側には接続されている。なお、造影剤注入用
チューブ3000は、図1および図2に示すように、流
路切替装置100にセットされる。
【0043】(シリンジ内の空気排出行程)まず、図1
2を参照して、シリンジ1000内の空気排出行程につ
いて説明する。まず、造影剤が充填されていないシリン
ジ1000内の空気を排出させるため、ピストン100
2をプランジャ6001により前進させる。このプラン
ジャ6001の前進制御にともなって、インジェクタヘ
ッド6000による制御信号によって流路切替装置10
0が以下のように制御される。まず、第1挟持手段10
1および第2挟持手段103は閉状態が選択され、主挟
持手段102は開状態が選択される。これにより、第1
分岐チューブ3004および第2分岐チューブ3008
の管路が閉じ、第2主チューブ3006が開放される結
果、第1主チューブ3001、第2主チューブ300
6、および第3主チューブ3010が連通状態となり、
第3主チューブ3010の先端部から、シリンジ100
0内の空気が外方に排出される。
【0044】(シリンジ内への造影剤吸引行程)次に、
図13を参照して、シリンジ1000内への造影剤20
00の吸引行程について説明する。ピストン1002を
プランジャ6001により後退させる。このプランジャ
6001の後退制御にともなって、インジェクタヘッド
6000による制御信号によって流路切替装置100が
以下のように制御される。第1挟持手段101および第
2挟持手段103は開状態が選択され、主挟持手段10
2は閉状態が選択される。これにより、第1分岐チュー
ブ3004と第1主チューブ3001が連通状態とな
り、造影剤ボトルまたはシリンジ製剤から造影剤200
0がシリンジ1000内へ吸引充填される。
【0045】(主チューブへの造影剤注入行程)次に、
図14を参照して、第1主チューブ3001、第2主チ
ューブ3006、および、第3主チューブ3010への
造影剤2000の注入行程について説明する。ピストン
1002をプランジャ6001により前進させる。この
プランジャ6001の前進制御にともなって、インジェ
クタヘッド6000による制御信号によって流路切替装
置100が以下のように制御される。第1挟持手段10
1および第2挟持手段103は閉状態が選択され、主挟
持手段102は開状態が選択される。これにより、第1
分岐チューブ3004および第2分岐チューブ3008
の管路が閉じ、第2主チューブ3006が開放される結
果、第1主チューブ3001、第2主チューブ300
6、および第3主チューブ3010が連通状態となり、
シリンジ1000内の造影剤2000が、第1主チュー
ブ3001、第2主チューブ3006、および第3主チ
ューブ3010へ送り込まれる。
【0046】(造影剤注入用チューブ内の空気排出行
程)次に、図15を参照して、造影剤注入用チューブ3
000内の空気排出行程について説明する。ピストン1
002は静止させた状態が選択される。このプランジャ
6001の静止制御にともなって、インジェクタヘッド
6000による制御信号によって流路切替装置100が
以下のように制御される。まず、第1挟持手段101お
よび第2挟持手段103は開状態を選択し、主挟持手段
102は閉状態を選択する。これにより、第1分岐チュ
ーブ3004と第1主チューブ3001が連通状態とな
る。次に、ローラポンプ8000を駆動させて、生理食
塩水バッグ内の生理食塩水7000を、第1分岐チュー
ブ3004および第1主チューブ3001に送り込む。
これにより、造影剤注入用チューブ3000内は造影剤
2000または生理食塩水7000に満たされた状態と
なり、造影剤注入用チューブ3000内の空気が完全に
排出される。これにより、初期セットアップ行程が完了
する。
【0047】(シリンジ内への造影剤再吸引行程)次
に、図16を参照して、シリンジ1000内への造影剤
2000の再吸引行程について説明する。ピストン10
02をプランジャ6001により後退させる。このプラ
ンジャ6001の後退制御にともなって、インジェクタ
ヘッド6000による制御信号によって流路切替装置1
00が以下のように制御される。まず、第1挟持手段1
01および第2挟持手段103は開状態が選択され、主
挟持手段102は閉状態が選択される。これにより、第
1分岐チューブ3004と第1主チューブ3001が連
通状態となり、造影剤ボトルまたはシリンジ製剤から造
影剤2000が再びシリンジ1000内へ吸引充填され
る。
【0048】(患者への造影剤注入行程)次に、図17
を参照して、患者への造影剤2000の注入行程につい
て説明する。インジェクタヘッド6000による制御信
号によって流路切替装置100が以下のように制御され
る。第1挟持手段101および第2挟持手段103は閉
状態が選択され、主挟持手段102は開状態が選択され
ことにより、第1分岐チューブ3004および第2分岐
チューブ3008の管路が閉じ、第2主チューブ300
6が開放される結果、第1主チューブ3001、第2主
チューブ3006、および第3主チューブ3010が連
通状態となる。その後、ピストン1002をプランジャ
6001により前進させる。これにより、第3主チュー
ブ3010の先端部から、シリンジ1000内の造影剤
2000が患者に注入されることになる。
【0049】なお、上記造影剤再吸引行程においては、
第2分岐チューブ3008と第3主チューブ3010と
が連通状態となるため、患者の血圧を圧力トランスジュ
ーサ4000によりモニタリングすることが可能であ
る。
【0050】なお、圧力トランスジューサ4000とロ
ーラポンプ8000との間には、この間のチューブ管路
の開閉を行なうため、第3挟持手段104が設けられて
いる。この第3挟持手段104は、第7挟持部材104
aと第8挟持部材104bとを備え、その構造は、第1
挟持手段101等と同様の構造を有している。
【0051】(作用効果)以上、本実施の形態における
流路切替装置100を用いることにより、造影剤注入用
チューブ3000の構造としては、主チューブ300
1,3006,3008、第1分岐チューブ3004、
および第2分岐チューブ3008のみの構成となるため
に、造影剤注入用チューブ3000の構造の簡略化を図
ることが可能になる。その結果、従来のように、特注品
からなる2重構造ピストン等の採用が不要になるため、
造影剤注入用チューブ3000のコストを大きく低下さ
せることが可能になる。また、造影剤注入用チューブ3
000の構造の簡略化を図ることが可能になる結果、造
影剤注入用チューブ3000内でのエアの絡みを少なく
することが可能になる。
【0052】また、流路切替装置100において、主チ
ューブ3001,3006,3008、第1分岐チュー
ブ3004、および第2分岐チューブ3008の外側か
