JP2003260327A - 物質の分離方法、および物質分離装置 - Google Patents

物質の分離方法、および物質分離装置

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JP2003260327A
JP2003260327A JP2002063191A JP2002063191A JP2003260327A JP 2003260327 A JP2003260327 A JP 2003260327A JP 2002063191 A JP2002063191 A JP 2002063191A JP 2002063191 A JP2002063191 A JP 2002063191A JP 2003260327 A JP2003260327 A JP 2003260327A
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separating
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤蒸気等の吸着成分を排ガス等の流体中か
ら効率良く分離することが可能な物質の分離方法、およ
び該分離方法の実施に適した装置を提供すること。 【解決手段】 熱交換用流路16に冷却水などの冷却用
熱媒体52を流しながら、分離用流路17に被処理ガス
50を通過させることで溶剤等の吸着成分が吸着材15
に吸着され、捕捉され、分離用流路17の出口からは精
製ガス51が排出される[図2(a)]。分離部11の
分離用流路17を真空ポンプ21等によって減圧すると
同時にスチーム等の加熱用熱媒体53を熱交換用流路1
6に流し、吸着材15を間接的に加熱しながら、パージ
用ガス54を流すことにより、吸着された状態の吸着成
分を吸着材15から脱離させ、高濃度化された吸着成分
がパージ用ガス54とともに分離部11より排出される
[図2(b)]。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルム製造、塗
装、印刷、石油化学工場などにおいて発生する溶剤蒸気
等の吸着成分を、排ガス等の流体中から分離するための
物質の分離方法およびそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の環境浄化に関する規制強化に伴
い、工場などから排出される溶剤等の排出量の削減や、
回収再利用を図る気運が高まっている。
【0003】吸着法による溶剤等の回収は古くから行わ
れており、一例としては「最新吸着技術便覧」(発行
元:株式会社エス・ディー・エス)に記載の塩化メチレ
ンの回収やシクロヘキサノンの回収などが挙げられる。
これらは共に吸着材として活性炭もしくは活性炭素繊維
を使用し、固定床の吸着塔を用いた方法である。
【0004】上記方法における溶剤等の混入物質の吸
着、脱着および回収の原理は、例えば常温程度で吸着塔
へ被処理ガスを流通させる吸着工程と、吸着塔へスチー
ムを直接吹き込み、加熱して溶剤等を脱離させる脱着工
程を交互に行うものであり、溶剤等はスチームと共に凝
縮して回収される。この方式では脱着工程における加熱
源としてスチームが、また、冷却源として溶剤等を含ま
ない吸着塔出口ガスや空気などが用いられる。
【0005】しかし、「最新吸着技術便覧」の記載によ
ると、例えば前記塩化メチレンの回収では、スチーム吹
き込みによる吸着の際、塩化メチレンの一部が下記反応
式(1)のように分解して塩化水素が生成し、装置材料
の腐食を招くといった問題が生じる。 CHCl+HO → HCHO+2HCl 反応式(1) また、吸着した溶剤を脱着回収する際にスチームを直接
吹き込む方法では、回収液が溶剤と水の混合物であるた
め、その処理が問題となる。すなわち、溶剤が非水溶性
の場合は分離槽内で比重差による分離を行う必要がある
上、比重差で分離した水相には微量の溶剤が溶存してい
るため、排出水規制によってさらなる排水処理設備が必
要となる。一方、水溶性溶剤の場合は蒸留設備により溶
剤の分離を行う必要がある。このように、従来の方法で
は、回収溶剤等と水との分離のための付帯設備が大掛か
りなものになってしまうという問題がある。
