JP2003250887A - 液体供給具 - Google Patents
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Abstract
軽量な液体供給具を提供すること。 【解決手段】液体供給具1は、筒体2と、筒体2内で液
密に摺動するガスケット3と、ガスケット3を筒体2の
先端方向へ押圧する押圧手段4とを備えている。押圧手
段4は、複数の菱形が筒体2の中心軸方向に沿って連な
った形状をなすように、複数本のリンク61を複数のピ
ン62、63および64により互いに回動可能に連結し
てなる伸縮機構6を有している。伸縮機構6のピン62
および63には、リング状ゴム7が掛け渡すように設置
されている。リング状ゴム7の収縮力により、伸縮機構
6は、伸長する方向に付勢されており、これにより、ガ
スケット3は、先端方向に押圧されている。
Description
の鎮痛剤、インシュリン製剤、抗生物質、抗ガン剤のよ
うな薬液等の液体を供給、特に生体へ投与するための液
体供給具に関する。
の薬液注入具(薬液供給具)としては、病院等の医療機
関において使用されるものと、患者自身が自宅や職場等
で自己投与する際に使用されるものとがある。例えば、
術後疼痛や癌性疼痛の緩和のような疼痛管理のために、
薬液注入具を用いて、モルヒネ等の鎮痛剤を連続的に微
量注入することが行われている。
留するとともに該薬液を排出する機能を有する薬液供給
源と、該薬液供給源から延長された薬液供給ラインと、
該薬液供給ラインの途中に設置された流量制御装置とで
構成されている。流量制御装置は、流路の横断面積が微
小な(極細の流路を有する)オリフィスを有し、薬液が
該オリフィスを通過する際の大きな管路抵抗により流量
を微量に制御するものである。
けて、バルーン式のものと、シリンジ式のものとが実用
化されている。バルーン式の薬液供給源は、ゴム製のバ
ルーン(風船)を薬液の貯蔵容器兼排出駆動源として利
用するもので、小型・軽量という利点があるが、バルー
ンが損傷し易く、また、薬液の残量が正確に分からない
という欠点がある。
目盛りが付されたシリンジ(円筒容器)と、該シリンジ
内で液密に摺動するガスケットと、該ガスケットを駆動
する駆動源としての金属製コイルバネとを備え、シリン
ジとガスケットとで囲まれる空間に薬液を貯蔵するもの
であり、薬液の残量が正確に分かる利点がある。
液供給源では、ガスケットを押圧移動するのに十分な復
元力(弾性力)およびストローク(伸び量)を有する大
きい金属製コイルバネを内蔵する必要があることから、
大型で、重量が重いという欠点があった。
等の液体を供給、送液可能であり、小型・軽量な液体供
給具を提供することにある。
(1)〜(10)の本発明により達成される。
設けられた筒体と、前記筒体内で液密に摺動するガスケ
ットと、前記ガスケットを前記筒体の先端方向へ押圧す
る押圧手段とを備えた液体供給具であって、前記押圧手
段は、菱形または複数の菱形が前記筒体の中心軸方向に
沿って連なった形状をなすように複数本のリンクを互い
に回動可能に連結してなり、前記中心軸方向に伸縮する
伸縮機構と、前記伸縮機構が伸長するように付勢する少
なくとも1つの弾性部材とを有し、前記伸縮機構は、そ
の基端部が前記筒体に対し移動しないように設置され、
伸長することにより、その先端部にて前記ガスケットを
先端方向へ押圧移動することを特徴とする液体供給具。
されている上記(1)に記載の液体供給具。
構成されている上記(1)に記載の液体供給具。
記中心軸方向に沿って連なった形状をなすように複数本
のリンクを互いに回動可能に連結してなり、前記伸縮機
構における菱形をなす複数の部分のうちの少なくとも1
つに対し前記弾性部材が設置されている上記(1)ない
し(3)のいずれかに記載の液体供給具。
前記中心軸にほぼ直交する方向である上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載の液体供給具。
の連結箇所のうち、前記中心軸を挟んで互いに対向する
2つの連結箇所を互いに近づけるように付勢する上記
(1)ないし(5)のいずれかに記載の液体供給具。
構成され、該リング状ゴムは、前記2つの連結箇所にそ
