JP2003251038A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003251038A JP2003009992A JP2003009992A JP2003251038A JP 2003251038 A JP2003251038 A JP 2003251038A JP 2003009992 A JP2003009992 A JP 2003009992A JP 2003009992 A JP2003009992 A JP 2003009992A JP 2003251038 A JP2003251038 A JP 2003251038A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 進行中の遊技状態と賞球の払出残数とを低コ
ストでバックアップすることができる遊技機を提供する
こと。 【解決手段】 遊技の制御を行う主制御基板Cには、払
出制御基板Hへ払い出しが指示されていない賞球の払出
残数を記憶する残賞球数カウンタ13aと払出制御基板
Hへ払い出しが指示された賞球の払出残数を記憶する賞
球払出カウンタ13bとが設けられており、停電等が発
生しても残賞球数カウンタ13a及び賞球払出カウンタ
13bの値は、進行中の遊技状態と共にバックアップエ
リア13dにバックアップされる。よって、進行中の遊
技状態と賞球の払出残数とを主制御基板Cで一括してバ
ックアップすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機やス
ロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 パチンコ機の遊技の制御は、主に主制
御基板により行われる。この主制御基板には、賞球や貸
球の払出制御を行う払出制御基板が接続されており、こ
の払出制御基板の制御は、主制御基板から払出制御基板
へ一方向に送信されるコマンドにより行われる。
【0003】ここで、賞球の払い出しは、停電等の発生
によってパチンコ機の電源が切断された場合にも確実に
行う必要がある。従って、賞球の払出残数を記憶する払
出制御基板のデータをパチンコ機の電源が切断された後
も保持(バックアップ)して、電源が再投入された後に
未払い分の賞球を払い出すように構成されている。
【0004】また、主制御基板により制御される遊技状
態が、遊技者に所定の遊技価値が付与された状態(例え
ば大当たり後の特別遊技状態)である場合に、その遊技
状態が停電等の発生によって無効となると遊技者が不利
益を被ってしまう。このため、賞球の払出残数と同様、
主制御基板で進行中の遊技状態も電源切断後に保持し、
未消化の有利な遊技状態は電源が再投入された後に継続
して実行できるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、主制
御基板及び払出制御基板のそれぞれでデータをバックア
ップさせるためには、バックアップに必要なハードウェ
アやプログラム等を各制御基板毎に装備しなければなら
ず、バックアップの装備に伴うコストが増大してしまう
という問題点があった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、進行中の遊技状態と賞球の払出
残数とを低コストでバックアップすることができる遊技
機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、遊技の制御を行う主制御
手段と、その主制御手段で行われる遊技の制御に関する
データを電源の切断後においても保持するバックアップ
手段と、前記主制御手段から出力される遊技媒体の払出
指示に基づいて遊技媒体の払出制御を行う払出制御手段
とを備えており、前記主制御手段は、遊技媒体の払出残
数を記憶する残数記憶手段を備え、その残数記憶手段に
記憶される遊技媒体の払出残数に基づいて遊技媒体の払
出指示を出力するものである。請求項2記載の遊技機
は、請求項1記載の遊技機において、前記払出制御手段
によって駆動されると共に駆動量に応じた数の遊技媒体
を払い出す払出手段を備えており、前記払出制御手段
は、前記主制御手段から出力される遊技媒体の払出指示
に基づいて前記払出手段の駆動量を制御して遊技媒体の
払出制御を行うものである。請求項3記載の遊技機は、
請求項1又は2に記載の遊技機において、前記主制御手
段は、遊技媒体の払出指示に応じた所定数の遊技媒体が
払い出されたか否かを判断する判断手段を備えており、
その判断手段により前記所定数の遊技媒体が払い出され
ていないと判断された場合に所定の制御が行われるもの
である。請求項4記載の遊技機は、請求項3記載の遊技
機において、前記主制御手段は、前記判断手段により前
記所定数の遊技媒体が払い出されていないと判断された
場合に前記所定数に対して不足する遊技媒体の払出指示
を出力する出力手段を備えている。
【0008】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチン
コ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。
なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や他の遊技機に用
いることは、当然に可能である。
【0009】図1は、第1実施例のパチンコ機Pの遊技
盤の正面図である。遊技盤1の周囲には、球が入賞する
ことにより5個から15個の球が払い出される複数の入
賞口2が設けられている。また、遊技盤1の中央には、
複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶デ
ィスプレイ(以下単に「LCD」と略す)3が設けられ
ている。このLCD3の表示画面は横方向に3分割され
ており、3分割された各表示領域において、それぞれ上
から下へ縦方向にスクロールしながら図柄の変動表示が
行われる。
【0010】LCD3の上方には、表面に「○」と
「×」との普通図柄が表示された2つのLED6a,6
bで構成された普通図柄表示装置6が配設されている。
この普通図柄表示装置6では、遊技領域に打ち込まれた
球がLCD3の両側に配設されたゲート7を通過した場
合に、「○」と「×」とのLED6a,6bを交互に点
灯させる変動表示が行われる。かかる変動表示が「○」
のLED6aで終了した場合には、当たりとなって普通
電動役物4が所定時間(例えば0.5秒)開放される。
【0011】また、LCD3の下方には、図柄作動口
(第1種始動口、普通電動役物)4が設けられており、
球がこの図柄作動口4へ入賞することにより、前記した
LCD3の変動表示が開始される。図柄作動口4の下方
には、特定入賞口(大入賞口)5が設けられている。こ
の特定入賞口5は、LCD3の変動後の表示結果が予め
定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、
大当たりとなって、球が入賞しやすいように所定時間
(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入
賞するまで)開放される入賞口である。
【0012】この特定入賞口5内には、Vゾーン5aが
設けられており、特定入賞口5の開放中に、球がVゾー
ン5a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口
5の閉鎖後、再度、その特定入賞口5が所定時間(又
は、特定入賞口5に球が所定個数入賞するまで)開放さ
れる。この特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回
(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作
の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値が付与さ
れた状態(特別遊技状態)である。
【0013】なお、第3種パチンコ遊技機において所定
の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)とは、L
CD3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み
合わせの1つと一致する場合に、特定入賞口が所定時間
開放されることをいう。この特定入賞口の開放中に、球
がその特定入賞口内へ入賞すると、特定入賞口とは別に
設けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される。
【0014】図2は、第1実施例のパチンコ機Pの電気
的構成を示したブロック図であり、特に、パチンコ機P
の遊技内容の制御を行う主制御基板Cと、賞球や貸球の
払出制御を行う払出制御基板Hとの電気的構成を示した
ブロック図である。
【0015】パチンコ機Pの主制御基板Cには、演算装
置である1チップマイコンとしてのMPU11が搭載さ
れている。このMPU11には、MPU11により実行
される各種の制御プログラムや固定値データを記憶した
ROM12と、そのROM12内に記憶される制御プロ
グラムの実行に当たって各種のデータ等を一時的に記憶
するためのメモリであるRAM13と、割込回路やタイ
マ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されて
いる。図3から図6に示すフローチャートのプログラム
は、制御プログラムの一部としてROM12内に記憶さ
れている。
【0016】主制御基板CのRAM13は、残賞球数カ
ウンタ13aと、賞球払出カウンタ13bと、タイマカ
ウンタ13cと、バックアップエリア13dとを備えて
いる。また、RAM13には、パチンコ機Pの電源のオ
フ後においても、電源基板50からバックアップ電圧が
供給されており、データを保持(バックアップ)できる
ように構成されている。
【0017】残賞球数カウンタ13aは、払出制御基板
Hへ払い出しが指示されていない賞球の払出残数を記憶
するカウンタである。この残賞球数カウンタ13aの値
は、図1に示す入賞口2又は図柄作動口4に球が入賞し
て後述する普通入賞スイッチ17又は第1種始動口スイ
ッチ18が球を検出する毎に「5」ずつ加算され(図
5、S32参照)、特定入賞口5に球が入賞して後述す
るVカウントスイッチ19又は10カウントスイッチ2
0が球を検出する毎に「15」ずつ加算される(図5、
S34参照)。一方、主制御基板Cから払出制御基板H
へ賞球の払い出しを要求する賞球コマンドが送信される
