JP2003259687A - 負荷駆動回路及び負荷駆動方法 - Google Patents

負荷駆動回路及び負荷駆動方法

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JP2003259687A
JP2003259687A JP2002055736A JP2002055736A JP2003259687A JP 2003259687 A JP2003259687 A JP 2003259687A JP 2002055736 A JP2002055736 A JP 2002055736A JP 2002055736 A JP2002055736 A JP 2002055736A JP 2003259687 A JP2003259687 A JP 2003259687A
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JP2002055736A
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Fumiaki Mizuno
史章 水野
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AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電流時に、負荷のロック状態と短絡異常と
を効率よく峻別する。 【解決手段】 リレーRLY1により負荷Mの両端を相
互に切り替えて電流Ia,Ibを正逆反転して流しなが
ら、この電流Ia,Ibを用いて、半導体スイッチM
1,M2の高速スイッチングにより負荷MをPWM駆動
する。電流監視機能付きスイッチSW1が電流経路にお
ける過電流を検知したときに、半導体スイッチM1,M
2をオフにした後、電流監視機能付きスイッチSW1で
の電流検出結果に基づいて、負荷Mのロック状態と短絡
異常との別を判断する。これにより、電流値だけで負荷
Mのロック状態と短絡異常との別を判断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、負荷を正逆反転
駆動する負荷駆動回路及びそれに関連する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の電装品に使用される電源は、乗
用車の場合、現状12V(エンジンのオン時には14
V)である。
【0003】しかし、ナビゲーション、オーディオシス
テム及びエンーコンディショナー(以下「エアコン」と
略称する)等の電装品が増えることによって消費電流が
大幅にアップしてきたことや、車の燃費に対する考え方
が厳しくなってきたことにより、抜本的な車輌電装シス
テムの見直しが進められている。
【0004】自動車の電源電圧の42V化もその1つで
ある。42V化によって、エアコンファンやラジエータ
ファンなどの大型モーターのエネルギー効率アップが期
待できる。また、消費電流低減によって、自動車で電源
分配の役割を担っているワイヤーハーネスの細線化を図
ることができ、それによってワイヤーハーネスの重量が
減って、燃費の向上が期待できる。
【0005】ところが、パワーウインドやドアロックな
どの小型モーターでは、42V用モーターコイルの新規
開発には技術的且つコスト的困難があり、負荷の42V
化が容易では無いと言われている。
【0006】そこで現在、検討されているのが12V定
格のランプ、モーターを42V電源でPWM制御するこ
とである(提案例)。
【0007】この提案例をモーターに適用する場合、数
十kHzでの高速スイッチングを行うことによって、モ
ーターを14VのDC駆動の場合と同等のスムーズさで
動かすことができる。
【0008】また、負荷電流に比例した電圧出力が得ら
れるように電子回路を構成し、それをマイクロコンピュ
ータのA/Dコンバーターに入力して、異常な電流が流
れれば、それをマイクロコンピュータで検出して負荷電
流を遮断制御することも可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】パワーウインドの制御
において、窓を完全に締め切る際、パワーウインドモー
ターにロック電流が流れるまで、即ち、窓が完全に上が
りきって、モーターが動かなくなるまで通電する必要が
ある。このときに流れるロック電流は、モーターが回転
せず、モーターにコイルによる逆起電流が流れない状態
での電流であるため、モーター回転時に比べて大きな電
流が流れる。
【0010】先に述べたように、電流値で負荷への通電
