JP2003272449A - ペア電線 - Google Patents

ペア電線

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JP2003272449A
JP2003272449A JP2002078161A JP2002078161A JP2003272449A JP 2003272449 A JP2003272449 A JP 2003272449A JP 2002078161 A JP2002078161 A JP 2002078161A JP 2002078161 A JP2002078161 A JP 2002078161A JP 2003272449 A JP2003272449 A JP 2003272449A
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JP2002078161A
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Satoru Negishi
哲 根岸
Hirohisa Ueda
裕久 植田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の被覆電線の識別を容易とするペア電線
を提供する。 【解決手段】 ペア電線1は一対の被覆電線2,3を備
えている。一方の被覆電線2は導電性の芯線4と絶縁性
の被覆部5とを備えている。被覆部5は芯線4を被覆し
ている。被覆部5は本体部6と凸部7を備えている。本
体部6は断面丸形である。凸部7は本体部6の外表面6
aから突出している。他方の被覆電線3は導電性の芯線
10と絶縁性の被覆部11とを備えている。被覆部11
は芯線10を被覆している。被覆部11は断面丸形であ
る。一方の被覆電線2の外形と他方の被覆電線3の外形
とは互いに異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などに配索
されるワイヤハーネスを構成するペア電線に関する。
【0002】
【従来の技術】機械としての自動車には、種々の電子機
器が搭載される。このため、前記自動車には前述した電
子機器に各種の信号や電力を供給するためにワイヤハー
ネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線
と、該電線の端部などに取り付けられるコネクタと、を
備えている。ワイヤハーネスは、コネクタが前述した電
子機器のコネクタに結合することにより、前述した電子
機器に各種の信号や電力を供給する。
【0003】前述したワイヤハーネスが前述した電子機
器に各種の信号を伝送する際に、互いに並行な一対の被
覆電線からなるペア電線を用いることがある。ペア電線
を用いる際には、一方の被覆電線にプラスの電位の信号
を流し、他方の被覆電線にマイナスの電位の信号を流
し、これらのプラスの電位の信号とマイナスの電位の信
号を同時に流す。一対の被覆電線に互いに逆位相の信号
を同時に流すことにより、これらの一対の被覆電線によ
って伝送される信号のノイズを抑制する。
【0004】このため、前述したペア電線を用いるワイ
ヤハーネスでは、ペア電線同士を接続する際に、予め定
められる被覆電線同士を接続する必要があり、これらの
一対の被覆電線それぞれを識別する必要があった。この
ため、従来から前述した一対の被覆電線に印を付けた
り、一対の被覆電線を着色してきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、自動車は、ユー
ザなどに要望により、搭載される電子機器の種類及び数
が増加する傾向である。このため、ワイヤハーネスを構
成する電線の数が増加するとともに、ワイヤハーネス自
体の重量が増加する傾向であった。このため、ワイヤハ
ーネスの小型化及び軽量化のため、特に、各種の信号を
伝送する電線をより小径(小型)にすることが望まれて
いる。前述したペア電線の一対の被覆電線を小径にする
と、前述した印の識別や着色された色の識別が困難とな
って、ペア電線の被覆電線同士を確実に所望のパターン
でできなくなる虞があった。
【0006】したがって、本発明の目的は、一対の被覆
電線の識別を容易とするペア電線を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の本発明のペア電線
