JP2003265202A - Waterproof shoe - Google Patents
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Abstract
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、透湿性を有する完
全防水靴に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】水の浸入を防いだ完全防水靴は、一般的
には足を囲む袋状に防水シートを縫着して形成された防
水インナーを接足部に配置し、その防水インナーを覆う
ように表胛が装着されて、全体が二重構造に形成されて
いる構造を有する。防水インナーは、縫着部からの水の
浸入を防ぐ為に、該部分にコーティング剤や接着剤等を
塗工又はディッピングし目処め処理が施されている。ま
た靴内部の足蒸れを防止する為に、防水インナーの材質
として透湿性を有する防水フィルムが用いられる。
【０００３】しかし防水フィルムや透湿防水フィルム
は、該フィルム単体だけでは柔らかく強度が低く切断し
易く、又粘着性もある。それらの欠点をカバーする目的
で、該フィルムにトリコット布等を積層することが行わ
れる。また足へのフィット感、保温性、強度、クッショ
ン性等を持たせる為に、上記積層体のトリコット布側に
更にウレタンフォームを介し裏打材をラミネートしてな
るシートが、防水インナー用の防水シートとして用いら
れていた。これは、該フィルムの性能を損ねさせない
為、こうした措置をとっていた。
【０００４】従来の防水インナーは、防水性を最優先す
るため、防水フィルムが該インナーの外側面の最表面に
位置するように形成されていた。そして表胛の内部に装
着する際に、表胛の内面側と防水インナーの表面が接着
されて取付けられていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】防水インナーを靴の内
部に装着する際、防水インナー表面と表胛の内面とは粘
着剤等で部分的に接着して固定される。この場合、防水
インナーの装着位置がズレることがあり、その場合には
一度接着したところを剥離して、ズレた装着位置を直し
た後、再度接着することになる。
【０００６】しかしながら、一度粘着剤で接着した部分
を剥離しようとすると、防水インナー表面の防水フィル
ムが薄いことから該防水フィルムがすぐに破れてしまう
為、貼り直しができず、防水インナーの装着を慎重に行
なう必要があり、作業性が悪いという問題があった。ま
た防水インナーの位置がズレた状態で靴に装着される
と、表胛と防水インナーとのズレがシワの発生となって
靴の外観に悪影響を与えてしまう。
【０００７】本発明は上記従来技術の欠点を解決する為
に成されたものであり、防水インナーを装着するのが容
易であり、装着の際の作業性に優れ、防水インナーのズ
レによるシワの発生等の不具合のない防水靴を提供する
ことを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、表胛とその内
部に位置する防水インナーとからなる二重構造を有する
防水靴であり、防水インナーは、繊維材と防水フィルム
とを少なくとも有し、両層を直接積層して構成されるも
のであり、防水インナーが、その繊維材面で表胛の内面
に、複数部位で部分粘接着していることを特徴とする防
水靴、を要旨とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】図1に示すように本発明の防水靴
は、表胛1とその内部に位置する防水インナー2とからな
る二重構造を有する。更に図1に示す態様の防水靴は、
中底材3、本底4を備えている。本発明において防水イン
ナー2は、足形状に合せて形成され、図2に示すように繊
維材21と防水フィルム22とを少なくとも有し、繊維材21
と防水フィルム22とは直接接するように積層されてい
る。
【００１０】更に図2に示すように、防水インナー2の表
胛1に対する接着は、その繊維材21面において表胛1の内
面に粘着剤5a、5b、5c、5dを設けて接着させたように、
複数部位で部分接着している。すなわち防水インナー2
は、表胛1に対して完全に接着しない状態でルーズに接
合している。
【００１１】防水インナー2は、図3に示すように、繊維
材21、防水フィルム22、弾性材23、裏布材24の順に積層
されたインナー用積層シート200を用いて、足形状に合
せて袋状に形成されている。本発明は、防水インナー2
として、防水フィルム22を該インナーの内部に配置し繊
維材21が表面に露出するように形成し、防水インナー2
の繊維材21と表胛1の内面を部分粘接着させて防水靴と
した点に大きな特徴がある。
【００１２】繊維材21は、編布、織布、不織布等が用い
られる。例えば、タフタ、ツイル、リップ、朱子織りの
織物、丸編ニット、縦編みニット、天竺編みニット、ト
リコット布、トリコットハーフ等の編物、伸縮性繊維編
物等の布材が用いられる。伸縮性を有する点から編物を
用いることが好ましい。
【００１３】防水フィルム22は透湿防水機能を有する樹
脂から形成された樹脂フィルムが好適に用いられる。こ
のような樹脂フィルムは、透湿量が5000g/m2・day以
上、更に好ましくは8000〜20000g/m2・dayであることが
望ましい。また防水フィルム22の好ましい伸長率は0〜3
00％、好ましくは20〜150％である。防水フィルム22と
して、例えばポリエーテル系ポリウレタンやポリエステ
ル系ポリウレタン等のポリウレタン樹脂フィルムが挙げ
