JP2003254245A - 給配水システム - Google Patents

給配水システム

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JP2003254245A
JP2003254245A JP2002052789A JP2002052789A JP2003254245A JP 2003254245 A JP2003254245 A JP 2003254245A JP 2002052789 A JP2002052789 A JP 2002052789A JP 2002052789 A JP2002052789 A JP 2002052789A JP 2003254245 A JP2003254245 A JP 2003254245A
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JP2002052789A
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Keizo Watanabe
敬藏 渡辺
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WATANABE CONSULTANTS KK
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大規模なファームポンドを用いず、給水量や
配水量を計測するための電磁流量計も不用とし、尚か
つ、エネルギーロスの少ない効率的な運用を期せる給配
水システムを提供する。 【解決手段】 貯水槽水位検出手段8がLレベルを検出
している時に、給配水制御手段6が、配水管2からの配
水を止めると共に第1給水ポンプP1もしくは第2給水
ポンプP2を駆動させて、貯水槽1の水位をHレベルま
で上昇させ、それに要した時間tと当該時間tにおける
貯水槽1の貯水変化量ΔQとに基づいて、第1給水ポン
プP1もしくは第2給水ポンプP2の単位時間当りの吐出
量Qiを求めておき、第1,第2給水ポンプP1,P2
駆動時間に基づいて貯水槽1への給水量Qinを求め、時
間tで配水管2から導出された総配水量Qoutとのマス
バランスに基づいて、配水管2から単位時間当りに配水
される配水量Qeを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、河川等の水源よ
り組み上げた水を必要に応じて灌漑用水等として配水す
る給配水システムに関する。
【0002】
【従来の技術】大規模な貯水槽であるファームポンドへ
の水供給とファームポンドからの配水を適宜に制御する
ことで、ファームポンドに貯めた水を農業用灌漑用水と
して配水するできる給配水システムが従来より用いられ
ている。
【0003】例えば、図9に示す従来の給配水システム
では、第1給水ポンプP1と第2給水ポンプP2とを使
い、河川等の水源より水を汲み上げてファームポンド1
01へ貯め、このファームポンド101より配水管10
2を経て灌漑を必要とする地域に水を分配するものとな
っており、水源からファームポンド101への給水量
は、給水管103の適所に設けた電磁流量計FIQR1
等によって計測され、配水管102からの配水量も同様
に電磁流量計FIQR2等によって計測されている。ま
た、余分な水はオーバーフロー管104から捨てられ
る。
【0004】また、給配水を統括的に制御する制御盤1
05は、電磁流量計FIQR1の流量情報や水源の水位
を検出するレベルスイッチLSの検出情報を受けて、第
1,第2給水ポンプP1,P2の稼働・停止を制御すると
共に、専用線や無線で現場盤106とデータ通信し、電
磁流量計FIQR2の流量情報を現場盤106より受信
したり、電磁弁107の開閉を現場盤106へ指示した
りする。
【0005】上述したような給配水システムで用いるフ
ァームポンドなどの水槽の具体的構造例を図10および
図11に示す。図10の水槽構造はRC(鉄筋コンクリ
ート)製の矩形状で、全長約50m,全幅約28m,深
さ約3mと非常に大規模なものである。図11の水槽構
造はPC(プレハブコンクリート)製の円筒状で、直径
約30m,深さ約4.5mである。
【0006】このように、従来の給配水システムでは、
大規模はファームポンドを使うことから、給水側も配水
側の流量計も流入側の流量計も大容量に対応したものが
必要となり、例えば、流入側の電磁流量計はφ450、
配水側の電磁流量計はφ500のものを用いている。こ
のため、大規模はファームポンドを使う給配水システム
では、大変大きな電磁流量計を設置する必要があり、高