ら挟み込む挟持手段101,102,103を採用する
ことにより、造影剤注入用チューブ3000を流路切替
装置100の所定位置にセットすることのみで、準備が
完了するため、取扱操作を極めて簡略化することが可能
になる。
【0053】さらに、挟持手段101,102,103
の開閉状態が選択される切替手段を設けることにより、
主挟持手段102により第2主チューブ3006が挟持
されて、第2主チューブ3006の流路が閉じられてい
る状態においては、第1挟持手段101および第2挟持
手段103による第1分岐チューブ3004および第2
分岐チューブ3008の流路が開放される第1状態を選
択することにより、シリンジ内の空気排出行程、主チュ
ーブへの造影剤注入行程、および、患者への造影剤注入
行程を実現させることが可能となる。
【0054】また、主挟持手段102により第2主チュ
ーブ3006が解放されて、第2主チューブ3006の
流路が解放されている状態においては、第1挟持手段1
01および第2挟持手段103による第1分岐チューブ
3004および第2分岐チューブ3008の流路が閉じ
られる第2状態を選択することにより、シリンジ内への
造影剤吸引行程、造影剤注入用チューブ内の空気排出行
程、および、シリンジ内への造影剤再吸引行程を実現さ
せることが可能となる。
【0055】また、造影剤再吸引行程においては、第3
主チューブ3010の患者側と第2分岐チューブ300
8とが連通状態にあるために、患者の血圧を圧力トラン
スジューサ4000によりモニタリングすることが可能
になる。
【0056】なお、初期セットアップ行程である、シリ
ンジ内の空気排出行程、および主チューブへの造影剤注
入行程において、シリンジ1000の導出ポート100
1を略上向きに保持すための状態を選択することによ
り、シリンジ1000内の空気は、常にシリンジ100
0の導出ポート1001に導かれることになるため、シ
リンジ1000内の空気を確実に外部に排出することが
可能になる。
【0057】また、患者への造影剤注入行程において
は、シリンジ1000の導出ポート1001を下方に向
いて傾斜させる状態を選択することにより、不可避的に
発生する気泡をシリンジ1000の導出ポート1001
の反対側に導くことが可能になり、造影剤注入用チュー
ブ内への気泡の混入を防止することが可能になる。
【0058】(実施の形態2)以下、実施の形態2にお
ける流路切替装置200について、図18から図21を
参照しながら説明する。なお、実施の形態2においても
上記実施の形態1における造影剤注入用チューブ300
0の使用が可能であるため、造影剤注入用チューブ30
00の構造についての説明は省略する。また、流路切替
装置200を用いた、造影剤2000の注入行程につい
ても、図12から図17において説明した上記実施の形
態1の場合と同じであるため、その説明は省略する。な
お、図18は、実施の形態2における流路切替装置20
0の構成を示す分解斜視図であり、図19から図21
は、流路切替装置200の動作を示す模式図である。
【0059】本実施の形態における流路切替装置200
の特徴は、第1挟持手段101(第1挟持部材101
a、第2挟持部材101b)、主挟持手段102(第3
挟持部材102a、第4挟持部材102b)、および、
第2挟持手段103(第5挟持部材103a、第6挟持
部材103b)のそれぞれの動作制御をリンク機構によ
り実現可能としたものである。
【0060】(流路切替装置200の構造)まず、図1
8を参照して、流路切替装置200の構造について説明
する。この流路切替装置200は、メインボードを構成
する前面パネル201と、背面パネル244とを備え
る。前面パネル201と、背面パネル244とは、背面
パネル244の四隅に設けられたスペーサ240,24
1,242,243により、前面パネル201と背面パ
ネル244との間に所定の空間が規定されるように、ネ
ジ205,206,207,208を用いて固定されて
いる。前面パネル201には、ネジ205,206,2
07,208を貫通させるためのネジ孔210,21
1,211,212が設けられている。
【0061】スペーサ240には、後述する駆動プレー
ト225の側面部をガイドするためのベアリング231
が嵌められており、また、ベアリング231の位置決め
を行なうための位置決スペーサ217,235が、ベア
リング231を挟みこみように、スペーサ240に嵌め
られている。同様に、スペーサ241には、ベアリング
232、位置決スペーサ216,236が嵌められ、ス
ペーサ242には、ベアリング233、位置決スペーサ
215,237が嵌められ、スペーサ243には、ベア
リング234、位置決スペーサ221,238が嵌めら
れている。
【0062】前面パネル201の上方右側領域には、第
2挟持部材101bがネジ213により固定され、この
第2挟持部材101bの左側には、横方向に延びる長孔
202が設けられている。また、前面パネル201の中
央領域には、第4挟持部材102bがネジ214により
固定され、この第4挟持部材102bの上側には、上下
方向に延びる長孔203が設けられている。さらに、前
面パネル201の下方左側領域には、第6挟持部材10
3bがネジ209により固定され、この第6挟持部材1
06bの右側には、横方向に延びる長孔204が設けら
れている。
【0063】前面パネル201と背面パネル244との
間には、側面部がベアリング231,232,233,
234によって上下方向に移動可能なように支持される
上記駆動プレート225が設けられている。ここで、図
19を参照して、ベアリング231,232は、駆動プ
レート225の側面225aを支持し、ベアリング23
3は、駆動プレート225の側面225bを支持し、ベ
アリング234は、駆動プレート225の凹部側面22
5cを支持する。駆動プレート225に凹部側面225
cを設けるようにしたのは、誤動作による駆動プレート
225のオーバーランを防止するためである。
【0064】再び、図18を参照して、駆動プレート2
25の中央部には、前面パネル201に設けられた長孔
202に挿入可能なように、第3挟持部材102aがネ
ジ239により固定されている。駆動プレート225の
上方左側には、左から右に向かって下方に傾斜する長孔
230が設けられている。駆動プレート225の中央部
の長孔230の下方には、上下方向に延びる長孔229
が設けられている。駆動プレート225の上方右側に
は、上下方向に延びる長孔226が設けられている。駆
動プレート225の下方左側には、右から左に向かって
下方に傾斜する長孔227が設けられている。駆動プレ
ート225の下方中央部には、横方向に延びる長孔22
8が設けられている。
【0065】駆動プレート225の側面225a側に
は、駆動プレート225が上下方向に移動した場合の3
