JP2003246062A - ヘッド駆動装置及び方法、液滴吐出装置、該方法を記録した記録媒体、並びにデバイス製造方法及びデバイス - Google Patents

ヘッド駆動装置及び方法、液滴吐出装置、該方法を記録した記録媒体、並びにデバイス製造方法及びデバイス

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JP2003246062A
JP2003246062A JP2002052379A JP2002052379A JP2003246062A JP 2003246062 A JP2003246062 A JP 2003246062A JP 2002052379 A JP2002052379 A JP 2002052379A JP 2002052379 A JP2002052379 A JP 2002052379A JP 2003246062 A JP2003246062 A JP 2003246062A
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drive signal
generating element
head
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JP2002052379A
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English (en)
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Hidenori Usuda
秀範 臼田
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドの各ノズル開口から吐出される液状体
の吐出量を高精度に均一化することができるとともに、
経年変化が生じた場合であっても迅速且つ高精度に吐出
量を均一化することができるヘッド駆動装置及び方法を
提供する。 【解決手段】 電流検出回路47aは、基準となる基準
駆動信号を圧力発生素子48a各々に印加したときに各
圧力発生素子48aに流れる電流値(この電流値は、間
接的に圧力発生素子48aの電気的容量を示すものであ
る)を検出する。テーブル記憶部34aは、圧力発生素
子48aに流れる電流値とこの電流値に応じた駆動信号
COMの可変量とを対応付けたテーブルを記憶する。制
御部34は基準駆動信号を各圧力発生素子48aに与え
たときに検出された電流値に応じて、テーブル記憶部3
4aに記憶されたテーブルから可変量を読み出し、駆動
信号生成部36に読み出した可変量に応じた駆動信号C
OMを生成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッド駆動装置及
び方法、液滴吐出装置、該方法を記録した記録媒体、並
びにデバイス製造方法及びデバイスに係り、特に液状樹
脂等の液状体を吐出するヘッドを駆動するヘッド駆動装
置及び方法、該ヘッド駆動装置を備える液滴吐出装置、
該方法を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体、並びに上記方法を用いて液状体を吐出する工程を1
つの工程として含み、液晶表示装置、有機EL(Electr
oluminescence)ディスプレイ、カラーフィルタ基板、
マイクロレンズアレイ、コーティング層を有する光学素
子、その他のデバイスを製造するデバイス製造方法及び
そのデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばコンピュータ及び携帯情報
機器等の各種電子機器が著しく発達しているが、これら
の電子機器の発達に伴って液晶表示装置、特に表示能力
の高いカラー液晶表示装置を備えた電子機器が増大して
いる。また、カラー液晶表示装置は、小型であるにもか
かわらず表示能力が高いため、使用される用途(範囲)
が広がっている。カラー液晶表示装置は、表示画像をカ
ラー化するためのカラーフィルタ基板を備えている。こ
のカラーフィルタ基板の製造方法は種々案出されている
が、その1つとして基板に対してR(赤),G(緑),
B(青)の各インク滴を所定パターンで着弾させるイン
クジェット方式が提案されている。また、近年において
は、微小なインク滴を着弾させるインクジェット方式を
応用して微細な構造を有するデバイス(例えば、マイク
ロレンズアレイ)を製造する方法も案出されている。
【0003】このインクジェット方式を実現するインク
ジェット装置(液滴吐出装置)は、インク滴を吐出する
インクジェットヘッドを複数備えている。各インクジェ
ットヘッドは外部から供給されるインクを一時的に蓄え
るインク室と、インク室内のインクを加圧して所定量だ
け吐出させる駆動源となる圧電素子(例えば、ピエゾ素
子)と、インク室からのインク滴が吐出されるノズルが
穿設されたノズル面とを備えている。これらインクジェ
ットヘッド(液滴吐出ヘッド)は、互いに等ピッチ間隔
に配置されてヘッド群を構成しており、ヘッド群をスキ
ャン方向(例えば、X方向)に沿って基板に対してスキ
ャンさせながらインク滴を吐出させていくことで、基板
上にR,G,Bの各インク滴を着弾させている。一方、
スキャン方向に対して直交する方向(例えば、Y方向)
における基板の位置調整は、基板を載置する載置台を移
動させることにより行われる。
【0004】上記のカラーフィルタ基板及びマイクロレ
ンズアレイ等の各種デバイスの製造誤差はインクジェッ
ト装置が備えるインクジェットヘッド各々から吐出され
るインク滴の吐出量の誤差(例えば、重量誤差)によっ
てほぼ決定される。従って、高い精度のデバイスを製造
するためには、各インクジェットヘッドから吐出される
インク滴の吐出量を一定にする必要がある。従来、この
目的を達成するために、各インクジェットヘッドから吐
出されるインク滴の重量を測定し、吐出されるインク滴
の重量ばらつきを補正する補正データを予め作成してお
き、この補正データに基づいてピエゾ素子に印加する駆
動信号の波形を変更する制御方法が案出されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、カラ
ーフィルタ基板は高い精度で製造されることが要求され
ている。例えば、カラーフィルタ基板においては、各イ
ンクジェットヘッドから吐出されるインク滴の吐出量の
ばらつきが多いと濃度むらやバンディングが生じてしま
う。カラーフィルタ基板は液晶表示装置の色再現性を大
きく左右するため、濃度むらやバンディングを極力避け
る必要がある。特に、近年の液晶表示装置は大型化して
おり、濃度むらやバンディングの影響が顕著に表れてし
まうため、より高い精度でカラーフィルタを製造する必
要がある。
【0006】かかる要求は、液晶表示装置に設けられる
カラーフィルタ基板を製造する場合のみに求められる要
求でなはく、有機EL(ELectroluminescence)ディス
プレイを製造する場合、高粘度の透明液状樹脂によりマ
イクロレンズアレイを製造する場合、高粘度の液状樹脂
を用いて眼鏡レンズ等の光学素子の表面にコーティング
層を形成する場合等、製造工程の1つとして液状体を吐
出させる工程が設けられるデバイス製造法、並びに、イ
ンク滴を吐出させて画像を記録するプリンタ一般につい
て求められる要求である。
【0007】補正データを予め作成しておき、この補正
データに基づいてピエゾ素子に印加する駆動信号の波形
を変更する従来の方法は、補正しない場合に比べて精度
は向上するが、近年のデバイスに要求される精度が得ら
れないという問題が生じてきた。ここで、インク滴の吐
出量の誤差の原因を考察してみると、ピエゾ素子各々に
同一の波形の駆動信号を印加しても、インク滴の吐出量
は、インク室の容積誤差、ピエゾ素子の取り付け誤差、
ノズル開口の形状誤差、放熱特性の差異等によって約1
0%程度ばらつく。更に、各ノズル開口に対応して設け
られるピエゾ素子自体の電気的容量のばらつきも10%
程度存在する。従って、ピエゾ素子の電気的容量のばら
つきに起因するインク滴の吐出量の誤差を補正するよう
にすれば、吐出量を更に高い精度をもって均一化するこ
とができると考えられる。
【0008】また、インクジェット装置が備える各イン
クジェットヘッドから吐出されるインク滴の吐出量は、
一度ばらつきを補正すればその後はばらつきが生じずに
一定の吐出量で吐出される訳ではなく、経年変化により
ばらつきが生じてくる。従って、かかる場合にも迅速且
つ高い精度をもって各インクジェットヘッドから吐出さ
れるインク滴の重量を一定にする必要がある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、ヘッドの各ノズル開口から吐出される液状体の吐
出量を高い精度をもって均一化することができるととも
に、経年変化が生じた場合であっても迅速且つ高い精度
をもって吐出量を均一化することができるヘッド駆動装
置及び方法、当該ヘッド駆動装置を備える液滴吐出装
置、該方法を記録した記録媒体、並びに製造工程の1つ
として該方法を用いて粘性体を吐出する工程を有するデ
バイス製造方法及び上記液滴吐出装置又はデバイス製造
方法を用いて製造されたデバイスを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のヘッド駆動装置は、ノズル開口に連通する
圧力発生室と、当該圧力発生室内の液状体を加圧するこ
とにより前記ノズル開口から液状体を吐出させる複数の
圧力発生素子とを備えるヘッドを駆動するヘッド駆動装
置であって、前記圧力発生素子各々の電気的容量を示す
値を測定する容量測定手段と、前記容量測定手段の測定
結果に応じて、前記ノズル開口各々から吐出される液状
体の重量が一定となるように、前記圧力発生素子各々に
印加する駆動信号(COM)を可変制御する制御手段と
を備えることを特徴としている。この発明によれば、圧
力発生素子各々の電気的容量を測定し、この測定結果に
基づいて各ノズル開口から吐出される液状体の重量が一
定となる駆動信号を圧力発生素子に印加しているため、
ヘッドに設けられる圧力発生素子の電気的容量のばらつ
きに起因する液状体の吐出量のばらつきを高い精度で均
一化することができる。また、本発明のヘッド駆動装置
は、前記制御手段が、前記駆動信号(COM)の電圧値
及び前記駆動信号(COM)の電圧値の単位時間当たり
の変化量の少なくとも一方を可変させることにより、前
記駆動信号(COM)を可変制御することを特徴として
いる。この発明によれば、駆動信号の電圧値及び電圧値
の単位時間当たりの変化量の少なくとも一方を可変させ
ることにより駆動信号を可変制御しているため、大幅な
装置構成の変更を必要とせずに圧力発生素子の電気的容
量のばらつきに起因する液状体の吐出量のばらつきを均
一化することができる。このように、この発明の実現の
ためには従来装置の構成を殆ど用いることができるため
従来装置をそのまま転用することで、資源の有効利用を
図ることができる。また、本発明のヘッド駆動装置は、
前記圧力発生素子の電気的容量のばらつきを示す値と、
当該ばらつきを示す値に応じた前記駆動信号(COM)
の可変制御量とを対応付けてテーブルとして記憶する記
憶手段を更に備え、前記制御手段が、前記容量測定手段
の測定結果に応じて前記テーブルから必要な可変制御量
を読み出し、当該可変制御量に基づいた駆動信号(CO
M)を生成して前記圧力発生素子各々に印加することを
特徴としている。この発明によれば、圧力発生素子の電
気的容量のばらつきを示す値と、ばらつきを示す値に応
じた前記駆動信号の可変制御量とを対応付けて予めテー
