JP2003270338A - 目標追尾装置およびその方法 - Google Patents

目標追尾装置およびその方法

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JP2003270338A JP2002071998A JP2002071998A JP2003270338A JP 2003270338 A JP2003270338 A JP 2003270338A JP 2002071998 A JP2002071998 A JP 2002071998A JP 2002071998 A JP2002071998 A JP 2002071998A JP 2003270338 A JP2003270338 A JP 2003270338A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い追尾性能を得ることのできる目標追尾装
置およびその方法を得る。 【解決手段】 目標の加速度を正弦波とする運動モデル
の数および各運動モデルに設定する定数加速度周波数を
決定する運動モデル制御手段と、運動モデルを持つ複数
のカルマンフィルタを用いて、各運動モデルの事後確率
を算出して、所定のサンプリングタイミング毎に目標の
相対位置、相対速度、加速度、加速度周波数などの運動
諸元を推定する運動諸元推定手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、センサ等からの
目標の位置情報に関する観測情報に基づいて目標の位置
や速度などの運動諸元を推定する目標追尾装置およびそ
の方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、「Paul Zarchan
and Dimitrios ”Filtering
Strategies for Spiraling
Targets”,AIAA/BMDO Techno
logy Conference and Exhib
it.9th.Held in San Diego,
CA,July 2000.」に記載された従来の目標
追尾装置を示すブロック図である。
【0003】図6において、1はセンサ等を備えた目標
観測装置、2は目標観測装置1からの観測値に基づい
て、所定のサンプリングタイミング毎に目標の位置や速
度などの運動諸元を推定する目標追尾装置、3は目標追
尾装置2での推定結果を表示する表示装置を示す。
【0004】次に、目標追尾装置2の構成について説明
する。目標追尾装置2は、目標観測装置1からの観測値
が追尾に有効なデータであるかを判定するゲート判定器
4と、観測値、ゲイン行列、および、1サンプリングタ
イミング前の平滑値および平滑誤差共分散行列に基づい
て、平滑値および平滑誤差共分散を算出する平滑器5と
を備えている。
【0005】また、平滑値および平滑誤差共分散行列の
初期値を格納する初期値メモリ6と、1サンプリングタ
イミング前の平滑値および平滑誤差共分散行列を格納す
る平滑諸元用メモリ7と、平滑値および平滑誤差共分散
行列に基づいて予測値および予測誤差共分散行列を算出
する予測器8と、ゲイン行列を算出するゲイン行列算出
器9とを備えている。
【0006】さらに、拡張カルマンフィルタの線形近似
により状態遷移行列を算出する状態遷移行列算出器10
と、予測器8より出力された予測値および予測誤差共分
散行列を単位時間だけ遅延させる第1の遅延回路と、第
1の遅延回路と同様の機能を持つ第2の遅延回路とを備
えている。
【0007】次に、図6とともに、図7を参照しなが
ら、従来の目標追尾装置2の動作について説明する。図
7は、従来の目標追尾装置2の動作を示すフローチャー
トである。
【0008】従来の目標追尾装置2は、拡張カルマンフ
ィルタを用いて、センサと目標との相対位置、相対速
度、目標の加速度、加速度の1階微分値であるジャーク
項および目標加速度の周波数の運動諸元を推定する。
【0009】目標の加速度が正弦波であり、その開始時
刻が飛行時間において一様に分布していると仮定した場
合、拡張カルマンフィルタの状態方程式は次式のように
与えられる。
【0010】
【数1】
【0011】式(1)において、yはセンサと目標との
相対位置を示し、yは目標の位置を示し、ωは加速度
を正弦波とした場合の正弦波の周波数成分を示す。加速
度周波数の微分値は白色ガウス雑音であると仮定され
る。非線形状態方程式の非線形関数fが滑らかであると
いう条件の下に、推定値のまわりに線形化すると、連続
時間における状態遷移行列は次式のように与えられる。
【0012】
【数2】
【0013】連続時間における状態遷移行列の要素が1
サンプリング間Tにおいて一定であるという近似を用
いて、離散時間における状態遷移行列を次式のように得
る。
【0014】
【数3】
【0015】式(3)において、
【数4】 は加速度周波数の推定値を示し、
【数5】 は目標の加速度推定値を示す。
【0016】さらに、フィルタが得ることができる観測
情報は、目標の相対位置のみであるため、観測方程式は
以下の式より表される。
【0017】
【数6】
【0018】式(4)、式(5)において、Hは観測行
列を示し、
【数7】 は離散時間の観測雑音で平均0、共分散Rkの白色ガウ
ス雑音と仮定される。
【0019】以上のように示した状態方程式および運動
方程式により、目標の相対位置、相対速度、目標加速
度、目標ジャークおよび加速度周波数の推定を行う。
【0020】図7において、初期値メモリ6に各運動モ
デルの平滑値の初期値と平滑誤差共分散行列の初期値と
