JP2003269917A - 距離計測方法、その装置、そのプログラム、その記録媒体及び距離計測装置搭載型ロボット装置 - Google Patents

距離計測方法、その装置、そのプログラム、その記録媒体及び距離計測装置搭載型ロボット装置

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JP2003269917A
JP2003269917A JP2002073383A JP2002073383A JP2003269917A JP 2003269917 A JP2003269917 A JP 2003269917A JP 2002073383 A JP2002073383 A JP 2002073383A JP 2002073383 A JP2002073383 A JP 2002073383A JP 2003269917 A JP2003269917 A JP 2003269917A
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正樹 福地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼度が低い部分を含む画像においても、照
度及び対象物に関係なく、高精度に距離情報を取得する
ことができる距離計測方法、その装置、そのプログラ
ム、その記録媒体及び距離計測装置搭載型ロボット装置
を提供する。 【解決手段】 ステレオ距離計測装置501は、異なる
パラメータで、ステレオカメラ510により撮像された
複数枚のステレオ画像511から、信頼度画像生成計算
部520及び距離画像生成計算部530にて夫々複数の
信頼度画像521及び距離画像531が生成される。こ
れらの画像から、画像マスキング処理部540及び低信
頼度補完処理部550にて、信頼度画像521内の所定
の閾値より高い高信頼度領域における距離画像の距離デ
ータが合成され、低信頼度領域における距離データは高
信頼度領域における距離データにより補間し、距離画像
が生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット等が環境
認識又は物体認識をするために、距離データを取得する
ための距離計測方法、その装置、そのプログラム、その
記録媒体及び距離計測装置搭載型ロボット装置に関し、
特に、画像から信頼度を求めて距離データの精度の向上
を図った距離計測方法、その装置、そのプログラム、そ
の記録媒体及び距離計測装置搭載型ロボット装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気的又は磁気的な作用を用いて人間
(生物)の動作に似た運動を行う機械装置を「ロボッ
ト」という。我が国においてロボットが普及し始めたの
は、1960年代末からであるが、その多くは、工場に
おける生産作業の自動化・無人化等を目的としたマニピ
ュレータ及び搬送ロボット等の産業用ロボット(Indust
rialRobot)であった。
【0003】最近では、人間のパートナーとして生活を
支援する、すなわち住環境その他の日常生活上の様々な
場面における人的活動を支援する実用ロボットの開発が
進められている。このような実用ロボットは、産業用ロ
ボットとは異なり、人間の生活環境の様々な局面におい
て、個々に個性の相違した人間、又は様々な環境への適
応方法を自ら学習する能力を備えている。例えば、犬又
は猫のように4足歩行の動物の身体メカニズム及びその
動作を模した「ペット型」ロボット、或いは、2足直立
歩行を行う人間等の身体メカニズム及びその動作をモデ
ルにしてデザインされた「人間型」又は「人間形」ロボ
ット(Humanoid Robot)等のロボット装置は、既に実用
化されつつある。
【0004】これらのロボット装置は、産業用ロボット
と比較して、エンターテインメント性を重視した様々な
動作を行うことができるため、エンターテインメントロ
ボットと呼称される場合もある。また、そのようなロボ
ット装置には、外部からの情報及び内部の状態に応じて
自律的に動作するものがある。
【0005】ところで、ロボットが環境認識又は物体認
識をするためには、距離データを取得する必要がある。
距離データ取得の手法の1つとして、ステレオ画像によ
る距離測定手法(以下、ステレオ距離計測ともいう。)
がある。ステレオ距離計測では、空間的に離れた場所に
設置された2つ以上のカメラから得られる画像を比較し
て、三角測量の原則で距離を計測する。この際、測定対
象物のテクスチャによってはカメラ間で対応関係が正し
く得られず、正しい距離測定ができないことがある。な
お、ここでのステレオ距離測定とは、2台以上の複数の
カメラを用いた方法も含むものである。
【0006】ステレオ距離測定結果より得られる距離デ
ータの精度及び信頼度を上げることは、特にロボットに
おいては、距離データを用いた後段の認識精度を大きく
左右する点で、極めて重要な問題である。
【0007】従来、ステレオカメラのステレオ画像から
信頼度画像を取得し距離データを得る技術がある。図2
(a)乃至図2(e)は、夫々左カメラの入力画像(左
カメラ画像)、右カメラの入力画像(右カメラ画像)、
距離画像、信頼度画像、及び距離画像を信頼度画像でマ
スクした後のマスク距離画像を示す模式図である。
【0008】距離画像は、例えば色が白いほどカメラか
らの距離が近いことを示し、色が黒くなるほどカメラか
らの距離が遠いことを示す。ステレオ距離計測による距
離データの取得には、テンプレートマッチングによって
左右画像を比較する方法が使用される。従って、図2
(a)及び図2(b)の夫々左カメラ画像600L及び
右カメラ画像600Rに示すように、無地の壁面601
L,601R又は本の表紙部分602L,602R等、
テクスチャが乏しい部分は、ノイズが生じて正しい距離
データが得られず、図2(c)に示すように、距離画像
603において、ノイズ領域604が現れる。
【0009】図2(d)に示す信頼度画像607は、分
散値(複雑度)を信頼度値とした画像の例を示してい
る。図2(d)に示す例での信頼度画像607は、分散
値が大きい程、信頼度が高く白く表示され、分散値が小
さいと信頼度が低く黒く表示される。上述したように、
図2(c)の距離画像603で距離の値が正しく計測さ
れないテクスチャが乏しい壁に相当する領域及び本の表
紙に相当する領域604は分散値が小さいと計測され、
黒く示される低信頼度領域608となる。一方、図2
(c)に示す距離画像において、距離が正しく計測でき
て距離によって濃さが異なる濃淡領域605は、信頼度
画像においては、白く示される高信頼度領域609とな
る。
【0010】図2(e)に示すマスク後の距離画像61
0は、図2(d)の信頼度画像の分散値が低い低信頼度
領域608を輝度を0(黒)として、図2(c)の距離
画像603からマスクしたものである。これにより、低
信頼度領域612がマスクされ、信頼度が高い距離デー
タを有する領域611のみが図2(e)のマスク後の距
離画像610に反映される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ステレオカメラを搭載した移動ロボット等においては、
上述のステレオ距離計測で距離データを測定しているた
め、イメージ撮像デバイスの性能限界を超えるようなダ
イナミックレンジの広いシーンに対しては、以下の対象
物を含むような低信頼度部の画像においてステレオ距離
計測が正確にできないという問題点がある。即ち、 1.輝度のダイナミックレンジが大きく、濃淡が淡い部
分はその濃淡がつぶれてしまう対象物を有する画像 2.反射率が高い表面を有し、照明の光が反射して高輝
度部分が飽和する対象物を有する画像 3.照度が低く、感度が不足して黒い部分を生じる対象
物を有する画像 これらの画像は濃淡が得られない部分が生じ、その部分
においてステレオ距離計測ができない。これは、環境内
を移動できるロボットは、一定でない照明環境内におい
て、照度が高い明るい場所では画像が飽和することによ
り、高輝度部分が白く撮影されてしまったり、逆に、照
度が低い位暗い場所では感度が不足して真っ黒に撮影さ
れてしまうためである。
【0012】更に、従来のテンプレートマッチングによ
るステレオ距離計測においては、比較画像中の一部を基
準画像中の画像と輝度値とにおいて、エピポーラライン
に沿って比較するという動作原理上、 4.単一輝度及び単一色のテクスチャを有する対象物 5.エピポーララインに平行なテクスチャを有する対象
物 の距離を正確に測定することは困難であるという問題点
がある。
【0013】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、上述のような信頼度が低い部分
を含む画像においても、照度及び対象物に関係なく、高
精度に距離情報を取得することができる距離計測方法、
その装置、そのプログラム、その記録媒体及び距離計測
装置搭載型ロボット装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係る距離計測方法は、視差を有する2
以上の画像を入力する画像入力工程と、上記2以上の画
像から距離データを算出し該距離データから距離画像を
生成する距離画像生成工程と、1つの上記距離画像を生
成するのに使用した上記2以上の画像の少なくとも1つ
から信頼度画像を生成する信頼度画像生成工程と、上記
信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成する
距離画像補正工程とを有し、上記距離画像補正工程は、
上記信頼度画像の信頼度が所定の閾値よりも低い低信頼
度領域を有するときは、上記信頼度を高める信頼度向上
処理工程を有することを特徴とする。
【0015】本発明においては、信頼度向上処理工程に
より信頼度画像の信頼度を向上して、この信頼度が向上
した信頼度画像に基づいて距離データを算出して距離画
像を生成するため、距離画像の精度及び信頼度を高める
ことができる。
【0016】また、上記画像入力工程はステレオ画像を
入力する工程であり、上記信頼度向上処理工程は、上記
低信頼度領域の信頼度を高める方へパラメータを変更し
たステレオ画像を再入手する画像再入手工程と、この再
入手ステレオ画像から距離画像を生成する距離画像再生
成工程とを有するので、例えばステレオ画像入力手段に
設けられたステレオカメラのダイナミックレンジ等の撮
像条件、又は撮像位置等のパラメータを種々変更して信
頼度が高い画像を得ることができる。
【0017】更に、上記ステレオ画像入力工程は、第1
のステレオ画像を入力する工程であり、上記距離画像生
成工程は、上記第1のステレオ画像から第1の距離デー
タを算出し該第1の距離データから第1の距離画像を生
成する工程であり、上記信頼度画像生成工程は、上記第
1の距離画像を生成するのに使用した上記第1のステレ
オ画像の少なくとも1つから第1の信頼度画像を生成す
る工程であって、上記距離画像補正工程は、上記第1の
信頼度画像の信頼度が所定の閾値よりも低い低信頼度領
域を有するときは、上記低信頼度領域の信頼度を高める
方へパラメータを変更した第2のステレオ画像を再入手
する画像再入手工程と、この第2のステレオ画像から第
2の距離データを算出して第2の距離画像を生成する距
離画像再生成工程と、上記第1の距離画像の上記低信頼
度領域の上記第1の距離データを上記第2の距離画像の
上記低信頼度領域における上記第2の距離データに置換
して合成距離画像を生成する距離画像合成工程とを有す
るので、例えばパラメータを制御しても信頼度が向上し
ない領域を有する場合等は、高信頼度領域における距離
データのみを使用し、この距離データを合成することに
より、信頼度が高い距離画像を得ることができる。
【0018】本発明に係る距離計測方法は、視差を有す
る2以上の画像を入力する画像入力工程と、上記2以上
の画像から距離データを算出し該距離データから距離画
像を生成する距離画像生成工程と、1つの上記距離画像
を生成するのに使用した上記2以上の画像の少なくとも
1つから信頼度画像を生成する信頼度画像生成工程と、
上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成
する距離画像補正工程とを有し、上記距離画像補正工程
は、上記信頼度画像の信頼度が所定の閾値よりも低い低
信頼度領域を有するときは、上記閾値よりも高い信頼度
を有する高信頼度領域の高信頼度距離データを使用して
上記低信頼度領域の低信頼度距離データを補完する補完
処理工程を有することを特徴とする。
【0019】本発明においては、低信頼度距離データを
