JP2003259255A - 投射画像表示装置 - Google Patents

投射画像表示装置

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JP2003259255A JP2002049840A JP2002049840A JP2003259255A JP 2003259255 A JP2003259255 A JP 2003259255A JP 2002049840 A JP2002049840 A JP 2002049840A JP 2002049840 A JP2002049840 A JP 2002049840A JP 2003259255 A JP2003259255 A JP 2003259255A
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Kenji Kameyama
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Keishin Aisaka
敬信 逢坂
Ikuo Kato
幾雄 加藤
Atsushi Takaura
淳 高浦
Takeshi Namie
健史 浪江
Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸シフト素子を用いて画素の増大を図り高
解像度化する投射画像表示装置において、「解像度」と
「鮮鋭性」を確保し、かつ、「カタサ」、「ジャギ
ー」、及び、「画像不連続性」を低減することにより
「面とエッジの滑らかさ」を実現し、さらには光利用効
率の向上させ得る明るい投射画像表示装置を提供する。 【解決手段】 画素の光強度プロファイルを、非矩形形
状の画素プロファイルに変形させる画素プロファイル変
形手段7を備えることにより、画素のエッジ付近の相対
光強度を減少させ、光軸シフトした場合の隣接画素間の
重なりの影響を低減させ、画像の「鮮鋭性」と「面とエ
ッジの滑らかさ」とを同時に実現できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像フィールドを
構成する複数のサブフィールド毎に、空間光変調素子又
は空間光放出素子等の表示素子の画素を光学的に変位さ
せる変位手段を有する高解像度の投射画像表示装置に関
し、より具体的には実像を投射フロントプロジェクタ、
リアプロジェクタ等の投射画像表示装置及び虚像を投射
するヘッドマウンテッドディスプレイ、ビューファイン
ダ等の高解像度の投射画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サブフィールド毎に空間光変調器(例え
ば液晶素子)の画像を光学的に変位させて空間光変調器
の解像度以上の画像を投影する方式が、特開平04−1
13308号公報(登録第293926号)、特開平0
5−289044号公報、特開平09−152572号
公報、特開平06−324320号公報、特開2000
−98968公報等に既に開示されている。これらは、
走査線に垂直な2つの位置又は縦横4つの位置に対して
光軸シフトにより画素を光学的に変位させ、同時にこの
変位に対応したサブフィールドを2枚又は4枚とするこ
とにより、スクリーン上で、各々2倍及び4倍の画素
素、つまりは2倍及び4倍の解像度を得ることができ
る。
【0003】また、特開平08−194207号公報、
特開平09−230329号公報、特開平09−015
548号公報等には、画素の配列と光軸シフトの変位量
及び変位方向を制御することにより、一方向に空間的に
フィルタで空間分割したRGB画素を、同じ方向に3つ
の位置を変位させて重ねることにより3倍の解像度の向
上を行ったり、変位することによってRGBのデルタ配
列を実現したり、一部の画素のみを変位して特定部分の
みを高解像度化を行う等の装置も開示されている。
【0004】前述の特開平04−113308号公報に
は、画素ピッチよりも画素サイズが1/2より小さい画
素を有する空間光変調素子が開示されており、これと光
軸シフト素子を用いて、高解像度化を行う際に、隣接す
る画素間の重なりを生ずることのない高解像度の投射画
像形成装置が示されている。
【0005】しかしながら、画素形状は空間光変調素子
の開口形状で主に決定され、画素を含む面での画素の外
形形状は通常は正方形であり、かつ、ビームプロファイ
ルつまりは画素プロファイルである光強度断面は、開口
内の透過率が均一であることから開口のエッジで大きな
ステップを有する矩形形状を有する画素プロファイルを
有している。このため、空間光変調素子面での1画素な
いしは連続する複数の画素からなる画像は、そのエッジ
での階調は非常に大きな空間周波数変調となり、画素単
位の最大空間周波数でのライン&スペースの光強度分布
で測定される「解像度」や目視による「鮮鋭度」は良好
であるものの、同様に目視による評価としては「カタ
サ」、「ジャギー」、及び「画像不連続性」が目立つ画
像となる。
【0006】これらは、CRTの画像に対する液晶の画
像の不具合点に対応するものである。CRTの画素プロ
ファイルは、ガウシアン分布形状に類似の画素プロファ
イルであり、視認性としては「カタサ」、「ジャギ
ー」、及び「画像不連続性」が目立たない滑らかな画像
である。同時に、これらの結果として、「階調不連続
性」も目立たなくなる。しかしながら、「解像度」と
「鮮鋭性」が、画素数又は画素数を基準として良好であ
るとはいえない。
【0007】これに対し、フラットパネルである液晶表
示装置の画素の外形形状は方形であり、かつ、画素プロ
ファイルは矩形形状である。このため、「解像度」と
「鮮鋭性」が、画素数又は画素数を基準として良好であ
るのに対し、「カタサ」、「ジャギー」、及び「画像不
連続性」が目立つ画像である。このため、フォント画像
に対するソフト処理により、予め、フォントとして、
「ハネ」や「エッジ」部分等を、2値的なデータの白黒
文字であっても、グレースケールを利用した高階調表示
を行って、「カタサ」、「ジャギー」、及び「画像不連
続性」を目立たなくなる処理がなされる場合もある。
【0008】SVGAやXGAクラスの従来の低解像度
のデータプロジェクタの場合は、元々低解像度のために
1画面の情報量自体が不足しており、1つの文字を形成
するドット数が少ない状態となり、この場合にはエッジ
が鮮鋭でないと、ぼやけた印象となり文字の判別性が悪
化し、視認性が劣化しやすく、視認性としての「カタ
サ」、「ジャギー」、「画像不連続性」、及び、「階調
不連続性」が逆に好ましい場合もある。しかしながら、
VGA程度の低解像度の場合においても映像用プロジェ
クの場合、及びUXGA以上の高解像度の映像用及びデ
ータ用の両方のプロジェクタの場合においては、その画
像品質に対する要求が従来の低解像度のデータ用プロジ
ェクタと異なり、1画面の情報量としては十分になりつ
つあり、その上で高解像度により画像の「面とエッジの
滑らかさ」を実現して視認性を向上して、観察者の認識
率を向上し、エラー率を低減し、観察者の疲労を低減さ
せると同時に省エネルギーでより環境に配慮することが
重要となる。
【0009】このために、光軸シフト素子を用いて、元
の液晶ライトバルブの2倍、さらには3倍の走査線数や
データ線数による増倍効果により、4倍さらには9倍の
画素数の高解像度化を行う場合には、例えば4倍の高解
像度化を行う場合には従来の直線的開口率50%以下に
画素縮小をした場合(通常の面積的開口率では、2乗の
25%である)の縮小画素を投射レンズにより投射する
投射画像の画素形状は、従来の低解像度のプロジェクタ
の場合と異なって高解像度の場合に要求される、「面と
エッジの滑らかさ」を実現することが困難である。
【0010】外形形状が正方形形状で、かつ、光強度が
矩形形状である空間光変調素子の従来の画素を投射して
プロジェクタ装置を作製した場合、投射レンズにより正
方形の画素が所定の倍率でスクリーン上に拡大されると
同時に、この投射レンズのMTF周波数特性に応じて、
矩形形状のビームプロファイルが変換されてスクリーン
上の画素となるが、通常は矩形形状の両端のエッジが大
きな曲率を有するように変換される。データプロジェク
ション用の投射レンズの解像度は、その画像情報の種
類、製品価格帯でも大きく異なるが、通常は相対的に高
コストに液晶ライトバルブの解像度を有効に活かすため
に、その画素のピッチが与える最高の空間周波数でのM
TFが、30%以上が必要であり、好ましくは50%以
上である。
【0011】このとき、投射レンズが全ての空間周波数
でMTF100%であるならば、液晶ライトバルブでの
画像とスクリーン上の拡大画像とは、完全に1:1の関
係にあるので、画素プロファイルは矩形形状であり、視
認性としての「カタサ」、「ジャギー」、及び、「画像
不連続性」が、通常のフラットディスプレイとしての液
晶モニタと同様に、非常に目立つ画像である。
【0012】実際には、投射レンズのMTFは、全ての
空間周波数で完全にMTF100%であることはないの
で、画素の矩形形状のビームプロファイルは、単純に正
弦波的な画素プロファイルに近づいてゆくことに対応し
て、画像品質が変形を受け「カタサ」、「ジャギー」、
及び「画像不連続性」等を減少することができる。しか
しながら、このようにして、従来の直線的開口率50%
以下の縮小画素を、比較的低MTFの投射レンズで投射
して投射画像を形成しても、開口率が小さいために、
「カタサ」、「ジャギー」、及び、「画像不連続性」等
が目立たない状態まで、投射レンズのMTFを落とした
場合には、隣接する画素間の隙間があるがゆえに、画像
の解像度も同時に劣化し、画像の「鮮鋭性」が非常に減
少しまう状態が生じる。投射レンズのMTFが、30%
よりもさらに小さくなった場合は、この傾向はさらに大
きくなり、この場合には光軸シフトすることにより高解
像度化を行った場合の画像品質の向上がほとんど無くな
り、かわりに劣化した画像しか表示できなくなる。これ
は、投射レンズの合焦位置をシフトして、焦点位置を外
した場合も同様であり、高解像度化の際に「カタサ」、
「ジャギー」、及び、「画像不連続性」等を減少させる
画素プロファイルとしては、この開口率を単純に直線的
開口率50%以下として画素縮小を行った画素プロファ
イルは不向きである。
【0013】前述の特開平09−054554号公報に
は、光軸シフトをして高解像度化を行う場合に集光レン
ズにより透過型液晶パネルの比較的大きい開口より小さ
く集光する前述の方法が開示されている。
【0014】図16及び図17に、特開平09−054
554号公報に開示された画素サイズを変形させる手段
とした透過型液晶パネルに1回透過型のマイクロレンズ
を組み合わせた従来例となる構成の一例を示す。図16
には、特定の開口を有する透過型液晶ライトバルブと、
この画素に対向して、アクティブ素子により制約されて
生じる小さな開口よりもさらに画素サイズを縮小する円
形外形上を有するマイクロレンズの構成例を示してお
り、図17には、図16に示す構成により画素を縮小さ
れた矩形形状の画素プロファイルの光束が、光軸シフト
された場合に合成される連続画素プロファイルの状態を
示す。
【0015】図16において、101は入射光光束、1
02は集光光学系、102aは微小レンズ、103は表
示素子、103aは表示素子に設けられた画素の開口
部、1aは集光された画素、104は出射光光束であ
る。表示素子103の画素の開口部103aに入射する
