JP2003243868A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

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JP2003243868A
JP2003243868A JP2002045560A JP2002045560A JP2003243868A JP 2003243868 A JP2003243868 A JP 2003243868A JP 2002045560 A JP2002045560 A JP 2002045560A JP 2002045560 A JP2002045560 A JP 2002045560A JP 2003243868 A JP2003243868 A JP 2003243868A
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JP
Japan
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brine
heat exchanger
cold plate
case
integrated circuit
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Application number
JP2002045560A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Aoki
均史 青木
Junichi Kubota
順一 久保田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路素子を冷却するために循環されるブ
ラインの漏出によって生じる問題を効果的に解決可能な
電子装置を提供する。 【解決手段】 集積回路素子に取り付けられるコールド
プレートと、このコールドプレートで加熱されたブライ
ンを冷却する熱交換器11と、送風ファンから熱交換器
へつながる風路を構成するファンケーシング39と、リ
ザーブタンク及びポンプと、コールドプレート中に構成
されたブラインの流路とを備え、熱交換器のブラインが
流れる配管13からコールドプレートへ向かうブライン
の熱交換器からの出口13Aが、コールドプレートより
高い位置に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一のケース内に
発熱対策を必要とするCPUやLSIなどの集積回路素
子が実装された回路基板を収納する電子装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、多数の半導体等を備えた素子や内
部配線を特殊な方法で一つの固体として結合した超小型
電子回路を備えたCPUやLSIなどの半導体集積回路
素子が多用されるようになってきている。この超小型電
子回路を備えた集積回路素子は作動する過程で大量の熱
を発生する。この集積回路素子の温度が上昇すると、そ
れ自体の動作が不安定となる不具合が発生してしまい、
更に温度が上昇すると半導体が破壊してしまう。そのた
め、放熱板を集積回路素子に取り付けて放熱板と空気と
を熱交換させ、集積回路素子の熱を空気中に放出して集
積回路素子を冷却し、CPUやLSIなDの集積回路素
子が高温による動作不安定や熱破壊に至ることを防止し
ていた。
【0003】一方、通信回線を用いたデータ通信ネット
ワークや、建物内や敷地内などの限定された範囲内で私
設の回線を用いた高速データ転送を行うコンピュータネ
ットワーク(LAN)においては、上記の如き集積回路
素子を用いた電子装置が多数設けられたサーバが使用さ
れている。即ち、このようなサーバでは多数の集積回路
素子の動作によって著しい温度上昇が生じるため、従来
ではサーバを設置した部屋全体を冷却装置で冷却し、そ
の冷気を電子装置内に取り込み、集積回路素子を冷却す
る方法が取られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
電子装置の背面に設けられたプロペラファン(送風機)
によって冷気を取り込み、この電子装置内に生じる冷気
の流れが集積回路素子に当たるようにしていたが、集積
回路素子には冷気の一部しか当たらず、冷却効率が良い
ものではなかった。
【0005】そこで、ブラインを用いて集積回路素子を
冷却することが考えられるが、係るブラインによる冷却
方式では、管路中からブラインが漏出すると、集積回路
素子などの電子部品がブラインに浸漬されてしまい、シ
ョートを起こして動作に悪影響を及ぼすと共に、最終的
には破壊に至る危険性があった。
【0006】本発明は係る従来技術の課題を解決するた
めに成されたものであり、集積回路素子を冷却するため
に循環されるブラインの漏出によって生じる問題を効果
的に解決可能な電子装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の電子装置
は、単一のケース内に発熱対策を必要とする集積回路素
子が実装された回路基板を収納するものであって、集積
回路素子から熱移動が可能にこの集積回路素子に取り付
けられるコールドプレートと、このコールドプレートで
加熱されたブラインが循環し、このブラインを冷却する
熱交換器と、ケースの一面の開口に設けられた送風ファ
ンから熱交換器へつながる風路を構成するファンケーシ
ングと、熱交換器からコールドプレートへ向くブライン
の流れ中に順に設けられ、ブラインを貯溜するリザーブ
タンク及びブラインを循環させるポンプと、コールドプ
レート中に構成され、少なくとも一対の往復を成す直線
形状のブラインの流路とを備え、熱交換器は、熱伝導性
を有する複数のプレートと、これらプレートを熱伝達可
能に貫通し、内部をブラインが流れる管とから構成さ
れ、この管からコールドプレートへ向かうブラインの熱
交換器からの出口が、コールドプレートより高い位置に
設けられていることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明の電子装置は、請求項1の
発明に加えて、コールドプレートと熱交換器との間を循
環するブラインの循環路を形成する管路を配置する管路
スペースをケース内の一側に配置し、この管路スペース
の底面を熱交換器より低くしたことを特徴とする。
【0009】請求項3の発明の電子装置は、請求項2の
発明に加えて、リザーブタンク及びポンプは管路スペー
スに配置されていることを特徴とする。
【0010】請求項4の発明の電子装置は、請求項2又
は請求項3の発明に加えて、ケース内の管路スペースの
底面は、予め定められた方向に向かって低く傾斜してい
ることを特徴とする。
【0011】請求項5の発明の電子装置は、請求項1、
請求項2、請求項3又は請求項4の発明に加えて、ケー
スの外周付近の温度が+35℃以上の際に、コールドプ
レートの温度が+70℃以下になるように少なくとも送
風ファン又はポンプの何れか一方を制御する制御部を備
えることを特徴とする。
【0012】本発明によれば、単一のケース内に発熱対
策を必要とする集積回路素子が実装された回路基板を収
納する電子装置において、集積回路素子から熱移動が可
能にこの集積回路素子に取り付けられるコールドプレー
トと、このコールドプレートで加熱されたブラインが循
環し、このブラインを冷却する熱交換器と、ケースの一
面の開口に設けられた送風ファンから熱交換器へつなが
る風路を構成するファンケーシングと、熱交換器からコ
ールドプレートへ向くブラインの流れ中に順に設けら
れ、ブラインを貯溜するリザーブタンク及びブラインを
循環させるポンプと、コールドプレート中に構成され、
少なくとも一対の往復を成す直線形状のブラインの流路