られる。ポリエーテル系ポリウレタン樹脂フィルムで
は、樹脂中のオキシエチレン基の含有量を調節すること
で透湿性を調節できる。防水フィルム22の厚さは、好ま
しくは5〜300μmである。
【００１４】弾性材23は、通気性を有する弾性体が用い
られる、例えばポリウレタンフォーム等の多孔体が好ま
しい。弾性材23の厚さは、通常0.1〜10.0mm、好ましく
は0.5〜5.0mmである。
【００１５】裏布材24は靴の内部の足と接する部分に位
置することになるため、履き心地の良い布材が用いられ
る。裏布材24は、織布、編布、不織布で、例えばフレン
チパイル、無起毛トリコット材、レーヨン等が用いられ
る。
【００１６】防水インナー2は、繊維材21、防水フィル
ム22、弾性材23、裏布材24をこの順で積層してインナー
用積層シート200を作製し、例えば該インナー用積層シ
ート200を靴形状に応じた所定形状に裁断、縫製した
後、縫い目(ミシン目)を防水処理することで得られる。
防水インナー2のミシン目を防水処理する方法として
は、ラテックス、水性、溶剤系糊のディッピング、ある
いは刷毛塗り、防水テープ貼り等が利用できる。
【００１７】インナー用積層シート200は、例えば図4に
示すように、予め防水フィルム22と繊維材21の積層体20
を作成しておいて、該積層体20及び裏布材24を弾性材23
の表裏両面に積層して一体化することで得られる。弾性
材23がポリウレタンフォームの場合、いわゆるフレーム
ラミネート法でポリウレタンフォームの表裏両面を炎で
一瞬溶融状態にして積層体20及び裏布材24を貼り合わせ
れば、防水フィルム22の透湿性を損なわずに一体化でき
る。
【００１８】また防水フィルム22と繊維材21との積層手
段は、熱融着法、あるいは接着剤を用いる接着法等が利
用できる。上記熱融着法としては、繊維材21に対して防
水フィルム22を熱圧着する方法、及び押出された溶融樹
脂を直接繊維材21に流動状態で圧着するコーティング法
等がある。また接着法としては、(a)防水フィルム22に
グラビアロール等を用いて、ドット状、ストライプ状、
網目状、或は格子状等のパターン状に接着剤を塗工し、
該接着剤を介して繊維材21を接着する方法、(b)接着剤
を繊維材21又は防水フィルム22にスプレー塗布し、両者
を圧着する方法、(c)ドット状、ストライプ状、網目
状、或は格子状のパターン状に形成されたホットメルト
タイプの接着剤を繊維材21と防水フィルム22との間に挟
んで熱圧着して接着する方法等がある。上記接着剤とし
ては、ウレタン系、ナイロン系、エステル系等の公知の
接着剤が用いられる。この積層は、全面的でも、ドット
状、ストライプ状等の部分的でも、いずれでも良いが、
全接触面積の2〜90％、好ましくは20〜80％の範囲にな
るように接着面積を調節するのが望ましい。
【００１９】本発明では積層体20を弾性材23に積層する
場合、図3及び図4に示す様に、防水フィルム22が弾性材
23に接着することになる。特に弾性材23がポリウレタン
フォームのような多孔体で形成されている場合は、繊維
材21よりも防水フィルム22に積層させた方が接着を強固
にできる利点がある。積層体20と弾性材23との積層は、
前記したようにフレームラミネートによるものでも良い
し、防水フィルム22と繊維材23との積層と同じく、熱融
着法でも接着剤法でもいずれでも良い。
【００２０】上記の如く積層されたインナー用積層シー
トは、透湿量が500〜50000g/m2・dayであり、更に好ま
しくは3000〜50000g/m2・dayであることが望ましい。
【００２１】本発明の防水靴は上記のインナー用積層シ
ートを用いて袋状に形成された防水インナー2を表胛1に
接着して胛材を作成し、これに中底材3、本底4等を取付
けること等で得られる。防水インナー2の表胛1等へ部分
仮止め接着する際、粘着剤5(5a、5b、5c、5d)等を用い
る接着部位は限定されない。この接着に用いられる粘着
剤5は、圧力をかけて接着可能なものであれば良く、ゴ
ム系、アクリル系等の粘着剤、両面粘着テープ、各種接
着剤等が利用できる。なお本発明において防水インナー
が表胛に「粘接着」しているとは、接合の初期では両者
を剥離して再度接着できるような粘着状態を指し、その
後は粘着も含めた広義の接着状態を指すものとする。
【００２２】また粘着剤5を設ける部位は特に限定され
ないが、製靴吊り込み時、防水インナー2と表胛1のズレ
が生じ易い部位や、履用屈曲部位等に設けるのが好まし
い
【００２３】表胛1は、人工皮革、合成皮革などを用い
て所定の胛材形状に裁断後、縫製することで得られる。
縫製のミシン目には防水テープを貼り、表胛内部への水
浸入防止を図ることが好ましい。また表胛の材料として
は、衣料用に使用される材料を用いても良い。好ましい
材料として、表面に強撥水加工が施されている材料が挙
げられ、完全防水靴として良好な防水性が得られる。
【００２４】このようにして得られた防水靴の防水イン
ナー2の内部には、図2に示すように足あたりを良好にす
るためインソール材6を接着することもできる。靴自体
の製法として、上記のようにハンドメイド製法により説
明したが、これに限らずインジェクション製法、総ゴム
製法、スラッシュ製法等の公知の手法が利用できる。
【００２５】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
(ア)防水インナーの作製
ナイロントリコットハーフの片面に厚さ10μmの防水フ
ィルム(ディアプレックスD9900:ディアプレックス社製)
を積層して積層体を得た。厚さ3mmのポリウレタンフォ