入射光光束101は、集光光学系102に設けられた微
小レンズ102により集光されて集光画素101aとな
り開口部に入射透過し、この後に開口部103aから出
射されて出射光光束104となる。
【0016】図17において、(a)は画素を縮小しな
い構成の場合の光軸シフトされた場合に合成される連続
画素プロファイルの状態であり、(b)は画素を図16
に示す構成の従来の画素を縮小した場合の光軸シフトし
た場合に合成される連続画素プロファイルの状態であ
る。何れの場合も、透過型の液晶ライトバルブと、光軸
シフト素子を用いた投射拡大装置により、一方向に2倍
の高解像度化を行った場合の作用を説明するものであ
る。
【0017】図17(a)に示すように、画素縮小をし
ない場合には、画素に設けたアクティブ素子(図示せ
ず)の配置により決定される100%未満の面積開口効
率の開口により画素が若干に縮小されており、この場合
の画素プロファイルは均一な照明が開口で制限された矩
形形状であり、このような画素プロファイルを用いて光
軸シフトにより高解像度化しても、シフトした矩形形状
の画素プロファイル同士が重なりあった場合に、この重
なりあった部分の光強度がステップ的に増大して、光軸
シフトを用いたにも関わらず解像度が向上しないと同時
に、画像の「画像不連続性」も目立ってしまうという問
題があった。
【0018】図17(b)に示すように、画素縮小をし
て矩形形状の画素プロファイルの幅を画素ピッチの50
%以下にした場合には、隣接した画素プロファイル間の
重なりがなくなることにより解像度が向上する。しかし
ながら、図17(b)に示す画素プロファイルは、特開
平04−113308号公報と同様に、直線的開口率が
50%以下の矩形形状の画素プロファイルであり、「解
像度」及び視認性としての「鮮鋭性」は良好でありなが
らも、「カタサ」、「ジャギー」、及び、「画像不連続
性」が、通常のフラットディスプレイとしての液晶モニ
タと同様に目立つ画像である。これは、投射レンズのM
TF特性を変化させることで低減できるが、逆に「解像
度」と「鮮鋭性」が劣化してしまう。
【0019】このため、光軸シフト素子を用いて画素プ
ロファイルをシフトすることにより高解像度化を実現す
る高解像度の映像プロジェクタや高解像度のデータプロ
ジェクタとしては、画素数の増大による高解像度を活か
して、従来の低解像度のプロジェクタの場合と異なって
高解像度の場合に要求される「鮮鋭性」を確保し、か
つ、「面とエッジの滑らかさ」を実現した投射画像を形
成することができない。
【0020】また、このような問題は、図16に示され
るように画素の外形形状が集光光学系により円形形状に
なったとしても、その画素サイズを縮小された画素プロ
ファイルが矩形形状である限りは同様であって、光軸シ
フトを用いた画素数の増大による高解像度化の目的とす
る投射画像を形成することができない。さらに、特開平
04−113308号公報では画素サイズを縮小しては
いるものの、画素プロファイルが重ならないためには直
線的開口率50%以下の画素縮小が必要となる矩形形状
のビームプロファイルを前提としてのみ成立する動作、
作用であり、矩形形状以外の画素プロファイルに関する
記述は全く認められず、この矩形形状の画素プロファイ
ルによって生じる画像品質の劣化を解決するには至って
いない。
【0021】一方、特開平09−054554号公報で
は、輝度レベルつまりは光強度も向上してコントラスト
が向上することが開示されているが、ピーク輝度が向上
しても1画素面積当りの平均輝度が向上することはない
ので、画素を縮小することによる画素の有効開口率が向
上する以外は光利用効率の向上はあり得ない。一般的に
は、元の画素の面積を基準として場合の輝度は、同一又
は付加された光学部品による損失等により低減する。
【0022】さらに、特開平09−054554号公報
は、図17(b)に示されるように、縮小画素の画素プ
ロファイルとして矩形形状を前提としており、このため
光軸シフト素子を用いて解像度を向上する場合には、一
方向に2倍にする場合に光軸シフトさらた画素が図17
(a)のように重ならないためには、少なくとも直線的
開口率50%以下の画素縮小が必要となり、このためト
レードオフの関係として、出射光光束のF値が照明光学
系により決定される入射光のF値に対して約2倍にな
り、投射レンズとして非常に明るいレンズが必要とな
る。逆に、画素縮小をしない場合に最適のF値の投射レ
ンズを用いた場合は、投射レンズでのケラレが生じて、
画素縮小しない場合と比較して25〜50%の非常に低
い光利用効率となる。また、画素縮小に用いる光学系の
諸収差により出射光のF値は2倍分よりさらに明るくな
る場合が生じる影響により、実際には出射光束の角度で
2倍相当の明るさのF値(F値で1/2倍の投射レン
ズ)を用いたとしても、若干に光利用効率が低減してし
まう。このため、画素縮小する場合には、光利用効率の
向上が非常に大きな問題となるが、これに関する解決方
法に関しては、特開平09−054554号公報には一
切記述されていない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点に鑑み、光軸シフト素子を用いて画素の増大を図り
高解像度化する投射画像表示装置において、「解像度」
と「鮮鋭性」を確保し、かつ、「カタサ」、「ジャギ
ー」、及び、「画像不連続性」を低減することにより
「面とエッジの滑らかさ」を実現し、さらには光利用効
率の向上させ得る明るい投射画像表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の投
射画像表示装置は、画像情報に対応して光を変調又は放
出する画素を有する表示素子と、画像情報に対応した画
像フィールドを構成する複数のサブフィールド毎に前記
画素の位置を光学的に変位させる変位手段と、前記画素
を拡大投射する投射手段とを有する投射画像表示装置に
おいて、前記画素の光強度プロファイルを非矩形形状の
画素プロファイルに変形させる画素プロファイル変形手
段を有することを特徴とする。
【0025】従って、非矩形形状の画素プロファイルに
よれば画素のエッジ付近の相対光強度を減少させること
ができるので、光軸シフトした場合の隣接画素間の重な
りの影響を低減し、画像の「鮮鋭性」と「面とエッジの
滑らかさ」とを同時に実現した投射画像表示装置を実現
できる。また、画素プロファイルの半値全幅を画素ピッ
チに対する相対値をより大きくすることで出射光光束の
角度を低減させることができるので、投射レンズによる
出射光光束のケラレが減少し、出射光光束の取り込みの
光利用効率が大きくて明るい投射画像表示装置が実現で
きる。
【0026】請求項2記載の発明は、請求項1記載の投
射画像表示装置において、前記画素プロファイル変形手
段により変形される画素プロファイルの画素が画素の中
心付近に凹形状を有する画素プロファイルであることを
特徴とする。
【0027】従って、画素のエッジ付近の相対光強度を
減少させながらも画素中心付近の相対光強度の均一性を
向上させることができるので、光軸シフトした場合の隣
接画素間の重なりの影響を低減させることができると同
時に1画素面内での光強度の均一性を向上させることが
でき、画像の「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らかさ」と
を同時、かつ、より向上させ得る投射画像表示装置を実
現できる。また、画素プロファイルの半値全幅を画素ピ
ッチに対する相対値をさらにより大きくすることで、出
射光光束の角度をより低減させることができるので、投
射レンズによる出射光光束のケラレがより減少し、出射
光光束の取り込みの光利用効率がより大きくてより明る
い投射画像表示装置が実現できる。
【0028】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の投射画像表示装置において、前記画素プロファイ
ル変形手段により変形されるの画素プロファイルの半値
全幅をwとし、画素ピッチをpとし、前記変位手段によ
り変位されるステップ数をn(nは2以上の整数)とす
ると、前記画素プロファイル変形手段は、 w≦0.7p×(2/n) の関係が成り立つように画素プロファイルを変形させる
ことを特徴とする。
【0029】従って、画素のエッジ付近の相対光強度を
より減少させることができるので、光軸シフトした場合
の隣接画素間の重なりの影響をより低減させることがで
き、画像の「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らかさ」とを
同時、かつ、より一層向上させ得る投射画像表示装置を
実現できる。
【0030】請求項4記載の発明は、請求項1又は2に
記載の投射画像表示装置において、前記画素プロファイ
ル変形手段により変形される画素プロファイルの半値全
幅をwとし、画素ピッチをpとし、前記変位手段により
変位されるステップ数をn(nは2以上の整数)とする
と、前記画素プロファイル変形手段は、 0.5p×(2/n)<w≦0.7p×(2/n) の関係が成り立つように画素プロファイルを変形させる
ことを特徴とする。
【0031】従って、画素プロファイルの半値全幅を画
素ピッチに基づく光軸シフト量よりも大きくすること
で、出射光光束の角度をより一層低減させることができ
るので、投射レンズによる出射光光束のケラレがより一
層減少し、出射光光束の取り込みの光利用効率をさらに
より大きくしてさらにより明るい投射画像表示装置を実
現できる。
【0032】請求項5記載の発明は、請求項1又は2に
記載の投射画像表示装置において、前記画素プロファイ
ル変形手段により変形される連続した複数の画素プロフ
ァイルから合成される連続画素プロファイルの隣接画素
間の最小光強度が、前記連続画素プロファイルの最大光
強度の43%以内となるように画素プロファイルを変形
させる画素プロファイル変形手段であることを特徴とす
る従って、光軸シフトした場合の最隣接画素の中心付近
へのクロストークの影響をより減少させることができる
ので、光軸シフトした場合の隣接画素間の重なりの影響
をより低減させることができ、画像の「鮮鋭性」と「面
とエッジの滑らかさ」とを同時、かつ、より一層向上さ
せ得る投射画像表示装置を実現できる。
【0033】請求項6記載の発明は、請求項1又は2に
記載の投射画像表示装置において、前記画素プロファイ
ル変形手段により変形される連続した複数の画素プロフ
ァイルから合成される連続画素プロファイルの隣接画素
間の最小光強度が、前記連続画素プロファイルの最大光
強度の33%以内であり、かつ、前記画素プロファイル
変形手段により変形された画素プロファイルの半値全幅
をwとし、画素ピッチをpとし、前記変位手段により変
位されるステップ数をn(nは2以上の整数)とする
と、前記画素プロファイル変形手段は、 w≦0.7p×(2/n) の関係が成り立つように画素プロファイルを変形させる
ことを特徴とする。
【0034】従って、光軸シフトした場合の最隣接画素
の中心付近へのクロストークの影響をより減少させるこ
とができると同時に画素のエッジ付近の相対光強度をよ
り減少させることができるので、光軸シフトした場合の
隣接画素間の重なりの影響をより一層低減させることが
でき、画像の「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らかさ」と