の正常異常を判定する場合、窓が上がりきった時に流れ
るロック電流は、窓が上がりきったことを示すものなの
か、あるいは、モーター内部の異常や電線のグラウンド
短絡(自動車の場合、金属ボディはたいていバッテリの
マイナス端子と短絡している)なのかという区別は、電
流値だけでは判断することが困難であった。
【0011】そこで、この発明の課題は、12V定格の
小型モーター等の負荷を42V電源でPWM駆動する場
合において、電流値の判断を行うことで、回路を短絡等
の異常から守り、かつ明らかに異常の場合のみ異常を示
す診断出力を出すことが可能な負荷駆動回路及びそれに
関連する技術を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、負荷を正逆反転駆動する負荷
駆動回路であって、前記負荷の定格電圧を越える電源と
前記負荷の両端との間に接続され、前記負荷の両端にそ
れぞれ接続された2個の接点を切り替えて前記電源から
の電圧を出力するリレーと、高速スイッチングにより前
記負荷に流れる電流を用いて当該負荷をPWM駆動する
スイッチ手段と、前記負荷の電流経路での電流を監視す
るとともに当該電流のオンオフ切替を行う電流監視機能
付きスイッチと、少なくとも前記スイッチ手段及び前記
電流監視機能付きスイッチを制御する制御部とを備え、
前記制御部が、前記電流監視機能付きスイッチで過電流
を検知したときに、前記スイッチ手段をオフにし、当該
スイッチ手段がオフとなった後の前記電流監視機能付き
スイッチでの電流検出結果に基づいて、前記負荷のロッ
ク状態と短絡異常との別を判断するものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の負荷駆動回路であって、前記制御部が、前記スイッチ
手段がオフとなった後の前記電流監視機能付きスイッチ
での電流検出結果がゼロ値であれば、前記負荷のロック
状態を判断する一方、前記電流検出結果で過電流が維持
されていると判断した場合は、前記負荷の短絡異常を判
断するものである。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の負荷駆動回路であって、前記制御部
が、前記電流監視機能付きスイッチで検知した過電流
が、前記負荷のロック状態に対応するロック電流の上限
を越える所定の閾値以上である場合に、前記スイッチ手
段をオフせずに前記負荷の短絡異常を判断するものであ
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の負荷駆動回路であって、前
記スイッチ手段が、前記負荷の他端とグランド端子との
間に接続されて、前記リレーが前記負荷の一端に接続さ
れた接点に接続したときに高速スイッチングを行う第1
の半導体スイッチと、前記負荷の一端とグランド端子と
の間に接続され、前記リレーが前記負荷の他端に接続さ
れた接点に接続したときに高速スイッチングを行う第2
の半導体スイッチとを備えるものである。
【0016】請求項5に記載の発明は、負荷を正逆反転
駆動する負荷駆動方法であって、2個の接点を有するリ
レーが、前記負荷の両端にそれぞれ接続された前記2個
の接点のうちの一方に接続して、当該一方の接点に接続
された前記負荷の一端と、前記負荷の定格電圧を越える
電源とを接続し、且つ前記負荷に電流を流す電流経路に
接続されたスイッチ手段の高速スイッチングにより前記
負荷に流れる電流を用いて当該負荷をPWM駆動する第
1の工程と、前記負荷の電流経路での電流を監視する第
2の工程と、前記第2の工程で前記電流経路の過電流を
検知したときに、前記スイッチ手段をオフにする第3の
工程と、前記第3の工程の後に、前記電流経路に流れる
電流を検出する第4の工程と、前記第4の工程での電流
の検出結果に基づいて、前記負荷のロック状態と短絡異
常との別を判断する第5の工程とを備える。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の負荷駆動方法であって、前記第4の工程において、電
流の検出結果がゼロ値であれば、前記負荷のロック状態
を判断する一方、電流の検出結果で過電流が維持されて
いると判断した場合は、前記負荷の短絡異常を判断す
る。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項5または
請求項6に記載の負荷駆動方法であって、前記第2の工
程で検知された過電流が、前記負荷のロック状態に対応
するロック電流の上限を越える所定の閾値以上である場
