JP2003277842A - ブリケット製造方法および研磨スラッジのリサイクル方法 - Google Patents
ブリケット製造方法および研磨スラッジのリサイクル方法Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 研磨スラッジを圧縮成型することができ、著
しく低コストで、リサイクル可能なブリケットを製造す
る。 【解決手段】 研磨機14から発生する研磨スラッジ2
4に、所定量の、研磨機にて研磨された金属材料と同一
材料からなる切削くず28が混入される。次いで、切削
くずが混入された研磨スラッジを圧縮機16にて脱水し
つつ圧縮し、当該研磨スラッジを成型して、ブリケット
を得る。
しく低コストで、リサイクル可能なブリケットを製造す
る。 【解決手段】 研磨機14から発生する研磨スラッジ2
4に、所定量の、研磨機にて研磨された金属材料と同一
材料からなる切削くず28が混入される。次いで、切削
くずが混入された研磨スラッジを圧縮機16にて脱水し
つつ圧縮し、当該研磨スラッジを成型して、ブリケット
を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨機から排出さ
れるスラッジを圧縮して、リサイクル可能なブリケット
を製造する方法に関する。
れるスラッジを圧縮して、リサイクル可能なブリケット
を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】旋盤やボール盤などの工作機械を用いて
金属加工した場合に発生する金属切粉等を、油圧シリン
ダーの圧力により圧縮成型しブリケットを製造する圧縮
機が、たとえば、特許第2949664号公報に開示さ
れている。このような圧縮機を利用することにより、金
属切粉を減容して、処理施設への運搬などを容易にする
ことが可能となった。
金属加工した場合に発生する金属切粉等を、油圧シリン
ダーの圧力により圧縮成型しブリケットを製造する圧縮
機が、たとえば、特許第2949664号公報に開示さ
れている。このような圧縮機を利用することにより、金
属切粉を減容して、処理施設への運搬などを容易にする
ことが可能となった。
【0003】その一方、研磨機などの研磨加工では、金
属粉、砥石粉および切削油などの混合物からなる研磨ス
ラッジが発生する。研磨スラッジも、上記圧縮機を利用
して、成型し、運搬可能とするのが望ましい。しかしな
がら、研磨スラッジには、金属材料を研磨加工する際の
熱の発生を防止するための切削油が含まれ、金属材料の
研磨による粉(金属粉)の間に油膜が形成されるため、
金属間ですべりが生じるため、上記圧縮機を利用した成
型が非常に困難であるという問題点があった。特に、研
磨された金属材料が、焼き入れなどの熱処理を施してあ
る高硬度材の場合、金属粉自体が硬く、圧縮されてもほ
とんど固化することがない。
属粉、砥石粉および切削油などの混合物からなる研磨ス
ラッジが発生する。研磨スラッジも、上記圧縮機を利用
して、成型し、運搬可能とするのが望ましい。しかしな
がら、研磨スラッジには、金属材料を研磨加工する際の
熱の発生を防止するための切削油が含まれ、金属材料の
研磨による粉(金属粉)の間に油膜が形成されるため、
金属間ですべりが生じるため、上記圧縮機を利用した成
型が非常に困難であるという問題点があった。特に、研
磨された金属材料が、焼き入れなどの熱処理を施してあ
る高硬度材の場合、金属粉自体が硬く、圧縮されてもほ
とんど固化することがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来、研磨ス
ラッジに、水ガラス、生石灰、酢酸ビニールまたはコー
ルタールなどのバインダーを混入し、バインダー入りの
研磨スラッジを圧縮機に投入して成型し、ブリケット
(固形物)を得ていた。さらに、圧縮されたブリケット
は、バインダーを充たした槽に投入されて、バインダー
が含浸された後、冷風乾燥が施される。たとえば、含水
率を1パーセント以下にすることにより、当該ブリケッ
トを、炉に投入し、材料を再抽出して、材料のリサイク
ルを実現するのが望ましい。
ラッジに、水ガラス、生石灰、酢酸ビニールまたはコー
ルタールなどのバインダーを混入し、バインダー入りの
