JP2003255848A - 機能性素子基板の製造装置および機能性素子基板、ならびに該機能性素子基板を用いた画像表示装置 - Google Patents

機能性素子基板の製造装置および機能性素子基板、ならびに該機能性素子基板を用いた画像表示装置

Info

Publication number
JP2003255848A
JP2003255848A JP2002053147A JP2002053147A JP2003255848A JP 2003255848 A JP2003255848 A JP 2003255848A JP 2002053147 A JP2002053147 A JP 2002053147A JP 2002053147 A JP2002053147 A JP 2002053147A JP 2003255848 A JP2003255848 A JP 2003255848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
functional element
solution
ejection head
element substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002053147A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuro Sekiya
卓朗 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002053147A priority Critical patent/JP2003255848A/ja
Publication of JP2003255848A publication Critical patent/JP2003255848A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能性素子群および機能性素子基板を形成す
るため、インクジェット記録の原理を用いた簡単な構成
の製造装置を提案する。 【解決手段】 機能性素子基板の製造装置において、機
能性素子群が形成される基板14は、基板位置決め/保
持手段22によって基板保持台13上にその保持位置を
調整して保持される。キャリッジ12に搭載された吐出
ヘッドユニット11が、基板保持台13上の基板14に
対して一定の距離を保ちながら機能性素子群の形成面に
対して平行にX,Y方向の相対移動を行いつつ、インク
ジェット記録の原理を利用した噴射ヘッドを用いて、基
板14の所定位置にマトリックス状に有機EL材料、導
電性材料、レジスト材料などの機能性材料を含有する溶
液の液滴を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能性素子基板の
製造装置および機能性素子基板、ならびに該機能性素子
基板を用いた画像表示装置に関し、特に、吐出装置を用
いて基板上に機能性材料の液滴を噴射、付与して膜形成
を行う機能性素子基板の製造装置およびこれによって製
作される機能性素子基板、ならびに該機能性素子基板を
用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイに替わる自発光
型ディスプレイとして有機物を用いた発光素子の開発が
加速している。このような素子形成は、機能材料のパタ
ーン化により行われ、一般的にはフォトリソグラフィ法
により行われている。たとえば、有機物を用いた有機エ
レクトロルミネッセンス(以下、有機ELと記す)素子
としては、Appl.Phys.Lett.51(1
2)、21 September 1987の913ペ
ージから示されているように低分子を蒸着法で成膜する
方法が報告されている。また、有機EL素子において、
カラー化の手段としては、マスク越しに異なる発光材料
を所望の画素上に蒸着し形成する方法が行われている。
しかしながら、このような真空成膜による方法、フォト
リソグラフィ法による方法は、大面積にわたって素子を
形成するには、工程数も多く、生産コストが高いといっ
た欠点がある。
【0003】このような課題に対して、本発明者はこの
ような有機EL素子に代表されるような機能性素子形成
のための、機能性材料膜の形成およびパターン化にあた
り、米国特許第3060429号、米国特許第3298
030号、米国特許第3596275号、米国特許第3
416153号、米国特許第3747120号、米国特
許第5729257号等として知られるようなインクジ
ェット液滴付与手段によって、真空成膜法とフォトリソ
グラフィ・エッチング法等によらずに、安定的に歩留ま
り良く、かつ低コストで機能性材料を所望の位置に付与
することができるのではないかと考えた。
【0004】たとえば、機能性素子の一例として有機E
L素子を考えた場合、このような有機EL素子を構成す
る正孔注入/輸送材料ならびに発光材料を溶媒に溶解ま
たは分散させた組成物を、インクジェットヘッドから吐
出させて透明電極基板上にパターニング塗布し、正孔注
入/輸送層ならびに発光材層をパターン形成すれば実現
できると考えたのである。
【0005】しかしながら、いわゆるインクを記録紙に
向けて飛翔、付着、吸収させて記録を行うインクジェッ
ト記録とは、噴射させる液体、またそれを受容する基板
も、記録紙と違い、簡単に受容させるには、まだまだ未
解決の要素が多々存在する。とりわけ、基板に高精度な
位置でこのような未知の液体を付着、受容させるには大
きな工夫が必要とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、機
能性素子群および機能性素子基板を形成するため、イン
クジェット記録の原理を用いた簡単な構成の製造装置を
提案することにある。また第2の目的は、より高精度に
機能性素子群を形成するための製造装置を提案すること
にある。さらに第3の目的は、機能性素子群を高精度に
形成するための製造装置の他の構成を提案することにあ
る。また第4の目的は、機能性素子群を高精度に形成す
るための製造装置のさらに別の構成を提案することにあ
る。さらに第5の目的は、機能性素子群を高精度に形成
するための製造装置のさらに別の構成を提案することに
ある。また第6の目的は、本発明の製造装置によって製
作され、機能性素子群が高精度な位置で形成された機能
性素子基板を提案することにある。さらに第7の目的
は、本発明の製造装置によって製作された高精度な機能
性素子基板を用いた画像表示装置を提案することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために第1に、駆動信号を入力することにより機能
を発する機能性素子群を形成する基板に対向する位置に
配され、該基板に対して機能性材料を含有した溶液を噴
射する噴射ヘッドと、該噴射ヘッドに液滴付与情報を入
力する情報入力手段とを有し、前記基板の前記機能性素
子群の形成面と前記噴射ヘッドの溶液噴射口面とが一定
の距離を保持し、前記基板と前記噴射ヘッドとが前記機
能性素子群の形成面に対して平行に相対移動を行うよう
に構成され、前記噴射ヘッドは、前記液滴付与情報に基
づいて前記基板の所望の位置に前記溶液を噴射すること
により前記機能性素子群を形成する機能性素子基板の製
造装置において、前記噴射ヘッドは、キャリッジ上に搭
載されるとともに、該キャリッジによる走査を行いつ
つ、前記溶液の液滴を付与することを特徴とする。
【0008】また第2に、上記第1の機能性素子基板の
製造装置において、前記基板は基板保持手段によってほ
ぼ水平に保持されるとともに、前記噴射ヘッドは前記基
板の上方に位置し、前記基板の上を一定の距離をおいて
キャリッジ走査され、前記噴射ヘッドから前記溶液がほ
ぼ下向きに噴射、付与され、前記一定の距離は0.1m
m〜10mmの範囲であることを特徴とする。
【0009】さらに第3に、上記第1の機能性素子基板
の製造装置において、前記基板は、基板保持手段によっ
て水平に対し0度〜90度の範囲の角度に保持されると
ともに、前記噴射ヘッドは、前記基板面に対してほぼ垂
直方向から前記溶液を噴射、付与するように前記基板の
上方に位置し、前記基板の機能性素子群が形成される領
域から一定の距離をおいてキャリッジ走査され、前記一
定の距離は、0.1mm〜8mmの範囲であることを特
徴とする。
【0010】また第4に、上記第1の機能性素子基板の
製造装置において、前記基板は、基板保持手段によって
水平に対し90度〜180度の範囲の角度に保持される
とともに、前記噴射ヘッドは、前記基板面に対してほぼ
垂直方向から前記溶液を噴射、付与するように前記基板
の下方に位置し、前記基板の機能性素子群が形成される
領域から一定の距離をおいてキャリッジ走査され、前記
一定の距離は、0.1mm〜6mmの範囲であることを
特徴とする。
【0011】さらに第5に、上記第1〜第4の機能性素
子基板の製造装置において、前記溶液の噴射速度は前記
キャリッジ走査速度より速いことを特徴とする。また第
6に、上記第1〜第5の機能性素子基板の製造装置によ
って形成された機能性素子基板であることを特徴とす
る。さらに第7に、上記第6の機能性素子基板と、該機
能性素子基板に対向して配置されたカバープレートから
なる画像表示装置であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図5に示す実施例に基づいて説明する。図1は、本発
明の実施例の吐出組成物を用い機能性素子を作成する一
工程を模式的に示す斜視図で、機能性素子の一例として
有機EL素子を考えた場合である。ここでは、モザイク
状に区切られたITO(インジウムチンオキサイド)透
明電極パターン4を囲む障壁3付きガラス基板5の透明
電極パターン4上に、赤、緑、青に発色する有機EL材
料を溶解した溶液を各色モザイク状に配列するように付
与する例を示している。透明電極パターン4上への有機
EL材料の付与は、液体噴射ヘッドを用いて有機EL材
料を溶解した溶液をノズル1から噴射し、その液滴2を
付与する。溶液の組成は、たとえば以下のとおりであ
る。 溶液組成物 溶媒 ドデシルベンゼン/ジクロロベンゼン(1/
1、体積比) 赤 ポリフルオレン/ペリレン染料(98/2、重
量比) 緑 ポリフルオレン/クマリン染料(98.5/1.