ームの片面に上記積層体の防水フィルム側をフレームラ
ミネートし、同時に該ポリウレタンフォームの他方の面
にポリエステルフレンチパイルをフレームラミネートし
て、防水インナー用の透湿防水シートを得た。上記透湿
防水シートを靴形状に合せて裁断し、ナイロントリコッ
トハーフが外表面となるように縫製し、水性ラテックス
糊(天然ゴム系)をミシン目に刷毛塗りして目止めを行い
防水インナーを得た。
(イ)表胛の作製
起毛調人工皮革を用いて所定の胛材形状に裁断後、縫製
して表胛を得た。ミシン目には防水テープを貼着して表
胛の防水処理を行なった。
(ウ)胛材の作製
表胛の内側に防水インナーを部分的に粘着テープを用い
て接着した。接着部分はつま先、両サイド、かかと部と
して胛材を得た。
(エ)靴の組立
上記胛材を所定のラストに吊り込み、中底材をラスト底
面に配して胛材裏側と中底材とをゴム糊を用いて全周接
着固定し、更にその上に本底をゴム糊を介し接着固定し
た。最後にラスト脱型し、靴を得た。胛材の表胛と防水
インナーとの間で、つま先部、内足部のところで部分的
にズレが生じ、シワが発生した。そのため、防水インナ
ーを一度剥離してズレを直した後、再度接着し、シワの
無い靴を完成した。この時、防水インナーの粘接着部分
は破壊されることは無かった。また得られた靴の24時間
水浸漬テストを行なった結果、靴外側からの水の浸入は
無かった。
【００２６】
【発明の効果】本発明防水靴は、表胛とその内部に位置
する防水インナーとからなる二重構造を有し、防水イン
ナーは、繊維材と防水フィルムとを少なくとも有し、両
層を直接積層して構成されるものであり、防水インナー
が、その繊維材面で表胛の内面に、複数部位で部分粘接
着している構成を採用したことにより、製靴時に防水イ
ンナーの位置がズレた場合に、防水インナーを表胛から
剥離してその位置を直して再度接着することが容易であ
るため、ズレた部分がシワになったりするのを防止でき
る。
【００２７】また表胛と接着するの防水インナーは繊維
材であり、破れやすい防水フィルムは内部に位置してお
り表胛と接する面に露出していない為、防水インナーを
表胛から剥離する際に、従来のように防水フィルムが損
傷することがなく、製靴の際の作業性に優れる。
【００２８】また、従来の防水フィルムが表面に露出し
た防水インナーを用いた場合と比較して、屈曲やこすれ
等の動きに対し防水フィルムが破壊される虞がなく、長
期使用に耐え得る性能良好な防水靴が得られる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a completely waterproof shoe having moisture permeability. 2. Description of the Related Art A completely waterproof shoe that prevents water from entering is generally provided with a waterproof inner formed by sewing a waterproof sheet in a bag shape surrounding a foot on a foot contact portion. The outer shell is attached so as to cover the waterproof inner, and the entire structure is formed in a double structure. In order to prevent water from entering the sewn portion, the waterproof inner is coated or dipped with a coating agent, an adhesive, or the like, and subjected to a sealing treatment. In order to prevent the inside of the shoe from getting wet, a waterproof film having moisture permeability is used as the material of the waterproof inner. However, a waterproof film or a moisture-permeable waterproof film alone is soft, low in strength, easy to cut, and sticky. In order to cover those disadvantages, a tricot cloth or the like is laminated on the film. In addition, in order to have a feeling of fitting to feet, heat retention, strength, cushioning, etc., a sheet obtained by further laminating a backing material via urethane foam on the tricot cloth side of the above laminate is a waterproof sheet for a waterproof inner. It was used as. This took such measures so as not to impair the