JP2003260298A - スチームアイロン - Google Patents

スチームアイロン

Info

Publication number
JP2003260298A
JP2003260298A JP2002066451A JP2002066451A JP2003260298A JP 2003260298 A JP2003260298 A JP 2003260298A JP 2002066451 A JP2002066451 A JP 2002066451A JP 2002066451 A JP2002066451 A JP 2002066451A JP 2003260298 A JP2003260298 A JP 2003260298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
steam iron
resin film
steam
resistant resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002066451A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Umeda
章広 梅田
Shigeki Kawase
茂樹 河瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002066451A priority Critical patent/JP2003260298A/ja
Publication of JP2003260298A publication Critical patent/JP2003260298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Irons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱衝撃による性能劣化を抑えた熱緩衝性被膜
を容易に形成すること。 【解決手段】 耐熱性樹脂フィルム6を気化室1の底面
に接着することなく設けることにより、熱緩衝性能を容
易に得ることができ、熱衝撃による性能劣化を抑えるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチームを吹き付
けて衣類のケアを行うスチーマに関するものであり、詳
しくは気化室に改良を加えて、滴下水の気化能力を向上
させた技術に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスチームアイロンとして
は、例えば、実開昭55−60899公報に記載されて
いるように、アルミニウム材で形成された気化室底部に
シリコン樹脂やポリフェニルサルファイド樹脂を塗装し
て気化能力を上げるものであった。これはアルミニウム
生地のみでは、滴下した水滴が膜沸騰によって玉状にな
り、スチーム噴出口から水滴の状態で流れ出してしま
う。したがって熱伝導率の小さな熱緩衝性被膜を塗装す
ることで水滴の膜沸騰を抑えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の熱緩衝性被膜は被膜形成のための塗装工程と焼き付
け工程が必要であった。さらに被膜は気化室底面に接着
していることから熱衝撃を受け易いものであった。すな
わち、被膜と金属性気化室面は熱膨張率が違うため、常
温から200℃以上の温度を繰り返すことによって、熱
緩衝性被膜が剥がれたり割れたりするという課題を有し
ていた。
【0004】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、熱緩衝性被膜を気化室の底面に接着することなく機
構的に配置することによって、容易に装着が可能であ
り、熱劣化を抑えて安定したスチームの発生が可能とな
るスチームアイロンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明のスチームアイロンは、耐熱性のある
樹脂フィルムを気化室の底面と接着させることなく設け
たものである。
【0006】これによって、熱緩衝性能を容易に得るこ
とができ、さらに熱衝撃による性能劣化を抑えることが
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、気化室
の底面に耐熱性樹脂フィルムを設けたものである。樹脂
フィルムは金属と比較して1/000倍の熱伝導率であ
るために熱緩衝性が高い。そして熱緩衝性の底面は、予
めある一定形状に形取ったフィルムを気化室に配置する
ことによって実現させることができ、従来の塗装および
焼成工程を省くことができる。また、金属性の気化室底
面との熱膨張率や熱収縮率の違いによる樹脂塗装膜の割
れや剥離を避けることができるため、熱耐久性のある熱
緩衝性被膜を有したスチームアイロンを実現できる。
【0008】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の耐熱性樹脂フィルムを融解温度が250℃以上
の樹脂フィルムとするものである。アイロンのベースは
高温時で220℃〜240℃まで上昇することもあるた
め、この雰囲気下で使用する材料としては安全値を考慮
して250℃以上の熱耐久性が必要である。しかし逆に
250℃以上の高融点の材料を使用すれば、熱劣化を防
ぐことができる。すなわち、熱耐久性のある熱緩衝性被
膜を有したスチームアイロンを実現できる。
【0009】請求項3に記載の発明は、特に、請求項2
に記載の融点が250℃以上の耐熱樹脂フィルムをポリ
フェニルサルファイド樹脂としたものである。ポリフェ
ニルサルファイド樹脂は融点が280℃であるため、ス
チームアイロンのベース上昇温度の雰囲気内に設けして
使用することができる。すなわち、熱劣化を抑えること
ができるため、熱耐久性のある熱緩衝性被膜を有したス
チームアイロンを実現できる。
【0010】請求項4に記載の発明は、特に、請求項2
に記載の融点が250℃以上の耐熱樹脂フィルムの材料
をフッ素樹脂としたものである。フッ素樹脂の融点は3
00℃前後であるため、スチームアイロンの気化室内に
設けて使用することができる。特に、請求項5で示すテ
トラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエー
テル樹脂は融点が310℃であり、またポリテトラフル
オロエチレン樹脂は融点が340℃であり、かつそれぞ
