JP2003265584A - 医療施設と受託業者との医療機器資材の滅菌業務の循環システム - Google Patents

医療施設と受託業者との医療機器資材の滅菌業務の循環システム

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JP2003265584A
JP2003265584A JP2002118575A JP2002118575A JP2003265584A JP 2003265584 A JP2003265584 A JP 2003265584A JP 2002118575 A JP2002118575 A JP 2002118575A JP 2002118575 A JP2002118575 A JP 2002118575A JP 2003265584 A JP2003265584 A JP 2003265584A
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JP
Japan
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medical
sterilized
sterilization
medical facility
facility
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JP2002118575A
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Katsumi Yamato
克巳 大和
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YAMATO SANKI KK
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YAMATO SANKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 医療施設で使用した被滅菌物を循環ボックス
等を受託業者が配達した内部に収納させ、これを受託業
者の完備された滅菌工場で確実安全に処理し、これを再
度医療機関に循環するシステムである。 【構成】医療施設と受託業者との連係において、受託業
者より循環ボックスとニーズに合った包装材料を提供
し、医療施設において水洗いした被滅菌物をパックして
変色表示票を付けて該循環ボックスに収納し、その後、
受託業者がこれを回収し、専門な滅菌工場で滅菌し、封
印のまま残留ガスを排気し、被滅菌物に何人も手を触れ
ることなく再度、医療施設に回送し、そのままの状態で
保管又は任意に開封して使用することを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、病院、診療所等の医療
施設が用いる医用衛生材料、医療機器を専門の回収受託
業者によって確実に滅菌消毒して各医療施設に返送する
ようにした医療施設と受託業者との医療機器資材の滅菌
業務の循環システムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来この種の医療機器の滅菌業務は、個
々の医療機関自ら行うときの非能率と外部依託するとき
受託業者との取引上の責任範囲や、滅菌作業の効率性に
問題点があった。また滅菌設備が高価であるために安易
な設備で作業を行うとき不完全滅菌や作業者の健康障
害、事故等の生ずる欠点がある。更に平成13年5月か
ら設置場所の改善、作業環境、及び測定等の新基準が施
行され、その実行に対しては各種の重要な厳しい諸問題
があって、これらを解決するには、コスト高と人員訓練
など課せられた課題が多く存在している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の滅菌業務の
外部依託における作業においては、医療施設が滅菌消毒
対象の医療用具等を洗浄されることなく、任意の容れ物
にて、使用目的に応じて正しく保管収納されることなく
業者に引渡していた点がある。更に、受託業者において
は、医療施設の用途と合致させる収納方法が安全確実で
あるかの疑問点、及び滅菌済みの医療機器資材の合理的
な保管と、必要あるものを容易に取り出して使用できて
再汚染を防ぐことが出来る用具管理の難点を有してい
る。本発明は、従来に行われるこれ等の不備による滅菌
管理上の各点を解決するものであって、医療施設に受託
業者が指定されている規格の統一された収納容器に洗浄
して入れて封印してもらい、これを強い毒性の有るため
特殊な安全基準に適合した滅菌消毒設備が完備した受託
業者が一括して定期的に集め、安全確実に滅菌消毒の業
務を代行し、これを医療施設に返送する医療機器資材の
滅菌業務の循環システムを提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、第一に受託業者側よりニーズに応じての
循環ボックス(滅菌パック又はパッケージ)等を医療施
設に提供する。次に医療施設側において、洗浄した使用
目的に応じた出し入れ管理がなされた順序方法で被滅菌
物をパックする。このパックを該循環ボックスに収納し
て滅菌済みの変色表示票(インヂケーター)を付けて封
印する。封印された循環ボックスを受託業者が定期的に
巡回して回収作業をする。 【0005】次に、該循環ボックスを受託業者が滅菌設
備工場において、エチレンオキシドを使用して滅菌す
る。その後、滅菌済みの被滅菌物を収納した循環ボック
スを封印したままの状態で残留ガスを排気する。排気さ
れた該循環ボックスを医療施設に返送し、その医療施設
が管理保管するか、必要に応じて任意に開封して使用す
るものである。上述の工程作業を循環するシステムを提
供する。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明のエチレンオキシド等のガ
ス滅菌剤は特定化学物質に指定され、障害予防規則によ
ってその設備は厳しい規制内容が定められている。その
主な規制内容を例記すると、設備関係では、被滅菌物の
出し入れ作業時のばく露防止対策として、局所排気装置
の設置が必要である。次に、労働者がその中に立ち入る
事が出来ない構造の滅菌器であること。該滅菌器には、
エアーレーションを行う設備を備えエアーレーションの
手順を定めた作業をすること。また、滅菌作業を行う屋
内作業場については、緊急避難出入口と換気の確保等の
措置を必要とする。 【0007】特定化学物質の設備について、設置につい
て配管工事が必要な滅菌器は、構造等の規定が適用され
る。作業規定は、特定化学設備に該当する滅菌器につい
ては、作業規定の整備が必要である。定期自主検査は、
