JP2003283552A - IPパケット網QoS制御方式選定方法及び装置 - Google Patents
IPパケット網QoS制御方式選定方法及び装置Info
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Abstract
を自動選定することの可能なIPパケット網QoS制御
方式選定方法及び装置の提供。 【解決手段】QoS制御ルータ2における入力トラヒッ
クの特質を特定しうるトラヒック情報を所定の時間間隔
で周期的に自動取得する監視部11と、この監視部11
により取得されたトラヒック情報から特定されるトラヒ
ック量に基づいて、QoS制御ルータ2における最適な
QoS制御方式を選定すると共に、その選定に係るQo
S制御方式に基づく所要のQoS制御が、対応するQo
S制御ルータ2において実行されるよう、ルータ設定装
置4を外部制御するQoS制御方式選定部12とを有す
る特徴。
Description
oS制御方式選定方法及び装置(IP:InternetProtoc
ol,QoS:Quality of Service )に関し、詳しく
は、複数のQoS制御方式に対応可能な複数のQoS制
御ルータにより、網内におけるVoIPセッション(V
oIP:Voice over IP)のQoS制御を行うよう構成
されたIPパケット網に適用され、各QoS制御ルータ
において動作させるべき最適なQoS制御方式をルータ
設定装置の制御下で選定するためのIPパケット網Qo
S制御方式選定方法、及びその実施に直接使用するIP
パケット網QoS制御方式選定装置に係わる。
話など、常にリアルタイム性の要求されるVoIPセッ
ションの品質は、ネットワーク(IPパケット網)自体
の品質劣化に非常に敏感である。特に、HTTP(Hype
r Text Transfer Protocol)やFTP(File Transfer
Protocol)など、バースト性のあるWWWセッション
(WWW:World Wide Web)に伴うトラヒックが、上記
VoIPセッションと共に同一IPパケット網に混在し
ている場合、このバーストの影響を受けやすい。
ット網内におけるVoIPセッションのQoS制御方式
が多数提案されている。その代表的なものとしては、例
えば、PQ(Priority Queuing)、WFQ(Weighted F
air Queuing )、CBQ(Class-Based Queuing )、F
RR(First Re-Route)、RED(Random Early Detec
tion)、WRED(Weighted Random Early Detection
)、FIFO(First-In First-Out)などが存在す
る。
ョンのQoS制御に適用する際の一形態として、IPパ
ケット網内に配置された複数のQoS制御ルータにより
実行するものが知られているが、この種の適用形態にお
いて、各QoS制御ルータにおいて実際に何れのQoS
制御方式を採用するかについては、ネットワーク管理者
の経験に基づき人手と時間をかけて行われているのが実
情である。
において、各QoS制御ルータ毎に採用すべきQoS制
御方式が一旦決定されると、それを将来のIPパケット
網の状態(拡張や設計変更など)に応じて柔軟に変更す
ることは、極めて困難なものとなる。
リシーサーバなどのルータ設定装置におけるGUI機能
(GUI:Graphical User Interface)を利用すること
により、各QoS制御ルータにおいて実行させるべきQ
oS制御の方式を外部制御により設定する技術が実用化
するに至っている。
QoS制御方式には、それぞれ、VoIPセッションの
QoS制御に際して最適の効果を及ぼす有効範囲が存在
し、その動作の特徴には長所と短所が存在する。
ては、各QoS制御ルータにおけるQoS制御方式の選
定が不適切であった場合、そのIPパケット網の輻輳を
一層悪化させて、ネットワーク品質を低下させてしまう
可能性がある。即ち、各QoSルータ毎のQoS制御方
式の選定は、IPパケット網のトラヒック状態を十分考
