JP2003241156A - 検査装置およびその検査方法 - Google Patents

検査装置およびその検査方法

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JP2003241156A
JP2003241156A JP2002043007A JP2002043007A JP2003241156A JP 2003241156 A JP2003241156 A JP 2003241156A JP 2002043007 A JP2002043007 A JP 2002043007A JP 2002043007 A JP2002043007 A JP 2002043007A JP 2003241156 A JP2003241156 A JP 2003241156A
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voltage
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crystal display
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Machio Yamagishi
万千雄 山岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶セルの基本特性を変動させることなく、よ
り短時間で液晶表示装置を検査可能な検査装置およびそ
の検査方法を提供する。 【解決手段】駆動電圧よりも高い第1の電圧と、第1の
電圧よりも高く、所定の期間以上連続して印加する液晶
セル23を破壊可能な第2の電圧を液晶セル23を破壊
にいたらせない所定の期間だけ発生し、上述した第1の
電圧および第2の電圧を所定の周期で発生し液晶表示装
置2に印加する電圧発生部11と、電圧発生部11によ
り液晶表示装置2に所定の電圧を印加するとき、液晶表
示装置2を所定の温度に制御する温度制御部12とを設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、液晶表
示装置を検査する検査装置およびその検査方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶を用いた表示装置、LCD
(Liquid crystal display)の躍進が著しい。この液晶
表示装置は、ノート型パソコンや、薄型のテレビ等に広
く使われている。上述した液晶表示装置は、たとえば、
印加される駆動電圧に応じて画像表示を行う液晶セル
(ピクセルともいう)が平面内に行列状に形成されてい
る。液晶表示装置には、いろいろな種類が知られてお
り、たとえば、液晶セル内に液晶素子およびTFT(Th
in film transistor)を用いた液晶表示装置が知られて
いる。
【0003】ところで、上述したTFTを用いた液晶表
示装置の液晶セルの輝点や減点等の初期不良の検査およ
び抽出を行う検査装置が知られている。この検査装置で
は、たとえば、液晶表示装置の初期不良を検査、抽出、
およびデバイスに内在している不具合を短時間で除去す
るために、液晶セルの白および黒の画像表示それぞれに
対応した所定の検査用の電圧を所定の周期で印加して、
実際に液晶セルに画像表示させて検査を行っている。こ
の印加電圧は、TFTの基本特性を損なわない程度の電
圧である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した検査
装置の検査方法では、液晶表示装置のデバイスに内在し
ている不具合を検査、抽出、および除去するのに、長時
間、たとえば、数時間を要するという問題点があり、上
述の検査時間を短くしたいという要望がある。しかし、
たとえば、検査時間を短時間にするために、液晶セル内
の液晶素子やTFTに所定の電圧よりも高い電圧を長時
間にわたり印加して検査すると、TFTや液晶素子等の
基本特性、たとえば閾値等が変動してしまうために、適
切な検査、抽出、および除去を行うことができないとい