と、その賞球コマンドで指示された賞球数分だけ残賞球
数カウンタ13aの値が減算される(図5、S41及び
S46参照)。
【0018】ここで、賞球コマンドとは、払出制御基板
Hへ賞球の払い出しを指示するためのコマンドであり、
4バイトで構成されている。賞球コマンドの1バイト目
のデータは、そのコマンドが賞球コマンドであることを
示すためのデータ(例えば「A0H」)とされており、
また、2バイト目のデータは賞球数を示すデータとされ
ている。本実施例において1回の賞球コマンドにより指
示される最大の賞球数は10球であるので、その最大の
賞球数に対応した「01H」〜「0AH」の10種類の
データが賞球コマンドの2バイト目のデータとされる。
【0019】なお、賞球コマンドは1バイトで構成する
ようにしても良い。前記した通り、1回の賞球コマンド
により指示される最大の賞球数は10球であるので、賞
球コマンドを1バイトで構成する場合には、その最大の
賞球数にまで対応した「01H」〜「0AH」の10種
類のデータを賞球コマンドとすれば良い。即ち、1バイ
トで構成されるコマンドの上位4ビットが「0」の場合
に賞球コマンドとするのである。
【0020】賞球払出カウンタ13bは、払出制御基板
Hへ払い出しが指示された賞球の払出残数を記憶するた
めのカウンタである。この賞球払出カウンタ13bの値
は、主制御基板Cから払出制御基板Hへ賞球コマンドが
送信されて残賞球数カウンタ13aの値が減算される
と、その減算分の賞球数が払出制御基板Hへ払い出しが
指示された賞球の払出残数として書き込まれる(図5、
S40及びS45参照)。この賞球払出カウンタ13b
の値が「1」以上である場合には、払出制御基板Hへ払
い出しが指示されたにも関わらず、払い出しが行われて
いない未払い分の賞球が残っているので、賞球の払出状
況を確認する賞球払出確認処理が実行される(図5及び
図6参照)。かかる賞球払出カウンタ13bの値は、賞
球払出確認処理において後述する賞球カウントスイッチ
22のオンが検出される毎に「1」ずつ減算される(図
6、S52参照)。この賞球払出カウンタ13bの値と
残賞球数カウンタ13aの値との総和が賞球の払出残数
であり、これらカウンタ13a,13bの値は、各入賞
口へ球が入賞し又は図示しない払出口から賞球が払い出
される毎に更新される。
【0021】タイマカウンタ13cは、払出制御基板C
へ払い出しが指示されてからの経過時間を計時するため
のカウンタである。このタイマカウンタ33cの値は、
残賞球数カウンタ13aの値が「1」以上であって主制
御基板Cから払出制御基板Hへ賞球コマンドが送信さ
れ、賞球払出カウンタ13bの値が「1」以上になった
ときに「0」クリアされる(図5、S42参照)。この
タイマカウンタ13cの値は、賞球払出カウンタ13b
の値が「1」以上であって賞球払出確認処理が行われる
毎に「1」ずつ加算されていく(図5、S53参照)。
【0022】ここで、賞球払出確認処理は、主制御基板
Hのメイン処理で2ms毎に行われるタイマ割込処理の
1部として実行されるものであり、賞球払出カウンタ1
3bの値が「1」以上であれば2ms毎に繰り返して行
われる。このため、タイマカウンタ13bの値が「20
00」となったときには、主制御基板Cから払出制御基
板Hへ1回目の賞球コマンドが送信されてから4秒(2
msに2000を乗じた時間)経過している。パチンコ
機Pの払出制御基板Hは、正常な状態においては、主制
御基板Cが賞球コマンドを送信してから遅くとも3秒以
内で10個の賞球を払い出す制御を実行するものであ
り、4秒が経過しても賞球コマンドに対する賞球の払い
出しが行われない場合には何らかの異常が発生してい
る。この異常は、例えば、払出制御基板Hが賞球払出モ
ータ21を駆動したにも関わらず、球の供給が1球分だ
け不足したといった軽度な異常とも考えられる。この場
合には、主制御基板Cは、賞球払出カウンタ13bに記
憶された賞球の払出残数を不足分の賞球数として2回目
の賞球コマンドを払出制御基板Hへ送信する(図6、S
55参照)。
【0023】また、タイマカウンタ13bの値が「40
00」となったときには、1回目の賞球コマンドが送信
されてから8秒が経過した、即ち、2回目の賞球コマン
ドが送信されてから4秒が経過したにも関わらず、2回
目の賞球コマンドに対する不足分の賞球の払い出しが完
了していない。この場合には、主制御基板Cは、重度の
異常の発生であると判断してエラーを外部に告知する
(図6、S57参照)。なお、必ずしも2回の賞球コマ
ンドを送信しても賞球の払い出しが完了しない場合にエ
ラーとする必要は無く、1回目の賞球コマンドに対する
賞球数が不足した時点でエラーとしても良く、或いは、
3回以上の賞球コマンドを送信しても賞球数が不足した
場合にエラーとしても良い。
【0024】なお、エラーの外部への告知は、図示しな
い異常発生を示すランプが点灯されると共に、異常の発
生を示唆する信号が外部端子に出力されて行われる。遊
技場の管理者は、ホールコンピュータ等を外部端子に接
続することにより、複数のパチンコ機Pにおける異常の
発生を一括して管理することができる。
【0025】バックアップエリア13dは、停電等の発
生により電源が切断された場合、電源の再入時に、パチ
ンコ機Pの状態を電源切断前の状態に復帰させるため、
電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)のスタッ
クポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶してお
くためのエリアである。このバックアップエリア13d
への書き込みは、NMI割込処理(図3参照)によって
電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア13d
に書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消によ
る電源入を含む。以下、同様)の初期化処理(図4、S
22及びS23参照)において実行される。なお、MP
U11のNMI(Non Maskable Interrupt)端子(ノン
マスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断
時に、後述する停電監視回路50cから出力される停電
信号51が入力されるように構成されており、停電の発
生により、図3の停電時処理(NMI割込処理)が即座
に実行される。
【0026】ここで、従来、賞球の払い出しは、停電等
の発生によってパチンコ機の電源が切断された場合にも
確実に行う必要があるので、賞球の払出残数がバックア
ップされ、停電解消後には、未払い分の賞球が確実に払
い出されるように構成されていた。この賞球の払い出し
に関する制御は、払出制御基板Hで行われるので、払出
制御基板Hによって賞球の払出残数がバックアップされ
ていた。また、遊技の状態が遊技者にとって有利な大当
たり後の特別遊技状態等である場合にも、その遊技状態
が停電等の発生によって無効になると遊技者が不利益を
被ってしまうので、主制御基板で制御される遊技状態も
バックアップされていた。このように各制御基板をバッ
クアップさせるため、バックアップに必要なハードウェ
アやプログラム等を各制御基板に装備する必要があっ
た。
【0027】これに対し、本実施例のパチンコ機Pによ
れば、賞球の払出残数を記憶する残賞球数カウンタ13
a及び賞球払出カウンタ13bが主制御基板Cに設けら
れており、停電等が発生しても残賞球数カウンタ13a
及び賞球払出カウンタ13bの値を、進行中の遊技状態
と共にバックアップエリア13dにバックアップするこ
とができる。よって、従来のようにわざわざ複数の制御
基板にバックアップの機能を設けることなく、遊技状態
と賞球の払出残数とを主制御基板Cで一括してバックア
ップすることができ、バックアップに必要なハードウェ
アやプログラム等を簡素化して部品コストを低減するこ
とができる。
【0028】ROM12およびRAM13を内蔵したM
PU11は入出力ポート15と接続されており、入出力
ポート15は、賞球払出用モータ21によって賞球や貸
球の払出制御を行う払出制御基板Hと複数本の信号線を
介して双方向通信を可能に接続されるほか、複数の普通
入賞スイッチ17と、第1種始動口スイッチ18と、V
カウントスイッチ19と、10カウントスイッチ20
と、賞球カウントスイッチ22と、タンク球切スイッチ
23と、下皿満タンスイッチ24と、他の入出力装置2
5と、電源基板50に設けられた停電監視回路50c及
びクリアスイッチ50bと、それぞれ接続されている。
【0029】普通入賞スイッチ17は、遊技盤1に設け
られた複数の入賞口2へ入賞した球をそれぞれ検出する
ためのスイッチであり、各入賞口2の入口近傍に設けら
れている。第1種始動口スイッチ18は、図柄作動口
(第1種始動口)4を通過した球を検出するためのスイ
ッチであり、図柄作動口4の近傍に設けられている。普
通入賞スイッチ17のいずれか又は第1種始動口スイッ
チ18によって球が検出されると、残賞球数カウンタ1
3aの値に「5」が加算され(図5、S32参照)、そ
の残賞球数カウンタ13aの値に基づいて5個の賞球が
払い出される。
【0030】Vカウントスイッチ19は、特定入賞口5
内のVゾーン5aへ入賞した球を検出するためのスイッ
チであり、また、10カウントスイッチ20は、特定入
賞口5内のVゾーン5a以外へ入賞した球を検出するた
めのスイッチである。Vカウントスイッチ19又は10
カウントスイッチ20により球が検出されると、残賞球
数カウンタ13aの値に「15」が加算され(図5、S
34参照)、その残賞球数カウンタ13aの値に基づい
て15個の賞球が払い出される。
【0031】賞球カウントスイッチ22は、賞球払出用
モータ21によって払い出された賞球を検出するための
スイッチであり、賞球払出用モータ21と共に賞球払出
ユニットに搭載されている。この賞球カウントスイッチ
22によって賞球の払い出しが検出される毎に賞球払出
カウンタ13bの値が「1」ずつ減算されるので、賞球
払出カウンタ13bに記憶される値を、実際に払い出し
が行われた賞球数に基づいて更新させることができる。
停電の発生時には、賞球払出カウンタ13b及び残賞球
数カウンタ13aの値は主制御基板Cのバックアップエ
リア13dにバックアップされるので、停電発生時の賞
球の払出残数を正確にバックアップさせることができ
る。
【0032】タンク球切スイッチ23は、賞球払出用モ
ータ21の駆動により払い出される賞球や貸球を貯留す
