JP2003241245A - 多波長光発生装置 - Google Patents

多波長光発生装置

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JP2003241245A JP2002039570A JP2002039570A JP2003241245A JP 2003241245 A JP2003241245 A JP 2003241245A JP 2002039570 A JP2002039570 A JP 2002039570A JP 2002039570 A JP2002039570 A JP 2002039570A JP 2003241245 A JP2003241245 A JP 2003241245A
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の等しい周波数間隔で並ぶスペクトルを
有する光パルスを発生する多波長光発生装置を、一般的
な光部品により安価に構成する。 【解決手段】 光パルス発生装置4は高周波信号Sに従
って光パルスPを出力し、この光パルスPは光合分波器
5を介して光リング回路6に入力されて周回する。高周
波信号Sに従って駆動される位相変調器3は、光パルス
Pに対して時間に比例する位相変化を与えるため、光パ
ルスPは、位相変調器3を通過する毎にそのスペクトル
がシフトする。周回数が異なっているためシフト量が異
なっている複数の光パルスは、周回時間調整器8により
周回時間が調整されて、時間的に重畳される。時間的に
重なり、且つ、シフト量が異なっている複数の光パルス
Pが光合分波器5を介して同時に外部に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信や光計測の
分野において利用される多波長光発生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】等しい周波数間隔で並ぶスペクトルを有
する光を発生する光源は、光通信において波長分割多重
伝送における多波長光源や、光計測において光周波数コ
ムとして光周波数測定などに用いられている。
【0003】繰返し光パルスは、繰返し周波数fに等し
い周波数間隔の多数のモードから構成されるスペクトル
を有する。このとき多数のモードの周波数間隔は、光パ
ルスの繰返し周波数に等しい。繰返し光パルス発生に高
周波発生器を用いると、光パルスの繰返し周波数、すな
わちモード間隔は、高周波発生器の周波数設定精度で決
まる。これにより高周波発生器の信号を元にしたパルス
発生器は高精度の光周波数間隔制御が可能な多波長光発
生装置となる。
【0004】しかし、このスペクトルの幅は光パルスの
時間幅によって決まり、時間幅が狭いほど広がったスペ
クトルが得られるが、非常に狭い時間幅の光パルスを発
生することは技術的に容易ではなく、通常の光パルス発
生では得られるスペクトルは限られている。
【0005】したがって、多数の等しい周波数間隔で並
ぶスペクトルを得るためには、このスペクトル幅を拡大
しなければならない。
【0006】多数の等しい周波数間隔で並ぶスペクトル
を有する光を発生する方法として、スーパーコンティニ
ューム光の発生がある。これは自己位相変調効果により
媒質中を進行する光パルスのスペクトルが広がるもので
ある。光通信用のスーパーコンティニューム光発生のた
めには大きな光強度と効率良く自己位相変調を起こさせ
る光媒質が必要である。光強度を大きくするためには一
般に光増幅器が用いられているが、スーパーコンティニ
ューム光発生用には高出力が得られる高価な光増幅器が
必要であった。また、光媒質としては波長分散値を特殊
に制御した光ファイバが用いられており、これは作製時
の波長分散の制御が困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の多数の等しい周
波数間隔で並ぶスペクトルを有する光を得るために用い
られていたスーパーコンティニューム光発生は、前述し
たように高出力光ファイバ増幅器や分散を特別に制御し
た光ファイバなど特殊な光部品が必要であり、これらの
価格が高いため多波長光発生装置を構成した場合、トー
タルのコストが高くなってしまうのが問題であった。
【0008】本発明は、多数の等しい周波数間隔で並ぶ
スペクトルを有する光を、従来よりも一般的な光部品を