う問題点がある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、液晶セルの基本特性を変動させ
ることなく、より短時間で液晶表示装置を検査可能な検
査装置およびその検査方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の検査装置は、駆動電圧に応じた画像表示を
行う液晶セルを有する液晶表示装置を検査する検査装置
であって、前記駆動電圧よりも高い第1の電圧と、前記
第1の電圧よりも高く、所定の期間以上連続して印加す
ると前記液晶セルの不具合のある領域を破壊可能な第2
の電圧とを所定の周期で発生し、前記液晶表示装置に印
加する電圧発生手段を有する。
【0007】好適には、前記電圧発生手段は、前記液晶
セルを破壊にいたらせない期間だけ、前記第2の電圧を
発生し、前記液晶表示装置に印加する。
【0008】また、好適には、前記液晶表示装置の液晶
セルは、液晶素子と、前記電圧発生手段により入力され
る前記所定の電圧に応じて、前記液晶素子と駆動電圧供
給ラインとを作動的に接続するスイッチング素子とを含
む。
【0009】また、好適には、前記スイッチング素子
は、ゲートが前記電圧発生手段の発生電圧の供給ライン
に接続された絶縁ゲート型電界効果トランジスタであ
る。
【0010】また、好適には、前記電圧発生手段により
前記液晶表示装置に前記所定の電圧を印加するとき、前
記液晶表示装置を所定の温度に制御する温度制御手段と
を有する。
【0011】さらに、前記目的を達成するために、本発
明の検査方法は、駆動電圧に応じた画像表示を行う液晶
セルを有する液晶表示装置を検査する検査方法であっ
て、前記駆動電圧よりも高い第1の電圧と、前記第1の
電圧よりも高く、所定の期間以上連続して印加すると前
記液晶セルを破壊可能な第2の電圧とを所定の周期で発
生し、前記液晶表示装置に印加する。
【0012】好適には、前記液晶セルを破壊にいたらせ
ない期間だけ前記第2の電圧を発生し、前記液晶表示装
置に印加する。
【0013】また、好適には、前記所定の電圧を印加
し、前記液晶セルに含まれる、液晶素子と、駆動電圧供
給ラインとをスイッチング素子に作動的に接続させる。
また、好適には、前記所定の電圧を絶縁ゲート型電界効
果トランジスタのゲートに印加し、前記液晶セルに含ま
れる、液晶素子と、駆動電圧供給ラインとを前記絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタに作動的に接続させる。
【0014】また、好適には、前記液晶表示装置に前記
所定の電圧を印加するとき、前記液晶表示装置を所定の
温度に制御する。
【0015】本発明によれば、駆動電圧に応じた画像表
示を行う液晶セルを有する液晶表示装置に対して検査を
行う。電圧発生手段では、駆動電圧よりも高い第1の電
圧と、第1の電圧よりも高く、所定の期間以上連続して
印加すると液晶素子を破壊可能な第2の電圧を液晶素子
を破壊にいたらせない期間だけ、所定の周期で発生し、
液晶表示装置に印加する。
【0016】液晶セルにおいて、スイッチング素子で
は、電圧発生手段により入力される電圧に応じて、液晶
素子と駆動電圧供給ラインとを作動的に接続される。好
ましくは、スイッチング素子は、ゲートが電圧発生手段
の発生電圧の供給ラインに接続された絶縁ゲート型電界
効果トランジスタであり、印加電圧に応じて、液晶素子
と駆動電圧供給ラインとを作動的に接続する。温度制御
手段では、電圧発生手段により液晶表示装置に所定の電
圧を印加するとき、液晶表示装置を所定の温度に制御す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る検査装置を
用いた検査システムの一実施の形態の概要を示す図であ
る。本実施の形態に係る検査装置1を用いた検査システ
ム100は、図1に示すように、検査装置1および液晶
表示装置2を有する。
【0018】検査装置1は、液晶表示装置2に接続され
ている。検査装置1は、液晶表示装置2に所定の検査用
の電圧を印加し、液晶表示装置2の画面表示の初期不
良、たとえば、表示画面の輝点や減点等を検査、抽出、
