JP2003241862A - 情報処理システムおよびそのステート遷移制御方法 - Google Patents

情報処理システムおよびそのステート遷移制御方法

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JP2003241862A
JP2003241862A JP2002044952A JP2002044952A JP2003241862A JP 2003241862 A JP2003241862 A JP 2003241862A JP 2002044952 A JP2002044952 A JP 2002044952A JP 2002044952 A JP2002044952 A JP 2002044952A JP 2003241862 A JP2003241862 A JP 2003241862A
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processing system
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JP2002044952A
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Hiroyuki Oda
博幸 尾田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キーボード操作によって電源オフ状態から電源
オン状態に遷移することが可能な情報処理システムを実
現する。 【解決手段】この情報処理システムにおいては、電源オ
フ状態である期間中もEC/KBC22によってキーボ
ード26のスキャンが行われ、これにより電源オフ状態
におけるキーボード26からのキー入力をウェイクアッ
プイベントとして検出することが出来る。すなわち、電
源オフ状態においてユーザがキー操作を行うと、それが
電源オフ状態から電源オン状態に移行させるためのウェ
イクアップイベントとして検出され、電源コントローラ
23によって情報処理システムが電源オンされる。これ
により、電源スイッチ24を用いずともキーボード操作
のみによって情報処理システムを電源オフ状態から電源
オン状態に遷移することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーソナルコンピュ
ータなどの情報処理システムおよびそのステート遷移制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯可能なノートブックタイプま
たはサブノートタイプのパーソナルコンピュータが種々
開発されている。この種のコンピュータにおいては、バ
ッテリ駆動可能な時間を延ばすために、パワーセーブ技
術が用いられている。典型的なパワーセーブ技術として
は、例えばキーボードからのキー入力が一定時間行われ
ないこと等を条件に、システムをパワーセーブモードに
設定するというパワーセーブ技術が用いられている。
【0003】パワーセーブモードにおいては、例えばC
PUのクロック速度を低下させたり、ハードディスクド
ライブのモータを停止させたり、あるいはディスプレイ
を消灯するといった制御がソフトウェアによって行われ
る。パワーセーブモードにおいてユーザがキー入力を行
うと、システムはパワーセーブモードから抜け、通常の
動作状態に復帰する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のキー
入力をトリガとしたパワーセーブモードからの復帰機能
はコンピュータが電源オン状態であることを前提とした
ものであり、キー入力は、ソフトウェアにパワーセーブ
モードの解除を指示ために用いられる。コンピュータが
電源オフ状態である場合にはどのソフトウェアも動作し
ていないので、キー入力は何等トリガとしては作用しな
い。よってコンピュータを電源オフ状態から電源オン状
態に復帰させる場合にはキー入力を用いることは出来
ず、ユーザが電源スイッチを操作することが必要とな
る。
【0005】最近では、サスペンド/レジューム処理の
高速化およびオペレーティングシステムの起動速度の高
速化等に伴い、作業を中断/終了するたびにユーザがコ
ンピュータを電源オフし、作業を再開する時にコンピュ
ータを再び電源オンするという使われ方が、モバイル用
途のコンピュータを中心に増え始めている。コンピュー
タを電源オフすることにより、バッテリの消費量を大幅
に低減することが可能となる。したがって、電源スイッ
チの操作無しで、コンピュータを電源オフ状態から電源
オン状態に遷移させるための仕組みの実現が望まれてい
る。
【0006】本発明は上述の事情を考慮してなされたも
