JP2003282906A - 光電変換装置及びその製造方法 - Google Patents

光電変換装置及びその製造方法

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JP2003282906A
JP2003282906A JP2002088699A JP2002088699A JP2003282906A JP 2003282906 A JP2003282906 A JP 2003282906A JP 2002088699 A JP2002088699 A JP 2002088699A JP 2002088699 A JP2002088699 A JP 2002088699A JP 2003282906 A JP2003282906 A JP 2003282906A
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zinc oxide
copper
conversion device
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Kaoru Konakahara
馨 小中原
Toru Den
透 田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 pn接合面積を大きくした太陽電池などに用
いる光電変換装置及びその製造方法の提供。 【解決手段】 電極付き基板61上に形成された酸化亜
鉛針状結晶62と、酸化亜鉛針状結晶62に接するよう
に形成された酸化銅結晶63とを備えた光電変換部が積
層されている光電変換装置の製造方法であって、各酸化
亜鉛針状結晶62を少なくとも亜鉛イオンを含有する溶
液中で形成し、酸化銅結晶63を少なくとも銅イオンを
含有する溶液中で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換装置及び
その製造方法に関し、特に、太陽電池などに用いる光電
変換装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光エネルギーを電気エネルギーに
変換する方法としては、シリコンやガリウム−砒素等の
半導体接合を用いた太陽電池が一般的である。中でも半
導体のpn接合を用いた単結晶シリコン太陽電池や多結
晶シリコン太陽電池、pin接合を用いたアモルファス
シリコン太陽電池がよく知られており、実用化が進みつ
つある。
【0003】しかし、シリコン太陽電池は製造コストが
高く、また製造自体でエネルギーを多く消費するので、
導入コストや消費エネルギーを回収するには、長期間の
使用の必要がある。現在の普及のネックになっているの
は主にこのコストにある。一方、近年、第2世代薄膜太
陽電池としてCdTeやCuIn(Ga)Seなどの実
用化研究も進展しているが、これらの材料系では環境問
題や資源的な問題が提起されている。
【0004】また、表面上に色素を吸着させた酸化物半
導体と電解質溶液との界面で起きる光電気化学反応を利
用したというGraetzelらの湿式色素増感太陽電
池(以後にGraetzel型セルという。)やp型酸
化物半導体層とn型酸化物半導体層を積層形成させたp
n接合型光電変換装置(特開2000−243994号
公報、特開2001−015785号公報等)等も報告
されている。
【0005】これらの太陽電池において用いられる酸化
亜鉛、酸化銅(I)等の金属酸化物半導体は、前記乾式
太陽電池において用いられるシリコン、ガリウム−砒素
等と比較して、低コストで製造が可能であり、光電変換
特性と安定性との両面において優れていることから、将
来のエネルギー変換材料として期待されている。
【0006】また、pn接合型光電変換装置の動作原理
について説明する。p、n型酸化物半導体のバンドギャ
ップよりエネルギーが大きい入射光を入射させると、電
子が励起され、各々の酸化物半導体の伝導帯に移動し、
価電子帯にホールが生じる。pとnとが接合して生じた
空乏層中では、電界の作用によりp型に生じた電子はn
型へ、n型に生じたホールはp型へ加速し移動していく
ので、光電変換装置として作動する。また、この光電変
換効率を高めるためには、pn接合自体の形状として櫛
歯状等の形状を用いてpn接合面積を大きくする等の方
法がある。
【0007】また、一般的に酸化亜鉛膜を製造する手段
としては、スパッタリング法、蒸着法、CVD法、めっ
き等の様々な方法で作製することが可能である。特にめ
っきは、大面積化や低コスト化を目的とした作製方法と
して注目されている。例えば、伊崎氏らが導電性基板上
に酸化亜鉛膜を均一に作製したことを報告している(Ap
pl.Phys.Lett.,Vol.68, No.17, 1996 2439、J.Electroc
hem.Soc.,146, 4517(1999)、J.Electrochem.Soc., 147
