JP2003258893A - 帯域管理方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＱｏＳクラス別にサービス要求に対する受付
処理を行うことを可能とする。 【解決手段】 本発明は、リンク帯域情報としてＱｏＳ
クラス別に各リンクの最大割付可能帯域と残帯域を、ま
た、ネットワーク構成情報としてネットワークの接続関
係を管理し、通信対地、ＱｏＳクラス及び帯域に関する
情報を含むサービス要求の受付時に、サービス要求情報
と通信対地間検索経路上リンクの要求ＱｏＳクラスの帯
域管理情報とから、要求を満たす経路の有無を検索す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、帯域管理方法及び
装置に係り、特に、ネットワークサービス管理システム
において、ＡＴＭやDiffserv技術などを利用したＱｏＳ
（Quality Of Service）クラス保証が可能な機器から構
成される管理対象ネットワークの全リンク帯域管理情報
に基づいたカスタマからのサービス要求の受付判定のた
めの帯域管理方法及び装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ネットワーク上の全リンクの
残帯域情報を一括管理し、カスタマからのサービス要求
の受付判定を行う帯域管理方式が知られている。従来
は、ＱｏＳクラス別に帯域管理することなく、カスタマ
からの異なるＱｏＳクラスのサービス要求に対してもＱ
ｏＳクラスを区別することなく、同じ帯域管理情報に基
づいて受付判定を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の帯域管理方式は、ＱｏＳクラス種別を意識しない帯
域管理であるため、各リンクにおいてＱｏＳクラスを意
識した利用指針（例えば、ＱｏＳクラスＡは最大でもリ
ンク物理帯域の４０％までなど）を設定することができ
ないという問題がある。

【０００４】また、リンクの全帯域があるＱｏＳクラス
の要求だけで占有される可能性があり、ＱｏＳクラスの
特性次第では、他のＱｏＳクラストラヒックやＱｏＳを
要求しないベストエフォートトラフィックなどが全く流
れなくなる現象も起こり得る。

【０００５】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、ＱｏＳクラス別にサービス要求に対する受付処理を
行うことが可能な帯域管理方法及び装置を提供すること
を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】図１は、本発明の原理を
説明するための図である。

【０００７】本発明（請求項１）は、管理対象のネット
ワークの全リンク帯域情報に基づいて、サービス要求の
受付判定を行うための帯域管理方法において、ＱｏＳク
ラス別に各リンクの最大割付可能帯域と、残帯域からな
るリンク帯域情報と、ネットワークの接続関係を管理す
るためのネットワーク構成情報とを管理し（ステップ
１）、カスタマから、通信対地、ＱｏＳクラス及び帯域
に関する情報を含むサービス要求を受け付けた時点で
（ステップ２）、該サービス要求で指定された通信対地
間の経路をネットワーク構成情報から選択し（ステップ
３）、選択された経路上のリンクについて、サービス要
求で指定されたＱｏＳクラスに対応するリンク帯域情報
を検索し（ステップ４）、検索されたリンク帯域情報の
残帯域とサービス要求で指定された帯域とを比較し（ス
テップ５）、該サービス要求で指定された帯域を満たす
経路の有無を判定する（ステップ５）。

【０００８】本発明（請求項２）は、経路検索の結果、
サービス要求を満たす経路が選択された場合に、リンク
帯域情報内の該サービス要求で指定されたＱｏＳクラス
の経路上の全リンクに対して帯域割り付けを行う。

【０００９】本発明（請求項３）は、経路検索の結果、
要求を満たす経路が存在しない場合には、定期的に、サ
ービス要求を満たす経路の有無を検索し、該サービス要
求を満たす経路が検索されるまで該サービス要求に対す
る処理の待ち合わせを行う。本発明（請求項４）は、リ
ンク帯域情報として、ＱｏＳクラス別に各リンクの最大
割付可能帯域よりも小さい帯域閾値を設定する。