5、重量比) 青 ポリフルオレン
【0013】固形物の溶媒に対する割合は、たとえば
0.4%(重量/体積)とされる。ここで、このような
溶液を付与されたガラス基板5は、たとえば100℃で
加熱し、溶媒を除去してからこの基板上に適当な金属マ
スクをし、図示しないアルミニウムを2000オングス
トローム蒸着し、ITOとアルミニウムよりリード線を
引き出し、ITOを陽極、アルミニウムを陰極として有
機EL素子が完成する。印加電圧は15ボルト程度で所
定の形状で赤、緑、青色に発光する有機EL素子が得ら
れる。
【0014】このような素子を構成した基板は、ガラス
あるいはプラスチックなどの透明カバープレートを対向
配置、ケーシング(パッケージング)することにより、
自発光型の有機ELディスプレイなどの画像表示装置と
することができる。なお、ここでは機能性素子の一例と
して有機EL素子を考えた場合であるが、必ずしもこの
ような素子、材料に限定されるものではない。たとえ
ば、電子放出素子を考えた場合、パラジウム系の化合物
を含有する溶液が使用される。この場合は最終形態とし
ては、この電子放出素子基板に蛍光体を具備したフェー
スプレートを対向配置してパッケージングされた電子放
出型ディスプレイとなる。また、機能性素子として有機
トランジスタなども好適に製作できる。また、上記例の
障壁3を形成するためのレジスト材料なども本発明に使
用する溶液として利用される。
【0015】ここで、このような機能性材料を含有した
溶液を付与する手段として本発明では、インクジェット
の技術が適用される。以下にその具体的方法を説明す
る。図2は、本発明の機能性素子基板の製造装置の一実
施例を説明するための斜視図である。図中、11は吐出
ヘッドユニット、12はキャリッジ、13は基板保持
台、14は機能性素子を形成する基板、15は機能性材
料を含有する溶液の供給チューブ、16は信号供給ケー
ブル、17は噴射ヘッドコントロールボックス、18は
キャリッジ12のX方向スキャンモータ、19はキャリ
ッジ12のY方向スキャンモータ、20はコンピュー
タ、21はコントロールボックス、22(22X1,2
2Y1,22X2,22Y2)は基板位置決め/保持手
段である。
【0016】図3は、本発明の機能性素子基板の製造に
適用される液滴付与装置を示す斜視図、図4は、図3の
液滴付与装置の吐出ヘッドユニットを示す要部斜視図で
ある。図3の液滴付与装置は、図2の液滴付与装置と異
なり、基板14側を移動させて機能性素子群を基板に形
成するものである。図3及び図4において、31はヘッ
ドアライメント制御機構、32は検出光学系、33は噴
射ヘッド、34はヘッドアライメント微動機構、35は
制御コンピュータ、36は画像識別機構、37はXY方
向走査機構、38は位置検出機構、39は位置補正制御
機構、40は噴射ヘッド駆動・制御機構、41は光軸、
42は素子電極、43は液滴、44は液滴着弾位置であ
る。
【0017】吐出ヘッドユニット11の液滴を噴射付与
する噴射ヘッド33としては、任意の液滴を定量吐出で
きるものであればいかなる機構でも良く、特に数pl〜
数100pl程度の液滴を形成できるインクジェット方
式の機構が望ましい。インクジェット方式としては、た
とえば米国特許第3683212号明細書に開示されて
いる方式(Zoltan方式)、米国特許第37471
20号明細書に開示されている方式(Stemme方
式)、米国特許第3946398号明細書に開示されて
いる方式(Kyser方式)のようにピエゾ振動素子
に、電気的信号を印加し、この電気的信号をピエゾ振動
素子の機械的振動に変え、該機械的振動に従って微細な
ノズルから液滴を吐出飛翔させるものがあり、通常、総
称してドロップオンデマンド方式と呼ばれている。
【0018】他の方式として、米国特許第359627
5号明細書、米国特許第3298030号明細書等に開
示されている方式(Sweet方式)がある。これは連
続振動発生法によって帯電量の制御された記録液体の小
滴を発生させ、この発生された帯電量の制御された小滴
を、一様の電界が掛けられている偏向電極間を飛翔させ
ることで、記録部材上に記録を行うものであり、通常、
連続流方式、あるいは荷電制御方式と呼ばれている。
【0019】さらに他の方式として、特公昭56−94
29号公報に開示されている方式がある。これは液体中
で気泡を発生せしめ、その気泡の作用力により微細なノ
ズルから液滴を吐出飛翔させるものであり、サーマルイ
ンクジェット方式、あるいはバブルジェット(登録商
標)方式と呼ばれている。このように液滴を噴射する方
式は、ドロップオンデマンド方式、連続流方式、サーマ
ルインクジェット方式等があるが、必要に応じて適宜そ
の方式を選べばよい。
【0020】本発明では、図2に示したような機能性素
子基板の製造装置において、基板14はこの装置の基板
位置決め/保持手段22によってその保持位置を調整し
て決められる。図2では簡略化しているが、基板位置決
め/保持手段22は基板14の各辺に当接されるととも
に、X方向およびそれに直交するY方向にμmオーダー
で微調整できるようになっているとともに、噴射ヘッド
コントロールボックス17、コンピュータ20、コント
ロールボックス21などと接続され、その位置決め情報
および微調整変位情報などと、液滴付与の位置情報、タ
イミングなどは、たえずフィードバックできるようにな
っている。
【0021】さらに、本発明の機能性素子基板の製造装
置では、X、Y方向の位置調整機構の他に図示しない
(基板14の下に位置するために見えない)回転位置調
整機構を有している。これに関連して先に本発明の機能
性素子基板の形状および形成される機能性素子群の配列
に関して説明する。
【0022】本発明の機能性素子基板は、石英ガラス、
Na等の不純物含有量を低減させたガラス、青板ガラ
ス、SiO2を表面に堆積させたガラス基板およびアル
ミナ等のセラミックス基板等が用いられる。また、軽量
化あるいは可撓性を目的として、PETを始めとする各
種プラスチック基板も好適に用いられる。いずれにしろ
その形状はこのような基板を経済的に生産、供給する、
あるいは最終的に製作される機能性素子基板の用途か
ら、Siウエハなどとは違って、矩形(直角4辺形)で
ある。つまり、その矩形形状を構成する縦2辺、横2辺
はそれぞれ、縦2辺が互いに平行、横2辺が互いに平行
であり、かつ縦横の辺は直角をなすような基板である。
【0023】このような基板に対して本発明では、形成
される機能性素子群をマトリックス状に配列し、このマ
トリックスの互いに直交する2方向が、この基板の縦方
向の辺あるいは横方向の辺の方向と平行であるように機
能性素子群を配列する。このように機能性素子群をマト
リックス状に配列する理由および、基板の縦横の辺をそ
のマトリックスの直交する2方向と平行になるようにす
る理由について以下に述べる。
【0024】図2あるいは図3に示したように、本発明
では、最初に基板14と吐出ヘッドユニット11(噴射
ヘッド33)の溶液噴射口面の位置関係が決められた後
は、特に位置制御を行うことはない。つまり、吐出ヘッ
ドユニット11は基板14に対して一定の距離を保ちな
がら機能性素子群の形成面に対して平行にX、Y方向の
相対移動を行いつつ、上記溶液(たとえば、有機EL材
料、あるいは導電性材料を溶解した溶液、レジスト材料
など)の噴射を行う。つまり、このX方向及びY方向は
互いに直交する2方向であり、基板の位置決めを行う際
に、基板の縦辺あるいは横辺をそのY方向あるいはX方
向と平行になるようにしておけば、形成される機能性素
子群もそのマトリックス状配列の2方向がそれぞれ平行
であるため、相対移動を行いつつ噴射する機構のみで高
精度の素子群形成を行うことができる。言い換えるなら