慮して行う必要がある。
る所要のQoS制御方式の選定を上記ルータ設定装置を
利用して行ったとしても、その選定作業自体は、依然、
ネットワーク管理者の経験に基づき人手と時間をかけて
行われるに過ぎないため、各QoS制御ルータ毎に最適
なQoS制御方式を選定することは、IPパケット網の
バースト的な輻輳が起こりうる限り、事実上不可能であ
った。
目的は、次のとおりである。
御ルータ毎に最適なQoS制御方式を自動選定すること
の可能なIPパケット網QoS制御方式選定方法及び装
置を提供せんとするものである。
方式の選定を、IPパケット網の現在のトラヒック状態
に応じて随時に行うことの可能なIPパケット網QoS
制御方式選定方法及び装置を提供せんとするものであ
る。
おけるVoIPセッションの品質を常に最良の状態に維
持することの可能なIPパケット網QoS制御方式選定
方法及び装置を提供せんとするものである。
特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかと
なろう。
ては、各QoS制御ルータにおける入力トラヒックの特
質を特定しうるトラヒック情報を自動的に取得し、その
トラヒック情報から特定されるトラヒック量に基づい
て、各QoS制御ルータにおける最適なQoS制御方式
をそれぞれ選定し、そのQoS制御方式をルータ設定装
置を通じ各QoS制御ルータに通知して、当該各QoS
制御ルータに、該当するQoS制御方式に基づく所要の
QoS制御をそれぞれ実行させる、という特徴的構成手
法を講じる。
御ルータにおける入力トラヒックの特質を特定しうるト
ラヒック情報を所定の時間間隔で周期的に取得する監視
手段と、この監視手段により取得されたトラヒック情報
から特定されるトラヒック量に基づいて、各QoS制御
ルータにおける最適なQoS制御方式をそれぞれ選定す
ると共に、その選定に係るQoS制御方式に基づく所要
のQoS制御が、対応する各QoS制御ルータにおいて
それぞれ実行されるよう、ルータ設定装置を外部制御す
るQoS制御方式選定手段とを具備させる、という特徴
的構成手段を講じる。
の解決では、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手
法及び手段を採用することにより、前記目的を達成する
よう為される。
QoS制御方式に対応可能な複数のQoS制御ルータに
より、網内におけるVoIPセッションのQoS制御を
行うよう構成されたIPパケット網に適用され、各Qo
S制御ルータにおいて動作させるべき最適なQoS制御
方式をルータ設定装置の制御下で選定するためのIPパ
ケット網QoS制御方式選定方法であって、前記各Qo
S制御ルータにおける入力トラヒックを監視して、当該
入力トラヒックの特質を特定しうるトラヒック情報を自
動的に取得し、その取得した前記トラヒック情報から特
定されるトラヒック量に基づいて、前記各QoS制御ル
ータにおける最適な前記QoS制御方式をそれぞれ選定
し、その選定した前記QoS制御方式を前記ルータ設定
装置を通じ前記各QoS制御ルータに通知して、当該各
QoS制御ルータに、該当する前記QoS制御方式に基
づく所要の前記QoS制御をそれぞれ実行させてなる、
IPパケット網QoS制御方式選定方法の構成採用にあ
る。
法の第1の特徴における前記トラヒック情報の自動取得
を、所定の時間間隔で周期的に行ってなる、IPパケッ
ト網QoS制御方式選定方法の構成採用にある。
法の第1又は第2の特徴における前記トラヒック量が、
前記各QoS制御ルータにおける前記入力トラヒック中
のWWWコネクション及びVoIPフローの各数、並び
に前記各QoS制御ルータに固有のコーデック方式から
なる、IPパケット網QoS制御方式選定方法の構成採
用にある。
法の第3の特徴における前記WWWコネクション及び前
記VoIPフローの種別を、前記入力トラヒックを構成
するIPパケットの送信元ポート番号に基づいて特定し
てなる、IPパケット網QoS制御方式選定方法の構成
採用にある。
法の第4の特徴における前記コーデック方式の種別を、