額の設備費となってしまう。また、ファームポンド自体
も非常に大きいことから、その土木建設費も大変大きな
ものである。
【0007】次に、ファームポンドのような大規模な水
槽をを用いずに、比較的小規模な貯水槽、いわゆる吐出
水槽を用いた給配水システムについての従来技術を図1
2に基づき説明する。
【0008】第1給水ポンプP1と第2給水ポンプP2
を使い、河川等の水源より水を汲み上げて吐出水槽11
1へ貯め、この吐出水槽101より第1配水管112
a、第2配水管112bを経て灌漑を必要とする地域に
水を分配するものとなっており、水源から吐出水槽11
1への給水量は、給水管113の適所に設けた電磁流量
計FIQR1等によって計測される。なお、第1,第2
配水管112a,112bからの配水量は、管径(例え
ば、300φ)によってほぼ一定量Qe1、Qe2に固定
されており、余分な水はオーバーフロー管114から捨
てられる。
【0009】また、給配水を統括的に制御する制御盤1
15は、電磁流量計FIQR1の流量情報や水源の水位
を検出するレベルスイッチLSの検出情報を受けて、第
1,第2給水ポンプP1,P2の稼働・停止を制御する。
なお、図12に示す給配水システムでは、レベルスイッ
チLSは、ポンプの空引き防止のためにのみ用いるもの
で、水源の水位がレベルL以上であれば第1,第2給水
ポンプP1,P2は継続的に稼働し、水源の水位がレベル
Lを下回った時のみ制御盤115が第1,第2給水ポン
プP1,P2を停止させる。一方、配水量Qe1,Qe2
ついては、吐出水槽111で一義的に時間あたりの水
量、例えば、4〔m3/分〕と3〔m3/分〕と決められ
たら、その量が使った分だけ第1,第2配水管112
a,112bから流れて、Qe1とQe2の使用量だけ貯
水残量が減り、例えば、配水量Qe1,Qe2が2.5
〔m3/分〕と1.5〔m3/分〕に下がると、その余分
水量Qe′として3〔m3/分〕が捨てられる。
【0010】このように、常時ポンプを稼働させて水を
吐出水槽へ供給し、余水は捨て、配水が足りない場合は
ポンプの稼働数を増やす構成とすれば、大規模なファー
ムポンドを用いることなく、比較的容量の小なる吐出水
槽で給配水を賄うことができるのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示すような給配水システムにおいても、汲み上げた水
量を電磁流量計FIQR1により計測するものとなって
いるため、高価な電磁流量計を設ける必要があり、施工
費を押し上げる要因となっていた。
【0012】しかも、灌漑用水は一年中一定量が必要と
される訳ではなく、給配水システムの実質的な稼働期間
は非常に短い。具体的に説明すると、通常の灌漑期間は
年間のうちの約1/3(約120日間)程度であり、更
にその約1/10(約15日間)が代掻き期間で、多く
の水が使われるが、残りの期間(約105日程度)は代
掻き時のせいぜい約2/3の水量しか使わない(図13
参照)。
【0013】更に、灌漑期間の1日あたりの使用状況を
図14および図15に示す。図14は代掻き時の時刻と
灌漑水量Qeとの関係を、図15は普通期の時刻と灌漑
水量Qeとの関係を、それぞれ模式的に示している。代
掻き時における第1,第2給水ポンプP1,P2の稼働状
況を図16に、普通期における第1,第2給水ポンプP
1,P2の稼働状況を図17に、夫々示す。第1,第2給
水ポンプP1,P2は共に連続運転となっている。
【0014】図14,図15において、ハッチング部分
は余水量を示すもので、流入を制限された量(図9の給
配水システムによる場合)、又は一旦汲み上げたものが
オーバーフローにより捨てられた量(図12の給配水シ
ステムによる場合)に相当する。この部分は明らかに電
力エネルギーのロスであり、しかも水の無駄遣いとなっ
ている。
【0015】ここで、無駄に使った電力をエネルギーと
して概算してみる。なお、下記の計算では、代掻き期の
ロス割合を20%、普通期のロス割合を40%、割引き
された農業用電力代を6〔円/kwh〕とした。
【0016】
【数1】
【0017】このように、代掻き期と普通期とを合わせ
た年間では、967680円(約100万円)ものロス
となる。なお、一般の工業用などの電力代は10〔円/
kwh〕程度(基本料は除く)が普通であり、農業用の
電力としての割引が適用されない場合、そのロスは一層
大きなものとなる。
【0018】そこで、本発明は、大規模なファームポン
ドを用いず、給水量や配水量を計測するための電磁流量
計も不用とし、尚かつ、エネルギーロスの少ない効率的