および除去を行う。また、検査装置1は、液晶表示装置
2に所定の検査用の電圧を印加するとき、液晶表示装置
を所定の温度、たとえば、上述の検査、抽出、および除
去の時間がより短くなるような温度に設定する。
【0019】液晶表示装置2は、駆動電圧および画像デ
ータに応じた画像表示を行う。液晶表示装置2は、たと
えば、図1に示すように、液晶表示パネル20に、ゲー
ト線駆動回路21、信号線駆動回路22、複数の液晶セ
ル23−nm、ゲート線GLn、および信号線DLmを
有する。
【0020】また、上述した本実施の形態の構成に限ら
れるものではなく、たとえば、液晶表示パネル20の外
部に、ゲート線駆動回路21、および信号線駆動回路2
2を設けてもよい。個々を区別しない場合には、単に液
晶セル23、ゲート線GL、信号線DLと言う。
【0021】複数のゲート線GLnはゲート線駆動回路
21に接続され、複数の信号線DLmは信号線駆動回路
22に接続されている。ゲート線駆動回路21は、ゲー
ト線GLnに印加する電圧を制御する。たとえば、ゲー
ト線駆動回路21は、検査装置1により入力される検査
用の信号およびラインクロック等によりゲート線選択信
号を発生し、所定のゲート線GLnの液晶セル23−n
mを選択する。
【0022】具体的には、ゲート線駆動回路21は、検
査装置1から入力される検査用の信号に応じて、後述す
る所定の液晶セル23−nmのTFTに所定の電圧を印
加し、白および黒の画像表示を行わせる。また、具体的
には、ゲート線駆動回路21は、たとえば、シフトレジ
スタを含み、検査装置1から入力されるラインクロック
に応じて、ゲート線GL1から、ゲート線GLnまで、
順番に所定の電圧を印加する。
【0023】信号線駆動回路22は、複数の信号線DL
mに印加する電圧を制御する。たとえば、信号線駆動回
路22は、検査装置1により入力されるラインクロック
等により所定の液晶セル23−nmを選択し、検査装置
1から入力される検査用の信号である所定の電圧に応じ
て、選択された液晶セル23を駆動させる。
【0024】また、通常時には、信号線駆動回路22
は、ラインクロック、およびシリアル(直列)データと
して供給されるデジタル信号の画像データを1ライン分
のパラレル(並列)なアナログ信号に変換し出力するこ
とで、所定の液晶セル23−nmを選択し、液晶セル2
3−nmに実際に白および黒の画像表示を行わせる。液
晶セル23−nmは、たとえば、図1に示すように行列
状に形成され、入力される駆動電圧に応じた画像表示を
行う。液晶セル23−nmの駆動電圧は、たとえば12
Vである。
【0025】図2は、図1に示した検査システムの液晶
表示装置の液晶素子232の構成の一具体例を示す図で
ある。液晶セル23−nmは、図2に示すように、TF
T231−nm、液晶素子232−nm、対向電極23
3−nm、およびキャパシタ234−nmを有する。個
々を区別しない場合には、単に液晶セル23、TFT2
31、液晶素子232、対向電極233、およびキャパ
シタ234という。
【0026】個々の液晶素子232の一端は対向電極2
33に接続されている。対向電極233には、全ての液
晶素子232が共通に接続されている。TFT231の
ゲートはゲート線GLに接続されている。TFT231
のソースは液晶素子232の他端に接続されている。T
FT231のドレインは選択されたラインの個々の液晶
素子232に書き込まれる画像データが供給される信号
線DLに接続されている。
【0027】TFT231は、スイッチとしての機能を
有し、ゲート線GLに印加された信号により画像データ
を書き込むラインが選択され、信号線DLと、液晶素子
232およびキャパシタ234を接続する。たとえば、
TFT231は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタで
ある。液晶素子232は、たとえば、印加される電圧に
応じて白および黒の画面表示を行う。
【0028】キャパシタ234は、各液晶素子232の
画像データとしての信号電荷を所定の時間だけ蓄積す
る。本実施の形態では、キャパシタ234を構成要素と