【００１０】図２は、本発明の原理構成図である。

【００１１】本発明（請求項５）は、管理対象のネット
ワークの全リンク帯域情報に基づいて、サービス要求の
受付判定を行うための帯域管理装置であって、ＱｏＳク
ラス別に各リンクの最大割付可能帯域と、残帯域からな
るリンク帯域情報１２１と、ネットワークの接続関係を
管理するためのネットワーク構成情報１２２とを管理す
る情報管理手段１２０と、カスタマから、通信対地、Ｑ
ｏＳクラス及び帯域に関する情報を含むサービス要求を
受け付けた時点で、該サービス要求で指定された通信対
地間の経路をネットワーク構成情報から選択し、選択さ
れた経路上のリンクについて、サービス要求で指定され
たＱｏＳクラスに対応するリンク帯域情報を検索し、検
索されたリンク帯域情報の残帯域とサービス要求で指定
された帯域とを比較し、該サービス要求で指定された帯
域を満たす経路の有無を判定するサービス要求受付判定
手段１１０とを有する。

【００１２】本発明（請求項６）は、サービス要求受付
判定手段１１０において、経路検索の結果、サービス要
求を満たす経路が選択された場合に、リンク帯域情報内
の該サービス要求で指定されたＱｏＳクラスの経路上の
全リンクに対して帯域割り付けを行う手段を含む。

【００１３】本発明（請求項７）は、サービス要求受付
判定手段１１０において、経路検索の結果、要求を満た
す経路が存在しない場合には、定期的に、サービス要求
を満たす経路の有無を検索し、該サービス要求を満たす
経路が検索されるまで該サービス要求に対する処理の待
ち合わせを行う手段を含む。

【００１４】本発明（請求項８）は、情報管理手段１１
０において、リンク帯域情報として、ＱｏＳクラス別に
各リンクの最大割付可能帯域よりも小さい帯域閾値を設
定する。

【００１５】本発明（請求項９）は、管理対象のネット
ワークの全リンク帯域情報に基づいて、サービス要求の
受付判定を行うための帯域管理プログラムであって、カ
スタマから、通信対地、ＱｏＳクラス及び帯域に関する
情報を含むサービス要求を受け付けた時点で、該サービ
ス要求で指定された通信対地間の経路をネットワークの
接続関係を管理するためネットワーク構成情報から選択
する経路選択プロセスと、経路選択プロセスで選択され
た経路上のリンクについて、サービス要求で指定された
ＱｏＳクラスに対応する、ＱｏＳクラス別に各リンクの
最大割付可能帯域と残帯域からなるリンク帯域情報を検
索するリンク帯域情報検索プロセスと、リンク帯域情報
検索プロセスで検索されたリンク帯域情報の残帯域とサ
ービス要求で指定された帯域とを比較する帯域比較プロ
セスと、サービス要求で指定された帯域を満たす経路の
有無を判定するサービス要求受付判定プロセスとを有す
る。

【００１６】本発明（請求項１０）は、経路検索の結
果、サービス要求を満たす経路が選択された場合に、リ
ンク帯域情報内の該サービス要求で指定されたＱｏＳク
ラスの経路上の全リンクに対して帯域割り付けを行うプ
ロセスを更に有する。

【００１７】本発明（請求項１１）は、サービス要求受
付判定プロセスにおいて、経路検索の結果、要求を満た
す経路が存在しない場合には、定期的に、サービス要求
を満たす経路の有無を検索し、該サービス要求を満たす
経路が検索されるまで該サービス要求に対する処理の待
ち合わせを行うプロセスを含む。

【００１８】本発明（請求項１２）は、リンク帯域情報
検索プロセスにおいて、ＱｏＳクラス別の各リンクの最
大割付可能帯域よりも小さい帯域閾値が設定されたリン
ク帯域情報を検索するプロセスを含む。

【００１９】本発明（請求項１３）は、管理対象のネッ
トワークの全リンク帯域情報に基づいて、サービス要求
の受付判定を行うための帯域管理プログラムを格納した
記憶媒体であって、請求項８乃至１１記載のプログラム
を格納する。

【００２０】上記のように、本発明では、ＱｏＳクラス
別に割り付け可能な最大帯域を設定し、ＱｏＳクラス別
の残帯域と共に管理することで、サービス要求に対する
受付処理をＱｏＳクラス別に行うことが可能となる。