【0006】また、上記吸着方法で使用される加熱源
は、スチームに限定されてしまい、他の加熱源(例えば
高温オイル)を使用することができない。このため、溶
剤回収装置の設置場所に自ずと制約ができてしまうので
ある。
【0007】ところで、吸着分離装置における混入物質
の吸着・脱着の方式には、低温下で混入物質を吸着さ
せ、高温下で混入物質を脱着させるTSA(温度スイン
グ吸着:Thermal Swing Adsorption)方式や、加圧下で
混入物質を吸着させ、減圧下で吸着物質を脱着させるP
SA(圧力スイング吸着:Pressure Swing Adsorptio
n)方式のほか、低温および/または加圧下で混入物質
を吸着させ、高温、減圧下で吸着物質を脱着させるPT
SA(圧力温度スイング吸着:Pressure and Temperatu
re Swing Adsorption)方式が知られている(ここで、
「低温」−「高温」、「加圧」−「減圧」の表現は、そ
れぞれ相対的な意味で用いられており、例えば常温程度
でも「高温」状態との比較においては「低温」とな
る)。上記TSA方式やPTSA方式は、排ガス等に含
まれる溶剤の分離回収にも利用できる方法であるが、一
般的な吸着分離装置でTSA方式やPTSA方式を実施
する場合には、前記と同様の問題点(腐食、排水処理や
付帯設備等の問題)が生じる。
【0008】一方、特公平6−85848号公報では、
プレートフィン熱交換器一体型吸着分離装置が提案され
ている。このプレートフィン熱交換器一体型吸着分離装
置は、物質の吸着分離を行う上で優れた装置であるが、
TSA方式やPTSA方式による吸着分離に応用する上
では、吸着材の加熱/冷却操作を行う分離部以外の部位
にも伝熱して熱の損失を生むため、改良の余地が残され
ていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
したような問題がなく、溶剤蒸気等の吸着成分を排ガス
等の流体中から効率良く分離することが可能な物質の分
離方法、および該分離方法の実施に適した装置を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の物質の分離方法の発明は、伝熱フ
ィンを備えた隔壁プレートによって形成される流体流路
を重ね合わせてなり、吸着材を充填した分離用流路と、
熱媒体を流通させる熱交換用流路と、を交互に配置した
プレートフィン熱交換器一体型吸着分離装置を用いる物
質の分離方法であって、熱交換用流路に冷却用熱媒体を
流しながら、分離用流路に被処理ガスを流し、吸着成分
を吸着させる吸着工程と、冷却用熱媒体を加熱用熱媒体
に代え、吸着材を間接的に加熱するとともに、分離用流
路を減圧した状態でパージ用ガスを流通させる減圧回収
工程と、を含むことを特徴とする。この特徴によれば、
PTSA方式を利用して吸着成分の分離を行うことがで
きるため、吸着工程では冷却用熱媒体により吸着熱を除
去することで吸着性能の低下を防止でき、一方、減圧回
収工程では加熱しながら減圧パージを行うことで高い脱
着・回収効率を実現できる。また、使用するプレートフ
ィン熱交換器一体型吸着分離装置は間接加熱方式である
ため、前記した塩化メチレンの分解や回収溶剤中への多
量の水分混入の問題は生じない。さらに、プレ−トフィ
ン熱交換器の伝熱特性は良好であるため、加熱/冷却の
切替えが短時間で行え、吸着−回収のサイクル時間が短
縮できる。
【0011】請求項2に記載の物質の分離方法の発明
は、請求項1において、吸着工程を加圧下で行うととも
に、吸着工程と減圧回収工程との間に、分離用流路内の
ガスを抜出して圧力を常圧に戻すブローダウン工程を含
むことを特徴とする。この特徴によれば、吸着工程を加
圧下で行うとともにブローダウン工程を設けたため、排
ガスなどの被処理ガスが加圧状態で供給される場合に、
そのまま吸着処理することが可能になる。つまり、加圧
された状態の方が吸着材への吸着効率が良いため、被処
理ガスの状態に応じて無駄のない効率的な処理が可能に
なる。
【0012】請求項3に記載の物質の分離方法の発明
は、請求項1または請求項2において、減圧回収工程の
後に、加熱用熱媒体を冷却用熱媒体に代えて吸着材を間