な運用を期せる給配水システムの提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、水源から水を汲み上げて吐
出する給水ポンプと、上記給水ポンプによる汲み上げが
可能な水源の下限水位を検出可能な水源水位検出手段
と、上記給水ポンプが吐出した水を貯留する貯水槽と、
上記貯水槽の水位を2箇所以上で検出可能な貯水槽水位
検出手段と、上記貯水槽内の水を導出して要所へ供給す
る配水管と、上記給水ポンプの稼働・停止および配水管
流路の開・閉を制御して、水源から貯水槽への給水と貯
水槽から要所への配水を制御する給配水制御手段と、か
らなる給配水システムであって、上記給配水制御手段
は、配水管流路を閉じて給水ポンプを任意の時間tだけ
稼働させ、当該時間tにおける貯水槽の水位上昇に伴う
貯水変化量ΔQを取得し、給水ポンプの単位時間当りの
吐出量Qiを求めるようにしたことを特徴とする。
【0020】また、請求項2に係る発明は、上記請求項
1に記載の給配水システムにおいて、上記水源水位検出
手段は、水源の下限水位の他に1箇所以上で水位を検出
可能とし、上記給配水制御手段は、水源水位検出手段に
より水源の水位WLが検出された状態において、配水管
流路を閉じて給水ポンプを任意の時間tだけ稼働させ、
当該時間tにおける貯水槽の水位上昇に伴う貯水変化量
ΔQを取得し、水源の水位WLに基づく貯水槽までの全
揚程に対応する給水ポンプの単位時間当りの吐出量Qi
を求めるようにしたことを特徴とする。
【0021】また、請求項3に係る発明は、上記請求項
1又は請求項2に記載の給配水システムにおいて、上記
給配水制御手段は、任意の時間tが経過する間に給水ポ
ンプが稼働して貯水槽へ吐出した総吐出量Qin(Qi×
t)と、時間tにおける貯水槽の貯水変化量ΔQと、時
間tにおける配水管から導出された総配水量Qout (Q
e×t)とのマスバランスに基づいて、配水管から単位
時間当りに配水される配水量Qeを求めるようにしたこ
とを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る給排水システ
ムを灌漑用水の配水に適用した場合の実施形態を添付図
面に基づき、詳細に説明する。
【0023】図1に示す給配水システムは、第1給水ポ
ンプP1と第2給水ポンプP2とを使い、河川等の水源よ
り水を汲み上げて貯水槽1へ貯め、この貯水槽1より配
水管2を経て灌漑を必要とする地域(要所)に水を分配
するもので、水源から貯水槽1へは給水管3(例えば、
管径450φ)を介して汲み上げられる。また、貯水槽
1に汲み上げられた余分な水(例えば、貯水槽1内の水
位がHレベルを超える水量)はオーバーフロー管4から
排水溝5へ捨てられる。
【0024】また、給配水を統括的に制御する給配水制
御手段6は、例えば、水源の水位を2箇所以上で検出可
能な水源水位検出手段7や第1,第2給水ポンプP1
2の近傍に設けた制御盤6aと、貯水槽1の水位を2
箇所以上で検出可能な貯水槽水位検出手段8や配水管2
を開閉する電動弁9の近傍に設けた現場盤6bとからな
るものとし、制御盤6aと現場盤6bとは、例えば、一
般公衆回線や構内専用通信回線(有線もしくは無線)等
を使って互いにデータの授受を行えるようにしてある。
なお、給配水制御手段6は、2箇所に分散配置するもの
に限らず、1箇所に纏めても良いし、3箇所以上に分散
しても良い。少なくとも、水源水位検出手段7および貯
水槽水位検出手段8からの検出情報を取得できると共
に、第1,第2給水ポンプP1,P2や電動弁9に対する
稼働・停止の制御を行えれば十分である。
【0025】上記貯水槽水位検出手段8は、予め定めた
下限水位(Lレベル)と上限水位(Hレベル)の2箇所
で水位を検出するレベルスイッチを用いることができる
が、より細かい水位検出を行えるものを用いるようにし
ても良い。また、貯水槽の内形状は特に限定されるもの
ではないが、少なくとも、貯水槽水位検出手段8によっ
て検出された水位とその時の貯水容量との関係が既知で
ある事を要する。
【0026】上記水源水位検出手段7も、予め定めた下
限水位(全揚程78m)と上限水位(全揚程76m)の
2箇所で水位を検出するレベルスイッチを用いることが
できるが、より細かい水位検出を行えるようにして、全
揚程(後に詳述)の微妙な変化に追随できるようにする
ことが望ましい。特に、河川を水源とする場合は、降雨
による大きな水位変化が生ずるので、全揚程の変化に伴
って変わってゆく第1,第2給水ポンプP1,P2の吐出
量の誤差要因を抑えるためにも、細かい水位検出が可能
な水位センサを水源水位検出手段7として用いることが
望ましい。
【0027】次に、上記のような流入側の流量計も配水