る貯留タンク(図示せず)に球が貯留されているか否か
を検出するためのスイッチである。下皿満タンスイッチ
24は、パチンコ機Pの下皿(図示せず)が球で一杯に
なっているか否かを検出するためのスイッチである。
【0033】払出制御基板Hは賞球や貸球の払出制御を
行うものであり、演算装置であるMPU31が搭載され
ている。このMPU31には、MPU31により実行さ
れる制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM
32と、ワークメモリ等として使用されるRAM33と
を備えている。図7から図10に示すフローチャートの
プログラムは、制御プログラムの一部としてROM32
内に記憶されている。
【0034】払出制御基板HのRAM33は、駆動回数
カウンタ33aを備えている。駆動回数カウンタ33a
は、賞球を払い出す賞球払出モータ21の駆動量を記憶
するものである。主制御基板Cから送信される賞球コマ
ンドを払出制御基板Hが受信すると、図7に示す割込処
理(コマンド受信処理)が実行され、賞球コマンドで指
示された値が駆動回数カウンタ33aに書き込まれる
(図7、S72参照)。この駆動回数カウンタ33aの
値が「1」以上である場合には、後述する賞球払出用モ
ータ21が駆動回数カウンタ33aの値分だけ駆動さ
れ、駆動回数カウンタ33aに書き込まれた値と同数の
賞球の払い出しが行われる。
【0035】これらROM32およびRAM33を内蔵
したMPU31は入出力ポート35と接続されており、
その入出力ポート35は、前述した主制御基板Cと接続
されるほか、賞球払出用モータ21と、他の入出力装置
25と、それぞれ接続されている。
【0036】賞球払出用モータ21は賞球を払い出すた
めのモータである。この賞球払出用モータ21は、回転
位置を検出するためのロータリーエンコーダを備えてお
り、払出制御基板Hの制御により回転量が制御される。
本実施例のパチンコ機Pは、賞球払出用モータ21が1
回転すると5個の賞球を払い出すものであり、1/5回
転(72度の回転角)の駆動制御が行われる毎に1個ず
つ賞球を払い出す。払出制御基板Hは、駆動回数カウン
タ33aの値に応じて賞球払出用モータ21の駆動を制
御し、例えば、駆動回数カウンタ33aの値が「1」で
ある場合に賞球払出用モータを1/5回転駆動させ、ま
た、駆動回数カウンタ33aの値が「5」である場合に
は、賞球払出用モータ21を1回転駆動させる。払出制
御基板Hは、賞球コマンドで指示された値に基づいて賞
球払出用モータ21を駆動させるのみで良く、賞球カウ
ントスイッチ22で検出される賞球の払い出しを監視す
る場合に比べて簡易な制御とすることができる。
【0037】なお、賞球払出用モータは、駆動量を計量
するためのタイマを払出制御基板Hに設け、駆動時間を
制御するものであっても良く、また、賞球払出用モータ
21の駆動量に基づいて機械的にオンオフされるリミッ
トスイッチ等の機械センサを設けて駆動量を制御しても
良い。また、賞球払出用モータとして、作動信号の入力
回数に基づいて駆動量を制御することができるステッピ
ングモータとしても良い。
【0038】電源基板50は、パチンコ機Pの各部に電
力を供給するための電源部50aと、クリアスイッチ5
0bと、停電監視回路50cとを備えている。クリアス
イッチ50bは、主制御基板CのRAM13にバックア
ップされるデータをクリアするためのスイッチであり、
押しボタンタイプのスイッチで構成されている。このク
リアスイッチ50bが押下された状態でパチンコ機Pの
電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、
主制御基板CによってRAM13のデータがクリアされ
る。
【0039】停電監視回路50cは、停電等の発生によ
る電源断時に、主制御基板CのMPU11のNMI端子
へ停電信号51を出力するための回路である。この停電
監視回路50cは、電源部50aから出力される最も大
きい電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、こ
の電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断)
の発生と判断して、停電信号51を主制御基板Cへ出力
するように構成されている。この停電信号51の出力に
よって、主制御基板Cは停電の発生を認識し、停電時処
理(図3のNMI割込処理)を実行する。なお、電源部
50aは、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満
になった後においても、かかる停電時処理の実行に充分
な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を
正常値に維持するように構成されているので、主制御基
板Cは、停電時処理を正常に実行することができるので
ある。
【0040】次に、上記のように構成されたパチンコ機
Pで実行される各処理を、図3から図8の各フローチャ
ートを参照して説明する。図3は、停電の発生等による
パチンコ機Pの電源断時に、主制御基板Cで実行される
NMI割込処理のフローチャートである。このNMI割
込処理により、停電の発生等による電源断時の主制御基
板Cの状態がバックアップエリア13dに記憶される。
【0041】停電の発生等によりパチンコ機Pの電源が
断されると、停電監視回路50cから停電信号51が主
制御基板CのMPU11のNMI(Non Maskable Inter
rupt)端子へ出力される。すると、MPU11は、実行
中の制御を中断して、図3のNMI割込処理を開始す
る。停電信号51が出力された後所定時間は、主制御基
板Cの処理が実行可能なように電源基板50の電源部5
0aから電力供給がなされており、この所定時間内にN
MI割込処理が実行される。
【0042】NMI割込処理では、まず、各レジスタお
よびI/O等の値をスタックエリアへ書き込み(S
1)、次に、スタックポインタの値をバックアップエリ
ア13dへ書き込んで退避する(S2)。更に、停電発
生情報をバックアップエリア13dへ書き込んで(S
3)、停電の発生等による電源断時の状態を記憶する。
その後、その他停電処理を実行した後(S4)、電源が
完全に断して処理が実行できなくなるまで、処理をルー
プする。
【0043】図4は、パチンコ機Pの主制御基板Cにお
いて実行されるメイン処理のフローチャートである。パ
チンコ機Pの主な制御は、このメイン処理によって実行
される。メイン処理では、まず、割込を禁止した後(S
11)、スタックポインタを設定し(S12)、クリア
スイッチ50bがオンされているか否かを確認する(S
13)。クリアスイッチ50bがオンされていなければ
(S13:No)、バックアップが有効であるか否かを
確認する(S14)。この確認は、RAM13の所定の
エリアに書き込まれたキーワードが正しく記憶されてい
るか否かにより判断する。キーワードが正しく記憶され
ていればバックアップは有効であり、逆に、キーワード
が正しくなければバックアップデータは破壊されている
ので、そのバックアップは有効ではない。バックアップ
が有効であれば(S14:Yes)、処理をS21へ移
行して、賞球コマンドを払出制御基板Hへ送信すると共
に主制御基板Cの各状態を電源断前の状態に復帰させ
る。
【0044】一方、バックアップが有効でなかったり
(S14:No)、或いはクリアスイッチ50bがオン
されていれば(S13:Yes)、RAMクリア及び初
期化処理を実行して(S15)、RAM13及びI/O
等の各値を初期化し、タイマ割込の設定を行う(S1
6)。タイマ割込の設定後は、各割込を許可状態とする
(S17)。
【0045】割込の許可後は、特別図柄変動処理や、表
示データ作成処理、ランプ・情報処理等の遊技の制御を
行う各処理を実行し(S18)、所定のタイミングが到
来するまでの残余時間の間、大当たりを決定するための
乱数カウンタの初期値を更新する乱数更新処理(S1
9)を繰り返し実行する。S18の各処理は定期的に実
行する必要があるので、S20の処理においてS18の
各処理を開始してからの経過時間をチェックする(S2
0)。チェックの結果、所定時間(本実施例では2m
s)経過していれば(S20:Yes)、処理をS18
へ移行し、一方、所定時間経過していなければ、(S2
0:No)、処理をS19へ移行して、乱数更新処理
(S19)の実行を繰り返す。ここで、S18の各処理
の実行時間は、遊技の状態に応じて変化するので、次の
各処理(S18)の実行タイミングが到来するまでの残
余時間は、一定の時間ではない。よって、かかる残余時
間を使用して乱数更新処理(S19)を繰り返し実行す
ることにより、大当たりの発生に直接的に影響する乱数
カウンタの初期値をランダムに更新することができる。
【0046】S21からの処理では、まず、賞球払出カ
ウンタ13bの値をセットした賞球コマンドを払出制御
基板Hへ送信する(S21)。賞球払出カウンタ13b
に記憶された値は払出制御基板Hへ指示した賞球の払出
残数であるので、バックアップされた賞球払出カウンタ
13bの値は、電源断前に賞球コマンドを送信して払出
制御基板Hへ払い出しが指示された賞球のうち未払いと
された賞球の残数である。払出制御基板Hには、電源断
前に指示を受けた賞球数がバックアップされていないの
で、このS21の処理で主制御基板Cから送信される賞
球コマンドを受信することにより、払出制御基板Hは、
その状態を停電発生前の状態に復帰させることができ
る。
【0047】S21の処理の後は、バックアップエリア
13dからスタックポインタの値を読み出して、これを
スタックポインタへ書き込み、電源断前(停電前)の状
態、即ちNMI割込発生前の状態に戻す(S22)。次
に、バックアップエリア13dへ退避した各レジスタや
I/O等のデータをそのバックアップエリア13dから
読み出して、これら各データを元のレジスタやI/O等
へ書き込む(S23)。更に、割込状態を停電発生時に
実行される図3の処理で記憶しておいた電源断前(停電
前)の状態、即ちNMI割込発生前の状態に戻し(S2
4)、NMI割込リターンを実行して処理を電源断前に
実行していたところへ戻して、制御を電源断前の状態か
ら続行する。
【0048】ここで、S21の賞球コマンドの送信処理
は、S22及びS23の電源断前の状態に復帰させる復
帰処理を実行する前に行われる。つまり、電源断前に行
われた処理を、復帰処理を実行する前に完了させるので
ある。このため、電源断前の状態に復帰させた後に余分
な処理が行われてRAM13の内容が変わってしまい、
