JP2003275091A - 祈願文の外部露出状態を避ける手段を講じた絵馬 - Google Patents

祈願文の外部露出状態を避ける手段を講じた絵馬

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JP2003275091A
JP2003275091A JP2002123221A JP2002123221A JP2003275091A JP 2003275091 A JP2003275091 A JP 2003275091A JP 2002123221 A JP2002123221 A JP 2002123221A JP 2002123221 A JP2002123221 A JP 2002123221A JP 2003275091 A JP2003275091 A JP 2003275091A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般に社寺で祈願、報謝文を記載するのに
用いる絵馬に関して、祈願文面が外部に露出している状
態を避けることにより、祈願者のプライバシーへの配慮
と、絵馬を神仏への奉納物と改めて捉えることにより美
感において見栄えのよい絵馬を得る。 【解決手段】 祈願文面記載箇所が絵馬の全体構成にお
いての外部面になることを避け、祈願文面の外部への露
出状態を避ける。つまり祈願文記載箇所に覆いが掛かる
状態にするものである。該手段には様々バリエーション
があるが、例えばカヴァーを絵馬に付属させたり、板を
2枚合わせる等の手法を用いる。あるいは、絵馬の板を
幾つかのパーツに分解して該パーツを再び組み合わせ構
成するが、そのとき、組み合わせで内部の面になる所を
祈願文記載箇所にあてる等する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】一般に神社あるいは寺で頒布
される絵馬に関する
【0002】
【従来の技術】従来、社寺で頒布されている絵馬におい
ては、絵馬の板の一方の面つまり表である面に馬や干支
その他何らかの図柄が描写されており、その図柄が描写
されている反対の面つまり裏面が無描画であり、祈願文
や礼文を記載の面としてあてられている。そして、絵馬
の奉納者は絵馬全体の外部面たる前記裏面に祈願文や礼
文を記載し社寺の絵馬掛け所に絵馬を掛けて奉納する、
とした状況になっている。
【0003】但し、国語辞典によると、絵馬は、祈願ま
たは報謝のため社寺に奉納する絵入りの額や板絵のこと
で、生きた馬を奉納する代用として馬の絵が描かれたも
のが多く、上部が屋根形になっており、額絵馬、小絵馬
などの種類がある、というように記載されている。しか
しながら、社寺とくに神社においては、上部が屋根形に
なっていなくとも板などに絵が描かれて奉納されている
ものを、絵馬と広義に呼称するかもしれない、つまり神
仏に捧げられたとされている絵入りの額や板絵を一般
に、あるいは総称的に絵馬ということもあるかもしれな
い、かように絵馬という語句がどのような範囲で使用さ
れるかはともかく、本発明に関する絵馬とは、神社およ
び寺院において一般に祈願者向けに簡易に祈願または報
謝の内容を記載して神社や寺院に奉納するために用意さ
れているものであってコンパクトな板に所定の絵馬掛け
所に掛けるための紐が付帯しており、板の一方の面つま
り表面に馬あるいはその他の図柄が描写されており、図
柄が描写されている反対の面つまり裏面が無描画であ
り、祈願文や礼文の記載の面としてあてられている物品
について絵馬という。つまり、社寺における参詣者、祈
願者向けの物品であり、神社の社務所あるいは寺院の寺
務所等で、前記参詣者、祈願者向けに取り扱っている、
参詣者、祈願者が簡便に祈願または報謝の内容を記載し
て、社寺の所定の絵馬掛け所に掛けて奉納とする、それ
ほど大きくない板に吊り下げ掛けるための紐がついてい
る物品としての絵馬に関するものであり、そうした絵馬
という物品に考慮および工夫を講ずることが本発明の予
定する範疇である。但し、あるいは、極く僅かかもしれ
ないものの、場合によっては観光地になっている等で人
出がある社寺の門前では絵馬屋といった絵馬を扱う個人
的販売店も神社の社務所、寺院の寺務所のほか前記神社
の社務所、寺院の寺務所で扱っていると同様な前述の形
式の絵馬、つまり祈願者向けに簡易に祈願または報謝の
内容を記載して神社や寺院に奉納するために用意されて
いるものであって、それほど大きくない板に所定の絵馬
掛け所に掛けるための紐が付帯しており、板の一方の面
つまり表の面に馬あるいはその他の図柄が描写されてお
り、図柄が描写されている反対の面つまり裏面が無描画
であり、祈願文や礼文の記載の面としてあてられている
形式の物品を絵馬として参詣者、祈願者向けに扱ってい
るかもしれないが、そうした場合も本発明のいう絵馬の
範囲である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来どおりの
絵馬の形態、つまり図柄が描写されている反対の面つま
り裏面が無描画であり、祈願文や礼文を記載の面として
あてられて絵馬の全体構成においての外部面たる前記裏
面に祈願文や礼文を記載し、そのまま祈願文記載箇所が
絵馬の全体構成における外部面にあたる面として、露出
している状態には以下のような問題点、解決すべき課題
が存すると思われる。
【0005】祈願者が絵馬に記入する内容つまり祈願文
は、祈願者の内面的、個人的な事柄に係わってくるケー
スも多い。
【0006】従って、礼文も含めて祈願事として祈願文
に含め、祈願文と統一記載をするならば、祈願文は祈願
者各個人と神仏との間の事柄として、他人にあまり知ら
れたくない、他人に軽々に言いたくない内面的な願望を
神仏にお願いするといった場合もあり得ると考慮され
る。
【0007】つまり、個人的な事柄に属する場合が多い
祈願内容はできれば他人の目にオープンにならず神仏と
祈願者の間の事柄として担保されることが必要であると
考えられる。
【0008】しかしながら、従来的な祈願内容を記した
文が外部に露出して絵馬掛け所に掛けてある状態、個人
の祈願内容が外部面に書かれてぶら下げられているよう
な状態にあっては、祈願文に加え、一般に祈願者の住所
や氏名も記入されるべきと思われる絵馬なので、現況に
於いて絵馬の奉納はまともに住所や氏名も記入しておけ
ば、個人的な事柄、情報が他人の目にオープンに吊り下
げられている状態である。
【0009】実際、社寺において絵馬掛け所に絵馬を掛
けて奉納するとき、掛けようとする人に対面するように
祈願文面の記載面が向いて掛かっている状態も見うけら
れます。つまり、人々の祈願文が記入されている面つま
り絵馬の裏面が表になって掛かっている状況がままあ
る。
【0010】こうした状況に関しては、例えば、祈願者
の祈願事が受験等進路関係に係わる場合においては、内
心では、絵馬を用いて、志望校名を特定的に神仏に対し
て伝えて願掛けしておきたいけれど、第1志望校や第2
志望校など具体的な学校名を記載して掛けておくのは、
他人の目に触れやすい、他人から安易に読まれる状態で
絵馬を掛けておくには心理的に気が進まない、躊躇して
しまうといったケースも少なからずあるのではないだろ
うかと考慮される。
【0011】他人の目に触れやすい、他人から安易に読
まれる状態であれば、例えば、具体的な希望校名は記入
するのを控え、受験が上手くいきますようにであると
か、希望校に入学できますようにであるとか、というよ
うに一歩踏み込めずあたり障りのないような記載、表面
をなぞったような記載しかできない、といった心理傾向
にもなりやすいものの、では、記載に祈願する事柄につ
き希望校名までかかないでおこうとするようなやり方で
は、祈願のあり方として効果がないような感じでもある
し、神仏への祈願としては心理的に不燃焼気味の傾向と
もなりやすい。
【0012】こうした進学関係の場合を例にとって述べ
れば、他人に読まれることを気にして具体的な志望校名
等の記載はしないでおこうという気も生ずるが、やはり
具体的な志望校名を出して祈願しておかないと、祈願と
いう事柄が中途半端になってしまうといった気にもなる
というような、精神的にちょっとしたダブルバインドに
類する状態になる傾向にもある。ここでいうダブルバイ
ンド(double bind)とは、一般に〔二重拘
束の意〕で同時に相矛盾する二つの次元のメッセージを
受け取った者が、その矛盾を指摘することができず、し
かも応答しなければならないような状態ということか
ら、対処すること、しようとする行動において、相矛盾
する事象が含まれていて困惑状態になる気もする、くら
いの意味で述べています。
【0013】実際、該発明者の知人に、志望校が友人に
知られていて、話していないのに何故知られているんだ
ろう、と思っていたら、絵馬にかいているのを見たから
というケースもあった。
【0014】また、例えば、恋愛関係の事柄に係わる祈
願であれば、さらに絵馬を用いて祈願することがためら
われるケースもあるかもしれない。この恋愛関係の祈願
事の場合、結ばれたい対象者の実名をオープン、露出し
て誰にでも簡単に読まれてしまう状況では祈願できな
い、しかし神様あるいは仏様には是非お願いしておきた
いケース等もあると思われる。
【0015】一般的に、祈願事が何であれ、祈願を記述
する場合においても現状の絵馬では少し具体的な祈願内
容であると記述しにくい傾向もないとはいえない。
【0016】特に、地域的な社寺であれば、祈願内容が
比較的に一定地域内の誰々が何々といった祈願をしてい
た、と知られてしまう傾向にもなると思われます。しか
し、近隣市町村エリア程度に根ざす地域的な社寺では、
信仰者の大半について地域の人々を対象とする傾向が高
いので、広く遠方からの参拝者を対象とする社寺におけ
るより、祈願者、またそうした祈願者の祈願を受けつけ