側の流量計も設けない構成の給排水システムにおいて、
汲み上げ水量および配水量を給排水制御手段6で求める
ことが可能な原理を詳述する。なお、貯水槽の内形状が
複雑な場合は、貯水槽の容量V〔m3〕や変化量ΔV
〔m3〕が、貯水槽の水位H〔m〕や変化量ΔH〔m〕
から一意に求まるような対応関係が既知でなければなら
ないが、以下の説明では、標準的な給配水システムに用
いられる貯水槽を想定し、水位によって槽内の断面積が
変化しない内形状の貯水槽を備えるものとした。
【0028】貯水槽の内形状が直方体や円柱状のように
鉛直方向(水位の変化方向)に対して断面積が等しい場
合は、貯水槽の容量V〔m3〕と、貯水槽の水位H
〔m〕と、貯水槽の水面積A〔m2〕との間には、式
が成立する。
【0029】
【数2】
【0030】ある任意の時間t〔分〕が経過する間に貯
水槽の貯水量が変化した時、その変化量ΔV〔m3
と、水位の変化量ΔH〔m〕と、貯水槽の水面積A〔m
2〕との間には、式が成立する。
【0031】
【数3】
【0032】ここで、貯水槽への流入と流出とでマスバ
ランスが保持されるという大前提から、時間t〔分〕に
おける貯水槽への総吐出量Qin〔m3〕と、時間t
〔分〕における貯水槽からの総配水量Qout〔m3〕との
差が、貯水槽の変化量ΔV〔m3〕と等しくなり、給水
ポンプの単位時間あたりの吐出量をQi〔m3/分〕、
貯水槽から配水管への単位時間あたりの配水量をQe
〔m3/分〕とすると、式が成立する。
【0033】
【数4】
【0034】なお、ΔV〔m3〕がプラスの場合(水位
の変化量ΔH〔m〕がプラスの場合)は、流入量が配水
量を上回って貯水量が増加したことを意味し、ΔV〔m
3〕がマイナスの場合(水位の変化量ΔH〔m〕がマイ
ナスの場合)は、配水量が流入量を上回って貯水量が減
少したことを意味する。
【0035】上記式から明らかなように、着目する時
間tが特定されれば、貯水槽の変化量ΔV〔m3〕、給
水ポンプの吐出量Qi〔m3/分〕、配水管への配水量
Qe〔m3/分〕の何れか2つが特定されれば、残りの
一つも演算により求めることができる。そして、貯水槽
の変化量ΔV〔m3〕は、貯水槽の水面積Aが既知なら
水位の変化量ΔH〔m〕を検出するだけで求めることが
できる。また、給水ポンプの吐出量Qi〔m3/分〕
も、同じポンプを同じ状況で使っていれば、概ね一定値
として取り扱うことができる。すなわち、着目する時間
tと、その間の水位変化量ΔH〔m〕と、給水ポンプの
吐出量Qi〔m3/分〕とが求まれば、灌漑用水の使用
状況により変化する配水量Qe〔m3/分〕を求めるこ
とができるのである。
【0036】しかしながら、給水ポンプの吐出量Qi
〔m3/分〕は、駆動源たるモータ性能で一意に決まる
ものではなく、全揚程(水源から貯水槽へ揚送する際の
高低差を含む距離)や弁の開度等により変わるものであ
り、仮に弁の開度を一定に保持していたとしても、河川
等の水源の水位が変化すると、全揚程も変化して吐出量
Qiも変化してしまう。よって、その水位変化が吐出量
Qiに対して無視し得ない大きな誤差を生じさせる懸念
もある。また、ポンプ自体の経年劣化により吐出量Qi
が変化することも考慮しておく必要がある。そこで、水
源の水位変化やポンプの劣化等に随時対応できるよう
に、適切なポンプの吐出量Qiを求める方法を、以下に
詳述する。
【0037】図2は、電動弁9を閉じて配水量Qe=0
とした時の第1,第2給水ポンプP 1,P2の稼働時間と
貯水槽の水位の変化を示したものである。なお、第1給
水ポンプP1と第2給水ポンプP2は同一性能のものを用
い、全揚程は76〔m〕とした。
【0038】本図より分かるように、4分後に貯水槽の
水位変化は1.0〔m〕に、8分後に貯水槽の水位変化
は2.0〔m〕になった。この貯水槽の水面積Aを30
〔m 2〕とすると、4分後の変化容量ΔVは30
〔m3〕、8分後の変化容量ΔVは60〔m3〕であり、
上記式においてQe=0として整理すると、Qi〔m
3/分〕=ΔV〔m3〕/t〔分〕であるから、Qi=3
0/4もしくはQi=60/8より、Qi=7.5〔m
3/分〕が求まる。
【0039】河川などの場合、河川水位は季節、降雨状
況などで変わる。そこで、次に水位が多少低くなった場
合(全揚程が78〔m〕)におけるポンプ稼働時間と貯
水量の変化を、同じく図2に波線で示す。ここでは、
4.05分後の水位が1.0〔m〕、8.1分後の水位
が2.0〔m〕である。換言すれば、貯水槽の貯水容量
が30〔m3〕となるのが4.05分後、貯水容量が6
0〔m3〕となるのが8.1分後である。したがって、
河川の水位が低くなった時における給水ポンプの吐出量