接的に冷却する操作と、分離用流路内を昇圧する操作と
を行う回復工程を含み、吸着工程以降の各工程を順次繰
り返し行うことを特徴とする。この特徴によれば、減圧
回収工程の後に回復工程を設け、各工程を順次繰り返し
行うことにより、吸着成分の吸着−回収サイクルを効果
的に実施できる。
【0013】請求項4に記載の物質の分離方法の発明
は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
さらに、減圧回収工程および/またはブローダウン工程
で分離用流路から排出されるガスから、吸着成分を粗分
離した残りのガスを吸着工程へ戻す循環処理を行うこと
を特徴とする。この特徴によれば減圧回収工程および/
またはブローダウン工程での排出ガスを吸着工程へ戻す
循環処理を行うことによって、より完全に吸着成分を分
離・回収することが可能になる。
【0014】請求項5に記載の物質の分離方法の発明
は、伝熱フィンを備えた隔壁プレートによって形成され
る流体流路を重ね合わせてなり、吸着材を充填した分離
用流路と、熱媒体を流通させる熱交換用流路と、を交互
に配置したプレートフィン熱交換器一体型吸着分離装置
を用いる物質の分離方法であって、熱交換用流路に冷却
用熱媒体を流しながら分離用流路に被処理ガスを流し、
吸着成分を吸着させる吸着工程と、冷却用熱媒体を加熱
用熱媒体に代え、吸着材を間接的に加熱するとともに、
分離用流路にパージ用ガスを流通させる常圧回収工程
と、を含むことを特徴とする。
【0015】この特徴によれば、TSA方式を利用して
効率よく吸着成分の分離を行うことができ、また、使用
するプレートフィン熱交換器一体型吸着分離装置は間接
加熱方式であるため、前記した塩化メチレンの分解や回
収溶剤中への多量の水分混入の問題は生じない。さら
に、プレートフィン熱交換器の伝熱特性は良好であるた
め、加熱/冷却の切替えが短時間で行え、吸着−回収の
サイクル時間が短縮できる。
【0016】請求項6に記載の物質の分離方法の発明
は、請求項5において、常圧回収工程の後に、加熱用熱
媒体を冷却用熱媒体に代えて吸着材を間接的に冷却する
操作を行う回復工程を含み、吸着工程以降の各工程を順
次繰り返し行うことを特徴とする。この特徴によれば、
常圧回収工程の後に回復工程を設け、各工程を順次繰り
返し行うことにより、吸着成分の吸着−回収サイクルを
効果的に実施できる。
【0017】請求項7に記載の物質の分離方法の発明
は、請求項5または請求項6においてさらに、常圧回収
工程で分離用流路から排出されるガスから、吸着成分を
粗分離した残りのガスを吸着工程へ戻す循環処理を行う
ことを特徴とする。この特徴によれば、常圧回収工程で
の排出ガスを吸着工程へ戻す循環処理を行うことによっ
て、より完全に吸着成分を分離・回収することが可能に
なる。
【0018】請求項8に記載のプレートフィン熱交換器
一体型吸着分離装置の発明は、伝熱フィンを備えた隔壁
プレートによって形成される流体流路を重ね合わせてな
り、吸着材を充填した吸着成分の分離用流路と、熱媒体
を流通させる熱交換用流路と、を交互に配置したプレー
トフィン熱交換器一体型吸着分離装置において、前記分
離用流路および/または前記熱交換用流路に連なる部分
に断熱部を設けたことを特徴とする。
【0019】この特徴によれば、プレートフィン熱交換
器一体型吸着分離装置に断熱部を設けたことにより、吸
着材充填層以外の部位への伝熱を防止することができる
ので、無駄なエネルギー消費を抑制できる一方で迅速な
加熱/冷却が可能になる。したがって、PTSA方式や
TSA方式を利用して吸着−回収のサイクルを繰り返し
行うような場合でも、熱の損失を最小限に抑えながら短
時間でサイクルを実行できる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明における物質の分離方法
は、上記プレートフィン熱交換器一体型吸着分離装置を
用い、PTSA方式またはTSA方式を利用して物質の
分離を行うものである。被処理ガスとしては、特に制限
はないが、例えばフィルム製造、塗装、印刷、石油化学
工場などにおいて発生する溶剤蒸気などを含む排ガスな