用い安価に構成できる多波長光発生装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、繰返し光パルスを用い、光パルスが位相変調器を
複数回通過し、かつ光パルスが位相変調器を通過するご
とに時間に比例して位相変化がかかるようにし、異なる
回数位相変調器を通過した光パルスを同時に出力するこ
とで多数の等しい周波数間隔で並ぶスペクトルを有する
光を生成する多波長光発生装置を得ることを特徴とす
る。
【0010】かかる知見に基づく本発明にかかる多波長
光発生装置の主な構成は、所定の高周波信号を発生する
高周波発生器と、前記高周波信号に従って繰返し光パル
スを発生する光パルス発生器と、光パルスを周回させる
光リング回路と、前記光パルス発生器で発生した光パル
スを前記光リング回路に入力させて光パルスを光リング
回路中で周回させる共に、光リング回路を周回してきた
光パルスを取り出して外部に出力する光合分波器と、前
記光リング回路に介装されており、前記高周波信号に従
って駆動されることにより、光パルスが通過する毎にこ
の光パルスに対して位相変化を与える少なくとも1つ以
上の位相変調器と、前記高周波信号が入力されると共に
この高周波信号を前記位相変調器に送っており、前記位
相変調器が光パルスに対して時間に比例する位相変化を
与えるように、前記高周波信号を前記位相変調器に送る
タイミングを調整するタイミング調整器と、前記光リン
グ回路に介装されており、異なる回数の位相変化を受け
た光パルスが前記光合分波器を介して同時に出力される
ように、光パルスが前記光リング回路を周回するのに要
する時間を調整する周回時間調整器とを備えたことを特
徴とする。
【0011】〔作用〕上記構成となっている本発明の多
波長光発生装置は、次のように作用(動作)する。即
ち、光パルス発生器により繰返し周波数fの繰返し光パ
ルスを生成する。繰返し光パルスは繰返し周波数に等し
い周波数間隔の多数のモードから構成されるスペクトル
を有している。光パルス発生器は高周波発生器から信号
を供給されており、発生する光パルスの繰返し周波数、
すなわち多数のモードの周波数間隔は、高周波発生器か
らの信号の周波数の精度で決まるため高精度の光周波数
間隔制御が可能である。
【0012】光パルス発生器で生成された繰返し光パル
スは位相変調器を複数回通過する。位相変調器は光パル
スが通過する毎に時間に比例した位相変化を光パルスに
与える。
【0013】このときの繰返し光パルスの光周波数の変
化について説明する。光に時間に比例する位相変化を加
えると光の周波数がシフトする。これは次のように考え
ると理解できる。光角周波数ωの光は、exp (jωt)で表
される。jは虚数単位である。この光に対し、時間に対
してαt(αは定数)で変化するよう位相変化を加える
と、exp(j(ωt −αt)=exp(j(ω−α)t) となり、元の
光角周波数ωに対して光角周波数はω−αとなり光周波
数がシフトすることがわかる。
【0014】同様に光パルスに対して時間に比例する位
相変化を与えると光パルスのスペクトルが波長に対して
1方向にシフトする。このときシフトする量は単位時間
あたりの位相変化量に比例する。ただし、波長がシフト
する量は任意ではなく、光パルスに与える位相変化の繰
返し周波数の整数倍に等しい光周波数だけシフトする。
従って、シフトした後のモードの光周波数は元パルスの
スペクトルのモードの位置から位相変化の繰返し周期の
整数倍だけ離れた値を取る。
【0015】このように、光パルスは位相変調器で位相
変化を受けるたびに光周波数が1方向にシフトし、位相
変調器を通過した回数によって光周波数は異なってく
る。従って、異なる回数位相変調器を通過した光パルス
を同時に取り出せば、異なる光周波数を含んだ光が得ら
れることになる。光パルスが受ける1回の位相変化によ
る光周波数シフトがもとのスペクトルの幅程度であれ
ば、光パルスが位相変調器を通過した最大回数倍だけ幅
の広がったスペクトルを得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0017】<第1の実施例>図1は第1の実施例にか
かる多波長光発生装置を示す。同図に示すように、高周
波信号発生器1は高周波信号(正弦波や三角波などの高
周波電気信号)Sを発生する。この高周波信号Sは、タ
イミング調整器2を介して位相変調器3に入力されると
共に、光パルス発生器4に入力される。光パルス発生器