るべき社寺の双方の立場において、問題性が高くなり不
都合なことであると考えられます。地域的な人々の安心
立命に係わる社寺においては、こうした状況の解決は、
より要請されると思われます。
【0017】就職関係その他、子宝に恵まれたい等々、
各個人の神仏に伝達したいこと、祈願したい事柄は様々
であり、また、できれば他人に知られたくないけれど、
絵馬で神仏に願掛け、あるいは告白して安心しておきた
いといったこともあると思われるが、そうした場合、他
人の目にオープンに祈願文が露出される外部面になる従
来的、現行の絵馬では個人情報の保護において不都合性
を有する中途半端な物品といった面もあるとも考えられ
る。
【0018】神様あるいは仏様も被相談者という立場と
考えられることから、ある程度、絵馬による祈願受けつ
けにおいて守秘義務が要請され、その点において改善さ
れれば、祈願者の祈願内容の受信もできやすくなるので
はないかと思われます。
【0019】現状を考えれば、例えてみれば、進路指導
の教官に相談した内容が記載された個人の進路希望記載
カードが、教室か体育館か運動場か校門脇など校内の不
特定の人間の目に付き易い校内の場所に掛けて吊るされ
ている、又は、医院のカルテが病院の待合室に掛けてあ
って誰の目にもつきやすいというような状況に比定でき
なくもありません。
【0020】つまり、従来的な絵馬における祈願内容が
外部不特定多数者にオープン、露出的であれば、神仏に
お願いや告白等、伝えたい内容を絵馬を利用して行う行
為にためらい、心理的に逡巡してしまうような人々、ま
たそういったケースにおいても、わずかばかり守秘義務
に配慮がなされた場合、絵馬の利用者も増え、人々が生
活を送る上で精神面、心理的、内面的に救済、安定等を
得やすくなり、心理面において暮らしやすくなる傾向の
増進になる可能性があります。
【0021】従来以上に、心理的に、神仏に相談しやす
い、願い事をしやすくなるように配慮し構成した絵馬を
得ることも必要とされ、実現すべき理想とされると考え
られます。
【0022】また、祈願文面記載箇所が絵馬の全体とし
ての外部面にあてられることに関しては、上述してきた
ような、各個人のプライバシー的側面ばかりでなく、社
寺の景観、美観、また絵馬を神仏に奉納するということ
においての感覚的な美的観点からの問題も考慮される。
【0023】絵馬というものは、その起源について述べ
れば、本来、社寺に実際の馬を奉納していたものが、時
代が下るにつれ、絵に馬が描かれたものを奉納するなど
の形態になり、それから馬の絵以外の絵なども描いた絵
入りの額や板絵を奉納するようになったということであ
ると考えられているようです。
【0024】そうした絵馬の奉納の原初的な意味を考え
るとき、資金的事情その他の事情により本物の馬の代替
物として絵に描いた馬の絵を奉納するということにな
り、そのことから派生して馬以外のものの絵を描いた板
や絵入りの額も奉納するようになったと考えられます
が、その本質は価値あるもの、つまり価値のある絵、綺
麗な絵を神仏に捧げること、つまり貢物、捧げ物、贈り
物をするということであると考察されます。
【0025】つまり、絵馬を神仏に奉納するということ
は、奉納者の願事、願望を神仏に伝えるというだけでは
なく、価値あるものを神仏に捧げる、綺麗な絵、価値あ
る絵を神仏に捧げる、贈り物をするという側面が存する
と思われます。
【0026】そうした意味が絵馬の奉納に存するなら
ば、当然ながら本来的な意味に即し、美的感覚において
もできるだけ見栄えの良い状態のものを神仏に奉納する
ことが求められるはず、と考えられる。
【0027】しかし、従来的、現行的な絵馬におけるよ
うに、絵馬全体の一方の面である裏面に文字がマジック
ペンなどで、手書きで、どちらかといえば見栄えが良い
ともいえない状態で書き連ねられていることが少なくな
いと感じられる祈願文面が記載され、それがオープンに
人目にさらされるようになる構成では、価値ある物を捧
げる、捧げ物をするという本来的な意味の観点から考え
ると、美的な感覚、視覚的な感覚において、趣旨から遊
離している、乖離がある状態にあるとも感じられます。
【0028】つまり、従来的、現行的な絵馬におけるよ
うに、祈願文記載箇所が絵馬の全体構成においての外部
面になり、見栄えが良いともいえない状態で露出してい
る状態のオブジェクトを神仏に納入するということは、
神仏に贈り物を捧げるという趣旨からも問題を有すると
考えられる。
【0029】やはり価値あるものを贈る、という観点か
らできるだけ原理原則に従い、絵馬も綺麗に、美的に捧
げることがあるべき理想と考慮されます。
【0030】前述しているごとく、従来的な絵馬に関
し、マジックペンで個人的願望等が外部面に書き連ねら
れて、そうした個人的願望文が綺麗といえないケースも
少なからずある状態で人目につく現行の絵馬は、単体と
しても見栄えが良いとはいえないし、また、そうしたも
のが社寺の境内などの絵馬掛け所に釣り下げられている
状態は、境内の景観、美観といった面からも見栄えが良
いとはいえなくもないと考慮され、まだ、綺麗な状態で
奉納できる余地があると考えられ、本発明に関する物品
は、より綺麗な状態で奉納できる絵馬を得る方法を追求
します。
【0031】以上の記述のようなことから、第1課題と
して、祈願文面の内容に関し個人情報の側面を有すると
捉えることにおいて祈願者個人のプライバシーの保護に
寄与するという観点から、絵馬において祈願文面の外部
露出を避けることを解決すべき課題とします。
【0032】また、第2課題としては、神仏に価値ある
捧げ物とする原理原則から絵馬というアイテムを捉え、
一般に用いられている絵馬に関し、より美的な感覚に優
れた絵馬を得ることを課題とします。
【0033】第2課題に付いては、絵馬では絵が描かれ
た外部面が最低1面必要であり、従来的な絵馬に関して
は、絵馬の板の1つの面に絵が描写された面とし、もう
1つの面を祈願文記載のための面として無描画の面と構
成されているが、本発明に関する第1課題の解決過程に
おいて、従来的な絵馬と異なり、祈願文記載箇所つまり
祈願文面が絵馬の全体構成においての外部面にあたらな
くなるので、従来的な絵馬における祈願文記載のための
面が祈願文記載の必要から解放された外部面といった状
態になり、該面を図柄を描写しておける面として成り立
たせることが可能になる、従って、第2課題についての
よりポジティヴな解決手段は、祈願文記載の必要から解
放された外部の1面に図柄を描写し、より綺麗な状態あ
るいは装飾を加えた物品としての絵馬を得るといったこ
とになります。
【0034】端的に述べると、祈願文面の外部露出を避
ける絵馬を得ることが第1課題です。また、第1課題の
解決手段を講ずる過程において従来的な絵馬に関して美
観を損ねているとも考えられる、マジックペンで個人的
願望等が外部面に書き連ねられて、そうした個人的願望
文が綺麗といえないケースも少なからずある状態で人目
につくということが改善されることにより、第2課題で
ある、神仏に価値ある捧げ物とする原理原則から絵馬と
いうアイテムを捉え、より美的な感覚に優れた絵馬を得
るという目的に第1課題の解決手段は寄与するので、第
1課題の解決は、ある程度、第2課題の解決手段として
の効力を有します。
【0035】従って、第1課題を本発明に関する主たる
解決すべき課題と捉えることができます。
【0036】また、本発明におけるものは、第1、第2
の課題もその要素として係わりつつ、全体的構成に関
し、物品構造から、絵馬の奉納者の奉納する行為に、祈
願者が心理的にもなるべく丁寧な状態を成り立たせつつ
奉納することができるような絵馬を得ることも念頭に置
き、この点に関連した物品を得ることも、なるべく達成
されるべき課題として想定します。
【0037】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ためには、祈願文面の外部露出を避けるために、祈願文
面記入箇所である面に覆いが掛かる状態に構成するとし
た手段を用いた絵馬とします。祈願文面の外部露出を避
けるために、祈願文面記載箇所である面に覆いが掛かる
よう構成する、とした手段については様々なバリエーシ
ョンが考えられるが、先ず、第1課題の解決手段の形態
に関して、種々のバリエーションを大枠的に3つの形態
型に分類して説明します。
【0038】1つの分類に関する手段としては、従来の
絵馬において、絵馬板の一方の面、つまり裏面に記載す
る祈願文面箇所の表面を覆うための覆い体を絵馬板に付
属させたもの。この解決手段を、第1手段とします。
【0039】第1手段において様々な実施上の形態が考
えられるが、第1手段に属する形態を有する絵馬を、形
態上から理解の簡便のため覆い体付属型手段と名付けま
す。該第1手段に属する絵馬の形態に関しては段落00
52から段落0092等において説明します。
【0040】もう1つの分類に関する手段、つまり第2
手段としては、従来の絵馬板のほかに、別途、祈願文を
記入するための札、例えて名称すれば、祈願文記入札と
いったアイテムを用い、従来の絵馬板に前記札を収納す
る機能あるいは構造を有するようにしたもの、あるいは
後述の2枚の外部板よりなる絵馬の板の本体部分に挟ま
れる状態で祈願文記入札が収納されるように構成したも
の。該第2手段に属する形態を有する絵馬を、形態上か
ら理解の簡便のため祈願文記入札収納型手段と名付けま
す。第2手段に属する絵馬の形態に関しては段落009
3から段落0109等において説明します。
【0041】残るもう1つの形態に関する手段、つまり
第3手段としては、概形を従来の絵馬板とする板材を複
数のパーツに分解し、前記各々のパーツを組み合せるこ
とで、従来の絵馬板様、絵馬板状の物品となる手法を採
るもの。
【0042】詳しく述べると、従来の絵馬の板を複数の