どを挙げることができる。また、被処理ガス中の混入物
質(分離・除去される成分)としては、例えば、塩化メ
チレン、シクロヘキサノン等の溶剤のほか、ガソリン、
水分等を挙げることができる。
【0021】本発明の物質の分離方法において、伝熱フ
ィンを備えた隔壁プレートによって形成される流体流路
を重ね合わせてなり、吸着材を充填した分離用流路と、
熱媒体を流通させる熱交換用流路と、を交互に配置した
プレートフィン熱交換器一体型吸着分離装置(以下、
「吸着分離装置」と記すことがある)としては、図1に
例示するような基本構造を有するものが使用できる。
【0022】図1において、吸着分離装置の分離部11
は、熱交換用流路16と分離用流路17が、その流れ方
向が直交するように交互に配置されており、両流路間
は、隔壁プレート12で仕切られている。また、熱交換
用流路16には、その流れ方向と同方向に伝熱フィン1
3が設けられ、分離用流路17にも、同様に伝熱フィン
14が設けられ、さらに、分離用流路17には吸着材1
5が充填された構造となっている。吸着材15として
は、例えば活性炭、シリカゲル、ハイシリカゼオライト
などを使用することが可能であり、その形状はペレッ
ト、球、粉、破砕形とすることができる。また、熱交換
用流路16に流通させる熱源(熱媒体)としては、例え
ば冷却水、スチーム、高温オイルなどが使用できる。な
お、図1では、熱交換用流路16と分離用流路17との
流れ方向が直交するように形成されているが、例えば逆
方向(向流式)にしてもよい。さらに伝熱フィン14と
しては、既知の波型構造や千鳥構造などのものを使用で
きる。
【0023】次に、図2を用いて本発明における吸着お
よび脱着の原理を説明する。ここで、図2は前記のとお
り分離部11を直交型で構成した例である。まず、図2
(a)に示すように、熱交換用流路16に冷却水などの
冷却用熱媒体52を流しながら、分離用流路17に被処
理ガス50を通過させることで溶剤等の吸着成分が吸着
材15に吸着され、捕捉される。したがって分離用流路
17の出口からは精製ガス51が排出される。この際、
吸着材15は冷却用熱媒体52によって間接的に冷却さ
れるため、吸着による温度上昇が抑えられ、吸着能力が
安定する。
【0024】次に、図2(b)に示すように、分離部1
1の分離用流路17を真空ポンプ21等によって減圧す
る(PTSA方式の場合。TSA方式では常圧の状態で
行う)と同時にスチーム等の加熱用熱媒体53を熱交換
用流路16に流し、吸着材15を間接的に加熱しなが
ら、パージ用ガス54を流すことにより、吸着された状
態の吸着成分を吸着材15から脱離させ、高濃度化され
た吸着成分がパージ用ガス54とともに分離部11より
排出される。ここでパージ用ガス54としては、酸素ガ
スを含まないガスが好ましい。これは、吸着成分が引火
性の溶剤などである場合、パージ用ガス54とともに回
収される高濃度の溶剤の爆発を防止するためである。酸
素を含まないガスとしては、例えば、窒素、ヘリウム、
二酸化炭素などが挙げられ、これらは吸着分離装置の外
部から導入してパージ用ガス54として利用すればよ
い。なお、パージ用ガス54を吸引する真空ポンプ21
を発火防止仕様にすることで爆発の危険性を回避できる
ため、パージ用ガス54として酸素を含むガス(例え
ば、吸着処理後の精製ガス51など)を用いることもで
きる。
【0025】このように、本発明方法で用いる吸着分離
装置は、被処理ガス50や吸着材15を間接加熱する方
式であるため、塩化メチレンなどの吸着成分の分解や回
収溶剤への水分の多量混入などの問題は生じない。ま
た、プレートフィン方式の熱交換器を利用するため、伝
熱特性も良好である。
【0026】本発明の物質の分離方法に使用可能な吸着
分離装置の具体例としては、例えば前掲の特公平6−8
5848号公報に記載されたプレートフィン熱交換器一
体型吸着分離装置を挙げることができる。
【0027】また、本発明のプレートフィン熱交換器一
体型吸着分離装置10は、上記特公平6−85848号
公報記載の吸着分離装置に改良を施したものである。そ
の一実施形態を図3に示す。図3において、符号11で
示す分離部の構成(内部構造)は省略しているが、前記