位置を検出するためのフォトセンサ250,251,2
52が上下方向に並んで配置され、側面225aには、
フォトセンサ250,251,252の光軸を遮るため
の突出ピン225pが設けられている。
【0066】前面パネル201と、駆動プレート225
との間には、第1リンクプレート218および第2リン
クプレート222が配置されている。第1リンクプレー
ト218の一端側には、前面パネル201に設けられた
長孔202に挿入可能なように、第1挟持部材101a
が取付けらている。また、第1リンクプレート218の
第1挟持部材101aが取付けられる反対側には、駆動
プレート225に設けられる長孔230に挿入可能な、
ベアリング220が取付けられている。一方、第1リン
クプレート218の他端側には、駆動プレート225に
設けられる長孔229に挿入可能な、ガイドピン219
が設けられている。
【0067】第2リンクプレート222の一端側には、
前面パネル201に設けられた長孔204に挿入可能な
ように、第5挟持部材103aが取付けらている。ま
た、第2リンクプレート222の第5挟持部材103a
が取付けられる反対側には、駆動プレート225に設け
られる長孔227に挿入可能な、ベアリング224が取
付けられている。一方、第2リンクプレート222の他
端側には、駆動プレート225に設けられる長孔226
に挿入可能な、ガイドピン223が設けられている。
【0068】駆動プレート225と背面パネル244と
の間には、プーリ246が配置され、このプーリ246
には、回転中心から偏芯した位置に、駆動プレート22
5に設けられる長孔228に挿入可能な駆動ピン249
が設けられている。プーリ246には、無端ベルト24
8が掛けられており、この無端ベルト248は駆動装置
247によって回転駆動させられている。
【0069】(流路切替装置200の動作)次に、上記
構成からなる流路切替装置200の動作について、図1
9から図21を参照して説明する。図19に示す状態
は、ニュートラル状態であり、流路切替装置200に造
影剤注入用チューブ3000を装着可能な状態を示して
いる。第1挟持手段101(第1挟持部材101a、第
2挟持部材101b)、主挟持手段102(第3挟持部
材102a、第4挟持部材102b)、および、第2挟
持手段103(第5挟持部材103a、第6挟持部材1
03b)はいずれも開状態となっている。
【0070】次に、図20を参照して、駆動ピン249
が、時計回転方向に、45°回転した状態を示す(図中
矢印R1方向)。駆動ピン249の回転により、駆動プ
レート225は、下方に(図中矢印D方向)に所定距離
移動する。これにより、第1挟持部材101aは、長孔
202に沿って図中矢印a1方向に移動する。その結
果、第1挟持手段101は開状態となる。また、第3挟
持部材102aは、駆動プレート225とともに下方に
(図中矢印b1方向)に移動する。その結果、主挟持手
段102は閉状態となる。また、第5挟持部材103a
は、長孔227に沿って図中矢印c1方向に移動する。
その結果、第2挟持手段103は開状態となる。
【0071】次に、図21を参照して、駆動ピン249
が、図19に示すニュートラル位置から、時計回転方向
とは反対方向に、45°回転した状態を示す(図中矢印
R1方向)。駆動ピン249の回転により、駆動プレー
ト225は、上方に(図中矢印U方向)に所定距離移動
する。これにより、第1挟持部材101aは、長孔20
2に沿って図中矢印a2方向に移動する。その結果、第
1挟持手段101は閉状態となる。また、第3挟持部材
102aは、駆動プレート225とともに上方に(図中
矢印b2方向)に移動する。その結果、主挟持手段10
2は開状態となる。また、第5挟持部材103aは、長
孔227に沿って図中矢印c2方向に移動する。その結
果、第2挟持手段103は閉状態となる。
【0072】(作用効果)以上、本実施の形態において
も、上記実施の形態1と同様の作用効果を得ることが可
能となる。また、駆動プレート225の上下方向のスラ
イド移動にリンクさせて、第1挟持手段101(第1挟
持部材101a、第2挟持部材101b)、主挟持手段
102(第3挟持部材102a、第4挟持部材102
b)、および、第2挟持手段103(第5挟持部材10
3a、第6挟持部材103b)の開閉動作の制御を可能
としている。また、駆動プレート225の上方向への移
動または下方向への移動を選択することのみで、すべて
の挟持手段の流路切替の実現を可能としている。
【0073】また、駆動プレート225を上下にスライ
ドさせる機構を採用することで、中心に位置する主挟持
手段102の位置を、第2主チューブ3006の延びる
方向に沿って、任意の位置に設けることができる。その
結果、たとえば、主挟持手段102を、圧力トランスジ
ューサ4000寄りの位置に配置させることが可能にな
る。
【0074】なお、駆動プレート225の上下方向のス
ライド移動機構として、プーリを用いる機構を採用した
が、これに限定されるものでなく、たとえば、ワイヤを
用いてワイヤの操作による上下方向のスライド移動機構
を採用することも可能である。
【0075】(実施の形態3)以下、実施の形態3にお
ける流路切替装置300について、図22から図25を
参照しながら説明する。なお、実施の形態3においても
上記実施の形態1における造影剤注入用チューブ300
0の使用が可能であるため、造影剤注入用チューブ30
00の構造についての説明は省略する。また、流路切替
装置300を用いた、造影剤2000の注入行程につい
ても、図12から図17において説明した上記実施の形
態1の場合と同じであるため、その説明は省略する。な
お、図22は、実施の形態3における流路切替装置30
0の構成を示す分解斜視図であり、図23から図25
は、流路切替装置300の動作を示す模式図である。
【0076】本実施の形態における流路切替装置300
の特徴は、上記実施の形態2の場合と同様に、第1挟持
手段101(第1挟持部材101a、第2挟持部材10
1b)、主挟持手段102(第3挟持部材102a、第
4挟持部材102b)、および、第2挟持手段103
(第5挟持部材103a、第6挟持部材103b)のそ
れぞれの動作制御をリンク機構により実現可能としたも
のである。
【0077】(流路切替装置300の構造)まず、図2
2を参照して、流路切替装置300の構造について説明
する。この流路切替装置300は、メインボードを構成
する前面パネル301と、背面パネル340とを備え
る。前面パネル301と、背面パネル340とは、背面
パネル340の四隅に設けられたスペーサ336,33
7,338,339により、前面パネル301と背面パ
ネル340との間に所定の空間が規定されるように、ネ
ジ310,311,312,313を用いて固定されて
