JP2003270821A - 電子写真感光体および画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体および画像形成装置

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JP2003270821A
JP2003270821A JP2002071419A JP2002071419A JP2003270821A JP 2003270821 A JP2003270821 A JP 2003270821A JP 2002071419 A JP2002071419 A JP 2002071419A JP 2002071419 A JP2002071419 A JP 2002071419A JP 2003270821 A JP2003270821 A JP 2003270821A
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Jun Azuma
潤 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フラッシュ定着手段からの漏れ光に曝されても
帯電斑が発生せず、繰り返し使用しても帯電能及び感度
が低下しない電子写真感光体および当該感光体を用いた
画像形成装置を提供する。 【解決手段】支持基体上に電荷発生剤と電荷輸送剤を同
一の層に含有する光導電層を有し、フラッシュ定着手段
が発するフラッシュ光の強度が最大強度の1/2倍以上と
なる可視波長域から露光の波長を除いた波長域内に、吸
収ピークの半値波長域を有する電荷輸送剤を含有させた
電子写真感光体を、フラッシュ定着手段を有する画像形
成装置に用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュ定着に
適する電子写真感光体と、それを用いるレーザープリン
タ、静電式複写機、普通紙ファクシミリ装置、およびこ
れらの機能を併せ持つ複合装置などの画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に用いられる画像形成装置
においては、感光体の表面を主帯電し、原稿の画像部分
を露光して原稿画像に対応した静電潜像を感光体表面に
形成する。この静電潜像にトナーを現像した後、形成さ
れたトナー像を紙などの記録媒体に転写する。その後、
記録媒体は感光体から分離され、トナー像が定着されて
画像形成を行う。感光体は転写後、除電され次の主帯電
が行われる。このような画像形成装置のトナー像定着の
一手段として、フラッシュランプを用いた定着手段が用
いられている。
【0003】フラッシュ定着においては、フラッシュ光
源からの輻射熱により、あるいは光エネルギーをトナー
が吸収して加熱されることにより、トナーが溶融、定着
する。このとき光エネルギーの吸収はトナーに限られ、
記録媒体自体ほとんど光を吸収しない。従って、フラッ
シュ定着手段は、装置の加熱も小さく定着熱による記録
媒体のダメージが少ないという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の画像
形成装置において、フラッシュランプの点灯による光
は、フラッシュ定着手段から漏れて、感光体まで達して
いた。フラッシュ定着手段においては、搬送されてくる
記録媒体上に一定間隔でフラッシュ光を照射することに
より定着するため、未定着のトナー像が擦れて乱れない
ように、フラッシュ定着手段と記録媒体は非接触で配置
される。定着は転写工程後の工程であるので、フラッシ
ュ定着手段は転写工程よりも、転写媒体の搬送方向の下
手側に配置される。これらのことより、フラッシュ定着
手段からはどうしてもフラッシュ光が漏れてしまい、そ
の漏れ光は転写工程後の感光体を照射することになる。
【0005】このため、感光体の漏れ光の照射された部
分は電荷発生剤により正負電荷が発生して、転写後の感
光体表面の電荷を中和する。すなわち、感光体表面と逆
極性の電荷は感光体表面の電荷を中和し、同極性の電荷
は支持基体側へ移動される。このとき、感光体表面に
は、転写工程で逆バイアス電位が掛けられているので、
ある程度、表面電位が低下している。この状態で、感光
体にフラッシュ定着手段からの漏れ光が照射されると、
感光体の照射部分の表面電位は露光部、非露光部に関わ
らず、一気に降下するのである。さらに、漏れ光により
生じた電荷が感光層中に存在すると、中和すべき感光体
表面の電荷はもはや存在しないので、このような電荷は
感光層中に残留することになる。
【0006】上記の残留電荷は、その後の除電工程によ
っても感光層中に残留する。次の帯電工程では、感光体
表面を一様に帯電させる操作が行われるが、上記漏れ光
が照射された部分は、残留電荷が感光体表面の電荷を中
和する。このため、当該部分の帯電工程後(露光工程
前)の感光体の表面電位は、他の部分よりも低くなる。
【0007】このため、上記漏れ光の照射部は、十分に
現像されず、形成された画像は斑のあるものになってし
まう。
【0008】また、感光体が次第に劣化して帯電能、感
度が低下してしまい、画像濃度の低下や画像かぶりの発
生といった、繰り返し使用時の問題点があった。
【0009】感光体の光劣化は、主に電荷発生剤が光照
射による電荷(電子および正孔)の発生、放出を繰り返
すうちに、分子単位で光導電体としての機能を失い、そ
のような分子が増加していくことにより、起こるものと
推察される。
【0010】上記問題点を防止するためには、フラッシ
ュ定着手段からの漏れ光を抑制すればよいが、上記の通
りフラッシュ定着手段の周りを密閉することができない
ので、構造的な面からの対策は困難である。フラッシュ
光の光量を少なくすると、漏れ光は減少するがトナー像
の定着性が悪くなる。従って、漏れ光を抑制すること
は、実際には難しいといえる。
【0011】また、特開平6-167906号公報、特開平6-23
6133号公報には、漏れ光を積極的に除電光として使用す
ることが記載されている。
【0012】しかしながら、この方法では記録媒体が定
着手段に達したときに合わせて、漏れ光が感光体の静電
潜像部全体に照射される必要がある。このため、定着手
段と感光体の配置が制限されるだけでなく、1回の画像
形成につき1回以下の周期で駆動する感光体(例えば感
光体がドラム形状の場合、その径が大きく回転数の小さ
いもの)にしか対応できず、装置の小型化が困難である
という問題点があった。1回の画像形成につき1回より多
い周期で駆動する感光体に対応させるためには、フラッ
シュランプを定着以外のときにも点灯させなければなら
ず、コスト的に不利になる。
【0013】本発明の目的は、以上のような問題点を解
消し、フラッシュ定着手段からの漏れ光に曝されても帯
電斑が発生せず、繰り返し使用しても帯電能及び感度が
低下しない電子写真感光体および当該感光体を用いた画
像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明者らは電子写真感光体の感光層に含有する