を同時、かつ、さらにより一層向上させ得る投射画像表
示装置を実現できる。
【0035】請求項7記載の発明は、請求項2に記載の
投射画像表示装置において、前記画素プロファイル変形
手段により変形された画素プロファイルの半値全幅をw
とし、画素ピッチをpとし、前記変位手段により変位さ
れるステップ数をn(nは2以上の整数)とすると、前
記画素プロファイル変形手段は、 w≦0.6p×(2/n) の関係が成り立つように画素プロファイルを変形させる
ことを特徴とする。
【0036】従って、画素のエッジ付近の相対光強度を
減少させながらも画素中心付近の相対光強度の均一性を
向上させることができるので、光軸シフトした場合の隣
接画素間の重なりの影響をより低減させることができる
と同時に1画素面内での光強度の均一性を向上させるこ
とができ、画像の「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らか
さ」とを同時、かつ、さらにより一層向上させ得る投射
画像表示装置を実現できる。
【0037】請求項8記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7記載の投射画像表示装置におい
て、前記画素プロファイル変形手段により変形された画
素の前記投射手段による投射画素の前記サブフィールド
毎での投射画素プロファイルの半値全幅をWとし、サブ
フィールド毎での投射画素ピッチをPとし、前記変位手
段により変位されるステップ数をn(nは2以上の整
数)とすると、前記画素プロファイル変形手段は、 W≦0.7P×(2/n) の関係が成り立つように投射画素の画素プロファイルを
変形させることを特徴とする。
【0038】従って、画素のエッジ付近の相対光強度を
より減少させることができるので、光軸シフトした場合
の隣接画素間の重なりの影響をより低減させることがで
き、画像の「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らかさ」とを
同時、かつ、より一層向上させ得る投射画像表示装置を
実現できる。
【0039】請求項9記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7記載の投射画像表示装置におい
て、前記画素プロファイル変形手段により変形された画
素の前記投射手段による投射画素の前記サブフィールド
毎での投射画素プロファイルの半値全幅をWとし、サブ
フィールド毎での投射画素ピッチをPとし、前記変位手
段により変位されるステップ数をn(nは2以上の整
数)とすると、前記画素プロファイル変形手段は、 0.5P(2/n)<W≦0.7P×(2/n) の関係が成り立つように投射画素の投射画素プロファイ
ルを変形させることを特徴とする。
【0040】従って、画素プロファイルの半値全幅を画
素ピッチに基づく光軸シフト量よりも大きくすること
で、より一層出射光光束の角度を低減させることができ
るので、投射レンズによる出射光光束のケラレがより一
層減少し、出射光光束の取り込みの光利用効率をさらに
より大きくしてさらにより明るい投射画像表示装置を実
現できる。
【0041】請求項10記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7記載の投射画像表示装置におい
て、前記画素プロファイル変形手段により変形される連
続した複数の画素の前記投射手段による複数の投射画素
の投射画素プロファイルから合成される連続投射画素プ
ロファイルの隣接投射画素間の最小光強度が、前記連続
投射画素プロファイルの最大光強度の43%以内の関係
が成り立つように投射画素の連続投射画素プロファイル
を変形させる画素プロファイル変形手段であることを特
徴とする。
【0042】従って、光軸シフトした場合の最隣接画素
の中心付近へのクロストークの影響をより減少させるこ
とができるので、光軸シフトした場合の隣接画素間の重
なりの影響をより低減させることができ、画像の「鮮鋭
性」と「面とエッジの滑らかさ」とを同時、かつ、より
一層向上させ得る投射画像表示装置を実現できる。
【0043】請求項11記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7記載の投射画像表示装置におい
て、前記画素プロファイル変形手段により変形される連
続した複数の画素の前記投射手段による複数の投射画素
の投射画素プロファイルから合成される連続投射画素プ
ロファイルの隣接投射画素間の最小光強度が、前記連続
投射画素プロファイルの最大光強度の33%以内の関係
が成り立ち、かつ、前記画素プロファイル変形手段によ
り変形された画素の前記投射手段による投射画素の前記
サブフィールド毎での投射画素プロファイルの半値全幅
をWとし、サブフィールド毎での投射画素ピッチをPと
し、前記変位手段により変位されるステップ数をn(n
は2以上の整数)とすると、前記画素プロファイル変形
手段は、 W≦0.7P×(2/n) の関係が成り立つように投射画素の投射画素プロファイ
ルを変形させることを特徴とする。
【0044】従って、光軸シフトした場合の最隣接画素
の中心付近へのクロストークの影響をより減少させるこ
とができると同時に画素のエッジ付近の相対光強度をよ
り減少させることができるので、光軸シフトした場合の
隣接画素間の重なりの影響をより一層低減させることが
でき、画像の「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らかさ」と
を同時、かつ、さらにより一層向上させ得る投射画像表
示装置を実現できる。
【0045】請求項12記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7記載の投射画像表示装置におい
て、前記サブフィールド毎での前記画素プロファイル変
形手段により変形された画素の前記投射手段による投射
画素の投射画素プロファイルが投射画素の中心付近に凹
形状を有し、かつ、前記画素プロファイル変形手段によ
り変形された画素の前記投射手段による投射画素の前記
サブフィールド毎での投射画素プロファイルの半値全幅
をWとし、サブフィールド毎での投射画素ピッチをPと
し、前記変位手段により変位されるステップ数をn(n
は2以上の整数)とすると、前記画素プロファイル変形
手段は、 W≦0.6P×(2/n) の関係が成り立つように投射画素の投射画素プロファイ
ルを変形させることを特徴とする。
【0046】従って、画素のエッジ付近の相対光強度を
減少させながらも画素中心付近の相対光強度の均一性を
向上させることができるので、光軸シフトした場合の隣
接画素間の重なりの影響をより低減させることができる
と同時に1画素面内での光強度の均一性を向上させるこ
とができ、画像の「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らか
さ」とを同時、かつ、さらにより一層向上させ得る投射
画像表示装置を実現できる。
【0047】請求項13記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12記載
の投射画像表示装置において、前記画素プロファイル変
形手段が曲面で形成されたマイクロレンズアレイを有す
ることを特徴とする。
【0048】従って、光軸シフトを用いた投射画像表示
装置の高解像度化のための画素プロファイル変形手段の
好適な構成を提供できる。
【0049】請求項14記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12記載
の投射画像表示装置において、前記画素プロファイル変
形手段が屈折率分布型レンズアレイを有することを特徴
とする。
【0050】従って、光軸シフトを用いた投射画像表示
装置の高解像度化のための画素プロファイル変形手段の
好適な構成を提供できる。
【0051】請求項15記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12記載
の投射画像表示装置において、前記画素プロファイル変
形手段が凹面ミラーアレイを有することを特徴とする。
【0052】従って、光軸シフトを用いた投射画像表示
装置の高解像度化のための画素プロファイル変形手段の
好適な構成を提供できる。
【0053】請求項16記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1
3、14又は15記載の投射画像表示装置において、前
記画素プロファイル変形手段が元の画素の面積よりも小
さい面積の開口アレイを有することを特徴とする。
【0054】従って、光軸シフトを用いた投射画像表示
装置の高解像度化のための画素プロファイル変形手段の
好適な構成を提供できる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下に、図面を用いて本発明の画
像投射装置の実施の形態を詳細に述べる。
【0056】<実施の形態1>図1及び図2は、本発明
の高解像度の投射画像表示装置の実施の形態1の構成を
示したものである。図1は、本実施の形態の投射画像表
示装置の概要図であり、図2は画素縮小素子の一構成例
である。図1において、1はリフレクタを設けた高圧水
銀ランプからなる白色光源であり、2はフライアイレン
ズ等の光インテグレータであり、3はカラーホイール等
の色分離装置であり、4は空間光変調素子であり、5は
偏光ビームスプリッタ(PBS)であり、6はマクロレ
ンズであり、7は第1マイクロレンズアレイ7aと第2
マイクロレンズアレイ7bとから構成される画素プロフ
ァイル変形素子であり、8は投射レンズであり、9はス
クリーンである。図示はしていないが、投射レンズ8内
で画素プロファイル変形素子側に、強誘電性液晶を垂直
配向した液晶セルを用いた光軸軸シフト手段を設けてあ
る。
【0057】図1において、白色光源1を出た光は、ま
ず、フライアイレンズ等の光インテグレータ2により、
照度が均一化される。光インテグレータ2は、例えば、
2つのフライアイレンズと1つのコンデンサレンズによ
り構成されるが、偏光変換用のPBSアレイを設けても
よい。次に、カラーホイール等の色分離装置3により、
赤、緑、青の3色に分離される。カラーホイールを用い
た場合、同時に赤、緑、青に分離されるのではなく、時
系列に赤、緑、青に分離される。次に、各色毎に偏光ビ
ームスプリッタ5に入り、空間光変調素子4の画素で反
射され、偏光ビームスプリッタ5を抜け、マイクロレン
ズ6に入る。マイクロレンズ6により、一旦、第1マイ
クロレンズアレイ7a面で画素の中間像が形成され、こ
の第1マイクロレンズアレイ7aはフィールドレンズ的
に作用し、続く第2マイクロレンズアレイ7bによりこ
の中間像の画像プロファイルが変形され、最終的に投射
レンズ8により投影され、スクリーン9に高詳細画像が
変形された画素プロファイルによる投射画素の集合体に
より形成される。
【0058】このとき、投射レンズ内には、光軸シフト
手段(図示せず)の強誘電性液晶を垂直配向した液晶セ
ルは、液晶液晶層の厚さが約100μmであり、これを
2組用い、さらにその2組の中間に、広帯域λ/2波長
板を設けて、水平方向2ステップ、垂直方向2ステップ
の合計4変位箇所の光軸シフトが可能な光軸シフト手段
とした。電極は、基板横方向に電界を印加する必要があ
るために、短冊状電極とその上に誘電厚膜層を形成し、