したが、液晶素子232が画像表示を行う際に、1フレ
ーム期間経過した後でも液晶素子232に画像データに
応じた電荷が保持されている場合には、キャパシタ23
4は不要である。
【0029】上述した液晶セル23では、ゲート線GL
に駆動信号が印加されると、そのゲート線GLに接続さ
れたTFT231がオン状態になる。TFT231は、
信号線DLと液晶素子232を接続する。その液晶セル
23に接続された信号線DLに画像データに応じた電圧
が印加されると、ゲート線GLおよび信号線DLにより
選択された液晶セル23およびキャパシタ234に画像
データとしての信号電荷が供給されて書き込みが行わ
れ、液晶セル23では、その信号電荷に応じた画面表示
が行われる。
【0030】書き込み時間が終了すると、ゲート線GL
に印加する信号が、所定の電圧よりも低くなり、ゲート
線GLに接続されたTFT231がオフ状態になる。画
像データは、液晶素子232やTFT231キャパシタ
234の容量のため、次の書き込みが行われるまで、そ
の画像データに応じた電位が保持される。また、図2に
示した液晶表示装置2の液晶セル23−nmの構造は、
全ての液晶セル23について共通である。
【0031】検査装置1は、駆動電圧に応じた画像表示
を行う液晶セル23を有する液晶表示装置2を検査す
る。また、本実施の形態に係る検査装置1では、たとえ
ば、不図示の機能回路によりラインクロックおよび同期
信号を生成し、液晶表示装置2に印加する。検査装置1
は、図1に示すように、電圧発生手段である電圧発生部
11、および温度制御手段である温度制御部12を有す
る。電圧発生部11は、たとえば、通常(従来)モード
の検査用の信号、および短時間モードの検査用の信号を
生成し液晶表示装置2に出力する。
【0032】図3は、図1に示した検査装置が液晶表示
装置に印加する通常モードの検査用の信号の一具体例を
示す図である。たとえば、電圧発生部11は、通常(従
来)モードの検査時には、液晶表示装置2の液晶セル2
3の液晶素子232に白または黒を画面表示させるため
に、TFT231のソース電極に電圧Vppを供給し、
所定の電圧に応じた画面表示を行わせて検査を行う。液
晶セル23に表示される画像を目視により、輝点や減点
等の初期不良を検査してもよいし、液晶セル23に表示
される画像をカメラ等を備えた測定装置により検査して
もよい。
【0033】具体的には、電圧発生部11は、図3に示
すように、DC(Direct current)的に、不良因子を初
期不良として落としうる加速用電圧Vppを生成して液
晶セル23のTFT231に印加して、液晶セル23の
液晶素子232に印加電圧に応じた画面表示をして初期
不良の検査抽出、および除去を行う。
【0034】図4は、図1に示した検査装置が液晶表示
装置に印加する短時間モードの検査用の信号の一具体例
を示す図である。電圧発生部11は、短時間モードの検
査時には、液晶表示装置2の液晶セル23のTFT23
1の駆動電圧よりも高い第1の電圧と、第1の電圧より
も高く、所定の期間以上連続して印加すると液晶セル2
3のTFT231を破壊可能な第2の電圧を、TFT2
31を破壊にいたらせない期間だけ、所定の周期で発生
し、液晶表示装置2に印加する。
【0035】たとえば、電圧発生部11は、図4に示す
ように、第1のハイレベルを時間t1、次に第2のハイ
レベルを時間t2の信号を発生する。電圧発生部11
は、上述した第1および第2のハイレベルを1つの基本
サイクルとして、繰り返し発生し、液晶表示装置2の液
晶セル23のTFT231に印加する。
【0036】たとえば、第1のハイレベルとロウレベル
との電位差は通常モードと同様のVppであり、第2の
ハイレベルとロウレベルとの電位差はVsである。たと
えば、第1のハイレベルは液晶表示装置2の液晶セル2
3のTFT231の通常の駆動電圧よりも高く、たとえ
ば15Vであり、第2のハイレベルは第1のハイレベル
よりも高く、所定の期間以上連続して印加すると液晶セ
ル23のTFT231を破壊可能な電圧であり、たとえ
ば18Vである。時間t1は、たとえば液晶セルを破壊