電荷輸送剤の分光特性を適正範囲に規定することで、漏
れ光による感光体の光劣化を効果的に抑制できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0015】すなわち、本発明の電子写真感光体は、支
持基体上に感光層を設けてなる電子写真感光体であっ
て、当該感光層は電荷発生剤と電荷輸送剤を同一の層に
含有する光導電層を有する。ここで、電荷輸送剤はフラ
ッシュ定着手段が発するフラッシュ光の波長から露光の
波長を除いた可視領域内に、吸収ピークの半値波長域を
有する。このことにより、フラッシュ定着手段からの漏
れ光が電荷輸送剤に吸収されるため、電荷発生剤への漏
れ光の照射を防止し、不要な電荷発生および電荷発生剤
を光劣化させることを抑制することができる。
【0016】上記の電子写真感光体は、上記に加えて以
下の構成とすることができる。・上記上記光導電層から
電荷発生剤を除いた場合に当該層は、前記フラッシュ光
の強度が最大強度の1/2倍以上となる可視波長域から露
光の波長を除いた波長域内に、膜厚1μm当たりの吸光度
が1以上となる吸収波長を有する。すなわち、光導電層
中に前記吸光度となるような濃度で電荷輸送剤を含有さ
せることにより、光導電層の表面付近においてもフラッ
シュ定着手段からの漏れ光を膜厚1μm当たり90%以上吸
収することができるので、同じ層に混在する電荷発生剤
への漏れ光の照射を効果的に防止することができる。・
上記感光層が光導電層のみの単層型の感光層である。す
なわち、感光層の最表面近辺に、フラッシュ光の波長か
ら露光の波長を除いた可視領域内に、吸収波長を有する
電荷輸送剤が存在しているので、当該電荷輸送剤による
漏れ光の吸収を効率よく行うことができる。・上記光導
電層から電荷発生剤を除いた場合に当該層は、露光の波
長域における膜厚1μm当たりの吸光度が0.01以下であ
る。このことにより、上記感光体は、光導電層の膜厚に
関わらず、電荷発生剤に曝される漏れ光を抑制できるだ
けでなく、露光による光を効率よく電荷発生剤に作用さ
せることが可能となる。
【0017】上記の電子写真感光体は、いずれも、感光
層に含有される電荷輸送剤がフラッシュ定着手段からの
漏れ光の特定波長を吸収することにより、電荷発生剤に
作用する漏れ光を抑制して、不要な電荷発生や光劣化を
防止するものである。ここで、電荷輸送剤は本来、感光
層に含有され、電荷発生剤から生じた電荷を感光体表面
または支持基体に輸送する役割を担う材料である。従っ
て、本発明の電子写真感光体は、フラッシュ定着方式に
よる画像形成装置に採用した場合でも、感光体の材料構
成を大幅に変更することなく、本来の感光体としての電
荷輸送性を保持したまま、電荷発生剤の漏れ光による光
劣化を抑制するという格別な効果を付加するという利点
を有する。
【0018】本発明の画像形成装置は、本発明の電子写
真感光体と、この感光体を一定方向に駆動する駆動手段
と、フラッシュ定着手段とを有し、感光体の駆動方向に
沿って帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段がこの
順に設けられていることを特徴とする。転写手段の上記
駆動方向下流側には除電手段、クリーニング手段が設け
られていても良い。
【0019】さらに、本発明の画像形成装置は、フラッ
シュ定着手段が発するフラッシュ光が400nm〜586nm、81
7nm〜844nmまたは882nm〜900nmの可視領域内に波長を有
し、露光手段による露光波長が760nm〜800nmであり、前
記電荷発生剤が含金属または無金属フタロシアニンであ
り、前記電荷輸送剤が一般式(1):
【0020】
【化7】
【0021】(R1〜R6は同一または異なって、水素原
子、ハロゲン原子、ハロゲン原子が置換しても良いアル
キル基、ハロゲン原子が置換しても良いアルコキシ基、
アリール基、ニトロ基またはシアノ基を示し、a〜dは1
〜4の整数を示す。)、一般式(2):
【0022】
【化8】
【0023】(Arは芳香族炭化水素または縮合多環炭化
水素、R7〜R8は同一または異なって、水素原子、ハロゲ
ン原子、ハロゲン原子が置換しても良いアルキル基、ハ
ロゲン原子が置換しても良いアルコキシ基、アリール
基、ニトロ基またはシアノ基を示し、eは1〜4の整数、
fは1〜5の整数をそれぞれ示す。)、一般式(3):
【0024】
【化9】
【0025】(R9〜R12は同一または異なって、水素原
子、ハロゲン原子、ハロゲン原子が置換しても良いアル
キル基、ハロゲン原子が置換しても良いアルコキシ基、
アリール基、ニトロ基またはシアノ基を示す。)、一般
式(4):
【0026】
【化10】
【0027】(R13〜R16は同一または異なって、水素原
子、ハロゲン原子、ハロゲン原子が置換しても良いアル
キル基、ハロゲン原子が置換しても良いアルコキシ基、
アリール基、ニトロ基またはシアノ基を示し、gおよび
hは1〜4の整数を示す。)、一般式(5):
【0028】
【化11】
【0029】(R17〜R18は同一または異なって、水素原
子、ハロゲン原子、ハロゲン原子が置換しても良いアル
キル基、ハロゲン原子が置換しても良いアルコキシ基、
アリール基、ニトロ基またはシアノ基を示し、i〜jは1
〜4の整数を示す。)または一般式(6)
【0030】
【化12】
【0031】(R19〜R22は同一または異なって、水素原
子、ハロゲン原子、ハロゲン原子が置換しても良いアル
キル基、ハロゲン原子が置換しても良いアルコキシ基、
アリール基、ニトロ基またはシアノ基を示し、k,および
pは1〜4の整数、mおよびnは1〜2の整数をそれぞれ示
す。)であるように構成することができる。このような
フラッシュ光、露光波長および電荷輸送剤の組み合わせ
は、漏れ光による光劣化の抑制と、露光の電荷発生剤へ
の効率的な照射に特に効果がある。
【0032】なお、本発明において、吸収ピークの90%
値波長域とはピーク値の90%の吸光度を示す波長域のこ
とを言う。
【0033】本発明の画像形成装置には、転写手段の上
記駆動方向下流側に除電手段、クリーニング手段が設け
られていても良い。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の電子写真感光体および画
像形成装置について詳細に説明する。 《電子写真感光体》 (感光層)本発明の電子写真感光体は、支持基体上に電
荷発生剤と電荷輸送剤(正孔輸送剤と電子輸送剤がある
が、詳細については後述する。)を含有する感光層を設
けたものである。
【0035】感光層には、単層型感光層と積層型感光層
とがあるが、本発明には、このいずれのものも適用可能
である。
【0036】このうち単層型感光層は、電荷発生剤と電
荷輸送剤を含有する光導電層単独で構成されるものであ
り、これらの化合物を結着樹脂とともに適当な有機溶媒
に溶解または分散した塗工液を、塗布などの手段によっ
て支持基体上に塗布し、乾燥させることで形成されるの
が一般的である。本発明においては、電荷輸送剤とし
て、フラッシュ定着手段が発するフラッシュ光の波長か