1〜4kVの高電圧を両端に印加した。これにより、光
軸シフトを、一方向に5〜10μm行うことができる。
【0059】また、表示素子である空間光変調素子4と
しては、サブフィールド毎の光軸をシフトしながら画像
を表示できるよう、高速応答を実現するために強誘電性
液晶を用いたLCOS(Liquid Crystal on Si)を
使用した。空間光変調素子4の画素ピッチは、13.2
μmであり、ほぼ等倍のマイクロレンズ6は、倍率が1
3.2μmが画素プロファイル変形素子7のマイクロレ
ンズ7a,7bのマイクロレンズピッチ14.0μmに
適合するように、結像位置関係を調節してLCOSのピ
ッチと、画素プロファイル変形素子7のマイクロレンズ
7a,7bの14.0μmのピッチとを一致させた。空
間光変調素子4としては、LCOS以外に高温多結晶シ
リコンを用いた透過型液晶LVやDMD(デジタルイン
ストルメント社、米国)などを用いることもできる。た
だし、DMDを使う場合には偏光ビームスプリッタ5は
不要となる。また、マイクロレンズ6のF値を4.0と
して、投射レンズ8はF値2.4とした。
【0060】また、図1に示す画素プロファイル変形手
段としての画素プロファイル変形素子7は、図2に示す
ように、2枚の第1マイクロレンズアレイ7aと第2マ
イクロレンズアレイ7bとにより構成され、さらに第1
マイクロレンズアレイ7aは、はその焦点距離が大きく
てよいことからマイクロレンズのパワーを小さくするた
めに樹脂埋め込みによる貼り合せ型マイクロレンズと
し、第2マイクロレンズアレイ7bは焦点距離が小さい
ことが好ましいので空気界面マイクロレンズとした。ま
た、第1マイクロレンズアレイ7aと第2マイクロレン
ズアレイ7bとの調整は、各々のマイクロレンズアレイ
7a,7bに6軸ステージ(光軸方向:z、それに垂直
な2方向:x及びy、またx,y,z軸での回転:3
つ)を用いた。
【0061】図2に示す貼り合せ型の第1マイクロレン
ズアレイ7aは、マイクロレンズアレイ7c、接着剤7
d、透明のカバー部材7eからなる。材料としては、マ
イクロレンズ7cとカバー部材7eがガラスを用いた。
より具体的には、図2のマイクロレンズによる画素縮小
素子は、凸形状マイクロレンズをネオセラム(日本電気
硝子の結晶化透明ガラス)基板を、レジスト転写法によ
るドライエッチングで作製し、これを別の平板ネオセラ
ム基板とで低屈折率のUV光硬化性接着剤(協立化学、
#7702)を挟み込んで、UV照射により接着硬化さ
せて製作した。また、材料は、上記に限定されるもので
はなく、屈折率やエッチング特性や熱膨張率を適切に選
択すればよい。
【0062】このとき、図1に示される投射画像装置の
スクリーン9上に観察されるサブフィールドでの投射画
素は、図2に示される画素プロファイル変形素子7によ
り変形された画素プロファイルを有する画素を投射レン
ズ8により拡大結像されたものである。このとき、第1
マイクロレンズアレイ7aとLCOS(空間光変調素子
4)及びマイクロレンズ6との相対位置と焦点距離、及
び第1マイクロレンズアレイ7aに対する第2マイクロ
レンズアレイ7bの相対位置及び焦点距離を適切に制御
することにより、画素プロファイルを従来の矩形形状と
は異なる形状にすることにより、画素のエッジ付近の相
対光強度を減少することができるので、光軸シフトした
場合の隣接画素間の重なりの影響を低減され、画像の
「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らかさ」とを同時に実現
した投射画像表示装置を実現できる。
【0063】さらには、画素ピッチに対する画素プロフ
ァイルの半値全幅を従来の矩形形状のプロファイルの場
合よりも大きくできることにより、出射光光束の角度を
低減することができるので、投射レンズ8による出射光
光束のケラレが減少し、出射光光束の取り込みの光利用
効率が大きくて明るい投射画像表示装置が実現できる。
この出射光束角度の低減は、実効的な画素縮小の程度を
弱めた分に対応して画素単位とした場合の実効的な照明
面積が大きくなったことに相当し、このためこの画素単
位とした照明角度の増大が抑制されたことに基づく。
【0064】画素のエッジ付近の相対光強度を減少する
ことができることにより、光軸シフトした場合の隣接画
素間の重なりの影響を低減させることができ、かつ、画
像の「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らかさ」とを同時に
実現できることをより詳細に説明する。LCOSのよう
な矩形形状の画素プロファイルを有する画素を投射レン
ズで投射した投射画像を形成する場合に、高MTFの投
射レンズを用いると、元の画素に対応した略矩形形状の
投射画素プロファイルを有する投射画素により、高解像
度を実現でき良好な「鮮鋭性」を実現できるが、「カタ
サ」、「ジャギー」、及び、「画像不連続性」が目立ち
「面とエッジの滑らかさ」が劣化した画像である。逆
に、低MTFの投射レンズを用いたり高MTFの投射レ
ンズの焦点をはずすことにより、元の画素の画素プロフ
ァイルに対応させないで矩形形状のエッジ部分やフラッ
ト部分に曲率をもたせたと投射画素プロファイルを有す
る投射画素により、「カタサ」、「ジャギー」、及び、
「画像不連続性」を低減させた「面とエッジの滑らか
さ」が良好な画像を実現できるが、これとトレードオフ
として「解像度」の劣化し「鮮鋭性」の低減した投射画
像しか実現できない。
【0065】これは、画素のエッジ部分の出射光束の光
強度が、画素の中央部分と同じであるために、低いMT
Fの場合には、画素のエッジ部分の出射光束が、低MT
Fの投射レンズに対応して比較的大きく拡がっている点
像関数に対応して隣接画素の領域まで広く拡がるためで
ある。この場合の隣接画素への出射光束の広がりは、最
隣接の1画素に限定されるわけではなく、最隣接画素を
1画素又は2画素おいた2画素目又は3画素目以上に拡
がる。これは、画素の直線開口率が50%以下の開口の
場合も同様であり、光軸シフトした場合の画素間の隙間
を埋めることにより、画素間の隙間により生じる「カタ
サ」、「ジャギー」、及び、「画像不連続性」を低減さ
せるために低MTFレンズを用いた場合も、その隙間に
のみ画素の出射光束が拡がるのではなく、画素の中央部
分と同じ光強度を有する画素のエッジ部分の出射光束
が、最隣接の1画素、さらには最隣接画素を1画素又は
2画素おいた2画素目又は3画素目以上にまで拡がる。
これにより、「カタサ」、「ジャギー」、及び、「画像
不連続性」を低減させた「面とエッジの滑らかさ」が良
好な画像の実現と、「解像度」の高い「鮮鋭性」の良好
な画像を有する投射画像の実現とができない。
【0066】しかしながら、本実施の形態は、LCOS
(空間光変調素子4)の矩形形状の画素プロファイルを
有する画素を、予め画素単位で設けた光学素子7により
画素プロファイルを非矩形形状(矩形形状と異なる形
状)に変形させ、その後にこの変形された画素プロファ
イルを有する画素を適切なMTFの投射レンズ8により
投射して投射画像を形成しているので、画素の中央部分
と同じ光強度を有する画素のエッジ部分の出射光束の影
響を低減することができるようになり、従来の矩形形状
の画素プロファイルを有する画素の投射では困難であっ
た、「カタサ」、「ジャギー」、及び、「画像不連続
性」を低減させた「面とエッジの滑らかさ」が良好な画
像の実現と、「解像度」の高い「鮮鋭性」の良好な画像
を有する投射画像の実現とをできるようになる。
【0067】より具体的には、矩形形状プロファイル
を、画素の中央部の光強度に対する画素のエッジ付近の
相対光強度を減少した画素プロファイルへ画素毎に設け
た光学素子7により変形することにより、投射レンズ8
の点像分布関数に基づいて隣接した画素へと拡がる画素
のエッジ付近の出射光束の影響を低減できることによ
る。
【0068】さらに、この画素毎に設けた画素プロファ
イル変形素子7による画素プロファイルの変形は、投射
レンズ8により矩形形状の画素プロファイルが変形を受
けるのと異なる。これは、この画素プロファイルの変形
を、画素単位の光学素子により画素単位で光学的作用を
させているので、最隣接した画素には若干に影響を及ぼ
すものの、その光学作用が画素単位であるがゆえに、最
隣接画素を1画素又は2画素おいた2画素目又は3画素
目以上にまで拡がることを大きく減少することができる
ことによる。このために、隣接画素とのクロストークを
大きく低減することができる。
【0069】また、画素に対して直線開口率が50%よ
り大きい場合においても、画素ピッチに対する画素プロ
ファイルの半値全幅の相対値が70%以下である場合に
は、画素のエッジの出射光束の影響が低減されているの
で、高い「解像度」と良好な「鮮鋭性」とを実現するこ
とができる。これは、画素をあまり縮小しなくてもよい
ことを意味し、この分に相当して出射光束の広がりを低
減できた分だけ、光利用効率を向上させることができ
る。これはF値に対応するので、この縮小率又は出射光
束角度の2乗で光利用効率を向上することもできるよう
になる。この場合の画素ピッチに対する画素プロファイ
ルの半値全幅の相対値は、好ましくは70%以下であ
り、より好ましくは60%以下である。
【0070】また、図2に示す画素プロファイル変形素
子7により、画素プロファイルを非矩形形状(矩形形状
でない形状)に変形した画素を、図1に示す光軸シフト
素子を設けて高解像度化した投射画像表示装置におい
て、投射レンズ8によりスクリーン9に投射した場合、
その投射画素の画素プロファイルも非矩形形状で投射さ
れる。このとき、この非矩形形状の画素プロファイルを
有する投射画素に対して、投射画素ピッチに対する投射
画素プロファイルの半値全幅の相対値が70%以下であ
る場合には、元の投射前の画素の場合と同様に、「カタ
サ」、「ジャギー」、及び、「画像不連続性」を低減さ
せた「面とエッジの滑らかさ」が良好な画像の実現と、
「解像度」の高い「鮮鋭性」の良好な画像を有する投射
画像の実現とができた。これは、非矩形形状の画素プロ
ファイルを有する投射画素を投射した投射画素の投射画
素プロファイルが、従来の矩形形状の画素プロファイル
を有する画素を投射した投射画素の投射画素プロファイ
ルと異なり、同じMTFの投射レンズを用いた場合にお
いて、元の画素プロファイルに対応して、投射画素のエ
ッジ付近の投射光が、隣接した画素の投射光と重なって
クロスークとなる光強度が小さいことによる。
【0071】図3に、図1及び図2に示す構成の投射画
像表示装置において表示された非矩形形状の画像の投射
画素の投射画素プロファイルの一例を示す。図3におい
て、横軸をスクリーン上での相対位置、縦軸を相対光強
度とし、横軸はmm単位であり9点が1画素の長さに相
当し、縦軸は任意単位である。図3が示すように、投射
画素の画素プロファイルは、元の矩形形状の画素プロフ
ァイルが画素プロファイル変形素子により矩形形状とは
異なる画素プロファイルに変形されために、従来の矩形
形状の画素プロファイルの画素を投射した投射画素の投
射画素プロファイルと場合と全く異なる形状をしてお
り、このために従来の投射画素とは異なり、「カタ
サ」、「ジャギー」、及び、「画像不連続性」を低減さ
せた「面とエッジの滑らかさ」が良好な画像の実現と、
「解像度」の高い「鮮鋭性」の良好な画像を有する投射
画像の実現とが可能となる。
【0072】このような画素プロファイル変形素子7に