れのフィルムは入手しやすいフッ素樹脂フィルムである
ため特に好ましい。さらに、フッ素樹脂の表面には化学
的に不活性なフッ化炭素が配向しているため、スケール
の原因物質である珪酸イオンとの反応を防ぐことがで
き、スケールの生成および堆積を抑えることができる。
すなわち、熱耐久性のある熱緩衝性被膜を有し、かつス
ケールの生成を抑えたスチームアイロンを実現できる。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の耐熱性樹脂フィルムの表面に形状加工を施したもので
ある。特に、請求項7のように注水口と向き合う面に形
状加工を施すことによって、滴下した水滴との接触面積
が大きくなるため、熱の伝わりが良くなり、気化能力が
向上する。さらに、請求項8のように凹凸形状では、た
とえ膜沸騰が発生して水滴が転がる可能性があったとて
も、凹部や凸部が障壁となって転がり難くなる。すなわ
ち、熱耐久性があり気化効率の良い熱緩衝性被膜を有し
たスチームアイロンを実現できる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面および明
細書用別紙を参照しながら説明する。
【0013】(実施例1)図1、図2は、本発明の実施
例におけるスチームアイロンの気化室の断面図を示すも
のである。気化室1はアルミニウム製の金属ベース2と
ヒーター3を埋設した壁面から構成された空間である。
つまり気化室の底面とは、金属ベースの内側の面のこと
である。本実施例での金属ベース2は2室に区画されて
いる。4は気化室1の頂壁部に設けられた注水口で、図
示されていない貯水タンクに連結されている。5は金属
ベース2に形成されたスチーム噴出孔である。これら注
水口4、スチーム噴出口5はそれぞれが非対向関係に設
置されている。
【0014】6は本発明の骨子である耐熱性樹脂フィル
ムであり、注水口4から滴下される水を受ける位置に、
突起部7によって固定されている。耐熱性樹脂フィルム
6は、表1に示すような融解温度が250℃以上である
材料である。特に、コストの点からポリフェニルサルフ
ァイド樹脂が最も好ましい。
【0015】
【表1】 以上のような構成において、気化室1がスチーム発生に
必要な温度に達していれば、耐熱性樹脂フィルム6に滴
下された水は熱緩衝作用によってフィルム上に広がり、
ただちに気化される。発生したスチームは、金属ベース
2のスチーム噴出口5から安定的に噴出される。このと
き、耐熱性樹脂フィルムがないと、流入された水は高温
により膜沸騰となって充分に気化されず、高温の水滴状
態でスチーム噴出口5から滴下してしまう。以上より、
本実施例によれば、塗装や焼成などの処理工程を経るこ
となく、熱に対して耐久性のある熱緩衝性被膜を容易に
得ることができ、安定したスチームの発生が可能なスチ
ームアイロンを実現できる。
【0016】(実施例2)スチームアイロンの気化室の
構成は、実施例1と同様である。ただし、本実施例にお
いては、耐熱性樹脂フィルム6はフッ素系の樹脂フィル
ムである。特に、融解温度が250℃以上であるポリテ
トラフルオロエチレン樹脂やテトラフルオロエチレンパ
ーフルオロアルキルビニルエーテル樹脂がより好まし
い。
【0017】気化室1で蒸発する水は一般に水道水であ
り、水道水には水溶性の珪酸イオンが含まれている。こ
の珪酸イオンが気化室1の底面で湿乾を繰り返す過程で
スケールが形成される。しかしこの部分をフッ素樹脂フ
ィルムで覆うことにより、スケールの成長を抑えること
ができる。これはフッ素樹脂の表面には化学的に不活性
なフッ化炭素が配向しているため、珪酸イオンとの反応
を妨げることができるからである。そして、気化室1が
スチーム発生に必要な温度に達していれば、フッ素樹脂
フィルムに滴下された水は熱緩衝作用によってフィルム
上に広がり、ただちに気化される。そして発生したスチ
ームは、金属ベース2のスチーム噴出口5から安定的に
噴出される。すなわち、本実施例によって、塗装や焼成
などの処理工程を経ることなく、容易に熱緩衝効果を得
ることができ、安定したスチームの発生が可能なスチー
ムアイロンを実現できる。
【0018】(実施例3)スチームアイロンの気化室の
構成および耐熱性樹脂フィルムの材料は、実施例1、2
と同様である。本実施例においては、耐熱性樹脂フィル
ムの表面を形状加工し、水がより気化しやすい工夫を行
っている。
【0019】水を気化しやすい状態にするためには、加
熱された樹脂フィルムとの接触面積を大きくすればよ
い。その手段として本実施例では、表面に形状加工を施
している。図4では表面を凹凸加工8を施した耐熱性樹
脂フィルム6に水滴9が落ちた状態を示している。
【0020】一方、図5は平滑な耐熱性樹脂フィルム6
に水滴9が落ちた状態を示している。それぞれの水滴と
樹脂フィルムとの接触面積の大きさを比べると、凹凸状
に加工した方が接触面積が大きい。つまり熱の伝わる面
積が大きくなるため、気化しやすいということである。
【0021】さらに、たとえ膜沸騰によって水滴が転が
るような場合でも、凹凸加工8の面では転がり難い構造
となっている。そして、気化室1がスチーム発生に必要
な温度に達していれば、樹脂フィルムに滴下された水は
熱緩衝作用および形状効果によって水滴として転がるこ
とがなくフィルム上に広がり、ただちに気化される。そ
して発生したスチームは、金属ベース2のスチーム噴出
口5から安定的に噴出される。すなわち、本実施例によ
って、塗装や焼成などの処理工程を経ることなく、容易
に熱緩衝効果を得ることができ、熱に対して耐久性があ
り、効率的なスチーム発生が可能なスチームアイロンを
実現できる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜8に記載の発
明によれば、熱に対して耐久性のある安定したスチーム
の生成が可能なスチームアイロンを容易に構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例におけるスチームアイロンの
断面図
【図2】本発明の各実施例におけるスチームアイロンの
断面図
【図3】本発明の各実施例における耐熱性樹脂フィルム
装着時の平面図
【図4】本発明の実施例3における凹凸加工を施した樹
脂フィルムの断面図
【図5】本発明の実施例1、2における平滑な樹脂フィ
ルムの断面図
【符号の説明】
1 気化室 2 金属ベース 4 注水口 6 耐熱性樹脂フィルム 8 形状加工