ば、本発明のような基板形状、機能性素子群のマトリッ
クス状配列、直交するX、Yの2方向の相対移動装置に
すれば、素子形成の液滴噴射を行う前の基板の位置決め
を正確に行うことにより、高精度な機能性素子群のマト
リックス状配列が得られるということである。
【0025】ここで、先ほどの回転位置調整機構に戻っ
て説明する。前述のように本発明では、素子形成の液滴
噴射を行う前の基板の位置決めを正確に行い、Xおよび
Y方向の相対移動のみを行い、他の制御を行わず、高精
度な機能性素子群のマトリックス状配列を得ようという
ものである。その際問題となるのは、最初に基板の位置
決めを行う際の回転方向(X、Yの2方向で決定される
平面に対して垂直方向の軸に対する回転方向)のズレで
ある。
【0026】この回転方向のズレを補正するために、本
発明では、前述のように図示しない(基板14の下に位
置して見えない)回転位置調整機構を有している。これ
により回転方向のズレも補正し、基板の辺を位置決めす
ると、本発明の装置では、XおよびY方向のみの相対移
動で高精度な機能性素子群のマトリックス状配列が得ら
れる。
【0027】以上はこの回転位置調整機構を、図2の基
板位置決め/保持手段22(22X1,22Y1,22
X2,22Y2)とは別異の機構として説明した(基板
14の下に位置して見えない)が、基板位置決め/保持
手段22に回転位置調整機構を持たせることも可能であ
る。例えば、基板位置決め/保持手段22は、基板14
の辺に当接され、基板位置決め/保持手段22全体が、
X方向あるいはY方向に位置を調整できるようになって
いるが、基板位置決め/保持手段22の基板14の辺に
当接される部分において、距離をおいて設けられた2本
のネジが独立に動くようにしておけば、角度調整が可能
である。なお、この回転位置制御情報も上記のX、Y方
向の位置決め情報および微調整変位情報などと同様に噴
射ヘッドコントロールボックス17、コンピュータ2
0、コントロールボックス21等と接続され、液滴付与
の位置情報、タイミングなどが、たえずフィードバック
できるようになっている。
【0028】次に、本発明の位置決め手段と異なる他の
手段、構成について説明する。上記の説明は基板位置決
め/保持手段22は、基板14の辺に当接され、基板位
置決め/保持手段22全体が、X方向あるいはY方向に
位置を調整できるようにしたものであるが、ここでは、
基板14の辺ではなく、基板上に互いに直交する2方向
に帯状パターンを設けるようにした例について説明す
る。前述のように、本発明では基板上に機能性素子群を
マトリックス状に配列して形成されるが、ここでは、前
記のような互いに直交する2方向の帯状パターンをこの
マトリックスの互いに直交する2方向と平行になるよう
に形成しておく。このような帯状パターンは、基板上に
フォトファブリケーション技術によって容易に形成でき
る。
【0029】あるいは、上述のような帯状パターンをそ
の目的のためだけに作成するのではなく、図4に示す素
子電極42や、各素子のX方向配線やY方向配線等の配
線パターンを本発明の互いに直交する2方向の帯状パタ
ーンとみなしてもよい。このような帯状パターンを設け
ておけば、図4で後述するような、CCDカメラとレン
ズとを用いた検出光学系32によってパターン検出がで
き、位置調整にフィードバックできる。
【0030】次に、上記X、Y方向に対して垂直方向で
あるZ方向であるが、本発明では、最初に基板14と吐
出ヘッドユニット11の溶液噴射口面の位置関係が決め
られた後は、特に位置制御を行うことはない。つまり、
吐出ヘッドユニット11は基板14に対して一定の距離
を保ちながらX、Y方向の相対移動を行いつつ、機能性
材料を含有する溶液の噴射を行うが、その噴射時には、
吐出ヘッドユニット11のZ方向の位置制御は特に行わ
ない。その理由は、噴射時にその制御を行うと、機構、
制御システムなどが複雑になるだけではなく、基板14
への液滴付与による機能性素子の形成が遅くなり、生産
性が著しく低下するからである。
【0031】かわりに、本発明では基板14の平面度や
その基板14を保持する部分の装置の平面度、さらに吐
出ヘッドユニット11をX、Y方向に相対移動を行わせ
るキャリッジ機構等の精度を高めるようにすることで、
噴射時のZ方向制御を行わず、吐出ヘッドユニット11
と基板14のX、Y方向の相対移動を高速で行い、生産
性を高めている。一例をあげると、本発明の溶液付与時
(噴射時)における基板14と吐出ヘッドユニット11
の溶液噴射口面の距離の変動は5mm以下におさえられ
ている(基板14のサイズが200mm×200mm以
上、4000mm×4000mm以下の場合)。
【0032】なお、通常X、Y方向の2方向で決まる平
面は水平(鉛直方向に対して垂直な面)に維持されるよ
うに装置構成されるが、基板14が小さい場合(例えば
500mm×500mm以下の場合)には必ずしもX、
Y方向の2方向で決まる平面を水平にする必要はなく、
その装置にとってもっとも効率的な基板14の配置の位
置関係になるようにすればよい。
【0033】次に、本発明の他の実施例を説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるものではない。図3
は、図2の場合と違い、吐出ヘッドユニット11と基板
14の相対移動を行う際に、基板14側を移動させる例
である。図4は、図3の装置の吐出ヘッドユニットを拡
大して示した図で、図4(A)は検出光学系によって吐
出ヘッドユニットの位置決めを行っている様子を示し、
図4(B)は吐出ヘッドユニットが位置決めされた後、
液滴を噴射している様子を示している。図3において、
37はXY方向走査機構であり、その上に機能性素子基
板14が載置してある。基板14上の機能性素子は、た
とえば図1のものと同じ構成であり、単素子としては図
1に示した構成と同様に、ガラス基板5(機能性素子基
板14に相当する)、障壁3、ITO透明電極パターン
4よりなっている。この基板14の上方に液滴を付与す
る吐出ヘッドユニット11が位置している。本実施例で
は、吐出ヘッドユニット11は固定で、基板14がXY
方向走査機構37により任意の位置に移動することで吐
出ヘッドユニット11と基板14との相対移動が実現さ
れる。
【0034】次に、図4により吐出ヘッドユニット11
の構成を説明する。図4において、32は基板14上の
画像情報を取り込む検出光学系であり、液滴43を吐出
させる噴射ヘッド33に近接し、検出光学系32の光軸
41および焦点位置と、噴射ヘッド33による液滴43
の着弾位置44とが一致するよう配置されている。この
場合、図3に示す検出光学系32と噴射ヘッド33との
位置関係はヘッドアライメント微動機構34とヘッドア
ライメント制御機構31により精密に調整できるように
なっている。また、検出光学系32には、CCDカメラ
とレンズとを用いている。
【0035】図3において、36は先の検出光学系32
で取り込まれた画像情報を識別する画像識別機構であ
り、画像のコントラストを2値化し、2値化した特定コ
ントラスト部分の重心位置を算出する機能を有したもの
である。具体的には(株)キーエンス製の高精度画像認
識装置、VX−4210を用いることができる。これに
よって得られた画像情報に機能性素子基板14上におけ
る位置情報を与える手段が位置検出機構38である。こ
れには、XY方向走査機構37に設けられたリニアエン
コーダ等の測長器を利用することができる。また、これ
らの画像情報と機能性素子基板14上での位置情報をも
とに、位置補正を行うのが位置補正制御機構39であ
り、この機構によりXY方向走査機構37の動きに補正
が加えられる。また、噴射ヘッド制御・駆動機構40に