を設定し、追尾処理を開始する(ステップS701)。
以降、新たな観測値が得られる度に、サンプリング時刻
を1つ進めて追尾処理が実行される(ステップS70
8)。
【0021】次に、状態遷移行列算出器10は、平滑器
5から出力される平滑値と平滑誤差共分散行列とを読み
込み、式(3)に示す拡張カルマンフィルタの離散時間
における状態遷移行列を算出する(ステップS70
2)。
【0022】次に、予測器8は、状態遷移行列算出器1
0を介して、平滑値、平滑誤差共分散行列、および状態
遷移行列を読み込み、予測値および予測誤差共分散行列
を次式より算出する(ステップS703)。
【0023】
【数8】
【0024】次に、目標観測装置1からの観測値が読み
込まれる(ステップS704)。この観測値は、目標か
らの信号検出およびゲート判定による追尾目標の選択結
果で、位置情報で構成されており、目標位置観測情報と
呼ばれる。
【0025】次に、センサからの観測値(観測情報)が
入力されると、ゲート判定器4は、観測値が有効なデー
タであるかどうかの判定を行い、極端に観測精度の悪い
データを除外する(ステップS705)。
【0026】このゲート判定は、予測値を使用して、以
下の式(8)および式(9)により行われる。
【0027】
【数9】
【0028】次に、平滑器5は、予測器8より予測値と
予測誤差共分散行列とを読み込み、平滑値、平滑誤差共
分散行列およびカルマンゲインを次式より算出する(ス
テップS706)。
【0029】
【数10】
【0030】上述した一連の処理が終了すると、追尾処
理の終了が要求されているか否かが判別される(ステッ
プS707)。ステップS707において、処理の終了
が要求されていないと判別される場合には(すなわち、
NO)、ステップS708を経由して、ステップS70
2に戻り、処理が繰り返される。また、処理の終了が要
求されていると判別される場合には(すなわち、YE
S)、図7の処理ルーチンを終了する。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】従来の目標追尾装置は
以上のように、揺動目標の加速度を正弦波とし、加速度
周波数の1階微分値は白色ガウス雑音であるとの運動モ
デルに基づく拡張カルマンフィルタを用いて、目標の相
対位置、相対速度、加速度、ジャークおよび加速度周波
数を推定している。しかし拡張カルマンフィルタは、非
線形問題をテイラー近似により線形化問題として扱うた
めに、特に観測雑音が大きい場合や、状態変数の変化が
大きい場合には追尾精度が劣化するという問題点があっ
た。
【0032】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、高い追尾性能を得ることのでき
る目標追尾装置およびその方法を得ることを目的とす
る。
【0033】
【課題を解決するための手段】この発明に係る目標追尾
装置は、目標の加速度を正弦波とする運動モデルの数お
よび各運動モデルに設定される定数加速度周波数を決定
する運動モデル制御手段と、運動モデルを持つ複数のカ
ルマンフィルタを用いて、各運動モデルの事後確率を算
出して、所定のサンプリングタイミング毎に目標の運動
諸元を推定する運動諸元推定手段とを備えたものであ
る。
【0034】また、この発明に係る目標追尾装置の運動
諸元推定手段は、各運動モデルにそれぞれ異なる定数加
速度周波数を設定した複数のカルマンフィルタを並列的
に並べて使用し、各運動モデルにより平滑値を算出する
推定手段と、各運動モデルにより算出された平滑値群の
中から選択された平滑値、あるいは、平滑値群を統合し
た統合平滑値を出力する平滑諸元統合手段とを備えたも
のである。
【0035】また、この発明に係る目標追尾装置の運動
諸元推定手段は、各運動モデルにそれぞれ異なる定数加
速度周波数を設定した複数のカルマンフィルタを並列的
に並べて使用し、1サンプリングタイミング前の統合平
滑値に基づいて、各運動モデルの平滑値を算出する推定
手段と、各運動モデルの平滑値群の中から選択された平
滑値、あるいは、平滑値群を統合した統合平滑値を出力
する平滑諸元統合手段とを備えたものである。
【0036】また、この発明に係る目標追尾装置の運動
諸元推定手段は、各運動モデルにそれぞれ異なる定数加
速度周波数を設定した複数のカルマンフィルタを並列的
に並べて使用し、各運動モデルの1サンプリングタイミ
ング前の平滑値群をミキシング処理された混合平滑値に
基づいて、各運動モデルの平滑値を算出する推定手段
と、各運動モデルの平滑値群の中から選択された平滑
値、あるいは、平滑値群を統合した統合平滑値を出力す
る平滑諸元統合手段とを備えたものである。
【0037】また、この発明に係る目標追尾装置の運動
モデル制御手段は、運動諸元推定手段より取得した目標
の状態変数および事後確率に基づいて、運動モデルの数
と定数加速度周波数とを決定するものである。
【0038】また、この発明に係る目標追尾装置の平滑
諸元統合手段は、運動モデルの数が所定値よりも多い場
合、各運動モデルの事後確率に基づいて運動モデルを選
択し、選択された運動モデルの平滑値を出力するもので
ある。
【0039】また、この発明に係る目標追尾装置の平滑
諸元統合手段は、運動モデルの数が所定値以下の場合、
各運動モデルの事後確率に基づいて、平滑値群を統合
し、統合された統合平滑値を出力するものである。
【0040】また、この発明に係る目標追尾方法は、目
標の加速度を正弦波とする運動モデルの数および各運動
モデルに設定する定数加速度周波数を決定する運動モデ