performance of the film. In the conventional waterproof inner, the waterproof film is formed so as to be positioned at the outermost outermost surface of the inner in order to give top priority to waterproofness. And when it was installed inside the upper shell, the inner side of the upper shell and the surface of the waterproof inner were bonded and attached. When the waterproof inner is attached to the inside of the shoe, the surface of the waterproof inner and the inner surface of the upper are partially adhered and fixed with an adhesive or the like. In this case, the mounting position of the waterproof inner may be shifted. In such a case, the portion where the waterproof inner is once adhered is peeled off, the shifted mounting position is corrected, and then the waterproof inner is bonded again. [0006] However, when the portion which has been once adhered with the adhesive is to be peeled off, the waterproof film on the surface of the waterproof inner surface is so thin that the waterproof film is torn immediately. Care must be taken, and there is a problem that workability is poor. Also, if the waterproof inner is attached to the shoe with the position shifted, the gap between the upper shell and the waterproof inner will cause wrinkles, which will adversely affect the appearance of the shoe. The present invention has been made to solve the above-mentioned drawbacks of the prior art, and it is easy to mount a waterproof inner, has excellent workability at the time of mounting, and has a wrinkle caused by a displacement of the waterproof inner. It is an object of the present invention to provide a waterproof shoe free from occurrence and other problems. [0008] The present invention is a waterproof shoe having a double structure consisting of an upper shell and a waterproof inner located inside the upper, and the waterproof inner comprises a fiber material and a waterproof film. A waterproof shoe comprising at least two layers directly laminated, wherein the waterproof inner is partially adhesively bonded at a plurality of portions to the inner surface of the upper surface on the fiber material side. , And the gist. DETAILED DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS As shown in FIG. 1, a waterproof shoe according to the present invention has a double structure comprising an upper shell 1 and a waterproof inner 2 located inside thereof. Furthermore, the waterproof shoe of the embodiment shown in FIG.