Qi′〔m3/分〕は、Qi′=30/4.05もしく
はQi′=60/8.1より、7.4〔m3/分〕と求
まる。
【0040】このように、水位の変動はポンプの吐出量
Qに影響を与えるが、貯水槽の出口高さは一定なので、
河川等の水源水位の高低がそのまま全揚程への影響とな
る。よって、ポンプの吐出量Qは水源の水位に応じて一
意に定まるものと取り扱って差し支えない。この関係を
図3に、Q−H特性として示す。本図の右側縦軸に水源
である河川の水位を併記してある。なお、河川水位は、
水底からの絶対水位ではなく、適宜な基準位置からの相
対水位で示してある。
【0041】上記図3の関係を、河川の水位h〔m〕と
ポンプの吐出量Q〔m3/分〕の関係として図4に示
す。河川の水位hが上昇すれば、全揚程Hが短くなるこ
とから、ポンプの吐出量Qが大きくなるのである。この
ように、Q−h特性が既知であれば、水源水位検出手段
7により水源の水位を取得することで、ポンプの吐出量
Qを特定することができ、ポンプの稼働時間が分かれ
ば、貯水槽へ汲み上げた水量を求めることができる。
【0042】なお、ポンプや配管等の経時変化に起因し
てポンプの吐出量が減少する現象が起こり得るが、この
ような変化は緩やかに現れるので、この経時変化が過大
な誤差要因となるよりも短い周期間隔で水位hと吐出量
Qとの関連特性を更新することが望ましい。
【0043】また、河川や池の水位は、降雨による増水
でも生じない限り、唐突に水位変動が起きる可能性は考
慮しないで良いことから、河川や池を水源とする場合、
その水位h〔m〕が不知(すなわち、全揚程Hが不知)
であっても、上述のような方法で求めたポンプの吐出量
Qを使って貯水槽への給水量を取得することができる。
【0044】例えば、上述した例においては、全揚程が
76〔m〕の時における給水ポンプの吐出量Qi=7.
5〔m3/分〕で、全揚程が78〔m〕の時における給
水ポンプの吐出量Qi=7.4〔m3/分〕であり、そ
の差は0.1〔m3/分〕であるから、全揚程H=76
〔m〕として貯水槽への給水量を求めている間に、水位
が低くなって全揚程H=78〔m〕になったとしても、
その誤差は、0.1〔m 3/分〕÷7.5〔m3/分〕=
1/75=0.0133…程度に過ぎず、電磁流量計に
よる計測で生ずる誤差と比べても、十分実用的な値の給
水量を取得できるのである。
【0045】従って、給水ポンプの空引き防止のために
下限水位のみを検出できるような水源水位取得手段を設
けるようにしても、給水量の取得に大きな影響はないの
である。また、下限水位の他にも1箇所以上の水源水位
を検出できるような水源水位取得手段を用い、給水ポン
プの吐出量Qi〔m3/分〕の誤差が大きな影響を及ぼ
す前に変化した水位を検出し、検出された水位変動に応
じて給配水制御手段が給水ポンプの吐出量Qi〔m3
分〕を計測し直すようにすれば、より正確な給水量を求
めることができる。無論、より細かく水源水位を検出可
能な水源水位検出手段を設け、水位変化に伴う全揚程の
変化に応じて吐出量Qi〔m3/分〕を適切な値に校正
して給水量を演算するようにすれば、一層信頼性の高い
給水量を取得できるという利点がある。
【0046】上記のようにして、水位hにおける給水ポ
ンプの吐出量Qiが特定されれば、所定期間t〔分〕の
間における給水ポンプの稼働時間に応じて、貯水槽へ汲
み上げた総吐出量Qin〔m3〕を求めることができ、そ
の時間tにおける貯水槽の貯水変化量ΔQ〔m3〕と、
時間tにおける配水管から導出された総配水量Qout
〔m3〕とのマスバランスに基づいて、配水管から単位
時間当りに配水される配水量Qe〔m3/分〕を求める
ことができる。以下、Qeの求め方につき詳述する。
【0047】上記式を整理すると、下記の式′が得
られる。
【0048】
【数5】
【0049】なお、配水量Qeは貯水槽から送り出され
る水量で、例えば配水管が複数に分岐されて配水先が各
々異なるような給排水システムでは、配水先毎の配水量
を一意に特定することができないものの、配水管の管経
などが同じであれば、各配水先へ均等に分配されたもの
と見なすことで、近似的な概算値を得ることができる。
【0050】ここで、より具体的な事例に当てはめてQ
eの算出を説明する。第1給水ポンプP1は常時稼働す
るものとし、第2給水ポンプP2は貯水槽の貯水量に応
じて稼働・停止が制御されるものとし、河川の水位h=
2.0〔m〕(全揚程は76〔m〕)、第1,第2給水
ポンプP1,P2の吐出量Qiは共に7.5〔m3/分〕
で、配水管の電動弁9を開状態とする。この場合の貯水
槽の水位変動を図5に示す。なお、貯水槽の水面積Aは