ル制御ステップと、運動モデルを持つ複数のカルマンフ
ィルタを用いて、各運動モデルの事後確率を算出して、
所定のサンプリングタイミング毎に目標の運動諸元を推
定する運動諸元推定ステップとを備えたものである。
【0041】また、この発明に係る目標追尾方法の運動
諸元推定ステップは、各運動モデルにそれぞれ異なる定
数加速度周波数を設定した複数のカルマンフィルタを並
列的に並べて使用し、各運動モデルにより平滑値を算出
する推定ステップと、各運動モデルにより算出された平
滑値群の中から選択された平滑値、あるいは、平滑値群
を統合した統合平滑値を出力する平滑諸元統合ステップ
とを備えたものである。
【0042】また、この発明に係る目標追尾方法の運動
諸元推定ステップは、各運動モデルにそれぞれ異なる定
数加速度周波数を設定した複数のカルマンフィルタを並
列的に並べて使用し、1サンプリングタイミング前の統
合平滑値に基づいて、各運動モデルの平滑値を算出する
推定ステップと、各運動モデルの平滑値群の中から選択
された平滑値、あるいは、平滑値群を統合した統合平滑
値を出力する平滑諸元統合ステップとを備えたものであ
る。
【0043】また、この発明に係る目標追尾方法の運動
諸元推定ステップは、各運動モデルにそれぞれ異なる定
数加速度周波数を設定した複数のカルマンフィルタを並
列的に並べて使用し、各運動モデルの1サンプリングタ
イミング前の平滑値群をミキシング処理された混合平滑
値に基づいて、各運動モデルの平滑値を算出する推定ス
テップと、各運動モデルの平滑値群の中から選択された
平滑値、あるいは、平滑値群を統合した統合平滑値を出
力する平滑諸元統合ステップとを備えたものである。
【0044】また、この発明に係る目標追尾方法の運動
モデル制御ステップは、運動諸元推定ステップより取得
した目標の状態変数および事後確率に基づいて、運動モ
デルの数と定数加速度周波数とを決定するものである。
【0045】また、この発明に係る目標追尾方法の平滑
諸元統合ステップは、運動モデルの数が所定値よりも多
い場合、各運動モデルの事後確率に基づいて運動モデル
を選択し、選択された運動モデルの平滑値を出力するも
のである。
【0046】さらに、この発明に係る目標追尾方法の平
滑諸元統合ステップは、運動モデルの数が所定値以下の
場合、各運動モデルの事後確率に基づいて、平滑値群を
統合し、統合された統合平滑値を出力するものである。
【0047】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。図1は、この発明の実施の形態1を示すブロック
構成図である。
【0048】図1において、1はセンサなどを備えた目
標観測装置、2は目標観測装置1からの観測値に基づい
て、目標の位置や速度などを推定する目標追尾装置、3
は目標追尾装置2での推定結果を表示する表示装置を示
す。
【0049】次に、目標追尾装置2の構成について説明
する。目標追尾装置2は、統合平滑値、統合平滑誤差共
分散行列および第1〜第Nの運動モデルの事後確率を格
納する統合平滑値用メモリ4と、第1〜第Nの各運動モ
デルによる平滑値と平滑誤差共分散行列とを格納する平
滑諸元用メモリ51〜53と、第1〜第Nの各運動モデ
ルによる事後確率を格納する第1〜第Nの運動モデル確
率用メモリ61〜63とを備えている。
【0050】また、運動モデル数と各運動モデルに設定
する加速度周波数を決定する運動モデル制御器7と、第
1〜第Nの運動モデルの状態遷移行列、加速度周波数を
設定する第1〜第Nの運動モデル設定器81〜83と、
第1〜第Nの運動モデルによる予測処理を行う第1〜第
Nの運動モデル用予測器91〜93と、第1〜第Nの運
動モデルの事前確率(事前信頼度)を算出する第1〜第
Nの運動モデルの事前確率算出器101〜103と、第
1〜第Nの運動モデルによる予測ベクトルを統合した統
合予測ベクトルとその誤差共分散行列である統合予測誤
差共分散行列とを算出する予測諸元統合器11とを備え
ている。
【0051】また、観測値が追尾に有効なデータである
かを判定するゲート判定器12と、観測値に基づいて、
それぞれの第1〜第Nの運動モデルの尤度を算出する第
1〜第Nの運動モデルの尤度算出器131〜133と、
尤度の総和を算出するモデル尤度算出器14とを備えて
いる。
【0052】さらに、第1〜第Nの運動モデルの事後確
率(事後信頼度)を算出する第1〜第Nの運動モデルの
事後確率算出器151〜153と、第1〜第Nの運動モ
デルによる平滑処理を行う第1〜第Nの運動モデル用平
滑器161〜163と、統合平滑値と統合平滑誤差共分
散行列とを算出して、表示装置3に出力する平滑諸元統
合器17とを備えている。
【0053】このように、目標追尾装置2は、運動モデ
ル制御器7からなる運動モデル制御手段と、それ以外か
らなる運動諸元推定手段とから構成される。また、運動
諸元推定手段は、平滑諸元統合器17からなる平滑諸元
統合手段と、それ以外からなる推定手段とから構成され
る。
【0054】次に、この発明の実施の形態1による動作
について説明する。
【0055】目標の加速度が正弦波であり、その開始時
刻が飛行時間において一様に分布していると仮定した場
合、連続時間における目標の運動モデルは、次式のよう
に表される。
【0056】
【数11】
【0057】ただし、
【0058】
【数12】
【0059】ここで、x(t)は相対位置、相対速度、
目標加速度、目標ジャーク(Jerk)のy成分の真値
を表す連続時間状態変数ベクトルを示す。また、駆動雑
音w(t)は連続時間の白色雑音過程である。