は、互いに並行な一対の被覆電線を備えたペア電線にお
いて、前記一対の被覆電線の外形が互いに異なることを
特徴としている。
【0008】請求項2に記載の本発明のペア電線は、請
求項1に記載のペア電線において、一対の被覆電線の一
方の被覆電線は、断面形状が丸形に形成された本体部
と、この本体部の外表面から凸の凸部とを備え、他方の
被覆電線は、断面形状が丸形に形成されていることを特
徴としている。
【0009】請求項3に記載の本発明のペア電線は、請
求項1に記載のペア電線において、一対の被覆電線の一
方の被覆電線は、断面形状が丸形に形成された本体部
と、この本体部の外表面から凸の凸部とを備え、他方の
被覆電線は、断面形状が丸形に形成された第2の本体部
と、この第2の本体部の外表面から凹の凹部とを備えた
ことを特徴としている。
【0010】請求項4に記載の本発明のペア電線は、請
求項2または請求項3に記載のペア電線において、前記
凸部は、一方の被覆電線の本体部の全長に亘って設けら
れていることを特徴としている。
【0011】請求項5に記載の本発明のペア電線は、請
求項2または請求項3に記載のペア電線において、前記
凸部は、円環状に形成されかつ一方の被覆電線の本体部
の外表面から外周方向に突出していることを特徴として
いる。
【0012】請求項6に記載の本発明のペア電線は、請
求項1に記載のペア電線において、一対の被覆電線の一
方の被覆電線は、断面形状が丸形に形成され、他方の被
覆電線は、断面形状が多角形に形成されていることを特
徴としている。
【0013】請求項7に記載の本発明のペア電線は、互
いに並行な一対の被覆電線を備えたペア電線において、
前記一対の被覆電線は、断面形状が丸形に形成されてい
るとともに互いに外径が異なることを特徴としている。
【0014】請求項1に記載した本発明のペア電線によ
れば、一対の被覆電線の外形が互いに異なるので、一方
の被覆電線と他方の被覆電線とを容易に識別できる。
【0015】請求項2に記載した本発明のペア電線によ
れば、一方の被覆電線には凸部が設けられ、他方の被覆
電線は断面丸形に形成されているので、一方の被覆電線
と他方の被覆電線とをより容易に識別できる。
【0016】請求項3に記載した本発明のペア電線によ
れば、一方の被覆電線には凸部が設けられ、他方の被覆
電線には凹部が設けられているので、一方の被覆電線と
他方の被覆電線とをより容易に識別できる。
【0017】請求項4に記載した本発明のペア電線によ
れば、凸部が一方の被覆電線の本体部の全長に亘って設
けられているので、一方の被覆電線と他方の被覆電線と
をより一層容易に識別できる。
【0018】請求項5に記載した本発明のペア電線によ
れば、凸部が円環状に形成され一方の被覆電線の本体部
の外表面から外周方向に突出しているので、一方の被覆
電線と他方の被覆電線とをより一層容易に識別できる。
【0019】請求項6に記載した本発明のペア電線によ
れば、一方の被覆電線は断面丸形に形成され、他方の被
覆電線は断面形状が多角形に形成されているので、一方
の被覆電線と他方の被覆電線とをより容易に識別でき
る。
【0020】請求項7に記載した本発明のペア電線によ
れば、一対の被覆電線の外径が互いに異なるので、一方
の被覆電線と他方の被覆電線とを容易に識別できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態にかかる
ペア電線を図1及び図2を参照して説明する。ペア電線
1は、図1及び図2に示すように、互いに並行な一対の
被覆電線2,3を備えている。一対の被覆電線2,3の
うち図中右側に位置する一方の被覆電線2は、導電性の
芯線4と、絶縁性の被覆部5とを備えている。芯線4
は、複数の導線が撚られて形成されている。芯線4は、
一方の被覆電線2の長手方向に交差する断面形状が丸形
に形成されている。芯線4を構成する導線は、銅、銅合
金、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの導電性
を有する金属からなる。また、芯線4を、一本の導線か
ら構成しても良い。
【0022】被覆部5は、絶縁性の合成樹脂からなり芯
線4を被覆している。被覆部5は、本体部6と、この本
体部6の外表面6aから凸の凸部7と、を一体に備えて
いる。本体部6は、被覆部5即ち一方の被覆電線2の長
手方向に交差する断面形状が丸形に形成されている。本