図1と同様である。図3から見て取れるように、このプ
レートフィン熱交換器一体型吸着分離装置10は、分離
用流路17および熱交換用流路16に連なる部分、すな
わち外部配管41、42との接合部に断熱部としてそれ
ぞれ硬質ゴムからなる断熱層18a〜18dを設けてい
る。
【0028】すなわち、接合部において、吸着分離装置
10と外部配管41、42とが、内部の分離用流路17
および熱交換用流路16の気密性を保持しながら断熱層
18a〜18dを挟み込むようにして例えばボルトとナ
ットなど任意の固定手段19により連結されている。断
熱層18a〜18dに使用できる材料としては、断熱作
用を持つ材質であれば硬質ゴムに限るものではなく、例
えば、板状のアスベストやフッ素系樹脂なども好ましく
用いることができる。このように断熱層18a〜18d
を設けたことにより、分離部11以外の部位への伝熱を
最小限に留めることができるので、無駄なエネルギー消
費を抑制できる一方で迅速な加熱/冷却が可能になる。
例えば、図3において、符号41、42で示される配管
や、符号43で示される吸着分離装置10のケーシング
は、アルミニウム合金やステンレス鋼で形成されてお
り、断熱層18a〜18dを設けない場合は、分離部1
1はケーシング43を介して配管41、42と自由に熱
伝導が可能な状態になる。例えば、アルミニウム合金の
場合、分離部11から配管41、42への熱伝導率は約
830(KJ/m・hr・K)となるが、硬質ゴムの断
熱層18a〜18dを設けた場合には同0.6(KJ/
m・hr・K)と、著しく低下させることが可能にな
る。したがって、PTSA方式やTSA方式で冷却−加
熱のサイクルを繰り返し行うような場合でも、熱の損失
を最小限に抑え、かつ短時間でサイクルの切替えが可能
になる。
【0029】本発明の物質分離方法を実施する際の手順
は、図4に示すような工程の組み合わせである。図4
中、(A)および(B)はPTSA方式、(C)はTS
A方式を示す。
【0030】PTSA方式の場合、図2を参照しながら
説明すると、分離用流路17に被処理ガス50を流し、
吸着成分を吸着させる吸着工程と、加熱・減圧状態で分
離用流路17にパージ用ガス54を流通させる減圧回収
工程と、により実施される。
【0031】吸着工程では、吸着分離装置の分離部11
の熱交換用流路16に冷却用熱媒体52として例えば冷
却水を流した状態で、分離用流路17に被処理ガスとし
て例えば溶剤含有ガスを流し、溶剤成分を吸着材15に
吸着させる。ここで、吸着工程は加圧下で行うことも可
能であり[図4(B)]、その場合には吸着工程と減圧
回収工程との間に、ブローダウン工程を実施し、分離用
流路17内のガスを抜出して圧力を常圧に戻す操作を行
う。ブローダウン工程では、熱交換用流路16に冷却用
熱媒体52を流した状態で分離用流路17を放圧すれば
よい。
【0032】次に、減圧回収工程を行う。ここでは減圧
回収工程として、冷却用熱媒体52を加熱用熱媒体53
(例えばスチーム)に代え、吸着材15を間接的に加熱
し、分離用流路17の被処理ガス50入口側から真空ポ
ンプ21により吸引し、分離用流路17内を減圧する減
圧操作と、この加熱・減圧状態で分離用流路17の被処
理ガス出口端からパージ用ガス54を導入する減圧パー
ジ操作を行う。上記減圧操作を行うのは、吸着材15が
暖まらない段階でいきなりパージ用ガス54を流すと、
分離効率が低く大量のパージ用ガス54が必要になるた
めである。また、減圧パージ操作では、パージ用ガス5
4は、被処理ガス50の流れ方向とは逆向きに流通させ
ることが好ましい。パージ用ガス54とともに排出され
る高濃度の吸着成分は、任意の手段によりパージ用ガス
54と分離して回収される。
【0033】また、減圧回収工程の後に、吸着材15を
間接的に冷却する操作と、分離用流路17内を昇圧する
操作とを行う回復工程を行うことにより、吸着工程以降
の各工程を順次繰り返し行うことが可能になる。回復工
程では、例えば、熱交換用流路16の加熱用熱媒体53
を冷却用熱媒体52に代え、吸着材15を間接的に冷却
しながら分離用流路17出口側よりガス(例えば、精製
ガス51)を導入し、分離用流路17内を吸着工程の圧
力まで昇圧する。昇圧は、瞬時に実施できるため、昇圧
