JP2003272326A - 磁気ヘッド位置決め制御装置、磁気ヘッドテスター、磁気ディスクテスターおよびヘッドカートリッジ - Google Patents

磁気ヘッド位置決め制御装置、磁気ヘッドテスター、磁気ディスクテスターおよびヘッドカートリッジ

Info

Publication number
JP2003272326A
JP2003272326A JP2002266322A JP2002266322A JP2003272326A JP 2003272326 A JP2003272326 A JP 2003272326A JP 2002266322 A JP2002266322 A JP 2002266322A JP 2002266322 A JP2002266322 A JP 2002266322A JP 2003272326 A JP2003272326 A JP 2003272326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
track
magnetic head
magnetic
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002266322A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Shidara
健一 設楽
Akihiro Matsumoto
晃弘 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Electronics Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority to JP2002266322A priority Critical patent/JP2003272326A/ja
Publication of JP2003272326A publication Critical patent/JP2003272326A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of Heads (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ヘッドを実質的にトラックのセンタに高速
に精度よく位置決めでき、高密度記録の磁気ディスク、
磁気ヘッドの検査に適する磁気ヘッドテスターおよび磁
気ディスクテスター、ヘッドカートリッジを提供するこ
とにある。 【解決手段】この発明では、サスペンションスプリング
からヘッドキャリッジまでの間にピエゾアクチュエータ
を設けて、ヘッドを所定のトラックに位置決めしてこの
トラックをアクセスするときに、ピエゾアクチュエータ
により質量の軽いヘッドカートリッジをサーボ情報に応
じてダイナミックに移動しあるいはヘッドカートリッジ
内でヘッドアッセンブリをサーボ情報に応じてダイナミ
ックに移動してヘッドをONトラック状態に維持する動
作をさせるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気ヘッド位置
決め制御装置、磁気ヘッドテスター、磁気ディスクテス
ターおよびこれら装置に使用されるヘッドカートリッジ
に関し、詳しくは、磁気ヘッドを実質的にトラックのセ
ンタに高速に精度よくダイナミックに位置決めでき、高
密度記録の磁気ディスク、磁気ヘッドの検査に適する磁
気ヘッド位置決め制御装置、磁気ヘッドテスター、磁気
ディスクテスターおよびこれら装置に使用されるヘッド
カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムのデータ記憶に使
用されるハード磁気ディスク駆動装置(以下単にHD
D)に搭載されている磁気ディスク(以下単にディス
ク)には、磁気ヘッドの位置制御用などのためにサーボ
トラックライタによりサーボ情報(サーボ信号)が設定
される。その設定方式には、複数枚のディスクのうちの
1枚のディスクの一面をサーボ情報専用にするサーボ面
方式と、各ディスクのトラックにそれぞれ設定するデー
タ面方式(あるいはセクターサーボ方式)とがある。最
近の小型ディスクでは、ディスクを1枚あるいは2枚と
する場合が多く、データ面方式が用いられている。この
データ面方式では、1枚のディスクの表裏の両面の各ト
ラックの各セクタに同一のサーボ情報が設定される。こ
の種の技術としては、この出願人による特開平10−1
06194号「ディスクドライブのサーボトラック設定
方法」(特許文献1参照)を挙げることができる。
【0003】磁気ヘッドテスターおよび磁気ディスクテ
スターでは、ディスク上に設定されたサーボ情報に従っ
て所定のデータがトラックに書き込まれ、そのデータを
読み出してディスクあるいは磁気ヘッドの性能のテスト
が行われる。ハードディスク装置の磁気ヘッドとして
は、近年、その読出側にMRヘッド、GMRヘッド,T
MRヘッドなど(以下MRヘッドで代表する。)を組み
込んだ複合磁気ヘッドが用いられている。その記録密度
は、数ギガ/インチと向上の一途を辿っている。しか
も、トラック数は増加し、その幅は、狭くなる一方であ
る。その上、ディスクの大きさは、3.3インチか、こ
れ以下のものが主流となり、基板もガラスディスクが用
いられ、ディスク1枚を搭載した単板型のHDDが増加
してきている。この種の高密度記録のディスクを使用す
る磁気ヘッドテスターおよび磁気ディスクテスターは、
トラックに対してヘッドの高い位置決め精度が要求され
るので、ピエゾステージを持つヘッドキャリッジが使用
される。このヘッドキャリッジについては、出願人によ
る特開平10−275434号「MRヘッドのオフセッ
ト補正方法および磁気ディスクサーティファイア」(特
許文献2参照)の図2にその詳細が記載されている。磁
気ディスク装置における記録密度の向上に伴い、トラッ
ク幅が狭小化し、そのため、磁気ヘッドテスターあるい
は磁気ディスクテスターでは、ヘッド位置決め精度の一
層の向上が要求されている。しかも、ディスクの回転数
は、5400rpmから7000rpm〜10000rpmとな
り、現在ではそれ以上の高速回転のものが実用化されて
いる。
【0004】
【特許文献1】特開平10−106194号公報
【特許文献2】特開平10−275434号公報 (図
2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実際のHDDの磁気ヘ
ッド(以下ヘッド)のONトラックの位置決め(ヘッド
が実質的にトラック上に位置決めされること)はサーボ
情報を読出すことで行われる。実際のHDDは、ボイス
コイルモータによりヘッドを移動してヘッド位置を制御
して目標トラックにONトラックの状態か、あるいはこ
れに近い状態に設定されるようにヘッドを位置決めす
る。この関係で、この位置決め後においてはその近傍の
セクタに対して正確なデータの読出/書込ができない。
そこで、ディスク1回転程度のONトラック位置決めを
した後に同じセクタのデータを読んで、あるいは書くこ
とになる。しかし、テスターでこのようなデータの読み
/書きをすると、各セクタに対してデータの読み/書き