【００２１】

【発明の実施の形態】図３は、本発明の一実施の形態に
おけるシステム構成を示す。

【００２２】同図に示す帯域管理装置１００は、サービ
ス要求受付判定部１１０とＤＢ管理部１２０から構成さ
れる。

【００２３】ＤＢ管理部１２０は、リンク帯域情報１２
１とネットワーク構成情報１２２を管理しており、リン
ク帯域情報１２１は、ＱｏＳクラス別に各リンク毎の最
大利用可能帯域と残帯域が設定されている。ネットワー
ク構成情報１２２は、ネットワークの接続関係が設定さ
れている。

【００２４】サービス要求受付判定部１１０は、リンク
帯域情報１２１とネットワーク構成情報１２２を利用し
て、サービス要求に対して、要求される通信対地間に要
求ＱｏＳクラスで要求帯域を満たす経路の有無を検索
し、サービス要求の受付判定を行う。サービス要求に
は、通信対地、ＱｏＳクラス及び、帯域が含まれる。

【００２５】図４は、本発明の一実施の形態におけるリ
ンク帯域情報のリンクを示す。同図に示すように、リン
ク帯域情報にＱｏＳクラス別に最大利用可能帯域を設定
することで、ＱｏＳクラスを意識した利用指針の設定
や、ＱｏＳを要求しないベストエフォートトラヒックな
どのために帯域を確保することも可能である。但し、各
ＱｏＳクラス毎の最大割付可能帯域の合計が物理帯域を
超えない範囲で確保する。

【００２６】次に、上記の構成における動作を説明す
る。

【００２７】以下に、ネットワーク構成情報１２２とリ
ンク帯域情報１２１から、サービス要求を満足する経路
の有無の検索を行う場合を説明する。

【００２８】図５は、本発明の一実施の形態におけるサ
ービス要求受付判定部における動作を示すフローチャー
トである。

【００２９】ステップ１０１） カスタマから通信対
地、ＱｏＳクラス及び帯域に関する情報を含むサービス
要求を受信する。

【００３０】ステップ１０２） サービス要求受付判定
部１１０は、サービス要求で指定されている通信対地間
で選択していない経路がある場合には、ステップ１０３
に移行し、全ての経路を選択している場合にはステップ
１０８に移行する。

【００３１】ステップ１０３） サービス要求で指定さ
れている通信対地に基づいて、ＤＢ管理部１２０のネッ
トワーク構成情報１２２を検索して経路を選択する。

【００３２】ステップ１０４） ステップ１０３におい
て選択された経路で選択していないリンクがあるかを判
定し、ある場合にはステップ１０５に移行し、ない場合
にはステップ１０９に移行する。

【００３３】ステップ１０５） 選択された経路に含ま
れるリンクについて、ＤＢ管理部１２０のリンク帯域情
報１２１を検索し、次のリンクを選択する。

【００３４】ステップ１０６） サービス要求のＱｏＳ
クラスに対応するリンク帯域情報１２１から、ステップ
１０５で選択されたリンクのリンク帯域情報（最大割付
可能帯域、残帯域）を検索する。

【００３５】ステップ１０７） 検索されたリンク帯域
情報１２１の残帯域が、サービス要求で要求されている
要求帯域より小さい場合にはステップ１０２に移行し、
そうでない場合には、ステップ１０４に移行する。

【００３６】ステップ１０８） ステップ１０２におい
て、すべての経路を選択している場合には、要求を満た
す経路なしと判定し、処理を終了する。

【００３７】ステップ１０９） ステップ１０４におい
て、経路ですべてのリンクを選択している場合には、当
該処理までにおいて選択されている経路をサービス要求
を満たす経路とし、処理を終了する。

【００３８】次に、サービス要求を満たす経路が検索さ
れた場合のリンク帯域情報更新処理について説明する。

【００３９】図６は、本発明の一実施の形態におけるサ
ービス要求受付判定部のリンク帯域情報更新処理のフロ
ーチャートである。

【００４０】ステップ２０１） 前述の図５に示すフロ
ーチャートのステップ１０４においてサービス要求を満
たす経路が存在するとき、以下の処理を行う。

【００４１】ステップ２０２） リンク帯域情報１２１
を参照して当該経路で更新していないリンクがあるかを
判定し、ある場合にはステップ２０３に移行し、ない場
合にはステップ２０６に移行する。