のであり、電源スイッチの操作無しで電源オフ状態から
電源オン状態に遷移することが可能な情報処理システム
およびそのステート遷移制御方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の情報処理システムは、情報の入力が行われ
るキー入力手段と、システムが電源オフ状態である場合
に前記キー入力手段からの入力を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記キー入力手段からの入力が検出
された場合、前記システムを電源オン状態へ移行させる
電源制御手段とを具備することを特徴とする。
【0008】この情報処理システムにおいては、電源オ
フ状態である期間中もキー入力手段からの入力の検出が
行われ、これにより電源オフ状態におけるキー入力手段
からの入力をウェイクアップイベントとして検出するこ
とが出来る。すなわち、電源オフ状態においてユーザが
キー入力手段を用いて入力操作を行うと、それが電源オ
フ状態から電源オン状態に移行させるためのウェイクア
ップイベントとして検出され、情報処理システムが電源
オンされる。これにより、電源スイッチを用いずともキ
ー入力手段の入力操作のみによって情報処理システムを
電源オフ状態から電源オン状態に遷移することが可能と
なる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
る情報処理システムの構成が示されている。この情報処
理システムはノートブックタイプまたはサブノートタイ
プのポータブルパーソナルコンピュータであり、このコ
ンピュータは、上面にキーボードが配置されたコンピュ
ータ本体と、このコンピュータ本体に開閉自在に取り付
けられたディスプレイユニット(LCD)とから構成さ
れている。このコンピュータは、内蔵バッテリを有して
おり、その内蔵バッテリからの電力によって動作可能に
構成されている。また、ACアダプタなどの外部電源か
ら電力供給を受けることもできる。外部電源から電力供
給を受けているときは、その外部電源からの電力がコン
ピュータシステムの動作電源として用いられる。このと
き、外部電源からの電力によって内蔵バッテリの充電も
自動的に行われる。ACアダプタが取り外されたり、あ
るいはAC商用電源のブレーカが落とされたときなど
は、内蔵バッテリからの電力がコンピュータシステムの
動作電源として用いられる。
【0010】また、このコンピュータには、CPU1
1、CPUバス1とPCIバス2間をつなぐホストブリ
ッジ12、主メモリ13、表示コントローラ14、PC
Iバス2とISAバス3間をつなぐPCI−ISAブリ
ッジ15、I/Oコントローラ16、ハードディスクド
ライブ(HDD)17、CD−ROMドライブ18、フ
レキシブルディスクドライブ(FDD)19、BIOS
−ROM20、CMOSメモリ21、埋め込み/キーボ
ードコントローラ(EC/KBC)22、電源コントロ
ーラ23などが設けられている。
【0011】CPU11はこのシステムの動作を制御す
るためのプロセッサであり、主メモリ13にロードされ
たオペレーティングシステムおよびアプリケーションプ
ログラム、さらにはBIOS−ROM20に格納された
BIOSを実行する。ホストブリッジ12はCPUバス
1とPCIバス2間を双方向でつなぐブリッジであり、
ここには主メモリ13を制御するためのメモリコントロ
ーラも内蔵されている。主メモリ13はこのシステムの
主記憶つまりシステムメモリとして使用されるものであ
り、オペレーティングシステム、処理対象のアプリケー
ションプログラム、およびアプリケーションプログラム
によって作成されたユーザデータ等が格納される。表示
コントローラ14はディスプレイモニタとして使用され
るLCDパネルまたは外部CRTを制御するためのもの
であり、ビデオメモリ(VRAM)に格納された画像デ
ータをディスプレイモニタに表示する。
【0012】I/Oコントローラ16はハードディスク
ドライブ(HDD)17、CD−ROMドライブ18、
およびフレキシブルディスクドライブ(FDD)19を
制御する。これらハードディスクドライブ(HDD)1
7、CD−ROMドライブ18、およびフレキシブルデ
ィスクドライブ(FDD)19は、それぞれオペレーテ
ィングシステムを起動可能なブートデバイスである。B
IOS−ROM20は、BIOS(Basic I/O
System)を記憶するためのものであり、プログ
ラム書き替えが可能なようにフラッシュメモリによって
構成されている。BIOSは、このシステム内の各種ハ
ードウェアをアクセスするためのファンクション実行ル
ーチンを体系化したものである。さらに、このBIOS
には、サスペンド/レジューム処理を実行するためのル
ーチンなども含まれている。CMOSメモリ21はバッ
