JP2003280808A - 3次元位置入力デバイス - Google Patents

3次元位置入力デバイス

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JP2003280808A JP2002087342A JP2002087342A JP2003280808A JP 2003280808 A JP2003280808 A JP 2003280808A JP 2002087342 A JP2002087342 A JP 2002087342A JP 2002087342 A JP2002087342 A JP 2002087342A JP 2003280808 A JP2003280808 A JP 2003280808A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 単一方向から撮影された動画像のみを入力と
し、極めてシンプルな構造でユーザーの直感的な入力操
作を、そのままリアルタイムに計算機内の空間上に実現
できる3次元位置入力デバイスを提供する。 【解決手段】 所定の3次元領域内を移動可能な点光源
1を有する光源移動手段2と、点光源の少なくとも2つ
の虚像1a、1bを形成する鏡面を有する少なくとも2
つの反射鏡4a、4bと、点光源の虚像のうち少なくと
も2つを同時に撮像する単一の撮像手段6と、撮像手段
で得られた画像から点光源の3次元位置を演算する演算
装置8とを備える。反射鏡4a、4bは、単一の撮像手
段6の少なくとも2つの仮想撮像手段6a、6bをその
鏡面の反対側に設定し、単一の撮像手段6の少なくとも
2つの仮想撮像手段6a、6bにより単一の点光源1を
それぞれ撮像する状態を鏡面により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一方向から撮影
された画像により3次元位置を入力する3次元位置入力
デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CADやゲームソフト等の各種の
3次元アプリケーションが開発されているが、それらの
入力用装置として、マウスやタブレット等の2次元入力
デバイスを用いるのが未だ主流となっている。しかし、
2次元入力デバイスによって3次元位置データを入力す
ることは、直接的、直感的な入力ができない欠点があ
る。そこで、3次元データを直接3次元の入力操作で入
力するための3次元位置入力デバイスが種々提案されて
いる(例えば、特開平5−127809号、特開平5−
265637号、特開平7−175585号)。
【0003】特開平5−127809号の「三次元空間
座標入力装置」は、図6に模式的に示すように、固定さ
れた光58の発光部分51と、これにある距離を隔てて
固定された受光部分52と、空間を移動する物体に設け
られた球面反射部分54と、空間のある位置に設けられ
た反射角度を変更できる反射鏡55と、反射鏡の駆動装
置56とを有し、発光部分51の光58が反射鏡55で
反射されて間接的に受光部分52に入射するように反射
鏡55の回転角度を変更し、発光部分51と受光部分5
2の距離、反射鏡55と受光部分52の距離、および反
射鏡55の回転角度等より物体の3次元位置を演算する
ものである。
【0004】特開平5−265637号の「3次元ポイ
ンティング装置」は、図7に模式的に示すように、光検
出装置62の受光素子が配置されている受光面65に、
光発生装置61の光源部64から円錐状に光を照射し、
受光面65の受光素子で検出される光の照射範囲の位置
および形状に基づいて演算装置63により、光発生装置
61の光源部64の3次元位置を算出するものである。
【0005】特開平7−175585号の「コンピュー
タ多次元位置データ入力装置」は、図8に模式的に示す
ように、パルス発振が可能な光源を持つ位置データ送信
装置75と、光源からの入力光の入射角を検出するため
の少なくとも2つの受光素子70、71と、各受光素子
により検出された光量から位置データ送信装置の3次元
位置を算出する演算部を持つ位置データ受信装置74と
を備えるものである。
【0006】なお従来の3次元位置入力デバイスとして
は、その他に、リンク・ワイヤー機構を用いた機械式、
磁気・超音波を用いたもの、対象物の画像を入力するも
の等が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の3次元