体部6は、芯線4を被覆している。凸部7は、本体部6
即ち一方の被覆電線2の全長に亘って設けられている。
凸部7は、一対設けられている。一対の凸部7は、被覆
部5即ち一方の被覆電線2の中心軸を中心として対称と
なる位置に設けられている。
【0023】図中左側に位置する他方の被覆電線3は、
導電性の芯線10と、絶縁性の被覆部11とを備えてい
る。芯線10は、複数の導線が撚られて形成されてい
る。芯線10は、他方の被覆電線3の長手方向に交差す
る断面形状が丸形に形成されている。芯線10を構成す
る導線は、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金などの導電性を有する金属からなる。また、芯線
10を、一本の導線から構成しても良い。
【0024】被覆部11は、絶縁性の合成樹脂からなり
芯線10を被覆している。被覆部11は、他方の被覆電
線3の長手方向に交差する断面形状が丸形に形成されて
いる。こうして、他方の被覆電線3は、長手方向に交差
する断面形状が丸形に形成されている。
【0025】また、一方の被覆電線2の被覆部5と、他
方の被覆電線3の被覆部11とは、ペア電線1の全長に
亘って互いに連なっている(一体になっている)。さら
に、一方の被覆電線2の被覆部5の本体部6の外径と、
他方の被覆電線3の被覆部11の外径とは等しい。
【0026】前述した構成のペア電線1は、自動車など
に配索されるワイヤハーネスを構成する。ペア電線1の
一方の被覆電線2と他方の被覆電線3は、互いに逆位相
の信号を同時に伝送する。そして、ペア電線1は、一対
の被覆電線2,3によって伝送される信号のノイズを抑
制する。
【0027】本実施形態によれば、一対の被覆電線2,
3の外形が互いに異なるので、一方の被覆電線2と他方
の被覆電線3とを容易に識別できる。一方の被覆電線2
には凸部7が設けられ、他方の被覆電線3は断面丸形に
形成されているので、一方の被覆電線2と他方の被覆電
線3とをより容易に識別できる。
【0028】また、本実施形態では、一方の被覆電線2
の被覆部5と他方の被覆電線3の被覆部11が互いに連
なっている。しかしながら、本発明では、図3に示すよ
うに、一方の被覆電線2の被覆部5と他方の被覆電線3
の被覆部11とを互いに別体としても良い。この場合、
一対の被覆電線2,3を、図3に示すように、互いに縒
り合わせるのが望ましい。
【0029】次に発明の第2の実施形態にかかるペア電
線を図4及び図5を参照して説明する。ペア電線21
は、図4及び図5に示すように、互いに並行な一対の被
覆電線22,23を備えている。一対の被覆電線22,
23のうち図中右側に位置する一方の被覆電線22は、
導電性の芯線24と、絶縁性の被覆部25とを備えてい
る。芯線24は、複数の導線が撚られて形成されてい
る。芯線24は、一方の被覆電線22の長手方向に交差
する断面形状が丸形に形成されている。芯線24を構成
する導線は、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニ
ウム合金などの導電性を有する金属からなる。また、芯
線24を、一本の導線から構成しても良い。
【0030】被覆部25は、絶縁性の合成樹脂からなり
芯線24を被覆している。被覆部25は、本体部26
と、この本体部26の外表面26aから凸の凸部27
と、を一体に備えている。本体部26は、被覆部25即
ち一方の被覆電線22の長手方向に交差する断面形状が
丸形に形成されている。本体部26は、芯線24を被覆
している。凸部27は、本体部26即ち一方の被覆電線
22の全長に亘って設けられている。凸部27は、一対
設けられている。一対の凸部27は、被覆部25即ち一
方の被覆電線22の中心軸を中心として対称となる位置
に設けられている。
【0031】図中左側に位置する他方の被覆電線23
は、導電性の芯線30と、絶縁性の被覆部31とを備え
ている。芯線30は、複数の導線が撚られて形成されて
いる。芯線30は、他方の被覆電線23の長手方向に交
差する断面形状が丸形に形成されている。芯線30を構
成する導線は、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミ
ニウム合金などの導電性を有する金属からなる。また、
芯線30を、一本の導線から構成しても良い。
【0032】被覆部31は、絶縁性の合成樹脂からなり