操作の後に冷却操作を行うことも可能である。
【0034】以上の減圧回収工程やブローダウン工程で
分離用流路17から排出されるガスには、溶剤などの吸
着成分が高濃度に含まれるので、例えばコンデンサー2
2などの簡易な粗分離手段により混入物質を分離した
後、残りのガスをリサイクルガス57として吸着工程の
入口へ戻す循環処理を行うことにより、溶剤等の環境へ
の放出をいっそう低減できる。
【0035】TSA方式を利用する物質の分離は、圧力
変動を伴わない点以外は前記PTSA方式に準じて実施
できる。すなわち、図2を参照しながら説明すると、熱
交換用流路16に冷却用熱媒体52を流した状態で分離
用流路17に被処理ガスを流し、吸着成分を吸着させる
吸着工程と、冷却用熱媒体52を加熱用熱媒体53に代
え、吸着材15を間接的に加熱するとともに、分離用流
路17にパージ用ガス54を流通させる常圧回収工程
と、さらに、吸着材15を間接的に冷却する回復工程
と、を順次繰り返し行うことにより実施される。また、
PTSA方式の場合と同様に、常圧回収工程で分離用流
路17から排出されるガスには、溶剤などの吸着成分が
含まれるので、簡易な分離手段により吸着成分を粗分離
した後、残りのガスを吸着工程入口へ戻す循環処理を行
うことにより、溶剤等の環境への放出をいっそう低減で
きる。なお、TSA方式では減圧操作は行わないので図
2の真空ポンプは用いない。
【0036】図5は、本発明の物質分離装置の一実施形
態に係る溶剤回収装置100を示すフローである。溶剤
回収装置100は、主要な構成として、2塔の吸着分離
装置10a,10b、ブロア24、真空ポンプ21、コ
ンデンサー22、回収タンク23、配管類31〜37、
シーケンスバルブなどを備えている。吸着分離装置10
a,10bとしては図3に挙げたものを使用している。
【0037】図5では、PTSA方式を利用し、吸着分
離装置10aでは減圧回収工程、吸着分離装置10bで
は吸着工程が行われている状態を示している。吸着工程
が行われている吸着分離装置10bは、配管35中を循
環する冷却用熱媒体52が熱交換用流路16に導入され
た状態にある。溶剤含有ガス50’は、ブロア24によ
って配管31内を流送されて吸着分離装置10bの分離
用流路17に導入され、前記したように吸着材15によ
って吸着処理される。溶剤が吸着除去された精製ガス5
1’は、配管32を流れて装置外へ排出される。
【0038】減圧回収工程が行われている吸着分離装置
10aは、配管36中を循環する加熱用熱媒体53が熱
交換用流路16に導入された状態にある。また、真空ポ
ンプ21の吸引によって吸着分離装置10aの分離用流
路17は減圧状態になっている。ここでは、吸着分離装
置10bで処理された精製ガス51’を配管33に分岐
させてパージ用ガス54として用いており、吸着分離装
置10aの分離用流路17内に導入している。前記した
ように吸着材15から脱離した溶剤を含むパージ用ガス
54は、真空ポンプ21により吸引され、配管34を通
じてコンデンサー22に送られる。コンデンサー22で
は、溶剤が凝縮され回収タンク23に回収溶剤56’と
して貯留される。また、コンデンサー22で溶剤が粗分
離された後の使用済みパージ用ガス54は、配管37を
介してブロア24の上流側に循環されている。
【0039】図6は、本発明の物質分離装置の別の実施
形態に係る溶剤回収装置101を示すフローである。図
6では、図5と同様にPTSA方式を利用し、吸着分離
装置10aでは減圧回収工程、吸着分離装置10bでは
吸着工程が行われている状態を示している。本実施形態
では、パージ用ガス54として窒素ガス等の不燃性ガス
を導入している。このパージ用ガス54は、装置外から
配管33’を介して吸着分離装置10a内の分離用流路
17に導入されている。吸着材15から脱離した溶剤を
含むパージ用ガス54は、真空ポンプ21により吸引さ
れ、配管33を通じてコンデンサー22に流送される。
コンデンサー22では溶剤が凝縮され回収タンク23に
回収溶剤56’として貯留される。図6における他の構
成は、図5と同様であるため、同一の構成には同一の符
号を付して説明を省略する。
【0040】試験例1 図6の溶剤回収装置101を用いて窒素ガス中のトルエ