ブルとして持っており、液状体を吐出させるときに容量
測定手段の測定結果に応じてテーブルから必要な可変制
御量を読み出して駆動信号を生成しているため、圧力発
生素子の電気的容量が種々の値であったとしても、装置
構成を全く変えずにヘッドに設けられる圧力発生素子の
電気的容量のばらつきに起因する液状体の吐出量のばら
つきを高い精度で均一化することができる。また、本発
明のヘッド駆動装置は、前記容量測定手段が、一定波形
の駆動信号(COM)を前記圧力発生素子に印加したと
きに、各圧力発生素子に流れる電流に基づいて前記圧力
発生素子各々の電気的容量を示す値を測定することを特
徴としている。この発明によれば、一定波形の駆動信号
を印加したときに流れる電流に基づいて圧力発生素子の
電気的容量を測定しているため、圧力発生素子の電気的
容量の測定のための高価な装置又は大型の測定装置無し
に簡易に圧力発生素子の電気的容量を測定することがで
きる。また、圧力発生素子は必要なときに圧力発生素子
の電気的容量を測定することができるため、定期的に圧
力発生素子の電気的容量を測定して、駆動信号COMを
可変させれば経年変化にも対応することが可能である。
更に、本発明のヘッド駆動装置によれば、前記圧力発生
素子が、前記駆動信号(COM)の印加によって伸縮振
動又は撓み振動をして前記液状体を加圧する圧電振動子
を含むことを特徴としている。この発明によれば、圧力
発生素子として伸縮振動する圧電振動子を有するヘッ
ド、又は、圧力発生素子として撓み振動をする圧電振動
子を有するヘッドの何れのヘッドをも駆動することがで
きるので、種々の装置に適用することが可能であり、し
かも、大幅な装置構成の変更を伴わずに適用することが
できる。上記課題を解決するために、本発明のヘッド駆
動方法は、ノズル開口に連通する圧力発生室と、当該圧
力発生室内の液状体を加圧することにより前記ノズル開
口から液状体を吐出させる複数の圧力発生素子とを備え
るヘッドを駆動するヘッド駆動方法であって、前記圧力
発生素子各々の電気的容量を示す値を測定する容量測定
ステップと、前記容量測定ステップの測定結果に応じ
て、前記ノズル開口各々から吐出される液状体の重量が
一定となるように、前記圧力発生素子各々に印加する駆
動信号(COM)を可変制御する制御ステップとを有す
ることを特徴としている。この発明によれば、圧力発生
素子各々の電気的容量を測定し、この測定結果に基づい
て各ノズル開口から吐出される液状体の重量が一定とな
る駆動信号を圧力発生素子に印加しているため、ヘッド
に設けられる圧力発生素子の電気的容量のばらつきに起
因する液状体の吐出量のばらつきを高い精度で均一化す
ることができる。また、本発明のヘッド駆動方法は、前
記制御ステップが、前記駆動信号(COM)の電圧値及
び前記駆動信号(COM)の電圧値の単位時間当たりの
変化量の少なくとも一方を可変させることにより、前記
駆動信号(COM)を可変制御することを特徴としてい
る。この発明によれば、駆動信号の電圧値及び電圧値の
単位時間当たりの変化量の少なくとも一方を可変させる
ことにより駆動信号を可変制御しているため、駆動信号
を可変制御するための複雑な制御プログラムを作成する
必要が無く、しかも簡単に制御することができるため、
プログラムを作成する時間の短縮を図ることができると
ともに、プログラムの作成コストを低減することもでき
る。また、本発明のヘッド駆動方法は、前記制御ステッ
プが、前記容量測定ステップの測定結果に応じて、前記
圧力発生素子の電気的容量のばらつきを示す値と、当該
ばらつきを示す値に応じた前記駆動信号(COM)の可
変制御量とを対応付けたテーブルから必要な可変制御量
を読み出し、当該可変制御量に基づいた駆動信号(CO
M)を生成して前記圧力発生素子各々に印加することを
特徴としている。この発明によれば、圧力発生素子の電
気的容量のばらつきを示す値と、ばらつきを示す値に応
じた前記駆動信号の可変制御量とを対応付けて予めテー
ブルとして持っており、液状体を吐出させるときに容量
測定手段の測定結果に応じてテーブルから必要な可変制
御量を読み出して駆動信号を生成しており、複雑な計算
を必要とせず短時間で駆動信号の可変量を得ることがで
きるため、今後ヘッド駆動の高速化が図られた場合であ
っても十分に対応することができる。また、本発明のヘ
ッド駆動方法は、前記圧力発生素子に印加する駆動信号
(COM)の可変制御量を種々に設定しつつ前記ノズル
開口から吐出される液状体の重量を測定する重量測定ス
テップと、前記ノズル開口各々から一定重量の液状体が
吐出されたときに前記圧力発生素子に印加した駆動信号
(COM)の可変制御量と、前記圧力発生素子の電気的
容量を示す値とを対応付けて前記テーブルを作成するテ
ーブル作成ステップとを有することを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明のコンピュータ読み
取り可能な記録媒体は、ノズル開口に連通する圧力発生
室と、当該圧力発生室内の液状体を加圧することにより
前記ノズル開口から液状体を吐出させる複数の圧力発生
素子とを備えるヘッドを駆動するためのプログラムを記
憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記圧力発生素子各々の電気的容量を示す値を測定する
容量測定ステップと、前記容量測定ステップの測定結果
に応じて、前記ノズル開口各々から吐出される液状体の
重量が一定となるように、前記圧力発生素子各々に印加
する駆動信号(COM)を可変制御する制御ステップと
を有するプログラムを記録することを特徴としている。
また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体
は、前記制御ステップは、前記駆動信号(COM)の電
圧値及び前記駆動信号(COM)の電圧値の単位時間当
たりの変化量の少なくとも一方を可変させることによ
り、前記駆動信号(COM)を可変制御することを特徴
としている。更に、本発明のコンピュータ読み取り可能
な記録媒体は、前記制御ステップが、前記容量測定ステ
ップの測定結果に応じて、前記圧力発生素子の電気的容
量のばらつきを示す値と、当該ばらつきを示す値に応じ
た前記駆動信号(COM)の可変制御量とを対応付けた
テーブルから必要な可変制御量を読み出し、当該可変制
御量に基づいた駆動信号(COM)を生成して前記圧力
発生素子各々に印加することを特徴としている。このよ
うに、ヘッド駆動方法を実現するためのプログラムの全
体又はその一部をコンピュータが読み取ることのできる
フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−R、CD
ーRW、DVD(登録商標)、DVD−R、DVD−R
W、DVD−RAM、光磁気ディスク、ストリーマ、ハ
ードディスク、メモリ、その他の記録媒体に格納してお
けば、この記録媒体に格納されているプログラムをコン
ピュータによって読み取ることにより、コンピュータか
らの制御を行うことができる。上記課題を解決するため
に、本発明の液滴吐出装置は、上記の何れかに記載のヘ
ッド駆動装置を備えることを特徴としている。この発明
によれば、上記のヘッド駆動装置を備えることにより大
幅な装置構成を変更することなく、高い精度で均一化さ
れたインク滴を各ノズル開口から吐出する液滴吐出装置
を得ることができる。上記課題を解決するために、本発
明のデバイス製造方法は、上記の何れかに記載のヘッド
駆動方法を用いて前記液状体を吐出する工程をデバイス
製造工程の1つとして含むことを特徴としている。この
発明によれば、高い精度で均一化されたインク滴を各ノ
ズル開口から吐出させることができるため、多種多様な
幅広い仕様範囲のデバイスであって、且つ高精度なデバ
イスを製造することが可能となる。上記課題を解決する
ために、本発明のデバイスは、上記の液滴吐出装置又は
上記のデバイス製造方法を用いて製造される。この発明
によれば、高い精度で均一化されたインク滴を各ノズル
開口から吐出させることができる装置又は方法を用いて
デバイスを製造しているため、多種多様な幅広い仕様範
囲のデバイスデバイスであって、且つ高精度なデバイス
を製造することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態によるヘッド駆動装置及び方法、液滴吐出装
置、該方法を記録した記録媒体、並びにデバイス製造方
法及びデバイスについて詳細に説明する。以下の説明に
おいては、まず、液滴吐出装置としてのインクジェット
装置を備え、デバイスを製造する際に用いられるデバイ
ス製造装置及びこのデバイス製造装置を用いて製造され
るデバイス及びデバイス製造方法の例の説明を行い、次
にインクジェット装置に設けられているヘッド駆動装
置、ヘッド駆動方法、及び記録媒体について順に説明す
る。
【0012】〔インクジェット装置を備えるデバイス製
造装置の全体構成〕図1は、本発明の一実施形態による
インクジェット装置を備えるデバイス製造装置の全体構
成を示す平面図である。図1に示すように、本実施形態
のインクジェット装置を備えるデバイス製造装置は、加
工される基板(ガラス基板:以下、ウェハWという)を
収容するウェハ供給部1と、ウェハ供給部1から移載さ
れたウェハWの描画方向を決めるウェハ回転部2と、ウ
ェハ回転部2から移載されたウェハWに対してR(赤)
のインク滴を着弾させるインクジェット装置3と、イン
クジェット装置3から移載されたウェハWを乾燥させる
ベーク炉4と、これらの装置間でのウェハWの移載作業
を行うロボット5a,5bと、ベーク炉4から移載され
たウェハWを次工程に送るまでに冷却及び描画方向の決
定をなす中間搬送部6と、中間搬送部6から移載された
ウェハWに対してG(緑)のインク滴を着弾させるイン
クジェット装置7と、インクジェット装置7から移載さ
れたウェハWを乾燥させるベーク炉8と、これらの装置
間でのウェハWの移載作業を行うロボット9a,9b
と、ベーク炉8から移載されたウェハWを次工程に送る
までに冷却及び描画方向の決定をなす中間搬送部10
と、中間搬送部10から移載されたウェハWに対してB
(青)のインク滴を着弾させるインクジェット装置11
と、インクジェット装置11から移載されたウェハWを
乾燥させるベーク炉12と、これらの装置間でのウェハ
Wの移載作業を行うロボット13a,13bと、ベーク
炉12から移載されたウェハWの収納方向を決めるウェ
ハ回転部14と、ウェハ回転部14から移載されたウェ
ハWを収容するウェハ収容部15とを備えて概略構成さ
れている。
【0013】ウェハ供給部1は、1台あたり例えば20
枚のウェハWを上下方向に収容するエレベータ機構を備
えた2台のマガジンローダ1a,1bを備えており、順
次、ウェハWが供給可能となっている。ウェハ回転部2
は、ウェハWに対してインクジェット装置3によりどの
方向に描画するかの描画方向決定と、これからインクジ
ェット装置3に移載する前の仮位置決めとを行うもので
あり、2台のウェハ回転台2a,2bにより、鉛直方向
の軸線回りに90度ピッチ間隔で正確にウェハWを回転
可能に保持している。インクジェット装置3,7,11
の詳細は後述するため、ここでは説明を省略する。
【0014】ベーク炉4は、ウェハWを例えば120度
以下の加熱環境下に5分間置くことにより、インクジェ
ット装置3から移載されてきたウェハWの赤色のインク
滴を乾燥させるものであり、これにより、ウェハWの移
動中に赤色のインクが飛散する等の不都合を防止可能と
している。ロボット5a,5bは、基台を中心に伸展動
作及び回転動作等が可能なアーム(図示省略)を備えて