合に、前記スイッチ手段をオフせずに前記負荷の短絡異
常を判断する。
【0019】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一の実施の形態
に係る負荷駆動回路を示す回路図である。ここでは、負
荷Mの例として、正逆反転制御を必要とする12V定格
のパワーウインド用の小型モーターを適用して説明す
る。
【0020】この負荷駆動回路は、12V定格のパワー
ウインド用の負荷(小型モーター)Mを、定格電圧を超
えた42V電源3からの電源電圧で駆動する際に、PW
M駆動を行うことで、支障無く駆動を行うものであり、
特に、42V電源3から負荷Mに供給される電流Ia,
Ibを電流監視機能付きスイッチSW1で検知し、その
検知結果に基づいて、マイクロコンピュータ7が、負荷
Mのロック状態に伴うロック電流か、またはモーター負
荷への配線ショート(短絡異常)による過電流が発生し
ているかを検出するようになっている。
【0021】具体的に、この負荷駆動回路は、図1の如
く、トランスファー接点を有する1個のリレーRLY1
と、このリレーRLY1を切り替えるための切替スイッ
チQ1とを用いて、負荷Mの正逆反転駆動を行いつつ、
チョッパー制御可能なMOSFET等の2個の半導体ス
イッチM1,M2を用いて、負荷MのPWM駆動を行
い、且つ、42V電源3から負荷Mに電流Ia,Ibを
供給する電流経路上に、電流監視機能付スイッチSW1
が設けられ、さらに、電流監視機能付スイッチSW1で
検知された電流を監視しつつ、当該電流監視機能付きス
イッチSW1、切替スイッチQ1及び両半導体スイッチ
M1,M2の制御を行うマイクロコンピュータ(制御
部)7が設けられている。
【0022】リレーRLY1は、コイル1及びトランス
ファー接点(A,B接点)2を有する電磁式メカニカル
リレーである。
【0023】このリレーRLY1のコイル1は、切替ス
イッチQ1と42V電源3との間に介在接続される。
【0024】このリレーRLY1のトランスファー接点
2は、その共通接点が42V電源3側に接続される一
方、A接点が負荷Mの一端P1に接続され、B接点が負
荷Mの他端P2に接続される。
【0025】切替スイッチQ1は、マイクロコンピュー
タ7の制御に基づいてオン・オフ動作し、そのオン・オ
フに応じてトランスファ接点2をA接点・B接点にそれ
ぞれ切り替える。
【0026】両半導体スイッチM1,M2は、マイクロ
コンピュータ7の制御に基づいて高速スイッチングし、
負荷MをPWM駆動する。
【0027】第1の半導体スイッチM1のドレインは、
負荷Mの一端P1、即ちリレーRLY1のA接点と負荷
Mの接続点に接続される。また、第1の半導体スイッチ
M1のソースはグランド端子に接続されて接地され、そ
のゲートはマイクロコンピュータ7に接続される。
【0028】第2の半導体スイッチM2のドレインは、
負荷Mの他端P2、即ちリレーRLY1のB接点と負荷
Mの接続点に接続される。また、第2の半導体スイッチ
M2のソースはグランド端子に接続されて接地され、そ
のゲートはマイクロコンピュータ7に接続される。
【0029】電流監視機能付スイッチSW1は、42V
電源3とリレーRLY1との間に介在接続されており、
この電流監視機能付スイッチSW1を流れる電流に比例
した電圧をマイクロコンピュータ7に出力する機能と、
マイクロコンピュータ7からの信号に基づいてオンオフ
する機能とを有している。
【0030】マイクロコンピュータ7は、ROM、RA
M及びCPUが内蔵されており、ROM等に予め格納さ
れたソフトウェアプログラムに従って動作する機能要素
であって、電流監視機能付きスイッチSW1、切替スイ
ッチQ1及び半導体スイッチM1,M2の全ての動作制
御を行う。これらの動作については後述する。
【0031】尚、各半導体スイッチM1,M2のドレイ
ンと電流監視機能付きスイッチSW1との間には、ダイ
オード5,6を有する放流経路がそれぞれ接続されてい
る。このダイオード5,6は、負荷MのPWM駆動中に
半導体スイッチM1,M2をオフにする際に、スムーズ
な負荷Mの駆動のために駆動電流Ia,Ibを流し続け
るためのものである。
【0032】上記構成の負荷駆動回路の動作を説明す
る。
【0033】まず、マイクロコンピュータ7が切替スイ
ッチQ1をオフにしているときには、42V電源3から
の電源電圧はB接点に与えられる。このとき、第1の半
導体スイッチM1は、マイクロコンピュータ7の制御に
より高速スイッチングしており、また第2の半導体スイ
ッチM2はオフ状態にある。したがって、負荷Mにおい