補完(又は補間)する補完処理工程を有するため、例え
ばパラメータを制御しても信頼度が向上しない低信頼度
領域における距離データは、高信頼度領域における距離
データを使用して補完(又は補間)することにより、低
信頼度領域においても距離データを有する距離画像を得
ることができる。
【0020】本発明に係る距離計測装置は、ステレオ画
像を入力するステレオ画像入力手段と、上記ステレオ画
像から距離データを算出し該距離データから距離画像を
生成する距離画像生成手段と、1つの上記距離画像を生
成するのに使用した上記ステレオ画像の少なくとも1つ
から信頼度画像を生成する信頼度画像生成手段と、上記
信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成する
距離画像補正手段とを有し、上記距離画像補正手段は、
上記信頼度画像の信頼度が所定の閾値よりも低い低信頼
度領域を有するときは、上記信頼度を高める信頼度向上
処理手段を有することを特徴とする。
【0021】本発明に係る距離計測装置は、ステレオ画
像を入力する画像情報入力手段と、上記ステレオ画像か
ら距離データを算出し該距離データから距離画像を生成
する距離画像生成手段と、1つの上記距離画像を生成す
るのに使用した上記ステレオ画像の少なくとも1つから
信頼度画像を生成する信頼度画像生成手段と、上記信頼
度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成する距離
画像補正手段とを有し、上記距離画像補正手段は、上記
信頼度画像の信頼度が所定の閾値よりも低い低信頼度領
域を有するときは、上記閾値よりも高い信頼度を有する
高信頼度領域の高信頼度距離データを使用して上記低信
頼度領域の低信頼度距離データを補完する補完処理手段
を有することを特徴とする。
【0022】本発明に係るロボット装置は、供給された
入力情報に基づいて動作を行う自律型のロボット装置で
あって、ステレオ画像を入力するステレオ画像入力手段
と、上記ステレオ画像から距離データを算出し該距離デ
ータから距離画像を生成する距離画像生成手段と、1つ
の上記距離画像を生成するのに使用した上記ステレオ画
像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する信頼度画
像生成手段と、上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正
距離画像を生成する距離画像補正手段とを有し、上記距
離画像補正手段は、上記信頼度画像の信頼度が所定の閾
値よりも低い低信頼度領域を有するときは、上記信頼度
を高める信頼度向上処理手段を有することを特徴とす
る。
【0023】本発明においては、信頼度画像を使用して
求められた正確な補正距離データが得られるため、ロボ
ット装置は、距離計測データを用いた環境認識及び物体
認識等、ロボット装置の後段の認識精度を高めることが
できる。
【0024】また、上記信頼度向上処理手段は、該低信
頼度領域の信頼度を高める方へパラメータを変更したス
テレオ画像を再入手する画像再入手手段と、この再入手
ステレオ画像から距離画像を生成する距離画像再生成手
段とを有するので、ステレオ画像の撮像条件及び撮像位
置等のカメラパラメータだけではなく、ロボット装置の
ロボットパラメータを種々変更したステレオ画像を再入
手することにより、更に信頼度が高い距離画像を得るこ
とができる。
【0025】本発明に係るロボット装置は、供給された
入力情報に基づいて動作を行う自律型のロボット装置で
あって、ステレオ画像を入力する画像入力手段と、上記
ステレオ画像から距離データを算出し該距離データから
距離画像を生成する距離画像生成手段と、1つの上記距
離画像を生成するのに使用した上記ステレオ画像の少な
くとも1つから信頼度画像を生成する信頼度画像生成手
段と、上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像
を生成する距離画像補正手段とを有し、上記距離画像補
正手段は、上記信頼度画像の信頼度が所定の閾値よりも
低い低信頼度領域を有するときは、上記閾値よりも高い
信頼度を有する高信頼度領域の高信頼度距離データを使
用して上記低信頼度領域の低信頼度距離データを補完す
る補完処理手段を有することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。本実施の形態においては、本発明の距離計測装置を
ロボット等に搭載されるステレオ距離計測装置とした場
合について説明する。図1は、本実施の形態の距離計測
装置を示すブロック図である。ステレオ距離計測装置に
おいて、ステレオ距離計測結果の距離画像における距離
データは、元画像のテンプレートの分散値及びマッチン
グ時のエラー値等からその信頼性を測定することができ
る。本実施の形態においては、ステレオ画像から得られ
る距離データの信頼度が高い部分(領域)のデータを使
用して信頼度が低い部分(領域)のデータを補完(又は
補間)する手法により、ステレオ画像の距離データの精
度及び信頼性を向上させるものである。
【0027】図1は、信頼度画像を使用した本実施の形
態のステレオ距離計測装置501を示すブロック図であ
る。図1に示すように、先ず、ステレオカメラ(ステレ
オ画像入力手段)510から得られたステレオ画像51
1は、信頼度画像生成計算部(信頼度画像生成手段)5
20及び距離画像生成計算部(距離画像生成手段)53
0に入力される。ステレオカメラは2以上のCCDカメ
ラからなり、このCCDカメラにより視差を有する画像
であるステレオ画像を撮像する。そして、信頼度画像生
成計算部520及び距離画像生成計算部530から、夫
々信頼度画像521及び距離画像531が生成される。
生成された信頼度画像521には、後述する信頼度が高
い領域(高信頼度領域)と信頼度が低い領域(低信頼度
領域)とが検出されるが、例えば、制御手段(図示せ
ず)の検出部(図示せず)により信頼度が低い領域を抽
出し、制御手段のパラメータ制御部(図示せず)が、検
出部の検出結果に基づいて、ステレオカメラのゲイン及
びアイリス等のカメラパラメータをコントロールする
(C1)か、又はロボットの運動系等、信頼度が高くな
るようにロボットパラメータをコントロールし(C
2)、再度ステレオ画像を取り込むことにより信頼度を
高める。
【0028】生成された信頼度画像521及び距離画像
531は、画像マスキング処理部540に入力される。
そして、画像マスキング処理部540の閾値制御部(図
示せず)により、信頼度画像521におけるマスキング
の閾値をコントロールし(C3)、低信頼度領域を検出
してこの低信頼度領域を距離画像531からマスキング
することによって、低信頼度領域をマスクして距離画像
531から除いたマスク距離画像532を生成する。マ
スキングの閾値コントロールとは、閾値制御部(図示せ
ず)により、例えばカメラのゲインを上げた場合は、画
面にノイズが多く含まれるため、閾値を高くする等の調
整を行うことである。なお、ここで、後述するロボット
の視線方向コントロールをして(C4)、カメラ画像を
移動させる等の処理もなされる。
【0029】マスキング処理部540のマスキング処理
によって低信頼度領域における距離データがマスキング
されたマスク距離画像532は、低信頼度領域補完処理
部550に入力され、後述する低信頼度領域補完処理に
よって、低信頼度領域における距離データがその周囲の
信頼度が高い領域における距離データによって補完され
る。ここの補完方法は、例えば、ラプラス方程式等を使
用した補間方法がある。低信頼度領域が補完処理された
完成距離画像533は、距離画像使用モジュール560
に入力され、後段の処理がなされる。
【0030】以下、本実施の形態について更に詳細に説
明する。先ず、信頼度画像生成計算部520について説
明する。
【0031】図2(a)乃至図2(e)は、夫々左カメ
ラの入力画像(左カメラ画像)、右カメラの入力画像
(右カメラ画像)、距離画像、信頼度画像、及び距離画
像を信頼度画像でマスクした後のマスク距離画像を示す
図である。
【0032】距離画像は、例えば輝度の差(単色の濃
淡)で表示することができ、例えば、輝度が高い(白で
表示される)程、カメラからの距離が近いことを示し、
輝度が低い(黒で表示される)程、カメラからの距離が
遠いことを示すものとする。ステレオ距離計測による距
離データの取得には、テンプレートマッチングによって
左右画像を比較する方法を使用することができる。従っ
て、図2(a)及び図2(b)の夫々左カメラ画像60
0L及び右カメラ画像600Rに示すように、無地の壁
面601L,601R又は本の表紙部分602L,60
2R等、テクスチャが乏しい部分は、ノイズが生じて正
しい距離データが得られず、図2(c)に示すように、
距離画像603において、ノイズ領域604が現れる。
【0033】図2(d)に示す信頼度画像607は、後
述するように、左カメラ画像600L又は右カメラ画像
600Rをテンプレートとし、その分散値(複雑度)を
信頼度値とした画像の例を示している。信頼度画像は、
左右のいずれか1つのカメラ画像から得ることができ
る。また、後述するように、左右両方のカメラ画像を使
用して作成することもできる。また、分散値を使用する
例以外にも信頼度値として、例えばマッチングスコア又
は他の値を使用する方法等もある。
【0034】図2(d)に示す例での信頼度画像607
は、分散値が大きい程、信頼度が高くなり、輝度が高い
画素として表示(白で表示)され、分散値が小さいと信
頼度が低くなり、輝度が低い画素として表示(黒く表
示)される。上述したように、図2(c)の距離画像6
03で距離の値が正しく計測されないテクスチャが乏し
い壁に相当する領域及び本の表紙に相当する領域604
は分散値が小さいと計測され、夫々黒く表示された低信
頼度領域608となる。一方、図2(c)に示す距離画
像において、距離が正しく計測できて距離によって濃さ
が異なる濃淡領域605は、図2(d)に示す信頼度画
像においては、白っぽく表示された高信頼度領域609
となる。
【0035】図2(e)に示すマスク後の距離画像61
0は、図2(d)の信頼度画像の分散値が低い黒い低信
頼度領域608の輝度を0として、図2(c)の距離画
像603からマスクしたものである。これにより、低信
頼度領域612がマスクされ、信頼度が高い距離データ
を有する領域611のみが図2(e)のマスク後の距離
画像610に反映される。ここで、図2(d)の信頼度
画像607において、分散値が低いため、信頼度が低い
領域608は、信頼度が低い領域と判定するために予め
設定された閾値を使用し、この所定の閾値よりも輝度が
低い部分を低信頼度領域とすることによりマスキング処
理のコントロールを行う。
【0036】次に、信頼度画像の求め方について説明す
る。ステレオカメラにおける信頼度画像は、様々な評価
値を用いて作成することができるが、本実施の形態にお
いては、上述したテンプレートの分散値による信頼度画
像の求め方及びマッチングスコアによる信頼度画像の求
め方の2つの方法を説明する。
【0037】ステレオ距離計測では左右のステレオ画像
中の画素の対応関係をテンプレートマッチングによって
探索する。図3(a)はテンプレート702を抜き出す
基準画像701を示す模式図、図3(b)はテンプレー
トとマッチング比較を行う先の画像703を示す模式図
である。例えば、左のステレオ画像を基準画像701、
右のステレオ画像をマッチング先の画像703とするこ
とができる。
【0038】テンプレートの分散値による信頼度画像の
求め方としては、先ず、図3(a)におけるマッチング
テンプレート702内の画素の輝度の分散値を下記数式
1で求める。
【0039】
【数1】
【0040】ここで、上記数式1において、Varは画
素の輝度の分散値、Nはテンプレート702に含まれる
画素数、Yijはテンプレート702内の座標(i,
j)における画素の輝度値を表す。この輝度値Yij
ら、上記数式1によって探索する全てのテンプレートの
分散値Varを算出する。そして、この分散値Varの
大きさによって分散値による信頼度画像を作成する。上
述した図2(d)に示す信頼度画像においては、分散値
が高い程信頼度が高いことを示し、分散値が低い程、信
頼度が低いことを示す。
【0041】また、マッチングスコアによる信頼度画像
の求め方としては、図3(a)に示すテンプレート70
2と、図3(b)に示すマッチング先画像703のエピ
ポーラライン(2台のカメラの幾何条件から決定され
る、対応付けを拘束する直線)704に沿って、例えば
距離値(Distance Number)nd1〜nd7に応じて選