おり、このアームの先端に装備されている真空吸着パッ
ドでウェハWを吸着保持することにより、各装置間での
ウェハWの移載作業をスムーズかつ効率的に行うことが
できるように構成されている。
【0015】中間搬送部6は、ロボット5bによりベー
ク炉4から移載されてきた加熱状態のウェハWを次工程
に送る前に冷却する冷却器6aと、冷却後のウェハWに
対してインクジェット装置7によって、どの方向に描画
するかの描画方向の決定、及び、これからインクジェッ
ト装置7に移載する前の仮位置決めを行うウェハ回転台
6bと、これら冷却器6a及びウェハ回転台6b間に配
置され、インクジェット装置3,7間での処理速度差を
吸収するバッファ6cとを備えて構成されている。ウェ
ハ回転台6bは、鉛直方向の軸線回りに90度ピッチ又
は180度ピッチでウェハWを回転させることができる
ようになっている。
【0016】ベーク炉10は上述したベーク炉6と同様
の構造を有する加熱炉であり、例えばウェハWを120
度以下の加熱環境下に5分間置くことにより、インクジ
ェット装置7から移載されてきたウェハWの緑色のイン
ク滴を乾燥させるものであり、これにより、ウェハWの
移動中に緑色のインクが飛散する等の不都合を防止可能
としている。ロボット9a,9bは、前述したロボット
5a,5bと同様の構造を有しており、基台を中心とし
て伸展動作及び回転動作等が可能なアーム(図示省略)
を備え、アームの先端に装備されている真空吸着パッド
でウェハWを吸着保持することにより、各装置間でのウ
ェハWの移載作業をスムーズかつ効率的に行うことがで
きるように構成されている。
【0017】中間搬送部10は、上述の中間搬送部6と
同様の構造であり、ロボット9bによりベーク炉8から
移載されてきた加熱状態のウェハWを次工程に送る前に
冷却する冷却器10aと、冷却後のウェハWに対してイ
ンクジェット装置11によってどの方向に描画するかの
描画方向の決定及びこれからインクジェット装置11に
移載する前の仮位置決めを行うウェハ回転台10bと、
これら冷却器10a及びウェハ回転台10b間に配置さ
れ、インクジェット装置7,11間での処理速度差を吸
収するバッファ10cとを備えて構成されている。ウェ
ハ回転台10bは、鉛直方向の軸線回りに90度ピッチ
又は180度ピッチでウェハWを回転させることができ
るようになっている。
【0018】ウェハ回転部14は、各インクジェット装
置3,7,11によりR,G,Bパターンが形成された
後の各ウェハWに対して、各々が一定方向を向くように
回転位置決め可能となっている。つまり、ウェハ回転部
14は、2台のウェハ回転台14a,14bを備えてお
り、鉛直方向の軸線回りに90度ピッチ間隔で正確にウ
ェハWを回転可能に保持できるようになっている。ウェ
ハ収容部15は、ウェハ回転部14より移載されてきた
完成品のウェハW(カラーフィルタ基板)を、1台当た
り、例えば20枚づつ上下方向に収容するエレベータ機
構を備えた2台のマガジンアンローダ15a,15bを
有しており、順次、ウェハWを収容可能としている。
【0019】〔デバイス製造方法〕次に、本発明の一実
施形態によるデバイス製造方法及びこのデバイス製造方
法を経て製造されるデバイスの一例について説明する。
尚、以下の説明では、上述したデバイス製造装置を用い
てカラーフィルタ基板を製造する製造方法を例に挙げて
説明する。図2は、デバイス製造装置を用いてRGBパ
ターンを形成する工程を含めたカラーフィルタ基板の一
連の製造工程を示す図である。
【0020】カラーフィルタ基板の製造に用いられるウ
ェハWは、例えば長方形型薄板形状の透明基板であり、
適度の機械的強度と共に光透過性の高い性質を兼ね備え
ている。このウェハWとしては、例えば、透明ガラス基
板、アクリルガラス、プラスチック基板、プラスチック
フィルム及びこれらの表面処理品等が好ましく用いられ
る。尚、このウェハWには、RGBパターン形成工程の
前工程において、生産性を上げる観点から、複数のカラ
ーフィルタ領域が予めマトリックス状に形成されてお
り、これらカラーフィルタ領域をRGBパターン形成工
程の後工程で切断することにより、液晶表示装置に適合
するカラーフィルタ基板として用いられるようになって
いる。
【0021】ここで、図3は、デバイス製造装置が備え
る各インクジェット装置により形成されるRGBパター
ン例を示す図であり、(a)はストライプ型のパターン
を示す斜視図であり、(b)はモザイク型のパターンを
示す部分拡大図であり、(c)はデルタ型のパターンを
示す部分拡大図である。図3に示すように、各カラーフ
ィルタ領域には、R(赤色)のインク、G(緑色)のイ
ンク、及びB(青色)のインクが、後述のインクジェッ
トヘッド18より所定のパターンで形成されるようにな
っている。この形成パターンとしては、図3(a)に示
すストライプ型のパターンの他に、図3(b)に示すモ
ザイク型のパターン、又は、図3(c)に示すデルタ型
のパターンなどがあるが、本発明ではその形成パターン
に関し、特に限定はされない。
【0022】図2に戻り、前工程であるブラックマトリ
ックス形成工程では、図2(a)に示すように、透明の
ウェハWの一方の面(カラーフィルタ基板の基礎となる
面)に対して、光透過性のない樹脂(好ましくは黒色)
を、スピンコート等の方法により、所定の厚さ(例え
ば、2μm程度)に塗布し、その後、フォトリソグラフ
ィー法等の方法によりマトリックス状にブラックマトリ
ックスBM,…を形成していく。これらブラックマトリ
ックスBM,…の格子で囲まれる最小の表示要素は、所
謂フィルターエレメントFE,…といわれ、ウェハW面
内の一方向(例えばX軸方向)の巾寸法が30μmであ
り、この方向に直交する方向(例えば、Y軸方向)の長
さ寸法が100μm程度の大きさの窓である。ウェハW
上にブラックマトリックスBM,…を形成した後は、図
示しないヒータにより熱を加えることで、ウェハW上の
樹脂を焼成することがなされる。
【0023】このようにしてブラックマトリックスBM
が形成されたウェハWは、図1に示したウェハ供給部1
の各マガジンローダ1a,1bに収容され、引き続きR
GBパターン形成工程が行われる。RGBパターン形成
工程では、まず、マガジンローダ1a,1bの何れか一
方に収容されたウェハWを、ロボット5aがそのアーム
にて吸着保持した後、ウェハ回転台2a,2bの何れか
一方に載置する。そして、ウェハ回転台2a,2bは、
これから赤色のインク滴を着弾させる前準備として、そ
の描画方向と位置決めとを行う。
【0024】次に、ロボット5aは、各ウェハ回転台2
a,2b上のウェハWを再び吸着保持し、今度はインク
ジェット装置3へと移載する。このインクジェット装置
3では、図2(b)に示すように、所定のパターンを形
成するための所定位置のフィルターエレメントFE,…
内に、赤色のインク滴RDを着弾させる。この時の各イ
ンク滴RDの量は、加熱工程におけるインク滴RDの体
積減少量を考慮した充分な量となっている。
【0025】このようにして所定の全てのフィルターエ
レメントFE,…に赤色のインク滴RDが充填された後
のウェハWは、所定の温度(例えば70度程度)で乾燥
処理される。この時、インク滴RDの溶媒が蒸発する
と、図2(c)に示すようにインク滴RDの体積が減少
するので、体積減少が激しい場合には、カラーフィルタ
基板として充分なインク膜厚が得られるまで、インク滴
RDの着弾作業と乾燥作業とが繰り返される。この処理
により、インク滴RDの溶媒が蒸発して、最終的にイン
ク滴RDの固形分のみが残留して膜化する。
【0026】尚、赤色パターンの形成工程における乾燥
作業は、図1で示したベーク炉4によって行われる。そ
して、乾燥作業後のウェハWは、加熱状態にあるため、
同図に示すロボット5bにより冷却器6aへと搬送され
て冷却される。冷却後のウェハWは、バッファ6cに一
時的に保管されて時間調整がなされた後、ウェハ回転台
6bへと移載され、これから緑色のインク滴を着弾させ
る前準備として、その描画方向と位置決めとがなされ
る。そして、ロボット9aが、ウェハ回転台6b上のウ
ェハWを吸着保持した後、今度はインクジェット装置7
へと移載する。
【0027】インクジェット装置7では、図2(b)に
示すように、所定のパターンを形成するための所定位置
のフィルターエレメントFE,…内に、緑色のインク滴
GDを着弾させる。この時の各インク滴GDの量は、加
熱工程におけるインク滴GDの体積減少量を考慮した充
分な量となっている。このようにして所定の全てのフィ
ルターエレメントFE,…に緑色のインク滴GDが充填
された後のウェハWは、所定の温度(例えば、70度程
度)で乾燥処理される。この時、インク滴GDの溶媒が
蒸発すると、図2(c)に示すようにインク滴GDの体
積が減少するので、体積減少が激しい場合には、カラー
フィルタ基板として充分なインク膜厚が得られるまで、
インク滴GDの着弾作業と乾燥作業とが繰り返される。
この処理により、インク滴GDの溶媒が蒸発して、最終
的にインク滴GDの固形分のみが残留して膜化する。
【0028】尚、この緑色パターンの形成工程における
乾燥作業は、図1で示したベーク炉8によって行われ
る。乾燥作業後のウェハWは、加熱状態にあるため、同
図に示すロボット9bにより冷却器10aへと搬送さ
れ、冷却される。冷却後のウェハWは、バッファ10c
に一時的に保管されて時間調整がなされた後、ウェハ回
転台10bへと移載され、これから青色のインク滴を着
弾させる前準備として、その描画方向と位置決めとがな
される。その後、ロボット13aが、ウェハ回転台10
b上のウェハWを吸着保持した後、今度はインクジェッ
ト装置11へと移載する。
【0029】インクジェット装置11では、図2(b)
に示すように、所定のパターンを形成するための所定位
置のフィルターエレメントFE,…内に、青色のインク
滴BDを着弾させる。この時の各インク滴BDの量は、
加熱工程におけるインク滴BDの体積減少量を考慮した
充分な量となっている。このようにして所定の全てのフ
ィルターエレメントFE,…に青色のインク滴BDが充
填された後のウェハWは、図2(c)に示すように所定
の温度(例えば、70度程度)で乾燥処理される。この
時、インク滴BDの溶媒が蒸発すると、インク滴BDの
体積が減少するので、体積減少が激しい場合には、カラ
ーフィルタとして充分なインク膜厚が得られるまで、イ
ンク滴BDの着弾作業と乾燥作業とが繰り返される。こ
の処理により、インク滴BDの溶媒が蒸発して、最終的
にインク滴BDの固形分のみが残留して膜化する。
【0030】尚、この青色パターンの形成工程における
乾燥作業は、図1で示したベーク炉12によって行われ
る。乾燥作業後のウェハWは、ロボット13bによりウ
ェハ回転台14a,14bの何れか一方に移載され、そ
の後、一定方向を向くように回転位置決めがなされる。
回転位置決め後のウェハWは、ロボット13bによりマ
ガジンアンローダ15a,15bの何れか一方に収容さ
れる。以上により、RGBパターン形成工程が完了す
る。その後は引き続き、図2(d)以降に示す後工程が
行われる。
【0031】後工程の1つである図2(d)に示す保護
膜形成工程では、インク滴RD,GD,BDを完全に乾
燥させるために、所定の温度で所定時間加熱を行う。乾
燥が終了すると、インク膜が形成されたウェハWの表面
保護及び表面平坦化を目的として保護膜CRが形成され
る。この保護膜CRは、例えばスピンコート法、ロール
コート法、又はリッピング法等の方法を用いて形成され
る。保護膜形成工程に続く図2(e)に示した透明電極
形成工程では、スパッタ法又は真空吸着法等の方法を用
いて、保護膜CRの全面を覆うように透明電極TLが形