NMI割込リターンをした後の制御がスムーズに進行さ
せられなくなるといった不具合を未然に防ぐことができ
る。なお、賞球コマンドの送信処理は、必ずしも復帰処
理を実行する前に完了させる必要はなく、S14の処理
でバックアップが有効であることが確認された後に復帰
処理を即座に実行し、その復帰処理後にS21の処理を
行っても良い。主制御基板Cが電源断前の状態に整えら
れて遊技の制御が開始可能とされた時点で賞球コマンド
を払出制御基板Hへ送信することにより、主制御基板C
による遊技の制御が開始可能なタイミングを払出制御基
板Hに正確に認識させることができる。更に、S24の
処理を実行して割込を元の状態に戻した後に賞球コマン
ドの送信処理(S21)を行っても良い。割込を元の状
態に戻した後に、賞球の払い出しを指示する賞球コマン
ドが送信されるので、割込処理を使用して賞球の払い出
しを検出する場合に賞球の払い出しが先行することがな
く、余分な賞球の払い出しを防止することができる。
【0049】図5は、主制御基板Cの各処理(図4、S
18参照)の中で実行される賞球処理のフローチャート
である。賞球処理は、入賞口2や図柄作動口4或いは特
定入賞口5へ入賞した球を検出して残賞球数カウンタ1
3aの値を更新させると共に、その残賞球数カウンタ1
3aの値に基づいて賞球コマンドを送信し、更に、送信
した賞球コマンドに基づいて賞球の払い出しが正常に行
われるかを確認する処理である。この賞球処理は、図4
に示す各処理(S18)が2ms毎に行われる処理であ
るので、2ms毎に1回ずつ実行される。
【0050】賞球処理では、まず、いずれかの普通入賞
スイッチ17又は第1種始動口スイッチ18により、球
が検出された否かを確認する(S31)。いずれかのス
イッチ17,18によって球が検出された場合には(S
31:Yes)、5個の賞球を払い出すために、残賞球
数カウンタ13aの値に「5」を加算する(S32)。
一方、いずれのスイッチ17,18によっても球が検出
されていない場合には(S31:No)、S32の処理
をスキップして、処理をS33へ移行する。
【0051】S33の処理では、Vカウントスイッチ1
9又は10カウントスイッチ20により球が検出された
否かを確認する(S33)。いずれかのスイッチ19,
20によって球が検出された場合には(S33:Ye
s)、15個の賞球を払い出すために、残賞球数カウン
タ13aの値に「15」を加算する(S34)。一方、
いずれのスイッチ19,20によっても球が検出されて
いない場合には(S33:No)、S34の処理をスキ
ップして、処理をS35へ移行する。
【0052】S35からの処理では、まず、賞球払出カ
ウンタ13bの値が「0」であるか否かを確認する(S
35)。賞球払出カウンタ13bの値が「0」でなけれ
ば(S35:No)、賞球コマンドで指示された賞球の
払い出しが完了していないので、賞球が払い出されたか
を確認する等の賞球払出確認処理(S43、図6参照)
を行い、この賞球処理を終了する。一方、賞球払出カウ
ンタ13bの値が「0」であれば(S35:Yes)、
賞球コマンドで指示された賞球が払出制御基板Hの制御
によって全て払い出されているということなので、次
に、払出制御基板Hへ払い出しが指示されていない賞球
の払出残数があるか、即ち、残賞球数カウンタ13aの
値が「0」であるか否かを確認する(S36)。残賞球
数カウンタ13aの値が「0」でなければ(S36:N
o)、払出制御基板Hへ指示されていない未払い分の賞
球が残されているので、下皿満タンスイッチ24がオン
であるか否かを確認する(S37)。下皿満タンスイッ
チ24がオンでなければ(S37:No)、賞球の払い
出しが可能な状態であるので、S38からの処理により
払出制御基板Hへ賞球の払い出しを指示する。一方、残
賞球数カウンタ13aの値が「0」である場合には(S
36:Yes)、賞球の払い出しを指示する必要が無
く、或いは下皿満タンスイッチ24がオンである場合に
は(S37:Yes)賞球の払い出しをすることができ
ないので、この賞球処理を終了する。
【0053】S38からの処理では、残賞球数カウンタ
13aの値が「10」以上であるか否かを確認する(S
38)。残賞球数カウンタ13aの値が「10」以上で
あれば(S38:Yes)、「10」の値をセットした
賞球コマンドを払出制御基板Hへ送信し(S39)、1
0個の賞球の払い出しを払出制御基板Hに指示する。こ
こで、本実施例では、10個の賞球の払い出しが4秒以
内で行われるか否かを確認して、賞球の払い出しが正常
に行われたかを判断するものであるので、「10」の値
をセットした賞球コマンドを送信するが、この値は必ず
しも「10」に限定されず「9」以下や「11」以上の
いずれの値であっても良い。また、残賞球数カウンタ1
3aの値を賞球コマンドとしてセットして賞球の払い出
しを指示しても良い。しかし、指示する数が多いほど賞
球コマンドを送信した後で払い出しが正常に行われたか
を確認する迄に時間がかかり、その確認に基づく異常発
生の検出時期が遅れてしまうので、所定数毎に賞球コマ
ンドを送信することが好ましい。
【0054】S39の処理をした後は、賞球払出カウン
タ13bに「10」を書き込み(S40)、残賞球数カ
ウンタ13aの値を「10」減算する(S41)。更
に、タイマカウンタの値を「0」クリアして(S4
2)、賞球コマンド送信後の経過時間の計時を開始し、
この賞球処理を終了する。
【0055】一方、S38の処理で、残賞球数カウンタ
13aの値が「10」以上でなければ(S38:N
o)、残賞球数カウンタ13aの値をセットした賞球コ
マンドを払出制御基板Hへ送信する(S44)。次に、
賞球払出カウンタ13bに残賞球数カウンタ13aの値
を書き込み(S45)、残賞球数カウンタ13aの値を
「0」クリアして(S46)、処理をS42へ移行す
る。
【0056】図6は、賞球処理(図5参照)の中で実行
される賞球払出確認処理(S43)のフローチャートで
ある。賞球払出確認処理(S43)は、賞球コマンドに
対する賞球の払い出しが正常に行われたかを確認し、そ
の払い出しが正常に行われない場合には、賞球コマンド
の再送信をする等の異常に対応した処理を行うものであ
る。
【0057】この賞球払出確認処理(S43)では、ま
ず、賞球カウントスイッチ22がオンであるか否かを確
認する(S51)。賞球カウントスイッチ22がオンで
あれば(S51:Yes)、1個の賞球の払い出しが検
出されているので、賞球払出カウンタ13bの値を
「1」減算して(S52)処理をS53へ移行し、一
方、賞球カウントスイッチ22がオンでなければ(S5
1:No)S52の処理をスキップして処理をS53へ
移行する。
【0058】S53の処理では、タイマカウンタ13c
の値に「1」を加算し(S53)、タイマカウンタ13
cの値が「2000」であるか否かを確認する(S5
4)。タイマカウンタ13cの値が「2000」であれ
ば(S54:Yes)、1回目の賞球コマンドが送信さ
れてから4秒が経過したにも関わらず賞球払出カウンタ
13bの値が「0」にならず(S35:NO、図5参
照)、賞球の払い出しが不足している。このため、賞球
払出カウンタ13bの値をセットした賞球コマンドを2
回目の賞球コマンドとして払出制御基板Hへ送信して
(S55)、不足分の賞球の払い出しを払出制御基板H
へ指示し、この賞球払出確認処理を終了する。
【0059】一方、S54の処理においてタイマカウン
タ13cの値が「2000」でなければ(S54:N
o)、タイマカウンタ13cの値が「4000」以上で
あるか否かを確認する(S56)。タイマカウンタ13
cの値が「4000」以上であれば(S56:Ye
s)、2回目の賞球コマンドを送信してから4秒が経過
したにも関わらず、不足分の賞球の払い出しが完了して
いないので、重度の異常の発生であると判断してエラー
を外部に告知し(S57)、賞球払出確認処理を終了す
る。S56の処理でタイマカウンタ13cの値が「40
00」以上でなければ、S57の処理をスキップして賞
球払出確認処理を終了する。
【0060】以上説明したように、賞球処理では、払出
制御基板Hへ賞球コマンドを送信して賞球の払い出しを
指示した後、その賞球の払出残数である賞球払出カウン
タ13bの値が「0」であるか否かを判断し、賞球コマ
ンドで指示した個数の賞球が払い出されていないと判断
された場合に賞球払出確認処理(S43)を実行する。
この賞球払出確認処理では、賞球コマンド送信後の経過
時間を計時するためのタイマカウンタ13cの値が、正
常時に払い出しが完了するだけの所定時間に達しても賞
球の払出残数が「0」とならなければ異常の発生と判断
するので、異常が発生して賞球の払い出しが正常に行わ
れないことを的確に検出し、その異常に対処させること
ができる。
【0061】また、タイマカウンタ13cの値が「20
00」に達する迄に賞球の払出残数が「0」とならなけ
れば、不足した賞球数の払い出しが2回目の賞球コマン
ドで指示されるので、不足した賞球数の払い出しを迅速
に補填させることができる。更に、タイマカウンタ13
cの値が「4000」に達する迄に賞球の払出残数が
「0」とならなければ異常(エラー)の発生と判断さ
れ、そのエラーが外部に告知されるので、遊技者または
遊技場の管理者にエラーの発生を解りやすく認識させる
ことができる。更に、払出制御基板Hへ賞球コマンドを
送信して払い出しが指示された賞球の払出残数は賞球払
出カウンタ13bに記憶され、その賞球コマンド送信後
の入賞口への入賞に対する賞球の払出残数は賞球払出カ
ウンタ13bとは別の残賞球数カウンタ13aに記憶さ
れる。よって、払い出しを指示した賞球の払出残数が賞
球コマンド送信後の入賞によって増加することがなく、
正常時には払い出しが完了するだけの所定時間内に賞球
コマンドで指示した個数の賞球が払い出されたか否かを
簡易に判断させることができる。
【0062】次に、図7及び図8を参照して、払出制御
基板Hで行われる各処理について説明する。図7は、払
出制御基板Hの受信割込処理で実行されるコマンド受信
処理のフローチャートである。主制御基板Cから送信さ
れたコマンドを払出制御基板Hが受信すると、その度に
割込が発生し、このコマンド受信処理が実行される。な
お、このコマンド受信処理を実行する割込は、割込の禁
止設定ができないノンマスカブル割込ではなく、割込の
禁止設定が可能な割込である。
【0063】コマンド受信処理では、まず、受信したコ
マンドが賞球コマンドであるか否かを判断する(S7
1)。そのコマンドが賞球コマンドであれば(S71:
Yes)、賞球コマンドで指示される値を駆動回数カウ