ら露光の波長を除いた可視領域内に、吸収ピークの半値
波長域を有する化合物を用いる。
【0037】電荷輸送剤としては、正孔輸送剤と電子輸
送剤のいずれか一方、または両方を用いても良い。
【0038】以上に述べた単層型感光層は、層構成が簡
単で生産性に優れており、単独の構成で正負いずれの帯
電にも対応できるという利点がある。
【0039】一方、積層型感光層は、まず支持基体上
に、上記単層型感光層と同様にして光導電層を形成し、
次いでこの光導電層上に電荷輸送剤を含有する電荷輸送
層をCVD法などの気相成長法または塗布などの手段によ
って形成することで構成される。光導電層と電荷輸送層
の形成順は上記の逆にしても良い。また、電荷輸送層に
代えて電荷発生剤を含有する電荷発生層を形成しても良
い。また、複数の光導電層を組み合わせても良い。
【0040】積層型感光層は、上記各層の形成順序と、
感光層に含有させる電荷輸送剤の種類(正孔輸送剤また
は電子輸送剤)によって種々の組み合わせが考えられる
が、本発明においては、上記の内、光導電層がフラッシ
ュ定着手段が発するフラッシュ光の波長から露光の波長
を除いた可視領域内に、吸収波長を有する電荷輸送剤を
含有している必要がある。
【0041】したがって積層型感光層の具体例として
は、(a)導電性基体上に、電荷発生剤と、上記分光特性
を有する電荷輸送剤(正孔輸送剤および/または電子輸
送剤)とを含有する光導電層を形成し、その上に、正孔
輸送剤を含有する電荷輸送層を積層した負帯電型の積層
型感光層、(b)導電性基体上に、電子輸送剤を含有する
電荷輸送層を形成し、その上に電荷発生剤と、上記分光
特性を有する電荷輸送剤(正孔輸送剤および/または電
子輸送剤)を含有する光導電層を積層した負帯電型の積
層型感光層、(c)導電性基体上に、電荷発生剤と、上記
分光特性を有する電荷輸送剤(正孔輸送剤および/また
は電子輸送剤)とを含有する光導電層を形成し、その上
に、電子輸送剤を含有する電荷輸送層を積層した正帯電
型の積層型感光層、(d)導電性基体上に、正孔輸送剤を
含有する電荷輸送層を形成し、その上に電荷発生剤と、
上記分光特性を有する電荷輸送剤(正孔輸送剤および/
または電子輸送剤)とを含有する光導電層を積層した、
正帯電型の積層型感光層、(e)上記単層型感光層の光導
電層と同様のものを積層した正/負/両帯電型感光層、
が挙げられる。
【0042】上記(a)〜(e)の層構成に、必要に応じて電
荷発生層、電荷輸送層、光導電層を付加することも可能
である。但し、上記分光特性を有する電荷輸送剤を含有
する光導電層は、その上層に電荷発生層を設けることは
できない。上記光導電層の上層に設けられる電荷輸送層
中の電荷輸送剤、上記光導電層の下層に設けられる他の
光導電層中の電荷輸送剤については、上記分光特性を有
さなくても良い。
【0043】これらの内、(e)は上記単層型感光層と同
様の利点を有しているのに加えて、複数の光導電層間の
構成を変えることにより、感光体の電気特性などに細か
く調整することができる点で優れている。
【0044】上記(a)〜(d)の中では、負帯電型の積層型
感光層の方が正帯電型に比べて、光感度や残留電位など
の電気的特性が優れているため、負帯電型の構成が好ま
しい。
【0045】また、電荷発生層は、電荷輸送層に比べて
膜厚がごく薄いため、その保護のためには、導電性基体
上に電荷発生層を形成し、その上に電荷輸送層を形成し
た上記(a)の構成がさらに好ましい。
【0046】また、光導電層から電荷発生剤を除いた場
合に当該層は、前記フラッシュ光の強度が最大強度の1
/2倍以上となる可視波長域から露光の波長を除いた波長
域内に、膜厚1μm当たりの吸光度が1以上となる吸収波
長を有することが好ましい。光導電層から前記電荷発生
剤を除いた場合に当該層は、露光の波長域における膜厚
1μm当たりの吸光度が0.01以下であるのが好ましい。
(電荷輸送剤)本発明の電子写真感光体に用いる電荷輸
送剤としては、フラッシュ定着手段が発するフラッシュ
光の強度が最大強度の1/2倍以上となる可視波長域から
露光の波長を除いた可視領域内に吸収ピークの半値波長
域を有する、正孔または電子輸送性の化合物が使用され
る。電荷輸送剤はこの分光特性により、フラッシュ定着
手段からの漏れ光を吸収し、電荷発生剤への漏れ光の照
射を抑制することができる。
【0047】但し、露光波長に対する電荷輸送剤の光吸
収は小さいほうが良く、電荷発生剤への露光を阻害しな
い電荷輸送剤を選択するのが好ましい。
【0048】上記電荷輸送剤の具体例としては、ベンジ
ジン系化合物、フェニレンジアミン系化合物、ナフチレ
ンジアミン系化合物、フェナントリレンジアミン系化合
物、オキサジアゾール系化合物〔例えば2,5-ジ(4-メチ
ルアミノフェニル)-1,3,4-オキサジアゾールなど〕、
スチリル系化合物〔例えば9-(4-ジエチルアミノスチリ
ル)アントラセンなど〕、カルバゾール系化合物〔例え
ばポリ-N-ビニルカルバゾールなど〕、ピラゾリン系化
合物〔例えば1-フェニル-3-(p-ジメチルアミノフェニ
ル)ピラゾリンなど〕、ヒドラゾン系化合物〔例えばジ
エチルアミノベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾンな
ど〕、トリフェニルアミン系化合物、インドール系化合
物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合
物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イ
ミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾー
ル系化合物、ブタジエン系化合物、ピレン−ヒドラゾン
系化合物、アクロレイン系化合物、カルバゾール−ヒド
ラゾン系化合物、キノリン−ヒドラゾン系化合物、スチ
ルベン系化合物、スチルベン−ヒドラゾン系化合物、ジ
フェニレンジアミン系化合物および有機ポリシラン系化
合物などの正孔輸送剤、ベンゾキノン系化合物、ナフト
キノン系化合物、ジフェノキノン系化合物〔例えば2,6-
ジメチル-2’,6’-t-ブチルベンゾキノンなど〕、ケト
ン系化合物、マロノニトリル、チオピラン系化合物、テ
トラシアノエチレン、2,4,8-トリニトロチオキサント
ン、フルオレノン系化合物〔例えば2,4,7-トリニトロ-9
-フルオレノンなど〕、ジニトロベンゼン、ジニトロア
ントラセン、ジニトロアクリジン、ニトロアントラキノ
ン、無水こはく酸、無水マレイン酸、ジブロモ無水マレ
イン酸、2,4,7-トリニトロフルオレノンイミン系化合
物、エチル化ニトロフルオレノンイミン系化合物、トリ
プトアントリン系化合物、トリプトアントリンイミン系
化合物、アザフルオレノン系化合物、ジニトロピリドキ
ナゾリン系化合物、チオキサンテン系化合物、2-フェニ
ル-1,4-ベンゾキノン系化合物、2-フェニル-1,4-ナフト
キノン系化合物、5,12-ナフタセンキノン系化合物、α-
シアノスチルベン系化合物、4’-ニトロスチルベン系化