択された領域とを比較し、これらの領域内の画素の輝度
の差からマッチングスコア値を算出する。図3(c)
は、横軸に距離値をとり、縦軸にマッチングスコア値を
とって、テンプレート702のマッチングスコア値を示
すグラフ図である。図3(c)に示すグラフにおいて、
例えば、マッチングスコア値、最小スコア値(距離値n
d3)付近における横軸方向の幅(距離値Distance Num
ber方向への幅)L、及びグラフの急峻度値等を使用し
てマッチングスコアによる信頼度画像を作成する。
【0042】次に、図1に示す信頼度が低い領域の信頼
度を高める処理部580について更に詳細に説明する。
図4(a)乃至図4(c)に示すのは、ダイナミックレ
ンジが広く、高輝度部分が潰れた場合の夫々左カメラ画
像800、信頼度画像810及び距離画像820を示
す。なお、図4(a)は、テクスチャ(模様)を有する
床801上に置かれた紙802のカメラ画像を示すもの
である。また、紙801にはランダムパターンのテクス
チャを有するものとする。このランダムパターンのテク
スチャがカメラの撮像ダイナミックレンジを超えた場
合、即ち、カメラの絞りを開き過ぎた場合、図4(a)
に示すように、カメラ画像800においては、紙802
のテクスチャが現れず、単に白い領域として表示され
る。従って、紙802は、図4(b)に示すように、分
散値が低くなり、信頼度画像810において、紙に相当
する領域811は信頼度が低く、黒っぽく表示され、こ
の領域811の距離データが正しくないことが確認され
る。一方、床に相当する領域812は模様があるため信
頼度が高くなって白っぽく表示される。また、紙と床と
の境界に相当する領域813は、よりコントラストがは
っきりするため、信頼度が最も高い部分として最も輝度
が高く表示される。よって、図4(c)に示すように、
距離画像820においては、信頼度が低い紙に相当する
領域821にはノイズが生じ正しい距離データが得られ
ない。一方、床部分及び床と紙との境界に相当する領域
822においては、本図の上部から下部にかけて、距離
が近くなるため徐々に輝度が上がるような濃淡画像が得
られる。
【0043】そこで、図4(b)に示す領域811のよ
うに、信頼度画像810中に信頼度が低い領域がある場
合、信頼度が高くなるようにカメラのコントロールパラ
メータを調節する。図5(a)乃至図5(c)はカメラ
のコントロールパラメータを調節した後の夫々左カメラ
画像900、信頼度画像910及び距離画像920を示
す模式図である。図5(a)に示すように、カメラパラ
メータのうち、アイリス及びゲインを調整すると、図4
(a)において単に白く表示されていた紙802は、図
5(a)に示すように、床901の模様と共に、紙90
2にもランダムパターンのテクスチャが表示されるよう
になる。カメラ入力画像900からランダムパターンの
テクスチャを確認できたため、図5(b)に示すよう
に、この場合の信頼度画像910は、床に相当する領域
912及び床と紙との境界に相当する領域913と共
に、紙に相当する領域911の信頼度が高くなり白っぽ
く表示される。即ち、画面の紙相当する領域913の信
頼度が高くなったため、図5(c)に示すように、距離
画像920の床及び床と紙との境界に相当する領域92
2と共に紙に相当する領域921における距離データが
正しく取得できるようになり、距離画像920は全体が
濃淡画像となる。このように、信頼度画像910に含ま
れる信頼度が低い領域の信頼度が高くなるようにカメラ
パラメータを調整することにより、低信頼度領域におい
てもステレオ距離計測を可能にすることができる。
【0044】また、図5(a)に示すようにカメラパラ
メータを調整することにより信頼度が低い領域の信頼度
を高くした場合、又はカメラのダイナミックレンジが低
い場合、逆に信頼度が高い領域の信頼度が低くなる場合
がある。即ち、図4(a)において、床801は、この
ときのカメラパラメータでは模様が認識され、信頼度が
高い領域812として信頼度画像が得られていたが、図
6(a)に示すように、紙1002のテクスチャを表示
させた場合に、床1001が黒く表示されて模様が表示
されない場合がある。すると、図6(b)に示す信頼度
画像1010において、床に相当する領域1012は信
頼度が低下して黒っぽく表示されてしまう。従って、図
6(c)に示す距離画像1020において、床に相当す
る領域1022はノイズが発生して、距離に応じた適切
な濃淡で示されるべき画像が得られない。
【0045】このように、例えば、パラメータを変更し
ても図4及び図6に示す信頼度画像810,1010し
か得られないような場合は、各距離画像において、信頼
度が高い部分のみを組み合わせた距離画像を合成するこ
とにより、全ての領域において信頼度が高い合成距離画
像(距離データ)を得ることができる。即ち、図4に示
す床に相当し、正しい距離データが得られた領域822
と図6に示す紙に相当し、正しい距離データが得られた
領域1021とを組み合わせることにより、全ての領域
で正確な距離データを有する図5(c)に示す距離画像
920と同様な距離画像を合成することができる。
【0046】更に、カメラパラータを予め変化させなが
ら画像を取得しておき、信頼度が高い部分を組み合わせ
て信頼度が高い距離データを得ることもできる。また、
変化させるカメラパラメータは、アイリス及びゲインパ
ラメータに限らず、ロボットが画像を取得する際にコン
トロールできる全てのパラメータを含むものとすること
ができる。
【0047】また、信頼度画像をトリガーとしてコント
ロールするのは、上述したようなロボットにおける受動
的なパラメータだけではなく、ロボットが、発光した
り、ランダムドットパターンを照射したり、塗料を噴射
したり、又は体を動かして視野に移る影を動かしたりし
て信頼度が高い領域を得る等の能動的な動作による方法
をとることも可能である。
【0048】更に、首をかしげる、及び移動して対象物
と光源との位置関係を変化させる等の動作により、信頼
度画像中の信頼度を高めることもできる。
【0049】次に、上述した低信頼度領域の信頼度を高
くする処理部580の動作について説明する。図7及び
図8は、信頼度を高くする処理部580の動作を示すフ
ローチャートであって、夫々信頼度によってパラメータ
をコントロールして信頼度が高い領域の距離データを合
成する方法及びパラメータを変化させながら画像を取得
し、信頼度が高い領域の距離データを合成する方法を示
す。
【0050】先ず、信頼度によってパラメータをコント
ロールして信頼度が高い領域の距離データを合成する方
法について説明する。図7に示すように、ステレオカメ
ラからのステレオ映像により、ステレオ画像及び信頼度
画像を取得する(ステップS1)。そして、信頼度画像
から、信頼度が低い領域があるか否かを検出する(ステ
ップS2)。ここで、信頼度が低い領域がある場合は、
ロボット又はカメラパラメータの例えばゲイン若しくは
アイリス等をコントロールする(ステップS3)。信頼
度が低い領域がない場合は、ステップS1に戻る。ステ
ップS3にてパラメータをコントロールした後、再度ス
テレオカメラによりステレオ画像を撮影してステレオ画
像及び信頼度画像を取得する。この再度得られた信頼度
画像において、ステップS2で検出された信頼度が低い
領域の信頼度が高くなったか否かを検出し(ステップS
4)、信頼度が高くなった場合は、ステップS1及びス
テップS3で夫々得られた信頼度画像の信頼度が高い領
域の距離データを合成し(ステップS5)、距離データ
を出力する。この距離データは、後段の距離画像使用モ
ジュールへ供給される。また、ステップS4にて、信頼
度が低い領域の信頼度が高くならなかった場合は、再び
ステップS3に戻り、パラメータを再度コントロールし
てステレオ画像を撮影し、再びステレオ画像及び信頼度
画像を取得する。こうして信頼度が低い領域の信頼度が
高くなるまでロボット又はカメラパラメータをコントロ
ールし、得られた距離データを合成して信頼度が高い距
離データを得る。
【0051】次に、パラメータを変化させながら画像を
取得し、信頼度が高い領域の画像データを合成して距離
データを取得する方法について説明する。図8に示すよ
うに、ロボット又はカメラパラメータの例えばゲイン若
しくはアイリス等をコントロールする(ステップS1
1)。そしてステレオカメラによりステレオ画像を撮影
し、ステレオ画像及び信頼度画像を取得する(ステップ
S12)。次いで、十分な枚数の画像を取得したか否か
を判定し(ステップS13)、十分取得したと判定され
た場合は、取得した複数の信頼度画像から信頼度が高い
領域を抽出しその領域の距離データを合成し(ステップ
S14)、距離データを出力する。ステップS13に
て、十分でないと判定された場合は、ステップS11に
戻り、再びパラメータをコントロールしたステレオカメ
ラでステレオ画像を撮影し、ステレオ画像及び信頼度画
像を取得する(ステップS12)。
【0052】次に、上述の方法により、カメラパラメー
タをコントロールしても信頼度を高めることができない
場合について説明する。図5(a)に示した紙902と
は異なり、ランダムパターン等のテクスチャがない場合
等は、ゲインコントロール等して信頼度を高めようとし
ても、信頼度を高くすることができず、このような信頼
度の低い領域の距離データは上述の方法では得ることが
できない。この場合、低信頼度領域をそのままにしてお
き、後段の距離画像使用モジュールにおいて使用しない
方法と、低信頼度領域をその周囲の高信頼度領域の正し
い距離データで補完(補間)する方法とがある。
【0053】距離データを得ることができなかった低信
頼度領域を使用しない方法においては、後段の処理で、
その低信頼度領域をマスクすることになるが、マスクす
る領域を正確に把握する必要があり、低信頼度領域の処
理に関して特別な扱いを必要として処理が複雑になる。
一方、距離データが認識できなかった低信頼度領域をそ
の周囲の高信頼度領域の距離データで補完(補間)する
方法においては、低信頼度領域においても距離データが
算出されるため、マスクすることなく、高信頼度領域と
同様の処理を施すことができる。従って、後段の処理で
扱いやすいという利点がある。
【0054】次に、信頼度が低く、距離データが認識で
きなかった低信頼度領域をその周囲の高信頼度領域の距
離データで補完する処理方法について説明する。図9
(a)乃至図9(e)は、図1に示す信頼度が低い領域
を信頼度が高い領域のデータで補完する処理部(距離画
像補完手段)590における処理画像を示す模式図であ
る。
【0055】図9(a)の左カメラ画像1100に示す
ように、画像1100の中央部分にパターンを有さない
例えば段ボール等の対象物1101がある場合、図9
(b)の信頼度画像1110に示すように、対象物のエ
ッジに相当する領域1111以外の領域1112は黒っ
ぽく表示され、信頼度が低くなってしまう。この信頼度
画像1110のうち、低信頼度領域である領域1112
を図9(a)に示すカメラ画像からマスクして、距離画
像を求めると、図9(c)に示すように、低信頼度領域
に相当する領域1121の距離データが取り除かれたマ
スク画像1120が得られる。次に、このマスクされた
領域1121に対して、その周囲の信頼度が高い領域1
122の距離データを使用してマスク領域1121の距
離データを補完し、マスク領域1121の距離データを
求める。補完方法に関しては、種々の方法があるが、本
実施の形態においては、ラプラス方程式を用いた補間例
を示す。
【0056】ラプラス方定式の理論的な方程式は、下記
数式2で示される。
【0057】
【数2】
【0058】ここで、上記数式2のラプラシアン∇を書
き換えると下記数式3で示される。
【0059】
【数3】
【0060】ここで、上記数式3のu(x,y)は、画
面中の座標(x,y)における距離データ値を示す。ラ
プラス方程式の差分近似を用いた反復方で求める場合、
例えば下記数式4を使用することができる。
【0061】
【数4】
【0062】上記数式4を使用して、適当な回数反復し
て、図9(d)に示す完成距離画像1130を得ること
ができる。図9(d)に示すように、図9(b)におい
て信頼度が低く黒く表示されていた領域1112等の低
信頼度部がその周囲の信頼度が高い部分の距離データに
より補間された距離画像(補正距離画像)1130が得
られる。
【0063】このように、信頼度が低い領域を補完(補
間)する際、その周囲の信頼度が高い領域の距離データ
を使用する。しかしながら、視界角の限界で、必ずし
も、1つの画面(画像)において、低信頼度領域の周囲