位置入力デバイスには以下のような問題点があった。 (1)特開平5−127809号の「三次元空間座標入
力装置」は、任意の広い空間における3次元位置を検出
しようとした場合、発光部分51の光58が反射鏡55
で反射されて間接的に受光部分52に入射するように反
射鏡55の回転角度を変更する必要があるため、この変
更動作に時間を要し、リアルタイムの3次元位置検出が
できない。また、反射鏡を回転させるための駆動系を必
要とするため装置が複雑となる。
【0008】(2)特開平5−265637号の「3次
元ポインティング装置」は、受光面65の受光素子で検
出される光の照射範囲の位置および形状に基づいて3次
元位置を算出するため、位置の検出精度が低い。
【0009】(3)特開平7−175585号の「コン
ピュータ多次元位置データ入力装置」は、少なくとも2
つの受光素子70、71(例えばCCDカメラ)を必要
とするため、装置が複雑で高価となる。
【0010】(4)またリンク・ワイヤー機構を用いた
機械式は自由な入力操作ができずかつ広い空間を必要と
し、磁気・超音波を用いたものは周囲の磁性体や反射壁
の影響を受けやすく、対象物の画像を入力するものは画
像処理が複雑で高価となる。
【0011】上述したように、従来の3次元位置入力デ
バイスは、モデリング操作用の3次元インターフェース
としては有用ではあるが、マウス等の2次元入力デバイ
スと比較すると極めて高価であり大掛かりなものが多い
ため一般ユーザーに広く浸透しておらず、汎用的なツー
ルとしての立場を確立していないという現状がある。
【0012】本発明は上述した問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、単
一方向から撮影された動画像のみを入力とし、極めてシ
ンプルな構造でユーザーの直感的な入力操作を、そのま
まリアルタイムに計算機内の空間上に実現できる3次元
位置入力デバイスを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定の
3次元領域内を移動可能な点光源(1)を有する光源移
動手段(2)と、該点光源の少なくとも2つの虚像(1
a、1b)を形成する鏡面を有する少なくとも2つの反
射鏡(4a、4b)と、前記点光源の虚像のうち少なく
とも2つを同時に撮像する単一の撮像手段(6)と、該
撮像手段で得られた画像から点光源の3次元位置を演算
する演算装置(8)とを備えた、ことを特徴とする3次
元位置入力デバイスが提供される。
【0014】上記本発明の構成によれば、反射鏡(4
a、4b)で3次元領域内の点光源(1)の虚像(1
a、1b)を形成し、単一の撮像手段(6)で前記点光
源の虚像のうち少なくとも2つを同時に撮像して少なく
とも2つの光源像を含む画像を得て、この画像から、演
算装置(8)により光源の3次元位置を演算することが
できる。従って、単一方向から撮影された動画像のみを
入力とし、極めてシンプルな構造でユーザーの直感的な
入力操作を、そのままリアルタイムに計算機内の空間上
に実現できる。
【0015】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
光源移動手段(2)は、点光源(1)を先端に取り付け
たポインタロッドであり、該点光源は点灯、点滅、及び
その色を信号として切り替え可能である。この構成によ
り、ユーザーが自由に点灯、点滅させることが可能であ
り、それらの光源の色、点灯、点滅を信号として切り替
えることで、計算機内のモデルに対する操作に幅広い機
能を付加することが可能となる。
【0016】また、前記反射鏡(4a、4b)は、前記
単一の撮像手段(6)の少なくとも2つの仮想撮像手段
(6a、6b)をその鏡面の反対側に設定し、前記単一
の撮像手段(6)の少なくとも2つの仮想撮像手段(6
a、6b)により単一の点光源(1)をそれぞれ撮像す
る状態を鏡面により形成する。この構成により、複数台
の撮像手段(例えばCCDカメラ)を用いた3次元入力
システムと同じ状態を鏡面を利用することで作り出すこ
とができ、2方向からの撮像画像から対象物の3次元座
標を求める周知の手段を適用できる。
【0017】また、前記演算装置(8)は、前記点光源
(1)、単一の撮像手段(6)の2つの仮想撮像手段
(6a、6b)を含むエピポーラ面を定義し、エピポー
ラ面が撮像画像と交差するエピポーラ線上の前記点光源