(1),210(2000)、特開平8−217443号公報、特開
平8−260175号公報)。
【0008】また、酸化亜鉛の針状結晶を作製する手段
として“J.Crystal Growth,102,965,(1990)”に、金属
Znの気相酸化を用いて針状酸化亜鉛結晶を920℃で
製造したことが報告されている。
【0009】更に、“Jpn.J.Appl.Phys.,Vol.38(1999)p
p.L586”に、大気開放型のCVD法を用いて直径1.5
μmで、長さが100μmに達する酸化亜鉛の針状結晶
が製造できることを報告している。これらの成膜法に対
して、めっきは溶液中でめっきを行うため、真空にする
必要がなく高温度に保持する必要もないので低コスト化
も基板の大面積化も可能である。
【0010】更に、Cu2Oはp型半導体の材料とし
て、1920年代より色々と研究がなされている。この
Cu2Oは一般的に整流器、光電池、赤色顔料、船底塗
料等に使用されていたが、現在ではそれぞれの用途に異
なる材料が主流となって用いられるケースが多い。
【0011】しかし、Cu2Oは安価で無害な性質であ
ることより、新たな活用方法に着いて常に研究され続け
ている素材である。これらの製造方法として、水酸化カ
リウムでアルカリ性にした塩化スズ(II)溶液に硫酸銅
溶液を加えて沈殿させる方法がある。
【0012】しかし、この方法では安定したp型の半導
体は得ることが難しい。また、スパッタリング法等のP
VD法を用いても作製できるが、コスト面やエネルギー
消費面に課題が多い。しかし、電着法は2eVのバンド
ギャップを有するCu2Oが大面積に成膜でき、更に低
コストで製造できる方法として近年注目されている。
【0013】例えば、CuSO4と乳酸と水酸化ナトリ
ウムを混合した水溶液中で電位を印加することにより、
電極上にCu2Oを析出させる方法がJay A.Switzer等に
よって報告されている(Chem.Mater.1996,8,2499)。ま
た、Yongsug Tak等は、酸性条件でのCu2Oの電着を、
Cu(NO32水溶液を用いて成膜したことを報告して
いる(Electrochemical and Solid-State Letters,2(1
1)559(1999))。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術
は、p型Cu2O/n型SnO2構造等のpn接合を備え
た光電変換装置の光電変換効率を更に向上させることが
求められている。Graetzel型セルの様に微粒子
を分散、接合させる方法では、ポーラス状半導体電極中
の隙間に電解液を充填させることが可能でも、固体であ
るp型電荷輸送層を充填させるのは困難である。また、
電子の移動が十分効率的ではないという問題もある。
【0015】そこで、本発明は、pn接合面積を大きく
することを課題とする。
【0016】また、本発明は、電子の授受がスムーズに
行われるようにするとともに、光電変換装置の変換効率
を高めることを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、基板上に形成された第1導電型の電荷輸
送層と、前記第1導電型の電荷輸送層に接するように形
成された第2導電型の電荷輸送層とを備えた光電変換部
が積層されている光電変換装置であって、前記各第1導
電型の電荷輸送層は、少なくとも亜鉛イオンを含有する
溶液中で形成した層であり、前記各第2導電型の電荷輸
送層は、少なくとも銅イオンを含有する溶液中で形成し
た層であることを特徴とする。
【0018】なお、第2導電型の電荷輸送層は、第1導
電型の電荷輸送層に接するように形成されているが、こ
の「接する」とは、2種の電荷輸送層が繋がっている
(例えば、両者は重なり部分を有していてもよい)こと
を含む。
【0019】また、本発明は、基板上に形成された第1
導電型の電荷輸送層と、前記第1導電型の電荷輸送層に
接するように形成された第2導電型の電荷輸送層とを備
えた光電変換部が積層されている光電変換装置の製造方
法であって、前記各第1導電型の電荷輸送層を、少なく
とも亜鉛イオンを含有する溶液中で形成し、前記各第2
導電型の電荷輸送層を、少なくとも銅イオンを含有する
溶液中で形成することを特徴とする。
【0020】具体的には、本発明は、以下のようにな
る。すなわち、少なくとも亜鉛イオンが含有される溶液
中でめっきを行うことにより第1導電型の電荷輸送層で
ある酸化亜鉛針状結晶を形成する工程と、少なくとも銅
イオンが含有される溶液中でめっきを行うことにより第
1導電型の電荷輸送層に接するように第2導電型の電荷
輸送層である酸化銅を形成する工程とを、交互に2回以
上繰り返し行うことを特徴とする。
【0021】なお、めっきとは、無電解めっき及び電着
を含む。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。