よって噴射ヘッド33が駆動され、液滴が機能性素子基
板14上に付与される。これまで述べた各制御機構は、
制御用コンピュータ35により集中制御される。
【0036】なお、以上の説明は、吐出ヘッドユニット
11は固定で、機能性素子基板14がXY方向走査機構
37により任意の位置に移動することで吐出ヘッドユニ
ット11と機能性素子基板14との相対移動を実現して
いるが、図2のように、機能性素子基板14を固定と
し、吐出ヘッドユニット11がXY方向に走査するよう
な構成としてもよいことはいうまでもない。特に200
mm×200mm程度の中型基板から2000mm×2
000mmあるいはそれ以上の大型基板の製作に適用す
る場合には、後者のように機能性素子基板14を固定と
し、吐出ヘッドユニット11が直交するX、Yの2方向
に走査するようにし、溶液の液滴の付与をこのような直
交する2方向に順次行うようにする構成としたほうがよ
い。
【0037】また逆に、たとえば軽いプラスチック基板
を使用し、そのサイズも200mm×200mmから4
00mm×400mm程度の中型基板の場合において
は、インクジェットプリンタの紙搬送を行うようにする
ことも考えられる。つまりキャリッジ12に搭載された
吐出ヘッドユニット11が、X方向のみ(もしくはY方
向のみ)に走査され、基板がY方向(もしくはX方向)
に搬送される。その場合は生産性が著しく向上する。
【0038】基板サイズが200mm×200mm程度
以下の場合には、液滴付与のための吐出ヘッドユニット
を200mmの範囲をカバーできるラージアレイマルチ
ノズルタイプとし、吐出ヘッドユニットと基板の相対移
動を直交する2方向(X方向、Y方向)に行うことな
く、1方向のみ(例えばX方向のみ)に相対移動させて
行うことも可能であり、また量産性も高くすることがで
きるが、基板サイズが200mm×200mm以上の場
合には、そのような200mmの範囲をカバーできるラ
ージアレイマルチノズルタイプの吐出ヘッドユニットを
製作することは技術的/コスト的に実現困難であり、本
発明のように吐出ヘッドユニット11が直交するX、Y
の2方向に走査するようにし、溶液の液滴の付与をこの
ような直交する2方向に順次行うようにする構成とした
ほうがよい。
【0039】特に最終的な基板としては、200mm×
200mmより小さいものを製作する場合であっても、
大きな基板から複数個取りして製作するような場合に
は、その元の基板は、400mm×400mmから20
00mm×2000mmあるいはそれ以上のものを使用
することになるので、吐出ヘッドユニット11が直交す
るX、Yの2方向に走査するようにし、溶液の液滴の付
与をこのような直交する2方向に順次行うようにする構
成としたほうがよい。
【0040】液滴43の材料には、先に述べた有機EL
材料の他に、例えばポリフェニレンビニレン系(ポリパ
ラフェニリレンビニレン系誘導体)、ポリフェニレン系
誘導体、その他、ベンゼン誘導体に可溶な低分子系有機
EL材料、高分子系有機EL材料、ポリビニルカルバゾ
ールなどの材料を用いることができる。有機EL材料の
具体例としては、ルブレン、ペリレン、9、10−ジフ
ェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイ
ルレッド、クマリン6、キナクリドン、ポリチオフェン
誘導体などが挙げられる。また、有機EL表示における
周辺材料である電子輸送性、ホール輸送性材料も本発明
の機能性素子を製作する機能材料として使用される。
【0041】本発明の機能性素子を製作する機能材料と
しては、この他に半導体などに多用される層間絶縁膜の
シリコンガラスの前駆物質であるか、シリカガラス形成
材料を挙げることができる。かかる前駆物質として、ポ
リシラザン(例えば東燃製)、有機SOG材料などが挙
げられる。また有機金属化合物を用いても良い。
【0042】さらに、他の例として、カラーフィルター
用材料が挙げられる。具体的には、スミカレッドB(商
品名、住友化学製染料)、カヤロンフアストイエローG
L(商品名、日本化薬製染料)、ダイアセリンフアスト
ブリリアンブルーB(商品名、三菱化成製染料)などの
昇華染料などを用いることができる。
【0043】本発明の溶液組成物において、ベンゼン誘
導体の沸点が150℃以上であることが好ましい。この
ような溶媒の具体例としては、O−ジクロロベンゼン、
m−ジクロロベンゼン、1、2、3−トリクロロベンゼ
ン、O−クロロトルエン、p−クロロトルエン、1−ク
ロロナフタレン、ブロモベンゼン、O−ジブロモベンゼ
ン、1−ジブロモナフタレンなどが挙げられる。これら
の溶媒を用いることにより、溶媒の揮散が防げるので好
適である。これらの溶媒は芳香族化合物に対する溶解度
が大きく好適である。また、本発明の溶液組成物ドデシ
ルベンゼンを含むことが好ましい。ドデシルベンゼンと
してはn−ドデシルベンゼン単一でも良く、また異性体
の混合物を用いることもできる。
【0044】この溶媒は、沸点300℃以上、粘度6c
p以上(20℃)の特性を有し、この溶媒単一でももち
ろん良いが、他の溶媒に加えることにより、溶媒の揮散
を効果的に防げ、好適である。また上記溶媒のうちドデ
シルベンゼン以外は粘度が比較的小さいため、この溶媒
を加えることにより粘度も調整できるため非常に好適で
ある。本発明によれば、上述したような溶液組成物を吐
出装置により基板上に吐出により供給した後、基板を吐
出時温度より高温で処理して膜化する機能膜形成法が提
供される。吐出温度は室温であり、吐出後基板を加熱す
ることが好ましい。このような処理をすることにより、
吐出時溶媒の揮散、温度の低下により析出した内容物が
再溶解され、均一、均質な機能膜を得ることができる。
上述の機能膜の作製法において、吐出組成物を吐出装置
により基板上に供給後、基板を吐出時温度より高温に処
理する際に、加圧しながら加熱することが好ましい。こ
のように処理することにより、加熱時の溶媒の揮散を遅
らすことができ、内容物の再溶解が更に促進される。そ
の結果均一、均質な機能膜を得ることができる。また、
上述の機能膜の作製法において、前記基板を高温処理後
直ちに減圧し、溶媒を除去することが好ましい。このよ
うに処理することにより、溶媒濃縮時の内容物の相分離
を防ぐことができる。
【0045】こうした液滴43を吐出ヘッドユニット1
1の噴射ヘッド33により所望の素子電極部42に付与
する際には、付与すべき位置を検出光学系32と画像識
別機構36とで計測し、その計測データ、噴射ヘッド3
3の吐出口面と機能性素子基板14の距離、キャリッジ
の移動速度に基づいて補正座標を生成し、この補正座標
通りに機能性素子基板14前面に吐出ヘッドユニット1
1の噴射ヘッド33をX、Y方向に移動せしめながら液
滴を付与する。検出光学系32としては、CCDカメラ
等とレンズを組み合わせたものを用い、画像識別機構3
6としては、市販のもので画像を2値化しその重心位置
を求めるもの等を用いることができる。
【0046】このように本発明では、吐出ヘッドユニッ
ト11の噴射ヘッド33は機能性素子基板に対して一定
の距離を保ちながら平行にX方向(あるいはY方向、も
しくはX、Yの2方向)にキャリッジ移動を行いつつ溶
液の噴射を行い、機能性素子群を形成する。その際、各
素子を形成するための溶液の噴射を行う毎にキャリッジ
移動を止めて噴射を行うと高精度な機能性素子群を形成
することが可能である。しかし、生産性が著しく低下す
るので前述のように、そのキャリッジ移動を止めること
なく、順次溶液の噴射を行うようにしている。その場
合、そのキャリッジ移動速度(例えば、図2のキャリッ
ジ12のX方向移動速度)は、単に生産性向上だけで決
定されるべきではなく、高精度な機能性素子群を形成す