の虚像の光源像及び、撮像手段(6)の座標系における
鏡面の法線および位置ベクトルを利用して、点光源の3
次元位置を演算する。この構成により、同一画像中の光
源像の2つの虚像を2つの仮想撮像手段(6a、6b)
のいずれから撮像されたものか判定でき、2方向からの
撮像画像から対象物の3次元座標を求める周知の手段を
適用できる。
【0018】また本発明によれば、所定の3次元領域内
を移動可能に先端部(11)を有する先端部移動手段
(12)と、該先端部を照射する点光源(13)と、前
記先端部の少なくとも1つの影(11a)を形成する影
形成面(14)と、前記先端部とその影のうち少なくと
も2つを同時に撮像する単一の撮像手段(16)と、該
撮像手段で得られた画像から前記先端部の3次元位置を
演算する演算装置(18)とを備えた、ことを特徴とす
る3次元位置入力デバイスが提供される。
【0019】上記本発明の構成によれば、点光源(1
3)と影形成面(14)で3次元領域内の先端部(1
1)の影(11a)を形成し、単一の撮像手段(16)
で前記先端部とその影のうち少なくとも2つを同時に撮
像して少なくとも2つの先端部像を含む画像を得て、こ
の画像から、演算装置(18)により先端部の3次元位
置を演算することができる。従って、単一方向から撮影
された動画像のみを入力とし、極めてシンプルな構造で
ユーザーの直感的な入力操作を、そのままリアルタイム
に計算機内の空間上に実現できる。またこの構成は影像
を利用するため環境光に影響を受けやすいという弱点が
あるが、装置全体をコンパクトにまとめ一体化すること
で、その弱点を克服できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。
【0021】一般に単一方向から撮影された画像には、
物体の視点からの奥行き方向の情報が含まれていない。
そこで、対象の奥行き情報を得るための特別な工夫を装
置に対して施すことが必要となる。本発明では、視点か
らの奥行き情報を得る為に4つの方式を創案した。本発
明で提案するのは、以下の4つである。 ・ 鏡像利用 ・ 影像利用 ・ 3点マーカー法 ・ レーザーポインタ法
【0022】それぞれの方式について、2次元画像面上
での解像度を基に動作認識における空間解像度(画像か
ら読み取ることが出来るポインタ3次元動作の最小幅)
の理論値を算出し、評価を行った。その結果、鏡像を用
いた方式と、影像を用いた方式の解像度が他の2つと比
較し高いことが分かった。
【0023】図1は、本発明による鏡像利用方式の3次
元位置入力デバイスの原理図である。この図において、
本発明の鏡像利用方式の3次元位置入力デバイスは、光
源移動手段2、反射鏡4a、4b、単一の撮像手段6、
演算装置8を備える。光源移動手段2は、所定の3次元
領域内を移動可能な点光源1を有する。言い換えれば、
光源移動手段2は、点光源1を所定の3次元領域内にお
いて移動可能にする。光源移動手段2は、この例では点
光源1を先端に取り付けた棒状のポインタロッドであ
り、図に示すように、使用者が手で握り所定の3次元領
域内を自由に移動できるようになっている。
【0024】また、ポインタロッドには図示しないスイ
ッチが設けられ、点光源1を点灯、点滅、及びその色を
信号として切り替えることができる。
【0025】2つの反射鏡4a、4bはこの例では点光
源1の移動する3次元領域を挟むように位置し、その内
側に設けられた鏡面(反射面)により、点光源1の2つ
の虚像1a、1bを形成する。なお、本発明は2つの反
射鏡4a、4bに限定されず、3つ以上の反射鏡を用
い、3つ以上の点光源1の虚像を形成するように構成し
てもよい。
【0026】この反射鏡4a、4bは、単一の撮像手段
6の2つの仮想撮像手段6a、6bをそれぞれの鏡面の
反対側に設定し、単一の撮像手段6の仮想撮像手段6
a、6bにより単一の点光源1をそれぞれ撮像する状態
を鏡面により形成する。
【0027】単一の撮像手段6は、例えば、ビデオカメ
ラまたはCCDカメラであり、点光源1の虚像のうち少
なくとも2つを同時に撮像するように配置されている。
【0028】演算装置8は、例えば画像処理装置あるい
はコンピュータであり、撮像手段6で得られた画像から
点光源の3次元位置を演算する。この演算装置8では、
点光源1、単一の撮像手段6の2つの仮想撮像手段6
a、6bの3点を含むエピポーラ面を定義する。また、
このエピポーラ面が撮像画像と交差するエピポーラ線上