れぞれ設けられた2つの係合部の間に掛け渡した状態で
設置されている上記(6)に記載の液体供給具。
前記リンク同士を連結するピンの一部により構成されて
いる上記(7)に記載の液体供給具。
両端側にそれぞれ設置されている上記(8)に記載の液
体供給具。
の内部に設置されている上記(1)ないし(9)のいず
れかに記載の液体供給具。
図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
外観を示す平面図、図2は、図1に示す液体供給具の縦
断面図、図3は、図1に示す液体供給具における伸縮機
構を示す斜視図、図4および図5は、それぞれ、図1に
示す液体供給具の使用状態を示す縦断面図である。な
お、以下では、図1、図2、図4および図5中の左右方
向(筒体の長手方向)を「中心軸方向」、右側を「基
端」、左側を「先端」として説明する。
は、筒体(外筒)2と、筒体2内で液密に摺動するガス
ケット3と、ガスケット3を筒体2の先端方向へ押圧す
る押圧手段4とを備えている。以下、これらの構成を詳
細に説明する。
部材で構成されている。筒体2の先端には、薬液Qを筒
体2内に導入する導入口21と、薬液Qを排出する排出
口(排出部)23とが突出形成されている。
の先端のほぼ中心に突出し、その先端部は、別のシリン
ジの導入口または各種コネクタ(例えばルアーテーパ)
等が接続可能な形状とされている。また、導入口21の
途中には、流体の筒体2内への流入のみを許容する一方
向弁(逆止弁)22が設置されている。これにより、薬
液供給(微量注入)時に、筒体2内の薬液Qが導入口2
1から漏れ出すことが防止される。
近傍に突出している。そして、筒体2の先端には、この
排出口23より大径の円筒状の保持部材24が、排出口
23と同心的に、突出形成されている。
イン(図示せず)を構成するチューブ等が例えばコネク
タを介して接続される。この場合、前記コネクタの基端
部の図示しない凸部が、排出口23と保持部材24との
間(凹部)に挿入される。
面積が微小な(極細の流路を有する)オリフィスで構成
される流量制御装置(図示せず)を備える。この流量制
御装置により、排出口23から排出された薬液Qは、そ
の流量が微量(例えば、0.2〜20.0ml/時間程
度)に制御される。
び排出口を1つのもので兼用する構成であってもよい。
部材5の雄ネジ51と螺合する雌ネジ26が形成されて
いる。
される部分は、内部の薬液Qの残量を視認し得るよう
に、透光性を有するもの、すなわち透明または半透明で
あるのが好ましい。そして、図1に示すように、筒体2
の外周面には、筒体2内の薬液Qの液量を表示し得る目
盛り25が付されている。
納される薬液Qの種類、使用形態、症例等に応じて、適
宜決定されるが、通常は、10〜400ml程度のものが
好ましく、30〜250ml程度のものがより好ましい。
先端部には、例えば、外形形状が円柱形状、円錐台形状
または砲弾形状をなすキャップ12が着脱自在に装着さ
れる。キャップ12を装着した状態では、キャップ12
により導入口21が被包され、これにより、導入口21
から筒体2内のガスケット3より先端側の空間に菌が侵
入するのを阻止することができ、また、導入口21への
菌、塵、埃の侵入、付着を防止することができる。
目的に応じて適宜選択され、例えば、モルヒネ(麻薬性
鎮痛剤)等の鎮痛剤、インシュリン製剤、抗生物質、抗
ガン剤、局麻剤等が挙げられる。
は、これに限定されるものではなく、例えば、生理食塩
水、電解水、蒸留水、洗浄液、栄養剤、抗凝固剤、造影
剤等の直接薬効を発揮しないものも含まれる。
る。ガスケット3を構成する弾性材料としては、例え
ば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、
フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、
ポリエステル系、ポリアミド系等の各種熱可塑性エラス
トマー等が挙げられる。
には、全周に渡って、リング状の突部31および32が
中心軸方向に所定間隔をおいて形成されている。ガスケ
ット3が中心軸方向に移動する際には、この突部31、
32が筒体2の内周面に密着しつつ摺動する。これによ