研磨スラッジを圧縮機に投入して成型し、ブリケット
(固形物)を得ていた。さらに、圧縮されたブリケット
は、バインダーを充たした槽に投入されて、バインダー
が含浸された後、冷風乾燥が施される。たとえば、含水
率を1パーセント以下にすることにより、当該ブリケッ
トを、炉に投入し、材料を再抽出して、材料のリサイク
ルを実現するのが望ましい。
【0005】しかしながら、上述したバインダーは高価
であり、また、バインダー混入工程が必要になるため、
専用の設備が必要であった。さらに、研磨スラッジをブ
リケットに製造する際のコストが増大するため、材料の
リサイクルの妨げにもなっていた。本発明は、研磨スラ
ッジを圧縮成型することができ、著しく低コストで、リ
サイクル可能なブリケットを製造することを目的とす
る。
であり、また、バインダー混入工程が必要になるため、
専用の設備が必要であった。さらに、研磨スラッジをブ
リケットに製造する際のコストが増大するため、材料の
リサイクルの妨げにもなっていた。本発明は、研磨スラ
ッジを圧縮成型することができ、著しく低コストで、リ
サイクル可能なブリケットを製造することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、研磨機
から発生する研磨スラッジを圧縮してブリケットを製造
する方法において、前記研磨スラッジに、所定量の、前
記研磨機にて研磨された金属材料と同一材料からなる切
削くずを混入するステップと、当該切削くずが混入され
た研磨スラッジを圧縮機にて脱水しつつ圧縮し、当該研
磨スラッジを成型して、ブリケットを得るステップとを
備えたことを特徴とするブリケット製造方法により達成
される。
から発生する研磨スラッジを圧縮してブリケットを製造
する方法において、前記研磨スラッジに、所定量の、前
記研磨機にて研磨された金属材料と同一材料からなる切
削くずを混入するステップと、当該切削くずが混入され
た研磨スラッジを圧縮機にて脱水しつつ圧縮し、当該研
磨スラッジを成型して、ブリケットを得るステップとを
備えたことを特徴とするブリケット製造方法により達成
される。
【0007】本発明によれば、切削油が含まれた研磨ス
ラッジを、バインダーを混入させることなく成型するこ
とが可能となる。また、同一材料からなる切削くずを混
入するため、出来上がったブリケットを炉に投入し、材
料を再抽出することができる。これにより、製造コスト
が著しく低いブリケットを製造でき、材料のリサイクル
を実現することが可能となる。また、熱処理された高硬
度材であっても、切削くずを混入することにより、成型
が可能となる。
ラッジを、バインダーを混入させることなく成型するこ
とが可能となる。また、同一材料からなる切削くずを混
入するため、出来上がったブリケットを炉に投入し、材
料を再抽出することができる。これにより、製造コスト
が著しく低いブリケットを製造でき、材料のリサイクル
を実現することが可能となる。また、熱処理された高硬
度材であっても、切削くずを混入することにより、成型
が可能となる。
【0008】なお、本明細書において、切削くずとは、
旋盤やボール盤などの工作機械を利用して、金属材料を
切削、研削することにより発生したものをいい、その大
きさは限定されるものではない。たとえば、粉状のもの
であっても良いし、或いは、長さ10cm以上のスプリ
ング形状となったものであっても良い。熱処理や鍛造処
理が施されていても(場合によっては自然の作用により
酸化したものであっても)、処理が施されていないもの
であっても、同じ材料(たとえば、鉄)からなるもので
あれば、同一材料に該当する。好ましい実施態様におい
ては、さらに、圧縮されたブリケットに含芯/硬化処
理、および、乾燥処理を施す。これにより、よりリサイ
クルに適したブリケットを得ることができる。
旋盤やボール盤などの工作機械を利用して、金属材料を
切削、研削することにより発生したものをいい、その大
きさは限定されるものではない。たとえば、粉状のもの
であっても良いし、或いは、長さ10cm以上のスプリ
ング形状となったものであっても良い。熱処理や鍛造処
理が施されていても(場合によっては自然の作用により
酸化したものであっても)、処理が施されていないもの