【0060】離散時間における第1〜第Nの運動モデル
毎の運動モデルは、式(1)の微分方程式の解より、以
下の式(17)のように与えられる。
【0061】
【数13】
【0062】ただし、
【0063】
【数14】
【0064】ここで、
【数15】 は離散時間の状態変数を示し、
【数16】 は第1〜第Nの運動モデル毎の状態遷移行列を示す。
【数17】 は目標の駆動雑音ベクトルで、平均0、共分散行列Qの
離散時間白色雑音行列であり、共分散行列Qは以下の式
より算出される。
【0065】
【数18】
【0066】ここで、
【数19】 は駆動雑音のパワースペクトル密度を示す。以上に示し
【数20】 および
【数21】 は、加速度周波数
【数22】 が真である仮説によるため、運動モデルの数と同数とな
る。
【0067】ここで、らせん周波数
【数23】 が真である仮説は、以下の式(23)のように表され
る。
【0068】
【数24】
【0069】さらに、フィルタが得ることができる観測
情報は、目標の相対位置のみであるため、観測方程式は
従来の目標追尾装置と同様に、式(4)および式(5)
により表される。
【0070】図1とともに、図2を参照しながら、この
発明の実施の形態1による動作について説明する。図2
は、この発明の実施の形態1による動作を示すフローチ
ャートである。
【0071】図2において、統合平滑値用メモリ4に各
運動モデルの平滑値の初期値と平滑誤差共分散行列の初
期値とを設定し、さらに第1〜第Nのモデル確率用メモ
リ61〜63に各運動モデルの事後確率の初期値を設定
して、追尾処理を開始する(ステップS201)。以
降、新たな観測値が得られる度に、サンプリング時刻k
を1つ進めて追尾処理が実行される(ステップS21
5)。
【0072】次に、運動モデル制御器7は、平滑諸元統
合器17より統合平滑値用メモリ4を介して取得した目
標の状態変数および事後確率(モデル確率)に基づい
て、安定した追尾精度を得るのに必要な運動モデル数
と、それぞれの運動モデル設定器81〜83に設定する
加速度周波数(定数加速度周波数)とを決定し、第1〜
第Nの運動モデル設定器81〜83に出力する(ステッ
プS202)。
【0073】ステップS202において決定した運動モ
デル数および加速度周波数(パラメータ)に基づいて、
第1〜第Nの運動モデル設定器81〜83は、状態遷移
行列、駆動雑音の誤差共分散行列および定数加速度周波
数を設定し、それぞれ対応する第1〜第Nの運動モデル
予測器91〜93へ出力する(ステップS203)。
【0074】第1〜第Nの運動モデル予測器91〜93
は、それぞれに対応する第1〜第Nの平滑諸元用メモリ
51〜53より各運動モデルの1サンプリングタイミン
グ前の平滑値と平滑誤差共分散行列とを読み出し、次式
にしたがって、各運動モデル毎の予測ベクトル(予測
値)
【数25】 および予測誤差共分散行列 k,a(−)を算出する
(ステップS204)。
【数26】
【0075】次に、第1〜第Nの運動モデルの事前確率
算出器101〜103は、それぞれに対応する第1〜第
Nの確率用メモリ61〜63より、各運動モデルの1サ
ンプリングタイミング前の事後確率を読み出し、次式に
より、各運動モデル毎の事前確率を算出する(ステップ
S205)。
【0076】
【数27】
【0077】ここで、μk,a(−)は事前信頼度、μ
k,a(+)は事後信頼度、Pabはモデルbからモデ
ルaへの推移確率を示す。
【0078】次に、予測諸元統合器11は、各運動モデ
ルの予測値、予測誤差共分散行列、運動モデルの事前確
率を読み込み、1サンプリングタイミング前までの観測
値Z k−1に基づいて、各運動モデルの仮説毎の予測ベ
クトルおよび予測誤差共分散行列を統合した統合予測ベ
クトルおよび統合予測誤差共分散行列を、次式にしたが
って算出する(ステップS206)。
【0079】
【数28】
【0080】次に、目標観測装置(センサ)1より観測
値が入力されると(ステップS207)、ゲート判定器
12は、式(8)および式(9)に示す判定式に基づい
て、観測値が有効なデータであるかどうかの判定を行
い、極端に観測精度の悪いデータを除外する(ステップ
S208)。
【0081】ゲート判定器12により観測値が有効なデ
ータであると判定された場合、第1〜第Nの運動モデル
の尤度算出器131〜133は、観測値と、それぞれに
対応する運動モデルの事前確率、予測値および予測誤差
共分散行列とを読み込み、次式により、各運動モデル毎
の尤度を算出する(ステップS209)。
【0082】
【数29】
【0083】ここで、g(z;a,A)は平均a、共分
散行列Aの3変量正規分布Zにおける確率密度関数を示
す。また、Rkは観測雑音ベクトルの共分散行列を示
す。
【0084】次に、モデル尤度集計器14は、第1〜第
Nの各運動モデル毎の尤度を集計して、合計値(尤度の
総和)を算出し(ステップS210)、第1〜第Nの各
運動モデル毎の事後確率算出器151〜153は、尤度
の合計値に基づいて、第1〜第Nの各運動モデル毎の事
後確率を算出する(ステップS211)。
【数30】
【0085】次に、第1〜第Nの各モデル用平滑器16
1〜163は、それぞれに対応する第1〜第Nの各モデ
ル用予測器91〜93より、各運動モデルの予測値と予
測誤差共分散行列とを読み込み、次式にしたがって、各
運動モデル毎の平滑値、平滑誤差共分散行列およびカル
マンゲインを算出する(ステップS212)。
【0086】
【数31】
【0087】さらに、平滑諸元統合器17は、各運動モ
デルの平滑値、平滑誤差共分散行列、および事後確率を