前記VoIPフローと特定された当該IPパケットのサ
イズに基づいて特定してなる、IPパケット網QoS制
御方式選定方法の構成採用にある。
法の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記QoS制御方式の選定を、前記各QoS制御ルータに
おける最適な前記QoS制御方式を目的関数としたとき
の1以上の制約条件を用いて行ってなる、IPパケット
網QoS制御方式選定方法の構成採用にある。
法の第6の特徴における前記制約条件が、前記WWWコ
ネクション数、前記VoIPフロー数及び前記コーデッ
ク方式の3要素から一義的に特定されるものである、I
Pパケット網QoS制御方式選定方法の構成採用にあ
る。
法の第6又は第7の特徴における前記制約条件が、前記
VoIPセッションのエンド−エンドにおける人間の音
質評価に基づいて事前に決定されたものである、IPパ
ケット網QoS制御方式選定方法の構成採用にある。
法の第8の特徴における前記制約条件が、MOS平均値
であり、前記QoS制御方式の選定を、前記各QoS制
御ルータに関して、前記MOS平均値が最大のものをそ
れぞれ抽出することにより行ってなる、IPパケット網
QoS制御方式選定方法の構成採用にある。
方法の第9の特徴における前記制約条件が、前記MOS
平均値の95%信頼幅を含み、前記QoS制御方式の選
定を、前記各QoS制御ルータに関して、前記95%信
頼幅が最小のものをそれぞれ抽出することにより行って
なる、IPパケット網QoS制御方式選定方法の構成採
用にある。
QoS制御方式に対応可能な複数のQoS制御ルータに
より、網内におけるVoIPセッションのQoS制御を
行うよう構成されたIPパケット網に適用され、各Qo
S制御ルータにおいて動作させるべき最適なQoS制御
方式をルータ設定装置の制御下で選定するためのIPパ
ケット網QoS制御方式選定装置であって、前記各Qo
S制御ルータにおける入力トラヒックを監視して、当該
入力トラヒックの特質を特定しうるトラヒック情報を所
定の時間間隔で周期的に自動取得する監視手段と、この
監視手段により取得された前記トラヒック情報から特定
されるトラヒック量に基づいて、前記各QoS制御ルー
タにおける最適な前記QoS制御方式をそれぞれ選定す
ると共に、その選定に係る前記QoS制御方式に基づく
所要の前記QoS制御が、対応する前記各QoS制御ル
ータにおいてそれぞれ実行されるよう、前記ルータ設定
装置を外部制御するQoS制御方式選定手段とを有して
なる、IPパケット網QoS制御方式選定装置の構成採
用にある。
置の第1の特徴における前記監視手段が、前記入力トラ
ヒックを構成するIPパケットの送信元ポート番号に基
づいて、当該入力トラヒック中のWWWコネクション及
びVoIPフローの各数を特定する機能手段と、前記V
oIPフローと特定された当該IPパケットのサイズに
基づいて、前記各QoS制御ルータに固有のコーデック
方式を特定する機能手段とを具備し、前記QoS制御方
式選定手段が、前記各QoS制御ルータにおける最適な
前記QoS制御方式を目的関数としたときの、前記監視
手段により特定された前記WWWコネクション数、前記
VoIPフロー数及び前記コーデック方式の3要素から
一義的に特定される制約条件を用いることにより、所要
のQoS制御方式を選定する機能手段を具備してなる、
IPパケット網QoS制御方式選定装置の構成採用にあ
る。
置の第2の特徴における前記制約条件が、前記VoIP
セッションのエンド−エンドにおける人間の音質評価に
基づいて事前に決定されたMOS平均値と、このMOS
平均値の95%信頼幅とを含み、前記QoS制御方式選
定手段が、前記各QoS制御ルータに関して、前記MO
S平均値が最大であり、かつ、前記95%信頼幅が最小
である前記QoS制御方式をそれぞれ選定する機能手段
を具備してなる、IPパケット網QoS制御方式選定装
置の構成採用にある。
置の第3の特徴における前記QoS制御方式選定手段
が、前記WWWコネクション数、前記VoIPフロー数
及び前記コーデック方式の3要素から、前記MOS平均