合物、ならびに、ベンゾキノン系化合物の陰イオンラジ
カルとカチオンとの塩などの電子輸送剤の内、上記分光
特性を有する化合物が挙げられる。
【0049】これらの電荷輸送剤は単独で使用できるほ
か、2種以上を併用することもできる。上記電荷輸送剤
を2種以上併用する場合は、異なる波長域で光吸収のあ
るものを組み合わせると、フラッシュ光の波長から露光
の波長を除いたより広い波長域の漏れ光を吸収できるの
で、効果的である。
【0050】なお、感光体の電気特性を調整するため
に、上記分光特性を有さない電荷輸送剤を併用して用い
てもよい。 (電荷発生剤)上記単層型もしくは積層型感光層に使用
される電荷発生剤としては、例えば非晶質無機材料〔例
えばa-シリコン、a-炭素など〕などの無機光導電材料の
粉末、無金属フタロシアニン、金属(例えば、チタン、
銅、アルミニウム、鉄、コバルト、ニッケル、インジウ
ム、ガリウム、錫、亜鉛、バナジウム等)または金属酸
化物(上記金属の酸化物でありTiO等)が配位したフタ
ロシアニン等の、種々の結晶型を有する結晶からなるフ
タロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ビスアゾ系顔料、ペ
リレン系顔料、アンサンスロン系顔料、インジゴ系顔
料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔料、トルイ
ジン系顔料、ピラゾリン系顔料、キナクリドン系顔料、
ジチオケトピロロピロール系顔料などの、従来公知の種
々の顔料が挙げられる。
【0051】電荷発生剤は、感光層が露光の波長域に感
度を有するように、それぞれ単独で、あるいは2種以上
を組み合わせて使用することができる。 (結着樹脂)結着樹脂としては、例えばスチレン系重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、
アクリル系重合体、スチレン−アクリル系共重合体、ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、アルキッド
樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、
ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹
脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエー
テル樹脂などの熱可塑性樹脂や、シリコーン樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂そ
の他架橋性の熱硬化性樹脂、さらにエポキシ−アクリレ
ート、ウレタン−アクリレートなどの光硬化性樹脂など
が挙げられる。これらはそれぞれ単独で使用できるほ
か、2種以上を併用することもできる。
【0052】また、前記例示の正孔輸送剤うち、ポリ-N
-ビニルカルバゾールや有機ポリシラン化合物等の高分
子の正孔輸送剤を用いる場合は、当該化合物を結着樹脂
としても機能させて、上記例示の通常の結着樹脂を省略
することもできる。
【0053】感光層には、上記各成分の他に、例えばフ
ルオレン系化合物、紫外線吸収剤、可塑剤、界面活性
剤、レベリング剤などの種々の添加剤を添加することも
できる。また感光体の感度を向上させるために、例えば
ターフェニル、ハロナフトキノン類、アセナフチレンな
どの増感剤を添加してもよい。 (支持基体)前記感光層が形成される支持基体として
は、導電性を有する種々の材料を使用することができ、
例えば鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジ
ウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッ
ケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、真鍮等
の金属単体や、前記金属が蒸着またはラミネートされた
プラスチック材料、ヨウ化アルミニウム、酸化スズ、酸
化インジウム等で被覆されたガラス等が挙げられる。
【0054】支持基体の形状は、使用する画像形成装置
の構造に合わせて、シート状、ベルト状、ドラム状等の
いずれであってもよく、基体自体が導電性を有するか、
あるいは基体の表面が導電性を有していればよい。ま
た、支持基体は、使用に際して十分な機械的強度を有す
るものが好ましい。 (感光層の形成)光導電層においては、結着樹脂100重
量部に対して、電荷発生剤を0.1〜50重量部、特に0.5〜
30重量部の割合で、また正孔輸送剤を5〜500重量部、特
に25〜200重量部の割合で、それぞれ含有させるのが好
ましい。また、電子輸送剤は、結着樹脂100重量部に対
して5〜100重量部、特に10〜80重量部の割合で含有させ
るのが好ましい。
【0055】ここで、上記分光特性を有する正孔輸送剤
を使用する場合、他の正孔輸送剤とを併用しても良い。
この場合、上記の含有割合は、両者の合計の含有割合で
ある。また、他の正孔輸送剤とを併用する場合、当該他
の正孔輸送剤は、上記分光特性を有する正孔輸送剤の効
果を妨げない範囲で少量、含有させるのが好ましい。具
体的には他の正孔輸送剤を、上記分光特性を有する正孔
輸送剤100重量部に対して30重量部以下の割合で配合す
るのが好ましい。
【0056】これらのことは、電子輸送剤についても同
様である。
【0057】またこの際、正孔輸送剤と電子輸送剤との
総量は、結着樹脂100重量部に対して20〜500重量部、特
に30〜200重量部が好ましい。
【0058】ここで、電荷輸送剤(正孔輸送剤、電子輸
送剤)の重量部数は、上述の光導電層から前記電荷発生
剤を除いた場合に要求される吸光度になるように、上記
範囲内で適宜決めてやれば良い。
【0059】光導電層の厚みは5〜100μm、特に10〜50
μm程度が好ましい。
【0060】電荷発生層または電荷輸送層を付加する場
合、各層は以下のような構成とすれば良い。
【0061】電荷発生層は前述したとおり、電荷発生剤
単独で形成される場合と、結着樹脂中に電荷発生剤を分
散させて形成される場合とがあり、このうち後者の構成
では、結着樹脂100重量部に対して、電荷発生剤を5〜10
00重量部、特に30〜500重量部の割合で含有させるのが
好ましい。
【0062】また電荷輸送層においては、結着樹脂100
重量部に対して、正孔輸送剤を含有させる場合は、当該
正孔輸送剤を10〜500重量部、特に25〜200重量部の割合
で、電子輸送剤を含有させる場合は、当該電子輸送剤を
0.1〜250重量部、特に0.5〜150重量部の割合でそれぞれ
含有させるのが好ましい。
【0063】上記層の膜厚は、電荷発生層が0.01〜5μ
m、特に0.1〜3μm程度、電荷輸送層が2〜100μm、特に5
〜50μm程度とするのが好ましい。
【0064】上記感光層と導電性の支持基体との間や、
あるいは積層型感光層を構成する層間には、感光体の特
性を阻害しない範囲で中間層、バリア層を形成しても良
い。また、感光層より上層に保護層を設けても良い。こ