ンタ33aに書き込み(S72)、このコマンド受信処
理を終了する。一方、受信したコマンドが賞球コマンド
でなければ(S71:No)、受信した他のコマンドに
対する処理を実行して(S73)、このコマンド受信処
理を終了する。
【0064】図8は、払出制御基板Hのメイン処理の中
で実行される賞球払出処理のフローチャートである。こ
の賞球払出処理では、主制御基板Cから送信された賞球
コマンドに対する賞球を払い出すのに必要な量だけ賞球
払出用モータを駆動させて、所定数の賞球を払い出させ
るものである。
【0065】この賞球払出処理では、まず、駆動回数カ
ウンタ33aの値が「0」であるか否かを確認する(S
81)。駆動回数カウンタ33aの値が「0」であれば
(S81:Yes)、この賞球払出処理を終了する。一
方、駆動回数カウンタ33aの値が「0」で無ければ
(S81:No)、賞球払出用モータ21を賞球1個分
駆動させ(S82)、駆動回数カウンタ33aの値を
「1」減算して(S83)、この賞球払出処理を終了す
る。
【0066】このように、本実施例の払出制御基板H
は、賞球コマンドを受信した場合、その賞球コマンドに
応じて賞球払出用モータ21の駆動量を制御するもので
あるので、賞球カウントスイッチ22で検出される賞球
の払い出しを監視する必要が無く、簡易に払出の制御を
行うことができる。
【0067】次に、図9から図13を参照して、第2実
施例について説明する。前記した第1実施例では、賞球
コマンドを送信してからの経過時間を主制御基板Cのタ
イマカウンタ13cで計時し、その経過時間が所定時間
に達しても賞球コマンドで指示した個数の賞球が払い出
されない場合に異常と判断して賞球コマンドの再送信及
びエラーの告知を行った。
【0068】これに対し、第2実施例では、賞球コマン
ドで指示された個数の賞球に対する払出制御が払出制御
基板Hで実行されると、その実行が完了した時点で払出
制御基板Hから主制御基板Hへ払出制御の完了を示すコ
マンドが出力される。その払出制御の完了を示すコマン
ドを主制御基板Cが受信しても賞球コマンドで指示した
個数の賞球の払い出しが賞球カウントスイッチ22で検
出されていない場合に異常と判断させる。以下、第2実
施例の説明にあたり、前記した第1実施例と同一の部分
には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0069】図9は、第2実施例におけるパチンコ機P
の電気的構成を示したブロック図である。主制御基板C
のMPU61には、そのRAM63に第1次払出完了フ
ラグ63aと、第2次払出要求フラグ63bと、第2次
払出完了フラグ63cとが設けられている。
【0070】第1次払出完了フラグ63aは、1回目の
賞球コマンドにより指示された1回目の賞球の払出制御
が払出制御基板Hで完了した状態であることを示すため
のフラグである。この第1次払出完了フラグ63aは、
1回目の賞球コマンドが送信されたときにオフされ(図
10、S91参照)、その1回目の賞球コマンドに対す
る払出制御の完了を示す払出完了コマンドを主制御基板
Cが受信したときにオンされる(図11、S103)。
この第1次払出完了フラグ63aがオンされても1回目
の賞球コマンドにより指示された1回目の賞球の払い出
しが完了していなければ、賞球コマンドによって指示し
た賞球の払出残数を記憶する賞球払出カウンタ13bの
値をセットした賞球コマンド(2回目の賞球コマンド)
を払出制御基板Hへ送信して(図12、S113参
照)、不足した賞球数の補填を試行させる。
【0071】第2次払出要求フラグ63bは、2回目の
賞球コマンドが送信された状態であることを示すための
フラグである。この第2次払出要求フラグ63bは、1
回目の賞球コマンドが払出制御基板Hへ送信されたとき
にオフされ(図10、S91参照)、2回目の賞球コマ
ンドが払出制御基板Hへ送信されたときにオンされる
(図12、S114参照)。2回目の賞球コマンドが払
出制御基板Hへ送信されて第2次払出要求フラグ63b
がオンである場合には、賞球払出カウンタ13bの値が
「0」になるまでは後述する賞球払出確認処理(図12
参照)で賞球コマンドが再送信されず、重複した賞球コ
マンドの送信を防止することができる。
【0072】第2次払出完了フラグ63cは、2回目の
賞球コマンドにより指示された不足分の賞球に対する払
出制御が払出制御基板Hで完了した状態であることを示
すためのフラグである。この第2次払出完了フラグ63
cは、1回目の賞球コマンドが送信されたときにオフさ
れ(図10、S91参照)、2回目の賞球コマンドに対
する払出制御の完了を示す払出完了コマンドを主制御基
板Cが受信したときにオンされる(図11、S10
4)。払出完了コマンドが1回目の賞球コマンドに対す
るものであるか、それとも2回目の賞球コマンドに対す
るものであるかは、第1次払出完了フラグ63aの状態
に基づいて判断される。即ち、第1次払出完了フラグ6
3aがオフの状態で受信した払出完了コマンドは、1回
目の賞球コマンドに対する払出制御が完了したことを示
すものと判断され、一方、第1次払出完了フラグ63a
がオンの状態で受信した払出完了コマンドは、2回目の
賞球コマンドに対する払出制御が完了したことを示すも
のであると判断されるのである。この第2次払出完了フ
ラグ63cがオンとなっても賞球払出カウンタ13bの
値が「0」にならなければ、重度の異常の発生であると
判断してエラーを外部に告知する(図12、S116参
照)。
【0073】図10は、第2実施例におけるパチンコ機
Pの主制御基板Cにおいて実行される賞球処理のフロー
チャートである。この処理では、図5に示す第1実施例
の賞球処理に対して、S91及びS92の処理の部分が
変更されている。
【0074】この賞球処理では、賞球コマンドが払出制
御基板Hへ送信されて払出制御基板Hに賞球の払い出し
が指示され、その指示された個数に応じて残賞球数カウ
ンタ13a及び賞球払出カウンタ13bの値が更新され
ると(S39からS41及びS44からS46)、第
1,第2次払出完了フラグ63a,63c及び第2次払
出要求フラグ63bをオフする(S91)。
【0075】また、賞球コマンドの送信後であって、賞
球払出カウンタ13bの値が「1」以上であることがS
35の処理で確認された場合には(S35:Yes)、
第1,第2次払出完了フラグ63a,63c及び第2次
払出要求フラグ63bの状態に応じた処理を行う賞球払
出確認処理(S92、図12参照)を実行し、この賞球
処理を終了する。
【0076】図11は、第2実施例における主制御基板
Cの受信割込処理で実行されるコマンド受信処理のフロ
ーチャートである。払出制御基板Hから送信されたコマ
ンドを主制御基板Cが受信すると、その度に割込が発生
し、このコマンド受信処理が実行される。なお、このコ
マンド受信処理を実行する割込は、割込の禁止設定がで
きないノンマスカブル割込ではなく、割込の禁止設定が
可能な割込である。
【0077】コマンド受信処理では、まず、受信したコ
マンドが払出完了コマンドであるか否かを判断する(S
101)。そのコマンドが払出完了コマンドであれば
(S101:Yes)、第1次払出完了フラグ63aが
オンであるか否かを確認する(S102)。第1次払出
完了フラグ63aがオンでなければ(S102:N
o)、受信した払出完了コマンドは、1回目の賞球コマ
ンドに対する賞球の払出制御が完了したことを示すもの
であるので、第1次払出完了フラグ63aをオンして
(S103)、このコマンド受信処理を終了する。S1
02の処理において第1次払出完了フラグがオンであれ
ば(S102:Yes)、受信した払出完了コマンド
は、2回目の賞球コマンドに対する賞球の払出制御が完
了したことを示すものであるので、第2次払出完了フラ
グ63cをオンして(S104)、このコマンド受信処
理を終了する。なお、S101の処理において、受信し
たコマンドが払出完了コマンドでなければ(S101:
No)、受信した他のコマンドに対する処理を実行して
(S105)、このコマンド受信処理を終了する。
【0078】図12は、第2実施例における主制御基板
Cの賞球処理の中で実行される賞球払出確認処理(S9
2)のフローチャートである。この賞球払出確認処理
は、図6に示す賞球払出確認処理(S44)に対してS
111からS116までの処理の部分が変更されてい
る。
【0079】この賞球払出確認処理では、S51及びS
52の処理によって賞球カウントスイッチ22による賞
球払出の検出に基づいて賞球払出カウンタ13bの値を
更新させた後、第1次払出完了フラグ63aがオンであ
るか否かを確認する(S111)。第1次払出完了フラ
グ63aがオフであれば(S111:No)、1回目の
賞球コマンドに対する払出制御の完了を示す払出完了コ
マンドを受信していないので、S112からS116の
処理をスキップして、この賞球払出確認処理を終了す
る。
【0080】S111の処理において第1次払出完了フ
ラグ63aがオンであれば(S111:Yes)、1回
目の賞球コマンドに対する払出制御の完了を示す払出完
了コマンドを受信しているので、2回目の賞球コマンド
が送信された状態であることを示す第2次払出要求フラ
グ63bがオンであるか否かを確認する(S112)。
第2次払出要求フラグ63bがオンでなければ(S11
2:No)、1回目の賞球コマンドに対する払出制御が
完了したにも関わらず賞球の払い出しが残っているの
で、賞球払出カウンタ13bの値をセットした賞球コマ
ンド(2回目の賞球コマンド)を払出制御基板Hへ送信
し(S113)、第2次払出要求フラグ63bをオンし
て(S114)、この賞球払出確認処理を終了する。
【0081】S112の処理において第2次払出要求フ
ラグ63bがオンであれば(S112:Yes)、2回
目の賞球コマンドが送信されているので、第2次払出完
了フラグ63cがオンであるか否かを確認して(S11
5)、2回目の賞球コマンドに対する払出完了コマンド
を受信したか確認する。第2次払出完了フラグ63cが
オンでなければ(S115:No)、2回目の賞球コマ
ンドに対する賞球の払出制御を実行中であって不足分の
賞球を払い出しているので、この賞球払出確認処理を終
了する。一方、第2次払出完了フラグ63cがオンであ
れば(S115:Yes)、2回目の賞球コマンドに対
する払出制御が完了したにも関わらず賞球払出カウンタ
13bの値が「0」になっていないので、エラーを外部
に告知して(S116)、この賞球払出確認処理を終了
する。
【0082】図13は、第2実施例における払出制御基
板Hのメイン処理の中で実行される賞球払出処理のフロ