値及び前記95%信頼幅を一義的に特定するためのトラ
ヒック量対応テーブルを具備してなる、IPパケット網
QoS制御方式選定装置の構成採用にある。
置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記各Q
oS制御ルータにおける前記QoS制御方式を制御する
ことの可能なポリシーサーバである、IPパケット網Q
oS制御方式選定装置の構成採用にある。
き、添付図面を参照しつつ、装置例及びこれに対応する
方法例を挙げて説明する。
例に係るIPパケット網QoS制御方式選定装置の構成
をその適用ネットワーク構成と共に示す図である。
パケット網QoS制御方式選定装置1は、複数のQoS
制御方式に対応可能なQoS制御ルータ2により、網内
におけるVoIPセッションのQoS制御を行うよう構
成されたIPパケット網3に適用され、QoS制御ルー
タ2において動作させるべき最適なQoS制御方式を、
当該QoS制御ルータ2におけるQoS制御方式を制御
することの可能なポリシーサーバ4の(ルータ設定装
置)の制御下で選定するために、監視部11と、QoS
制御方式選定部12とを有して構成される。
のQoS制御ルータ2のみしか示されていないが、実際
には、これと同様の形態をなす複数のQoS制御ルータ
(2)が存在する。また、IPパケット網3には、Qo
S制御機能を具備していない通常のルータ2aが混在し
ていてもよい。
2における入力トラヒック(即ち、QoS制御対象回線
3aのトラヒック)を監視して、当該入力トラヒックの
特質を特定しうるトラヒック情報を所定の時間間隔で周
期的に自動取得する他、その入力トラヒックを構成する
IPパケットの送信元ポート番号に基づいて、当該入力
トラヒック中のWWWコネクション及びVoIPフロー
の各数を特定すると共に、VoIPフローと特定された
当該IPパケットのサイズに基づいて、当該QoS制御
ルータ2に固有のコーデック方式を特定するよう機能す
る。
により取得されたトラヒック情報から特定されるトラヒ
ック量に基づいて、QoS制御ルータ2における最適な
QoS制御方式をそれぞれ選定すると共に、その選定に
係るQoS制御方式に基づく所要のQoS制御が、対応
するQoS制御ルータ2において実行されるよう、ルー
タ設定装置4を外部制御する他、QoS制御ルータ2に
おける最適なQoS制御方式を目的関数としたときの、
監視部11により特定されたWWWコネクション数、V
oIPフロー数及びコーデック方式の3要素から一義的
に特定される制約条件を用いることにより、所要のQo
S制御方式を選定するよう機能する。
ッションのエンド−エンドにおける人間の音質評価(5
段階評価)に基づいて事前に決定されたMOS平均値
(MOS:Mean Opinion Score)と、このMOS平均値
の95%信頼幅とを含み、この場合において、上記Qo
S制御方式選定部12は、該当するQoS制御ルータ2
に関し、MOS平均値が最大であり、かつ、95%信頼
幅が最小であるQoS制御方式を選定するよう機能す
る。
要のQoS制御方式の選定に際し、上記制約条件とし
て、まず、MOS平均値≧2.0又は95%信頼幅≦
0.35の何れかを満足するQoS制御方式を選定し、
その後、目的関数が最大となる(即ち、MOS平均値が
最大かつ95%信頼幅が最小の)1つのQoS制御方式
を選定するよう機能する。
示したQoS制御方式選定部12に保持されるトラヒッ
ク量対応テーブル及びQoS制御番号対応テーブルの詳
細を示す図である。
選定部12には、上述のWWWコネクション数、VoI
Pフロー数及びコーデック方式の3要素から、MOS平
均値及び95%信頼幅を一義的に特定するためのトラヒ
ック量対応テーブル12aが保持される。
aは、図示の「G.711μlaw」により示されるコ
ーデック方式を大分類としながら、「W」により示され
るWWWコネクション数及び「V」により示されるVo
IPフロー数から、「QoS制御番号(図示の「QoS
番号」)」により特定されるQoS制御方式毎(行方