テリバックアップされたメモリであり、ここにはシステ
ム環境を設定するための各種セットアップ情報等が格納
される。
【0013】埋め込み/キーボードコントローラ(EC
/KBC)22は、埋め込みコントローラ(EC)とキ
ーボードコントローラ(KBC)とを1チップ化したL
SIである。EC/KBC22は、電源コントローラ2
3と共同してシステム電源のオン/オフなどを制御する
電源シーケンス制御機能と、キーボード(KB)26お
よびポインティングデバイス27をそれぞれ制御する入
力制御機能とを有している。電源シーケンス制御機能は
ECによって実現され、また入力制御機能はKBCによ
って実現されている。
【0014】システム電源のオン/オフは、ユーザによ
る電源スイッチ24のオン/オフ操作、またはユーザに
よるLCDパネルの開閉操作に連動して行われる。すな
わち、電源スイッチ24のオン操作およびLCDパネル
の開操作はそれぞれウェイクアップイベントとしてEC
/KBC22により認識され、これにより本システムを
電源オフ状態から電源オン状態に移行させるための電源
オン処理が開始される。また、電源スイッチ24のオフ
操作およびLCDパネルの閉操作はそれぞれ本システム
を電源オン状態から電源オフ状態に移行させるためのパ
ワーオフイベントとしてEC/KBC22により認識さ
れ、これにより本システムを電源オン状態から電源オフ
状態に移行させるための電源オフ処理が開始される。L
CDパネルの開閉状態はパネルスイッチ25によって検
出される。
【0015】さらに、本実施形態においては、キーボー
ド(KB)26からのキー入力もウェイクアップイベン
トとして使用することができる(キーボードウェイクア
ップ)。すなわち、EC/KBC22は、システムが電
源オン状態から電源オフ状態に遷移した後も、キーボー
ド(KB)26のキーマトリクスのスキャンを継続して
実行し、システムが電源オン状態の場合におけるキーボ
ード26からのキー入力を検出する。システムが電源オ
フ状態の時にユーザがキーボード26を操作すると、そ
れがウェイクアップイベントとしてEC/KBC22に
より認識され、これにより本システムを電源オフ状態か
ら電源オン状態に移行させるための電源オン処理が開始
される。EC/KBC22および電源コントローラ23
にはシステムが電源オフ状態の時も動作電源が供給され
ている。EC/KBC22と電源コントローラ23間の
通信はI2Cバス4を介して行われる。
【0016】キーボードウェイクアップに関するEC/
KBC22の動作は、CPU11からのコマンドによっ
て制御される。これにより、キーボードウェイクアップ
機能の有効/無効の制御、キー入力として検出すべきキ
ーの種類(ウェイクアップ要因として使用すべきキーコ
ード)の設定、さらにはキー入力として検出すべきキー
の連続押下時間、などを指定することが出来る。
【0017】次に、図2を参照して、本システムにおけ
る電源オン状態と電源オフ状態について説明する。本シ
ステムはACPI仕様に準拠したパワーセーブモードを
サポートしている。ACPI仕様では、S0からS5ま
でのシステムステートが定義されている。S0は動作ス
テート(つまりシステムの電源が入っており、ソフトウ
ェアが実行中の状態)である。S5はオフステート(つ
まり全てのソフトウェアの実行は終了し、システムの電
源が切られている状態)である。S1〜S4は、S0と
S5の中間のステート(スリープ状態と呼ぶ、つまり直
前までのソフトウェアの実行状態を保持しつつ動作が停
止している状態)である。本実施形態では、S3とS4
をそれぞれメモリサスペンド状態、ハイバネーション状
態としてサポートする。メモリサスペンド状態(S
3)、ハイバネーション状態(S4)、およびS5にお
いては、システム電源はオフされている。よって、S
3,S4,S5は電源オフ状態に属する。S0は電源オ
ン状態である。
【0018】S0からS3に移行するとき、S3に移行
する直前のS0における作業環境を復元するために必要
な情報、例えばCPU11のレジスタなどのコンテクス
トおよびVRAMの内容など、が主メモリ13にセーブ
され、その後、主メモリ13(および一部のチップセッ
ト)を除く他のほとんど全てのデバイスが電源オフされ
る。つまりS3では主メモリ13(および一部のチップ
セット)の内容のみが保持される。必要な消費電力は少
なくなり、バッテリ駆動状態でスリープ状態(パワーセ
ーブモードの状態)を長時間持続させることができる。
S3においてウェイクアップイベントが発生すると、主
メモリ13の内容をリストアすることによりS3に移行
する直前のS0のシステム環境が復元され、その時点か
らシステム動作が再開される。
【0019】S0からS4に移行するとき、S4に移行