【００４２】ステップ２０３） リンク帯域情報１２１
中から次に更新するリンク情報を選択する。

【００４３】ステップ２０４） リンク帯域情報１２１
から、サービス要求のＱｏＳクラスに対応するリンク情
報を検索する。

【００４４】ステップ２０５） 検索されたリンク情報
の残帯域から当該サービス要求の帯域分を減算し、当該
リンク情報を更新し、ステップ２０２に移行する。

【００４５】ステップ２０６） ステップ２０２におい
て、全てのリンクを更新している場合には、サービス要
求を受理する。

【００４６】次に、図５のステップ１０２において、サ
ービス要求を満たす経路が検索されない場合に、サービ
ス要求に対する処理を待ち合わせる動作について説明す
る。図７は、本発明の一実施の形態におけるサービス要
求受付判定部のサービス要求待ち合わせ処理のフローチ
ャートである。

【００４７】ステップ３０１） 図５のステップ１０２
において、要求を満たす経路なしと判定された場合に
は、以下の処理を行う。

【００４８】ステップ３０２） サービス要求に対する
処理の待ち合わせを行う。

【００４９】ステップ３０３） 待ち合わせを行って、
定期的にリンク帯域情報１２１及びネットワーク構成情
報１２２を参照して当該サービス要求を満たす経路を検
索する。

【００５０】ステップ３０４） 受信したサービス要求
を満たす経路が検索できた場合には当該処理を終了し、
検索できない場合には、ステップ３０３に戻る。

【００５１】これにより、受信したサービス要求を満た
すまで、定期的に要求経路探索処理を実行することが可
能となる。

【００５２】次に、予め設定した帯域閾値を超過した場
合について説明する。

【００５３】図８は、本発明の一実施の形態における帯
域閾値超過時の処理のフローチャートである。

【００５４】ステップ４０１） 図５におけるステップ
１０７において、あるＱｏＳクラスのあるリンクにおい
て、予め設定されたリンク帯域閾値を超過した場合に
は、以下の処理を行う。

【００５５】ステップ４０２） ネットワーク保守者に
より、当該ＱｏＳクラスの当該リンクの設備増強やリン
ク帯域情報１２１の最大割り付け可能帯域の割り付け可
能帯域の割り付け変更を検討する。

【００５６】これにより、ネットワーク保守者は、サー
ビス要求されたＱｏＳクラスのリンク帯域が超過を契機
として、設備増強や最大割り付け可能帯域の割り当てを
変更することが可能となる。

【００５７】

【実施例】以下、図面と共に本発明の実施例を説明す
る。

【００５８】［第１の実施例］本実施例では、リンク帯
域情報の設定について説明する。

【００５９】図９は、本発明の第１の実施例の管理対象
のネットワーク構成を示す図であり、図１０は、本発明
の第１の実施例のリンク帯域情報の例を示す。

【００６０】図９に示すようなネットワーク構成となっ
ているとき、全クラスの最大割付可能帯域の総和がリン
クの物理帯域を超えないように設定しておく必要があ
る。また、局建時においては、リンク帯域情報１２１の
残帯域は、最大割付可能帯域と同じ値に設定され、以
後、前述の図６の残帯域の更新処理（帯域割付）により
増減する。

【００６１】［第２の実施例］本実施例では、前述の図
９に示す管理対象ネットワーク構成において、サービス
要求が受け付けられるまでの手順について説明する。

【００６２】図１１は、本発明の第２の実施例のサービ
ス要求が受け付けられるまでの手順を示す。

【００６３】 帯域管理装置１００において、サービ
ス要求の通信対地がノード１−ノード３、ＱｏＳクラス
がクラスＡ、帯域が１０Ｍbps のサービス要求を受信す
る。 当該サービス要求のＱｏＳクラスがクラスＡである
ため、リンク帯域情報１２１のＱｏＳクラスＡの情報を
検索時に使用する。

【００６４】 ネットワーク構成情報１２２を利用し
て、当該サービス要求の通信対地間の経路（選択経路リ
ンク１−リンク６−リンク３）を選択する。

【００６５】 選択経路リンク１−リンク６−リンク
３の各リンクの残帯域と該要求帯域を比べ、当該経路が
サービス要求を満たす経路であると判定する。

【００６６】 リンク帯域情報１２１のＱｏＳクラス
Ａの当該経路上リンクに帯域を割付処理（残帯域から当
該要求帯域を減算）を行い、サービス要求を受理する。

【００６７】本実施例では、図１１の場合には、経路と
して、リンク１−リンク６−リンク３が選択され、サー
ビス要求の帯域が１０Ｍbps であるので、リンク帯域情
報１２１のＱｏＳクラスＡのリンク１、リンク６、及び
リンク３の残帯域からサービス要求の１０Ｍbps を減算
し、リンク帯域情報１２１を更新する。