成される。透明電極形成工程に続く図2(f)に示すパ
ターニング工程では、透明電極TLが、画素電極PLと
してパターニングされる。尚、液晶表示パネルの駆動に
TFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子
を用いる場合にはこのパターニング工程は不要となる。
以上説明した各工程を経て、図2(f)に示すカラーフ
ィルタ基板CFが製造される。
【0032】そして、このカラーフィルタ基板CFと対
向基板(図示省略)とを対向配置させ、その間に液晶を
挟持させる工程を経て液晶表示装置が製造される。この
ようにして製造された液晶表示装置、CPU(中央処理
装置)等を備えたマザーボード、キーボード、ハードデ
ィスク等の電子部品を筐体内に組み込むことで、例えば
図4に示すノート型のパーソナルコンピュータ20(デ
バイス)が製造される。図4は、本発明の一実施形態に
よるデバイス製造方法を用いて製造されるデバイスの一
例を示す図である。尚、図4において21は筐体であ
り、22は液晶表示装置であり、23はキーボードであ
る。
【0033】尚、以上説明した製造工程を経て形成され
るカラーフィルタ基板CFが装備されるデバイスは上記
のノート型パソコン20に限られず、携帯型電話機、電
子手帳、ページャ、POS端末、ICカード、ミニディ
スクプレーヤ、液晶プロジェクタ、エンジニアリングワ
ークステーション(EWS)、ワードプロセッサ、テレ
ビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオレコ
ーダ、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、タッ
チパネルを備えた装置、時計、ゲーム機器等、様々な電
子機器が挙げられる。更に、本実施形態のインクジェッ
ト装置を用いて前述した製造方法により製造されるデバ
イスは、カラーフィルタ基板CFに限られず、有機EL
(Electroluminescence)ディスプレイ、マイクロレン
ズアレイ、表面にコーティング層が形成された眼鏡レン
ズ等の光学素子、その他のデバイスであっても良い。
【0034】〔インクジェット装置及びヘッド駆動装
置〕次に、本発明の一実施形態によるインクジェット装
置及びヘッド駆動装置の電気的構成について説明する。
図5は、本発明の一実施形態によるインクジェット装置
及びヘッド駆動装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。尚、図1に示したインクジェット装置3,7,11
は同一の構成であるため、インクジェット装置3を例に
挙げて説明する。
【0035】図5において、インクジェット装置3は、
プリントコントローラ30とプリントエンジン40とを
含んで構成されている。プリントエンジン40は、記録
ヘッド41、移動装置42、及びキャリッジ機構43を
備えている。ここで、移動装置42は、カラーフィルタ
基板の製造に用いられるウェハW等の基板を載置する載
置台を移動させることにより副走査を行うものであり、
キャリッジ機構43は、記録ヘッド41を主走査させる
ものである。
【0036】プリントコントローラ30は、コンピュー
タ(図示せず)からの多値階調情報を含む画像データ
(記録情報)等を受信するインターフェース31と、多
値階調情報を含む記録情報等の各種データを記憶するD
RAMからなる入力バッファ32a及びイメージバッフ
ァ32b、並びにSRAMからなる出力バッファ32c
と、各種データ処理を行うためのプログラム等を記憶し
たROM33と、CPU及びメモリ等を含んで構成され
る制御部34と、発振回路35と、記録ヘッド41への
駆動信号COMを発生させる駆動信号生成部36と、ド
ットパターンデータに展開された印字データ及び駆動信
号をプリントエンジン40に出力するためのインタフェ
ース37とを備えている。上記制御部34は、圧力発生
素子48a各々の電気的容量のばらつきを示す値と、駆
動信号COMを電気的容量に応じて可変させるための情
報(可変制御量)とを対応付けてテーブルとして記憶す
るテーブル記憶部34aを備える。この、テーブル記憶
部34aの詳細については後述する。尚、制御部34及
び駆動威信号生成部36は、本発明にいう制御手段に相
当するものである。また、プリントコントローラ30及
び後述する電流検出回路47aは、本発明にいうヘッド
駆動装置に相当するものである。更に、制御部34内に
設けられるテーブル記憶部34aは本発明にいう記憶手
段に相当するものである。
【0037】次に、記録ヘッド41の構成について説明
する。記録ヘッド41は、プリントコントローラ30か
ら出力される印字データ及び駆動信号COMに基づい
て、所定のタイミングでインクジェットヘッドの各ノズ
ル開口48cからインク滴を吐出させるものであり、複
数のノズル開口48c、これらのノズル開口48cの各
々に連通する複数の圧力発生室48b、及びこれらの圧
力発生室48b内のインクをそれぞれ加圧して各ノズル
開口48cからインク滴を吐出させる複数の圧力発生素
子48aが形成されている。尚、図5では図示を簡略化
しているが、インクジェットヘッド18は、数百個程度
設けられている。
【0038】また、記録ヘッド41には、シフトレジス
タ44、ラッチ回路45、レベルシフタ46、及びスイ
ッチ回路47を備えるヘッド駆動回路49が設けられて
いる。更に、記録ヘッド41内に設けられる電流検出回
路47aは、圧力発生素子48aに駆動信号COMを印
加したときに圧力発生素子48a各々に流れる電流(こ
こでいう電流とは、充電電流及び放電電流の両方を含む
意味である)を検出するものである。この電流検出回路
47a及び制御部34を含む構成は、本発明にいう、圧
力発生素子各々の電気的容量を示す値を測定する容量測
定手段に相当するものである。
【0039】次に、以上説明した構成のインクジェット
装置がインク滴を吐出させるときの全体動作について説
明する。まず、プリントコントローラ30においてドッ
トパターンデータに展開された記録データSIは、発振
回路35からのクロック信号CLKに同期してインタフ
ェース37を介して記録ヘッド41のヘッド駆動回路4
9にシリアル出力され、記録ヘッド41のシフトレジス
タ44にシリアル転送され、順次セットされる。このと
き、まず、ノズルの記録データSIにおける最上位ビッ
トのデータがシリアル転送され、この最上位ビットのデ
ータのシリアル転送が終了したならば、上位から2番目
のビットのデータがシリアル転送される。以下同様に、
下位ビットのデータが順次シリアル転送される。
【0040】上記ビットの記録データが全ノズル分、シ
フトレジスタ44の各素子にセットされると、制御部3
4は所定のタイミングでラッチ回路45へラッチ信号L
ATを出力する。このラッチ信号LATにより、ラッチ
回路45はシフトレジスタ44にセットされた記録デー
タをラッチする。このラッチ回路45がラッチした記録
データは、電圧変換器であるレベルシフタ46に印加さ
れる。このレベルシフタ46は、記録データSIが例え
ば「1」の場合に、スイッチ回路47が駆動可能な電圧
値、例えば、数十ボルトの電圧値を出力する。レベルシ
フタ46から出力される信号がスイッチ回路47に設け
られる各スイッチング素子に印加されることにより各ス
イッチング素子は接続状態になる。ここで、スイッチ回
路47に設けられた各スイッチング素子には、駆動信号
生成部36から出力される駆動信号COMが供給されて
おり、スイッチ回路47の各スイッチング素子が接続状
態になると、そのスイッチング素子に接続された圧力発
生素子48aに駆動信号COMが印加される。尚、電流
検出回路47aは、圧力発生素子48aに駆動信号CO
Mが印加されたときの電流値を検出しており、その検出
値をインタフェース37を介してプリントコントローラ
30内の制御部34に出力する。
【0041】従って、記録ヘッド41では、記録データ
SIによって圧力発生素子48aに駆動信号COMを印
加するか否かを制御することができる。例えば、記録デ
ータSIが「1」の期間においては、スイッチ回路47
に設けられたスイッチング素子が接続状態となるので、
駆動信号COMを圧力発生素子48aに供給することが
でき、この供給された駆動信号COMにより圧力発生素
子48aが変位(変形)する。これに対して、記録デー
タSIが「0」の期間においてはスイッチ回路47に設
けられたスイッチング素子が非接続状態になるため、圧
力発生素子48aへの駆動信号COMの供給は遮断され
る。尚、記録データSIが「0」の期間において、各圧
力発生素子48aは直前の電荷を保持するので、直前の
変位状態が維持される。ここで、スイッチ回路47に設
けられたスイッチング素子がオン状態になって駆動信号
COMが圧力発生素子48aに印加されると、ノズル開
口48cに連通する圧力発生室48bが収縮して圧力発
生室48b内のインクが加圧されるので、圧力発生室4
8b内のインクはインク滴としてノズル開口48cから
吐出され、基板上にドットが形成される。以上の動作に
より、インクジェット装置からインク滴が吐出される。
【0042】次に、本発明の特徴部分の1つである制御
部34及び駆動信号生成部36について説明する。図6
は、駆動信号生成部36の構成を示すブロック図であ
る。図6に示した駆動信号生成部36は、制御部34内
に設けられているデータ記憶部に記憶された各種データ
に基づいて駆動信号COMを生成する。図6に示すよう
に、駆動信号生成部36は、制御部34からの各種信号
を受け取って一時記憶するメモリ50、メモリ50の内
容を読み出して一時的に保持するラッチ51、ラッチ5
1の出力ともう一つのラッチ53の出力とを加算する加
算器52、ラッチ53の出力をアナログ信号に変換する
D/A変換器54、D/A変換器54によって変換され
たアナログ信号を駆動信号COMの電圧まで増幅する電
圧増幅部55、及び電圧増幅部55で電圧増幅された駆
動信号COMを電流増幅する電流増幅部56を含んで構
成される。
【0043】制御部34から駆動信号生成部36には、
クロック信号CLK、データ信号DATA、アドレス信
号AD1〜AD4、クロック信号CLK1,CLK2、
リセット信号RST、及びフロアー信号FLRが供給さ
れている。クロック信号CLKは発振回路35から出力
されるクロック信号CLKと同一周波数(例えば、10
MHz程度)の信号である。データ信号DATAは駆動
信号COMの電圧変化量を示す信号である。アドレス信
号AD1〜AD4はデータ信号DATAを格納するアド
レスを指定する信号である。詳細は後述するが、駆動信
号COMを生成するときには制御部34から複数の電圧
変化量を示すデータ信号DATAが駆動信号生成部36
に出力されるため、各々のデータ信号DATAを個別に
記憶するためにアドレス信号AD1〜AD4が必要にな
る。尚、図6に示した例では4ビットのアドレス信号A
D1〜AD4があるため、最大で16種類のデータ信号
DATAを記憶することができる。
【0044】クロック信号CLK1は、駆動信号COM
の電圧値を変化させるときの開始時点及び終了時点を規
定する信号である。クロック信号CLK2は駆動信号生
成部36の動作タイミングを規定する基準クロックに相
当する信号である。このクロック信号CLK2の周波数
は、例えば10MHz程度である。リセット信号RST
は、ラッチ51及びラッチ53を初期化することによ
り、加算器52の出力を「0」にするための信号であ
り、フローア信号FLRは駆動信号COMの電圧値を変
化させるときに、ラッチ53の下位8ビット(ラッチ5
3は18ビット)をクリアするための信号である。