をするごとにディスク1回転程度の時間待たなければな
らず、テスト効率が低下する。特にディスクの回転数が
高速化されると、ヘッド位置決め後にその近傍のセクタ
に対してデータの読み/書きをすることは無理であり、
1回転以上かかることもある。しかも、実際のHDDの
場合のようにボイスコイルモータによりONトラック制
御をすると、テスターでは、精度がでないため、高精度
かつ高速なテストができない。
【0006】そこで、現在の磁気ヘッドテスターあるい
は磁気ディスクテスターでは、ヘッドの半径方向のトラ
ックへの位置決めは、X方向に大きく可動して目標トラ
ックにヘッドを移動させるXテーブルを持つヘッドキャ
リッジとヘッドの位置を目標トラックにおいて微調整す
る、ヘッドキャリッジ内(Xテーブル上)に設けられた
ピエゾステージとにより行われている。ピエゾステージ
は、ヘッド位置を微調整することで目標トラックにON
トラック状態の位置決めを行うとともに、実際のHDD
の場合と同様にサーボ信号に応じたONトラック位置決
めをする。このONトラック位置決めは、MPUが実行
するプログラムにより行われる。それは、通常、1トラ
ックにサーボ信号を1箇所乃至複数箇所書込み、そのサ
ーボ情報を読出してヘッドのずれ量を得て、このずれ量
に応じてピエゾステージを駆動してヘッド位置を調整す
るものである。このとき、ヘッドのONトラック位置決
め制御をプログラム処理による理由は、ピエゾステージ
の応答速度が遅く、たとえハードウエアの制御回路を設
けても読出されたサーボ信号に対応して得られるヘッド
のずれ量に対してピエゾステージが高速に応答すること
ができないからである。
【0007】前記した特開平10−275434号(特
許文献2参照)の図2に示されるヘッドキャリッジは、
後述する図4にその多くが示されているので、この図4
を参照してこれを説明する。図4においては、前記した
ピエゾステージがピエゾアクチュエータ41a(41
b)で構成されている。このピエゾアクチュエータ41
a(41b)は、ヘッドアッセンブリ(サスペンション
スプリング8+ヘッド9a(9b))と、支持アーム4
6a(46b)と、ヘッドアッセンブリを支持アーム6
1a(61b)にそれぞれ取付ける取付けブロック61
a(61b)との全体を移動する。そのため、負荷が重
く、サーボ信号に対してピエゾステージが高速に応答で
きる構造ではない。しかも、現在のように数ギガ/イン
チか、それ以上にディスクの記録密度が向上すると、ス
ピンドルの芯ぶれなどが影響して前記のようなピエゾス
テージによるヘッド位置の微調整とこれによるヘッドの
ONトラック位置決め制御だけでは、ディスク1回転以
上の時間をかけても高精度なヘッド位置決めができず、
データの誤検出が発生する確率が高くなる。
【0008】この発明の目的は、このような従来技術の
問題点を解決するものであって、ヘッドを実質的にトラ
ックのセンタに高速に精度よくダイナミックに位置決め
でき、磁気ディスク、ヘッドの検査に適する磁気ヘッド
位置決め制御装置を提供することにある。この発明の他
の目的は、ヘッドを実質的にトラックのセンタに高速に
精度よくダイナミックに位置決めできる、前記の磁気ヘ
ッド位置決め制御装置を用いる磁気ヘッドテスターを提
供することにある。この発明のさらに他の目的は、ヘッ
ドを実質的にトラックのセンタに高速に精度よくダイナ
ミックに位置決めできる、前記のヘッド位置決め制御装
置を用いる磁気ディスクテスターを提供することにあ
る。この発明のさらに他の目的は、ヘッドを実質的にト
ラックのセンタに高速に精度よくダイナミックに位置決
めでき、磁気ヘッド位置決め制御装置、磁気ディスク検
査装置そしてヘッドの検査装置等に使用されるヘッドカ
ートリッジを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るこの発明のヘッド位置決め制御装置の特徴は、ディス
クの所定のトラックから読出したサーボ情報に応じてト
ラック上にヘッドを位置決めする磁気ヘッド位置決め制
御装置において、サスペンションスプリングを介して前
記ヘッドを支持するヘッドカートリッジと、このヘッド
カートリッジが装着されるヘッドキャリッジと、前記サ
スペンションスプリングから前記ヘッドキャリッジまで
の間に設けられた進退アクチュエータと、前記ヘッドに
より読出された前記サーボ情報に応じて得られる前記ト
ラックにおける前記ヘッドの位置ずれ量に応じて前記進
退アクチュエータを駆動して前記ヘッドが前記トラック
上の所定の位置に保持されるように制御をする制御回路
とを備えるものである。また、前記の目的を達成するこ
の発明のヘッドテスターおよび磁気ディスクテスターの
特徴は、前記の磁気ヘッド位置決め制御装置を有し、ヘ
ッドを目標トラックに位置決めしたときに前記の磁気ヘ
ッド位置決め制御装置により前記目標トラックからの前
記ヘッドの位置ずれ量に応じてヘッドを前記目標トラッ
ク上の所定の位置に保持して前記目標トラックからデー
タを読出しあるいは前記目標トラックにデータを書込ん
でヘッドあるいは磁気ディスクのテストをするものであ
る。
【0010】さらに、磁気ヘッド位置決め制御装置、磁
気ディスク検査装置そしてヘッドの検査装置等の装置に
使用されるこの発明のヘッドカートリッジの特徴は、デ
ィスクに設定されたトラックを横断する方向に前記ヘッ
ドを移動させるためにヘッドカートリッジのベース部材
に可動可能に支持された前記サスペンションスプリング
と、前記サスペンションスプリングを可動して前記ヘッ
ドを前記トラックを横断する方向に微小移動させるピエ
ゾアクチュエータとを備えるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】このように、この発明では、サス
ペンションスプリングからヘッドキャリッジまでの間に
進退アクチュエータ、例えば、ピエゾアクチュエータを
設ける。そして、このピエゾアクチュエータをサーボ情
報に応じて駆動する。これにより、所定のトラックに位
置決めされたヘッドに対して、このトラックをアクセス
するときに、質量の軽いヘッドカートリッジをサーボ情
報に応じてダイナミックに移動させ、あるいはヘッドカ
ートリッジ内においてヘッドアッセンブリ(サスペンシ
ョンスプリング+ヘッド)をサーボ情報に応じてダイナ
ミックに移動させることができる。このピエゾアクチュ
エータは、ヘッドのトラックの中心からのずれ量を補正
するような微小移動、例えば、数μmの移動をヘッドに
対して行えばよいので、高速応答が可能である。各セク
タ対応に書込まれたサーボ情報あるいはトラックの多数
箇所に設定されたサーボ情報は、トラック1周で何回も
読出すことができるので、サーボ情報の読出に対応して
トラックに対するヘッドのずれ量がトラック1周でいく
つも得られる。そこで、サーボ情報の読出しとともにダ
イナミックにヘッドのずれ量に応じてヘッドを質量の軽
いヘッドカートリッジあるいはヘッドアッセンブリを介
して高速かつ高精度に、トラック上の所定の位置、特に
ONトラック状態になるような位置にヘッドの位置を補
正することができる。その結果、高速かつ高精度にディ