部分に分解的にした各々のパーツ、名称すれば絵馬板部
分材といったパーツを組み合わせて概形において従来の
絵馬板様、絵馬板状の物品を構成するものとし、かよう
なパーツのうちで基盤となる部分いわば基盤板といった
パーツと、該パーツに嵌め込む部分となるパーツいわば
嵌め込み部分嵌め込みパーツといったパーツにより構成
され、該基盤板となるパーツの板の一方の面に段差をつ
けて構成し、段差により低くなっている箇所に前記嵌め
込む部分のパーツいわば嵌め込みパーツを嵌め込むこと
により従来の絵馬板様、絵馬板状の物品となるように構
成したものとするものであって、祈願文記載箇所に関し
該箇所を前記基盤板の段差により低くなっている箇所に
あたる面にするか、あるいは前記嵌め込みパーツにおい
て前記基盤板との組み合わされる状態において前記基盤
板と接する面とした構成を採るもの、とします。つま
り、絵馬の板を幾つかのパーツに分解して該パーツを再
び組み合わせ構成するが、そのとき、組み合わせで内部
の面になる所を祈願文記載箇所にあてるとする手段で
す。
【0043】該第3手段における祈願文の記載箇所に関
し、後者のように、祈願文の記載箇所を前記嵌め込む部
分のパーツにおいて前記基盤板との組み合わせの状態に
おいて前記基盤板と接する面とした場合においては、前
記嵌め込む部分のパーツが祈願文記入札としての機能も
併せ持ちます。
【0044】しかしながら、パーツのうちで基盤となる
部分、基盤板といったパーツとなる部分と該基盤となる
部分あるいは基盤板に嵌め込む部分となるパーツによる
部分とは特段に区別せず、いづれの部分も絵馬の絵馬板
部分材として絵馬板構成パーツと考えれば、従来的な絵
馬板が幾つかの部分に分解的な絵馬板構成パーツに分け
られ、各々のパーツの組み合わせにより、全体として従
来的な絵馬板としての形状が作り上げられる構成を採る
ものにあって、各々のパーツの接する面、つまり絵馬の
全体としては内部に組み込まれる面が祈願文の記載箇所
として構成されるもの、という説明もできます。
【0045】第3手段に属する形態を有する絵馬を、形
態上から理解の簡便のため絵馬板パーツ分解部分合成型
手段と名付けます。該第3手段に属する絵馬の形態に関
しては段落0110から段落0131等において説明し
ます。
【0046】手段のあり方において、便宜的に上述の3
つの手段に分けて説明をするものの、第1課題の解決手
段に関し、上述の3つの手段をまとめて記述すれば、従
来の絵馬において、絵馬板の一方の面、つまり裏面の祈
願文を記載する面の表面を覆うための覆い体を絵馬板に
付属させたものとするか、従来の絵馬板のほかに、別
途、祈願文を記入するための札、例えて名称すれば、祈
願文記入札といったアイテムを用い、従来の絵馬板の内
部か、あるいは2枚の外部板の間に挟まれて該祈願文記
入札を収納するための構成を有するようにしたものとす
るか、あるいは従来の絵馬の板を複数の部分に分解的に
し、各々のパーツを組み合わせて従来の絵馬板様、絵馬
板状の物品となるものとするが、パーツの内で基盤とな
る部分と該基盤となる部分に嵌め込む部分とから構成
し、該基盤となる部分の板の一方の面に段差をつけて構
成し、段差により低くなっている箇所に前記嵌め込む部
分のパーツが組み合わされて、全体的形態が従来の絵馬
板様、絵馬板状の物品となるように構成したものとなる
ものであって、祈願文記載箇所に関し該祈願文記載箇所
を該基盤となる部分の板の段差により低くなっている箇
所である面とするか、あるいは、該嵌め込む部分となる
パーツの該基盤となる部分の板の段差により低くなって
いる箇所に組み合わせるとき該基盤となる部分の板と接
する面とすることで、このことにより祈願文記載箇所
が、各パーツの組み合わせにおいて全体構造としての内
側部分に隠される箇所になるように構成されたもの、と
説明することもできます。
【0047】また、解決すべき第2課題に関しては、第
1の課題を解決する手段を講ずることにより、祈願文面
つまり祈願文記載箇所が絵馬全体としての外部表面に存
在しなくなるので、従来的な一般の絵馬の外部にマジッ
クペン等で手書きされた文面が露呈しなくなり、加え
て、祈願文記載に当てられる必要がなくなった外部の面
を綺麗な図柄を描写すれば、第2課題に関し、より解決
される手段が講じられることになります。
【0048】前述してきたように、本発明に係わる物品
に関し、基本的な共通事項つまり最低限必要な要素に関
することは、第1課題の解決手段を講じることであり、
第1課題の解決手段は第2課題の解決にもある程度関連
してくる等の点から、本発明に係わる物品について最低
限度必要な部分に焦点をあてて述べれば、祈願文記載箇
所が絵馬全体としての外部表面になることを避ける手段
を講じた絵馬、換言すれば、祈願文の外部露出状態を避
ける手段を講じた絵馬と述べることができます。
【0049】
【作用】本発明の期するのは、祈願文記載箇所が絵馬全
体としての外部表面になることを避けることにより、祈
願文の外部露出状態を避けることなので、祈願文記載箇
所が絵馬全体としての外部表面になることを避けられ、
第1の課題たる、祈願文の外部露出による祈願者個人の
祈願内容等が安易に人目に触れるのを避け、祈願者個人
のいわば個人的データが安易に他人に読まれることが防
げます。又、第2課題に関しては、従来の絵馬であれ
ば、絵馬板の一方の面が祈願文記入のための面としてあ
てられていたが、祈願文記載箇所を絵馬全体の外部表面
つまり絵馬板の一方の外部面でなくなるので、その面を
綺麗な図柄の描写にあてることが可能になり、そうすれ
ばより綺麗な絵馬を得ることが出来ます。課題の解決に
伴う作用、つまりどのように祈願文記載箇所が絵馬全体
としての外部表面になることを避けるか、また、どのよ
うに従来の絵馬におけるより綺麗な絵馬が得られるかと
いうことに関しての具体的な作用については前述の手段
とその手段にに基づいて記述する後述の実施における形
態例を参照願います。
【0050】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態に関しては、以
下の実施例の項において実施の例を挙げつつ説明しま
す。
【0051】
【実施例】前述の手段の3つの手段についての実施にお
ける形態例を各々説明します。
【0052】先ず、第1の手段である覆い体付属型手段
に関する形態例としては、図1のように、従来の絵馬板
の片面、つまり絵馬板上の祈願文を記入する面にシート
状の覆い体2を付属した構成をとるもの。
【0053】絵馬板上の祈願文を記入する面にシート状
の覆い体2を付属した構成をとるものとは、従来的な絵
馬の板の片面にシート状の簡便なカヴァー2を設けたも
のとも説明できます。
【0054】また、シート状の覆い体2の材質は布、木
板、金属板他適当なものであれば、何でも構いません。
【0055】該覆い体2は接着剤付きのシールに台紙の
ついたものとしておき、絵馬板面に祈願文記入後、祈願
文記載面の上から絵馬板1に貼り付けるように構成して
おいてもよい。
【0056】覆い体2については、絵馬板面に一部分を
定着させて絵馬板1と該覆い体2を纏めておくと便利で
すが、恒常的に定着させておかなくとも、片面に接着剤
をつける等して絵馬の祈願文記載箇所の面に取り付ける
構成を持つシート状の覆い体2を従来の絵馬に組み合わ
せて、セットとして用いる物品としてもよい。
【0057】覆い体2を恒常的に定着させておかず、従
来の絵馬に組み合わせて、セットとして用いる物品とす
る場合、前述のように該覆い体2に絵馬の板面にとりつ
ける造作を設けても良いし、また、あるいは、絵馬の祈
願文記載箇所の面つまり絵馬裏面部に該シート状の覆い
体2を取り付けるための構成を設けてもよい。
【0058】前記覆い体2と絵馬板とが恒常的に定着し
ていない場合、前記覆い体2を絵馬板に取り付ける方法
は適切なものであれば、どういったものであってもよ
い。
【0059】シート状の覆い体2と絵馬板とが恒常的に
定着していず、セットとして用いる物品として用いると
する場合については、該シート状の覆い体2は、従来の
絵馬つまり、コンパクトな板の一方の面つまり表の面に
馬や干支その他何らかの図柄が描写されており、その図
柄が描写されている反対の面つまり裏面が無描画であ
り、祈願文や礼文を記載の面としてあてられていて、吊
り下げるための紐が前記板に付帯しているものに係わる
物品として定義されつつ、従来的な絵馬とは単独的に、
かような従来的な絵馬において板の一方の面つまり無描
画である裏面に書かれる祈願文面を覆うためのアイテム
として成り立ち得ます。
【0060】こうした、従来的な絵馬の板の一方の面に
書く祈願文面を覆うためのアイテムとして独立させて、
シート状の覆い体2を前段落既述の従来の絵馬の関連物
として単独の物品として成立させる場合、該シート状の
覆い体2は、外部面となる面つまり背面には社寺で用い
るに相応しいかつ綺麗な図柄を描写しておくと、先述し
たような従来的な絵馬に取り付ければ、第1課題および
第2課題を解決するのに寄与する物品となる。
【0061】このとき、このシート状の覆い体について
は、絵馬の板の一方の面に書く祈願文面を覆うためのア
イテムであり、前記板に取り付けて使用するものであっ
て、外部面となる面つまり、背面には社寺で用いるに相
応しいかつ綺麗な図柄を描写されたもの、と表現でき、
定義づけのために、名称すれば、絵馬記入祈願文面カヴ
ァーといったものとなります。
【0062】該絵馬記入祈願文面カヴァーの絵馬板面へ
の取り付け方法として、例えば、該絵馬記入祈願文面カ
ヴァーを接着シールの性質を持たせ構成することが簡便
な方法として挙げられます。
【0063】前記覆い体2に用いるシート状のものは、
目的上、不透明なものとします。
【0064】図1のような例においては、シート状の覆