全てが高信頼度領域に囲まれるとは限らない。例えば、
補完したい低信頼度領域が画像の周辺部にあり、低信頼
度領域の周囲の一部が高信頼度領域に接していない場合
等、1つの画像のみからでは低信頼度領域の補完を行う
ことができない場合がある。このような場合、ステレオ
カメラの撮像位置を変化させる、即ち、ロボットの首又
は体を動かして視点方向を変える必要がある。このよう
な場合の信頼度画像の求め方について説明する。
【0064】図10(a)及び図10(b)は、互いに
別のカメラ位置における夫々信頼度画像1200,12
10を示す。図10(a)において、例えば画面下方に
信頼度が低い部分の低信頼度部1201を含む低信頼度
領域1202を有し、この低信頼度部1201の周囲の
うち、下部は高信頼度領域に接していない場合、この低
信頼度部1201の距離データは、図10(a)に示す
信頼度画像1200のみからは補完することができな
い。この場合は、例えば、ロボットの視点を下方に移
動、即ち、カメラ位置を下方に移動して、低信頼度部1
201の周囲が全て高信頼度領域1213となるように
する。つまり、図10(b)に示すように、低信頼度領
域1212を画面の中央位置に移動させ、低信頼度部1
211の周囲が全て高信頼度領域1213となるように
する。これにより、低信頼度部1211のデータを、高
信頼度領域1213の距離データを使用して補完(補
間)することができる。
【0065】また、図10(c)に示すように、低信頼
度領域1300が極めて広い領域からなり、1つのステ
レオ画像に低信頼度領域1300の全体を含むことが不
可能な場合、カメラの位置(ロボットの視点)を例え
ば、図中矢印1301で示すように、左上1302、左
下1303、右下1304、右上1305の順に動か
し、低信頼度部1300の周囲が全て高信頼度領域13
06で囲まれるよう視点を移動させて例えば合計4枚の
カメラ画像を得る。そして、これらの4枚のカメラ画像
から信頼度画像を計算し、この四枚の信頼度画像を合成
した合成信頼度画像を取得する。そして、低信頼度領域
1300の周囲を囲む高信頼度領域1306の距離デー
タから低信頼度領域1300の距離データを補完(補
間)して、完全な距離画像(補正距離画像)を得ること
ができる。
【0066】以下、距離データの補完方法を図1及び図
11のフローチャートにより説明する。ステレオカメラ
510のステレオ画像511から信頼度画像生成計算部
520にて信頼度画像521を生成した後、信頼度画像
521は、画像マスキング処理部540に入力される。
この画像マスキング処理部540にて、先ず、図11に
示すように、信頼度画像521内において、信頼度が低
い部分(低信頼度領域)が画像521の境界上にあるか
否かを検出する(ステップS21)。ステップS21で
信頼度画像521の境界上に低信頼度部(低信頼度領
域)が検出された場合は、低信頼度部がマスクされたマ
スク距離画像が生成され、低信頼度部補完処理部550
に入力される。ここで、低信頼度領域周辺の信頼度が高
い部分の距離データを保持し(ステップS22)、低信
頼度部(低信頼度領域)の縁に沿ってステレオカメラ
(ロボットの視点)を移動する(ステップS23)。そ
して、低信頼度部(低信頼度領域)の縁を一巡したか否
かを判定し(ステップS24)、一巡したと判定した場
合は、低信頼度部の周囲の高信頼度領域の距離データに
より、低信頼度部の距離データを補完(補間)する(ス
テップS25)。また、ステップS21で低信頼度部
(低信頼度領域)が画像の境界上にないと判定された場
合もステップS25へ進み、低信頼度部の距離データを
補完する。
【0067】本実施の形態によれば、従来はステレオ距
離計測が不可能であった以下の対象物を含む画像、即
ち、 1.輝度のダイナミックレンジが大きく濃淡が淡い部分
がつぶれる対象物を含む画像 2.反射率が高い表面を有するため、照明の光が反射し
て高輝度部分が飽和する対象物を含む画像 3.照度が低く、感度が不足し黒い部分が生じる対象物
含む画像 4.単一輝度及び単一色のテクスチャを有する対象物含
む画像 5.エピポーフラインに平行なテクスチャを有する対象
物含む画像 に対しても、信頼度画像を作成し、信頼度が低い場合
は、信頼度が高くなるようにカメラ又はロボットパラメ
ータを変化させ再びステレオ画像を入手するか、異なる
パラメータで撮像された複数のステレオ画像から信頼度
が高い領域を合成し、その信頼度画像に基づいて距離画
像を合成するか、又は信頼度が低い領域の距離データを
その周囲の信頼度が高い距離データを使用して補完する
ことにより、信頼度が高い距離データを得ることができ
る。
【0068】以下、上述した実施の形態におけるステレ
オ距離計測装置を搭載した2足歩行タイプのロボット装
置について詳細に説明する。この人間型のロボット装置
は、住環境その他の日常生活上の様々な場面における人
的活動を支援する実用ロボットであり、内部状態(怒
り、悲しみ、喜び、楽しみ等)に応じて行動できるほ
か、人間が行う基本的な動作を表出できるエンターテイ
ンメントロボットである。
【0069】図12に示すように、ロボット装置1は、
体幹部ユニット2の所定の位置に頭部ユニット3が連結
されると共に、左右2つの腕部ユニット4R/Lと、左
右2つの脚部ユニット5R/Lが連結されて構成されて
いる(但し、R及びLの各々は、右及び左の各々を示す
接尾辞である。以下において同じ。)。
【0070】このロボット装置1が具備する関節自由度
構成を図13に模式的に示す。頭部ユニット3を支持す
る首関節は、首関節ヨー軸101と、首関節ピッチ軸1
02と、首関節ロール軸103という3自由度を有して
いる。
【0071】また、上肢を構成する各々の腕部ユニット
4R/Lは、肩関節ピッチ軸107と、肩関節ロール軸
108と、上腕ヨー軸109と、肘関節ピッチ軸110
と、前腕ヨー軸111と、手首関節ピッチ軸112と、
手首関節ロール軸113と、手部114とで構成され
る。手部114は、実際には、複数本の指を含む多関節
・多自由度構造体である。ただし、手部114の動作
は、ロボット装置1の姿勢制御や歩行制御に対する寄与
や影響が少ないので、本明細書ではゼロ自由度と仮定す
る。したがって、各腕部は7自由度を有するとする。
【0072】また、体幹部ユニット2は、体幹ピッチ軸
104と、体幹ロール軸105と、体幹ヨー軸106と
いう3自由度を有する。
【0073】また、下肢を構成する各々の脚部ユニット
5R/Lは、股関節ヨー軸115と、股関節ピッチ軸1
16と、股関節ロール軸117と、膝関節ピッチ軸11
8と、足首関節ピッチ軸119と、足首関節ロール軸1
20と、足部121とで構成される。本明細書中では、
股関節ピッチ軸116と股関節ロール軸117の交点
は、ロボット装置1の股関節位置を定義する。人体の足
部121は、実際には多関節・多自由度の足底を含んだ
構造体であるが、ロボット装置1の足底は、ゼロ自由度
とする。したがって、各脚部は、6自由度で構成され
る。
【0074】以上を総括すれば、ロボット装置1全体と
しては、合計で3+7×2+3+6×2=32自由度を
有することになる。ただし、エンターテインメント向け
のロボット装置1が必ずしも32自由度に限定されるわ
けではない。設計・制作上の制約条件や要求仕様等に応
じて、自由度すなわち関節数を適宜増減することができ
ることはいうまでもない。
【0075】上述したようなロボット装置1がもつ各自
由度は、実際にはアクチュエータを用いて実装される。
外観上で余分な膨らみを排してヒトの自然体形状に近似
させること、2足歩行という不安定構造体に対して姿勢
制御を行うことなどの要請から、アクチュエータは小型
且つ軽量であることが好ましい。
【0076】図14には、ロボット装置1の制御システ
ム構成を模式的に示している。同図に示すように、ロボ
ット装置1は、ヒトの四肢を表現した体幹部ユニット
2,頭部ユニット3,腕部ユニット4R/L,脚部ユニ
ット5R/Lと、各ユニット間の協調動作を実現するた
めの適応制御を行う制御ユニット10とで構成される。
【0077】ロボット装置1全体の動作は、制御ユニッ
ト10によって統括的に制御される。制御ユニット10
は、CPU(Central Processing Unit)や、DRA
M、フラッシュROM等の主要回路コンポーネント(図
示しない)で構成される主制御部11と、電源回路やロ
ボット装置1の各構成要素とのデータやコマンドの授受
を行うインターフェイス(何れも図示しない)などを含
んだ周辺回路12とで構成される。
【0078】本発明を実現するうえで、この制御ユニッ
ト10の設置場所は、特に限定されない。図14では体
幹部ユニット2に搭載されているが、頭部ユニット3に
搭載してもよい。あるいは、ロボット装置1外に制御ユ
ニット10を配備して、ロボット装置1の機体とは有線
又は無線で交信するようにしてもよい。
【0079】図13に示したロボット装置1内の各関節
自由度は、それぞれに対応するアクチュエータによって
実現される。すなわち、頭部ユニット3には、首関節ヨ
ー軸101、首関節ピッチ軸102、首関節ロール軸1
03の各々を表現する首関節ヨー軸アクチュエータ
、首関節ピッチ軸アクチュエータA、首関節ロー
ル軸アクチュエータAが配設されている。
【0080】また、頭部ユニット3には、外部の状況を
撮像するためのCCD(Charge Coupled Device)カメ
ラが設けられているほか、前方に位置する物体までの距
離を測定するための距離センサ、外部音を集音するため
のマイク、音声を出力するためのスピーカ、使用者から
の「撫でる」や「叩く」といった物理的な働きかけによ
り受けた圧力を検出するためのタッチセンサ等が配設さ
れている。
【0081】また、体幹部ユニット2には、体幹ピッチ
軸104、体幹ロール軸105、体幹ヨー軸106の各
々を表現する体幹ピッチ軸アクチュエータA、体幹ロ
ール軸アクチュエータA、体幹ヨー軸アクチュエータ
が配設されている。また、体幹部ユニット2には、
このロボット装置1の起動電源となるバッテリを備えて
いる。このバッテリは、充放電可能な電池によって構成
されている。
【0082】また、腕部ユニット4R/Lは、上腕ユニ
ット4R/Lと、肘関節ユニット4R/Lと、前腕
ユニット4R/Lに細分化されるが、肩関節ピッチ軸
107、肩関節ロール軸108、上腕ヨー軸109、肘
関節ピッチ軸110、前腕ヨー軸111、手首関節ピッ
チ軸112、手首関節ロール軸113の各々表現する肩
関節ピッチ軸アクチュエータA、肩関節ロール軸アク
チュエータA、上腕ヨー軸アクチュエータA10、肘
関節ピッチ軸アクチュエータA11、肘関節ロール軸ア
クチュエータA12、手首関節ピッチ軸アクチュエータ
13、手首関節ロール軸アクチュエータA14が配備
されている。
【0083】また、脚部ユニット5R/Lは、大腿部ユ
ニット5R/Lと、膝ユニット5 R/Lと、脛部ユ
ニット5R/Lに細分化されるが、股関節ヨー軸11
5、股関節ピッチ軸116、股関節ロール軸117、膝
関節ピッチ軸118、足首関節ピッチ軸119、足首関
節ロール軸120の各々を表現する股関節ヨー軸アクチ
ュエータA16、股関節ピッチ軸アクチュエータ
17、股関節ロール軸アクチュエータA18、膝関節
ピッチ軸アクチュエータA19、足首関節ピッチ軸アク
チュエータA20、足首関節ロール軸アクチュエータA
21が配備されている。各関節に用いられるアクチュエ
ータA,A・・・は、より好ましくは、ギア直結型で
旦つサーボ制御系をワンチップ化してモータ・ユニット
内に搭載したタイプの小型ACサーボ・アクチュエータ
で構成することができる。
【0084】体幹部ユニット2、頭部ユニット3、各腕
部ユニット4R/L、各脚部ユニット5R/Lなどの各
機構ユニット毎に、アクチュエータ駆動制御部の副制御
部20,21,22R/L,23R/Lが配備されてい
る。さらに、各脚部ユニット5R/Lの足底が着床した
か否かを検出する接地確認センサ30R/Lを装着する
とともに、体幹部ユニット2内には、姿勢を計測する姿
勢センサ31を装備している。
【0085】接地確認センサ30R/Lは、例えば足底
に設置された近接センサ又はマイクロ・スイッチなどで
構成される。また、姿勢センサ31は、例えば、加速度
センサとジャイロ・センサの組み合わせによって構成さ
れる。
【0086】接地確認センサ30R/Lの出力によっ
て、歩行・走行などの動作期間中において、左右の各脚
部が現在立脚又は遊脚何れの状態であるかを判別するこ
とができる。また、姿勢センサ31の出力により、体幹
部分の傾きや姿勢を検出することができる。
【0087】主制御部11は、各センサ30R/L,3
1の出力に応答して制御目標をダイナミックに補正する