する直前のS0における作業環境を復元するために必要
な情報、例えばCPU11のレジスタなどのコンテクス
トおよびVRAMの内容、さらには主メモリ13の内容
などは、HDD17にセーブされ、その後、主メモリ1
3を含むほとんど全てのデバイスが電源オフされる。S
4においてウェイクアップイベントが発生すると、HD
D17の内容をリストアすることによりS4に移行する
直前のS0のシステム環境が復元され、その時点からシ
ステム動作が再開される。
【0020】電源オフ状態としてS3,S4,S5のい
ずれを使用するかは、ユーザが予め指定することが出来
る。S3,S4,S5のいずれにおいても、キーボード
ウェイクアップ機能を利用することが出来る。S0から
S3またはS4への移行トリガとなるパワーオフイベン
トとしては、上述の電源スイッチ24のオフ操作、LC
Dパネルの閉操作を用いることが出来るが、システムア
イドル状態が所定期間継続したときに自動的にパワーオ
フイベントを発生して、S0からS3またはS4へ移行
するように制御することも出来る。この自動サスペンド
機能と上述のキーボードウェイクアップ機能とにより、
ユーザは、従来のパワーセーブモードからの復帰と同様
の感覚で、キー入力操作を行うだけで、システムをS3
またはS4の電源オフ状態から、S0の電源オン状態に
切り替えることができる。
【0021】次に、図3のフローチャートを参照して、
本実施形態のキーボードウェイクアップ処理について説
明する。なお、以下ではEC/KBC22をそれぞれE
CとKBCの機能に分けて説明することにする。
【0022】電源オン状態(S0)の期間中において
は、キーボードウェイクアップ機能の有効/無効の設定
処理が行われる(ステップS101)。この設定処理
は、ユーザによって起動される専用のユーティリティプ
ログラムによって行われる。またこの設定処理において
は、キーボードウェイクアップ機能の有効/無効の設定
のみならず、キー入力として検出すべきキーの種類、さ
らにはキー入力として検出すべき連続キー押下時間など
をパラメタとしてユーザに設定させることもできる。ス
テップS101で設定された設定情報は、ユーティリテ
ィプログラムによってCMOSメモリ21に格納され
る。
【0023】そして、電源オン状態においてパワーオフ
イベントが発生すると、ECからCPU11への割り込
み信号などによって、パワーオフイベントの発生が電源
オフ状態(S3,S4,またはS5)への遷移要求とし
てBIOSに通知される。BIOSは、電源オフ状態
(S3,S4,またはS5)への遷移要求を受けると
(ステップS102のYES)、CMOSメモリ21に
格納されている設定情報に従って、キーボードウェイク
アップ処理の許可/禁止を示すコマンドをKBCにセッ
トする(ステップS103)。KBCによるキーボード
ウェイクアップ処理動作を許可する場合には、キー入力
として検出すべきキーの種類の設定、さらにはキー入力
として検出すべき連続キー押下時間などのパラメタも一
緒にKBCに対して設定される。この後、BIOSは、
電源オフ状態(S3,S4,またはS5)への移行処理
を開始し(ステップS104)、電源オフ状態への移行
準備が整うと、ECを通じて電源コントローラ23にシ
ステム電源のオフを指示する。これによりシステム電源
がオフされ、システムは電源オフ状態(S3,S4,ま
たはS5)となる。
【0024】キーボードウェイクアップ処理が禁止され
た場合には、KBCのキーボードウェイクアップ処理動
作は実行されないが、キーボードウェイクアップ処理が
許可された場合には、以下のキーボードウェイクアップ
処理動作が実行される。
【0025】すなわち、KBCは、電源オン状態の時と
同様にキーボード26のキーマトリクスのスキャンを実
行して、キー入力の有無を検出する(ステップS10
5,S106)。ユーザによってキーボード26上のキ
ーが押された場合、KBCは、その押下キーに対応する
信号を受けとり、それを当該押下キーに対応するキーコ
ード(スキャンコード)に変換する。そして、そのキー
コードが、パラメータによって検出すべきキーの種類と
して指定された特定キーのキーコードと一致した場合
に、その時のキー入力をウェイクアップイベントとして
検出する。またキー入力として検出すべきキーの連続押
下時間が指定された場合には、その指定された連続押下
時間だけ連続して特定のキーが押下操作された時にそれ
をウェイクアップイベントとして検出する。連続押下時
間の指定値をある程度長く設定することにより、誤った
キー入力によってシステムが電源オン状態に遷移されて
しまうことを未然に防止することが出来る。
【0026】KBCはキー入力によるウェイクアップイ
ベントの発生を検出すると、ECに対してウェイクアッ