【0045】次に、上記構成による駆動信号生成部36
が生成する駆動信号COMの波形の一例を説明する。図
7は、駆動信号生成部36が生成する駆動信号の波形の
一例を示す図である。図7に示すように、駆動信号CO
Mの生成に先立って、制御部34から駆動信号生成部3
6に電圧変化量を示すいくつかのデータ信号DATA
と、そのデータ信号DATAのアドレスを示すアドレス
信号AD1〜AD4とがクロック信号CLKに同期して
出力される。データ信号DATAは、図8に示すよう
に、クロック信号CLKに同期してシリアル転送され
る。図8は、制御部34から駆動信号生成部36へデー
タ信号DATA及びアドレス信号AD1〜AD4を転送
するタイミングを示すタイミングチャートである。
【0046】図8に示すように、制御部34から所定の
電圧変化量を示すデータDATAを転送する場合には、
まず、クロック信号CLKに同期して複数ビットのデー
タ信号DATAを出力する。次に、このデータ信号DA
TAを格納するアドレスをイネーブル信号ENに同期し
てアドレス信号AD1〜AD4として出力する。図6に
示したメモリ50は、イネーブル信号ENが出力された
タイミングでアドレス信号AD1〜AD4を読み取り、
受け取ったデータ信号DATAをアドレス信号AD1〜
AD4で示されるアドレスに書き込む。アドレス信号A
D1〜AD4は4ビットの信号であるため、最大16種
類の電圧変化量を示すデータ信号DATAをメモリ50
に記憶することができる。
【0047】尚、データ信号DATAの最上位のビット
は符号として用いられている。以上説明した処理が行わ
れて、データ信号ADATAがアドレス信号AD1〜A
D4で指定されたメモリ50のアドレスに記憶される。
また、ここではアドレスA,B,Cにデータ信号が記憶
されたとする。更に、リセット信号RST及びフロアー
信号FLRが入力されて、ラッチ51,53は初期化さ
れているものとする。
【0048】各アドレスA,B,…への電圧変化量の設
定が終了した後、図7に示すように、アドレス信号AD
1〜AD4によってアドレスBが指定されたとすると、
最初のクロック信号CLK1により、このアドレスBに
対応した電圧変化量がラッチ51により保持される。こ
の状態で、次にクロック信号CLK2が入力されると、
ラッチ53の出力とラッチ51の出力とを加算した値が
ラッチ53に保持される。一旦、ラッチ51によって電
圧変化量が保持されると、その後、クロック信号CLK
2が入力される度に、ラッチ53の出力は電圧変化量に
従って増減する。メモリ50のアドレスBに格納された
電圧変化量ΔV1とクロック信号CLK2の周期ΔTに
より駆動波形のスルーレートが決まる。尚、増加か減少
かは、各アドレスに格納されたデータの符号により決定
される。
【0049】図7に示した例では、アドレスAには、電
圧変化量として値0、即ち電圧を維持する場合の値が格
納されている。従って、クロック信号CLK1によりア
ドレスAが有効となると、駆動信号COMの波形は増減
のないフラットな状態に保たれる。また、アドレスCに
は、駆動波形のスルーレートを決定するために、クロッ
ク信号CLK2の1周期当たりの電圧変化量ΔV2が格
納されている。従って、クロック信号CLK1によりア
ドレスCが有効になった後は、この電圧ΔV2ずつ電圧
が低下していくことになる。このように制御部34から
駆動信号生成部36へ、アドレス信号AD1〜AD4と
クロック信号CLK1,CLK2とを出力するだけで、
駆動信号COMの波形を自由に制御できる。
【0050】〔インクジェットヘッドの具体的構成〕上
述した説明では簡略化した構成のインクジェットヘッド
18を示して説明したが、以下ではインクジェットヘッ
ド18の具体的構成について説明する。図9は、インク
ジェットヘッド18の機械的断面構造の一例を示す図で
ある。図9において、第1の蓋部材70は、厚さが6μ
m程度のジルコニア(ZrO)の薄板から構成されてお
り、その表面には一方の極となる共通電極71が形成さ
れている。また、共通電極71の表面には後述するよう
にPZT等からなる圧力発生素子48aが固定され、更
に、圧力発生素子48aの表面にAu等の比較的柔軟な
金属の層からなる駆動電極72が形成されている。
【0051】圧力発生素子48aは第1の蓋部材70と
ともに、撓み振動型のアクチュエータを構成しており、
圧力発生素子48aが充電されると収縮して圧力発生室
48bの体積を縮める変形を行い、圧力発生素子48a
が放電されると伸長して圧力発生室48bの体積を元に
拡げる方向に変形するようになっている。スペーサ73
は、厚みが例えば100μm程度のジルコニア等のセラ
ミック板に通孔を形成したものである。スペーサ73が
第1の蓋部材70と後述する第2の蓋部材74とにより
両面が封止されることによって圧力発生室48bが形成
される。
【0052】第2の蓋部材74は、第1の蓋部材70と
同様にジルコニア等のセラミック板により形成されてい
る。この、第2の蓋部材74は、圧力発生室48bと後
述するインク供給口75とを接続する連通孔76と、圧
力発生室48bの他端とノズル開口48cとを接続する
ノズル連通孔77とが形成され、スペーサ73の他面に
固定されている。以上説明した第1の蓋部材70、スペ
ーサ73、及び第2の蓋部材74は粘度状のセラミック
ス材料を所定の形状に成形し、それを積層して焼成する
ことにより、接着剤を使用することなくアクチュエータ
ユニット86に纏められている。
【0053】インク供給口形成基板78は、上述したイ
ンク供給口75と連通孔79とが形成されており、アク
チュエータユニット86の固定基板を兼ねるものであ
る。インク室形成基板80は、インク室となる通孔とイ
ンク供給口形成基板78に形成された連通孔79と接続
される連通孔81とが形成されている。ノズルプレート
82には、インクを吐出するためのノズル開口48cが
形成されている。これらのインク供給口形成基板78、
インク室形成基板80、及びノズルプレート82は、各
々の間に熱溶着フィルムや接着剤等の接着層83,84
により固定されて流路ユニット87に纏められている。
この流路ユニット87と前述したアクチュエータユニッ
ト86とは、熱溶着フィルムや接着剤等の接着層85に
より固定されてインクジェットヘッド18が構成されて
いる。
【0054】以上の構成のインクジェットヘッド18に
おいて、圧力発生素子48aを放電すると、圧力発生室
48bが膨張し、圧力発生室48b内の圧力が低下して
インク室48dから圧力発生室48b内にインクが流入
する。これに対して、圧力発生素子48aを充電する
と、圧力発生室48bが縮小し、圧力発生室48b内の
圧力が上昇して圧力発生室48b内のインクがインク滴
としてノズル開口48cを介して外部に吐出される。
【0055】図10は、図9に示す構成のインクジェッ
トヘッドに供給される駆動信号COMの波形を示す図で
ある。図10において、圧力発生素子48aを作動させ
るための駆動信号COMは、中間電位VCを時刻t11
まで所定時間だけ維持した後(ホールドパルスP1)、
時刻t11から時刻t12までの期間T21の間に最低
電位VBまで一定の勾配で電圧値を下降する(放電パル
スP2)。この期間T21では、図9に示した処理が行
われ、単位時間当たりの駆動電圧COMの電圧値の変化
率に応じた分周率で分周されたクロック信号CLK2が
制御部34から駆動信号生成部36に供給されて駆動信
号が生成される。
【0056】この最低電位VBを時刻t12から時刻t
13までの期間T22の間維持した後(ホールドパルス
P3)、時刻t13から時刻t14までの期間T23の
間にヘッド駆動電圧VHまで一定の勾配で上昇させ(充
電パルスP4)、このヘッド駆動電圧VHを時刻t15
まで所定時間だけ保持し(ホールドパルスP5)、しか
る後に、時刻t16までの期間T25の間に中間電位V
Cまで再び下降させる(放電パルスP6)。
【0057】このような駆動信号COMを図9に示した
インクジェットヘッドに印加すると、先に印加された充
電パルスでインク滴を吐出した後のインクのメニスカス
は、ホールドパルスP1が印加されている間、インク表
面張力により所定の周期の振動でノズル開口48cを中
心とする振動を引き起し、この時間の経過に伴って、メ
ニスカスは振動を減衰させながら、やがて静止した状態
となる。次に、放電パルスP2を印加すると、圧力発生
素子48aは圧力発生室48bの容積を膨張させる方向
に撓み、圧力発生室48bに負圧が生じる。その結果、
メニスカスはノズル開口48cの内部に向かう動きを引
き起し、メニスカスはノズル開口48cの内部に引き込
まれる。
【0058】そして、ホールドパルスP3が印加されて
いる間、この状態が保持された後、充電パルスP4が印
加されると、圧力発生室48bに正圧が発生し、メニス
カスはノズル開口48cから押し出され、インク滴が吐
出される。しかる後に、放電パルスP6を印加すると、
圧力発生素子48aは圧力発生室48bの容積を膨張さ
せる方向に撓み、圧力発生室48bに負圧が生じる。そ
の結果として、メニスカスはノズル開口48cの内部に
向かう動きを引き起こす。そして、インクの表面張力に
より所定の周期の振動でノズル開口48cを中心とする
振動を引き起した後、時間の経過に伴って、メニスカス
は振動を減衰させながら、再び、静止した状態に戻る。
【0059】〔インクジェットヘッドの他の具体的構
成〕図11は、インクジェットヘッド18の機械的断面
構造の他の例を示す図である。尚、図11においては、
伸縮振動する圧電振動子を圧力発生素子として用いた記
録ヘッド41の機械的断面構造の一例を示してある。図
11に示したインクジェットヘッド18において、90
はノズルプレートであり、91は流路形成板である。ノ
ズルプレート90にはノズル開口48cが形成されてお
り、流路形成板91には、圧力発生室48bを区画する
通孔、圧力発生室48bに両側で連通する2つのインク
供給口92を区画する通孔又は溝、及びこれらのインク
供給口92にそれぞれ連通する2つの共通のインク室4
8dを区画する通孔が形成されている。
【0060】振動板93は、弾性変形可能な薄板から構
成され、ピエゾ素子等の圧力発生素子48aの先端に当
接し、流路形成板91を挟んでノズルプレート90と液
密に一体に固定され、流路ユニット94を構成してい
る。基台95には、圧力発生素子48aを振動可能に収
容する収容室96と、流路ユニット94を支持する開口
97とが構成され、圧力発生素子48aの先端を開口9
7から露出させた状態で圧力発生素子48aを固定基板
98で固定している。また、基台95は、振動板93の
アイランド部93aを圧力発生素子48aに当接させた
状態で、流路ユニット94を開口97に固定してインク
ジェットヘッドを纏めている。
【0061】図12は、図11に示す構成のインクジェ
ットヘッドに供給される駆動信号COMの波形を示す図
である。図12において、圧力発生素子48aを作動さ
せるための駆動信号COMは、その電圧値が中間電位V
Cからスタートした後(ホールドパルスP11)、時刻
t21から時刻t22までの間の期間T31でヘッド駆
動電圧VHまで一定の勾配で上昇する(充電パルスP1
2)。この期間T31では、図9に示した処理が行わ
れ、単位時間当たりの駆動電圧COMの電圧値の変化率
に応じた分周率で分周されたクロック信号CLK2が制
御部34から駆動信号生成部36に供給されて駆動信号
が生成される。
【0062】このヘッド駆動電圧VHを時刻t22から
時刻t23までの期間T32の間維持した後(ホールド
パルスP13)、時刻t23から時刻t24までの期間
T33の間に最低電位VBまで一定の勾配で下降した後