い体2の背面、つまり外部になる面には、綺麗な図柄が
ついたものとすれば、第2課題を解決する手段を講じた
ものが得られます。絵馬板1上でシート状の覆い体2に
より覆われる部分の周囲、つまり絵馬の板1の裏面の周
縁部にも前記覆い体におけるものと同様な図柄をプリン
トしておくか、前記覆い体2と同様なシート状の材をコ
ーティングしておくと第2課題を解決する手段に、より
適う物品が得られます。
【0065】また、第1手段に関する実施の形態とし
て、図2に示すもののように、従来的な絵馬の板1の一
方の面、つまり無描画状態の裏面たる祈願文記載のため
の面であるが、その面に2枚に分けたシート状の覆い体
2が、扉式つまり開き戸式に開閉する様式で構成されて
設けられ、絵馬板1上の祈願文記載箇所を覆うものも考
えられます。
【0066】この形式によるものは、2枚のシート状覆
い体2の部分を前重ねで合わせるようにし、この前合わ
せの部分が図2に示したように紐3などによって覆い体
2の安定的に覆う状態を保持できるようにすると良い。
【0067】前述に関して、覆い体2の安定的に覆う状
態を保持できるようにする機能については構成は前記の
ような紐3によらずとも適当な方法であればどういった
ものであってもよい。
【0068】この形式については、その効果として、祈
願者が祈願内容を記した文面について、それを一旦開き
扉形式で、前記文面上に覆いを掛け、又扉形式の該覆い
体2を前合わせで紐3で結ぶ等、覆い体2の安定的に覆
う状態を保持できるようにすることで祈願文を隠して、
神仏に納めるということになれば、その一連の作法的流
れが、感覚的に丁寧な調子が出ると感じられ、絵馬とい
うものを祈願内容とともに神仏に納めるということにつ
いて感覚的に相応しいものとなります。
【0069】覆い体付属型手段に関する形態例としてさ
らに述べれば、図3、図4、図5のように、覆い体の材
として従来の絵馬の板と同様な形態の材を用いるものが
考えられます。図3、図4、図5に示すような、覆い体
の材に従来の絵馬の板と同様な形態の材を用いるものに
ついて考えれば、形態に関して従来の絵馬状の板1bを
2枚1組として接続させる物品が考えられます。従来の
絵馬板状の板1bを2枚1組として用いて構成する絵馬
とも説明できます。従来の絵馬板状の板1bを2枚1組
として2枚の板が相互に接続体により接続可能になる構
成を有するもので、かつ、祈願文記入のための板上の面
つまり祈願文記載箇所である面が、前記板1b2枚が相
互に合わされる面、つまり2枚の板1bが向き合う面と
なるタイプの絵馬、ともいえます。
【0070】接続の仕方としては、図3のように、従来
の絵馬における、絵馬を絵馬掛け所に掛けるための紐4
において、各々の前記板1bの上部において前記紐4に
より纏め合わせた物品として構成してもよい。この場
合、該紐4が接続体です。
【0071】この図3のような、従来の絵馬板状の板1
bを2枚1組として用い、接続の仕方としては、絵馬を
絵馬掛け所に掛けるための紐4において、各々の板1b
の上部において前記紐4により纏め合わされた物品とし
たものは、とりわけ纏まりがある物品となり、その構成
から前記紐4により掛けるだけで、重力作用で2枚の前
記板1bが自然と上手く合わされるので簡単便利で本発
明の解決すべき課題に関し効果的なものと考えられま
す。
【0072】また、さらに、2枚の前記板1bの下部、
つまり絵馬掛け所に掛けるための紐4が付属している部
分を前記板1bの上部としたとき、その上部から対向位
置にある板の下部部分の端部分に各々の前記板1bに新
たに紐3bを付けて、該紐を互いに結び合わせることに
より、2枚の板が安定的に合わされた状態が保たれるよ
うにすれば祈願文面が安定的に隠され、物品としての完
成度が高まります。
【0073】この図3における例の場合、2枚の板1b
の各々に上述のように紐3bを付けて、該紐3bを結び
合わせることで2枚の板1bが安定的に合わされた状態
が保たれるように構成すれば、祈願者つまり絵馬の奉納
者が自らの祈願内容を記載して、その後、祈願文に覆い
をして、紐でキュッと結んで祈願に対して覆いの状態を
安定させる、そうした行為を含むプロセスの流れができ
るものとなります。
【0074】ところで、人に贈り物をする場合におい
て、綺麗な包装やラッピングをする、それに紐を掛け、
最後の締めくくりとして紐を結んで、贈り物を贈る状態
の完成となすということに思考をめぐらせるとき、丁寧
な贈り物をするという行為の締めくくり、節目的行為が
贈り物に掛けた紐を、場合によっては接着シールを貼り
つけて贈り物に掛けた紐の安定状態を得ることもあるも
のの、結び合わせることなどにより安定させる行為それ
自体に丁寧な贈り物をするときの一連の流れの完成度を
高める、仕上げとしての儀礼的行為の要素としての側面
があるというように感じられる。
【0075】事象面を考察すると、結ぶということは、
物を贈る状態を、中途半端でなく、丁寧にこれで完成さ
せましたという確認作業として、贈る状態の完成として
の象徴的な感覚が付与されるとも感じられます。
【0076】つまり、結ぶという行為には、心理的感覚
として、事物に関する準備状態の完成といったことのシ
ンボリックな意味が存するような感覚もあると考慮され
る。
【0077】したがって、贈り物をするとき贈る物の状
態を完成の状態に仕上げとして、結び合わせるというこ
とは丁寧なことであり、それを自らの行為においてする
プロセスは、この場合、神仏に対し、どうぞよろしくお
願いしますといった意思表示的行為となり得ると考えら
れる。
【0078】前述と重複するものの、改めてまとめて記
載すれば、図3に示した、実施の形態例は、従来的な絵
馬板状の板1bを2枚1組として用い、接続の仕方とし
ては、絵馬を絵馬掛け所に掛けるための紐4において、
各々の絵馬の板1bの上部において纏め合わされること
により、構成上とりわけ纏まりがある物品となり、その
構成から絵馬掛けの紐4により吊るし掛けるだけで、重
力作用で2枚の前記板1bが自然と上手く併わされるす
っきりとしたシンプルな構成を持ち、それに加え後述す
るように2枚の前記板1bの各々の絵馬全体構成での外
部になる面に図柄が描写されることにより、美的な観点
からも有益であり、かつ各々の板に新たに設けた紐3b
を付けて、該紐3bを結び合わせることにより、2枚の
前記板1bが安定的に合わされる状態が保持されるよう
にすれば、構成上においても整然としたまとまりのある
物品となり、更にこれらのことに加え、上述したよう
に、祈願者つまり絵馬の奉納者が自らの祈願内容を記載
して、その後、その祈願に覆いをして、紐3bでキュッ
と結んで祈願に対して覆いの状態を安定させる、そうし
た行為を成り立たせるものとなり、祈願者つまり絵馬の
奉納者が自らの祈願にたいしても丁寧に取り扱い、神仏
に贈り物をするという面からも、結び合わせるという贈
り物をするときの儀礼的行為の1つがプロセスとして存
することになり、受納者つまり神仏にたいしても丁寧な
行為を含む物品となる。
【0079】図3における実施例に関する場合、2枚の
絵馬板状の板1bの各々の下部に、紐3bを付けて、該
紐を結び合わせることにより、2枚の前記板1bが安定
的に合わされた状態が保たれるようにする構成すれば、
第1課題の解決および第2課題の解決を実現する手段を
講じつつまとまりがある簡便な構成となり、加えて、紐
3bを結び合わせる行為を有するとなる点において絵馬
奉納者つまり祈願者が奉納における準備作業の仕上げと
して心理的にも丁寧な心持ちになる、かような要素を有
する構成をシンプルに実現できる物品となります。
【0080】このことは、図3に示した、実施の形態例
は、全体構成として簡便に第1、第2の課題を実現しつ
つ、加えて、本発明の解決する課題の最後に記載の絵馬
の奉納者の奉納する行為に、祈願者が心理的にもなるべ
く丁寧な状態を成り立たせつつ奉納することができるよ
うな絵馬を得るという既述の課題にも適う手段を実現す
る構成であり、全体的、総合的に実施例として本発明の
課題に優れて相応しく、又利用の実際上からも効果的な
物品を成立させ得ます。
【0081】また、従来の絵馬板状の板1bを2枚1組
で構成するものの例として、図4のように2枚の前記板
1bを各々の縁の部分に、2枚の該板1bの相互を接続
する部分において折り曲げて開閉できるように、ヒンジ
部5を設けて連結したものとすることも考えられます。
この場合、ヒンジ部5の構成体が接続体となります。
【0082】図4では、接続体としてのヒンジ部5に
は、接着剤が片面についているテープ状のものが考えら
れます。布のテープ状になったものに接着剤を塗布し、
2枚の板に架け渡すよう繋ぎあわせる等の方法が考えら
れます。
【0083】図4に示す実施の形態例においても、祈願
文記載後、2枚の板1bが安定的に合わされるように構
成すれば、祈願文面が安定的に隠され、物品としての完
成度が高まります。その構成方法は適切なものであれ
ば、いかなる様式でも構いません。図4では1つの方法
として、紐を2枚の板1bの端部に取り付け、該2枚の
板1bを重ねあわせて、それぞれの板に取り付けた紐を
結び合わせて2枚の板1bが安定的に合わされるように
したものを例示しています。
【0084】あるいは、図5のように2枚の前記板1b
がホルダー6等により、重ね合わせる状態が保持できる
ように構成したものも考えられます。この場合、ホルダ
ー6が接続体です。該例では、一方の板を、一方の板に
付けた接続体として働くホルダー部分6に差し込むこと
により2枚の前記板1bの重ね合わせ状態が保持できま
す。
【0085】これら、図3、図4、図5に示した例のよ
うに、従来の絵馬の板を2枚接続させた物品について
は、一方の板を従来の絵馬の板より薄めに形成するか、
あるいは2枚とも従来の絵馬の板の半分程度の厚みで形
成しておくと2枚重ね合わせた状態でも厚みが従来の絵