り、筒体2とガスケット3とで囲まれる空間(薬液貯留
空間)の液密性が良好に保たれ、また、適度な摺動性も
得られる。
封止する蓋部材5が設置されている。蓋部材5は、樹脂
材料よりなるほぼ有底円筒状の部材であり、その外径
は、筒体2の内径とほぼ同じになっている。蓋部材5の
外周部には、雄ネジ51が形成されており、雄ネジ51
が雌ネジ26に螺合することにより、蓋部材5が筒体2
に対し固定されている。
この通気孔には、気体を透過させ、かつ菌を透過させな
いフィルター53が設置されている。ガスケット3が基
端方向に摺動するときには、ガスケット3より基端側の
筒体2内の空気がフィルター53を通って外部に排出さ
れる。ガスケット3が先端方向に摺動するときには、外
部の空気がフィルター53を通って筒体2内のガスケッ
ト3の基端側に流入する。これにより、筒体2内の無菌
状態を維持することができる。
押圧移動する押圧手段4が設置されている。押圧手段4
は、筒体2の中心軸方向に伸縮する伸縮機構(リンク機
構)6と、伸縮機構6が伸長する方向に付勢する弾性部
材としてのリング状ゴム(輪ゴム)7とを有している。
はレージトング(lazy tongs)などと呼ばれる機構であ
り、複数(図示の構成では5つ)の菱形が筒体2の中心
軸方向に沿って連なった形状をなすように、複数本のリ
ンク(棒状体)61を複数のピン62、63および64
により互いに回動可能に連結してなるものである。
側から次の順で互いに平行に並ぶ6本(6組)のリンク
61a、61b、61c、61d、61eおよび61f
と、これらのリンク61a〜61fに重なる(交わる)
ようにして配置され、先端側から次の順で互いに平行に
並ぶ6本(6組)のリンク61p、61q、61r、6
1s、61tおよび61uとが設けられている。リンク
61b〜61eおよびリンク61q〜61tは、互いに
同じ長さになっており、伸縮機構6の両端部付近に位置
するリンク61a、61f、61pおよび61uは、リ
ンク61b等のほぼ半分の長さになっている。
のピン62と、5本のピン63と、6本のピン64によ
り、回動可能に連結されている。5本のピン62は、図
2中の上側に配列され、隣接するリンク61同士を連結
しており、5本のピン63は、図2中の下側に配列さ
れ、隣接するリンク61同士を連結しており、6本のピ
ン64は、図2中の上下方向中央に配列され、交差また
は隣接するリンク61同士を連結している。
に、リンク61p〜61uが2つに縦に分割され、リン
ク61a〜61fを挟むように構成されていてもよく
(またはこの逆でもよい)、図3(B)に示すように、
すべてのリンク61が1本の棒状体をなし、リンク61
a〜61fとリンク61p〜61uとが単に重なるよう
に構成されていてもよい。また、リンク61a〜61f
とリンク61p〜61uとが共に複数個に縦に分割さ
れ、互い違いに挟み合って連結されているようなもので
あってもよい。
した状態と、図4に示す収縮した状態との間で、筒体2
の中心軸方向に伸縮する。伸縮機構6が伸長すると、ピ
ン62および63は、互いに近づくように変位し、伸縮
機構6が収縮すると、ピン62および63は、互いに離
れるように変位する。
は、ガスケット3の基端面を押圧する押圧部材(連結部
材)8が設置されている。押圧部材8は、ほぼ円板状の
押圧板81を有している。押圧板81の中心部からは、
先端方向に突出する凸部(図示せず)が形成されてお
り、この凸部がガスケット3の基端側中心部に形成され
た凹部(図示せず)に嵌入することにより、ガスケット
3と押圧部材8とが連結、固定されている。この固定状
態で、ガスケット3の基端面は、押圧板81の先端面に
接触(密着)している。なお、ガスケット3は、押圧部
材8に固定されていなくてもよく、押圧板81がガスケ
ット3の基端面に単に当接して先端方向に押圧するよう
なものでもよい。
出形成され、この支持部82により、伸縮機構6の先端
部に位置するピン64が支持されている。これにより、
伸縮機構6と押圧部材8とが連結されている。
は、蓋部材5の先端面から突出形成された支持部52に
より支持されている。これにより、伸縮機構6の基端部
は、筒体2に対し移動しないようになっている。