であっても、同じ材料(たとえば、鉄)からなるもので
あれば、同一材料に該当する。好ましい実施態様におい
ては、さらに、圧縮されたブリケットに含芯/硬化処
理、および、乾燥処理を施す。これにより、よりリサイ
クルに適したブリケットを得ることができる。
【0009】研磨スラッジが、鉄材の研磨により発生し
たものであり、切削くずを混入するステップにおいて、
熱処理されていない鉄材を切削することにより発生した
スラッジを混入しても良い。また、研磨スラッジが、ア
ルミニウム材の研磨により発生したものであり、切削く
ずを混入するステップにおいて、アルミニウム材を切削
することにより発生したスラッジを混入しても良い。よ
り好ましい実施態様においては、切削くずを混入するス
テップが、研磨スラッジの分離性に応じて、その混入量
を調整するステップを含む。
たものであり、切削くずを混入するステップにおいて、
熱処理されていない鉄材を切削することにより発生した
スラッジを混入しても良い。また、研磨スラッジが、ア
ルミニウム材の研磨により発生したものであり、切削く
ずを混入するステップにおいて、アルミニウム材を切削
することにより発生したスラッジを混入しても良い。よ
り好ましい実施態様においては、切削くずを混入するス
テップが、研磨スラッジの分離性に応じて、その混入量
を調整するステップを含む。
【0010】また、本発明の目的は、上記ブリケット製
造方法により得られたブリケットを、炉に投入して溶解
し、再利用可能な材料を抽出することを特徴とする研磨
スラッジのリサイクル方法によっても達成される。
造方法により得られたブリケットを、炉に投入して溶解
し、再利用可能な材料を抽出することを特徴とする研磨
スラッジのリサイクル方法によっても達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明の
実施の形態にかかるブリケット製造方法および製造した
材料再抽出方法を示す概略図である。図1に示すよう
に、本実施の形態は、ブリケット製造工程10と材料再
抽出工程12とから構成される。
明の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明の
実施の形態にかかるブリケット製造方法および製造した
材料再抽出方法を示す概略図である。図1に示すよう
に、本実施の形態は、ブリケット製造工程10と材料再
抽出工程12とから構成される。
【0012】ブリケット製造工程10においては、金属
材料等を研磨加工する研磨機14と、研磨機14から排
出されたスラッジ24を圧縮しブリケット32を製造す
る圧縮機16と、圧縮されたブリケット32を乾燥する
乾燥装置18とが利用される。材料再抽出工程12にお
いては、ブリケット製造工程10で製造されたブリケッ
ト32を投入するブリケット投入装置36と、ブリケッ
ト32を溶解する溶鉱炉40とが利用される。
材料等を研磨加工する研磨機14と、研磨機14から排
出されたスラッジ24を圧縮しブリケット32を製造す
る圧縮機16と、圧縮されたブリケット32を乾燥する
乾燥装置18とが利用される。材料再抽出工程12にお
いては、ブリケット製造工程10で製造されたブリケッ
ト32を投入するブリケット投入装置36と、ブリケッ
ト32を溶解する溶鉱炉40とが利用される。
【0013】上記ブリケット製造工程10および材料再
抽出工程12につき、より参照に説明を加える。図1に
示すように、作業者が研磨機14を利用して、鉄などの
金属材料を研磨することにより研磨スラッジ24が発生
する。発生した研磨スラッジは、第1コンベア20にて
研磨スラッジ収納箱22に搬送され、収容される(符号
24参照)。なお、この実施の形態においては、研磨ス
ラッジとして、鉄(たとえば熱処理が施された高硬度
鋼)を研磨することにより発生したものを利用してい
る。また、後述する切削くずとして、熱処理をされてい
ない鉄(生鉄)を切削或いは研削することにより得られ
たもの(生鉄粉)を利用している。
抽出工程12につき、より参照に説明を加える。図1に
示すように、作業者が研磨機14を利用して、鉄などの
金属材料を研磨することにより研磨スラッジ24が発生
する。発生した研磨スラッジは、第1コンベア20にて