取得し、次式にしたがって、各運動モデルの平滑値およ
び平滑誤差共分散行列を統合した統合平滑値および統合
平滑誤差共分散行列を算出する(ステップS213)。
【0088】
【数32】
【0089】さらに、各運動モデルの事後確率および各
運動モデルの定数加速度周波数を用いて、以下の式(3
6)より加速度周波数推定値を算出する。
【0090】
【数33】
【0091】ここで、平滑諸元統合器17は、運動モデ
ル数が所定値よりも多い場合には、各運動モデルの事後
確率(適合度)より最適な運動モデルを選択し、その最
適モデルの平滑値を統合平滑値として出力する。
【0092】各サンプリング時刻における処理が追尾終
了か否かを判定する(ステップS214)。ステップS
214において、終了でないと判定された場合(すなわ
ち、NO)、ステップS215を経由して、ステップS
202に戻る。また、終了と判定された場合、図2の処
理ルーチンを終了する。
【0093】このように、それぞれ異なる加速度周波数
を持つ複数の運動モデルを同時に使用するとともに、観
測情報より各運動モデルに対する事後確率を算出して重
み付け統合する方式を取り入れ、相対位置、相対速度、
目標加速度、目標ジャーク、目標加速度周波数の目標諸
元の推定値を算出する。
【0094】以上のように、目標の加速度周波数が時間
により変動する場合においても、追尾精度を劣化させる
ことなく、精度良く振動目標の相対位置、相対速度、加
速度、目標ジャーク、加速度周波数などを精度良く推定
することができる。
【0095】また、加速度周波数を状態変数に組み入れ
ずに外部入力項とすることにより、揺動目標の運動を線
形問題として扱うことができる。
【0096】また、目標の状態変数および事後確率に基
づいて、適切な運動モデル数と加速度周波数とを決定す
るので、高い追尾性能を得ることができる。
【0097】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、各運動モデルの1サンプリングタイミング前の平滑
値および平滑誤差分散行列に基づいて目標諸元の推定を
行ったが、1サンプリングタイミング前の統合平滑値お
よび統合平滑誤差共分散行列を各運動モデルのフィルタ
へフィードバックさせてもよい。
【0098】図3は、この発明の実施の形態2を示すブ
ロック構成図である。図3において、前述(図1参照)
と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略
する。
【0099】この発明の実施の形態2による動作は、図
2と同様であって詳述を省略し、一部動作の異なるステ
ップS204だけ説明する。
【0100】図2において、第1〜第Nの運動モデル用
予測器91〜93は、それぞれに対応する第1〜第Nの
平滑諸元用メモリ51〜53から1サンプリングタイミ
ング前の統合平滑値と統合平滑誤差共分散行列とを読み
出し、次式にしたがって、各運動モデル毎の予測ベクト
【数34】 および予測誤差共分散行列 k,a(−)を算出する
(ステップS204)。
【0101】
【数35】
【0102】なお、算出された統合平滑値および統合平
滑誤差共分散行列は、次回のサンプリングタイミング時
の算出のために、第1〜第Nの平滑諸元用メモリ51〜
53に記録される。
【0103】このように、異なる定数加速度周波数を設
定した複数のカルマンフィルタを並列的に並べて使用
し、1サンプリング間における現在の運動モデルから他
の運動モデルへの推移を考慮して、各運動モデル用予測
器91〜93に1サンプリングタイミング前の統合平滑
値および統合平滑誤差共分散行列を入力させて目標諸元
の推定を行うことにより、目標の加速度周波数の変化に
対する反応が早まり、精度の高い追尾を行うことができ
る。
【0104】実施の形態3.なお、上記実施の形態2で
は、1サンプリングタイミング前の統合平滑値および統
合平滑誤差共分散行列に基づいて目標諸元の推定を行っ
たが、1サンプリングタイミング前の平滑値および平滑
誤差共分散行列をミキシングした値に基づいて目標諸元
の推定を行ってもよい。
【0105】図4は、この発明の実施の形態3を示すブ
ロック構成図である。図4において、前述(図1、図3
参照)と同様のものについては同一符号を付して詳述を
省略する。
【0106】図4において、目標追尾装置2は、各運動
モデルの平滑値と平滑誤差共分散行列とをミキシングと
呼ばれる処理を行う混合平滑器18を備え、推定手段に
含まれる。
【0107】次に、この発明の実施の形態3による動作
について説明する。図5は、この発明の実施の形態3に
よる動作を示すフローチャートである。
【0108】図5において、ステップS501〜S50
3、ステップS505〜ステップS516は、図2のス
テップS201〜ステップS203、ステップS204
〜ステップS215に対応しており、詳述を省略する。
【0109】各運動モデルが設定されると、混合平滑器
18は、全運動モデルの平滑値および平滑誤差共分散行
列を入力して、ミキシングを行い、混合平滑値および混
合平滑誤差共分散行列を算出する(ステップS50
4)。
【0110】算出された混合平滑値および混合平滑誤差
共分散行列は、各運動モデルの平滑諸元用メモリ51〜
53に記録され、第1〜第Nの運動モデル用予測器91
〜93は、各運動モデルの平滑諸元用メモリ51〜53
に記録された混合平滑値および混合平滑誤差共分散行列
に基づいて、以下の式により各運動モデルの予測値およ
び予測誤差共分散行列を算出する(ステップS50
5)。
【0111】
【数36】