30〔m2〕で、水位変化量h〔m〕との積によって容
積変化量ΔV〔m3〕が一意に定まるものとする。
【0051】本図より、貯水槽の水位が2〔m〕から0
〔m〕に下がるのに要した時間は24分で、この間は第
1給水ポンプP1のみ稼働している。これを′式に当
てはめると、Qe=7.5〔m3/分〕−{30〔m2
×(−2〔m〕)÷24〔分〕}=10〔m3/分〕が
求まる。
【0052】続いて、貯水槽の水位が0〔m〕から2
〔m〕に上昇するまでに要した時間は12分(36分−
24分)であり、この間は第1,第2給水ポンプP1
2が共に稼働している。これを′式に当てはめる
と、Qe=7.5〔m3/分〕×2〔台〕−(30
〔m2〕×2〔m〕÷12〔分〕)=10〔m3/分〕が
求まる。
【0053】図6に示した貯水槽の水位変動は、配水量
Qeが途中で変化した場合を示すものである。水源から
貯水槽へ汲み上げられる水量は稼働ポンプの台数が同じ
である限り一定であるため、配水管からの配水量が一定
である間は、貯水槽内の水位は時間経過に比例して増減
する。よって、本図からは、12分後(貯水槽の水位が
1メートルに減少した時)に配水量Qeが変化している
と判断できる。また、この変化後に傾きが緩やかになっ
ていることから、配水量Qeが減少したものと予測でき
る。
【0054】まず、貯水槽の水位が2〔m〕から1
〔m〕に下がるのに要した時間は12分であるから、こ
の間はQe=7.5〔m3/分〕×1〔台〕−{30
〔m2〕×(−1〔m〕)÷12〔分〕}=10〔m3
分〕である。また、貯水槽の水位が1〔m〕から0
〔m〕に下がるのに要した時間は24分(36分−12
分)であるから、Qe=7.5〔m3/分〕×1〔台〕
−{30〔m2〕×(−1〔m〕)÷24〔分〕}=
8.75〔m3/分〕を得ることができる。このよう
に、給排水制御手段6は、電磁流量計を用いることなく
配水管からの配水量Qe〔m3/分〕を的確に求めるこ
とができる。
【0055】さらに、貯水槽の水位が0〔m〕から2
〔m〕に上昇するのに要した時間は9.6分(45.6
分−36分)であるが、貯水槽の水位が0〔m〕(Lレ
ベル)に達したことで第1,第2給水ポンプP1,P2
共に稼働するから、Qe=7.5〔m3/分〕×2
〔台〕−(30〔m2〕×2〔m〕÷9.6〔分〕)=
8.75〔m3/分〕を得ることができる。このよう
に、給配水制御手段6は、稼働させている給水ポンプの
台数も加味したQi〔m3/分〕を用いて演算すること
により、配水管からの配水量Qe〔m3/分〕を的確に
求めることができる。
【0056】なお、図7に示すのは、10分後(貯水槽
の水位が1メートルに減少した時)に配水量Qeが変化
して、その傾きがより急峻となった場合、すなわち、配
水量Qeが増加したケースを示すものである。貯水槽の
水位が2〔m〕から1〔m〕に下がるのに要した時間は
10分であるから、この間はQe=7.5〔m3/分〕
×1〔台〕−{30〔m2〕×(−1〔m〕)÷10
〔分〕}=10.5〔m3/分〕で、その後貯水槽の水
位が1〔m〕から0〔m〕に下がるのに要した時間は5
分(15分−10分)であるから、Qe=7.5〔m3
/分〕×1〔台〕−{30〔m2〕×(−1〔m〕)÷
5〔分〕}=13.5〔m3/分〕を得ることができ、
貯水槽からの配水量Qeが増加したことを確認できる。
【0057】以上説明したように、本実施形態に係る給
配水システムにおいては、水源から貯水槽へ水を汲み上
げる給水ポンプの単位時間当りの吐出量Qiを、高価な
流量計を用いることなく的確に求めることができる。ま
た、流量計を用いずに求めた給水ポンプの吐出量Qiを
使って、配水管から単位時間当りに配水される配水量Q
eも的確に求めることができる。従って、1台が600
万〜800万円もする電磁流量計を使わずに、1台が2
0万円程度の水位計を水源水位検出手段や貯水槽水位検
出手段として用いれば給配水システムを構築できるの
で、施工費のコスト低減に大きく寄与できる。
【0058】また、給水ポンプの吐出量Qiと配水管か
らの配水量Qeが簡単に分かるので、給水ポンプに対す
る稼働・停止の制御を給配水制御手段が効率よく行うこ
とができ、大規模なファームポンド(例えば、容積43
60〔m3〕で3億円程度)を用意する必要が無く、小
規模な貯水槽(例えば、容積120〔m3〕で840万
円程度)で十分な灌漑用水を賄うことができる。
【0059】このように、小規模な貯水槽で給配水シス
テムを構築できるのは、施工費の低減だけでなく、安全
確保や清掃などのメンテナンス面でも大きなメリットと
なる。大規模なファームポンドは天蓋を設けることがで