特定化学設備に該当する滅菌器については、定期検査が
必要である。その他、作業主任者を選任する。滅菌工場
のガス濃度を作業環境の測定法に基づいて測定を年2回
実施する。更に常時滅菌作業に従事する者には、年2回
の健康診断を実施する。以上のように、エチレンオキシ
ド等のガス滅菌剤については、特定化学物質障害予防規
則が適用されている。 【0008】次に、本発明が滅菌に使用するエチレンオ
キシド等のガス滅菌剤の危険性、有害性について述べる
と、エチレンオキシド等のガス滅菌剤は、粘膜に対して
刺激性を示し、眼、喉、気管や肺への刺激の他に、嘔
吐、協調運動失調等を生じ、実験動物と人とではほぼ同
様の急性毒性症状を招く、慢性毒性としては、吸入暴露
によりマウスで腎臓の尿細管や胸腺リンパ組織の障害、
ラットでは肺のうっ血、精巣の精細管上皮の変性や神経
細胞の変性といった影響が認められている。人では皮膚
感作、協調運動失調を伴う一過性の神経障害が報告され
ている。人で暴露と発がん性の関連性を示唆する報告が
あるため、人に対して発がん性を示す物質と評価されて
いる。更に、エチレンオキシド等のガス滅菌剤は単独で
も加圧すると爆発性となる。熱、火炎にさらすと火災、
爆発の危険性がある。また、空気中で爆発的分解を起こ
し易い。蒸気は空気や酸素が全然存在しないところでも
分解爆発を起こすことがある。また、使用済みガスの排
気のための環境汚染問題対策も視野に入れておく必要が
ある。そのためガスの排気時無害化の設備を設置しなく
てはならない。 【0009】本発明の滅菌業務の対象となる医用衛生材
料又は医療機器を下記に列記すると、 (1)加熱により変成し易い物品は、ゴム手袋、チュー
ブ、カテーテル、吸入マスク、輸血・輸液セット、注射
筒、注射針、人工血管、人工心臓弁、人工肺回路、人工
関節、吸入麻酔回路器材、コンタクトレンズ、眼内レン
ズ等である。 (2)加湿(水濡れ)により所定の機能を失う恐れのあ
る材料は,電気メス、レーザーメスの機器と電線、内視
鏡、ルーペ等の光学機器セット、心臓ペースメーカー、
生理食塩水バッグ、タンポン、ガーゼ類等である。 【00010】 【実施例】本発明は、各種の病院、診療所等の医療施設
と緊密に連絡する受託業者との間で業者は医療機器資材
に触れることなく確実安全に滅菌の業務を繰返し循環す
るシステムである。先ず、特定化学物質を用いる設備を
完備した受託業者側から循環ボックス(通いボックス)
または、ニーズによる包装材料、滅菌パック、パッケー
ジ等を多数の医療施設に提供する。各該医療施設におい
ては、予め各種の被滅菌物を事前に洗浄し、洗浄した該
被滅菌物をパックし該循環ボックス等に滅菌済み変色表
示票(インヂケーター)を付けて収納後封印する。収納
封印された循環ボックス等を受託業者が回収する。次
に、該循環ボックス等をエチレンオキシド等のガス滅菌
剤を使用する滅菌設備工場に引き取り滅菌するものであ
る。滅菌作業が終了した該循環ボックス等は封印のまま
該エチレンオキシド等のガス滅菌剤の残留ガスを封印し
たままの状態で残留ガスを排気する。その後、顧客の各
医療施設にお届けするものである。該医療施設では、返
送された該循環ボックス、パック及びパッケージ等をそ
のまま保管管理するか、必要に応じて任意に開封して使
用するものである。以上の滅菌作業を繰り返し循環して
実施するものである。 【00011】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による循環
システムを利用すれば、従来に生じる、医療施設と受託
業者との各々の作業の段取りの不統一、煩雑や関係者の
周知徹底が疎かになって生ずる不完全滅菌あるいはガス
中毒等の不運の障害等が確実に防止できる効果がある。
そして、受託業者より規定された包装材料及び医療施設
よりのニーズに合った滅菌パック又はパッケージを提供
使用するため、絶対に間違い等が生ずる憂いがない効果
と、医療施設及び受託業者共に効率の良い安全な営業が
可能となる利点がある。また、被滅菌物を洗浄して包装
材料に入れ、変色表示票を付けて循環ボックス等に収納
した後に封印しているので、外部から透視確認ができる
ので、絶対に間違い等の作業事故は生じないと共に、医
療施設がニーズに合ったものを使用できるため、医療活
動作業が敏速確実にできる患者の安全に繋がっていくも
のである。 【00012】また、封印された循環ボックスを受託業
者が、各医療機関に対して期日等に合った回収を順次繰
返し、これを滅菌工場に運送して確実に滅菌できる効果
と、滅菌され封印されたままの循環ボックスより残留ガ
スを規定値以下まで排出するため、毒性の高いエチレン
オキシド等のガス滅菌剤のガスでありながら安全性を高
め危険性が解決される効果がある。更に、残留されたガ
スを排気した後に、医療施設に配達される便利さと、そ
のままの保管も安全であると共に、必要時には任意に開
封して使用できると云う簡便性の効果もある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 病院、診療所等の医療施設と受託業者と
    を連係される医療機器の滅菌業務循環システムに於い
    て、受託業者よりニーズに応じた包装材料よりなる循環
    ボックス等を医療施設に提供し、該医療施設において洗
    浄済みの被滅菌物を滅菌済み変色表示票と共にパック
    し、このパックを該循環ボックス等の内部に収納し、そ
    の後封印した該循環ボックス等を受託業者が回収し、該
    循環ボックス等をエチレンオキシド等のガス滅菌剤を使
    用する滅菌設備工場において滅菌し、滅菌された滅菌物
    を収納した循環ボックスは封印されたまま残留ガスを排
    気した後、該医療施設に回送し、その後該医療施設は、
    そのまま保管すると共に、任意に開封して使用すること
    を特徴とする医療施設と受託業者との医療機器資材の滅
    菌業務の循環システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0489135A (ja) * 1990-07-31 1992-03-23 Kawasaki Steel Corp エンドレス熱間圧延における巻取機の切換方法
JP2014212903A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 京セラメディカル株式会社 手術用器具の保守管理方法
CN114306092A (zh) * 2021-12-08 2022-04-12 李兴刚 一种中西医结合内科病房专用呕吐洗漱装置

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