JP2003237947A - 配送拠点管理方法およびコンテナならびにコンテナ管理ソフトウェアおよび配送拠点管理システム - Google Patents

配送拠点管理方法およびコンテナならびにコンテナ管理ソフトウェアおよび配送拠点管理システム

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JP2003237947A
JP2003237947A JP2002035631A JP2002035631A JP2003237947A JP 2003237947 A JP2003237947 A JP 2003237947A JP 2002035631 A JP2002035631 A JP 2002035631A JP 2002035631 A JP2002035631 A JP 2002035631A JP 2003237947 A JP2003237947 A JP 2003237947A
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Koichi Hiraoka
貢一 平岡
Hirobumi Inoue
博文 井上
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の需要動向やビジネスチャンスに臨機応
変に追従し、荷主会社による、より柔軟で低コスト、低
リスクかつ迅速な配送拠点展開を可能とする。 【解決手段】 収納商品を管理するための情報を外部と
の間で送受信可能な情報処理機能を備えたI−コンテナ
A105に、荷主会社配送拠点にて、需要予測等に応じ
て商品を充填して、地域配送拠点A202に送り、地域
配送拠点A202では、I−コンテナA105をI−コ
ンテナ管理システムA207、ネットワークA114を
介して荷主側の販売・在庫管理システムA107に接続
し、荷主側からの出荷指示に応じた個別商品のI−コン
テナA105からのピッキングおよび配送と、I−コン
テナA105内の商品の在庫管理を、荷主側の販売・在
庫管理システムA107から実時間で集中して行う。I
−コンテナA105の配送だけで配送拠点展開が可能で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配送拠点管理技術
に関し、特に、ネットワークを利用したロジスティクス
技術に関し、より詳細には、通信販売やEマーケットプ
レイス等の無店舗型小売業における迅速で、資産リスク
の少ない配送拠点設置と出荷品質の高い運用を実現する
ロジスティクス拠点展開技術等に適用して有効な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットやカタログ通販等に代表
される無店舗型小売業において、変動の激しいマーケッ
トに追従し、競合他社との競争に勝っていく為には、取
り扱い商品の差別化と、受注から配送までのリードタイ
ム短縮による当日配送等の配送サービス向上が重要であ
る。
【0003】商品受注後、翌日配送であれば全国をカバ
ーする一拠点からの配送が可能であるが、当日配送、数
時間後配送を実現する為には、発注したユーザーの所属
地域にロジスティクス拠点(以下、配送拠点という)を
設ける必要がある。
【0004】配送拠点の設置については、通信販売やE
マーケットプレイス、ダイレクト販売等のビジネスを行
う会社自身(以下、荷主会社と言う)が構築し商品の入
荷、出荷、在庫管理といった運用を行う自社配送センタ
構築型と、荷主会社から入荷、出荷、在庫管理を請け負
い、物流代行業をビジネスとするサードパーティーロジ
スティクス業者(以下、3PL業者という)が、構築す
る3PL業者構築型が一般的である。
【0005】これら双方に共通し配送拠点を構築するス
テップとして、配送拠点展開計画立案から不動産取得、
配送拠点設備設計、システム設計、配送拠点運用設計、
人材育成、商品サプライヤーとの入荷仕様決定等が必要
となる。
【0006】これまでの配送拠点展開と運用の事例に、
物流拠点立案の計画支援として特開2001−2023
53号公報が、ネットワークを利用して通販の配送拠点
の在庫を管理する特開平11−250129号公報があ
る。
【0007】また、配送センタの在庫管理品質、出荷品
質を向上させるためには、荷主会社の取り扱う商品に関
する知識が不可欠であり、入荷、出荷に渡ってベテラン
の存在が重要視され、極めて人に依存する要素が強い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】荷主会社にとって、エ
ンドユーザーへのサービスレベルを向上し、競合他社と
の競争に打ち勝つために、迅速かつ最も効率的な地域に
配送拠点を設置することは、大きなビジネス施策のひと
つである。
【0009】無店舗型ビジネスにおけるユーザーの購買
意欲は、オーダー行為を行った時が最も高く、時間経過
に伴い低下する傾向が強い。
【0010】商品配送リードタイムが長くなれば商品の
返品(キャンセル)率の増加につながるため返品在庫を
減らす観点からも配送リードタイムの極小化は望まれて
いる。
【0011】現在、商品受注からエンドユーザーへ翌日
以降に配送する場合は、東京、大阪の首都圏の1拠点か
ら一部の離島、遠隔地を除き可能となっている。
【0012】しかし、商品受注から当日配送、数時間配
送を実現する為には、エンドユーザーに近接する地域別
の配送拠点が必要であり、これを構築する必要がある。
【0013】配送拠点を新規構築するには、構築候補地
の決定と契約、建屋がない場合は建屋建設、配送センタ
のマテリアルハンドリング設備、配送センタ管理システ
ムの設計、開発といった物理的な構築作業と、適正在庫
配置計画、配送拠点運用部門の人材育成、商品サプライ
ヤーからの入荷・仕入方式確立等といった運用設計が必
要であり、これらに最低6〜9ヶ月を有することが課題
となっている。
【0014】全業種において加速するビジネススピード
の中で数ヶ月の期間を消費することは、マーケット動向
の変動に追従できなくなり、結果ビジネスチャンスを逃
し、競合他社にシェアを奪われる可能性も大きい。
【0015】また、これら過程を経て配送センターを構
築しても、販売動向が思わしくなく規模を縮小、または
対象地域から撤退する場合、逆に当初の見込み量よりも
需要が多く投入商品を拡張したい場合等のビジネス動向
に合わせた対応についても、柔軟な対応が困難である。