【0023】本発明の実施形態の光電変換装置の主な特
徴は、pn接合面積を最大限に増やし、電子やホールの
授受及び移動がスムーズに行えるようにし、内部抵抗や
再結合確率が低く変換効率が高い電子移動型の電化輸送
層を備えるようにしていることである。
【0024】<本発明の実施形態の光電変換装置の構成
について>図1は、本実施形態の光電変換装置の構成例
を示す図である。酸化亜鉛針状結晶12はn型ワイドギ
ャップ半導体である。p型の半導体である酸化銅(I)
結晶はめっきにより析出させている。酸化亜鉛針状結晶
12は、粒界が生じにくいため、光励起により生成した
電子もしくはホールが集電極へ移動する間に散乱される
確率が少ない。
【0025】特に図1に示した様に全ての酸化亜鉛針状
結晶12の一端が透明電極11に接合された状態で構成
されている場合には、電子もしくはホールの移動におい
て、粒界の影響は殆ど解消される。更にn型及びp型の
電荷輸送層が双方とも酸化物であるため太陽電池として
の耐久性がある。
【0026】光の照射面はどの面に透明電極11を用い
るかによって決まるが、以下説明するいずれを採用して
もよい。
【0027】図2(a)に示した構成はn型半導体であ
る酸化亜鉛針状結晶側に透明電極11を用い、p型半導
体である酸化銅(I)結晶層側は電極付き基板21を用
いた例である。
【0028】図2(b)に示した構成はそれとは逆の構
成でp型の酸化銅(I)結晶層側は透明電極15があ
り、pn接合界面までの照射光の吸収や反射が少なけれ
ばどちらの構成でもよい。
【0029】図2(c)に示した様に、どちらの面から
の光照射でも利用可能にできる構成もある。これらの構
成は針状結晶の作製方法、及び組み合わせる電荷輸送層
の製法に依存する。例えばPt膜上への電着による針状
結晶の作製の場合には、針状結晶面からは光照射は出来
なくなる。そのため、Cu2O上に錫をドープした酸化
インジウム(ITO)やフッ素をドープした酸化錫(F
TO)等の透明導電膜を成膜し、その一部分にAuやP
t等の取り出し電極を設置する構成になる。
【0030】<酸化亜鉛針状結晶について>針状結晶と
は所謂ウィスカーであり、欠陥のない針状単結晶もしく
は螺旋転移等を含んだ針状結晶のことを指す。
【0031】図8(a)〜図8(c)に示すように針状
結晶は1点より多数の針状結晶が成長したものや、樹枝
状に形成されたものや、折れ線状に成長したものも含
む。
【0032】また、針状結晶は円柱及び円錐、円錐で先
端が平坦なものや先端が尖っているもの等を全て含む。
更に、三角錐、四角錐、六角錘、それ以外の多角錐状や
その多角錐の先端が平坦なもの、また、三角柱、四角
柱、六角柱、それ以外の多角柱状、あるいは先端が尖っ
た三角柱、四角柱、六角柱、それ以外の多角柱状やその
先端が平坦なもの等も含まれ、更に、これらの折れ線状
構造も含まれるが、酸化亜鉛針状結晶の断面の形状は六
角形になりやすい傾向がある。
【0033】また、生成された酸化亜鉛針状結晶のアス
ペクト比は光電変換装置等のラフネスファクターの大き
いものや、より細いものが好まれる場合に5以上、でき
れば50以上が好ましく、針状結晶の横切断面の重心を
通る最小長さも500nm以下であること、できれば1
00nm以下、更に50nm以下が好ましい。
【0034】更に、結晶性を高めるために針状結晶をc
軸配向させることが好ましい。ここでアスペクト比とは
針状結晶の横切断面が円形又は円形に近い状態の形状の
場合は直径に対する長さの比率をいい、針状結晶の横切
断面が六角形等の角形の場合は切断面の重心を通る最小
長さに対する長さの比率をいうものとする。
【0035】このような電着を用いて酸化亜鉛針状結晶
を作製するときは、酸化亜鉛針状結晶が図3(a)の様
にガラス基板10と平行に重なってしまう状態より、基
板より直線状に成長させた図1や、樹枝状に成長させた
図3(b)に見られる様に酸化亜鉛針状結晶の末端部が
透明電極11に接合させた状態で、ガラス基板10と垂
直方向に形成されている方が好ましい。また、酸化亜鉛
針状結晶の軸方向と基板の主面とのなす角60゜以上で
あることが好ましく、80゜以上であることがより好ま
しい。
【0036】<n層に当たる酸化亜鉛針状結晶のめっき
による製造方法について>本実施形態では、酸化亜鉛針
状結晶をめっきにより作製する。具体的には、大別に分
かれると電着法と無電解めっきがあるがいずれを採用し
てもよい。まず電着法については、3電極もしくは2電
極を使用して、少なくとも亜鉛イオンが含有された電解
液に電極基板を浸して電位を印加することにより酸化亜
鉛針状結晶を作製する。
【0037】ここで、亜鉛を含有する塩として使用でき
る化合物としては、例えば硝酸亜鉛、塩化亜鉛、硫酸亜
鉛、炭酸亜鉛、酢酸亜鉛等が挙げられる。電解質として
これらの化合物の中から選んだ一種類の化合物でも、二
種類以上の混合させた化合物でも用いることができる。