4は、高周波信号Sに従って繰返し光パルスPを発生す
る。
【0018】光パルス発生器4から発生した光パルスP
は、光合分波器5を介して光リング回路6に入力され、
この光リング回路6中を周回する。光リング回路6中に
は、前述した位相変調器3の他に、光増幅器7や周回時
間調整器8が設置(介装)されている。
【0019】光リング回路6中を周回する光パルスP
は、後述するように、位相変調器3により位相変調され
ると共に、周回時間調整器8により光リング回路6中を
周回するのに要する時間が調整される。そして、周回し
ている光パルスPは、光合分波器5を介して取り出さ
れ、光出力部9から外部に出力される。
【0020】次に、各部分の構成・動作をより詳細に説
明する。光パルスPが同一の位相変調器3を複数回(少
なくとも2回以上)通過できるようにするために、光導
波路などで光リング回路6を構成し、光リング回路6中
に位相変調器3を配置してある。なお、光導波路のかわ
りに、レンズとミラーなどを用い、光パルスが空間中を
伝搬するようにした光リング回路としてもよい。
【0021】また、光リング回路6中に周回時間調整器
8を置き、光パルスPが光リング回路6を周回するのに
要する時間を、周回してきた光パルスPが位相変調器3
で前周回時と同じ位相変化が起こるように設定する。光
リング回路6中には少なくとも1つ以上の位相変調器3
があり、光パルスPはリング周回毎に等しい位相変化を
受ける。
【0022】光リング回路6内に入射した光パルスPは
位相変調器3により位相変調を受ける。この時、光パル
スPが時間的に線形な位相変化を受けるように、位相変
調器3に高周波信号(電気信号)Sを入力するタイミン
グを、タイミング調整器2により調整する。つまり、位
相変調器3に光パルスPが入力されてこの光パルスPを
位相変調するタイミング(期間)において、高周波信号
のうち線形的に変化する部分が位相変調器3に入力され
るように、高周波信号Sの位相変調器3への入力タイミ
ングの調整をしているのである。例えば高周波信号が正
弦波信号である場合には、位相変調器3に光パルスPが
入力されるタイミングにおいて、正弦波信号のうち振幅
が時間の変化に応じて直線的に変化する部分(振幅の山
や谷の部分ではない部分)が位相変調器3に入力される
ように、高周波信号Sの入力タイミングの調整をしてい
る。
【0023】さらに、光リング回路6中に置かれた位相
変調器3や周回時間調整器8の損失を補償するために、
光増幅器7を光リング回路6中に配置してある。なお、
位相変調器3や周回時間調整器8の損失が小さい場合は
光増幅器7はなくてもよい。また、位相変調器3、周回
時間調整器8、光増幅器7の配置の順番は任意であり、
必ずしも図1と同じでなくてもよい。
【0024】高周波発生器1は周期的な高周波信号Sを
発生する。周期的な高周波信号Sは必ずしも正弦波状で
なくてもよく、例えば、のこぎり波や三角波などでもよ
い。
【0025】上記構成となっている第1の実施例にかか
る多波長光発生装置では、光リング回路6中を周回する
光パルスPに対して、位相変調器3により時間に比例す
る位相変化が加えられるので、光パルスPのスペクトル
が波長に対して1方向にシフトする。波長がシフトする
量は任意ではなく、位相変調の繰返し周期の整数倍に等
しい光周波数だけシフトする。従って、シフトした後の
モードの光周波数は元のスペクトルのモードの位置から
位相変調の繰返し周期の整数倍だけ離れた値を取る。
【0026】図2は光リング回路6中における光パルス
Pと位相変調の時間関係、光パルスとそのスペクトルを
示す。
【0027】図2に示すように、光パルスPが光リング
回路6を周回して位相変調器3を通過する毎に、光パル
スPは位相変化を受けそのスペクトルは同一方向に順次
シフトしていく。例えば、図2の例では、高周波信号S
の値(振幅)が時間の変化に応じて直線的に上昇してい
くタイミングにおいて光パルスPが位相変調器3に入力
されるので、位相変調された光パルスPの位相は進み方
向にシフトしていく。ちなみに、高周波信号Sの値(振
幅)が時間の変化に応じて直線的に下降していくタイミ
ングにおいて光パルスPが位相変調器3に入力された場
合には、位相変調された光パルスPの位相は遅れ方向に
シフトしていく。
【0028】このとき光リング回路6中には異なる回数
周回した光パルスPが共存している。また、周回時間設
定器8により、光パルスPがリング周回に要する時間