【0016】これらの打開策として3PL業者へ業務を
アウトソーシングしても、荷主会社の商品知識不足によ
る出荷品質低下、荷主会社からの遠隔在庫監視のための
情報システム設置、高額商品等のセキュリティ管理、商
品の棚卸管理等の条件が一致せず、当初期待した効果が
必ずしも出ていない事例が散見される。
【0017】まさに、荷主会社が、販売実績から需要予
測した情報により立案したビジネスプランをもとに、迅
速かつ柔軟に配送拠点を展開できるしくみが求められて
いる。
【0018】本発明の目的は、商品の需要動向やビジネ
スチャンス等に臨機応変に追従し、荷主会社等による、
より柔軟で低コスト、低リスクかつ迅速な配送拠点展開
を可能とする物流基盤技術を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、その内
部に収納された商品を管理するための情報を外部との間
で送受信可能な情報処理機能を備えたインテリジェント
コンテナ(I−コンテナ)を流通媒体に用いることで、
荷主会社と、該当地域で出荷代行を行う業者(以下、地
域出荷代行業者という)の業務範囲と責任範囲を明確に
分離したことにある。この分離により双方の業務を、得
意分野に絞り込むことが可能となる。
【0020】具体的には、一例として、荷主会社に需要
予測に基づく対象地域の当日・数時間後配送等(以下、
特別配送という)向けの商品企画と在庫数量配置計画立
案と、対象商品のサプライヤーからの入荷作業と、在庫
数量配置計画に基づくI−コンテナへの補充と、返送さ
れたI−コンテナ内在庫の棚卸と、エンドユーザーから
の受注受付と、在庫引当の実施と、出荷代行業者への出
荷指示と実績管理の業務と責任を持たせ、地域出荷代行
業者には、I−コンテナの受け入れと設置、設置実績の
荷主会社への報告、荷主会社からの出荷指示による商品
ピッキングと梱包および出荷、荷主会社への出荷実績報
告、I−コンテナの在庫数量管理、操業終了時のI−コ
ンテナセキュリティ機能による荷主会社報告の業務と責
任を持たせた。
【0021】I−コンテナは、外部システムと接続する
通信機能を持ち、送受信される在庫情報等を保存可能
で、I−コンテナ内の各棚に設置された表示装置に出荷
支援情報を表示する機能をもち、トラック等で輸送可能
である。1台のI−コンテナには、たとえば、最大で2
5商品を格納できる。
【0022】またI−コンテナを、運用するにあたり必
要なシステムとして、「荷主会社向けシステム」と「地
域出荷代行業者向けシステム」を用意し、これらをネッ
トワークで接続する構成とした。
【0023】荷主会社に設置される「荷主会社向けシス
テム」は、荷主会社の販売・在庫管理システムと接続
し、対象商品マスタ情報を共有し、I−コンテナの棚配
置管理と補充支援を行い、地域出荷代行業者側のシステ
ムと出荷指示や設置実績、出荷実績、セキュリティ設定
実績等をリンケージする機能を持つ。
【0024】地域出荷代行業者に設置される「地域出荷
代行業者向けシステム」は、I−コンテナに設置される
通信機能と在庫情報、出荷支援情報、セキュリティ情報
等を送受信し、荷主会社側システムと、前述の出荷指示
や設置実績、出荷実績、セキュリティ設定実績等をリン
ケージし、出荷オペレーターの出荷品質を向上させる出
荷支援を行う機能を持つ。
【0025】ある地域へ配送拠点を展開したい荷主会社
は、対象地域に展開する特別配送サービスに適応した商
品構成と在庫数量を計画後、I−コンテナをもつ地域出
荷代行業者とI−コンテナの台数、契約期間、出荷条件
等を取り決め契約を行う。
【0026】地域出荷代行業者は、契約に沿って荷主会
社に対しI−コンテナと「荷主会社向けシステム」を配
備する。
【0027】荷主会社は、「荷主会社向けシステム」に
よりI−コンテナの棚配置を行いサプライヤーから入荷
した拠点在庫を使用してI−コンテナに、必要数量を補
充する。
【0028】I−コンテナは、地域出荷代行業者の配送
拠点へトラック等により輸送され地域出荷代行業者のI
−コンテナヤードに設置される。「地域出荷代行業者向
けシステム」は、I−コンテナの設置実績をネットワー
クを介して「荷主会社向けシステム」に送信し、出荷準
備完了とする。
【0029】荷主会社の販売システムは、在庫を引当可
能と判断し、エンドユーザーからの受注に対し在庫引当
を行い「地域出荷代行業者向けシステム」へ出荷指示を
送信する。
【0030】「地域出荷代行業者向けシステム」は、出
荷ピッキングリストの出力と、出荷オペレータ支援機能
により出荷を行い実績を「荷主会社向けシステム」へ送
信する。
【0031】商品の欠品は、I−コンテナの出荷ピッキ
ング情報をリアルタイムで荷主会社向けシステムに送信
し、荷主会社の販売システムに反映するため、エンドユ
ーザーからの受注引当時に欠品がわかり、地域出荷代行
業者側では意識しない構成とする。
【0032】翌日配送等の通常配送分については、荷主
会社の配送拠点から出荷する。
【0033】荷主会社が、I−コンテナの商品を補充す
る際にはI−コンテナ1台毎交換する方式とする。
【0034】荷主会社は、自社の販売戦略にあわせI−
コンテナ供給サイクルの変更と、充填する商品の品揃え
をその都度変更することができる。また、ビジネス規模
にあわせI−コンテナの台数を増減することも可能であ
る。
【0035】トラック等によるI−コンテナの輸送に関
しては、行きの便で商品補充済みのI−コンテナを運
び、帰りの便で地域配送拠点にて使用しなくなったI−
コンテナを輸送する。
【0036】商品の出荷品質の維持に関しては、荷主会
社側でI−コンテナの補充を行う際は、荷主会社の商品
知識をもったオペレーターが実施し、地域出荷代行業者
側では、I−コンテナの棚アドレスと、出荷支援機能に
よるピッキングリストと商品のクロスチェックにより実
現しており、地域出荷代行業者側のオペレーションをア
ルバイトやパートの方でも確実な作業が実施できる構成
としている。
【0037】高額商品等のセキュリティ向上について
も、地域出荷代行業者の操業終了後にI−コンテナに設
置された扉を閉めることで実現し、セキュリティ管理の
開始は、I−コンテナから「地域出荷代行業者向けシス
テム」を経由して「荷主会社向けシステム」へ送信され
る。
【0038】これらにより、荷主会社は、販売実績から
需要予測した情報により立案したビジネスプランをもと