馬の板と同程度となり、宜しいです。
【0086】2枚の前記板1bのうち、一方を絵馬の板
として主要な板、絵馬本体というように考えれば、一方
の前記板1bは覆い体ということになります。重ね合わ
される2枚の前記板の向かい合い、挟まれる面の一方の
面あるいは両面が祈願文の記載面ということになりま
す。
【0087】つまり、この場合、覆い体とも考えられる
板の内側になる面も祈願文記載のための箇所として使用
することもできます。
【0088】2枚あるうちの一方の前記板1bに従来的
な絵馬としての図柄を描写すれば、そちらの板を絵馬の
本体板つまり絵馬の板としての本体と考えることができ
ます。このとき、2枚のうちで従来的な絵馬として用い
る図柄を描写されていないもう1枚の前記板1bを覆い
体とみなせます。
【0089】その場合、従来的な絵馬としての図柄を描
写されていない覆い体としての板の外部面には、従来的
な図柄とは異なった、綺麗な図柄を描写しておくと、第
2課題を達成する物品が得られます。
【0090】しかしながら、勿論、2枚の前記板1bの
外部面両方に、従来的な絵馬としての図柄を描写すれ
ば、どちらも絵馬の板としての本体であり、各々の板
が、どちらも相手方の板に対して覆い体であると考え得
ます。
【0091】そうした場合、この絵馬の板状の板を2枚
1組として構成するものは、従来的な絵馬であれば図柄
が描写された表の面となる面が、2枚の板のそれぞれの
外部の面となり、美的にまとまったものとなり第2課題
を達成します。
【0092】但し、第1手段における、板を2枚1組み
にするという手段において延長的に考慮されることは、
本発明の期する、祈願文記載箇所が絵馬全体としての外
部表面になることを避けることによって祈願文の外部露
出状態を避けるという事例に関して、図3、図4、図5
のように、覆い体の材に従来の絵馬の板と同様な形態の
材を用いるものの場合、第1手段によると同様の効果
が、2枚1組みでなくとも、3枚1組みであっても可能
であるといえば可能ですが、その場合も本発明の期する
効果としては同様の結果を得られます。しかしながら、
実施のための構造上、上述した2枚1組みにより構成さ
れる例が妥当と思えるのであり、該第1手段の説明おい
ては、絵馬板状の板1bに関し2枚として述べています
が、該第1手段に関する本発明の期する効果からいえ
ば、その構造を、板に関し3枚1組みにしても、3枚以
上にして構成した場合も第1課題の解決を行えます、例
えば図4の例では、数枚の絵馬板状の板1bをヒンジで
各々連結して畳み込めるようにすることも可能になって
きますが、その場合も本発明に関する第1課題の解決手
段の範囲とみなします。また、板を3枚以上の複数枚用
いるものとしては、以下の第2手段に係わってきます。
【0093】つぎに第2手段である、祈願文記入札収納
型手段に関する形態例としては、図6のように、従来の
絵馬の板のほかに、別途、祈願文を記載するための札を
用い、絵馬の板の内部にに該札を収納する構造を有する
ように構成したもの、が考えられます。
【0094】該札を例えば祈願文記入札とでも名づけれ
ば、従来の絵馬の板のほかに、別途、祈願文記入札を用
い、絵馬板の本体部分つまり絵馬の板の内部に祈願文記
入札を収納する構造を設けた構成を採る絵馬、あるい
は、絵馬板の本体部分つまり絵馬の板に収納されるべき
祈願文記入札を用い、絵馬板の本体部分つまり絵馬の板
の内部に該祈願文記入札を収納する構造を設けた構成を
採る絵馬とも説明できます。
【0095】補足的事項として、該祈願文記入札収納型
手段に係わる実施の例における絵馬板の本体部分とされ
る概念に関しては、1枚的な絵馬板それ自体だけでな
く、後述のように、板を複数枚用いる例においては、該
複数枚の板を重層的にして構成することに関連し、該複
数枚の板のうちで外側になる2枚の板の組み合わせ、つ
まり2枚の外部板の対を以って絵馬の板の本体部分とみ
なす実施の例もあります。その事例においては、後述し
ます。
【0096】図6の例においては、祈願文記入札収納構
造に関し、絵馬本体板1cに祈願文記入札7の差し込み
スペース8を空けた状態に構成し、該祈願文記入札7に
祈願文記入後、前記差し込みスペース8に前記祈願文記
入札7を差し込む状態で挿入して収納可能に構成したも
の、です。
【0097】図6の例に関しては、祈願文記入札7につ
いては図示したよりも小型であっても良いし、また、該
札の材質を紙にした場合、小さく折りたたんで祈願文記
入札7の差し込みスペース8を該紙によるものであり小
さく折りたたんだ祈願文記入札7を、絵馬本体板1cに
祈願文記入札7の差し込みスペースとして間隙を形成し
ておいたり、祈願文記入札の差し込み用空間を形成する
物品等も考慮できますが、そうしたものも図6の想定す
る範囲内の構成です。
【0098】尚、祈願文記入札収納型手段に関する形態
例として図7のように、板を複数枚用いて、3層以上の
構成にして、2枚の外部板1dの間の板いわば中間板7
aが外側の2枚の板いわば外部板1dの間から外部に
出、該中間板7aを祈願文記入札として用い、該中間板
に祈願文記載後、再び2枚の板の間に挟み合わされるよ
うに構成されたものも考慮されますが、そうした構造の
場合も外部の2枚の板つまり前記外部板1dをもって絵
馬の板の本体部分と考えます。
【0099】図7の例では、従来的な絵馬の板を用いた
2枚の外部板1d間の板いわば中間板7aが、回転可能
固定軸9を軸として、前記外部板1dから外に出ること
により、この中間板7aを祈願文記入札として祈願内容
を記入した後、外部板1dに重ね併せて1枚的重層構造
にするという使用形態になります。
【0100】図7のような場合、外部2枚の板を絵馬の
板の本体部分とし、中間板7aを祈願文記入札として考
えることにより、祈願文記入札収納型手段に関する物品
に含めます。該様式は祈願文記入札を絵馬の板本体部分
と捉えることで、祈願文記入札たる中間板が、絵馬の板
本体部分たる2枚の外部板の間に挟まれて絵馬の板本体
に収納される構成とみなし、祈願文記入札収納型と考慮
します。
【0101】図7の例において、図では中間板7aは1
枚ですが、2枚以上用いても構いません。
【0102】絵馬板本体板たる外部板1dとしての外部
2枚の板は、動作状態において、相互にずれないように
しても良いですが、図7の例でいえば、外部2枚の板が
相似面の重なり具合が回転可能固定軸9を軸としてずれ
るようにしても良いです。但し、ずれる場合においても
外部2枚の板を絵馬の板の本体部分として考えます。
【0103】また、上述の図7例のほかに、祈願文記入
札たる中間板が、絵馬の板本体部分たる2枚の外部板の
間に挟まれて絵馬の板の本体部分に収納される祈願文記
入札収納型手段に関する形態例に関するもので、板を3
層以上の構成にして、外側の2枚の外部板の間の祈願文
記入札たる板いわば中間板が、外側の2枚の板いわば外
部板の間に挟まれる構成を有するものの1例を挙げれ
ば、板を3枚以上組み合わせて、3枚以上の板を、たと
えば図3の例のように、絵馬を絵馬掛け所に吊るすため
の紐で繋ぎ合わせた構成、つまり3枚以上の板を紐によ
り3枚あるいはそれ以上纏め併せた構成にするなどし
て、従来的な絵馬の板を3枚以上連結した構成を持た
せ、該3枚の板のうちで外側の2枚の板つまり外部板の
間に挟まれる前記外側の2枚の板の他の板いわば中間板
とからなる構成を有し、中間板を祈願文記入札として用
いるものであり、使用形態としては、祈願文を該中間板
に記載後、再び2枚の外部板の間に挟み合わされるよう
にするものが考えられる。
【0104】この構成によるものにあっては、2枚の外
部板を絵馬の板の本体部分として捉え、該2枚の外部板
の外部にあたる面に、綺麗な絵や図柄を描写し、第2課
題の解決を図るとともに、図3の例に関する物品のよう
に、該2枚の外部板の下部、つまり絵馬掛け所に掛ける
ための紐が付属している部分を前記板の上部としたと
き、その上部から対向位置にある板の下部部分の端部分
に各々の前記板に新たに紐を付けた構成にして、該紐を
互いに結び合わせることにより、2枚の板が安定的に合
わされた状態が保たれるようにすれば祈願文面が安定的
に隠され、物品としての完成度が高まります。
【0105】この例の場合は、図7の例においては、中
間板が外部板の間から外へ出るとなるところが、外部板
を開いて祈願文記入札たる中間板が表に出る、といった
ことになります。
【0106】この例の場合も、図7の例のように、外部
2枚の板つまり外部板を絵馬の板の本体部分として考え
ます。
【0107】この例の場合や図7による実施の形態例の
ように外側になる2枚の板の組み合わせ、つまり2枚の
外部板の対を以って絵馬の板の本体部分とみなす構成例
では、該2枚の外部板の対とは、本来1枚的な絵馬の板
が縦割りに2枚に分割された状態のものとして考え、該
2枚外部板の組み合わせは、本来1枚である絵馬の板と
して絵馬板の本体部分であって、絵馬の板の本体部分が
2分割されたものとしての前記2枚の外部板の間のスペ
ースに祈願文記入札たる中間板が挟み込まれる状態に収
納される様式であるとみなすことで、祈願文記入札が、
絵馬の板の本体部分内部に収納される祈願文記入札収納
型の構成を有し、祈願文記入札収納型手段に属している
と考えることができます。
【0108】第2手段に関する絵馬は、絵馬本体部分が
祈願文記入札を内部に収納することにより、祈願文記入
札に記入された祈願文が外部露出するのを避け、人目に
つくのを避ける覆いとして機能します。
【0109】この第2手段に関する形態において、祈願
文を記載するための札を用い、該札を絵馬板本体部分の
内部に包摂させることにより、従来の絵馬の板において
は絵馬本体の祈願文記入のための無描画である外部の一
方の面が祈願文記載の必要からフリーの状態になるの