向)のQoS平均値(図示の「平均値」)及び「95%
信頼幅」を一義的に特定しうるよう構成されている。
ーブル12aは、IPパケット網3に存在する複数のQ
oS制御ルータ(2)において採用されている全てのコ
ーデック方式に対応しうるよう、例えば、「G.72
9」、「DVI4」、「G.723−1」など所要の各
コーデック方式を大分類として、それぞれ設定される
(これら例示の大分類については図示せず)。
対応テーブル12bには、例えば、「PQ」、「WF
Q」、「WRR」、「WRED」、「FIFO」など、
IPパケット網3に存在する複数のQoS制御ルータ
(2)において対応可能とされる全てのQoS制御方式
に対して、前述のQoS制御番号がそれぞれ割り当てら
れており、図2に示したトラヒック量対応テーブル12
aとの関係において、当該QoS制御番号を指定するこ
とにより、対応するQoS制御方式が一義的に特定され
るようになっている。
た装置例により実施されるIPパケット網QoS制御方
式選定方法の具体例を説明する。
選定方法は、IPパケット網QoS制御方式選定装置1
における監視部11が、QoS制御ルータ2における入
力トラヒック(即ち、QoS制御対象回線3aのトラヒ
ック)を監視して、当該入力トラヒックの特質を特定し
うるトラヒック情報を所定の時間間隔で周期的に自動取
得することにより開始される。
の出力インターフェースから、対応するIPパケットを
取得し、さらに、そのIPパケットのヘッダから、所要
のトラヒック情報(図1参照)として、ある時刻tにお
ける送信元IPアドレス:addr_s(t) と、送信元ポート
番号:port_s(t) と、送信先IPアドレス:addr_d(t)
と、送信先ポート番号:port_d(t) と、当該IPパケッ
トのサイズ:Byte(t)とからなるパケット情報を抽出す
る。
11(又はポリシーサーバ4でも可)に事前設定された
MIB(Management Information Base. 状態情報ベー
ス)を用いて抽出したり、或いは、同監視部11(同
前)から、対応するUNIX(登録商標)コマンドを送
出して抽出することが可能である。
情報中に含まれる送信元ポート番号:port_s(t) に基づ
き、該当する上記入力トラヒックを構成するIPパケッ
トの種別を特定する。
port_s(t) が、「80(HTTPセッション)」や「8
080(HTTPプロキシセッション)」などの値であ
った場合には、当該IPパケットの種別をWWWコネク
ションと特定し、それが「80」を含む周知ポート(we
ll-knownポート)以外の値であった場合には、当該IP
パケットの種別をVoIPフローと特定する(見なす)
ようにする。
IPフローの特定と同時に、監視部11は、VoIPフ
ローと特定した当該IPパケットのサイズに基づいて、
該当するQoS制御ルータ2に固有のコーデック方式を
特定するようにする。
ョン及びVoIPフローの各数を特定するため、先に取
得したトラヒック情報を、それぞれ、送信元IPアドレ
ス:addr_s[i] 、送信元ポート番号:port_s[i] 、送信
先IPアドレス:addr_d[i]、送信先ポート番号:port_
d[i] 、及びパケットサイズ:Byte[i] として、図4に
示す監視部11内のトラヒック情報取得テーブル11a
に記録する。
ブル11a内の情報番号であり、その最大値は「n」と
する(「n」は、IPパケット網3内の総トラヒック数
を表しており、同IPパケット網3内に新たなトラヒッ
クが検出されると1増加し、当該トラヒックが消滅する
と1減少する)。
囲において、時刻tで取得したトラヒック情報が、トラ
ヒック情報取得テーブル11a内に存在しなければ(何
れにも一致しなければ)、新たなトラヒックが検出され
たとして、これを同トラヒック情報取得テーブル11a
に追加する。これに対し、1≦i≦nの全範囲におい
て、トラヒック情報取得テーブル11aに一旦記録した
トラヒック情報が、ある一定時間参照されなければ、監
視部11は、同トラヒック情報取得テーブル11aか
ら、該当するトラヒック情報を削除する。