より変形した画素プロファイルによる投射画素の画素プ
ロファイルは、投射レンズ8をそのまま用いてスクリー
ン9面に設けたCCDに直接投射する方法により測定し
た。また、画素プロファイル変形素子7により変形した
し画素プロファイル自体を同時に測定した。この測定に
際しては、投射レンズ8のかわりに顕微鏡を配置して、
この顕微鏡の結像面に設けたCCDに入射させる方法に
より測定した。このとき、顕微鏡により測定した画素プ
ロファイルは、投射レンズ8のNAと顕微鏡対物レンズ
のNAを、光学的に一致させることにより、同じ出射角
で評価した。また、投射レンズ8のMTFは、像高によ
り変化するので、光軸で主に評価した。実際には、投射
レンズ8のMTFを必要な画素プロアイル変形に併せて
像高の影響も含めて最適に設計、評価することが好まし
い。
【0073】<実施の形態2>図4は、本発明の画素プ
ロファイル変形素子10をLCOSと一体化した実施の
形態2の構成を示したものである。図4において、11
はシリコン基板、12は液晶層、13は中間基板、14
は接着剤層、15はマイクロレンズ基板、16はマイク
ロレンズ基板に形成された凸形状、17、18、19
は、各々図中の位置A、B、及びA′における画素プロ
ファイルに相当する光束の光強度分布である。
【0074】図4において、シリコン基板11には、L
COSのバックプレーンであり、CMOSによるアクテ
ィブ素子と反射電極が画素毎に形成されており、ITO
(図示せず)を設けている中間基板13とに挟まれた液
晶層12に電界を印加することにより、液晶層12によ
る偏光照明光と偏光分離手段を用いて画素単位での反射
型空間光変調を行うことができる。また、マイクロレン
ズ基板15に形成された凸形状16を接着剤層14を用
いて中間基板13と貼り合せることにより貼り合せ型の
マイクロレンズが画素毎に形成されており、このマイク
ロレンズとシリコン基板11上に形成した反射電極とに
より画素プロファイル変形素子10を構成している。
【0075】図4の左側より入射した点線で示される偏
光照明光である入射光光束は、画素プロファイル変形素
子10に入射した位置である位置Aにおいては、予め均
一照明にされているので矩形形状の画素プロファイルを
有する。この後、画素プロファイル変形素子10を通過
してシリコン基板11の鏡面に入射した位置である位置
Bにおいては、元の矩形形状の画素プロファイルが若干
に変形されて丸みを帯びた画素プロファイル形状とな
る。さらに、このシリコン基板11の鏡面で反射されて
再び画素プロファイル変形素子10に入射した位置であ
る位置A′においては、画素の周辺のエッジの相対光強
度を小さくでき、かつ、そのときの半値全幅は元の画画
素の半値幅より小さくなるような画素プロファイルに変
形される。この画素プロファイル変形素子10を透過し
て出射光光束となった画素に対応した光束は、その後も
空中像的に画素プロファイルはその光軸方向の位置によ
り変化する。
【0076】このとき、この画素プロファイル変形素子
10と一体化したLCOSを、図1に示した実施の形態
1のLCOSと交換し、かつ、マイクロレンズ6と画素
プロファイル変形素子7を省略し、かつ、投射レンズ8
を交換した図4のLCOSとスクリーン9が共役となる
結像関係の位置に配置することにより、矩形形状ではな
い画素プロファイルを有する画素を投射させた投射画素
を得ることができ、図1の実施の形態1と同様に、「カ
タサ」、「ジャギー」、及び、「画像不連続性」を低減
させた「面とエッジの滑らかさ」が良好な画像の実現
と、「解像度」の高い「鮮鋭性」の良好な画像を有する
投射画像の実現とが可能になる。
【0077】<実施の形態3>図5(a)は、本発明の
実施の形態3となる、本発明の画素プロファイル変形素
子をLCOSと一体化した図1に示した実施の形態1の
構成における画素プロファイル変形素子7を用いた場合
の、スクリーン9上の投射画素からなる投射画像につい
て光学設計評価ツールを用いて計算した結果の一例であ
る。
【0078】図5(a)は、例えば、「薔薇」の文字を
表示した投射画像を示し、縦方向に約30の格子状模様
が確認にでき、この一つの格子に対応したピッチが元の
LCOSの画素ピッチに対応し、画素プロファイル変形
素子7により画素プロファイルが変形された後、光軸シ
フト素子によりその光学的位置を時分割で変位させられ
ると同時に、投射レンズ8により投射されてスクリーン
9に投射画素を結像させる。このとき、フィールドは4
つのサブフィールドにより合成され、光軸シフト素子
は、2×2の画素数の4倍の増大を行う光軸シフト素子
である。
【0079】図5(a)のスクリーン9上の投射画像
は、また、図1に示したような構成に対して、試作機を
製作して、スクリーン9面上に配置したCCD及び投射
レンズ8の代わりに配置した顕微鏡とCCDによる評価
を行うと同時に、スクリーン9上での投射画素からなる
投射画像を光学設計評価ツールを用いて計算により評価
した。
【0080】光学設計評価ツールとしては、米国オプチ
カルリーサチアソシエート社のモンテカルロ法に基づく
ノンシーケンシャル光線追跡解析が可能なライツールズ
(第3.2版)を用い、光線数は約20〜50万本とし
た(1GHzのCPUを用いて約50〜100分間の計
算量)。光線追跡は、計算の負担を減じるために、特定
の領域の複数の画素についてのみ実行し、別途の自作の
計算評価ツ−ルによりライトツールズで得られた評価結
果をコンボルーションすることによりスクリーン面での
広い領域での光強度分布を計算し、評価した。また、最
高光強度値が一定値となるように正規化してあるが、こ
のために平均値が一定であるとは限らない。モデリング
に際しては、高圧水銀ランプの放出光の面積分布及び角
度分布も考慮し、高圧水銀ランプは、ウシオ社の150
W級のDC放電ランプの値を基とし(アーク長1.1〜
1.2mm)、さらに実験値との整合を図った。投射レ
ンズは、実際に試作した投射レンズ以外にも、別途、米
国オプチカルリーサチアソシエーション社のシーケンシ
ャル光線追跡解析が可能なコード5(第8.6版)を用
いて設計し、種々の評価を行った。
【0081】さらに、投射された画像に対する画像評価
を、試作機による投射画像に対して直接に行うと同時
に、光学設計評価ツールを用いて評価した投射画像を、
UXGAを表示可能なLCDとCRTを用いて、10×
10画素〜20×20画素を一組の新たな1画素とし
て、特定の画素プロファイルを有した画像として製作
し、その観察位置を変化させながら、階調性を確保して
画素プロファイルを保存したまま複数の観察者に対し
て、76〜200ppiの解像度に対応した状態で、主
観評価を行った。
【0082】投射画像の画素プロファイル及びその投射
の元となる画素プロファイルを変形された直後の画素プ
ロファイルに対する数値評価としては、CTFと半値全
幅(FWHM)を主とした評価値とした。画素プロファ
イルを変形した画素に対して光軸シフト素子よりその光
学的位置を変位させる場合の半値全幅とCTFの定義
を、以下に記す。
【0083】図6は、半値全幅の定義を示すものであ
る。図6において、第1〜第4のサブフィールドS1〜
S4のうち、第1のサブフィールドの画素S1a,S1
bが明表示(白表示)で、第4のサブフィールドの画素
S4a,S4bは暗表示(黒表示)とし、画素S1aか
ら画素S4bを通過する一点鎖線位置のプロファイルの
断面を図6(b)に示している。このとき、半値全幅は
画素ピーク強度の半分の値の幅Wを全てのサブフィール
ドが投射された画素周期Pで規格化した値(W/P)
[%]で表すことにする。
【0084】図7は、CTFの定義の概念を示し、横軸
は画素又は投射画素の光軸と垂直な方向の相対位置であ
り、縦軸は画素又は投射画素の光強度である。図7に示
すように、空間光変調素子への画像入力がライン状に
白、黒を繰り返す場合に、画素又は投射画像は黒レベル
が浮き上がる。投射画像強度の最大値をP1、最小値を
P0とすると解像性能を示すCTFを CTF=(P1−P0)/(P1+P0)*100[%] ……(1) と定義する。これは、空間伝達関数であるMTFに対応
するものであるが、元が空間光変調素子による矩形形状
のライン&スペースであることが、実際の空間周波数と
そのフーリエ展開による成分の周波数とは異なる。
【0085】図8には、画素プロファイル変形素子と光
軸シフト素子とを用いた場合のCTFの定義を示す。図
8中に実線で示すプロファイル1は第1のサブフィール
ドS1の画素S1a,S1bが明表示である時のプロフ
ァイルで、一点鎖線で示すプロファイル2は第4のサブ
フィールドS4の画素S4a,S4bのプロファイルで
ある。画素S1aの隣接画素に当たる画素S4aと交わ
る部分(図8中の矢印部分)の強度を「裾野強度」と呼
ぶことにし、以下、裾野強度は画素の最大強度で規格化
した値とする。裾野強度が小さいほど投射画像のCTF
は高くなることになる。
【0086】このとき、図5(a)に示す投射画像は、
CTF40かつ半値全幅50である(%表記は省略)。
図5(a)が示すように、10画素及び12画素という
少ない画素数の平方からなる文字の解像度であるにもか
かわらず、「薔薇」の字を容易に判読することができ
る、高い「解像度」と良好な「鮮鋭性」を有する投射画
像であることが分かる。一方で、白地や黒線の連続性が
一様であり、「面とエッジの滑らかさ」の良好な投射画
像でもあることが分かる。
【0087】ちなみに、図5(b)(c)に比較例1,
2を示す。図5(b)(c)は各々CTF40かつ半値
全幅30、及び、CTF80かつ半値全幅50の場合
の、実施の形態1に相当する投射画像である。実施の形
態1の結果を示す図5(a)と、比較例1,2を示す図
5(b)(c)とを比較して分かるように、実施の形態
1が比較例1,2よりも、高い「解像度」と良好な「鮮
鋭性」を有すると同時に、「面とエッジの滑らかさ」が
良好な投射画像であることが分かる。
【0088】<参考例1>図9(a)は、投射画像の画
像品質に対する主観評価の項目を説明するための投射画
像の一例となる参考例1である。図9(a)は、図1に
示した本発実施の形態1の構成により投射した画素プロ
ファイル変形素子7と光軸シフト素子を組み合わせた場
合のスクリーン9面に配置したCCDで測定した投射画
像の一例である。図9(a)において、「R」(+
「I」)の文字を、通常の画像評価に用いた黒文字では
なく、説明のため、ビーム形状をみやすくするために、
白黒反転の白文字で表示した場合を表示させたものを表
示した。この「R」文字は、画素プロファイル変形素子
により元の画素ピッチの約1/3の半値全幅となるよう
画素プロファイルを変形させ、かつ、2×2の光軸シフ
ト素子により、画素数が2×2倍の4倍となる高解像度
化を実現している。
【0089】このとき、光軸シフト素子を用いない16
画素の画素数の平方の画素数からなる文字と比較して、
2倍の32画素の平方の画素数により「R」を表示して
いるので、この投射画像は、高い「解像度」であり、か
つ、「鮮鋭度」の良好な投射画像である。しかしなが
ら、画素の半値全幅が小さいために、「R」を構成する
太い白線に「面の滑らかさ」が欠ける点で視認性が若干
に劣る投射画像である。同様に、「エッジの滑らかさ」
も階調制御により改善しているものの若干に不十分な投
射画像である。ただし、このような不具合は、CTFを
変化させることで、改善できる範囲ではある。