スクのトラックに対してデータの読出/書込をすること
ができる磁気ヘッドテスターおよび磁気ディスクテスタ
ーを実現できる。なお、この発明では、ヘッドの位置の
補正値にオフセットを持たせることで、ONトラック状
態に対して前記のオフセットに応じたトラック上の所定
の位置にヘッドを維持する制御をすることができる。こ
のようなオフセット設定は、ヘッド検査やディスク検査
のときの条件設定において使用される。
【0012】
【実施例】図1において、10は、磁気ディスクテスタ
ーであり、1は、検査対象となるディスクであって、ス
ピンドル2に着脱可能に挿着されている。スピンドル2
に隣接してヘッドキャリッジとしてXYステージ3が設
けられ、XYステージ3は、Xステージ3aとYステー
ジ3bからなる。ここで、Xステージ3aは、ヘッド9
を含めてピエゾステージ4をディスク1の半径方向に移
動させる半径方向の移動ステージになっている。Yステ
ージ3bは、このXステージ3a上に搭載され、ヘッド
9に対してスキュー調整のための移動を行うものであ
る。このYステージ3b上には、X方向の位置を微調整
するピエゾステージ4が搭載されていて、このピエゾス
テージ4の先端側にヘッドキャリッジのカートリッジ取
付ベース5が結合されている。これにより、ピエゾステ
ージ4が駆動されることでカートリッジ取付ベース5が
X方向に移動してX方向のヘッド位置の微調整がヘッド
カートリッジ6を介して行われる。なお、X方向は、デ
ィスク1の中心を通る半径R方向に一致している。
【0013】ヘッドカートリッジ6は、カートリッジ取
付ベース5にピエゾアクチュエータ7を介して搭載さ
れ、ヘッドカートリッジ6には、サスペンションスプリ
ング8が固定されている。サスペンションスプリング8
の先端側にはヘッド9(磁気ヘッド9)が搭載され、こ
れに支持されている。ヘッド9は、ディスク1のX軸方
向に対応する半径R方向に移動してディスク1のトラッ
クをシークしてそのトラックに位置決めされ、データを
そのトラックから読出し、あるいはそのトラックにデー
タを書込む、いわゆるアクセス動作をする。ここで、ピ
エゾアクチュエータ7は、ヘッド9があるトラックある
はあるトラックの特定領域をアクセスする際に、図1に
示すONトラックサーボ回路11により制御され、その
トラック上のサーボ信号(サーボ情報)を読出して、読
出したサーボ信号に応じてヘッド位置を微調整してダイ
ナミックにヘッドをトラック上に載せる、ONトラック
のサーボ位置決めをする。ここでのONトラックのサー
ボ位置決めは、位置決めトラックに所定間隔で設定され
た多数のサーボ信号を順次読んで、サーボ信号に応じて
位置決めトラックにおけるヘッドずれ量(トラックのセ
ンタからのずれ量)を補正するものである。補正のため
にピエゾアクチュエータ7が進退する距離は、例えば、
数μmオーダか、それ以下の範囲の微小なものである。
設定されたサーボ信号は、スピンドルの芯ぶれなどに応
答してその位置が振れるので、これにより、微小な駆動
電圧でヘッド9は、スピンドルの芯ぶれなどに応答し
て、半径方向に高速な進退動作が可能である。
【0014】ヘッドカートリッジ6は、ヘッド9をヘッ
ドキャリッジに装着するものであって、ヘッド9を着脱
可能に搭載し、図2に示されるように、内部には読出ア
ンプ6aと書込アンプ6b等が設けられている。読出ア
ンプ6aは、MRヘッド9Aからの信号を受けてそれを
増幅してデータ読出回路15(図1参照)に出力すると
ともにONトラックサーボ回路11に送出する。ONト
ラックサーボ回路11は、図2に示すように、サーボ信
号分析回路12と、除算回路13、そして位置制御回路
14とからなり、データ処理・制御装置20により起動
される。サーボ信号は、データトラックTRの中心線C
(図3(a)参照)からW×1/4トラック幅分(ただ
しWはリードトラック幅)上下方向にずれたサーボバー
スト信号Aとサーボバースト信号Bとからなる。サーボ
信号分析回路12は、読出アンプ6aから読出信号を受
けて、図3(a)に示すサーボバースト信号Aとサーボ
バースト信号Bとを分けて増幅してそれぞれの振幅レベ
ルを示す信号a,bを出力する。サーボ情報として設定
されるサーボバースト信号Aとサーボバースト信号B
は、上下に位置ずれしていてトラック方向に順次所定間
隔で書き込まれていて、サーボ信号分析回路12は、検
出される信号をそれぞれ増幅して検波することで、サー
ボバースト信号Aとサーボバースト信号Bの振幅レベル
を示す信号a,bをそれぞれに得る。サーボ信号分析回
路12から得られるサーボバースト信号Aとサーボバー
スト信号Bの振幅レベルを示す信号a,bは、それぞれ
除算回路13に入力され、ここでa/bの値が算出され
て、a/bに対応する誤差信号(データトラックTRの
中心線Cからの位置ずれ量を示す信号)が除算回路13
から位置制御回路14に送出される。なお、サーボ信号
分析回路12は、サーボ情報を受けてトラック横断信号
あるいはトラック位置信号Pを発生し、それをデータ処
理・制御装置20に送出する。
【0015】位置制御回路14は、除算回路13の除算
結果に応じてヘッド9の位置をデータトラックTRの中
心線Cに戻す所定のレベルの駆動信号(電圧信号)をピ
エゾアクチュエータ7に出力する。これによりヘッド9
の位置が補正されてヘッドがONトラック状態になる。
データトラックTRの中心線Cにヘッド9が載っている
ときには、除算回路13の演算結果がa/b=1となっ
て、位置制御回路14からの駆動信号(電圧信号)が一
定電圧に保持されてデータトラックTRの中心線Cにヘ
ッド9の位置が保持される。その結果、トラックに位置
決めされたヘッド9は、ダイナミックにピエゾアクチュ
エータ7の応答速度で高速にデータトラックTRの中心
線Cに位置付けられ、ディスク1の芯振れ等があっても
高い精度でデータの読み、書きが可能になる。
【0016】以上は、データトラックTRの中心線Cに
対してヘッド9を位置決めする例(ONトラック位置決
めの例)であるが、この発明では、データトラックTR
の中心線Cに対して所定のオフセットを持たせた位置に
ヘッド9を設定することができる。それは、前記の演算
結果のa/b=1に対して、演算結果をa/b=kとし
て位置制御回路14からのa/b=kに対応する駆動信
号を発生させることで可能である。発生させた駆動信号
の電圧が目標値になるように制御すれば、ONトラック
状態に対して所定のオフセットを持たせたトラック上の
位置にヘッド9を維持することができる。したがって、
この発明は、ヘッドをONトラック状態に維持すること
に限定されものではなく、オフセットを持たせたトラッ
ク上の所定の位置にヘッドを維持する制御にも適用する
ことができる。これにより、磁気ディスクや磁気ヘッド
のテストの際に各種の条件を付加したテストができる。
【0017】ところで、ここでのディスク1のセクタ分
割としては、図3(b)に示すように、例えば、セクタ
Sを1024分割として、それぞれのセクタ位置に対応
して前記A,Bのサーボ信号が書き込まれている。この
ように多数のセクタに分割してそれぞれのセクタ位置に
対応して多数のサーボ信号(サーボ情報)を設定するこ