時刻t毎に更新されるトラヒック情報取得テーブル11
aから、その時刻tにおけるWWWコネクション数:W
及びVoIPフロー数:V、並びにQoS制御ルータ2
に固有のコーデック方式:codec を、図5に示す監視部
11内のトラヒック量取得テーブル11bに随時記録す
る(但し、コーデック方式:codec については固定
的)。
いて記録したトラヒック量取得テーブル11bの内容
を、トラヒック量情報(図1参照)として、その次段に
位置するQoS制御方式選定部12に与える。なお、こ
こでは、図示のように、ある時刻tにおけるWWWコネ
クション数:Wが「20」、VoIPフロー数:Vが
「10」であったとし、コーデック方式:codec が、図
2の説明でふれた「G.711μlaw」であったとす
る。
装置1におけるQoS制御方式選定部12は、監視部1
1から与えられたトラヒック量情報をキーとして、自ら
に事前に保持されたトラヒック量対応テーブル12aを
検索することにより、QoS制御ルータ2における最適
なQoS制御方式を選定する。
トラヒック量情報に含まれるWWWコネクション数:
W、VoIPフロー数:V及びコーデック方式:codec
の3要素から、QoS制御ルータ2における最適なQo
S制御方式を目的関数としたときの(1以上の)制約条
件、即ち、VoIPセッションのエンド−エンドにおけ
る人間の音質評価に基づいて事前に決定されたMOS平
均値と、このMOS平均値の95%信頼幅とを一義的に
特定するために、まず最初に、上記トラヒック量対応テ
ーブル12aを参照する。
めの基準として、上記MOS平均値の95%信頼幅を含
めたことにより、当該MOS平均値のみによる場合に比
べ、所要のQoS制御方式の選定をより詳細に行うこと
が可能となる。
ラヒック量対応テーブル12aの参照結果に基づき、上
記3要素から特定されるMOS平均値及び95%信頼幅
の組み合せを、存在する全てのQoS制御番号に関して
取得し、この取得したMOS平均値及び95%信頼幅の
組み合せを、該当するQoS制御番号との対応付けを図
りながら、図6に示すQoS制御方式選定部12内の制
約条件取得テーブル12cに記録する。
約条件取得テーブル12cに記録したMOS平均値及び
95%信頼幅の組み合せのうち、制約条件としてMOS
平均値≧2.0又は95%信頼幅≦0.35の何れかを
満足するものを抽出し、この抽出したMOS平均値及び
95%信頼幅の組み合せを、該当するQoS制御番号と
の対応付けを図りながら、さらに、図7に示すQoS制
御方式選定部12内の制約条件抽出テーブル12dに記
録する。なお、ここでは、図示のように、QoS制御番
号「2」及び「3」におけるMOS平均値及び95%信
頼幅の組み合せが抽出されて、制約条件抽出テーブル1
2dに記録されたものとする。
条件抽出テーブル12dに記録したMOS平均値及び9
5%信頼幅の組み合せのうち、目的関数が最大となる組
み合せ、即ち、MOS平均値が最大かつ95%信頼幅が
最小の組み合せを選定し、さらに、その組み合せに対応
するQoS制御番号「3」を検索キーとして、自らに事
前に保持されたQoS制御番号対応テーブル12bを検
索することにより、QoS制御ルータ2における最適な
QoS制御方式として「WRR」を選定する。
の選定したQoS制御方式を表す情報を、IPパケット
網QoS制御方式選定装置1外部のポリシーサーバ4に
与える。但し、今回の時刻tにおいて選定したQoS制
御方式が、前回の時刻t−1において選定したQoS制
御方式と等しい場合、QoS制御方式選定部12は、上
記QoS制御方式を表す情報を前記ポリシーサーバ4に
与えることなく、次回の時刻t+1における処理が行わ
れるまで待機する。
パケット網QoS制御方式選定装置1におけるQoS制
御方式選定部12から、所要のQoS制御方式を表す情
報が与えられると、これに該当する「WRR」に関する
QoS制御方式設定命令(図1参照)を、IPパケット
網3内の該当するQoS制御ルータ2に通知して、当該
QoS制御ルータ2に、該当するQoS制御方式に基づ
く所要のQoS制御を実行させ、以下、次回の時刻t+