にいたらせない期間、たとえば、数秒である。時間t2
は、たとえば、数秒である。
【0037】また、たとえば、上述の第2のハイレベル
の電圧は、少なくとも液晶セル23のTFT231の絶
縁膜の真性破壊耐圧以内、ソース・ドレイン等の不純物
層の耐圧以内の電圧値であることが好ましい。上述した
ように第1の電圧、および第2の電圧を所定の時間で、
かつ所定の周期で繰り返し液晶表示装置2の液晶セル2
3に印加する方法をサージパルス方法と言う。このサー
ジパルス方法により、液晶表示装置2の液晶セル23の
デバイスに内在する不具合部分を除去する。また、上述
したサージパルス方法により、不具合の摘出速度を加速
することができる。つまり、検査時間を短縮することが
できる。
【0038】上述したサージパルスを設定する際に、重
要な要因としては、第1の電圧および第2の電圧が印加
される時間の比であるduty比である。このduty
比が最適値よりも小さすぎる場合には、液晶セル23の
基本特性が変動してしまう。一方、duty比が最適値
よりも大きい場合には、加速が大きくならない。つま
り、検査時間が短くならない。
【0039】このため、あらかじめ、デバイスに内在す
る不具合を適切にかつ短時間に検査、抽出、および除去
することができるようなduty比の最適値を、測定し
て求めておき、電圧発生部11では、この求められたd
uty比に基づいた短時間モードの検査用の信号を生成
して液晶表示装置2の液晶セル23に印加することが好
ましい。
【0040】温度制御部12は、電圧発生部11により
液晶表示装置2に上述した所定の電圧、たとえばサージ
パルスを印加する際に、液晶表示装置2が所定の温度に
なるように温度制御を行う。たとえば、温度制御部12
は、液晶表示装置2の液晶セル23を検査する際に、液
晶素子232の特性を損なわない程度の高温、たとえ
ば、室温よりも高く、液晶の特性を損なわない範囲の温
度になるように温度制御を行う。液晶は高温では反応速
度が高くなる性質があり、上述のように高温にすること
で、上述の初期不良の検査、抽出、および除去をより短
時間に終了することができる。
【0041】たとえば、具体的には、温度制御部12に
は、図1に示したように、恒温槽121内に備えられた
ヒータ122と、サーモセンサ123が接続されてい
る。たとえば、温度制御部12、ヒータ122、および
サーモセンサ123が温度制御手段を構成する。
【0042】恒温槽121は、内部温度を所定の温度に
設定することができるように構成されている。たとえ
ば、恒温槽121は、槽壁が断熱材により形成されてい
る。また、恒温槽121内部には液晶表示装置2が設置
される。
【0043】ヒータ122は、恒温槽121内部に形成
され、温度制御部12により入力される電力に応じて発
熱する。サーモセンサ123は、恒温槽121の内部温
度を検出し、内部温度に応じた電気信号に変換して温度
制御部12に出力する。
【0044】温度制御部12は、サーモセンサ123に
より内部温度に応じた電気信号が入力されると、入力さ
れた電気信号に応じて、恒温槽121の内部温度が所定
の温度、たとえば、液晶表示装置2の液晶素子232を
検査する際に、上述の検査を行う時間を短縮するような
温度、具体的には、室温よりも高く、液晶の特性を損な
わない範囲の温度、より具体的には、60℃から90℃
程度になるように、ヒータ122に所定の電力を印加し
て、フィードバック制御を行う。
【0045】上述した構成の検査装置1を用いた検査シ
ステム100の動作を図1を参照しながら説明する。恒
温槽121内部に、液晶表示装置2が設置される。温度
制御部12では、サーモセンサ123により入力され
る、恒温槽121の内部温度に応じた電気信号に応じ
て、恒温槽121の内部温度が所定の温度になるよう
に、ヒータ122に所定の電力を印加して、フィードバ
ック制御が行われる。
【0046】検査装置1の電圧発生部11では、上述し
た短時間モードでの検査用の信号が液晶表示装置2に入
力される。たとえば、電圧発生部11では、上述したサ
ージパルスが生成され、液晶表示装置2のゲート線駆動