とを備え、熱交換器は、熱伝導性を有する複数のプレー
トと、これらプレートを熱伝達可能に貫通し、内部をブ
ラインが流れる管とから構成され、この管からコールド
プレートへ向かうブラインの熱交換器からの出口が、コ
ールドプレートより高い位置に設けられているので、熱
交換器からの出口部分で接続不良や亀裂・損傷などが発
生した場合にも、熱交換器からのブラインの漏出を最小
限に抑制することが可能となる。これにより、ケース内
に配置される集積回路素子のショートなどの悪影響を最
小限に抑えることができるようになる。
【0013】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加えて、コールドプレートと熱交換器との間を循環す
るブラインの循環路を形成する管路を配置する管路スペ
ースをケース内の一側に配置し、この管路スペースの底
面を熱交換器より低くしたので、ブラインの循環路を形
成する管路においてブラインの漏出が生じた場合にも漏
出したブラインを管路スペースの底面に溜めてケース全
体にブラインが侵入することによる被害の拡大を最小限
に止めることができるようになる。
【0014】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
に加えて、リザーブタンク及びポンプはケース内の管路
スペースに配置されているので、リザーブタンク及びポ
ンプに支障が生じた場合であっても、リザーブタンク内
やポンプ内からブラインが漏出した場合にも、管路スペ
ースの底面に溜めてケース全体に悪影響が生じる不都合
を未然に回避することができるようになる。
【0015】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3の発明に加えて、ケース内の管路スペースの底面
は、予め定められた方向に向かって低く傾斜しているの
で、ケース内の管路スペースに漏出したブラインを予め
定められた方向に向かって流下させ、収集させることに
より、ケース内に設置された他の機器への影響の発生を
遅延させることができるようになる。
【0016】請求項5の発明によれば、請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4の発明に加えて、ケースの
外周付近の温度が+35℃以上の際に、コールドプレー
トの温度が+70℃以下になるように少なくとも送風フ
ァン又はポンプの何れか一方を制御する制御部を備える
ので、コールドプレートによる冷却能力を送風ファン又
はポンプによって制御することができるようになる。こ
れにより、集積回路素子の急激な発熱に対しても迅速に
冷却能力を増大させ、素子の損傷発生を未然に回避する
ことができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用した電子装置の実
施例としてのサーバ1が複数台積載されたサーバラック
2の正面図、図2は本発明の電子装置の実施例としての
サーバ1の斜視図、図3はサーバ1のケース3の上面カ
バー4を取り外した状態の斜視図、図4は図3のサーバ
1の平面図である。
【0018】各図において、実施例のサーバ(1Uサー
バ)1は、ネットワークに接続されたコンピュータへ各
種のサービスを提供する中心となるものであり、底面に
移動用のキャスター2Aを有するサーバラック2のフレ
ーム2Bに取り付けられると共に、上下複数段に渡って
複数台が架設されている。そして、各サーバ1にLSI
やCPUなどの半導体集積回路素子6が複数(又は単数
であってもよい)実装された回路基板5が収納されてい
る。また、サーバラック2の下部には各サーバ1へのタ
スクの分担や稼動状況などを管理するためのコントロー
ラ52が設けられている。
【0019】サーバ1は例えば高さ45mm、幅450
mm、奥行き530mmの薄型矩形状を呈したケース3
内に前記回路基板5やフレキシブルディスクドライブ3
1、CD−ROMドライブ32、電源回路(POWE
R)9、コネクタ(I/O)8などの電子部品の他、プ
レートフィンタイプの熱交換器11、送風ファンとして
のクロスフローファン14、ブライン循環用のポンプ1
5、ブラインを貯留するためのリザーブタンク26、集
積回路素子6から熱移動可能に取り付けられて当該集積
回路素子6を冷却するためのコールドプレート16など
から構成されたブライン冷却装置10を収納して構成さ
れている。ケース3は前面3A、底面3B、後面3C及
び左右側面3D、3Dを備え、上面が着脱可能な上面カ
バー4にて覆われている。
【0020】この場合、ケース3の前面3Aには向かっ
て右端に前記フレキシブルディスクドライブ31及びC
D−ROMドライブ32が臨んでおり、これらの左側に
は開口30が形成されている。そして、この開口30の
内方に対応して前記熱交換器11がケース3内に配設さ
れている。この熱交換器11は、1mmから5mmの間
隔で並べられたアルミ薄板などの熱良導性を有する複数
枚のプレート12と、これらプレート12に熱伝達可能
に貫通し、後述する如く内部をブラインが流れる蛇行状
のアルミニウム製配管13とから構成されている。
【0021】尚、プレート12の間隔が狭いときは適切
な目の後述するエアフィルタ34を用い、間隔が広いと
きはエアフィルタ34の変わりにスリットなどの安全構
造を用いる。
【0022】また、この熱交換器11の開口30側に当
該開口30に対応して前記クロスフローファン14のフ
ァンケーシング39が配置される。これにより、クロス
フローファン14は開口30近傍に設けられる。ファン
ケーシング39は開口30から熱交換器11につながる
風路を構成するためのもので、ファンケーシング39の
開口33はケース3の開口30から下方に指向しながら
外部に臨むと共に、当該開口33には塵埃除去用のエア
フィルタ34が取り付けられる。
【0023】また、ファンケーシング39の開口33の
上縁には湾曲した開口角度調整板36が庇状に取り付け
られている。この開口角度調整板36は、開口33内の
上部に設けられた係止板37に前後に所定間隔で突設さ
れたリブ37A・・に係脱自在とされており、前後に移
動させて係合するリブ37Aの位置を変更することによ
り、開口33の上縁から突出する量を三段階で変更可能
とされている。
【0024】これによりファンケーシング39の延長上
の突出量を換えることができ、開口33の下向きの角度
が例えば水平から15°、30°、45°などの三段階
で変更可能とされると共に、この角度に合わせた方向か
らの空気の吸い込みが有効に行われるようになるもので
ある。
【0025】ここで、この種サーバラック2が設置され
るコンピュータルームでは、冷却用の空気が床面側から
吹き出され、天井側から吸い込まれる循環経路が構成さ
れている。そして、サーバ1は前述の如くサーバラック
2に複数段取り付けられるが、上方のサーバ1では開口
33の下向きの角度を浅くし(より水平に近い)、下方
のサーバ1では開口33の下向きの角度を深くすること
により(より下方に向ける)、床面から上昇してくる冷
却用の空気を各段のサーバ1・・が開口33から容易且
つ円滑に取り込んでケース3内に流通させることができ
るようになる。
【0026】尚、この冷却用の空気(冷気)はケース3
内を流通し、ケース3の背面(後面)より吐出される。
【0027】また、ファンケーシング39にはクロスフ
ローファン14の後側、即ち熱交換器11側に位置して
整流用のフラップ板38が取り付けられ、クロスフロー
ファン14による空気が熱交換器11に片寄って当たる
のを防止している。また、ファンケーシング39の両側
には後方の熱交換器11の複数枚のプレート12・・・
の両側と下側まで延在する風路部材41が一体に延長形
成されている。