で、該面には綺麗な図柄を描写しておけば、絵馬の外部
の一方の面においてマジックペン等により文字が綺麗と
もいえない感じで書かれている状態が外部に露呈してい
ることが避けられるだけではなくより見栄えの綺麗な絵
馬が得られます。
【0110】つぎに、第3手段である、概形を従来の絵
馬板とする板材において分解的に幾つかのパーツに分け
たような構成にし、該パーツの各々を組み合せること
で、従来の絵馬板様、絵馬板状の物品となる手段を採る
例についての説明です。実施の形態例については、図8
から図11のようなものが考えられます。
【0111】詳しくのべると、従来の絵馬の板あるいは
従来の絵馬の板状の物体が複数のパーツから構成される
ように、従来の絵馬の板の分解的な形態からなるパーツ
により構成したもので、その複数の各々のパーツを組み
合わせることで従来の絵馬板様、絵馬板状の物品を成り
立たしめる構成を持つものであって、該複数のパーツつ
まり絵馬の全体の部分としての各パーツのうちで基盤と
なる部分の材を基盤板1eあるいは基盤パーツ1e、基
盤部材1eといったものとし、前記基盤板といった部材
に嵌め込むことで、前記基盤板との組み合わせにより、
従来の絵馬板様、絵馬板状の物品を成り立たしめる部分
となる材を嵌め込みパーツ1f、嵌め込み部材1fとい
ったものとして、前記複数のパーツのうち基盤となる部
分の材つまり基盤板1eの一方の面に段差をつけた状態
に構成し、該段差により低くなっている箇所10に前記
嵌め込みパーツ1fを嵌め込むことにより従来の絵馬板
様、絵馬板状の物品となるように構成するもので、祈願
文記載箇所に関し該祈願文記載箇所を基盤板1eの段差
により低くなっている箇所10にあたる面とするか、あ
るいは又、前記嵌め込みパーツ1fにおける前記基盤板
1eとの組み合わせの状態において前記基盤板と接する
ようになる面とした構成を採るもの、といえます。
【0112】尚、該第3手段に関し、嵌め込む状態で組
み合わされるパーツつまり嵌め込みパーツ1f、嵌め込
み部材1fと記述しているものは、パーツのうちで基盤
となる板つまり基盤板1eにおいて段差がつけられて一
段低く形成されている部分10に嵌め込む部材であり、
従来的な絵馬板を全体的フォルムとした場合、そうした
従来的な絵馬板を複数の部分的な材に分解したときの1
つの材、全体的フォルムの分解的状況における1つの要
素材として存する、従来的な絵馬板状物の全体構成の1
部材といったものです。
【0113】まず、祈願文記載箇所に関し、基盤板に段
差がつけられ、段差により低くなっている箇所10の面
を祈願文記載箇所とする構成となる例を述べます。
【0114】図8、あるいは図9、図10のように、従
来的な絵馬の板を幾つかのパーツに分解したような構成
にし、基本的なパーツ、部材である基盤板1eに段差が
あるように構成し、該基盤板1eの段差が設けられて低
くなっている部分10に嵌め込む状態で組み合わされる
パーツ、つまり嵌め込みパーツ1fと該基盤板1eとの
組み合わせによる構成を採るとしたものが考えられ、こ
うした構成を用いるとき、祈願文の記載は、基盤板の段
差で低くなっている面10に記載できます。したがっ
て、第3手段に関して、該基盤板1eの段差で低くなっ
ている面10を祈願文記載箇所とするものが考えられま
す。
【0115】この場合、基盤板の段差を設け低くなって
いる部分10に嵌め込む状態で組み合わされるパーツつ
まり嵌め込みパーツ1fは、該基盤板の段差を設け低く
なっている部分10の面上に記載される祈願文の外部露
出を避け、祈願文面が人目につくことを避ける覆いとし
て働きます。
【0116】つまり、構成上、前記嵌め込みパーツ1f
は基盤板1eの段差で低くなっている面10における祈
願文記載箇所に掛かる覆い体になります。
【0117】この図8、あるいは図9、図10の例にお
いては、基盤板の段差を設け低くなっている部分10に
嵌め込む状態で組み合わされるパーツ1fは機能上、形
態上から蓋部とも呼称できます。
【0118】図8の例においては、基盤板の段差で低く
なっている箇所10として、従来の絵馬板の裏面部分に
一段低くなった凹部10aを設け、該凹部10a底面の
表面に祈願文を記入し、蓋部を該凹部10aに嵌め込む
構成形態を採っています。
【0119】図9、図10の例も図8の例と、従来の絵
馬板の裏面部分に段差がついて一段低くなっている箇所
10を設け、該箇所の底面の表面に祈願文を記入し、蓋
部を該一段低くなっている箇所に嵌め込む形態というこ
とは同様ですが、この例の場合、蓋部が基盤板1eにヒ
ンジ部5を有するように接続されています。
【0120】また、図9の例では、嵌め込みパーツ1f
である蓋部は1枚構成になっていますが、蓋部が二つの
部分に分かれ、蓋部が扉つまり開き戸の状態になるよう
基盤板に付帯されて構成されるようなものも考えられま
す。
【0121】以上は、祈願文の記載箇所について、基盤
板において段差がつけられ、段差により低くなっている
箇所10の面にする構成について説明しました。
【0122】今度は、祈願文記載箇所に関し、祈願文記
載箇所を前記基盤板に嵌め込む部分のパーツにつまり嵌
め込みパーツ1fおける前記基盤板1eとの組み合わせ
の状態において前記基盤板と接する面とする構成を採る
例について説明します。
【0123】この場合、前記嵌め込みパーツ1fは祈願
文記入札としての機能を持ちます。
【0124】これは、図11のように、絵馬の板を基盤
部分であるような基盤板1e、基盤となるパーツ1eと
いうような要素と嵌め込み部分いわば嵌め込みパーツ1
fといった要素に分解的に分けたような構成を採り、該
嵌め込みパーツ1fの一方の面が絵馬の全体としての構
成のなかで、外部面の1つとなるようになっており、ま
た該嵌め込みパーツ1fの他方の面つまり内部になる面
が祈願文記載のための面つまり祈願文記載箇所として用
いられるものとなります。
【0125】つまり、該嵌め込みパーツ1fの祈願文記
入のための面の反対側の面が絵馬の全体としての外部面
の1つとなる構成です。
【0126】図11の例では、嵌め込みパーツ1fが基
盤板1eにスライド式に挿入され装填的に嵌め込まれる
ようになっています。
【0127】図11の例では、嵌め込みパーツ1fの基
盤板1eへの嵌め込みの状態についてリバーシブルにな
っていて、嵌め込み板がどちらの面についても、外部面
あるいは基盤板1eと接する面つまり内部面にもなれる
ようになっています。
【0128】こうした場合、一方の面を祈願文記入用の
面にして、一方を絵馬の全体としての外部の面となるよ
うにすればよいです。
【0129】但し、勿論嵌め込みパーツ1fの基盤板1
eへの嵌め込みの構成についてかようなリバーシブル状
態に構成する必要はありません。
【0130】図11の例では、嵌め込みパーツ1fにお
ける基盤板1eと接する面が祈願文記載箇所となり、基
盤板1eが該祈願文記載箇所の表面に重ね合わされる状
態になることにより、該基盤板1eが祈願文面を人目に
つくことを避けるための覆いとして働きます。
【0131】従来的な絵馬でにおいては本体の裏面つま
り絵馬用の絵画が描写されている面の反対の面が祈願文
記載のための面であるが、この第3手段に関する形態に
おいては、祈願文記載の箇所である面が、絵馬板の本体
内部に隠される面になるため、従来の絵馬では祈願文面
が外部に露呈していた状態が避けられるので、祈願者の
プライバシー保護になり、第1課題を解決する手段を講
じた絵馬が得られることになりますし、またマジックペ
ン等で文字が書き連ねれられている状況が露出せず、人
目に触れないので見栄えがよくなり、第2課題を解決す
る手段を得た絵馬を得ることができます。また、該第3
手段に関する絵馬の、蓋部その他嵌め込みパーツ1fの
絵馬全体として外側部分になる面つまり嵌め込みパーツ
の外部面構成面を従来的な絵馬の無描画である裏面とす
れば、該嵌め込みパーツの外部面構成面に綺麗な図柄を
描写すると、より第2課題の解決手段に適う物品が得ら
れます。
【0132】ここで、第2手段である、祈願文記入札収
納型から派生する事例について、補足的な実施の形態例
として、1つの例を挙げます。
【0133】先述した祈願文記入札収納型とした手段と
は、従来的な絵馬の板のほかに、別途祈願文記入札とい
ったアイテムを用いています。この点において、ここで
述べる例は、先述の祈願文記入札収納型の事例と同様で
あるものの、祈願文記入札の収納に関して、構成が若干
異なります。先述の祈願文記入札収納型においては、祈
願文記入札を絵馬本体部分の内部に収納するとしていま
すが、図13における例では、絵馬板1の本体の一方の
面に祈願文記入札7bを収納するポケット11を設ける
手段を講じたものです。絵馬板1の裏面など一方の面
に、例えば祈願文記入札7bをカード式のものとし、該
祈願文記入札たるカードを挿入するカード差し込みポケ
ットを設けて、祈願文記入札収納構造とした絵馬が考慮
されます。
【0134】このように、図13における例における例
のように、祈願文記入札の収納に関し、祈願文記入札の
収納箇所が絵馬の板の本体部分つまり絵馬の板それ自体
や、あるいは2枚の外部板の間の空間でなく、絵馬板1
の面上に設けた祈願文記入札収納のポケット11とする
ものは既述の第3手段たる祈願文記入札収納型の派生形
態として分類し、準祈願文記入札収納型と名づけます。
【0135】こうした、図13における例のように、従
来的な絵馬の板のほかに別途祈願文記入札といったアイ
テムを用いつつ、絵馬板1の本体の一方の面に祈願文記
入札を収納するポケット11を設ける手段を講じたもの
においても、ポケットの外面部に綺麗な図柄を描写して
おくと、本発明に関する第2課題の解決にも添った物品
が得られます。
【0136】ところで、既述した第1手段から第3手段
にわたる複数の実施のいずれの例においても成立する手