に、迅速かつ柔軟に配送拠点を展開できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0040】図1は、本発明の実施の形態における配送
拠点管理方法の全体像の一例を示す概念図である。
【0041】荷主会社A101が所有する荷主会社配送
拠点A102では、受注管理A108,需要予測A10
9,I−コンテナ地域販売企画A110の機能を持った
販売・在庫管理システムA107を使用して、サプライ
ヤーA112から調達した商品を商品在庫エリアA10
4にて保管し、作業者A106がピッキング・梱包エリ
アA103にてピッキング作業と梱包作業を行い、通常
(翌日・指定日)配送対象ユーザーA111へ商品を配
送する。
【0042】一方で、荷主会社A101は地域出荷代行
業者A201と契約を結び、特定商品の在庫を充填され
た移動可能なI−コンテナ1(A105)を使用し、特
別配送分の商品在庫を地域配送拠点A202へ配置す
る。この際、I−コンテナ1(A105)はLAN等の
構内ネットワークA113を介して販売・在庫管理シス
テムA107と接続され、充填されている商品の商品情
報・在庫情報を記憶する。地域出荷代行業者A201の
所有する地域配送拠点A202では、出荷実績管理A2
08,I−コンテナ在庫管理A209の機能を持ったI
−コンテナ管理システムA207を使用して、荷主会社
配送拠点A102から輸送されたI−コンテナ1(A2
03)をコンテナヤードA204へ配置し、ネットワー
クA114を介して販売・在庫管理システムA107か
ら送信される出荷指示情報をもとに作業者A205がピ
ッキング・梱包エリアA206にてピッキング作業と梱
包作業を行い、特別(当日・数時間)配送対象ユーザー
A211へ商品を配送する。この際、I−コンテナ1
(A203)はLAN等の構内ネットワークA210を
介してI−コンテナ管理システムA207と接続され、
記憶されている商品情報・在庫情報をデジタル表示部に
表示し、ピッキング作業と梱包作業の支援を行う。
【0043】また、地域出荷代行業者A201は他のe
ビジネス業者A301とも契約し、同様にI−コンテナ
3(A302)を使用してeビジネス業者A301の商
品在庫を持ち、商品を配送する。これにより、エンドユ
ーザーに対する異業種間のワンストップ複合配送を実現
できる。
【0044】図2は、本実施の形態における参考技術で
ある、通販業者の従来の配送拠点運営の仕組みを示す概
念図である。
【0045】たとえば首都圏に荷主会社配送拠点B10
1(首都圏拠点在庫B102)を持つ荷主会社が地方都
市(例えば、静岡地区)の特別(当日・数時間)配送対
象ユーザーB106へ商品を配送する為には、その地域
に配送拠点を設ける必要がある。この際、地域配送拠点
B104では首都圏の荷主会社配送拠点B101と同様
に、通常(翌日・指定日)配送対象ユーザーB107と
特別(当日・数時間)配送対象ユーザーB106のため
に、通常配送分と特別配送分の両方の地域拠点配置在庫
B105を持たなければならず、また取り扱い商品種類
も売れ筋の商品αとその他レパートリーβの双方をもつ
ため、在庫の増加、商品サプライヤーB103からの入
荷・仕入方式確立といったリスク検討と、配送拠点運用
の検討も必要であった。
【0046】図3は、本実施の形態における通販業者の
I−コンテナを活用したセンター運営の仕組みの一例を
示す概念図である。
【0047】荷主会社配送拠点C101では、売れ筋の
商品αとその他レパートリーβの全種類からなる拠点在
庫C102と地域拠点配置在庫(通常配送分)C103
を持ち、I−コンテナC105を活用して、地域配送拠
点C106では売れ筋の商品αにより構成される地域拠
点配置在庫(特別配送分)C107のみを持つようにす
る。これにより当該地域における通常(翌日・指定日)
配送対象ユーザーC109と特別(当日・数時間)配送
対象ユーザーC108の両方の配達サービスを実現す
る。
【0048】地域拠点配置在庫(特別配送分)C107
の在庫数量は、該当地域の需要予測により算出し過剰な
在庫配置を行わない。在庫管理は荷主会社配送拠点C1
01にて一括して行うことによって、受注系に連動した
遠隔在庫管理をすることができ、全体在庫量の最適化を
実現できる。また、商品サプライヤーC104から荷主
会社配送拠点C101で集中して商品を仕入れることに
より、地域配送拠点C106における商品サプライヤー
からの入荷・仕入方式確立といったリスクを回避でき、
大量購買によるスケールメリットの効果も期待できる。
【0049】図4は、本実施の形態における配送拠点管
理方法を実現させる為の物流システムの全体構成の一例
を示す構成図である。
【0050】このシステムは、荷主会社配送拠点D10
1、地域配送拠点D201、ネットワークD301から
構成される。
【0051】荷主会社配送拠点D101は、販売・在庫
管理端末D102,アクセスポイントD103,リスト
印字プリンタD104を有しており、LAN等の構内ネ
ットワークD107を介してネットワークD301に接
続されている。荷主会社配送拠点D101の作業者はハ
ンディ端末D105によってアクセスポイントD103
を介して販売・在庫管理端末D102と通信を行い、販
売・在庫管理システムを使用してI−コンテナD303
の充填作業及び輸送トラックD304による出荷作業を
行う。
【0052】地域配送拠点D201は、I−コンテナ管
理端末D205、荷札印字プリンタD202、リスト印
字プリンタD203、アクセスポイントD204、I−
コンテナ搬送装置D206を有しており、LAN等の構
内ネットワークD208を介してネットワークD301
に接続されている。地域配送拠点D201の作業者はハ
ンディ端末D207によってアクセスポイントD204
を介してI−コンテナ管理端末D205と通信を行い、
I−コンテナ管理端末D205等に実装されたソフトウ
ェアであるI−コンテナ管理システムを使用してI−コ
ンテナD303の受入作業及び商品出荷作業を行う。
【0053】図5は、本実施の形態における荷主会社配
送拠点E101〜地域配送拠点E102間での情報の流
れを示す概念図である。
【0054】荷主会社配送拠点E101から地域配送拠
点E102へは、I−コンテナ配置情報E201、出荷
指示情報E202、I−コンテナ在庫棚配置情報E20
3、マスタ情報E204が送信される。各種マスタに
は、登録された顧客の詳細データが含まれた顧客マスタ