を、周回してきたパルスPが位相変調器3で前周回時と
同じ位相変化が起こるように設定しているため、光リン
グ回路6中の異なる回数周回した光パルスPが、時間的
に重なっている。従って、光リング回路6からは異なる
回数周回した光パルスPが同時に出力される。周回数の
異なる光パルスPは光周波数のシフト量も異なっている
ので、結果として元の入射光パルスに比べ、等しい周波
数間隔で並ぶ著しく広がったスペクトルの光パルスが得
られる。
【0029】このように等しい周波数間隔で並ぶ著しく
広がったスペクトルの光パルスは、光合分波器5を介し
て取り出され光出力部9から外部に出力される。
【0030】<第2の実施例>図3は第2の実施例にか
かる多波長光発生装置を示す。第2の実施例では、位相
変調器3に加える信号の周波数を、光パルス繰返し周波
数のm倍にしたものである。mは整数であり、本実施例
ではm=5と設定している。そのため図3に示すよう
に、高周波発生器1とタイミング調整器2の間に逓倍器
10を備え、高周波発生器1から発生した高周波信号S
の周波数を、逓倍器10にてm倍にし、周波数をm倍に
した高周波信号をタイミング調整器2を通して位相変調
器3に入力している。光パルス発生器4には、高周波発
生器1からそのまま高周波信号Sを送っている。なお、
逓倍器10を、タイミング調整器2と位相変調器3の間
に備えるようにしてもよい。他の部分の構成は、図1に
示す第1の実施の形態と同様である。
【0031】図4は第2の実施例における光リング回路
6中における光パルスPと位相変調の時間関係、光パル
スPとそのスペクトルを示す。
【0032】光リング回路6内に置いた周回時間調整器
8により、光パルスPが周回する毎に、位相変調の周波
数の1周期だけ時間がずれるようにする。これにより光
パルスPはリング内をm周(本実施例では5周)した後
に異なる回数周回した光パルスと時間的に重なる。この
間、光パルスPはm回位相変化を受けるので、時間的に
重なっている、異なる回数周回した光パルスPとは光周
波数が大きくシフトしている。例えば1周目の光パルス
Pと5周目の光パルスPは、時間的に重なっているが、
両者の光周波数は大きくシフトしている。
【0033】従って、光合分波器5を介して外部に同時
に出力される光パルスPの光周波数は全く違っており、
お互いに干渉を起こすことのない、広がったスペクトル
の光が得られる。これにより、温度などの外部擾乱に対
して安定な出力の多波長光発生装置を構成できる。
【0034】<第3の実施例>図5は第3の実施例にか
かる多波長光発生装置を示す。第3の実施例では、位相
変調器3に加える信号の周波数を、光パルス繰返し周波
数の1/2にしたものである。そのために、図5に示す
ように、高周波発生器1とタイミング調整器2の間に分
周器11を備え、高周波発生器1から発生した高周波信
号Sの周波数を、分周器11にて1/2にし、周波数を
1/2にした高周波信号をタイミング調整器2を通して
位相変調器3に入力している。光パルス発生器4には、
高周波発生器1からそのまま高周波信号Sを送ってい
る。他の部分の構成は、図1に示す第1の実施の形態と
同様である。なお、分周器11を、タイミング調整器2
と位相変調器3の間に備えるようにしてもよい。他の部
分の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様であ
る。
【0035】光リング回路6内に置いた周回時間調整器
8は、リング周回に要する時間を、周回してきた光パル
スPが位相変調器3で前周回時と同じ位相変化が起こる
ように設定する。光リング回路6中には少なくとも1つ
以上の位相変調器3があり、光パルスPはリング周回毎
に等しい位相変化を受ける。
【0036】図6は第3の実施例における光リング回路
6中における光パルスPと位相変調の時間関係、光パル
スとそのスペクトルを示す。
【0037】光リング回路6内に入射した光パルスPは
位相変調器3により位相変調を受ける。この時、光パル
スPが時間的に線形な位相変化を受けるように、高周波
信号(分周された高周波信号)を位相変調器3に入力す
るタイミングを、タイミング調整器2により調整する。
位相変調器2に加えられる信号(分周された高周波信
号)の周波数は光パルス繰返し周波数の1/2なので、
光パルスPは1つおきに時間に対しての傾きが逆の位相
変調を受ける。例えば時刻t1,t3の近傍の期間で