るという観点からも検討されなければならない。この点
については後述する。
【0047】次に、本発明の他の特徴について説明す
る。本発明では前述のように、機能性素子群を形成する
のに機能性材料を含有する溶液を液体噴射によって液滴
を空中飛翔させ、基板に付着させて形成する。このよう
な方法によって形成する場合、考慮しなければならない
ことは、液滴の空中飛翔時の安定性である。安定した空
中飛翔が行われれば、その液滴の付着位置精度も良く、
高精度の機能性素子群が形成可能となる。一方で、その
液滴の付着位置精度が悪ければ、良好な機能性素子群は
形成できない。そして、その空中飛翔時の安定性は、液
滴が空中飛翔するという原理上、空気流などの外乱の影
響を受けやすいので、その外乱をシャットアウトするか
あるいは安定性が増すような強制力を作用させる、もし
くはそれに類する構成とすることによって、空中飛翔時
の安定性を確保しなければならない。
【0048】本発明はこのような点に鑑み、液滴が空中
を飛翔する際の方向性、あるいは液滴が噴射ヘッドから
噴出してから基板に付着するまでの距離をどの程度にし
たら、安定性が確保でき、高精度な機能性素子群が形成
できるのかを実験的に見出した。
【0049】前述のように、本発明では図2に示したよ
うな構成の製造装置において、噴射ヘッドをキャリッジ
走査しながら機能性材料を含有した溶液を噴射すること
によって液滴を空中飛翔させ、基板に付着させて機能性
素子基板を製作する。
【0050】図2の例は、製作される機能性素子基板を
水平に配置し、その上にキャリッジ12に搭載された吐
出ヘッドユニット11を配置し、吐出ヘッドユニット1
1の噴射ヘッド33によって液滴を上から下へ、ちょう
ど重力が作用する方向に噴射して形成する場合を示して
いる。この場合には、重力が飛翔する液滴を安定飛翔さ
せるように作用するので、比較的安定した液滴飛翔が行
われる。しかしながら、噴射ヘッドの噴射口面から基板
14までの距離を大きくとると、液滴が空中を飛翔して
いる時間が長くなり、外乱の影響も受けやすくなり、そ
の距離もある範囲内にしなければならないと考えられ
る。
【0051】また図2の例は、下向きに液滴を噴射する
例であったが、本発明の製造装置は必ずしも常に下向き
に液滴を噴射させるわけではない。製造装置の構成上、
斜め下向きに液滴を噴射させたり、あるいは上向きに噴
射させたりする構成もあり得る。本発明ではその点に鑑
み、そのような場合に、噴射ヘッドの噴射口面から基板
までの距離をどのくらいにすれば液滴の安定した空中飛
翔が得られ、高精度な機能性素子群が形成できるのかを
実験的に見出した。
【0052】以下、その結果を表1〜表3に示す。図5
は、機能性素子が形成される基板と、液滴噴射方向の関
係を示す図である。実験は図5に示したように、機能性
素子群が形成される基板14の配置を、図5(A)のよ
うに、ほぼ水平にして液滴を上から下へ噴射させた場
合、図5(B)のように、水平に対して右回りで0度よ
り大きく90度までの角度に保持し、液滴を上から斜め
下へ噴射させた場合、図5(C)のように、水平に対し
て右回りで90度より大きく180度までの角度に保持
し、液滴を下から斜め上へ噴射させた場合において、そ
れぞれ噴射ヘッドの噴射口面から基板までの距離Lを変
化させて、液滴の飛翔安定性を調べた。なお、飛翔安定
性は直接見ることができないので、液滴飛翔の結果形成
される液滴の基板上での形状を評価した。
【0053】図5(B)、図5(C)のように、ある角
度を持たせて基板を配置した場合、液滴の噴射もその基
板に対して垂直方向から行うためその噴射角度も鉛直方
向(重力作用方向)に対して角度を持つことになる。こ
の時、図5(B)の場合は、噴射の角度は水平に対して
右回りで90度から180度であり、図5(C)の場合
は、噴射の角度は水平に対して右回りで0度から90度
である。以下に示す実際の実験では、図5(B)の場合
は基板の角度で水平に対して右回りで約45度(噴射の
角度でいうと水平に対して右回りで約135度)とし、
図5(C)の場合は基板の角度で水平に対して右回りで
約135度(噴射の角度でいうと水平に対して右回りで
約45度)とした。
【0054】厳密には、図5(B)の場合は、噴射の角
度は水平に対して右回りで90度から180度という具
合にある範囲を持っており、また図5(C)の場合は、
噴射の角度は水平に対して右回りで0度から90度とい
う具合にある範囲を持っているため、ある1つの角度の
みで全てを表現することは難があると思われたが、噴射
安定性の実験(溶液の液滴の基板上での形状を評価の実
験)を通じて、この角度よりも、噴射ヘッドの噴射口面
から基板までの距離Lの寄与率が大きいことがわかった
ため、煩雑さを防ぐために、ここでの実験データは、そ
れぞれ図5(B)の場合は基板の角度で水平に対して右
回りで約45度(噴射の角度でいうと水平に対して右回
りで約135度)の例を、図5(C)の場合は基板の角
度で水平に対して右回りで約135度(噴射の角度でい
うと水平に対して右回りで約45度)の例のみを示す。
【0055】以下、実際の実験に使用した溶液、噴射ヘ
ッドの条件などを示す。使用した溶液は、O−ジクロロ
ベンゼン/ドデシルベンゼンの混合溶液にポリヘキシル
オキシフェニレンビニレンを0.1重量パーセント混合
した溶液である。また、使用した噴射ヘッドは、ピエゾ
素子を利用したドロップオンデマンド型インクジェット
ヘッドで、ノズル径はΦ23μmで、ピエゾ素子への入
力電圧を26Vとし、駆動周波数は、9.6kHzとし
た。その際、下向きに噴射した場合のジェット初速度と
して、6m/sを得ており、1滴の質量は5plであ
る。キャリッジ走査速度(X方向)は、5m/sとし
た。なお噴射ヘッドノズルと基板間の距離は3mmとし
た。
【0056】また、液滴飛翔時の液滴の形状を、素子形
成と同じ条件で別途噴射、観察し、その形状が、基板面
に付着する直前(本実施例では3mm)にほぼ丸い滴に
なるように駆動波形を制御して噴射させた。なお、完全
に丸い球状が得られず、飛翔方向に伸びた柱状であって
も、駆動波形を制御し、その直径の3倍以内の長さにし
た。またその際、飛翔滴後方に複数の微小な滴を伴うこ
とのない駆動条件(駆動波形)を選んだ。
【0057】その後、この上にアルミニウムを蒸着し、
素子形成を行った。ITOとアルミニウムよりリード線
を引き出し、ITOを陽極、アルミニウムを陰極として
10Vの電圧を印加したところ、以下のような結果が得
られた。ここでは噴射ヘッドの噴射口面33aから基板
14までの距離Lを変えて液滴噴射し、基板上の素子形
成状況および素子性能を評価したものである。
【0058】ここで、基板上の素子形成状況が、○は狙
いの領域(ポリイミドで囲まれた障壁3内)に滴付与が
行われたものであり、△は部分的にそこからはみ出たも
の、×は完全にそこからはみ出て付与されたものであ
る。また、素子性能が、○は所定の形状で橙色に発光し
たものであり、×は発光しなかったり部分的に発光(素
子としては実使用不可)したりしたものである。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】以上の結果より、噴射ヘッドの噴射口面か
ら基板までの距離Lが0.05mmの場合には、図5
(A),(B),(C)全ての場合において良好な素子
形成ができなかった。これは噴射ヘッドの噴射口面から
基板までの距離Lがあまりにも近すぎるため、液滴が噴
射口端面から分離する前に基板に到達してしまうためと
考えられる。
【0063】また、噴射ヘッドから溶液が上からほぼ下
向きに噴射、付与される場合(図5(A))には、噴射
ヘッドの噴射口面から基板までの距離Lを0.1mm〜