It has an insole 3 and an outsole 4. In the present invention, the waterproof inner 2 is formed according to the shape of the foot, and has at least a fiber material 21 and a waterproof film 22 as shown in FIG.
And the waterproof film 22 are laminated so as to be in direct contact with each other. [0010] Further, as shown in FIG. 2, the waterproof inner 2 is adhered to the upper 1 by providing adhesives 5a, 5b, 5c, 5d on the inner surface of the upper 1 on the fibrous material 21 side. To
Partially bonded at multiple sites. Ie waterproof inner 2
Is loosely bonded to the upper shell 1 without completely bonding it. As shown in FIG. 3, the waterproof inner 2 is formed by using an inner laminated sheet 200 in which a fibrous material 21, a waterproof film 22, an elastic material 23, and a backing material 24 are laminated in this order, so as to conform to the foot shape. It is formed in a bag shape. The present invention provides a waterproof inner 2
A waterproof film 22 is disposed inside the inner and the fibrous material 21 is formed so as to be exposed on the surface.
A significant feature is that the fiber material 21 and the inner surface of the front shell 1 are partially adhered to each other to form a waterproof shoe. As the fibrous material 21, knitted fabric, woven fabric, non-woven fabric, or the like is used. For example, fabric materials such as taffeta, twill, lip, satin weave, circular knit, warp knit, sheet knit, tricot cloth, tricot half and the like, and elastic fiber knit are used. It is preferable to use a knitted fabric because of its elasticity. As the waterproof film 22, a resin film formed of a resin having a moisture-permeable and waterproof function is preferably used. Such resin film, the amount of moisture permeation is 5000g / m 2 · day or more, further preferably a 8000~20000g / m 2 · day. The preferred elongation of the waterproof film 22 is 0 to 3
00%, preferably 20-150%. Examples of the waterproof film 22 include a polyurethane resin film such as a polyether-based polyurethane and a polyester-based polyurethane. In a polyether-based polyurethane resin film, moisture permeability can be adjusted by adjusting the content of oxyethylene groups in the resin. The thickness of the waterproof film 22 is preferably 5 to 300 μm. As the elastic material 23, an elastic material having air permeability is used, and for example, a porous material such as polyurethane foam is preferable. The thickness of the elastic member 23 is usually 0.1 to 10.0 mm, preferably 0.5 to 5.0 mm. Since the backing material 24 is located at a portion in contact with the foot inside the shoe, a comfortable cloth material is used. The backing material 24 is a woven fabric, a knitted fabric, or a nonwoven fabric, for example, a French pile, a non-brushed tricot material, rayon, or the like. The waterproof inner 2 is formed by laminating a fibrous material 21, a waterproof film 22, an elastic material 23, and a backing material 24 in this order to produce an inner laminated sheet 200. For example, the inner laminated sheet 200 is formed into a shoe shape. After cutting and sewing into a predetermined shape corresponding to the above, the seam (perforation) is subjected to waterproof treatment.
As a method for waterproofing the perforations of the waterproof inner 2, dipping of latex, water-based, or solvent-based glue, brush coating, waterproof tape attachment, or the like can be used. As shown in FIG. 4, for example, as shown in FIG.