れらの層に電荷輸送剤を含有させて電荷輸送層とし、両
者の機能を併せ持った層とすることができる。
【0065】感光体を構成する各層を、塗布の方法によ
り形成する場合には、前記例示の電荷発生剤、電荷輸送
剤、結着樹脂などを、前述したテトラヒドロフランなど
の有機溶媒とともに、公知の方法、例えば、ロールミ
ル、ボールミル、アトライタ、ペイントシェーカーある
いは超音波分散器などを用いて分散混合して塗工液を調
整し、これを公知の手段により塗布、乾燥すればよい。
【0066】塗工液を作るための有機溶媒としては、例
えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタ
ノールなどのアルコール類、n-ヘキサン、オクタン、シ
クロヘキサンなどの脂肪族系炭化水素、ベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼンなど
のハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、エチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、メチル
エチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸
エチル、酢酸メチルなどのエステル類、ジメチルホルム
アルデヒド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シドなどの1種または2種以上があげられる。
【0067】さらに、電荷輸送剤や電荷発生剤の分散
性、感光層表面の平滑性をよくするため、塗工液には界
面活性剤、レベリング剤などを添加してもよい。 《画像形成装置》図1は本発明で実施した画像形成装置
の一例を模式的に示したものである。1は上述の電子写
真感光体(支持基体10上に感光層11が形成されてい
る。)であって、その軸心13が駆動手段14とギア、プー
リを介して接続されており一方向(矢印Aの向き)に定
速度で回転するようになっている。この感光体1の周辺
にはその駆動方向、つまり回転方向に沿って帯電手段
2、露光手段3、現像手段4、転写手段5、がこの順序で設
けられている。また、図1に示されるように必要に応じ
て分離手段6、除電手段7、クリーニング手段9が設けら
れていてもよい。
【0068】さらに、本発明の画像形成装置には、フラ
ッシュ定着手段12が設置されており、トナー像が転写さ
れた転写媒体8に対して、トナー像の定着を施すように
なっている。
【0069】画像の形成の際は、まず帯電手段2により
感光体1表面は一様に帯電される。次いで、露光手段3に
より露光軸31に沿って感光体1表面が露光され、原稿画
像に対応した静電潜像が形成される。その後、現像手段
4により静電潜像に対応する部分にトナーが付着して現
像される。そして、転写手段5により、搬送(矢印Bの向
き)されてくる記録媒体8上に感光体1表面のトナー像が
転写される。転写後の記録媒体8は、分離手段6で感光体
1から分離された後、フラッシュ定着手段12まで搬送さ
れて、フラッシュ光によりトナーが定着される。
【0070】ここで、フラッシュ光は上述の通り、その
一部が漏れ光121となって、感光体1に照射される。
【0071】転写後、記録媒体8に転写しきれず感光体1
表面に残ったトナーは、クリーニング手段9によって除
去される。その後、感光体1表面は除電手段7により除電
され、再び帯電手段2により帯電される。
【0072】露光手段3としては、感光体1が感度を示
す波長のレーザー光が一般的に用いられる。具体的に
は、電荷発生剤としてフタロシアニン系顔料を用いるの
場合は、波長が600nm〜800nm程度の赤色半導体レーザー
が挙げられる。その他の電荷発生剤と波長の組み合わせ
については、表1に示した通りである。
【0073】
【表1】
【0074】詳細には、電荷発生剤の分子が有する発色
団(例えば、>C=C<、>C=O、−N=N−、−N=O等)によ
り、それぞれの分子に固有の感度を示す波長があるの
で、最も高感度の波長の光源を用いればよい。光源の種
類としては、半導体レーザー、LEDが好適に用いられ
る。
【0075】なお、画像形成装置が反転現像方式である
場合は、原稿の画像部分が露光されるため、感光体1の
表面電位は静電潜像の画像部が低く、非画像部は高くな
る。
【0076】フラッシュ定着手段は、使用する転写媒体
8の最大幅以上の長さのフラッシュランプを有する。さ
らにフラッシュ光を転写紙8により多く照射するため
に、反射板が設置されていても良い。フラッシュランプ
としては、ハロゲンランプ、キセノンランプ、タングス
テンランプ、メタルハライドランプ、LED等が用いられ
る。
【0077】ここで、フラッシュランプの種類によっ
て、分光特性が異なってくる。図2、図3および図4は、
それぞれ実施例で使用したキセノンランプ、ハロゲンラ
ンプ、メタルハライドランプの可視領域の分光特性を示
す図である。これらの光源についての分光特性は、色温
度の違いにより若干異なってくるが、概ね以下の通りで
ある。
【0078】図2より、キセノンランプは可視光の全領
域に渡ってやや高い相対強度を有しており、450〜500nm
および750〜800nmおよび800〜にピークとなる波長が存
在する。
【0079】図3より、ハロゲンランプは450μmから長
波長になるに従って、相対強度が高くなる。
【0080】図4より、メタルハライドランプは可視光
の全領域に渡ってある程度の相対強度を示すが、440,54
0,590,670,760nmに強いピークを有する。
【0081】本発明の画像形成装置に用いる感光体1
は、上記露光およびフラッシュ光の可視波長を考慮して
決める必要がある。すなわち、上述の通り、感光層中の
電荷輸送剤は、フラッシュ光の波長から露光の波長を除
いた可視領域内に、吸収ピークの半値波長域を有するこ
とが必要となる。
【0082】例えば、露光に波長760nm〜800nmの赤色レ
ーザーを用い、フラッシュランプとしてキセノンランプ
を用いた場合は、可視領域に吸収波長を有する電荷輸送
剤を用いると、フラッシュランプからの漏れ光を効果的
に吸収することが可能となる。
【0083】上記例に適する電荷輸送剤としては、上記
式(1)〜(6)のキノン系またはケトン系化合物が挙げられ
る。これらの内、一般式(4)、一般式(6)および下記一般
式(2-33)〜(2-38)などのπ電子共役系が拡張された化合
物は、比較的、長波長側に光吸収を有するので、感光層
中に少量含有させても効果が大きい。
【0084】上記式(2)中、Xは芳香族炭化水素または縮
合多環炭化水素であり、具体例としてはベンゼン構造、
ペンタレン構造、インデン構造、アズレン構造、ナフタ
レン構造、ヘプタレン構造、ビフェニレン構造、インダ
セン構造、アセチルナフチレン構造、フルオレン構造、
フェナレン構造、フェナントレン構造、アントラセン構
造などの縮合多環炭化水素といったアリール部分の炭素
数が6〜14の分子骨格中、ナフタレン構造、アントラセ