ことができる。より具体的には、副制御部20,21,
22R/L,23R/Lの各々に対して適応的な制御を
行い、ロボット装置1の上肢、体幹、及び下肢が協調し
て駆動する全身運動パターンを実現できる。
【0088】ロボット装置1の機体上での全身運動は、
足部運動、ZMP(Zero Moment Point)軌道、体幹運
動、上肢運動、腰部高さなどを設定するとともに、これ
らの設定内容にしたがった動作を指示するコマンドを各
副制御部20,21,22R/L,23R/Lに転送す
る。そして、各々の副制御部20,21,・・・等で
は、主制御部11からの受信コマンドを解釈して、各ア
クチュエータA,A・・・等に対して駆動制御信号
を出力する。ここでいう「ZMP」とは、歩行中の床反
力によるモーメントがゼロとなる床面上の点のことであ
り、また、「ZMP軌道」とは、例えばロボット装置1
の歩行動作期間中にZMPが動く軌跡を意味する。な
お、ZMPの概念並びにZMPを歩行ロボットの安定度
判別規範に適用する点については、Miomir Vukobratovi
c著“LEGGED LOCOMOTION ROBOTS”(加藤一郎外著『歩
行ロボットと人工の足』(日刊工業新聞社))に記載さ
れている。
【0089】以上のように、ロボット装置1は、各々の
副制御部20,21,・・・等が、主制御部11からの
受信コマンドを解釈して、各アクチュエータA,A
・・・に対して駆動制御信号を出力し、各ユニットの駆
動を制御している。これにより、ロボット装置1は、目
標の姿勢に安定して遷移し、安定した姿勢で歩行でき
る。
【0090】また、ロボット装置1における制御ユニッ
ト10では、上述したような姿勢制御のほかに、加速度
センサ、タッチセンサ、接地確認センサ等の各種セン
サ、及びCCDカメラからの画像情報、マイクからの音
声情報等を統括して処理している。制御ユニット10で
は、図示しないが加速度センサ、ジャイロ・センサ、タ
ッチセンサ、距離センサ、マイク、スピーカなどの各種
センサ、各アクチュエータ、CCDカメラ及びバッテリ
が各々対応するハブを介して主制御部11と接続されて
いる。
【0091】主制御部11は、上述の各センサから供給
されるセンサデータや画像データ及び音声データを順次
取り込み、これらをそれぞれ内部インターフェイスを介
してDRAM内の所定位置に順次格納する。また、主制
御部11は、バッテリから供給されるバッテリ残量を表
すバッテリ残量データを順次取り込み、これをDRAM
内の所定位置に格納する。DRAMに格納された各セン
サデータ、画像データ、音声データ及びバッテリ残量デ
ータは、主制御部11がこのロボット装置1の動作制御
を行う際に利用される。
【0092】主制御部11は、ロボット装置1の電源が
投入された初期時、制御プログラムを読み出し、これを
DRAMに格納する。また、主制御部11は、上述のよ
うに主制御部11よりDRAMに順次格納される各セン
サデータ、画像データ、音声データ及びバッテリ残量デ
ータに基づいて自己及び周囲の状況や、使用者からの指
示及び働きかけの有無などを判断する。
【0093】さらに、主制御部11は、この判断結果及
びDRAMに格納した制御プログラムに基づいて自己の
状況に応じて行動を決定するとともに、当該決定結果に
基づいて必要なアクチュエータを駆動させることにより
ロボット装置1に、いわゆる「身振り」、「手振り」と
いった行動をとらせる。
【0094】このようにしてロボット装置1は、制御プ
ログラムに基づいて自己及び周囲の状況を判断し、使用
者からの指示及び働きかけに応じて自律的に行動でき
る。
【0095】ところで、このロボット装置1は、内部状
態に応じて自律的に行動することができる。そこで、ロ
ボット装置1における制御プログラムのソフトウェア構
成例について、図15乃至図20を用いて説明する。
【0096】図15において、デバイス・ドライバ・レ
イヤ40は、制御プログラムの最下位層に位置し、複数
のデバイス・ドライバからなるデバイス・ドライバ・セ
ット41から構成されている。この場合、各デバイス・
ドライバは、CCDカメラやタイマ等の通常のコンピュ
ータで用いられるハードウェアに直接アクセスすること
を許されたオブジェクトであり、対応するハードウェア
からの割り込みを受けて処理を行う。
【0097】また、ロボティック・サーバ・オブジェク
ト42は、デバイス・ドライバ・レイヤ40の最下位層
に位置し、例えば上述の各種センサやアクチュエータ2
〜28等のハードウェアにアクセスするためのイ
ンターフェイスを提供するソフトウェア群でなるバーチ
ャル・ロボット43と、電源の切換えなどを管理するソ
フトウェア群でなるパワーマネージャ44と、他の種々
のデバイス・ドライバを管理するソフトウェア群でなる
デバイス・ドライバ・マネージャ45と、ロボット装置
1の機構を管理するソフトウェア群でなるデザインド・
ロボット46とから構成されている。
【0098】マネージャ・オブジェクト47は、オブジ
ェクト・マネージャ48及びサービス・マネージャ49
から構成されている。オブジェクト・マネージャ48
は、ロボティック・サーバ・オブジェクト42、ミドル
・ウェア・レイヤ50、及びアプリケーション・レイヤ
51に含まれる各ソフトウェア群の起動や終了を管理す
るソフトウェア群であり、サービス・マネージャ49
は、メモリカードに格納されたコネクションファイルに
記述されている各オブジェクト間の接続情報に基づいて
各オブジェクトの接続を管理するソフトウェア群であ
る。
【0099】ミドル・ウェア・レイヤ50は、ロボティ
ック・サーバ・オブジェクト42の上位層に位置し、画
像処理や音声処理などのこのロボット装置1の基本的な
機能を提供するソフトウェア群から構成されている。ま
た、アプリケーション・レイヤ51は、ミドル・ウェア
・レイヤ50の上位層に位置し、当該ミドル・ウェア・
レイヤ50を構成する各ソフトウェア群によって処理さ
れた処理結果に基づいてロボット装置1の行動を決定す
るためのソフトウェア群から構成されている。
【0100】なお、ミドル・ウェア・レイヤ50及びア
プリケーション・レイヤ51の具体なソフトウェア構成
をそれぞれ図16に示す。
【0101】ミドル・ウェア・レイヤ50は、図16に
示すように、騒音検出用、温度検出用、明るさ検出用、
音階認識用、距離検出用、姿勢検出用、タッチセンサ
用、動き検出用及び色認識用の各信号処理モジュール6
0〜68並びに入力セマンティクスコンバータモジュー
ル69などを有する認識系70と、出力セマンティクス
コンバータモジュール78並びに姿勢管理用、トラッキ
ング用、モーション再生用、歩行用、転倒復帰用、LE
D点灯用及び音再生用の各信号処理モジュール71〜7
7などを有する出力系79とから構成されている。
【0102】認識系70の各信号処理モジュール60〜
68は、ロボティック・サーバ・オブジェクト42のバ
ーチャル・ロボット43によりDRAMから読み出され
る各センサデータや画像データ及び音声データのうちの
対応するデータを取り込み、当該データに基づいて所定
の処理を施して、処理結果を入力セマンティクスコンバ
ータモジュール69に与える。ここで、例えば、バーチ
ャル・ロボット43は、所定の通信規約によって、信号
の授受或いは変換をする部分として構成されている。
【0103】入力セマンティクスコンバータモジュール
69は、これら各信号処理モジュール60〜68から与
えられる処理結果に基づいて、「うるさい」、「暑
い」、「明るい」、「ボールを検出した」、「転倒を検
出した」、「撫でられた」、「叩かれた」、「ドミソの
音階が聞こえた」、「動く物体を検出した」又は「障害
物を検出した」などの自己及び周囲の状況や、使用者か
らの指令及び働きかけを認識し、認識結果をアプリケー
ション・レイヤ41に出力する。
【0104】アプリケーション・レイヤ51は、図17
に示すように、行動モデルライブラリ80、行動切換モ
ジュール81、学習モジュール82、感情モデル83及
び本能モデル84の5つのモジュールから構成されてい
る。
【0105】行動モデルライブラリ80には、図18に
示すように、「バッテリ残量が少なくなった場合」、
「転倒復帰する」、「障害物を回避する場合」、「感情
を表現する場合」、「ボールを検出した場合」などの予
め選択されたいくつかの条件項目にそれぞれ対応させ
て、それぞれ独立した行動モデルが設けられている。
【0106】そして、これら行動モデルは、それぞれ入
力セマンティクスコンバータモジュール69から認識結
果が与えられたときや、最後の認識結果が与えられてか
ら一定時間が経過したときなどに、必要に応じて後述の
ように感情モデル83に保持されている対応する情動の
パラメータ値や、本能モデル84に保持されている対応
する欲求のパラメータ値を参照しながら続く行動をそれ
ぞれ決定し、決定結果を行動切換モジュール81に出力
する。
【0107】なお、この実施の形態の場合、各行動モデ
ルは、次の行動を決定する手法として、図19に示すよ
うな1つのノード(状態)NODE〜NODEから
他のどのノードNODE〜NODEに遷移するかを
各ノードNODE〜NODEに間を接続するアーク
ARC〜ARCn1に対してそれぞれ設定された遷移
確率P〜Pに基づいて確率的に決定する有限確率オ
ートマトンと呼ばれるアルゴリズムを用いる。
【0108】具体的に、各行動モデルは、それぞれ自己
の行動モデルを形成するノードNODE〜NODE
にそれぞれ対応させて、これらノードNODE〜NO
DE 毎に図20に示すような状態遷移表90を有して
いる。
【0109】この状態遷移表90では、そのノードNO
DE〜NODEにおいて遷移条件とする入力イベン
ト(認識結果)が「入力イベント名」の列に優先順に列
記され、その遷移条件についてのさらなる条件が「デー
タ名」及び「データ範囲」の列における対応する行に記
述されている。
【0110】したがって、図20の状態遷移表90で表
されるノードNODE100では、「ボールを検出(B
ALL)」という認識結果が与えられた場合に、当該認
識結果とともに与えられるそのボールの「大きさ(SIZ
E)」が「0から1000」の範囲であることや、「障害物を
検出(OBSTACLE)」という認識結果が与えられた場合
に、当該認識結果とともに与えられるその障害物までの
「距離(DISTANCE)」が「0から100」の範囲であること
が他のノードに遷移するための条件となっている。
【0111】また、このノードNODE100では、認
識結果の入力がない場合においても、行動モデルが周期
的に参照する感情モデル83及び本能モデル84にそれ
ぞれ保持された各情動及び各欲求のパラメータ値のう
ち、感情モデル83に保持された「喜び(Joy)」、
「驚き(Surprise)」又は「悲しみ(Sadness)」の何
れかのパラメータ値が「50から100」の範囲であるとき
には他のノードに遷移することができるようになってい
る。
【0112】また、状態遷移表90では、「他のノード
ヘの遷移確率」の欄における「遷移先ノード」の行にそ
のノードNODE〜NODEから遷移できるノード
名が列記されているとともに、「入力イベント名」、
「データ名」及び「データの範囲」の列に記述された全
ての条件が揃ったときに遷移できる他の各ノードNOD
〜NODEへの遷移確率が「他のノードヘの遷移
確率」の欄内の対応する箇所にそれぞれ記述され、その
ノードNODE〜NODEに遷移する際に出力すべ
き行動が「他のノードヘの遷移確率」の欄における「出
力行動」の行に記述されている。なお、「他のノードヘ
の遷移確率」の欄における各行の確率の和は100
[%]となっている。
【0113】したがって、図20の状態遷移表90で表
されるノードNODE100では、例えば「ボールを検
出(BALL)」し、そのボールの「SIZE(大き
さ)」が「0から1000」の範囲であるという認識結果が
与えられた場合には、「30[%]」の確率で「ノードN
ODE120(node 120)」に遷移でき、そのとき「A
CTION1」の行動が出力されることとなる。
【0114】各行動モデルは、それぞれこのような状態
遷移表90として記述されたノードNODE〜 NO
DEが幾つも繋がるようにして構成されており、入力
セマンティクスコンバータモジュール69から認識結果
が与えられたときなどに、対応するノードNODE
NODEの状態遷移表を利用して確率的に次の行動を
決定し、決定結果を行動切換モジュール81に出力する
ようになされている。
【0115】図17に示す行動切換モジュール81は、
行動モデルライブラリ80の各行動モデルからそれぞれ
出力される行動のうち、予め定められた優先順位の高い