The laminated body 20 and the backing cloth material 24 are
It can be obtained by laminating on both front and back surfaces and integrating them. When the elastic material 23 is a polyurethane foam, the front and back surfaces of the polyurethane foam are instantaneously melted by flame in a so-called frame laminating method, and the laminate 20 and the backing cloth material 24 are bonded together, without impairing the moisture permeability of the waterproof film 22. Can be integrated. As a means for laminating the waterproof film 22 and the fiber material 21, a heat fusion method, an adhesion method using an adhesive, or the like can be used. Examples of the heat fusion method include a method of thermocompression bonding the waterproof film 22 to the fiber material 21 and a coating method of directly pressing the extruded molten resin to the fiber material 21 in a fluid state. Also, as the bonding method, (a) using a gravure roll or the like for the waterproof film 22, dot-like, stripe-like,
Apply adhesive in a pattern such as mesh or grid,
A method of bonding the fibrous material 21 via the adhesive, (b) a method of spray-coating the adhesive to the fibrous material 21 or the waterproof film 22 and pressing both, (c) a dot shape, a stripe shape, a mesh shape, Alternatively, there is a method in which a hot-melt type adhesive formed in a lattice pattern is sandwiched between the fiber material 21 and the waterproof film 22 and bonded by thermocompression. As the adhesive, known adhesives such as urethane, nylon, and ester are used. This lamination may be entirely, partially, such as a dot shape or a stripe shape, or may be any,
It is desirable to adjust the bonding area to be in the range of 2 to 90%, preferably 20 to 80% of the total contact area. In the present invention, when the laminate 20 is laminated on the elastic material 23, as shown in FIGS.
It will adhere to 23. In particular, when the elastic material 23 is formed of a porous body such as a polyurethane foam, lamination on the waterproof film 22 has an advantage that bonding can be strengthened rather than fiber material 21. The lamination of the laminate 20 and the elastic material 23
As described above, frame lamination may be used, and as in the case of laminating the waterproof film 22 and the fibrous material 23, either a heat fusion method or an adhesive method may be used. The inner laminated sheet laminated as described above preferably has a moisture permeability of 500 to 50,000 g / m 2 · day, more preferably 3,000 to 50,000 g / m 2 · day. In the waterproof shoe of the present invention, a waterproof inner 2 formed in a bag shape is adhered to the upper shell 1 using the above-described inner laminated sheet to form a shell, and the inner sole 3 and the outer sole 4 are formed on the upper. It can be obtained by attaching etc. When partially waterproofing the waterproof inner 2 to the outer shell 1 or the like, the bonding site using the adhesive 5 (5a, 5b, 5c, 5d) or the like is not limited. The pressure-sensitive adhesive 5 used for this bonding is not particularly limited as long as it can be bonded by applying pressure, and a rubber-based or acrylic-based pressure-sensitive adhesive, a double-sided pressure-sensitive adhesive tape, various adhesives, and the like can be used. In the present invention, the term "adhesive bonding" of the waterproof inner to the outer shell refers to an adhesive state in which the two can be peeled off and re-adhered at the initial stage of bonding, and thereafter, in a broad sense including adhesive. Shall be referred to. The location where the adhesive 5 is provided is not particularly limited. However, it is preferable to provide the adhesive 5 at a location where the waterproof inner 2 is likely to be displaced from the upper shell 1 when the shoe is hanged, or at a bent location for wear. The blade 1 is obtained by cutting into a predetermined blade material shape using artificial leather, synthetic leather, or the like, and then sewing.
It is preferable to apply a waterproof tape to the perforations to prevent water from entering the inside of the upper shell. Further, as a material of the upper shell, a material used for clothing may be used. As a preferable material, a material whose surface is subjected to a strong water repellent treatment can be mentioned, and good waterproofness can be obtained as a completely waterproof shoe. As shown in FIG. 2, an insole material 6 can be adhered to the inside of the waterproof inner 2 of the waterproof shoe thus obtained, as shown in FIG. Although the handmade manufacturing method has been described as a method for manufacturing the shoe itself, a known method such as an injection manufacturing method, a total rubber manufacturing method, and a slash manufacturing method can be used. Embodiments of the present invention will be described below. (A) Preparation of waterproof inner A waterproof film of 10 μm thickness on one side of nylon tricot half (Diaplex D9900: manufactured by Diaplex)