【００６８】［第３の実施例］本実施例では、図９に示
す管理対象ネットワーク構成において、サービス要求に
対する処理が待ち合わせになる場合の手順を説明する。

【００６９】図１２は、本発明の第３の実施例のサービ
ス要求が待ち合わせとなるまでの手順を示す。

【００７０】 通信対地がノード１−ノード３、Ｑｏ
ＳクラスがクラスＡ、帯域が３０Ｍbps のサービス要求
を受信する。

【００７１】 当該サービス要求のＱｏＳクラスがク
ラスＡであるため、リンク帯域情報１２１のＱｏＳクラ
スＡの情報を検索する。

【００７２】 次に、ネットワーク構成情報１２２を
利用して、当該サービス要求の通信対地間の経路を検索
する。

【００７３】 その結果、選択された選択経路リンク
１−リンク６−リンク３の各リンクのリンク帯域情報１
２１の残帯域と当該サービス要求の要求帯域を比べる
と、当該サービス要求を満たさない経路であると判定さ
れる（リンク１の残帯域が２０Ｍbps であり、サービス
要求の帯域が３０Ｍbps であるため）。

【００７４】 次の選択経路リンク１−リンク４−リ
ンク５−リンク３の各リンクのリンク帯域情報１２１の
残帯域と当該サービス要求の要求帯域を比べると、当該
サービス要求を満たさない経路であると判定される（リ
ンク１の残帯域が２０Ｍbpsであり、サービス要求の帯
域が３０Ｍbps であるため）。

【００７５】 上記により選択できる経路がないた
め、当該サービス要求を満たす経路は存在しないと判定
され、当該サービス要求について処理の待ち合わせを行
う。ここで、待ち合わせとは、当該サービス要求を満足
するリンク帯域情報１２１が設定されるのを待機するこ
とであり、充足するリンク帯域情報１２１が出現するま
で定期的にサービス要求受付判定部１１０において検索
を行う。

【００７６】［第４の実施例］上記の実施例におけるリ
ンク帯域情報は、各ＱｏＳクラスのリンク毎に最大割付
可能帯域及び残帯域から構成されていたが、本実施例で
は、これらの情報に加えて、各リンク毎に最大割付可能
帯域よりも小さい帯域閾値を設定するものである。

【００７７】以下に、図９に示す管理対象ネットワーク
構成において、帯域閾値の設定例を示す。

【００７８】図１３は、本発明の第３の実施例における
帯域閾値の設定方法を説明するための図である。

【００７９】リンク帯域情報１２１の帯域閾値の設定方
法には、同図（Ａ）に示すように、帯域閾値を絶対指定
する方法がある。この方法は、帯域閾値を最大割付可能
帯域より小さな値となるように指定する。

【００８０】また、同図（Ｂ）に示すように、帯域閾値
を最大割付可能帯域との比率などで相対指定する方法と
がある。同図の場合には、リンク１の最大割付可能帯域
５０Ｍbps であるのに対し、比率を０．８とすることに
より、帯域閾値は４０Ｍbpsと設定される。

【００８１】これにより、あるＱｏＳクラスのあるリン
クの帯域閾値を超過した帯域割付がおこった場合に、ネ
ットワーク保守者が当該ＱｏＳクラスの当該リンクにつ
いて設備増強や最大割付可能帯域の割り当てを変更する
ための指標として利用できる。

【００８２】なお、上記の実施例におけるサービス要求
受付判定部１１０の処理をプログラムとして構築し、帯
域管理装置として利用されるコンピュータにインストー
ルすることも可能である。

【００８３】また、構築されたプログラムを帯域管理装
置として利用されるコンピュータに接続されるハードデ
ィスクや、フレキシブルディスク、ＣＤ−ＲＯＭ等の可
搬記憶媒体に格納しておき、本発明を実施する際にイン
ストールすることにより、容易に本発明を実現できる。