【0028】尚、この風路部材41はファンケーシング
39とは別体の延長部材にて構成してもよい。
【0029】ここで、熱交換器11のプレート12の上
縁はケース3の上面カバー4に当接しており、下縁はケ
ース3の底面3Bに当接した風路部材41の下面に当接
している。そして、最も外側のプレート12の左右には
風路部材41の左右面が位置するので、これらにより熱
交換器11のケーシングが構成される。また、係るファ
ンケーシング39の風路部材41により、クロスフロー
ファン14からの送風が熱交換器11のプレート12・
・・に集中することになる。
【0030】これによって、ケース3内に吸い込まれた
空気は熱交換器11のプレート12・・間のみに案内さ
れるようになるので、それ以外の箇所に漏洩した場合に
生じる熱交換効率の低下を回避し、後述する熱交換器1
1におけるブライン流との熱交換効率が向上するように
なる。
【0031】この場合、クロスフローファン14は熱交
換器11の空気流入側(前側)の長手方向(左右方向)
に沿って対応しており、開口30(開口33)から吸い
込んだ空気を熱交換器11の長手方向に沿ってライン状
に供給する。これにより、クロスフローファン14によ
り開口30からケース3内に吸い込まれた空気を効率的
に熱交換器11に吹き付けることができるようになる。
尚、14Mはクロスフローファン14のモータ(印加電
圧に応じて回転数が変化するDCモータ)であり、ファ
ンケーシング39の外面に取り付けられている。
【0032】一方、ケース3の後面3Cの左右には通気
口42、42が形成されており、各通気口42、42に
は排気用の送風ファン43がそれぞれ取り付けられてい
る。そして、前記回路基板5は前記熱交換器11とこれ
ら通気口42、42の間に位置してケース3の底面3B
上に取り付けられている。更に、前記電源回路9は左側
の通気口42の内側に対応して設けられている。また、
回路基板5を囲む位置のケース3の左右側面3D、3D
には、回路基板5に対応する側面3D、3Dを内側に切
り起こすことにより、複数の通気口44・・が形成され
ている(図6)。尚、通気口44の切り起こしは斜め後
方に向けて指向している。
【0033】クロスフローファン14が運転されると、
開口30からケース3内に吸い込まれた空気は熱交換器
11に吹き付けられ、プレート12・・・間を通過して
回路基板5に至る。その後、コールドプレート16・
・、電源回路9の周辺を通過して送風ファン43、43
に吸い込まれ、通気口42、42から外部に排出され
る。これによって、ケース3内には開口30から通気口
42、42に至る一連の通風路が構成される。
【0034】また、係る通風によって側面3D、3Dに
形成された通気口44からも新鮮な空気(熱交換器11
を経ていない外気)が吸い込まれ、回路基板5上のコー
ルドプレート16・・周辺を通過して同様に通気口4
2、42から排出されることになる。これによって、熱
交換器11と熱交換した空気でケース3内の温度が異常
上昇することを回避できると共に、コールドプレート1
6・・の空冷効果も向上する。また、通気口44は切り
起こしにより形成されているので、ケース3の生産性も
向上する。
【0035】熱交換器11の配管13のブラインの出口
13Aは熱交換器11に向かって左側前部の上端に配置
されており、この出口13Aに接続された配管46が前
記リザーブタンク26の入口に接続されている。このリ
ザーブタンク26の出口から接続された配管47は前記
ポンプ15の吸込口に接続され、このポンプ15の吐出
口が後述するコールドプレート16のアルミニウム製配
管23の入口に接続される。そして、配管23の出口は
配管48を介して熱交換器11の配管13のブライン入
口13Bに接続されてブライン冷却装置10の環状のブ
ライン循環路を構成している。即ち、リザーブタンク2
6とポンプ15は熱交換器11の出口13Aからコール
ドプレート16へ向かうブラインの流れ中に順に設けら
れている。そして、この環状のブライン循環路内にブラ
インが封入される。
【0036】尚、ブラインとしては、集積回路素子6の
発熱で沸騰することの無い液状の熱媒体が用いられ、実
施例では不凍液が充填されている。また、ブラインとし
ては通常の水、純水やHFE(ハイドロフルオロエーテ
ル)などでもよい。
【0037】この場合、熱交換器11の配管13の入口
13Bは熱交換器11の左側前部における出口13Aの
真下にあり、これら入口13Bと出口13A(少なくと
も出口13A)は前記コールドプレート16よりも高い
位置に配置されている。また、熱交換器11の下方に対
応する位置のケース3の底面3Bは、他の部分よりも高
く設定されており(図7)、これにより、熱交換器11
の向かって左側には熱交換器11の下端よりも低い低位
部49が構成されている。この低位部49が配管46や
48、リザーブタンク26、ポンプ15などを配置する
管路スペースとなる。そして、前記熱交換器11の配管
13の出口13A及び入口13B、配管46及び48と
リザーブタンク26、ポンプ15及び配管47(これら
配管がブラインが循環する管路となる)などは全てこの
低位部49上若しくはその上方に対応して配置されてい
る。
【0038】前記回路基板5は、この低位部49の上面
よりも高い位置にスペーサでかさ上げられて取り付けら
れる。また、リザーブタンク26とポンプ15は低位部
49上の前部に配置されている。更に、低位部49の上
面は押出成形により全体として前方に低く傾斜しており
(図8)、最も低い前端部にはブラインが溜まった際に
このブラインを検知する検知センサ51が取り付けられ
ている。
【0039】このような構成により、熱交換器11の配
管13の出入口13A、13Bや各配管46、47、4
8、23、リザーブタンク26、ポンプ15などの接続
部分やそれらに亀裂・損傷が生じてブラインが漏洩した
場合にも、漏出したブラインはケース3の底面3Bの低
位部49の傾斜に沿って流下し、低位部49内の前部に
収集されるようになる。これにより、回路基板5やそこ
に取り付けられた集積回路素子6、ポンプ15や熱交換
器11などがブラインに浸漬されて故障を起こす不都合
をできるだけ遅延させ、且つ、回避することができるよ
うになる。特に、熱交換器11の出口13Aはコールド
プレート16より高い位置にあるので、出口13A部分
で配管48との接続不良が発生しても、後述する如くポ
ンプ15が停止されるまでに熱交換器11内から漏れ出
るブラインの量を最小限に抑えることが可能となる。
尚、低位部49に漏れ出たブラインは前述の検知センサ
51により検知され、後述する如くポンプ15の停止及
び警報出力などが実行されることになる。また、低位部
49及び熱交換器11と回路基板5との間には、ケース
3の側面3Dや底面3Bからリブ50(突出部)が押出
成形にて突出形成されてブラインが漏れた際にブライン
が回路基板5の側へ流れるのを防止している。
【0040】回路基板5には前述の如く複数(本実施例
では3個であるが単数であってもよい)の半導体集積回
路素子6が取り付けられており、各集積回路素子6・・
は所定の間隔で直線的に配置されると共に、各集積回路
素子6・・はそれぞれソケット7を介して回路基板5に
取り付けられている(図9)。そして、これらの各集積
回路素子6・・にコールドプレート16がそれぞれ交熱
的に取り付けられると共に、コールドプレート16と集
積回路素子6との間には、熱伝導率の高いグリス24が
塗布されている。該グリス24は、集積回路素子6とコ
ールドプレート16とを隙間なく密着し、それによって
集積回路素子6の熱を効率よくコールドプレート16に
伝達する。尚、前記グリス24の代わりに後述する如き
熱伝導性の良い弾性のあるシート材を用いてもよい。