いる。前面パネル301には、ネジ310,311,3
12,313を貫通させるためのネジ孔305,30
6,308,309が設けられている。
【0078】前面パネル201の上方右側領域には、第
2挟持部材101bがネジ等により固定され、この第2
挟持部材101bの左側には、横方向に延びる長孔30
2が設けられている。また、前面パネル301の中央領
域には、第4挟持部材102bが配置されるように、こ
の第4挟持部材102bに設けられる軸ピン102cが
貫通する貫通孔307が設けられている。この貫通孔3
07の上側には、上下方向に延びる長孔303が設けら
れている。さらに、前面パネル201の下方左側領域に
は、第6挟持部材103bがネジ等により固定され、こ
の第6挟持部材106bの右側には、横方向に延びる長
孔304が設けられている。
【0079】前面パネル301と背面パネル340との
間には、軸ピン102cを中心として回転する駆動プレ
ート326が設けられている。駆動プレート225の中
央部には、軸ピン102cが貫通する中心孔327が設
けられている。この中心孔327の外側には、上下方向
に長く延びる、所定の楕円軌道を有する第1ガイド溝3
28が形成されている。さらに、この第1ガイド溝32
8の外側には、上下方向とは直交する方向である横方向
に長く延びる、所定の楕円軌道を有する第2ガイド溝3
29が形成されている。
【0080】駆動プレート326の側面側には、駆動プ
レート326が回転移動した場合の3位置を検出するた
めのフォトセンサ342,343,344が円周上に並
んで配置され、側面326aには、フォトセンサ34
2,343,344の光軸を遮るための突出ピン345
が設けられている。
【0081】前面パネル301と、駆動プレート326
との間には、第1リンクプレート322、第2リンクプ
レート318、および第3リンクプレート314が配置
されている。第1リンクプレート322の一端側には、
前面パネル301に設けられた長孔302に挿入可能な
ように、第1挟持部材101aが取付けらている。ま
た、第1リンクプレート322の第1挟持部材101a
が取付けられる反対側には、駆動プレート326に設け
られるに第2ガイド溝329に挿入可能な、ベアリング
324が取付けられている。一方、第1リンクプレート
322の他端側には、前面パネル301に対してピン3
25により回転可能に取付けるための軸孔323が設け
られている。
【0082】第2リンクプレート318の一端側には、
前面パネル301に設けられた長孔303に挿入可能な
ように、第3挟持部材102aが取付けらている。ま
た、第2リンクプレート318の第3挟持部材102a
が取付けられる反対側には、駆動プレート326に設け
られるに第1ガイド溝328挿入可能な、ベアリング3
20が取付けられている。一方、第2リンクプレート3
18の他端側には、前面パネル301に対してピン32
1により回転可能に取付けるための軸孔319が設けら
れている。
【0083】第3リンクプレート314の一端側には、
前面パネル301に設けられた長孔304に挿入可能な
ように、第5挟持部材103aが取付けらている。ま
た、第3リンクプレート314の第5挟持部材103a
が取付けられる反対側には、駆動プレート326に設け
られる第2ガイド溝329に挿入可能な、ベアリング3
17が取付けられている。一方、第3リンクプレート3
14の他端側には、前面パネル301に対してピン31
6により回転可能に取付けるための軸孔315が設けら
れている。
【0084】駆動プレート326と背面パネル340と
の間には、プーリ330が配置され、このプーリ326
には、無端ベルト334が掛けられており、この無端ベ
ルト334は駆動装置333によって回転駆動させられ
ている。プーリ326の回転中心には、軸孔331が設
けられ軸ピン102cが貫通する。なお、軸ピン102
cの端部は、背面パネル340に設けられた軸孔341
に支持される。駆動プレート326とプーリ330とは
同期して回転する必要があるため、プーリ330に設け
られた貫通孔332を介してピン335が駆動プレート
326に打ち込まれている。
【0085】(流路切替装置300の動作)次に、上記
構成からなる流路切替装置300の動作について、図2
3から図25を参照して説明する。図23に示す状態
は、ニュートラル状態であり、流路切替装置300に造
影剤注入用チューブ3000を装着可能な状態を示して
いる。第1挟持手段101(第1挟持部材101a、第
2挟持部材101b)、主挟持手段102(第3挟持部
材102a、第4挟持部材102b)、および、第2挟
持手段103(第5挟持部材103a、第6挟持部材1
03b)はいずれも開状態となっている。
【0086】次に、図24を参照して、駆動プレート3
26が、時計回転方向に、45°回転した状態を示す
(図中矢印R1方向)。駆動プレート326の回転によ
り、第1挟持部材101aは、第2ガイド溝329に沿
って図中矢印a1方向に移動する。その結果、第1挟持
手段101は開状態となる。また、第3挟持部材102
aは、第1ガイド溝328に沿って図中矢印b1方向に
移動する。その結果、主挟持手段102は閉状態とな
る。また、第5挟持部材103aは、第2ガイド溝32
9に沿って図中矢印c1方向に移動する。その結果、第
2挟持手段103は開状態となる。
【0087】次に、図25を参照して、駆動プレート3
26が、図23に示すニュートラル位置から、時計回転
方向とは反対方向に、45°回転した状態を示す(図中
矢印R2方向)。駆動プレート326の回転により、第
1挟持部材101aは、第2ガイド溝329に沿って図
中矢印a2方向に移動する。その結果、第1挟持手段1
01は閉状態となる。また、第3挟持部材102aは、
第1ガイド溝328に沿って図中矢印b2方向に移動す
る。その結果、主挟持手段102は開状態となる。ま
た、第5挟持部材103aは、第2ガイド溝329に沿
って図中矢印c2方向に移動する。その結果、第2挟持
手段103は閉状態となる。
【0088】(作用効果)以上、本実施の形態において
も、上記実施の形態1と同様の作用効果を得ることが可
能となる。また、本実施の形態においては、駆動プレー
ト326の回転移動にリンクさせて、第1挟持手段10
1(第1挟持部材101a、第2挟持部材101b)、
主挟持手段102(第3挟持部材102a、第4挟持部
材102b)、および、第2挟持手段103(第5挟持
部材103a、第6挟持部材103b)の開閉動作の制
御を可能としている。また、駆動プレート326の回転
移動方向を選択することのみで、すべての挟持手段の流
路切替の実現を可能としている。
【0089】また、第1ガイド溝328および第2ガイ
ド溝329の独立した2つの溝構造を採用することで、
第1挟持部材101aおよび第5挟持部材103aと、