きないため、水槽への転落防止のために柵などを設ける
必要がある上に、陽光による藻類発生や虫類の発生で水
質悪化が問題となり、定期的に水槽の清掃が必要となる
が、大きな水槽の清掃には多大な労働力が必要となり、
維持管理費用を押し上げてしまう。
【0060】これに対して、小規模な貯水槽を用いて実
現できる本発明の給配水システムでは、天蓋付きの貯水
槽を用いることができ、転落事故の防止および藻類発生
の抑制を容易に実現できるし、清掃作業なども低廉に行
うことができる。しかも、本発明の給配水システムで
は、給水ポンプの吐出量Qiと配水管からの配水量Qe
とに応じて、貯水槽への給水を効率よく制御できるの
で、貯水槽へ汲み上げた水の滞留時間が極めて短くな
り、この点からも、藻類や虫類の発生による水質悪化防
止に好適である。無論、必要以上の水量を汲み上げてオ
ーバーフロー分を余水として捨てる従来方式の給配水シ
ステムに比べて、無駄なエネルギー消費を抑止できると
いう効果もある。
【0061】なお、上述した実施形態に係る給配水シス
テムでは、配水管からの配水量Qeが第1給水ポンプP
1の吐出量Qiよりも大きい場合を示したので、配水管
からの配水が行われている間は、第1ポンプP1を常時
稼働させていても問題なかったが、例えば、第1給水ポ
ンプP1の吐出量Qiが配水管からの配水量Qeよりも
大きい場合には、配水管からの配水が行われていても、
それを上回る水が給水ポンプから貯水槽へ供給されてい
るため、貯水槽の水位が上昇し続けることとなる。
【0062】このようなケースでは、貯水槽の水位が上
限(Hレベル)に達した時点で第1ポンプP1を停止さ
せ、貯水槽の水位が下限(Lレベル)に達した時点で、
再び給水ポンプの稼働を開始すればよい。但し、その後
の経過時間と貯水槽水位変動に基づいて配水量Qeを求
めておき、1台の給水ポンプの吐出量よりも配水量Qe
の方が大きかった場合には、2台の給水ポンプを同時に
稼働させる。このような判断制御は、給配水制御手段の
プログラムに予め組み込んでおくことで容易に実現でき
る。
【0063】さらに、上述した給配水システムの実施形
態では、貯水槽の上限水位検出と下限水位検出を給水ポ
ンプの稼働・停止のトリガとして用いるものとしたが、
これに限らず、例えば、貯水槽の水位がほぼ一定に保た
れるように給水ポンプの稼働・停止を制御するなど、適
宜な制御手法を採用して構わない。これは、給配水シス
テムを実現する上でのノウハウに属する事項に過ぎない
からである。しかし、上記実施形態のように、貯水槽内
の水量が上限水位と下限水位との間を常時変動するよう
に水源からの吸水量を制御しておけば、水源から汲み上
げられた水が短期間で配水されることとなるので、貯水
槽内での滞留期間内に水質が悪化することを効果的に抑
制できると言う利点がある。
【0064】また、上記実施形態では、水源から直接的
に給水ポンプで水を汲み上げるものとしたが、例えば、
図8に示す第2実施形態の如く、水源の水をポンプピッ
ト10へ引き込み、このポンプピット10に設置した第
1,第2給水ポンプP1,P2から貯水槽1へ水を汲み上
げるようにしても良い。このように、ポンプピット10
にレベルスイッチ(水源水位検出手段7)や第1,第2
給水ポンプP1,P2を設けるものとすれば、保守・管理
を容易に行えるという利点がある。なお、図8に示す第
2実施形態の給配水システムでは、上記第1実施形態の
給配水システムと同様の構成に同一符号を付して説明を
省略した。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る給
配水システムにおいては、水源から貯水槽へ水を汲み上
げる給水ポンプの単位時間当りの吐出量Qiを、高価な
流量計を用いることなく、給配水制御手段によって的確
に求めることができるので、施工費のコスト低減に大き
く寄与できる。
【0066】また、請求項2に係る給配水システムにお
いては、水源の下限水位の他に1箇所以上で水位を検出
可能な水源水位検出手段を備えることで、水源水位検出
手段により検出された水源の水位WLに基づく貯水槽ま
での全揚程に対応する給水ポンプの単位時間当りの吐出
量Qiを求めることができ、水源水位の変化に伴う全揚
程の変化に応じて、給水ポンプの単位時間当りの吐出量
Qiの校正を行うことにより、一層信頼性の高い給水量
を取得できるようになる。
【0067】また、請求項3に係る給配水システムにお
いては、流量計を用いずに求めた給水ポンプの吐出量Q
iを使うことで、配水管から単位時間当りに配水される
配水量Qeも、給配水制御手段によって的確に求めるこ
とができる。これにより、配水量計測のための流量計も