【００８４】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
ることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応
用が可能である。

【００８５】

【発明の効果】上述のように、本発明によれば、ＱｏＳ
クラス別に割付可能な最大帯域を設定し、ＱｏＳクラス
別の残帯域と共に管理することで、ＱｏＳクラス別にサ
ービス要求に対する受付処理を行うことが可能となる。
また、これにより、ＱｏＳクラス別の細かなリンク利用
指針の設定や、ＱｏＳを要求しないベストエフォートト
ラヒックなどのために帯域を確保しておくことが可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理を説明するための図である。

【図２】本発明の原理構成図である。

【図３】本発明の一実施の形態におけるシステム構成図
である。

【図４】本発明の一実施の形態におけるリンク帯域情報
のリンクを示す図である。

【図５】本発明の一実施の形態におけるサービス要求受
付判定部の経路検索処理のフローチャートである。

【図６】本発明の一実施の形態におけるサービス要求受
付判定部のリンク帯域情報更新処理のフローチャートで
ある。

【図７】本発明の一実施の形態におけるサービス要求受
付判定部のサービス要求待ち合わせ処理のフローチャー
トである。

【図８】本発明の一実施の形態における帯域閾値超過時
の処理のフローチャートである。

【図９】本発明の第１の実施例の管理対象とするネット
ワーク構成図である。

【図１０】本発明の第１の実施例のリンク帯域情報の例
である。

【図１１】本発明の第２の実施例におけるサービス要求
が受け付けられるまでの手順を示す図である。

【図１２】本発明の第３の実施例におけるサービス要求
が待ち合わせとなるまでの手順を示す図である。

【図１３】本発明の第３の実施例における帯域閾値の設
定方法を説明するための図である。

【符号の説明】

１００ 帯域管理装置 １１０ サービス要求受付判定手段、サービス要求受付
判定部 １２０ 情報管理手段、ＤＢ管理部 １２１ リンク帯域情報 １２２ ネットワーク構成情報 ２００ 管理対象ネットワーク装置

フロントページの続き (72)発明者 安家 武 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 千葉 清胤 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 福田 健一 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 宮下 裕一 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 Ｆターム(参考） 5K030 GA08 KA05 LB05 LC09 LE05 MB01