【0038】酸化亜鉛針状結晶を作製する条件として
は、高アスペクト比を得るためにより低濃度が好まれ、
1mmol/L〜0.05mol/L程度の範囲が適し
ており、更に1mmol/L〜0.01mol/L程度
の範囲がより好ましい。
【0039】また、電解溶媒としては、エタノール等の
有機媒体、水、酸素等の気体を溶かした水等を用いる
が、扱いの容易さより水が好ましい。その作製装置の一
例として3電極で電着を行う作製装置を図4に示した。
【0040】図4に示す参照極41、対極42、作用電
極をビーカー44中の電解液45に浸して電位を印加す
ることにより、作用極43である導電性基板上に酸化亜
鉛針状結晶が成長する。
【0041】この作製条件として、少なくとも亜鉛塩が
含有された電解質及びその電解質濃度、IPAや水等の
電解溶媒、電解電位値、電解液の温度、電着時間、酸素
などの活性気体濃度、電解液の対流条件等を変える他
に、添加する界面活性剤の種類、添加量も変えればよ
い。
【0042】例えば硝酸亜鉛を用いて電着を行う場合
は、硝酸亜鉛濃度は1mmol/L〜0.1mol/L
が好ましく、Ag/AgClの参照極に対する作用極の
電解電位は−0.9V〜−1.5Vが好ましい。
【0043】更に、電解液として水を用いた場合、電解
液温度はマントルヒーター46を用いて85℃〜90℃
にすることにより、アスペクトの大きい針状結晶が成長
する。更に、適当な添加剤を電解液中に混入することに
よりアスペクト比を増加させることができる。
【0044】また、無電解めっきについては、少なくと
も亜鉛イオンが含有される溶液から酸化亜鉛を析出さ
せ、安価に大面積の酸化亜鉛針状結晶を作製することが
できる。
【0045】図5に示すように、例えば硝酸亜鉛とDM
AB(ジメチルアミンボラン)の水溶液からなる反応溶
液53中に基板51を浸し、その基板51上に酸化亜鉛
針状結晶を成長させることができる。
【0046】また、少なくとも亜鉛塩が含有された溶質
及びその溶質濃度、基板の種類、IPAや水等の溶媒、
溶液温度、析出時間、酸素等の活性気体濃度、溶液の対
流条件等を変える他に、添加する界面活性剤の種類、添
加量も変えればよい。
【0047】例えば硝酸亜鉛とDMABを用いて無電解
めっきを行う場合は、硝酸亜鉛濃度は0.1mmol/
L〜0.5mol/Lが好ましく、DMAB濃度は1m
mol/L〜0.5mol/Lが好ましい。
【0048】更に、溶媒として水を用いた場合、反応溶
液温度は50℃〜90℃にすることが好ましく、特に6
0℃〜85℃にすることが好ましい。
【0049】<p層に当たる酸化銅(I)結晶の製造方
法について>n型の半導体結晶層上にp型の電荷輸送層
をめっきにより作製する必要があるが、ここにおけるC
2Oめっきの定義としては電着だけとする。このp型
の電荷輸送層として、全固体化を行うためにCu2Oを
用いている。
【0050】本実施形態では、酸化銅(I)結晶を電着
法により作製する方法としては、3電極もしくは2電極
を使用して、少なくとも銅イオンが含有された電解液に
電極基板を浸して電位を印加することにより酸化銅
(I)結晶を作製することができる。
【0051】電着を用いることにより、酸化亜鉛針状結
晶間に容易に電解液が染み込み、すべての隙間に欠陥無
しで析出させることが可能であり、低温プロセスのため
に扱いも容易である。その作製装置の一例として3電極
で電着を行う装置を図4に示す。
【0052】参照極41、対極42、作用極である酸化
亜鉛電極43をビーカー44中の電解液45に浸して電
位を印加することにより、酸化亜鉛電極43上に酸化銅
(I)結晶が成長する。この作製条件として、少なくと
も銅塩が含有された電解液、濃度、IPAや水等の電解
溶媒、電解電位値、電解液の温度、電着時間、酸素等の
活性気体濃度、電解液の対流条件、錯化剤、その他添加
剤等のパラメータを変えることにより最適条件を見出す
ことができる。
【0053】ここで、銅を含有する塩として使用できる
化合物としては、例えば硝酸銅、硫酸銅、塩化銅、炭酸
銅、酢酸銅等が挙げられる。このCu2Oの析出条件の
例として、CuSO4の銅塩を用いた場合は、錯化剤と
pHを調整するためのアルカリ溶液を混入することが好
ましい。
【0054】このとき、錯化剤は乳酸が好ましい。この
とき、乳酸の濃度はCuSO4に対して2倍以上が好ま
しく、更に4倍以上の方が、より容易に錯体化するため
に好ましい。
【0055】また、アルカリ溶液を混入する前の濃度と
して、CuSO4は0.1〜0.5Mであることがより
容易に作製できるため、好ましい。
【0056】また、pHを調整するためにアルカリ溶液
を混入する過程において、水酸化ナトリウム水溶液を用
いることが好ましい。
【0057】更に、pHとして7−13の間が好まし
く、結晶性を考慮するとPHは8−12の間が更に好ま
しい。電解電位はpHや電解液温度に依存されるため一