とにより、ディスク1が7000rpm〜10000rpmあ
るいはこれを越える高速回転となっても、ディスク1/
4回転程度で位置ずれしたヘッド9をONトラック状態
にすることが可能である。ヘッド9を1/4回転程度で
ONトラック状態に戻すことができる。そこで、読出/
書込のデータについては、最初にディスク1回転+1/
4回転程度、トラックをアクセスをして行えばよく、そ
の後は、ONトラックサーボ回路11により実質的にO
Nトラック状態に維持される。なお、ヘッドをトラック
に位置決めした時点から読出/書込の動作に移るための
安定状態を作り出すためには、最初にディスク1回転程
度の動作は必要であるので、前記の場合、ディスク1回
転+1/4回転程度となり、その後は、ONトラック状
態になる。また、ここでは、1/4回転程度でONトラ
ック状態に戻すことができるので、A,Bのサーボ信号
は、実際上、1トラックに10個〜20個程度あれば十
分である。そこで、この発明は、必ずしも前記のように
各セクタ対応にサーボ信号が設けられている必要はな
い。
【0018】図1に戻り、図中、15は、データ読出回
路であって、読出アンプ6aからの信号を受けて、読出
データを二値化してデータ処理・制御装置20に送出す
る。16は、ヘッドアクセス制御回路であって、データ
処理・制御装置20からの制御信号を受けてXYステー
ジ3とピエゾステージ4とを駆動してヘッド9を目標と
なる所定のトラックTRに位置決めする。17はデータ
書込回路、18はテストデータ生成回路であって、テス
トデータ生成回路18は、データ処理・制御装置20に
より制御されて所定のテストデータを作成してそれをデ
ータ書込回路17に送出する。データ書込回路17は、
受けたテストデータに従って書込信号を生成して、ヘッ
ドカートリッジ6の書込アンプ6b(図2参照)を駆動
し、ヘッド9のインダクディブヘッド9Bを介して所定
のトラックTRにデータを書込む。
【0019】20は、データ処理・制御装置であって、
図2に示すように、データ処理・制御装置20は、MP
U21とメモリ22、インタフェース23、CRTディ
スプレイ、そしてキーボード等により構成され、これら
がバスにより相互に接続されている。そして、メモリ2
2には、ヘッドアクセスプログラム22a、データ読出
/書込制御プログラム22b等が記憶されている。MP
U21は、ヘッドアクセスプログラム22aを実行して
インタフェース23を介してトラック横断信号(あるい
はトラック位置信号)をサーボ信号分析回路12から受
けてこれに応じて、ヘッドアクセス制御回路16に制御
信号を送出してXYステージ3のXステージ3aとYス
テージ3bとを制御し、目標トラックTRにヘッド9を
位置決めして、さらにX方向の位置をピエゾステージ4
を駆動してその位置を微調整して目標となるトラックT
Rにヘッド9を位置決めする制御をする。なお、ヘッド
の半径R方向の位置決めをトラック位置信号によるとき
には、ディスク1のトラックにあらかじめトラック位置
に応じてトラック位置を示す位置決め情報を記憶してお
くことになる。トラック位置を示す位置決め情報は、サ
ーボ情報の位置に配置してこの中に含めることができ
る。
【0020】目標となるトラックTRにヘッド9が位置
決めされると、次に、テストデータの読出あるいは書込
が行われる。このときには、データ読出/書込制御プロ
グラム22bがMPU21により実行されて、MPU2
1は、ディスク1回転+1/4回転程度、ヘッドが位置
決めされたトラックTRをアクセスをした後にデータの
読出制御に入り、連続的にデータの読出を行う。また、
データ書込のときには同様にディスク1回転+1/4回
転程度のトラックTRをアクセスした後にデータの書込
制御に入り、連続的にデータの書込みを行う。この場合
のデータの読出、書込は、ONトラックサーボ回路11
によりONトラック位置決め制御が行われている状態で
行われる。
【0021】図4は、Yステージに搭載されたピエゾス
テージ4とヘッドカートリッジ6の説明図である。ブロ
ック80は、Yステージ3b(その移動台82)の表面
に複数の孔81,81を介してねじ等により固定され
る。ディスク1の表面側に対応して設けられたヘッド9
aは、支持アーム46aの先端にヘッドカートリッジ6
a(その取付ブロック61a)を介して取付けられてい
る。その裏面側に対応して設けられたヘッド9bは、支
持アーム46bの先端にヘッドカートリッジ6b(その
取付ブロック61b)を介して取付けられている。な
お、表裏に配置されたそれぞれヘッド9a,9bは、そ
れぞれに図1のヘッド9に対応している。また、ヘッド
カートリッジ6a,6bは、それぞれに図1のヘッドカ
ートリッジ6に対応するものである。ヘッドカートリッ
ジ6aは、取付ブロック61aにヘッド9aが組み込ま
れて構成されるディスク1の表面側に対応するヘッドカ
ートリッジであり、ヘッドカートリッジ6bは、取付ブ
ロック61bにヘッド9bが組み込まれて構成されるデ
ィスク1の裏面側に対応するヘッドカートリッジであ
る。ここで、支持アーム46a,46bは、それぞれに
図1のカートリッジ取付けベース5に対応している。
【0022】ヘッドカートリッジ6a,6bには、それ
ぞれピエゾアクチュエータ7a,7bが設けられてい
る。なお、ピエゾアクチュエータ7b側は、図4では現
れていないが、ヘッドカートリッジ6b側の詳細図であ
る図5には示されている。ヘッドカートリッジ6bの斜
視図を示す図5を参照してヘッドカートリッジについて
説明すると、取付ブロック61bの上面の片側にピエゾ
アクチュエータ7bが固定されている。ヘッド9bは、
ヘッド9bを支持するサスペンションスプリング8の基
部が矩形の移動台座62に固定されている。移動台座6
2は、取付ブロック61bをベース部材としてこれを基
準にしてスライドする。移動台座62は、移動機構がに
なっていて、ヘッド9bがディスク1に設定されたトラ
ックTRを横断する方向にサスペンションスプリング8
を移動させる。この移動台座62は、取付ブロック61
bに設けられた溝(移動台座62の下に形成され、図で
は現れていない。)に移動台座62の底面に設けられた
突起が係合して取付ブロック61bに対して1mm〜2
mm程度の幅でディスク1の半径方向に沿ってスライド
可能に取付ブロック61bに装着されている。移動台座
62は、ピエゾアクチュエータ7bが圧縮する方向に取
付ブロック61bの溝に装填されたばねにより付勢され
ていて、移動台座62の側面にはピエゾアクチュエータ
7aの伸縮する頭部が外側から当接されている。そこ
で、移動台座62は、取付ブロック61bに固定された
ピエゾアクチュエータ7bの伸張,収縮に応じてディス
ク1の半径方向に沿って移動する。このときの移動量
は、数μmでよい。ヘッドカートリッジ6aの構造は、
ヘッドカートリッジ6bと同一であるので、その説明は
割愛する。
【0023】支持アーム46a,46bは、これの後端
部が結合されたスライド軸44a,44bを後部に有し
ている。このスライド軸44a,44bがそれぞれスラ
イドベアリング45a,45bに支承されることで支持
アーム46a,46bはブロック80においてスライド