行動モデルから出力された行動を選択し、当該行動を実
行すべき旨のコマンド(以下、行動コマンドという。)
をミドル・ウェア・レイヤ50の出力セマンティクスコ
ンバータモジュール78に送出する。なお、この実施の
形態においては、図18において下側に表記された行動
モデルほど優先順位が高く設定されている。
【0116】また、行動切換モジュール81は、行動完
了後に出力セマンティクスコンバータモジュール78か
ら与えられる行動完了情報に基づいて、その行動が完了
したことを学習モジュール82、感情モデル83及び本
能モデル84に通知する。
【0117】一方、学習モジュール82は、入力セマン
ティクスコンバータモジュール69から与えられる認識
結果のうち、「叩かれた」や「撫でられた」など、使用
者からの働きかけとして受けた教示の認識結果を入力す
る。
【0118】そして、学習モジュール82は、この認識
結果及び行動切換えモジュール71からの通知に基づい
て、「叩かれた(叱られた)」ときにはその行動の発現
確率を低下させ、「撫でられた(誉められた)」ときに
はその行動の発現確率を上昇させるように、行動モデル
ライブラリ70における対応する行動モデルの対応する
遷移確率を変更する。
【0119】他方、感情モデル83は、「喜び(Jo
y)」、「悲しみ(Sadness)」、「怒り(Anger)」、
「驚き(Surprise)」、「嫌悪(Disgust)」及び「恐
れ(Fear)」の合計6つの情動について、各情動毎にそ
の情動の強さを表すパラメータを保持している。そし
て、感情モデル83は、これら各情動のパラメータ値
を、それぞれ入力セマンティクスコンバータモジュール
69から与えられる「叩かれた」及び「撫でられた」な
どの特定の認識結果や、経過時間及び行動切換モジュー
ル81からの通知などに基づいて周期的に更新する。
【0120】具体的には、感情モデル83は、入力セマ
ンティクスコンバータモジュール69から与えられる認
識結果と、そのときのロボット装置1の行動と、前回更
新してからの経過時間となどに基づいて所定の演算式に
より算出されるそのときのその情動の変動量を△E
[t]、現在のその情動のパラメータ値をE[t]、そ
の情動の感度を表す係数をkとして、下記数式5によ
って次の周期におけるその情動のパラメータ値E[t+
1]を算出し、これを現在のその情動のパラメータ値E
[t]と置き換えるようにしてその情動のパラメータ値
を更新する。また、感情モデル83は、これと同様にし
て全ての情動のパラメータ値を更新する。
【0121】
【数5】
【0122】なお、各認識結果や出力セマンティクスコ
ンバータモジュール78からの通知が各情動のパラメー
タ値の変動量△E[t]にどの程度の影響を与えるかは
予め決められており、例えば「叩かれた」といった認識
結果は「怒り」の情動のパラメータ値の変動量△E
[t]に大きな影響を与え、「撫でられた」といった認
識結果は「喜び」の情動のパラメータ値の変動量△E
[t]に大きな影響を与えるようになっている。
【0123】ここで、出力セマンティクスコンバータモ
ジュール78からの通知とは、いわゆる行動のフィード
バック情報(行動完了情報)であり、行動の出現結果の
情報であり、感情モデル83は、このような情報によっ
ても感情を変化させる。これは、例えば、「叫ぶ」とい
った行動により怒りの感情レベルが下がるといったよう
なことである。なお、出力セマンティクスコンバータモ
ジュール78からの通知は、上述した学習モジュール8
2にも入力されており、学習モジュール82は、その通
知に基づいて行動モデルの対応する遷移確率を変更す
る。
【0124】なお、行動結果のフィードバックは、行動
切換モジュール81の出力(感情が付加された行動)に
よりなされるものであってもよい。
【0125】一方、本能モデル84は、「運動欲(exer
cise)」、「愛情欲(affection)」、「食欲(appetit
e)」及び「好奇心(curiosity)」の互いに独立した4
つの欲求について、これら欲求毎にその欲求の強さを表
すパラメータを保持している。そして、本能モデル84
は、これらの欲求のパラメータ値を、それぞれ入力セマ
ンティクスコンバータモジュール69から与えられる認
識結果や、経過時間及び行動切換モジュール81からの
通知などに基づいて周期的に更新する。
【0126】具体的には、本能モデル84は、「運動
欲」、「愛情欲」及び「好奇心」については、認識結
果、経過時間及び出力セマンティクスコンバータモジュ
ール78からの通知などに基づいて所定の演算式により
算出されるそのときのその欲求の変動量をΔI[k]、
現在のその欲求のパラメータ値をI[k]、その欲求の
感度を表す係数kとして、所定周期で下記数式6を用
いて次の周期におけるその欲求のパラメータ値I[k+
1]を算出し、この演算結果を現在のその欲求のパラメ
ータ値I[k]と置き換えるようにしてその欲求のパラ
メータ値を更新する。また、本能モデル84は、これと
同様にして「食欲」を除く各欲求のパラメータ値を更新
する。
【0127】
【数6】
【0128】なお、認識結果及び出力セマンティクスコ
ンバータモジュール78からの通知などが各欲求のパラ
メータ値の変動量△I[k]にどの程度の影響を与える
かは予め決められており、例えば出力セマンティクスコ
ンバータモジュール78からの通知は、「疲れ」のパラ
メータ値の変動量△I[k]に大きな影響を与えるよう
になっている。
【0129】なお、本実施の形態においては、各情動及
び各欲求(本能)のパラメータ値がそれぞれ0から10
0までの範囲で変動するように規制されており、また係
数k 、kの値も各情動及び各欲求毎に個別に設定さ
れている。
【0130】一方、ミドル・ウェア・レイヤ50の出力
セマンティクスコンバータモジュール78は、図16に
示すように、上述のようにしてアプリケーション・レイ
ヤ51の行動切換モジュール81から与えられる「前
進」、「喜ぶ」、「鳴く」又は「トラッキング(ボール
を追いかける)」といった抽象的な行動コマンドを出力
系79の対応する信号処理モジュール71〜77に与え
る。
【0131】そしてこれら信号処理モジュール71〜7
7は、行動コマンドが与えられると当該行動コマンドに
基づいて、その行動をするために対応するアクチュエー
タに与えるべきサーボ指令値や、スピーカから出力する
音の音声データ及び又はLEDに与える駆動データを生
成し、これらのデータをロボティック・サーバ・オブジ
ェクト42のバーチャル・ロボット43及び信号処理回
路を順次介して対応するアクチュエータ又はスピーカ又
はLEDに順次送出する。
【0132】このようにしてロボット装置1は、上述し
た制御プログラムに基づいて、自己(内部)及び周囲
(外部)の状況や、使用者からの指示及び働きかけに応
じた自律的な行動ができる。
【0133】このような制御プログラムは、ロボット装
置が読取可能な形式で記録された記録媒体を介して提供
される。制御プログラムを記録する記録媒体としては、
磁気読取方式の記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキ
シブルディスク、磁気カード)、光学読取方式の記録媒
体(例えば、CD−ROM、MO、CD−R、DVD)
等が考えられる。記録媒体には、半導体メモリ(いわゆ
るメモリカード(矩形型、正方形型など形状は問わな
い。)、ICカード)等の記憶媒体も含まれる。また、
制御プログラムは、いわゆるインターネット等を介して
提供されてもよい。
【0134】これらの制御プログラムは、専用の読込ド
ライバ装置、又はパーソナルコンピュータ等を介して再
生され、有線又は無線接続によってロボット装置1に伝
送されて読み込まれる。また、ロボット装置1は、半導
体メモリ、又はICカード等の小型化された記憶媒体の
ドライブ装置を備える場合、これら記憶媒体から制御プ
ログラムを直接読み込むこともできる。
【0135】本実施の形態においては、頭部ユニットの
CCDカメラ(ステレオカメラ510)及び画像処理回
路からなるステレオ距離計測装置から信頼度画像を使用
して求められた正確な補正距離データが情報処理手段に
入力されるため、ロボット装置は、ステレオ距離計測デ
ータを用いた環境認識及び物体認識等、ロボットの後段
の認識精度を高めることができる。
【0136】また、上記パラメータは、CCDカメラの
パラメータと、ロボット装置のパラメータとを含み、信
頼度画像の信頼度に基づいてカメラパラメータ及びロボ
ットパラメータを制御することで、CCD画像の撮像条
件及び撮像位置等のカメラパラメータを制御するだけで
はなく、ロボット装置の頭部ユニット、左右2つの腕部
ユニット4R/L及び左右2つの脚部ユニット5R/L
等を動作させるロボットパラメータを種々変更すること
により、更に信頼度が高い距離画像を得ることができ、
ロボット装置の性能が向上する。
【0137】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
ステレオ距離計測方法は、ステレオ画像を入力するステ
レオ画像入力工程と、上記ステレオ画像から距離データ
を算出し該距離データから距離画像を生成する距離画像
生成工程と、1つの上記距離画像を生成するのに使用し
た上記ステレオ画像の少なくとも1つから信頼度画像を
生成する信頼度画像生成工程と、上記信頼度画像の信頼
度に基づいて補正距離画像を生成する距離画像補正工程
とを有し、上記距離画像補正工程は、上記信頼度画像の
信頼度が所定の閾値よりも低い低信頼度領域を有すると
きは、上記信頼度を高める信頼度向上処理工程を有する
か、又は上記閾値よりも高い信頼度を有する高信頼度領
域の高信頼度距離データを使用して上記低信頼度領域の
低信頼度距離データを補完する補完処理工程を有するの
で、輝度のダイナミックレンジが大きく、淡い濃淡が潰
れてしまった画像、反射率が高い表面を有して照明の光
が反射し、高輝度部分が飽和した画像、照度が低く感度
が足りずに黒い部分がある画像、単一輝度及び単一色の
テクスチャ、並びにエピポーラインに平行なテクスチャ
等、従来のステレオ距離計測方法では信頼度が低く距離
情報が得られなかった対象物に対しても信頼度を向上さ
せて正確な距離画像を得ることができる。
【0138】また、本発明に係るロボット装置は、供給
された入力情報に基づいて動作を行う自律型のロボット
装置であって、ステレオ画像を入力するステレオ画像入
力手段と、上記ステレオ画像から距離データを算出し該
距離データから距離画像を生成する距離画像生成手段
と、1つの上記距離画像を生成するのに使用した上記ス
テレオ画像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する
信頼度画像生成手段と、上記信頼度画像の信頼度に基づ
いて補正距離画像を生成する距離画像補正手段とを有
し、上記距離画像補正手段は、上記信頼度画像の信頼度
が所定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するときは、
上記信頼度を高める信頼度向上処理手段を有するか、又
は上記閾値よりも高い信頼度を有する高信頼度領域の高
信頼度距離データを使用して上記低信頼度領域の低信頼
度距離データを補完する補完処理手段を有するので、距
離計測の際に、信頼度画像を用いることにより、距離デ
ータの精度及び信頼度を高めることができ、これによ
り、ステレオ距離計測データを使用した環境認識及び物
体認識等、ロボット装置の後段の認識精度を飛躍的に高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるステレオ距離計測
装置を示すブロック図である。
【図2】(a)乃至(e)は、夫々左カメラの入力画像
(左カメラ画像)、右カメラの入力画像(右カメラ画
像)、距離画像、信頼度画像、及び距離画像を信頼度画
像でマスクした後のマスク距離画像を示す図である。
【図3】(a)はテンプレート702を抜き出す基準画
像701を示す模式図、(b)はテンプレートとマッチ
ング比較を行う先の画像703を示す模式図、(c)
は、テンプレート702の距離数に対するマッチングス
コア値を示すグラフ図である。
【図4】(a)乃至(c)は、ダイナミックレンジが広
く、高輝度部分が潰れた場合の夫々左カメラ画像80
0、信頼度画像810及び距離画像820を示す図であ
る。
【図5】(a)乃至(c)はカメラのコントロールパラ
メータを調節した後の夫々左カメラ画像900、信頼度
画像910及び距離画像920を示す図である。
【図6】(a)乃至(c)は、ダイナミックレンジが狭
く、低輝度部分が潰れた場合の夫々左カメラ画像100