両端部は、それぞれ、リンク61より突出している。図
2に示すように、このピン62および63の突出部分に
は、リング状ゴム7が掛け渡されている。このように、
本実施形態では、ピン62および63は、リンク61か
らの突出部分がリング状ゴム7に対する係合部としての
機能も併有しており、これにより、構造の簡素化が図れ
る。リング状ゴム7に対する係合部は、このような構成
に限らず、例えばリンク61に形成されたフックで構成
されていてもよい。
ゴム、またはイソプレンゴム、シリコーンゴム、ブチル
ゴム、ウレタンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、フッ
素ゴム、アクリルゴム等の各種合成ゴムが挙げられる。
た状態で設置されており、その復元力(収縮力)によ
り、ピン62および63、すなわちリンク61同士の連
結箇所のうち筒体2の中心軸を挟んで互いに対向する2
つの連結箇所を互いに近づけるように付勢している。こ
のリング状ゴム7の付勢力により、伸縮機構6は、伸長
する方向に付勢され、ガスケット3を先端方向に押圧し
ている。
連)の菱形形状をなしていることにより、伸縮機構6の
ストロークは、リング状ゴム7の縮み量(または伸び
量)の5倍の長さが得られる。このように、伸縮機構6
が複数段(複数連)の菱形形状をなすものである場合に
は、リング状ゴム7のような弾性部材の縮み量(または
伸び量)を複数倍に拡大して伸縮機構6をストローク
(伸縮)させることができ、よって、比較的小さい弾性
部材を用いることができる。
は、筒体と同軸的に内蔵された大きく重い金属製コイル
バネでガスケットを押圧移動するため、液体供給具が大
型化、重量化するという問題があった。また、この液体
供給具の場合、金属製コイルバネの伸び量は、ガスケッ
トのストロークに等しい大きな長さが必要であるため、
伸長するに従ってガスケットに対する押圧力が大幅に低
下し易い。これにより、液体の供給速度(流量)が途中
から大幅に遅くなるという問題があった。
前記のように比較的小さい弾性部材を用いることができ
ることにより、小型化、軽量化が図れ、よって、操作
性、取り扱い性(持ち運び等)に優れる。また、リング
状ゴム7のような弾性部材の縮み量(または伸び量)が
比較的小さいので、その復元力(弾性力)が大きい範囲
のみで使用することが可能で、ガスケット3に対する押
圧力を安定化させることができる。よって、液体をより
一定に近い速度で供給(排出)することができる。
ゴム材料からなるリング状ゴム7のような比較的軽量な
ものを用いたことにより、液体供給具1のさらなる軽量
化が図れ、よって、液体供給具1の操作性、取り扱い性
をより向上することができる。
のようなリング状のものに限らず、ゴムヒモのようなも
のでも良い。また、本発明では、弾性部材としては、ゴ
ム材料からなるものに限らず、各種金属材料や比較的硬
質な各種合成樹脂材料からなるバネ(コイルバネ等)を
用いても良い。
弾性部材の付勢力の方向は、筒体2の中心軸にほぼ直交
する方向である。これにより、筒体2の内径に収まる比
較的小さい弾性部材で伸縮機構6を伸長方向に付勢する
ことができ、よって、液体供給具1のさらなる小型化
(特に全長の短縮)が図れる。
のピン62および63のすべてに対して設けられてい
る。すなわち、リング状ゴム7は、伸縮機構6における
菱形をなす5個の部分のすべてに対し設けられている
が、本発明では、リング状ゴム7のような弾性部材は、
少なくとも1つ設けられていればよい。
は、ピン62および63の両端側に設置可能になってい
る(図3中ではリング状ゴム7を図示せず)。よって、
本実施形態では、リング状ゴム7は、1個から最大で1
0個設置可能になっている。また、1箇所に複数本のリ
ング状ゴム7を掛けて設置してもよく、この場合には、
図示の構成で11個以上設置可能である。
ゴム7(弾性部材)の設置個数の自由度が高く、リング
状ゴム7(弾性部材)の設置個数を調整することによ
り、押圧手段4の押圧力の大きさを自由かつ容易に調整
することができる。よって、液体の供給速度(流量)を
自由かつ容易に設定・調整することができる。また、リ
ング状ゴム7の周の長さ、太さ等を変更してリング状ゴ