研磨スラッジ収納箱22に搬送され、収容される(符号
24参照)。なお、この実施の形態においては、研磨ス
ラッジとして、鉄(たとえば熱処理が施された高硬度
鋼)を研磨することにより発生したものを利用してい
る。また、後述する切削くずとして、熱処理をされてい
ない鉄(生鉄)を切削或いは研削することにより得られ
たもの(生鉄粉)を利用している。
【0014】たとえば、研磨機14にて発生する研磨ス
ラッジ24には、研磨機14で研磨される金属材料の金
属粉、金属材料を研磨する砥石から発生する砥石粉およ
び金属材料を研磨する際の、金属材料と砥石との摩擦熱
の発生を防ぐための切削油が含まれる。なお、金属材料
と砥石との摩擦熱の発生を防ぐための切削油には、水溶
性のもの、或いは、不水溶性の物が知られている。な
お、研磨スラッジ24は、たとえば、金属粉と砥石粉5
0重量%、および、切削液50重量%の割合で構成され
る。無論、材料の種別、高度、使用する切削液により、
上記割合が変更されることは言うまでもない。
ラッジ24には、研磨機14で研磨される金属材料の金
属粉、金属材料を研磨する砥石から発生する砥石粉およ
び金属材料を研磨する際の、金属材料と砥石との摩擦熱
の発生を防ぐための切削油が含まれる。なお、金属材料
と砥石との摩擦熱の発生を防ぐための切削油には、水溶
性のもの、或いは、不水溶性の物が知られている。な
お、研磨スラッジ24は、たとえば、金属粉と砥石粉5
0重量%、および、切削液50重量%の割合で構成され
る。無論、材料の種別、高度、使用する切削液により、
上記割合が変更されることは言うまでもない。
【0015】研磨スラッジ収納箱22に収容された研磨
スラッジ24は、第2コンベア26にて搬送され、圧縮
機16に投入される。ここで、研磨スラッジには、所定
量の、熱処理されていない鉄の切削くず(生鉄粉)28
が混入され、研磨スラッジ24および切削くず28の混
合物が、圧縮機16にて圧縮される。
スラッジ24は、第2コンベア26にて搬送され、圧縮
機16に投入される。ここで、研磨スラッジには、所定
量の、熱処理されていない鉄の切削くず(生鉄粉)28
が混入され、研磨スラッジ24および切削くず28の混
合物が、圧縮機16にて圧縮される。
【0016】圧縮機16においては、円筒形状の圧縮室
で、油圧シリンダーの圧力により上記混合物が圧縮さ
れ、排出口30のゲートが開かれると、圧縮により成型
されたブリケット32が取り出される。材料を投入し
て、油圧シリンダーの作動を繰り返すことにより、順
次、ブリケット32が製造される。この圧縮工程におい
て、切削油が搾り出されて圧縮機16外に排出される。
したがって、圧縮機から排出されたブリケットの含水量
は、せいぜい5%ないし7%程度となる。本実施の形態
においては、高硬度鋼の粒子自体は、圧縮によっても成
型が容易ではない。さらに、切削油が粒子の間に入り油
膜を形成することにより、成型がより困難となってい
る。しかしながら、同一の材料で、かつ、比較的やわら
かい生鉄の切削くずを加えることにより、当該切削くず
が絡み合い、かつ、切削くず同士が固着することによ
り、切削くず自体だけでなく高硬度鋼の成型をも助ける
ように作用する。
で、油圧シリンダーの圧力により上記混合物が圧縮さ
れ、排出口30のゲートが開かれると、圧縮により成型
されたブリケット32が取り出される。材料を投入し
て、油圧シリンダーの作動を繰り返すことにより、順
次、ブリケット32が製造される。この圧縮工程におい
て、切削油が搾り出されて圧縮機16外に排出される。
したがって、圧縮機から排出されたブリケットの含水量
は、せいぜい5%ないし7%程度となる。本実施の形態
においては、高硬度鋼の粒子自体は、圧縮によっても成
型が容易ではない。さらに、切削油が粒子の間に入り油
膜を形成することにより、成型がより困難となってい
る。しかしながら、同一の材料で、かつ、比較的やわら
かい生鉄の切削くずを加えることにより、当該切削くず
が絡み合い、かつ、切削くず同士が固着することによ
り、切削くず自体だけでなく高硬度鋼の成型をも助ける
ように作用する。
【0017】ここで、研磨スラッジ24に混入する切削
くず28の混入量は、研磨スラッジの分離性によりこと
なる。たとえば、研磨スラッジの分離性が良い場合に