に沿った1次探索により、点光源1の虚像1a、1bの
光源像の位置を求める。さらにいわゆるエピポーラ方程
式及び反射鏡4a、4bの法線ベクトルを用いて2つの
虚像が6a、6bのいずれの仮想撮像手段から撮像され
たものかを判定する。さらに、2方向からの撮像画像か
ら対象物の3次元座標を求める周知の手段を適用して点
光源1の3次元位置を演算する。
【0029】上述した本発明の構成によれば、反射鏡4
a、4bで3次元領域内の点光源1の虚像1a、1bを
形成し、単一の撮像手段6で点光源1の虚像1a、1b
のうち少なくとも2つを同時に撮像して少なくとも2つ
の光源像を含む画像を得て、この画像から、演算装置8
により光源の3次元位置を演算することができる。従っ
て、単一方向から撮影された動画像のみを入力とし、極
めてシンプルな構造でユーザーの直感的な入力操作を、
そのままリアルタイムに計算機内の空間上に実現でき
る。
【0030】図2は、本発明による影像利用方式の3次
元位置入力デバイスの原理図である。この図において、
本発明の影像利用方式の3次元位置入力デバイスは、先
端部移動手段12、点光源13、影形成面14、単一の
撮像手段16、演算装置18を備える。
【0031】先端部移動手段12は、所定の3次元領域
内を移動可能な先端部11を有する。言い換えれば、光
源移動手段2は、点光源1を所定の3次元領域内におい
て移動可能にする。先端部移動手段12は、この例では
先端部11を有する棒状のポインタロッドであり、図に
示すように、使用者が手で握り所定の3次元領域内を自
由に移動できるようになっている。
【0032】点光源13は、先端部11を照射する点光
源である。影形成面14は、点光源13により先端部1
1の少なくとも1つの影11aを形成するように、この
例では先端部11の移動する3次元領域の下部に水平に
位置する。単一の撮像手段16は、例えば、ビデオカメ
ラまたはCCDカメラであり、先端部とその影のうち少
なくとも2つを同時に撮像するように配置されている。
演算装置18は、例えば画像処理装置あるいはコンピュ
ータであり、撮像手段16で得られた画像から点光源の
3次元位置を演算する。
【0033】上述した本発明の構成によれば、点光源1
3と影形成面14で3次元領域内の先端部11の影11
aを形成し、単一の撮像手段16で先端部13とその影
11aのうち少なくとも2つを同時に撮像して少なくと
も2つの先端部像を含む画像を得て、この画像から、演
算装置18により先端部の3次元位置を演算することが
できる。従って、単一方向から撮影された動画像のみを
入力とし、極めてシンプルな構造でユーザーの直感的な
入力操作を、そのままリアルタイムに計算機内の空間上
に実現できる。
【0034】
【実施例】(2方式の実装)上述した空間解像度の評価
結果に基づき、鏡像利用方式と影像方式の2つについて
実装を行った。それぞれの方式の概観は図1及び図2の
ようになる。
【0035】図1の鏡像利用方式は、複数台のカメラを
用いた3次元入力システムと同じ状態を鏡面を利用する
ことで作り出す方式である。カメラ座標系に対する鏡面
の法線および位置ベクトルを、あらかじめ求めておき、
それらの値を利用することで3次元座標の推定を行う。
3次元のポイントには図1に示したような、点光源1を
先端に取り付けたポインタ2を用いる。光源はユーザー
が自由に点灯、点滅させることが可能であり、それらの
光源の色、点灯、点滅を信号として切り替えることで、
計算機内のモデルに対する操作に幅広い機能性を付加す
ることが可能となる。
【0036】図2の影像利用方式は、ポインタの先端1
1と、固定された点光源13によって床面14に出来た
ポインタの影11aとの位置関係により3次元座標を推
定する方式である。またこの方式ではポインタ12を用
いず、直接指の先端の座標を入力することも可能であ
る。本発明では、更に、指の「つまむ」「回す」といっ
た動作を読み取り、入力操作の機能拡張を実現してい
る。この方式は影像を利用するため環境光に影響を受け
やすいという弱点があるが、装置全体をコンパクトにま
とめ一体化することで、その弱点を克服することができ
る。
【0037】(入力実験および操作性の評価)以上、本
発明で開発したポインタデバイスを用いて、プリミティ
ブ形状の生成、平行移動、回転、また曲面や曲線の生
成、変形といった操作実験を行い。2次元デバイスとし
てのマウスと操作性の比較を行った。この結果、CCD