ン回収運転を行い、分離用流路17内に充填された吸着
材15の温度変化を測定した。その結果を図7(a)〜
図7(c)に示す。この図から、本発明で使用するプレ
ートフィン熱交換器一体型吸着分離装置10は、加熱、
冷却工程での温度変化が速く、吸着材内部(上部、中央
部、下部)における温度分布も少ないことが判明した。
したがって、ショートサイクルで工程が変わるPTSA
方式にも十分追従できる。
【0041】試験例2 図6の溶剤回収装置101を用い、表1に示す条件でト
ルエン回収運転を行った。ここでは、運転方式を圧力ス
イング吸着(PSA)方式、PTSA方式およびTSA
方式の3種類で行い、それぞれの性能を比較した。その
結果を表1に併記した。
【0042】
【表1】
【0043】表1から、処理ガス量は、PTSA方式
が最も高く次いでTSA方式、PSA方式の順であるこ
と、凝縮する前の回収溶剤の濃度は、PTSA方式が
最も高く次いでTSA方式、PSA方式の順であるこ
と、が判る。即ち、運転効率はPTSA方式が最も良い
ことが判る。
【0044】以上、本発明を種々の実施形態に関して述
べたが、本発明は上記実施形態に限られるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の
実施形態についても適用されるものであることは勿論で
ある。
【0045】例えば、図3の吸着分離装置10では、外
部配管41、42との接合部に断熱層18a〜18dを
設けているが、断熱層18を設ける部位はこれに限るも
のではなく、分離部11の縁部に接するように断熱層1
8を配置することも可能である。また、必要な耐熱性、
耐圧性が確保できる場合は、断熱層18の替わりに断熱
部としてケーシング43等の一部または全部や、分離部
11の熱交換用流路16、分離用流路17の端部を断熱
性材料(合成樹脂など)で形成することも可能である。
【0046】
【発明の効果】プレートフィン熱交換器一体型吸着分離
装置を利用する本発明の物質分離方法では、吸着材の加
熱、冷却を間接的に行うため、スチームの接触に起因す
る溶剤の分解は起こらない。また、分離された溶剤等の
吸着成分は、水の混入がなく高純度であり、そのため、
特に水溶性の溶剤の場合には、蒸留設備が不要である
か、もしくは簡易なもので足りる。さらに、高温オイル
など、冷却水やスチーム以外の熱媒体も利用できるた
め、多様な設備環境に適用できる点でも有利である。
【0047】また、本発明のプレートフィン熱交換器一
体型吸着分離装置は、外部配管との接合部に断熱部を設
けたことにより、吸着分離装置以外の部位への伝熱を防
止することができるので、無駄なエネルギー消費を抑制
できる一方で迅速な加熱/冷却が可能になる。したがっ
て、PTSA方式やTSA方式を利用して吸着−回収の
サイクルを繰り返し行うような場合でも、熱の損失を最
小限に抑えながら短時間でサイクルを実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレートフィン熱交換器一体型吸着分離装置の
説明に供する要部斜視図。
【図2】プレートフィン熱交換器一体型吸着分離装置の
原理図であり(a)は吸着工程、(b)はパージ工程を
示す。
【図3】本発明のプレートフィン熱交換器一体型吸着分
離装置の概要を示す平面図。
【図4】本発明の物質の分離方法の工程図。
【図5】本発明の一実施形態に係る溶剤回収装置の概略
フロー図。
【図6】本発明の別の実施形態に係る溶剤回収装置の概
略フロー図。
【図7】トルエン回収試験における吸着材の温度変化を
示すグラフ図面であり、(a)は吸着材上部、(b)は
吸着材中央部、(c)は吸着材下部の温度変化をそれぞ
れ示す。
【符号の説明】