【0090】<参考例2>図9(b)は、投射画像の画
像品質に対する主観評価の項目を説明するための投射画
像の他の一例となる参考例2である。図9(b)は、図
1に示したような本実施の形態1の構成中から画素プロ
ファイル変形素子7と光軸シフト素子を省略して投射し
た場合のスクリーン9面に配置したCCDで測定した投
射画像の一例である。図9(b)において、「R」(+
「I」)の文字が、16画素の画素数の平方の画素数か
らなる文字により表示されているので、低い「解像度」
と「鮮鋭度」が劣化しているのは当然ながら、矩形形状
の画素を投射しているので、十分に遠くから観察して評
価したとしても、「カタサ」、「ジャギー」が目立つ画
像である。ただし、白地及び黒字に関しては十分に良好
な「面の滑らかさ」を有する。
【0091】<実施の形態4>表1に、実施の形態3の
図5と同様に、評価用の投射画像を計算及び実験により
形成し主観評価した場合の総合結果を示す。評価用の投
射画像は、画素プロファイル変形素子の光学特性を変化
させると同時に、投射レンズの位置や特性も変化させ
て、最適化した上で評価した。
【0092】
【表1】
【0093】表1において、◎は最良、○良、△可、×
不可を示し、−は未評価を示す。主観評価は、評価用の
投射画像を10人の観察者に対して系列範疇法である5
段階の尺度をもとに行い、4.5以上を◎、4以上を
○、3以上を△、3未満を×とした。5段階の尺度とし
ては、非常によい、よい、普通、悪い、非常に悪い、の
尺度を用い、主に画像の「面と線の滑らかさ」に関する
指標である画像の「ジャギー」、「カタサ」、また主に
画像の「解像度」に関する指標である画像の「鮮鋭
度」、さらには「粒状感」に関して複数の評価を行っ
た。
【0094】実施の形態4は、画素数を4倍(縦2倍,
横2倍)にする場合に関する結果であるが、画素数を9
倍(縦3倍,横3倍)にした場合、この値では大きくな
ってしまう。なぜなら、プロファイルが裾野を引いた形
状であるため、画素間で重なりが生じ、CTFが劣化
し、画質が劣化するからである。光軸シフト素子により
光軸をシフトする水準が、2つ以外で、3つ以上のn個
である場合は、0.7×2/3倍の画素サイズ縮小率で
あることが好ましい。これにより、2倍の光軸シフトと
同様のコンボルーションの画像を得ることができ、3倍
及び4倍の光軸シフトにおいても、隣接する画素間のク
ロストークによる解像度の劣化を低減することができ
る。
【0095】表1から分かるように、矩形形状でない画
素プロファイルに画素プロファイルを変形した場合に
は、半値全幅が最大で70の場合でも良好な投射画像が
得られることが分かる。また、CTFが40%以上であ
っても良好な投射画像が得ることが分かる。より好まし
くは、CTFが40%以上80%以下であり、さらに好
ましくはCTFが50%以上70%以下である。また、
半値全幅が最大で70%以下、かつ、CTFが50%以
上の場合には非常に良好な投射画像が得られることが分
かる。また、表1には記載していないが、半値全幅を5
0%より大きくすることにより、画像品質はほとんど劣
化させないながらも光利用効率を大きく向上することが
できるので、半値全幅が50%より大きいことは、明る
い画像を得る点からより好ましい。
【0096】<実施の形態5>図4に示した構成のLC
OSと一体となったマイクロレンズアレイによる画素プ
ロファイル変形素子10の場合に、透明基板11の厚さ
をt、曲率半径をrとし、接着剤層14は屈折率1.4
で厚さは4μmとした。より詳細には表2のモデルAが
本実施の形態5である。この画素縮小光学系を用いたと
きの投影面上のCTF及び半値全幅、光学系の光利用効
率を光線追跡シミュレーションで求めた。以下の比較例
であるモデルB,Cも表2に記載する。
【0097】
【表2】
【0098】比較例のモデルB,Cは、投射面での画素
が半分、即ち、半値全幅が50%程度となる画素プロフ
ァイル変形素子である以外は、実施の形態5と同様であ
る。モデルB,Cに比べるとモデルAは光利用効率が同
じ位にもかかわらず解像性能を表すCTFが高いことが
分かる。また、半値全幅が50%より大きくても良いと
いうことは画素縮小光学系設計への負担が減り、従っ
て、解像性能と光利用効率をともに高めることができ
る。
【0099】<実施の形態6>図4の構成において、マ
イクロレンズ(凸形状16)と透明基板11の屈折率n
と、透明基板11の厚さtと、マイクロレンズ(凸形状
16)の曲率半径rを表3のモデルDに記載の画素縮小
光学系とする。この実施の形態において画素縮小光学系
の光利用効率は83%程度ある。比較例として表3にモ
デルB,Cのデータも併記している。表3と表1とか
ら、投射画像の解像性能(CTF)が必ずしも高くなく
ても良好な投射画像が得られ、CTFと光利用効率はト
レードオフの関係にあるため、CTFが40%以上であ
れば低めの性能に抑えておけば光学系の光利用効率が高
い投射画像表示装置を提供できる。
【0100】
【表3】
【0101】<実施の形態7>本実施の形態では、半値
全幅70%以内、かつ、裾野強度CTF≧50%の場合
について説明する。
【0102】図4の構成において、マイクロレンズ(凸
形状16)と透明基板11の屈折率nと、透明基板11
の厚さtと、マイクロレンズ(凸形状16)の曲率半径
rを表4のモデルFに記載の画素縮小光学系とする。モ
デルFは投射画素プロファイルの半値全幅が70%以内
で投射画像のCTF≧50%を満たす一例である。
【0103】比較例として、表4にモデルGを併記す
る。モデルGでは半値全幅が70%以上となる例で縮小
効果が小さい分、光利用効率が高いが、その反面、投射
画像の解像性能CTFが非常に小さくなる。
【0104】投射画像のCTFが50%ということは、
式1よりP0/P1=0.33、即ち、隣接画素と交わ
る部分の相対強度が33%であることを示す。従って、
本実施の形態のように、半値全幅が70%以内、かつ、
裾野強度が33%以内となるプロファイルが得られる光
学系によって、投射面上で解像性能と光利用効率のバラ
ンスの良い投射画像表示装置が得られる。
【0105】より好ましくは、半値全幅が30%から7
0%以内で、裾野強度が33%以内であることが望まし
い。この条件ではジャギーも目立ちにくくなる。
【0106】
【表4】
【0107】<実施の形態8>図10に、矩形状の画素
プロファイルの画素を、画素の中心付近に凹形状を有す
る画素プロファイルに変形した画素プロファイルの一例
を、実施の形態8として示す。本実施の形態においてス
クリーンに投射された各画素のプロファイルは図10に
示すように、画素の周辺、即ち、同図横軸の相対位置と
なる−0.1以上及び0.1未満で強度が落ち込んでい
る。光軸シフト素子によって画素をずらし、最大空間周
波数となる画像、即ち、隣接画素がON,OFFを繰り
返す表示画像の場合、スクリーンでのプロファイルを計
算すると図11に示す通りになる。投射される一画素の
プロファイルの周辺強度が低下する場合、最大空間周波
数となる画像を表示しても良好な画像が得られる。
【0108】矩形状でない上に、中央部に凹がある特殊
な形状の画素プロファイルを、元の画素又はスクリーン
上の画素で実現し、かつ、その形状を適切に制御するこ
とにより、より高い解像度と滑らかな画像による良好な
視認性、さらには高い光利用効率を実現することができ
る。
【0109】これは、2山の形状と同じであるが、両端
に強いパワーが配分されており、元の画素の光強度がエ
ッジと画素中央の両端側で、かつ、エッジよりも内側に
集中されていることになる。さらには、1つの画素の中
央部の凹部の与える空間周波数は高く、投射レンズのM
TFや観察者のMTFが小さい空間周波数となり、CC
Dでは測定できるが、実際の主観評価では視認性が低
く、その点は問題とならない。このため、従来の矩形状
よりは、エッジの肩の部分が曲率を有しているので、隣
接した画素間が重なったとしても、エッジが立ち上がっ
て、視認性が悪くなることもない。一方、従来の矩形プ
ロファイルの場合のように、2つの山のピークが画素の
輝度の平坦な視認性を与え、かかる凹は小さすぎて判断
できないので、重ならない画素部分は平坦な輝度の良好
な画素と視認される。さらに、中央部の凹部の光エネル
ギーが、2つの山部分となり、光軸シフトした場合の重
ならない画素間の隣接部分のエッジ付近とすることよ
り、滑らかさと同時に、鮮鋭さも実現して、高い解像度
を実現できる。また、矩形画投射レンズによりなまる
と、中央部を凸として、両肩のエッジが落ちて、正弦的
になる傾向に対して、2つ山の凹部がある画素プロファ
イルは、両肩のエッジが落ちる比率に対して、中央部が
凸になる比率が、小さく、MTF劣化の影響を受けにく
い。
【0110】図12(a)(評価○)、図12(b)
(評価○)、図12(c)(評価△)、は本発明の実施
の形態3の場合と同様に、画素プロファイル変形素子を
LCOSと一体化した図1に示した実施の形態1の構成
における画素プロファイル変形素子7を用いた場合の、
スクリーン9上の投射画素からなる投射画像を光学設計
評価ツールを用いて計算した結果の一例である。図12
(a)(b)を直接に比較すると、「解像度」及び「鮮
鋭度」はほぼ同じであるが、白地の滑らかさでは図12
(a)の方がより良好であり、凹形状を有する方が、同
じCTFでは「面の滑らかさ」を良好にすることができ
ることが分かる。これは、解像度が劣化するものの、図
12(c)でも同様である。
【0111】表5に、実施の形態4の表1の場合と同様
に、評価用の投射画像を計算及び実験により形成し主観
評価した場合の総合結果を示す(最良及び良好な画像と
評価される「凹部」強度の下限値[%])。表5におい
て、評価用の投射画像は、画素プロファイル変形素子の
光学特性を変化させると同時に、投射レンズの位置や特
性も変化させて、最適化した上で評価した。
【0112】
【表5】
【0113】このとき、表5に示されるように、凹部の
強度は、好ましくは、ピーク強度の40%以上であれば
良好な画像が得られる。さらに、より好ましくは、ピー
ク強度の80%となるように投射画素プロファイルとす
ると高解像で光利用効率の高い投射画像表示装置とな
る。しかしながら、逆にピーク強度が100%である
と、「画像の滑らかさ」が劣化する。このため、ピーク
強度は、95%以下であることが好ましく、より好まし
くは90%以上であり、さらにより好ましくは80%以
下である。
【0114】<実施の形態9>先述の画素プロファイル
のシミュレーション結果(表5)から、画素プロファイ
ルは、半値全幅が概ね60%以内であれば画素中央の凹
みをもっていても良好な投射画像が得られる。さらに、
中央の凹み部分が最大強度の80%程度の画素プロファ
イルの場合には、半値全幅が70%以内でも良好な投射
画像が得られる。
【0115】本実施の形態9では、一実施例として、図
4の構成におけるマイクロレンズ(凸形状16)と透明
基板11の屈折率を1.75、透明基板11の厚さを1
5μm、マイクロレンズ(凸形状16)の曲率半径を1
0μmとして、1画素又は1ラインを表示したときの投
射面上のプロファイルを光線追跡計算によって調べた。
図10はこの結果を示す。図10は横軸が投射面上の位
置、縦軸は投射画像の強度を表している。本実施例で投
射面上の画像は表6に示す特性が得られる。画素中央の
強度はピークの56%程度である。好ましくは、画素中
央の強度はピークの40%以上となる凹形状のプロファ