ーチャートである。この賞球払出処理は、図8に示す賞
球払出確認処理(S44)に対してS121からS12
3までの処理が追加されたものである。
【0083】この賞球払出処理では、S81の処理で駆
動回数カウンタ33aの値が「0」でないことが確認さ
れて(S81:No)、賞球払出用モータ21を賞球1
個分駆動させ(S82)、駆動回数カウンタ33aの値
を「1」減算した結果(S83)、駆動回数カウンタ3
3aの値が「0」となったか否かを確認する(S12
1)。駆動回数カウンタ33aの値が「0」であれば
(S121:Yes)、今回のS82の処理で賞球払出
用モータ21を駆動させることにより、賞球コマンドで
指示された個数分の駆動が完了したこととなる。このた
め、所定時間(本実施例では0.2秒)ウェイトするウ
ェイト処理を実行し(S122)、賞球コマンドに対す
る賞球の払出制御が完了したことを示唆する払出完了コ
マンドを主制御基板Cへ送信して(S123)、この賞
球払出処理を終了する。一方、S121の処理で駆動回
数カウンタ33aの値が「0」でなければ、賞球コマン
ドで指示された個数分の駆動が完了していないので、S
122及びS123の処理をスキップして、この賞球払
出処理を終了する。
【0084】以上説明したように、第2実施例の払出制
御基板Hは、賞球コマンドに対する賞球の払出制御が完
了したとき、その払出制御が完了したことを示唆する払
出完了コマンドを主制御基板Cへ送信する。主制御基板
Cは、払出完了コマンドを受信して払出制御基板Hによ
る賞球の払出制御が完了したことを認識させることがで
きる。よって、賞球の払出制御が完了しても賞球コマン
ドで指示した個数の賞球が賞球カウントスイッチ22で
検出されていなければ、その不足に対応した処置を施す
ことができると共に、払出制御が完了したタイミングに
合わせて異常の発生を検出してその異常に対処させるこ
とができる。また、賞球コマンドに対する賞球の払出制
御が完了した後に所定時間ウェイトするウェイト処理を
実行するので、払出制御が実行された後、賞球カウント
スイッチ22で賞球の検出が行われる前に主制御基板C
へ払出完了コマンドが先行して送信され、主制御基板C
が誤って異常の発生を検出してしまうことを防止するこ
とができる。
【0085】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0086】例えば、上記実施例では、主制御基板Cで
行われる図6及び図12に示す賞球払出確認処理におい
て、賞球コマンドを送信してもそのコマンドに対する賞
球の払い出しが賞球カウントスイッチ22で検出されな
ければ、異常の発生と判断してエラーを外部に告知し、
その後に処理を継続するように構成した。しかしなが
ら、必ずしも異常の発生と判断した後に処理を継続して
行わせる必要は無く、処理を停止させるように構成して
も良い。賞球カウントスイッチ22と主制御基板Cとを
接続する信号線を切断する等の不正が行われた場合に、
余計な賞球の払い出しが行われて遊技場が不利益を被る
ことを防止することができる。
【0087】また、上記実施例では、払出制御基板H
は、賞球の払出制御を主として行うものであったが、そ
の払出制御に加え、遊技領域へ球を発射させるための発
射モータを払出制御基板Hに接続して球の発射制御を行
うものであっても良い。この場合、払出制御基板Hで電
源入時に行われる立ち上げ処理において、図4に示すS
21の処理で主制御基板Cから送信される賞球コマンド
を受信するまでは、発射モータの作動を待機する処理を
実行し、賞球コマンドの受信を契機として発射モータの
作動を開始させても良い。主制御基板Cが入賞口への入
賞を検出可能な状態となってから球の発射を開始させる
ことができるので、入賞口への入賞が普通入賞スイッチ
17や第1種始動口スイッチ18等で検出することがで
きず、払い出されるべき賞球の払い出しが行われなかっ
たり、実行されるはずの変動表示が実行されない等、遊
技者が不利益を被ることを防止することができる。な
お、賞球コマンドの受信を契機として発射モータを作動
させる場合、RAMクリア及び初期化処理(図4、S1
5参照)が行われるときには、S21の賞球コマンドを
送信する処理が実行されないので、発射モータの作動が
開始されなくなってしまう。このため、S15の処理が
実行される場合、主制御基板Cが入賞口への入賞を検出
可能な状態となった後に「0」の値をセットした賞球コ
マンドを送信する処理を設ければ良い。主制御基板Cの
処理の進行に応じた適当な時期に発射モータの作動を開
始させることができる。
【0088】本発明を上記実施例とは異なるタイプのパ
チンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりす
ると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当た
り状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるよ
うなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称さ
れる)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表
示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要
条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施し
ても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀
球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した
遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良
い。
【0089】なお、スロットマシンは、例えばコインを
投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバー
を操作することにより図柄が変動され、ストップボタン
を操作することにより図柄が停止されて確定される周知
のものである。従って、スロットマシンの基本概念とし
ては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に
図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手
段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が
開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の
操作に起因して、或いは、所定時間経過することによ
り、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特
定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特
別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え
たスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイ
ン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0090】なお、パチンコ機とスロットマシンとが融
合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図
柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手
段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないも
のが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)
に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操
作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボ
タンの操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄
がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊
技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者に
は、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
【0091】以下に本発明の変形例を示す。請求項1記
載の遊技機において、前記払出制御手段によって駆動さ
れると共に駆動量に応じた数の遊技媒体を払い出す払出
手段を備えており、前記払出制御手段は、前記主制御手
段から出力される遊技媒体の払出指示に基づいて前記払
出手段の駆動量を制御して遊技媒体の払出制御を行うも
のであることを特徴とする遊技機1。払出手段は、駆動
量に応じた数の遊技媒体を払い出すものであるので、遊
技媒体が正常に供給される場合には、駆動量と遊技媒体
の払出数とが略一義的な関係になる。このため、払出手
段の駆動量を制御することで、実際に払い出された遊技
媒体の数を確認しなくても主制御手段から出力される遊
技媒体の払出指示に応じた数の遊技媒体を払い出すこと
ができる。よって、払出制御手段で遊技媒体の払出数を
検出する制御を省略することができ、払出速度を速める
ことができる。なお、駆動量に応じた数の遊技媒体を払
い出すとは、駆動量と必ずしも一義的な関係になる必要
はなく、時として遊技媒体の払出数が不足或いは増加す
ることをも含むものである。
【0092】請求項1記載の遊技機又は遊技機1におい
て、前記払出制御手段による遊技媒体の払出制御によっ
て払い出される遊技媒体を検出する検出手段を備えてお
り、前記主制御手段は、その検出手段による遊技媒体の
検出に基づいて前記残数記憶手段に記憶される遊技媒体
の払出残数を更新するものであることを特徴とする遊技
機2。遊技媒体の払出残数は、払出制御手段による遊技
媒体の払出制御で払い出された遊技媒体が検出手段に検
出されると更新される。よって、実際に払い出された遊
技媒体の払出数に基づいて残数記憶手段に記憶される払
出残数を更新させることができる。従って、突発的に発