ン構造は、分子全体のπ電子共役系が2次元的に拡が
り、樹脂との相溶性にも優れているので好ましい。
【0085】また、上記式(1)〜(4)のR1〜R22を具体的
に挙げると以下のようになる。 ・ハロゲン原子:フッ素、塩素、臭素、ヨウ素。 ・アルキル基:メチル、エチル、n-プロピル、イソプロ
ピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、ペ
ンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等の炭
素数1〜6のアルキル基。(上記の内、メチル、エチ
ル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチ
ル、s-ブチル、t-ブチル等の炭素数1〜4のアルキル基が
好ましい。) ・アルコキシ基:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、t-ブトキシ、ペンチルオキ
シ、ヘキシルオキシ等の炭素数が1〜6のアルコキシ基。 ・アリール基:フェニル、トリル、キシリル、ビフェニ
リル、o-テルフェニル、ナフチル、アントリル、フェナ
ントリルなどの、アリール部分の炭素数6〜14のアリー
ル基。
【0086】上記R1〜R22の内のアリール基、Xの芳香族
炭化水素および縮合多環炭化水素は置換基を有していて
もよく、具体的にはヒドロキシアルキル基、アルコキシ
アルキル基、モノアルキルアミノアルキル基、ジアルキ
ルアミノアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコ
キシカルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、ア
ルカノイルオキシアルキル基、アミノアルキル基、ハロ
ゲン原子、アミノ基、ヒドロキシ基、エステル化されて
いてもよいカルボキシル基、シアノ基などの他、上記と
同様のハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリ
ール基、アラルキル基などが挙げられる。これらの置換
基の置換位置については特に限定されない。
【0087】式(1)の化合物の具体例としては、下記式
(1-1)〜(1-11):
【0088】
【化13】
【0089】
【化14】
【0090】
【化15】
【0091】で表される化合物が挙げられる。式(2)の
化合物の具体例としては、下記式(2-1)〜(2-38):
【0092】
【化16】
【0093】
【化17】
【0094】
【化18】
【0095】
【化19】
【0096】
【化20】
【0097】
【化21】
【0098】
【化22】
【0099】
【化23】
【0100】
【化24】
【0101】
【化25】
【0102】
【化26】
【0103】
【化27】
【0104】
【化28】
【0105】で表される化合物が挙げられる。式(3)の
化合物の具体例としては、下記式(3-1)〜(3-22):
【0106】
【化29】
【0107】
【化30】
【0108】
【化31】
【0109】
【化32】
【0110】
【化33】
【0111】
【化34】
【0112】
【化35】
【0113】で表される化合物が挙げられる。式(4)の
化合物の具体例としては、下記式(4-1)〜(4-14):
【0114】
【化36】
【0115】
【化37】
【0116】
【化38】
【0117】
【化39】
【0118】で表される化合物が挙げられる。式(5)の
化合物の具体例としては、下記式(5-1)〜(5-24):
【0119】
【化40】
【0120】
【化41】
【0121】
【化42】
【0122】
【化43】
【0123】
【化44】
【0124】
【化45】
【0125】
【化46】
【0126】で表される化合物が挙げられる。式(6)の
化合物の具体例としては、下記式(6-1)〜(6-25):
【0127】
【化47】
【0128】
【化48】
【0129】
【化49】
【0130】
【化50】
【0131】
【化51】
【0132】
【化52】
【0133】
【化53】
【0134】
【化54】
【0135】
【化55】
【0136】で表される化合物が挙げられる。
【0137】露光量は、できる限り明電位が低い値にな
るよう設定される方がよい。具体的には、感光体1の明
電位を、主帯電された感光体1の接地部に対する電位と
同極性とし、加えて、好ましくは0〜50V、更に好ましく
は0〜10Vにするよう、露光量が設定されるのがよい。
【0138】帯電手段2としては従来公知の例えば、感
光体1の表面に近接して設けられるチャージワイヤーに
高電圧を掛けてコロナ放電を行う方法や、導電性ローラ
や帯電ブラシなどの帯電部材を感光体1表面に接触させ
て感光体1に電荷を与える方法等が適用される。主帯電
部での表面電位を一定に保つために、帯電部材を感光体
1表面に接触させる方法または、前記主帯電器のチャー
ジワイヤーと感光体1との間にグリッド電極を設けて、
コロナ放電を行う方法を用いることが好ましい。
【0139】帯電手段2から感光体1に印加される主帯
電電圧は、感光体1やトナーの特性、現像条件等によっ
て異なるが、例えば一般的な正帯電型感光体の場合、感
光体1表面の接地部に対する電位差が+300V〜+1000Vにな
るように設定すればよい。
【0140】現像手段4としては、従来公知の接触また
は非接触現像装置を用いることができる他、乾式、湿式
のいずれの方法によるものでもよい。現像手段4に用い
られる現像剤は、一成分系、二成分系のどちらでもよ
い。
【0141】転写手段5としては、従来公知の接触転写
あるいは非接触転写方式のいずれも適用可能である。具
体的には、チャージャー、ローラ、ブラシ、プレート等
により、転写媒体8を介して感光体1に転写電圧が印加さ
れる。
【0142】分離手段6としては、帯電手段2と同様に、
チャージワイヤーによるコロナ放電によるもの、導電性
ローラを用いるもの等が使用でき、中でもコロナ放電に
よるものが好適に用いられる。分離手段6により感光体1
に印加される分離電圧は、一般的に交流である。
【0143】除電手段7は本発明においては特に必要な
いが、設ける場合には従来公知の例えば、LEDアレイ、
蛍光管などを使用することができ、感光体1が感度を持
つ波長で、感光体1表面の残留電荷を除去できるのに十
分な光量があればよい。
【0144】クリーニング手段9としては、従来公知の
例えばブレード方式、ファーブラシ方式、ローラクリー
ニング方式等が機構が簡単でトナー除去効率の良いもの
として用いることができる。
【0145】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 《単層感光体》 [作製例1]電荷発生剤としてX型無金属フタロシアニ
ン5重量部、結着樹脂としてZ型ポリカーボネイト(帝
人化成製のパンライトTS2050)95重量部およびポリエス
テル樹脂(東洋紡製のRV200)5重量部、分散媒としてテ