(放電パルスP14)、時刻t24から時刻t25まで
の期間T34の間、最低電位VBを所定時間だけ維持す
る(ホールドパルスP15)。そして、時刻t25から
時刻t26までに電圧値は中間電位VCまで一定の勾配
で上昇する(充電パルスP16)。
【0063】このように構成した記録ヘッド41におい
て、駆動信号COMに含まれる充電パルスP12が圧力
発生素子48aに印加されると、圧力発生素子48aは
圧力発生室48bの容積を膨張させる方に撓み、圧力発
生室48b内に負圧を発生させる。その結果、メニスカ
スはノズル開口48c内に引き込まれる。次に、放電パ
ルスP14を印加すると、圧力発生素子48aは圧力発
生室48bの容積を収縮させる方向に撓み、圧力発生室
48bに正圧が生じる。その結果、ノズル開口48cか
らインク滴が吐出される。そして、ホールドパルスP1
5が印加された後、充電パルスP16を印加して、メニ
スカスの振動を抑える。
【0064】〔ヘッド駆動装置〕図7を用いて説明した
動作が駆動信号COMの波形を制御する基本的な動作で
あるが、同一波形の駆動信号(ヘッド駆動電圧VH、最
低電位VB、中間電位VCが同一で且つ、波形の立ち上
がり期間及び立ち下がり期間が同一の波形の駆動信号)
を印加した場合に、各圧力発生素子48aの電気的容量
のばらつきに起因して一度に吐出されるインク滴の吐出
量(インク滴の重量)が異なる。このばらつきを高い精
度をもって解消するために、本実施形態では、制御部3
4が駆動信号COMを圧力発生素子48aに印加したと
きに圧力発生素子48aに流れる電流を検出して圧力発
生素子48aの電気的容量を示す値(例えば、電流値)
を求め、この電気的容量を示す値に基づいて、各圧力発
生素子48aに印加する駆動信号COMの波形を可変さ
せる制御を行っている。以下、この点について詳細に説
明する。
【0065】圧力発生素子48aが例えばピエゾ素子か
ら構成されている場合には、圧力発生素子48aを電気
的にコンデンサと等価なものとして扱うことができる。
いま、圧力発生素子48aの電気的容量をC、圧力発生
素子48aに印加する電圧値をVとすると、圧力発生素
子48aに蓄積される電荷の量又は圧力発生素子48a
から放出される電荷の量Qは、以下の(1)式で表され
る。 Q=C・V ……(1)
【0066】尚、圧力発生素子48aがピエゾ素子から
構成されている場合、駆動信号COMを印加してピエゾ
素子を変形させると、厳密にはその変形量に応じて電気
的容量も変化するが、ここでは、ピエゾ素子の変形によ
る電気的容量の変化が無視できる程小さいとする。ここ
で、圧力発生素子48aに流れる電流の値をIとする
と、I=dQ/dtであるため、上記(1)式を用いて
ピエゾ素子に流れる電流の値Iは、以下の(2)式で表
すことができる。 I=C・(dV/dt) ……(2) 上記(2)式を変形することにより、ピエゾ素子の電気
的容量Cは以下の(3)式から求められる。 C=I/(dV/dt) ……(3)
【0067】ここで、上記(3)式右辺のdV/dt
は、圧力発生素子48aに印加する駆動信号COMの電
圧値の単位時間当たりの変化量、つまり、例えば図12
中の期間T31若しくは期間T35の駆動信号COMの
傾き(充電パルスP12若しくは充電パルスP16の傾
き)又は期間期間T33の駆動信号COMの傾き(放電
パルスP14の傾き)である。駆動信号COMは制御部
34が駆動信号生成部36に対してデータ信号DATA
及びクロック信号CLK1等を出力することにより生成
されるため、制御部34はデータ信号DATA及びクロ
ック信号CLK1等から駆動信号COMの電圧値の単位
時間当たりの変化量を求めることができる。従って、既
知の駆動信号COMを圧力発生素子48aに印加したと
きに圧力発生素子48aに流れる電流の値を検出すれ
ば、圧力発生素子48a各々の電気的容量を求めること
ができる。
【0068】このために、本実施形態では、記録ヘッド
41内に圧力発生素子48aに流れる電流を検出する電
流検出回路47aを設けている。図13は、駆動電圧C
OMを印加したときに電流検出回路47aで検出される
電流の一例を示す図である。尚、図13に示した例は、
図11に示した圧力発生素子48aに対して図12に示
した駆動信号COMを印加したときに、圧力発生素子4
8aに流れる電流Iの絶対値を示す図である。図13に
示した例では、充電パルスP12が圧力発生素子48a
に印加されている期間T31においては、圧力発生素子
48aに流れる電流(充電電流)の値はIc1である。ま
た、放電パルスP14が印加されている期間T33にお
いては、値がIdの電流(放電電流)が流れ、充電パル
スP16が印加されている期間T26においては、圧力
発生素子48aに値がIc2の電流(充電電流)が流れ
る。尚、ホールドパルスP11,P13,P15が印加
されている期間においては、圧力発生素子48aに電流
は流れない。
【0069】図13に示した駆動信号COMを圧力発生
素子48aに印加して、図13に示した電流の検出結果
が得られた場合には、制御部34は、期間T31におけ
る充電パルスP12の傾きと検出された電流の絶対値I
c1、期間T33における放電パルスP14の傾きと検出
された電流の絶対値Id、又は期間T35における充電
パルスP16の傾きと検出された電流の絶対値Ic2から
前述した(3)式を用いて圧力発生素子48aの電気的
容量を求める。尚、電流の検出誤差を考慮すると、期間
T31,T33,T35の駆動信号COMの傾き各々と
電流の検出結果各々とを用いて圧力発生素子48aの電
気的容量を求めることが好ましいが、何れか1つのみを
用いても良い。
【0070】尚、以上の手順を踏めば各圧力発生素子4
8aの電気的容量を求めることができるが、圧力発生素
子48aの電気的容量そのものを測定するのではなく、
電気的容量の大小を知ることができる値(電気的容量を
示す値)を求めるようにしても良い。例えば、上記
(3)式から電気的容量は圧力発生素子48aに流れる
電流の値と圧力発生素子48aに印加する駆動信号CO
Mの電圧値の単位時間当たりの変化量とから求められ
る。よって、常時同一の波形の駆動信号COMを圧力発
生素子48aに印加して圧力発生素子48aの電気的容
量を測定する状況においては、電流検出回路47aの検
出結果をもって、各圧力発生素子48aの電気的容量の
大小関係を求めることができる。
【0071】〔ヘッド駆動方法〕以上、圧力発生素子4
8aの電気的容量又は電気的容量に関連した電流値(電
気的容量を示す値)を求める方法について説明したが、
本実施形態では以下の方法で各圧力発生素子48aの電
気的容量を示す値とインク滴の吐出量(インク滴の重
量)との関係を求めている。図14は、各圧力発生素子
48aの電気的容量を示す値とインク滴の吐出量との関
係を求める方法を示すフローチャートである。
【0072】まず、記録ヘッド41に設けられている各
圧力発生素子48aに対して順次同一の波形の駆動信号
COM(以下、この駆動信号COMを基準駆動信号とい
う)を供給し、各圧力発生素子48a各々に流れる電流
をそれぞれ電流検出回路47aで検出する(ステップS
10)。そして、この検出値を制御部34内に設けられ
ているテーブル記憶部34aに例えば圧力発生素子48
aの並び順で記憶させる。
【0073】次に、基準駆動信号を各圧力発生素子48
aに印加して、各インクジェットヘッドから吐出される
インク滴の吐出量(インク滴の重量)を測定する(ステ
ップS11)。インク滴の吐出量の測定結果と先に電流
検出回路47aで検出した検出結果とを対応付けること
で、圧力発生素子48aの電気的容量を示す値とインク
滴の吐出量との対応関係が得られる(ステップS1
2)。各圧力発生素子48aに同一の波形の駆動信号C
OMを印加しても、圧力発生素子48aの電気的容量の
ばらつき等によってインク滴の吐出量がばらつくことに
なる。
【0074】制御部34はデータ信号DATA及びクロ
ック信号CLK1等の値を種々に設定して駆動信号生成
部36に出力し、例えば駆動信号のヘッド駆動電圧V
H、中間電位VC(例えば、図12参照)、又は駆動信
号COMの充電時間Tc(例えば、図12中の期間3
1)若しくは放電時間Td(例えば、図12中の期間3
3)を変えた駆動信号COMを生成し、各圧力発生素子
48aに印加してインク滴の吐出量を測定する(ステッ
プS13:このステップは、本発明にいう重量測定ステ
ップに相当する)。以上のステップを行うことにより、
駆動信号COMの駆動信号のヘッド駆動電圧VH、中間
電位VC、又は駆動信号COMの充電時間Tc若しくは
放電時間Td等を変えたときに圧力発生素子48a各々
から吐出されるインク滴の吐出量が求められる。
【0075】次に、各インクジェットヘッドから一定量
のインク滴(例えば、10ng)が吐出されるときに、
圧力発生素子48a各々に印加した駆動信号COMのヘ
ッド駆動電圧VH、中間電位VC、又は駆動信号COM
の充電時間Tc若しくは放電時間Td等の値を求め(ス
テップS14)、これらの値をヘッドの並び順でテーブ
ル記憶部34aに記憶されている電流値と対応付けて記
憶させる。その後、電流値の順で記憶内容をソートする
ことにより、圧力発生素子48aの電気的容量を示す値
と、ある電気的容量を有する圧力発生素子48aから所
定量(例えば、10ng)のインク滴を吐出させるため
に必要な駆動信号COMの可変量(可変制御量)とを対
応付けたテーブルを得ることができる(ステップS1
5)。尚、以上のステップは、本発明にいうテーブル作
成ステップに相当する。尚、以上の処理では不規則に電
流値と駆動信号COMの可変量との対応関係が求められ
るが、駆動信号COMに対して線形補間を行い、ある一
定間隔毎の電流値に対応したテーブルを作成することが
好ましい。
【0076】図15は、圧力発生素子の電気的容量を示
す値と駆動信号COMの可変量とを対応付けたテーブル
の内容の一例を示す図表である。図15に示した例で
は、9.0[mA]から11.0[mA]までの範囲で
0.1[mA]刻みの電流値に駆動信号COMの可変量
が対応付けられている。尚、図15中の電流値は基準駆
動信号を印加したときに圧力発生素子48aに流れる電
流値である。この図においては、例えば、駆動信号のヘ
ッド駆動電圧VHが20.0[V]に設定され、中間電
位がヘッド駆動電圧VHの35%に設定され、且つ充電
時間Tc(放電時間Td)が4[μsec]に設定され
た駆動信号COMが印加したときに圧力発生素子48a
に10.0[mA]の電流が流れる場合を基準にしてい
る。
【0077】図15中の電流値は圧力発生素子48aの
電気的容量を示す値であり、圧力発生素子48aの電気
的容量が大きいと前述した(3)式から圧力発生素子4
8aに流れる電流値も大きくなり、インク滴の吐出量は
増大する。逆に、圧力発生素子48aの電気的容量が小
さいと圧力発生素子48aに流れる電流値も小さくなる
ためインク滴の吐出量は減少する。従って、基準駆動信
号を圧力発生素子48a各々に印加したときに検出され
る電流値が、例えば10[mA]よりも小さいときに
は、より多くの電流が流れるような駆動信号COMをそ
の圧力発生素子48aに与え、逆に10[mA]よりも
大きいときには、より少ない電流が流れるような駆動信
号COMをその圧力発生素子48aに与えれば、圧力発
生素子48a間の電気的容量のばらつきに起因するイン
ク滴の吐出量のばらつきを補正することができる。
【0078】例えば、図11に示した圧力発生素子48
aの電気的容量に応じて圧力発生素子48aに流れる電
流を可変させるためには、図15に示したように、駆動
信号COMのヘッド駆動電圧VHを変化させる方法、中
間電位VCを変化させる方法、並びに充電時間Tc及び