E205、取扱商品の詳細データが含まれた商品マスタ
E206、商品配送を依頼する業者の詳細データが含ま
れた配送業者マスタE207がある。I−コンテナ配置
情報E201には、荷主会社配送拠点E101から地域
配送拠点E102へ向かっている輸送トラックのトラッ
クコード,到着予定時刻,積載I−コンテナ数量などが
含まれ、地域配送拠点E102での作業プラン作成など
に活用される。出荷指示情報には、地域配送拠点E10
2から出荷すべき商品の商品コード,数量,ロケーショ
ンコード,顧客コードなどが含まれ、これをもとに地域
配送拠点E102にて荷札やピッキングリストの発行を
行い、商品を出荷する。I−コンテナ在庫棚配置情報E
203には、I−コンテナコード,棚コード,商品コー
ド,数量,ヤードコードなどが含まれ、これをもとに地
域配送拠点E102にてI−コンテナの受入作業を行
う。
【0055】地域配送拠点E102から荷主会社配送拠
点E101へは、出荷実績E301、受入実績E30
2、I−コンテナ使用情報E303が送信される。出荷
実績E301には、地域配送拠点E102より出荷され
た商品の商品コード,出荷数量,出荷時刻,顧客コー
ド,配送業者コード,荷札コードなどの出荷実績データ
が含まれ、これをもとに荷主会社配送拠点E101内の
販売・在庫管理システムにて在庫の更新や受注実績の管
理を行う。受入実績E302には、荷主会社配送拠点E
101より供給され地域配送拠点E102にて受入され
た商品の商品コード,数量,ロケーションコード,引当
可能フラグなどの実績データが含まれ、これをもとに荷
主会社配送拠点E101内の販売・在庫管理システムに
て受注管理や販売企画を行う。I−コンテナ使用情報E
303には、地域配送拠点E102にて受入されたI−
コンテナのI−コンテナコード,ヤードコード,使用状
況フラグ,セキュリティ状態フラグなどの管理データが
含まれ、これをもとに荷主会社配送拠点E101内の販
売・在庫管理システムにてセキュリティロック状態の監
視やI−コンテナ地域販売企画を行う。
【0056】図6は、本実施の形態におけるI−コンテ
ナF101の構成の一例を示す外観図である。
【0057】I−コンテナF101はシステム接続イン
ターフェイスF104(例えば、有線あるいは無線方式
のLANアダプタ等)を有し、荷主会社配送拠点内のL
ANや地域配送拠点内のLANに接続が可能である。こ
れにより、荷主会社配送拠点内の販売・在庫管理システ
ムや地域配送拠点内のI−コンテナ在庫管理システムと
商品情報、在庫情報、セキュリティ情報などの送受信が
可能となる。I−コンテナF101にはセキュリティド
アF102があり、これを閉めた状態にすることにより
商品の取り出しが不可能となる。また、セキュリティド
アF102の開閉はセキュリティロック検知部F103
で検知され、システム接続インターフェイスF104を
介して各管理システムにセキュリティ情報を送信する。
これにより、委託商品のセキュリティ管理が実現でき
る。I−コンテナF101のコンテナ部は一定のサイズ
に分割されており、分割されたエリア毎に保管棚F20
6とデジタル表示部F205を持つ。デジタル表示部F
205には、ロケーションコード、保管棚F206に保
管されている商品の商品コード、在庫管理情報を記録し
た二次元バーコードが表示され、庫内作業者の作業をサ
ポートする。
【0058】図13は、本発明の実施の形態における荷
主配送拠点や地域配送拠点でI−コンテナF101とと
もに使用されるハンディ端末の外観図、図14は、その
ハンディ端末にて表示される商品情報表示画面を示した
説明図である。
【0059】ハンディ端末M100は、I−コンテナF
101への商品の充填や、商品出荷(ピッキング)作業
の際に使用され、ハンディ端末用に作成された商品充填
作業支援画面や商品出荷作業支援画面がディスプレイM
101へ表示される。ハンディ端末M100を使用して
の情報の入力方法は、バーコード読み取り口M102か
らの二次元バーコードの読み取りと、入力キー部M10
3からの文字情報の入力がある。また、通信アンテナM
104を用いてアクセスポイントと通信をすることによ
り、I−コンテナ管理システムとハンディ端末M100
との間で情報の送受信を行っている。
【0060】I- コンテナF101のデジタル表示部F
205に表示された二次元バーコードをハンディ端末M
100でスキャンすると商品情報が取得でき、図14に
例示される商品情報表示画面が表示される。商品情報表
示画面には、一例として、「商品コード」「ロケーショ
ンコード」「賞味期限」の他に、商品の色,形,製造メ
ーカーなどを記載した「商品名」、商品の縦,横,高さ
を記載した「寸法」、取り扱いに関する注意や商品の数
え方などを記載した「コメント」が表示され、こられの
情報を作業者に確認させることにより商品充填作業や商
品出荷作業時のピッキングミスを少なくし、誤充填や誤
出荷の低減を図る。
【0061】図7は、本実施の形態における荷主会社配
送拠点から地域配送拠点へ商品を供給する際の荷主会社
配送拠点側の作業フローの一例を示したフローチャート
である。
【0062】荷主会社配送拠点側の主作業は、一例とし
て、投入商品企画(ステップG101)、コンテナ棚配
置(ステップG102)、入荷・検品(ステップG10
3)、コンテナ充填(ステップG104)、コンテナ出
荷(ステップG105)のように進める。
【0063】I−コンテナ商品配置計画詳細について説
明する。荷主会社配送拠点では、取扱全商品の需要予測
と地域配送拠点から送信される出荷実績などをもとに、
拡販対象地域での需要予測データを算出する(ステップ
G111)。その需要予測データに基づき、販売・在庫
管理システムの展開商品選択画面から需要の高い上位商
品を抽出し(ステップG112)、地域展開商品一覧フ
ァイルを作成する(ステップG113)。このファイル
をI−コンテナ棚配置設定画面にて展開することによ
り、I−コンテナの棚配置を決定する(ステップG11
4)。この際、I−コンテナ在庫棚配置情報が作成され
る。I−コンテナ在庫棚配置情報にはI−コンテナコー
ド,棚コード,商品コード,数量,ヤードコードなどが
含まれ、数量には任意期間の需要を満たす、その商品の
在庫量が設定される(ステップG115)。但し、棚コ
ードはそのI−コンテナF101に対しての位置を指定
してあるだけであり、最終的なロケーションコードは、