1における処理が行われるまで待機する。
oS制御方式選定装置1における監視部11及びQoS
制御方式選定部12における各処理、並びにポリシーサ
ーバ4における処理が、IPパケット網3内に存在する
全てのQoS制御ルータ(2)に関して実行され、以上
により、このIPパケット網QoS制御方式選定方法が
実現されるようになる。
及びこれに対応する方法例を挙げて説明したが、本発明
は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限定されるも
のではなく、本発明にいう目的を達成し、後述の効果を
有する範囲内において、適宜変更実施することが可能な
ものである。
よれば、各QoS制御ルータ毎に最適なQoS制御方式
を自動選定することが可能になると共に、所要のQoS
制御方式の選定が、IPパケット網の現在のトラヒック
状態に応じて随時に行われるようになり、この結果、I
Pパケット網におけるVoIPセッションの品質が常に
最良の状態に維持されるようになる。
制御方式選定装置の構成をその適用ネットワーク構成と
共に示す図である。
るトラヒック量対応テーブルの詳細を示す図である。
るQoS制御番号対応テーブルの詳細を示す図である。
報取得テーブルの詳細を示す図である。
抽出テーブルの詳細を示す図である。
る制約条件取得テーブルの詳細を示す図である。
る制約条件抽出テーブルの詳細を示す図である。
Claims (15)
- 【請求項1】複数のQoS制御方式に対応可能な複数の
QoS制御ルータにより、網内におけるVoIPセッシ
ョンのQoS制御を行うよう構成されたIPパケット網
に適用され、各QoS制御ルータにおいて動作させるべ
き最適なQoS制御方式をルータ設定装置の制御下で選
定するためのIPパケット網QoS制御方式選定方法で
あって、 前記各QoS制御ルータにおける入力トラヒックを監視
して、当該入力トラヒックの特質を特定しうるトラヒッ
ク情報を自動的に取得し、 その取得した前記トラヒック情報から特定されるトラヒ
ック量に基づいて、前記各QoS制御ルータにおける最
適な前記QoS制御方式をそれぞれ選定し、 その選定した前記QoS制御方式を前記ルータ設定装置
を通じ前記各QoS制御ルータに通知して、当該各Qo
S制御ルータに、該当する前記QoS制御方式に基づく
所要の前記QoS制御をそれぞれ実行させる、 ことを特徴とするIPパケット網QoS制御方式選定方
法。 - 【請求項2】前記トラヒック情報の自動取得は、 所定の時間間隔で周期的に行う、 ことを特徴とする請求項1に記載のIPパケット網Qo
S制御方式選定方法。 - 【請求項3】前記トラヒック量は、 前記各QoS制御ルータにおける前記入力トラヒック中
のWWWコネクション及びVoIPフローの各数、並び
に前記各QoS制御ルータに固有のコーデック方式から
なる、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載のIPパケット
網QoS制御方式選定方法。 - 【請求項4】前記WWWコネクション及び前記VoIP
フローは、 その種別を、前記入力トラヒックを構成するIPパケッ
トの送信元ポート番号に基づいて特定する、 ことを特徴とする請求項3に記載のIPパケット網Qo
S制御方式選定方法。 - 【請求項5】前記コーデック方式は、 その種別を、前記VoIPフローと特定された当該IP
パケットのサイズに基づいて特定する、 ことを特徴とする請求項4に記載のIPパケット網Qo
S制御方式選定方法。 - 【請求項6】前記QoS制御方式の選定は、 前記各QoS制御ルータにおける最適な前記QoS制御
方式を目的関数としたときの1以上の制約条件を用いて
行う、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
IPパケット網QoS制御方式選定方法。 - 【請求項7】前記制約条件は、 前記WWWコネクション数、前記VoIPフロー数及び
前記コーデック方式の3要素から一義的に特定されるも
のである、 ことを特徴とする請求項6に記載のIPパケット網Qo