法ですが、絵馬の板の厚みを構成している面、つまり絵
馬の板の側面たる周囲面かあるいは、絵馬板の周囲に額
としての枠が形成されている場合においては該枠に例え
ば黒白、茜色、萌黄色、金色等の綺麗な色で着色した状
態、あるいは、きれいな模様を施した状態に形成する
と、美的な観点において引き締まった感覚がかもし出さ
れ、第2課題の解決に関連する手段となり得ます。絵馬
の板の厚みを構成している面、つまり絵馬の板の側面た
る周囲面かあるいは、絵馬板の周囲に額としての枠につ
いては図12に図示しています。
【0137】又、既述した複数の実施の例において、一
部の例においては、祈願文面つまり祈願文面記入箇所で
ある面に覆いが掛かる状態が安定的に保持される事柄に
関して記載していますが、各実施の形態例において適切
な祈願文面記入箇所である面に覆いが掛かる状態が安定
的に保持される手段を用いれば良い。その手段のあり方
は、各々の実施例について適切な方法であれば、いかな
るものであっても構いません。
【0138】
【発明の効果】該発明に関する絵馬は、祈願文面の外部
露出を避けるために、祈願文面記入箇所である面に覆い
が掛かるよう構成するとした手段を用いるので、絵馬奉
納者の祈願文の内容が、絵馬の外部面に露呈するのが避
けられるため、安易に他人の目に、祈願文等個人的なデ
ータがされず個人情報の保護に配慮した絵馬が得られま
す。
【0139】したがって、祈願文が安易に他人から読ま
れるということが避けられることにより、祈願文を記入
するとき、精神的に安心して祈願の内容を記載でき、絵
馬によって神仏に対して祈願することができます。
【0140】また、友達や知人などと連れ立って社寺に
参拝したときにおいて、絵馬の外部面に祈願文を記載す
るものでは、祈願内容がすぐ友達や知人にもわかるよう
なことにもなりますが、本発明における祈願文面が外部
露出しない物品においては、祈願文の記載後、それを隠
してしまうことができるので、友達、知人にも祈願事つ
まりお願事について、秘密が守られやすい状況をつくる
ことができます。友達や知人とともに参詣しても、お願
事等は、各個人それぞれで、友人、知人にもあまり知ら
れたくないケースもあるかと思われますが、そうしたと
きも、友人知人から、何をお願いしたのか問われても、
それは、神様、仏様との秘密、内緒です、と答えて済ま
されます。本発明に係わる物品を用いると、友達や知人
と社寺に参詣しても、絵馬を用いる祈願において、祈願
文記載後祈願文面に覆いをさりげなく掛けることによっ
て、祈願内容について、お互いに、それは内緒、といっ
て安心して祈願できる状況も演出できます。
【0141】従来の絵馬においては祈願文記載のための
面として裏面をあてる必要がありますが、該発明に関す
る絵馬においては、従来の絵馬と異なり、その必要がな
いので祈願文記載箇所が絵馬全体における外部面となら
ず、そのことにより絵馬全体の裏面として外部に露出す
る面には図柄の描写が可能なため、綺麗な図柄を描写し
ておくと、美的な観点から綺麗に奉納できる絵馬を得る
とする第2課題の解決を達成した絵馬が得られます。第
1課題の解決の結果得られる、マジックペン等で手書き
で書き連ねられた状態が、外部に露呈しなくなる効果だ
けでもある程度、第2課題の解決は達成されます。
【0142】本発明に関する絵馬は、いずれの例におい
ても、板の一方の面に絵や図柄が描写され、他方の面を
祈願文記入の面として用いている事例とは異なり、祈願
文面の記載箇所を絵馬の全体構成における外部面にしな
いため、絵馬の全体構成においての表と裏の両方の面に
絵や図柄を描写して用いる絵馬を考えることができま
す。描写するものとして、綺麗な絵や図柄あるいは信仰
的に価値ある図絵を用いると、このことは、神仏に綺麗
なもの、あるいは価値ある物品を捧げるとする絵馬本来
の性質に鑑み、表と裏の両方の面に絵や図柄が施された
絵馬というもの自体、その特性から、神事、仏事に関し
て新境地をひらく、有益な事物と考えられます。
【0143】ところで、この絵馬の全体構成においての
両面に描画するという事例において、絵馬の板の本体部
分に関して、たんに、コンパクトな1枚の板の表面と裏
面の両面に描画した構成を持つものも考えられます。こ
うした例においては、例えば祈願文の記載を予定しない
絵馬を考え得ます。特段に祈願事、報謝事がない場合で
あっても、社寺ひいては神仏に絵馬を捧げることを目的
とした奉納の仕方もあるかと思われますが、そのような
場合に利用する物品として適当なものとなり得ます。綺
麗な、価値あるものとしての絵馬を神仏に捧げる、寄付
金、賛助金、喜捨のちょっとした奉納の証しとして絵馬
を神仏に捧げたいといったような場合、この事例の構成
物は、本発明に関する課題である、神仏に価値ある捧げ
物とする原理原則から絵馬というアイテムを捉え、一般
に用いられている絵馬に関し、より美的な感覚に優れた
絵馬を得る、より綺麗な状態あるいは装飾を加えた物品
としての絵馬を得る、絵馬の奉納者の奉納する行為に、
祈願者が心理的にもなるべく丁寧な状態を成り立たせつ
つ奉納することができるような絵馬を得るという趣旨に
則った絵馬として簡便に用いることができるものである
と思われます。こうした特段に祈願文を絵馬に記載する
必要がない場合において、上記の祈願文の記載を予定し
ないような、コンパクトな1枚の板の表面と裏面の両面
に描画した構成の絵馬は初穂料奉納、玉串料奉納、喜捨
の証しとして用いることもでき、ただ、綺麗な絵馬を神
仏にプレゼントしておきたいといったケースにも用いる
ことができます。こうした、絵馬の板の本体部分が、コ
ンパクトな1枚の板の表面と裏面の両面に描画したつく
りの絵馬の場合、該板の一方の面に、奉納者の氏名ある
いは氏名と住所を記載する部分を示す枠を印刷しておけ
ばよいです。
【0144】図3に示した、構成を採るものは、構成に
おいては全体的に簡便に第1、第2の課題の解決を実現
しつつ、絵馬の奉納者の奉納する行為等に関連し心理的
にも丁寧な状況で奉納することができる構成の絵馬を得
るという課題についても実際的で効果的な物品としてな
り得ます。
【0145】この発明の効果の項で述べていることに基
づいて、さらに図3に示した、構成を採る例において
は、従来の絵馬であれば板の片面が祈願文記載面にあて
られているだけであるが、それに対し図3の形態例に関
するものは、絵馬の板により成り立つ内部面が、各々の
絵馬の板より片面2つ分つまり2面となるので、段落0
086および段落0087に述べているように、該2面
を祈願文記載にあてると、従来のものより2倍の祈願文
面用の記入面を有すことになります。このことは、従来
の物品より、プライバシーの保護に考慮したこと、ま
た、板を併わせて、祈願文面の箇所2面が内部で向き合
いあわされる状態となり、さらに2枚の板を該板の下部
に付けた紐で結び合わせることにより保持できる等構成
形態を総合的にみれば、該実施の例においては、特に夫
婦や恋人どうし又親子等共同祈願者を伴って社寺に祈願
するときなど、片面2つ分つまり2面をそれぞれ1面づ
つ2人で分けるなどして使用し、それを又、各祈願文記
載の板を各々の祈願文を記入した文面が面と向かった状
態に共に合さったように結び合わせて奉納でき、そうし
た複数人で1つの絵馬で仲良く奉納するとした使用法も
できるので良い物品です。
【図面の簡単な説明】
【図1】覆い体付属型に属する、絵馬板上の祈願文を記
入する面にシート状の覆い体を付属した構成をとる実施
の例に関する絵馬の斜視的イメージ
【図2】覆い体付属型に属する、絵馬板上の祈願文を記
入する面にシート状の覆い体を付属した構成をとる実施
の例に関する絵馬で、2枚に分けたシート状の覆い体
が、扉式つまり開き戸式に開閉する様式で構成されて設
けられた絵馬の斜視的イメージ
【図3】従来の絵馬板状の板を2枚1組として用いて構
成する絵馬で、絵馬を絵馬掛け所に掛けるための紐によ
り纏め合わせた物品のイメージ
【図4】従来の絵馬板状の板を2枚1組として用いて構
成する絵馬で、各々の前記板をヒンジ部を設けて繋ぎ合
わせた物品のイメージ
【図5】従来の絵馬板状の板を2枚1組として用いて構
成する絵馬で、各々の前記板をホルダーにより重ね合わ
せるように構成したもののイメージ
【図6】祈願文記入札収納型に属するもので、祈願文差
し込みスペースを透視的に描出した絵馬本体板および祈
願文記入札のイメージ
【図7】祈願文記入札収納型に属するもので、絵馬の板
の本体部分たる2枚の外部板の間に祈願文記入札たる中
間板が挟み込まれ収納される例のイメージ
【図8】絵馬板パーツ分解部分合成手段に属するもの
で、基盤板の段差で低くなっている箇所として凹部を設
け、嵌め込みパーツが凹部の蓋となっている例のイメー
【図9】絵馬板パーツ分解部分合成手段に属するもの
で、基盤板の段差で低くなっている箇所に、嵌め込みパ
ーツがヒンジ部を設けるなどして接続されている例の1
イメージ
【図10】絵馬板パーツ分解部分合成手段に属するもの
で、基盤板の段差で低くなっている箇所に、嵌め込みパ
ーツがヒンジ部を設けるなどして接続されている例の1
イメージ
【図11】絵馬板パーツ分解部分合成手段に属するもの
で、基盤板の段差で低くなっている箇所に、嵌め込みパ
ーツがスライド式に挿入され装填される例のイメージ
【図12】絵馬の板の厚みを構成する面つまり絵馬の側
面たる周囲面および絵馬の板に額としての枠を示すため
のイメージ
【図13】準祈願文記入札収納型である、絵馬の板の一
方の面上に祈願文記入札収納ポケットが設けられたイメ
ージと祈願文記入札のイメージ
【符号の説明】