ては、他端P2から一端P1の方向に電流Ibが流れて
正転方向のPWM駆動がなされる。
【0034】この状態から、負荷Mの回転方向を切り替
えるには、まず、マイクロコンピュータ7が第1の半導
体スイッチM1を定常的にオフに切り替える。そうする
と、負荷Mの一端P1がグランド端子から遮断され、第
1のダイオード5により一端P1が42V電源3の電源
電圧と同電位になることから、リレーRLY1を流れる
電流が遮断される。このようにして第1の半導体スイッ
チM1がオフになってから、マイクロコンピュータ7は
切替スイッチQ1をオン状態とし、リレーRLY1のト
ランスファー接点2をB接点からA接点に切り替える。
その後、マイクロコンピュータ7は第2の半導体スイッ
チM2を高速スイッチングさせる。これは、この順序に
従わないと(即ち、半導体スイッチM2の高速スイッチ
ングを開始してからトランスファ接点2をB接点からA
接点に切り替えると)、リレーRLY1のB接点から第
2の半導体スイッチM2の短絡電流が生じ、第2の半導
体スイッチM2の破壊につながるので、好ましくないか
らである。これにより、負荷Mにおいては、一端P1か
ら他端P2の方向に電流Iaが流れて、逆転方向のPW
M駆動がなされる。
【0035】また、リレーRLY1をA接点からB接点
に切り替える際には(即ち、負荷Mを正転方向に切り替
える際には)、上記と逆の動作を実行する。
【0036】このようにして、マイクロコンピュータ7
の制御により切替スイッチQ1でリレーRLY1のトラ
ンスファー接点2をA接点とB接点とで切り替えて、負
荷Mに流れる駆動電流Ia,Ibを正逆反転させなが
ら、半導体スイッチM1,M2により高速スイッチング
させて負荷MをPWM駆動する。
【0037】尚、上記の動作について、負荷Mを流れる
電流Ia,Ibの方向と、切替スイッチQ1のオンオフ
と、両半導体スイッチM1,M2のオンオフ動作の対応
関係を、次の表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】このように、負荷Mの正逆反転駆動を行い
つつ、チョッパー制御可能なMOSFET等の2個の半
導体スイッチM1,M2を用いて、負荷MのPWM駆動
を容易に行うことができるので、12V定格の正逆反転
駆動する負荷を42V電源で支障無くPWM駆動するこ
とが可能となる。
【0040】ところで、電流監視機能付きスイッチSW
1は、上記した全ての動作中に、42V電源3からリレ
ーRLY1に供給される電流値を監視している。
【0041】今、マイクロコンピュータ7は切替スイッ
チQ1をオフにしているものとし、リレーRLY1がB
接点に接続して、電流Ibの方向に駆動電流を流して負
荷(パワーウインド用の小型モーター)Mを駆動するこ
とで、パワーウインドを上昇させているものとする。
【0042】ここで、パワーウインドが上がりきってロ
ック状態になると、42V電源3からリレーRLY1に
対して、通常時よりも電流値の大きなロック電流(過電
流)が流れる。このときのロック電流は、電流監視機能
付きスイッチSW1によって検知され、このロック電流
に比例した電圧がマイクロコンピュータ7に出力され
る。
【0043】また、負荷Mの周辺の配線が自動車のボデ
ィ等に接触するなどして短絡異常が発生した場合にも、
電流監視機能付きスイッチSW1はその電流監視におい
て過電流を検出する。
【0044】マイクロコンピュータ7では、電流監視機
能付きスイッチSW1から与えられた電圧が、通常時の
一定範囲を越えて大きいか否かを判断する。そして、電
流監視機能付きスイッチSW1から与えられた電圧が、
通常時の一定範囲を越えて大きいと判断した場合は、マ
イクロコンピュータ7が、電流監視機能付きスイッチS
W1で検出された電流が、ロック電流か、あるいは、負
荷Mへの配線ショート(グランド短絡等)による過電流
であるかのいずれかである旨を判定できる。
【0045】このとき、マイクロコンピュータ7は、ま
ず高速スイッチングを行っている半導体スイッチM1を
常時オフ状態にして、その状態で電流監視機能付きスイ
ッチSW1で検出される電流の遷移を見る。例えば、こ
の状態において、配線ショート(グランド短絡等)がな
く、配線状態が正常であって、単にパワーウインド用の
負荷Mがロック状態になっているだけの場合であれば、
電流監視機能付きスイッチSW1を通過する電流は0ア
ンペアとなるはずである。ところが、負荷Mの一端P1
がグラウンドに短絡しているなど、配線に短絡異常があ
る場合は、半導体スイッチM1のオフ後も電流が流れ続
け、電流監視機能付きスイッチSW1で検出される過電