回路21へ出力される。また、検査装置1では、所定の
ラインクロック等が液晶表示装置2のゲート線駆動回路
21および信号線駆動回路22に出力される。また、検
査装置1では、所定の画像データが信号線駆動回路22
に出力される。
【0047】本実施の形態では、検査装置1は、所定の
ラインクロックおよび画像データを液晶表示装置2に出
力したが、この形態でなくてもよい。たとえば、検査装
置1以外の機能装置が生成したラインクロックおよび画
像データを液晶表示装置2に出力してもよい。
【0048】液晶表示装置2では、ゲート線駆動回路2
1に所定の検査用の信号が入力され、ゲート線GLに接
続された液晶セル23に検査用の信号が印加され、その
ゲート線GLに接続されたTFT231がオン状態にな
る。信号線駆動回路22では、入力された画像データに
応じた信号線DLが選択される。液晶セル23では、T
FT231がオン状態になり、信号線DLにより画像デ
ータに応じた電圧が印加されると、液晶素子232では
その印加電圧に応じた画像表示が行われる。
【0049】また、液晶表示装置2では、入力されるラ
インクロック等に応じて、ゲート線駆動回路21により
選択されるゲート線GLnが順に選択され、画像データ
に応じて信号線駆動回路22により信号線DLmが選択
されると、ゲート線GLnおよび信号線DLにより選択
される液晶セル23−nmのTFT231−nmがオン
状態になり、選択された液晶セル23−nmに画像デー
タに応じた信号が印加され、TFT231−nmの初期
不良の検査、摘出、除去が行われる。
【0050】以上、説明したように、駆動電圧よりも高
い第1の電圧と、第1の電圧よりも高く、所定の期間以
上連続して印加する液晶セル23を破壊可能な第2の電
圧を液晶素子232を破壊にいたらせない所定の期間だ
け発生し、上述した第1の電圧および第2の電圧を所定
の周期で発生し、液晶表示装置2に印加する電圧発生部
11と、電圧発生部11により液晶表示装置2に所定の
電圧を印加するとき、液晶表示装置2を所定の温度に制
御する温度制御部12とを設けたので、サージパルス印
加方法の採用により、短時間だけ高電圧を印加するため
に、液晶セル23内のTFT231や液晶素子232等
の基本特性を変動させることなく検査することができ
る。
【0051】また、一般的な検査装置よりも短時間でデ
バイスに内在する不具合の抽出をすることができる。ま
た、本実施の形態によれば、サージパルス方法により高
圧パルスを印加するために、液晶表示装置の液晶セル2
3のウィークスポットを破壊することができる。たとえ
ば、本実施の形態によれば、従来の一般的な検査装置で
の検査方法に比べて、たとえば、検査時間が数時間かか
っていたものが、数分の1にすることができ時間を約1
/3短縮することができる。
【0052】なお、本発明は本実施の形態に限られるも
のではなく、任意好適な種々の改変が可能である。たと
えば、本実施の形態では、検査用の信号として、上述し
たduty比の周期の信号を生成して液晶表示装置に印
加したが、この形態に限られるものではない。少なくと
も検査時間が短縮可能なduty比であればよい。
【0053】また、本実施の形態では、液晶表示装置2
は、上述の構成をしていたが、この形態に限られるもの
ではない。駆動電圧に応じた画像表示を行う液晶セルが
形成されていればよく、ゲート線駆動回路、および信号
線駆動回路が備わっていなくてもよい。
【0054】また、本実施の形態では、温度制御部12
は、ヒータ122、およびサーモセンサ123を用いて
温度制御を行ったが、この形態に限られるものではな
い。所定の温度に設定可能であればよい。また、本実施
の形態に係る検査装置1では、不図示の機能回路により
ラインクロック等を生成し、液晶表示装置2に印加した
が、この形態に限られるものではない。たとえば、上述
したラインクロック等は、検査装置1の外部の機能装置
により生成され、印加されてもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、液晶セルの基本特性を
変動させることなく、より短時間で液晶表示装置を検査