芯線30を被覆している。被覆部31は、第2の本体部
32と、この第2の本体部32の外表面32aから凹の
凹部33と、を備えている。第2の本体部32は、被覆
部31即ち他方の被覆電線23の長手方向に交差する断
面形状が丸形に形成されている。第2の本体部32は、
芯線30を被覆している。凹部33は、第2の本体部3
2即ち他方の被覆電線23の全長に亘って設けられてい
る。凹部33は、一対設けられている。一対の凹部33
は、被覆部31即ち他方の被覆電線32の中心軸を中心
として対称となる位置に設けられている。
【0033】また、一方の被覆電線22の被覆部25
と、他方の被覆電線23の被覆部31とは、ペア電線2
1の全長に亘って互いに連なっている(一体になってい
る)。さらに、一方の被覆電線22の被覆部25の本体
部26の外径と、他方の被覆電線23の被覆部31の第
2の本体部32の外径とは等しい。
【0034】前述した構成のペア電線21は、自動車な
どに配索されるワイヤハーネスを構成する。ペア電線2
1の一方の被覆電線22と他方の被覆電線23は、互い
に逆位相の信号を同時に伝送する。そして、ペア電線2
1は、一対の被覆電線22,23によって伝送される信
号のノイズを抑制する。
【0035】本実施形態によれば、一対の被覆電線2
2,23の外形が互いに異なるので、一方の被覆電線2
2と他方の被覆電線23とを容易に識別できる。一方の
被覆電線22には凸部27が設けられ、他方の被覆電線
23には凹部33が設けられているので、一方の被覆電
線22と他方の被覆電線23とをより容易に識別でき
る。
【0036】また、本実施形態では、一方の被覆電線2
2の被覆部25と他方の被覆電線23の被覆部31が互
いに連なっている。しかしながら、本発明では、一方の
被覆電線22の被覆部25と他方の被覆電線23の被覆
部31とを互いに別体として、これら一対の被覆電線2
2,23を、互いに縒り合わせても良い。
【0037】次に発明の第3の実施形態にかかるペア電
線を図6及び図7を参照して説明する。ペア電線41
は、図6及び図7に示すように、互いに並行な一対の被
覆電線42,43を備えている。一対の被覆電線42,
43のうち一方の被覆電線42は、導電性の芯線44
と、絶縁性の被覆部45とを備えている。芯線44は、
複数の導線が撚られて形成されている。芯線44は、一
方の被覆電線42の長手方向に交差する断面形状が丸形
に形成されている。芯線44を構成する導線は、銅、銅
合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの導電
性を有する金属からなる。また、芯線44を、一本の導
線から構成しても良い。
【0038】被覆部45は、絶縁性の合成樹脂からなり
芯線44を被覆している。被覆部45は、本体部46
と、この本体部46の外表面46aから凸の複数の凸部
47と、を一体に備えている。本体部46は、被覆部4
5即ち一方の被覆電線42の長手方向に交差する断面形
状が丸形に形成されている。本体部46は、芯線44を
被覆している。凸部47は、本体部46の長手方向即ち
一方の被覆電線42の長手方向に沿って間隔をあけて配
されている。これらの凸部47は、等間隔に配されてい
る。
【0039】凸部47は、本体部46の外表面46aの
全周から外周方向に突出している。凸部47は、円環状
に形成されている。凸部47は、本体部46と同軸的に
配されている。
【0040】他方の被覆電線43は、導電性の芯線50
と、絶縁性の被覆部51とを備えている。芯線50は、
複数の導線が撚られて形成されている。芯線50は、他
方の被覆電線43の長手方向に交差する断面形状が丸形
に形成されている。芯線50を構成する導線は、銅、銅
合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの導電
性を有する金属からなる。また、芯線50を、一本の導
線から構成しても良い。
【0041】被覆部51は、絶縁性の合成樹脂からなり
芯線50を被覆した第2の本体部52を備えている。第
2の本体部52即ち被覆部51は、他方の被覆電線43
の長手方向に交差する断面形状が丸形に形成されてい
る。こうして、他方の被覆電線43は、長手方向に交差
する断面形状が丸形に形成されている。
【0042】また、一方の被覆電線42の被覆部45
と、他方の被覆電線43の被覆部51とは、互いに別体