【0041】コールドプレート16は、例えば、熱伝導
率の高い(熱良導性)アルミニウム板二枚をカシメて結
合することにより構成されている。コールドプレート1
6は集積回路素子6側に位置する板状の熱伝導材として
のベース部材17と、ベース部材17に密着して張り合
わせられる板状の熱伝導材としての蓋部材18とから構
成され、このベース部材17と蓋部材18間には前述し
た配管23が挟持される(図9)。
【0042】ベース部材17には前端から後端に渡って
パイプ溝21が複数(本実施例では1対)形成されると
共に、パイプ溝21は所定の間隔を存して平行に形成さ
れている(図10)。該パイプ溝21、21は配管23
の外周形状と同等の半円弧形状としてベース部材17に
凹陥形成されると共に、両パイプ溝21、21はそれぞ
れベース部材17の両側から所定の間隔を存して内側に
形成されている。
【0043】また、一方のパイプ溝21とベース部材1
7の一側との間には所定の深さ、所定の幅の係合溝(凹
部)19がベース部材17の前端から後端に渡って形成
されている。この係合溝19は断面略コ字状に形成され
ると共に、パイプ溝21と略平行にベース部材17に凹
陥形成されている。また、両パイプ溝21間にもベース
部材17の前端から後端に渡ってパイプ溝21と平行に
係合溝19Aが形成されており、この係合溝19Aは前
記係合溝19と同様に形成されている。
【0044】また、ベース部材17にはその前端から後
端に渡って所定の高さ、所定の幅の係合突部(凸部)2
0Bが形成されている。この係合突部20Bはベース部
材17より突出形成されると共に、一方のパイプ溝21
と係合溝19Aとの間に位置してパイプ溝21と平行に
形成されている。更に、ベース部材17にはその前端か
ら後端に渡って係合突部20Cが形成され、この係合突
部20Cは係合突部20Bと同様の形状に形成され、他
方のパイプ溝21に対して係合溝19Aと反対側に位置
されている。即ち、ベース部材17の一側から順に係合
溝19、パイプ溝21、係合突部20B、係合溝19
A、パイプ溝21、係合突部20Cが所定の間隔で形成
されると共に、これらは全てベース部材17の一面側に
形成されている。
【0045】一方、前記蓋部材18にもパイプ溝21が
複数(2つ)形成されており、これらのパイプ溝21は
ベース部材17に形成されたパイプ溝21と同様の形状
に形成されている。蓋部材18に形成された両パイプ溝
21は蓋部材18をベース部材17に重合させた際にベ
ース部材17に形成された両パイプ溝21に対向する位
置に形成され、ベース部材17と蓋部材18とに形成さ
れたパイプ溝21間にそれぞれパイプ23、23が挟持
されることになる。
【0046】ここで、配管23と蓋部材18の間には厚
さ50μなどの薄いグラファイトシートなどから成る熱
伝導性と弾性を備えたシート材53が介設され、ベース
部材17、配管23及び蓋部材18間に挟持される。
尚、シート材は配管23のベース部材17側でもよい。
また、前述の如く集積回路素子6とコールドプレート1
6間に設けてもよく、コールドプレート16の上面に張
り付けても良い。また、シート材53の材料としては銅
箔なども考えられる。
【0047】このシート材53は、面方向への熱伝導性
が高く、これにより、配管23とベース部材17及び蓋
部材18との間の熱移動を広い範囲で良好に行わせ、熱
伝導効率を向上させることができるようになる。係る作
用により、集積回路素子6からコールドプレート16の
配管23内を流れるブラインへの熱移動が極めて円滑に
行われるようになる。尚、係るシート材53を設けない
面(例えば図10のベース部材17の上面)に前述同様
のグリスを塗布してもよい。
【0048】この場合、蓋部材18にはその前端から後
端に渡って係合突部20B、20Cと同様の係合突部2
0、20Aが形成されている。この係合突部20、20
Aは、ベース部材17に形成された係合溝19、19A
に対向する位置に形成されると共に、両係合突部20、
20Aは蓋部材18をベース部材17に重合させる際
に、それぞれ係合溝19、19A内に圧入嵌合される。
また、蓋部材18にはその前端から後端に渡って係合溝
19、19Aと同様の係合溝19B、19Cが形成され
ている。この係合溝19B、19Cはベース部材17に
形成された係合突部20B、20Cに対向する位置に形
成されると共に、蓋部材18をベース部材17に重合さ
せる際に、両係合溝19B、19C内にそれぞれ係合突
部20B、20Cが圧入嵌合される。
【0049】即ち、コールドプレート16はベース部材
17と蓋部材18(パイプ溝21、21)間に配管2
3、23と前述のシート材53を挟持した状態で重合
し、係合溝19、19Aに係合突部20、20Aを、係
合溝19B、19Cに係合突部20B、20Cを圧入嵌
合してカシメることにより、ベース部材17と蓋部材1
8を密着固定する。このとき、配管23、23の外周は
ベース部材17及び蓋部材18(シート材53を介す
る)に密着固定される。また、両配管23、23はベー
ス部材17及び蓋部材18の前後端より外方にする。
【0050】このように構成したコールドプレート16
を実施例では3つ準備し、各コールドプレート16・・
の配管23の端部をそれぞれコネクタ23Aにて連結す
る。このとき、各コールドプレート16・・は回路基板
5に取り付けられた3個の集積回路素子6上にそれぞれ
位置する寸法にて連結されると共に、一側のコールドプ
レート16の端部の配管23はベンドパイプ(円弧状の
パイプ)23Bで接続する。
【0051】このように各コールドプレート16・・を
接続することにより、各コールドプレート16・・間に
渡る一対の往復を成した直線形状のブライン流路が構成
されることになる。尚、配管23を更に多く設けること
で、各コールドプレート16・・間に複数対の直線形状
のブライン流路を構成してもよい。そして、各コールド
プレート16・・は、各集積回路素子6・・上に前述の
如き熱伝導率の高いグリス24を介して当接固定される
(図9)。
【0052】このように連結された3つのコールドプレ
ート16・・のうち、ベンドパイプ23Bの反対側に位
置するコールドプレート16の配管23の向かって左端
部は、前述の如くポンプ15からの吐出口と熱交換器1
1への配管48に低位部49上方で接続される。
【0053】次に、図11はサーバ1のブライン冷却装
置10の電気回路図を示している。この図において54
は、制御部及び検出部を構成する汎用のマイクロコンピ
ュータであり、このマイクロコンピュータ54の入力ポ
ートには前記各コールドプレート16・・に交熱的に取
り付けられてこれらコールドプレート16・・の温度を
それぞれ検出する(又は集積回路素子6の近傍でその温
度を検出する)ためのサーミスタTH1、TH2、TH
3と、熱交換器11の配管13の入口13B若しくはそ
れに接続される配管48に交熱的に取り付けられてブラ
インの熱交換器11への戻り温度を検出するサーミスタ
TH4が接続されている。
【0054】また、マイクロコンピュータ54の入力ポ
ートにはブラインの戻り温度の最高値Tmax(例えば
+80℃など)を設定するための抵抗(ボリュームな
ど)56が接続されており、更にモードスイッチ57も
接続されている。また、マイクロコンピュータ54のA
/D(アナログ/デジタル変換)入力ポートには前記検
知センサ51の温度検知に基づいて変化する電圧が印加
されると共に、マイクロコンピュータ54のRESET
入力ポートにはパワーON(電源供給に連動した)リセ
ット信号が入力される。更に、マイクロコンピュータ5
4は前記コントローラ52との間でデータの授受を行
う。
【0055】マイクロコンピュータ54の出力ポートか
ら出力される信号はバッファを介してスイッチング電源