は、全体の10重量%を混入すれば足りる。その一方、
研磨スラッジの分離性が悪い場合には、全体の90重量
%を混入する。本発明者の実験により、一般には、全体
の40重量%ないし50重量%の切削くずを混入すれ
ば、圧縮機にて、混合物を成型し、ブリケットを得るこ
とができることがわかった。
くず28の混入量は、研磨スラッジの分離性によりこと
なる。たとえば、研磨スラッジの分離性が良い場合に
は、全体の10重量%を混入すれば足りる。その一方、
研磨スラッジの分離性が悪い場合には、全体の90重量
%を混入する。本発明者の実験により、一般には、全体
の40重量%ないし50重量%の切削くずを混入すれ
ば、圧縮機にて、混合物を成型し、ブリケットを得るこ
とができることがわかった。
【0018】順次圧縮機16の排出口30から排出され
たブリケットは、搬送台車34により、乾燥装置18に
搬送される。乾燥装置18に搬送されたブリケット32
は、必要に応じて含芯処理が施された後、乾燥装置18
内で冷風乾燥される。冷風乾燥により、ブリケットの含
水率は、1パーセント以下となる。また、ブリケット製
造工程10により完成したブリケット32は、材料再抽
出工程12の処理に施される。ブリケット32は、ブリ
ケット投入装置36および投入コンベア38を介して、
溶鉱炉40に投入される。溶鉱炉40において、ブリケ
ットは溶解される。これにより、排出口42から純鉄が
取り出される(符号44参照)。このようにして、高硬
度鋼などの材料を研磨することにより発生した研磨スラ
ッジから純鉄を得ることができ、リサイクルが完成す
る。
たブリケットは、搬送台車34により、乾燥装置18に
搬送される。乾燥装置18に搬送されたブリケット32
は、必要に応じて含芯処理が施された後、乾燥装置18
内で冷風乾燥される。冷風乾燥により、ブリケットの含
水率は、1パーセント以下となる。また、ブリケット製
造工程10により完成したブリケット32は、材料再抽
出工程12の処理に施される。ブリケット32は、ブリ
ケット投入装置36および投入コンベア38を介して、
溶鉱炉40に投入される。溶鉱炉40において、ブリケ
ットは溶解される。これにより、排出口42から純鉄が
取り出される(符号44参照)。このようにして、高硬
度鋼などの材料を研磨することにより発生した研磨スラ
ッジから純鉄を得ることができ、リサイクルが完成す
る。
【0019】このように、本実施の形態によれば、高硬
度鋼を含む熱処理された鉄を研磨した研磨スラッジに、
所定量の、熱処理されていない鉄の切削くずを加えて、
混合物を圧縮することにより、バインダーを混入するこ
となく、成型ができ、ブリケットを作ることが可能とな
る。また、本実施の形態によれば、同一の材料を、成型
を助けるために利用しているため、出来上がったブリケ
ットは、溶鉱炉に投入するのに好適なものとなる。
度鋼を含む熱処理された鉄を研磨した研磨スラッジに、
所定量の、熱処理されていない鉄の切削くずを加えて、
混合物を圧縮することにより、バインダーを混入するこ
となく、成型ができ、ブリケットを作ることが可能とな
る。また、本実施の形態によれば、同一の材料を、成型
を助けるために利用しているため、出来上がったブリケ
ットは、溶鉱炉に投入するのに好適なものとなる。
【0020】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。たとえ
ば、前記実施の形態においては、高硬度鋼の研磨スラッ
ジに、熱処理を施していない鉄の切削くずを加えている
が、このような組み合わせに限定されるものではない。
たとえば、熱処理を施していない研磨スラッジに、切削
くずを混入しても良い。
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。たとえ
ば、前記実施の形態においては、高硬度鋼の研磨スラッ
ジに、熱処理を施していない鉄の切削くずを加えている
が、このような組み合わせに限定されるものではない。
たとえば、熱処理を施していない研磨スラッジに、切削
くずを混入しても良い。
【0021】また、本発明は鉄に限定されるものではな
く、アルミニウムの研磨スラッジに、アルミニウムの切
削くずを混入し、或いは、他の非鉄金属の研磨スラッジ