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 管理対象のネットワークの全リンク帯域
   情報に基づいて、サービス要求の受付判定を行うための
   帯域管理方法において、 ＱｏＳクラス別に各リンクの最大割付可能帯域と、残帯
   域からなるリンク帯域情報と、ネットワークの接続関係
   を管理するためのネットワーク構成情報とを管理し、 カスタマから、通信対地、ＱｏＳクラス及び帯域に関す
   る情報を含むサービス要求を受け付けた時点で、該サー
   ビス要求で指定された通信対地間の経路を前記ネットワ
   ーク構成情報から選択し、 選択された経路上のリンクについて、前記サービス要求
   で指定されたＱｏＳクラスに対応する前記リンク帯域情
   報を検索し、検索されたリンク帯域情報の残帯域とサー
   ビス要求で指定された帯域とを比較し、該サービス要求
   で指定された帯域を満たす経路の有無を判定することを
   特徴とする帯域管理方法。
2. 【請求項２】 経路検索の結果、前記サービス要求を満
   たす経路が選択された場合に、前記リンク帯域情報内の
   該サービス要求で指定されたＱｏＳクラスの経路上の全
   リンクに対して帯域割り付けを行う請求項１記載の帯域
   管理方法。
3. 【請求項３】 経路検索の結果、要求を満たす経路が存
   在しない場合には、定期的に、前記サービス要求を満た
   す経路の有無を検索し、該サービス要求を満たす経路が
   検索されるまで該サービス要求に対する処理の待ち合わ
   せを行う請求項１記載の帯域管理方法。
4. 【請求項４】 前記リンク帯域情報として、ＱｏＳクラ
   ス別に各リンクの最大割付可能帯域よりも小さい帯域閾
   値を設定する請求項１記載の帯域管理方法。
5. 【請求項５】 管理対象のネットワークの全リンク帯域
   情報に基づいて、サービス要求の受付判定を行うための
   帯域管理装置であって、 ＱｏＳクラス別に各リンクの最大割付可能帯域と、残帯
   域からなるリンク帯域情報と、ネットワークの接続関係
   を管理するためのネットワーク構成情報とを管理する情
   報管理手段と、 カスタマから、通信対地、ＱｏＳクラス及び帯域に関す
   る情報を含むサービス要求を受け付けた時点で、該サー
   ビス要求で指定された通信対地間の経路を前記ネットワ
   ーク構成情報から選択し、選択された経路上のリンクに
   ついて、前記サービス要求で指定されたＱｏＳクラスに
   対応する前記リンク帯域情報を検索し、検索されたリン
   ク帯域情報の残帯域とサービス要求で指定された帯域と
   を比較し、該サービス要求で指定された帯域を満たす経
   路の有無を判定するサービス要求受付判定手段とを有す
   ることを特徴とする帯域管理装置。
6. 【請求項６】 前記サービス要求受付判定手段は、 経路検索の結果、前記サービス要求を満たす経路が選択
   された場合に、前記リンク帯域情報内の該サービス要求
   で指定されたＱｏＳクラスの経路上の全リンクに対して
   帯域割り付けを行う手段を含む請求項５記載の帯域管理
   装置。
7. 【請求項７】 前記サービス要求受付判定手段は、 経路検索の結果、要求を満たす経路が存在しない場合に
   は、定期的に、前記サービス要求を満たす経路の有無を
   検索し、該サービス要求を満たす経路が検索されるまで
   該サービス要求に対する処理の待ち合わせを行う手段を
   含む請求項５記載の帯域管理装置。
8. 【請求項８】 前記情報管理手段は、 前記リンク帯域情報として、ＱｏＳクラス別に各リンク
   の最大割付可能帯域よりも小さい帯域閾値を設定する請
   求項５記載の帯域管理装置。
9. 【請求項９】 管理対象のネットワークの全リンク帯域
   情報に基づいて、サービス要求の受付判定を行うための
   帯域管理プログラムであって、 カスタマから、通信対地、ＱｏＳクラス及び帯域に関す
   る情報を含むサービス要求を受け付けた時点で、該サー
   ビス要求で指定された通信対地間の経路をネットワーク
   の接続関係を管理するためネットワーク構成情報から選
   択する経路選択プロセスと、 前記経路選択プロセスで選択された経路上のリンクにつ
   いて、前記サービス要求で指定されたＱｏＳクラスに対
   応する、ＱｏＳクラス別に各リンクの最大割付可能帯域
   と残帯域からなるリンク帯域情報を検索するリンク帯域
   情報検索プロセスと、 前記リンク帯域情報検索プロセスで検索されたリンク帯
   域情報の残帯域とサービス要求で指定された帯域とを比
   較する帯域比較プロセスと、 前記サービス要求で指定された帯域を満たす経路の有無
   を判定するサービス要求受付判定プロセスとを有するこ
   とを特徴とする帯域管理プログラム。
10. 【請求項１０】 経路検索の結果、前記サービス要求を
    満たす経路が選択された場合に、前記リンク帯域情報内
    の該サービス要求で指定されたＱｏＳクラスの経路上の
    全リンクに対して帯域割り付けを行うプロセスを更に有
    する請求項９記載の帯域管理プログラム。
11. 【請求項１１】 前記サービス要求受付判定プロセスに
    おいて、経路検索の結果、要求を満たす経路が存在しな
    い場合には、定期的に、前記サービス要求を満たす経路
    の有無を検索し、該サービス要求を満たす経路が検索さ
    れるまで該サービス要求に対する処理の待ち合わせを行
    うプロセスを含む請求項９記載の帯域管理プログラム。
12. 【請求項１２】 前記リンク帯域情報検索プロセスは、 ＱｏＳクラス別の各リンクの前記最大割付可能帯域より
    も小さい帯域閾値が設定されたリンク帯域情報を検索す
    るプロセスを含む請求項９記載の帯域管理プロセス。
13. 【請求項１３】 管理対象のネットワークの全リンク帯
    域情報に基づいて、サービス要求の受付判定を行うため
    の帯域管理プログラムを格納した記憶媒体であって、 前記請求項９乃至１２記載のプログラムを格納すること
    を特徴とする帯域管理プログラムを格納した記憶媒体。