回路SW1とSW2に供給されてスイッチング電源回路
SW1、SW2の出力電圧が本実施例では+6V〜+1
2Vの範囲で制御される。また、リレー58(リレーコ
イル)の通電を制御するトランジスタ59もバッファを
介して接続され、マイクロコンピュータ54によってO
N/OFFが制御される。また、マイクロコンピュータ
54の出力にはLED表示器61も接続されている。
【0056】各スイッチング電源回路SW1、SW2に
は電源回路9が出力するDC+12Vが供給されてお
り、スイッチング電源回路SW1の出力は抵抗62とリ
レー58の常開接点58Aを介して前記ポンプ15のモ
ータ15Mに供給される。また、スイッチング電源回路
SW2の出力は抵抗63とリレー58の常開接点58B
を介して前記クロスフローファン14のモータ14Mに
供給される。
【0057】更に、スイッチング電源回路SW1の出力
側には抵抗62と並列に抵抗64及びフォトカプラPH
1の発光ダイオードの直列回路が接続されており、この
フォトカプラPH1のフォトトランジスタの出力はマイ
クロコンピュータ54の入力ポートに接続されている。
また、スイッチング電源回路SW2の出力側にも抵抗6
3と並列に抵抗66及びフォトカプラPH2の発光ダイ
オードの直列回路が接続されており、このフォトカプラ
PH2のフォトトランジスタの出力はマイクロコンピュ
ータ54の入力ポートに接続されている。
【0058】以上の構成で、次に図12乃至図14に示
すフローチャートを参照しながらマイクロコンピュータ
54の制御によるサーバ1のブライン冷却装置10の動
作を説明する。電源が投入されると、マイクロコンピュ
ータ54には図12のステップS1でパワーONリセッ
ト信号が入力される。このリセット信号としてはマイク
ロコンピュータ54はリレー58、フォトカプラPH
1、PH2の電源となるDC+5Vによるエッジトリガ
ーが利用される。
【0059】次に、マイクロコンピュータ54はステッ
プS2で抵抗56にて設定されたブラインの戻り温度の
最高値Tmaxを判断して記憶部(メモリ)に格納す
る。実施例ではTmaxとして+80℃が設定されいち
るものとする。次に、マイクロコンピュータ54はステ
ップS3で自らの機能として有するタイマー(例えば5
分タイマー)のカウントを開始する。そして、ステップ
S4でタイマーのカウントが5分経過したか否か判断
し、経過していなければステップS5に進んでスイッチ
ング電源回路SW1とSW2にDC+12Vを出力する
旨の電圧信号をそれぞれ出力し、トランジスタ59をO
Nしてリレー58に通電する。このリレー58の通電に
よって各接点58A、58Bは閉じる。
【0060】これにより、ポンプ15のモータ15Mと
クロスフローファン14のモータ14MにはそれぞれD
C+12Vが給電され、何れも最高能力で運転される。
クロスフローファン14が運転されると、前述の如くケ
ース3の開口30から空気(外気)が吸い込まれて熱交
換器11の長手方向に沿ってライン状に吹き付けられ
る。これによって、熱交換器11のプレート12・・や
配管13を空冷した後の空気は、回路基板5のコールド
プレート16・・や電源回路9周辺を経て空冷した後、
送風ファン43、43により通気口42、42から外部
に排出される。
【0061】また、前述の如く側面3D、3Dの通気口
44・・・からも新鮮な空気(外気)が吸引され、回路
基板5のコールドプレート16・・や電源回路9周辺を
経て空冷した後、同様に通気口42、42から外部に排
出される。
【0062】一方、ポンプ15が運転されることによ
り、吐出口からはブラインが吐出され、配管23を経る
過程で各コールドプレート16・・・と次々に熱交換し
た後、配管48から熱交換器11の配管13の入口13
Bに至る。入口13Bに入ったブラインは熱交換器11
内部の配管13を蛇行状に通過する過程で配管13自体
やプレート12・・と熱交換し、クロスフローファン1
4からの通風によって冷却される。
【0063】そして、熱交換器11の配管13の出口1
3Aから出たブラインは、配管46を経てリザーブタン
ク26に至り、このリザーブタンク26を経て再びポン
プ15の吸込口から吸引される循環を繰り返す。このよ
うにして熱交換器11にて空冷されるブラインによりコ
ールドプレート16・・を冷却し、各コールドプレート
16・・によって各集積回路素子6・・を冷却する。
【0064】尚、マイクロコンピュータ54はステップ
S6でフォトカプラPH1とPH2のフォトトランジス
タがONしているか否か判断している。ここで、スイッ
チング電源回路SW1やSW2から出力が発生していな
い場合には、フォトカプラPH1やPH2の発光ダイオ
ードは発光せず、各フォトトランジスタはOFFしてい
る。マイクロコンピュータ54はこれらフォトカプラP
H1、PH2のフォトトランジスタがONしている場合
には各スイッチング電源回路SW1、SW2から出力が
発生しているものと判断してステップS4に戻るが、フ
ォトカプラPH1、PH2のフォトトランジスタがOF
Fしている場合には、ポンプ15、クロスフローファン
14が呈している異常が考えられるので、ステップS6
からステップS7に進んでLED表示器61に異常表示
を行うことで警報を出力する。
【0065】マイクロコンピュータ54は電源投入後、
前記タイマーがカウントアップするまで係る最高能力に
よるクロスフローファン14とポンプ15の運転を継続
することで、サーバ1の起動時の発熱に対応し、同時に
ブライン冷却装置10の冷却能力を安定させる。そし
て、電源投入から5分が経過してタイマーがカウントア
ップすると、マイクロコンピュータ54はステップS4
からステップS8に進み、サーミスタTH4が検出する
ブラインの戻り温度が最高値Tmax以上か否か判断す
る。
【0066】各コールドプレート16・・と熱交換して
戻ってきたブラインの温度がTmax以上の温度に上昇
している場合、マイクロコンピュータ54はステップS
12に進んで前述同様にクロスフローファン14とポン
プ15の最高能力の運転を継続し、ステップS13でL
ED表示器61に異常表示を行ってステップS8に戻
る。これによって、コールドプレート16が集積回路素
子6を有効に冷却していない状況が考えられるので警報
する。
【0067】一方、ステップS8でブラインの戻り温度
がTmaxより低い場合には、ステップS9に進んで各
サーミスタTH1、TH2、TH3の検出する各コール
ドプレート16・・の温度をそれぞれ取り込む。そし
て、サーミスタTH1〜TH3の中から最も高い温度を
選択してT0とする。次に、ステップS10でT0がT
max−5(即ち+75℃)以上か否か判断し、以上の
場合にはステップS14に進んで前述同様にクロスフロ
ーファン14とポンプ15を最高能力で運転する。そし
て、ステップS8に戻る。
【0068】ステップS10でT0がTmax−5より
低い場合には、ステップS11に進んで今度はT0がT
max−40(即ち+40℃)以上か否か判断する。そ
して、T0がTmax−40以上、Tmax−5未満
(即ち、+40℃以上+75℃未満)である場合、マイ
クロコンピュータ54は図13のステップS20に進
む。
【0069】ステップS20でマイクロコンピュータは
今回のT0及び前回のT0と今回のT0との偏差(変化
分)で求まるΔTに基づいて、予めPID(比例微分積
分)又はファジー演算により計算されたデータテーブル
からスイッチング電源回路SW1、SW2の出力電圧の
増減値ΔVを得る。この場合のルーチンサイクルは例え
ば0.5秒であり、ステップS20における演算では、
ケース3の外周付近の温度が+35℃以上であるとき
に、コールドプレート16の温度が+50℃〜+70℃
の設定値となるように、ブラインの温度上昇に応じてポ