可能に支承されている。さらに、スライド軸44a,4
4bの後端は、ピエゾアクチュエータ41a,41bに
一体的に結合され、ピエゾアクチュエータ41a,41
bの伸張,収縮に応じて支持アーム46a,46bが進
退する。この進退によりヘッド9a,9bがそれぞれに
半径方向に移動する。ピエゾアクチュエータ41a,4
1bの後端部は、ブロック80に支持されている。そし
て、ピエゾアクチュエータ41a,41bの後端部はさ
らに調整ねじ43a,43bの先端に結合されていて、
調整ねじ43a,43bによりピエゾアクチュエータ4
1a,41bを介して支持アーム46a,46bの前後
の位置調整がそれぞれにできるようになっている。な
お、42a、42bは、それぞれピエゾアクチュエータ
41a,41bに電圧信号を加えるリード線である。こ
れにより、ピエゾアクチュエータ41a,41bをそれ
ぞれ電圧駆動することでヘッド9a,9bをディスク半
径方向に微小移動させることができる。
【0024】ここで、図1のピエゾステージ4は、この
例では、表面側のヘッド9aを移動させるピエゾアクチ
ュエータ41aと、裏面側のヘッド9bを移動させるピ
エゾアクチュエータ41bとがそれぞれ対応している。
また、図2のサスペンションスプリング8は、それぞれ
図1のサスペンションスプリング8に対応している。こ
の図4の実施例では、図1の場合と異なり、ヘッドカー
トリッジ6a,6bの内部にそれぞれピエゾアクチュエ
ータ7a,7bが設けられている。ピエゾアクチュエー
タ7a,7bは、取付ブロック61a,61bを介して
カートリッジ取付けベース5に対応する支持アーム46
a,46bにねじ等により固定される。したがって、図
1と同様にカートリッジ取付けベース5(支持アーム4
6a,46b)を基準としてヘッド9a,9bを半径方
向Rに移動させる点では同じ構造になっている。ただ
し、この図4の実施例では、ヘッドカートリッジ6a,
6b全体を移動させるのではなく、ヘッドアッセンブリ
部分(サスペンションスプリング8+ヘッド9a(9
b))だけを移動させる。特に、そのサスペンションス
プリング8を移動させる。その分、図1のカートリッジ
7を移動させる場合よりも負荷が軽くなり、ヘッドを移
動させる動作を高速にすることができる。なお、図4の
ピエゾアクチュエータ7a,7bを取付ブロック61
a,61bと支持アーム46a,46bとの間に設けて
支持アーム46a,46bにピエゾアクチュエータ7
a,7bを固定すれば、図4の実施例は、ヘッドカート
リッジ6a,6bを移動させる実施例と同様になり、図
1の具体例となる。
【0025】図5(a)は、他のヘッドカートリッジの
平面図であり、図5(b)は、その斜視図であって、ヘ
ッドをヒンジで支持して回動させてヘッドを実質的に半
径方向に微小移動させる構造のものである。ヘッドカー
トリッジ6cは、図5のヘッドカートリッジ6bに対応
するものである。図5の矩形の移動台座62に換えてヒ
ンジ63を用いる。ヘッド9bは、これを支持するサス
ペンションスプリング8の基部が円筒上のヒンジ63を
介して取付ブロック64に固定され、支持される。ここ
で、取付ブロック64は、図5の取付ブロック61bに
対応するものであるが、その形状が変形した7角形の板
となっている。ヒンジ63は、取付ブロック64をベー
ス部材としてこれに軸支され、これを基準にして回動す
る機構となっている。これによりヘッド9bがディスク
1に設定されたトラックTRを横断する方向にサスペン
ションスプリング8を回動させる。このヒンジ63は、
7角形の板64に軸支され、中心部に設けられたピン6
5(図6(b)参照)を中心に回動する円筒である。ヒ
ンジ63の円筒には、実質的に120度の角度で側面か
ら外側に直線状に延びた板ばねの羽66が2枚設けられ
ている。2枚の羽66の先端は、取付ブロック64に設
けられた突起壁67に設けられた溝68,68にそれぞ
れ落ち込み、この溝68に嵌合している。
【0026】ピエゾアクチュエータ7bは、取付ブロッ
ク64に取付板69を介して固定されていて、その頭部
が1枚の羽66の側面に外側から当接している。そこ
で、板ばねの羽66の作用で伸張したピエゾアクチュエ
ータ7bを収縮する方向に付勢力が発生する。ヒンジ6
3は、取付ブロック64に固定されたピエゾアクチュエ
ータ7bの伸張によりヘッド9bを反時計方向に回転さ
せる。また、ヒンジ63は、ピエゾアクチュエータ7b
の圧縮により羽66の作用でヘッド9bを時計方向に回
転させる。これにより、ヘッド9bは、実質的にディス
ク1の半径方向に沿って移動する。このようにヒンジ6
3でヘッド9bを回動させることで、ヘッド9bの移動
回転により拡大して高速に移動させることができる。な
お、図6(b)の63aは、ヘッド固定用のキャップで
あり、ヘッド9bは、このキャップ69を介してヒンジ
63の頭部に着脱可能に固定される。
【0027】以上説明してきたが、実施例では、除算回
路13の演算結果がa/b=1となる例を中心に説明し
ているが、前記したように、演算結果が1以外の所定の
値になるように位置制御回路14により制御するように
すれば、トラックの任意の位置へ位置決めがすることが
可能である。これによりより厳しい条件での磁気ヘッド
あるいは磁気ディスクのテストを行うことができる。し
たがって、この発明は、トラックのセンターにヘッドを
位置決めしてテストすることに限定されるものではな
い。
【0028】また、実施例におけるディスク1回転+1
/4回転程度のヘッドによるトラックアクセス後での読
出/書込は、一例であって、1回転に加える1回転以下
の重複するアクセス幅は、ピエゾアクチュエータ7がヘ
ッド9の位置を制御する応答速度に応じて決定されるも
のである。したがって、重複させる回転幅は、1/4回
転程度より多少多くなることもあれば、これより少なく
なることもある。なお、ピエゾアクチュエータは、微小
に前後移動するアクチュエータであればよく、他の進退
アクチュエータ、一般が用いられてもよい。また、実施
例におけるXステージとYステージは、入れ替えること
ができ、どちらかのステージをディスクの半径方向に一
致させてもよい。さらに、実施例では、磁気ディスクテ
スターを例を中心に説明しているが、この発明は、磁気
ヘッドテスターにおいても適用できることはもちろんで
ある。
【0029】
【発明の効果】この発明にあっては、サスペンションス
プリングからヘッドキャリッジまでの間に進退アクチュ
エータ、例えば、ピエゾアクチュエータを設ける。そし
て、このピエゾアクチュエータをサーボ情報に応じて駆
動する。これにより、所定のトラックに位置決めされた
ヘッドに対して、このトラックをアクセスするときに、
質量の軽いヘッドカートリッジをサーボ情報に応じてダ
イナミックに移動させ、あるいはヘッドカートリッジ内
においてヘッドアッセンブリ(サスペンションスプリン
グ+ヘッド)をサーボ情報に応じてダイナミックに移動
させることができる。その結果、高速かつ高精度にディ
スクのトラックに対してデータの読出/書込をすること
ができる磁気ヘッドテスターおよび磁気ディスクテスタ