第3挟持部材102aとの開閉のタイミングをそれぞ
れ、独立して調整することが可能になり、第1挟持手段
101および第2挟持手段103と、主挟持手段102
との開閉のタイミングの微調節を図ることが可能にな
る。その結果、一時的に、第1挟持手段101、第2挟
持手段103、および主挟持手段102のすべてを、閉
状態にすることが可能になる。
【0090】(実施の形態4)以下、実施の形態4にお
ける流路切替装置400について、図26から図28を
参照しながら説明する。なお、実施の形態4における基
本的構造は、上記実施の形態3と同じである。相違点
は、上記実施の形態3においては、駆動プレート326
に第1ガイド溝328および第2ガイド溝329を設け
る構造としたが、本実施の形態においては、同様の溝を
駆動プレートに対して1つしか設けない構造を採用した
ものである。したがって、ここでは、駆動プレートおよ
びそれにリンクする機構についてのみ説明する。
【0091】(流路切替装置400の構造)まず、図2
6を参照して、流路切替装置400の構造について説明
する。駆動プレート410を備え、この駆動プレート4
10には、45°方向に傾く細長のガイド溝411が設
けられている。
【0092】駆動プレート410の上方右側領域には、
回転軸402(前面パネルに固定)を中心にして回転す
る第1リンクプレート401が設けられている。この第
1リンクプレート401の一端側には、第1挟持部材1
01aが取付けらている。また、第1リンクプレート4
01の第1挟持部材101aが取付けられる反対側の他
端側には、駆動プレート410に設けられるガイド溝4
11に挿入可能な、ベアリング403が取付けられてい
る。
【0093】駆動プレート410の中央上方領域には、
回転軸405(前面パネルに固定)を中心にして回転す
る第2リンクプレート404が設けられている。この第
2リンクプレート404の一端側には、第3挟持部材1
02aが取付けらている。また、第2リンクプレート4
04の第3挟持部材102aが取付けられる反対側の他
端側には、駆動プレート410に設けられるガイド溝4
11に挿入可能な、ベアリング406が取付けられてい
る。
【0094】駆動プレート410の下方左側領域には、
回転軸408(前面パネルに固定)を中心にして回転す
る第3リンクプレート407が設けられている。この第
3リンクプレート407の一端側には、第5挟持部材1
03aが取付けらている。また、第3リンクプレート4
07の第5挟持部材103aが取付けられる反対側の他
端側には、駆動プレート410に設けられるガイド溝4
11に挿入可能な、ベアリング409が取付けられてい
る。
【0095】(流路切替装置400の動作)次に、上記
構成からなる流路切替装置400の動作について、図2
6から図28を参照して説明する。図26に示す状態
は、ニュートラル状態であり、流路切替装置400に造
影剤注入用チューブ3000を装着可能な状態を示して
いる。第1挟持手段101(第1挟持部材101a、第
2挟持部材101b)、主挟持手段102(第3挟持部
材102a、第4挟持部材102b)、および、第2挟
持手段103(第5挟持部材103a、第6挟持部材1
03b)はいずれも開状態となっている。
【0096】次に、図27を参照して、駆動プレート4
10が、時計回転方向に、45°回転した状態を示す
(図中矢印R1方向)。駆動プレート410の回転によ
り、ガイド溝411に沿ってベアリング403が移動
し、第1挟持部材101aは図中矢印a1方向に移動す
る。その結果、第1挟持手段101は開状態となる。ま
た、ガイド溝411に沿ってベアリング406が移動
し、第3挟持部材102aは、図中矢印b1方向に移動
する。その結果、主挟持手段102は閉状態となる。ま
た、ガイド溝411に沿ってベアリング409が移動
し、第5挟持部材103aは、図中矢印c1方向に移動
する。その結果、第2挟持手段103は開状態となる。
【0097】次に、図28を参照して、駆動プレート4
10が、図26に示すニュートラル位置から、時計回転
方向とは反対方向に、45°回転した状態を示す(図中
矢印R2方向)。駆動プレート410の回転により、ガ
イド溝411に沿ってベアリング403が移動し、第1
挟持部材101aは図中矢印a2方向に移動する。その
結果、第1挟持手段101は閉状態となる。また、ガイ
ド溝411に沿ってベアリング406が移動し、第3挟
持部材102aは、図中矢印b2方向に移動する。その
結果、主挟持手段102は開状態となる。また、ガイド
溝411に沿ってベアリング409が移動し、第5挟持
部材103aは、図中矢印c2方向に移動する。その結
果、第2挟持手段103は閉状態となる。
【0098】(作用効果)以上、本実施の形態において
も、上記実施の形態1と同様の作用効果を得ることが可
能となる。また、本実施の形態においては、駆動プレー
ト326の回転移動にリンクさせて、第1挟持手段10
1(第1挟持部材101a、第2挟持部材101b)、
主挟持手段102(第3挟持部材102a、第4挟持部
材102b)、および、第2挟持手段103(第5挟持
部材103a、第6挟持部材103b)の開閉動作の制
御を可能としている。また、駆動プレート410の回転
移動方向を選択することのみで、すべての挟持手段の流
路切替の実現を可能としている。
【0099】また、このように、駆動プレート326に
対して1溝のみ形成する構造を採用することで、上記実
施の形態2および3の構造と比較して、全体構造を簡素
化することが可能になる。
【0100】なお、上記実施の形態2および3におい
て、駆動プレートに設けるガイド溝としては連続するガ
イド溝としている。これは、故障により駆動プレートの
回転が停止しないような状態になった場合においても、
リンクプレート等の破損を防止するためである。したが
って、本発明を成立させる観点にのみ立てば、ベアリン
グが移動する範囲にのみガイド溝を設ければ良く、連続
するガイド溝である必要はない。
【0101】(チューブ脱落防止構造)また、上記各実
施の形態において、第1挟持部材101a、第2挟持部
材101b、第3挟持部材102a、第4挟持部材10
2b、第5挟持部材103a、第6挟持部材103b
に、造影剤注入用チューブ3000の脱落を防止するた
めの機構を採用することも可能である。このチューブ脱
落防止構造について、図29から図32を参照して説明
する。なお、このチューブ脱落防止構造は、固定側であ
る、第2挟持部材101b、第4挟持部材102b、お
よび、第6挟持部材103bに設けることが好ましく、
一例として、第2挟持部材101bに設ける場合につい
てのみ説明する。なお、図29および図31は、チュー
ブ脱落防止構造を示す斜視図であり、図30および図3
2は、チューブ脱落防止構造を示す断面図である。