ム7の強さ(弾性定数)を調整することにより、押圧手
段4の押圧力の大きさをより高い自由度で多彩に調整す
ることもできる。
が筒体2の内部に収納した状態で設置されている。これ
により、筒体2内への菌、塵、埃の侵入をより確実に防
止することができる。特に、再度、筒体2内に薬液Qを
導入してそれを投与する場合でも、筒体2内を無菌状態
に保持することができる。
(5連)の形状をなすものであるが、本発明では、伸縮
機構における菱形の段数は、特に限定されず、1または
2段以上の任意の段数とすることができ、筒体2の長さ
や内外径等に応じて適宜設定される。通常は、伸縮機構
における菱形の段数は、1〜8段程度であるのが好まし
く、4〜6段程度であるのがより好ましい。
一例について説明する。まず、筒体2の排出口23の先
端部に薬液供給ライン(図示せず)を接続する。このと
き、例えば薬液供給ラインを構成するチューブの途中を
クレンメ等(図示せず)により閉塞しておく。
ャップ12を取り外し、導入口21の先端部に、薬液Q
を吸入したシリンジ等(図示せず)を接続し、それによ
り薬液Qを筒体2内へ注入可能とする。
(図示せず)を押圧操作し、薬液Qを導入口21を介し
て筒体2内へ導入する。この際、ガスケット3は、基端
側に移動し、伸縮機構6は、収縮して、リング状ゴム7
が引き伸ばされる(図4参照)。これにより、リング状
ゴム7にエネルギー(駆動力)が蓄えられる。
内の液量が目的とする投与量に達したら、その時点で前
記プランジャの操作を停止する。
ト3の押圧により加圧され、薬液供給ライン(図示せ
ず)における前記クレンメによる閉塞を解除すると、そ
の薬液Qが排出口23から排出され、薬液供給ラインへ
供給される。そして、その薬液Qは、薬液供給ラインに
設置された流量制御装置により、その流量が微量に制御
されつつ、投与される。この間、ガスケット3は、押圧
手段4により徐々に先端方向に押圧移動される(図5参
照)。なお、このとき、一方向弁22の作用により、導
入口21から薬液Qが漏れ出すことはない。
ップ12を筒体2の導入口21の先端部に装着して、導
入口21への菌、塵、埃の侵入、付着を防止することも
できる。
または患者自身が病院等の医療機関内で使用することも
できるが、前述したように、小型、軽量であり、しか
も、薬液Qの投与に至る操作を簡単、迅速に行うことが
でき、また、安全性も高く、衛生的であるという点か
ら、患者自身が携帯し、自宅や職場等において使用する
のにも適している。
め、液体供給具を患者の身体に付けたり、衣服のポケッ
ト等に入れたりして携帯することができ、便利である。
投与に用いる場合に限らず、例えば、薬液Qを他の容器
へ移送、特に薬液Qを輸液バッグ内や血液バッグ内に注
入(配合)するのに適用することもでき、その使用目的
は任意可能である。
態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定され
ず、液体供給具を構成する各部の構成は、同様の機能を
発揮し得る任意のものに置換することができる。
る。 (実施例)筒体の寸法および伸縮機構の菱形の段数を4
段としたこと以外は図1ないし図4に示す液体供給具1
と同様の液体供給具を作製した。この液体供給具の条件
は、以下の通りである。 筒体の内径:40mm 液体の総充填量:140ml リング状ゴムの設置個数:8個 リング状ゴムの材質:シリコーンゴム リング状ゴムの内径:6mm リング状ゴムの外径:10mm リング状ゴムの幅:7mm
グ状ゴムの収縮力特性を示すグラフである。この収縮力
特性は、次のようにして測定した。リング状ゴムを2つ
のフックに掛け渡した状態で両フック間距離を25mmに
離してリング状ゴムを引き伸ばし、両フック間距離を徐
々に縮めながら、リング状ゴムの収縮力を測定した。図
6に示すグラフは、このときのリング状ゴムの収縮力を
縦軸に、両フック間距離の縮めた長さを横軸にとって示
したものである。
圧手段を金属製コイルバネに置換したものに相当する液
体供給具を作製した。この比較例の液体供給具における
金属製コイルバネは、ガスケットがストロークの中央に
位置する状態で、この金属製コイルバネの押圧力(復元
力)と、実施例の液体供給具における押圧手段の押圧力