ーを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の磁気ディスクテスターを適
用した一実施例の説明図である。
【図2】図2は、そのONトラック制御回路のブロック
図である。
【図3】図3(a)は、トラックにおけるサーボ情報と
データとの関係の説明図、図3(b)は、サーボ情報と
トラックとの関係の説明図である。
【図4】図4は、Yステージに搭載されたピエゾステー
ジとヘッドカートリッジの説明図である。
【図5】図5は、ヘッドカートリッジの斜視図である。
【図6】図6(a)は、他のヘッドカートリッジの平面
図、図6(b)は、その斜視図である。
【符号の説明】
1…ディスク、2…スピンドル、3…XYステージ、3
a…Xステージ、3b…Yステージ、4…ピエゾステー
ジ、5…カートリッジ取付ベース、6…ヘッドカートリ
ッジ、6a…読出アンプ、6b…書込アンプ、7…ピエ
ゾアクチュエータ、8…ジンバルスプリング、9…磁気
ヘッド、9a…MRヘッド、9b…インダクティブヘッ
ド、10…磁気ディスクテスター、12…サーボ信号分
析回路、13…除算回路、14…位置制御回路、15…
データ読出回路、16…ヘッドアクセス制御回路、17
…データ書込回路、18…テストデータ生成回路、20
…データ処理・制御装置、21…MPU、22…メモ
リ、22a…ヘッドアクセスプログラム、23…インタ
フェース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D068 AA01 BB01 CC01 EE19 GG24 5D096 AA02 BB01 DD06 EE03 GG01 GG02 NN03 NN07 WW02

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ディスクの所定のトラックから読出し
    たサーボ情報に応じて前記トラック上に磁気ヘッドを位
    置決めする磁気ヘッド位置決め制御装置において、 サスペンションスプリングを介して前記磁気ヘッドを支
    持するヘッドカートリッジと、 このヘッドカートリッジが装着されるヘッドキャリッジ
    と、 前記サスペンションスプリングから前記ヘッドキャリッ
    ジまでの間に設けられた進退アクチュエータと、 前記磁気ヘッドにより読出された前記サーボ情報に応じ
    て得られる前記トラックにおける前記磁気ヘッドの位置
    ずれ量に応じて前記進退アクチュエータを駆動して前記
    磁気ヘッドが前記トラック上の所定の位置に保持される
    ように制御をする制御回路とを備える磁気ヘッド位置決
    め制御装置。
  2. 【請求項2】さらに、前記ヘッドキャリッジ内に設けら
    れ、前記ヘッドカートリッジを支持し、前記磁気ヘッド
    が目標トラックに位置決めされたときにこの目標トラッ
    クにおいて前記磁気ヘッドの位置を前記ヘッドカートリ
    ッジを移動することで微調整する微小位置決めステージ
    を有し、前記トラック上の所定の位置は、前記磁気ヘッ
    ドがONトラック状態になる位置であり、前記サーボ情
    報は、前記トラックに所定間隔で多数設定されている請
    求項1記載の磁気ヘッド位置決め制御装置。
  3. 【請求項3】前記微小位置決めステージは、第1のピエ
    ゾアクチュエータを有し、この第1のピエゾアクチュエ
    ータにより前記磁気ヘッドの位置を実質的に前記磁気デ
    ィスクの半径方向に沿って移動させるピエゾステージで
    あり、前記進退アクチュエータは、前記サスペンション
    スプリングから前記微小位置決めステージまでの間に設
    けられた第2のピエゾアクチュエータである請求項2記
    載の磁気ヘッド位置決め制御装置。
  4. 【請求項4】前記第2のピエゾアクチュエータは、前記
    ヘッドカートリッジの内部に設けられて前記サスペンシ
    ョンスプリングを移動させるものであり、前記サーボ情
    報は、前記トラックの中心ラインより上下にずらして書
    込まれた2系統のサーボバースト信号を有するものであ
    り、前記トラックに設定されたセクタに対応して設けら
    れ、前記制御回路は、さらに、前記2系統のサーボバー
    スト信号からそれぞれの振幅に応じた信号を発生する振
    幅信号発生回路と、この振幅信号発生回路からの信号に
    応じて前記トラックからのずれを補正する信号を発生す
    る補正信号発生回路とを有し、この補正信号発生回路に
    より前記第2のピエゾアクチュエータが駆動される請求
    項3記載の磁気ヘッド位置決め制御装置。
  5. 【請求項5】前記ピエゾステージを載置してこのピエゾ
    ステージを前記磁気ディスクの半径方向に移動させる半
    径方向の移動ステージをさらに有し、前記移動ステージ
    と前記ピエゾステージとにより前記目標トラックに前記
    磁気ヘッドが位置決めされる請求項4記載の磁気ヘッド
    位置決め制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の磁気ヘッド位置決め制御装
    置を有し、前記磁気ヘッドが所定の目標トラックに位置
    決めされたときに前記磁気ヘッド位置決め制御装置によ
    り前記目標トラックにおける前記磁気ヘッドの位置ずれ
    量に応じて前記目標トラック上の所定の位置に前記磁気
    ヘッドを保持して前記目標トラックからデータを読出し
    あるいは前記目標トラックにデータを書込んで前記磁気
    ヘッドのテストをする磁気ヘッドテスター。
  7. 【請求項7】さらに、前記ヘッドキャリッジ内に設けら
    れ、前記ヘッドカートリッジを支持し、前記磁気ヘッド
    が目標トラックに位置決めされたときにこの目標トラッ
    クにおいて前記磁気ヘッドの位置を前記ヘッドカートリ
    ッジを移動することで微調整する微小位置決めステージ
    を有し、前記トラック上の所定の位置は、前記磁気ヘッ
    ドがONトラック状態になる位置であり、前記サーボ情
    報は、前記トラックに所定間隔で多数設定されている請
    求項6記載の磁気ヘッドテスター。
  8. 【請求項8】前記微小位置決めステージは、第1のピエ
    ゾアクチュエータを有し、この第1のピエゾアクチュエ
    ータにより前記磁気ヘッドの位置を実質的に前記磁気デ
    ィスクの半径方向に沿って移動させるピエゾステージで
    あり、前記進退アクチュエータは、前記サスペンション
    スプリングから前記微小位置決めステージまでの間に設
    けられた第2のピエゾアクチュエータである請求項7記
    載の磁気ヘッドテスター。
  9. 【請求項9】前記第2のピエゾアクチュエータは、前記
    ヘッドカートリッジの内部に設けられて前記サスペンシ
    ョンスプリングを移動させるものであり、前記サーボ情
    報は、前記トラックの中心ラインより上下にずらして書
    込まれた2系統のサーボバースト信号を有するものであ
    り、前記トラックに設定されたセクタに対応して設けら