【0112】ここで、混合確率μk−1,b|a、混合
平滑値および混合平滑誤差共分散行列は、以下の式より
算出される。
【0113】
【数37】
【0114】以上のように、1サンプリング間における
運動モデルの推移すべてについて考慮した混合平滑値お
よび混合平滑誤差共分散行列に基づいて、目標諸元の推
定を行うので、実施の形態1、2よりも計算処理ステッ
プが増加するが、目標の加速度周波数の急な変化に対応
することができ、より精度の高い追尾を行うことができ
る。
【0115】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、目標
の加速度を正弦波とする運動モデルの数および各運動モ
デルに設定される定数加速度周波数を決定する運動モデ
ル制御手段と、運動モデルを持つ複数のカルマンフィル
タを用いて、各運動モデルの事後確率を算出して、所定
のサンプリングタイミング毎に目標の運動諸元を推定す
る運動諸元推定手段とを備えたので、目標の加速度周波
数が時間により変動する場合においても、追尾精度を劣
化させることなく、精度良く振動目標の相対位置、相対
速度、加速度、目標ジャーク、加速度周波数などを精度
良く推定することのできる目標追尾装置が得られる効果
がある。
【0116】また、この発明によれば、運動諸元推定手
段は、各運動モデルにそれぞれ異なる定数加速度周波数
を設定した複数のカルマンフィルタを並列的に並べて使
用し、各運動モデルにより平滑値を算出する推定手段
と、各運動モデルにより算出された平滑値群の中から選
択された平滑値、あるいは、平滑値群を統合した統合平
滑値を出力する平滑諸元統合手段とを備えたので、目標
の加速度周波数が変動しても、精度の高い追尾を行うこ
とのできる目標追尾装置が得られる効果がある。
【0117】また、この発明によれば、運動諸元推定手
段は、各運動モデルにそれぞれ異なる定数加速度周波数
を設定した複数のカルマンフィルタを並列的に並べて使
用し、1サンプリングタイミング前の統合平滑値に基づ
いて、各運動モデルの平滑値を算出する推定手段と、各
運動モデルの平滑値群の中から選択された平滑値、ある
いは、平滑値群を統合した統合平滑値を出力する平滑諸
元統合手段とを備えたので、目標の加速度周波数の変化
に対する反応が早まり、精度の高い追尾を行うことので
きる目標追尾装置が得られる効果がある。
【0118】また、この発明によれば、運動諸元推定手
段は、各運動モデルにそれぞれ異なる定数加速度周波数
を設定した複数のカルマンフィルタを並列的に並べて使
用し、各運動モデルの1サンプリングタイミング前の平
滑値群をミキシング処理された混合平滑値に基づいて、
各運動モデルの平滑値を算出する推定手段と、各運動モ
デルの平滑値群の中から選択された平滑値、あるいは、
平滑値群を統合した統合平滑値を出力する平滑諸元統合
手段とを備えたので、目標の加速度周波数の急な変化に
対応することができ、より精度の高い追尾を行うことの
できる目標追尾装置が得られる効果がある。
【0119】また、この発明によれば、運動モデル制御
手段は、運動諸元推定手段より取得した目標の状態変数
および事後確率に基づいて、運動モデルの数と定数加速
度周波数とを決定するので、目標の状態変数および事後
確率に基づいて、適切な運動モデル数と加速度周波数と
を決定し、高い追尾性能を得ることのできる目標追尾装
置が得られる効果がある。
【0120】また、この発明によれば、平滑諸元統合手
段は、運動モデルの数が所定値よりも多い場合、各運動
モデルの事後確率に基づいて運動モデルを選択し、選択
された運動モデルの平滑値を出力するので、精度の高い
追尾を行うことのできる目標追尾装置が得られる効果が
ある。
【0121】また、この発明によれば、平滑諸元統合手
段は、運動モデルの数が所定値以下の場合、各運動モデ
ルの事後確率に基づいて、平滑値群を統合し、統合され
た統合平滑値を出力するので、精度の高い追尾を行うこ
とのできる目標追尾装置が得られる効果がある。
【0122】また、この発明によれば、目標の加速度を
正弦波とする運動モデルの数および各運動モデルに設定
する定数加速度周波数を決定する運動モデル制御ステッ
プと、それぞれ運動モデルを持つ複数のカルマンフィル
タを用いて、各運動モデルの事後確率を算出して、所定
のサンプリングタイミング毎に目標の運動諸元を推定す
る運動諸元推定ステップとを備えたので、目標の加速度
周波数が時間により変動する場合においても、追尾精度
を劣化させることなく、精度良く振動目標の相対位置、
相対速度、加速度、目標ジャーク、加速度周波数などを
精度良く推定することのできる目標追尾方法が得られる
効果がある。
【0123】また、この発明によれば、運動諸元推定ス
テップは、各運動モデルにそれぞれ異なる定数加速度周
波数を設定した複数のカルマンフィルタを並列的に並べ
て使用し、各運動モデルにより平滑値を算出する推定ス
テップと、各運動モデルにより算出された平滑値群の中
から選択された平滑値、あるいは、平滑値群を統合した
統合平滑値を出力する平滑諸元統合ステップとを備えた
ので、目標の加速度周波数が変動しても、精度の高い追
尾を行うことのできる目標追尾方法が得られる効果があ
る。
【0124】また、この発明によれば、運動諸元推定ス
テップは、各運動モデルにそれぞれ異なる定数加速度周
波数を設定した複数のカルマンフィルタを並列的に並べ
て使用し、1サンプリングタイミング前の統合平滑値に
基づいて、各運動モデルの平滑値を算出する推定ステッ
プと、各運動モデルの平滑値群の中から選択された平滑
値、あるいは、平滑値群を統合した統合平滑値を出力す