地域配送拠点のヤードへ設置された時点で、ヤードコー
ドを先頭に付加するような方法で設定される。
【0064】I−コンテナ充填〜出荷詳細について説明
する。荷主会社配送拠点D101の作業者は地域配送拠
点から回収されたI−コンテナF101、又は新規I−
コンテナF101を販売・在庫管理システムへ接続する
(ステップG121)。販売・在庫管理システムはこれ
を検知し、I−コンテナ在庫棚配置状況画面に現在の棚
配置状況を表示する。次に、I−コンテナ在庫棚再配置
画面より、先程作成されたI−コンテナ在庫棚配置情報
を選択し、I−コンテナ在庫棚の再配置を実行する(ス
テップG122)。再配置の実行により、図10に例示
されるI−コンテナ充填リストJ101と在庫移動リス
トJ102が作成される。作業者は在庫移動リストJ1
02を参照しながら、ハンディ端末D105(M10
0)を使用して在庫移動画面より、I−コンテナF10
1に保管されたまま回収された商品を荷主会社配送拠点
の商品在庫エリアへ戻す。さらに、I−コンテナ充填リ
ストJ101を参照しながら、ハンディ端末D105
(M100)を使用してI−コンテナ充填画面より、I
−コンテナF101に商品を補充する(ステップG12
3)。補充が完了し、I−コンテナ充填画面より確定処
理を行うと、I−コンテナ在庫情報が登録され(ステッ
プG124)、I−コンテナF101のデジタル表示部
F205に商品コード,ロケーションコード,二次元バ
ーコードが表示される。最後に、充填が完了したI−コ
ンテナF101を配車計画画面により割り付けられた輸
送トラックへ積み込み、地域配送拠点へ出荷する(ステ
ップG125)。この際、配車情報が作成され、I−コ
ンテナ在庫棚配置情報と共に地域配送拠点内のI−コン
テナ管理システムへ送信される。
【0065】図8は、本実施の形態における荷主会社配
送拠点から地域配送拠点へ商品を供給する際の地域配送
拠点側の作業フローを示した図である。
【0066】地域配送拠点D201の側の主作業は、I
−コンテナ設置(ステップH101)、出荷ピッキング
(ステップH102)、梱包(ステップH103)、出
荷(ステップH104)、配送(ステップH105)の
ように進める。
【0067】I−コンテナ受入作業詳細について説明す
る。荷主会社配送拠点より送信されるI−コンテナ在庫
棚配置情報より、I−コンテナ管理システムにより、図
11に例示されるI−コンテナ配置リストK101が作
成され、リスト印字プリンタから出力される。地域配送
拠点の作業者は、I−コンテナ搬送装置D206を用い
て、I−コンテナ配置リストK101にて指定されたヤ
ードへI−コンテナF101を設置する(ステップH1
11)。該当ヤードに別のI−コンテナF101が設置
されていた場合には、作業者はそのI−コンテナF10
1を地域配送拠点内のLANから切り離す。これをI−
コンテナ管理システムが検知し、I−コンテナ管理画面
にてそのI−コンテナF101で保管されている商品の
引当にロックをかけるかどうかの判断を求めるので、作
業者はI−コンテナ管理画面より確定処理を行う。LA
Nから切り離されたI−コンテナF101はI−コンテ
ナ搬送装置D206によりI−コンテナ回収エリアへ搬
送され、新規に配置されたI−コンテナF101を地域
配送拠点内LANへ接続する(ステップH112)。次
に、I−コンテナ管理システムにより受入実績が作成さ
れ、荷主会社配送拠点D101の販売・在庫管理システ
ムへ送信される(ステップH113)。受入実績作成に
ついては図9を用いて後述する。
【0068】商品出荷作業詳細について説明する。荷主
会社配送拠点D101の販売・在庫管理システムにて顧
客からのオーダーが受け付けられると、出荷指示情報が
地域配送拠点のI−コンテナ管理システムへ送信され
る。I−コンテナ管理端末D205にて出荷指示情報を
受信すると(ステップH121)、ピッキングリストK
102が作成され、リスト印字プリンタより出力される
(ステップH122)。作業者はハンディ端末D207
(M100)を使用し、商品ピッキング画面にてピッキ
ングリストのリストNo.を入力する。ピッキングすべ
き商品の一覧が荷札コード毎に表示される。ピッキング
すべき商品が保管されている保管棚F206のデジタル
表示部F205に表示された二次元バーコードをスキャ
ンし、商品情報・在庫情報を取得する。表示されたピッ
キング数量に基づいて保管棚から商品をピッキングし、
数量を確認したら、確定処理を行う。以上の作業をピッ
キング商品残がなくなるまで繰り返す(ステップH12
3)。ピッキングリストに従ってピッキングされた商品
は梱包エリアにて梱包される(ステップH124)。そ
の際、荷札印字プリンタD202より出力された荷札の
荷札コードをハンディ端末D207(M100)へ入力
し、出荷検品画面より出荷確定処理を行う(ステップH
125)。出荷確定と同時に出荷実績がI−コンテナ管
理システムにて作成され、荷主会社配送拠点の販売・在
庫管理システムへ送信される(ステップH126)。最
後に、配送業者により顧客へ商品が配送される(ステッ
プH127)。
【0069】図9は、I−コンテナ管理システムでの受
入実績作成処理の一例を示したフローチャートである。
I−コンテナが地域配送拠点内LANへ接続されると
(ステップH112)、これをI−コンテナ管理システ
ムが検知し(ステップI101)、I−コンテナ管理画
面にてI−コンテナF101で保管されている商品の引
当を可能にするかどうかの判断を求める(ステップI1
02)ので、作業者はI−コンテナ管理画面より確定処
理を行う。引当可能とした場合、引当可能フラグをON
にし(ステップI103)、ロケーションコードを作成
する(ステップI105)。このロケーションコード
は、販売・在庫管理システムより受信したI−コンテナ
在庫棚配置情報の棚コードにヤードコードを先頭に付加
するような方法で設定される。これにより、荷主会社配
送拠点内の任意位置でのロケーションコードは保管商品
の違いによらず常に不変であり、ピッキング作業者のロ
ケーションコード間違いによる誤ピッキングを減少させ
ることができる。引当不可能とした場合には、引当可能
フラグをOFFにする(ステップI104)。これらを
うけて、受入商品の商品コード,数量,ロケーションコ
ード,引当可能フラグなどの実績データが含まれた受入
実績が作成される(ステップI106)。
【0070】最後に、I−コンテナ管理システムは荷主