プ信号を発生して電源オンを要求する(ステップS10
7)。この電源オン要求はECを通じて電源コントロー
ラ23に送られ、これによりシステム電源がオンされ
る。システム電源がオンされた場合、CPU11は最初
にBIOSを実行する。BIOSは、システムを電源オ
ン状態(S0)へ移行させるための処理(レジュームま
たはブート)を実行する(ステップS108)。
【0027】このように、本システムにおいては、電源
オフ状態においてユーザがキー操作を行うと、それが電
源オフ状態から電源オン状態に移行させるためのウェイ
クアップイベントとして検出される。これにより、電源
スイッチ24を用いずともキーボード操作のみによって
システムを電源オフ状態から電源オン状態に復帰するこ
とが可能となる。
【0028】次に、図4のフローチャートを参照して、
EC/KBC22によって実行されるキーボードウェイ
クアップ処理動作の第2の例について説明する。
【0029】ここでは、EC/KBC22は、上述のス
テップS105〜S107の処理に加え、ステップS2
01,S202,S203,S204の処理を実行す
る。すなわち、KBCはキーボード26のキーマトリク
スのスキャンを実行して、キー入力の有無を検出する
(ステップS105,S106)が、これと並行して、
ECはパネルスイッチ25からの信号によってLCDパ
ネルの開閉状態をチェックする(ステップS201)。
LCDパネルが閉状態であることが検出された場合、つ
まりコンピュータ本体上のキーボード26がLCDパネ
ルによって覆われている場合には(ステップS201の
NO)、ユーザによってキーボード操作が行われる可能
性がないと判断し、EC/KBC22は、KBCによる
キーボード26のスキャン動作を停止させる(ステップ
S204)。これにより、KBCによるキーボード26
のスキャン動作は、LCDパネルが開状態であることを
条件に実行されることになる。
【0030】LCDパネルが開状態である場合において
(KBCによるキーボード26のスキャン動作を行う場
合)、ECは、電源コントローラ23から外部電源(A
Cアダプタ)28の接続の有無に関するステータス情報
を取得して、外部電源(ACアダプタ)28が接続され
ているかどうかを判断する(ステップS202)。外部
電源28が未接続の場合、つまりバッテリ29からの電
力でEC/KBC22が動作している場合には(ステッ
プS202のNO)、EC/KBC22は、KBCによ
るキーボード26のスキャン動作が開始されてからの経
過時間が一定時間を超えたかどうかを判断する(ステッ
プS203)。スキャン動作を開始してからの経過時間
が一定時間を超えると(ステップS203のYES)、
EC/KBC22は、KBCによるキーボード26のス
キャン動作を停止させる(ステップS204)。このよ
うにして、KBCによってスキャン動作が行われる期間
を、システムが電源オフ状態に移行してから所定時間内
に制限することにより、スキャン動作が長時間継続して
行われることによるバッテリ29の消耗を防ぐことが出
来る。
【0031】次に、図5のフローチャートを参照して、
図3のステップS108でBIOSによって実行される
電源オン状態への移行処理の具体的な手順について説明
する。
【0032】キーボードウェイクアップ処理によってシ
ステム電源がオンされた場合、BIOSは、まず、S3
またはS4からS0への復帰(レジューム)であるか、
S5からS0への復帰(ブート)であるかを判断する
(ステップS301)。BIOSは、その内部ステータ
ス情報によって、電源オフ状態がS3,S4,またはS
5のいずれのステートであるかを管理している。S3ま
たはS4からS0への復帰(レジューム)である場合
(ステップS301のYES)、BIOSは、主メモリ
13(S3からS0への復帰の場合)またはHDD17
(S4からS0への復帰の場合)の内容を用いて、シス
テム環境を復元するためのレジューム処理を実行する
(ステップS302)。
【0033】一方、S5からS0への復帰(レジュー
ム)である場合(ステップS301のNO)、BIOS
は、ウェイクアップ要因となったキーコードをKBCか
ら取得する(ステップS303)。ここでは、ウェイク
アップ要因とすべきキーコードとして、文字“A”,
“H”,“C”それぞれに対応する3つのキーのキーコ
ードがBIOSによってKBCに指定されているものと
する。この場合、BIOSは、ウェイクアップ要因とな
ったキーコードが、文字“A”,“H”,“C”のうち
のどのキーに対応するキーコードであるかによって、オ
ペレーティングシステムを起動すべきブートデバイスを
切り替える(ステップS304〜S307)。
【0034】すなわち、ウェイクアップ要因となったキ
ーコードが文字“A”に対応するキーコードであった場