生する停電時にも正確な遊技媒体の払出残数をバックア
ップさせることができる。
【0093】請求項1記載の遊技機又は遊技機1若しく
は2において、前記主制御手段は、遊技媒体の払出指示
に応じた所定数の遊技媒体が払い出されたか否かを判断
する判断手段を備えており、その判断手段により前記所
定数の遊技媒体が払い出されていないと判断された場合
に所定の制御が行われるものであることを特徴とする遊
技機3。主制御手段から遊技媒体の払出指示を出力して
も、その払出指示に応じた所定数の遊技媒体が払い出さ
れなければ、何らかの異常が発生している。遊技機3に
よれば、判断手段により所定数の遊技媒体が払い出され
たか否かを判断し、所定数の遊技媒体が払い出されてい
ない場合に所定の制御を行わせることができるので、異
常に対応した処置を施すことができる。
【0094】遊技機3において、前記主制御手段は、払
出指示を終えた遊技媒体数を記憶する指示数記憶手段を
備えていることを特徴とする遊技機4。遊技媒体の払い
出し条件が成立すると、その払い出し条件が成立した遊
技媒体の数が、残数記憶手段に記憶される遊技媒体の払
出残数に加算される。このため、払出指示に応じた所定
数の遊技媒体が払い出されたか否かを遊技媒体の払出残
数に基づいて判断しようとしても払出指示後の払出条件
の成立回数によって払出残数が変動してしまうので、そ
の判断が難しい。遊技機4によれば、払出指示を終えた
遊技媒体数が指示数記憶手段に記憶されているので、そ
の指示数記憶手段に記憶された遊技媒体数を遊技媒体の
払出残数とは別に管理することができ、払出指示に応じ
た所定数の遊技媒体が所定条件下(例えば所定時間内)
で払い出されたか否かを判断手段に的確に判断させるこ
とができる。
【0095】遊技機4において、前記主制御手段は、電
源入時に実行される立ち上げ処理において電源断前に払
出指示を終えた遊技媒体の払出指示を再出力するもので
あることを特徴とする遊技機5。電源断前に払出指示を
終えた遊技媒体の払出指示は、立ち上げ処理時に主制御
手段から再出力される。よって、電源断前に払出制御手
段で実行中の遊技媒体の払出制御に関するデータをバッ
クアップすることなく、払出制御手段の制御状態を電源
断前の状態に復帰させることができる。
【0096】遊技機5において、遊技領域へ球を発射し
て遊技を行うものであり、前記払出制御手段は、その立
ち上げ処理時に前記遊技領域への球の発射を不能とする
発射規制手段を備え、前記主制御手段から立ち上げ処理
時に出力される遊技媒体の払出指示を受信するまで前記
発射規制手段を作動させて前記遊技領域への球の発射を
不能とするものであることを特徴とする遊技機6。立ち
上げ処理の実行中には、遊技領域へ発射された球が入賞
口へ入賞して入賞を検出するスイッチを作動させても、
その作動を主制御手段が認識できないことがある。この
場合には、入賞があっても遊技媒体の払い出しが行われ
なかったり、実行されるはずの変動表示が実行されない
等、遊技者が不利益を被ってしまう。遊技機6によれ
ば、払出制御手段に設けられた発射規制手段によって立
ち上げ処理時の遊技領域への球の発射が不能とされ、主
制御手段から立ち上げ処理時に出力される遊技媒体の払
出指示を払出制御手段が受信すると、払出制御手段は、
発射規制手段による球の発射規制を解除する。よって、
主制御手段は、入賞等によるスイッチの作動を検出可能
な状態となってから遊技媒体の払出指示を出力して球の
発射を開始させることができ、スイッチの作動を主制御
手段が認識できずに遊技者が不利益を被ることを防止す
ることができる。また、遊技媒体の払出指示を球の発射
の契機とするので、わざわざ球の発射の契機とするコマ
ンドを主制御手段と払出制御手段とで送受する必要がな
く、制御を簡略化することができる。
【0097】遊技機3から6のいずれかにおいて、前記
主制御手段が遊技媒体の払出指示を出力してからの経過
時間を計時する計時手段を備えており、前記判断手段
は、その計時手段に計時される経過時間が所定時間に達
する迄に遊技媒体の払出指示に応じた所定数の遊技媒体
が払い出されたか否かを判断するものであることを特徴
とする遊技機7。主制御手段から出力される遊技媒体の
払出指示に基づいて払出制御手段による遊技媒体の払出
制御が行われる場合、所定数の遊技媒体の払出制御が完
了するまでには、その制御を実行するための所定の時間
が必要となる。遊技機7によれば、計時手段により払出
指示を出力してからの経過時間が計時され、計時手段に
より計時される経過時間が所定時間に達する迄に所定数
の遊技媒体が払い出されたか否かを判断するものである
ので、異常が発生して遊技媒体の払い出しが正常に行わ
れない場合、計時手段により計時される経過時間に基づ
いた判断手段の判断により異常の発生を的確に検出する
ことができる。
【0098】遊技機3から6のいずれかにおいて、前記
払出制御手段は、前記主制御手段から出力される遊技媒
体の払出指示に基づく遊技媒体の払出制御が完了したこ
とを示唆する払出実行情報を前記主制御手段へ送信する
送信手段を備えており、前記判断手段は、その送信手段
により送信される払出実行情報の受信した場合に遊技媒
体の払出指示に応じた所定数の遊技媒体が払い出された
か否かを判断するものであることを特徴とする遊技機
8。払出制御手段による遊技媒体の払出制御が完了した
ことを払出実行情報で主制御手段に認識させ、その払出
制御が完了した後に所定数の遊技媒体が払い出されたか
否かを判断することができる。よって、払出制御手段に
よる遊技媒体の払出制御に要する時間が変動しても、そ
の変動した時間に合わせた適当なタイミングで異常の発
生を検出し、その異常に対処させることができる。
【0099】遊技機8において、前記払出制御手段は、
遊技媒体の払出制御を実行した後に所定時間をウェイト
するウェイト処理を行うものであり、前記送信手段は、
そのウェイト処理が行われた後に前記払出実行情報を前
記主制御手段へ送信するものであることを特徴とする遊
技機9。払出制御手段による遊技媒体の払出制御が完了
しても、機械的に払い出される遊技媒体の払い出しを検
出するまでには所定の時間が必要となる。遊技機9によ
れば、ウェイト処理が行われた後、送信手段によって払
出実行情報が送信されるので、遊技媒体が払い出される
前に主制御手段に払出実行情報が送信されて主制御手段
が誤って異常の発生を検出することを防止することがで
きる。
【0100】遊技機3から9のいずれかにおいて、前記
主制御手段は、前記判断手段により前記所定数の遊技媒
体が払い出されていないと判断された場合に前記所定数
に対して不足する遊技媒体の払出指示を出力する出力手
段を備えていることを特徴とする遊技機10。払出指示
に応じた所定数の遊技媒体が払い出されていないと判断
手段に判断された場合に、所定数に対して不足する遊技
媒体の払出指示が出力手段により出力されるので、不足
した遊技媒体の払出を補填することを試行させることが
できる。よって、払出制御手段による遊技媒体の払出制
御或いは払出手段による遊技媒体の払い出しの作動が誤
って行われたり、遊技媒体が正常に供給されていなかっ
たりして払出数が不足した場合、その不足した遊技媒体
の払出を補填させることができる。
【0101】遊技機3から10のいずれかにおいて、前
記主制御手段は、前記判断手段による前記所定数の遊技
媒体が払い出されたか否かの判断結果を告知する告知手
段を備えていることを特徴とする遊技機11。判断手段
により所定数の遊技媒体が払い出されたか否かの判断結
果は、告知手段により告知されるので、遊技機に何らか
の異常が生じて遊技媒体が所定数分払い出されない場
合、遊技者または遊技場の管理者に異常の発生を解りや
すく認識させることができる。なお、判断結果の告知
は、異常を外部に告知するために専用で設けた部材の状
態(例えばランプの点灯状態やブザーの効果音の出力状
態)を変更して行っても良く、又は、遊技に関する情報
の出力に使用する液晶ディスプレイ(LCD)やラン
プ、発光ダイオード(LED)、スピーカー等の制御状
態を特定の状態に変更して行っても良い。また、判断結
果の告知は、異常の発生を示唆する信号を所定の端子に
出力して行うものであっても良い。遊技場を管理するホ
ールコンピュータ等の外部機器へ異常の発生を告知する
ことができ、複数の遊技機における異常の発生を一括し
て管理することができる。
【0102】遊技機3から11のいずれかにおいて、前
記主制御手段は、前記判断手段により前記所定数の遊技
媒体が払い出されていないと判断された場合に遊技媒体
の払出を停止させる制御を行うものであることを特徴と
する遊技機12。判断手段により所定数の遊技媒体が払
い出されていないと判断された場合、遊技媒体が払い出
されているにも関わらず、その払い出しが検出されない
といった異常が発生していることもある。例えば、不当
な遊技媒体を得ることを目的とした遊技者が遊技媒体の
払い出しを検出する検出手段から主制御手段へ入力され
る検出信号の信号線を故意に切除することにより生じる
異常等が例示される。この場合、残数記憶手段に記憶さ
れる遊技媒体の払出残数を遊技媒体の払出数に対応させ
て更新させることができないので、遊技媒体の払出残数
に基づいて遊技媒体の払出指示を継続して出力すると、
遊技媒体の払い出しが余計に行われて遊技場が不利益を
被ってしまう。これに対し、遊技機12によれば、判断
手段により所定数の遊技媒体が払い出されていないと判
断された場合には、主制御手段により遊技媒体の払出を
停止させる制御が行われるので、余計な遊技媒体の払い
出しが行われて遊技場が不利益を被ることを防止するこ
とができる。
【0103】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
12のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であ
ることを特徴とする遊技機13。中でも、パチンコ機の
基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンド
ルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊
技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は
作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装
置において動的表示されている識別情報が所定時間後に
確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態