10mmの範囲にすると良好な素子形成が行えるが、そ
れ以上距離Lを大きくすると、次第に良好な素子形成が
行えないことがわかる。これは距離Lが大きくなること
により、空中飛翔距離が長くなり、その間に外乱の影響
を受けやすくなるためである。
【0064】同様に、噴射ヘッドから溶液が上から斜め
下へ噴射、付与される場合(図5(B))には、噴射ヘ
ッドの噴射口面から基板までの距離Lを0.1mm〜8
mmの範囲にすると良好な素子形成が行えるが、それ以
上距離Lを大きくすると、次第に良好な素子形成が行え
ないことがわかる。これは距離Lが大きくなることによ
り、空中飛翔距離が長くなり、その間に外乱の影響を受
けやすくなるためである。また、上からほぼ下向きに噴
射、付与される場合に較べて、良好な素子形成が行える
距離Lが小さくなるのは、上からほぼ下向きに噴射、付
与される場合に較べて、重力作用方向が噴射の方向と一
致していないからである。
【0065】さらに、噴射ヘッドから溶液が下から斜め
上へ噴射、付与される場合(図5(C))には、噴射ヘ
ッドの噴射口面から基板までの距離Lを0.1mm〜6
mmの範囲にすると良好な素子形成が行えるが、それ以
上距離Lを大きくすると、次第に良好な素子形成が行え
ないことがわかる。これは距離Lが大きくなることによ
り、空中飛翔距離が長くなり、その間に外乱の影響を受
けやすくなるためである。また、上からほぼ下向きに噴
射、付与される場合、あるいは上から斜め下へ噴射する
場合に較べて、良好な素子形成が行える距離Lが小さく
なるのは、重力作用方向が噴射の方向と一致していな
い、あるいは重力作用が噴射の方向と反対方向に作用す
るからである。
【0066】次に、本発明のさらに他の特徴について説
明する。前述のように、本発明では生産性低下を防止す
るためには、吐出ヘッドユニット11(噴射ヘッド3
3)を搭載したキャリッジ12の走査を止めることな
く、キャリッジ走査しながら順次溶液の噴射を行うよう
にしている。その場合、そのキャリッジ走査速度(たと
えば、図2のキャリッジ12のX方向移動速度)は、単
に生産性向上だけで決定されるべきではなく、高精度な
素子群を形成するという観点からも検討されなければな
らない。
【0067】本発明ではこの点に関して鋭意検討した結
果、このような溶液の噴射を行う場合、その噴射速度を
前記相対移動速度より速くすることが必要であることに
気がついた。このように吐出ヘッドユニット11を機能
性素子基板14に対して一定の距離を保ちながらX、Y
方向の相対移動を行いつつ、溶液の噴射を行い、機能性
素子群を形成する場合には、溶液の液滴は前記相対速度
と噴射速度の合成ベクトルの速度で機能性素子基板14
上に付着、形成される。そして、その位置精度について
は、機能性素子基板14と吐出ヘッドユニット11の溶
液噴射口面の距離と、前記合成ベクトルの速度を考慮
し、噴射のタイミングを適宜選ぶことにより、その狙い
の位置に液滴を付着させることができる。
【0068】しかしながら、たとえ狙いの位置に付着さ
せることができたとしても、もし、前記相対速度が速す
ぎる場合には、その相対速度に引きずられて付着液滴が
機能性素子基板14上で流れ、良好な形状で機能性素子
群を形成できなくなる。
【0069】本発明はこの点について検討したものであ
る。以下、検討結果の1例を表4に示す。この例は、図
2のような装置を用い、キャリッジ12のX方向移動速
度、ならびに吐出ヘッドユニット11の噴射速度を変え
て、基板14上で良好な液滴付着ができ、機能性素子と
して機能するかどうか調べたものである。
【0070】使用した基板は、ITO透明電極付きガラ
ス基板に、ポリイミドをフォトリソグラフィによって障
壁3を形成したものである。これに図2のようなインク
ジェット原理を利用した製造装置を用い、O−ジクロロ
ベンゼン/ドデシルベンゼンの混合溶液にポリヘキシル
オキシフェニレンビニレンを0.1重量パーセント混合
した溶液をインクジェット原理で噴射速度を変えて付与
した。噴射ヘッドノズルと基板間の距離は3mmとし
た。
【0071】噴射ヘッドは、ピエゾ素子を利用したドロ
ップオンデマンド型インクジェットヘッドで、ノズル径
はΦ23μmで、噴射速度を変えるためにピエゾ素子へ
の入力電圧を18Vから30Vまで変化させ、駆動周波
数は、9.6kHzとした。なお、このようなピエゾ素
子を利用したドロップオンデマンド型インクジェットヘ
ッドでは、ピエゾ素子への入力電圧を変えて噴射速度が
変えられるが、同時に噴射滴の質量も変化するので、駆
動波形(引き打ちも含めた立ち上がり波形ならびに立下
がり波形)を制御して、噴射滴の質量がいつもほぼ一定
(5pl)になるようにし、噴射速度のみを変えるよう
にした。
【0072】また、液滴飛翔時の液滴の形状を、機能性
素子形成と同じ条件で別途噴射、観察し、その形状が、
基板面に付着する直前(本実施例では3mm)にほぼ丸
い滴になるように駆動波形を制御して噴射させた。な
お、完全に丸い球状が得られず、飛翔方向に伸びた柱状
であっても、駆動波形を制御し、その直径の3倍以内の
長さにした。またその際、飛翔滴後方に複数の微小な滴
を伴うことのない駆動条件(駆動波形)を選んだ。
【0073】その後、この上にアルミニウムを蒸着し、
素子形成を行った。ITOとアルミニウムよりリード線
を引き出し、ITOを陽極、アルミニウムを陰極として
10Vの電圧を印加したところ、表4のような結果が得
られた。
【0074】ここで、基板上の素子形成状況が、○は狙
いの領域(ポリイミド障壁3内)に滴付与が行われたも
のであり、△は部分的にそこからはみ出たもの、×はそ
こからはみ出て付与されたものである。また、素子性能
が、○は所定の形状で橙色に発光したものであり、×は
発光しなかったり部分的に発光(素子としては実使用不
可)したりしたものである。
【0075】
【表4】
【0076】以上の結果より、キャリッジのX方向移動
速度が、噴射速度以上であると、良好な素子が形成でき
なく、発光性能も実使用に適用できないことがわかる。
言い換えるならば、本発明のような装置で機能性素子基
板を製作する場合、噴射ヘッドから噴射される液滴の速
度は、キャリッジのX方向移動速度より速くしなければ
ならないことがわかる。
【0077】なお、最初に図1で障壁3の中に液滴を噴
射付与する例を示しているが、前記飛翔安定性を調べる
実験で機能性素子群を形成するに当たっては、図1に示
したような障壁3はなく、平板状の基板に直接電極パタ
ーン形成や、液滴付与による機能性素子を形成している
ことをことわっておく。また、図4で液滴が基板面に斜
めに噴射する図を示したが、基本的にはほぼ垂直に噴射
付与する。
【0078】さらに、ここでは機能性素子の一例として
有機EL素子を中心に説明したが、前述のように本発明
は必ずしもこのような素子、材料に限定されるものでは
ない。機能性素子として、有機トランジスタなども本発
明を利用して好適に製作できる。また、上記例の障壁3
を形成するためのレジスト材料なども本発明に使用する
溶液として利用することができ、このようなレジストパ
ターンを作製する技術としても好適に適用される。
【0079】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような効果を奏する。 請求項1に対応した効果 所定の駆動信号を入力することにより機能を発する機能
性素子群が基板に形成されてなる機能性素子基板の製造
装置において、前記基板に相対する位置に配され、該基
板に対して機能性材料を含有した溶液を噴射する噴射ヘ
ッドと、該噴射ヘッドに液滴付与情報を入力する情報入
力手段とを有し、前記基板における前記機能性素子群の
形成面と前記噴射ヘッドの溶液噴射口面とが一定の距離