は、分周された高周波信号の振幅が時間の変化に応じて
上昇するため、光パルスPのスペクトルは位相が進む方
向に光周波数がシフトし、時刻t2の近傍の期間では、
分周された高周波信号の振幅が時間の変化に応じて下降
するため、光パルスPのスペクトルは位相が遅れる方向
に光周波数がシフトする。従って、周回毎に高周波側と
低周波側に光周波数がシフトする光パルスPが存在する
ことになる。
【0038】これにより、元の光パルスPのスペクトル
に対して高周波側と低周波側両方に同時に光周波数が広
がった光パルスPを出力することのできる多波長光発生
装置を構成できる。
【0039】<第4の実施例>図7は第4の実施例にか
かる多波長光発生装置を示す。第4の実施例では、光パ
ルス発生器4から出力された光パルスPの繰返し周期
を、光分波器21と、光遅延線22と、光合波器23で
なる光パルス周波数増加手段を用いて2倍にしている。
つまり、光パルス発生器4にて発生した光パルスPを、
光分波器21にて2つに分波し、分波した一方の光パル
スPを光遅延線22にて半周期分だけ遅延させ、この遅
延した一方の光パルスPと、分波した遅延していない他
方の光パルスPを、光合波器23にて合波することによ
り、繰返し周期が2倍となった光パルスPを得ている。
【0040】このように繰返し周期を2倍にした光パル
スPを光合分波器5を介して光リング回路6に入力して
いる。この結果、光リング回路6を周回する光パルスP
の繰返し周期は、高周波信号Sの繰返し周期(即ち位相
変調器3での変調周期)の2倍になっている。他の部分
の構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様である。
【0041】図8は第4の実施例における光パルスPと
位相変調の時間関係、光パルスPとそのスペクトルを示
す。
【0042】第4の実施例では図5に示す第3の実施例
と同様に、光リング回路6を周回する光パルスPは1つ
おきに時間に対しての傾きが逆の位相変調を受ける。従
って、元の光パルスPのスペクトルに対して高周波側と
低周波側両方に同時に光周波数が広がった光パルスPを
出力することができる多波長光発生装置を構成できる。
【0043】<第5の実施例>図9は第5の実施例にか
かる多波長光発生装置を示す。第5の実施例では、光ゲ
ート31を光リング回路6中に配置している。この光ゲ
ート31は高周波信号Sが入力された期間のみ開となる
ゲート素子である。そこで、光リング6中を周回する光
パルスPが光ゲート31を通過する期間のみ光ゲート3
1が開くように、タイミング調整器32は、高周波発生
器1にて発生した高周波信号Sのタイミングを調整しタ
イミング調整した高周波信号Sを光ゲート31に入力し
ている。他の部分の構成は、図1に示す第1の実施の形
態と同様である。
【0044】図10は第5の実施例における光リング回
路6中における光パルスPと位相変調、光ゲート31の
時間関係、光パルスPとそのスペクトルを示す。
【0045】光ゲート31がタイミングに合わせて開と
なることにより光パルスPは光リング回路6中を周回で
きるが、光パルスPが通過する時間以外は光ゲート31
は閉じているので、光増幅器7から発生する自然放出光
などの光パルス以外の光を大幅に削減できる。これによ
り、余分な光出力を少なくできる。加えて、光増幅器7
から発生する自然放出光を大幅に削減できるので、光増
幅器7の発振を抑制することができる。従って、余分な
光出力が少なく、光増幅器7の発振が抑制された多波長
光発生装置を構成することができる。
【0046】<第6の実施例>図11は第6の実施例に
かかる多波長光発生装置を示す。第6の実施例では、光
リング回路6中に、位相変調器3のみならず、更に、マ
ッハツェンダ型強度変調器41を介装したものである。
そして、高周波発生器1から出力された高周波信号Sの
タイミングをタイミング調整器42にて調整し、このタ
イミング調整した高周波信号Sの振幅を振幅調整器(増
幅器または減衰器)43にて調整した信号を、マッハツ
ェンダ型強度変調器41を駆動する信号として、このマ
ッハツェンダ型強度変調器41に入力している。
【0047】マッハツェンダ型強度変調器41は、対称
な2本のアームからなるマッハツェンダ干渉計からな
り、一方、または両方のアームに備わった位相変調器に
変調信号を加える構造になっており、光に対しては強度
変調と位相変調が加えられる。
【0048】振幅変調器43により、マッハツェンダ型