トラヒドロフラン800重量部、正孔輸送剤として一般式
(7):
【0146】
【化56】
【0147】で表されるジスチリル化合物60重量部およ
び電子輸送剤として上記一般式(4-7)で表されるジナフ
トキノン化合物50重量部をボールミルにて50時間混合、
分散させて光導電層用の塗布液を作製した。次いで、こ
の塗布液をφ30のアルミニウム素管上にフッ素樹脂ブレ
ードを用いて塗布し、100℃で1時間乾燥させて、膜厚
が20μmの光導電層を形成させ、参考例1の電子写真感光
体を作製した。 [参考例1]X型無金属フタロシアニンを使用しない他
は作製例1と同様にして、参考例1の吸光度比較用サンプ
ルを作製した。 [作製例2]上記一般式(4-7)のジナフトキノン化合物
に代えて、上記一般式(2-5)で表されるアゾキノン化合
物を用いた他は、作製例1と同様にして作製例2の電子写
真感光体を作製した。 [参考例2]X型無金属フタロシアニンを使用しない他
は作製例2と同様にして、参考例2の吸光度比較用サンプ
ルを作製した。 [作製例3]上記一般式(7)のジスチリル化合物に代え
て、一般式(8):
【0148】
【化57】
【0149】で表されるトリフェニルジアミン化合物を
用いた他は、作製例1と同様にして作製例3の電子写真感
光体を作製した。 [参考例3]X型無金属フタロシアニンを使用しない他
は作製例3と同様にして、参考例3の吸光度比較用サンプ
ルを作製した。 [作製例4]上記一般式(7)のジスチリル化合物に代え
て、上記一般式(8)で表されるトリフェニルジアミン化
合物を、上記一般式(4-7)のジナフトキノン化合物に代
えて、一般式(9):
【0150】
【化58】
【0151】で表されるナフチレンジイミド化合物を用
いた他は、作製例1と同様にして作製例4の電子写真感光
体を作製した。 [参考例4]X型無金属フタロシアニンを使用しない他
は作製例4と同様にして、参考例4の吸光度比較用サンプ
ルを作製した。 [作製例5]上記一般式(7)のジスチリル化合物に代え
て、一般式(10):
【0152】
【化59】
【0153】で表されるフェニレンジアミン化合物を、
上記一般式(4-7)のジナフトキノン化合物に代えて、一
般式(11):
【0154】
【化60】
【0155】で表されるナフトキノン化合物を用いた他
は、作製例1と同様にして作製例5の電子写真感光体を作
製した。 [参考例5]X型無金属フタロシアニンを使用しない他
は作製例5と同様にして、参考例5の吸光度比較用サンプ
ルを作製した。 [作製例6]上記一般式(7)のジスチリル化合物に代え
て、一般式(12):
【0156】
【化61】
【0157】で表されるフェナントリレンジアミン化合
物を、上記一般式(4-7)のジナフトキノン化合物に代え
て、上記一般式(9)で表されるナフチレンジイミド化合
物を用いた他は、作製例1と同様にして作製例6の電子写
真感光体を作製した。 [参考例6]X型無金属フタロシアニンを使用しない他
は作製例6と同様にして、参考例6の吸光度比較用サンプ
ルを作製した。 (吸光度の測定)上記作製例および参考例で用いた電荷
輸送剤(正孔輸送剤、電子輸送剤)の可視領域の膜厚1
μm当たりの吸収スペクトルを以下の方法で測定した。
【0158】Z型ポリカーボネート(帝人化成製のパン
ライトTS2050)100重量部と、各試料1重量部をテトラヒ
ドロフラン430部に溶解した塗布液を、φ30のアルミニ
ウム素管上にフッ素樹脂ブレードを用いて塗布して膜厚
10μmの膜を形成し、当該膜を素管から剥ぎ取って測定
試料を作製した。この測定試料の可視領域の吸収スペク
トルを分光測色計により膜厚方向に測定し、膜厚1μm当
たりの値に換算した。
【0159】上記測定の結果、一般式(7)のジスチリル
化合物は400nm〜448nm、一般式(4-7)のジナフトキノン
化合物は400nm〜528nm、一般式(2-5)のアゾキノン化合
物は400nm〜443nmの波長域にそれぞれ吸収ピークの半値
以上の光吸収があることが分かった。また、一般式(7)
〜一般式(12)の化合物については、可視領域(400nm〜9
00nm)における光吸収は無かった。なお、電荷輸送剤
(一般式(7)、一般式(4-7)、一般式(2-5))の膜厚1μm
当たりの吸収スペクトルを図5に示した。
【0160】また、参考例1および2の吸光度比較用サン
プルについて、形成された層の可視領域における膜厚1
μm当たりの吸収スペクトルを測定した。吸収スペクト
ルの測定は上記と同様に行なった。但し、測定試料は参
考例で作製した感光体から感光層を剥ぎ取ったものを使
用した。この層の吸収スペクトルを求めて膜厚1μm当た
りの値に換算した。
【0161】上記測定の結果、参考例1においては400nm
〜675nm、参考例2においては400nm〜584nm、参考例3に
おいては400〜546nmの波長域でそれぞれ膜厚1μm当たり
の吸光度が1以上となることが分かった。また、参考例1
および参考例3においては777nm〜900nm、参考例2におい
ては723nm〜900nm、波長域でそれぞれ膜厚1μm当たりの
吸光度が0.01以下となることが分かった。なお、参考例
4〜6においては400nm〜900nmの全可視領域で光吸収が無
かった。図6に参考例1および2における膜厚1μm当たり
の吸収スペクトルを示した。 [実施例1〜3および比較例1〜5]作製例1〜6の単層型感
光体をそれぞれ静電式複写機〔京セラミタ(株)製のKM-4
850w改造機〕に搭載し、露光波長およびフラッシュラン
プを表2の通りに設定して、画像形成を行い、10枚目の
画像を初期画像とした。引き続き連続10万枚の画像形成
を行った。初期画像および10万枚目の画像について、そ
れぞれ下記の基準で画像斑、画像濃度、画像かぶりを目
視評価した。
【0162】なお、本静電式複写機は以下の設定とし
た。 ・帯電:スコロトロン(感光体の表面電位約700Vに帯電
させた。) ・露光:レーザー光(波長780nm) ・現像:反転現像 ・転写:転写ローラ ・クリーニング:クリーニングブレード方式 ・定着:フラッシュ定着(キセノンランプ(可視分光強
度は図2の通り)、ハロゲンランプ(可視分光強度は図3
の通り)) なお、フラッシュランプの最大強度波長および最大強度
の1/2倍以下となる波長域を表2に示した。
【0163】
【表2】
【0164】画像斑については、黒ベタ部の画像濃度の
最大部分と最小部分との差により評価した。
【0165】画像斑については、下記の判断基準により
目視にて評価した。
【0166】 ◎:画像斑が無かった ○:画像斑が僅かに認められたが実用上問題の無いレベ
ルであった。
【0167】×:画像斑が発生しており、画質の低下が
認められた。
【0168】画像かぶりについては、下記の判断基準に
より目視にて評価した。
【0169】◎:画像かぶりが無かった。
【0170】○:画像かぶりが僅かに認められたが実用
上問題ないレベルであった。
【0171】△:画像かぶりが一目で認識できるレベル
であった。
【0172】×:画像かぶりの発生が著しかった。
【0173】画像濃度については、下記の判断基準によ