を保持し、前記基板と前記噴射ヘッドとが前記機能性素
子群の形成面に対して平行に相対移動を行うように構成
され、前記噴射ヘッドは、前記情報入力手段により入力
された前記液滴付与情報に基づいて前記基板の所望の位
置に前記溶液を噴射することにより前記機能性素子群を
形成する製造装置であって、前記噴射ヘッドは、キャリ
ッジ上に搭載されるとともに、キャリッジによる走査を
行いつつ、前記溶液の液滴付与を行うようにしたので、
インクジェット記録の原理を応用した簡単な構成の製造
装置で機能性素子基板を製作できる。
【0080】請求項2に対応した効果 機能性素子基板の製造装置において、機能性材料を含有
した溶液の液滴を付与する噴射ヘッドは形成される機能
性素子基板の上方に位置し、噴射ヘッドから溶液がほぼ
下向きに噴射、付与されるとともに基板の上を0.1m
m〜10mmの範囲になるように距離をおいてキャリッ
ジ走査するようにしたので、簡単な構成でありながら、
溶液噴射が安定するため、その液滴の着弾位置精度が高
く、高精度に機能性素子群を形成することができる。
【0081】請求項3に対応した効果 機能性素子基板の製造装置において、形成される機能性
素子基板が水平に対して右回りで0度〜90度の範囲の
角度に保持されるとともに、噴射ヘッドは形成される機
能性素子基板の上から横に位置し、噴射ヘッドから機能
性材料を含有した溶液が基板面に対してほぼ垂直方向に
噴射、付与されるとともに基板と噴射口面との距離を
0.1mm〜8mmの範囲になるように距離をおいてキ
ャリッジ走査するようにしたので、簡単な構成でありな
がら、溶液噴射が安定するため、その液滴の着弾位置精
度が高く、高精度に機能性素子群を形成することができ
る。
【0082】請求項4に対応した効果 機能性素子基板の製造装置において、形成される機能性
素子基板が水平に対して右回りで90度〜180度の範
囲の角度に保持されるとともに、噴射ヘッドは形成され
る機能性素子基板の横から下に位置し、噴射ヘッドから
機能性材料を含有した溶液が基板面に対してほぼ垂直方
向に噴射、付与されるとともに基板と噴射口面との距離
を0.1mm〜6mmの範囲になるように距離をおいて
キャリッジ走査するようにしたので、簡単な構成であり
ながら、溶液噴射が安定するため、その液滴の着弾位置
精度が高く、高精度に機能性素子群を形成することがで
きる。
【0083】請求項5に対応した効果 機能性素子基板の製造装置において、機能性材料を含有
した溶液の噴射速度はキャリッジ走査速度より速くした
ので、形成される機能性素子の形状を崩すことなく非常
に高精度な機能性素子群を形成した機能性素子基板を製
作することができる。
【0084】請求項6に対応した効果 請求項1〜5の機能性素子基板の製造装置によって製作
された機能性素子群を有する機能性素子基板であるの
で、大型の基板であっても低コストかつ高精度で実現す
ることができる。
【0085】請求項7に対応した効果 請求項6の機能性素子群が高精度に形成された機能性素
子基板とカバープレートを用いて画像表示装置を形成し
たので、高画質の画像表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の吐出組成物を用い機能性素
子を作成する一工程を模式的に示す斜視図である。
【図2】 本発明の機能性素子基板の製造装置の一実施
例を示す斜視図である。
【図3】 本発明の機能性素子基板の製造装置に適用さ
れる液滴付与装置を示す図である。
【図4】 図3の液滴付与装置の吐出ヘッドユニットを
示す斜視図である。
【図5】 機能性素子が形成される基板と、液滴噴射方
向の関係を示す図である。
【符号の説明】
1…(液体噴射ヘッドの)ノズル、2…(有機EL材料
からなる)液滴、3…有機物(ポリイミド)障壁、4…
透明電極パターン、5…ガラス基板、11…吐出ヘッド
ユニット、12…キャリッジ、13…基板保持台、14
…基板、15…機能性材料を含有する溶液の供給チュー
ブ、16…信号供給ケーブル、17…噴射ヘッドコント
ロールボックス、18…X方向スキャンモータ、19…
Y方向スキャンモータ、20…コンピュータ、21…コ
ントロールボックス、22…基板位置決め/保持手段、
31…ヘッドアライメント制御機構、32…検出光学
系、33…噴射ヘッド、34…ヘッドアライメント微動
機構、35…制御コンピュータ、36…画像識別機構、
37…XY方向走査機構、38…位置検出機構、39…
位置補正制御機構、40…噴射ヘッド駆動・制御機構、
41…光軸、42…素子電極、43…液滴、44…液滴
着弾位置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号を入力することにより機能を発
    する機能性素子群を形成する基板に対向する位置に配さ
    れ、該基板に対して機能性材料を含有した溶液を噴射す
    る噴射ヘッドと、該噴射ヘッドに液滴付与情報を入力す
    る情報入力手段とを有し、前記基板の前記機能性素子群
    の形成面と前記噴射ヘッドの溶液噴射口面とが一定の距
    離を保持し、前記基板と前記噴射ヘッドとが前記機能性
    素子群の形成面に対して平行に相対移動を行うように構
    成され、前記噴射ヘッドは、前記液滴付与情報に基づい
    て前記基板の所望の位置に前記溶液を噴射することによ
    り前記機能性素子群を形成する機能性素子基板の製造装
    置において、前記噴射ヘッドは、キャリッジ上に搭載さ
    れるとともに、該キャリッジによる走査を行いつつ、前
    記溶液の液滴を付与することを特徴とする機能性素子基
    板の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記基板は基板保持手段によってほぼ水
    平に保持されるとともに、前記噴射ヘッドは前記基板の
    上方に位置し、前記基板の上を一定の距離をおいてキャ
    リッジ走査され、前記噴射ヘッドから前記溶液がほぼ下
    向きに噴射、付与され、前記一定の距離は0.1mm〜
    10mmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の
    機能性素子基板の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記基板は、基板保持手段によって水平
    に対し0度〜90度の範囲の角度に保持されるととも
    に、前記噴射ヘッドは、前記基板面に対してほぼ垂直方
    向から前記溶液を噴射、付与するように前記基板の上方
    に位置し、前記基板の機能性素子群が形成される領域か
    ら一定の距離をおいてキャリッジ走査され、前記一定の
    距離は、0.1mm〜8mmの範囲であることを特徴と
    する請求項1記載の機能性素子基板の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記基板は、基板保持手段によって水平
    に対し90度〜180度の範囲の角度に保持されるとと
    もに、前記噴射ヘッドは、前記基板面に対してほぼ垂直
    方向から前記溶液を噴射、付与するように前記基板の下
    方に位置し、前記基板の機能性素子群が形成される領域
    から一定の距離をおいてキャリッジ走査され、前記一定
    の距離は、0.1mm〜6mmの範囲であることを特徴
    とする請求項1記載の機能性素子基板の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記溶液の噴射速度は前記キャリッジ走