合には、BIOSは、FDD19からオペレーティング
システムを起動し(ステップS305)、また文字
“H”に対応するキーコードであった場合には、HDD
17からオペレーティングシステムを起動し(ステップ
S306)、また文字“C”に対応するキーコードであ
った場合には、CD−ROMドライブ18からオペレー
ティングシステムを起動する(ステップS307)。こ
れにより、ユーザは一つのキー操作のみで、電源オンの
指示とブートデバイスの指示とを同時に行うことができ
ることになる。
【0035】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。例えば、ECと
KBCは互いに独立したICによって実現しても良い。
更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれてお
り、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わ
せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態
に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除され
ても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が
解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得ら
れる場合には、この構成要件が削除された構成が発明と
して抽出され得る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キーボード操作によって情報処理システムを電源オフ状
態から電源オン状態に遷移させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンピュータシステ
ムの構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のコンピュータシステムの電源オン
状態と電源オフ状態を説明するための図。
【図3】同実施形態のコンピュータシステムによって実
行されるキーボードウェイクアップ処理の手順を説明す
るためのフローチャート。
【図4】同実施形態のコンピュータシステムに設けられ
たEC/KBCによって実行される処理手順を示すフロ
ーチャート。
【図5】同実施形態のコンピュータシステムに設けられ
たBIOSによって実行される処理手順を説明するフロ
ーチャート。
【符号の説明】
11…CPU 12…ホストブリッジ 13…主メモリ 14…表示コントローラ 17…HDD 18…CD−ROMドライブ 19…FDD 20…BIOS−ROM 21…CMOSメモリ 22…EC/KBC 23…電源コントローラ 26…キーボード

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の入力が行われるキー入力手段と、 システムが電源オフ状態である場合に前記キー入力手段
    からの入力を検出する検出手段と、 前記検出手段により前記キー入力手段からの入力が検出
    された場合、前記システムを電源オン状態へ移行させる
    電源制御手段とを具備することを特徴とする情報処理シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記情報処理システムは、前記キー入力
    手段からの入力により、前記電源オフ状態から電源オン
    状態へ遷移させることを許可または禁止する情報を記憶
    する記憶手段を具備し、 前記検出手段は、前記記憶手段に記憶された前記情報に
    応じて、前記キー入力手段からの入力の検出を実行また
    は禁止することを特徴とする請求項1記載の情報処理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は前記キー入力手段からの
    所定キーの入力を検出し、 前記電源制御手段は、前記検出手段によって前記キー入
    力手段からの所定キーの入力が検出された場合、前記情
    報処理システムを前記電源オン状態へ移行させることを
    特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は前記キー入力手段の所定
    キーが所定時間連続した押下されたことを検出し、 前記電源制御手段は、前記検出手段によって前記キー入
    力手段の所定キーが所定時間連続して押下されたことが
    検出された場合、前記情報処理システムを前記電源オン
    状態へ移行させることを特徴とする請求項1記載の情報