ンプ15やクロスフローファン14の能力を上昇させ、
温度低下に応じて能力を減少させる方向の計算が成され
る。尚、この設定値はサーバ1の稼動率に応じてコント
ローラ52が制御してもよく、また、手動にて任意に設
定できる構造としてもよい。
【0070】そして、マイクロコンピュータ54はステ
ップS21で各スイッチング電源回路SW1、SW2に
出力する電圧信号Vnewを現在の電圧信号+上記ΔV
とすると共に、ステップS22で電圧信号Vnewが下
限のDC+8Vと上限の+12Vの範囲を超えないよう
に電圧信号を補正し、リレー58を通電する。これによ
り、ポンプ15とクロスフローファン14は調整された
能力で運転されることになる。
【0071】尚、マイクロコンピュータ54はステップ
S24で前述同様にフォトカプラPH1とPH2のフォ
トトランジスタがONしているか否か判断し、スイッチ
ング電源回路SW1やSW2から出力が発生しておら
ず、フォトカプラPH1やPH2の発光ダイオードは発
光せず、各フォトトランジスタがOFFしている場合に
は、ステップS25で前述同様にLED表示器61に異
常表示を行うことで警報を出力する。各スイッチング電
源回路SW1、SW2が正常であればステップS8に戻
る。
【0072】他方、ステップS11でT0がTmax−
40(即ち+40℃)より低い場合、マイクロコンピュ
ータ54は図14のステップS15に進み、モードスイ
ッチ57がONされているか否か判断する。今、モード
スイッチ57がONされているものとすると、マイクロ
コンピュータ54はステップS15からステップS17
に進んでスイッチング電源回路SW1にDC+8Vの電
圧信号を出力し、スイッチング電源回路SW2には0V
の電圧信号を出力してリレー58を通電する。
【0073】これにより、ポンプ15は最低能力で運転
され、ブライン冷却装置10のブライン循環路内に最低
限のブライン循環を確保しつつ、クロスフローファン1
4は停止して通風は中断する。これによって、ブライン
の戻り温度が+40℃より低い場合、モードスイッチ5
7がONされていれば、マイクロコンピュータ54はブ
ライン冷却装置10による集積回路素子6の最低限の冷
却を維持する。尚、ステップS18では同様にフォトカ
プラPH1のフォトトランジスタによりスイッチング電
源回路SW1の出力が発生しているか否か判断し、発生
していない場合には同様にLED表示器61にて異常表
示を行う。そして、何れの場合にもステップS8に戻
る。
【0074】一方、モードスイッチ57がOFFされて
いる場合、マイクロコンピュータ54はステップS15
からステップS16に進んでスイッチング電源回路SW
1及びSW2に0Vの電圧信号を出力し、リレー58を
非通電としてステップS8に戻る。即ち、ブラインの戻
り温度が+40℃より低い場合、モードスイッチ57が
OFFされている場合には、マイクロコンピュータ54
はブライン冷却装置10による集積回路素子6の冷却を
停止する。
【0075】次に図15、図16のフローチャートはマ
イクロコンピュータ54による制御の他の実施例を示し
ている。サーバラック2に設けられたコントローラ52
は各サーバ1・・とのデータ通信により、それぞれに設
けられた集積回路素子6・・の稼動率を計算している。
この稼動率から集積回路素子6の温度上昇は把握できる
が、各稼動率はマイクロコンピュータ54に送信されて
いる。この場合のフローチャートはこの稼動率を使用し
て制御を行うものである。
【0076】即ち、電源が投入されると、マイクロコン
ピュータ54には図15のステップS31で前述同様の
パワーONリセット信号が入力される。次に、マイクロ
コンピュータ54はステップS32で抵抗56にて設定
されたブラインの戻り温度の最高値Tmaxを判断して
記憶部(メモリ)に格納する。この場合も、Tmaxと
して+80℃が設定されいちるものとする。次に、マイ
クロコンピュータ54はステップS33で自らの機能と
して有するタイマー(前述の5分タイマー)のカウント
を開始する。そして、ステップS34でタイマーのカウ
ントが5分経過したか否か判断し、経過していなければ
ステップS35に進んでスイッチング電源回路SW1と
SW2にDC+12Vを出力する旨の電圧信号をそれぞ
れ出力し、トランジスタ59をONしてリレー58に通
電する。このリレー58の通電によって各接点58A、
58Bは閉じる。
【0077】これにより、ポンプ15のモータ15Mと
クロスフローファン14のモータ14MにはそれぞれD
C+12Vが給電され、前述同様に何れも最高能力で運
転される。また、マイクロコンピュータ54はステップ
S36でフォトカプラPH1とPH2のフォトトランジ
スタがONしているか否か判断し、スイッチング電源回
路SW1やSW2から出力が発生していてフォトカプラ
PH1、PH2のフォトトランジスタがONしている場
合には各スイッチング電源回路SW1、SW2から出力
が発生しているものと判断してステップS34に戻る
が、フォトカプラPH1、PH2のフォトトランジスタ
がOFFしている場合には、ステップS36からステッ
プS37に進んでLED表示器61に異常表示を行うこ
とで警報を出力する。
【0078】マイクロコンピュータ54は電源投入後、
前記タイマーがカウントアップするまで係る最高能力に
よるクロスフローファン14とポンプ15の運転を継続
することで、ブライン冷却装置10の冷却能力を安定さ
せる。そして、電源投入から5分が経過してタイマーが
カウントアップすると、マイクロコンピュータ54はス
テップS34からステップS38に進み、サーミスタT
H4が検出するブラインの戻り温度が最高値Tmax以
上か否か判断する。
【0079】各コールドプレート16・・と熱交換して
戻ってきたブラインの温度がTmax以上の温度に上昇
している場合、マイクロコンピュータ54はステップS
42に進んで前述同様にクロスフローファン14とポン
プ15の最高能力の運転を継続し、ステップS43でL
ED表示器61に異常表示を行ってステップS38に戻
る。これによって、集積回路素子6・・が異常高温度と
なっていることを警報する。
【0080】一方、ステップS38でブラインの戻り温
度がTmaxより低い場合には、ステップS39に進ん
でコントローラ52から送られてくる各集積回路素子6
・・の稼動率F1、F2、F3をそれぞれ取り込む。そ
して、稼動率F1〜F3の中から最も高い稼動率を選択
してF0とする。次に、ステップS40でF0が例えば
80%以上か否か判断し、以上の場合にはステップS4
4に進んで前述同様にクロスフローファン14とポンプ
15を最高能力で運転する。そして、ステップS38に
戻る。
【0081】ステップS40でF0が80%より低い場
合には、ステップS41に進んで今度はF0が例えば4
0%以上か否か判断する。そして、F0が40%以上、
80%未満である場合、マイクロコンピュータ54は図
16のステップS50に進む。
【0082】ステップS50でマイクロコンピュータは
前回のF0と今回のF0との偏差(変化分)に基づい
て、予めPID(比例微分積分)又はファジー演算によ
り計算されたデータテーブルからスイッチング電源回路
SW1、SW2の出力電圧の増減値ΔVを得る。この場
合のルーチンサイクルは例えば0.5秒であり、ステッ
プS50における演算では、ケース3外の温度が+35
℃であるときに、コールドプレート16の温度が+70
℃以下となるように、ブラインの温度上昇に応じてポン
プ15やクロスフローファン14の能力を上昇させ、温
度低下に応じて能力を減少させる方向の計算が成され
る。
【0083】そして、マイクロコンピュータ54はステ
ップS51で各スイッチング電源回路SW1、SW2に
出力する電圧信号Vnewを現在の電圧信号+上記ΔV