    れ、前記制御回路は、さらに、前記2系統のサーボバー
    スト信号からそれぞれの振幅に応じた信号を発生する振
    幅信号発生回路と、この振幅信号発生回路からの信号に
    応じて前記トラックからのずれを補正する信号を発生す
    る補正信号発生回路とを有し、この補正信号発生回路に
    より前記第2のピエゾアクチュエータが駆動される請求
    項8記載の磁気ヘッドテスター。
  10. 【請求項10】前記ピエゾステージを載置してこのピエ
    ゾステージを前記磁気ディスクの半径方向に移動させる
    半径方向の移動ステージをさらに有し、前記移動ステー
    ジと前記ピエゾステージとにより前記目標トラックに前
    記磁気ヘッドが位置決めされる請求項9記載の磁気ヘッ
    ドテスター。
  11. 【請求項11】請求項1記載の磁気ヘッド位置決め制御
    装置を有し、前記磁気ヘッドが所定の目標トラックに位
    置決めされたときに前記磁気ヘッド位置決め制御装置に
    より前記目標トラックにおける前記磁気ヘッドの位置ず
    れ量に応じて前記目標トラック上の所定の位置に前記磁
    気ヘッドを保持して前記目標トラックからデータを読出
    しあるいは前記目標トラックにデータを書込んで前記磁
    気ディスクのテストをする磁気ディスクテスター。
  12. 【請求項12】さらに、前記ヘッドキャリッジ内に設け
    られ、前記ヘッドカートリッジを支持し、前記磁気ヘッ
    ドが目標トラックに位置決めされたときにこの目標トラ
    ックにおいて前記磁気ヘッドの位置を前記ヘッドカート
    リッジを移動することで微調整する微小位置決めステー
    ジを有し、前記トラック上の所定の位置は、前記磁気ヘ
    ッドがONトラック状態になる位置であり、前記サーボ
    情報は、前記トラックに所定間隔で多数設定されている
    請求項11記載の磁気ディスクテスター。
  13. 【請求項13】前記微小位置決めステージは、第1のピ
    エゾアクチュエータを有し、この第1のピエゾアクチュ
    エータにより前記磁気ヘッドの位置を実質的に前記磁気
    ディスクの半径方向に沿って移動させるピエゾステージ
    であり、前記進退アクチュエータは、前記サスペンショ
    ンスプリングから前記微小位置決めステージまでの間に
    設けられた第2のピエゾアクチュエータである請求項1
    2記載の磁気ヘッドテスター。
  14. 【請求項14】前記第2のピエゾアクチュエータは、前
    記ヘッドカートリッジの内部に設けられて前記サスペン
    ションスプリングを移動させるものであり、前記サーボ
    情報は、前記トラックの中心ラインより上下にずらして
    書込まれた2系統のサーボバースト信号を有するもので
    あり、前記トラックに設定されたセクタに対応して設け
    られ、前記制御回路は、さらに、前記2系統のサーボバ
    ースト信号からそれぞれの振幅に応じた信号を発生する
    振幅信号発生回路と、この振幅信号発生回路からの信号
    に応じて前記トラックからのずれを補正する信号を発生
    する補正信号発生回路とを有し、この補正信号発生回路
    により前記第2のピエゾアクチュエータが駆動される請
    求項13記載の磁気ディスクテスター。
  15. 【請求項15】前記ピエゾステージを載置してこのピエ
    ゾステージを前記磁気ディスクの半径方向に移動させる
    半径方向の移動ステージをさらに有し、前記移動ステー
    ジと前記ピエゾステージとにより前記目標トラックに前
    記磁気ヘッドが位置決めされる請求項14記載の磁気デ
    ィスクテスター。
  16. 【請求項16】サスペンションスプリングを介して磁気
    ヘッドを支持しヘッドキャリッジに装着されるヘッドカ
    ートリッジにおいて、磁気ディスクに設定されたトラッ
    クを横断する方向に前記磁気ヘッドを移動させるために
    ヘッドカートリッジのベース部材に可動可能に支持され
    た前記サスペンションスプリングと、前記サスペンショ
    ンスプリングを可動して前記磁気ヘッドを前記トラック
    を横断する方向に微小移動させるピエゾアクチュエータ
    とを備えるヘッドカートリッジ。
  17. 【請求項17】前記サスペンションスプリングは、前記
    ベース部材に対して可動する支持機構に支持され、前記
    ピエゾアクチュエータは、所定のトラックから読出され
    たサーボ情報に応じて前記支持機構を駆動する請求項1
    6記載のヘッドカートリッジ。
  18. 【請求項18】前記支持機構は、前記ベース部材に対し
    てスライド移動する機構である請求項17記載のヘッド
    カートリッジ。
  19. 【請求項19】前記支持機構は、前記ベース部材に軸支
    されて回動する機構である請求項17記載のヘッドカー
    トリッジ。
JP2002266322A 2002-01-08 2002-09-12 磁気ヘッド位置決め制御装置、磁気ヘッドテスター、磁気ディスクテスターおよびヘッドカートリッジ Pending JP2003272326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002266322A JP2003272326A (ja) 2002-01-08 2002-09-12 磁気ヘッド位置決め制御装置、磁気ヘッドテスター、磁気ディスクテスターおよびヘッドカートリッジ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002001173 2002-01-08
JP2002-1173 2002-01-08
JP2002266322A JP2003272326A (ja) 2002-01-08 2002-09-12 磁気ヘッド位置決め制御装置、磁気ヘッドテスター、磁気ディスクテスターおよびヘッドカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003272326A true JP2003272326A (ja) 2003-09-26

Family

ID=29217769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002266322A Pending JP2003272326A (ja) 2002-01-08 2002-09-12 磁気ヘッド位置決め制御装置、磁気ヘッドテスター、磁気ディスクテスターおよびヘッドカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003272326A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080923A (ja) * 2007-09-06 2009-04-16 Hitachi High-Technologies Corp サーボ情報書込み方法、これを用いる磁気ヘッド検査装置および磁気ディスク検査装置