放電時間Tdを変化させる方法がある。圧力発生素子4
8aの電気的容量に応じて駆動信号COMのヘッド駆動
電圧VHを変化させる場合には、電気的容量がより大き
いときにはヘッド駆動電圧VHをより小さくし、逆に電
気的容量がより小さいときにはヘッド駆動電圧VHをよ
り大きくする必要がある。同様に、圧力発生素子48a
の電気的容量に応じて駆動信号COMの中間電位VCを
変化させる場合には、電気的容量がより大きいときには
中間電位Vcをより小さくし、逆に電気的容量がより小
さいときには中間電位Vcをより大きくする必要があ
る。
【0079】また、圧力発生素子48aの電気的容量に
応じて駆動信号COMの充電時間Tc及び放電時間Td
を変化させる場合には、電気的容量がより大きいときに
は充電時間Tc及び放電時間Tdをより短くし、逆に電
気的容量がより小さいときには充電時間Tc及び放電時
間Tdをより長くする必要がある。尚、駆動信号COM
の波形を可変させる場合には、ヘッド駆動電圧VH、中
間電位VC、又は駆動信号COMの充電時間Tc若しく
は放電時間Td等を個別に可変しても良く、これらの複
数を組み合わせて可変させても良い。
【0080】次に、図15に示したテーブルを用いて各
インクジェットヘッドから吐出されるインク滴の吐出量
を調整する方法について説明する。尚、以下の説明で
は、簡単化のために駆動信号COMのヘッド駆動電圧V
Hを可変させてインク滴の吐出量を調整する場合を例に
挙げて説明する。インク滴を吐出させる前に、制御部3
4は、基準駆動信号のためのデータ信号DATA及びク
ロック信号CLK1等の信号を駆動信号生成部36へ出
力し、基準駆動信号を駆動信号生成部36に生成させ、
順次各インクジェットヘッドに設けられる圧力発生素子
48aに印加する。
【0081】電流検出回路47aは各圧力発生素子48
aに基準駆動信号を印加したときに圧力発生素子48a
各々に流れる電流を検出し、インタフェース回路37を
介して制御部34に出力する。以上の処理により得られ
る検出結果から制御部34は、各圧力発生素子48aの
電気的容量を示す値(各圧力発生素子48aに流れる電
流値)を得る(ステップS16)。尚、この処理は、本
発明にいう容量測定ステップに相当する。各圧力発生素
子48aの電気的容量を示す電流値が求められると、制
御部34はインクジェットヘッドの並びに従ってこの電
流値を制御部34内の図示しないメモリに記憶させる。
【0082】以上の処理が終わり、例えばカラーフィル
タ基板の製造を行うためにインク滴を吐出させる場合に
は、インク滴を吐出させるインクジェットヘッドの電気
的容量を示す電流値をメモリから読み出し、この電流値
に対応しテーブル記憶部34a内のテーブルに記憶され
ているヘッド駆動電圧VHを読み出す。例えば、インク
滴を吐出させるインクヘットヘッドに対応して記憶され
ている電流値が9.6[mA]であれば、テーブルから
ヘッド駆動電圧20.8[V]を読み出す。そして、読
み出したヘッド駆動電圧VHを充電期間Tc(図15に
示した例では4μsec)に含まれるクロックの数で除
算するとともに、ヘッド駆動電圧VHを放電期間Td
(図15に示した例では4μsec)に含まれるクロッ
クの数で除算し、これらの値をデータ信号DATAとし
て駆動信号生成部36に出力する。
【0083】駆動信号生成部36は、制御部34から出
力されるデータ信号DATA等に基づいてヘッド駆動電
圧VHが20.8[V]である駆動信号COMを生成
し、スイッチ回路47に出力し、スイッチ回路47を介
してインク滴を吐出させるインクジェットヘッドの圧力
発生素子48aに印加され、吐出量が調整されたインク
滴が吐出される(ステップS17)。以上のステップ
は、本発明にいう制御ステップに相当する。以上説明し
た処理を各インクジェットヘッド毎に繰り返すことによ
って、各インジェットヘッドから吐出されるインク滴の
重量を高い精度をもって均一化することができる。
【0084】尚、以上の動作はヘッド駆動電圧VHを圧
力発生素子48aの電気的容量を示す電流値に応じて可
変させた駆動信号COMを生成する場合について説明し
たが、中間電位VC又は充電時間Tc若しくは放電時間
Tdを可変させた駆動信号COMを生成する場合も同様
の同様の処理を行って駆動信号COMを可変させること
ができる。また、インク滴の吐出重量を可変させるため
には、ヘッド駆動電圧VH、中間電位VC、並びに充電
時間Tc及び放電時間Tdの内少なくとも2つを可変さ
せた駆動信号COMを生成しても良い。また、定期的
(例えば、一日に一度、一週間に一度)にインクジェッ
トヘッドに設けられる圧力発生素子48aの電気的容量
を示す電流値の検出を行って、制御部34の図示せぬメ
モリに記憶されている電流値を更新すれば、圧力発生素
子48aの電気的容量が経時変化した場合であっても常
時一定の量のインク滴を吐出させることができる。ま
た、上記実施形態では、図11に示した圧力発生素子4
8aに印加する駆動信号COMを可変させる場合を例に
挙げて説明したが、図9に示した圧力発生素子48aに
対しても同様の方法で圧力発生素子48aの電気的容量
に応じて駆動信号COMを可変制御することができる。
【0085】以上説明した本実施形態によるヘッド駆動
方法については、その方法を実現するためのプログラム
の全体又はその一部をコンピュータが読み取ることので
きるフレキシブルディスク、CD−ROM、CD−R、
CDーRW、DVD(登録商標)、DVD−R、DVD
−RW、DVD−RAM、光磁気ディスク、ストリー
マ、ハードディスク、メモリ、その他の記録媒体に格納
しておけば、この記録媒体に格納されているプログラム
をコンピュータによって読み取ることにより、コンピュ
ータからの制御によって本実施形態を実施することもで
きる。
【0086】以上説明したように、本実施形態のヘッド
駆動装置及び方法によれば、インクジェットヘッド各々
に設けられている圧力発生素子48aの電気的容量その
もの又は電気的容量を間接的に示す電流値を検出し、各
圧力発生素子48aのばらつきに応じて圧力発生素子4
8a各々に印加する駆動信号COMを可変制御してい
る。このため、圧力発生素子48aの電気的容量のばら
つきに起因するインク滴の吐出量のばらつきを高い精度
をもって均一化することができる。また、圧力発生素子
48aの電気的容量そのもの又は電気的容量を間接的に
示す電流値は必要とするときにいつでも検出することが
できるため、経年変化による電気的容量のばらつきが生
じた場合であっても、迅速且つ高い精度をもって各イン
クジェットヘッドから吐出されるインク滴の重量を一定
にすることができる。
【0087】このように、本実施形態のヘッド駆動装置
及び方法では、各インクジェットヘッドから吐出される
インク滴の重量を高い精度をもって均一化することがで
きるため、このヘッド駆動装置が備えられるインクジェ
ット装置又はヘッド駆動方法を用いるデバイス製造方法
では、液晶表示装置に設けられるカラーフィルタ基板、
有機ELディスプレイ、マイクロレンズアレイ等の各種
デバイスを高い精度をもって製造することができる。そ
の結果、例えば本実施形態のヘッド駆動装置及び方法を
用いて製造されたカラーフィルタ基板を備える液晶表示
装置は、濃度むらやバンディングが低減され、色再現性
が格段に向上する。更に、本実施形態のヘッド駆動装置
及び方法をプリンタに適用すれば、プリンタをより高精
細化することができる。
【0088】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲
内で自由に構成の変更が可能である。例えば、上記実施
形態では、上記実施形態では、図1に示したように、赤
(R)のインク滴を着弾させるインクジェット装置3、
緑(G)のインク滴を着弾させるインクジェット装置
7、及び青(B)のインク滴を着弾させるインクジェッ
ト装置11が個別に設けられており、各インクジェット
装置3,7,11に設けられるインクジェットヘッド1
8からは単色のインク滴が吐出されるデバイス製造装置
を例に挙げて説明した。
【0089】しかしながら、本発明は赤のインク滴を吐
出するインジェットヘッド、緑のインク滴を吐出するイ
ンジェットヘッド、及び青のインク滴を吐出するインジ
ェットヘッドが全て一体化されているインクジェットヘ
ッドにも適用することができる。また、例えば、本装置
のインクジェットパターニング技術に金属材料や絶縁材
料を供すれば、金属配線や絶縁膜等のダイレクトな微細
パターニングが可能となり、新規な高機能デバイスの作
製にも応用できることとなる。
【0090】更に、本実施形態のインクジェット装置を
備えるデバイス製造装置は、最初にR(赤色)のパター
ン形成を行い、続いてG(緑色)のパターン形成、そし
て最後にB(青色)のパターン形成を行うものとした
が、これに限らず、必要に応じてその他の順番でパター
ン形成するものとしても良い。また、上記実施形態で
は、粘性体として高粘度のインクを例に挙げて説明した
が、本発明はインクの吐出のみに限定される訳ではな
く、粘性を有する液体、樹脂一般を吐出する場合に適用
することができる。また、上記形態では、インクジェッ
トヘッドに設けられる圧力発生素子として圧電振動子を
用いた場合を例に挙げて説明したが、本発明は、熱によ
り圧力発生室内に圧力を発生させるインクジェットヘッ
ドを備えるインクジェット装置等にも適用することがで
きる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧力発生素子各々の電気的容量を測定し、この測定結果
に基づいて各ノズル開口から吐出される液状体の重量が
一定となる駆動信号を圧力発生素子に印加しているた
め、ヘッドに設けられる圧力発生素子の電気的容量のば
らつきに起因する液状体の吐出量のばらつきを高い精度
で均一化することができるという効果がある。また、本
発明によれば、駆動信号の電圧値及び電圧値の単位時間
当たりの変化量の少なくとも一方を可変させることによ
り駆動信号を可変制御しているため、大幅な装置構成の
変更を必要とせずに圧力発生素子の電気的容量のばらつ
きに起因する液状体の吐出量のばらつきを均一化するこ
とができるという効果がある。このように、この発明の
実現のためには従来装置の構成を殆ど用いることができ
るため従来装置をそのまま転用することで、資源の有効
利用を図ることができるという効果も得られる。また、
本発明によれば、圧力発生素子の電気的容量のばらつき
を示す値と、ばらつきを示す値に応じた前記駆動信号の
可変制御量とを対応付けて予めテーブルとして持ってお
り、液状体を吐出させるときに容量測定手段の測定結果
に応じてテーブルから必要な可変制御量を読み出して駆
動信号を生成しているため、圧力発生素子の電気的容量
が種々の値であったとしても、装置構成を全く変えずに
ヘッドに設けられる圧力発生素子の電気的容量のばらつ
きに起因する液状体の吐出量のばらつきを高い精度で均
一化することができるという効果がある。また、本発明
によれば、一定波形の駆動信号を印加したときに流れる
電流に基づいて圧力発生素子の電気的容量を測定してい
るため、圧力発生素子の電気的容量の測定のための高価
な装置又は大型の測定装置無しに簡易に圧力発生素子の
電気的容量を測定することができるという効果がある。
また、圧力発生素子は必要なときに圧力発生素子の電気
的容量を測定することができるため、定期的に圧力発生
素子の電気的容量を測定して、駆動信号COMを可変さ
せれば経年変化にも対応することが可能であるという効
果も得られる。また、本発明によれば、圧力発生素子と
して伸縮振動する圧電振動子を有するヘッド、又は、圧