(復元力)とがほぼ等しくなるようなバネ定数のものと
した。
給具を用いて、それぞれに対し、次のような実験を行っ
た。液体供給具の排出口にオリフィス径:0.07mmの
流量制御装置を備えた液体供給ラインのチューブを接続
し、筒体に前記総充填量の液体を充填した状態から液体
を排出し切った状態まで、液体を供給(排出)し、供給
された液体の流量の変化を測定した。図7は、このとき
の供給された液体の流量を縦軸に、吐出量(総供給量)
を横軸にとって示すグラフである。図7中では、実施例
の液体供給具を用いた場合を実線で、比較例の液体供給
具を用いた場合を破線で、それぞれ示す。
例の液体供給具では、流量がほぼ一定となる流量一定領
域が、液体の供給開始から終了までの間の大部分に渡っ
て得られた。
領域の始点が図4に示す状態となり、流量一定領域の終
点が図2に示す状態となるように液体供給具を作製する
ことも可能であり、その場合には、液体の供給開始から
終了までの間の全領域でほぼ一定の流量で液体を供給可
能な液体供給具が得られることも分かった。
ように、比較例の液体供給具では、流量一定領域が無
く、安定した流量で液体を供給することができなかっ
た。
型かつ軽量なシリンジ式の液体供給具が得られる。特
に、ゴム材料で構成された弾性部材を用いた場合や、伸
縮機構の菱形の段数を複数段とした場合には、さらなる
小型化、軽量化が図れる。
面図である。
斜視図である。
体を充填した状態)を示す縦断面図である。
している途中の状態)を示す縦断面図である。
縮力特性を示すグラフである。
を供給したときの、供給される液体の流量を縦軸に、総
供給量を横軸にとって示すグラフである。
Claims (10)
- 【請求項1】 先端側に液体を排出する排出部が設けら
れた筒体と、前記筒体内で液密に摺動するガスケット
と、前記ガスケットを前記筒体の先端方向へ押圧する押
圧手段とを備えた液体供給具であって、 前記押圧手段は、菱形または複数の菱形が前記筒体の中
心軸方向に沿って連なった形状をなすように複数本のリ
ンクを互いに回動可能に連結してなり、前記中心軸方向
に伸縮する伸縮機構と、 前記伸縮機構が伸長するように付勢する少なくとも1つ
の弾性部材とを有し、 前記伸縮機構は、その基端部が前記筒体に対し移動しな
いように設置され、伸長することにより、その先端部に
て前記ガスケットを先端方向へ押圧移動することを特徴
とする液体供給具。 - 【請求項2】 前記弾性部材は、ゴム材料で構成されて
いる請求項1に記載の液体供給具。 - 【請求項3】 前記弾性部材は、リング状ゴムで構成さ
れている請求項1に記載の液体供給具。 - 【請求項4】 前記伸縮機構は、複数の菱形が前記中心
軸方向に沿って連なった形状をなすように複数本のリン
クを互いに回動可能に連結してなり、 前記伸縮機構における菱形をなす複数の部分のうちの少
なくとも1つに対し前記弾性部材が設置されている請求
項1ないし3のいずれかに記載の液体供給具。 - 【請求項5】 前記弾性部材の付勢力の方向は、前記中
心軸にほぼ直交する方向である請求項1ないし4のいず
れかに記載の液体供給具。 - 【請求項6】 前記弾性部材は、前記リンク同士の連結
箇所のうち、前記中心軸を挟んで互いに対向する2つの
連結箇所を互いに近づけるように付勢する請求項1ない
し5のいずれかに記載の液体供給具。 - 【請求項7】 前記弾性部材は、リング状ゴムで構成さ
れ、該リング状ゴムは、前記2つの連結箇所にそれぞれ
設けられた2つの係合部の間に掛け渡した状態で設置さ
れている請求項6に記載の液体供給具。 - 【請求項8】 前記係合部は、前記連結箇所にて前記リ
ンク同士を連結するピンの一部により構成されている請
求項7に記載の液体供給具。 - 【請求項9】 前記リング状ゴムは、前記ピンの両端側
にそれぞれ設置されている請求項8に記載の液体供給
具。 - 【請求項10】 前記押圧手段の全体が前記筒体の内部
に設置されている請求項1ないし9のいずれかに記載の
液体供給具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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