概に範囲を指定できないが、銀/塩化銀参照極を用いて
−0.2V〜−0.8Vであることが好ましい。
【0058】<n型とp型の電荷輸送層を交互に積層形
成した光電変換装置の製造方法について>本実施形態で
は、少なくとも亜鉛イオンが含有される溶液中でめっき
を行うことにより酸化亜鉛針状結晶をn型の電荷輸送層
として形成する工程と、少なくとも銅イオンが含有され
る溶液中でめっきを行うことにより酸化亜鉛針状結晶の
先端を除いた酸化亜鉛針状結晶間にCu2Oをp型の電
荷輸送層として形成する工程を交互に2回以上繰り返し
行うことによって光電変換装置を製造している。
【0059】以下に図6を用いて、2回繰り返して行う
場合について説明する。
【0060】まず、先述した酸化亜鉛針状結晶のめっき
による製造方法を用いて、適する電極付き基板61を少
なくとも亜鉛イオンが含有された溶液に浸してめっきを
行うと、この基板61上に高アスペクト比を有する酸化
亜鉛状結晶62が成長する(図6(a))。
【0061】例えば、ここにおける酸化亜鉛針状結晶6
2は円錐で先端が尖っているものとする。めっきを長く
行うほど各々の酸化亜鉛針状結晶62はその下部が太く
成長していくので、各々の酸化亜鉛針状結晶62がお互
いに接合しないようにめっき時間を調整する必要があ
る。
【0062】つぎに、先述したCu2O電着による製造
方法を用いて、この基板を少なくとも銅イオンが含有さ
れた電解液に浸して電位を印加すると、酸化亜鉛針状結
晶62の隙間は酸化銅(I)結晶63が欠陥や空孔を生
じさせることなく充填され、形成される。
【0063】このとき、酸化亜鉛針状結晶62の先端は
酸化銅(I)結晶63層表面上から10nm〜1μmの
高さで出ているように調整してCu2O電着を行うのが
好ましい(図6(b))。
【0064】続いて、電極付き基板61を再び少なくと
も亜鉛イオンが含有された溶液に浸してめっきを行う
と、最初のCu2O電着で埋め残した酸化亜鉛針状結晶
62の先端を成長開始点として新しい酸化亜鉛針状結晶
62が成長する(図6(c))。
【0065】更に、電極付き基板61をまた銅イオンが
含有された電解液に浸して電位を印加すると、また酸化
亜鉛針状結晶62の隙間は酸化銅(I)結晶63が欠陥
や空孔部分を生じさせることなく充填され、形成される
(図6(d))。
【0066】この様に、酸化亜鉛針状結晶62の先端を
埋め残すことなく酸化銅(I)結晶63を形成すると、
酸化亜鉛針状結晶62のアスペクト比が一回分の電着に
比べて増加できるので、pn接合面積が大きく、且つ電
子の授受がスムーズに行われるpn接合型光電変換装置
が完成することになる。
【0067】また、図7を用いて、3回以上繰り返して
行う場合について説明する。
【0068】図7(a)に示すように、図6(c)に示
した酸化亜鉛針状結晶62上にその酸化亜鉛針状結晶6
2の長さが10nm〜1μmの長さである先端を埋め残
した酸化銅(I)結晶63層を形成する。
【0069】この後は、先述したように少なくとも亜鉛
イオンが含有される溶液中でめっきを行うことにより酸
化亜鉛針状結晶62を前記n型の電荷輸送層として形成
する工程と、少なくとも銅イオンが含有される溶液中で
めっきを行うことにより酸化亜鉛針状結晶72の先端を
除いた酸化亜鉛針状結晶62間にCu2Oをp型の電荷
輸送層として形成する工程を交互に所望の回数分繰り返
し行う(図7(b)〜図7(d))。
【0070】最後に酸化亜鉛針状結晶62の先端を埋め
残すことなく酸化銅(I)結晶63を形成すると、図7
(e)に示す様に酸化亜鉛針状結晶62の更に高いアス
ペクト比を有するpn接合型光電変換装置が完成するこ
とになる。
【0071】また、この光電変換装置の酸化亜鉛針状結
晶62を作製する度に所望通りにめっきの作製条件を変
えることにより酸化亜鉛針状結晶62の成長状況を変え
ることも可能である。
【0072】<電極について>n型及びp型の半導体結
晶層に隣接するように電極が設けられる。電極はこれら
の層の外側の全面に設けてもよいし一部に設けてもよ
い。光入射側の電極としては、インジウム−スズ複合酸
化物、酸化亜鉛にガリウムをドープしたもの、酸化スズ
にフッ素をドープしたもの等の透明電極が好適に用いら
れる。
【0073】光入射側の電極に接する層の抵抗が十分低
い場合には、光入射側の電極として部分的な電極、例え
ばフィンガー電極等を設けることも可能である。
【0074】光入射側とはならない電極は、Pt、Au
等のオーミック接触に適する金属電極が好適に用いられ
る。特に、n型の半導体結晶層を光入射側として透明電
極を用いたとき、p型の半導体結晶層であるCu2O上
に直接スパッタリング法等で金属を成膜し、電極とする
ことが好ましい。
【0075】<基板について>基板の材質、厚さは、光
起電力装置に要求される耐久性に応じて適宜設計するこ
とができる。光入射側の基板は透光性である限り、ガラ