カメラによる雑音のため、わずかなぶれが見られるもの
の、非常に精度の高い動作認識を実現することが出来
た。特に2次元デバイスでは3次元空間内に直接的に曲
線や曲面を入力することは出来ない為、本発明の適用
で、よりイメージに近い形状を生成することが可能とな
る。
【0038】図3は、本発明による鏡像利用方式の3次
元位置入力デバイスの第1実施例を示す図である。この
図において、(A)は外観図、(B)は内部模式図であ
る。図3(A)に示すように、外観はマウスパッドをド
ーム状カバーで覆うような形態であり、内部は図3
(B)に示す模式図のように底面とカバーの裏面が鏡面
とになっている。
【0039】図3の3次元位置入力デバイスは、机の上
でペンで文字を書くようなスタイルで使用することを前
提としている。広い空間の3次元点を入力するのではな
いので、カメラと鏡面、入力領域を一体化したコンパク
トでシンプルなデバイスを実現することができる。
【0040】図3(B)において、カメラ6と鏡面4a
が領域1、鏡面4aと鏡面4bが領域2、鏡面4bと鏡
面4cが領域3、鏡面4cと鏡面4dが領域4に対応し
ており、領域1〜領域4が入力用の3次元領域であり、
そのすべての点で3次元座標の復元が可能となる。いず
れの場合も、カメラ画像には鏡面によって反射された光
源の像が2点投影されるだけだが、鏡面4aと鏡面4
b、鏡面4bと鏡面4c、鏡面4cと鏡面4dのそれぞ
れのエピポーラ線をわずかにずらしておくことで、光源
がどの領域内にあるかを判定することができる。
【0041】従来のカメラを用いた3次元入力装置で
は、撮影可能な領域(画角)に限界があるため、カメラ
(あるいは鏡面)を駆動させて入力点を追跡するか、カ
メラを入力点から離して撮影する必要があった。また、
駆動系を有する装置は一般的に高価であり、汎用的に用
いられるデバイスとしては適切でなく、また、繰り返し
誤差が増大されてしまう欠点がある。さらに、カメラを
離して撮影する場合は、3次元座標復元の精度が悪くな
る、という欠点がある。
【0042】これに対して図3に示した本発明による3
次元位置入力デバイスでは、複数枚(この例では4枚)
の反射鏡(4a〜4d)を用いることで、3次元復元が
可能な領域同士を密に連結し、任意の空間における3次
元入力を可能としている。これにより、所望のデバイス
の形状に合わせて入力可能領域を自由に拡大、変形する
ことができる。
【0043】また、カメラ6をデバイス内に組み込み、
一体化を果たすこともできる。この一体化によりコンパ
クトかつ高精度の3次元復元が可能となり、ホームPC
用のデスクトップツールに最適なシステム構成をとるこ
とができる。また駆動系を有しない為、繰り返し誤差の
増大もない。
【0044】図4は、本発明による鏡像利用方式の3次
元位置入力デバイスの第2実施例を示す図である。この
図において、(A)は全体構成図、(B)はクロス鏡面
の斜視図、(C)は得られる画像の模式図である。また
図5は、図4の3次元位置入力デバイスの外観図であ
る。
【0045】この図において5aは上部と下部の鏡面が
交差したクロス鏡面、5bは入力範囲の上領域に対応す
る平面鏡、5cは入力範囲の下領域に対応する円弧面鏡
である。図4(A)〜(C)に示すように、カメラ6の
視野をクロス鏡面5aによって切り分けることで擬似的
にステレオ画像を取得する。また鏡面5cは水平軸を中
心とする円弧面鏡になっておりその視野角を拡大させて
いる。
【0046】従来のステレオ画像を得るには少なくとも
2台以上のカメラが必要である。しかし、複数台のカメ
ラを使用する場合、カメラ同士、互いに離して撮影する
必要があるために広い空間を確保しなければならない。
これではデスクトップツールとしてのシンプル性、コン
パクト性を実現することは困難である。
【0047】また、2次元画像から3次元座標を復元す
るには座標値の3つの成分が得られれば十分だが、2台
のカメラを用いた場合、2次元画像+2次元画像で計4
つの座標成分が入力されることになる。そのため、ただ
でさえ処理負荷が高い動画像を同時に2つ処理するた
め、極めて効率が悪くなる。
【0048】そこで、この例では単一のカメラ6から撮
影された画像のうち、わずかな領域(この場合下領域)
を切り分け、その下領域をカメラ画像から取得できない
視線奥行き方向の深度成分の座標値取得用に特化させて
いる。この切り分けによって、削減される画像領域はわ