0、信頼度画像1010及び距離画像1020を示す図
である。
【図7】信頼度によってパラメータをコントロールした
距離データ取得方法を示すフローチャートである。
【図8】パラメータを変化させながら画像を取得し信頼
度が高い部分を合成した距離データの取得方法を示すフ
ローチャートである。
【図9】(a)乃至(e)は、処理部590における処
理画像を示す図であって、夫々ステレオ画像、信頼度画
像、マスク後の距離画像、及び補完後の距離画像を示す
図である。
【図10】(a)及び(b)は、別のカメラ位置におけ
る信頼度画像を示す図であり、(c)は複数枚の信頼度
画像を示す模式図である。
【図11】低信頼度領域における距離データの補完方法
を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態におけるロボット装置の
外観構成を示す斜視図である。
【図13】同ロボット装置の自由度構成モデルを模式的
に示す図である。
【図14】同ロボット装置の回路構成を示すブロック図
である。
【図15】同ロボット装置のソフトウェア構成を示すブ
ロック図である。
【図16】同ロボット装置のソフトウェア構成における
ミドル・ウェア・レイヤの構成を示すブロック図であ
る。
【図17】同ロボット装置のソフトウェア構成における
アプリケーション・レイヤの構成を示すブロック図であ
る。
【図18】アプリケーション・レイヤの行動モデルライ
ブラリの構成を示すブロック図である。
【図19】同ロボット装置の行動決定のための情報とな
る有限確率オートマトンを説明する図である。
【図20】有限確率オートマトンの各ノードに用意され
た状態遷移表を示す図である。
【符号の説明】
501 ステレオ距離計測装置、510 ステレオカメ
ラ、511 ステレオ画像、520 信頼画像生成計算
部、521 信頼画像、530 距離画像生成計算部、
531 距離画像、532 マスク距離画像、540
画像マスキング処理部、550 低信頼度領域補完処理
部、533 距離画像、560 距離画像使用モジュー
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 400 G06T 1/00 400M 5L096 7/60 180 7/60 180B (72)発明者 佐部 浩太郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 上野 謙一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 福地 正樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 坪井 利充 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 萩原 茂 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA06 AA20 AA51 BB05 CC14 CC16 DD09 FF04 FF05 FF09 FF67 JJ03 JJ05 JJ26 LL30 NN01 NN13 PP25 QQ21 QQ31 QQ38 TT08 2F112 AC03 AC06 BA03 CA04 FA03 FA31 FA35 FA38 FA45 3C007 AS36 CS08 KS03 KS04 KS12 KS13 KS36 KT03 KT04 KT11 WA03 WA13 5B047 AA07 BB06 CA11 CA17 5B057 CA12 CA16 CB13 CB16 DB02 DC03 DC32 5L096 AA09 BA05 CA05 FA66 HA01 JA03 JA09

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視差を有する2以上の画像を入力する画
    像入力工程と、 上記2以上の画像から距離データを算出し該距離データ
    から距離画像を生成する距離画像生成工程と、 1つの上記距離画像を生成するのに使用した上記2以上
    の画像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する信頼
    度画像生成工程と、 上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成
    する距離画像補正工程とを有し、 上記距離画像補正工程は、上記信頼度画像の信頼度が所
    定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するときは、上記
    信頼度を高める信頼度向上処理工程を有することを特徴
    とする距離計測方法。
  2. 【請求項2】 上記画像入力工程はステレオ画像を入力
    する工程であり、上記信頼度向上処理工程は、上記低信
    頼度領域の信頼度を高める方へパラメータを変更したス
    テレオ画像を再入手する画像再入手工程と、この再入手
    ステレオ画像から距離画像を生成する距離画像再生成工
    程とを有することを特徴とする請求項1記載の距離計測
    方法。
  3. 【請求項3】 上記画像入力工程は、ステレオカメラに
    よるステレオ画像撮像工程を有し、 上記画像再入手工程は、上記低信頼度領域の信頼度を高
    める方へパラメータを変更して再度撮像することにより
    上記ステレオ画像を再入手することを特徴とする請求項
    2記載の距離計測方法。
  4. 【請求項4】 上記パラメータは、上記ステレオカメラ
    のカメラパラメータ及び/又はステレオカメラの撮像位
    置パラメータであることを特徴とすることを特徴とする
    請求項3記載の距離計測方法。
  5. 【請求項5】 上記信頼度画像における上記低信頼度領
    域を検出する検出工程と、この検出結果により信頼度を
    高める方へ上記ステレオ画像のパラメータをコントロー
    ルするパラメータ制御工程を有することを特徴とする請
    求項4記載の距離計測方法。
  6. 【請求項6】 上記画像入力工程は、第1のステレオ画
    像を入力する工程であり、 上記距離画像生成工程は、上記第1のステレオ画像から
    第1の距離データを算出し該第1の距離データから第1
    の距離画像を生成する工程であり、 上記信頼度画像生成工程は、上記第1の距離画像を生成
    するのに使用した上記第1のステレオ画像の少なくとも
    1つから第1の信頼度画像を生成する工程であって、 上記距離画像補正工程は、上記第1の信頼度画像の信頼
    度が所定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するとき
    は、上記低信頼度領域の信頼度を高める方へパラメータ
    を変更した第2のステレオ画像を再入手する画像再入手
    工程と、この第2のステレオ画像から第2の距離データ
    を算出して第2の距離画像を生成する距離画像再生成工
    程と、上記第1の距離画像の上記低信頼度領域の上記第
    1の距離データを上記第2の距離画像の上記低信頼度領
    域における上記第2の距離データに置換して合成距離画
    像を生成する距離画像合成工程とを有することを特徴と
    する請求項2記載の距離計測方法。
  7. 【請求項7】 上記画像入力工程は、異なるパラメータ
    で撮像された複数のステレオ画像を入力する工程であ
    り、 上記画像再入手工程は、上記低信頼度領域の信頼度を高
    める方へパラメータを変更した上記再入手ステレオ画像
    を上記複数枚のステレオ画像から選択する工程を有する
    ことを特徴とすることを特徴とする請求項2記載の距離
    計測方法。
  8. 【請求項8】 上記パラメータは、ステレオカメラのカ
    メラパラメータ及び/又はステレオカメラの撮像位置パ
    ラメータであることを特徴とすることを特徴とする請求
    項7記載の距離計測方法。
  9. 【請求項9】 上記画像入力工程は、異なるパラメータ
    で撮像された複数のステレオ画像を入力する工程であ
    り、 上記距離画像生成工程は、複数の上記ステレオ画像から
    距離データを算出し該距離データから複数の上記距離画
    像を生成する工程であり、 上記信頼度画像生成工程は、各1つの上記距離画像を生
    成するのに使用した上記ステレオ画像の少なくとも1つ
    から各上記信頼度画像を生成する工程であって、 上記距離画像補正工程は、上記信頼度画像の信頼度が上
    記閾値よりも高い高信頼度領域を合成し該高信頼度領域
    のみからなる合成信頼度画像を生成する工程と、この合
    成信頼度画像に基づいて距離画像を合成し補正距離画像
    を生成する工程とを有することを特徴とする請求項1記
    載の距離計測方法。
  10. 【請求項10】 上記パラメータは、ステレオカメラの
    カメラパラメータ及び/又はステレオカメラの撮像位置
    パラメータであることを特徴とすることを特徴とする請
    求項9記載の距離計測方法。
  11. 【請求項11】 上記信頼度画像生成工程は、上記閾値
    をコントロールする閾値制御工程を有する請求項1記載
    の距離計測方法。
  12. 【請求項12】 視差を有する2以上の画像を入力する
    画像入力工程と、 上記2以上の画像から距離データを算出し該距離データ
    から距離画像を生成する距離画像生成工程と、 1つの上記距離画像を生成するのに使用した上記2以上
    の画像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する信頼
    度画像生成工程と、 上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成
    する距離画像補正工程とを有し、 上記距離画像補正工程は、上記信頼度画像の信頼度が所
    定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するときは、上記
    閾値よりも高い信頼度を有する高信頼度領域の高信頼度
    距離データを使用して上記低信頼度領域の低信頼度距離
    データを補完する補完処理工程を有することを特徴とす
    る距離計測方法。
  13. 【請求項13】 上記画像入力工程は、ステレオ画像を
    入力する工程であり、上記距離画像補正工程は、上記低
    信頼度領域に接する領域が高信頼度領域であるステレオ
    画像を再入手する画像再入手工程と、この再入手ステレ
    オ画像から距離画像を生成する距離画像再生成工程とを
    有することを特徴とする請求項12記載の距離計測方
    法。
  14. 【請求項14】 上記ステレオ画像入力工程は、ステレ
    オカメラによるステレオ画像撮像工程を有し、 上記画像再入手工程は、上記低信頼度領域に接する領域
    が高信頼度領域である上記再入手ステレオ画像を撮像す
    る工程を有することを特徴とする請求項13記載の距離
    計測方法。
  15. 【請求項15】 上記ステレオ画像入力工程は、第1の
    ステレオ画像を入力する工程であり、 上記距離画像生成工程は、上記第1のステレオ画像から
    第1の距離データを算出し該第1の距離データから第1
    の距離画像を生成する工程であり、 上記信頼度画像生成工程は、上記第1の距離画像を生成
    するのに使用した上記第1のステレオ画像の少なくとも
    1つから第1の信頼度画像を生成する工程であって、 上記距離画像補正工程は、上記第1の信頼度画像の信頼
    度が所定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するとき
    は、上記低信頼度領域に接する領域が高信頼度領域であ
    る第2のステレオ画像を再入手する画像再入手工程と、
    この第2のステレオ画像から第2の距離データを算出し
    て第2の距離画像を生成する距離画像再生成工程と、上
    記第1の距離画像の上記低信頼度領域の上記第1の距離
    データを上記第2の距離画像の上記低信頼度領域におけ
    る上記第2の距離データにより補完する補完距離画像を
    生成する距離画像補完工程とを有することを特徴とする
    請求項13記載の距離計測方法。
  16. 【請求項16】 上記ステレオ画像入力工程は、ステレ
    オカメラにより異なるパラメータで撮像された複数の上