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検査装置を用いた検査システムの
一実施の形態の概要を示す図である。
【図2】図1に示した検査システムの液晶表示装置の液
晶セルの構成の一具体例を示す図である。
【図3】図1に示した検査装置が液晶表示装置に印加す
る通常モードの検査用の信号の一具体例を示す図であ
る。
【図4】図1に示した検査装置が液晶表示装置に印加す
る短時間モードの検査用の信号の一具体例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…検査装置、2…液晶表示装置、11…電圧発生部、
12…温度制御部、20…液晶表示パネル、21…ゲー
ト線駆動回路、22…信号線駆動回路、23…液晶素
子、100…検査システム、121…恒温槽、122…
ヒータ、123…サーモセンサ、231…TFT、23
2…液晶素子、233…対向電極、234…キャパシ
タ、DLm…信号線、GLn…ゲート線。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動電圧に応じた画像表示を行う液晶セル
    を有する液晶表示装置を検査する検査装置であって、 前記駆動電圧よりも高い第1の電圧と、前記第1の電圧
    よりも高く、所定の期間以上連続して印加すると前記液
    晶セルを破壊可能な第2の電圧とを所定の周期で発生
    し、前記液晶表示装置に印加する電圧発生手段を有する
    検査装置。
  2. 【請求項2】前記電圧発生手段は、前記液晶セルを破壊
    にいたらせない期間だけ、前記第2の電圧を発生し、前
    記液晶表示装置に印加する請求項1に記載の検査装置。
  3. 【請求項3】前記液晶表示装置の液晶セルは、液晶素子
    と、前記電圧発生手段により入力される前記所定の電圧
    に応じて、前記液晶素子と駆動電圧供給ラインとを作動
    的に接続するスイッチング素子とを含む請求項1に記載
    の検査装置。
  4. 【請求項4】前記スイッチング素子は、ゲートが前記電
    圧発生手段の発生電圧の供給ラインに接続された絶縁ゲ
    ート型電界効果トランジスタである請求項3に記載の検
    査装置。
  5. 【請求項5】前記電圧発生手段により前記液晶表示装置
    に前記所定の電圧を印加するとき、前記液晶表示装置を
    所定の温度に制御する温度制御手段とを有する請求項1
    に記載の検査装置。
  6. 【請求項6】駆動電圧に応じた画像表示を行う液晶セル
    を有する液晶表示装置を検査する検査方法であって、 前記駆動電圧よりも高い第1の電圧と、前記第1の電圧
    よりも高く、所定の期間以上連続して印加すると前記液
    晶セルを破壊可能な第2の電圧とを所定の周期で発生
    し、前記液晶表示装置に印加する検査装置の検査方法。
  7. 【請求項7】前記液晶セルを破壊にいたらせない期間だ
    け前記第2の電圧を発生し、前記液晶表示装置に印加す
    る請求項6に記載の検査装置の検査方法。
  8. 【請求項8】前記所定の電圧を印加し、前記液晶セルに
    含まれる、液晶素子と、駆動電圧供給ラインとをスイッ
    チング素子に作動的に接続させる請求項6に記載の検査
    装置の検査方法。
  9. 【請求項9】前記所定の電圧を絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタのゲートに印加し、前記液晶セルに含まれ
    る、液晶素子と、駆動電圧供給ラインとを前記絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタに作動的に接続させる請求項
    6に記載の検査装置の検査方法。
  10. 【請求項10】前記液晶表示装置に前記所定の電圧を印
    加するとき、前記液晶表示装置を所定の温度に制御する
    請求項6に記載の検査装置の検査方法。
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