Were laminated to obtain a laminate. A waterproof film side of the laminate was frame-laminated on one side of a polyurethane foam having a thickness of 3 mm, and a polyester French pile was frame-laminated on the other side of the polyurethane foam at the same time to obtain a moisture-permeable waterproof sheet for a waterproof inner. . Cut the above moisture-permeable waterproof sheet according to the shape of the shoe, sew it so that the nylon tricot half becomes the outer surface, apply water-based latex paste (natural rubber type) to the perforations, fill in the perforations and seal the waterproof inner. Obtained. (A) Fabrication of upper shell After cutting into a predetermined upper shape using brushed artificial leather, sewing was performed to obtain an upper shell. Waterproof tape was applied to the perforations to perform waterproof treatment on the outer shell. (C) Preparation of the shell material The waterproof inner was partially adhered to the inner side of the shell using an adhesive tape. The toe, both sides, and the heel part were obtained as the bonded part. (D) Assembling of shoes The above-mentioned upper material is hung on the predetermined last, the insole material is arranged on the last bottom surface, the back side of the upper material and the insole material are adhered and fixed all around using rubber glue, and The bottom was bonded and fixed via rubber glue. Finally, the last was removed and shoes were obtained. A gap occurred between the toe and the inner foot between the outer shell of the shell and the waterproof inner, causing wrinkles. For this reason, the waterproof inner was peeled off once and the gap was corrected, and then the pieces were bonded again to complete a wrinkle-free shoe. At this time, the adhesive portion of the waterproof inner was not destroyed. A 24-hour water immersion test was performed on the obtained shoes. As a result, no water entered from the outside of the shoes. The waterproof shoe according to the present invention has a double structure consisting of an upper shell and a waterproof inner located inside the upper, and the waterproof inner has at least a fiber material and a waterproof film. It is constructed by directly laminating layers, and by adopting a structure in which the waterproof inner is partially adhesively bonded to the inner surface of the upper surface on the fiber material surface in multiple parts, the waterproof inner is When the position is shifted, it is easy to peel off the waterproof inner from the outer shell, fix the position, and adhere again, so that the shifted portion can be prevented from wrinkling. When the waterproof inner is peeled from the outer shell, since the waterproof inner film to be adhered to the upper is made of a fiber material and the tear-resistant waterproof film is located inside and is not exposed on the surface in contact with the upper. In addition, the waterproof film is not damaged as in the prior art, and the workability during shoemaking is excellent. Also, compared to the case where a conventional waterproof inner film having a waterproof film exposed on the surface is used, there is no fear that the waterproof film is broken by movement such as bending or rubbing, and the performance is good for long-term use. A waterproof shoe is obtained.
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明防水靴の1例を示す分解図である。
【図2】 防水靴の断面を示す端面図である。
【図3】 防水インナーに用いるインナー用積層シート
の1例を示す断面図である。
【図4】 図3の積層シートの製造方法の説明図である。
【符号の説明】
1 表胛
2 防水インナー
3 中底材
4 本底
5a、5b、5c、5d 粘着剤
20 積層シート
21 繊維材
22 防水フィルム
23 弾性材
24 裏布材
200 インナー用積層シートBRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is an exploded view showing an example of the waterproof shoe of the present invention. FIG. 2 is an end view showing a cross section of the waterproof shoe. FIG. 3 is a cross-sectional view illustrating an example of an inner laminated sheet used for a waterproof inner. 4 is an explanatory diagram of a method for manufacturing the laminated sheet of FIG. [Description of Signs] 1 Front shell 2 Waterproof inner 3 Middle bottom material 4 Outsole 5a, 5b, 5c, 5d Adhesive 20 Laminated sheet 21 Textile material 22 Waterproof film 23 Elastic material 24 Back cloth material 200 Laminated sheet for inner
Claims (1)
とからなる二重構造を有する防水靴であり、防水インナ
ーは、繊維材と防水フィルムとを少なくとも有し、両層
を直接積層して構成されるものであり、防水インナー
が、その繊維材面で表胛の内面に、複数部位で部分粘接
着していることを特徴とする防水靴。Claims: 1. A waterproof shoe having a double structure consisting of an upper shell and a waterproof inner located inside the upper, wherein the waterproof inner has at least a fiber material and a waterproof film. A waterproof shoe characterized in that the waterproof inner is formed by directly laminating layers, and the waterproof inner is partially adhesively bonded to the inner surface of the outer shell at a plurality of portions on the surface of the fiber material.
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