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化室の底面に耐熱性樹脂フィルムを設
    けたスチームアイロン。
  2. 【請求項2】 耐熱性樹脂フィルムは、融解温度が25
    0℃以上である請求項1に記載のスチームアイロン。
  3. 【請求項3】 耐熱性樹脂フィルムは、ポリフェニルサ
    ルファイド樹脂である請求項2に記載のスチームアイロ
    ン。
  4. 【請求項4】 耐熱性樹脂フィルムは、フッ素樹脂であ
    る請求項2に記載のスチームアイロン。
  5. 【請求項5】 フッ素樹脂は、ポリテトラフルオロエチ
    レン樹脂とテトラフルオロエチレンパーフルオロアルキ
    ルビニルエーテル樹脂の少なくとも一つである請求項4
    に記載のスチームアイロン。
  6. 【請求項6】 耐熱性樹脂フィルムは、表面に形状加工
    を施した請求項1に記載のスチームアイロン。
  7. 【請求項7】 形状加工は、注水口と対向した面に施し
    た請求項6に記載のスチームアイロン。
  8. 【請求項8】 形状加工は、凹凸形状である請求項6ま
    たは7に記載のスチームアイロン。
JP2002066451A 2002-03-12 2002-03-12 スチームアイロン Pending JP2003260298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002066451A JP2003260298A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 スチームアイロン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002066451A JP2003260298A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 スチームアイロン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003260298A true JP2003260298A (ja) 2003-09-16

Family

ID=28671464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002066451A Pending JP2003260298A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 スチームアイロン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003260298A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106661819A (zh) * 2014-08-26 2017-05-10 皇家飞利浦有限公司 蒸汽熨斗

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106661819A (zh) * 2014-08-26 2017-05-10 皇家飞利浦有限公司 蒸汽熨斗
JP2017525484A (ja) * 2014-08-26 2017-09-07 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. スチームアイロン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7448604B2 (en) Heat treatment apparatus
RU2569783C2 (ru) Электрическое парогенерирующее устройство
IL274479B1 (en) Heat exchange systems and methods
RU2262815C2 (ru) Теплоизлучающий радиатор и способ теплоизлучения с его использованием
USH1145H (en) Rapid temperature response wafer chuck
TW201027653A (en) Process kit shields and methods of use thereof
TW201125069A (en) Multifunctional heater/chiller pedestal for wide range wafer temperature control
RU2004122640A (ru) Способ изготовления композитной стенки
JP2003260298A (ja) スチームアイロン
US20180245863A1 (en) Heat exchanger, heat exchange method using heat exchanger, heat transport system using heat exchanger, and heat transport method using heat transport system
JP2007155310A (ja) 温水器用熱伝導性アッセンブリおよび熱伝導性アッセンブリの製造方法
WO2020113676A1 (zh) 蒸镀坩埚
TWI597779B (zh) 用於背側鈍化的設備及方法
JP5741361B2 (ja) ループ型ヒートパイプ及びその製造方法
JPH03229667A (ja) 高効率熱伝達表面の製造方法及びその方法によって製造された表面
JP4115943B2 (ja) 熱伝導経路を有する熱弾性インクジェットアクチュエータ
TW200421426A (en) Cooling device of vacuum processing apparatus
RU2005116085A (ru) Способ получения металлокерамического покрытия на деталях из никельсодержащих сплавов
JP5807160B2 (ja) ノンプラズマドライエッチング装置
Ho et al. An experimental study of carbon nanotube coatings for pool boiling heat transfer enhancement
CN211902812U (zh) 一种快速蒸汽发生器
KR102501779B1 (ko) 젖음성 자가변화를 이용한 비등 성능 향상 표면 제조 방법 및 스팀 제조 장치
TW202000955A (zh) 真空蒸鍍裝置用之蒸鍍源
CN219374426U (zh) 均温内胆及电饭煲
TW519865B (en) High efficiency heat sink