US8093888B2 (en) 2006-03-06 2012-01-10 Hitachi High-Technologies Corporation Head assembly drive mechanism, head holder, magnetic head tester and magnetic disk tester

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8093888B2 (en) 2006-03-06 2012-01-10 Hitachi High-Technologies Corporation Head assembly drive mechanism, head holder, magnetic head tester and magnetic disk tester
JP2009080923A (ja) * 2007-09-06 2009-04-16 Hitachi High-Technologies Corp サーボ情報書込み方法、これを用いる磁気ヘッド検査装置および磁気ディスク検査装置
US7768737B2 (en) 2007-09-06 2010-08-03 Hitachi High-Technologies Corporation Servo information writing method, magnetic head tester and magnetic disk tester using the servo information writing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6922305B2 (en) Apparatus and method for reducing vibrational excitation in storage devices with dual stage actuators
US7768276B2 (en) Systems and methods for identifying problems with PZT elements of micro-actuators
US7633696B2 (en) Fly height calibration for read/write heads
US7209305B2 (en) Method for determining unique write inhibit thresholds for individual heads for maximizing file servo performance
JP2003529869A (ja) サーボトラック書込みにおいてトラック記録エラーを低減させる方法と装置
US7027253B1 (en) Microactuator servo control during self writing of servo data
US7035039B2 (en) Magnetic head positioning control device, magnetic head certifier, magnetic disk certifier and head cartridge
US7400467B1 (en) Methods and apparatus for managing write inhibit in response to a predictive metric
JP2004234823A (ja) 自己サーボ書込型ディスク・ドライブにおける適応トラック数の決定
JPH06309825A (ja) 磁気ディスク装置のサーボトラック書込み方法及び装置
JP2006268955A (ja) 磁気ヘッド位置決め制御装置、磁気ヘッドテスターおよび磁気ディスクテスター
US8516686B2 (en) Method for inspecting a slider for a disk drive
US11900965B2 (en) Z-height control for disc drive using servo wedge timing
JP4961408B2 (ja) サーボ情報書込み方法及びこれを用いる磁気ヘッド検査装置
JP2003272326A (ja) 磁気ヘッド位置決め制御装置、磁気ヘッドテスター、磁気ディスクテスターおよびヘッドカートリッジ
US20230267957A1 (en) Reducing non-coherent repeatable runout in two-dimensional magnetic recording disk drives
US6603630B1 (en) Method and apparatus for monitoring track misregistration
JPH05128766A (ja) 磁気デイスクのサーボ信号設定方式
US20100238585A1 (en) Method of controlling flying height of magnetic head of hard disk drive
US20130222943A1 (en) Repeatable run out compensation
US6934111B2 (en) System, method, and apparatus for testing a head gimbal assembly
US8125725B1 (en) Recording medium and recording apparatus for using test data recorded in a blank zone to refine data recording
US6947245B2 (en) Incorporating repeatable run-out during self-writing of servo patterns in a rotatable media data storage device
US11942123B1 (en) Measuring VCM radial location using flex circuit shape during spiral write
US11574650B1 (en) Gain scheduled controller to handle unpredictable disturbances during spiral write

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050422

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060516

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Written amendment

Effective date: 20070328

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070328

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080226