である。一方の被覆電線42と他方の被覆電線43と
は、縒り合わされている。さらに、一方の被覆電線42
の被覆部45の本体部46の外径と、他方の被覆電線4
3の被覆部51の外径とは等しい。
【0043】前述した構成のペア電線41は、自動車な
どに配索されるワイヤハーネスを構成する。ペア電線4
1の一方の被覆電線42と他方の被覆電線43は、互い
に逆位相の信号を同時に伝送する。そして、ペア電線4
1は、一対の被覆電線42,43によって伝送される信
号のノイズを抑制する。
【0044】本実施形態によれば、一対の被覆電線4
2,43の外形が互いに異なるので、一方の被覆電線4
2と他方の被覆電線43とを容易に識別できる。凸部4
7が一方の被覆電線42の本体部46の外表面46aか
ら外周方向に突出しているので、一方の被覆電線42と
他方の被覆電線43とをより一層容易に識別できる。な
お、本実施形態では、他方の被覆電線43の被覆部51
の第2の本体部52の外表面52aから凹の凹部を設け
ても良い。
【0045】次に発明の第4の実施形態にかかるペア電
線を図8及び図9を参照して説明する。ペア電線61
は、図8及び図9に示すように、互いに並行な一対の被
覆電線62,63を備えている。一対の被覆電線62,
63のうち図中右側に位置する一方の被覆電線62は、
導電性の芯線64と、絶縁性の被覆部65とを備えてい
る。芯線64は、複数の導線が撚られて形成されてい
る。芯線64は、一方の被覆電線62の長手方向に交差
する断面形状が丸形に形成されている。芯線64を構成
する導線は、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニ
ウム合金などの導電性を有する金属からなる。また、芯
線64を、一本の導線から構成しても良い。
【0046】被覆部65は、絶縁性の合成樹脂からなり
芯線64を被覆している。被覆部65は、一方の被覆電
線62に交差する断面形状が丸形に形成されている。こ
うして、一方の被覆電線62は、長手方向に交差する断
面形状が丸形に形成されている。
【0047】図中左側に位置する他方の被覆電線63
は、導電性の芯線70と、絶縁性の被覆部71とを備え
ている。芯線70は、複数の導線が撚られて形成されて
いる。芯線70は、他方の被覆電線63の長手方向に交
差する断面形状が丸形に形成されている。芯線70を構
成する導線は、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミ
ニウム合金などの導電性を有する金属からなる。また、
芯線70を、一本の導線から構成しても良い。
【0048】被覆部71は、絶縁性の合成樹脂からなり
芯線70を被覆している。被覆部71は、他方の被覆電
線63の長手方向に直交(交差)する断面形状が多角形
としての正六角形に形成されている。
【0049】また、一方の被覆電線62の被覆部65
と、他方の被覆電線63の被覆部71とは、ペア電線6
1の全長に亘って互いに連なっている(一体になってい
る)。さらに、一方の被覆電線62の芯線64の外径
と、他方の被覆電線63の芯線70の外径とは等しい。
【0050】前述した構成のペア電線61は、自動車な
どに配索されるワイヤハーネスを構成する。ペア電線6
1の一方の被覆電線62と他方の被覆電線63は、互い
に逆位相の信号を同時に伝送する。そして、ペア電線6
1は、一対の被覆電線62,63によって伝送される信
号のノイズを抑制する。
【0051】本実施形態によれば、一対の被覆電線6
2,63の外形が互いに異なるので、一方の被覆電線6
2と他方の被覆電線63とを容易に識別できる。一方の
被覆電線62は断面丸形に形成され、他方の被覆電線6
3は断面形状が正六角形に形成されているので、一方の
被覆電線62と他方の被覆電線63とをより容易に識別
できる。
【0052】なお、前述した実施形態では、一方の被覆
電線62を断面丸形に形成し、他方の被覆電線63の断
面形状を正六角形に形成している。しかしながら、本発
明では、他方の被覆電線63の断面形状を例えば正八角
形などの他の形状に形成しても良いことは勿論である。
【0053】さらに、本実施形態では、一方の被覆電線
62の被覆部65と他方の被覆電線63の被覆部71が
互いに連なっている。しかしながら、本発明では、一方
の被覆電線62の被覆部65と他方の被覆電線63の被