イルであれば、ウォブリングをした時の最大空間周波数
となる画像で、より良好な画像が得られる。
【0116】
【表6】
【0117】これまでの比較例等と比べて遜色無い特性
が得られる。また、表5の結果から、投射画像の半値全
幅が50%程度であれば隣接画素と交わる部分の強度に
左右されず、画素中心付近の強度は0まで落ち込んでい
ても良いことになる。
【0118】<実施の形態10>本実施の形態10とし
ては、表2中のモデルA、表3中のモデルD、表4のモ
デルF、表6中のモデルHに示すマイクロレンズアレイ
を画素縮小光学系として用いたものであり、これによっ
て、良好な投射画像が得られる。各実施の形態では空間
光変調器の近傍や空間変調器そのものに画素縮小光学系
を設置しているが、特にこれらの構成にこだわる必要は
無く、マイクロレンズアレイと空間光変調器の間にマイ
クロレンズを配置した構成であっても良い。
【0119】<実施の形態11>図13に本発明の実施
の形態11の構成例を示す。本実施の形態の画素プロフ
ァイル変形手段21は、図13に示すように、画素縮小
光学系に空間光変調器の画素ピッチに対応した屈折率分
布型レンズアレイ22を用いて構成したものである。2
3は液晶層、24は平坦化層、25はバックプレーンで
ある。投射画素のプロファイルが前述した各実施の形態
の場合と同様な範囲になるように屈折率分布型レンズア
レイ22を設計することによって、良好な画像が得られ
る。本実施の形態の場合も、空間光変調器と屈折率分布
型レンズアレイ22との間にマイクロレンズを配置した
構成であっても良い。
【0120】<実施の形態12>図14に本発明の実施
の形態12の構成例を示す。本実施の形態の画素プロフ
ァイル変形手段31は、図14に示すように、空間光変
調器として反射型液晶素子を用いており、透明基板32
と液晶層33とバックプレーン34からなり、バックプ
レーン34は液晶を駆動するためのTFTなどが集積さ
れている。従来の反射型液晶素子(特にLCOSと呼ば
れる液晶素子)ではバックプレーンの最表層は反射板で
ある。本実施の形態12ではこの反射板が凹面ミラーア
レイ35で構成され、凹面ミラーアレイ35と液晶層3
3とは平坦化層36を介して構成される。液晶素子とし
て構成要素として、透明電極、配向膜などが適宜必要で
あるが、画素縮小光学系の説明のためにはこれらの詳細
な説明は不要であるため図14では省略している。
【0121】図14において、平坦化層36の屈折率を
1.52とし、凹面ミラーアレイ35の曲率半径を15
0μmとする。液晶層33の厚さや透明基板32の厚さ
は本実施の形態の効果に大きな影響を及ぼさないため、
説明を省略する。本実施の形態12の構成で光線追跡計
算したところ表7に示す特性が得られた。表1、表7の
結果から、本実施の形態12によれば、高効率で、高解
像な投射画像が得られることが分かる。
【0122】
【表7】
【0123】<実施の形態13>図15は本発明の実施
の形態13の構成例を示し、画素縮小光学系を開口アレ
イにより構成したものである。即ち、本実施の形態13
は、空間光変調器41として反射型液晶素子を用いてお
り、画素縮小光学系が液晶層42部分もしくは液晶層4
2近傍に開口43を制限する遮蔽部44及びマイクロレ
ンズ45とで構成される。46は透明基板、47はバッ
クプレーンである。通常、液晶素子は開口率を高くする
工夫がなされているが、本実施の形態では逆に開口率を
積極的に下げることで空間光変調器41自体の画素の大
きさを小さくする。
【0124】表8は遮蔽部44の面積を変えて3通り計
算した結果である。開口率を60%にすれば投射画像の
解像性能を示すCTFは100%、即ち、ウォブリング
された隣接画素と交わらない。
【0125】
【表8】
【0126】本実施の形態13の投射画素プロファイル
の半値全幅は78%程度であり、表1によると良好では
ない画像(半値全幅が80%以上)に近い。しかし、表
8でCTFが高いため、高解像度な画像が得られる。
【0127】
【発明の効果】本発明によれば、光軸シフト素子を用い
て画素の増大を図り高解像度化する投射画像表示装置に
おいて、「解像度」と「鮮鋭性」を確保し、かつ、「カ
タサ」、「ジャギー」、及び、「画像不連続性」を低減
させることにより「面とエッジの滑らかさ」を実現し、
さらには光利用効率の向上させた明るい投射画像表示装
置を実現できる。
【0128】請求項1記載の発明によれば、非矩形形状
の画素プロファイルにより画素のエッジ付近の相対光強
度を減少させることができるので、光軸シフトした場合
の隣接画素間の重なりの影響を低減させることができ、
画像の「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らかさ」とが両立
する投射画像表示装置を実現できる。また、画素プロフ
ァイルの半値全幅を画素ピッチに対する相対値をより大
きくすることで出射光光束の角度を低減させることがで
きるので、投射レンズによる出射光光束のケラレが減少
し、出射光光束の取り込みの光利用効率が大きくて明る
い投射画像表示装置を実現できる。
【0129】請求項2記載の発明によれば、画素のエッ
ジ付近の相対光強度を減少させながらも画素中心付近の
相対光強度の均一性を向上させることができるので、光
軸シフトした場合の隣接画素間の重なりの影響を低減さ
せることができると同時に、1画素面内での光強度の均
一性を向上させることができ、画像の「鮮鋭性」と「面
とエッジの滑らかさ」とを同時により向上させ得る投射
画像表示装置を実現できる。また、画素プロファイルの
半値全幅を画素ピッチに対する相対値をさらにより大き
くすることで、より出射光光束の角度を低減させること
ができるので、投射レンズによる出射光光束のケラレが
より減少し、出射光光束の取り込みの光利用効率がより
大きくてより明るい投射画像表示装置を実現できる。
【0130】請求項3記載の発明によれば、画素のエッ
ジ付近の相対光強度をより減少させることができるの
で、光軸シフトした場合の隣接画素間の重なりの影響を
より低減させることができ、画像の「鮮鋭性」と「面と
エッジの滑らかさ」とを同時、かつ、より一層向上させ
得る投射画像表示装置を実現できる。
【0131】請求項4記載の発明によれば、画素プロフ
ァイルの半値全幅を画素ピッチに基づく光軸シフト量よ
りも大きくすることで、出射光光束の角度をより一層低
減させることができるので、投射レンズによる出射光光
束のケラレをより一層減少させることができ出射光光束
の取り込みの光利用効率をさらにより大きくしてさらに
より明るい投射画像表示装置を実現できる。
【0132】請求項5記載の発明によれば、光軸シフト
した場合の最隣接画素の中心付近へのクロストークの影
響をより減少させることができるので、光軸シフトした
場合の隣接画素間の重なりの影響をより低減させること
ができ、画像の「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らかさ」
とを同時、かつ、より一層向上させ得る投射画像表示装
置を実現できる。
【0133】請求項6記載の発明によれば、光軸シフト
した場合の最隣接画素の中心付近へのクロストークの影
響をより減少させることができると同時に画素のエッジ
付近の相対光強度をより減少させることができるので、
光軸シフトした場合の隣接画素間の重なりの影響をより
一層低減低減させることができ、画像の「鮮鋭性」と
「面とエッジの滑らかさ」とを同時、かつ、さらにより
一層向上させ得る投射画像表示装置を実現できる。
【0134】請求項7記載の発明によれば、画素のエッ
ジ付近の相対光強度を減少させながらも画素中心付近の
相対光強度の均一性を向上させることができるので、光
軸シフトした場合の隣接画素間の重なりの影響をより低
減させることができると同時に1画素面内での光強度の
均一性を向上させることができ、画像の「鮮鋭性」と
「面とエッジの滑らかさ」とを同時、かつ、さらにより
一層向上させ得る投射画像表示装置を実現できる。
【0135】請求項8記載の発明によれば、画素のエッ
ジ付近の相対光強度をより減少させることができるの
で、光軸シフトした場合の隣接画素間の重なりの影響を
より低減させることができ、画像の「鮮鋭性」と「面と
エッジの滑らかさ」とを同時、かつ、より一層向上させ
得る投射画像表示装置を実現できる。
【0136】請求項9記載の発明によれば、画素プロフ
ァイルの半値全幅を画素ピッチに基づく光軸シフト量よ
りも大きくすることで、出射光光束の角度をより一層低
減させることができるので、投射レンズによる出射光光
束のケラレをより一層減少させることができ、出射光光
束の取り込みの光利用効率をさらにより大きくしてさら
により明るい投射画像表示装置を実現できる。
【0137】請求項10記載の発明によれば、光軸シフ
トした場合の最隣接画素の中心付近へのクロストークの
影響をより減少させることができるので、光軸シフトし
た場合の隣接画素間の重なりの影響をより低減させるこ
とができ、画像の「鮮鋭性」と「面とエッジの滑らか
さ」とを同時、かつ、より一層向上させ得る投射画像表
示装置を実現できる。
【0138】請求項11記載の発明によれば、光軸シフ
トした場合の最隣接画素の中心付近へのクロストークの
影響をより減少させることができると同時に画素のエッ
ジ付近の相対光強度をより減少させることができるの
で、光軸シフトした場合の隣接画素間の重なりの影響を
より一層低減させることができ、画像の「鮮鋭性」と
「面とエッジの滑らかさ」とを同時、かつ、さらにより
一層向上させ得る投射画像表示装置を実現できる。
【0139】請求項12記載の発明によれば、画素のエ
ッジ付近の相対光強度を減少させながらも画素中心付近
の相対光強度の均一性を向上させることができるので、
光軸シフトした場合の隣接画素間の重なりの影響をより
低減させることができると同時に1画素面内での光強度
の均一性を向上させることができ、画像の「鮮鋭性」と
「面とエッジの滑らかさ」とを同時、かつ、さらにより
一層向上させ得る投射画像表示装置を実現できる。
【0140】請求項13,14,15及び16記載の発
明によれば、光軸シフトを用いた投射画像表示装置の高
解像度化のための画素プロファイル変形手段の好適な構
成を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す投射画像表示装置
の概要図である。
【図2】その画素縮小素子の構成例を示す概要図であ
る。
【図3】非矩形形状の投射画素プロファイルの一例を示
す特性図である。
【図4】本発明の実施の形態2の画素プロファイル変形
素子の構成を示す概要図である。
【図5】本発明の実施の形態3の評価結果を比較例と併
せて示す説明図である。
【図6】半値全幅とCTFに関する説明図である。
【図7】CTFの定義の概念に関する説明図である。
【図8】画素プロファイル変形素子と光軸シフト素子と
を用いた場合のCTFの定義に関する説明図である。
【図9】投射画像の画像品質に対する主観評価の項目を
説明するための投射画像の一例を参考例1,2として示
す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態8の画素プロファイルの
一例を示す特性図である。
【図11】スクリーン上でのプロファイルを計算した結
果を示す特性図である。
【図12】投射画像の画像品質に対する主観評価の項目