流の状態は変化しない。
【0046】したがって、マイクロコンピュータ7が高
速スイッチングを行っている半導体スイッチM1を常時
オフ状態にしたときの電流監視機能付きスイッチSW1
での検出結果が、0アンペアに遷移すれば、パワーウイ
ンドが上がりきった旨を判断でき、過電流の状態が維持
されたままであれば、周囲の配線の短絡異常を判断でき
る。
【0047】ここで、もしマイクロコンピュータ7が回
路の短絡異常と判定した場合は、当該マイクロコンピュ
ータ7は、DIAG信号とよばれる異常信号を自動車内
のLAN(図示省略)に出力して、例えばインストゥル
メントパネル内に設置された警告ランプ(図示省略)を
点灯させるなどして、運転者に自動車の検査を求めると
同時に、電流監視機能付きスイッチSW1を即座にオフ
して、リレーRLY1、負荷M、電流監視機能付きスイ
ッチSW1及び各種配線の過電流による故障を防止す
る。このようにすれば、明らかな異常が発生した場合の
み、DIAG信号を送信することが可能となる。
【0048】尚、自動車の場合、電源電圧の変動が大き
いので、ロック電流も電源電圧変動に応じて大きな変動
幅を持つが、その上限値はある。そして、配線のショー
ト等による短絡電流は、通常はロック電流上限値より大
きくなる。したがって、明らかにロック電流よりも過大
な電流が流れている場合は、マイクロコンピュータ7内
でソフトウェアプログラムとして予め設定された閾値に
比較することで、その過大である旨を検出し、半導体ス
イッチM1のオフ切り替えを行う前に、即座に電流監視
機能付きスイッチSW1をオフにしてもよい。
【0049】尚、ここでは負荷Mに対して電流Ibの方
向に駆動電流が流れる場合の過電流の検出動作について
説明したが、マイクロコンピュータ7で切替スイッチQ
1をオンにして負荷Mに対し電流Iaの方向に駆動電流
を流す場合の過電流の検出動作も同様である。
【0050】また、負荷Mとしてパワーウインド用の小
型モーターを適用した例について説明したが、これに限
られるものではなく、例えばドアロックや電動格納ミラ
ー等、正逆反転が必要な全ての負荷について適用できる
ことは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】請求項1ないし請求項7に記載の発明に
よれば、リレーにより負荷の両端を相互に切り替えて電
流を正逆反転して流しながら、この電流を用いて、スイ
ッチ手段の高速スイッチングによりPWM駆動するの
で、負荷の定格電圧を越える電源を用いても、支障無く
負荷の正逆反転駆動を実行することができる。したがっ
て、負荷として、例えば自動車のパワーウインドやドア
ロックなどの小型モーターを適用する場合に42V用モ
ーターコイルの新規開発に技術的且つコスト的に困難が
ある場合であっても、負荷の42V化を行わずに正逆反
転駆動を支障無く実行できる。
【0052】そして、電流経路における過電流を検知し
たときに、PWM駆動のために設けられたスイッチ手段
をオフにし、当該スイッチ手段がオフとなった後の電流
経路におけるの電流検出結果に基づいて、負荷のロック
状態と短絡異常との別を判断することが可能であるの
で、電流経路の電流を検出するという容易な方法で、ロ
ック状態と短絡異常とを峻別することが可能となる。
【0053】請求項3及び請求項7に記載の発明によれ
ば、電流経路の過電流が、負荷のロック状態に対応する
ロック電流の上限を越える所定の閾値以上である場合
に、スイッチ手段をオフせずに負荷の短絡異常を判断す
るので、スイッチ手段のオフ切り替えを行う前に、即座
に短絡異常を効率よく判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る負荷駆動回路
を示す回路図である。
【符号の説明】
1 コイル 2 トランスファー接点 3 42V電源 5,6 ダイオード 7 マイクロコンピュータ M 負荷 M1,M2 半導体スイッチ Q1 切替スイッチ RLY1 リレー SW1 電流監視機能付きスイッチ
フロントページの続き (72)発明者 水野 史章 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 3D127 AA17 AA19 CB05 DF04 5H530 AA12 BB19 CC22 CD32 CF01 DD05 DD14 EF01 5H571 AA03 BB07 CC01 EE02 FF06 HA09 HC03 HD02 JJ03 LL22 MM02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷を正逆反転駆動する負荷駆動回路で