ずかなものなので、2台のカメラを用いたステレオ画像
による3次元復元とほぼ同じ精度を保つことが可能であ
る。また、カメラ6と鏡面5a〜5cを一体化すること
が可能となり、図5の外観図のようにシンプルかつコン
パクトなデバイス構成をとることが出来る。
【0049】なお、本発明は上述した実施例及び実施形
態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変更できることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】上述したように本発明の構成によれば、
単一方向から撮影された動画像のみを入力とし、極めて
シンプルな構造でユーザーの直感的な入力操作を、その
ままリアルタイムに計算機内の空間上に実現できる、等
の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鏡像利用方式の3次元位置入力デ
バイスの原理図である。
【図2】本発明による影像利用方式の3次元位置入力デ
バイスの原理図である。
【図3】本発明による鏡像利用方式の3次元位置入力デ
バイスの第1実施例を示す図である。
【図4】本発明による鏡像利用方式の3次元位置入力デ
バイスの第2実施例を示す図である。
【図5】図4の3次元位置入力デバイスの外観図であ
る。
【図6】従来の3次元位置入力デバイスの模式図であ
る。
【図7】従来の別の3次元位置入力デバイスの模式図で
ある。
【図8】従来の別の3次元位置入力デバイスの模式図で
ある。
【符号の説明】
1 点光源、1a、1b 虚像、2 光源移動手段、4
a、4b 反射鏡、6 撮像手段、6a、6b 仮想撮
像手段、8 演算装置、11 先端部、11a 影、1
2 先端部移動手段、13 点光源、14 影形成面、
16 撮像手段、18 演算装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の3次元領域内を移動可能な点光源
    (1)を有する光源移動手段(2)と、該点光源の少な
    くとも2つの虚像(1a、1b)を形成する鏡面を有す
    る少なくとも2つの反射鏡(4a、4b)と、前記点光
    源の虚像のうち少なくとも2つを同時に撮像する単一の
    撮像手段(6)と、該撮像手段で得られた画像から点光
    源の3次元位置を演算する演算装置(8)とを備えた、
    ことを特徴とする3次元位置入力デバイス。
  2. 【請求項2】 前記光源移動手段(2)は、点光源
    (1)を先端に取り付けたポインタロッドであり、該点
    光源は点灯、点滅、及びその色を信号として切り替え可
    能である、ことを特徴とする請求項1に記載の3次元位
    置入力デバイス。
  3. 【請求項3】 前記反射鏡(4a、4b)は、前記単一
    の撮像手段(6)の少なくとも2つの仮想撮像手段(6
    a、6b)をその鏡面の反対側に設定し、前記単一の撮
    像手段(6)の少なくとも2つの仮想撮像手段(6a、
    6b)により単一の点光源(1)をそれぞれ撮像する状
    態を鏡面により形成する、ことを特徴とする請求項1に
    記載の3次元位置入力デバイス。
  4. 【請求項4】 前記演算装置(8)は、前記点光源
    (1)、単一の撮像手段(6)の2つの仮想撮像手段
    (6a、6b)を含むエピポーラ面を定義し、エピポー
    ラ面が撮像画像と交差するエピポーラ線上の前記点光源
    の虚像の光源像及び、撮像手段(6)の座標系における
    鏡面の法線および位置ベクトルを利用して、点光源の3
    次元位置を演算する、ことを特徴とする請求項3に記載
    の3次元位置入力デバイス。
  5. 【請求項5】 所定の3次元領域内を移動可能な先端部
    (11)を有する先端部移動手段(12)と、該先端部
    を照射する点光源(13)と、前記先端部の少なくとも
    1つの影(11a)を形成する影形成面(14)と、前
    記先端部とその影のうち少なくとも2つを同時に撮像す
    る単一の撮像手段(16)と、該撮像手段で得られた画
    像から前記先端部の3次元位置を演算する演算装置(1
    8)とを備えた、ことを特徴とする3次元位置入力デバ
    イス。
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