とすると共に、ステップS52で電圧信号Vnewが下
限のDC+8Vと上限の+12Vの範囲を超えないよう
に電圧信号を補正し、リレー58を通電する。これによ
り、ポンプ15とクロスフローファン14は調整された
能力で運転されることになる。係る制御により、集積回
路素子6の急激な発熱に対しても迅速に冷却能力を増大
させ、素子の損傷発生を未然に回避することができるよ
うになる。
【0084】尚、マイクロコンピュータ54はステップ
S54で前述同様にフォトカプラPH1とPH2のフォ
トトランジスタがONしているか否か判断し、スイッチ
ング電源回路SW1やSW2から出力が発生しておら
ず、フォトカプラPH1やPH2の発光ダイオードは発
光せず、各フォトトランジスタがOFFしている場合に
は、ステップS55で前述同様にLED表示器61に異
常表示を行うことで警報を出力する。各スイッチング電
源回路SW1、SW2が正常であればステップS38に
戻る。
【0085】他方、ステップS41でF0が40%より
低い場合、マイクロコンピュータ54は図14のステッ
プS15に進み、以後同様の制御を実行する。尚、図1
4における制御は前述同様であるので説明を省略する。
このように集積回路素子6・・の稼動率によってもブラ
イン冷却装置10の制御が可能となる。
【0086】ここで、マイクロコンピュータ54は検知
センサ51がブラインを検知すると、それに応答してL
ED表示器61に異常表示を行って警報を出力する。同
時にスイッチング電源回路SW1に0Vの電圧信号を出
力してポンプ15を停止させる。これによって、ブライ
ンの漏洩量を最小限に抑える。尚、スイッチング電源回
路SW2には例えば最大の+12Vの電圧信号を出力し
て最大能力でケース3内に送風し、ケース3内の冷却を
確保する。
【0087】このように、熱交換器11の配管13の出
入口13A、13Bや各配管46、47、48、23、
リザーブタンク26、ポンプ15などの接続部分でブラ
インが漏洩し、漏出したブラインがケース3の底面3B
の低位部49内の前部に溜まって検知センサ51により
検知されると、LED表示器61にて警報が出力される
ので、使用者は係るブラインの漏洩故障に対して迅速に
メンテナンスできるようになる。また、ポンプ15も停
止されるので、ブラインの強制的な漏出は停止する。ま
た、前述の如く熱交換器11の出口13Aはコールドプ
レート16より高い位置にあるので、出口13A部分で
漏出が生じた場合にはポンプ15の停止により熱交換器
11内のブラインはその内部に留まることになる。従っ
て、熱交換器11からのブラインの漏出量は最小限に抑
えられる。
【0088】次に、図17及び図18はクロスフローフ
ァン14の配置に関するサーバ1の他の実施例の構造を
示している。尚、各図において図4、図5と同一符号は
同一若しくは同様の機能を奏するものとする。この場
合、ケース3の後面3Cに開口67が形成されており、
この開口67の内方に対応してクロスフローファン14
のファンケーシング39が配置されている。これによ
り、クロスフローファン14は開口67近傍に設けられ
る。
【0089】この場合のファンケーシング39はクロス
フローファン14から前方の熱交換器11につながる風
路を構成するためのもので、ファンケーシング39の開
口33はケース3の開口67から上方に指向しながら外
部に臨むと共に、当該開口33には同様の塵埃除去用の
フィルタ34が取り付けられている。
【0090】クロスフローファン14が運転されると、
前方のケース3内の回路基板5周辺の空気を吸引する。
これにより、前面3Aの開口30や前述の側面3D、3
Dの通気口44・・・から空気が吸引され、熱交換器1
1などの熱交換した後、クロスフローファン14により
開口33(開口67)から外部に吐出される。これによ
って、前述同様に集積回路素子6・・を冷却するブライ
ン冷却装置10の熱交換器11やコールドプレート16
・・などを空冷できるようになる。
【0091】このときファンケーシング39の開口33
の下縁に湾曲した開口角度調整板36が取り付けられて
いる。この場合も開口角度調整板36は、開口33内の
下部に設けられた係止板37に前後に所定間隔で突設さ
れたリブ37A・・に係脱自在とされており、前後に移
動させて係合するリブ37Aの位置を変更することによ
り、開口33の下縁から突出する量を三段階で変更可能
とされている。これにより、開口33の上向きの角度は
例えば水平から15°、30°、45°などの三段階で
変更可能とされている。
【0092】前述の如くこの種サーバラック2が設置さ
れるオフィスでは、空調用の空気が床面から吹き出され
る。そして、サーバ1は前述の如くサーバラック2に複
数段取り付けられるが、上方のサーバ1では開口33の
上向きの角度を浅くし(より水平に近い)、下方のサー
バ1では開口33の上向きの角度を深くする(より上方
に向ける)。これにより、容易にケース3内の空気を外
部に吐出することができるようになり、集積回路素子6
・・の冷却効率を一層向上させることができるようにな
る。
【0093】次に、図19はコールドプレート16に放
熱フィン68を取り付けた例を示している。この図にお
いても図9、図10と同一符号は同一のものとする。但
し、この場合コールドプレート16はソケット7との間
に集積回路素子6を挟み込んだ状態で、弾性金属バネ板
から成るクリップ69によりソケット7に着脱可能に固
定されている。
【0094】そして、この場合のコールドプレート16
の蓋部材18の上面、即ち、集積回路素子6が当接する
下面とは相反する側の面には複数のアルミニウム製放熱
フィン68・・が取り付けられている。このとき、放熱
フィン68にはクリップ69が挿入できる切欠68Aが
形成されている。更にこの放熱フィン68・・・の上面
にはコールドプレート16用の送風装置71が取り付け
られている。この送風装置71は厚さ寸法の小さい遠心
送風型のターボファンから構成されており、下方の放熱
フィン68・・・側から空気を吸引し、側面の吐出口7
2から吐出する。
【0095】係る構成によればブラインによる冷却に加
えて、放熱フィン68からの熱の放散と送風装置71に
よる強制通風でコールドプレート16は強力に冷却され
るようになり、集積回路素子6の冷却を迅速且つ的確に
達成することができるようになる。また、送風装置71
は遠心送風型のファンであるので、高さ寸法の拡大を最
小限として小型化を図ることが可能となる。
【0096】尚、実施例で示した各数値はそれに限定さ
れるものではなく、集積回路素子の能力は数量などに応
じて適宜設定するものとする。また、実施例ではマイク
ロコンピュータ54によりブラインの戻り温度と各コー
ルドプレート16・・の温度や各集積回路素子6・・の
稼動率に基づいてポンプ15及びクロスフローファン1
4の運転を能力制御したが、それに限らず、ポンプ15
は常時運転し、クロスフローファン14のみの能力制御
を行ったり、或いは、クロスフローファン14を常時運
転してポンプ15の能力制御を行う方式でもよい。
【0097】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、単一
のケース内に発熱対策を必要とする集積回路素子が実装
された回路基板を収納する電子装置において、集積回路
素子から熱移動が可能にこの集積回路素子に取り付けら
れるコールドプレートと、このコールドプレートで加熱
されたブラインが循環し、このブラインを冷却する熱交
換器と、ケースの一面の開口に設けられた送風ファンか
ら熱交換器へつながる風路を構成するファンケーシング
と、熱交換器からコールドプレートへ向くブラインの流
れ中に順に設けられ、ブラインを貯溜するリザーブタン
ク及びブラインを循環させるポンプと、コールドプレー