を説明するための投射画像の一例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態11の画素プロファイル
変形手段の構成例を示す概要図である。
【図14】本発明の実施の形態12の画素プロファイル
変形手段の構成例を示す概要図である。
【図15】本発明の実施の形態13の空間光変調器の構
成例を示す概要図である。
【図16】従来例を示す斜視図である。
【図17】その作用・効果を説明するための模式図であ
る。
【符号の説明】
4 表示素子 7 画素プロファイル変形手段 8 投射手段 10 画素プロファイル変形手段 21 画素プロファイル変形手段 22 屈折率分布型レンズアレイ 31 画素プロファイル変形手段 35 凹面ミラーアレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 逢坂 敬信 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 加藤 幾雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高浦 淳 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 浪江 健史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 滝口 康之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H088 EA13 EA15 EA16 EA18 EA45 GA02 GA04 HA12 HA13 HA20 HA21 HA24 HA25 HA28 JA04 JA17 MA03 5C058 BA06 BA25 BA35 BB03 EA01 EA02 EA26

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に対応して光を変調又は放出す
    る画素を有する表示素子と、画像情報に対応した画像フ
    ィールドを構成する複数のサブフィールド毎に前記画素
    の位置を光学的に変位させる変位手段と、前記画素を拡
    大投射する投射手段とを有する投射画像表示装置におい
    て、 前記画素の光強度プロファイルを非矩形形状の画素プロ
    ファイルに変形させる画素プロファイル変形手段を有す
    ることを特徴とする投射画像表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投射画像表示装置におい
    て、 前記画素プロファイル変形手段により変形される画素プ
    ロファイルの画素が画素の中心付近に凹形状を有する画
    素プロファイルであることを特徴とする投射画像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の投射画像表示装置
    において、 前記画素プロファイル変形手段により変形される画素プ
    ロファイルの半値全幅をwとし、画素ピッチをpとし、
    前記変位手段により変位されるステップ数をn(nは2
    以上の整数)とすると、前記画素プロファイル変形手段
    は、 w≦0.7p×(2/n) の関係が成り立つように画素プロファイルを変形させる
    ことを特徴とする投射画像表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の投射画像表示装置
    において、 前記画素プロファイル変形手段により変形される画素プ
    ロファイルの半値全幅をwとし、画素ピッチをpとし、
    前記変位手段により変位されるステップ数をn(nは2
    以上の整数)とすると、前記画素プロファイル変形手段
    は、 0.5p×(2/n)<w≦0.7p×(2/n) の関係が成り立つように画素プロファイルを変形させる
    ことを特徴とする投射画像表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の投射画像表示装置
    において、 前記画素プロファイル変形手段により変形される連続し
    た複数の画素プロファイルから合成される連続画素プロ
    ファイルの隣接画素間の最小光強度が、前記連続画素プ
    ロファイルの最大光強度の43%以内となるように画素
    プロファイルを変形させる画素プロファイル変形手段で
    あることを特徴とする投射画像表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の投射画像表示装置
    において、 前記画素プロファイル変形手段により変形される連続し
    た複数の画素プロファイルから合成される連続画素プロ
    ファイルの隣接画素間の最小光強度が、前記連続画素プ
    ロファイルの最大光強度の33%以内であり、かつ、前
    記画素プロファイル変形手段により変形された画素プロ
    ファイルの半値全幅をwとし、画素ピッチをpとし、前
    記変位手段により変位されるステップ数をn(nは2以
    上の整数)とすると、前記画素プロファイル変形手段
    は、 w≦0.7p×(2/n) の関係が成り立つように画素プロファイルを変形させる
    ことを特徴とする投射画像表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の投射画像表示装置におい
    て、 前記画素プロファイル変形手段により変形される画素プ
    ロファイルの半値全幅をwとし、画素ピッチをpとし、
    前記変位手段により変位されるステップ数をn(nは2
    以上の整数)とすると、前記画素プロファイル変形手段
    は、 w≦0.6p×(2/n) の関係が成り立つように画素プロファイルを変形させる
    ことを特徴とする投射画像表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の投射画像表示装置において、 前記画素プロファイル変形手段により変形された画素の
    前記投射手段による投射画素の前記サブフィールド毎で
    の投射画素プロファイルの半値全幅をWとし、サブフィ
    ールド毎での投射画素ピッチをPとし、前記変位手段に
    より変位されるステップ数をn(nは2以上の整数)と
    すると、前記画素プロファイル変形手段は、 W≦0.7P×(2/n) の関係が成り立つように投射画素の画素プロファイルを
    変形させることを特徴とする投射画像表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の投射画像表示装置において、 前記画素プロファイル変形手段により変形された画素の
    前記投射手段による投射画素の前記サブフィールド毎で
    の投射画素プロファイルの半値全幅をWとし、サブフィ
    ールド毎での投射画素ピッチをPとし、前記変位手段に
    より変位されるステップ数をn(nは2以上の整数)と
    すると、前記画素プロファイル変形手段は、 0.5P(2/n)<W≦0.7P×(2/n) の関係が成り立つように投射画素の投射画素プロファイ
    ルを変形させることを特徴とする投射画像表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載の投射画像表示装置において、 前記画素プロファイル変形手段により変形される連続し
    た複数の画素の前記投射手段による複数の投射画素の投
    射画素プロファイルから合成される連続投射画素プロフ
    ァイルの隣接投射画素間の最小光強度が、前記連続投射
    画素プロファイルの最大光強度の43%以内の関係が成
    り立つように投射画素の連続投射画素プロファイルを変
    形させる画素プロファイル変形手段であることを特徴と
    する投射画像表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載の投射画像表示装置において、 前記画素プロファイル変形手段により変形される連続し
    た複数の画素の前記投射手段による複数の投射画素の投
    射画素プロファイルから合成される連続投射画素プロフ
    ァイルの隣接投射画素間の最小光強度が、前記連続投射
    画素プロファイルの最大光強度の33%以内の関係が成
    り立ち、かつ、前記画素プロファイル変形手段により変
    形された画素の前記投射手段による投射画素の前記サブ
    フィールド毎での投射画素プロファイルの半値全幅をW
    とし、サブフィールド毎での投射画素ピッチをPとし、
    前記変位手段により変位されるステップ数をn(nは2
    以上の整数)とすると、前記画素プロファイル変形手段
    は、 W≦0.7P×(2/n) の関係が成り立つように投射画素の投射画素プロファイ
    ルを変形させることを特徴とする投射画像表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載の投射画像表示装置において、 前記サブフィールド毎での前記画素プロファイル変形手
    段により変形された画素の前記投射手段による投射画素
    の投射画素プロファイルが投射画素の中心付近に凹形状
    を有し、かつ、前記画素プロファイル変形手段により変
    形された画素の前記投射手段による投射画素の前記サブ
    フィールド毎での投射画素プロファイルの半値全幅をW
    とし、サブフィールド毎での投射画素ピッチをPとし、
    前記変位手段により変位されるステップ数をn(nは2
    以上の整数)とすると、前記画素プロファイル変形手段
    は、 W≦0.7P×(2/n) の関係が成り立つように投射画素の投射画素プロファイ
    ルを変形させることを特徴とする投射画像表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11又は12記載の投射画像表示装置に
    おいて、 前記画素プロファイル変形手段が曲面で形成されたマイ
    クロレンズアレイを有することを特徴とする投射画像表
    示装置。
  14. 【請求項14】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11又は12記載の投射画像表示装置に
    おいて、 前記画素プロファイル変形手段が屈折率分布型レンズア
    レイを有することを特徴とする投射画像表示装置。
  15. 【請求項15】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11又は12記載の投射画像表示装置に
    おいて、 前記画素プロファイル変形手段が凹面ミラーアレイを有
    することを特徴とする投射画像表示装置。
  16. 【請求項16】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14又は15記載の
    投射画像表示装置において、 前記画素プロファイル変形手段が元の画素の面積よりも
    小さい面積の開口アレイを有することを特徴とする投射
    画像表示装置。
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