強度変調器41に加える高周波信号Sの振幅を、マッハ
ツェンダ干渉計のアーム間の位相差が2πになるよう調
整する。また、光パルスPに対して光パルス通過時にマ
ッハツェンダ型強度変調器41の透過光強度が最大にな
るように、タイミング調整器42によって高周波信号S
のタイミングを調整する。
【0049】なお、マッハツェンダ型強度変調器41を
備えておけば、位相変調器3はなくてもよいが、この位
相変調器3があることにより、光パルスPに対して更に
位相変化を加えることができる。他の部分の構成は、図
1に示す第1の実施の形態と同様である。
【0050】図12は第6の実施例における光リング回
路6中における光パルスPと位相変調、強度変調の時間
関係、光パルスPとそのスペクトルを示す。
【0051】マッハツェンダ型強度変調器41による位
相変調は高周波発生器1からの高周波信号Sに等しい周
波数でなされるが、強度変調は2倍の周波数になる。ま
た、強度変調において透過光強度が最大になる時間の周
囲では位相変化は時間に比例している。従って、図9に
示す第5の実施例における効果と同様の効果が実現で
き、余分な光出力が少なく、光増幅器7の発振が抑制さ
れた多波長光を出力することができる多波長光発生装置
を構成することができる。
【0052】加えて、図7に示す第4の実施例における
ように、光分波器、光遅延線、光合波器を用いることに
より、光リング回路6に入射する光パルスPの繰返し周
期を、光パルス発生器4から出力される光パルスPの繰
返し周期の2倍にすることで、元の光パルスPのスペク
トルに対して高周波側と低周波側両方に同時に光周波数
が広がる。従って、余分な光出力が少なく、光増幅器の
発振が抑制され、かつ、元の光パルスのスペクトルに対
して高周波側と低周波側両方に同時に光周波数が広がっ
た光パルスを出力できる多波長光発生装置が構成でき
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多数の等しい周波数間隔で並ぶスペクトルを有する光パ
ルスを出力することができる多波長光発生装置を、一般
的な光部品である、位相変調器、光ゲート、マッハツェ
ンダ型強度変調器などを用いて安価に構成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例にかかる多波長光発生装
置を示す構成図。
【図2】本発明の第1の実施例における、光パルスと位
相変調の時間関係、光パルスとそのスペクトルを示す特
性図。
【図3】本発明の第2の実施例にかかる多波長光発生装
置を示す構成図。
【図4】本発明の第2の実施例における、光パルスと位
相変調の時間関係、光パルスとそのスペクトルを示す特
性図。
【図5】本発明の第3の実施例に係る多波長光発生装置
を示す構成図。
【図6】本発明の第3の実施例における、光パルスと位
相変調の時間関係、光パルスとそのスペクトルを示す特
性図。
【図7】本発明の第4の実施例にかかる多波長光発生装
置を示す構成図。
【図8】本発明の第4の実施例における、光パルスと位
相変調の時間関係、光パルスとそのスペクトルを示す特
性図。
【図9】本発明の第5の実施例にかかる多波長光発生装
置を示す構成図。
【図10】本発明の第5の実施例における、光パルスと
位相変調、光ゲートの時間関係、光パルスとそのスペク
トルを示す特性図。
【図11】本発明の第6の実施例にかかる多波長光発生
装置を示す構成図。
【図12】本発明の第6の実施の形態における、光パル
スと位相変調、強度変調の時間関係、光パルスとそのス
ペクトルを示す特性図。
【符号の説明】
1 高周波発生器 2 タイミング発生器 3 位相変調器 4 光パルス発生器 5 光合分波器 6 光リング回路 7 光増幅器 8 周回時間調整器 9 光出力部 10 逓倍器 11 分周器 21 光分波器 22 光遅延線 23 光合波器 31 光ゲート 32 タイミング調整器 41 マッハツェンダ型強度変調器 42 タイミング調整器 43 振幅調整器 P 光パルス S 高周波信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉國 裕三 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2K002 AA02 AA04 AB12 AB40 BA06 HA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の高周波信号を発生する高周波発生