会社配送拠点D101の販売・在庫管理システムへ受入
実績を送信する(ステップH113)。
【0071】図12は、本実施の形態における地域セン
ター構築の際の作業フローの一例を示したフローチャー
トである。
【0072】インターネットやカタログ通販等に代表さ
れる無店舗型小売業において、受注から配送までのリー
ドタイム短縮による当日配送等の配送サービス向上を実
現する為には、顧客の所属地域に配送拠点を設置するこ
とが必要となるが、地域センター拠点配置計画(ステッ
プL101)〜設置場所決定&契約(ステップL10
2)〜拠点センター設備・システム設計&開発(ステッ
プL103)〜配置商品計画&調達(ステップL10
4)〜拠点センターシステム・設備据付、調整(ステッ
プL105)〜拠点センター商品入荷(ステップL10
6)〜拠点センター要員教育(ステップL107)〜運
用開始(ステップL108)という参考技術の従来の手
順で地域センターの構築を行うと約6ヶ月程度の期間が
必要であり、これらを計画・開発している期間にマーケ
ットが変動し、ビジネスチャンスを逃し、競合他社にシ
ェアを奪われる可能性も大きい。また、併せて在庫の増
加、配送拠点運用部門への商品知識教育、商品サプライ
ヤーからの入荷・仕入方式確立といったリスク検討と、
配送拠点運用の検討も必要である。
【0073】それに対し、本実施の形態のように、I−
コンテナF101を利用した配送拠点管理方法を前提と
した地域センターの構築は、地域センター拠点配置計画
立案(ステップL111)〜配置商品決定(ステップL
112)〜I−コンテナ構成検討(ステップL113)
〜出荷代行社と契約(ステップL114)〜I−コンテ
ナ用システムインストール&調整(ステップL115)
〜I−コンテナ配備&商品充填(ステップL116)〜
I−コンテナ発送(ステップL117)〜運用開始(ス
テップL118)となり、約1週間程度で計画から稼動
まで終えることができる。これにより、マーケットの変
動によるビジネスチャンスの損失を防ぐことができる。
【0074】以上述べたように、本実施の形態によれば
荷主会社は、I−コンテナF101を単位として物流拠
点の構築および商品管理等を行うことで、ロジスティク
ス拠点展開のリードタイムを極小化し、ビジネス競合先
とのサービス差別化を図ることが可能となる。
【0075】また、需要予測に基づいた仮説を元に、I
−コンテナF101の配送数の増減や配送中止等によ
り、対象地域への販売商品と規模を柔軟に変更できるた
め、拠点展開リスクを最小にすることが可能となる。さ
らに、本実施の形態のようなI−コンテナF101を単
位とした物流拠点の展開にて対象地域で採算が取れると
判断した場合は、従来型の地域配送拠点を建設もしくは
3PL業者に本格的に展開することも可能である。
【0076】さらに、アパレル業種や、日用雑貨業種、
食品業種といった異なる荷主会社が、I−コンテナF1
01を複合利用して地域代行業者の配送拠点に展開すれ
ば、エンドユーザーへの受注系の作り方次第で様々な種
類の商品を当日もしくは、数時間後に配送することが可
能となるワンストップサービスが実現でき、顧客サービ
スレベルを向上することができる。
【0077】出荷品質についても、荷主会社と地域配送
代行業者の間で役割を明確にわけたことで、パートやア
ルバイトといった熟練度の比較的低い出荷オペレータを
使用することができ低コストで品質の高いサービスを実
現可能である。
【0078】委託在庫品のセキュリティ確保について
も、I−コンテナF101のセキュリティドアF102
の開閉を荷主会社に報告することで、責任分解点を明確
にでき両者間のトラブルになりにくい仕組みを導入し
た。
【0079】これらにより、荷主会社がビジネスチャン
スに追従し、より柔軟で迅速な配送拠点展開ができる物
流基盤を実現することができる。
【0080】上述の説明では、I−コンテナF101
は、システム接続インターフェイスF104を介して、
荷主会社配送拠点内のLANや地域配送拠点内のLAN
に接続する構成を例示したが、システム接続インターフ
ェイスとしてインターネット等への接続が可能な携帯電
話機能等の通信インタフェースを備え、I−コンテナF
101がどこにあっても荷主会社側のシステムに直接に
接続されることによって、I−コンテナF101の現在
位置(たとえば携帯電話網における位置通知サービス等
を利用する)や、在庫情報等の管理が、常に荷主会社の
システム側で行われる構成とし、個々の地域配送拠点で
は、受け入れたI−コンテナF101を経由して、また
は、I−コンテナF101を経由しない情報通信経路
(たとえば作業者が所持するインターネット接続可能な
携帯電話等)にて、荷主会社側からの出荷指示等を受け
る構成としてもよい。
【0081】この場合、地域配送拠点側では、I−コン
テナF101の設置場所を確保するだけで、特別な情報
処理設備等は不要となり、より迅速な拠点展開が可能に
なる。
【0082】本願の特許請求の範囲に記載された発明を
見方を変えて表現すれば以下の通りである。
【0083】(1)拡販対象地域の需要予測データに基
づき、エンドユーザーの配送サービス向上を目的として
企画される特定商品の在庫を充填される移動可能なイン
テリジェントコンテナと、前記I−コンテナに充填され
る商品の棚配置や、商品情報、在庫数を管理し、荷主側
販売・在庫管理システムと接続され、前記I−コンテナ
を管理する荷主向けI−コンテナ管理ソフトウェアと、
対象地域にて前記I−コンテナを受け入れ、出荷を代行
する地域出荷代行業者と、前記地域出荷代行業者側に設
置され、荷主からの出荷指示をもとに、出荷スケジュー
リングを行い荷主商品の知識が少ない出荷ピッキング作
業者に対する情報支援と、荷主と地域出荷代行業者が接
続するネットワークによりI−コンテナの在庫を荷主が
仮想的に管理することを可能にし、受注引当管理や、出
荷実績管理、商品欠品時の前記I−コンテナへの補充等
を制御できる機能を持つ地域出荷代行業者側I−コンテ
ナ管理ソフトウェアと、を含むことを特徴とする配送拠
点管理方法。
【0084】(2)拡販対象地域向け商品の配置計画に
基づきI−コンテナの棚と商品の関連を設定する棚配置
機能と、荷主会社配送拠点の商品在庫からI−コンテナ
への補充を支援し商品在庫数登録を行う機能と、荷主側
販売・在庫管理システムの需要予測機能、商品マスタ情
報と連動し、在庫情報、補充実績情報を共有する機能と