【0102】図29および図30を参照して、第2挟持
部材101bの先端部に回転軸101fを中心として回
転可能にレバー101eが設けられている。このレバー
101eの下端部には、コイルバネ101gが内装され
ており、コイルバネ101gの付勢力により、レバー1
01eの一端が、第1挟持部材101aの先端部に当接
するよう構成されている。これにより、第1挟持部材1
01bと第2挟持部材101bとの間が通常状態におい
ては、閉ざされた状態となる。動作については、図31
および図32に示すように、レバー101eの他端側を
指等により下方(F1)方向に押し下げることにより、
第1挟持部材101bと第2挟持部材101bとの間が
開放された状態となり、造影剤注入用チューブ3000
の脱着を可能としている。
【0103】なお、上記各実施の形態においては、第1
分岐チューブ3004の管壁を変形させるため、第1分
岐チューブ3004の管路を外側から挟み込む円筒形状
の1対の第1挟持部材101aおよび第2挟持部材10
1bを設け、第2主チューブ3006の管壁を変形させ
るため、第2主チューブ3006の管路を外側から挟み
込む円筒形状の1対の第3挟持部材102aおよび第4
挟持部材102bを設け、第2分岐チューブ3008の
管壁を変形させるため、第2分岐チューブ3008の管
路を外側から挟み込む円筒形状の1対の第5挟持部材1
03aおよび第6挟持部材103bを設ける構成を採用
しているが、各チューブの管壁を変形させる手段として
は、管路を外側から挟み込むだけでなく、各チューブを
折り曲げる機構、管路を絞り込む機構等の採用も可能で
ある。
【0104】また、上記実施の形態2から4の機構にい
て、装置の故障により駆動プレートがスライドまたは回
転が停止した場合のことを考慮し、駆動装置から切り離
し、手動により駆動させる機構を設けておくことも可能
である。
【0105】(実施の形態5)上述した実施の形態1か
ら4において適用される第1挟持手段101、主挟持手
段102、および、第2挟持手段103の構造におい
て、造影剤注入用チューブ3000を挟みこんだ状態に
おいては、各挟持手段の上流側において、シリンジ10
00から大きな圧力を受けることになる。この圧力は、
各挟持手段による造影剤注入用チューブ3000の閉鎖
状態を開放させる方向に働くが、この圧力が大きくなり
過ぎると、造影剤注入用チューブ3000の閉鎖状態を
僅かながら開放させる虞がある。
【0106】そこで、本実施の形態においては、この圧
力が大きくなり過ぎた場合であっても、確実に影剤注入
用チューブ3000の閉鎖状態を維持することを可能と
する、挟持手段の構造を提供することにある。以下、図
33から図35を参照して、この挟持手段としての医療
用チューブ開閉装置500の構造について説明する。な
お、図33は、医療用チューブ開閉装置500の構造お
よびこの装置による造影剤注入用チューブ3000の開
放状態を示す図であり、図34は、医療用チューブ開閉
装置500による造影剤注入用チューブ3000の第1
閉鎖状態を示す図であり、図35は、医療用チューブ開
閉装置500による造影剤注入用チューブ3000の第
2閉鎖状態を示す図である。
【0107】まず、図33を参照して、この医療用チュ
ーブ開閉装置500は、医療用チューブとしての造影剤
注入用チューブ3000が延びる方向の外側面に沿って
配置される固定部材501と、造影剤注入用チューブ3
000を挟んで、固定部材501に対向する位置に配置
され、造影剤注入用チューブ3000に近接することに
より、固定部材501とともに造影剤注入用チューブ3
000を挟み込んで、造影剤注入用チューブ3000の
管路を閉じる第1の位置(図34および図35に示す位
置)と、造影剤注入用チューブ3000から離れること
により、造影剤注入用チューブ3000の管路を開放す
る第2の位置(図33に示す位置)との間を移動可能に
設けられる可動部材505とを備えている。たとえば、
図6から図11を用いて説明した、第1挟持手段101
に適用した場合、第1挟持部材101aが可動部材50
5に相当し、第2挟持部材101bが固定部材501に
相当することになる。
【0108】固定部材501は、固定軸501a,50
1bによりベースプレート(図6に示すベースプレート
118に相当するもの)に固定される。また、固定部材
501の上流側および下流側には、造影剤注入用チュー
ブ3000側に突出する凸部502,503がそれぞれ
設けられている。
【0109】可動部材505は、造影剤注入用チューブ
3000が延びる方向に沿って、上流側と下流側とが、
造影剤注入用チューブ3000の外側面に対して交互に
近接可能とするため、回転中心としての支点軸505a
を有している。この支点軸505aは、レバー(図6に
示すレバー110に相当するもの)に固定される。ま
た、可動部材505の上流側および下流側には、固定部
材501の凸部502,503に対向する位置におい
て、造影剤注入用チューブ3000に突出する凸部50
6,507がそれぞれ設けられている。
【0110】また、支点軸505aの回転中心Cは、造
影剤注入用チューブ3000が延びる方向に沿った中心
位置(L1)よりも下流側にずれた位置(α)に設けら
れている。
【0111】上記構成からなる医療用チューブ開閉装置
500による造影剤注入用チューブ3000の開閉動作
について、図33から図35を参照して説明する。
【0112】図33は、可動部材505が、造影剤注入
用チューブ3000から離れ、造影剤注入用チューブ3
000の管路を開放している状態を示している(第2の
位置)。次に、図34を参照して、可動部材505を図
中矢印J方向に移動させることにより、可動部材505
および固定部材501により造影剤注入用チューブ30
00を挟み込み、凸部502および506によって造影
剤注入用チューブ3000を挟持して造影剤注入用チュ
ーブ3000の管路を閉鎖する上流側閉鎖領域3000
Uと、凸部503および507によって造影剤注入用チ
ューブ3000を挟持して造影剤注入用チューブ300
0の管路を閉鎖する下流側閉鎖領域3000Dとが形成
される。
【0113】ここで、上流側閉鎖領域3000Uにおい
て液剤が留まることにより、大きな圧力がシリンジ10
00から加わることになり、この圧力は、図35に示す
ように造影剤注入用チューブ3000の管路を拡大する
方向に働く(図中矢印K1)。しかし、可動部材505
は、支点軸505aを中心として、上流側と下流側と
が、シーソにように可動できるため、可動部材505の
上流側が管路を拡大する方向に移動した場合には、可動
部材505の下流側は、さらに管路を閉鎖する方向(図
中矢印K2)に移動することになる。その結果、造影剤
注入用チューブ3000にシリンジ1000から大きな