る平滑諸元統合ステップとを備えたので、目標の加速度
周波数の変化に対する反応が早まり、精度の高い追尾を
行うことのできる目標追尾方法が得られる効果がある。
【0125】また、この発明によれば、運動諸元推定ス
テップは、各運動モデルにそれぞれ異なる定数加速度周
波数を設定した複数のカルマンフィルタを並列的に並べ
て使用し、各運動モデルの1サンプリングタイミング前
の平滑値群をミキシング処理された混合平滑値に基づい
て、各運動モデルの平滑値を算出する推定ステップと、
各運動モデルの平滑値群の中から選択された平滑値、あ
るいは、平滑値群を統合した統合平滑値を出力する平滑
諸元統合ステップとを備えたので、目標の加速度周波数
の急な変化に対応することができ、より精度の高い追尾
を行うことのできる目標追尾方法が得られる効果があ
る。
【0126】また、この発明によれば、運動モデル制御
ステップは、運動諸元推定ステップより取得した目標の
状態変数および事後確率に基づいて、運動モデルの数と
定数加速度周波数とを決定するので、目標の状態変数お
よび事後確率に基づいて、適切な運動モデル数と加速度
周波数とを決定し、高い追尾性能を得ることのできる目
標追尾方法が得られる効果がある。
【0127】また、この発明によれば、平滑諸元統合ス
テップは、運動モデルの数が所定値よりも多い場合、各
運動モデルの事後確率に基づいて運動モデルを選択し、
選択された運動モデルの平滑値を出力するので、精度の
高い追尾を行うことのできる目標追尾方法が得られる効
果がある。
【0128】さらに、この発明によれば、平滑諸元統合
ステップは、運動モデルの数が所定値以下の場合、各運
動モデルの事後確率に基づいて、平滑値群を統合し、統
合された統合平滑値を出力するので、精度の高い追尾を
行うことのできる目標追尾方法が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック構成
図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2を示すブロック構成
図である。
【図4】 この発明の実施の形態3を示すブロック構成
図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】 従来の目標追尾装置を示すブロック構成図で
ある。
【図7】 従来の目標追尾装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 目標観測装置、2 目標追尾装置、3 表示装置、
4 統合平滑用メモリ、統合予測値用メモリ、7 運動
モデル制御器、11 予測諸元統合器、12ゲート判定
器、14 モデル尤度集計器、17 平滑諸元統合器、
18 混合平滑器、51 第1の平滑諸元用メモリ、5
2 第2の平滑諸元用メモリ、53第Nの平滑諸元用メ
モリ、61 第1の運動モデル確率用メモリ、62 第
2の運動モデル確率用メモリ、63 第Nの運動モデル
確率用メモリ、81 第1の運動モデル設定器、82
第2の運動モデル設定器、83 第Nの運動モデル設定
器、91 第1の運動モデル用予測器、92 第2の運
動モデル用予測器、93 第Nの運動モデル用予測器、
101 第1の運動モデルの事前確率算出器、102
第2の運動モデルの事前確率算出器、103 第Nの運
動モデルの事前確率算出器、131 第1の運動モデル
尤度算出器、132 第2の運動モデル尤度算出器、1
33 第Nの運動モデル尤度算出器、151 第1の運
動モデル事後確率算出器、152 第2の運動モデル事
後確率算出器、153 第Nの運動モデル事後確率算出
器、161 第1の運動モデル用平滑器、162 第2
の運動モデル用平滑器、163 第Nの運動モデル用平
滑器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小菅 義夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J070 AC01 AC07 AH19 AH39 AH50 AK14 BB06 BB14

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標の加速度を正弦波とする運動モデル
    の数および各運動モデルに設定される定数加速度周波数
    を決定する運動モデル制御手段と、 前記運動モデルを持つ複数のカルマンフィルタを用い
    て、前記各運動モデルの事後確率を算出して、所定のサ
    ンプリングタイミング毎に前記目標の運動諸元を推定す
    る運動諸元推定手段とを備えたことを特徴とする目標追
    尾装置。
  2. 【請求項2】 前記運動諸元推定手段は、 前記各運動モデルにそれぞれ異なる前記定数加速度周波
    数を設定した前記複数のカルマンフィルタを並列的に並
    べて使用し、前記各運動モデルにより平滑値を算出する
    推定手段と、 前記各運動モデルにより算出された平滑値群の中から選
    択された平滑値、あるいは、前記平滑値群を統合した統
    合平滑値を出力する平滑諸元統合手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1に記載の目標追尾装置。
  3. 【請求項3】 前記運動諸元推定手段は、 前記各運動モデルにそれぞれ異なる前記定数加速度周波
    数を設定した前記複数のカルマンフィルタを並列的に並
    べて使用し、1サンプリングタイミング前の前記統合平
    滑値に基づいて、前記各運動モデルの平滑値を算出する