を含むことを特徴とする荷主向けI−コンテナ管理シス
テム。
【0085】(3)荷主から委託されI−コンテナヤー
ドに設置されたI−コンテナを、地域出荷代行業者側に
接続する機能と、荷主側販売・在庫管理システムへI−
コンテナの設置実績を送信する機能と、エンドユーザー
のオーダーを受け付けた荷主側販売・在庫管理システム
からの出荷指示情報を受信する機能と、出荷指示情報を
元に、地域出荷代行業者の出荷オペレーターに対するピ
ッキングリスト等の作業指示書を発行する機能と、前記
出荷オペレーターの作業の正確性を向上するため出荷ピ
ッキングを支援する機能と、商品の出荷実績を荷主側販
売・在庫管理システム送信する機能と、I−コンテナの
在庫情報を荷主側販売・在庫管理システムに送信する機
能とを含むことを特徴とした地域出荷代行業者側I−コ
ンテナ管理システム。
【0086】(4)トラック等により移動が可能なコン
テナ部と、管理システムと商品情報、在庫情報、セキュ
リティ情報等を送受信するインターフェイス部と、商品
情報、在庫情報等を保存する記憶部と、2次元バーコー
ド等の在庫管理情報を表示するデジタル表示部と、格納
される商品のセキュリティを守るシャッター扉部を特徴
とするインテリジェントコンテナ。
【0087】(5)項目(4)記載のインテリジェント
コンテナを用いることで、通販やeマーケットプレイス
等を利用し、商品を発注するエンドユーザーに対し、当
日配送や数時間配送といったサービスレベルを向上する
ための地域配送拠点を一週間程度で稼動し、配送商品の
サプライヤーからの入荷をなくし、商品知識がなくても
出荷誤差の少ない出荷ピッキングを可能とする特徴をも
つ地域出荷代行業者の運用方法。
【0088】(6)項目(4)記載のインテリジェント
コンテナを用いることで、エンドユーザーのサービスレ
ベルを向上する地域拠点物流センターの計画から稼動ま
でのリードタイムを、従来の数ヶ月単位から1週間程度
まで短縮する地域拠点物流センター展開方法。
【0089】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0090】
【発明の効果】商品の需要動向やビジネスチャンス等に
臨機応変に追従し、荷主会社等による、より柔軟で低コ
スト、低リスクかつ迅速な配送拠点展開を可能とする物
流基盤技術を提供することができる、という効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方法
を実施する配送拠点管理システムの全体構成の一例を示
す概念図である。
【図2】本発明の参考技術である、通販業者の従来のセ
ンター運営の仕組みを示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方法
における通販業者のI−コンテナを活用したセンター運
営の仕組みの一例を示す概念図である。
【図4】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方法
を実現させる為の物流システムの全体構成の一例を示す
概念図である。
【図5】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方法
における荷主会社配送拠点〜地域配送拠点間での情報の
流れの一例を示す概念図である。
【図6】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方法
にて用いられるI−コンテナの一例を示す外観斜視図で
ある。
【図7】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方法
における荷主会社配送拠点から地域配送拠点へ商品を供
給する際の荷主会社配送拠点側の作業フローの一例を示
したフローチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方法
における荷主会社配送拠点から地域配送拠点へ商品を供
給する際の地域配送拠点側の作業フローの一例を示した
フローチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方法
におけるI−コンテナ管理システムでの受入実績作成フ
ローの一例を示したフローチャートである。
【図10】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方
法における販売・在庫管理システムで作成されるリスト
の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方
法におけるI−コンテナ管理システムで作成されるリス
トの一例を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方
法における地域センター構築の際の作業フローを参考技
術の場合と比較対照して示したフローチャートである。
【図13】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方
法における荷主配送拠点や地域配送拠点で使用されるハ
ンディ端末の一例を示す外観図である。
【図14】本発明の一実施の形態である配送拠点管理方
法にて使用されるハンディ端末にて表示される商品情報
表示画面の一例を示した説明図である。
【符号の説明】
A101…荷主会社、A102…荷主会社配送拠点、A
103…ピッキング・梱包エリア、A104…商品在庫
エリア、A105…I−コンテナ、A106…作業者、
A107…販売・在庫管理システム、A108…受注管
理、A109…需要予測、A110…I−コンテナ地域
販売企画、A111…通常(翌日・指定日)配送対象ユ
ーザー(注文主)、A112…サプライヤー、A113
…構内ネットワーク、A114…ネットワーク、A20
1…地域出荷代行業者、A202…地域配送拠点、A2
03…I−コンテナ1、A204…コンテナヤード、A
205…作業者、A206…ピッキング・梱包エリア、
A207…I−コンテナ管理システム、A208…出荷
実績管理、A209…I−コンテナ在庫管理、A210
…構内ネットワーク、A211…特別(当日・数時間)
配送対象ユーザー(注文主)、A301…eビジネス業
者、A302…I−コンテナ3、B101…荷主会社配
送拠点、B102…首都圏拠点在庫、B103…商品サ
プライヤー、B104…地域配送拠点、B105…地域