    査速度より速いことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1に記載の機能性素子基板の製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1に記載の機能
    性素子基板の製造装置によって形成されたことを特徴と
    する機能性素子基板。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の機能性素子基板と、該
    機能性素子基板に対向して配置されたカバープレートか
    らなることを特徴とする画像表示装置。
JP2002053147A 2002-02-28 2002-02-28 機能性素子基板の製造装置および機能性素子基板、ならびに該機能性素子基板を用いた画像表示装置 Pending JP2003255848A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002053147A JP2003255848A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 機能性素子基板の製造装置および機能性素子基板、ならびに該機能性素子基板を用いた画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002053147A JP2003255848A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 機能性素子基板の製造装置および機能性素子基板、ならびに該機能性素子基板を用いた画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003255848A true JP2003255848A (ja) 2003-09-10

Family

ID=28664649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002053147A Pending JP2003255848A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 機能性素子基板の製造装置および機能性素子基板、ならびに該機能性素子基板を用いた画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003255848A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012210777A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Seiren Co Ltd インクジェット記録装置
JP2016045146A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 セイコーインスツル株式会社 液滴吐出器検査装置、液滴供給装置、及び液滴吐出器検査方法
JP2016045147A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 セイコーインスツル株式会社 液滴吐出器検査装置、及び液滴供給装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012210777A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Seiren Co Ltd インクジェット記録装置
JP2016045146A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 セイコーインスツル株式会社 液滴吐出器検査装置、液滴供給装置、及び液滴吐出器検査方法
JP2016045147A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 セイコーインスツル株式会社 液滴吐出器検査装置、及び液滴供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7455389B2 (en) Ejecting method and ejecting apparatus
CN100354132C (zh) 液滴喷出头、喷出装置、及光电装置的制造装置
TW200537702A (en) Method and apparatus for forming a pattern, device and electronic apparatus
TW200533426A (en) Discharge apparatus, material application method, manufacturing method for color filter substrate, manufacturing method for electroluminescence display apparatus, manufacturing method for plasma display apparatus, and wiring manufacturing method
TW200528198A (en) Ejection device, material coating method, method of manufacturing color filter substrate, method of manufacturing electroluminescence display device, and method of manufacturing plasma display device
JP3949045B2 (ja) 機能性素子シートおよびその製造方法
JP2003266669A (ja) 液滴吐出装置とその描画方法、およびデバイス製造装置とデバイス製造方法並びにデバイス
JP2009247918A (ja) 液状体の吐出方法、カラーフィルタの製造方法、有機el装置の製造方法
JP2003257617A (ja) 機能性素子基板および該機能性素子基板を用いた画像表示装置
JP2003255848A (ja) 機能性素子基板の製造装置および機能性素子基板、ならびに該機能性素子基板を用いた画像表示装置
KR100734499B1 (ko) 액체 방울 토출 방법, 전기 광학 장치의 제조 방법 및 전자기기
JP4010854B2 (ja) 機能性素子基板、その製造装置、および画像表示装置
JP2003264072A (ja) 機能性素子基板、画像表示装置およびその製造装置
JP2003251245A (ja) 機能性素子基板、画像表示装置およびその製造装置
JP2003264070A (ja) 機能性素子基板及び画像表示装置
JP2003178870A (ja) 機能性素子基板の製造装置及び機能性素子基板
JP2003251244A (ja) 機能性素子基板及び画像表示装置
JP2003264077A (ja) 機能性素子基板、画像表示装置およびその製造システム
JP2003257642A (ja) 機能性素子基板及び画像表示装置
JP2003264068A (ja) 機能性素子基板、画像表示装置およびその製造装置
JP2003257616A (ja) 機能性素子基板および該機能性素子基板を用いた画像表示装置
JP2004133050A (ja) 機能性素子基板の製造方法および機能性素子基板および機能性素子基板の使用方法および画像表示装置
JP2004081923A (ja) 機能性素子基板、画像表示装置およびその製造装置
JP2003264078A (ja) 機能性素子基板、画像表示装置およびその製造装置
JP2003264074A (ja) 機能性素子基板及び画像表示装置