り目視にて評価した。
【0174】◎:画像濃度は十分であった。
【0175】○:グレー部分が◎と比較すると薄目であ
ったが、文字や黒ベタ部の濃度は十分であった。
【0176】△:文字や線に細くなる部分が認められ
た。
【0177】×:黒ベタ部分が擦れるか、薄くなってい
た。
【0178】以上、吸光度、画像評価、感度の評価結果
を表3に示す。
【0179】
【表3】
【0180】表3中、実施例1〜3は、フラッシュ定着手
段が発するフラッシュ光の強度が最大強度の1/2倍以上
となる可視波長域から露光の波長を除いた波長域内に、
吸収ピークの半値波長域を有する電荷輸送剤を用いたも
のである。比較例1〜5は、電荷輸送剤が当該波長域内に
半値波長域を有さない例である。
【0181】表3より、実施例1および実施例3において
は、画像斑が発生せず、繰り返し画像形成時の画像かぶ
りおよび画像濃度の悪化も認められなかった。実施例2
については、繰り返し画像形成により画像かぶりおよび
画像濃度に若干の低下が認められたが、実用上問題ない
レベルであった。
【0182】一方、比較例1〜5においては、画像斑の
発生が著しく、繰り返し画像形成により画像かぶりおよ
び画像濃度が悪化した。これは、ハロゲンランプからの
漏れ光を電荷輸送剤が吸収しないため、感光層中の電荷
残留、電荷発生剤の劣化があったためと考えられる。
【0183】
【発明の効果】以上記述したように、本発明の電子写真
感光体は、電荷発生剤と電荷輸送剤を同一の層に含有す
る光導電層を有する。そして、光導電層に含有される電
荷輸送剤はフラッシュ定着手段が発するフラッシュ光の
波長から露光の波長を除いた可視領域内に吸収ピークの
半値波長域を有するので、フラッシュ光の影響による画
像斑の発生がなく、繰り返し画像形成後も画像濃度低下
や画像かぶり発生といった問題が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】キセノンランプの分光特性の一例を示す図であ
る。
【図3】ハロゲンランプの分光特性の一例を示す図であ
る。
【図4】メタルハライドランプの分光特性の一例を示す
図である。
【図5】各作製例、参考例で用いた電荷輸送剤の可視吸
収スペクトルを示す図である。
【図6】各参考例で形成した層の可視吸収スペクトルを
示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/043 G03G 15/04 120 15/20 108

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基体上に感光層を設けてなる電子写
    真感光体であって、前記感光層は電荷発生剤と電荷輸送
    剤を同一の層に含有する光導電層を有し、前記電荷輸送
    剤はフラッシュ定着手段が発するフラッシュ光の強度が
    最大強度の1/2倍以上となる可視波長域から露光の波長
    を除いた波長域内に、吸収ピークの半値波長域を有する
    ことを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記光導電層から前記電荷発生剤を除い
    た場合に当該層は、前記フラッシュ光の強度が最大強度
    の1/2倍以上となる可視波長域から露光の波長を除いた
    波長域内に、膜厚1μm当たりの吸光度が1以上となる吸
    収波長を有することを特徴とする請求項1記載の電子写
    真感光体。
  3. 【請求項3】 前記感光層は、単層型の感光層であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記光導電層から前記電荷発生剤を除い
    た場合に当該層は、露光の波長域における膜厚1μm当た
    りの吸光度が0.01以下であることを特徴とする請求項1
    記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電子写真感光体と、前
    記感光体を一定方向に駆動する駆動手段と、フラッシュ
    定着手段とを有し、前記感光体の駆動方向に沿って帯電
    手段、露光手段、現像手段、転写手段がこの順に設けら
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記フラッシュ定着手段が発するフラッ
    シュ光が400nm〜586nm、817nm〜844nmまたは882nm〜900
    nmに最大強度の1/2倍以上となる可視波長域を有し、前
    記露光手段による露光波長が760nm〜800nmであり、前記
    電荷発生剤が含金属または無金属フタロシアニンであ
    り、前記電荷輸送剤が一般式(1): 【化1】 (R1〜R6は同一または異なって、水素原子、ハロゲン原
    子、ハロゲン原子が置換しても良いアルキル基、ハロゲ
    ン原子が置換しても良いアルコキシ基、アリール基、ニ
    トロ基またはシアノ基を示し、a〜dは1〜4の整数を示
    す。)、一般式(2): 【化2】 (Arは芳香族炭化水素または縮合多環炭化水素、R7〜R8
    は同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、ハロ
    ゲン原子が置換しても良いアルキル基、ハロゲン原子が
    置換しても良いアルコキシ基、アリール基、ニトロ基ま
    たはシアノ基を示し、eは1〜4の整数、fは1〜5の整数
    をそれぞれ示す。)、一般式(3): 【化3】 (R9〜R12は同一または異なって、水素原子、ハロゲン
    原子、ハロゲン原子が置換しても良いアルキル基、ハロ
    ゲン原子が置換しても良いアルコキシ基、アリール基、
    ニトロ基またはシアノ基を示す。)、一般式(4): 【化4】 (R13〜R16は同一または異なって、水素原子、ハロゲン
    原子、ハロゲン原子が置換しても良いアルキル基、ハロ
    ゲン原子が置換しても良いアルコキシ基、アリール基、
    ニトロ基またはシアノ基を示し、gおよびhは1〜4の整
    数を示す。)、一般式(5): 【化5】 (R17〜R18は同一または異なって、水素原子、ハロゲン
    原子、ハロゲン原子が置換しても良いアルキル基、ハロ
    ゲン原子が置換しても良いアルコキシ基、アリール基、
    ニトロ基またはシアノ基を示し、i〜jは1〜4の整数を示
    す。)または一般式(6) 【化6】 (R19〜R22は同一または異なって、水素原子、ハロゲン
    原子、ハロゲン原子が置換しても良いアルキル基、ハロ
    ゲン原子が置換しても良いアルコキシ基、アリール基、
    ニトロ基またはシアノ基を示し、k,およびpは1〜4の整
    数、mおよびnは1〜2の整数をそれぞれ示す。)であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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