の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可
変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球
を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品
球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含
む)が付与されるものが挙げられる。
【0104】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
12のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシン
であることを特徴とする遊技機14。中でも、スロット
マシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる
識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する
可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバ
ー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、
停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因
して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報
の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特
定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利
な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを
備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、
メダル等が代表例として挙げられる。
【0105】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
12のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とス
ロットマシンとを融合させたものであることを特徴とす
る遊技機15。中でも、融合させた遊技機の基本構成と
しては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表
示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備
え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因
して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段
(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、
所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停
止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であ
ることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態
を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体
として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の
開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の
発生に際しては多くの球が払い出されるように構成され
ている遊技機」となる。
【0106】
【発明の効果】 請求項1記載の遊技機によれば、遊技
媒体の払出残数を記憶する残数記憶手段が主制御手段に
設けられているので、遊技媒体の払出残数は、バックア
ップ手段により遊技の制御に関するデータの1つとして
電源の切断後も保持することができる。よって、払出制
御手段のデータをバックアップすることなく遊技媒体の
払出残数と進行中の遊技状態との双方をバックアップす
ることができる。従って、払出制御手段で遊技媒体の払
出残数をバックアップするために必要であったハードウ
ェアやプログラム等を簡素化して部品コストを低減する
ことができ、ひいては遊技機全体としてのコストを低減
することができるという効果がある。請求項2記載の遊
技機によれば、請求項1に記載の遊技機の奏する効果に
加え、払出手段は、駆動量に応じた数の遊技媒体を払い
出すものであるので、遊技媒体が正常に供給される場合
には、駆動量と遊技媒体の払出数とが略一義的な関係に
なる。このため、払出手段の駆動量を制御することで、
実際に払い出された遊技媒体の数を確認しなくても主制
御手段から出力される遊技媒体の払出指示に応じた数の
遊技媒体を払い出すことができる。よって、払出制御手
段で遊技媒体の払出数を検出する制御を省略することが
でき、払出速度を速めることができるという効果があ
る。請求項3記載の遊技機によれば、請求項1又は2に
記載の遊技機の奏する効果に加え、判断手段により所定
数の遊技媒体が払い出されたか否かを判断し、所定数の
遊技媒体が払い出されていない場合に所定の制御を行わ
せることができる。よって、主制御手段から遊技媒体の
払出指示を出力しても、その払出指示に応じた所定数の
遊技媒体が払い出されない場合における異常に対応した
処置を施すことができるという効果がある。請求項4記
載の遊技機によれば、請求項3に記載の遊技機の奏する
効果に加え、払出指示に応じた所定数の遊技媒体が払い
出されていないと判断手段に判断された場合に、所定数
に対して不足する遊技媒体の払出指示が出力手段により
出力されるので、不足した遊技媒体の払出を補填するこ
とを試行させることができる。よって、払出制御手段に
よる遊技媒体の払出制御或いは払出手段による遊技媒体
の払い出しの作動が誤って行われたり、遊技媒体が正常
に供給されていなかったりして払出数が不足した場合、
その不足した遊技媒体の払出を補填させることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例におけるパチンコ機の遊
技盤の正面図である。
【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図
である。
【図3】 停電の発生等によるパチンコ機の電源断時
に、主制御基板で実行されるNMI割込処理のフローチ
ャートである。
【図4】 主制御基板で実行されるメイン処理のフロー
チャートである。
【図5】 主制御基板のメイン処理の中で実行される賞
球処理のフローチャートである。
【図6】 賞球処理の中で実行される賞球払出確認処理
のフローチャートである。
【図7】 払出制御基板の受信割込処理で実行されるコ
マンド受信処理のフローチャートである。
【図8】 払出制御基板のメイン処理の中で実行される
賞球払出処理のフローチャートである。
【図9】 第2実施例におけるパチンコ機の電気的構成
を示したブロック図である。
【図10】 第2実施例の主制御基板で実行される賞球
処理のフローチャートである。
【図11】 第2実施例における主制御基板の受信割込
処理で実行されるコマンド受信処理のフローチャートで
ある。
【図12】 第2実施例における主制御基板の賞球処理
の中で実行される賞球払出確認処理のフローチャートで
ある。
【図13】 第2実施例における払出制御基板のメイン
処理の中で実行される賞球払出処理のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
13a 残賞球数カウンタ(残数記憶手段の一
部) 13b 賞球払出カウンタ(残数記憶手段の一
部) 13d バックアップエリア(バックアップ手段
の一部) 50 電源基板(バックアップ手段の一部) C 主制御基板(主制御手段) D 払出制御基板(払出制御手段) P パチンコ機(遊技機)
フロントページの続き (72)発明者 加藤 哲也 名古屋市千種区春岡通7丁目49番地 株式 会社ジェイ・ティ内 Fターム(参考) 2C088 BA13 BA35 BC58

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技の制御を行う主制御手段と、その主
    制御手段で行われる遊技の制御に関するデータを電源の
    切断後においても保持するバックアップ手段と、前記主
    制御手段から出力される遊技媒体の払出指示に基づいて
    遊技媒体の払出制御を行う払出制御手段とを備えた遊技
    機において、 前記主制御手段は、遊技媒体の払出残数を記憶する残数
    記憶手段を備え、その残数記憶手段に記憶される遊技媒
    体の払出残数に基づいて遊技媒体の払出指示を出力する
    ものであることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記払出制御手段によって駆動されると
    共に駆動量に応じた数の遊技媒体を払い出す払出手段を
    備えており、前記払出制御手段は、前記主制御手段から
    出力される遊技媒体の払出指示に基づいて前記払出手段
    の駆動量を制御して遊技媒体の払出制御を行うものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記主制御手段は、遊技媒体の払出指示
    に応じた所定数の遊技媒体が払い出されたか否かを判断
    する判断手段を備えており、その判断手段により前記所
    定数の遊技媒体が払い出されていないと判断された場合
    に所定の制御が行われるものであることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記主制御手段は、前記判断手段により
    前記所定数の遊技媒体が払い出されていないと判断され
    た場合に前記所定数に対して不足する遊技媒体の払出指
    示を出力する出力手段を備えていることを特徴とする請
    求項3に記載の遊技機。
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