圧力が加わった場合においても、図35に示すように、
下流側閉鎖領域3000Dにおいて確実に管路を閉鎖す
ることが可能となり、医療用チューブ開閉装置500と
しての高い信頼性を確保することが可能となる。
【0114】また、上記構成からなる医療用チューブ開
閉装置500を実施の形態1における流路切替装置10
0に適用した場合の、模式図を図36に示す。このよう
に、第1挟持手段として、医療用チューブ開閉装置50
0Aを適用し、第2挟持手段として、医療用チューブ開
閉装置500Bを適用することにより、信頼性の高い流
路切替装置100およびその装置を適用した血管撮影装
置を提供することが可能になる。
【0115】なお、力学的な観点から、上流側閉鎖領域
3000Uに生じる圧力を下流側閉鎖領域3000Dに
おいて増幅させるために、支点軸505aの回転中心C
を造影剤注入用チューブ3000が延びる方向に沿った
可動部材505の中心位置よりも下流側にずれた位置に
設けるようにしたが、力学的な観点の効率化を図る必要
がない場合には、可動部材505の中心位置と支点軸5
05aの回転中心Cとを一致させても構わない。
【0116】また、上記凸部502,503,506,
507は、この凸部の領域に圧力を集中させて、造影剤
注入用チューブ3000をより強い力で閉鎖することを
目的として設けているが、固定部材501および可動部
材505の造影剤注入用チューブ3000との接触面が
平坦でも、造影剤注入用チューブ3000を十分な力で
挟持できる場合には、凸部502,503,506,5
07を設ける必要はない。
【0117】また、上述した実施の形態5における医療
用チューブ開閉装置500は、上記実施の形態1から4
において示す、アンギオ撮影装置に用いられるインジェ
クタヘッドに採用される流路切替装置にのみ適用される
ものではなく、広く流路内を医療用の液剤が通過する医
療用チューブに対して用いられ、液剤の流れを制御する
ため、医療用チューブを外面から挟み込むことにより、
流路の開閉を行なうものに対して広く適用されることが
期待されるものである。
【0118】したがって、今回開示された実施の形態は
すべての点で例示であって、制限的に解釈されるもので
はない。本発明の技術的範囲は、上記実施の形態ではな
く特許請求の範囲によって画定され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
【0119】
【発明の効果】この発明に基づいた医療用チューブ開閉
装置によれば、可動部材がは、支点軸を中心として、上
流側と下流側とが、シーソにように可動できるため、可
動部材の上流側が管路を拡大する方向に移動した場合に
は、可動部材の下流側は、さらに管路を閉鎖する方向に
移動することになり、医療用チューブ開閉装置に液剤か
ら大きな圧力が加わった場合においても、確実に管路を
閉鎖することが可能となり、医療用チューブ開閉装置と
しての高い信頼性を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づいた実施の形態1における流路
切替装置100および造影剤注入用チューブ3000の
外観構造を示す第1全体斜視図である。
【図2】 本発明に基づいた実施の形態1における流路
切替装置100および造影剤注入用チューブ3000の
外観構造を示す第2全体斜視図である。
【図3】 本発明に基づいた実施の形態1におけるシリ
ンジ保持状態切替手段の機構の動作を説明するための第
1模式図である。
【図4】 本発明に基づいた実施の形態1におけるシリ
ンジ保持状態切替手段の機構の動作を説明するための第
2模式図である。
【図5】 本発明に基づいた実施の形態1におけるシリ
ンジ保持状態切替手段の機構の動作を説明するための第
3模式図である。
【図6】 本発明に基づいた実施の形態1における流路
切替装置100に採用される、第1挟持手段101およ
び第2挟持手段103の構造を示す分解斜視図である。
【図7】 本発明に基づいた実施の形態1における流路
切替装置100に採用される、第1挟持手段101およ
び第2挟持手段103の動作を示す第1模式図である。
【図8】 本発明に基づいた実施の形態1における流路
切替装置100に採用される、第1挟持手段101およ
び第2挟持手段103の動作を示す第2模式図である。
【図9】 本発明に基づいた実施の形態1における流路
切替装置100に採用される、主挟持手段102の構造
を示す分解斜視図である。
【図10】 本発明に基づいた実施の形態1における流
路切替装置100に採用される、主挟持手段102の動
作を示す第1模式図である。
【図11】 本発明に基づいた実施の形態1における流
路切替装置100に採用される、主挟持手段102の動
作を示す第2模式図である。
【図12】 本発明に基づいた実施の形態1におけるシ
リンジ1000内の空気排出行程を示す図である。
【図13】 本発明に基づいた実施の形態1におけるシ
リンジ1000内への造影剤2000の吸引行程を示す
図である。
【図14】 本発明に基づいた実施の形態1における第
1主チューブ3001、第2主チューブ3006、およ
び、第3主チューブ3010への造影剤2000の注入
行程を示す図である。
【図15】 本発明に基づいた実施の形態1における造
影剤注入用チューブ3000内の空気排出行程を示す図
である。
【図16】 本発明に基づいた実施の形態1におけるシ
リンジ1000内への造影剤2000の再吸引行程を示
す図である。
【図17】 本発明に基づいた実施の形態1における患
者への造影剤2000の注入行程を示す図である。
【図18】 本発明に基づいた実施の形態2における流
路切替装置200の構成を示す分解斜視図である。
【図19】 本発明に基づいた実施の形態2における流
路切替装置200の動作を示す第1模式図である。
【図20】 本発明に基づいた実施の形態2における流
路切替装置200の動作を示す第2模式図である。
【図21】 本発明に基づいた実施の形態2における流
路切替装置200の動作を示す第3模式図である。
【図22】 本発明に基づいた実施の形態3における流
路切替装置300の構成を示す分解斜視図である。
【図23】 本発明に基づいた実施の形態3における流
路切替装置300の動作を示す第1模式図である。
【図24】 本発明に基づいた実施の形態3における流
路切替装置300の動作を示す第2模式図である。
【図25】 本発明に基づいた実施の形態3における流
路切替装置300の動作を示す第3模式図である。
【図26】 本発明に基づいた実施の形態4における流
路切替装置400の動作を示す第1模式図である。
【図27】 本発明に基づいた実施の形態4における流
路切替装置400の動作を示す第2模式図である。
【図28】 本発明に基づいた実施の形態4における流