拠点配置在庫、B106…特別(当日・数時間)配送対
象ユーザー(注文主)、B107…通常(翌日・指定
日)配送対象ユーザー(注文主)、C101…荷主会社
配送拠点、C102…拠点在庫、C103…地域拠点配
置在庫(通常配送分)、C104…商品サプライヤー、
C105…I−コンテナ、C106…地域配送拠点、C
107…地域拠点配置在庫(特別配送分)、C108…
特別(当日・数時間)配送対象ユーザー(注文主)、C
109…通常(翌日・指定日)配送対象ユーザー(注文
主)、D101…荷主会社配送拠点、D102…販売・
在庫管理端末、D103…アクセスポイント、D104
…リスト印字プリンタ、D105…ハンディ端末、D1
07…構内ネットワーク、D201…地域配送拠点、D
202…荷札印字プリンタ、D203…リスト印字プリ
ンタ、D204…アクセスポイント、D205…I−コ
ンテナ管理端末、D206…I−コンテナ搬送装置、D
207…ハンディ端末、D208…構内ネットワーク、
D301…ネットワーク、D303…I−コンテナ、D
304…輸送トラック、E101…荷主会社配送拠点、
E102…地域配送拠点、E201…I−コンテナ配置
情報、E202…出荷指示情報、E203…I−コンテ
ナ在庫棚配置情報、E204…マスタ情報、E205…
顧客マスタ、E206…商品マスタ、E207…配送業
者マスタ、E301…出荷実績、E302…受入実績、
E303…I−コンテナ使用情報、F101…I−コン
テナ、F102…セキュリティドア、F103…セキュ
リティロック検知部、F104…システム接続インター
フェイス、F205…デジタル表示部、F206…保管
棚、J101…I−コンテナ充填リスト、J102…在
庫移動リスト、K101…I−コンテナ配置リスト、K
102…ピッキングリスト、M100…ハンディ端末、
M101…ディスプレイ、M102…バーコード読み取
り口、M103…入力キー部、M104…通信アンテ
ナ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その内部に収納された商品を管理するた
    めの情報を外部との間で送受信可能な情報処理機能を備
    えたコンテナに前記商品を格納して前記コンテナ単位で
    目的地域の配送拠点に配送し、荷主からの出荷指示に基
    づいて、前記目的地域に存在する前記コンテナから前記
    商品をピッキングして個々の注文主に配送するととも
    に、前記ピッキングにて変化した前記商品の在庫情報を
    前記コンテナから前記荷主側に送信することで、前記荷
    主側にて、個々の前記配送拠点における前記商品の在庫
    情報を掌握することを特徴とする配送拠点管理方法。
  2. 【請求項2】 商品が格納される商品収納部と、外部の
    管理システムとの間で、前記商品収納部に格納される前
    記商品に関する商品情報および在庫情報およびセキュリ
    ティ情報の少なくとも一つを含む商品管理情報を送受信
    する通信インターフェイス部と、前記商品管理情報を保
    存する記憶部と、コード化された在庫管理情報および出
    荷ピッキング支援情報の少なくとも一方を表示する表示
    部と、前記商品収納部に格納される前記商品のセキュリ
    ティを守るシャッター扉部と、を含むことを特徴とする
    コンテナ。
  3. 【請求項3】 その内部に収納された商品を管理するた
    めの情報を外部との間で送受信可能な情報処理機能を備
    えたコンテナの管理に用いられるコンテナ管理ソフトウ
    ェアであって、 拡販対象地域向け商品の配置計画に基づき前記コンテナ
    の棚と前記商品の関連を設定する棚配置機能と、荷主会
    社配送拠点の商品在庫からコンテナへの補充を支援し商
    品在庫数登録を行う機能と、荷主側販売・在庫管理シス
    テムの需要予測機能および商品マスタ情報と連動し、在
    庫情報および補充実績情報を共有する機能と、を含むこ
    とを特徴とするコンテナ管理ソフトウェア。
  4. 【請求項4】 その内部に収納された商品を管理するた
    めの情報を外部との間で送受信可能な情報処理機能を備
    えたコンテナの管理に用いられるコンテナ管理ソフトウ
    ェアであって、 荷主から委託されコンテナヤードに設置された前記コン
    テナを、地域出荷代行業者側に接続する機能と、荷主側
    販売・在庫管理システムへ前記コンテナの設置実績を送
    信する機能と、エンドユーザーのオーダーを受け付けた
    前記荷主側販売・在庫管理システムからの出荷指示情報
    を受信する機能と、前記出荷指示情報を元に、前記地域
    出荷代行業者の出荷オペレーターに対するピッキングリ
    スト等の作業指示書を発行する機能と、前記出荷オペレ
    ーターによる出荷ピッキング作業を支援する機能と、前
    記商品の出荷実績を前記荷主側販売・在庫管理システム
    に送信する機能と、前記コンテナ内の前記商品の在庫情
    報を前記荷主側販売・在庫管理システムに送信する機能
    と、を含むことを特徴とするコンテナ管理ソフトウェ
    ア。
  5. 【請求項5】 商品の在庫を充填されるとともに前記商
    品の管理情報を外部との間で授受する情報処理機能を備
    えた移動可能なコンテナと、 荷主側販売・在庫管理システムと接続され、前記コンテ
    ナに充填される前記商品の前記コンテナ内における棚配
    置、商品情報、在庫数の少なくとも一つを管理する荷主
    向けコンテナ管理ソフトウェアと、 対象地域にて前記コンテナを受け入れて前記商品の出荷
    を代行する地域出荷代行業者側に設置され、ネットワー
    クを介して前記荷主向けコンテナ管理ソフトウェアに接
    続され、前記荷主側からの出荷指示をもとに、出荷スケ
    ジューリングおよび出荷ピッキング作業者に対する情報
    支援を行うとともに、受注引当管理、出荷実績管理、商
    品欠品時の前記コンテナへの補充管理を制御すること
    で、前記コンテナの在庫を前記荷主側が仮想的に管理す
    ることを可能にする機能を持つ地域出荷代行業者側コン
    テナ管理ソフトウェアと、 を含むことを特徴とする配送拠点管理システム。
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