不用となって、更なる施工費のコスト低減に寄与でき
る。しかも、給水ポンプの吐出量Qiと配水管からの配
水量Qeとに基づいて、貯水槽への好適な供給水量とな
るように給配水制御手段が給水ポンプの稼働・停止を制
御できるので、配水量に見合った水量を給水ポンプで過
不足無く供給することが可能となり、大規模なファーム
ポンドを用いた給配水システムに匹敵する規模の給配水
を、貯水容量の小なる貯水槽を使って実現できるという
メリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る給配水システムのシステム
構成図である。
【図2】給水ポンプの稼働時間と貯水槽の容量(水位)
変化を示す特性図である。
【図3】給水ポンプの吐出量Qと全揚程Hの関係を示す
特性図である。
【図4】河川水位hと給水ポンプの吐出量Qとの関係を
示す特性図である。
【図5】時間経過に伴う貯水槽の水位変化の第1例を示
す特性図である。
【図6】時間経過に伴う貯水槽の水位変化の第2例を示
す特性図である。
【図7】時間経過に伴う貯水槽の水位変化の第3例を示
す特性図である。
【図8】第2実施形態に係る給配水システムのシステム
構成図である。
【図9】大規模ファームポンドを用いた従来の給配水シ
ステムのシステム構成図である。
【図10】矩形プール状のファームポンドの水槽構造図
である。
【図11】円形プール状のファームポンドの水槽構造図
である。
【図12】吐出水槽を用いた従来の給配水システムのシ
ステム構成図である。
【図13】年間の灌漑水量の変化を示す遷移図である。
【図14】代掻き期における一日の灌漑水量の変化を示
す遷移図である。
【図15】代掻き期以外の灌漑期間における一日の灌漑
水量の変化を示す遷移図である。
【図16】代掻き期における一日の給水ポンプの稼働状
況を示す遷移図である。
【図17】代掻き期以外の灌漑期間における一日の給水
ポンプの稼働状況を示す遷移図である。
【符号の説明】
1 貯水槽 2 配水管 3 給水管 4 オーバーフロー管 5 排水溝 6 給配水制御手段 6a 制御盤 6b 現場盤 7 水源水位検出手段 8 貯水槽水位検出手段 9 電動弁 10 ポンプピット P1 第1給水ポンプ P2 第2給水ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水源から水を汲み上げて吐出する給水ポ
    ンプと、 上記給水ポンプによる汲み上げが可能な水源の下限水位
    を検出可能な水源水位検出手段と、 上記給水ポンプが吐出した水を貯留する貯水槽と、 上記貯水槽の水位を2箇所以上で検出可能な貯水槽水位
    検出手段と、 上記貯水槽内の水を導出して要所へ供給する配水管と、 上記給水ポンプの稼働・停止および配水管流路の開・閉
    を制御して、水源から貯水槽への吸水と貯水槽から要所
    への配水を制御する給配水制御手段と、 からなる給配水システムであって、 上記給配水制御手段は、配水管流路を閉じて給水ポンプ
    を任意の時間tだけ稼働させ、当該時間tにおける貯水
    槽の水位上昇に伴う貯水変化量ΔQを取得し、給水ポン
    プの単位時間当りの吐出量Qiを求めるようにしたこと
    を特徴とする給配水システム。
  2. 【請求項2】 上記水源水位検出手段は、水源の下限水
    位の他に1箇所以上で水位を検出可能とし、 上記給配水制御手段は、水源水位検出手段により水源の
    水位WLが検出された状態において、配水管流路を閉じ
    て給水ポンプを任意の時間tだけ稼働させ、当該時間t
    における貯水槽の水位上昇に伴う貯水変化量ΔQを取得
    し、水源の水位WLに基づく貯水槽までの全揚程に対応
    する給水ポンプの単位時間当りの吐出量Qiを求めるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載の給配水シス
    テム。
  3. 【請求項3】 上記給配水制御手段は、任意の時間tが
    経過する間に給水ポンプが稼働して貯水槽へ吐出した総
    吐出量Qin(Qi×t)と、時間tにおける貯水槽の貯
    水変化量ΔQと、時間tにおける配水管から導出された
    総配水量Qout (Qe×t)とのマスバランスに基づい
    て、配水管から単位時間当りに配水される配水量Qeを
    求めるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の給配水システム。
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