ス基板、プラスチック基板等が好適に用いられる。光入
射側とはならない基板としては、金属基板、セラミック
基板等を適宜用いることができる。光入射側の基板の表
面には、SiO 2等からなる反射防止膜を設けることが
好ましい。
【0076】なお、前述した電極に基板としての機能を
兼ねさせることにより、電極とは別部材の基板を設けな
いようにしてもよい。
【0077】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0078】「実施例1」本発明の実施例1では、図4
の電着装置を用いた酸化亜鉛針状結晶の作製と図4の電
着装置を用いた酸化銅(I)結晶の作製とを交互に繰り
返して光電変換装置を作製した。
【0079】導電性ガラス基板(FドープSnO2、1
0Ω/□)を作用極43として、85℃まで加熱した2
mmol/L硝酸亜鉛水溶液45に浸し、参照極41に
対して−1.2Vの印加で電着を5000秒間行った。
【0080】このときに用いた対極42は亜鉛板であっ
た。電着後、基板表面には酸化亜鉛針状結晶が電極から
図6(a)の様に成長していた。
【0081】この酸化亜鉛針状結晶の径は40nm〜5
0nmであり、長さはその20倍〜30倍であった。ま
た、0.4mol/L硫酸銅(II)と3mol/L乳酸
とを混合させてできた溶液に0.5M水酸化ナトリウム
水溶液を添加して、この電解液がpH=9となるように
調整した。この電解液に先述した酸化亜鉛電極を作用極
43として浸し、参照極41に対して−0.6Vの電位
を500秒間印加した。
【0082】このときに用いた対極42は銅板であり、
マントルヒーター46でビーカー44内の電解液45を
85℃まで加熱して行った。電着後、図6(b)に示す
ように酸化亜鉛電極表面上に酸化銅(I)結晶層が形成
されており、酸化銅(I)結晶層から出ていた酸化亜鉛
針状結晶の先端の長さは100nmであった。
【0083】また、この基板を作用極として、再び85
℃まで加熱した2mmol/L硝酸亜鉛水溶液45に浸
し、参照極41に対して−1.2Vの印加で電着を50
00秒間行った。このときに用いた対極42は亜鉛板で
あった。
【0084】電着後、この基板上の酸化銅(I)結晶層
表面から更に酸化亜鉛針状結晶が図6(c)の様に成長
していた。この酸化亜鉛針状結晶の径は40nm〜50
nmであり、酸化銅(I)結晶層から成長していた部分
の長さはその20倍〜30倍であった。
【0085】続いて、0.4mol/L硫酸銅(II)と
3mol/L乳酸とを混合させ、更に0.5M水酸化ナ
トリウム水溶液を添加してpH=9となるように調整で
きた電解液に、先述した電極を作用極43として浸し、
参照極41に対して−0.6Vの電位を700秒間印加
した。
【0086】このときに用いた対極42は銅板であり、
マントルヒーター46でビーカー44内の電解液45を
85℃まで加熱して行った。電着後、図6(d)に示す
ように酸化亜鉛針状結晶電極上に酸化銅(I)結晶層が
形成されており、その結晶層の膜厚は約3μmであっ
た。そして、生成した酸化銅(I)結晶層上にスパッタ
によりAu電極を作製し、セルを組み上げた。
【0087】また、比較例として粒径100nmを主成
分としたZnO粉末を分散させたペーストを導電性ガラ
ス上に塗布し500℃で30分間焼成したものを用いて
同様にセルを組み立てた。
【0088】そして紫外線カットフィルターを取り付け
た500Wのキセノンランプ光を対極側から照射した。
そしてこの時生じた光電変換反応による光電流の値を測
定した。その測定結果、本発明のセルの方が短絡電流、
光電変換効率ともに5%程度向上した。
【0089】「実施例2」本発明の実施例2では、図5
に示した溶槽を用いた酸化亜鉛針状結晶の作製と図4の
電着装置を用いた酸化銅(I)結晶の作製とを交互に繰
り返して光電変換装置を作製した。
【0090】スパッタによりPt膜を付着させた導電性
ガラス基板51(FドープSnO2、10Ω/□)を6
5℃まで加熱した5mmol/L硝酸亜鉛と0.05m
ol/L DMABからなる水溶液53に5000秒間
浸し続けた。
【0091】この後、基板表面には酸化亜鉛針状結晶が
電極から図6(a)の様に成長していた。この酸化亜鉛
針状結晶の径は60nm〜70nmであり、長さはその
20倍〜30倍であった。また、0.4mol/L硫酸
銅(II)と3mol/L乳酸とを混合させてできた溶液
に0.5M水酸化ナトリウム水溶液を添加して、この電
解液がpH=9となるように調整した。
【0092】この電解液に先述した酸化亜鉛電極を作用
極43として浸し、参照極41に対して−0.6Vの電
位を500秒間印加した。このときに用いた対極42は
銅板であり、マントルヒーター46でビーカー44内の
電解液45を85℃まで加熱して行った。
【0093】電着後、図6(b)に示すように酸化亜鉛
電極表面上に酸化銅(I)結晶層が形成されており、酸