路切替装置400の動作を示す第3模式図である。
【図29】 本発明に基づいたチューブ脱落防止構造お
よび第1動作を示す斜視図である。
【図30】 本発明に基づいたチューブ脱落防止構造の
内部構造を示す第1断面図である。
【図31】 本発明に基づいたチューブ脱落防止構造の
第2動作を示す斜視図である。
【図32】 本発明に基づいたチューブ脱落防止構造の
内部構造を示す第2断面図である。
【図33】 本発明に基づいた実施の形態5における医
療用チューブ開閉装置500の構造およびこの装置によ
る造影剤注入用チューブ3000の開放状態を示す図で
ある。
【図34】 本発明に基づいた実施の形態5における医
療用チューブ開閉装置500による造影剤注入用チュー
ブ3000の第1閉鎖状態を示す図である。
【図35】 本発明に基づいた実施の形態5における医
療用チューブ開閉装置500による造影剤注入用チュー
ブ3000の第2閉鎖状態を示す図である。
【図36】 本発明に基づいた実施の形態5における医
療用チューブ開閉装置500を、実施の形態1における
流路切替装置100に適用した場合の模式図である。
【図37】 従来の自動流路切替器具の構造および動作
を示す第1の図である。
【図38】 従来の自動流路切替器具に採用される2重
ピストン構造を示す図である。
【図39】 従来の自動流路切替器具の動作を示す第2
の図である。
【符号の説明】
100,200,300,400 流路切替装置、10
1 第1挟持手段、101a 第1挟持部材、101b
第2挟持部材、101f 回転軸、101e,110
レバー、101g,121a,121b コイルバ
ネ、102 主挟持手段、102a 第3挟持部材、1
02b 第4挟持部材、102c 軸ピン103 第2
挟持手段、103a 第5挟持部材、103b 第6挟
持部材、104A メインボード、104 第3挟持手
段、104a 第7挟持部材、104b 第8挟持部
材、111 摺動長孔、112 軸芯孔、113,11
4,316,321,325,335 ピン、115
ソレノイド、116 駆動ピン、117 先端部分、1
18 ベースプレート、120 ワッシャ、201,3
01 前面パネル、202,203,204,226,
227,228,229,230,302,303,3
04 長孔、205,206,207,208,20
9,213,214,239,310,311,31
2,313 ネジ、210,211,212,305,
306,308,309 ネジ孔、215,216,2
17,235,236,221,237,238 位置
決スペーサ、218,322,401 第1リンクプレ
ート、219,223 ガイドピン、220,224,
231,232,233,234,317,320,3
24,403,406,409 ベアリング、222,
318,404 第2リンクプレート、225,32
6,410 駆動プレート、225a,225b,32
6a側面、225c 凹部側面、225p,345 突
出ピン、240,241,242,243 スペーサ、
244,340 背面パネル、246,330 プー
リ、247,333 駆動装置、248,334 無端
ベルト、249 駆動ピン、250,251,252,
342,343,344 フォトセンサ、307,33
2 貫通孔、314,407 第3リンクプレート、3
15,323軸孔、319,331,341 軸孔、3
27 中心孔、328 第1ガイド溝、329 第2ガ
イド溝、336,337,338,339 スペーサ、
402,405,408 回転軸、411 ガイド溝、
500,500A,500B医療用チューブ開閉装置、
501 固定部材、501a,501b 固定軸、50
2,503,506,507 凸部、505 可動部
材、505a 支点軸、1000 シリンジ、1001
導出ポート、1002 ピストン、2000造影剤、
3000 造影剤注入用チューブ、3000D 下流側
閉鎖領域、3000U 上流側閉鎖領域、3001 第
1主チューブ、3002,3005 メス型コネクタ、
3003 Tコネクタ、3004 第1分岐チューブ、
3006第2主チューブ、3007 Tコネクタ、30
08 第2分岐チューブ、3009,3011 オス型
コネクタ、3010 第3主チューブ、4000 圧力
トランスジューサ、5000 保持レバー機構、500
1,5002 枢軸、6000 インジェクタヘッド、
6001 プランジャ、7000 生理食塩水、800
0 ローラポンプ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路内を医療用の液剤が通過する医療用
    チューブに対して用いられ、前記液剤の流れを制御する
    ため、前記医療用チューブを外面から挟み込むことによ
    り、前記流路の開閉を行なう、医療用チューブ開閉装置
    であって、 前記医療用チューブが延びる方向の外側面に沿って配置
    される固定部材と、 前記医療用チューブを挟んで、前記固定部材に対向する
    位置に配置され、前記医療用チューブに近接することに
    より、前記固定部材とともに前記医療用チューブを挟み
    込んで、前記医療用チューブの管路を閉じる第1の位置
    と、前記医療用チューブから離れることにより、前記医
    療用チューブの管路を開放する第2の位置との間を移動
    可能に設けられる可動部材と、を備え、 前記可動部材は、前記医療用チューブが延びる方向に沿
    って、上流側と下流側とが、前記医療用チューブの外側
    面に対して交互に近接可能とするため、回転中心として
    の支点軸を有する、医療用チューブ開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記支点軸の回転中心は、前記可動部材
    の前記医療用チューブが延びる方向に沿った中心位置よ
    りも下流側にずれた位置に設けられる、請求項1に記載
    の医療用チューブ開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記可動部材の上流側および下流側に
    は、前記医療用チューブ側に突出する凸部がそれぞれ設
    けられる、請求項1または2に記載の医療用チューブ開
    閉装置。
  4. 【請求項4】 前記固定部材の上流側および下流側に
    は、前記可動部材に設けられる前記凸部に対向する位置
    に、前記医療用チューブ側に突出する凸部がそれぞれ設
    けられる、請求項3に記載の医療用チューブ開閉装置。
  5. 【請求項5】 前記液剤は、造影剤である、請求項1か
    ら4のいずれかに記載の医療用チューブ開閉装置。
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