    あって、 前記負荷の定格電圧を越える電源と前記負荷の両端との
    間に接続され、前記負荷の両端にそれぞれ接続された2
    個の接点を切り替えて前記電源からの電圧を出力するリ
    レーと、 高速スイッチングにより前記負荷に流れる電流を用いて
    当該負荷をPWM駆動するスイッチ手段と、 前記負荷の電流経路での電流を監視するとともに当該電
    流のオンオフ切替を行う電流監視機能付きスイッチと、 少なくとも前記スイッチ手段及び前記電流監視機能付き
    スイッチを制御する制御部とを備え、 前記制御部が、前記電流監視機能付きスイッチで過電流
    を検知したときに、前記スイッチ手段をオフにし、当該
    スイッチ手段がオフとなった後の前記電流監視機能付き
    スイッチでの電流検出結果に基づいて、前記負荷のロッ
    ク状態と短絡異常との別を判断することを特徴とする負
    荷駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の負荷駆動回路であっ
    て、 前記制御部が、前記スイッチ手段がオフとなった後の前
    記電流監視機能付きスイッチでの電流検出結果がゼロ値
    であれば、前記負荷のロック状態を判断する一方、前記
    電流検出結果で過電流が維持されていると判断した場合
    は、前記負荷の短絡異常を判断することを特徴とする負
    荷駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の負荷駆
    動回路であって、 前記制御部が、前記電流監視機能付きスイッチで検知し
    た過電流が、前記負荷のロック状態に対応するロック電
    流の上限を越える所定の閾値以上である場合に、前記ス
    イッチ手段をオフせずに前記負荷の短絡異常を判断する
    ことを特徴とする負荷駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の負荷駆動回路であって、 前記スイッチ手段が、 前記負荷の他端とグランド端子との間に接続されて、前
    記リレーが前記負荷の一端に接続された接点に接続した
    ときに高速スイッチングを行う第1の半導体スイッチ
    と、 前記負荷の一端とグランド端子との間に接続され、前記
    リレーが前記負荷の他端に接続された接点に接続したと
    きに高速スイッチングを行う第2の半導体スイッチとを
    備える負荷駆動回路。
  5. 【請求項5】 負荷を正逆反転駆動する負荷駆動方法で
    あって、 2個の接点を有するリレーが、前記負荷の両端にそれぞ
    れ接続された前記2個の接点のうちの一方に接続して、
    当該一方の接点に接続された前記負荷の一端と、前記負
    荷の定格電圧を越える電源とを接続し、且つ前記負荷に
    電流を流す電流経路に接続されたスイッチ手段の高速ス
    イッチングにより前記負荷に流れる電流を用いて当該負
    荷をPWM駆動する第1の工程と、 前記負荷の電流経路での電流を監視する第2の工程と、 前記第2の工程で前記電流経路の過電流を検知したとき
    に、前記スイッチ手段をオフにする第3の工程と、 前記第3の工程の後に、前記電流経路に流れる電流を検
    出する第4の工程と、 前記第4の工程での電流の検出結果に基づいて、前記負
    荷のロック状態と短絡異常との別を判断する第5の工程
    とを備える負荷駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の負荷駆動方法であっ
    て、 前記第4の工程において、電流の検出結果がゼロ値であ
    れば、前記負荷のロック状態を判断する一方、電流の検
    出結果で過電流が維持されていると判断した場合は、前
    記負荷の短絡異常を判断することを特徴とする負荷駆動
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の負荷駆
    動方法であって、 前記第2の工程で検知された過電流が、前記負荷のロッ
    ク状態に対応するロック電流の上限を越える所定の閾値
    以上である場合に、前記スイッチ手段をオフせずに前記
    負荷の短絡異常を判断することを特徴とする負荷駆動方
    法。
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