ト中に構成され、少なくとも一対の往復を成す直線形状
のブラインの流路とを備え、熱交換器は、熱伝導性を有
する複数のプレートと、これらプレートを熱伝達可能に
貫通し、内部をブラインが流れる管とから構成され、こ
の管からコールドプレートへ向かうブラインの熱交換器
からの出口が、コールドプレートより高い位置に設けら
れているので、熱交換器からの出口部分で接続不良や亀
裂・損傷などが発生した場合にも、熱交換器からのブラ
インの漏出を最小限に抑制することが可能となる。これ
により、ケース内に配置される集積回路素子のショート
などの悪影響を最小限に抑えることができるようにな
る。
【0098】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加えて、コールドプレートと熱交換器との間を循環す
るブラインの循環路を形成する管路を配置する管路スペ
ースをケース内の一側に配置し、この管路スペースの底
面を熱交換器より低くしたので、ブラインの循環路を形
成する管路においてブラインの漏出が生じた場合にも漏
出したブラインを管路スペースの底面に溜めてケース全
体にブラインが侵入することによる被害の拡大を最小限
に止めることができるようになる。
【0099】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
に加えて、リザーブタンク及びポンプはケース内の管路
スペースに配置されているので、リザーブタンク及びポ
ンプに支障が生じた場合であっても、リザーブタンク内
やポンプ内からブラインが漏出した場合にも、管路スペ
ースの底面に溜めてケース全体に悪影響が生じる不都合
を未然に回避することができるようになる。
【0100】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3の発明に加えて、ケース内の管路スペースの底面
は、予め定められた方向に向かって低く傾斜しているの
で、ケース内の管路スペースに漏出したブラインを予め
定められた方向に向かって流下させ、収集させることに
より、ケース内に設置された他の機器への影響の発生を
遅延させることができるようになる。
【0101】請求項5の発明によれば、請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4の発明に加えて、ケースの
外周付近の温度が+35℃以上の際に、コールドプレー
トの温度が+70℃以下になるように少なくとも送風フ
ァン又はポンプの何れか一方を制御する制御部を備える
ので、コールドプレートによる冷却能力を送風ファン又
はポンプによって制御することができるようになる。こ
れにより、集積回路素子の急激な発熱に対しても迅速に
冷却能力を増大させ、素子の損傷発生を未然に回避する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電子装置の実施例としてのサ
ーバが積載されたサーバラックの正面図である。
【図2】本発明の電子装置の実施例としてのサーバの斜
視図である。
【図3】図2のサーバのケースの上面カバーを取り外し
た状態の斜視図である。
【図4】図3のサーバの平面断面図である。
【図5】図2のサーバ前部の縦断側面図である。
【図6】図2のサーバのケース側面の通気口部分の拡大
図である。
【図7】図3のサーバの縦断背面図である。
【図8】図3のサーバの縦断側面図である。
【図9】図3のサーバの回路基板に取り付けられた集積
回路素子とコールドプレートの側面図である。
【図10】図9のコールドプレートの分解斜視図であ
る。
【図11】図3のサーバのブライン冷却装置の電気回路
図である。
【図12】図11に示したマイクロコンピュータの制御
動作を説明するフローチャートである。
【図13】図11に示したマイクロコンピュータの制御
動作を説明するもう一つのフローチャートである。
【図14】図11に示したマイクロコンピュータの制御
動作を説明するもう一つのフローチャートである。
【図15】図11に示したマイクロコンピュータの他の
実施例の制御動作を説明するフローチャートである。
【図16】図15に示したマイクロコンピュータの他の
実施例の制御動作を説明するもう一つのフローチャート
である。
【図17】本発明の電子装置の他の実施例のサーバの平
断面図である。
【図18】図17のサーバ後部の縦断側面図である。
【図19】本発明の電子装置の他の実施例のサーバのコ
ールドプレートと集積回路素子の斜視図である。
【符号の説明】
1 サーバ(電子装置) 2 サーバラック 3 ケース 5 回路基板 6 集積回路素子 10 ブライン冷却装置 11 熱交換器 12 プレート 13、23、46、48 配管 13A 出口 13B 入口 14 クロスフローファン(送風ファン) 15 ポンプ 16 コールドプレート 17 ベース部材 18 蓋部材 26 リザーブタンク 30 開口 36 開口角度調整板 39 ファンケーシング 41 風路部材 44 通気口 49 低位部 51 検知センサ 53 シート材 54 マイクロコンピュータ 61 LED表示器 68 放熱フィン 71 送風装置 SW1、SW2 スイッチング電源回路 TH1〜TH4 サーミスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一のケース内に発熱対策を必要とする
    集積回路素子が実装された回路基板を収納する電子装置
    において、 前記集積回路素子から熱移動が可能にこの集積回路素子
    に取り付けられるコールドプレートと、 このコールドプレートで加熱されたブラインが循環し、
    このブラインを冷却する熱交換器と、 前記ケースの一面の開口に設けられた送風ファンから前
    記熱交換器へつながる風路を構成するファンケーシング
    と、 前記熱交換器から前記コールドプレートへ向くブライン
    の流れ中に順に設けられ、前記ブラインを貯溜するリザ
    ーブタンク及び前記ブラインを循環させるポンプと、 前記コールドプレート中に構成され、少なくとも一対の
    往復を成す直線形状のブラインの流路とを備え、 前記熱交換器は、熱伝導性を有する複数のプレートと、
    これらプレートを熱伝達可能に貫通し、内部をブライン
    が流れる管とから構成され、この管から前記コールドプ
    レートへ向かうブラインの前記熱交換器からの出口が、
    前記コールドプレートより高い位置に設けられているこ
    とを特徴とする電子装置。
  2. 【請求項2】 前記コールドプレートと前記熱交換器と
    の間を循環するブラインの循環路を形成する管路を配置
    する管路スペースの前記ケース内の一側に配置し、この
    管路スペースの底面を前記熱交換器より低くしたことを
    特徴とする請求項1の電子装置。
  3. 【請求項3】 前記リザーブタンク及び前記ポンプは前
    記管路スペースに配置されていることを特徴とする請求
    項2の電子装置。
  4. 【請求項4】 前記ケース内の管路スペースの底面は、
    予め定められた方向に向かって低く傾斜していることを
    特徴とする請求項2又は請求項3の電子装置。
  5. 【請求項5】 前記ケースの外周付近の温度が+35℃
    以上の際に、前記コールドプレートの温度が+70℃以
    下になるように少なくとも前記送風ファン又は前記ポン
    プの何れか一方を制御する制御部を備えることを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の電子
    装置。
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