力発生素子として撓み振動をする圧電振動子を有するヘ
ッドの何れのヘッドをも駆動することができるので、種
々の装置に適用することが可能であり、しかも、大幅な
装置構成の変更を伴わずに適用することができるという
効果がある。また、本発明によれば、駆動信号の電圧値
及び電圧値の単位時間当たりの変化量の少なくとも一方
を可変させることにより駆動信号を可変制御しているた
め、駆動信号を可変制御するための複雑な制御プログラ
ムを作成する必要が無く、しかも簡単に制御することが
できるため、プログラムを作成する時間の短縮を図るこ
とができるとともに、プログラムの作成コストを低減す
ることもできるという効果がある。また、本発明によれ
ば、圧力発生素子の電気的容量のばらつきを示す値と、
ばらつきを示す値に応じた前記駆動信号の可変制御量と
を対応付けて予めテーブルとして持っており、液状体を
吐出させるときに容量測定手段の測定結果に応じてテー
ブルから必要な可変制御量を読み出して駆動信号を生成
しており、複雑な計算を必要とせず短時間で駆動信号の
可変量を得ることができるため、今後ヘッド駆動の高速
化が図られた場合であっても十分に対応することができ
るという効果がある。また、本発明によれば、高い精度
で均一化されたインク滴を各ノズル開口から吐出させる
ことができるため、多種多様な幅広い仕様範囲のデバイ
スであって、且つ高精度なデバイスを製造することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるインクジェット装
置を備えるデバイス製造装置の全体構成を示す平面図で
ある。
【図2】 デバイス製造装置を用いてRGBパターンを
形成する工程を含めたカラーフィルタ基板の一連の製造
工程を示す図である。
【図3】 デバイス製造装置が備える各インクジェット
装置により形成されるRGBパターン例を示す図であ
り、(a)はストライプ型のパターンを示す斜視図であ
り、(b)はモザイク型のパターンを示す部分拡大図で
あり、(c)はデルタ型のパターンを示す部分拡大図で
ある。
【図4】 本発明の一実施形態によるデバイス製造方法
を用いて製造されるデバイスの一例を示す図である。
【図5】 本発明の一実施形態によるインクジェット装
置及びヘッド駆動装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図6】 駆動信号生成部36の構成を示すブロック図
である。
【図7】 駆動信号生成部36が生成する駆動信号の波
形の一例を示す図である。
【図8】 制御部34から駆動信号生成部36へデータ
信号DATA及びアドレス信号AD1〜AD4を転送す
るタイミングを示すタイミングチャートである。
【図9】 インクジェットヘッド18の機械的断面構造
の一例を示す図である。
【図10】 図9に示す構成のインクジェットヘッドに
供給される駆動信号COMの波形を示す図である。
【図11】 インクジェットヘッド18の機械的断面構
造の他の例を示す図である。
【図12】 図11に示す構成のインクジェットヘッド
に供給される駆動信号COMの波形を示す図である。
【図13】 駆動電圧COMを印加したときに電流検出
回路47aで検出される電流の一例を示す図である。
【図14】 各圧力発生素子48aの電気的容量を示す
値とインク滴の吐出量との関係を求める方法を示すフロ
ーチャートである。
【図15】 圧力発生素子の電気的容量を示す値と駆動
信号COMの可変量とを対応付けたテーブルの内容の一
例を示す図表である。
【符号の説明】
18……インクジェットヘッド(ヘッド) 30……プリントコントローラ(ヘッド駆動装置) 34……制御部(容量測定手段、制御手段) 34a……テーブル記憶部(記憶手段) 36……駆動信号生成部(制御手段) 47a……電流検出回路(ヘッド駆動装置、容量測定手
段) 48a……圧力発生素子 48b……圧力発生室 48c……ノズル開口 COM……駆動信号
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/20 101 Fターム(参考) 2C056 EB07 EB29 EC07 EC42 FA04 FB01 2C057 AF23 AF24 AJ01 AL40 AM16 AR08 BA03 BA14 2H042 AA06 AA09 AA15 AA26 2H048 BA11 BA64 BB02 BB42

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口に連通する圧力発生室と、当
    該圧力発生室内の液状体を加圧することにより前記ノズ
    ル開口から液状体を吐出させる複数の圧力発生素子とを
    備えるヘッドを駆動するヘッド駆動装置であって、 前記圧力発生素子各々の電気的容量を示す値を測定する
    容量測定手段と、 前記容量測定手段の測定結果に応じて、前記ノズル開口
    各々から吐出される液状体の重量が一定となるように、
    前記圧力発生素子各々に印加する駆動信号を可変制御す
    る制御手段とを備えることを特徴とするヘッド駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記駆動信号の電圧値
    及び前記駆動信号の電圧値の単位時間当たりの変化量の
    少なくとも一方を可変させることにより、前記駆動信号
    を可変制御することを特徴とする請求項1記載のヘッド
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力発生素子の電気的容量のばらつ
    きを示す値と、当該ばらつきを示す値に応じた前記駆動
    信号の可変制御量とを対応付けてテーブルとして記憶す
    る記憶手段を更に備え、 前記制御手段は、前記容量測定手段の測定結果に応じて
    前記テーブルから必要な可変制御量を読み出し、当該可
    変制御量に基づいた駆動信号を生成して前記圧力発生素
    子各々に印加することを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載のヘッド駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記容量測定手段は、一定波形の駆動信
    号を前記圧力発生素子に印加したときに、各圧力発生素
    子に流れる電流に基づいて前記圧力発生素子各々の電気
    的容量を示す値を測定することを特徴とする請求項1か
    ら請求項3の何れか一項に記載のヘッド駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力発生素子は、前記駆動信号の印
    加によって伸縮振動又は撓み振動をして前記液状体を加
    圧する圧電振動子を含むことを特徴とする請求項1から
    請求項4の何れか一項に記載のヘッド駆動装置。
  6. 【請求項6】 ノズル開口に連通する圧力発生室と、当
    該圧力発生室内の液状体を加圧することにより前記ノズ
    ル開口から液状体を吐出させる複数の圧力発生素子とを
    備えるヘッドを駆動するヘッド駆動方法であって、 前記圧力発生素子各々の電気的容量を示す値を測定する
    容量測定ステップと、 前記容量測定ステップの測定結果に応じて、前記ノズル
    開口各々から吐出される液状体の重量が一定となるよう
    に、前記圧力発生素子各々に印加する駆動信号を可変制
    御する制御ステップとを有することを特徴とするヘッド
    駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記制御ステップは、前記駆動信号の電
    圧値及び前記駆動信号の電圧値の単位時間当たりの変化
    量の少なくとも一方を可変させることにより、前記駆動
    信号を可変制御することを特徴とする請求項6記載のヘ
    ッド駆動方法。
  8. 【請求項8】 前記制御ステップは、前記容量測定ステ
    ップの測定結果に応じて、前記圧力発生素子の電気的容
    量のばらつきを示す値と、当該ばらつきを示す値に応じ
    た前記駆動信号の可変制御量とを対応付けたテーブルか
    ら必要な可変制御量を読み出し、当該可変制御量に基づ
    いた駆動信号を生成して前記圧力発生素子各々に印加す
    ることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のヘッド
    駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記圧力発生素子に印加する駆動信号の
    可変制御量を種々に設定しつつ前記ノズル開口から吐出
    される液状体の重量を測定する重量測定ステップと、 前記ノズル開口各々から一定重量の液状体が吐出された
    ときに前記圧力発生素子に印加した駆動信号の可変制御
    量と、前記圧力発生素子の電気的容量を示す値とを対応
    付けて前記テーブルを作成するテーブル作成ステップと
    を有することを特徴とする請求項8記載のヘッド駆動方
    法。
  10. 【請求項10】 ノズル開口に連通する圧力発生室と、
    当該圧力発生室内の液状体を加圧することにより前記ノ
    ズル開口から液状体を吐出させる複数の圧力発生素子と
    を備えるヘッドを駆動するためのプログラムを記憶した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記圧力発生素子各々の電気的容量を示す値を測定する
    容量測定ステップと、 前記容量測定ステップの測定結果に応じて、前記ノズル
    開口各々から吐出される液状体の重量が一定となるよう
    に、前記圧力発生素子各々に印加する駆動信号を可変制
    御する制御ステップとを有するプログラムを記録するこ
    とを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記制御ステップは、前記駆動信号の
    電圧値及び前記駆動信号の電圧値の単位時間当たりの変
    化量の少なくとも一方を可変させることにより、前記駆
    動信号を可変制御することを特徴とする請求項10記載
    のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記制御ステップは、前記容量測定ス
    テップの測定結果に応じて、前記圧力発生素子の電気的
    容量のばらつきを示す値と、当該ばらつきを示す値に応
    じた前記駆動信号の可変制御量とを対応付けたテーブル
    から必要な可変制御量を読み出し、当該可変制御量に基
    づいた駆動信号を生成して前記圧力発生素子各々に印加
    することを特徴とする請求項10又は請求項11記載の
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項5の何れか一項に
    記載のヘッド駆動装置を備えることを特徴とする液滴吐
    出装置。
  14. 【請求項14】 請求項6から請求項9の何れか一項に
    記載のヘッド駆動方法を用いて前記液状体を吐出する工
    程をデバイス製造工程の1つとして含むことを特徴とす
    るデバイス製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の液滴吐出装置又は請
    求項14記載のデバイス製造方法を用いて製造されたデ
    バイス。
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