化銅(I)結晶層から出ていた酸化亜鉛針状結晶の先端
の長さは100nmであった。
【0094】また、この基板を作用極として、再び65
℃まで加熱した5mmol/L硝酸亜鉛と0.05mo
l/L DMABからなる水溶液53に5000秒間浸
した。
【0095】この後、この基板上の酸化銅(I)結晶層
表面から更に酸化亜鉛針状結晶が図6(c)の様に成長
していた。この酸化亜鉛針状結晶の径は60〜70nm
であり、酸化銅(I)結晶層から成長していた部分の長
さはその20〜30倍であった。
【0096】続いて、0.4mol/L硫酸銅(II)と
3mol/L乳酸とを混合させ、更に0.5M水酸化ナ
トリウム水溶液を添加してpH=9となるように調整で
きた電解液に、先述した電極を作用極43として浸し、
参照極41に対して−0.6Vの電位を700秒間印加
した。
【0097】このときに用いた対極42は銅板であり、
マントルヒーター46でビーカー44内の電解液45を
85℃まで加熱して行った。電着後、図6(d)に示す
ように酸化亜鉛針状結晶電極上に酸化銅(I)結晶層が
形成されており、その結晶層の膜厚は約3μmであっ
た。そして、生成した酸化銅(I)結晶層上にスパッタ
によりAu電極を作製し、セルを組み上げた。
【0098】また、比較例として粒径100nmを主成
分としたZnO粉末を分散させたペーストを導電性ガラ
ス上に塗布し500℃で30分間焼成したものを用いて
同様にセルを組み立てた。
【0099】そして紫外線カットフィルターを取り付け
た500Wのキセノンランプ光を対極側から照射した。
そしてこの時生じた光電変換反応による光電流の値を測
定した。その測定結果、本発明のセルの方が短絡電流、
光電変換効率ともに5%程度向上した。
【0100】「実施例3」本発明の実施例3では、図4
の電着装置を用いた酸化亜鉛針状結晶の作製と図4の電
着装置を用いた酸化銅(I)結晶の作製とを交互に繰り
返して光電変換装置を作製した。
【0101】導電性ガラス基板(FドープSnO2、1
0Ω/□)を作用極43として、85℃まで加熱した2
mmol/L硝酸亜鉛水溶液45に浸し、参照極41に
対して−1.2Vの印加で電着を5000秒間行った。
【0102】このときに用いた対極42は亜鉛板であっ
た。電着後、基板表面には酸化亜鉛針状結晶が電極から
図6(a)の様に成長していた。
【0103】この酸化亜鉛針状結晶の径は40nm〜5
0nmであり、長さはその20倍〜30倍であった。ま
た、0.4mol/L硫酸銅(II)と3mol/L乳酸
とを混合させてできた溶液に0.5M水酸化ナトリウム
水溶液を添加して、この電解液がpH=9となるように
調整した。
【0104】この電解液に先述した酸化亜鉛電極を作用
極43として浸し、参照極41に対して−0.6Vの電
位を500秒間印加した。このときに用いた対極42は
銅板であり、マントルヒーター46でビーカー44内の
電解液45を85℃まで加熱して行った。
【0105】電着後、図6(b)に示すように酸化亜鉛
電極表面上に酸化銅(I)結晶層が形成されており、酸
化銅(I)結晶層から出ていた酸化亜鉛針状結晶の先端
の長さは100nmであった。
【0106】酸化亜鉛針状結晶の電着と酸化銅(I)結
晶の電着とを順次にそれぞれ一回ずつ行う工程を一回分
と定義する。
【0107】この後、(図6(c)、図7(a)〜図7
(d)に示す様に、酸化亜鉛針状結晶の電着と酸化銅
(I)結晶の電着とを順次にそれぞれ同様な電着条件の
下で、1、2回ずつ行って、それぞれの二枚の電極を作
製した。
【0108】更に、これらの電極を再び85℃まで加熱
した2mmol/L硝酸亜鉛水溶液45に浸し、参照極
41に対して−1.2Vの印加で電着を5000秒間行
った。このときに用いた対極42は亜鉛板であった。
【0109】続いて、0.4mol/L硫酸銅(II)と
3mol/L乳酸とを混合させ、更に0.5M水酸化ナ
トリウム水溶液を添加してpH=9となるように調整で
きた電解液に、先述した二枚の電極を作用極43として
浸し、参照極41に対して−0.6Vの電位を800秒
間印加した。
【0110】このときに用いた対極42は銅板であり、
マントルヒーター46でビーカー44内の電解液45を
85℃まで加熱して行った。電着後、図7(e)に示す
ように酸化亜鉛電極表面上に酸化銅(I)結晶層が形成
されており、全部で3、4回分電着を行ったそれぞれの
酸化銅(I)結晶層の膜厚は約5μm、7.5μmであ
った。そして、生成した酸化銅(I)結晶層上にスパッ
タによりAu電極を作製し、セルを組み上げた。
【0111】また、比較例として粒径100nmを主成
分としたZnO粉末を分散させたペーストを導電性ガラ
ス上に塗布し500℃で30分間焼成したものを用いて
同様にセルを組み立てた。
【0112】そして紫外線カットフィルターを取り付け
た500Wのキセノンランプ光を対極側から照射した。