1 絵馬板 1b 従来の絵馬板状の板 1c 絵馬本体板 1d 外部板 1e 基盤板、基盤パーツ、基盤部材 1f 嵌め込みパーツ、嵌め込み部材 2 覆い体 3 紐 3b 紐 4 絵馬掛け所に掛けるための紐 5 ヒンジ部 6 ホルダー 7 祈願文記入札 7a 中間板 7b 準祈願文記入札収納型の例の祈願文記入札 8 祈願文記入札の差し込みスペース 9 回転可能固定軸 10 段差により低くなっている箇所 10a 凹部 11 祈願文記入札の収納ポケット 12a 絵馬の側面たる周囲面 12b 絵馬の額としての枠

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンパクトな板に所定の絵馬掛け所に掛け
    るための紐が付帯しており、板の一方の面つまり表であ
    る面に馬あるいはその他の図柄が描写されており、図柄
    が描写されている反対の面つまり裏面が無描画であり、
    祈願文や礼文の記載の面としてあてられている物品とし
    ての絵馬において、図柄が描写されている反対の面つま
    り祈願文や礼文の記載のための面に、祈願文面の外部露
    出を避けるために、祈願文面記入箇所である面に覆いが
    掛かる構成を講じたもの
  2. 【請求項2】 祈願者の個人情報保護と物品としての見
    栄え、美感の観点から、祈願文記載箇所が絵馬全体とし
    ての外部表面になることを避ける手段を講じた絵馬、つ
    まり、祈願文の外部露出状態を避ける手段を講じた絵馬
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に係わるもの
    であって、従来の絵馬において、絵馬板の一方の面、つ
    まり絵馬板裏面に記載する祈願文面箇所の表面を覆うた
    めの覆い体を絵馬板に付属させたもの
  4. 【請求項4】 請求項3に係わるものであって、絵馬板
    の片面、つまり絵馬板上の祈願文を記入する面にシート
    状の覆い体(2)を付属した構成をとるもの
  5. 【請求項5】 請求項4に係わるものであって、覆い体
    (2)を恒常的に定着させておかず、従来の絵馬に組み
    合わせて、セットとして用いる物品とするものであっ
    て、該覆い体(2)に絵馬の板面にとりつける造作を設
    けるか、あるいは、絵馬の祈願文記載箇所の面つまり絵
    馬裏面部に該シート状の覆い体(2)を取り付けるため
    の構成を設けたもの
  6. 【請求項6】 請求項5に係わる物品であって、絵馬の
    板の一方の面つまり裏面に書く祈願文面を覆うためのシ
    ート状の覆い体(2)であって前記板に取り付けて使用
    するための絵馬記入祈願文面カヴァーという絵馬関連物
  7. 【請求項7】 請求項6に係わる物品であって、該シー
    ト状の覆い体(2)の外部面となる面つまり、背面には
    図柄を描写した絵馬記入祈願文面カヴァー
  8. 【請求項8】 請求項6および請求項7に係わるもので
    あって、絵馬板面への取り付け方法として、該絵馬記入
    祈願文面カヴァーを接着シールの性質を持たせ構成した
    絵馬記入祈願文面カヴァーという絵馬関連物品
  9. 【請求項9】 請求項3および請求項4に係わるもので
    あって、従来的な絵馬板(1)の一方の面、つまり無描
    画状態の裏面たる祈願文記載のための面であるが、その
    面に2枚に分けたシート状の覆い体(2)が、扉式つま
    り開き戸式に開閉する様式で構成されて設けられ、絵馬
    板(1)上の祈願文記載箇所を覆う構成のもの
  10. 【請求項10】 請求項2に係わる物品であって、従来
    の絵馬板状の板(1b)を2枚1組として用いて構成す
    る絵馬
  11. 【請求項11】 請求項10に係わるものであって、従
    来の絵馬板状の板(1b)の各々を絵馬掛け所に掛ける
    ための紐(4)で纏め合わせた物品
  12. 【請求項12】 請求項10および請求項11に係わる
    ものであって、前記2枚の板(1b)の各々の下部に紐
    (3b)を付けて、該紐を互いに結び合わせて前記2枚
    の板(1b)が安定的に合される状態を保持できるよう
    構成した物品
  13. 【請求項13】 請求項12に係わるものであって、従
    来の絵馬板状の板(1b)の外部面にあたる面になる2
    面に絵あるいは図柄を描写したもの
  14. 【請求項14】 請求項10に係わるものであって、図
    4のように2枚の前記板(1b)を各々の縁の部分に、
    2枚の該板(1b)の相互を接続する部分において折り
    曲げて開閉できるように、ヒンジ部(5)を設けて連結
    したもの
  15. 【請求項15】 請求項2に係わるものであって、従来
    の絵馬の板のほかに、別途、祈願文を記載するための札
    を用い、絵馬の板の内部に該札が収納される構造を有す
    るように構成したもの
  16. 【請求項16】 請求項15に係わるものであって、絵
    馬本体板(1c)に祈願文記入札(7)の差し込みスペ
    ース(8)を空けた状態に構成し、前記祈願文記入札
    (7)を前記差し込みスペース(8)に差し込む状態で
    挿入して収納可能に構成したもの
  17. 【請求項17】 請求項2に関するものであり、従来の
    絵馬の板のほかに、別途、祈願文を記載するための札を
    用いるものであって、板を複数枚用いて、3層以上の構
    成にして、外側に位置する2枚の外部板の間の板いわば
    中間板が、該2枚の外部板の間から外部に出るか、ある
    いは、前記2枚の外部板を開くことで表に出るかして、
    該中間板に祈願文記載後、再び前記2枚の外部板の間に
    挟み合わされるように構成されたもので、前記中間板を
    祈願文記入札として用いているもの
  18. 【請求項18】 請求項2に係わるものであって、概形
    を従来の絵馬板とする板材において分解的に幾つかのパ
    ーツに分けたような構成にし、該パーツの各々を組み合
    わせることで、従来の絵馬板様、絵馬板状の物品を成り
    立たしめる構成を有するもの
  19. 【請求項19】 請求項18に係わるものであって、従
    来の絵馬の板あるいは従来の絵馬の板状の物体が複数の
    パーツから構成されるように、従来の絵馬の板の分解的
    な形態からなるパーツにより構成したもので、その複数
    の各々のパーツを組み合わせることで概形が従来の絵馬
    板様、絵馬板状の物品を成り立たしめる構成を持つもの
    であって、該複数のパーツつまり絵馬の全体の部分とし
    ての各パーツのうちで基盤となる部分の材を基盤板(1
    e)あるいは基盤パーツ(1e)、基盤部材(1e)と
    いったものとし、前記基盤板といった部材に嵌め込むこ
    とで、前記基盤板との組み合わせにより、従来の絵馬板
    様、絵馬板状の物品を成り立たしめる部分となる材を嵌
    め込みパーツ(1f)、嵌め込み部材(1f)といった
    ものとして、前記複数のパーツのうち基盤となる部分の
    材つまり基盤板(1e)の一方の面に段差をつけた状態
    に構成し、該段差により低くなっている箇所(10)に
    前記嵌め込みパーツ(1f)を嵌め込むことにより従来
    の絵馬板様、絵馬板状の物品となるように構成するもの
    で、祈願文記載箇所に関し該祈願文記載箇所を基盤板
    (1e)の段差により低くなっている箇所(10)にあ
    たる面とするか、あるいは又、前記嵌め込みパーツ(1
    f)における前記基盤板(1e)との組み合わせの状態
    において前記基盤板と接するようになる面とした構成を
    採るもの
  20. 【請求項20】 絵馬の板の厚みを構成している面、つ
    まり絵馬の板の側面たる周囲面かあるいは、絵馬板の周
    囲に額としての枠が形成されている場合においては該枠
    に綺麗な色で着色した状態、あるいは、きれいな模様を
    施した状態に形成した絵馬
  21. 【請求項21】 請求項2に係わるもので、図13のよ
    うに、従来的な絵馬の板の他に別途、祈願文記入札(7
    b)といったアイテムを用い、絵馬板の本体の一方の面
    に前記祈願文記入札を収納するポケット(11)を設け
    たもの
  22. 【請求項22】 請求項2に係わるものであって、絵馬
    の全体構成としての表と裏の両方の面に絵や図柄が施さ
    れた絵馬
  23. 【請求項23】 コンパクトな1枚の板の表面と裏面の
    両面に描画した構成を持つ絵馬
  24. 【請求項24】 請求項23に係わるものであって、絵
    馬の板の本体部分に関して、1枚の板の一方の面に、奉
    納者の氏名あるいは氏名と住所を記載する部分を示す枠
    を印刷したもの
  25. 【請求項25】 請求項10に係わるものであって、従
    来の絵馬板(1b)2枚がホルダー(6)により、重ね
    合わせる状態が保持できるように構成したもの
  26. 【請求項26】 請求項15および請求項17に係わる
    ものであって、板を3枚、絵馬掛け所に掛けるための紐
    で纏め併せたもの
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009268758A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Okui Kk 工夫絵馬

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JP2009268758A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Okui Kk 工夫絵馬

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