    記ステレオ画像を入力する工程であり、 上記画像再入手工程は、上記低信頼度領域に接する領域
    が高信頼度領域である上記再入手ステレオ画像を複数枚
    の上記ステレオ画像から選択する工程を有することを特
    徴とすることを特徴とする請求項13記載の距離計測方
    法。
  17. 【請求項17】 上記パラメータは、上記ステレオカメ
    ラのカメラパラメータ及び/又はステレオカメラの撮像
    位置パラメータであることを特徴とすることを特徴とす
    る請求項16記載の距離計測方法。
  18. 【請求項18】 上記ステレオ画像入力工程は、ステレ
    オカメラによるステレオ画像撮像工程を有し、 上記画像再入手工程は、上記低信頼度領域に接する領域
    が全て高信頼度領域になるようにパラメータを変更した
    上記再入手ステレオ画像を撮像する工程を有することを
    特徴とする請求項13記載の距離計測方法。
  19. 【請求項19】 上記信頼度画像における上記低信頼度
    領域を検出する検出工程と、この検出結果により上記ス
    テレオ画像のパラメータをコントロールするパラメータ
    制御工程とを有することを特徴とする請求項18記載の
    距離計測方法。
  20. 【請求項20】 上記パラメータは、上記ステレオカメ
    ラのカメラパラメータ及び/又はステレオカメラの撮像
    位置パラメータであることを特徴とする請求項19記載
    の距離計測方法。
  21. 【請求項21】 ステレオ画像を入力するステレオ画像
    入力手段と、 上記ステレオ画像から距離データを算出し該距離データ
    から距離画像を生成する距離画像生成手段と、 1つの上記距離画像を生成するのに使用した上記ステレ
    オ画像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する信頼
    度画像生成手段と、 上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成
    する距離画像補正手段とを有し、 上記距離画像補正手段は、上記信頼度画像の信頼度が所
    定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するときは、上記
    信頼度を高める信頼度向上処理手段を有することを特徴
    とする距離計測装置。
  22. 【請求項22】 上記信頼度向上処理手段は、上記低信
    頼度領域の信頼度を高める方へパラメータを変更したス
    テレオ画像を再入手する画像再入手手段と、この再入手
    ステレオ画像から距離画像を生成する距離画像再生成手
    段とを有することを特徴とする請求項21記載の距離計
    測装置。
  23. 【請求項23】 ステレオ画像を入力する画像入力手段
    と、 上記ステレオ画像から距離データを算出し該距離データ
    から距離画像を生成する距離画像生成手段と、 1つの上記距離画像を生成するのに使用した上記ステレ
    オ画像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する信頼
    度画像生成手段と、 上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成
    する距離画像補正手段とを有し、 上記距離画像補正手段は、上記信頼度画像の信頼度が所
    定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するときは、上記
    閾値よりも高い信頼度を有する高信頼度領域の高信頼度
    距離データを使用して上記低信頼度領域の低信頼度距離
    データを補完する補完処理手段を有することを特徴とす
    る距離計測装置。
  24. 【請求項24】 上記距離画像補正手段は、上記低信頼
    度領域に接する領域が高信頼度領域であるステレオ画像
    を再入手する画像再入手手段と、この再入手ステレオ画
    像から距離画像を生成する距離画像再生成手段を有する
    ことを特徴とする請求項23記載の距離計測装置。
  25. 【請求項25】 供給された入力情報に基づいて動作を
    行う自律型のロボット装置であって、 ステレオ画像を入力するステレオ画像入力手段と、 上記ステレオ画像から距離データを算出し該距離データ
    から距離画像を生成する距離画像生成手段と、 1つの上記距離画像を生成するのに使用した上記ステレ
    オ画像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する信頼
    度画像生成手段と、 上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成
    する距離画像補正手段とを有し、 上記距離画像補正手段は、上記信頼度画像の信頼度が所
    定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するときは、上記
    信頼度を高める信頼度向上処理手段を有することを特徴
    とするロボット装置。
  26. 【請求項26】 上記信頼度向上処理手段は、上記低信
    頼度領域の信頼度を高める方へパラメータを変更したス
    テレオ画像を再入手する画像再入手手段と、この再入手
    ステレオ画像から距離画像を生成する距離画像再生成手
    段を有することを特徴とする請求項25記載のロボット
    装置。
  27. 【請求項27】 供給された入力情報に基づいて動作を
    行う自律型のロボット装置であって、 ステレオ画像を入力する画像入力手段と、 上記ステレオ画像から距離データを算出し該距離データ
    から距離画像を生成する距離画像生成手段と、 1つの上記距離画像を生成するのに使用した上記ステレ
    オ画像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する信頼
    度画像生成手段と、 上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成
    する距離画像補正手段とを有し、 上記距離画像補正手段は、上記信頼度画像の信頼度が所
    定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するときは、上記
    閾値よりも高い信頼度を有する高信頼度領域の高信頼度
    距離データを使用して上記低信頼度領域の低信頼度距離
    データを補完する補完処理手段を有することを特徴とす
    るロボット装置。
  28. 【請求項28】 上記距離画像補正手段は、上記低信頼
    度領域に接する領域が高信頼度領域であるステレオ画像
    を再入手する画像再入手手段と、この再入手ステレオ画
    像から距離画像を生成する距離画像再生成手段を有する
    ことを特徴とする請求項27記載のロボット装置。
  29. 【請求項29】 所定の動作をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムであって、 ステレオ画像を入力するステレオ画像入力工程と、 上記ステレオ画像から距離データを算出し該距離データ
    から距離画像を生成する距離画像生成工程と、 1つの上記距離画像を生成するのに使用した上記ステレ
    オ画像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する信頼
    度画像生成工程と、 上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成
    する距離画像補正工程とを有し、 上記距離画像補正工程は、上記信頼度画像の信頼度が所
    定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するときは、上記
    信頼度を高める信頼度向上処理工程を有することを特徴
    とするプログラム。
  30. 【請求項30】 上記信頼度向上処理工程は、上記低信
    頼度領域の信頼度を高める方へパラメータを変更したス
    テレオ画像を再入手する画像再入手工程と、この再入手
    ステレオ画像から距離画像を生成する距離画像再生成工
    程を有することを特徴とする請求項29記載のプログラ
    ム。
  31. 【請求項31】 ステレオ画像を入力する画像入力工程
    と、 上記ステレオ画像から距離データを算出し該距離データ
    から距離画像を生成する距離画像生成工程と、 1つの上記距離画像を生成するのに使用した上記ステレ
    オ画像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する信頼
    度画像生成工程と、 上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成
    する距離画像補正工程とを有し、 上記距離画像補正工程は、上記信頼度画像の信頼度が所
    定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するときは、上記
    閾値よりも高い信頼度を有する高信頼度領域の高信頼度
    距離データを使用して上記低信頼度領域の低信頼度距離
    データを補完する補完処理工程を有することを特徴とす
    るプログラム。
  32. 【請求項32】 上記距離画像補正工程は、上記低信頼
    度領域に接する領域が高信頼度領域であるステレオ画像
    を再入手する画像再入手工程と、この再入手ステレオ画
    像から距離画像を生成する距離画像再生成工程を有する
    ことを特徴とする請求項31記載のプログラム。
  33. 【請求項33】 所定の動作をコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体であって、 ステレオ画像を入力するステレオ画像入力工程と、 上記ステレオ画像から距離データを算出し該距離データ
    から距離画像を生成する距離画像生成工程と、 1つの上記距離画像を生成するのに使用した上記ステレ
    オ画像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する信頼
    度画像生成工程と、 上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成
    する距離画像補正工程とを有し、 上記距離画像補正工程は、上記信頼度画像の信頼度が所
    定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するときは、上記
    信頼度を高める信頼度向上処理工程を有することを特徴
    とするプログラムを記録した記録媒体。
  34. 【請求項34】 上記信頼度向上処理工程は、上記低信
    頼度領域の信頼度を高める方へパラメータを変更したス
    テレオ画像を再入手する画像再入手工程と、この再入手
    ステレオ画像から距離画像を生成する距離画像再生成工
    程を有することを特徴とする請求項33記載の記録媒
    体。
  35. 【請求項35】 ステレオ画像を入力する画像入力工程
    と、 上記ステレオ画像から距離データを算出し該距離データ
    から距離画像を生成する距離画像生成工程と、 1つの上記距離画像を生成するのに使用した上記ステレ
    オ画像の少なくとも1つから信頼度画像を生成する信頼
    度画像生成工程と、 上記信頼度画像の信頼度に基づいて補正距離画像を生成
    する距離画像補正工程とを有し、 上記距離画像補正工程は、上記信頼度画像の信頼度が所
    定の閾値よりも低い低信頼度領域を有するときは、上記
    閾値よりも高い信頼度を有する高信頼度領域の高信頼度
    距離データを使用して上記低信頼度領域の低信頼度距離
    データを補完する補完処理工程を有することを特徴とす
    るプログラムを記録した記録媒体。
  36. 【請求項36】 上記距離画像補正工程は、上記低信頼
    度領域に接する領域が高信頼度領域であるステレオ画像
    を再入手する画像再入手工程と、この再入手ステレオ画
    像から距離画像を生成する距離画像再生成工程を有する
    ことを特徴とする請求項35記載の記録媒体。
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