覆部71とを互いに別体として、これら一対の被覆電線
62,63を、互いに縒り合わせても良い。
【0054】次に発明の第5の実施形態にかかるペア電
線を図10及び図11を参照して説明する。ペア電線8
1は、図10及び図11に示すように、互いに並行な一
対の被覆電線82,83を備えている。一対の被覆電線
82,83のうち図中右側に位置する一方の被覆電線8
2は、導電性の芯線84と、絶縁性の被覆部85とを備
えている。芯線84は、複数の導線が撚られて形成され
ている。芯線84は、一方の被覆電線82の長手方向に
交差する断面形状が丸形に形成されている。芯線84を
構成する導線は、銅、銅合金、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金などの導電性を有する金属からなる。ま
た、芯線84を、一本の導線から構成しても良い。
【0055】被覆部85は、絶縁性の合成樹脂からなり
芯線84を被覆している。被覆部85は、一方の被覆電
線82に交差する断面形状が丸形に形成されている。こ
うして、一方の被覆電線82は、長手方向に交差する断
面形状が丸形に形成されている。
【0056】図中左側に位置する他方の被覆電線83
は、導電性の芯線90と、絶縁性の被覆部91とを備え
ている。芯線90は、複数の導線が撚られて形成されて
いる。芯線90は、他方の被覆電線83の長手方向に交
差する断面形状が丸形に形成されている。芯線90を構
成する導線は、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミ
ニウム合金などの導電性を有する金属からなる。また、
芯線90を、一本の導線から構成しても良い。
【0057】被覆部91は、絶縁性の合成樹脂からなり
芯線90を被覆している。被覆部91は、他方の被覆電
線83に交差する断面形状が丸形に形成されている。こ
うして、他方の被覆電線83は、長手方向に交差する断
面形状が丸形に形成されている。
【0058】また、一方の被覆電線82の被覆部85
と、他方の被覆電線83の被覆部91とは、ペア電線8
1の全長に亘って互いに連なっている(一体になってい
る)。さらに、一方の被覆電線82の芯線84の外径
と、他方の被覆電線83の芯線90の外径とは等しい。
【0059】さらに、一方の被覆電線82の被覆部85
の外径R1より他方の被覆電線83の被覆部91の外径
R2が大きい。被覆部85の外径R1と被覆部91の外
径R2は、それぞれ一対の被覆電線82,83の外径を
なしている。本実施形態では、被覆電線82,83の外
径R1,R2が互いに異なる。
【0060】前述した構成のペア電線81は、自動車な
どに配索されるワイヤハーネスを構成する。ペア電線8
1の一方の被覆電線82と他方の被覆電線83は、互い
に逆位相の信号を同時に伝送する。そして、ペア電線8
1は、一対の被覆電線82,83によって伝送される信
号のノイズを抑制する。
【0061】本実施形態によれば、一対の被覆電線8
2,83の外径R1,R2が互いに異なるので、一方の
被覆電線82と他方の被覆電線83とを容易に識別でき
る。
【0062】なお、本実施形態では、一方の被覆電線8
2の被覆部85と他方の被覆電線83の被覆部91が互
いに連なっている。しかしながら、本発明では、一方の
被覆電線82の被覆部85と他方の被覆電線83の被覆
部91とを互いに別体として、これら一対の被覆電線8
2,83を、互いに縒り合わせても良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明によれば、一対の被覆電線の外形が互いに異なる
ので、一方の被覆電線と他方の被覆電線とを容易に識別
できる。
【0064】請求項2に記載の本発明によれば、一方の
被覆電線には凸部が設けられ、他方の被覆電線は断面丸
形に形成されているので、一方の被覆電線と他方の被覆
電線とをより容易に識別できる。
【0065】請求項3に記載の本発明によれば、一方の
被覆電線には凸部が設けられ、他方の被覆電線には凹部
が設けられているので、一方の被覆電線と他方の被覆電
線とをより容易に識別できる。
【0066】請求項4に記載の本発明によれば、凸部が
一方の被覆電線の本体部の全長に亘って設けられている
ので、一方の被覆電線と他方の被覆電線とをより一層容
易に識別できる。
【0067】請求項5に記載の本発明によれば、凸部が
一方の被覆電線の本体部の外表面から外周方向に突出し