10 吸着分離装置 11 分離部 12 隔壁プレート 13、14 伝熱フィン 15 吸着材 16 熱交換用流路 17 分離用流路 18 断熱層 19 固定手段 21 真空ポンプ 22 コンデンサー 23 回収タンク 31〜37 配管 41、42 配管 43 ケーシング 50 被処理ガス 50’ 溶剤含有ガス 51 精製ガス 52 冷却用熱媒体 53 加熱用熱媒体 54 パージ用ガス 56 回収混入物質 56’ 回収溶剤 57 リサイクルガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D012 CA11 CB02 CB08 CD02 CD07 CE01 CF03 CF04 CG01 CJ02 CJ05 CJ06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝熱フィンを備えた隔壁プレートによっ
    て形成される流体流路を重ね合わせてなり、吸着材を充
    填した分離用流路と、熱媒体を流通させる熱交換用流路
    と、を交互に配置したプレートフィン熱交換器一体型吸
    着分離装置を用いる物質の分離方法であって、 熱交換用流路に冷却用熱媒体を流しながら、分離用流路
    に被処理ガスを流し、吸着成分を吸着させる吸着工程
    と、 冷却用熱媒体を加熱用熱媒体に代え、吸着材を間接的に
    加熱するとともに、分離用流路を減圧した状態でパージ
    用ガスを流通させる減圧回収工程と、を含むことを特徴
    とする、物質の分離方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、吸着工程を加圧下で
    行うとともに、吸着工程と減圧回収工程との間に、分離
    用流路内のガスを抜出して圧力を常圧に戻すブローダウ
    ン工程を含むことを特徴とする、物質の分離方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、減圧
    回収工程の後に、 加熱用熱媒体を冷却用熱媒体に代えて吸着材を間接的に
    冷却する操作と、分離用流路内を昇圧する操作とを行う
    回復工程を含み、吸着工程以降の各工程を順次繰り返し
    行うことを特徴とする、物質の分離方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    において、さらに、減圧回収工程および/またはブロー
    ダウン工程で分離用流路から排出されるガスから、吸着
    成分を粗分離した残りのガスを吸着工程へ戻す循環処理
    を行うことを特徴とする、物質の分離方法。
  5. 【請求項5】 伝熱フィンを備えた隔壁プレートによっ
    て形成される流体流路を重ね合わせてなり、吸着材を充
    填した分離用流路と、熱媒体を流通させる熱交換用流路
    と、を交互に配置したプレートフィン熱交換器一体型吸
    着分離装置を用いる物質の分離方法であって、 熱交換用流路に冷却用熱媒体を流しながら分離用流路に
    被処理ガスを流し、吸着成分を吸着させる吸着工程と、 冷却用熱媒体を加熱用熱媒体に代え、吸着材を間接的に
    加熱するとともに、分離用流路にパージ用ガスを流通さ
    せる常圧回収工程と、を含むことを特徴とする、物質の
    分離方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、常圧回収工程の後
    に、加熱用熱媒体を冷却用熱媒体に代えて吸着材を間接
    的に冷却する操作を行う回復工程を含み、吸着工程以降
    の各工程を順次繰り返し行うことを特徴とする、物質の
    分離方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6において、さら
    に、常圧回収工程で分離用流路から排出されるガスか
    ら、吸着成分を粗分離した残りのガスを吸着工程へ戻す
    循環処理を行うことを特徴とする、物質の分離方法。
  8. 【請求項8】 伝熱フィンを備えた隔壁プレートによっ
    て形成される流体流路を重ね合わせてなり、 吸着材を充填した吸着成分の分離用流路と、 熱媒体を流通させる熱交換用流路と、を交互に配置した
    プレートフィン熱交換器一体型吸着分離装置において、 分離用流路および/または熱交換用流路に連なる部分に
    断熱部を設けたことを特徴とする、プレートフィン熱交
    換器一体型吸着分離装置。
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