そしてこの時生じた光電変換反応による光電流の値を測
定した。その測定結果、本発明の3回、4回分電着を行
ったセルの方が、それぞれ短絡電流、光電変換効率とも
に8%、10%程度大きかった。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
pn接合面積を大きくする光電変換装置の製造方法を提
供することができる。
【0114】また、本発明によると、電子の授受がスム
ーズに行われ、変換効率が高い光電変換装置の製造方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変換装置を示す断面概略図であ
る。
【図2】本発明の光照射と透明電極の構成例を示す断面
図である。
【図3】本発明の酸化亜鉛針滋養結晶の接合状態を示す
断面図である。
【図4】電着を用いた酸化物半導体膜の製造装置の概略
図である。
【図5】無電解めっきを用いた酸化亜鉛針状結晶の製造
装置の概略図である。
【図6】本発明のpn接合型光電変換装置の製造方法の
工程図(二回の繰り返し)である。
【図7】本発明のpn接合型光電変換装置の製造方法の
工程図(三回以上の繰り返し)である。
【図8】酸化亜鉛針状結晶の形状に関する概略図であ
る。
【符号の説明】
10 ガラス基板 11 透明電極層 12 酸化亜鉛針状結晶 13 酸化銅(I)結晶層 21 電極付き基板 41 参照極 42 対極 43 サンプル(参照極) 44 ビーカー 45 電解液 46 マントルヒーター 51 基板 52 反応容器 53 反応容器 54 恒温槽 55 水 61 電極付き基板 62 酸化亜鉛針状結晶 63 酸化銅(I)結晶
フロントページの続き Fターム(参考) 5F051 AA07 AA20 BA12 CB30 DA07 5H032 AA06 AS06 AS16 BB05 CC14 EE02 EE18 HH01 HH04 HH05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された第1導電型の電荷輸
    送層と、前記第1導電型の電荷輸送層に接するように形
    成された第2導電型の電荷輸送層とを備えた光電変換部
    が積層されている光電変換装置であって、 前記各第1導電型の電荷輸送層は、少なくとも亜鉛イオ
    ンを含有する溶液中で形成した層であり、 前記各第2導電型の電荷輸送層は、少なくとも銅イオン
    を含有する溶液中で形成した層であることを特徴とする
    光電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1導電型の電荷輸送層の形状は、
    針状であることを特徴とする請求項1記載の光電変換装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2導電型の電荷輸送層は、前記第
    1導電型の電荷輸送層の先端から10nm以上1μm以
    下の位置まで形成していることを特徴とする請求項1又
    は2記載の光電変換装置。
  4. 【請求項4】 前記第1導電型の電荷輸送層は酸化亜鉛
    であり、前記第2導電型の電荷輸送層は酸化銅であるこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の光
    電変換装置。
  5. 【請求項5】 前記第1導電型の電荷輸送層は、横切断
    面の重心を通る最小長さが1μm以下であり、且つアス
    ペクト比が50以上であることを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれか1項記載の光電変換装置。
  6. 【請求項6】 基板上に形成された第1導電型の電荷輸
    送層と、前記第1導電型の電荷輸送層に接するように形
    成された第2導電型の電荷輸送層とを備えた光電変換部
    が積層されている光電変換装置の製造方法であって、 前記各第1導電型の電荷輸送層を、少なくとも亜鉛イオ
    ンを含有する溶液中で形成し、 前記各第2導電型の電荷輸送層を、少なくとも銅イオン
    を含有する溶液中で形成することを特徴とする光電変換
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記各電荷輸送層は、めっきにより形成
    していることを特徴とする請求項6記載の光電変換装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記各電荷輸送層は、前記各溶液に交互
    に浸すことによって形成していることを特徴とする請求
    項6又は7記載の光電変換装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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