ているので、一方の被覆電線と他方の被覆電線とをより
一層容易に識別できる。
【0068】請求項6に記載の本発明によれば、一方の
被覆電線は断面丸形に形成され、他方の被覆電線は断面
形状が多角形に形成されているので、一方の被覆電線と
他方の被覆電線とをより容易に識別できる。
【0069】請求項7に記載の本発明によれば、一対の
被覆電線の外径が互いに異なるので、一方の被覆電線と
他方の被覆電線とを容易に識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるペア電線の斜
視図である。
【図2】図1中のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1に示されたペア電線の変形例を示す斜視図
である。
【図4】本発明の第2の実施形態にかかるペア電線の斜
視図である。
【図5】図4中のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態にかかるペア電線の斜
視図である。
【図7】図6中のVII−VII線に沿う断面図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施形態にかかるペア電線の斜
視図である。
【図9】図8中のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】本発明の第5の実施形態にかかるペア電線の
斜視図である。
【図11】図10中のXI−XI線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ペア電線 2 一方の被覆電線 3 他方の被覆電線 6 本体部 6a 外表面 7 凸部 21 ペア電線 22 一方の被覆電線 23 他方の被覆電線 26 本体部 26a 外表面 27 凸部 32 第2の本体部 32a 外表面 33 凹部 41 ペア電線 42 一方の被覆電線 43 他方の被覆電線 46 本体部 46a 外表面 47 凸部 61 ペア電線 62 一方の被覆電線 63 他方の被覆電線 81 ペア電線 82 一方の被覆電線 83 他方の被覆電線 R1 一方の被覆電線の外径 R2 他方の被覆電線の外径

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに並行な一対の被覆電線を備えたペ
    ア電線において、 前記一対の被覆電線の外形が互いに異なることを特徴と
    するペア電線。
  2. 【請求項2】 一対の被覆電線の一方の被覆電線は、断
    面形状が丸形に形成された本体部と、この本体部の外表
    面から凸の凸部とを備え、 他方の被覆電線は、断面形状が丸形に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のペア電線。
  3. 【請求項3】 一対の被覆電線の一方の被覆電線は、断
    面形状が丸形に形成された本体部と、この本体部の外表
    面から凸の凸部とを備え、 他方の被覆電線は、断面形状が丸形に形成された第2の
    本体部と、この第2の本体部の外表面から凹の凹部とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載のペア電線。
  4. 【請求項4】 前記凸部は、一方の被覆電線の本体部の
    全長に亘って設けられていることを特徴とする請求項2
    または請求項3記載のペア電線。
  5. 【請求項5】 前記凸部は、円環状に形成されかつ一方
    の被覆電線の本体部の外表面から外周方向に突出してい
    ることを特徴とする請求項2または請求項3記載のペア
    電線。
  6. 【請求項6】 一対の被覆電線の一方の被覆電線は、断
    面形状が丸形に形成され、 他方の被覆電線は、断面形状が多角形に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のペア電線。
  7. 【請求項7】 互いに並行な一対の被覆電線を備えたペ
    ア電線において、 前記一対の被覆電線は、断面形状が丸形に形成されてい
    るとともに互いに外径が異なることを特徴とするペア電
    線。
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