    器と、 前記高周波信号に従って繰返し光パルスを発生する光パ
    ルス発生器と、 光パルスを周回させる光リング回路と、 前記光パルス発生器で発生した光パルスを前記光リング
    回路に入力させて光パルスを光リング回路中で周回させ
    る共に、光リング回路を周回してきた光パルスを取り出
    して外部に出力する光合分波器と、 前記光リング回路に介装されており、前記高周波信号に
    従って駆動されることにより、光パルスが通過する毎に
    この光パルスに対して位相変化を与える少なくとも1つ
    以上の位相変調器と、 前記高周波信号が入力されると共にこの高周波信号を前
    記位相変調器に送っており、前記位相変調器が光パルス
    に対して時間に比例する位相変化を与えるように、前記
    高周波信号を前記位相変調器に送るタイミングを調整す
    るタイミング調整器と、 前記光リング回路に介装されており、異なる回数の位相
    変化を受けた光パルスが前記光合分波器を介して同時に
    出力されるように、光パルスが前記光リング回路を周回
    するのに要する時間を調整する周回時間調整器とを備え
    たことを特徴とする多波長光発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の多波長光発生装置において前
    記位相変調器を駆動する信号の周波数を前記高周波信号
    の周波数の整数倍にする逓倍器を備えたことを特徴とす
    る多波長光発生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の多波長光発生装置において前
    記位相変調器を駆動する信号の周波数を前記高周波信号
    の周波数の整数分の1倍にする分周器を備えたことを特
    徴とする多波長光発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の多波長光発生装置において前
    記光パルス発生器から出力された光パルスの繰返し周波
    数を、前記高周波信号の整数倍にしてから前記光合分波
    器に送る光パルス周波数増加手段を備えたことを特徴と
    する多波長光発生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の多波長光発生装置において前
    記光リング回路に介装されており、前記高周波信号に従
    って駆動される少なくとも1つ以上の光ゲートと、 前記光ゲートが光パルス通過時のみに開くように光ゲー
    トに入力する前記高周波信号の入力タイミングを調整す
    るタイミング調整器とを備えたことを特徴とする多波長
    光発生装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1の多波長光発生装置におい
    て前記光リング回路に介装されており、前記高周波信号
    に従って駆動されて位相変調と強度変調を同時にかけら
    れる少なくとも1つ以上の光変調器と、 前記位相変調と強度変調を同時にかけられる光変調器が
    光パルス通過時のみ透過状態になるよう、光変調器を駆
    動する高周波信号の入力タイミングを調整するタイミン
    グ調整器と、 前記位相変調と強度変調を同時にかけられる光変調器の
    透過光強度が、位相変化が時間に比例する時間に最大に
    なるよう前記高周波信号の振幅を調整する振幅調整器を
    備えたことを特徴とする多波長光発生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008180650A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 光源装置およびスペクトル分析装置
JP2012032438A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光パルス発生装置及び光パルス発生方法
JP2014510948A (ja) * 2011-03-07 2014-05-01 アルカテル−ルーセント 可変光周波数コム発生器

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