に、同一の材料の切削くずを混入し、ブリケットを製造
しても良い。さらに、ブリケット製造の後の含芯処理お
よび乾燥処理は必須のものではなく、ブリケットの硬度
が十分である場合には、含芯処理が不要となり、また、
ブリケットが含有する水分が所定の割合より低い場合に
は、乾燥処理が不要となる。
く、アルミニウムの研磨スラッジに、アルミニウムの切
削くずを混入し、或いは、他の非鉄金属の研磨スラッジ
に、同一の材料の切削くずを混入し、ブリケットを製造
しても良い。さらに、ブリケット製造の後の含芯処理お
よび乾燥処理は必須のものではなく、ブリケットの硬度
が十分である場合には、含芯処理が不要となり、また、
ブリケットが含有する水分が所定の割合より低い場合に
は、乾燥処理が不要となる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、研磨スラッジを圧縮成
型することができ、著しく低コストで、リサイクル可能
なブリケットを製造することが可能となる。
型することができ、著しく低コストで、リサイクル可能
なブリケットを製造することが可能となる。
【図1】 図1は、本発明の実施の形態にかかるブリケ
ット製造方法およびリサイクル方法を示す概略図であ
る。
ット製造方法およびリサイクル方法を示す概略図であ
る。
10 ブリケット製造工程
12 材料再抽出工程
14 研磨機
16 圧縮機
18 乾燥装置
20 第1コンベア
22 研磨スラッジ収納箱
24 研磨スラッジ
26 第2コンベア
28 切削くず
30 排出口
32 ブリケット
40 溶鉱炉
フロントページの続き
Fターム(参考) 3C047 GG13 GG17
4D059 AA30 BD02 BE25 BG00 BK08
CC07
4K001 AA02 AA10 BA22 BA24 CA49
GA02
Claims (6)
- 【請求項1】 研磨機から発生する研磨スラッジを圧縮
してブリケットを製造する方法において、 前記研磨スラッジに、所定量の、前記研磨機にて研磨さ
れた金属材料と同一材料からなる切削くずを混入するス
テップと、 当該切削くずが混入された研磨スラッジを圧縮機にて脱
水しつつ圧縮し、当該研磨スラッジを成型して、ブリケ
ットを得るステップとを備えたことを特徴とするブリケ
ット製造方法。 - 【請求項2】 さらに、圧縮されたブリケットに含芯/
硬化処理、乾燥処理を施すステップを備えたことを特徴
とする請求項1に記載のブリケット製造方法。 - 【請求項3】 前記研磨スラッジが、鉄材の研磨により
発生したものであり、 前記切削くずを混入するステップが、熱処理されていな
い鉄材を切削することにより発生したスラッジを混入す
ることを特徴とする請求項1または2記載のブリケット
製造方法。 - 【請求項4】 前記研磨スラッジが、アルミニウム材の
研磨により発生したものであり、 前記切削くずを混入するステップが、アルミニウム材を
切削することにより発生したスラッジを混入することを
特徴とする請求項1または2に記載のブリケット製造方
法。 - 【請求項5】 前記切削くずを混入するステップが、研
磨スラッジの分離性に応じて、その混入量を調整するス
テップを含むことを特徴とする請求項1ないし5の何れ
か一項に記載のブリケット製造方法。 - 【請求項6】 請求項1ないし5の何れか一項に記載の
ブリケット製造方法により得られたブリケットを、炉に
投入して溶解し、再利用可能な材料を抽出することを特
徴とする研磨スラッジのリサイクル方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002086742A JP2003277842A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | ブリケット製造方法および研磨スラッジのリサイクル方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-03-26 JP JP2002086742A patent/JP2003277842A/ja active Pending
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