    推定手段と、 前記各運動モデルの平滑値群の中から選択された平滑
    値、あるいは、前記平滑値群を統合した統合平滑値を出
    力する平滑諸元統合手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の目標追尾装置。
  4. 【請求項4】 前記運動諸元推定手段は、 前記各運動モデルにそれぞれ異なる前記定数加速度周波
    数を設定した前記複数のカルマンフィルタを並列的に並
    べて使用し、前記各運動モデルの1サンプリングタイミ
    ング前の平滑値群をミキシング処理された混合平滑値に
    基づいて、前記各運動モデルの平滑値を算出する推定手
    段と、 前記各運動モデルの平滑値群の中から選択された平滑
    値、あるいは、前記平滑値群を統合した統合平滑値を出
    力する平滑諸元統合手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の目標追尾装置。
  5. 【請求項5】 前記運動モデル制御手段は、 前記運動諸元推定手段より取得した前記目標の状態変数
    および前記事後確率に基づいて、前記運動モデルの数と
    前記定数加速度周波数とを決定することを特徴とする請
    求項1から請求項4に記載の目標追尾装置。
  6. 【請求項6】 前記平滑諸元統合手段は、 前記運動モデルの数が所定値よりも多い場合、前記各運
    動モデルの事後確率に基づいて前記運動モデルを選択
    し、選択された前記運動モデルの前記平滑値を出力する
    ことを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか
    1項に記載の目標追尾装置。
  7. 【請求項7】 前記平滑諸元統合手段は、 前記運動モデルの数が所定値以下の場合、前記各運動モ
    デルの事後確率に基づいて、前記平滑値群を統合し、統
    合された統合平滑値を出力することを特徴とする請求項
    2から請求項4までのいずれか1項に記載の目標追尾装
    置。
  8. 【請求項8】 目標の加速度を正弦波とする運動モデル
    の数および各運動モデルに設定する定数加速度周波数を
    決定する運動モデル制御ステップと、 前記運動モデルを持つ複数のカルマンフィルタを用い
    て、前記各運動モデルの事後確率を算出して、所定のサ
    ンプリングタイミング毎に前記目標の運動諸元を推定す
    る運動諸元推定ステップとを備えたことを特徴とする目
    標追尾方法。
  9. 【請求項9】 前記運動諸元推定ステップは、 前記各運動モデルにそれぞれ異なる前記定数加速度周波
    数を設定した前記複数のカルマンフィルタを並列的に並
    べて使用し、前記各運動モデルにより平滑値を算出する
    推定ステップと、 前記各運動モデルにより算出された平滑値群の中から選
    択された平滑値、あるいは、前記平滑値群を統合した統
    合平滑値を出力する平滑諸元統合ステップとを備えたこ
    とを特徴とする請求項8に記載の目標追尾方法。
  10. 【請求項10】 前記運動諸元推定ステップは、 前記各運動モデルにそれぞれ異なる前記定数加速度周波
    数を設定した前記複数のカルマンフィルタを並列的に並
    べて使用し、1サンプリングタイミング前の前記統合平
    滑値に基づいて、前記各運動モデルの平滑値を算出する
    推定ステップと、 前記各運動モデルの平滑値群の中から選択された平滑
    値、あるいは、前記平滑値群を統合した統合平滑値を出
    力する平滑諸元統合ステップとを備えたことを特徴とす
    る請求項8に記載の目標追尾方法。
  11. 【請求項11】 前記運動諸元推定ステップは、 前記各運動モデルにそれぞれ異なる前記定数加速度周波
    数を設定した前記複数のカルマンフィルタを並列的に並
    べて使用し、前記各運動モデルの1サンプリングタイミ
    ング前の平滑値群をミキシング処理された混合平滑値に
    基づいて、前記各運動モデルの平滑値を算出する推定ス
    テップと、 前記各運動モデルの平滑値群の中から選択された平滑
    値、あるいは、前記平滑値群を統合した統合平滑値を出
    力する平滑諸元統合ステップとを備えたことを特徴とす
    る請求項8に記載の目標追尾方法。
  12. 【請求項12】 前記運動モデル制御ステップは、 前記運動諸元推定ステップより取得した前記目標の状態
    変数および前記事後確率に基づいて、前記運動モデルの
    数と前記定数加速度周波数とを決定することを特徴とす
    る請求項8から請求項11に記載の目標追尾方法。
  13. 【請求項13】 前記平滑諸元統合ステップは、 前記運動モデルの数が所定値よりも多い場合、前記各運
    動モデルの事後確率に基づいて前記運動モデルを選択
    し、選択された前記運動モデルの前記平滑値を出力する
    ことを特徴とする請求項9ら請求項11までのいずれか
    1項に記載の目標追尾方法。
  14. 【請求項14】 前記平滑諸元統合ステップは、 前記運動モデルの数が所定値以下の場合、前記各運動モ
    デルの事後確率に基づいて、前記平滑値群を統合し、統
    合された統合平滑値を出力することを特徴とする請求項
    9から請求項11までのいずれか1項に記載の目標追尾
    方法。
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