S制御方式選定方法。 - 【請求項8】前記制約条件は、 前記VoIPセッションのエンド−エンドにおける人間
の音質評価に基づいて事前に決定されたものである、 ことを特徴とする請求項6又は7に記載のIPパケット
網QoS制御方式選定方法。 - 【請求項9】前記制約条件は、 MOS平均値であり、 前記QoS制御方式の選定は、 前記各QoS制御ルータに関して、前記MOS平均値が
最大のものをそれぞれ抽出することにより行う、 ことを特徴とする請求項8に記載のIPパケット網Qo
S制御方式選定方法。 - 【請求項10】前記制約条件は、 前記MOS平均値の95%信頼幅を含み、 前記QoS制御方式の選定は、 前記各QoS制御ルータに関して、前記95%信頼幅が
最小のものをそれぞれ抽出することにより行う、 ことを特徴とする請求項9に記載のIPパケット網Qo
S制御方式選定方法。 - 【請求項11】複数のQoS制御方式に対応可能な複数
のQoS制御ルータにより、網内におけるVoIPセッ
ションのQoS制御を行うよう構成されたIPパケット
網に適用され、各QoS制御ルータにおいて動作させる
べき最適なQoS制御方式をルータ設定装置の制御下で
選定するためのIPパケット網QoS制御方式選定装置
であって、 前記各QoS制御ルータにおける入力トラヒックを監視
して、当該入力トラヒックの特質を特定しうるトラヒッ
ク情報を所定の時間間隔で周期的に自動取得する監視手
段と、 この監視手段により取得された前記トラヒック情報から
特定されるトラヒック量に基づいて、前記各QoS制御
ルータにおける最適な前記QoS制御方式をそれぞれ選
定すると共に、その選定に係る前記QoS制御方式に基
づく所要の前記QoS制御が、対応する前記各QoS制
御ルータにおいてそれぞれ実行されるよう、前記ルータ
設定装置を外部制御するQoS制御方式選定手段と、を
有する、ことを特徴とするIPパケット網QoS制御方
式選定装置。 - 【請求項12】前記監視手段は、 前記入力トラヒックを構成するIPパケットの送信元ポ
ート番号に基づいて、当該入力トラヒック中のWWWコ
ネクション及びVoIPフローの各数を特定する機能手
段と、 前記VoIPフローと特定された当該IPパケットのサ
イズに基づいて、前記各QoS制御ルータに固有のコー
デック方式を特定する機能手段と、を具備し、 前記QoS制御方式選定手段は、 前記各QoS制御ルータにおける最適な前記QoS制御
方式を目的関数としたときの、前記監視手段により特定
された前記WWWコネクション数、前記VoIPフロー
数及び前記コーデック方式の3要素から一義的に特定さ
れる制約条件を用いることにより、所要のQoS制御方
式を選定する機能手段を具備する、 ことを特徴とする請求項11に記載のIPパケット網Q
oS制御方式選定装置。 - 【請求項13】前記制約条件は、 前記VoIPセッションのエンド−エンドにおける人間
の音質評価に基づいて事前に決定されたMOS平均値
と、 このMOS平均値の95%信頼幅とを含み、 前記QoS制御方式選定手段は、 前記各QoS制御ルータに関して、前記MOS平均値が
最大であり、かつ、前記95%信頼幅が最小である前記
QoS制御方式をそれぞれ選定する機能手段を具備す
る、 ことを特徴とする請求項12に記載のIPパケット網Q
oS制御方式選定装置。 - 【請求項14】前記QoS制御方式選定手段は、 前記WWWコネクション数、前記VoIPフロー数及び
前記コーデック方式の3要素から、前記MOS平均値及
び前記95%信頼幅を一義的に特定するためのトラヒッ
ク量対応テーブルを具備する、 ことを特徴とする請求項13に記載のIPパケット網Q
oS制御方式選定装置。 - 【請求項15】前記ルータ設定装置は、 前記各QoS制御ルータにおける前記QoS制御方式を
制御することの可能なポリシーサーバである、 ことを特徴とする請求項11、12、13又は14に記
載のIPパケット網QoS制御方式選定装置。
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