    処理システム。
  5. 【請求項5】 前記情報処理システムが電源オフ状態に
    遷移してから所定時間経過した場合に、前記検出手段は
    前記キー入力手段からの入力の検出を停止する手段を含
    むことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  6. 【請求項6】 前記情報処理システムに外部電源が接続
    されているか否かを判別する手段をさらに具備し、 前記検出手段は、前記情報処理システムに外部電源が接
    続されていない場合、前記情報処理システムが電源オン
    状態から電源オフ状態に遷移してから所定時間経過した
    場合に前記キー入力手段からの入力の検出を停止し、前
    記情報処理システムに外部電源が接続されている場合、
    前記キー入力手段からの入力が検出されるまで前記キー
    入力手段からの入力の検出を継続する手段を含むことを
    特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  7. 【請求項7】 前記情報処理システムは、コンピュータ
    本体と、このコンピュータ本体に開閉自在に設けられた
    ディスプレイパネルとを含み、前記キー入力手段は、前
    記コンピュータ本体の上面に配置されたキーボードであ
    り、 前記ディスプレイパネルの開閉状態を判別する手段と、 前記ディスプレイパネルが前記コンピュータ本体の上面
    を覆う閉状態である場合、前記検出手段が前記キーボー
    ドからの入力の検出を行うことを禁止する手段とをさら
    に具備することを特徴とする請求項1記載の情報処理シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 複数のブートデバイスと、 前記キー入力手段からの入力によって前記情報処理シス
    テムが電源オンされたとき、前記入力されたキーコード
    を前記検出手段から取得して、そのキーコードに対応す
    る前記複数のブートデバイスの内の一つからオペレーテ
    ィングシステムを起動する手段とをさらに具備すること
    を特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  9. 【請求項9】 情報処理システムのステートを電源オフ
    状態から電源オフ状態に遷移させるためのステート遷移
    制御方法であって、 前記情報処理システムが電源オフ状態である場合に前記
    情報処理システムのキー入力手段からの入力を検出する
    検出ステップと、 前記検出ステップにより前記キー入力手段からの入力が
    検出された場合、前記情報処理システムを電源オン状態
    へ移行させる電源制御ステップとを具備することを特徴
    とするステート遷移制御方法。
  10. 【請求項10】 前記情報処理システムは、前記キー入
    力手段からの入力により、前記電源オフ状態から電源オ
    ン状態へ遷移させることを許可または禁止する情報を記
    憶する記憶手段を具備し、 前記検出ステップは、前記記憶手段に記憶された前記情
    報に応じて、前記キー入力手段からの入力の検出を実行
    または禁止することを特徴とする請求項9記載のステー
    ト遷移制御方法。
  11. 【請求項11】 前記情報処理システムは、コンピュー
    タ本体と、このコンピュータ本体に開閉自在に設けられ
    たディスプレイパネルとを含み、前記キー入力手段は、
    前記コンピュータ本体の上面に配置されたキーボードで
    あり、 前記ディスプレイパネルの開閉状態を判別するステップ
    と、 前記ディスプレイパネルが前記コンピュータ本体の上面
    を覆う閉状態である場合、前記検出ステップが前記キー
    ボードからの入力の検出を行うことを禁止するステップ
    とを具備することを特徴とする請求項9記載のステート
    遷移制御方法。
  12. 【請求項12】 前記情報処理システムが電源オン状態
    から電源オフ状態に遷移する前に、前記情報処理システ
    ムの作業環境を示す情報を前記情報処理システム内の記
    憶装置にセーブするステップと、 前記情報処理システムが電源オンされたとき、前記記憶
    装置に記憶されている情報を用いて、前記情報処理シス
    テムを前記電源オフ状態に遷移する直前の作業環境に復
    元するためのレジューム処理を実行するステップとをさ
    らに具備することを特徴とする請求項9記載のステート
    遷移制御方法。
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